JP2000194302A - 投影表示装置 - Google Patents

投影表示装置

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JP2000194302A
JP2000194302A JP10374830A JP37483098A JP2000194302A JP 2000194302 A JP2000194302 A JP 2000194302A JP 10374830 A JP10374830 A JP 10374830A JP 37483098 A JP37483098 A JP 37483098A JP 2000194302 A JP2000194302 A JP 2000194302A
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light emitting
laser beam
projection display
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Koji Ito
孝治 伊藤
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Brother Industries Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面にも投影可能なパワー密度の高いレー
ザ光を使用した投影表示装置において、安全性を高める
手段を備えた投影表示装置を提供すること。 【解決手段】 投影表示装置1は、画像入力部47に入
力された画像データに基づいて、制御部40から信号が
送られてレーザスキャナ部10に備えられた3色のレー
ザ発光器13R・13G・13Bが発光させられポリゴ
ンミラー17,18によりスクリーン50を走査しなが
ら投射し画像を表示する。人体センサ部30やレーザス
キャナ部10に備えられた焦電センサ31や主走査ビー
ムセンサ19・副走査ビームセンサ20により、異物の
光路内の進入や走査の異常を検出した場合には、スキャ
ナ制御部12により電気的にレーザ発光器13の発光を
停止したり光路遮断装置61により走査光の投射を機械
的に停止させ、万が一でも人体に不測の危険を未然に防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を投影
し、これを走査することによりスクリーンに表示する投
影表示装置に関し、詳しくは走査停止手段を備えた投影
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平1−245780号公
報、特開平3−65916号公報、特開平4−1812
89号公報に記載されているようなレーザ光をスクリー
ンに投射し、これを高速に2次元走査することでスクリ
ーン上に画像等を表示する投影表示装置が提案されてい
る。このような投影表示装置においては、高いパワー密
度のレーザビームを使用し、小型の投影装置でも大画面
に明るく投影できる等の利点を備える。スクリーンに投
射されたレーザビームはパワー密度が高いものである
が、反射型スクリーンであればスクリーン上で乱反射
し、透過型スクリーンであれば半透明のスクリーンによ
り光束が拡散されるため、スクリーンを凝視しても人間
の目に影響を与えるようなことはない。さらに、このレ
ーザビームはポリゴンミラーなどにより常に高速で2次
元走査されており、万が一人間の目に入った場合でも網
膜の一点に長時間パワーが集中されるようなこともな
く、人間の目に影響を与えることはほとんどない。その
上、一瞬でも人間の目に入れば大変まぶしく感じるため
に、すぐさま目をつむったり、顔を背け、長時間網膜を
照射されるようなことはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置の
故障を完全になくすことは困難であり、レーザの偏向・
走査機構が正常にしなくなり、レーザ点灯したまま走査
されずに一点に照射されたままになる場合もあり得る。
このような場合、パワー密度の高いレーザ光のパワーが
集中すると、特に透過型のスクリーンでは静止したレー
ザ光を長時間凝視する可能性があり目に悪影響を及ぼす
可能性があるという問題がある。一方、スクリーンと投
影装置の間がオープンな構造の大型の投影表示装置であ
ると、レーザ光の投射光路上に誤って人が入る場合も考
えられ、この場合直接人の目にレーザ光が投射されると
危険な場合もある。又、人間がレーザ光の光路上に入ら
なくても、ガラスのような正反射しやすい材質のものが
誤ってレーザ光の光路上に存在すれば、反射したパワー
密度の高い光束が人間の目に入れば同様の問題が生じう
る。
【0004】この発明は上記課題を解決するものであ
り、大画面にも投影可能なパワー密度の高いレーザ光を
使用した投影表示装置において、安全性を高める手段を
備えた投影表示装置を提供することを目的をする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の投影表示装置では、走査用の
レーザ光を発光させる発光手段と、前記発光手段により
発光される光の光量を画像データに基づき変調して制御
する発光制御手段と、前記発光手段で発光した光線を投
影してスクリーンを走査する走査手段と、赤外線を検出
することで前記スクリーンと前記発光手段の間の異物を
検知する監視手段と、前記監視手段により前記異物が検
知された場合に、前記レーザ光による走査を停止させる
走査停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】この構成に係る投影表示装置では、人体等
を検知する監視手段を備え、走査停止手段が、スクリー
