JP2000210824A - タイヤ組み付け装置 - Google Patents

タイヤ組み付け装置

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JP2000210824A
JP2000210824A JP11009869A JP986999A JP2000210824A JP 2000210824 A JP2000210824 A JP 2000210824A JP 11009869 A JP11009869 A JP 11009869A JP 986999 A JP986999 A JP 986999A JP 2000210824 A JP2000210824 A JP 2000210824A
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JP
Japan
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nut
tire
runner
hub
radial direction
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Pending
Application number
JP11009869A
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English (en)
Inventor
Akira Kiyuuzaki
彰 宮▲ざき▼
Takeo Komaki
武夫 駒木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、ナット数の変更およびハブボル
トのピッチ円径の変更に容易かつ迅速に対応することを
可能にする。 【解決手段】手首部80に回動自在に支持された支持板
96には、タイヤ20を把持するタイヤ把持手段110
と、円周方向および径方向に移動可能な複数の復動テー
ブル112a〜112dと、前記復動テーブル112a
〜112dに支持される複数のナットランナ114a〜
114dと、前記径方向に移動自在であり、前記ナット
ランナ114a〜114dと同一円周上に配置される一
方、ナット数の変更に伴って該ナットランナ114a〜
114d同士が互いに隣接して同一円周上に配置される
際、前記円周上から離間する位置に退避可能なナットラ
ンナ116とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤを把持しナ
ットランナにより前記タイヤを車両に対して自動的に組
み付けるためのタイヤ組み付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の組立ラインにおい
て、重量物部品の一つであるタイヤを、ロボットを用い
て自動車車体に対して自動的に組み付ける作業が行われ
ている。
【0003】この種の作業に適用される組み付け装置
は、通常、タイヤを把持するタイヤ把持部と、ハブナッ
トを自動車車体側に設けられているハブボルトに締め付
けるための複数のナットランナとを備えている。そし
て、ナットランナは、通常、車種に応じた異なるハブボ
ルトのピッチ円径(PCD)に対応して、径方向に位置
調整可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
組み付け装置では、ハブボルトのピッチ円径の変更に対
応することができるものの、このハブボルトの本数が異
なる車種には使用するこができない。このため、組み立
てラインにおいて、ハブボルトの本数の異なる車種を混
流することが困難となり、前記組み立てラインの汎用性
が低下するという問題が指摘されている。
【0005】そこで、例えば、特許第2583678号
公報に開示されているように、特定締付駆動軸以外の各
締付駆動軸を円周方向に所定量移動可能とし、かつ径方
向に所定量移動させるカム溝が形成されたカムプレート
に各締付駆動軸を係合させるとともに、他の締付駆動軸
が円周方向に移動するように、該特定締付駆動軸を他の
締付駆動軸と連結するとともに、さらに締付駆動軸間を
リンク部材で連結し、該カムプレートに接続された第1
駆動源と該特定締付駆動軸を進退させる第2駆動源の一
方または両方を該特定締付駆動軸の進退位置に応じて作
動させて、該特定締付駆動軸以外の各締付駆動軸を前記
カムプレートのカム溝形状にしたがって円周方向または
径方向に移動させるようにしたマルチナットランナが知
られている。
【0006】本発明は、この種のマルチナットランナを
備えたタイヤ組み付け装置に関するものであり、ハブボ
ルトのピッチ円径の変更や前記ハブボルトの本数の変更
に容易に対応することができ、タイヤの組み付け作業を
効率的かつ高精度に行うことが可能なタイヤ組み付け装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタイヤ組み
