JP2000195907A - 部品実装方法と装置 - Google Patents

部品実装方法と装置

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JP2000195907A JP37161898A JP37161898A JP2000195907A JP 2000195907 A JP2000195907 A JP 2000195907A JP 37161898 A JP37161898 A JP 37161898A JP 37161898 A JP37161898 A JP 37161898A JP 2000195907 A JP2000195907 A JP 2000195907A
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昌三 南谷
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和司 東
Shinji Kanayama
真司 金山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属接合部どうしの超音波振動などによる摩
擦接合を図って部品を実装対象物に実装するのに、金属
接合部を所定の高さにできるようにする。 【解決手段】 部品取り扱いツール14で部品3を保持
し、この部品3の金属接合部5を実装対象物4の金属接
合部5に対向させて加圧し、部品取り扱いツール14に
超音波振動を与えて、電気接合部5、6どうしを加圧状
態で摩擦させ超音波接合し部品3を実装対象物4に実装
するのに、部品取り扱いツール14が電気接合部5、6
どうしを圧接させたときの位置Hsから、電気接合部
5、6どうしの超音波接合が終了するまでの部品取り扱
いツール14の進出量Hを制御して、接合後の電気接合
部5、6の高さを揃え、上記のような目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品実装方法と装
置、より詳しくは、部品を金属接合部どうしの摩擦接合
により実装対象物に実装する部品実装方法と装置に関
し、例えば、プリント配線板などの回路基板に実装して
電子回路基板を製造するようなICチップなどの電子部
品の実装に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ベアICチップなどのICチップは、回
路基板にプリント配線などして形成された導体ランドに
電気接合するための電極が接合面に形成され、この接合
面を回路基板の導体ランドを持った接合面に対向させ
て、導体ランドおよび電極間の電気接合を図った状態で
固定するいわゆる面実装が行われる。
【0003】このような実装を行うのに本出願人は、I
Cチップの電極の上に金属製のバンプをワイヤボンディ
ングなどによって形成し、このICチップを吸着ノズル
によって吸着、保持して取り扱い、位置決めされた回路
基板の上の所定位置に対向させて、前記バンプを回路基
板の導体ランドに押し当てた状態で、吸着ノズルの揺動
できるように支持された支持点と吸着面との間に超音波
振動を与えてICチップを振動させることにより、バン
プおよび導体ランドどうしを摩擦溶融させて超音波接合
し、ICチップを回路基板に実装する方法を先に提案し
ている。
【0004】これにより、ICチップなどの部品を金属
の溶融を伴う接合により、確実な電気接合と高い実装強
度を満足して、しかも迅速に回路基板に実装することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な部品実装において、部品を実装した後のバンプの高さ
にバラツキが生じ、これが原因してICチップの電極に
ダメージを受けたり、ICチップの特性のバラツキがあ
ったりする。これは、金属接合部どうしを超音波接合す
るのに部品にボンディング荷重を掛け続けることが原因
していると思われる。これは、超音波接合する場合にか
かわらず、部品および実装対象物の相対移動によって双
方の金属接合部どうしを加圧しながら摩擦溶融させて接
合するあらゆる場合に共通する。
【0006】また、ワイヤボンディングで形成したバン
プは、電極面に所定の大きさおよび厚みを持って溶融固
着される基部に対し、先端部がボンディング終了時のボ
ンディングワイヤの引きちぎりによって形成される先細
り形状を有し、先端部を所定高さまで押し潰すいわゆる
レベリング処理をするにしても先細り形状は残る。従っ
て、金属接合部どうしを加圧しながら接合するとき接合
が進むにつれて接合面積が徐々に増大する。このとき、
接合の安定のために接合面積が増大するにつれて相対移
動による摩擦あるいは超音波振動による摩擦での接合エ
ネルギを大きくしていくことが考えられるが、一定の加
圧を掛け続ける上でバンプの高さにバラツキが生じやす
い。
【0007】本発明の目的は、金属接合部どうしの超音
波振動などによる摩擦接合を図って部品を実装対象物に
実装するのに、金属接合部を所定の高さに揃えられる、
部品実装方法と装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明の部品実装方法は、部品の金属接合部
を実装対象物の金属接合部に対向させて加圧しながら、
部品と実装対象物との相対移動により、金属接合部どう
しを前記加圧状態で摩擦させて溶融あるいは電子間結合
を伴い接合し部品を実装対象物に実装するのに、部品と
実装対象物との金属接合部どうしが圧接したときの相互
位置から、金属接合部どうしの接合が終了するまでの部
品と実装対象物との近づき量を制御して、前記接合を行
い部品を実装対象物に実装することを基本的な特徴とし
ている。
【0009】これにより、部品の金属接合部と実装対象
物の金属接合部とを対向させて加圧しながら、部品と実
装対象物との相対移動によりそれら金属接合部どうしを
摩擦させて溶融あるいは電子間結合を伴い接合するのに