ンと発光手段の間に配置されて、監視手段によりレーザ
ビームの光路付近に異物が侵入した場合にレーザ光によ
る走査を停止させることができる。特に、実際にレーザ
ビームの光路に異物が接触する前に、未然に走査を停止
するため、未然に危険を防止することができる。
【0007】また、請求項2に係る発明の投影表示装置
では、請求項1に記載の投影表示装置の構成に加え、前
記監視手段は、焦電センサを備えたことを特徴とする。
【0008】この構成に係る投影表示装置では、センサ
に焦電型の赤外線センサを用い、人間が発する赤外線に
敏感に反応するため、特に人間の侵入に対して高い検出
能力を有するという効果がある。また、動作温度や検知
できる波長帯域も広いので安定した動作が可能で信頼性
が高い。また赤外線であれば、人間以外の異物も多くの
場合は人間により移動されるものが多いと考えられ、こ
の人間を早期に検出しレーザビームの走査を停止するこ
とで同様に人間以外の異物の侵入も危険を未然に回避す
ることができるという効果がある。その上、エンジンや
モータなどの動力源に対しても赤外線であれば感知でき
るので、これらにより移動される異物も検出できるとい
う効果がある。
【0009】請求項3に係る発明の投影表示装置では、
走査用のレーザ光を発光させる発光手段と、前記発光手
段により発光される光の光量を画像データに基づき変調
して制御する発光制御手段と、前記発光手段で発光した
光線を投影してスクリーンを走査する走査手段と、前記
走査手段による走査タイミングを検出する走査タイミン
グ検出手段と、前記走査タイミング検出手段により検出
された走査タイミングと所定の時間と比較する比較手段
と、前記比較手段により走査タイミングが前記所定の時
間と異なる場合に、前記レーザ光による走査を停止する
走査停止手段を備えたことを特徴とする。
【0010】この構成に係る投影表示装置では、走査タ
イミング検出手段により、常に実際に射出されたレーザ
ビームを検出しながら、走査の異常を監視し、比較手段
により主走査ポリゴンミラー及び副走査ポリゴンミラー
の回転の停止はもちろんのこと回転の僅かな異常などを
手掛かりに装置の不調を早期に検出し、走査停止手段
で、レーザビームの走査を停止して、レーザビームが一
点に連続して射出されるようなという事故を未然に防止
することができるという効果がある。
【0011】請求項4に係る発明の投影表示装置では、
請求項3に記載の投影表示装置の構成に加え、さらに請
求項1若しくは請求項2に記載の監視手段を備え当該監
視手段によって前記異物が検知された場合にも前記走査
停止手段により走査を停止可能とすることを特徴とする
【0012】この構成に係る投影表示装置では、走査タ
イミング検出手段により、常に実際に射出されたレーザ
ビームを検出しながら走査の異常を監視し、比較手段に
より走査の不調を検出するとともに、人体等を検知する
監視手段によりレーザビームの光路付近に異物が侵入し
た場合にもレーザ光による走査を停止させることができ
る。
【0013】請求項5に係る投影表示装置では、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の投影表示装置の構成
に加え、前記走査停止手段は、発光手段より発光される
光線を遮断する光路遮断手段を備えたことを特徴する。
【0014】この構成に係る投影表示装置では、検知し
た異物や走査の異常を光路遮断手段で光路を機械的に遮
断することで走査を停止させ、何らかの不調でソフト的
に制御して発光停止できない場合であっても確実に走査
を停止することができる。
【0015】請求項6に係る発明の投影表示装置では、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の投影表示装置
の構成に加え、前記走査停止手段は、前記発光手段の発
光を停止することを特徴とする。
【0016】この構成に係る投影表示装置では、検知し
た異物や走査の異常を、制御部によりソフト的に発光を
停止する方法により、異常に対して迅速な対応を行い、
光路遮断手段で光路を物理的に遮断することが何らかの
不調で作動しない場合であっても、確実に走査を停止し
安全な制御を行うことができる。
【0017】請求項7に係る発明の投影表示装置では、
請求項5に記載の投影表示装置の構成に加え、前記光路
遮断手段は、前記発光手段と前記走査手段との間に配設
されたことを特徴とする。
【0018】この構成に係る投影表示装置では、走査手
段により走査されて光路の移動が生じる走査手段を通過
する前の光路の移動がない位置で、発光手段から発光さ
れたレーザビームの光路を遮断することができるので、
少ない移動距離で光路遮断手段により光路を迅速に遮断
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る投影表示装置
を好ましい1の実施の形態により、添付図面を参照して
説明する。ここで図1は、本発明に係る実施の形態であ
る投影表示装置1の主要構成を図示した模式図である。
また、図2は投影表示装置1の本体2の構成を詳細に表
した模式図である。まず最初に、本実施の形態である投
影表示装置1の構成の概略について図1及び図2を参照
しながら説明する。
【0020】図1で示すように、投影表示装置1は、レ
ーザスキャナ部10、人体センサ部30、制御部40、
光路遮断部60、画像入力部47、スクリーン50など
から構成されている。
【0021】投影表示装置1は、画像入力部47に入力
された画像データに基づいて、制御部40からスキャナ
制御部12に信号が送られてレーザスキャナ部10に備
えられた赤色レーザ発光器13R、緑色レーザ発光器1
3G、青色レーザ発光器13B(図3参照、以下これら
をまとめてレーザ発光器13という)が発光させられ