付け装置では、タイヤ把持手段によりタイヤが把持され
るとともに、各復動テーブルに支持されたナットランナ
でナットが保持される。そして、回動基台が車両の組み
付け位置に対し回動されてタイヤの位置決めが行われた
後、ナットランナを介して前記タイヤが前記組み付け位
置に締め付け固定される。
【0008】ここで、ハブボルトのピッチ円径が変更さ
れる際には、各復動テーブルが径方向に移動され、前記
復動テーブルに支持されている各ナットランナが、同様
に径方向に移動されることにより対応可能である。一
方、ハブボルトの本数が異なる場合には、復動テーブル
が円周方向に移動されて所定数のナットランナが所望の
間隔ずつ離間して同一円周上に配置されるとともに、残
余のナットランナが前記円周上から離間する。これによ
り、ハブボルトの本数の変更に効率的かつ迅速に対応さ
せることが可能になる。
【0009】また、復動テーブルは、駆動手段、例え
ば、シリンダを介してナットランナを周方向に移動させ
るための第1移動テーブルと、例えば、シリンダを介し
て前記ナットランナを径方向に移動させるための第2テ
ーブルとを備えている。従って、ナット数の増減やナッ
トランナが配置される円周の直径の変更に迅速に対応す
るとともに、簡単な構造で、前記ナットランナを所定の
位置に高精度に配置させることができる。
【0010】さらにまた、ロボットの手首部には、回動
基台とは個別にステレオカメラが装着されている。この
ため、ステレオカメラを介して車両のタイヤ取り付け部
位を撮像しながら回動基台を回転させることにより、タ
イヤの位相合わせが確実に遂行され、前記タイヤの組み
付け作業が自動的かつ効率的に遂行可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
タイヤ組み付け装置10が配置される組み立てライン1
2の正面説明図であり、図2は、前記組み立てライン1
2の平面説明図である。組み立てライン12では、搬送
路14に沿って自動車車体16がタイヤ組み付け位置に
搬入され、この自動車車体16のタイヤ取り付け部位で
あるハブ部18にタイヤ組み付け装置10を介してタイ
ヤ20が自動的に組み付けられる。
【0012】タイヤ組み付け装置10は、ナット切り出
し機構22を介して一個ずつ切り出されるナット24を
所定の数ずつ、例えば、5個または4個ずつ保持するナ
ット供給ロボット26と、このナット供給ロボット26
から前記ナット24を反転させた状態で保持するナット
整列機構28と、前記ナット整列機構28に保持されて
いる前記ナット24を受け取るとともに、タイヤ供給路
30に沿って搬送されるタイヤ20を把持し、前記タイ
ヤ20を自動車車体16のハブ部18に組み付ける組み
付け機構32とを備える。
【0013】図3および図4に示すように、ナット供給
ロボット26は、アーム部34の先端に設けられている
手首部36に回転自在に装着される割り出し台38を備
え、この割り出し台38には、5つのナット24を把持
自在なチャック機構40が設けられる。チャック機構4
0は、割り出し台38に所定角度間隔ずつ離間して設け
られた5つのレール部材42を備え、各レール部材42
には、スプリング44を介して第1〜第5ナットチャッ
ク手段46a〜46eが進退自在に装着される。第1〜
第5ナットチャック手段46a〜46eは、それぞれ駆
動部48を介して開閉自在な一組のチャック爪50a、
50bを有しており、ナット切り出し機構22のナット
受け取り位置に、順次、配置可能である。
【0014】図2および図5に示すように、ナット整列
機構28はレール部材60を備え、このレール部材60
上に可動テーブル62が戴置される。レール部材60に
は水平方向に長尺なシリンダ64が装着され、このシリ
ンダ64から延在するロッド66が可動テーブル62に
固定されている。可動テーブル62上には、支軸68を
支点にして旋回自在な基台70が配置され、この基台7
0は、図示しないアクチュエータ、例えば、シリンダを
介して所定の角度範囲内で旋回自在である。
【0015】基台70上には、ナット供給ロボット26
を構成する第1〜第5ナットチャック46a〜46eと
同一円周上で配置可能なナット受け手段72が設けられ
る。ナット受け手段72は、ナット24のねじ孔24a
に挿入されて前記ナット24を等角度ずつ離間して保持
自在な5本の支持ロッド74を備えている(図6参
照)。
【0016】組み付け機構32は、多関節ロボットで構
成されており、その手首部80には、図7に示すよう
に、外筒部材82が固定されるとともに、この外筒部材
82にアーム84a、84bが設けられる。アーム84
a、84bの先端には、それぞれCCDカメラ86a、
86bと、照明用ライト88a、88bとが装着されて
ステレオカメラ90が構成されている。
【0017】図8に示すように、外筒部材82の内周に
は、ベアリング92a、92bを介して回動基台94が
回動自在に支持されており、前記回動基台94の一端
(前端)には、支持板96が固定される。外筒部材82
