JP2000193508A - 自動車用オイルレベルゲ―ジ成形用樹脂及び自動車用オイルレベルゲ―ジ - Google Patents

自動車用オイルレベルゲ―ジ成形用樹脂及び自動車用オイルレベルゲ―ジ

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JP2000193508A
JP2000193508A JP10369606A JP36960698A JP2000193508A JP 2000193508 A JP2000193508 A JP 2000193508A JP 10369606 A JP10369606 A JP 10369606A JP 36960698 A JP36960698 A JP 36960698A JP 2000193508 A JP2000193508 A JP 2000193508A
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level gauge
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weight
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JP10369606A
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Toru Sugita
徹 杉田
Shigeru Takahashi
茂 高橋
Shigemitsu Suzuki
茂光 鈴木
Hirokazu Kobayashi
裕和 小林
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Nifco Inc
Toray Industries Inc
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Nifco Inc
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寒冷地域で使用される自動車用のオイルレベ
ルゲージに使用しても、優れた引張強度および耐曲げ性
を備えることができる自動車用オイルレベルゲージ成形
用樹脂および自動車用オイルレベルゲージを提供する。 【解決手段】 ポリフェニレンスルフィドまたは該ポリ
フェニレンスルフィドをマトリックスとするポリフェニ
レンスルフィド組成物からなる自動車用オイルレベルゲ
ージ成形用樹脂。また、この成形用樹脂から成形された
自動車用オイルレベルゲージ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用オイルレベ
ルゲージ成形用樹脂及び自動車用オイルレベルゲージに
関し、さらに詳しくは寒帯地域で使用される自動車用で
あっても、優れた引張強度と耐曲げ特性を有する自動車
用オイルレベルゲージ成形用樹脂および自動車用オイル
レベルゲージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンやトランスミッション
内の油量や油質を検査するオイルレベルゲージは、一般
に円柱状の基体部の上端側に取手部を突設し、下端側に
棒状のゲージ竿を延設した構成からなり、そのゲージ竿
をエンジン等の外殻に設けられた挿入孔から挿入し、基
体部を挿入孔に嵌合させるように使用される。従来、こ
のオイルレベルゲージはゲージ竿を金属製とし、基体部
と取手部をナイロン樹脂製にしているのが一般的な構成
であったが、金属製と樹脂製の二部品を製作しなければ
ならないため工程が煩雑化し、コスト高になっていた。
【0003】そのため生産性の向上を目的として、従来
金属製であったゲージ竿も含めてナイロン樹脂で一体成
形したものが提案されている。しかし、このように一体
成形されたオイルレベルゲージは、樹脂製のゲージ竿が
エンジンやトランスミッション内部の高温の油や高湿の
雰囲気中に長期間浸漬や曝されていることにより劣化す
るという問題がある。
【0004】ナイロン樹脂で一体成形したオイルレベル
ゲージの場合は、高温の油や高湿の雰囲気下に長期間置
かれたとしても、温暖な地域で使用される自動車用のオ
イルレベルゲージである限りは、実用に耐えられる引張
強度や耐曲げ性を維持することができる。しかしなが
ら、気温が氷点下になる寒冷地域で使用される自動車用
のオイルレベルゲージとして使用される場合には、長期
間高温に曝されて劣化した結果として、例えば−30℃
の気温下で曲げを与えるとゲージが折損し、また−30
℃の気温下での引張強度もかなり低下してしまうという
欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
したナイロン樹脂等が有する問題を解消し、寒冷地域で
使用される自動車用の場合であっても、オイルレベルゲ
ージとして優れた引張強度および耐曲げ性を備えること
ができる自動車用オイルレベルゲージ成形用樹脂および
自動車用オイルレベルゲージを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の自動車用オイルレベルゲージ成形用樹脂は、ポリフ
ェニレンスルフィドまたは該ポリフェニレンスルフィド
をマトリックスとするポリフェニレンスルフィド組成物
