JP2000193286A - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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JP2000193286A
JP2000193286A JP10367276A JP36727698A JP2000193286A JP 2000193286 A JP2000193286 A JP 2000193286A JP 10367276 A JP10367276 A JP 10367276A JP 36727698 A JP36727698 A JP 36727698A JP 2000193286 A JP2000193286 A JP 2000193286A
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JP10367276A
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English (en)
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Seiji Fukui
誠二 福井
Toshiichi Masuzawa
敏一 増沢
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない数の検出手段や信号により、一時的な
障害要因と定常的な障害要因とを切り分けて利用者への
障害通知処理を適切に行う。 【解決手段】 パワートランジスタ10の駆動異常を異
常検出部11の過電流検出部1laあるいは電圧低下検
出部11bにて検出して信号を出力すると、制御部7
は、室外制御部7aを介して一時的に室外電源9aをオ
フし電力供給を停止する。制御部7は、停止後速やかに
異常検知部11の信号がなくなると過電流と判定し、信
号出力が継続して所定の電圧レベル以上であれば電圧低
下と判定する。障害判定の連続する回数を過電流判定カ
ウンタ12、電圧低下判定カウンタ13でそれぞれカウ
ントする。そのカウンタの値が所定回数に達した場合
は、障害要因がパワートランジスタ10の破損、電源電
圧回路部品の破壊などの定常的な要因と判定して、利用
者に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の機能、複数
の装置部分を備える多機能装置、例えば、冷房,暖房,
除湿機能を備えた空気調和機等において、故障原因を解
析し、利用者及びサービスマンに知らせる故障診断装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、装置を運用するにあたり故障が
発生した場合は、利用者に対して故障の事実を通知し、
速やかに回復を図ることが好ましい。したがって、利用
者に対して故障の箇所,内容を効果的に知らしめること
が重要な意義を有する。そこで、空気調和機は利用者と
のインタフェースを持ち、そのインタフェースを介して
故障に関する情報を表示,提供している。
【0003】多機能を有する装置は、一般に装置の構成
部分が多く、例えば、近年の空気調和機は、冷房機能,
暖房機能,除湿機能および送風機能などの複数の機能を
持ち、装置構成も複雑でそのため故障を発生する可能性
のある箇所も多く、さらに故障原因も多岐に及んでい
る。また、空気調和機は大電流を扱うことから、その構
成要件としてインバータ回路に用いられているパワート
ランジスタなどのスイッチング素子等に関しても障害が
起こる可能性がある。
【0004】パワートランジスタに関する障害として
は、一時的にパワートランジスタを流れる電流が定格以
上となる過電流状態が発生する場合、スイッチング回路
への供給電圧が低下することによる誤動作が発生する場
合、パワートランジスタの破損により定常的に過電流状
態が発生する場合などがある。
【0005】従来の空気調和機においてはパワートラン
ジスタの駆動関連の異常を検出するために、パワートラ
ンジスタに外付けにその駆動状態をモニタすると共に、
スイッチング回路への供給電源電圧を監視して異常を通
知する機能を備えるものがあった。このように従来の装
置においては、パワートランジスタの過電流及びパワー
トランジスタの供給電圧低下の両者とも一律にパワート
ランジスタ駆動異常として故障通知を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空気調和機などの多機能装置に設けられる故
