JP2000204690A - 耐震断熱パネルおよびそれからなる耐震断熱構造 - Google Patents

耐震断熱パネルおよびそれからなる耐震断熱構造

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JP2000204690A
JP2000204690A JP992499A JP992499A JP2000204690A JP 2000204690 A JP2000204690 A JP 2000204690A JP 992499 A JP992499 A JP 992499A JP 992499 A JP992499 A JP 992499A JP 2000204690 A JP2000204690 A JP 2000204690A
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heat insulating
plate
insulating material
earthquake
insulation panel
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Yasunori Matsunari
成 靖 典 松
Yoshio Matsumura
村 良 夫 松
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁倍率を向上し、しかも圧縮変形にも抗し得
る強度が得られる耐震強度の極めて向上した耐震断熱パ
ネルおよびそれを用いた耐震断熱構造を提供するる。 【解決手段】 柱、間柱などの縦部材、ならびに土台、
梁、胴縁、桁などの横架材に四側が囲繞された方形の軸
組み空間に、略矩形状の板状断熱材を対角線で二分割し
て、この分割対角線の間に弾性部材を介装して、前記板
状断熱材を前記分割対角線とは垂直な方向に拡張収縮可
能に構成した耐震断熱パネルを、板状断熱材を分割対角
線とは垂直な方向に縮めて軸組空間内に嵌入配置して、
板状断熱材を分割対角線とは垂直な方向に拡張して、板
状断熱材の分割対角線上の端部と、軸組み空間を構成す
る縦部材および横架材との間を係止部材で係止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造軸組工法にお
いて、木造軸組み建築物を耐震および断熱構造とするの
に用いられる耐震断熱パネルおよびそれを用いた耐震断
熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の木造軸組工法では、柱と柱との間
を間柱、筋交、横桟などで補強して、これらの軸組み空
間にグラスウールなどの断熱材を充填した後、縦胴縁な
どを取付、外装材、内装材を施工している。
【0003】しかしながら、グラスウールは、元々断熱
性能が低く、さらに吸湿により断熱性能が一層低下する
こと、防湿層の設置が不可欠であり施工に手間がかかる
ことにより、これらの問題がほとんどない発泡合成樹脂
による断熱材を使用するケースが主流となっている。ま
た、これら発泡合成樹脂による断熱材は、施工容易性の
観点から、筋交を排除した軸組に構造用面材と組み合わ
せて取り付けることが多い。
【0004】例えば、登録実用新案公報第300900
2号、特開平10−140691号公報には、筋交を不
要としつつ、耐震強度を向上するために、このような軸
組み空間に嵌入して躯体を構成する断熱構造パネルが開
示されている。
【0005】すなわち、特開平10−140691号公
報には、図13に示したように、発泡ポリスチレン、発
泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂からなる板状断熱材2
01の室外側の面に、構造用合板、金属、樹脂、無機質
などの材料からなる構造用面材が貼着されるとともに、
室内側の面に合板や石膏ボードなどからなる内装下地面
材が貼着され、この構造用面材の少なくとも上部および
下部の左右に接続ブラケット204が固定されている構
造用パネル200が開示されている。そして、この構造
用パネル200は、例えば、柱205、206、胴差2
07及び土台208によって囲まれた軸組空間に嵌込
み、接続ブラケットを204を柱205、206、胴差
207及び土台208にネジ止めすることによって構造
用パネル200を固定するようになっている。また、登
録実用新案公報第3009002号でも、図14に示し
たように、板状断熱材301の両主面に、構造用合板、
金属、樹脂、無機質などの材料からなる構造用面材30
2が貼着された断熱パネルを、例えば、柱305、30
6、胴差307及び土台308によって囲まれた軸組空
間に嵌込み、金属プレート304で柱305、306、
胴差307及び土台308に固定して、筋交機能のみな
らず、垂直荷重に対する耐力に耐え得るようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の耐震構造に用いる断熱構造パネルは、発泡合
成樹脂からなる板状断熱材の両面に構造用面材を貼着し
た構成であるので、コストも高くなり、その重量も発泡
樹脂の板状断熱材単独に比較すれば大きく、運搬及び施
工において不便である。
【0007】このため、本発明者等は、このように発泡
合成樹脂からなる板状断熱材の両面に構造用面材を貼着
することなく、発泡合成樹脂からなる板状断熱材のみ
で、耐震強度、すなわち必要な壁倍率が得られるように
するために鋭意研究した結果、以下の知見を得るに至っ
た。
【0008】従って、このような板状断熱材の構造強度