からなることを特徴とし、また自動車用オイルレベルゲ
ージは、上記成形用樹脂からなることを特徴とするもの
である。
【0007】本発明の成形用樹脂から成形されたオイル
レベルゲージは、例えば130℃の油中に625時間浸
漬処理した後に、−30℃の雰囲気下で引張強度を測定
すると、処理前の引張強度の約75%以上を維持し、同
じく−30℃の雰囲気下で曲率半径70mmから10m
m刻みで20mmまで曲げ操作しても、全く折損を生ず
ることがない。
【0008】また、150℃の雰囲気中に240時間暴
露処理した後に、−30℃の雰囲気下で引張強度を測定
すると、処理前の引張強度の約80%以上を維持し、同
じく−30℃の雰囲気下で曲率半径70mmから10m
m刻みで20mmまで曲げ操作しても、全く折損を生ず
ることがない。
【0009】また、80℃、95wt%RHの湿熱雰囲
気下に2000時間暴露処理した後に、−30℃の雰囲
気下で引張強度を測定すると、処理前の引張強度の約9
0%以上を維持し、同じく−30℃の雰囲気下で曲率半
径70mmから10mm刻みで20mmまで曲げ操作し
ても、全く折損を生ずることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のオイルレベルゲージ成形
用の樹脂は、ポリフェニレンスルフィド(以下、PPS
と称する)が単独か、または該PPSをマトリックスと
するPPS組成物から構成されている。ここでマトリッ
クスとは、樹脂組成物中で最も体積の多い主成分である
ことを意味する。
【0011】本発明に使用される自動車用オイルレベル
ゲージ成形用樹脂としては、上記PPSまたはPPS組
成物のなかでも、特にASTM D790に規定の方法
で測定した曲げたわみが3mm以上、およびASTM
D790に規定の方法で測定した曲げ弾性率が10GP
a以下のものが好ましい。より好ましくは、上記測定法
による曲げたわみが4mm以上、曲げ弾性率が8GPa
以下、特に好ましくは、曲げたわみが5mm以上、曲げ
弾性率が5GPa以下のものがよい。
【0012】本発明に使用されるPPS(A)は、下記
構造式(1)で示される繰り返し単位を有する重合体で
ある。
【化1】 さらに好ましくは、良好な耐熱性を具備させる観点か
ら、上記構造式で示される繰り返し単位を70モル%以
上含む重合体、より好ましくは90%以上含む重合体で
あるのがよい。
【0013】また、本発明で使用されるPPSとして
は、その繰り返し単位の30モル%未満程度が、下記の
構造を有する繰り返し単位等で構成されていてもよい。
【化2】 また、本発明に使用するPPSの溶融粘度は、溶融混練
が可能であれば特に制限はないが、320℃、せん断速
度1,000sec-1の条件下の測定値として5〜2,
000Pa・s、さらに好ましくは10〜200Pa・
sであるのがよい。
【0014】かかる特性を満たすPPSは、特公昭45
−3368号公報で代表される製造方法により得られる
比較的分子量の小さな重合体を得る方法、或いは特公昭
52−12240号公報や特開昭61−7332号公報
に記載される比較的分子量の大きな重合体を得る方法な
どの公知の方法によって製造することができる。
【0015】上記により得られたPPSは、そのまま使
用してもよく、また空気中加熱による架橋/高分子量
化、窒素などの不活性ガス雰囲気下或いは減圧下での熱
処理、また有機溶媒、熱水、酸水溶液などによる洗浄を
施した上で使用することも可能である。
【0016】有機溶媒で洗浄する場合、用いる有機溶媒
としては、PPSを分解する作用を有しないものであれ
ば特に制限はない。例えば、N−メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド、1,
3−ジメチルイミダゾリジノン、ヘキサメチルホスホラ
スアミド、ピペラジノン類などの含窒素極性溶媒、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホランなど
のスルホキシド・スルホン系溶媒、アセトン、メチルエ
チルケトン、ジエチルケトン、アセトフェノンなどのケ
トン系溶媒、ジメチルエーテル、ジプロピルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶
媒、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチレ
ン、2塩化エチレン、パークロルエチレン、モノクロル
エタン、ジクロルエタン、テトラクロルエタン、パーク
ロルエタン、クロルベンゼンなどのハロゲン系溶媒、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペ
ンタノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、フェノール、クレゾール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどのアルコール・フェ
ノール系溶媒、およびベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素系溶媒などが挙げられる。
【0017】洗浄温度についても特に制限はなく、通
常、常温〜300℃程度が適用される。酸水溶液で洗浄