障診断装置は、以下に示すような問題があった。
【0007】第1の問題点は、パワートランジスタを起
因とする故障と供給電源電圧低下を起因とする故障との
切り分けが不十分であった点である。つまりパワートラ
ンジスタ駆動異常とされる場合には、パワートランジス
タの過電流による障害であるときと、パワートランジス
タに対する供給電源電圧不足による障害であるときがあ
るが、従来の空気調和機においては両者とも一律にパワ
ートランジスタ駆動異常と扱われ、障害内容の特定が十
分に行えるものではなかった。
【0008】従来技術において、障害の箇所、障害内容
を詳細化して扱うためには、詳細化したい障害検出に個
別に対応する検出手段と、その検出した障害の通知信号
を扱う回路と、それぞれに対応するマイクロコンピュー
タに検出ポートを設ける方式があるが、これはシステム
の複雑化とコストの増大を招くという問題が発生する。
【0009】第2の問題点は、自律的に回復可能な一時
的な障害と、パワートランジスタの破損など保守作業が
必要な定常的な障害の切り分けが不十分であり、すべて
を障害として通知していた点である。また、自律的に回
復可能な一時的障害であっても、パワートランジスタの
過電流と供給電圧低下の切り分けについては、判定する
方法や判定に要する電圧レベルに差異がある点に留意す
る必要がある。
【0010】パワートランジスタの一時的な過電流状態
による障害は、障害要因が一時的なもので、多機能装置
自体の回復処理により比較的簡単に障害要因を除去する
ことができる。つまり、パワートランジスタの供給電流
を一旦遮断することにより直ちに障害が回復する場合が
ある。このような場合には、多機能装置自体の速やかな
回復処理に委ねれば良く、必ずしも直ちに利用者に対し
て故障を通知する必要がないと言える。このように不必
要な故障通知を回避することは多機能装置の円滑な運用
につながる。
【0011】また、落雷による瞬時的な電圧低下などの
電源電圧低下による障害についても障害要因が一時的な
もので、多機能装置自体の回復処理により比較的容易に
障害要因が除去できるが、この場合は、パワートランジ
スタへの電流を一旦遮断しても即座には障害が解消しな
い。なぜなら電源電圧が所定電圧以上に回復するのに一
定期間を要するからである。
【0012】一方、障害要因が定常的な障害であって、
多機能装置自体の自律回復処理による障害除去ができな
いものとしては、パワートランジス夕の破損による過電
流、または電源回路部品の破損による電源電圧低下の場
合などがある。この場合はパワートランジス夕への電流
供給を遮断すれば、一時的に過電流状態は解消し、また
過電流による電源回路部の電圧低下は解消するが、障害
要因が定常的であるので再び過電流状態や電源電圧低下
の異常が発生することとなる。
【0013】そこで本発明は、前記従来技術の問題を解
決することに指向するものであり、少ない数の検出手段
や検出信号により、障害の箇所、内容の特定、及び切り
分けを行うものである。また、一時的な障害要因と定常
的な障害要因とを切り分けて利用者への障害通知処理を
適切に行うもので、パワートランジスタ関連の障害を、
一時的な過電流や電源電圧低下などによる障害である
か、定常的なパワートランジスタの破壊や電源回路部品
の破損による電源電圧低下などの障害であるかを切り分
け、前述の場合には適切に自律回復処理を提供し、後述
の場合は利用者に速やかに障害通知を行う故障診断装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る故障診断装置は、第1制御部と第1電
源部を備えた第1の装置と、第1の装置に接続され、第
2制御部と第2電源部と第2電源部からの電流を制御す
るスイッチング回路および第2電源部の電圧監視回路を
備えた第2の装置とから成る故障診断装置であって、ス
イッチング回路の駆動異常が発生しているとき、および
または、電圧監視回路において第2電源部の電圧低下異
常が発生したときに異常信号を出力する異常検出部と、
異常検出部が異常信号を出力のとき、第2電源部からス
イッチング回路への電力供給の停止を指示する手段と、
その手段により停止後の検出判定時間内に異常信号の出
力がなくなったとき、スイッチング回路の過電流による
異常と判定する第1の判定手段と、停止後の検出判定時
間中にも、異常信号の出力がある所定レベル以上のとき
は、第2電源部の電圧低下による異常と判定する第2の
判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、前記故障診断装置は、第1の判定手
