JP2000197360A - リンギングチョ―クコンバ―タ - Google Patents
リンギングチョ―クコンバ―タInfo
- Publication number
- JP2000197360A JP2000197360A JP36872798A JP36872798A JP2000197360A JP 2000197360 A JP2000197360 A JP 2000197360A JP 36872798 A JP36872798 A JP 36872798A JP 36872798 A JP36872798 A JP 36872798A JP 2000197360 A JP2000197360 A JP 2000197360A
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- Japan
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- inverter
- minimum load
- transformer
- ringing choke
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リンギングチョークコンバータの最小負荷時
の効率を改善する。 【解決手段】 ギャップ幅が不均等なコアを有するトラ
ンスと、インバータ6を駆動させる巻線4に接続され、
負荷電流の減少に応じてインバータ6のオンする時間を
遅らせる遅延回路15とを備えてなることを特徴として
いる。
の効率を改善する。 【解決手段】 ギャップ幅が不均等なコアを有するトラ
ンスと、インバータ6を駆動させる巻線4に接続され、
負荷電流の減少に応じてインバータ6のオンする時間を
遅らせる遅延回路15とを備えてなることを特徴として
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ6のオ
フ時に出力の巻線5に発生する逆起電力を利用したリン
ギングチョークコンバータに関するものであって、最小
負荷時の効率を大幅に高め、機器の待機時の入力電力を
最小にすることにより省エネルギー化を図ろうとするも
のである。
フ時に出力の巻線5に発生する逆起電力を利用したリン
ギングチョークコンバータに関するものであって、最小
負荷時の効率を大幅に高め、機器の待機時の入力電力を
最小にすることにより省エネルギー化を図ろうとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来より使用されているコアに
均等なギャップを設けたトランスで、電流に対するイン
ダクタンスの特性は図4のように平坦であるため、最小
負荷時と最大負荷時のインバータ6に流れる電流の傾き
は一定なので、リンギングチョークコンバータは最小負
荷に近づくに従い発振周波数が高くなるため、最小負荷
時の時間当りのスイッチングロスが増大して効率を悪化
させる。また、図5は、従来より使用されている、コア
のギャップを不均等にし、一部を狭く、他の部分を広く
した構造のトランスで、電流に対するインダクタンスの
特性は図6のように、電流の少ない時はインダクタンス
が大きく、電流の多い時はインダクタンスが小さいた
め、最小負荷時のインバータ6に流れる電流の傾きは最
大負荷時の電流の傾きに比べて小さい。よって、最小負
荷時の効率は傾きの小さくなった分改善されるが、図2
の従来のリンギングチョークコンバータに使用しても、
当該回路は出力電流が少ないと、発振周波数が高くな
り、インバータ6のスイッチングロスの時間に占める割
合が大きくなるため、最小負荷時の効率の改善度は低
い。
均等なギャップを設けたトランスで、電流に対するイン
ダクタンスの特性は図4のように平坦であるため、最小
負荷時と最大負荷時のインバータ6に流れる電流の傾き
は一定なので、リンギングチョークコンバータは最小負
荷に近づくに従い発振周波数が高くなるため、最小負荷
時の時間当りのスイッチングロスが増大して効率を悪化
させる。また、図5は、従来より使用されている、コア
のギャップを不均等にし、一部を狭く、他の部分を広く
した構造のトランスで、電流に対するインダクタンスの
特性は図6のように、電流の少ない時はインダクタンス
が大きく、電流の多い時はインダクタンスが小さいた
め、最小負荷時のインバータ6に流れる電流の傾きは最
大負荷時の電流の傾きに比べて小さい。よって、最小負
荷時の効率は傾きの小さくなった分改善されるが、図2
の従来のリンギングチョークコンバータに使用しても、
当該回路は出力電流が少ないと、発振周波数が高くな
り、インバータ6のスイッチングロスの時間に占める割
合が大きくなるため、最小負荷時の効率の改善度は低
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したとおり、リン
ギングチョークコンバータのトランスのコアのギャップ
が図3の従来例のようになっている場合、最小負荷時の
インバータ6の電流の傾きを小さくできないため、図2
の従来のリンギングコンバータに使用すると図9の実験
データの従来例1のように最小負荷時の効率が悪い。ま
た、図5のようにトランスのコアのギャップを部分的に
狭くした場合、リンギングチョークコンバータは、最小
負荷時のインバータ6の電流の傾きが小さいため、図9
の実験データの従来例2のように最小負荷時の効率を改
善できるが、図2の従来のリンギングチョークコンバー
タに使用すると、該コンバータは最小負荷時の発振周波
数が高いため改善には限界がある。
ギングチョークコンバータのトランスのコアのギャップ
が図3の従来例のようになっている場合、最小負荷時の
インバータ6の電流の傾きを小さくできないため、図2