する場合は、用いる酸としてはPPSを分解する作用を
有しないものであれば特に制限はない。例えば、酢酸、
塩酸、リン酸、珪酸、炭酸およびプロピル酸などが挙げ
られる。また、酸無水物基、エポキシ基、イソシアネー
ト基などの官能基含有化合物による活性化などの種々の
処理を施した上で使用することも可能である。
【0018】本発明に使用される繊維状充填材(B)と
しては、繊維状、ウィスカー状の充填剤を含む。具体的
には、ガラス繊維、ガラスミルドファイバー、炭素繊
維、ワラステナイト繊維、チタン酸カリウムウィスカ
ー、酸化亜鉛ウィスカー、硼酸アルミニウムウィスカ
ー、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラ
ミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維な
どが挙げられる。これらのうちでも、ガラス繊維は特に
好ましいものとして挙げることができる。
【0019】これら繊維状充填材をイソシアネート系化
合物、有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、
有機ボラン系化合物、エポキシ化合物などのカップリン
グ剤で予備処理して使用することも可能である。
【0020】上記繊維状充填材(B)の配合量は、耐熱
性、耐油性、耐湿熱性として特に優れた氷点下での低温
靱性を維持可能にする観点から、PPS(A)100重
量部に対して、0〜80重量部であることが好ましく、
より好ましくは5〜50重量部、特に好ましくは10〜
30重量部である。
【0021】本発明において使用するオレフィン系樹脂
(C)は、オレフィンを(共)重合した重合体である。
具体的には、オレフィン系重合体、共役ジエン系重合
体、およびそれらにエポキシ基、酸無水物基、アイオノ
マーなどの官能基を有する単量体成分(以下、官能基含
有成分と略す)を導入して得られる変性オレフィン系重
合体、変性共役ジエン系重合体などが挙げられる。
【0022】本発明においてオレフィン系樹脂(C)は
1種または2種以上を使用することが可能である。
【0023】オレフィン系重合体としては、エチレン、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペ
ンテン−1、イソブチレンなどのα−オレフィン単独ま
たは2種以上を重合して得られる重合体、α−オレフィ
ンとアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどの
α,β−不飽和酸およびそのアルキルエステルとの共重
合体などが挙げられる。
【0024】オレフィン系重合体の好適な具体例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピ
レン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレ
ン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸
エチル共重合体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル
酸ブチル共重合体などが挙げられる。
【0025】共役ジエン系重合体としては、オレフィン
と共役ジエンを共重合して得られる重合体であり、ビニ
ル系芳香族炭化水素と共役ジエンとからなるA−B型ま
たはA−B−A′型のブロック共重合弾性体が挙げられ
る。 末端ブロックAおよびA′は同一であっても、異
なっていてもよく、かつ芳香族部分が単環であっても、
多環であってもよいビニル系芳香族炭化水素から誘導さ
れた熱可塑性単独重合体または共重合体が挙げられる。
【0026】かかるビニル系芳香族炭化水素の例として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
ビニルキシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタ
レンおよびそれらの混合物などが挙げられる。中間重合
ブロックBは共役ジエン系炭化水素からなり、例えば、
1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イ
ソプレン、1,3−ペンタジエンおよびそれらの混合物
から誘導された重合体などが挙げられる。本発明で用い
るブロック共重合弾性体には、上記ブロック共重合体の
中間重合体ブロックBが水添処理を受けたものも含まれ
る。
【0027】共役ジエン系重合体の好適な具体例として
は、未水添または水添ポリブタジエン、未水添または水
添スチレン/イソプレン/スチレントリブロック共重合
体、未水添または水添スチレン/ブタジエン/スチレン
トリブロック共重合体などが挙げられる。
【0028】エポキシ基、酸無水物基、アイオノマーな
どの官能基を有する単量体成分を導入して得られる官能
基含有成分の例としては、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸、無水シトラコン酸、エンドピシクロ−(2,2,
1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸、エンドビ
シクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカ
ルボン酸無水物などの酸無水物基を含有する単量体、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタク
リル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、シトラコン
酸グリシジルなどのエポキシ基を含有する単量体、カル
ボン酸金属錯体などのアイオノマーを含有する単量体が
挙げられる。
【0029】これら官能基含有成分を導入する方法は特
に制限はなく、共重合せしめたり、オレフィン重合体、
共役ジエン系重合体にラジカル開始剤を用いてグラフト
導入するなどの方法を用いることができる。官能基含有
成分の導入量は、変性オレフィン重合体、変性共役ジエ
ン系重合体全体に対して0.001〜40モル%、好ま
しくは0.01〜35モル%の範囲内であるのが適当で
ある。
【0030】本発明において特に有用なオレフィン重合
体、共役ジエン系重合体にエポキシ基、酸無水物基、ア
イオノマーなどの官能基を有する単量体成分を導入して
得られる変性オレフィン重合体、変性共役ジエン系重合
体オレフィン系重合体の具体例としては、エチレン/プ
ロピレン−g−メタクリル酸グリシジル共重合体
(“g”はクラフトを表す、以下同じ)、エチレン/ブ
テン−1−g−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチ
レン/アクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/メタ
クリル酸グリシジル共重合体、エチレン/アクリル酸メ
チル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/メ
タクリル酸メチル/メタクリル酸グリシジル共重合体、
エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン−g−メ
タクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/プロピレン
/ジシクロペンタジエン−g−メタクリル酸グリシジル
共重合体、水添スチレン/ブタジエン/スチレン−g−
メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/プロピレ
ン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/ブテン−
1−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/アクリル
酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/ア
クリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン/メタクリル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合
体、エチレン/メタクリル酸エチル−g−無水マレイン
酸共重合体、エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサジ
エン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピ
レン/ジシクロペンタジエン−g−無水マレイン酸共重
合体、水添スチレン/ブタジエン/スチレン−g−無水
マレイン酸共重合体、エチレン/メタクリル酸共重合体
の亜鉛錯体、エチレン/メタクレル酸共重合体のマグネ
シウム錯体、エチレン/メタクリル酸共重合体のナトリ
ウム錯体などを挙げることができる。
【0031】好ましいものとしては、エチレン/メタク
リル酸グリシジル共重合体、エチレン/アクリル酸メチ
ル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/メタ
クリル酸メチル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エ
チレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/アクリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合
体などが挙げられる。
【0032】とりわけ好ましいものとしては、エポキシ
基、酸無水物基、アイオノマーから選ばれる少なくとも
1種の官能基を含有する変性オレフィン系重合体にエポ
キシ基、酸無水物基、アイオノマーの官能基を含有しな
いオレフィン系重合体を併用することは、屈曲性、低温
靱性を得る意味でより好ましい。具体例としては、エチ
レン/メタクリル酸グリシジル共重合体とエチレン/ブ
テン−1共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル/メ
タクリル酸グリシジル共重合体とエチレン/アクリル酸
エチル共重合体などが挙げられる。
【0033】上記オレフィン系樹脂(C)の配合量は、
耐熱性、耐油性、耐湿熱性として優れた氷点下での低温
靱性を維持しうるようにする観点から、PPS(A)1