の指標である壁倍率を求めるには、板状断熱材の面内せ
ん断試験を、JIS A 1414に定められているタ
イロッド式の「面内せん断試験A法」に準じて行われ
る。
【0009】このせん断試験では、 1)せん断変形角γが、1/300ラジアン(rad.)の時
の荷重、 2)最大荷重の2/3の荷重、 3)最大せん断ひずみ量の1/2に対応する荷重、 のうちで、最小の荷重をP0として、短期許容せん断耐
力Paを求めて、壁倍率を算出する。すなわち、短期許
容せん断耐力 Pa=P0×3/4であり、 壁倍率=Pa÷L×1/130 ここで、3/4:バラツキ係数 L:試験体の長さ(m) 130:壁倍率算出の基準強度(kgf) から求められるものである。
【0010】従って、発泡合成樹脂からなる板状断熱材
のみで、耐震強度、すなわち必要な壁倍率が得られるよ
うにするには、P0を大きくすることが必須となり、一
般的にはせん断変形角γが、1/300ラジアン(ra
d)の時の荷重を大きくすることが必要となる。
【0011】このためには、嵌入した発泡合成樹脂と軸
組との間に間隙が生じないようにすることが必要とな
る。例えば、柱の間の内のりの高さが、2670mmで
あれば、せん断変形角が1/300ラジアンに相当する
のは、約9mmの柱の間隙(ずれ)に相当する。このた
め、柱の間に板状発泡断熱材を嵌入する場合、柱と板状
発泡断熱材との間には、通常3mmの間隙が存在すれ
ば、その間隙に相当する量だけ無抵抗で変位するため、
壁倍率を求める際には、6mmのずれ(せん断変形角1
/200)の荷重で壁倍率を求めることになり、その分
だけ壁倍率が低くなってしまう。
【0012】従って、このような初期のガタツキの発生
を有効に防止することによって、必要な耐震強度が発現
する。
【0013】また、図15に示したように、地震などの
横揺れの際には、水平力Pを受けて、F方向に圧縮力が
発生するが、これに対する抵抗が小さい場合には、上記
した最大変位が小さくなるために、壁倍率が低くなって
しまう。
【0014】従って、せん断強度を向上させることによ
って、壁倍率が向上するとともに、水平方向の力Pによ
って発生する圧縮力Fによる圧縮変形にも抗し得る強度
が得られることになる。
【0015】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、初期のガタツキの発生を有効に防
止するとともに、せん断強度を向上させることによっ
て、壁倍率を向上し、しかも圧縮力による圧縮変形にも
抗し得る強度が得られる耐震強度の極めて向上した耐震
断熱パネルおよびそれを用いた耐震断熱構造を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
および目的を達成するために発明なされたものであっ
て、本発明の耐震断熱パネルは、柱、間柱などの縦部
材、ならびに土台、梁、胴縁、桁などの横架材からなる
軸組み部材に四側が囲繞された方形の軸組み空間に嵌入
配置される耐震断熱パネルであって、略矩形状の板状断
熱材を対角線で二分割して、この分割対角線の間に弾性
部材を介装して、前記板状断熱材を前記分割対角線とは
垂直な方向に拡張収縮可能に構成したことを特徴とす
る。
【0017】また、本発明の耐震断熱構造は、柱、間柱
などの縦部材、ならびに土台、梁、胴縁、桁などの横架
材に四側が囲繞された方形の軸組み空間に、略矩形状の
板状断熱材を対角線で二分割して、この分割対角線の間
に弾性部材を介装して、前記板状断熱材を前記分割対角
線とは垂直な方向に拡張収縮可能に構成した耐震断熱パ
ネルを、前記板状断熱材を分割対角線とは垂直な方向に
縮めて軸組空間内に嵌入配置して、前記板状断熱材を分
割対角線とは垂直な方向に位置する軸組み空間の隅角部
方向に拡張して、前記板状断熱材の分割対角線上の端部
と、軸組み空間を構成する縦部材および横架材との間を
係止部材で係止したことを特徴とする。
【0018】このように構成することによって、軸組み
空間に耐震断熱パネルを嵌入配置する際に、板状断熱材
を分割対角線とは垂直な方向に縮めておくので、軸組み
空間への嵌入が容易である。
【0019】また、耐震断熱パネルを軸組み空間に嵌入
した後は、板状断熱材を分割対角線とは垂直な方向に拡
張するので、軸組み空間の内側四側辺と耐震断熱パネル
の上下左右の側面とが密着することになる。
【0020】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、その間隙に相当
する量だけ無抵抗で変位することがないため、初期のガ
タツキが発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくな
り、耐震強度が向上することになる。
【0021】また、本発明の耐震断熱パネルは、前記分
割対角線上に補強筋交部材を設けたことを特徴とする。
【0022】さらに、本発明の耐震断熱構造は、記分割
対角線上に補強筋交部材を設け、該補強筋交部材と軸組
み空間を構成する縦部材および横架材との間を係止部材
で係止したことを特徴とする。
【0023】このように、分割対角線上に補強筋交部材
を設けているので、軸組み空間の四隅の隅角部が補強筋
交部材が存在することになるので補強されていることに
なる。
【0024】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、軸組み空間の四
隅の隅角部が変形することがないので、初期のガタツキ
が発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくなり、耐震