には、回動手段98を構成するモータ100が固定され
るとともに、このモータ100の駆動軸102に歯車1
04が軸着される。支持板96には、歯車104に噛合
する円弧状歯車106が固定されている(図8および図
9参照)。
【0018】図7〜図10に示すように、支持板96に
は、タイヤ20を把持するタイヤ把持手段110と、前
記タイヤ20の周方向に沿って離間して配置され、前記
円周方向と径方向とに移動可能な複数の復動テーブル1
12a〜112dと、前記復動テーブル112a〜11
2dに支持されて前記円周方向および前記径方向に移動
自在な複数のナットランナ114a〜114dと、前記
径方向に移動自在であり、前記ナットランナ114a〜
114dと同一円周上に配置される一方、ナット数の変
更に伴って前記ナットランナ114a〜114d同士が
互いに隣接して同一円周上に配置される際、前記円周上
から離間する位置に退避可能なナットランナ116とを
備える。ナットランナ114a〜114dおよび116
は、回動基台94に所定角度間隔ずつ離間して固定され
た各モータ118にそれぞれ一組のユニバーサルジョイ
ント120を介して連結されている(図8参照)。
【0019】図9および図10に示すように、支持板9
6の中央には、比較的大径な開口部122が形成されて
おり、前記支持板96には、この開口部122を周回し
て復動テーブル112a〜112dを構成する第1駆動
手段124a〜124dが固定される。第1駆動手段1
24a〜124dは、例えば、ロッドレスシリンダを備
えており、それぞれ周方向に進退自在な第1移動台12
6a〜126dには、それぞれ径方向に向かって第2駆
動手段128a〜128dが装着される。
【0020】第2駆動手段128a〜128dは、例え
ば、ロッドレスシリンダを備え、径方向に進退自在な第
2移動台130a〜130dには、ナットランナ114
a〜114dが回転自在に支持される。第1移動台12
6a〜126dの停止位置を規定するために、それぞれ
ストッパねじ132a、132bが設けられるととも
に、第2移動台130a〜130dの進退位置を規定す
るために、図示しないストッパねじが同様に設けられて
いる。
【0021】第1駆動手段124aと124dとの間に
は、例えば、ロッドレスシリンダを備えた第3駆動手段
134が設けられる。この第3駆動手段134を介して
径方向に進退自在な第3移動台136には、ナットラン
ナ116が回転自在に支持される。支持板96には、支
柱138を介してタイヤ把持手段110を構成する取り
付け板140が固定される。
【0022】図10および図11に示すように、取り付
け板140の中央部には、比較的大径な貫通孔142が
形成されるとともに、この貫通孔142を周回して複
数、例えば、3個のガイドローラ144が回転自在に配
置される。ガイドローラ144にはリング状のカム部材
146が回転自在に支持されており、取り付け板140
に揺動自在に装着されたシリンダ148に連結されてい
るロッド150が前記カム部材146に固定される。
【0023】取り付け板140には、貫通孔142を中
心に等角度間隔ずつ離間しかつ径方向に延在して3本の
ガイドレール152が設けられ、各ガイドレール152
にスライドベース154が配置される。各スライドベー
ス154とカム部材146とは連結ロッド156を介し
て連結されるとともに、前記スライドベース154に
は、ばね158および一対のガイド板160を介して進
退自在なタイヤ押さえ部材162が設けられる(図10
参照)。取り付け板140の下部にシリンダ164が固
定され、このシリンダ164に設けられた係止板166
が前後方向に移動可能である。この係止板166は、ナ
ットランナ116が退避位置に配置された際に、前記ナ
ットランナ116に当接する位置に配置される。
【0024】このように構成されるタイヤ組み付け装置
10の動作について、以下に説明する。
【0025】自動車車体16のハブ部18が5軸タイプ
である場合について説明すると、図2に示すように、先
ず、ナット切り出し機構22を介してナット24が、順
次、送られる一方、タイヤ供給路30に沿ってタイヤ2
0が供給される。そこで、図3および図4に示すよう
に、ナット供給ロボット26を構成するチャック機構4
0がナット切り出し機構22に対応して配置され、この
ナット切り出し機構22から一つずつ切り出されるナッ
ト24が、ねじ孔24aを上方に向けた状態で、前記チ
ャック機構40側に送り出される。
【0026】チャック機構40では、先ず、第1ナット
チャック手段46aがナット切り出し機構22に応じて
配置されており、この第1ナットチャック手段46aを
構成する駆動部48の作用下にチャック爪50a、50
bが開閉駆動されてナット24を把持する。第1ナット
チャック手段46aにナット24が保持された後、割り
出し台38が所定の角度だけ回転し、第2ナットチャッ
ク手段46bがナット切り出し位置に配置される。そし
