JP2000201489A - 液晶モ―タ - Google Patents

液晶モ―タ

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JP2000201489A
JP2000201489A JP10377154A JP37715498A JP2000201489A JP 2000201489 A JP2000201489 A JP 2000201489A JP 10377154 A JP10377154 A JP 10377154A JP 37715498 A JP37715498 A JP 37715498A JP 2000201489 A JP2000201489 A JP 2000201489A
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JP
Japan
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liquid crystal
electrode
electrodes
electric field
crystal molecules
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JP10377154A
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Yasushi Nakajima
靖 中島
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超微細加工ができ、超小型モータとして低消
費電力で安定した性能の液晶モータを得るようにする。 【解決手段】 所定ギャップGで対向配置された上下の
基板2、3のうち、上側基板2の下面に第1〜第3電極
4〜6を所定間隔で形成し、下側基板3に第4〜第6電
極7〜9をそれぞれ第1〜第3電極4〜6と対向させて
形成し、これら基板2、3間に液晶10を封入した。従
って、液晶表示素子の製造技術と同じ製造技術で製造で
き、このため超微細加工ができ、また第1、第6電極
4、9間、第2、第5電極5、8間、第3、第4電極
6、7間に所定の順で順次電界を印加し、それを繰り返
すことにより、基板2、3とほぼ垂直な面内において第
2、第5電極5、8間の領域E内の液晶分子10aを順
次傾けて回転させるので、超小型モータとして低消費電
力で確実に液晶分子を回転させることができ、これによ
り安定した性能の液晶モータを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超小型モータで
ある液晶モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超小型モータは、マイクロマシー
ンと呼ばれる超微細加工技術によって作られており、そ
の駆動源の基本原理として幾つかの種類があり、例え
ば、回転運動を得る手段として超音波を用いたモータが
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな超小型モータにおいては、無機材料の超微細加工技
術および性能の点で十分とは言えず、まだまだ開発の余
地があり、また超音波を用いたモータでは超小型モータ
として消費電力が高いという問題がある。
【0004】この発明の課題は、超微細加工ができ、超
小型モータとして低消費電力で安定した性能を得ること
のできる液晶モータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定間隔をもって互いに対向して配置された一対の基板
と、その一方の基板の対向面に所定間隔で配列された第
1〜第3電極と、他方の基板に前記第1〜第3電極とそ
れぞれ対応して配列された第4〜第6電極と、前記第1
電極と前記第4電極、前記第2電極と前記第5電極、前
記第3電極と前記第6電極をそれぞれ対向させた状態で
配置された前記一対の基板間に封入された液晶とを備
え、前記第1電極と前記第6電極との間のみに電界を印
加してその電界方向に前記液晶の液晶分子を規制し、前
記第2電極と前記第5電極との間のみに電界を印加して
その電界方向に前記液晶分子を規制し、前記第3電極と
前記第4電極との間のみに電界を印加してその電界方向
