JP2000201482A - Ac/dcコンバ―タ - Google Patents

Ac/dcコンバ―タ

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JP2000201482A
JP2000201482A JP10378576A JP37857698A JP2000201482A JP 2000201482 A JP2000201482 A JP 2000201482A JP 10378576 A JP10378576 A JP 10378576A JP 37857698 A JP37857698 A JP 37857698A JP 2000201482 A JP2000201482 A JP 2000201482A
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voltage
transistor
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charging
constant current
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Toshio Sugimoto
年男 杉本
Hidehito Ogura
秀仁 小倉
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T K R KK
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T K R KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リチュウムイオン電池などの充電に用いるAC
/DCコンバータを、少ない構成部品数で所望の性能を
得、しかも発熱量も低く押さえた高効率なものとする。 【解決手段】 第1の発明では、出力整流回路7によっ
て直流化された出力電圧を発光ダイオード8とシャント
レギュレータ9とで制御し、フォトトランジスタ5に制
御信号が伝達されトランス2の一次側のスイッチング電
圧を制御することで安定化された直流電圧を得て電池の
満充電電圧近傍での特性とするとともに、Q11、Q
12、Q13の3個のトランジスタにより出力電圧に応
じ、微小定電流の初期充電モード、大定電流の急速充電
モード、定電圧領域モードの3モードを作りだし、充電
に適した回路が少ない部品構成で得られる。第2の発明
では、スイッチングトランジスタのコレクタに発生する
フライバック電圧の一部を微分する手段を設け、その出
力の一部を正帰還ループに加えることによりスイッチン
グ速度を速いものとし、併せて同トランジスタのコレク
タの飽和電圧を低く保持することで発熱量も低く押さえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源装置に関し、詳
しくはリチュウムイオン電池などの充電に利用されるA
C/DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】リチュウムイオン電池に充電を行う場
合、電池電圧の状態の大小により、その充電モードは定
電圧モード、定電流急速充電モード、定電流初期充電モ
ードの3モードが必要とされる。
【0003】図1に出力電圧−電流特性としてこの3モ
ードを示す。同図において、特性曲線の領域Cが定電流
初期充電モード、領域Bが定電流急速充電モード、領域
Aが定電圧モードであり、使用しきった電池は、概ね領
域C−B−Aの順に充電される。そしてこの3モードを
実現するための電源装置の例として図3に示すように、
AC/DCコンバータの定電圧出力の後に前記3モード
を切り換える回路が付加される。
【0004】図3はこのようなAC/DCコンバータの
回路を説明するブロック図である。同図中、1は商用交
流電源を直流に変換する整流部、2は後述のスイッチン
グトランジスタで交流化された信号を2次側に伝えるト
ランス、3は1次側の直流を交流化するためのスイッチ
ングトランジスタ、4はスイッチングトランジスタ3に
必要な正帰還バイアス信号回路、5は後述の発光ダイオ
ードに結合し出力電圧に応答してスイッチングのデュー
ティを制御するフォトトランジスタ、6はフォトトラン
ジスタ5のインピーダンス変化に応じてスイッチングの
オンデューティを制御するバイアス制御回路、7はスイ
ッチングトランジスタ3の過電流保護に供される過電流