00重量部に対して、0〜65重量部が好ましく、より
好ましくは5〜50重量部、特に好ましくは10〜30
重量部である。
【0034】本発明で用いられる有機シラン化合物
(D)としては、エポキシ基含有アルコキシシラン化合
物、アミノ基含有アルコキシシラン化合物、ウレイド基
含有アルコキシシラン化合物、イソシアネート基含有ア
ルコキシシラン化合物、メルカプト基含有アルコキシシ
ラン化合物が挙げられる。
【0035】本発明において有機シラン化合物(D)
は、1種または2種以上で使用することも可能である。
好ましいものとしては、エポキシ基含有アルコキシシラ
ン化合物などの例を挙げることができる。
【0036】上記有機シラン化合物(D)の配合量は、
流動性の点から、PPS(A)100重量部に対して0
〜5重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜3重量
部、特に好ましくは0.5〜2.5重量部である。
【0037】本発明で用いられる着色剤(E)として
は、有機系顔料、無機系顔料、染料などの通常の着色剤
を挙げることができる。自動車用オイルレベルゲージ成
形用に使用するPPS樹脂は、前述したようにASTM
D790規定の測定方法による曲げたわみが3mm以
上、およびASTM D790規定の測定方法による曲
げ弾性率が10GPa以下であることが好ましい。より
好ましくは、曲げたわみが4mm以上、曲げ弾性率が8
GPa以下、特に好ましくは曲げたわみが5mm以上、
曲げ弾性率が5GPa以下であることである。
【0038】曲げたわみが3mm以上、曲げ弾性率が1
0GPa以下であれば、強化系のPPSまたは非強化系
のPPSのいずれでも使用することができる。このうち
強化系のPPSとしては、PPS(A)に対して繊維状
充填材(B)およびオレフィン系樹脂(C)を配合した
PPS組成物が好ましい。
【0039】かかるPPS組成物の好ましい配合量は前
述した通りであるが、特に繊維状充填材(B)とオレフ
ィン系樹脂(C)の配合量としては、繊維状充填材
(B)の配合量をX重量部、オレフィン系樹脂(C)の
配合量をY重量部とすると、配合比X/Yを0.1〜5
の範囲にすることが好ましい。より好ましくは0.3〜
4の範囲、特に好ましくは0.5〜3の範囲にすること
である。
【0040】また、好ましい非強化系のPPS樹脂とし
ては、PPS(A)に対して有機シラン化合物(D)を
配合したPPS組成物が挙げられる。かかる組成物の好
ましい配合量は前述した通りであるが、特にPPS
(A)100重量部に対して、有機シラン化合物(D)
を0.1〜5重量部にすることが好ましい。より好まし
くは0.1〜3重量部、特に好ましくは0.5〜2.5
重量部である。
【0041】さらに、本発明のオイルレベルゲージ成形
用樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲において、
ワラステナイト、ゼオライト、セリサイト、カオリン、
マイカ、クレー、バイロフィライト、ベントナイト、ア
スベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、
アルミナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニ
ウム、酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、
硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水酸化マ
グネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムな
どの水酸化物、ガラスビーズ、セラミックビーズ、窒化
ホウ素、炭化珪素、カーボンブラック、金属粉末および
シリカなどの非繊維状充填材を配合することができる。
これらは中空であってもよく、さらにはこれら充填材を
2種以上併用することも可能である。
【0042】また、これら非繊維状充填材をイソシアネ
ート系化合物、有機シラン系化合物、有機チタネート系
化合物、有機ボラン系化合物、エポキシ化合物などのカ
ップリング剤で予備処理して使用することは、より優れ
た機械的強度を得る意味において好ましい。
【0043】さらに、本発明のオイルレベルゲージ成形
用樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲において、
イソシアネート系化合物、有機チタネート系化合物、有
機ボラン系化合物、エポキシ化合物などのカップリング
剤、ポリアルキレンオキサイドオリゴマ系化合物、チオ
エーテル系化合物、エステル系化合物、有機リン系化合
物などの可塑剤、タルク、カオリン、有機リン化合物、
ポリエーテルエーテルケトンなどの結晶核剤、ポリエチ
レン、ホリプロピレン等のポリオレフィン、モンタン酸
ワックス類、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸アル
ミ等の金属石鹸、エチレンジアミン・ステアリン酸・セ
バシン酸重縮合物、シリコーン系化合物などの離型剤、
次亜リン酸塩などの着色防止剤、酸化防止剤、熱安定
剤、滑剤、紫外線防止剤、着色剤、難燃剤、発泡剤など
の通常の添加剤を添加することができる。