て、スクリーン50を走査しながら投射し、画像を形成
するものである。そして図2に示すように、人体センサ
部30やレーザスキャナ部10に備えられた焦電センサ
31や主走査ビームセンサ19・副走査ビームセンサ2
0(図3参照)により、異物の光路内の進入や、走査の
異常を検出した場合には、スキャナ制御部12により電
気的にレーザ発光器13の発光を停止したり、或いは光
路遮断装置61により走査光の投射を機械的に停止させ
たりして、万が一でも人体に不測の危険を与えることが
ないように安全性を高めるものである。以下、投影表示
装置1の構成をさらに詳説する。
【0022】制御部40は、図示しないCPUとRAM
とROMを備えた周知のコンピュータから構成されてい
る。ROMには投影表示装置1全体を制御する為のプロ
グラムが格納されており、入力処理・データ展開を行っ
てデータ展開されたデータによりレーザスキャナ部10
のレーザ発光器13の発光を画像データに基づいて変調
しながら投射し、スクリーン50の画面を2次元走査し
てスクリーン50上に画像を表示するものである。
【0023】ここで、図3は、レーザスキャナ部10及
びスクリーン50を説明する模式図である。以下この図
3によりレーザスキャナ部10の構造と作用を説明す
る。まず、レーザ発光器13は、レーザ発振器を備え、
赤色光を発光する赤色レーザ発光器には、He−Neレ
ーザが、青色光を発光する青色レーザ発光器には、He
−Cdレーザが、緑色光を発光する緑色レーザ発光器に
は、Arレーザが好適に用いられる。
【0024】また、これらの3つのレーザ発光器から発
光されるレーザビームLB(R),LB(G),LB
(B)は第1レーザビーム合成器14A及び第2レーザ
ビーム合成器14B(以下レーザビーム合成器14とい
う)により1つの光軸をもつレーザビームLBに合成さ
れる。まず赤色レーザ発光器13Rと緑色レーザ発光器
13Gが第1レーザビーム合成器14Aにより合成され
る。第1レーザビーム合成器14Aは、特定波長を透過
し、又は特定波長を反射するダイクロイックミラーから
構成されており、赤色レーザ発光器13Rから照射され
たレーザビームLB(R)は透過させるが、緑色レーザ
発光器13Gから照射された緑色レーザビームLB
(G)は出力光の波長の違いにより反射させる材質から
構成される。そのため第1レーザビーム合成器14A
に、直交して配設された赤色レーザ発光器13Rと緑色
レーザ発光器Gからそれぞれ射出された赤色レーザビー
ムLB(R)及び緑色レーザビームLB(G)は、赤色
レーザビームLB(R)がダイクロイックミラーを透過
して直進し、緑色レーザビームLB(G)がダイクロイ
ックミラーにより反射してその光軸が直角に偏向される
ため、両者の光軸は同一方向に揃えられ、同一の光軸を
もつように調整される。
【0025】同様に、赤色レーザビームLB(R)と緑
色レーザビームLB(G)が合成されたものに第2のレ
ーザビーム合成器により、さらに青色レーザ発光器13
Bにより発光された青色レーザビームLB(B)が合成
され、本来の入力された色彩を再現できる。尚、これら
3本のレーザビームLB(R)・LB(G)・LB
(B)の合成は波長による屈折率の差を利用してプリズ
ムにより光束を合成するような構成のものであっても良
く、3つの光束を1つにまとめられるものであればよ
い。
【0026】このように合成されたレーザビームLB
は、その光路上に設けられた、光路遮断装置61によ
り、機械的に光路を遮断される。この光路遮断装置61
は、電気的にレーザ発光器の発光を停止できない場合で
も、光路を機械的に遮断し、投射を確実に停止させるも
のである。尚、この光路遮断装置61の構成の詳細は後
述する。
【0027】レーザ発光器13により射出され、レーザ
ビーム合成器14により1つの光束にまとめられたレー
ザビームLBは、高速で回転する主走査ポリゴンミラー
(回転多面鏡)17に当接する。主走査ポリゴンミラー
17は、図3に示すように底面に対して高さの低い正六
角柱形状で、回転軸が水平且つ、レーザビームLBに対
して垂直な線を上方に平行移動した位置に配置されてい
るため、レーザビームLBは、この回転軸を中心に回転
する6つの平面鏡により下方に反射され、その光軸の向
きは主走査ポリゴンミラー17の回転により反射前のレ
ーザビームLBの光軸との内角を大きくするように変化
する。
【0028】このとき、主走査ポリゴンミラー17に反
射されたレーザビームLBは、所定角度の範囲外には投
射されないように、スキャナ制御部12に備えられたレ
ーザ発光器制御部15とポリゴンミラー制御部16によ
り制御される。又、このレーザ発光器制御部15とポリ
ゴンミラー制御部16による制御を調和させるため、主
走査ポリゴンミラー17により反射されたレーザビーム
LBの光軸が、主走査開始の位置のレーザビームLBの
光束が通過する位置の近傍に、主走査ビームセンサ19
を設けて、レーザビームLBの実際の位置を検出し、主
走査ポリゴンミラー17の回転にレーザ発光器13の発
光のタイミングを合わせている。
【0029】ここで、主走査ビームセンサ19が受光し
た光は、信号として制御部40に送られるが、この信号
を以下主走査SOS(Start Of Scanni
ng)信号と呼ぶ。この主走査SOS信号を検知した制
御部40は、この信号に基づいて演算された走査開始位
置に基づいてレーザ発光器制御部15に、画像データに
基づいて変調されたレーザ発光の為の信号を送出する。
このようにして一列分のデータにより変調された信号
が、レーザ発振器の駆動手段(ドライバ)であるレーザ
発光器制御部15によりレーザ発光器13にドライブ信
号が送出されレーザビームLBが、副走査ポリゴンミラ
ー18に反射されてスクリーン50の図3のX方向に走