に前記液晶分子を規制し、これら各電極間に上記の順ま
たはその逆順で順次電界を印加し、それ繰り返すことに
より、前記一対の基板とほぼ垂直な面内において前記第
2電極と前記第5電極とが対向する領域内の前記液晶分
子を順次傾けて回転させることを特徴とする。
【0006】この発明によれば、所定間隔で互いに対向
して配置された一対の基板のうち、その一方の基板の対
向面に第1〜第3電極を所定間隔で形成し、他方の基板
に第4〜第6電極をそれぞれ第1〜第3電極と対向させ
て形成し、これら一対の基板間に液晶を封入した構成で
あるから、液晶表示素子の製造技術と同じ製造技術で製
造することができ、このため超微細加工ができ、また第
1電極と第6電極、第2電極と第5電極、第3電極と第
4電極の各電極間に所定の順で順次電界を印加し、それ
を繰り返すことにより、一対の基板とほぼ垂直な面内に
おいて第2電極と第5電極とが対向する領域内の液晶分
子を順次傾けて回転させるので、超小型モータとして低
消費電力で確実に液晶分子を回転させることができ、こ
れにより安定した性能の液晶モータを得ることができ
る。
【0007】請求項2記載の発明は、所定間隔をもって
互いに対向して配置された一対の基板と、これら一対の
基板間に設けられ、これら基板と平行な面方向において
互いに対向し合う少なくとも3組以上の電極が多角形状
に配列された電極部と、前記一対の基板間における前記
電極部の多角形状に配列された前記3組以上の電極で囲
われた領域内に封入された液晶とを備え、前記電極部の
対向する1組の電極間のみに電界を印加してその電界方
向に前記液晶の液晶分子を規制し、次いでその1組の電
極に隣接する他の1組の電極間のみに電界を印加してそ
の電界方向に前記液晶分子を規制し、更にその1組の電
極に隣接する更に他の1組の電極間のみに電界を印加し
てその電界方向に前記液晶分子を規制し、これら各組の
電極間に上記の順またはその逆順で順次電界を印加し、
それを繰り返すことにより、前記一対の基板とほぼ平行
な面内において前記液晶分子を順次傾けて回転させるこ
とを特徴とする。
【0008】この発明によれば、所定間隔で互いに対向
して配置された一対の基板間に、これら基板と平行な面
方向において互いに対向し合う少なくとも3組以上の電
極が多角形状に配列された電極部を設け、これら一対の
基板間における多角形状に配列された各組の電極で囲わ
れた領域内に液晶を封入した構成であるから、請求項1
記載の発明と同様、液晶表示素子の製造技術とほぼ同じ
製造技術で製造することができ、このため超微細加工が
でき、また各組の電極間に所定の順で順次電界を印加
し、それを繰り返すことにより、一対の基板とほぼ平行
な面内において各組の電極で囲われた領域内の液晶分子
を順次傾けて回転させるので、請求項1記載の発明と同
様、超小型モータとして低消費電力で確実に液晶分子を
回転させることができ、これにより安定した性能の液晶
モータを得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1を参
照して、この発明の液晶モータの第1実施形態について
説明する。図1は液晶モータを原理的に示した拡大断面
図である。この液晶モータ1は、上下一対の基板2、3
を備えている。これら一対の基板2、3は、ガラスや合
成樹脂などの絶縁性を有する材料からなり、その用途に
応じて透明または不透明な材料が選択されている。これ
ら上下の基板2、3のうち、上側基板2の下面には、第
1〜第3電極4〜6が形成されている。これら第1〜第
3電極4〜6は、ITOなどの透明な導電材料、または
金属などの不透明な導電材料からなり、所定間隔で同図
において左側から右側に順に配列されている。
【0010】また、下側基板3の上面には、第4〜第6
電極7〜9が上側基板2の第1〜第3電極4〜6に対応
して形成されている。これら第4〜第6電極7〜9は、
第1〜第3電極4〜6と同じ材料で形成されており、同
図に示すように、左側の第4電極7が上側基板2の左側
の第1電極4に対向し、中間の第5電極8が上側基板2
の中間の第2電極5に対向し、右側の電極9が上側基板
2の右側の第3電極6に対向している。また、上下の基
板2、3は、上側基板2の第1〜第3電極4〜6と下側
基板3の第4〜第6電極7〜9とを上記のように対向さ