検出抵抗、8は出力整流回路、9は出力電圧を定電圧制
御するためにフォトトランジスタ5に信号伝達する発光
ダイオード、10は直流出力電圧と比較するための基準
電圧を内蔵し、その差電圧に応じて電流可変制御するシ
ャントレギュレータ、11は出力電流調整回路、12は
出力電圧検出・制御回路(またはIC)、13は出力電
流検出用抵抗、14はリチュウムイオン電池である。
【0005】出力電流検出用抵抗13によって検出され
た電流値により出力電圧検出・制御回路12は出力電流
調整回路11をコントロールして充電モードを前記3モ
ードのいずれかに切り換える。このような従来の充電回
路では、出力電流調整回路が高温になりやすく、また、
回路を構成する部品点数がかなり多いものであった。
【0006】また、図5は自励式フライバックAC/D
Cコンバータの回路図である。このような回路において
は、フライバック電圧に重畳するサージ電圧を抑圧する
ために同図中Iのスナバ回路、または図中IIのサージ
アブソーバ回路、もしくはその両者が使用される。これ
らの主要目的はスイッチングトランジスタのコレクタ定
格電圧以下にサージ電圧を抑えるために使用されるもの
であって、スイッチングトランジスタの発熱量を直接抑
えるために使用されることは少ない。
【0007】図5において、商用電源を整流した直流電
圧VDCが出力トランスTRの一次側に供給され、他端
はスイッチングトランジスタQのコレクタに接続され
る。この出力トランスTRは一次二次間を絶縁し、一次
二次各捲線数に応じた出力電圧変換ならびにトランジス
タQが自己発振するに必要なバイアス捲線を備える。
【0008】一次側の電源投入後発生した整流直流電圧
DCは起動抵抗R5’を介してスイッチングトランジ
スタQのベースに供給され、これを動作状態とし、ト
ランジスタQのコレクタ電位VCEは整流直流電圧V
DCより低下する。この電圧変化はトランジスタQ
コレクタa点と逆位相に巻かれたバイアス捲線の出力b
点にプラスの電圧を発生させ、そのバイアス出力はダイ
オードDを介してトランジスタQのベースに供給さ
れ、トランジスタQのオン状態をさらに加速する。
【0009】また、一方、バイアス捲線出力は二次側出
力電圧にフォトカップルされたトランジスタQと抵抗
3’を介してコンデンサC2’とで遅延時間を伴いト
ランジスタQのベースに供給される。トランジスタQ
のベース電位VBEは徐々に上昇し、やがてオン状態
に達するとトランジスタQのベース電位を強制的に下
降させ、トランジスタQをオフ状態とする。
【0010】このトランジスタQのオフ時間に、それ
までオン時間中に蓄積された一次側のエネルギが二次側
に伝送されダイオードDを介して直流出力が得られ
る。また、トランスTRの二次側に流れる電流の変化は
バイアス捲線の電位を徐々に上昇させ、やがてトランジ
スタQをオン状態とする。このように、一度起動され
た回路は自己発振状態が継続される。
【0011】図7は、前記図5において、スナバ回路
1、サージアブソーバ回路IIを備えない場合の各部の
電圧、電流波形を示したものである。まず、バイアス捲
線と呼ばれる捲線部出力b点の波形が、二次側出力電圧
にフォトカップルされたトランジスタQとR’、C
’で積分され、遅延時間を伴ってトランジスタQ
ベースd点に供給される。トランジスタQはVBE
約0.6Vぐらいから徐々に動作を開始し、やがてオン
状態となり、トランジスタQのベースc点の電位を下
げるので、その結果トランジスタQはオフ状態とな
り、そのコレクタは急激に高電位に変化する。このトラ
ンジスタQがオン期間中に流れるエミッタ電流波形が
f点の波形で、フライバック方式では、オン期間中、図
のようにほとんど直線的に電流が変化する。
【0012】従ってこのトランジスタQの発熱量は極
めて多いものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のAC
/DCコンバータにおいて、前記の充電回路では、出力
電流調整回路が高温になりやすいこと、そして回路を構
成する部品点数が増加することなどの問題を抱えるもの
であった。
【0014】また、このようなAC/DCコンバータに
おいては近年小型化、薄型化の傾向が強く、その中で極
めて多いスイッチングトランジスタの発熱量を低減する
ことが非常に重要な課題となっている。
【0015】本発明は、このような諸問題を解消し、少
ない構成部品数で所望の性能を得て、しかも発熱部品も