強度が向上することになる。
【0025】しかも、このように板状断熱材に筋交の代
わりになる補強筋交部材が存在することになるので、板
状断熱材の本体部だけでなく、板状断熱材の補強筋交部
材によって、水平方向の力によって発生するせん断力に
対抗することができ、構造強度、すなわち耐震強度が向
上するとともに、この板状断熱材の隅角部において圧縮
力による圧縮変形にも抗し得る強度が得られることにな
る。
【0026】従って、本発明の耐震断熱パネルは、柱間
での水平力を受ける構造部材としての働きをし、これに
より、別途筋かいなどの施工を不要にすることができ、
しかも、その耐震強度が大幅に向上する。
【0027】さらに、本発明の耐震断熱パネルを、軸組
み空間に嵌入するだけで断熱壁を構成することができ、
筋かいなどの構造部材の敷設を省くことができ、工期の
短縮が図れるとともに、壁厚さが大きくなることなく、
居住空間が広くとれる。
【0028】また、本発明の耐震断熱パネルは、予め工
場にて耐震断熱パネルを一貫生産して、現場にて軸組み
空間の寸法に合わせて切断することにより寸法合わせを
行うことができるので、コストの低減を図ることができ
る。
【0029】また、本発明では、前記弾性部材が、伸縮
自在な気密弾性部材であることを特徴とする。
【0030】このようにすることによって、分割対角線
の間の隅気密性、断熱性が維持されることになる。
【0031】また、本発明の耐震断熱パネルは、柱、間
柱などの縦部材、ならびに土台、梁、胴縁、桁などの横
架材からなる軸組み部材に四側が囲繞された方形の軸組
み空間に嵌入配置される耐震断熱パネルであって、略矩
形状の板状断熱材に厚さ方向の細溝を設け、板状断熱材
を細溝に垂直な方向に拡張収縮可能に構成したことを特
徴とする。
【0032】さらに、本発明の耐震断熱構造は、柱、間
柱などの縦部材、ならびに土台、梁、胴縁、桁などの横
架材に四側が囲繞された方形の軸組み空間に、略矩形状
の板状断熱材に厚さ方向の細溝を設け、板状断熱材を細
溝に垂直な方向に拡張収縮可能に構成した耐震断熱パネ
ルを、前記細溝とは垂直な方向に縮めて軸組空間内に嵌
入配置して、前記板状断熱材を細溝とは垂直な方向に拡
張して、前記細溝に充填材を充填して固定して、前記板
状断熱材をさらに拡張して、軸組み空間を構成する縦部
材および横架材との間に密着固定したことを特徴とす
る。
【0033】このように構成することによって、軸組み
空間に耐震断熱パネルを嵌入配置する際に、板状断熱材
を細溝とは垂直な方向に縮めておくので、軸組み空間へ
の嵌入が容易である。
【0034】また、耐震断熱パネルを軸組み空間に嵌入
した後は、細溝とは垂直な方向に拡張して、さらに、細
溝に充填材を充填して固定して、前記板状断熱材をさら
に拡張して、軸組み空間を構成する縦部材および横架材
との間に密着固定するので、軸組み空間の内側の上下又
は左右の四側辺と、耐震断熱パネルの上下又は左右の側
面とが密着することになる。
【0035】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、その間隙に相当
する量だけ無抵抗で変位することがないため、初期のガ
タツキが発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくな
り、耐震強度が向上することになる。
【0036】従って、本発明の耐震断熱パネルは、柱間
での水平力を受ける構造部材としての働きをし、これに
より、別途筋かいなどの施工を不要にすることができ、
しかも、その耐震強度が大幅に向上する。
【0037】さらに、本発明の耐震断熱パネルを、軸組
み空間に嵌入するだけで断熱壁を構成することができ、
筋かいなどの構造部材の敷設を省くことができ、工期の
短縮が図れるとともに、壁厚さが大きくなることなく、
居住空間が広くとれる。
【0038】また、本発明の耐震断熱パネルは、予め工
場にて耐震断熱パネルを一貫生産して、現場にて軸組み
空間の寸法に合わせて切断することにより寸法合わせを
行うことができるので、コストの低減を図ることができ
る。
【0039】また、本発明では、前記細溝が、板状断熱
材の主面両側に形成されていることを特徴とする。
【0040】さらに、本発明では、前記細溝が、板状断
熱材の主面両側に千鳥状に形成されていることを特徴と
する。
【0041】このように構成することによって、軸組み
空間に耐震断熱パネルを嵌入配置する際に、板状断熱材
を細溝とは垂直な方向により縮めることができるので軸
組み空間への嵌入が容易となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。
【0043】図1は、本発明の第1の実施例に係る耐震
断熱パネルを適用した戸建住宅の斜視図、図2は、本発
明の第1の実施例に係る耐震断熱パネルを適用した外壁
の図1のI−I線についての横断面図、図3は、本発明
の第1の実施例に係る耐震断熱パネルを土台−胴差間に
設置した状態を示す正面図、図4は、本発明の第1の実
施例に係る耐震断熱パネルの図3のII−II線での横断面
図である。
【0044】本発明に係る耐震断熱パネル1は、例え
ば、図1〜図3に示すように、柱、間柱などの縦部材、
ならびに土台、梁、胴縁、桁などの横架材に四側が囲繞
された方形の軸組み空間に、耐震断熱パネル自体を嵌入
して(嵌込み)、耐震断熱パネル1を、壁用耐震断熱パ
ネル、床用耐震断熱パネル、ならびに天井用耐震断熱パ
ネルとして用いて、構造部材の一部として用いられるも
のである。