せた状態で、上下の基板2、3間の周縁部に設けられた
シール材(図示せず)により所定ギャップGをもって貼
り合わされている。そして、上下の基板2、3間におけ
るシール材で囲われた領域内には、液晶10が封入され
ている。この液晶10は、液晶分子10aが正の誘電異
方性をもった性質のものである。
【0011】次に、このような液晶モータ1の動作につ
いて説明する。ここでは、上側基板2の第2電極5と下
側基板3の第5電極8とが対向する領域E内における上
下の基板2、3とほぼ垂直な面内での液晶分子10aの
動作について説明する。なお、第2電極5と第5電極8
とが対向する領域E内には多数の液晶分子10aが介在
されているが、これら液晶分子10aのうち、例えば領
域E内のほぼ中心に位置する1つの液晶分子10aにつ
いて述べる。まず、上側基板2の左側の第1電極4と下
側基板3の右側の第6電極9との間のみに電界を印加す
ると、その電界方向に液晶分子10aが整列し、図1に
示すように、領域E内の液晶分子10aの左端が第1電
極4に向き、その液晶分子10aの右端が第6電極9に
向き、これにより液晶分子10aが左上がりに傾いた状
態となる。
【0012】次いで、上側基板2の中間の第2電極5と
下側基板3の中間の第5電極8との間のみに電界を印加
すると、その電界方向に液晶分子10aが整列し、同図
に示すように、左上がりに傾いた状態の液晶分子10a
の左端が右側に変位して第2電極5に向き、その液晶分
子10aの右端が左側に変位して第5電極8に向き、こ
れにより液晶分子10aが左上がりに傾いた状態から6
0°回転して上下の基板2、3に対して垂直な状態とな
る。次いで、上側基板2の右側の第3電極6と下側基板
3の左側の第4電極との間のみに電界を印加すると、そ
の電界方向に液晶分子10aが整列し、同図に示すよう
に、垂直な状態の液晶分子10aの上端が右側に変位し
て第3電極6に向き、その液晶分子10aの下端が左側
に変位して第4電極7に向き、これにより液晶分子10
aが垂直な状態から60°回転して右上がりに傾いた状
態となる。
【0013】この後、再び、上側基板2の左側の第1電
極4と下側基板3の右側の第6電極9との間のみに電界
を印加すると、その電界方向に液晶分子10aが整列
し、同図に示すように、右上がりに傾いた状態の液晶分
子10aの右端が下側に変位して第6電極9に向き、そ
の液晶分子10aの左端が上側に変位して第1電極4に
向き、これにより液晶分子10aが右上がりに傾いた状
態から60°回転して右下がりに傾いた状態となる。こ
のときの液晶分子10aの状態は、第1電極4と第6電
極9間に最初に電界を印加した状態と同じ傾きである
が、液晶分10aの両端の向きが最初の状態とは逆にな
る。これと同様に、第2電極と第5電極8間、第3電極
6と第4電極7間に順次電界を印加すると、液晶分子1
0aが順次60°ずつ回転し、これにより液晶分子10
aが1回転する。このように第1電極4と第6電極9
間、第2電極5と第5電極8間、第3電極6と第4電極
7間にその順で順次電界を印加し、これを繰り返すこと
により、上下の基板2、3とほぼ垂直な面内において、
第2電極5と第5電極8とが対向する領域E内の液晶分
子10aがその液晶分子10aのほぼ中心を回転中心と
して、同図において時計回りに60°ずつステップ回転
する。なお、電界印加を上記と逆の順で行うと、液晶分
子10aは反時計回りにステップ回転する。
【0014】このように、この液晶モータ1によれば、
所定ギャップGをもって互いに対向して配置された上下
の基板2、3のうち、その上側基板2の下面に第1〜第
3電極4〜6を所定間隔で形成し、下側基板3に第4〜
第6電極7〜9をそれぞれ第1〜第3電極4〜6と対応
させて形成し、これら上下の基板2、3間に液晶10を
封入した構成であるから、液晶表示素子の製造技術と同
じ製造技術で製造することができ、このため超微細加工
ができる。また、この液晶モータ1では、第1電極4と
第6電極9間、第2電極5と第5電極8間、第3電極6
と第4電極7間にその順またはその逆順で順次電界を印
加し、これを繰り返すことにより、上下の基板2、3と
ほぼ垂直な面内において第2電極5と第5電極8とが対
向する領域E内の液晶分子10aが順次60°ずつ傾い
てステップ回転するので、超小型モータとして低消費電
力で確実に液晶分子10aを回転させることができ、こ