併せ、金属接合部どうしが圧接した時点の位置からの部
品と実装対象物との間の近づき量を制御することによ
り、金属接合部どうしの摩擦接合が終了する時点の部品
と実装対象物との近接位置を規制して、接合した金属接
合部を所定高さに揃えることができ、接合した金属接合
部の高さのバラツキやこれによる影響を防止することが
できる。
【0010】本発明はまた、上記部品と実装対象物の金
属接合部どうしを摩擦接合して部品を実装対象物に実装
するのに、部品を部品取り扱いツールにて保持し、この
部品の金属接合部を実装対象物の金属接合部に対向させ
て加圧しながら部品取り扱いツールに超音波振動を与え
て、金属接合部どうしを摩擦させ超音波接合するが、こ
の接合に際して部品取り扱いツールが金属接合部どうし
を圧接させたときの位置から、金属接合部どうしの超音
波接合が終了するまでの部品取り扱いツールの進出量を
制御して、前記超音波接合を行い部品を実装対象物に実
装することも1つの特徴としている。
【0011】これによると、部品の金属接合部と実装対
象物の金属接合部とを部品を保持している部品取り扱い
ツールにより加圧しながら、部品取り扱いツールを通じ
て部品に超音波振動を与えて摩擦させ金属接合部どうし
を溶融あるいは電子間結合を伴い超音波接合するのに併
せ、金属接合部どうしが圧接した時点からの部品取り扱
いツールの進出量を制御することにより、部品の実装対
象物への金属接合部どうしの摩擦溶融あるいは電子間結
合による接合を超音波振動にて短時間で確実に達成しな
がら、金属接合部どうしの超音波接合が終了する時点の
部品の実装対象物に対する近接位置を規制して、上記の
場合と同様に接合した金属接合部を所定高さに揃えるこ
とが、部品取り扱いツール側の制御だけで達成し、超音
波接合した金属接合部の高さのバラツキやこれによる影
響を防止することができる。
【0012】金属接合部どうしの接合面積の大きさに対
応して相対移動や超音波振動による摩擦の接合エネルギ
の大きさを超音波振動の周波数やその大きさなどにより
制御すると、金属接合部を所定の高さに規制しながら、
接合面の大きさおよびその変化に合わせた大きさの接合
エネルギで、摩擦接合や超音波接合を安定して達成する
ことができる。
【0013】部品および実装対象物の電気接合部の少な
くとも一方にバンプを用いると、部品と実装対象物との
局部的な金属接合部どうしの相対移動や超音波振動によ
る摩擦接合が、部品および実装対象物間の干渉なく、バ
ンプによる接合のための十分な押し潰し代を持って確実
に達成される。
【0014】部品取り扱いツールの進出、加圧動作をそ
れに連結したボイスコイルモータの駆動制御で行って、
金属接合部どうしを超音波接合して部品を実装対象物に
実装するのに併せ、金属接合部どうしが圧接したときの
部品取り扱いツールの位置をボイスコイルモータの駆動
電流の変化から検出すれば、この検出位置を制御基点と
してそれ以降のボイスコイルモータによる部品取り扱い
ツールの進出量を制御することができ、ボイスコイルモ
ータとその制御手段だけで超音波接合のための金属接合
部どうしの加圧と部品取り扱いツールの進出量の制御が
達成される。
【0015】これら制御する近づき量や、進出量が、金
属接合部に応じて設定した一定量であると、相対移動や
超音波振動による摩擦接合のための押し潰し代を、バン
プなど金属接合部の種類や大きさに合った所定量に設定
して摩擦接合を首尾よく達成しながら、接合後の金属接
合部の高さにバラツキが生じるのを防止することができ
る。
【0016】上記のような方法を達成する部品実装装置
としては、部品を所定位置に供給する部品供給部と、金
属接合により部品を実装する実装対象物を部品実装位置
に供給して位置決めし部品実装後に他へ移す実装対象物
取り扱い手段と、所定位置に供給される部品を部品取り
扱いツールにてピックアップして取り扱い部品実装位置
に位置決めされている実装対象物に双方の金属接合部ど
うしが対向するように位置合わせして圧接させ実装に供
する部品取り扱い手段と、部品取り扱いツールを通じて
これが保持している部品に超音波振動を与える超音波振
動手段と、部品実装位置にて、実装対象物取り扱い手段
が取り扱う実装対象物の金属接合部に、部品取り扱い手
段が取り扱う部品の金属接合部に対向させて加圧しなが
ら超音波振動手段を働かせ、部品取り扱いツールが金属
接合部どうしを圧接させたときの位置から、金属接合部
どうしの超音波接合が終了するまでの部品取り扱いツー
ルの進出量を制御して金属接合部どうしを超音波接合さ
せ、部品を実装対象物に実装する制御手段とを備えれば
足り、所定のプログラムに従った制御手段による制御で
自動的に安定して高速度で達成することができる。
【0017】制御手段は、上記制御に併せ、上記方法の
ように金属接合部どうしの接合面積の大きさに対応して
超音波振動による接合エネルギの大きさを超音波振動の
周波数や大きさなどにより制御することができる。ま
た、部品取り扱い手段に部品取り扱いツールに連結して
それを進出、加圧動作させるボイスコイルモータを備え
ると、制御手段は上記方法のように、ボイスコイルモー
タによる部品取り扱いツールの進出、加圧動作を制御し
て金属接合部どうしの超音波接合をするのに、金属接合
部どうしの圧接をボイスコイルモータの駆動電流の変化
によって検出し、その検出時点から部品取り扱いツール
の進出量を制御することができる。このときの進出量
は、上記方法のように金属接合部に応じて設定した一定
量であるのが好適である。
【0018】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面の記載によって明らかにな
る。また、本発明の各特徴は、可能な限りそれ単独で、
あるいは種々な組み合わせで複合して用いることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の部品の実装方法お
よびその装置の実施の形態について、実施例とともに図
