JP2000201589A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2000201589A
JP2000201589A JP11005309A JP530999A JP2000201589A JP 2000201589 A JP2000201589 A JP 2000201589A JP 11005309 A JP11005309 A JP 11005309A JP 530999 A JP530999 A JP 530999A JP 2000201589 A JP2000201589 A JP 2000201589A
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JP
Japan
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spacer
rod
rod body
spacers
fishing rod
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Pending
Application number
JP11005309A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakamura
宏之 中村
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣竿におけるアタリの伝達性能を高める。 【解決手段】 中空部を有するグリップ部2に竿体1の
後端を挿入・固定し、グリップ部2と竿体1との間にス
ペーサを設ける。スペーサ7,8,9は、釣竿の前後方
向に複数個配置すると共に、少なくとも二つは互いに異
なる材質で作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アタリ(魚信)を
伝えやすくすることができる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】釣りに
おいて、アタリや仕掛けの動き等の水中の情報は釣竿の
竿体を通じてグリップ部を握っている手に伝えられる。
この振動情報はさまざまであり、その振動の周波数も低
周波から高周波まで幅広い周波数帯域に及んでいる。
【0003】従来、グリップ部の中空内に竿体を挿入し
固定したタイプの釣竿は、アタリを確実に手に伝えるた
めに、グリップ部の成形金型内に竿体を挿入し、グリッ
プ部の成形と同時に竿体をグリップ部と一体化したり、
あるいは竿体をグリップ部の中空部の内径と同じ太さに
成形した後グリップ部の中空部内に挿入したりすること
で作られている。しかし、前者の方法では竿体の太さが
変わるとそれ専用のグリップ部用の金型を用意しなけれ
ばならず、後者の方法では必要以上に太い竿体を用意し
なければならず、いずれも非効率的である。そこで、一
般に竿体とグリップとの間の隙間を埋めるためコルク、
紙管、カーボンパイプ等からなるスペーサが用いられて
いる。このスペーサはアタリによる振動を竿体からグリ
ップ部へと伝達するものであるから、振動を効率良く伝
達することができる比弾性率(=弾性率/比重)の高い
材料、例えばカーボン材で作られる。
【0004】しかし、比弾性率の高い単一素材からなる
スペーサで竿体とグリップとの間の隙間を埋めた場合
は、スペーサが低周波から高周波までのさまざまな振動
を伝達するので、伝達の過程で低周波の振動が高周波の
振動をかき消してしまい、所望のアタリの伝達を阻害す
るという問題がある。アタリには魚種、魚の大きさ等に
応じて様々に周波数特性が異なるが、例えばアタリが高
周波の振動である魚を釣ろうとする場合、単一素材から
なるスペーサであると高周波から低周波までの様々な振
動が伝わり高周波の振動が消されるので、目的とする魚
のアタリを把握し難くなる。
【0005】また、特開平9−149747号公報は、
グリップの中空内にパイプ状のカーボン製フレームを固
着し、さらにパイプ状のカーボン製アジャスタをその内
側に固着し、そのアジャスタの内側に竿体を挿入した釣
竿、すなわち竿体をフレームとアジャスタという二つの
同一素材で作られるスペーサにより支持した釣竿につい
て開示する。しかし、この釣竿によれば魚のアタリによ
る竿体の振動がグリップ内で同一素材のフレームとアジ
ャスタを介して伝わることから、上記単一素材のスペー
サの場合と同じく所望の振動を得ることができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、中空部を有するグリップ部
(2)に竿体(1)の後端が挿入・固定され、上記グリ
ップ部(2)と上記竿体(1)との間にスペーサが設け
られた釣竿において、上記スペーサは、釣竿の前後方向
に配置されると共に、少なくとも二つは互いに異なる材
質で作られる複数個のスペーサ(7,8,9)からなる
釣竿を採用する。
【0007】請求項2に係る発明は、上記グリップ部
(2)の握持部分(3)と上記竿体(1)との間に、上
記複数個のスペーサ(7,8,9)中最も比弾性率の高
いスペーサが配置されている請求項1に記載の釣竿を採
用する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、この釣竿は、
竿体1と、この竿体1を支えるグリップ部2とを具備し
ている。
