JP2000204031A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Abstract
ることを特徴とする皮膚外用剤を提供する。 【構成】本発明はトリコーパス・ゼイラニクス(ヤマノ
イモ科、学名:Trichopus zeylanicus)の抽出物を含有
することを特徴とする皮膚外用剤である。本発明のトリ
コーパス・ゼイラニクスの抽出物は優れたメラニン生成
抑制作用を有し、さらに、トリコーパス・ゼイラニクス
の抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤は、安
全性が高く、優れた美白作用を示した。
Description
皮膚外用剤に関する。
られる皮膚の色素沈着は、ホルモンの異常や紫外線の刺
激により、皮膚内に存在するメラニン色素生成細胞がメ
ラニン色素を過剰に生成し、これが皮膚内に沈着するこ
とが原因と考えられている。このような色素沈着を防ぐ
方法の一つに、メラニンの過剰な生成を抑制する方法が
知られている。従来、色素沈着の治療にはハイドロキノ
ンなどを外用する処置が行われてきた。
るハイドロキノンなどの化学合成品は、副作用の危険性
もあり、安全性が高く、効果の高い天然物由来の美白剤
が望まれている。
対して安全であり、優れた美白作用を有する皮膚外用剤
を提供することを課題とする。
検討した結果、トリコーパス・ゼイラニクスの抽出物
は、優れたメラニン生成抑制作用を有し、更に、その抽
出物を含有する皮膚外用剤が優れた美白作用を示したこ
とから本発明を完成するに至った。
ラニクスの抽出物を含有する皮膚外用剤である。
クス(Trichopus zeylanicus)は、ヤマノイモ科トリコ
ーパス属に属し、主にインド南部やスリランカに分布す
る多年生の草本である。現地では主に滋養強壮生薬とし
て用いられている。
クスの抽出物とは、トリコーパス・ゼイラニクス葉、
茎、花、実、根等の植物体の一部又は全草から抽出して
得られるものである。好ましくは、葉もしくは茎の一
方、又は両方の混合物から抽出して得られるものが良
い。その調製方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出
したものであっても良いし、常温抽出したものであって
も良い。また、抽出する溶媒としては、例えば、水、水
溶性溶媒及び非水溶性溶媒があり、水溶性溶媒としては
低級1価アルコール類(メタノール、エタノール、1-プ
ロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノ
ール等)、液状多価アルコール(1,3-ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール等)、ケトン類(アセトン、
メチルエチルケトン等)、アセトニトリル等が挙げら
れ、非水溶性溶媒としては、エステル類(酢酸エチル、
酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流
動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。
好ましくは、水及び水溶性溶媒が良く、特に好ましく
は、水、エタノール、1,3-ブチレングリコール又はプロ
ピレングリコールが良い。これらの溶媒は1種で用いて
も2種以上を混合して用いても良い。
物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じ
て、濃縮、希釈、濾過等の処理をして用いても良い。更
には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等
の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
イラニクスの抽出物の効果を損なわない範囲内で、通常
の皮膚外用剤に用いられる成分である油脂類、ロウ類、
炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界
面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿
剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、
美容成分、キレート剤等の成分を配合することができ
る。
品、化粧品のいずれにも用いることができ、その剤型と
しては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エ
アゾール剤、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター
剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデー
ション、打粉、口紅等の皮膚に適用されるものが挙げら
れる。
スの抽出物の配合量は、本発明の皮膚外用剤全量に対
し、乾固物に換算して0.00001重量%以上、好ましくは
0.00005〜10重量%が良く、さらに好ましくは0.0005〜1
0重量%が良い。0.00001重量%未満では十分な効果は望
めない。10重量%を越えて配合した場合、効果の増強は
なく不経済である。また、添加の方法については、予め
加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を
考えて適宜選択すれば良い。
げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施
例に示す配合量の部とは重量部を、%とは重量%を示
す。
熱水抽出物 トリコーパス・ゼイラニクスの全草の乾燥物 20gに400m
lの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過
し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してトリコーパス・ゼ
イラニクスの熱水抽出物を2.2g得た。
エタノール抽出物 トリコーパス・ゼイラニクスの全草の乾燥物 200gに1L
のエタノールを加え、室温で2時間攪拌して抽出した
後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してトリコー
パス・ゼイラニクスのエタノール抽出物を3.8g得た。
50%エタノール抽出物 トリコーパス・ゼイラニクスの全草の乾燥物 20gに1Lの
50%エタノール水溶液を加え、室温で2時間攪拌して抽
出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してト
リコーパス・ゼイラニクスの50%エタノール抽出物を2.
