JP2000193630A - ガスセンサ及びガスセンサの製造方法 - Google Patents

ガスセンサ及びガスセンサの製造方法

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JP2000193630A
JP2000193630A JP10371057A JP37105798A JP2000193630A JP 2000193630 A JP2000193630 A JP 2000193630A JP 10371057 A JP10371057 A JP 10371057A JP 37105798 A JP37105798 A JP 37105798A JP 2000193630 A JP2000193630 A JP 2000193630A
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ceramic separator
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metal elastic
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Shoji Akatsuka
正二 赤塚
Satoshi Ishikawa
聡 石川
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックセパレータのケーシング内での固
定状態を長期に渡って良好に維持でき、また長時間高温
にさらされてもセラミックセパレータのがたつき等を生
じにくいガスセンサを提供する。 【解決手段】 ガスセンサ1においては、金属弾性部材
74が、カバー部材16とケーシング14との間で、セ
ラミックセパレータ18に対する適度な挾圧保持力を生
じさせてがたつきを防止し、その固定・保持をより確実
なものとする。また、自身の弾性変形により、セラミッ
クセパレータ18のセパレータ側支持部に過度な挾圧力
が作用することを抑制し、ひいてはそれによるセラミッ
クセパレータの割れや欠けを防止する役割を果たす。ま
た、係合凸部74aにより、リング状の金属弾性部材7
4をセラミックセパレータ18に予め組み付けて一体化
しておき、そのセラミックセパレータ18をケーシング
14あるいはカバー部材16に組み付けるようにしたの
で、センサ組立工程を能率化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素センサ、HC
センサ、NOセンサなど、測定対象となるガス中の被
検出成分を検出するためのガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上述のようなガスセンサとし
て、被検出成分を検出する検出部が先端に形成された棒
状ないし筒状の検出素子を、金属製のケーシングの内側
に配置した構造のものが知られている。例えば酸素セン
サの場合、ジルコニア等の固体電解質セラミックで構成
された軸状の酸素検出素子を、先端の検出部が突出した
形でケーシング内に配し、検出部が被測定ガスに触れる
に伴い素子に発生するセンサ出力をリード線を介して外
部に取り出す。
【0003】例えば、一般の多くの酸素センサにおいて
は、酸素検出素子を収容するケーシングの後端側(検出
部と反対側)に、基準ガスとしての大気をケーシング内
に導入するための気通部を有したカバー部材が組み付け
られる。リード線は、カバー部材内に配置されたセラミ
ックセパレータ内を貫通し、さらにカバー部材の後端開
口部に嵌め込まれたシール用のゴムグロメットを貫いて
引き出される。
【0004】ところで、従来の酸素センサにおいては、
例えば外周面にフランジ部を設けたセラミックセパレー
タをケーシング内に挿入し、そのフランジ部とケーシン
グの開口端との間にゴムリングを配置して、さらにその
外側を筒状のカバー部材で被うようにした構造のものが
多い。この場合、例えばカバー部材に段付き部などの支
持部を設け、カバー部材をケーシングに対して軸方向に
押し付けることにより、セパレータのフランジ部をケー
シング端面とカバー部材の支持部との間で挾圧し、その
状態でカバー部材をケーシングに対してかしめることに
より固定がなされる。このとき、上記ゴムリングは、そ
の弾性力によりセラミックセパレータをカバー部材とケ
ーシングの間に挾圧保持力を生じさせて、該セパレータ
のケーシング内でのがたつきを防止する役割を果たす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造においてはゴムリングを使用するため耐熱性の限度が
低く、例えば加熱冷却のサイクルを繰返した場合にゴム
リングが弾性力を失い、がたつき防止の効果が低下し
て、衝撃力が作用したときにセラミックセパレータに割
れや欠け等が生じたりしやすくなり、ひいては酸素セン
サの寿命低下につながる問題がある。
【0006】本発明の課題は、セラミックセパレータの
ケーシング内での固定状態を長期に渡って良好に維持で
き、また長時間高温にさらされてもセラミックセパレー
タのがたつき等を生じにくいガスセンサと、その製造方
法とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のガスセンサの第一の構成
は、軸状の検出素子と、その検出素子の先端に形成され
た検出部を突出させた状態で、該検出素子を収容する筒
状のケーシングと、そのケーシングに対し同軸的に設け
られるとともに、該ケーシングの後端部に形成されたケ
ーシング側支持部において直接又は他部材を介して間接
的に支持され、検出素子からの各リード線がそれぞれ挿