少なく、スイッチングトランジスタの発熱量も低く押さ
えた高効率な、リチュウムイオン電池の充電に適したA
C/DCコンバータを実現しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題は第1の発明
によれば、出力電圧のレベルに応じて、初期充電に適し
た微小定電流モードと、満充電電圧に近い充電に適した
大定電流モードとの二つの定電流モードを備えることに
より解決される。
【0017】また、上記の課題は第1の発明によれば、
商用交流電源を所望の電圧の直流とする整流回路と、前
記整流回路から電源を供給され動作するスイッチングト
ランジスタと、スイッチングトランジスタから得られた
一次側の信号を2次側に伝えるトランスと、前記トラン
スの2次側出力を整流する整流回路と、前記整流回路の
出力電圧に対応して伝達信号を発する発光ダイオード
と、前記発光ダイオードから信号を受け前記スイッチン
グトランジスタのデューティを制御するフォトトランジ
スタと、直流出力電圧と比較するための基準電圧を内蔵
し、その差電圧に応じ電流を可変制御するシャントレギ
ュレータと、オン状態で前記発光ダイオードを作動させ
る第1のトランジスタと、充電電流の増加にともない前
記第1のトランジスタをオンさせる第2のトランジスタ
と、基準電圧との比較手段を備え、出力電圧レベルの大
小によってオン、オフして前記第2のトランジスタの状
態を変化させる第3のトランジスタとを備え、第3のト
ランジスタがオフまたはオン状態である微小定電流モー
ド、第3のトランジスタがオンまたはオフ状態である大
定電流モード、そして前記シャントレギュレータにより
制御される定電圧モードの三つのモードを自動的に連続
させて電池の充電を行うことにより解決されるものとな
る。
【0018】さらに、上記の課題は第2の発明によれ
ば、商用交流電源を所望の直流電圧に直流化する整流回
路と、前記整流回路から電源を供給され交流電圧を発生
させるスイッチングトランジスタとを備え、前記スイッ
チングトランジスタのコレクタに発生するフライバック
電圧の一部を微分する手段を備え、微分手段の出力の一
部を正帰還ループに加えることによりスイッチング速度
を速いものとし、併せて同トランジスタのコレクタの飽
和電圧を低く保持することによって解決することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1のものにおいては、
出力電圧のレベルに応じて、初期充電に適した微小定電
流モードと、満充電電圧に近い充電に適した大定電流モ
ードとの二つの定電流モードを備えるようにする。そし
て、定電圧モードと併せて使用することにより、リチュ
ウムイオン電池などの充電に適したAC/DCコンバー
タとすることができる。
【0020】さらに、商用交流電源を所望の電圧の直流
とする整流回路、この整流回路から電源を供給され動作
するスイッチングトランジスタ、このスイッチングトラ
ンジスタから得られた一次側の信号を2次側に伝えるト
ランス、トランスの2次側出力を整流する整流回路、整
流回路の出力電圧に対応して伝達信号を発する発光ダイ
オード、発光ダイオードから信号を受けスイッチングト
ランジスタのデューティを制御するフォトトランジス
タ、直流出力電圧と比較するための基準電圧を内蔵し、
その差電圧に応じ電流を可変制御ずるシャントレギュレ
ータを設け、出力整流回路によって直流化された出力電
圧を、発光ダイオードとシャントレギュレータとで制御
し、発光ダイオードを介してフォトトランジスタに制御
信号が伝達されトランスの一次側のスイッチング電圧を
制御して定電圧モードを作りだしている。
【0021】そして、オン状態で発光ダイオードを作動
させる第1のトランジスタと、充電電流の増加にともな
い第1のトランジスタをオンさせる第2のトランジスタ
と、基準電圧との比較手段を備え、出力電圧レベルの大
小によってオン、オフして前記第2のトランジスタの状
態を変化させる第3のトランジスタとを備えさせ、第3
のトランジスタがオフまたはオン状態である微小定電流
モード、第3のトランジスタがオンまたはオフ状態であ
る大定電流モードとの二つの定電流モードを作り出し、
電池の充電状態に対応してこれらの三つのモードを自動
的に連続させて電池の充電を行うようにすることによ
り、制御用半導体スイッチが高温になるようなことがな
く、回路構成が簡素で、部品点数を削減できるようにし
たものである。
【0022】さらに本発明の第2のものにおいては、商