1〜図7を参照しながら説明し、本発明の理解に供す
る。
【0020】本実施の形態は、図3に示すように半導体
ウエハ1がダイシングシート2上で個々のベアICチッ
プ3にダイシングされたものを部品として取り扱い、図
1に示すようにプリント配線板などの回路基板4を実装
対象物とし、双方の金属接合部である電気接合部5、6
の超音波接合、つまり電気接合を伴ってベアICチップ
3を回路基板4に実装する場合の一例であり、1つの実
施例としてベアICチップ3の電気接合部5は半導体ウ
エハ1の上に薄膜技術によって形成された電極7にワイ
ヤボンディング技術で形成した金属製のバンプ8とし、
回路基板4の電気接合部6はその表面に形成された導体
ランド9としてある。もっとも、本発明はこれに限られ
ることはなく、部品と実装対象物との相対移動や少なく
とも一方に超音波振動を与えることにより金属接合部ど
うしを摩擦させて溶融あるいは電子間結合を伴い接合す
るあらゆる場合、および、他のICチップなど各種の電
子部品や電子部品以外の種々な部品を種々な金属接合部
の摩擦接合を伴って、回路基板以外の板状物や他の形態
のものを含む種々な実装対象物に各種に実装する全ての
場合に適用できる。
【0021】本実施の形態の部品実装方法は、図1の
(a)に示すように、ベアICチップ3の金属接合部5
を回路基板4の金属接合部6に対向させて加圧しなが
ら、ベアICチップ3と回路基板4との相対移動によ
り、電気接合部5、6どうしを加圧状態で摩擦させて溶
融あるいは電子間結合を伴い接合するのに、ベアICチ
ップ3と回路基板4との電気接合部5、6どうしが圧接
したときの図1の(b)に示す位置関係から、電気接合
部5、6どうしの接合が終了する図1の(b)に仮想線
で示す時点までのベアICチップ3と回路基板4との近
づき量(進出量H)を制御して、前記接合を行いベアI
Cチップ3を回路基板4に実装する。
【0022】これにより、ベアICチップ3の金属接合
部5と回路基板4の金属接合部6とを対向させて加圧し
ながら、ベアICチップ3と回路基板4との相対移動に
よりそれら電気接合部5、6どうしを摩擦させて溶融あ
るいは電子間結合を伴い接合するのに併せ、電気接合部
5、6どうしが圧接した時点からのベアICチップ3と
回路基板4との間の図1の(a)、(b)に示す近づき
量Hを制御することにより、電気接合部5、6どうしの
摩擦接合が終了する時点のベアICチップ3と回路基板
4との近接位置を規制して、接合した電気接合部5、6
の総高さを所定高さHhに揃えることができ、接合した
電気接合部5、6の高さHhにバラツキが生じるような
ことを防止し、そのようなバラツキによりICチップの
電極にダメージを受けたり、ICチップの特性にバラツ
キがあったりするような影響を回避することができる。
【0023】さらに具体的には、部品取り扱いツールで
ある例えば吸着ノズル14にてベアICチップ3を保持
し、このベアICチップ3の電気接合部5を回路基板4
の電気接合部6に対向させて加圧しながら吸着ノズル1
4に超音波振動手段24により超音波振動を与えて、電
気接合部5、6どうしを摩擦させ超音波接合しベアIC
チップ3を回路基板4に実装するようにしていて、電気
接合部5、6どうしの接合を超音波振動による振動的摩
擦を部品取り扱いツールである吸着ノズル14を利用し
て巧みに与えて、1/10秒単位という極く短時間に確
実に達成しながら、吸着ノズル14が電気接合部5、6
どうしを圧接させたときの図1の(a)に示す位置Hs
から、電気接合部5、6どうしの超音波接合が終了する
時点までの吸着ノズル14の進出量Hを制御して、前記
超音波接合を行いベアICチップ3を回路基板4に実装
することにより、金属製の電気接合部5、6どうしの超
音波接合が終了する時点の最終進出位置Heを規制でき
るようにし、接合後の電気接合部5、6の高さHhのバ
ラツキやそれによる影響を防止するとができ、部品取り
扱いツール側の位置制御だけで達成される。
【0024】なお、ベアICチップ3を取り扱う本実施
の形態では、ベアICチップ3がパッケージを施されて
いないものであるのに対応して、電気接合部5、6を金
属の溶融あるいは電子間結合を伴った溶接接合部10を
持って超音波接合するのに併せ、バンプ8を回路基板4
の導体ランド9に圧接させるときのベアICチップ3と
回路基板4との近づきによって、それらの一方または双
方に予め供与してある例えばシリカと樹脂バインダなど
からなる図1に仮想線で示すような封止材11を双方で
圧迫しながらそれらの間の必要範囲、例えば図1に示す
ように双方の対向し合う接合面3aおよび4aの間の周
囲から外回りに適度なぬれ広がり部13を持つような範
囲に充満させることにより、電気接合部5、6およびベ
アICチップ3の接合面3aなどをまわりから封止する
封止処理をするようにしている。
【0025】しかし、ベアICチップ3などのようにパ
ッケージを施されない電子部品以外では、電気接合部
5、6の接合部を回りから封止するだけでもよいし、そ
のような封止処理を省略することもできるなど、封止処
理は電子部品の種類に応じて必ずしも必須ではない。
【0026】また、本実施の形態では、上記摩擦接合に
おいて、電気接合部5、6どうしの接合面積の大きさに
対応して相対移動や超音波振動による接合エネルギの大
きさを制御する。接合エネルギの大きさを変えるファク
タは、相対移動や超音波振動の速度、周波数、強さ、加
圧力などがあり、超音波振動では振動数を大きくするの
が簡単で安定した制御ができる。これにより、電気接合
部5、6を所定の高さHhに規制しながら、摩擦接合時
の相対移動や超音波振動による接合エネルギを接合面の
大きさおよびその変化に合わせたものとして、摩擦接合
を安定して達成することができる。
【0027】このような操作で、電気接合部5、6の接
合面積がそれぞれにおいて固有の大きさがある場合の違
いにも対応することができるが、図1の(b)に示すワ