て、駆動部48を介して第2ナットチャック手段46b
によりナット24が把持される。以下、同様の動作を行
って、第1〜第5ナットチャック手段46a〜46eに
よりそれぞれナット24が把持された後、チャック機構
40は、ナット切り出し機構22に対応する位置からナ
ット整列機構28側に移動される。
【0027】ナット整列機構28に移動されたチャック
機構40は、図6に示すように、手首部36の旋回作用
下に鉛直下方向に向かって配置される。この状態で、チ
ャック機構40が下方向に移動すると、第1〜第5ナッ
トチャック手段46a〜46eに把持されている各ナッ
ト24は、同心円上に配置されている5本の支持ロッド
74にねじ孔24aが挿入される。さらに、各駆動部4
8が駆動されることにより、5つのナット24がナット
受け手段72に受け渡されることになる。
【0028】その際、第1〜第5ナットチャック手段4
6a〜46eは、レール部材42に沿って進退自在に構
成されている。このため、チャック爪50a、50bに
把持されているナット24の高さ位置の変更に影響され
ることがなく、前記ナット24をナット受け手段72を
構成する各支持ロッド74に対し確実に受け渡すことが
可能になる。
【0029】上記のように、ナット整列機構28に5つ
のナット24がねじ孔24aを下向きにして配置された
後、ナット供給ロボット26がこのナット整列機構28
から離間する。一方、組み付け機構32を構成する手首
部80がナット整列機構28側に移動し、ナットランナ
114a〜114dおよび116がナット受け手段72
に保持されているナット24を把持する(図12参
照)。ナットランナ114a〜114dおよび116を
介してナット24が把持された後、手首部80がタイヤ
受け取り位置に移送される。
【0030】一方、図13に示すように、ナット受け手
段72に保持されているナット24の受け取り不良が生
じた際には、基台70が支軸68を支点にして旋回す
る。これにより、ナット受け手段72上に残置されてい
たナット24が受け台73内に払い出される。
【0031】タイヤ受け取り位置では、タイヤ把持手段
110がタイヤ20の上方から下降することにより、タ
イヤ押さえ部材162が前記タイヤ20の外径を覆って
配置される。そこで、図11に示すように、シリンダ1
48が駆動されてロッド150が矢印方向に突き出され
ると、このロッド150に固定されているカム部材14
6は、ガイドローラ144の案内作用下に矢印方向に所
定の角度だけ回転する。このため、カム部材146に連
結ロッド156を介して連結されている各スライドベー
ス154は、ガイドレール152の案内作用下にタイヤ
20の径方向内方に移動し、タイヤ押さえ部材162が
前記タイヤ20の外周面を把持する。なお、タイヤ把持
手段110でタイヤ20を把持する際、このタイヤ20
とナットランナ114a〜114dおよび116との位
置合わせ作業が行われる。
【0032】図7に示すように、タイヤ把持手段110
がタイヤ20を把持するとともに、ナットランナ114
a〜114dおよび116がナット20を保持して前記
タイヤ20内に配置された状態で、手首部80が組み立
てライン12に沿って搬送される。そして、手首部80
は、タイヤ取り付け位置で配置されている自動車車体1
6の所定のハブ部18側に移動される。
【0033】組み付け機構32では、外筒部材82、ア
ーム84a、84bを介してステレオカメラ90が装着
されている。そして、ハブ部18がCCDカメラ86
a、86bにより撮像され、その画像信号に基づいてタ
イヤ把持手段110に把持されているタイヤ20の位相
合わせが行われる。
【0034】具体的には、図8および図9に示すよう
に、モータ100の作用下に駆動軸102を介して歯車
104が回転されると、この歯車104に噛合する円弧
状歯車106が移動し、前記円弧状歯車106と一体的
に支持板96が所定の角度だけ回転する。支持板96に
は、ナットランナ114a〜114dおよび116とタ
イヤ把持手段110とが設けられており、ステレオカメ
ラ90によるハブ部18の撮像処理に基づいて前記タイ
ヤ把持手段110に把持されているタイヤ20の位相決
めが容易かつ迅速に遂行される。
【0035】次いで、手首部80がハブ部18側に移動
すると、タイヤ把持手段110に把持されているタイヤ
20は、各タイヤ押さえ部材162に当接しているばね
158の弾性力を介して前記ハブ部18側に押圧保持さ
れる。この状態で、各モータ118の駆動作用下にナッ
トランナ114a〜114dおよび116が回転し、そ
れぞれに保持されているナット24がハブ部18にねじ
込まれてタイヤ20の取り付け作業が遂行される。
【0036】ところで、自動車車体16のハブ部18が
4軸タイプの場合には、以下に示すように組み付け機構
32の調整が行われる。先ず、図3に示すように、ナッ
ト切り出し機構22からナット供給ロボット26を構成
するチャック機構40に4個のナット24が保持された