査され、スクリーン上に一列分の画像が投影される。
【0030】一方、主走査ポリゴンミラー17に反射さ
れて偏向したレーザビームLBは、図3においてその下
方に位置する副走査ポリゴンミラー18に向かって反射
される。副走査ポリゴンミラー18は6枚の平面鏡を有
し底面に対して高さの大きい細長の六角柱の形状で、そ
の回転軸は水平で、スクリーンと平行に、且つ主走査ポ
リゴンミラー17よりスクリーンに対して反対方向に若
干変位された位置に配置され、主走査ポリゴンミラー1
7により偏向される方向と同じ方向に平面鏡の長手方向
が配置される。そして、この副走査ポリゴンミラー18
は上端がスクリーン50に近づく方向に回転する。その
ため主走査ポリゴンミラー17から反射されてきたレー
ザビームLBは、さらにスクリーン50方向に偏向され
て、時間の経過とともに、偏向される内角が大きくなる
ように、即ちスクリーン50の上方から下方にレーザビ
ームLBが移動する方向に方向が変化する。
【0031】このように、水平の主走査を行いながら垂
直方向に副走査を行う。これはCRTの水平走査及び垂
直走査と同様の走査である。このようにして上端から下
端まで繰り返し水平走査を行うと1画面が表示される
が、副走査ポリゴンミラー18は一定の速度で回転する
ので、制御部40で適当な間隔をおいて信号を送出す
る。そうすれば、回転する副走査ポリゴンミラー18の
次の鏡面で次の画面の副走査を行うことができる。この
副走査は電流により傾きが制御されるガルバノメータ
(揺動一面鏡)を用いても可能であるが、ガルバノメー
タを用いた場合より、ポリゴンミラーを用いた方がミラ
ーの角速度変化がないためポリゴンミラーを用いること
が好ましい。
【0032】なお、さらに厳密にいえば、主走査ポリゴ
ンミラー17により主走査の1ライン分を走査する間に
副走査ポリゴンミラー18が回転するので、これを補正
するように本実施の形態では副走査ポリゴンミラー18
の主走査方向側がやや下がった方向に傾けてセットされ
ている。
【0033】また、鉛直方向の走査の開始位置を検出す
るために、本来のスクリーン上での走査開始位置の僅か
に上方よりレーザ発光器を点灯し、無変調でレーザビー
ムLBが射出、主走査及び副走査がされる。そして、走
査開始位置近傍に配置された副走査ビームセンサ20に
レーザビームLBが入射されると、副走査ビームセンサ
20から副走査SOS信号が制御部40に送出され、制
御部40ではこの信号から実際の走査開始位置を演算し
て、演算された所定時間後にレーザスキャナ部10のス
キャナ制御部12に制御信号が送出され、スキャナ制御
部12はレーザ発光器13にドライブ信号を送出して光
量が変調され、主走査及び副走査が開始される。
【0034】以上のようにして、レーザビームLBによ
り、スクリーン50上に表示された画像は両側部が糸巻
き状の歪みを示し、上下方向に走査線間の間隔の不一致
を生じる。そのため、制御部40において、中央部の走
査のための変調時間を延長するか、上端、下端部の変調
時間を短縮することで、制御的に歪み補正をすることが
好ましく、或いは、fθレンズなどを用いて光学的に歪
みを補正することが望ましい。
【0035】この走査は、本実施の形態では、一画面に
ついて主走査線(水平走査線)525本の走査を1/3
0秒の副走査(垂直走査)により行っており、ちらつき
の少ないスムーズな画面が投影可能となっている。
【0036】スクリーン50は、反射型或いは透過型の
何れも採用可能である。反射型のスクリーンは、レーザ
ビームが当たった場合に1方向にのみパワー密度の高い
レーザビームLBが反射しないように、各方向に分散し
て乱反射するように表面が微細な凹凸が設けられてい
る。この場合は、スクリーン50を基準にして観覧者が
画像を見る位置と、レーザビームを照射する位置が同一
方向になる。従って、光路に誤って人体を含む異物が侵
入する可能性がある。
【0037】一方、透過型のスクリーンでは、レーザビ
ームLBが透過する時に、十分に拡散しパワーが減少す
るように半透明の材質から成る。従って、走査するレー
ザビームが透過型のスクリーン50を介して人体に照射
されても、単位面積当たりの照射パワーは小さいもので
あるが、反射型スクリーンに比較すれば観覧者の目に入
るレーザビームのパワー密度が大きくなり人間の目に入
っても何らの影響もないことはもちろんであるが、走査
が停止した状態で長時間凝視することは好ましくない。
【0038】光路遮断装置60は、前述のようにレーザ
ビームLBの光路上に配置され、制御部40からの信号
により、光路遮断装置制御部62から駆動信号が発せら
れ、レーザビームLBの光路を機械的に遮断するもので
ある。
【0039】図4は、光路遮断装置61の構成の一例を
示す図である。以下、図4に沿って光路遮断装置61の
説明をする。光路遮断装置61は、本体部63の中央部
が支持軸64により本体2に設けられた支持台67に揺
動自由に支持され、本体部63の一端には遮断部68が
設けられ、レーザビームLBの光路を遮断する遮断位置
と、レーザビームLBの光路を開放する開放位置とに変
位可能に設けられている。又、本体部63の他の一端に
は、永久磁石65が備えられ、この永久磁石65と対向
するように本体2にコイルから成る電磁石66が設けら
れている。そして、本体部63の遮断部68側の下端に
は、ばね69の一端が係止され、ばね69の他の一端
は、本体2の一部に係止されて本体部63を、遮断部6
8によりレーザビームLBを遮断する方向に付勢してい
る。従って、電源が入っていない場合には、ばね69に
付勢されてレーザビームLB遮断部68によりレーザビ
ームLBを遮断する位置に停止する。そのため、光路遮
断装置60に電源が供給されないというトラブルがあっ
ても、電磁石66に電圧が印加されなくなれば必ずレー