【0044】本発明で用いられるPPS組成物の調製方
法は特に制限はないが、原料の混合物を単軸あるいは2
軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ミキシン
グロールなど通常公知の溶融混練機に供給し、280〜
380℃の温度で混練する方法などを例示することがで
きる。また、原料の混合順序にも特に制限はなく、全て
の原材料を配合後に上記の方法により溶融混練する方
法、一部の原材料を配合後に上記の方法により溶融混練
し、さらに残りの原材料を配合して溶融混練する方法、
あるいは一部の原材料を配合後に単軸あるいは2軸の押
出機により溶融混練中に、サイドフィーダーを用いて残
りの原材料を混合する方法など、いずれの方法を用いて
もよい。また、少量添加剤成分については、他の成分を
上記の方法などで混練しペレット化した後、成形前に添
加して成形に供することももちろん可能である。
【0045】本発明のオイルレベルゲージ成形用樹脂
は、射出成形、押出成形、圧縮成形、吹込成形、射出圧
縮成形など各種公知の成形法により成形することが可能
であるが、なかでも射出成形により成形することが好ま
しい。
【0046】本発明の成形用樹脂が使用される自動車用
オイルレベルゲージとしては、従来公知の形状からなる
ものがいずれも適用可能であり、特に限定されるもので
はない。自動車用オイルレベルゲージが対象であるが、
特にオートマチックトランスミッションフルード(AT
F)用のオイルレベルゲージ用として好適である。
【0047】図1(A),(B)は、上述した成形用樹
脂から一体成形された本発明の自動車用オイルレベルゲ
ージの一例を示す。オイルレベルゲージは、略円柱状の
基体部1と、基体部1の上端側に突設された取手部2
と、下端側に垂設された棒状のゲージ竿3とが樹脂によ
り一体成形されている。基体部1にはシリコーンゴム等
からなるパッキン4がシール部として装着され、エンジ
ン等の外殻に設けた挿入孔に嵌合させると、その挿入孔
を密閉するようになっている。
【0048】ゲージ竿3の下端部には、複数本の線状突
起からなる検油ゲージ部5が形成されている。このゲー
ジ竿3をエンジン等の外殻に設けた挿入孔に挿入する
と、その挿入孔に続いて内側に延長する案内管を経由し
て、下端部の検油ゲージ部5を油溜まりに浸漬するよう
になっている。案内管は屈曲するように設けられている
ものがあり、この場合にはゲージ竿3も屈曲した状態に
なって下端部を油溜まりに浸漬させる。挿入孔より外側
に突出した取手部2は、上記のように挿入孔に差し込ま
れたオイルレベルゲージを引き抜いたり、押し入れたり
するために使用される。
【0049】図2(A),(B)は、上述した成形用樹
脂から一体成形された本発明の自動車用オイルレベルゲ
ージの他の例を示す。このオイルレベルゲージは、図1
の場合よりもやや細長く構成されているだけで、基体部
1と取手部2とゲージ竿3とからなる基本構造は同じで
ある。基体部1にはシール用のパッキン4が設けられ、
ゲージ竿3の下端には検油ゲージ部5が形成されている
ことも同様である。
【0050】
【実施例】以下に説明する実施例および比較例において
使用する「曲げ弾性率」、「曲げたわみ」は、それぞれ
ASTM D780に規定される測定方法により測定
した。また、サンプルの耐熱性、耐油性、耐湿熱性の試
験に使用した処理条件は、下記に記載する通りである。
また、これらの耐熱性、耐油性、耐湿熱性を評価するた
めに使用した引張強度保持率と曲げ限界試験は下記の通
りとした。
【0051】〔耐熱性〕サンプルを温度150℃の乾燥
雰囲気中で240時間の加熱処理をした。次いで、処理
後のサンプルの劣化を調べるため、下記に説明する測定
方法により、−30℃の雰囲気下に引張強度保持率の測
定と曲げ限界試験とを行って耐熱性を評価した。
【0052】〔耐油性〕サンプルを温度130℃の油
(オートマチックトランスミッションフルードTIV)中
に625時間浸漬処理をした。次いで、処理後のサンプ
ルの劣化を調べるため、下記に説明する測定方法によ
り、−30℃の雰囲気下に引張強度保持率の測定と曲げ
限界試験とを行って耐油性を評価した。
【0053】〔耐湿熱性〕サンプルを温度80℃、湿度
95wt%RHの雰囲気中に2000時間暴露した。次
いで、処理後のサンプルの劣化を調べるため、下記に説
明する測定方法により、−30℃の雰囲気下に引張強度
保持率の測定と曲げ限界試験とを行って耐湿熱性を評価
した。
【0054】〔引張強度保持率〕−30℃の雰囲気中
で、上記耐熱性、耐油性、耐湿熱性などの処理前のサン
プルの引張強度(TO )と処理後の引張強度(T1 )と
をそれぞれ測定し、両者の測定値の比 (T1 /TO
×100(%)の値を引張強度保持率とした。
【0055】〔曲げ限界試験〕上記耐熱性、耐油性、耐
湿熱性などの処理を終了したサンプルを、−30℃の雰
囲気中で、曲率半径Rを70mmから10mm刻みで2
0mmまで曲げ操作していくとき、折損の発生の有無、
また発生した時はどの段階で発生したかを調べた。
【0056】(PPSの製造)攪拌機付きオートクレー
ブに硫化ナトリウム9水塩6.00kg(25モル)、
酢酸ナトリウム0.205kg(2.5モル)およびN
MP5kgを仕込み、窒素を通じなから徐々に205℃