の従来のリンギングコンバータに使用すると図9の実験
データの従来例1のように最小負荷時の効率が悪い。ま
た、図5のようにトランスのコアのギャップを部分的に
狭くした場合、リンギングチョークコンバータは、最小
負荷時のインバータ6の電流の傾きが小さいため、図9
の実験データの従来例2のように最小負荷時の効率を改
善できるが、図2の従来のリンギングチョークコンバー
タに使用すると、該コンバータは最小負荷時の発振周波
数が高いため改善には限界がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本説明は、上記の課題を
解決したものであり、図5のようにトランスのコアのギ
ャップを部分的に狭くして、最小負荷時のインバータ6
の電流の傾きを小さくして最小負荷時の効率を改善する
ようにしたトランスを用い、かつ、図1のリンギングチ
ョークコンバータのように、負荷電流が少なくなるに従
ってインバータ6がオンとなる時間を遅らせる遅延回路
15を、インバータ6を駆動させる巻線4に接続するこ
とにより、最小負荷時のインバータ6の時間当りのスイ
ッチングロスΔPを下げて最小負荷時の効率を大幅に改
善しようとするものである。すなわち、ギャップ幅が不
均等なコアを有するトランスと、インバータ6を駆動さ
せる巻線4に接続され、負荷電流の減少に応じてインバ
ータ6のオンする時間を遅らせる遅延回路15とを備え
てなることを特徴とするリンギングチョークコンバータ
である。
解決したものであり、図5のようにトランスのコアのギ
ャップを部分的に狭くして、最小負荷時のインバータ6
の電流の傾きを小さくして最小負荷時の効率を改善する
ようにしたトランスを用い、かつ、図1のリンギングチ
ョークコンバータのように、負荷電流が少なくなるに従
ってインバータ6がオンとなる時間を遅らせる遅延回路
15を、インバータ6を駆動させる巻線4に接続するこ
とにより、最小負荷時のインバータ6の時間当りのスイ
ッチングロスΔPを下げて最小負荷時の効率を大幅に改
善しようとするものである。すなわち、ギャップ幅が不
均等なコアを有するトランスと、インバータ6を駆動さ
せる巻線4に接続され、負荷電流の減少に応じてインバ
ータ6のオンする時間を遅らせる遅延回路15とを備え
てなることを特徴とするリンギングチョークコンバータ
である。
【0005】
【発明の実施の形態】インバータ6を駆動させる巻線4
に遅延回路15を接続する。ギャップの幅が不均等なコ
アを有するトランスにより、インバータ6の電流の傾き
が下げられ、インバータ6のオン時のスイッチングロス
ΔP1も下げられているので、遅延回路15により、イ
ンバータ6のオフ時間が延長されると、時間当りのスイ
ッチングロスΔPがさらに下げられるため、最小負荷時
の効率を大幅に高めることができる。
に遅延回路15を接続する。ギャップの幅が不均等なコ
アを有するトランスにより、インバータ6の電流の傾き
が下げられ、インバータ6のオン時のスイッチングロス
ΔP1も下げられているので、遅延回路15により、イ
ンバータ6のオフ時間が延長されると、時間当りのスイ
ッチングロスΔPがさらに下げられるため、最小負荷時
の効率を大幅に高めることができる。
【0006】
【実施例】トランスの巻線3のインダクタンスに接続さ
れるインバータ6のオン時の電流と電圧の時間的変化は
図7のようになり、インダクタンスが大きいほど電流の
傾きθは小さくなる。また、インバータ6のオン時のス
イッチングロスΔP1は数1で表され、インダクタンス
が大きいほどθが小さくなり、インバータ6のオン時の
スイッチングロスΔP1は小さくなることが理解でき
る。
れるインバータ6のオン時の電流と電圧の時間的変化は
図7のようになり、インダクタンスが大きいほど電流の
傾きθは小さくなる。また、インバータ6のオン時のス
イッチングロスΔP1は数1で表され、インダクタンス
が大きいほどθが小さくなり、インバータ6のオン時の
スイッチングロスΔP1は小さくなることが理解でき
る。
【0007】
【数1】ΔP1=θ×i(t)×V(t) ここで θ : 電流の傾き i(t) : 電流を表わす式 V(t) : 電圧を表わす式
【0008】また、最小負荷時のインバータ6のオン/
オフ時間(T)を長くして発振周波数(f)を下げる
と、インバータ6の時間当りのスイッチングロスΔPも
小さくなり、その関係は数2で表される。このΔPとT
(=1/f)との関係は図8のようで3あり、Tを大き
くすると、数1の効果と数2の効果が併合されるので、
本発明の最小負荷時の効率は大幅に改善されることが理
解できる。
オフ時間(T)を長くして発振周波数(f)を下げる
と、インバータ6の時間当りのスイッチングロスΔPも
小さくなり、その関係は数2で表される。このΔPとT
(=1/f)との関係は図8のようで3あり、Tを大き
くすると、数1の効果と数2の効果が併合されるので、
本発明の最小負荷時の効率は大幅に改善されることが理
解できる。
【0009】
【数2】
【0010】本発明の図1のリンギングチョークコンバ
ータに図5のトランスを用いて実験した結果を、図2の
リンギングコンバータに図5または図3のトランスを用
いたものと比較して、図9の実験データに示す。図9に
おいて、出力電力2.1kWにおける効率を比較すると
表1のようになる。
ータに図5のトランスを用いて実験した結果を、図2の
リンギングコンバータに図5または図3のトランスを用
いたものと比較して、図9の実験データに示す。図9に
おいて、出力電力2.1kWにおける効率を比較すると
表1のようになる。
【0011】
【表1】
【0012】これより、図5のトランスのコアを図1の
リンギングチョークコンバータに用いた実施例の効率は