通される複数のリード線挿通孔が軸方向に貫通して形成
されるセラミックセパレータと、ケーシングと同軸的に
配置され、リード線が自身の後方外側に延びることを許
容しつつ、セラミックセパレータを外側から覆った状態
でケーシングに対し後方側から連結されるカバー部材
と、そのカバー部材とセラミックセパレータとの間、及
びケーシング側支持部とセラミックセパレータとの間の
少なくともいずれかに圧縮状態で配置され、カバー部材
とケーシング側支持部との間において、セラミックセパ
レータに対する挾圧保持力を生じさせる金属弾性部材と
を備え、その金属弾性部材は、セラミックセパレータの
外側に周方向に沿って配置されるとともに、その内周面
側には、セラミックセパレータの外周面に向けて突出
し、その突出方向における先端部が外周面と係合する係
合凸部が形成されていることを特徴とする。
【0008】上記のガスセンサは、以下に示す本発明の
ガスセンサの製造方法の第一により製造することができ
る。すなわち、金属弾性部材の内側にセラミックセパレ
ータを軸線方向の一方の端部側から嵌め込んで係合凸部
を該セラミックセパレータの外周面に係合させることに
より、それら金属弾性部材とセラミックセパレータとを
一体化する。そして、その金属弾性部材が一体化された
セラミックセパレータをケーシング又はカバー部材に組
み付ける。
【0009】軸状の検出素子と、その検出素子の先端に
形成された検出部を突出させた状態で、該検出素子を収
容する筒状のケーシングと、そのケーシングに対し同軸
的に設けられるとともに、該ケーシングの後端部に形成
されたケーシング側支持部において直接又は他部材を介
して間接的に支持され、検出素子からの各リード線がそ
れぞれ挿通される複数のリード線挿通孔が軸方向に貫通
して形成されるセラミックセパレータと、ケーシングと
同軸的に配置され、リード線が自身の後方外側に延びる
ことを許容しつつ、セラミックセパレータを外側から覆
った状態でケーシングに対し後方側から連結されるカバ
ー部材と、そのカバー部材とセラミックセパレータとの
間に圧縮状態で配置され、カバー部材とケーシング側支
持部との間において、セラミックセパレータに対する挾
圧保持力を生じさせる金属弾性部材とを備え、その金属
弾性部材は、カバー部材の内面に一体化されたことを特
徴とする。
【0010】上記のガスセンサは、以下に示す本発明の
ガスセンサの製造方法の第二により製造することができ
る。すなわち、金属弾性部材をカバー部材の内周面に一
体化し、その金属弾性部材が一体化されたカバー部材を
セラミックセパレータに組み付ける。
【0011】上記本発明のガスセンサの第一及び第二の
構成においては、金属弾性部材が、カバー部材とケーシ
ングとの間で、セラミックセパレータに対する適度な挾
圧保持力を生じさせてがたつきを防止し、その固定・保
持をより確実なものとする。また、酸素センサの組立時
等において自身の弾性変形により、セラミックセパレー
タのセパレータ側支持部に過度な挾圧力が作用すること
を抑制し、ひいてはそれによるセラミックセパレータの
割れや欠けを防止する役割を果たす。そして、金属弾性
部材は、その構成材質が金属であることから耐熱性に優
れ、高温で厳しい使用環境下でもセラミックセパレータ
のがたつき防止効果を長期に渡って良好に維持すること
ができる。
【0012】他方、近年は自動車産業の隆盛に伴い酸素
センサに対する需要も増え、かつ価格低下に対する要望
も年々強まりつつある。酸素センサをはじめとするガス
センサは、自動車用電装部品の中でも部品点数が多く、
組立工程の簡略化を如何にして図るかが製造コスト削減
の重要な鍵を握っている。そのためには、組立工程の自
動化など生産設備側の技術改良も必要であるが、工数削
減に有利なセンサ構造を工夫することも重要である。
【0013】上記本発明のガスセンサの製造方法の第一
によれば、内周側に形成された係合凸部により、例えば
リング状の金属弾性部材をセラミックセパレータに予め
組み付けて一体化しておき、その金属弾性部材の一体化
されたセラミックセパレータをケーシングあるいはカバ
ー部材に組み付けるようにしたので、多数のガスセンサ
の組立てを行う際に、金属弾性部材のセラミックセパレ
ータへの組付けと、セパレータのケーシングあるいはカ
バー部材への組付けとを並列的に行うことができる。そ
の結果、組立工程を大幅に能率化することができる。ま
た、セラミックセパレータに組み付けた金属弾性部材の
脱落も生じにくく、組立の作業性が良好である。
【0014】また、上記本発明のガスセンサの製造方法
の第二によれば、金属弾性部材をカバー部材の内周面に
一体化し、その金属弾性部材が一体化されたカバー部材
をセラミックセパレータに組み付けるようにしたので、
多数のガスセンサの組立てを行う際に、金属弾性部材の
カバー部材への組付けと、セパレータのカバー部材への
組付けとを並列的に行うことができる。その結果、組立
工程を大幅に能率化することができる。
【0015】上記本発明のガスセンサは、ケーシングの
後方側においてこれと一体的に設けられ、ケーシング内
に外気を導くための第一気体導入孔が形成された第一フ
ィルタ保持部と、その第一フィルタ保持部の内側又は外
側に設けられ、ケーシング内に外気を導くための第二気
体導入孔が形成された第二フィルタ保持部と、それら第
一及び第二フィルタ保持部の間において第一及び第二気
体導入孔を塞ぐ形態で配置され、液体の透過は阻止し気
体の透過は許容するフィルタとを備え、第一フィルタ保
持部が、ケーシングとは別体の筒状体として該ケーシン
グに対し後方側から連結されるものとして構成できる。
【0016】セラミックセパレータには、その外周面か