【0045】すなわち、図2及び図3に示したように、
耐震断熱パネル1は、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレ
タンなどの合成発泡樹脂の断熱材からなる板状断熱材2
を備えている。この場合、その発泡倍率は、任意である
が、例えば、20〜60倍とするのが望ましい。なお、
この板状断熱材2は、合成発泡樹脂に限定されるもので
はなく、グラスウールなどの繊維系の断熱材を樹脂など
で固着させたものであってもよい。また、この板状断熱
材2は、形状が略矩形であり、その大きさは、特に限定
されるものではなく、前記軸組み空間の大きさによって
設定すればよく、例えば、横810×縦2630×厚さ
70mmとすればよい。
【0046】そして、図2〜図4に示したように、この
板状断熱材2は、板状断熱材2の対角線(以下「分割対
角線」と言う)3、3に沿って二分割された略三角形状
の板状断熱片2e、2fから構成されている。この板状
断熱片2e、2fの分割対角線3、3の間には、気密性
の弾性部材5が介装されている。
【0047】具体的には、図4に示したように、板状断
熱片2e、2fのそれぞれの分割対角線3、3に沿った
側面に、ウレタンなどの硬質の発泡プラスチックなどの
硬質樹脂からなる補強筋交部材4、4が貼着されてい
る。この補強筋交部材4、4にはそれぞれ内側部に係止
用溝部4a、4aが形成されており、この係止用溝部4
a内に、蛇腹状の伸縮部5aを有する弾性部材5の両端
部が固着されている。
【0048】このように構成することによって、板状断
熱片2e、2fが分割対角線3、3とは垂直な方向Gに
拡張収縮可能になっている。すなわち、板状断熱材2の
上下の長側面2a、2b、および左右の短側面2c、2
dが、軸組み空間Sを構成する柱10、11などの縦部
材、土台9、胴差12、桁13などの横架材に密着する
方向に拡張、又はその反対方向に収縮することが可能と
なっている。
【0049】この場合、補強筋交部材4の材質は特に限
定されるものではなく、木材、合成樹脂、金属など種々
の材料が使用可能であるが、後述するように、釘打ち、
ネジなどによって、軸組み空間Sを構成する柱10、1
1などの縦部材、土台9、胴差12、桁13などの横架
材に係止することを考慮すれば、木材、合成樹脂などと
するのが望ましい。
【0050】この補強筋交部材4の大きさとしては、特
に限定されるものではないが、板状断熱材2の後述する
隅角部を補強する効果、ならびに筋交としての機能を考
慮すれば、例えば、補強筋交部材4の厚さが、10〜4
5mmとすればよい。
【0051】また、この補強筋交部材4を、板状断熱材
2に固着する方法としては、特に限定されるものではな
く、例えば、接着剤によって貼着したり、板状断熱材2
を成型する際に一体成形により接合したり、釘打ち係止
などの方法が採用可能である。 また、気密性の弾性部
材5としては、弾性と気密性を有するものであればよ
く、例えば、弾性ゴム、樹脂シートなどが使用可能であ
り、補強筋交部材4の係止用溝部4a、4aへの弾性部
材5の固着は、接着剤を使用したり、溶着などによって
固着することができる。
【0052】さらに、この実施例では、弾性部材5を補
強筋交部材4に設けた係止用溝部4a、4aへ固着した
が、図示しないが、補強筋交部材4に係止用溝部4a、
4aを設けることなく、直接弾性部材5を固着すること
も可能である。
【0053】このように構成される耐震断熱パネル1
は、例えば、下記のようにして用いられる。
【0054】すなわち、図1に示した木造建築物では、
基礎8の上に土台9が設けてあり、この土台9の上に、
通し柱10、管柱11が設けてある。これらの柱10、
11に、胴差12、桁13が掛け渡してある。
【0055】本発明の耐震断熱パネル1において、板状
断熱材2の板状断熱片2e、2fを、分割対角線3、3
とは垂直な方向Gに収縮して(縮めて)、この状態で耐
震断熱パネル1を軸組空間S内に嵌入して嵌込む。
【0056】そして、耐震断熱パネル1が軸組空間S内
に嵌込まれた状態で、板状断熱材2の板状断熱片2e、
2fを、分割対角線3、3とは垂直な方向Gに拡張し
て、板状断熱材2の上下の長側面2a、2b、および左
右の短側面2c、2dが、軸組み空間Sを構成する柱1
0、11などの縦部材、土台9、胴差12、桁13など
の横架材に当接密着させる。
【0057】この状態で、図2に示したように、補強筋
交部材4の上下端部に4b、4cに、釘などの締結部材
7を打ち込み、軸組み空間Sを構成する柱10、11な
どの縦部材、土台9、胴差12、桁13などの横架材
に、すなわち、軸組み空間Sの隅角部S’に補強筋交部
材4を係止固定する。
【0058】そして、図2に示すように、耐震断熱パネ
ル1の板状断熱材2の屋外側に、図3に示したように補
強筋交部材4および柱10などに縦胴縁6を設け、その
屋外側に外装材15を敷設する。一方、柱10、11の
屋内側には、必要に応じて気密防湿シート16を介し
て、内装材17を敷設すれば、施工が完了する。
【0059】なお、施工に際しては、図5に示したよう
に、隣接する軸組み空間の間で、補強筋交部材4の施工
方向が左右逆になるように施工すれば、建築物全体がト
ラス構造を構成してその構造強度が向上するために望ま
しい。この場合には、1種類の耐震断熱パネル1を準備
しておくだけで、裏表逆にすればよい。
【0060】このように構成することによって、軸組み
空間Sに耐震断熱パネル1を嵌入配置する際に、板状断
熱材2の板状断熱片2e、2fを分割対角線3、3とは
垂直な方向に縮めておくので、軸組み空間への嵌入が容