用交流電源を所望の直流電圧に直流化する整流回路と、
整流回路から電源を供給され交流電圧を発生させるスイ
ッチングトランジスタとを備え、スイッチングトランジ
スタのコレクタに発生するフライバック電圧の一部を微
分する手段を備え、微分手段の出力の一部を正帰還ルー
プに加えることによりスイッチング速度を速いものと
し、併せて同トランジスタのコレクタの飽和電圧を低く
保持するようにし、不要な発熱を抑えた高効率なスイッ
チング回路を備えたAC/DCコンバータとしている。
【0023】
【実施例】図2は本発明のAC/DCコンバータの第1
の発明の実施例回路図であり、一部が前記した従来の回
路の図3と重複するが、1は商用交流電源を直流に変換
する整流部、2は後述のスイッチングトランジスタで交
流化された信号を2次側に伝えるトランス、3は1次側
の直流を交流化するためのスイッチングトランジスタ、
4はスイッチングトランジスタ3に必要な正帰還バイア
ス信号回路、5は後述の発光ダイオードに結合し出力電
圧に応答してスイッチのデューティを制御するフォトト
ランジスタ、6はフォトトランジスタ5のインピーダン
ス変化に応じてスイッチのオンデューティを制御するバ
イアス制御回路、7は出力整流回路、8は出力電圧を定
電圧、定電流制御するためにフォトトランジスタ5に信
号伝達する発光ダイオード、9は直流出力電圧と比較す
るための基準電圧を内蔵し、その差電圧に応じて電流可
変制御するシャントレギュレータ、14はリチュウムイ
オン電池である。
【0024】このように出力整流回路7によって直流化
された出力電圧Vは、発光ダイオード8とシャントレギ
ュレータ9とで制御され、発光ダイオード8を介してフ
ォトトランジスタ5に制御信号が伝達されトランス2の
一次側のスイッチング電圧を制御することで安定化され
た直流電圧を得ている。
【0025】この場合の直流出力は、図1の出力電圧−
電流特性におけるA部に相当する定電圧領域であり、一
般に電池の満充電電圧近傍での特性を実現する。
【0026】一方、定電流領域ではトランジスタQ11
とトランジスタQ12とは、VBE11=VBE12
0.6Vであり、また、VR11=R1111=V
R12=R1212(I12はほぼ一定)の関係が常
に存在する。即ち、図1におけるA’点の設定電流近傍
においては、I11の増加に伴い、VR11が増加し、
トランジスタQ12のコレクタ電位が上昇しトランジス
タQ11をオン状態とし、発光ダイオード8を制御し出
力電圧を制御することになる。これは定電流モードを意
味するものである。
【0027】また、I12≒I13+I14の関係か
ら、出力電圧レベルを電圧比較増幅器ICで検出し、そ
のレベルの大小によりトランジスタQ13をオン、オフ
することで、I13を制御することができる。即ち、I
12≒I14と、I12≒I +I14との、二つの
モードの状態を作りだすことができる。
【0028】前者の状態が、図1のC部の領域に相当す
る微小定電流モードであり、後者の状態が、図1のB部
の領域に相当する大定電流モードである。
【0029】以上の動作をリチュウムイオン電池の充電
機能面から説明すると、電池が使用後の状態であって、
その電圧レベルが低い、図1のC部の領域では、本実施
例のコンバータ出力はその電池電圧に追随し低い出力電
圧となる。
【0030】この時、トランジスタQ13はオフ状態に
あり、I12≒I14、VR11=VR12=R12
12≒R1214の関係が維持されるように出力電圧
が制御される。この状態が電池の初期充電モードに相当
し、電池は徐々に充電されている状態である。
【0031】図1のC部の充電電位がB部の領域に近づ
くと、トランジスタQ13はオンとなり、電流I12
急激に増加する。即ち、I12≒I13+I14とな
る。このことは、VR12=R12(I13+I14
=VR11=R1111の関係からI11を急激に増
加せしめることになり、この状態が図1のB部の領域に
相当する急速充電状態である。
【0032】急速充電後、電池電圧が規定電圧に近づく
と急に充電電流は減少し、さらに規定電圧に達すると充
電電流はゼロとなり充電を終了する。この状態が図1の
A部の領域であって定電圧領域に相当する。
【0033】以上のように回路部品が少なく簡単で効率
的な充電機能を有するAC/DCコンバータを実現する
ことができる。
【0034】図4は本発明の第2の発明の回路図、図6
は図4における各点の電圧、電流動作波形である。本実