ら突出してセパレータ側支持部を形成することができ
る。該セパレータ側支持部は例えばセラミックセパレー
タの周方向に沿うフランジ状に形成できる。また、金属
弾性部材は、セラミックセパレータに外挿され、カバー
部材とセパレータ側支持部との間、及びケーシング側支
持部とセパレータ側支持部との間の少なくともいずれか
に圧縮状態で配置されるばね座金とすることができる。
金属弾性部材をこのようなばね座金とすることで、セラ
ミックセパレータに対するその組付けを極めて簡単に行
うことができ、また弾性力も充分に確保することができ
る。なお、具体的にはばね座金として波型座金、すなわ
ちリング周方向において軸方向の波型のうねりを形成し
た座金を使用することができる。これにより、セラミッ
クセパレータに対し、軸線回りに比較的均一な挾圧力を
生じさせることができ、セラミックセパレータをより安
定的に支持することができる。
【0017】このような構造のガスセンサは、以下のよ
うな方法にて製造できる。まず、ケーシングに組付ける
前の状態で、第一フィルタ保持部の外側にフィルタ及び
第二フィルタ保持部をこの順序で配置し、その状態で加
締部を形成することにより、第二フィルタ保持部及びフ
ィルタを第一フィルタ保持部に組み付けてフィルタアセ
ンブリとなす。このフィルタアセンブリをカバー部材と
して、これにグロメットを予め組み付けた状態となし、
そのグロメット取付け済みのフィルタアセンブリをケー
シングに取り付ける。
【0018】上記のセンサ構成の要旨は、フィルタを含
む気通構造部をフィルタアセンブリとしてケーシングと
は独立に構成し、これをケーシングに連結・一体化した
構成を有する点にある。これにより、その製法上、次の
ような効果が達成される。フィルタアセンブリの組立
てを、酸素検知素子などのケーシング内への組付けとは
独立に行うことができるので、例えば検知素子のリード
線が邪魔になったりせず、組立作業を極めて能率的に行
うことができる。ケーシング内への部品の組付けと、
フィルタアセンブリの組立てとを並行して行えるので、
生産性が飛躍的に向上する。また、フィルタの組付け不
良などが生じても、フィルタアセンブリの段階で不良が
発見できれば、センサ完成品に該不良の影響は及ばず、
部品等の無駄等が生じにくい。
【0019】なお、セラミックセパレータの前端面に該
外部電極接続金具の後端縁を当接させる構造を採用すれ
ば、セラミックセパレータと外部電極接続金具とをフィ
ルタアセンブリに予め組み付けておき、そのフィルタア
センブリの第一フィルタ保持部の内側に、ケーシングの
後端部を該フィルタアセンブリの組付けのために挿入す
るとともに、その挿入に際して、外部電極接続金具への
酸素検出素子の後端部の挿入・組付けを同時に行うよう
にすることができる。こうすれば、フィルタアセンブリ
のケーシングへの組付けと同時に、外部電極接続金具へ
の酸素検出素子の後端部の挿入・組付けも同時に完了す
るので、極めて能率的である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は本発明のガスセ
ンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示してい
る。該酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の固体電
解質部材である酸素検出素子2と、発熱体3とを備え
る。酸素検出素子2は、ジルコニア等を主体とする酸素
イオン伝導性固体電解質により中空に形成されている。
また、この酸素検出素子2の外側には金属製のケーシン
グ10が設けられている。ケーシング10は、センサ取
付け用のねじ部9bを有する主体金具9と、これに結合
された主筒14及びプロテクタ11等を備える。プロテ
クタ11には、排気ガスを透過させる複数のガス透過口
12が貫通形態で形成されている。酸素検出素子2の外
面及び中空部2aの内面には、そのほぼ全面を覆うよう
に図示しない電極層が形成されている。
【0021】図1に戻り主体金具9の後方側の開口部に
は、前述の主筒14が絶縁体6との間にリング15を介
して加締められ、この主筒14に筒状のフィルタアセン
ブリ16(カバー部材)が外側から嵌合・固定されてい
る。このフィルタアセンブリ16の後端側開口部はゴム
等で構成されたグロメット17で封止され、またこれに
続いてさらに内方にセラミックセパレータ18が設けら
れている。そして、それらセラミックセパレータ18及
びグロメット17を貫通するように、酸素検出素子2用
のリード線20,21及び発熱体3用のリード線(図示
していない)が配置されている。
【0022】図2に示すように、セラミックセパレータ
18にはセパレータ側リード線挿通孔72が形成されて
おり、その外周面にはフランジ状のセパレータ側支持部
73が突出形成されている。酸素検出素子2用の一方の
リード線20は、互いに一体に形成されたコネクタ23
a、引出し線部23b、金具本体部23c及び発熱体把
持部23dからなる内部電極接続金具23を経て前述の
酸素検出素子2の内部電極層と電気的に接続されてい
る。一方、他方のリード線21は、互いに一体に形成さ
れたコネクタ33a、引出し線部33b及び金具本体部
33cとを有する外部電極接続金具33を経て、酸素検
出素子2の外部電極層と電気的に接続されている。酸素
検出素子2は、その内側に配置された発熱体3で加熱す
ることで活性化される。発熱体3は棒状のセラミックヒ
ータであり、抵抗発熱線部(図示せず)を有する発熱部
42(図1)がリード線(図示せず)を経て通電される
ことにより、酸素検出素子2の先端部(検出部)を加熱