6g得た。
1,3−ブチレングリコール抽出物 トリコーパス・ゼイラニクスの葉及び茎の乾燥物 100g
に500mlの1,3−ブチレングリコールを加え、常温で
7日間浸漬して抽出した後、濾過し、トリコーパス・ゼ
イラニクスの1,3−ブチレングリコール抽出物を470g
得た。
均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
抽出物を精製水に置き換えたものを従来の化粧水とし
た。
ち油相とする。成分11〜14を加熱溶解して混合し、75℃
に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき
混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで
冷却して製品とする。
ノール抽出物を精製水に置き換えたものを従来のクリー
ムとした。
ち油相とする。成分 1及び10〜13を加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に3
0℃まで冷却して製品とする。
溶解し、両者を混合して製品とする。
ち油相とする。成分 1及び7〜9を加熱溶解して混合し、
75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、
かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
とする。成分20に成分10をよく膨潤させ、続いて、成分
1及び11〜14を加えて均一に混合する。これに粉砕機で
粉砕混合した成分15〜18を加え、ホモミキサーで撹拌し
75℃に保ち水相とする。この水相に油相をかき混ぜなが
ら加え、冷却し、45℃で成分19を加え、かき混ぜながら
30℃まで冷却して製品とする。
め、実験例を挙げる。
メラニン生成抑制試験 対数増殖期にあるメラノーマをφ60mm dishに3×104細
胞播種し、諸種の濃度のトリコーパス・ゼイラニクス熱
水抽出物、エタノール抽出物あるいは陽性コントロール
であるアスコルビン酸を含むEagles’ MEM(10 %牛胎児
血清含有)を加え、37℃、5%CO2条件下にて培養した。
培養5日後に細胞をdishから剥離し、細胞を超音波破砕
した後に、2N NaOHを加え60℃で2時間の処理を行い、
分光光度計でO.D.475nmを測定した。尚、超音波処理後
の細胞破砕液をLowryの方法(J.Biol.Chem.,193,265-27
5,1951)でタンパク定量し、タンパク量当りのメラニン
量を比較することによって、メラニン生成抑制効果の指
標とした。
果、トリコーパス・ゼイラニクスの抽出物は、優れたメ
ラニン生成抑制作用を有していることが認められた。
来の化粧水及び比較例2の従来のクリームを用いて、シ
ミ、ソバカスに悩む女性15人(30〜45才)を対象
に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後に、シミ、ソバ
カスの改善に関するアンケート調査をすることにより美
白作用を判定した。その結果、トリコーパス・ゼイラニ
クスの抽出物を含有する皮膚外用剤は優れた美白作用を
示した(表2)。なお、試験期間中に皮膚トラブルは一
人もなく、安全性においても問題なかった。
例5の軟膏、実施例6のパック、実施例7のファンデー
ション及び実施例8の浴用剤についても使用試験を行っ
たところ、優れた美白作用を示した。また、安全性にお
いても問題なかった。
・ゼイラニクスの抽出物は、優れた美白作用を示した。
また、その抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用
剤は安全性が高く、優れた美白作用を示した。
Claims (2)
- 【請求項1】 トリコーパス・ゼイラニクスの抽出物
を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 抽出物が水及び/又は水溶性溶媒抽出
物である請求項1の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00508299A JP3930179B2 (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP00508299A JP3930179B2 (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 皮膚外用剤 |
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ID=11601476
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JP00508299A Expired - Lifetime JP3930179B2 (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3930179B2 (ja) |
-
1999
- 1999-01-12 JP JP00508299A patent/JP3930179B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3930179B2 (ja) | 2007-06-13 |
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