易である。
【0061】また、耐震断熱パネル1を軸組み空間Sに
嵌入した後は、状断熱材2の板状断熱片2e、2fを分
割対角線3、3とは垂直な方向に拡張するので、板状断
熱材2の上下の長側面2a、2b、および左右の短側面
2c、2dが、軸組み空間Sを構成する柱10、11な
どの縦部材、土台9、胴差12、桁13などの横架材に
当接密着する、すなわち、軸組み空間Sの内側四側辺と
耐震断熱パネル1の上下左右の側面とが密着することに
なる。
【0062】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、その間隙に相当
する量だけ無抵抗で変位することがないため、初期のガ
タツキが発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくな
り、耐震強度が向上することになる。
【0063】このように、分割対角線上に補強筋交部材
を設けているので、軸組み空間の四隅の隅角部が補強筋
交部材が存在することになるので補強されていることに
なる。
【0064】従って、図3に示したように、地震の際の
横揺れにより柱10、11に対して、水平方向の力Pが
加わった場合にも、軸組み空間Sの四隅の隅角部S’が
変形することがないので、初期のガタツキが発生しにく
く、その結果、壁倍率が大きくなり、耐震強度が向上す
ることになる。
【0065】しかも、このように細溝を設け、板状断熱
材を細溝に垂直な方向に拡張収縮可能に構成したに筋交
の代わりになる補強筋交部材4が存在することになるの
で、細溝を設け、板状断熱材を細溝に垂直な方向に拡張
収縮可能に構成したの本体部だけでなく、細溝を設け、
板状断熱材を細溝に垂直な方向に拡張収縮可能に構成し
たの補強筋交部材4によって、水平方向の力Pによって
発生するせん断力Fに対抗することができ、構造強度、
すなわち耐震強度が向上するとともに、この板状断熱材
の隅角部においてせん断力による圧縮変形にも抗し得る
強度が得られることになる。
【0066】従って、本発明の耐震断熱パネル1は、柱
間での水平力を受ける構造部材としての働きをし、これ
により、別途筋かいなどの施工を不要にすることがで
き、しかも、その耐震強度が大幅に向上する。
【0067】さらに、本発明の耐震断熱パネル1を、軸
組み空間Sに嵌入するだけで断熱壁を構成することがで
き、筋かいなどの構造部材の敷設を省くことができ、工
期の短縮が図れるとともに、壁厚さが大きくなることな
く、居住空間が広くとれる。
【0068】また、本発明の耐震断熱パネル1は、予め
工場にて耐震断熱パネルを一貫生産して、現場にて軸組
み空間Sの寸法に合わせて切断することにより寸法合わ
せを行うことができるので、コストの低減を図ることが
できる。
【0069】なお、この実施例では、補強筋交部材4
に、釘などの締結部材7を直接打ち込み、軸組み空間S
の隅角部S’に係止固定したが、図6に示したように、
略三角形状の金属製の係止部材20を用いて、軸組み空
間Sを構成する柱10、11などの縦部材、土台9、胴
差12、桁13などの横架材、補強筋交部材4の間にわ
たって係止固定してもよい。これにより、いっそう強固
に固定されて初期ガタ、軸組み空間Sの隅角部S’の角
度変形が生じないので、耐震強度が向上する。なお、こ
の場合、補強筋交部材4の存在しない隅角部には、T字
及びL字形状の係止部材22、24を用いればよい。
【0070】図7は、本発明の第2の実施例に係る耐震
断熱パネルを適用した戸建住宅の斜視図、図8は、本発
明の第2の実施例に係る耐震断熱パネルを適用した外壁
の図1のIII−III線についての横断面図、図9は、本発
明の第2の実施例に係る耐震断熱パネルを土台−胴差間
に設置した状態を示す正面図、図10は、本発明の第2
の実施例に係る耐震断熱パネルの図9のIV−IV線での横
断面図である。
【0071】なお、上記の第1の実施例と同じ構成部材
には、100を加えた参照番号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0072】この実施例の耐震断熱パネル101も、上
記の第1の実施例と同様に、図7〜図10に示すよう
に、柱、間柱などの縦部材、ならびに土台、梁、胴縁、
桁などの横架材に四側が囲繞された方形の軸組み空間
に、耐震断熱パネル自体を嵌入して(嵌込み)、耐震断
熱パネル101を、壁用耐震断熱パネル、床用耐震断熱
パネル、ならびに天井用耐震断熱パネルとして用いて、
構造部材の一部として用いられるものである。
【0073】すなわち、図8および図9に示したよう
に、耐震断熱パネル101は、第1の実施例と同様に発
泡ポリスチレン、発泡ポリウレタンなどの断熱材からな
る板状断熱材102を備えている。しかしながら、この
実施例では、第1の実施例のように対角線で板状断熱材
を分割はしていない。
【0074】この実施例の板状断熱材102では、図1
0に示したように、板状断熱材に厚さ方向の細溝104
を設けている。
【0075】すなわち、板状断熱材102の短手方向の
ほぼ中央に、板状断熱材102の両主面102g、10
2hから、板状断熱材102の厚さ方向に所定の深さd
の細溝104が、板状断熱材102の長手方向にわたっ
て略平行に千鳥状に複数溝形成されている。
【0076】この場合、細溝102の幅wは、板状断熱
材の屈曲性と後述する充填材を充填する充填性を考慮す
れば、3〜10mmであるのが望ましい。また、細溝1
02深さdは、板状断熱材102の大きさ(厚さ)にも
よるが、板状断熱材102の屈曲性と弾力性、強度を考