状態で、すなわち第5ナットチャック手段46eが空の
状態で、手首部36を介して前記チャック機構40がナ
ット整列機構28側に移送される。そして、チャック機
構40が下向きに配置され、ナット整列機構28を構成
するナット受け手段72に、4個のナット24がねじ孔
24aを下向きにして配置される。
【0037】さらに、組み付け機構32を構成するナッ
トランナ114a〜114dでナット24を保持する一
方、ナットランナ116が空の状態で、タイヤ受け取り
位置に移送される前に前記ナットランナ114a〜11
4dおよび116の位置調整作業が行われる。具体的に
は、図14に示すように、シリンダ164が駆動されて
係止板166が前方に突出し、この係止板166がナッ
トランナ116に干渉しない位置に配置される(図14
中、2点鎖線参照)。
【0038】次に、図9に示すように、第3駆動手段1
34の駆動作用下に第3移動台136が半径外方向に移
動し、この第3移動台136に支持されているナットラ
ンナ116が、ナットランナ114a〜114dが配置
される円周上から離間する位置に退避される(図9中、
2点鎖線参照)。次いで、第1駆動手段124a〜12
4dが駆動され、第1移動台126a〜126dがそれ
ぞれ所定の距離だけ円周方向に移動する。このため、ナ
ットランナ114a〜114dは、同一の円周上で互い
に所定の間隔ずつ離間して配置される(図15および図
16参照)。
【0039】さらに、シリンダ164が駆動されて係止
板166が後方に変位すると、この係止板166がナッ
トランナ116の先端に係合してこのナットランナ11
6を支持板96側に移動させ、タイヤ20との干渉を阻
止することができる(図17参照)。これにより、それ
ぞれナット24を保持しているナットランナ114a〜
114dが4軸タイプのハブ部18に対応して位置決め
され、タイヤ把持手段110を介して新たなタイヤ20
が把持される。タイヤ20は、ハブ部18側に移送され
て位相合わせが行われた後、ナットランナ114a〜1
14dの回転作用下に4個のナット24により前記タイ
ヤ20の取り付け作業が遂行される。
【0040】さらにまた、ハブ部18に設けられている
図示しないハブボルトのピッチ円径が変更される際に
は、以下の動作が行われる。すなわち、図16に示すよ
うに、第2駆動手段128a〜128dが駆動され、ナ
ットランナ114a〜114dが径方向に進退すること
により、2種類のピッチ円径の変更に対応することがで
きる。
【0041】このように、本実施形態では、支持板96
に復動テーブル112a〜112dが設けられ、前記復
動テーブル112a〜112dを構成する第1移動台1
26a〜126dおよび第2移動台130a〜130d
が周方向および径方向に進退することにより、ナットラ
ンナ114a〜114dが周方向および径方向に変位可
能である。
【0042】このため、図9に示すように、5軸タイプ
のハブ部18に対応してナットランナ114a〜114
dおよび116が同一円周上に配置された状態から4軸
タイプのハブ部18に対応するように調整する際には、
先ず、前記ナットランナ116を半径外方向に移動させ
た後、第1駆動手段124a〜124d(例えば、ロッ
ドレスシリンダ)が駆動されるだけで、前記ナットラン
ナ114a〜114dが同一円周上に等角度間隔離間し
て配置される。
【0043】これにより、本実施形態では、ハブ部18
のハブボルトの本数が変更される際に容易に対応するこ
とができるとともに、ピッチ円径の異なる車種に対して
は、第2駆動手段128a〜128d(例えば、ロッド
レスシリンダ)が駆動されるだけで、前記ナットランナ
114a〜114dが配置される同一円周の直径の変更
がなされる。従って、組み立てライン12に3種類の異
なる車種を混流することができ、汎用性に優れるという
効果が得られる。
【0044】しかも、第1および第2駆動手段124a
〜124dおよび128a〜128dは、実質的にロッ
ドレスシリンダで構成されている。このため、ストッパ
ねじ132a、132b等を用いることにより、極めて
簡単な構成でナットランナ114a〜114dの位置決
めが高精度に遂行され、タイヤ取り付け精度に優れ、生
産性の向上が容易に図られるという利点がある。なお、
この実施形態では、第1および第2駆動手段124a〜
124dおよび128a〜128dをロッドレスシリン
ダで構成しているが、通常のエアシリンダ等を用いても
よい。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るタイヤ組み付け装置では、
複数の復動テーブルを介して複数のナットランナがそれ
ぞれ円周方向および径方向に移動するとともに、ナット
数の変更に応じて前記径方向に移動自在な少なくとも一
つのナットランナが設けられている。このため、ナット
数の変更やハブボルトのピッチ円径の変更にも簡単な構
成で効率的に対応することができ、タイヤ組み付け精度