従来例に比べて高くなっており、ギャップ幅が不均等な
コアを有するトランスと遅延回路とを直列接続すると、
最小負荷時の効率が本発明によって大幅に改善されるこ
とが確認された。
リンギングチョークコンバータに用いた実施例の効率は
従来例に比べて高くなっており、ギャップ幅が不均等な
コアを有するトランスと遅延回路とを直列接続すると、
最小負荷時の効率が本発明によって大幅に改善されるこ
とが確認された。
【0013】
【発明の効果】本発明は、コアのギャップが不均等なト
ランスを、インバータ6のオフ時間が最小負荷に近づく
につれて長くなるように遅延回路15を接続したリンギ
ングチョークコンバータに使用することによって、最小
負荷時の効率を大幅に改善することができる。
ランスを、インバータ6のオフ時間が最小負荷に近づく
につれて長くなるように遅延回路15を接続したリンギ
ングチョークコンバータに使用することによって、最小
負荷時の効率を大幅に改善することができる。
【図1】本発明のリンギングチョークコンバータの基本
回路図である。
回路図である。
【図2】従来のリンギングチョークコンバータの基本回
路図である。
路図である。
【図3】均等なギャップ構造のトランスのコアの断面図
である。
である。
【図4】図3のトランスの電流対インダクタンス特性で
ある。
ある。
【図5】本発明の図1のリンギングチョークコンバータ
に用いられる、ギャップを不均等にした構造のトランス
のコアの断面図である。
に用いられる、ギャップを不均等にした構造のトランス
のコアの断面図である。
【図6】図5のトランスの電流対インダクタンス特性で
ある。
ある。
【図7】インバータのオン時の電流と電圧のインダクタ
ンスの違いによる関係図である。
ンスの違いによる関係図である。
【図8】インバータ6のスイッチングロスとT(=1/
f)との関係図である。
f)との関係図である。
【図9】出力電力対効率の実験結果である。
1、12 電解コンデンサ 2 トランス 3、4、5 巻線 6 インバータ 7 トランジスタ 8 制御回路 9 抵抗器 10 コンデンサ 11 ダイオード 13 出力電圧の誤差検出回路 14 フォトカプラ 15 遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AA14 AS01 BB43 BB52 DD04 DD26 EE02 EE07 FD01 FF19 FG04 FG07 FG22 ZZ16
Claims (1)
- 【請求項1】 ギャップ幅が不均等なコアを有するトラ
ンスと、インバータ(6)を駆動させる巻線(4)に接
続され、負荷電流の減少に応じてインバータ(6)のオ
ンする時間を遅らせる遅延回路(15)とを備えてなる
ことを特徴とするリンギングチョークコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36872798A JP2000197360A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | リンギングチョ―クコンバ―タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36872798A JP2000197360A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | リンギングチョ―クコンバ―タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000197360A true JP2000197360A (ja) | 2000-07-14 |
Family
ID=18492591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36872798A Pending JP2000197360A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | リンギングチョ―クコンバ―タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000197360A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2370887A (en) * | 2000-09-06 | 2002-07-10 | Murata Manufacturing Co | Ringing choke converter switching power supply unit |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP36872798A patent/JP2000197360A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2370887A (en) * | 2000-09-06 | 2002-07-10 | Murata Manufacturing Co | Ringing choke converter switching power supply unit |
GB2370887B (en) * | 2000-09-06 | 2003-04-16 | Murata Manufacturing Co | Switching power supply unit |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080519 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080929 |