イヤボンディング技術で形成されたバンプ8のように、
電極7に溶融固着される所定の大きさおよび高さH2を
持った基部8aに対し、ボンディング終了時点でワイヤ
の引きちぎりにより生じる高さH2の先細り部8bを有
したような形状の電気接合部5などでは、接合の進行に
よる近づき量Hの増大とともにバンプ8の押し潰され量
が増大し、接合面積および摩擦抵抗が徐々に増大するの
で、この接合面積が増大するのに従って、図2に示す1
つの実施例して超音波振動の振動数を大きくする。
【0028】以上のように、ベアICチップ3および回
路基板4の電気接合部5、6の少なくとも一方にバンプ
8を用いると、ベアICチップ3と回路基板4との局部
的な電気接合部5、6どうしの摩擦接合が、ベアICチ
ップ3および回路基板4間の干渉なく、バンプ8による
十分な押し潰し代H2を持って確実に達成される。
【0029】また、本実施の形態では、部品取り扱いツ
ールである吸着ノズル14の進出、加圧動作をそれに連
結した図3、図6、図7に示すボイスコイルモータ15
の駆動制御で行って、電気接合部5、6どうしを超音波
接合してベアICチップ3を回路基板4に実装するのに
併せ、電気接合部5、6どうしが圧接したときの吸着ノ
ズル14の位置Hsをボイスコイルモータ15の駆動電
流の変化から検出し、この検出位置Hsを制御基点とし
てそれ以降のボイスコイルモータ15による吸着ノズル
14の進出量を制御する。これにより、ボイスコイルモ
ータ15とその図3、図7に示すような制御手段25だ
けで超音波接合のための電気接合部5、6どうしの加圧
と吸着ノズル14の進出量の制御を達成することができ
る。
【0030】この制御する進出量HないしはベアICチ
ップ3などの部品と回路基板4などの実装対象物との近
づき位置が、電気接合部5、6に応じて設定した一定量
であると、摩擦接合のための電気接合部5、6の押し潰
し代を、バンプ8など電気接合部5、6の種類や大きさ
に合った所定量、例えばH2に設定して超音波接合を首
尾よく達成しながら、超音波接合後の電気接合部5、6
の高さHhのバラツキやその影響を防止することができ
る。
【0031】1つの実施例データを示すと、ベアICチ
ップ3のバンプ8を回路基板4の導体ランド9に圧接さ
せながら超音波を与える吸着ノズル14は、図3に示す
部品実装装置のように、吸着ノズル14を昇降させるボ
イスコイルモータ15による下方への進出量の制御とそ
の際の荷重制御とで荷重500g〜5Kg程度の磁気加
圧力で前記圧接と加圧を行い、吸着ノズル14に圧電素
子16からの振動を受けるホーン17を接続して、吸着
ノズル14に、振動数60KHz、振幅1〜2μm程度
の超音波振動を与えて、前記圧接されているバンプ8と
導体ランド9とに摩擦を生じさせて、双方の溶融あるい
は電子間結合を伴い超音波接合するようにしている。ま
た、バンプ8の基部8aの高さH1は35μm前後、先
細り部8bの高さH2は40μm前後で、全高さH0は
75μm前後である。
【0032】押し潰し代は前記のように先細り部8bの
高さH2に設定してあり、その押し潰しは、その開始時
点ts から接合が終了する時点te まで約0.3秒で達
成され、その間超音波振動の振動数を前記60KHzか
ら数%徐々に高めて接合面積が増大するのに対応してい
る。前記押し潰し代H2の設定によって、接合後の電気
接合部5、6の高さHhはバンプ8の基部8aの高さH
1に電極7や導体ランド9の高さを加えた寸法となり、
バンプ8は電極7と導体ランド9との間で図1の(b)
に仮想線で示すように整った一塊の形状になる。もっと
も、電極7や導体ランド9が接合面3aや4aと面一に
設けられる場合はそれら接合面3a、4aと面一にされ
るものの高さは当然入らない。
【0033】なお、部品の種類によってはチャックタイ
プや接着、ねじなどにより保持するものなど各種の部品
取り扱いツールを用いることができ、超音波接合する場
合はそれら部品取り扱いツールを介して取り扱う部品に
超音波振動を与えればよい。
【0034】吸着ノズル14は図7に示すように上記超
音波振動が与えられたときに折損しないように、これの
支持軸81に弾性チューブ82を介して接続され、弾性
チューブ82を通じて支持軸81側からの吸引作用も吸
着ノズル14に及ぶようにしている。しかし、そのため
の具体的な構成は特に問うものではなく種々に設計する
ことができる。
【0035】以上のように本実施の形態では、ベアIC
チップ3のバンプ8と回路基板4の導体ランド9との圧
接状態で、ベアICチップ3に超音波振動を与えてバン
プ8と導体ランド9とを摩擦させ、それら電気接合部
5、6どうしを溶融あるいは電子間結合を伴い超音波接
合して電気的にも接合するのと同時に、バンプ8および
導体ランド9どうしを圧接する際にベアICチップ3お
よび回路基板4の接合面3a、4aの少なくとも一方に
予め供与されている封止材11を互いの近づきによって
圧迫し、特別な作業および時間なしに相互間の必要な範
囲に強制的に一瞬に充満させられるので、バンプ8およ
び導体ランド9どうしの電気的な接合と、封止材11を
必要範囲に充満させること、を1つの作業のうちに短時
間で達成することができ、用いる装置も1つで足りる。
【0036】また、用いる封止材11は流し込みの場合
のような粘度の制限はなく、例えば2000〜1000
0cpsと云った広範囲な粘度設定ができ、高い粘度の
ものを用いて例えば25℃程度の低い温度で前記作業と
ともに短時間に硬化させられる。封止材11の種類とし
ては、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系などがあ
り、これに硬化材として酸無水物系やフェノール系が混
合された接着剤をシリカなどのフィラー材のバインダと
したものを用いた。しかし、これらに限られることはな
く、これから開発されるものを含め種々なものを採用す
ることができる。
【0037】要するに、ベアICチップ3などの部品の