する。
【0023】次に、フィルタアセンブリ16(カバー部
材)は、複数の第一気体導入孔52が形成された第一フ
ィルタ保持部51を備える。その外側には第一気体導入
孔52を塞ぐ筒状のフィルタ53と、複数の第二気体導
入孔55が形成てフィルタ53を第一フィルタ保持部5
1との間で挟み付けて保持する第二フィルタ保持部54
とが配置される。図4は、フィルタアセンブリ16の組
立状態を示している。フィルタ53は、例えばポリテト
ラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体等で構成された
撥水性フィルタであり、第二フィルタ保持部54には、
第二気体導入孔55の列を挟んでその軸方向両側に環状
のフィルタ加締部56,57が形成されている。第一フ
ィルタ保持部51は、段付き部60により径大の第一部
分61と径小の第二部分62とが形成され、第一気体導
入孔52は第二部分62に形成されている。図2に示す
ように、第一フィルタ保持部51は、段付き部60にお
いてセパレータ側支持部73に対し金属弾性部材74
(波形座金)を介して当接配置される。また、第一部分
61と主筒14との重なり部にはケーシング加締部76
が形成されている。さらに、第二フィルタ保持部54の
外側には、筒状の防護カバー64が設けられている。な
お、第一フィルタ保持部51の第一部分61の外周面に
は、気体導入部となる溝部69が周方向に沿って複数形
成されている。
【0024】また、第一フィルタ保持部51は、セラミ
ックセパレータ18の後方側本体部18rを第二部分6
2の内側まで進入させてこれを覆うとともに、段付き部
60においてセパレータ側支持部73に対し、主筒14
とは反対側から金属弾性部材74を介して当接するよう
に配置される。他方、該第一フィルタ保持部51の先端
側、すなわち第一部分61において主筒14(ケーシン
グ10)に対し外側からこれに重なりを生じるように配
置され、その重なり部には、第一フィルタ保持部51を
主筒14に対し気密状態となるように連結するケーシン
グ加締部76が形成されている。
【0025】金属弾性部材74はばね座金、例えば図8
に示すように、軸線方向のうねり起伏を周方向に複数形
成したリング状座金(いわゆる波型座金)として構成さ
れており、図3に示すように、セラミックセパレータ1
8の後方側本体部18rに外挿されるとともに、図2に
示すように、ケーシング側支持部としての主筒14の端
面とセラミックセパレータ18との間に圧縮状態で配置
される。これにより、金属弾性部材74は、フィルタア
センブリ16(カバー部材)と主筒14との間で、セラ
ミックセパレータ18に対する適度な挾圧保持力を生じ
させてがたつきを防止し、その固定・保持をより確実な
ものとする。また、酸素センサ1の組立時等において自
身の弾性変形によりセラミックセパレータ18のセパレ
ータ側支持部73に過度な挾圧力が作用することを抑制
し、ひいてはそれによるセラミックセパレータ18の割
れや欠けを防止する役割も果たす。また、金属弾性部材
74は、その構成材質が金属であることから耐熱性に優
れ、セラミックセパレータのがたつき防止効果を長期に
渡って良好に維持することができる。
【0026】また、図4に示すように、金属弾性部材7
4の内周面側には、セラミックセパレータ18の後方側
本体部18rの外周面に向けて突出し、その突出方向に
おける先端部が該外周面と係合して当該金属弾性部材7
4をセラミックセパレータ18と一体化するための係合
凸部74aが形成されている。この実施例では、金属弾
性部材74の各係合凸部74aの先端面がセラミックセ
パレータ18(後方側本体部18r)の外周面に対して
摩擦係合するとともに、その摩擦係合状態をより確実な
ものとし、かつ金属弾性部材74のセラミックセパレー
タ18に対する偏心を生じにくくするために、略同じ突
出量を有する複数(図では3つ)の係合凸部74aが、
金属弾性部材74の周方向に沿って所定の間隔で形成さ
れている。
【0027】なお、この実施例では、金属弾性部材74
は、セラミックセパレータ18の後方側本体部18rの
基端部に嵌め込まれているが、前方側本体部18fに嵌
め込んでもよい。この場合、金属弾性部材74は、セパ
レータ側支持部73と主筒14の端面との間で挟圧され
る。
【0028】図2に戻り、セラミックセパレータ18は
セパレータ側支持部73よりも前方側が主筒14(ケー
シング10)の内側に入り込むように配置され、各リー
ド線20,21等がセパレータ側リード線挿通孔72に
おいて軸方向に挿通される。一方、グロメット17は、
第一フィルタ保持部51の後方側開口部に対しその内側
に弾性的に嵌め込まれ、各リード線20,21等を挿通
するためのシール側リード線挿通孔91を有するととも
に、それらリード線20,21等の外面と第一フィルタ
保持部51の内面との間をシールする。
【0029】セラミックセパレータ18の後端面は、軸
方向において第一気体導入孔52よりも後方側に位置す
るとともに、グロメット17とセラミックセパレータ1
8との間には前記した隙間98が形成されている。ま
た、第一フィルタ保持部51の内周面とセラミックセパ
レータ18の外周面との間にも隙間92が形成されてい
る。そして、第一気体導入孔52からの気体は該隙間9
2内に供給され、さらにセパレータ側リード線挿通孔7
2とリード線との間に形成された隙間Kを通ってケーシ
ング10内に導かれる。
【0030】図2に示すように、セラミックセパレータ
18には、4つのリード線挿通孔72が、該セラミック
セパレータ18の中心軸線Oを中心とするピッチ円C
(図9も参照)に沿って略90°間隔で形成されてい