れにより安定した性能のものを得ることができる。
【0015】なお、上記第1実施形態の液晶モータ1で
は、液晶分子10aを配向させる配向膜を設けていない
が、これに限らず、上下の基板2、3の対向面に配向膜
を設けて液晶分子10aを配向させても良い。この場合
には、配向膜に液晶分子10aが垂直配向または水平配
向となるようなラビング処理を施し、その配向方向を液
晶分子10aの回転方向と一致させれば良い。
【0016】[第2実施形態]次に、図2および図3を
参照して、この発明の液晶モータの第2実施形態につい
て説明する。なお、図1に示された第1実施形態と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この液
晶モータ20は、第1実施形態と同様、上下一対の基板
2、3を備えている。これら上下の基板2、3も、第1
実施形態と同様、その周縁部に設けられたシール材(図
示せず)により所定ギャップGをもって貼り合わされて
いる。そして、シール材で囲われた領域内における上下
の基板2、3間には、電極部21が正六角形のほぼ枠状
に形成されている。この電極部21は、上下の基板2、
3と平行な面方向において互いに対向し合う3組の電極
23a、23b、24a、24b、25a、25bから
なり、これら各電極23a〜25bが正六角形状に互い
に接触することなく配列された構成になっている。
【0017】この場合、第1組の電極23a、23bの
うち、一方の電極23aは図3に示す正六角形において
左上辺に位置し、他方の電極23bはその右下辺に位置
している。第2組の電極24a、24bのうち、一方の
電極24aは同図に示す正六角形において上辺に位置
し、他方の電極24bはその下辺に位置している。第3
組の電極25a、25bのうち、一方の電極25aは同
図に示す正六角形において左下辺に位置し、他方の電極
25bはその右上辺に位置している。なお、これら各電
極23a〜25bは、第1実施形態と同様、ITOなど
の透明な導電材料、または金属などの不透明な導電材料
で形成されている。そして、これら上下の基板2、3間
におけるシール材で囲われた領域内には、第1実施形態
と同様、液晶分子10aが正の誘電異方性をもつ液晶1
0が封入されており、この液晶10は、電極部21の各
電極23a〜25bで囲われた六角形状の領域内にも封
入されている。
【0018】次に、このような液晶モータ20の動作に
ついて説明する。ここでは、電極部21の各電極23a
〜25bで囲われた六角形状の領域内における上下の基
板2、3とほぼ平行な面内での液晶分子10aの動作に
ついて説明する。なお、各電極23a〜25bで囲われ
た六角形状の領域内には多数の液晶分子10aが介在さ
れているが、これら液晶分子10aのうち、例えば六角
形状の領域内のほぼ中心に位置する1つの液晶分子10
aについて述べる。まず、第1組の電極23a、23b
間のみに電界を印加すると、その電界方向に液晶分子1
0aが整列し、図3に示すように、液晶分子10aの左
端が第1組の左上辺の電極23aに向き、その液晶分子
10aの右端が第1組の右下辺の電極23bに向き、こ
れにより液晶分子10aが同図に示す左上がりに傾いた
状態となる。
【0019】次いで、第1組の電極23a、23bに隣
接する第2組の電極24a、24b間のみに電界を印加
すると、その電界方向に液晶分子10aが整列し、同図
に示すように、左上がりに傾いた状態の液晶分子10a
の左端が右側に変位して第2組の上辺の電極24aに向
き、その液晶分子10aの右端が左側に変位して第2組
の下辺の電極24bに向き、これにより液晶分子10a
が左上がりに傾いた状態から60°回転して同図に示す
上下の向きの状態となる。次いで、第2組の電極24
a、24bに隣接する第3組の電極25a、25b間の
みに電界を印加すると、その電界方向に液晶分子10a
が整列し、同図に示すように、上下の向きの状態の液晶
分子10aの上端が右側に変位して第3組の右上辺の電
極25aに向き、その液晶分子10aの下端が左側に変
位して第3組の左下辺の電極25bに向き、これにより
液晶分子10aが上下の向きの状態から60°回転して
同図に示す右上がりに傾いた状態となる。
【0020】この後、再び、第1組の電極23a、23
b間のみに電界を印加すると、その電界方向に液晶分子