回路基板4などの実装対象物への実装が1つの簡単な作
業および装置で短時間に少ない熱消費で達成される。例
えば10mm×10mmの大きさのベアICチップ3の
場合で、封止処理を含む接合に要した時間は図2に示す
ように0.4秒程度であった。しかも、電気接合部5、
6であるバンプ8や導体ランド9などの電気的な接合は
金属接合、特に溶接接合や電子間結合を伴うもので確実
であり、接触不良による不良品の発生がなく歩留りが向
上する。従って、製品コストの低減が図れる。
【0038】また、封止材11はベアICチップ3や回
路基板4の接合面3a、4aの少なくとも一方に一塊に
供与しておけばよく空気が混入しにくい利点がある。封
止材11の供与はディスペンサで塗布して、あるいは印
刷によって、あるいは、転写によって適時に供与すれば
よい。印刷や転写は下向き面に供与するのに垂れなどが
なく好適である。もっとも、山盛り状態にした封止材1
1に吸着ノズル14で吸着保持したベアICチップ3の
接合面3aを近づけて行って付着させ供与するようにも
できる。これらの作業は、前記部品実装のためのベアI
Cチップ3や回路基板4の取り扱い作業中のタイムラグ
を利用して、簡単かつ短時間に行える。
【0039】場合によっては取り扱い作業に関連した前
作業などで行ってもよい。
【0040】上記のような部品実装方法を達成する部品
の実装装置としては、図3に示すように、ベアICチッ
プ3などの部品を所定位置Aに供給する部品供給部21
と、電気接合部5、6の接合を伴ってベアICチップ3
などの部品を実装する回路基板4などの実装対象物を部
品実装位置Bに供給して部品の実装に供した後、これを
他へ移す実装対象物取り扱い手段22と、部品供給部2
1で供給される部品を吸着ノズル14などの部品取り扱
いツールで保持して取り扱い、ベアICチップ3のバン
プ8などの電気接合部5を有した接合面3aを回路基板
4の導体ランド9などの電気接合部6を有した接合面4
aに対向させて、双方の電気接合部5、6どうしが対向
するように位置合わせして圧接させ実装に供する部品取
り扱い手段23と、吸着ノズル14などの部品取り扱い
ツールを通じてこれが保持している部品に超音波振動を
与える超音波振動手段24と、部品実装位置Bにて、実
装対象物取り扱い手段22が取り扱う回路基板4などの
実装対象物の金属製の電気接合部である導体ランド9な
どに、部品取り扱い手段23が取り扱うベアICチップ
3などの部品の金属製の電気接合部であるバンプ8など
を対向させて加圧しながら超音波振動手段24を働か
せ、吸着ノズル14が電気接合部5、6どうしを圧接さ
せたときの位置Hsから、電気接合部5、6どうしの超
音波接合が終了するまでの吸着ノズル14の進出量Hを
制御して電気接合部5、6どうしを超音波接合させ、ベ
アICチップ3を回路基板4に実装するようにした制御
手段25とを備えれば足り、図7に示す所定のプログラ
ムデータ26に従った制御手段25による制御で、上記
のような部品実装方法を自動的に安定して高速度で達成
することができる。
【0041】制御手段25にはCPUやマイクロコンピ
ュータを用いるのが好適であるが、これに限られること
はなく、種々な構成および制御形式を採用することがで
きる。プログラムデータ26は制御手段25の内部また
は外部のメモリに記憶されたもの、あるいはハード回路
で構成されたシーケンス制御によるものなど、どの様な
形態および構成のものでもよい。
【0042】図3に示す実施例では、基台31の前部に
実装対象物取り扱い手段22が設けられ、回路基板4を
そのベアICチップ3との接合面4aが上向きとなるよ
うに取り扱い、上方から簡易に実装されるようにしてい
る。実装対象物取り扱い手段22はレール32に沿って
回路基板4を一端のローダ部33から他端のアンローダ
部34までX方向に搬送する搬送手段をなしている。し
かし、回路基板4が小さいなど実装対象物の大きさや形
状、形態などによっては、これを把持して持ち運ぶタイ
プの手段とすることもできる。レール32はローダ部3
3の下流側直ぐに設定された部品実装位置Bの範囲の部
分が、図3、図4に示すように独立したレール32aと
され、このレール32aと、このレール32aに受け入
れた回路基板4を下方から吸着保持するボンディングス
テージ35とを、前記X方向と直行するY方向に移動さ
せるY方向テーブル36で支持して設け、レール32と
並ぶ回路基板4の受け渡し位置B1と、これよりも後方
の部品の実装作業を行う図3に示す実装作業位置B2と
の間で往復移動させる。
【0043】これにより、ローダ部33から部品実装位
置Bのレール32a上に回路基板4が到達する都度、ボ
ンディングステージ35ではその回路基板4をストッパ
30aが所定位置に受止めた後、受け止めた回路基板4
を押圧子30bによりレール32aの一方に押圧して位
置規正する。位置規正後の回路基板4はボンディングス
テージ35で吸着保持する。これに併せ、ボンディング
ステージ35を前記実装作業位置B2に移動して位置決
めし、吸着保持している回路基板4への部品の実装に供
する。実装作業位置B2で部品の実装が終了する都度ボ
ンディングステージ35はレール32と並ぶ受け渡し位
置B1に移動されて、回路基板4の吸着を解除するとと
もに部品実装後の回路基板4をレール32aからレール
32の下流側に送りだしてアンローダ部34まで搬送し
他への搬出を図る。以上で多数の回路基板4を順次にベ
アICチップ3などの部品の実装に供して電子回路基板
を連続的に製造することができる。
【0044】一方、ローダ部33およびボンディングス
テージ35にはヒータを埋蔵するなどした予備加熱部3
3aおよび本加熱部35aが設けられ、部品の実装に供
される回路基板4をそれぞれの位置にある間予備加熱、
および本加熱して、回路基板4とベアICチップ3との
間に充満される封止材11を25℃程度に加熱できるよ
うにする。比較的低温な加熱であるのでベアICチップ