慮すれば、板状断熱材102の肉厚Dの1/10〜1/
3程度とするのが好ましい。さらに、細溝102間の距
離lは、板状断熱材102の屈曲性と弾力性、強度を考
慮すれば10〜30mmとするのが望ましい。
【0077】また、この細溝104は、図10に示した
ように、板状断熱材102の両方の主面に設けてもよい
が、片方の主面にのみ設けてもよい。また、この細溝1
02の数も特に限定されるものではなく、単数であって
もよく、また複数個形成してもよい。
【0078】さらに、本実施例では、図10に示したよ
うに、細溝104を板状断熱材102の短手方向のほぼ
中央に設けたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、図11に示したように、板状断熱材102の短手方
向に、例えば、短手方向の全体の長さLの3/8、5/
8の位置近傍に設けておけば、弾力性が向上するにもか
かわらず撓みに対する剛性が高くなるので好ましい。
【0079】このように構成することによって、本発明
の耐震断熱パネル101は、板状断熱材102を厚さ方
向に長手方向に沿って屈曲、伸縮することによって、細
溝104とは垂直な方向に拡張収縮可能になっている。
【0080】さらに、上記実施例では、細溝104を板
状断熱材102の長手方向にわたって形成したが、図示
しないが、この代わりに、細溝104を板状断熱材10
2の短手方向にわたって形成することも勿論可能であ
る。
【0081】このように構成される耐震断熱パネル10
1は、例えば、下記のようにして用いられる。
【0082】すなわち、本発明の耐震断熱パネル101
を、板状断熱材102の厚さ方向に長手方向に沿って屈
曲させることによって、板状断熱材102を細溝104
に対して垂直方向に、すなわち、板状断熱材102の短
手方向に縮めて、この状態で耐震断熱パネル101を軸
組空間S内に嵌入して嵌込む。
【0083】そして、耐震断熱パネル101が軸組空間
S内に嵌込まれた状態で、板状断熱材102の厚さ方向
に長手方向に沿って伸張させることによって、板状断熱
材102を細溝104に対して垂直方向に、すなわち、
板状断熱材102の短手方向に拡張して、板状断熱材1
02の左右の短側面102c、102dが、軸組み空間
Sを構成する柱10、11などの縦部材に当接密着させ
る。
【0084】そして、この状態で、現場注入発泡ウレタ
ンなどの充填材106を細溝104に充填して固化させ
ることによって、板状断熱材102を細溝104に対し
て垂直方向に、すなわち、板状断熱材102の短手方向
に拡張して、板状断熱材102の左右の短側面102
c、102dが、軸組み空間Sを構成する柱10、11
などの縦部材に堅固に当接密着させて固定する。
【0085】なお、この充填材106は、このような現
場発泡ウレタンに限定されるものではなく、硬化性の接
着剤や、例えば、図12に示したように、楔形状の充填
材106’を接着剤などで装着固定することも勿論可能
である。
【0086】その後は、第1の実施例と同様に、耐震断
熱パネル101の板状断熱材102の屋外側に、縦胴縁
6を設け、その屋外側に外装材15を敷設する。一方、
柱10、11の屋内側には、必要に応じて気密防湿シー
ト16を介して、内装材17を敷設すれば施工が完了す
る。
【0087】このように構成することによって、軸組み
空間Sに耐震断熱パネル101を嵌入配置する際に、板
状断熱材102を屈曲させて細溝104とは垂直な方向
に縮めておくので、軸組み空間Sへの嵌入が容易であ
る。
【0088】また、耐震断熱パネル101を軸組み空間
に嵌入した後は、細溝102とは垂直な方向に拡張し
て、さらに、細溝102に充填材106を充填して固定
して、板状断熱材102をさらに拡張して、軸組み空間
Sを構成する縦部材および横架材との間に密着固定する
ので、軸組み空間Sの内側の上下又は左右の四側辺と、
耐震断熱パネルの上下又は左右の側面とが密着すること
になる。
【0089】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力Pが加わった場合にも、その間隙に相
当する量だけ無抵抗で変位することがないため、初期の
ガタツキが発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくな
り、耐震強度が向上することになる。
【0090】従って、本発明の耐震断熱パネル101
は、柱間での水平力を受ける構造部材としての働きを
し、これにより、別途筋かいなどの施工を不要にするこ
とができ、しかも、その耐震強度が大幅に向上する。
【0091】さらに、本発明の耐震断熱パネル101
を、軸組み空間Sに嵌入するだけで断熱壁を構成するこ
とができ、筋かいなどの構造部材の敷設を省くことがで
き、工期の短縮が図れる。
【0092】また、本発明の耐震断熱パネル101は、
予め工場にて耐震断熱パネルを一貫生産して、現場にて
軸組み空間の寸法に合わせて切断することにより寸法合
わせを行うことができるので、コストの低減を図ること
ができる。
【0093】以上、本発明に係る耐震断熱パネル101
を壁パネルとして用いる場合について説明したが、本発
明は上記の実施例に限定されず本発明の技術的思想の範
囲内でさらに種々変形可能である。
【0094】例えば、本発明の耐震断熱パネルを、屋根
パネルなどに用いることも可能である。
【0095】
【発明の効果】本発明の耐震断熱パネルおよびそれを用
いた耐震断熱構造では、軸組み空間に耐震断熱パネルを
嵌入配置する際に、板状断熱材を分割対角線とは垂直な