まで昇温し、水3.6リットルを留出した。
【0057】次に反応容器を180℃に冷却後、1,4
−ジクロロベンゼン3.719kg(25.3モル)な
らびにNMP3.7kgを加えて、窒素下に密閉し、2
70℃まで昇温後、270℃で2.5時間反応した。冷
却後、反応生成物を温水で5回洗浄し、次に100℃に
加熱されNMP10kg中に投入し、約1時間攪拌し続
けたのち、濾過し、さらに熱湯で数回洗浄した。
【0058】これを90℃に加熱されたpH4の酢酸水
溶液25リットル中に投入し、約1時間攪拌し続けたの
ち、濾過し、濾過のpHが7になるまで約90℃のイオ
ン交換水で洗浄後、80℃で24時間減圧乾燥して、P
PSを得た。
【0059】(実施例および比較例に使用した配合材) 繊維状充填材(B) ガラス繊維(無アルカリガラス):繊維径10μm、カ
ップリング剤付着量0.4重量% オレフィン系樹脂(C) オレフィン−1:エチレン/グリシジルメタクリレート
=88/12(重量%)共重合体(住友化学工業製:B
F−E) オレフィン−2:エチレン/ブテン−1=82/18
(重量%)共重合体(三井化学製:タフマーA408
5) 有機シラン化合物(D) 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン
【0060】〔実施例1〜2〕前述のようにして用意し
たPPS、繊維充填材、およびオレフィン系樹脂を、表
1に示す割合でドライブレンドした後、320℃の押出
条件に設定したスクリュー式押出機により溶融混練後ペ
レタイズした。得られたペレットを乾燥後、射出成形機
を用いて、シリンダー温度320℃、金型温度130℃
の条件で射出成形することにより、ATF用オイルレベ
ルゲージおよびASTM1号ダンベル片を得た。
【0061】得られた試験片について、前述した耐熱
性、耐油性、耐湿熱性の処理を行うと共に、それら処理
後のサンプルについて、前述した引張強度保持率の測定
と曲げ限界試験とを行った。その結果を表1に示す。な
お、ATF用オイルレベルゲージは曲げ限界試験に使用
し、ASTM1号ダンベル片は引張強度保持率の測定に
使用した。
【0062】〔実施例3〕前述のようにした得たPP
S、有機シラン化合物を、表1に示す割合でドライブレ
ンドした後、実施例1と同様にして、溶融混練、ペレタ
イズ、成形をして、ATF用オイルレベルゲージおよび
ASTM1号ダンベル片を得た。その結果を表1に示
す。
【0063】〔比較例1〕成形用樹脂としてナイロン6
6(相対粘度2.95)を使用し、実施例1と同様にし
て、表1に示す割合でドライブレンド、溶融混練、ペレ
タイズ、成形をして、ATF用オイルレベルゲージおよ
びASTM1号ダンベル片を得た。その結果を表1に示
す。
【0064】
【表1】
【0065】表1から明らかなように、本発明の成形用
樹脂で成形した実施例1,2,3のサンプルは、いずれ
も−30℃の雰囲気下に測定した引張強度保持率は75
%以上であり、かつ−30℃の雰囲気下での曲げ限界試
験は、いずれも曲率半径20mmまで曲げても全く折損
は生じていない。
【0066】これに対して、ナイロン樹脂で成形した比
較例1のサンプルは、耐湿熱性は実施例1,2,3と変
わらなかったが、耐熱性については曲率半径20mmま
で曲げたときに折損し、また耐油性は曲率半径30mm
まで曲げたときに折損し、寒冷地域での自動車用オイル
レベルゲージとしては適さないことがわかる。
【0067】
【発明の効果】上述したように、本発明の自動車用オイ
ルレベルゲージ成形用樹脂およびこの樹脂からなるオイ
ルレベルゲージによれば、寒冷地域で使用される自動車
用のオイルレベルゲージであっても、優れた引張強度お
よび耐曲げ特性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる自動車用オイルレベ
ルゲージを示し、(A)は一部を省略して示す正面図、
(B)は同じく一部を省略して示す側面図である。
【図2】本発明の他の実施形態からなる自動車用オイル
レベルゲージを示し、(A)は一部を省略して示す正面
図、(B)は同じく一部を省略して示す側面図である。
【符号の説明】
1 基体部 2 取手部 3 ゲージ竿 4 パッキン 5 検油ゲージ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:00 63:00 23:26) (72)発明者 高橋 茂 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (72)発明者 鈴木 茂光 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東 レ株式会社名古屋事業場内 (72)発明者 小林 裕和 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東 レ株式会社名古屋事業場内 Fターム(参考) 4J002 BB032 BB052 BB072 BB122 BB202 BB212 BB232 BP012 BP032 CD192 CN011 DA016 DA066 DE146 DE186 DG046 DJ006 DJ026 DL006 DM006 EX037 EX077 EX087 FA046 FD016 FD098 FD147 GN00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンスルフィドまたは該ポリ