3を回路基板4に超音波接合する作業のうちに封止材1
1をほぼ硬化させることができ予備加熱を省略すること
はできる。しかし、予備加熱を行えばより無理なく加熱
できる。もっとも、封止材11を硬化させるのに紫外線
など光を用いることもできる。
【0045】レール32の部品実装位置Bの下流側でレ
ール32の後方に部品供給部21が設けられ、ダイシン
グシート2上で半導体ウエハ1が個々のベアICチップ
3にダイシングされた部品をストックする部品マガジン
38を装着して昇降させるマガジンリフタ41と、部品
マガジン38にストックされた所定の種類のベアICチ
ップ3が、マガジンリフタ41による部品マガジン38
の高さ設定によって図示しない出し入れ手段に対向させ
ることで、ダイシングシート2ごと押し出され、または
引き出されるのを保持し、ダイシングシート2をエキス
パンドして各ベアICチップ3の間隔を広げてピックア
ップされやすくするエキスパンド台37とを設置してい
る。
【0046】エキスパンド台37はX方向テーブル42
によりX方向に、Y方向テーブル43によりY方向に移
動されて、ダイシングシート2上のベアICチップ3の
うちの供給するものをダイシングシート2の下方から突
き上げられる突き上げ棒44のある部品供給位置Aに順
次に位置決めして、必要なだけ供給できるようにする。
ベアICチップ3の供給を終えるか、供給するベアIC
チップ3の種類を変えるような場合、エキスパンド台3
7上のダイシングシート2を必要なものと交換する。こ
れにより、各種のベアICチップ3を必要に応じて順次
自動的に供給して実装されるようにすることができる。
もっとも、部品供給部21は実装する部品の種類や形態
に応じた構成にすればよいし、各種の構成の部品供給部
21を併設することができる。これに対応して部品取り
扱い機構23を複数備え、あるいは複数種類の部品取り
扱いツールを切換え、あるいは交換して選択的に用いる
ようにすることができる。
【0047】上記のように、回路基板4をその接合面4
aが上向きとなるようにしてベアICチップ3などの部
品の実装に供し、部品供給部21が接合面3aを上にし
たベアICチップ3を供給して前記上向きの回路基板4
への実装に供するものであるのに対応して、本実施の形
態では部品取り扱い手段23を、接合面3aが上向きと
なったこのベアICチップ3などの部品を部品取り扱い
ツールの1例である吸着ノズル45などによって上方か
ら保持してピックアップした後、それを反転さるよう
に、具体的には部品取り扱い側の、部品取り扱い端であ
る吸着面45a上、あるいは図5に示すように吸着面4
5aから離れた位置Cを中心に旋回させて接合面3aを
下向きに反転させるようにベアICチップ3などの部品
を取り扱う図3、図5に示すような部品反転手段23a
と、超音波振動手段24を装備し、部品反転手段23a
により接合面3aを下にされたベアICチップ3などの
部品を上方から保持してピックアップした後、実装対象
物取り扱い手段22によって部品実装位置Bで接合面4
aが上向きにされている回路基板4などの実装対象物と
の超音波接合に供するように部品を取り扱う図3、図
6、図7に示すような接合手段23bとで構成してい
る。
【0048】これにより、半導体ウエハ1が、ダイシン
グシート2上でダイシングされて接合面3aが上に向い
たベアICチップ3などで、所定位置にてエキスパンド
台37によりダイシングシート2をエキスパンドした荷
姿状態で供給され、それを図の実施例のように専用し
て、あるいは別の荷姿の部品と複合して供給される場合
でも多数を繰り返し用いて、繰り返し実装するようなと
きに、ダイシングシート2上のベアICチップ3などを
反転手段23aによって上方からピックアップして接合
面3aが下向きとなるように反転させた後、これを接合
手段23bにより上方からピックアップして、実装対象
物取り扱い手段22によって取り扱われ部品実装位置B
で接合面4aが上向きにされている回路基板4などの実
装対象物に上方から圧接させて双方の電気接合部5、6
であるバンプ8および導体ランド9どうしを超音波接合
する。このように、反転手段23aと接合手段23bと
が協働したベアICチップ3などの部品の取り扱いによ
って、ベアICチップ3などの上向きで供給される部品
を上向きで取り扱われる回路基板4などの実装対象に順
次混乱なく多数繰り返し実装することができる。
【0049】図3に示す実施例では、反転手段23aは
供給されるベアICチップ3などの部品をピックアップ
する部品供給位置Aと、ピックアップしたベアICチッ
プ3の接合面3aが下向きとなるように反転させた後、
接合手段23bによる接合のためのピックアップに供す
る受け渡し位置Dとの間をX方向テーブル56により往
復移動される基台57に、モータ51およびこれによっ
て回転駆動される横軸52を設け、この横軸52のまわ
りに部品取り扱いツールの一例である吸着ノズル45が
1本、あるいは複数本放射状方向に装備した部品反転ヘ
ッド54を持ち、吸着ノズル45は部品反転ヘッド54
上でエアシリンダ55により軸線方向に進退させられ
る。
【0050】これにより、反転手段23aは下向きにさ
れた吸着ノズル45が部品供給位置Aにて昇降して、そ
こに供給されているベアICチップ3を吸着してピック
アップした後、吸着ノズル45を前記位置Cの回りに回
動させて上向きにすることで、前記ピックアップしたベ
アICチップ3の接合面3aを上向きから下向きに反転
させて、受け渡し位置Dに移動して接合手段23bによ
るピックアップに供する。
【0051】接合手段23bは上記吸着ノズル14を持
ったもので、X方向テーブル58により受け渡し位置D
と実装位置Bとの間を往復移動して、受け渡し位置Dで
接合面3aが下向きにされたベアICチップ3を吸着し
てピックアップし、これを実装位置Bの実装位置B1へ
移動されて、そこに位置決めされている回路基板4の所
定位置に圧接させ、上記のように超音波接合を行うこと