る。また、セラミックセパレータ18の軸線方向前端側
(図面では下端側)には、発熱体端部収容孔18aが軸
線方向に形成されている。発熱体端部収容孔18aは、
内径が発熱体3の外径よりも大きく設定されてセラミッ
クセパレータ18の前端面に開口し、底面18eがセラ
ミックセパレータ18の軸方向中間部に位置し、ここに
発熱体3の後端部を収容する形となっている。これによ
り、センサ1の全長がが短くなり、センサ寸法のコンパ
クト化が実現されている。また、発熱体端部収容孔18
aは、各リード線挿通孔72に対し内側から重なりを生
ずるように、セラミックセパレータ18の中央部を切り
欠いた形態で形成されている。また、隣接するリード線
挿通孔72,72の間に形成される隔壁部18bは、各
々上記ピッチ円C(図では、外部電極接続金具の本体部
33cの位置と略重なる形で表れている)よりも内側に
張り出して形成されている。
【0031】そして、図7に示すように、外部電極接続
金具33の金具本体部33cの後端縁は、セラミックセ
パレータ18の発熱体端部収容孔18aの開口側の端面
において、上記隔壁部18bの端面に当接している。ま
た、内部電極接続金具23の金具本体部23cの後端縁
は、外部電極接続金具33の金具本体部33cよりも内
側にて、上記隔壁部18bの端面に当接している。
【0032】図1の酸素センサ1は、フィルタ53を介
して大気が導入される一方、酸素検出素子2の外面には
排気ガスが接触する。酸素検出素子2は、その内外面の
酸素濃度差に応じて生ずる酸素濃淡電池起電力を、排気
ガス中の酸素濃度の検出信号としてリード線21,20
を介して出力するものである。以下、酸素センサ1の製
造方法について説明する。まず、図5(a)に示すよう
に、フィルタアセンブリ16を予め組み立てておき、内
側にはリード線20,21等を挿通しておく。なお、各
リード線20,21は、セラミックセパレータ18のリ
ード線挿通孔72に通しておき、内部電極接続金具23
及び外部電極接続金具33を接続しておく。
【0033】また、図9(a)に示すように、セラミッ
クセパレータ18の後方側本体部18rに対し、その軸
線方向後端側から金属弾性部材74を外挿し、その基端
部に嵌め込む。このとき、図9(b)に示すように、金
属弾性部材74の内周面に形成された係合凸部74aの
各先端面は、後方側本体部18rの外周面基端部に対し
摩擦係合し、セラミックセパレータ18と金属弾性部材
74とが一体化する。
【0034】ここで、セラミックセパレータ18の後方
側本体部18r及び前方側本体部18fは、少なくとも
金属弾性部材74の嵌め込まれる側のものの外周面、本
実施例では、後方側本体部18rの外周面が、図9
(c)に誇張して示すように、その先端側において縮径
するテーパ面18sとすることができる。これにより、
金属弾性部材74を嵌め込む際に、係合凸部74aの先
端部が基端部に到達する前に、セラミックセパレータ1
8の外周面18sを齧って傷つけたりするトラブルを生
じにくくすることができる。この場合、金属弾性部材7
4をその軸線と直交する投影面に投影したときに、各係
合凸部74aの先端面に接する内接円の直径D1を、後
方側本体部18rの先端面の外径D2よりも少し大きく
設定しておき、かつ後方側本体部18rの基端位置にお
ける外径D3よりも少し小さくなるように設定しておけ
ばよい。
【0035】図5(a)に戻り、フィルタアセンブリ1
6の第一フィルタ保持部51の後端開口部内にグロメッ
ト17を軸線方向に嵌着する。グロメット17の前端縁
は、第一フィルタ保持部51の内周面に形成されたカバ
ー側係合凸部100に当たって位置決めされる。続い
て、図5(b)に示すように、そのグロメット17を装
着済みのフィルタアセンブリ16を、グロメット17の
挿通孔91内にてリード線20,21を滑らせながら、
段部60の内面がリング状の金属弾性部材74に当たる
位置まで移動させ、セラミックセパレータ18の外側に
被せる。例えば、リード線20,21の束の上をフィル
タアセンブリ16を多少傾けて滑らせても、第一フィル
タ保持部51の開口部内縁とリード線20,21との間
にはゴム製のグロメット17が介在しているので、該開
口縁にてリード線20,21の外被が削られる心配がな
い。
【0036】この状態で、図5(c)に示すように、防
護カバー64及び第一フィルタ保持部51の後端側重な
り部を周方向に沿って内側のグロメットに向けて加締め
ることにより、グロメット加締部67を形成する。な
お、リード線20,21等は両金具33,23のコネク
タ33a,23aに接続され、セラミックセパレータ1
8のセパレータ側リード線挿通孔72を通って、グロメ
ット17を経て外側に延出した状態となっている。他
方、酸素検出素子2は主筒14内に予め組み付けてお
く。
【0037】そして、図6(a)に示すように、発熱体
3を先端側から酸素検出素子2内に挿入し、フィルタア
センブリ16の第一フィルタ保持部51を主筒14に被
せ、セラミックセパレータ18を酸素検出素子2の後端
部に向けて軸線方向に接近させる。これにより、外部電
極接続金具33の金具本体部33cと、内部電極接続金
具23の金具本体部23cとが、酸素検出素子2の開口
部に位置決めされた形となる。そして、その状態でセラ
ミックセパレータ18の前端面(図5の隔壁部18bの
端面)に、金具本体部33c及び23cの後端縁を当接
させつつ、セラミックセパレータ18と酸素検出素子2
に向けて軸線方向にさらに接近させる。
【0038】これにより、図7に示すように、酸素検出
素子2の後端部が金具本体部33cの内側に相対的に押
し込まれるとともに、金具本体部23cは酸素検出素子