ザビームLBの光路が遮断され、不用意にレーザビーム
LBが射出されるようなことがなく安全である。一方、
レーザビームLBを投射する場合には、電磁石66に通
電することで、ばねの付勢力に抗して、電磁石66が永
久磁石65を吸着することで光路を開放し、レーザビー
ムLBの照射を可能にするものである。
【0040】次に、人体センサ部30について、図2を
参照して説明する。人体センサ部30は、焦電センサ3
1と、フィルタ32、センサアンプ33から構成され
る。焦電センサ31は焦電型赤外線センサであり、本実
施の形態では、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)の結晶
構造の温度変化に対応して電荷が変化する特性を利用し
たセンサを用いているため、波長依存性がなく光学フィ
ルタを使い分けることで任意の温度センサとすることが
できる。なお、LiTaO(タンタル酸リチウム)、
PVF(フッ化りんバナジウム)、PbTaO(タ
ンタル酸鉛)などを用いた構成のものであってもよい。
【0041】ここで人体が放出する赤外線は、一般に7
μmから14μmの波長帯域にある。ところが焦電セン
サ31はセンサ内に照射される赤外線を熱に変えて検出
するので0.2μmから20μmの非常に広範囲の電磁
波に対して一定の感度を有し、そのまま焦電センサ31
を用いると誤動作の原因になってしまう。そこで、本実
施の形態では、焦電センサ31にフィルター(窓材)3
2としてシリコン・ポリエチレン・石英ガラスやバンド
パスフィルターを用いている。センサアンプ33は、焦
電素子の表面電荷を外部に取り出すもので、トランスイ
ンピーダンス回路としてソースフォロワ回路を用いた電
圧形のものを用いている。また、装置外に照射されたレ
ーザビームLBの光路外の人間等に対して誤動作をしな
いように、図2に示すように、本体2の一部に指向性を
高めるようにホーン状の凹部が形成され、その底部に焦
電センサ31配置されているためノイズの進入が防止さ
れている。
【0042】但し、人体センサ部30と称しているが、
検出する異物は人体に限定されるものではなく、他の異
物も検出でき、人体を中心として検出するセンサという
意味である。即ち、フィルタ32等による有感帯域の調
整は、光路上にあっては人体以外の異物でも、これがレ
ーザビームLBの正反射を引き起こすと危険であること
から、人体以外にも感度を高く設定することはもちろん
できるが、一方で、必要以上に安全装置が働き、投影表
示装置1が必要以上に停止してしまうことも望ましくな
い。従って、前述のフィルタなどによる焦電センサ31
の感度調整は、実際に作動させて調整するのが望まし
い。
【0043】スキャナ制御部12は、レーザ発光器制御
部15と、ポリゴンミラー制御部16とから構成されて
いる。レーザ発光器制御部15は、制御部40から送出
された微弱な信号を駆動信号としてレーザ発光器13に
送出するドライバである。また、ポリゴンミラー制御部
16も、制御部40からの微弱な信号を受けて、主走査
ポリゴンミラー17及び副走査のポリゴンミラー18を
回転させるモータを駆動する駆動信号を送出するドライ
バである。
【0044】画像入力部47は、投影すべき画像データ
を、外部から入力して記憶しておくバッファであり、こ
れを展開する展開場所でもある記憶手段を有している。
入力データとしては、一般のRGBビデオ信号がインタ
フェイス48を介して入力される。尚、入力信号はこれ
に限らず各種の方式の信号を入力するものが考えられ
る。
【0045】ここで図5は、投影表示装置1のレーザ消
灯及び光路遮断の制御の処理の手順について説明するフ
ローチャートである。以下、このフローチャートに沿っ
てレーザ消灯及び光路遮断の制御の処理の手順について
説明する。
【0046】まず、電源が投入されると(開始)、主走
査ポリゴンミラー17の回転が定速で開始され、レーザ
発光器13にレーザ発光器制御部15から無変調のドラ
イブ信号が印加され点灯されて発光する(ステップ1
(以下ステップをSと略記する。))。次に図示しない
制御部40のRAMのカウンタメモリに記憶されている
Nの値を1にリセットする(S3)。次に、画像入力部
47に表示すべき画像データがないか、或いは図示しな
い終了SW(スイッチ)が操作されているかどうかが判
断され、画像入力部47に表示すべき画像データがない
か、或いは終了SW(スイッチ)が操作されている場合
には(S5:YES)、レーザ発光器13を消灯し(S
6)、レーザビームLBの光路を遮断して(S7)、ポ
リゴンミラー17,18の回転を停止させて(S2
9)、処理を終了する(終了)。
【0047】画像入力部47に表示すべき画像データが
あり、且つ終了SWが操作されていないときには(S
5:NO)、副走査ビームセンサ20から副走査SOS
信号が制御部40に送出されているか判断され、送出さ
れていなければ、送出されるまで待機する(S8:NO
→S8)。SOS信号が制御部40に送出されていれば
(S8:YES)、主走査の処理の手順のループに入る
(S9→S23)。主走査は、N=1からN=525ま
で、増分を1として変化させて処理をするループであ
る。まず、最初に主走査ビームセンサ19から主走査S
OS信号が制御部40に送出されているか判断され、信
号が送出されてなければ(S11:NO)、送出される
まで待機する(S11:NO→S11)。SOS信号が
制御部40に送出されていれば(S11:YES)、走
査タイミングの検知をする(S13)。
【0048】ここで、図6は、図5におけるS13の走
査タイミングの検知の処理の手順を詳細に示したフロー
チャートである。以下、図6のフローチャートに沿って
走査タイミングの検知の処理の手順を説明する。まず、
図5において主走査ビームセンサ19から主走査SOS