【0010】竿体1は、釣竿のロッド部を構成するもの
であり、例えばカーボン繊維、ガラス繊維等を含んだ材
料で形成される。
【0011】グリップ部2は竿体1の後部に被せられ、
竿体1の後端から前に向かって順次配置される握持部分
3、リールシート4、緊締筒5を有している。
【0012】握持部分3は、コルク、EVA(エチレン
酢酸ビニル共重合体)等の握りやすく手にフィットする
材料で作られた筒体であり、その中空孔内に釣竿の竿体
1が挿入され、接着されている。竿体1と握持部分3の
後端は揃えられており、そこには尻栓6が装着されてい
る。
【0013】リールシート4は、後述するスペーサ7,
8,9を介して竿体1の回りを取り巻く略円筒状の固定
フード部材10と、固定フード部材10の回りを取り巻
く略筒状の移動フード部材11と、緊締筒5とを具備す
る。
【0014】固定フード部材10は、その後端が握持部
分3の先端に接合され、その接合部の近傍に固定フード
10aとトリガー10bとを有する。固定フード10a
とトリガー10bは釣竿の上下位置に夫々配置される。
また、固定フード10aとトリガー10bの配置される
位置から前方の緊締筒5内に向かって伸びた円筒部10
cを有している。
【0015】移動フード部材11は、固定フード10a
と共に図示しないリールの脚を挟持する移動フード11
aを有し、固定フード部材10上に形成された図示しな
い縦溝と突起を介して係合している。これにより、移動
フード部材11はその移動フード11aを固定フード1
0aに対峙させたまま固定フード部材10の円筒部10
c上をスライドする。
【0016】緊締筒5は、その後端が移動フード部材1
1の前端に相対回転可能に結合される。緊締筒5内には
図示しない雌ねじが形成されており、この雌ねじが固定
フード部材10の円筒部10cに設けられた図示しない
雄ねじに螺合している。緊締筒5がいずれかの向きに回
されることで固定フード部材10の円筒部10c上を螺
進退すると、移動フード部材11も同時に固定フード部
材10上を移動し、これによりリールの脚が固定フード
10aと移動フード11aとの間に挟まれ、又は両フー
ド10a,11a間から解放される。
【0017】この緊締筒5は上記握持部分3よりも前方
において前側の握持部分をも兼ねるもので、上記握持部
分3と同様な材質で作られている。
【0018】この釣竿では、アタリを手まで伝達しやす
くするために、グリップ部2中の固定フード部材10と
竿体1との隙間内に、複数個のスペーサが釣竿の前後方
向に順次配置されており、複数個のスペーサのうち少な
くとも二つは互いに異なる材質で作られている。
【0019】この実施の形態では、釣竿の前後方向に向
かって前中後の三つのスペーサ7,8,9が設けられて
いる。
【0020】前スペーサ7はリング状に形成され、固定
フード部材10の円筒部10cの先端と竿体1との間の
隙間に挿入され、固定フード部材10と竿体1との双方
に接着されている。前スペーサ7は、アルミニウム等の
金属、カーボン繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、ケブラ
ー(デュポン社の商品名)繊維、木材、竹等、振動を効
率良く伝達することができる比弾性率が高い材料で作ら
れている。
【0021】なお、前スペーサ7の材料としては、比弾
性率が高いだけでなく、より望ましくはグリップ部2と
竿体1との間にあってグリップ部2や竿体1等に撓み等
の変形が生じても容易に変形しない剛性が高く全体的に
硬い性質を有したものが用いられる。この実施の形態で
は、前スペーサ7として、アルミニウム合金製のリング
が用いられている。
【0022】後スペーサ9もリング状に形成されるが、
前スペーサ7よりも竿尻側における固定フード部材10
の円筒部10cと竿体1との間に設けられ、グリップ部
2と竿体1とに接着されている。後スペーサ9は、前ス
ペーサ7と同様な材料で作られており、この実施の形態
ではアルミニウム合金製のリングが用いられている。
【0023】また、後スペーサ9は、グリップ部2の握
持部分3と竿体1との間のリールごとパーミングする箇
所に設けられる。これにより、アタリはより確実に釣人
の手まで伝達される。
【0024】また、後スペーサ9は、より望ましくは複
数個のスペーサ中最も硬度が高く、また比弾性率が高い
材料で作られる。これにより、アタリは更に確実に釣人
の手に伝達される。
【0025】中間スペーサ8は円筒体であり、前後スペ
ーサ7,9間において固定フード部材10の円筒部10
cと竿体1との間の隙間に挿入され、固定フード部材1
0と竿体1の双方に接着される。この中間スペーサ8
は、前後両スペーサ7,9を形成する材料よりも比弾性
率が小さく、より軟質な材料、例えばコルク、EVA、
ウレタン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、紙で作ら
れ、アタリの振動のうち低周波の振動を吸収する役割を
果たす。また、この中間スペーサ8は固定フード部材1
0と竿体1との接着面積を増やして釣竿の剛性を高め
る。
【0026】なお、ちなみに中間スペーサ8の成形材料
としてのアクリル樹脂は比重が1.17〜1.20で弾
性係数が274〜334kg/mm、耐高衝撃性ABS
樹脂は比重が1.01〜1.04で弾性係数が141〜
274kg/mm、ウレタンエラストマーは比重が1.