2の内側に押し込まれる。このとき、各金具本体部33
c,23cの後端縁はセラミックセパレータ18の端面
に当接しているので、軸線方向の押込力による引出し線
部33b,23bの挫屈といった不具合を生じることな
く、スムーズな組立てが可能となっている。なお、金具
本体部33cの素子挿入側の開口部には、例えばその周
方向に沿って外向きに開く挿入ガイド部33fを形成し
ておけば、挿入時の引っ掛かり等が生じにくく、一層ス
ムーズな組付けが可能となる。また、同様の目的で、酸
素検出素子2の開口部外縁に面取部2gを形成すること
もできる。
【0039】そして、図6(b)において、第一フィル
タ保持部51と主筒14とを軸線方向に加圧して金属弾
性部材74を圧縮変形させ、その状態で第一フィルタ保
持部51と主筒14とにケーシング加締部76を形成し
て両者を結合することにより組立てが終了する。
【0040】なお、図10(b)に示すように、金属弾
性部材74の内周面に形成する係合凸部74aは、セラ
ミックセパレータ18への嵌め込み方向に倣う形で、そ
の軸線方向後方に傾斜して形成することができる。これ
により、金属弾性部材74のセラミックセパレータ18
に対する嵌め込みをよりスムーズに行うことができ、ま
た、セラミックセパレータ18の外周面18sへの齧り
等も生じにくくなる。特に、外周面18sを前述のよう
にテーパ面とした場合には、セラミックセパレータ18
への金属弾性部材74の嵌め込みを一層スムーズに行う
ことができる。
【0041】また、図11に示すように、セラミックセ
パレータ18の後方側本体部及び前方側本体部は、少な
くとも金属弾性部材74の嵌め込まれる側のものの外周
面、この実施例では後方側本体部18rの外周面に対
し、その軸線方向Oにおける基端部に、係合凸部74a
の先端部を収容するための収容凹部18gを形成するこ
とができる。例えば、金属弾性部材74をセラミックセ
パレータ18に嵌め込んで、金属弾性部材74を軸線方
向に圧縮したときに、係合凸部74aの先端部からセラ
ミックセパレータ18側に作用する食込係合力が強すぎ
ると、セラミックセパレータ18にひびが入ったりする
等の不具合を生ずる場合がある。そこで、上記のような
収容凹部18gを形成しておけば、係合凸部74aの先
端部がセラミックセパレータ18側に過度に食い込む心
配がなくなり、このような不具合の発生を防止すること
ができる。この実施例では、収容凹部18gは、後方側
本体部18rの基端部周方向に沿う溝状に形成されてい
る。
【0042】なお、上記の各実施例において、金属弾性
部材74には、係合凸部74aが周方向に沿って所定の
間隔で複数形成されているが、セラミックセパレータ1
8に組み付けた状態においてそれら係合凸部74aは、
該セラミックセパレータ18の軸線方向における位置が
互いに略同じとなるように、金属弾性部材74に対する
形成位置が調整されている。こうすれば、金属弾性部材
74を軸線方向に圧縮する際に、係合凸部74aのセラ
ミックセパレータ18に対する係合先端位置がすべて、
セラミックセパレータ18の軸線方向、すなわち圧縮軸
線方向と略直交する平面(以下、主面という)上に位置
する形となる。係合凸部74aの係合先端位置が同一平
面上になかったり、あるいは同一平面上にあってもそれ
が圧縮軸線方向と直交しない面であった場合には、圧縮
による金属弾性部材74のつぶれ変形に伴い、各係合凸
部74aは主面に近づく向きに移動しようとする。しか
し、該移動はセパレータ18の外面との摩擦により妨げ
られるので、結果として金属弾性部材74の、移動しよ
うとする係合凸部74aに挟まれた部分の変形が拘束さ
れてしまい、金属弾性部材74を十分に弾性変形できな
くなる場合がある。しかしながら、上記のように、全て
の係合凸部74aを、主面と略平行な平面上に位置させ
る構成とすれば、金属弾性部材74に、上記のように変
形拘束される部分が生じにくくなり、金属弾性部材74
の全体が有効に弾性変形に寄与して、セラミックセパレ
ータに対する保持力を高めることができる。
【0043】次に、本発明のガスセンサの第二の構成に
ついて説明する。なお、実施例としてはこれを酸素セン
サに適用した場合を例に取るが、その酸素センサの基本
的な構造については、図1及び図2を用いて説明したも
のと多くの部分が共通しているので、その共通部分につ
いては図1及び図2を援用して詳細な説明は省略し、相
違点のみを抽出する形で説明する。すなわち、図12に
示すように、金属弾性部材74は、カバー部材としての
フィルタアセンブリ16(図1及び図2参照)、具体的
にはその第一フィルタ保持部51の内面に一体化されて
いる。
【0044】金属弾性部材74は、第一フィルタ保持部
51(カバー部材)の内側に軸線方向に挿入されるリン
グ状のもの、ここでは図7に示すものと類似した波型座
金として形成されるとともに、第一フィルタ保持部51
の内面に対し摩擦嵌合(あるいは後述するように溶接)
によりこれと一体化されている。これにより、金属弾性
部材74の、カバー部材たる第一フィルタ保持部51へ
の一体化を容易に行うことができる。
【0045】より具体的には、金属弾性部材74の外周
面側に、第一フィルタ保持部51の内周面に向けて突出
し、その突出方向における先端部が該内周面と係合して
当該金属弾性部材74を、カバー部材たる第一フィルタ
保持部51と一体化するための係合凸部74bが形成さ
れている。この実施例では、金属弾性部材74の各係合
凸部74bの先端面がセラミックセパレータ18の外周
面に対して摩擦係合するとともに、その摩擦係合状態を
より確実なものとし、かつ金属弾性部材74の第一フィ