信号が制御部に送出されると(S11:YES)、図6
のフローチャートの走査タイミング検知の処理の手順に
移り(図6:開始)、まず前回の走査時からの経過時間
を演算目的でSOS信号のあった時刻を記憶するため、
前回の走査時に制御部40に設けられた基準タイマー
(図示せず)からSOS信号のあった時間として記憶さ
れているTの値をTN−1に代入してから、Tの値
はクリアする(S151)。そしてあらためてTの値
にS11でのSOS信号の基準タイマーで記録された時
刻を代入する。
【0049】ここで、1回目の主走査の場合だけは、比
較すべき先の主走査の時のSOS信号のデータTN−1
とするべき先の回のTがないので、TのデータをT
N− に代入することは無意味である。そこで、N=1
かどうかが判断され、N=1の時、即ち初回の主走査で
は、前回のSOS信号と比較ができないので、異常なし
として処理をし(S158)、ここでの処理を終了する
(終了)。
【0050】2回目の主走査の場合には、処理が開始さ
れ(開始)、1回目のSOS信号の時刻TがTN−1
の値として代入されて、一旦Tの値をリセットする
(S151)。そして新たに2回目のSOS信号の基準
タイマーの時刻をTに代入する(S152)。また、
ここでは、N=2であり、N=1ではないので(S15
3:NO)、S154に進み、時間差TDが、(T
N−1)で計算される(S154)。そして計算され
た時間差TDを、標準的なSOS信号の間隔時間として
ROMに記憶しておいた「基準時間」を呼び出し、先に
計算したその回と前回の時間的間隔である時間差TDと
がTD/TSで比較され(S155)、0.98≦TD
/TS≦1.02の式の条件を満たすか否か、即ち、基
準時TSを基準として、±2%以内の誤差の範囲かどう
かが判断される(S156)。
【0051】もし、(TD/TS)の値が、式(0.9
8≦TD/TS≦1.02)の式の条件を満たせば、即
ち時間差TDの値がTSを基準にして±2%以内の誤差
の範囲にあれば(S156:YES)、「異常なし」と
判断する(S158)。一方、(TD/TS)の値が、
式(0.98≦TD/TS≦1.02)の式の条件を満
たさなければ、即ち時間差TDの値がTSを基準にして
±2%以内の誤差の範囲になければ(S156:N
O)、「異常あり」と判断する(S157)。従って、
「異常なし」(S158)又は「異常あり」(S15
7)のいずれかの判断を行って処理が終了される(終
了)。以上のような手順で、図6のS151からS15
8までの処理、即ち図5のS13の処理が終了する。
【0052】引き続き、図5のフローチャートに沿って
説明をする。S13の走査タイミング検知の処理が終了
すると、以上の有無が判断され(S19)、即ち、前述
の図6のフローチャートにおいて「異常あり」(S15
7)或いは「異常なし」(S158)の何れの判断がさ
れたかが判断され(S15)、もし、「異常あり」と判
断されていれば(S15:YES)、制御部40のコン
トロールによりレーザ発光器13の発光を停止し(S2
6)、また光路遮断装置制御部60に信号を出して、光
路遮断装置61により光路を遮断し(S27)、主操作
ポリゴンミラー17・副走査ポリゴンミラー18の回転
を停止して(S29)、処理を終了する。
【0053】「異常なし」の判断であれば(S15:N
O)、次に、焦電センサ31(図2参照)の信号が制御
部40に入力され(S17)、制御部40で焦電センサ
信号を判断して、「障害物あり」と判断されたら(S1
9:YES)、制御部40のコントロールによりレーザ
発光器13の発光を停止し(S26)、また光路遮断装
置制御部60に信号を出して、光路遮断装置61により
光路を遮断し(S27)、主操作ポリゴンミラー17・
副走査ポリゴンミラー18の回転を停止して(S2
9)、処理を終了する(終了)。
【0054】「障害物なし」と判断されたら(S19:
NO)、画像入力部47から、その列の画像データを読
み出し、この画像データに基づいて、制御部40からレ
ーザ発振器制御部15に変調信号が送出されて、この制
御部40からの変調信号に基づいて、レーザ発光器制御
部15でレーザ波発光器13に変調された駆動信号(ド
ライブ信号)を送出してスクリーン50に表示する。ワ
ンラインの走査が完了すれば、Nを+1インクリメント
して(S23)、N=525までは、再び次の主走査を
行うために、S9からS23までのループを繰り返し、
もしNを+1インクリメントしてN=526になった場
合は、526本目の水平走査線はないので、主走査の処
理を終了する(S25)。
【0055】ここで、終了SWが操作されておらず、且
つ次に表示すべき画像データが、画像入力部47にある
場合は(S5:YES)、再びS3から次の画面の走査
のステップを繰り返す(S7〜S25)。そして、終了
SWが操作されているか、或いは表示すべき画像データ
が、画像入力部47になければ(S5:NO)、制御部
40のコントロールによりレーザ発光器13の発光を停
止し(S6)、また光路遮断装置制御部60に信号を出
して、光路遮断装置61により光路を遮断し(S8)、
主操作ポリゴンミラー17・副走査ポリゴンミラー18
の回転を停止して(S29)、処理を終了する。
【0056】本実施の形態では、以上述べたような構成
及び効果を有するため、以下のような効果を有する。即
ち、主操作ビームセンサ19及び副走査ビームセンサ2
0により常に実際に射出されたレーザビームLBを検出
しながら、走査の異常を監視し、主操作ポリゴンミラー
17及び副走査ポリゴンミラー18の回転の停止はもち
ろんのこと、回転の異常などを手掛かりに装置の不調を
早期に検出し、未然にレーザビームが停止して射出され
るという事故を防止することができるという効果があ
る。