方向に縮めておくので、軸組み空間への嵌入が容易であ
る。
【0096】また、耐震断熱パネルを軸組み空間に嵌入
した後は、板状断熱材を分割対角線とは垂直な方向に拡
張するので、軸組み空間の内側四側辺と耐震断熱パネル
の上下左右の側面とが密着することになる。
【0097】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、間隙があった場
合に、それに相当する量だけ無抵抗で変位することがな
いため、初期のガタツキが発生しにくく、その結果、壁
倍率が大きくなり、耐震強度が向上することになる。分
割対角線上に補強筋交部材を設けているので、軸組み空
間の四隅の隅角部が補強筋交部材が存在することになる
ので補強されていることになる。
【0098】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、軸組み空間の四
隅の隅角部が変形することがないので、初期のガタツキ
が発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくなり、耐震
強度が向上することになる。
【0099】しかも、このように板状断熱材に筋交の代
わりになる補強筋交部材が存在することになるので、板
状断熱材の本体部だけでなく、板状断熱材の補強筋交部
材によって、水平方向の力によって発生するせん断力に
対抗することができ、構造強度、すなわち耐震強度が向
上するとともに、この板状断熱材の隅角部において圧縮
力による圧縮変形にも抗し得る強度が得られることにな
る。
【0100】さらに、本発明の耐震断熱パネルおよびそ
れを用いた耐震断熱構造では、軸組み空間に耐震断熱パ
ネルを嵌入配置する際に、板状断熱材を細溝とは垂直な
方向に縮めておくので、軸組み空間への嵌入が容易であ
る。
【0101】また、耐震断熱パネルを軸組み空間に嵌入
した後は、細溝とは垂直な方向に拡張して、さらに、細
溝に充填材を充填して固定して、前記板状断熱材をさら
に拡張して、軸組み空間を構成する縦部材および横架材
との間に密着固定するので、軸組み空間の内側の上下又
は左右の四側辺と、耐震断熱パネルの上下又は左右の側
面とが密着することになる。
【0102】従って、地震の際の横揺れにより柱に対し
て、水平方向の力が加わった場合にも、その間隙に相当
する量だけ無抵抗で変位することがないため、初期のガ
タツキが発生しにくく、その結果、壁倍率が大きくな
り、耐震強度が向上することになる。
【0103】このように、本発明の耐震断熱パネルは、
柱間での水平力を受ける構造部材としての働きをし、こ
れにより、別途筋かいなどの施工を不要にすることがで
き、しかも、その耐震強度が大幅に向上する。
【0104】さらに、本発明の耐震断熱パネルを、軸組
み空間に嵌入するだけで断熱壁を構成することができ、
筋かいなどの構造部材の敷設を省くことができ、工期の
短縮が図れるとともに、壁厚さが大きくなることなく、
居住空間が広くとれる。
【0105】また、本発明の耐震断熱パネルは、予め工
場にて耐震断熱パネルを一貫生産して、現場にて軸組み
空間の寸法に合わせて切断することにより寸法合わせを
行うことができるので、コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例に係る耐震断熱
パネルを適用した戸建住宅の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施例に係る耐震断熱
パネルを適用した外壁の図1のI−I線についての横断
面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施例に係る耐震断熱
パネルを土台−胴差間に設置した状態を示す正面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の第1の実施例に係る耐震断熱
パネルの図3のII−II線での横断面図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施例に係る耐震断熱
パネルの取付状態の概略を示す正面図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施例に係る耐震断熱
パネルの別の取付状態の実施例を示す正面図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施例に係る耐震断熱
パネルを適用した戸建住宅の斜視図である。
【図8】図8は、本発明の第2の実施例に係る耐震断熱
パネルを適用した外壁の図1のIII−III線についての横
断面図である。
【図9】図9は、本発明の第2の実施例に係る耐震断熱
パネルを土台−胴差間に設置した状態を示す正面図であ
る。
【図10】図10は、本発明の第2の実施例に係る耐震
断熱パネルの図10のIV−IV線での横断面図である。
【図11】図11は、本発明の第2の実施例に係る耐震
断熱パネルの別の実施例を示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の第2の実施例に係る耐震
断熱パネルの別の取付状態の実施例を示す部分拡大斜視
図である。
【図13】図13は、従来の耐震断熱パネルの取付状態
を示す正面図である。
【図14】図14は、従来の耐震断熱パネルの取付状態
を示す正面図である。
【図15】図15は、断熱パネルに水平方向の荷重がか