    フェニレンスルフィドをマトリックスとするポリフェニ
    レンスルフィド組成物からなる自動車用オイルレベルゲ
    ージ成形用樹脂。
  2. 【請求項2】 前記ポリフェニレンスルフィドまたはポ
    リフェニレンスルフィド組成物のASTM D790規
    定の測定法による曲げたわみが3mm以上で、ASTM
    D790規定の測定法による曲げ弾性率が10GPa
    以下である請求項1に記載の自動車用オイルレベルゲー
    ジ成形用樹脂。
  3. 【請求項3】 前記ポリフェニレンスルフィド組成物
    が、ポリフェニレンスルフィド(A)100重量部に対
    して繊維状充填材(B)を0〜80重量部、オレフィン
    系樹脂(C)を0〜65重量部、有機シラン化合物
    (D)を0〜5重量部配合してなる請求項1または2に
    記載の自動車用オイルレベルゲージ成形用樹脂。
  4. 【請求項4】 前記ポリフェニレンスルフィド組成物
    が、ポリフェニレンスルフィド(A)100重量部に対
    して繊維状充填材(B)を5〜50重量部、オレフィン
    系樹脂(C)を5〜50重量部配合してなる請求項1,
    2または3に記載の自動車用オイルレベルゲージ成形用
    樹脂。
  5. 【請求項5】 前記ポリフェニレンスルフィド組成物
    が、ポリフェニレンスルフィド(A)100重量部に対
    して有機シラン化合物(D)を0.1〜3重量部配合し
    てなる請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用オイル
    レベルゲージ成形用樹脂。
  6. 【請求項6】 前記繊維状充填材(B)をX重量部、前
    記オレフィン系樹脂(C)をY重量部としたときの配合
    比X/Yが0.1〜5である請求項3または4に記載の
    自動車用オイルレベルゲージ成形用樹脂。
  7. 【請求項7】 前記オレフィン系樹脂(C)の少なくと
    も1種が、エポキシ基、酸無水物基、アイオノマー(C
    1)の群から選ばれた少なくとも1種の官能基を含有す
    る変性オレフィン系重合体である請求項3〜6のいずれ
    かに記載の自動車用オイルレベルゲージ成形用樹脂。
  8. 【請求項8】 前記オレフィン系樹脂(C)が、エポキ
    シ基、酸無水物基、アイオノマー(C1)の群から選ば
    れた少なくとも1種の官能基を含有する変性オレフィン
    系重合体およびエポキシ基、酸無水物基、アイオノマー
    (C2)の群から選ばれた官能基を含有しないオレフィ
    ン系重合体である請求項3〜6のいずれかに記載の自動
    車用オイルレベルゲージ成形用樹脂。
  9. 【請求項9】 前記有機シラン化合物(D)が、エポキ
    シ基含有アルコキシシラン化合物、アミノ基含有アルコ
    キシシラン化合物、ウレイド基含有アルコキシシラン化
    合物、イソシアネート基含有アルコキシシラン化合物、
    メルカプト基含有アルコキシシラン化合物の群から選ば
    れた少なくとも1種である請求項3〜8のいずれかに記
    載の自動車用オイルレベルゲージ成形用樹脂。
  10. 【請求項10】 前記ポリフェニレンスルフィド組成物
    が着色剤(E)を配合してなるものである請求項1〜9
    のいずれかに記載の自動車用オイルレベルゲージ成形用
    樹脂。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の樹
    脂で成形された自動車用オイルレベルゲージ。
  12. 【請求項12】 基体部の上端側に取手部を突設すると
    共に、下端側に棒状のゲージ竿を延設し、これら基体部
    と取手部とゲージ竿とが請求項1〜11のいずれかに記
    載の樹脂により一体成形された自動車用オイルレベルゲ
    ージ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129014A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Toray Ind Inc ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および成形体
CN102735308A (zh) * 2012-06-20 2012-10-17 苏州速腾电子科技有限公司 齿轮油油位检测工装
JP2013053603A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Kubota Corp エンジンのオイルレベルゲージ差込孔の閉塞プラグ
JP2017171731A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 三井化学株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物及びその成形品

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