【0057】また、人体等を検知するセンサを備え、レ
ーザビームの光路付近に異物が侵入した場合は、実際に
レーザビームの光路に異物が接触する前に、未然にレー
ザビームの発光を停止し、或いは光路の遮断をするた
め、未然に危険を防止することができるという効果があ
る。
【0058】さらに、センサに焦電型の赤外線センサを
用い、人間が発する赤外線に敏感に反応するため、特に
人間の侵入に対して高い検出能力を有するという効果が
ある。また、動作温度や検知できる波長帯域も広いので
安定した動作が可能で信頼性が高い。また赤外線であれ
ば、人間以外の異物も多くの場合は人間により移動され
るものが多いと考えられ、この人間を早期に検出しレー
ザビームの走査を停止することで同様に人間以外の異物
の侵入も危険を未然に回避することができるという効果
がある。その上、エンジンやモータなどの動力源に対し
ても赤外線であれば感知できるので、これらにより移動
される異物も検出できるという効果がある。
【0059】このようにして検知した異物を、1つは制
御部40によりソフト的に発光を停止する方法と光路遮
断装置制御部62の制御により光路遮断装置61で光路
を機械的に遮断することで、何れか一方が何らかの不調
で作動しない場合であってもお互いを補完し合うことで
確実に安全な制御を行うことができるという効果を奏す
る。また、この光路の遮断はレーザビームの走査が行わ
れる前の光路が移動しない位置で、光路遮断装置61を
作動させるため、光路遮断装置61の遮断部68を光路
に極力近接させることができ、遮断部68の空走距離を
短くして、異常を検知してから迅速に光路を遮断できる
という効果がある。
【0060】以上、一の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改良実施が可能なことは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】上記説明より明らかなように、請求項1
に係る発明の投影表示装置によれば、走査用のレーザ光
を発光させる発光手段と、前記発光手段により発光され
る光の光量を画像データに基づき変調して制御する発光
制御手段と、前記発光手段で発光した光線を投影してス
クリーンを走査する走査手段と、赤外線を検出すること
で前記スクリーンと前記発光手段の間の異物を検知する
監視手段と、前記監視手段により前記異物が検知された
場合に、前記レーザ光による走査を停止させる走査停止
手段とを備えたことを特徴とするため、人体等を検知す
る監視手段を備え、走査停止手段が、スクリーンと発光
手段の間に配置されて、監視手段によりレーザビームの
光路付近に異物が侵入した場合にレーザ光による走査を
停止させることができるという効果がある。特に、実際
にレーザビームの光路に異物が接触する前に、未然に走
査を停止するため、未然に危険を防止することができる
という効果を奏する。
【0062】また、請求項2に係る発明の投影表示装置
では、請求項1に記載の投影表示装置の効果に加え、前
記監視手段は、焦電センサを備えたことを特徴とするた
め、人間が発する赤外線に敏感に反応し、特に人間の侵
入に対して高い検出能力を有するという効果がある。ま
た、動作温度や検知できる波長帯域も広いので安定した
動作が可能で信頼性も高い。また赤外線であれば、人間
以外の異物も多くの場合は人間により移動されるものが
多いと考えられ、この人間を早期に検出しレーザビーム
の走査を停止することで同様に人間以外の異物の侵入も
危険を未然に回避することができるという効果がある。
その上、エンジンやモータなどの動力源に対しても赤外
線であれば感知できるので、これらにより移動される異
物も検出できるという効果がある。
【0063】請求項3に係る発明の投影表示装置では、
走査用のレーザ光を発光させる発光手段と、前記発光手
段により発光される光の光量を画像データに基づき変調
して制御する発光制御手段と、前記発光手段で発光した
光線を投影してスクリーンを走査する走査手段と、前記
走査手段による走査タイミングを検出する走査タイミン
グ検出手段と、前記走査タイミング検出手段により検出
された走査タイミングと所定の時間と比較する比較手段
と、前記比較手段により走査タイミングが前記所定の時
間と異なる場合に、前記レーザ光による走査を停止する
走査停止手段を備えたことを特徴とするため、走査タイ
ミング検出手段により、常に実際に射出されたレーザビ
ームを検出しながら、走査の異常を監視し、比較手段に
より主走査ポリゴンミラー及び副走査ポリゴンミラーの
回転の停止はもちろんのこと回転の僅かな異常などを手
掛かりに装置の不調を早期に検出し、走査停止手段で、
レーザビームの走査を停止させることができるという効
果がある。そのため、レーザビームが一点に連続して長
時間射出されるような事故を未然に防止することができ
るという効果を奏する。
【0064】請求項4に係る発明の投影表示装置では、
請求項3に記載の投影表示装置の効果に加え、さらに請
求項1若しくは請求項2に記載の監視手段を備え当該監
視手段によって前記異物が検知された場合にも前記走査
停止手段により走査を停止可能とすることを特徴とする
ため、走査タイミング検出手段により、常に実際に射出
されたレーザビームを検出しながら走査の異常を監視
し、比較手段により走査の不調を検出することができる
という効果がある。さらに、人体等を検知する監視手段
によりレーザビームの光路付近に異物が侵入した場合に
レーザ光による走査を停止させることができるという効
果がある。
【0065】請求項5に係る投影表示装置では、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の投影表示装置の構成
に加え、前記走査停止手段は、発光手段より発光される