を繰り返す。従って、反転手段23aと接合手段23b
の協働により、部品供給部21で接合面3aが上向きで
供給されるベアICチップ3を回路基板4の上に必要な
だけ実装することができる。もっともこれには、反転手
段23aの側はX方向に移動せず部品供給位置Aに定置
されていても、接合手段23bが部品供給位置Aと実装
位置Bとの間を往復移動できればよい。また、逆であっ
てもよい。
【0052】接合手段23bのX方向の移動と、前記ボ
ンディングステージ35のY方向の移動との複合で、回
路基板4のどの位置にもベアICチップ3などの部品を
実装できる。しかし、そのための移動方式も必要に応じ
て種々に変更することができる。
【0053】もっとも、これら反転手段23aや接合手
段23bは、直線往復移動されるものに限らず、非直線
移動を含む各種の移動を複合した動きをするものとする
ことができるし、多関節ロボットによれば1つの動作手
段によって達成することもできる。
【0054】本実施の形態の部品実装装置は、さらに、
図7に示すように接合手段23bでの部品実装のための
接合を行う部品取り扱いツールとしての吸着ノズル14
の進出、加圧動作をそれに連結したボイスコイルモータ
15の制御手段25による駆動制御で行い、電気接合部
5、6どうしを超音波接合して部品を実装対象物に実装
するのに併せ、制御手段25により電気接合部どうしが
圧接したときの吸着ノズル14の位置Hsをボイスコイ
ルモータ15の駆動電流の変化を電流計81を通じるな
どして負荷の増大によりボイスコイルモータ15のコイ
ルの電流が増大する変化を検出し、このときの検出位置
Hsを制御基点としてそれ以降のボイスコイルモータ1
5による吸着ノズル14の進出量Hを制御するようにし
ている。
【0055】これにより、ボイスコイルモータ15とそ
れを制御する制御手段25だけで超音波接合のための電
気接合部5、6どうしの加圧と吸着ノズル14の進出量
の制御が達成される。制御手段25はまた超音波振動手
段24を駆動制御するのに、電気接合部5、6どうしの
接合の進行に伴い前記接合面積が増大するのに合わせ、
接合エネルギを大きくする制御、例えば振動数を徐々に
増大させる制御も行うが、部品ごとの電気接合部5、6
の接合面積の大きさの違いには、プログラムデータ26
によるそのときどきに実装する部品のデータ、あるいは
部品供給部21で供給される部品のデータ、供給された
部品に関する認識データ、制御手段25の内部や外部の
メモリ25aに記憶された実装部品のデータなどによっ
て、現時点で実装している部品の種類を知ることにより
対応することができる。
【0056】もっとも、摩擦接合時の接合面積の大きさ
に応じた接合エネルギの設定は、超音波振動手段24に
よって吸着ノズル14などに超音波振動を与えて接合動
作しているときに、接合面積の大きさによって摩擦抵抗
が異なることによって生じる、吸着ノズル14の実際の
振動状態と設定値とのずれを検出し、この検出したずれ
に応じて接合エネルギを調整するようにしても、上記の
場合同様に対応できる。
【0057】なお、本実施の形態の装置は、図3に示す
ように実装対象物取り扱い手段22が取り扱う回路基板
4などの実装対象物と、部品取り扱い手段23が取り扱
うベアICチップ3などの部品との接合面3a、4aの
少なくとも一方に、それらが前記位置合わせされるまで
の段階で制御手段25により働かされて封止材11を供
与する封止材供与手段61を備えている。これにより、
ベアICチップ3などの部品および回路基板4などの実
装対象物の少なくとも一方への封止材11の供与も含め
て、1つの装置でベアICチップ3などの部品の実装を
自動的に達成することができる。
【0058】図に示す実施例では、X方向テーブル58
により、接合手段23bとともにX方向に移動されるよ
うに封止材供与手段61を装備し、例えば実装位置Bに
移動してディスペンサ62をシリンダ63で下降させて
回路基板4の接合面4aの側に図1に仮想線で示すよう
に封止材11を供与し、供与が終了すればディスペンサ
62を上動させて封止材供与手段61を側方に退避させ
るのと同時に、接合手段23bを部品実装位置Bに移動
させて吸着ノズル14が保持しているベアICチップ3
などの部品を供与された封止材11の上から回路基板4
に圧接させて超音波接合する。
【0059】また、図3に示す装置は、部品供給位置A
に設けられるベアICチップ3などの種類を画像認識す
るための認識カメラ73、部品実装位置Bの実装位置B
2に設けられて吸着ノズル14に保持された部品の回転
補正のための吸着向きや、回路基板4の接合面の状態な
どを画像認識するために、上向きおよび下向きに切換え
働かされる認識カメラ74を有している。さらに、制御
状態またはそれに関する情報を表示するディスプレイ7
5、認識カメラ73、74などによる認識画像をモニタ
するモニタ76なども設けられている。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、部品の金属接合部と実
装対象物の金属接合部とを対向させて加圧しながら、部
品と実装対象物との相対移動や、超音波振動によりそれ
ら金属接合部どうしを摩擦させて溶融あるいは電子間結
合を伴い接合するのに、金属接合部どうしの摩擦接合が
終了する時点の部品の実装対象物に対する近接位置、な
いしは、前記接合を行う部品取り扱いツールの金属接合
部どうしが圧接した時点からの進出量を規制して、接合
した金属接合部を所定高さに揃えることができ、接合し
た金属接合部の高さのバラツキやこれによる影響を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品実装方法および装置の実施の形態
を示し、その(a)は超音波接合動作状態での要部の断
面図、その(b)は接合のために電気接合部どうしを圧
接させたときの側面図である。
【図2】図1の(a)の部品実装状態での部品取り扱い