ルタ保持部51(ひいてはセラミックセパレータ18)
に対する偏心を生じにくくするために、略同じ突出量を
有する複数(図では4つ)の係合凸部74bが、金属弾
性部材74の周方向に沿って所定の間隔で形成されてい
る。また、図13(a)に示すように、金属弾性部材7
4は、第一フィルタ保持部51の段付き部60の内面に
沿って配置され、その第一部分61の内周面に対し係合
凸部74bにより摩擦係合する形となっている。なお、
同図(b)に示すように、金属弾性部材74を第一フィ
ルタ保持部51に対し、抵抗溶接等により形成された溶
接部Wにより接合・一体化してもよい。この実施例で
は、金属弾性部材74は段付き部60に溶接されている
が、第一部分61の壁部に溶接してもよい。
【0046】以上説明した本発明のセンサの構造は、酸
素センサ以外のガスセンサ、例えばHCセンサやNO
センサなどにも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの第一の構成の一実施例た
る酸素センサの縦断面図。
【図2】図1の酸素センサの要部を示す縦断面図。
【図3】セラミックセパレータと波形座金との一例を示
す分解斜視図。
【図4】組立状態のフィルタアセンブリの部分縦断面
図。
【図5】図1の酸素センサの組立方法の一例を示す工程
説明図。
【図6】図5に続く工程説明図。
【図7】図6において、金具本体部がセラミックセパレ
ータとともに酸素検出素子に一体組付けされる様子を示
す縦断面図。
【図8】図1の弾性金属部材を示す平面図および正面
図。
【図9】セラミックセパレータに対する弾性金属部材の
組付け方法を、その変形例とともに示す説明図。
【図10】金属弾性部材の変形例と、そのセラミックセ
パレータへの組付け方法とを示す説明図。
【図11】セラミックセパレータに形成する収容凹部の
一例を示す説明図。
【図12】本発明のガスセンサの第二の構成の要部を示
す説明図。
【図13】その金属弾性部材の第一フィルタ保持部への
組付け形態を、変形例とともに示す要部縦断面図。
【符号の説明】
1 酸素センサ 2 酸素検出素子 10 ケーシング 16 フィルタアセンブリ(カバー部材) 18 セラミックセパレータ 51 第一フィルタ保持部(カバー部材) 54 第二フィルタ保持部 72 リード線挿通孔 74 金属弾性部材 74a 係合凸部 74b 係合凸部 174 弾性凸部(金属弾性部材)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸状の検出素子と、 その検出素子の先端に形成された検出部を突出させた状
    態で、該検出素子を収容する筒状のケーシングと、 そのケーシングに対し同軸的に設けられるとともに、該
    ケーシングの後端部に形成されたケーシング側支持部に
    おいて直接又は他部材を介して間接的に支持され、前記
    検出素子からの各リード線がそれぞれ挿通される複数の
    リード線挿通孔が軸方向に貫通して形成されるセラミッ
    クセパレータと、 前記ケーシングと同軸的に配置され、前記リード線が自
    身の後方外側に延びることを許容しつつ、前記セラミッ
    クセパレータを外側から覆った状態で前記ケーシングに
    対し後方側から連結されるカバー部材と、 そのカバー部材と前記セラミックセパレータとの間、及
    び前記ケーシング側支持部と前記セラミックセパレータ
    との間の少なくともいずれかに圧縮状態で配置され、前
    記カバー部材と前記ケーシング側支持部との間におい
    て、前記セラミックセパレータに対する挾圧保持力を生
    じさせる金属弾性部材とを備え、 その金属弾性部材は、前記セラミックセパレータの外側
    に周方向に沿って配置されるとともに、その内周面側に
    は、前記セラミックセパレータの外周面に向けて突出
    し、その突出方向における先端部が前記外周面と係合す
    る係合凸部が形成されていることを特徴とするガスセン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記金属弾性部材は、前記係合凸部が周
    方向に沿って所定の間隔で複数形成されるとともに、前
    記セラミックセパレータに組み付けた状態においてそれ
    ら係合凸部は、該セラミックセパレータの軸線方向にお
    ける位置が互いに略同じとなるように、前記金属弾性部
    材に対する形成位置が調整されている請求項1記載のガ
    スセンサ。
  3. 【請求項3】 前記セラミックセパレータは、その軸線
    方向中間部において外周面から張り出すフランジ状のセ
    パレータ側支持部を有し、そのセパレータ側支持部側よ
    りも軸線方向後方側に突出する部分を後方側本体部、同
    じく軸線方向前方側に突出する部分を前方側本体部とし
    て、 前記金属弾性部材は、前記セラミックセパレータの前記
    後方側本体部及び前方側本体部の少なくともいずれかの
    基端部に嵌め込まれ、前記カバー部材と前記セパレータ
    側支持部との間、及び前記ケーシング側支持部と前記セ
    パレータ側支持部との間の少なくともいずれかに圧縮状
    態で配置されるばね座金である請求項1記載のガスセン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記セラミックセパレータの前記後方側
    本体部及び前記前方側本体部は、少なくとも前記金属弾
    性部材の嵌め込まれる側のものの外周面が、先端側にお
    いて縮径するテーパ面とされている請求項3記載のガス
    センサ。