に優れ、しかも、生産性の向上が容易に図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るタイヤ組み付け装置が
配置される組み立てラインの正面説明図である。
【図2】前記組み立てラインの平面説明図である。
【図3】前記タイヤ組み付け装置を構成するナット供給
ロボットの先端部およびナット切り出し機構の側面説明
図である。
【図4】図3の平面説明図である。
【図5】前記タイヤ組み付け装置を構成するナット整列
機構の一部縦断面説明図である。
【図6】前記ナット整列機構と前記ナット供給ロボット
の説明図である。
【図7】前記タイヤ組み付け装置を構成する組み付け機
構の先端斜視説明図である。
【図8】図7の縦断面説明図である。
【図9】図7の正面図である。
【図10】図7の一部分解斜視説明図である。
【図11】タイヤ把持手段の正面説明図である。
【図12】前記ナット整列機構に整列されたナットを前
記組み付け機構を構成するナットランナで保持する際の
説明図である。
【図13】前記ナット整列機構に残存するナットを払い
出す際の説明図である。
【図14】前記ナットランナに4つのナットが保持され
た状態の斜視説明図である。
【図15】空のナットランナを退避させる際の斜視説明
図である。
【図16】残余のナットランナが同一円周上に配置され
た際の正面説明図である。
【図17】図16の斜視説明図である。
【符号の説明】
10…タイヤ組み付け装置 12…組み立てライン 16…自動車車体 18…ハブ部 20…タイヤ 22…ナット切り出し
機構 24…ナット 26…ナット供給ロボ
ット 28…ナット整列機構 30…タイヤ供給路 32…組み付け機構 36、80…手首部 40…チャック機構 46a〜46e…ナッ
トチャック手段 50a、50b…チャック爪 72…ナット受け手段 74…支持ロッド 82…外筒部材 86a、86b…CCDカメラ 88a、88b…照明
用ライト 90…ステレオカメラ 94…回動基台 96…支持板 98…回動手段 104…歯車 106…円弧状歯車 110…タイヤ把持手段 112a〜112d…
復動テーブル 114a〜114d、116…ナットランナ 118…モータ 124a〜124d、128a〜128d、134…駆
動手段 126a〜126d、130a〜130d、136…移
動台 132a、132b…ストッパねじ 140…取り付け板 146…カム部材 148、164…シリンダ 158…ばね 162…タイヤ押さえ部材 166…係止板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C030 CC05 3D114 AA01 AA04 AA12 BA23 BA24 CA09 DA11 DA12 EA11 EA12 FA08 FA16 GA01 GA03 GA13 GA16 JA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットの手首部に回動自在に装着される
    回動基台と、 前記回動基台に設けられ、タイヤを把持するタイヤ把持
    手段と、 前記回動基台に前記タイヤの円周方向に沿って離間して
    配置され、それぞれ少なくとも2つの駆動手段を介して
    前記円周方向と径方向とに移動可能な複数の複動テーブ
    ルと、 前記複動テーブルに支持されて前記円周方向および前記
    径方向に移動自在な複数のナットランナと、 前記径方向に移動自在であり、前記複数のナットランナ
    と同一円周上に配置される一方、ナット数の変更に伴っ
    て該複数のナットランナ同士が互いに隣接して同一円周
    上に配置される際、前記円周上から離間する位置に退避
    可能な少なくとも1つのナットランナと、 を備えることを特徴とするタイヤ組み付け装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記複動テ
    ーブルは、ナット数の増減に対応して前記ナットランナ
    を前記周方向に移動させるための第1移動テーブルと、 該ナットランナが配置される円周直径の変更に対応して
    前記ナットランナを前記径方向に移動させるための第2
    移動テーブルと、 を備えることを特徴とするタイヤ組み付け装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置において、前記ロボッ
    トの手首部には、前記回動基台と個別に設けられ、車両
    のタイヤ取り付け部位を撮像するためのステレオカメラ
    が装着されることを特徴とするタイヤ組み付け装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の装置において、前記駆動手
    段はシリンダを備えることを特徴とするタイヤ組み付け
    装置。
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