ツールの進出量ないしは部品と実装対象物の近づき量の
制御状態、および超音波振動の制御状態を示すグラフで
ある。
【図3】図1の装置の全体の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図3の装置の部品実装位置にあるボンディング
ステージの斜視図である。
【図5】図3の装置の部品取り扱い手段における反転手
段を示す斜視図である。
【図6】図3の装置の部品取り扱い手段における接合手
段を示す斜視図である。
【図7】図6の接合手段の断面図である。
【符号の説明】
3 ベアICチップ 4 回路基板 3a、4a 接合面 5、6 電気接合部 7 電極 8 バンプ 9 導体ランド 10 溶接接合部 14 吸着ノズル 15 ボイスコイルモータ 21 部品供給部 22 実装対象物取り扱い手段 23 部品取り扱い手段 23a 反転手段 23b 接合手段 24 超音波振動手段 25 制御手段 26 プログラムデータ 33 ローダ部 34 アンローダ部 35 ボンディングステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 健治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F044 PP16 QQ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の金属接合部を実装対象物の金属接
    合部に対向させて加圧しながら、部品と実装対象物との
    相対移動により、金属接合部どうしを前記加圧状態で摩
    擦させて溶融あるいは電子間結合を伴い接合し部品を実
    装対象物に実装する部品実装方法であって、 部品と実装対象物との金属接合部どうしが圧接したとき
    の位置から、金属接合部どうしの接合が終了するまでの
    部品と実装対象物との近づき量を制御して、前記接合を
    行い部品を実装対象物に実装することを特徴とする部品
    実装方法。
  2. 【請求項2】 部品取り扱いツールにて部品を保持し、
    この部品の金属接合部を実装対象物の金属接合部に対向
    させて加圧しながら部品取り扱いツールに超音波振動を
    与えて、金属接合部どうしを前記加圧状態で摩擦させ超
    音波接合し部品を実装対象物に実装する部品実装方法で
    あって、 部品取り扱いツールが金属接合部どうしを圧接させたと
    きの位置から、金属接合部どうしの超音波接合が終了す
    るまでの部品取り扱いツールの進出量を制御して、前記
    超音波接合を行い部品を実装対象物に実装することを特
    徴とする部品実装方法。
  3. 【請求項3】 金属接合部どうしの接合面積の大きさに
    対応して摩擦や超音波振動による接合エネルギの大きさ
    を制御する請求項1、2のいずれか一項に記載の部品実
    装方法。
  4. 【請求項4】 部品および実装対象物の金属接合部の少
    なくとも一方はバンプである請求項1〜3のいずれか一
    項に記載の部品実装方法。
  5. 【請求項5】 近づき量または進出量は、金属接合部に
    応じて設定した一定量である請求項1〜4のいずれか一
    項に記載の部品実装方法。
  6. 【請求項6】 部品取り扱いツールの接合作業時の進
    出、加圧動作をそれに連結したボイスコイルモータにて
    行い、金属接合部どうしの圧接は、これに対応したボイ
    スコイルモータの駆動電流の変化によって検出する請求
    項1〜5のいずれか一項に記載の部品実装方法。
  7. 【請求項7】 部品を所定位置に供給する部品供給部
    と、金属接合により部品を実装する実装対象物を部品実
    装位置に供給して位置決めし部品実装後に他へ移す実装
    対象物取り扱い手段と、所定位置に供給される部品を部
    品取り扱いツールにてピックアップして取り扱い部品実
    装位置に位置決めされている実装対象物に双方の金属接
    合部どうしが対向するように位置合わせして圧接させ実
    装に供する部品取り扱い手段と、部品取り扱いツールを
    通じてこれが保持している部品に超音波振動を与える超
    音波振動手段と、部品実装位置にて、実装対象物取り扱
    い手段が取り扱う実装対象物の金属接合部に、部品取り
    扱い手段が取り扱う部品の金属接合部に対向させて加圧
    しながら超音波振動手段を働かせ、部品取り扱いツール
    が金属接合部どうしを圧接させたときの位置から、金属
    接合部どうしの超音波接合が終了するまでの部品取り扱
    いツールの進出量を制御して金属接合部どうしを超音波
    接合させ、部品を実装対象物に実装する制御手段とを備
    えたことを特徴とする部品実装装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、金属接合部どうしの接合面
    積の大きさに対応して超音波振動の周波数や大きさを制
    御する請求項7に記載の部品実装装置。
  9. 【請求項9】 部品取り扱い手段は部品取り扱いツール
    をそれに連結して進出、加圧動作させるボイスコイルモ
    ータを備え、制御手段はボイスコイルモータによる部品
    取り扱いツールの進出、加圧動作を制御して金属接合部
    どうしの超音波接合をするのに、金属接合部どうしの圧
    接を、これに対応したボイスコイルモータの駆動電流の
    変化によって検出し、その検出時点から部品取り扱いツ
    ールの進出量を制御する請求項7、8のいずれか一項に
    記載の部品実装装置。
  10. 【請求項10】 進出量は、金属接合部に応じて設定し
    た一定量である請求項7〜9のいずれか一項に記載の部
    品実装装置。
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