施例における回路の動作は、前記した図5の回路の動作
と同様の部分については記述を省略し、差異のある部分
について説明する。
【0035】スイッチングトランジスタQのコレク
タ、A点にはコンデンサC、抵抗Rが直列に接続さ
れ、両者の接続点、E点には図6のような微分波形が得
られ、この微分波形を抵抗Rを通してB点のバイアス
捲線出力電圧と合成することにより、トランジスタQ
のベース、D点にはトランジスタQを急激にオン状態
に移す信号が得られる。その結果、トランジスタQ
ベースC点は急激にゼロ電位に引き込まれ、トランジス
タQをオフ状態に移す。その間トランジスタQのベ
ース電位はトランジスタQをオン状態に保持するのに
充分な電圧を保つことができる。このことは、図8の電
圧波形拡大図に見られるように、トランジスタQのオ
ン期間中コレクターエミッタ間電圧VCE、通称V
CESAT電圧を低く長い時間保持することができるこ
とになる。
【0036】このように本実施例においては前記の図5
のそれに比し、顕著な差異を得ることができる。特に、
トランジスタのオン期間中でターンオフ部に近い点ほど
エミッタ電流もしくはコレクタ電流が増加するフライバ
ック方式のコンバータでは、トランジスタの発熱量はV
CE×Iに比例するので、大幅なトランジスタの発熱
量抑制につながるものとなる。また、ターンオフ期間が
短いことも発熱量抑制に貢献している。
【0037】このような構成の結果、トランジスタQ
の発熱による温度上昇は、従来の、前記した基本回路の
ものに比し、1/2以下に抑えることができた。
【0038】また、スイッチングトランジスタQのコ
レクタに接続されたコンデンサC、抵抗Rはサージ
電圧を抑圧するサージアブソーバ機能としても動作する
ので、図6のAのようにリーケージインダクタンス等に
より発生する寄生振動をも抑圧するため、トランジスタ
のコレクタ電圧を低く抑えることができる。
【0039】このように本実施例の回路は、不要な発熱
による損失を抑えた高効率なスイッチング回路となる。
【0040】なお、前記した第1の発明における微小定
電流モードを、より安定なものとするために、図9によ
って、前記の図2において枠で包囲したP部をさらに改
良した回路図を示した。
【0041】本発明の発明者は、I14=I12+I
BE2であることから、微小定電流モード時のIBE2
が無視できないことに着目した。
【0042】また、定電流モードの状態では、VR12
=VR11の関係が成り立ち、出力電圧レベルを電圧比
較増幅器ICで検出し、そのレベルの大小によりトラン
ジスタQ13’をオンオフすることでVR12を制御す
ることができる。即ち、VR12は Q13’がオンのとき、VR12=VCE3SAT13’がオフのとき、VR12=I1212 一般的にVCE3SATはQ13’のコレクタの飽和電
圧で約0.025Vであり、Q13’オフ時のR12
12の約0.2Vに比して1/8位に相当する。すなわ
ちVR12はVCE3SATとI1312の二つのモ
ード状態を作りだすことができる。
【0043】前者の状態が、図1のC部の領域に相当す
る微小定電流モードであり、後者の状態が、図1のB部
の領域に相当する大定電流モードである。
【0044】以上の動作をリチュウムイオン電池の充電
機能面から説明すると、電池が使用後の状態であって、
その電圧レベルが低い、図1のC部の領域では、本実施
例のコンバータ出力はその電池電圧に追随し低い出力電
圧となる。
【0045】この時、トランジスタQ13’はオン状態
にあり、VR11=I1111=VR12=V
CE3SATの関係が維持されるように出力電圧が制御
される。この状態が電池の初期充電モードに相当し、電
池は徐々に充電されている状態である。
【0046】図1のC部の充電電位がB部の領域に近づ
くと、トランジスタQ13’はオフとなり、電流I12
は急激に増加する。即ち、VR11=I1111=V
R1=I1212>VCE3SATとなり、I11
急激に増加せしめることになり、この状態が図1のB部
の領域に相当する急速充電状態である。
【0047】急速充電後、電池電圧が規定電圧に近づく
と急に充電電流は減少し、さらに規定電圧に達すると充
電電流はゼロとなり充電を終了する。この状態が図1の
A部の領域であって定電圧領域に相当する。
【0048】以上のように本実施例によれば、回路部品
が少なく簡単で効率的な充電機能を有するAC/DCコ
ンバータであって、しかも微小定電流モードを、より安
定なものとすることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、少ない構
成部品数で所望の性能を得て、しかも発熱部品も少な
く、スイッチングトランジスタの発熱量を低く押さえた
高効率な、リチュウムイオン電池の充電に適したAC/
DCコンバータを実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】AC/DCコンバータによる充電時の出力電圧
対電流特性である。
【図2】第1の発明を説明する回路のブロック図であ
る。
【図3】第1の発明に対応する従来の回路のブロック図
である。
【図4】第2の発明を説明する回路図である。
【図5】第2の発明に対応する従来の回路図である。
【図6】図4の回路における各部の動作波形図である。
【図7】図5の回路における各部の動作波形図である。
【図8】図4の回路における一部を拡大した動作波形図
である。
【図9】図2の第1の発明の回路図のP部をさらに改良
した回路図である。
【符号の説明】
1 整流部 2 トランス 3 スイッチングトランジスタ 4 正帰還バイアス信号回路 5 フォトトランジスタ 6 バイアス制御回路 7 出力整流回路 8 発光ダイオード 9 シャントレギュレータ Q、Q、Q トランジスタ Q11、Q12、Q13、 トランジスタ Q11’、Q12’、Q13’ トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CA03 CA14 CC07 GB04 5H006 CA01 CB01 DA02 DA04 DB01 DC02 DC05 FA02 5H730 AA14 AA20 AS01 AS02 AS17 BB43 BB52 CC01 DD02 EE07 EE72 FD01 FD31 FF19 FV05 XX15 XX23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧のレベルに応じて、リチュウム
    イオン電池等初期充電に適した微小定電流モードと、満
    充電電圧に近い充電に適した大定電流モードとの二つの
    定電流モードを備えることを特徴とするAC/DCコン
    バータ。
  2. 【請求項2】 商用交流電源を所望の電圧の直流とする
    整流回路と、 前記整流回路から電源を供給され動作するスイッチング
    トランジスタと、 スイッチングトランジスタから得られた一次側の信号を
    2次側に伝えるトランスと、 前記トランスの2次側出力を整流する整流回路と、 前記整流回路の出力電圧に対応して伝達信号を発する発
    光ダイオードと、 前記発光ダイオードから信号を受け前記スイッチングト
    ランジスタのデューティを制御するフォトトランジスタ
    と、 直流出力電圧と比較するための基準電圧を内蔵し、その
    差電圧に応じ電流を可変制御するシャントレギュレータ
    と、 オン状態で前記発光ダイオードを作動させる第1のトラ
    ンジスタと、 充電電流の増加にともない前記第1のトランジスタをオ
    ンさせる第2のトランジスタと、 基準電圧との比較手段を備え、出力電圧レベルの大小に
    よってオン、オフして前記第2のトランジスタの状態を
    変化させる第3のトランジスタとを備え、 第3のトランジスタがオフまたはオン状態である微小定
    電流モード、第3のトランジスタがオンまたはオフ状態
    である大定電流モード、そして前記シャントレギュレー
    タにより制御される定電圧モードの三つのモードを自動
    的に連続させて電池の充電を行うことを特徴とするAC
    /DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 商用交流電源を所望の直流電圧に直流化
    する整流回路と、 前記整流回路から電源を供給され交流電圧を発生させる
    スイッチングトランジスタとを備え、 前記スイッチングトランジスタのコレクタに発生するフ
    ライバック電圧の一部を微分する手段を備え、 微分手段の出力の一部を正帰還ループに加えることによ
    りスイッチング速度を速いものとし、併せて同トランジ
    スタのコレクタの飽和電圧を低く保持することを特徴と
    するAC/DCコンバータ。
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