10aが整列し、同図に示すように、右上がりに傾いた
状態の液晶分子10aの右端が下側に変位して第1組の
右下辺の電極23bに向き、その液晶分子10aの左端
が上側に変位して第1組の左上辺の電極23aに向き、
これにより液晶分子10aが右上がりに傾いた状態から
60°回転して同図に示す右下がりに傾いた状態とな
る。このときの液晶分子10aの状態は、第1組の電極
23a、23b間に最初に電界を印加した状態と同じ傾
きであるが、液晶分10aの両端の向きが最初の状態と
は逆になる。これと同様に、第2組の電極24a、24
b間、第3組の電極25a、25b間に順次電界を印加
すると、液晶分子10aが順次60°ずつ回転し、これ
により液晶分子10aが1回転する。このように第1組
の電極23a、23b間、第2組の電極24a、24b
間、第3組の電極25a、25b間にその順で順次電界
を印加し、これを繰り返すことにより、上下の基板2、
3とほぼ平行な面内において各電極23a〜25bで囲
われた六角形状の領域内の液晶分子10aがその液晶分
子10aのほぼ中心を回転中心として、図3において時
計回りに60°ずつステップ回転する。なお、電界印加
を上記と逆の順で行うと、液晶分子10aは反時計回り
にステップ回転する。
【0021】このように、この液晶モータ20によれ
ば、所定ギャップGで互いに対向して配置された上下の
基板2、3間に、これら基板2、3と平行な面方向にお
いて互いに対向し合う第1組〜第3組の電極23a〜2
5bが正六角形状に配列された電極部21を設け、これ
ら上下の基板2、3間における各組の電極23a〜25
bで囲われた正六角形状の領域内に液晶10を封入した
構成であるから、第1実施形態と同様、液晶表示素子の
製造技術とほぼ同じ製造技術で製造することができ、こ
のため超微細加工ができる。また、この液晶モータ20
では、電極部21の各組の電極23a〜25b間に第1
組〜第3組の順またはその逆順で順次電界を印加し、そ
れを繰り返すことにより、上下の基板2、3とほぼ平行
な面内において液晶分子10aを順次60°ずつ傾けて
回転させるので、第1実施形態と同様、超小型モータと
して低消費電力で確実に液晶分子10aを回転させるこ
とができ、これにより安定した性能のものを得ることが
できる。
【0022】なお、上記第2実施形態では、電極部21
を3組の電極23a〜25bで正六角形状に形成した
が、これに限らず、例えば、4組の電極で正八角形状に
形成しても良く、また5組の電極で正十角形状に形成し
ても良く、さらに6組以上の電極で正多角形状に形成し
ても良い。また、上記第2実施形態の液晶モータ20で
も、液晶分子10aを配向させる配向膜を設けていない
が、これに限らず、上下の基板2、3の対向面に配向膜
を設け、この配向膜により液晶分子10aを水平配向さ
せるようにしても良い。さらに、上記第1、第2実施形
態では、液晶分子10aが正の誘電異方性をもつ液晶1
0について述べたが、これに限らず、例えば液晶分子が
負の誘電異方性をもつ液晶、液晶分子が自発分極をもつ
液晶、ゲストホスト液晶のいずれを用いても良い。この
場合、液晶分子が負の誘電異方性をもつ液晶では、電界
を印加したときに電界方向に対して液晶分子が直交する
ので、第1、第2実施形態と比べて液晶分子が90°ず
れた状態で動作する。また、液晶分子が自発分極をもつ
液晶では、液晶分子の回転中心が液晶分子の中心ではな
く末端になり、この末端を中心に液晶分子が回転する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、所定間隔で互いに対向して配置された一対
の基板のうち、その一方の基板の対向面に第1〜第3電
極を所定間隔で形成し、他方の基板に第4〜第6電極を
それぞれ第1〜第3電極と対応させて形成し、これら一
対の基板間に液晶を封入した構成であるから、液晶表示
素子の製造技術と同じ製造技術で製造することができ、
このため超微細加工ができ、また第1電極と第6電極、
第2電極と第5電極、第3電極と第4電極の各電極間に
所定の順で順次電界を印加し、それを繰り返すことによ
り、一対の基板とほぼ垂直な面内において第2電極と第
5電極とが対向する領域内の液晶分子を順次傾けて回転
させるので、超小型モータとして低消費電力で確実に液