05〜1.25で弾性係数が7.03〜91.4kg/
mmである。
【0027】上記のように構成された釣竿によれば、魚
のアタリによる竿体1の振動のうち低周波の振動は比弾
性率が低い中間スペーサ8により吸収され、高周波の振
動のみが比弾性率が高い前後スペーサ7,9に伝達さ
れ、さらにグリップ部2を握る釣人の手に伝わる。その
場合、前中後のスペーサ7,8,9として周波数特性の
異なる材質のものを適宜組み合わせることで、魚の種
類、大きさ等に応じた所望の周波数特性の振動をグリッ
プ部2に伝達することができる。
【0028】また、前後スペーサ7,9を剛性が高く硬
い材料で形成し、中間スペーサ8を剛性が低く軟質の材
料で形成した場合は、魚のアタリがあった時、図1中矢
印A方向に竿体1が撓むと、グリップ部2内に挿入され
た竿体1は前スペーサ7よりも後方の部分が前スペーサ
7を支点として矢印B方向に撓もうとする。すなわち、
竿体1の穂先を力点、前スペーサ7を支点、後スペーサ
9を作用点とするてこの作用でアタリの振動が増幅され
て後スペーサ9に伝達され、リールごと釣竿をパーミン
グする釣人の手に確実に伝わることになる。
【0029】なお、上記実施の形態においては、後スペ
ーサ9を固定フード部材10に接着し固定したが、接着
することなく僅かな隙間をあけておくようにしてもよ
い。かくすれば後スペーサ9が微動するのでアタリをよ
り確実に手まで伝えることができる。
【0030】また、上記実施の形態においてスペーサは
三個設けられているが、二個又は四個以上設けるように
してもよい。また、スペーサの材料による種類も三種以
上設けるようにしてもよい。各種スペーサを適宜組み合
わせることにより、釣りの種類に応じた所望の周波数の
振動が手まで伝わるようにすることができる。
【0031】また、上記実施の形態においてはリールシ
ート4を設けているが、このリールシート4を省略する
ようにしてもよい。また、リールシート4は上記実施の
形態において両軸受リール用のものであるが、スピニン
グリール用のリールシートを設けるようにしてもよい。
その場合後スペーサ9はスピニングリールの脚を握持す
る手の近傍に配置するのが望ましい。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、互いに材
質の異なる複数個のスペーサが釣竿の前後方向に配置さ
れるので、所望の周波数帯域の振動を選択して伝達する
ことができ、従って適正なアタリを釣人の手に伝えるこ
とができる。
【0033】請求項2に係る発明によれば、グリップ部
の握持部分と竿体との間に、複数個のスペーサ中最も比
弾性率の高いスペーサが配置されていることから、アタ
リの振動を確実に手に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釣竿を示す半断面図である。
【図2】図1中要部の拡大図である。
【符号の説明】
1…竿体 2…グリップ部 3…握持部分 7…前スペーサ 8…中間スペーサ 9…後スペーサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有するグリップ部に竿体の後端
    が挿入・固定され、上記グリップ部と上記竿体との間に
    スペーサが設けられた釣竿において、上記スペーサは、
    釣竿の前後方向に配置されると共に、少なくとも二つは
    互いに異なる材質で作られる複数個のスペーサからなる
    ことを特徴とする釣竿。
  2. 【請求項2】 上記グリップ部の握持部分と上記竿体と
    の間に、上記複数個のスペーサ中最も比弾性率の高いス
    ペーサが配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の釣竿。
JP11005309A 1999-01-12 1999-01-12 釣 竿 Pending JP2000201589A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119178A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Shimano Inc リールシート
JP2005261213A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Shimano Inc 竿体
WO2024111152A1 (ja) * 2022-11-22 2024-05-30 グローブライド株式会社 釣竿用スペーサ

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