かった状態を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 耐震断熱パネル 2 板状断熱材 2a、2b 長側面 2c、2d 短側面 2e、2f 板状断熱片 3 分割対角線 4 補強筋交部材 4a 係止用溝部 5 弾性部材 5a 伸縮部 6 縦胴縁 7 締結部材 8 基礎 9 土台 10 柱 11 管柱 12 胴差 13 桁 15 外装材 16 気密防湿シート 17 内装材 20 係止部材 101 耐震断熱パネル 102 細溝 102a 側面 102c 側面 102c 短側面 102 板状断熱材 104 細溝 106 充填材 200 構造用パネル 201 板状断熱材 204 接続ブラケット 205 柱 207 胴差 208 土台 301 板状断熱材 302 構造用面材 304 金属プレート 305 柱 307 胴差 308 土台 S 軸組空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 EA09 FA03 FA11 FA14 GA17 GA55 HA33 HB01 HC01 HD03 HD09 HD11 HE01 KA03 LA03 LA09 LA12 LA16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱、間柱などの縦部材、ならびに土台、
    梁、胴縁、桁などの横架材からなる軸組み部材に四側が
    囲繞された方形の軸組み空間に嵌入配置される耐震断熱
    パネルであって、 略矩形状の板状断熱材を対角線で二分割して、この分割
    対角線の間に弾性部材を介装して、前記板状断熱材を前
    記分割対角線とは垂直な方向に拡張収縮可能に構成した
    ことを特徴とする耐震断熱パネル。
  2. 【請求項2】 前記分割対角線上に補強筋交部材を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の耐震断熱パネル。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材が、伸縮自在な気密弾性部
    材であることを特徴とする請求項1または2のいずれか
    に記載の耐震断熱パネル。
  4. 【請求項4】 柱、間柱などの縦部材、ならびに土台、
    梁、胴縁、桁などの横架材からなる軸組み部材に四側が
    囲繞された方形の軸組み空間に嵌入配置される耐震断熱
    パネルであって、 略矩形状の板状断熱材に厚さ方向の細溝を設け、板状断
    熱材を細溝に垂直な方向に拡張収縮可能に構成したこと
    を特徴とする耐震断熱パネル。
  5. 【請求項5】 前記細溝が、板状断熱材の主面両側に形
    成されていることを特徴とする請求項4に記載の耐震断
    熱パネル。
  6. 【請求項6】 前記細溝が、板状断熱材の主面両側に千
    鳥状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載
    の耐震断熱パネル。
  7. 【請求項7】 柱、間柱などの縦部材、ならびに土台、
    梁、胴縁、桁などの横架材に四側が囲繞された方形の軸
    組み空間に、 略矩形状の板状断熱材を対角線で二分割して、この分割
    対角線の間に弾性部材を介装して、前記板状断熱材を前
    記分割対角線とは垂直な方向に拡張収縮可能に構成した
    耐震断熱パネルを、 前記板状断熱材を分割対角線とは垂直な方向に縮めて軸
    組空間内に嵌入配置して、 前記板状断熱材を分割対角線とは垂直な方向に拡張し
    て、 前記板状断熱材の分割対角線上の端部と、軸組み空間を
    構成する縦部材および横架材との間を係止部材で係止し
    たことを特徴とする耐震断熱構造。
  8. 【請求項8】 前記分割対角線上に補強筋交部材を設
    け、該補強筋交部材と軸組み空間を構成する縦部材およ
    び横架材との間を係止部材で係止したことを特徴とする
    請求項7に記載の耐震断熱構造。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材が、伸縮自在な気密弾性部
    材であることを特徴とする請求項7または8のいずれか
    に記載の耐震断熱構造。
  10. 【請求項10】 柱、間柱などの縦部材、ならびに土
    台、梁、胴縁、桁などの横架材に四側が囲繞された方形
    の軸組み空間に、略矩形状の板状断熱材に厚さ方向の細
    溝を設け、板状断熱材を細溝に垂直な方向に拡張収縮可
    能に構成した耐震断熱パネルを、 前記細溝とは垂直な方向に縮めて軸組空間内に嵌入配置
    して、 前記板状断熱材を細溝とは垂直な方向に拡張して、 前記細溝に充填材を充填して固定して、前記板状断熱材
    をさらに拡張して、軸組み空間を構成する縦部材および
    横架材との間に密着固定したことを特徴とする耐震断熱
    構造。
  11. 【請求項11】 前記細溝が、板状断熱材の主面両側に
    形成されていることを特徴とする請求項10に記載の耐
    震断熱構造。
  12. 【請求項12】 前記細溝が、板状断熱材の主面両側に
    千鳥状に形成されていることを特徴とする請求項11に
    記載の耐震断熱構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017101538A (ja) * 2015-11-25 2017-06-08 芳英 春城 木造建築物の耐力構造および耐力工法
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