晶分子を回転させることができ、これにより安定した性
能の液晶モータを得ることができる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、所定間隔で
互いに対向して配置された一対の基板間に、これら基板
と平行な面方向において互いに対向し合う少なくとも3
組以上の電極が多角形状に配列された電極部を設け、こ
れら一対の基板間における多角形状に配列された各組の
電極で囲われた領域内に液晶を封入した構成であるか
ら、請求項1記載の発明と同様、液晶表示素子の製造技
術とほぼ同じ製造技術で製造することができ、このため
超微細加工ができ、また各組の電極間に所定の順で順次
電界を印加し、それを繰り返すことにより、一対の基板
とほぼ平行な面内において液晶分子を順次傾けて回転さ
せるので、請求項1記載の発明と同様、超小型モータと
して低消費電力で確実に液晶分子を回転させることがで
き、これにより安定した性能の液晶モータを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶モータの第1実施形態を原理的
に示した拡大断面図。
【図2】この発明の液晶モータの第2実施形態を原理的
に示した拡大断面図。
【図3】図2のA−A矢視における液晶分子の動作を原
理的に示した断面図。
【符号の説明】
1、20 液晶モータ 2 上側基板 3 下側基板 4〜9 第1〜第6電極 10 液晶 10a 液晶分子 21 電極部 23a、23b 第1組の電極 24a、24b 第2組の電極 25a、25b 第3組の電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔をもって互いに対向して配置され
    た一対の基板と、その一方の基板の対向面に所定間隔で
    配列された第1〜第3電極と、他方の基板に前記第1〜
    第3電極とそれぞれ対応して配列された第4〜第6電極
    と、前記第1電極と前記第4電極、前記第2電極と前記
    第5電極、前記第3電極と前記第6電極をそれぞれ対向
    させた状態で配置された前記一対の基板間に封入された
    液晶とを備え、 前記第1電極と前記第6電極との間のみに電界を印加し
    てその電界方向に前記液晶の液晶分子を規制し、前記第
    2電極と前記第5電極との間のみに電界を印加してその
    電界方向に前記液晶分子を規制し、前記第3電極と前記
    第4電極との間のみに電界を印加してその電界方向に前
    記液晶分子を規制し、これら各電極間に上記の順または
    その逆順で順次電界を印加し、これを繰り返すことによ
    り、前記一対の基板とほぼ垂直な面内において前記第2
    電極と前記第5電極とが対向する領域内の前記液晶分子
    を順次傾けて回転させることを特徴とする液晶モータ。
  2. 【請求項2】所定間隔をもって互いに対向して配置され
    た一対の基板と、これら一対の基板間に設けられ、これ
    ら基板と平行な面方向において互いに対向し合う少なく
    とも3組以上の電極が多角形状に配列された電極部と、
    前記一対の基板間における前記電極部の多角形状に配列
    された前記3組以上の電極で囲われた領域内に封入され
    た液晶とを備え、 前記電極部の対向する1組の電極間のみに電界を印加し
    てその電界方向に前記液晶の液晶分子を規制し、次いで
    その1組の電極に隣接する他の1組の電極間のみに電界
    を印加してその電界方向に前記液晶分子を規制し、更に
    その1組の電極に隣接する更に他の1組の電極間のみに
    電界を印加してその電界方向に前記液晶分子を規制し、
    これら各組の電極間に上記の順またはその逆順で順次電
    界を印加し、それを繰り返すことにより、前記一対の基
    板とほぼ平行な面内において前記液晶分子を順次傾けて
    回転させることを特徴とする液晶モータ。
  3. 【請求項3】前記液晶は、液晶分子が正または負の誘電
    異方性をもつ液晶、液晶分子が自発分極をもつ液晶、ゲ
    ストホスト液晶のいずれかであることを特徴とする請求
    項1または2記載の液晶モータ。
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