光線を遮断する光路遮断手段を備えたことを特徴するた
め、検知した異物や走査の異常を光路遮断手段で光路を
物理的に遮断することで走査を停止させることができる
という効果がある。従って、何らかの不調でソフト的に
発光停止できない場合であっても確実に走査を停止する
ことができるという効果を奏する。
【0066】請求項6に係る発明の投影表示装置では、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の投影表示装置
の効果に加え、前記走査停止手段は、前記発光手段の発
光を停止することを特徴とするため、検知した異物や走
査の異常を、制御部によりソフト的に発光を停止する方
法により、異常に対して迅速な対応を行うことができる
という効果がある。従って、光路遮断手段で光路を物理
的に遮断することが何らかの不調で作動しない場合であ
っても、確実に走査を停止し安全な制御を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0067】請求項7に係る発明の投影表示装置では、
請求項5に記載の投影表示装置の構成に加え、前記光路
遮断手段は、前記発光手段と前記走査手段との間に配設
されたことを特徴とするため、走査手段により走査され
て光路の移動が生じる走査手段を通過する前の光路の移
動がない位置で、発光手段から発光されたレーザビーム
の光路を遮断することができるという効果がある。従っ
て、少ない移動距離で光路遮断手段により光路を迅速に
遮断することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である投影表示装置1の主
要構成を図示した模式図である。
【図2】投影表示装置1の本体2の構成を詳細に表した
模式図である。
【図3】レーザスキャナ部10及びスクリーン50を説
明する模式図である。
【図4】光路遮断装置60の構成の一例を示す図であ
る。
【図5】投影表示装置1のレーザ消灯及び光路遮断の制
御の処理の手順について説明するフローチャートであ
る。
【図6】図5におけるS13の走査タイミングの検知の
処理の手順を詳細に示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 投影表示装置 2 本体 10 レーザスキャナ部 11 スキャナ 12 スキャナ制御部 13R,13G,13B レーザ発光器 14A,14B レーザビーム合成器 15 レーザ発光器制御部 16 ポリゴンミラー制御部 17 主操作ポリゴンミラー 18 副走査ポリゴンミラー 19 主走査ビームセンサ 20 副走査ビームセンサ 30 人体センサ部 31 焦電センサ 32 フィルタ 33 センサアンプ 40 制御部 50 スクリーン 51 fθレンズ 60 光路遮断部 61 光路遮断装置 62 光路遮断装置制御部 63 本体部 64 支持軸 65 永久磁石 66 電磁石 67 支持台 68 遮断部 69 ばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査用のレーザ光を発光させる発光手段
    と、 前記発光手段により発光される光の光量を画像データに
    基づき変調して制御する発光制御手段と、 前記発光手段で発光した光線を投影してスクリーンを走
    査する走査手段と、 赤外線を検出することで前記スクリーンと前記発光手段
    の間の異物を検知する監視手段と、 前記監視手段により前記異物が検知された場合に、前記
    レーザ光による走査を停止させる走査停止手段とを備え
    たことを特徴とする投影表示装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、 焦電センサを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    投影表示装置。
  3. 【請求項3】 走査用のレーザ光を発光させる発光手段
    と、 前記発光手段により発光される光の光量を画像データに
    基づき変調して制御する発光制御手段と、 前記発光手段で発光した光線を投影してスクリーンを走
    査する走査手段と、 前記走査手段による走査タイミングを検出する走査タイ
    ミング検出手段と、 前記走査タイミング検出手段により検出された走査タイ
    ミングと所定の時間と比較する比較手段と、 前記比較手段により走査タイミングが前記所定の時間と
    異なる場合に、前記レーザ光による走査を停止する走査
    停止手段を備えたことを特徴とする投影表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1若しくは請求項2に記載の監視
    手段を備え、 当該監視手段によって前記異物が検知された場合にも前
    記走査停止手段により走査を停止可能とすることを特徴
    とする請求項3に記載の投影表示装置。
  5. 【請求項5】 前記走査停止手段は、 発光手段より発光される光線を遮断する光路遮断手段を
    備えたことを特徴する請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の投影表示装置。
  6. 【請求項6】 前記走査停止手段は、 前記発光手段の発光を停止することを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の投影表示装置。
  7. 【請求項7】 前記光路遮断手段は、 前記発光手段と前記走査手段との間に配設されたことを
    特徴とする請求項5に記載の投影表示装置。
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