  5. 【請求項5】 前記セラミックセパレータの前記後方側
    本体部及び前記前方側本体部は、少なくとも前記金属弾
    性部材の嵌め込まれる側のものの外周面に対し、前記軸
    線方向における基端部に前記係合凸部の先端部を収容す
    るための収容凹部が形成されている請求項3記載のガス
    センサ。
  6. 【請求項6】 軸状の検出素子と、 その検出素子の先端に形成された検出部を突出させた状
    態で、該検出素子を収容する筒状のケーシングと、 そのケーシングに対し同軸的に設けられるとともに、該
    ケーシングの後端部に形成されたケーシング側支持部に
    おいて直接又は他部材を介して間接的に支持され、前記
    検出素子からの各リード線がそれぞれ挿通される複数の
    リード線挿通孔が軸方向に貫通して形成されるセラミッ
    クセパレータと、 前記ケーシングと同軸的に配置され、前記リード線が自
    身の後方外側に延びることを許容しつつ、前記セラミッ
    クセパレータを外側から覆った状態で前記ケーシングに
    対し後方側から連結されるカバー部材と、 そのカバー部材と前記セラミックセパレータとの間、及
    び前記ケーシング側支持部と前記セラミックセパレータ
    との間の少なくともいずれかに圧縮状態で配置され、前
    記カバー部材と前記ケーシング側支持部との間におい
    て、前記セラミックセパレータに対する挾圧保持力を生
    じさせる金属弾性部材とを備えたガスセンサの製造方法
    であって、 前記金属弾性部材は、前記セラミックセパレータの外側
    に周方向に沿って配置されるとともに、その内周面側に
    は、前記セラミックセパレータの外周面に向けて突出
    し、その突出方向における先端部が前記外周面と係合す
    る係合凸部が形成されており、 前記金属弾性部材の内側に前記セラミックセパレータを
    軸線方向の一方の端部側から嵌め込んで前記係合凸部を
    該セラミックセパレータの外周面に係合させることによ
    り、それら金属弾性部材とセラミックセパレータとを一
    体化し、その金属弾性部材が一体化されたセラミックセ
    パレータを前記ケーシング又は前記カバー部材に組み付
    けることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 軸状の検出素子と、 その検出素子の先端に形成された検出部を突出させた状
    態で、該検出素子を収容する筒状のケーシングと、 そのケーシングに対し同軸的に設けられるとともに、該
    ケーシングの後端部に形成されたケーシング側支持部に
    おいて直接又は他部材を介して間接的に支持され、前記
    検出素子からの各リード線がそれぞれ挿通される複数の
    リード線挿通孔が軸方向に貫通して形成されるセラミッ
    クセパレータと、 前記ケーシングと同軸的に配置され、前記リード線が自
    身の後方外側に延びることを許容しつつ、前記セラミッ
    クセパレータを外側から覆った状態で前記ケーシングに
    対し後方側から連結されるカバー部材と、 そのカバー部材と前記セラミックセパレータとの間に圧
    縮状態で配置され、前記カバー部材と前記ケーシング側
    支持部との間において、前記セラミックセパレータに対
    する挾圧保持力を生じさせる金属弾性部材とを備え、 その金属弾性部材は、前記カバー部材の内面に一体化さ
    れたことを特徴とするガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記金属弾性部材は、前記カバー部材の
    内側に軸線方向に挿入されるリング状に形成されるとと
    もに、そのカバー部材内面に対し摩擦嵌合及び/又は溶
    接によりこれと一体化されている請求項7記載のガスセ
    ンサ。
  9. 【請求項9】 前記金属弾性部材の外周面側には、前記
    カバー部材の内周面に向けて突出し、その突出方向にお
    ける先端部が前記内周面と係合して当該金属弾性部材を
    前記カバー部材と一体化するための係合凸部が形成され
    ている請求項8記載のガスセンサ。
  10. 【請求項10】 軸状の検出素子と、 その検出素子の先端に形成された検出部を突出させた状
    態で、該検出素子を収容する筒状のケーシングと、 そのケーシングに対し同軸的に設けられるとともに、該
    ケーシングの後端部に形成されたケーシング側支持部に
    おいて直接又は他部材を介して間接的に支持され、前記
    検出素子からの各リード線がそれぞれ挿通される複数の
    リード線挿通孔が軸方向に貫通して形成されるセラミッ
    クセパレータと、 前記ケーシングと同軸的に配置され、前記リード線が自
    身の後方外側に延びることを許容しつつ、前記セラミッ
    クセパレータを外側から覆った状態で前記ケーシングに
    対し後方側から連結されるカバー部材と、 そのカバー部材と前記セラミックセパレータとの間に圧
    縮状態で配置され、前記カバー部材と前記ケーシング側
    支持部との間において、前記セラミックセパレータに対
    する挾圧保持力を生じさせる金属弾性部材とを備えたガ
    スセンサの製造方法であって、 前記金属弾性部材を前記カバー部材の内周面に一体化
    し、その金属弾性部材が一体化されたカバー部材を前記
    セラミックセパレータに組み付けることを特徴とするガ
    スセンサの製造方法。
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