段により過電流による異常と判定した回数をカウントす
る過電流判定カウンタを備え、過電流判定カウンタのカ
ウンタ値が所定回数に達したときに、利用者に過電流異
常を通知することを特徴とする。
【0016】また、前記故障診断装置は、第2の判定手
段により電圧低下による異常と判定した回数をカウント
する電圧低下判定カウンタを備え、その電圧低下判定カ
ウンタのカウンタ値が所定回数に達したときに、利用者
に電圧低下を通知することを特徴とする。
【0017】また、前記故障診断装置は、第1の判定手
段および第2の判定手段による判定内容を蓄積するデー
タ蓄積手段を備えたことを特徴とする。
【0018】また、前記故障診断装置は、第1の装置が
空気調和機の室内機であり、第2の装置が空気調和機の
室外機であることを特徴とする。
【0019】また、前記故障診断装置は、スイッチング
回路への電力供給を停止を指示する手段が、電力供給を
停止した後、所定時間経過後にスイッチング回路への電
力供給を再開する手段を備えるように構成したものであ
る。
【0020】前記構成によれば、スイッチング回路の駆
動異常の発生や、電圧監視回路にて第2電源部の電圧低
下異常の発生による異常信号を検出し、スイッチング回
路への電力供給を停止した後、検出判定時間の異常信号
を監視して障害要因が過電流による異常なのか電圧低下
による異常なのかを判定することができる。
【0021】また、過電流判定カウンタで過電流による
障害発生をカウントすることにより、その過電流による
障害要因が、一時的な過電流状態によるものか、スイッ
チッグ回路の破損など定常的な要因によるものかを判定
することができる。
【0022】また、電圧低下判定カウンタで電圧低下に
よる障害発生をカウントすることにより、その電圧低下
による障害要因が一時的な電圧低下によるものなのか、
電源回路部品の破損など定常的な要因によるものなのか
を判定することができる。
【0023】また、異常信号の発生要因として過電流に
よる障害か、電源電圧低下による障害かを所定のデータ
蓄積手段に保存しておくことで、異常信号の発生により
装置を停止するため利用者が電源を切断しても、発生時
間に関係なく後で異常内容を確認することができる。
【0024】また、故障診断装置を空気調和機に適用す
ることで、大電流を扱う空気調和機のスイッチッグ回路
(インバータ回路に用いられるパワートランジスタ)の
駆動異常の障害要因を適切に切り分けて診断することが
できる。
【0025】また、異常信号により電力供給停止後から
供給再開までに所定時間経過を確保する手段により電力
供給再開時のコンプレッサへの悪影響を防ぐことができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、多
機能装置として空気調和機に故障診断装置を適用した例
を説明する。図1は本実施の形態における空気調和機の
全体構成を示す図である。図1において、1は冷房,暖
房,除湿及び送風の諸機能を備えた多機能型の空気調和
機、2は室内機、3は室外機、4は室内機2と室外機3
との間で熱媒体を循環する循環路を構成する冷媒配管、
4aは室内機2と室外機3との間で電源供給,制御信号
を送受信する制御線、5は室内機2前面の液晶表示パネ
ル等の情報提供部、6は室内機2前面の後述するリモー
トコントローラから送信信号を受信する受信部、20は
利用者が遠隔位置から空気調和機1の稼働を制御する信
号を送出する信号通信機器であるリモートコントロー
ラ、21は電源スイッチ、22は、情報提供部5に対し
て情報表示を指示し、表示キー23,矢印キー24を備
える情報提供の指示スイッチ、25は空気調和機1に有
する多機能の中から稼働機能を選択する機能選択スイッ
チ部である。また、図示していないが、装置に必要な制
御部7,室外制御部7a及びメモリ部8を備え、機能選
択スイッチ部25は空気調和機が提供する複数の機能の
中から稼働したい機能を効率的に選択でき、または数値
入力できるものであればよい。
【0027】本実施の形態における空気調和機に設けた
故障診断装置の基本的動作の概略は、室内機の制御部に
対して、コンプレッサの駆動回路(スイッチング回路)
でインバータ回路などに用いられているスイッチング素
子であるパワートランジスタの過電流による異常と、電
源部の電圧低下による異常をパワートランジスタの駆動
異常として室外機の制御部にて検出して通知する手段を
備え、制御部は、パワートランジスタへの電源供給を一
時的に停止して駆動異常が回復されたか否かをモニタす
る。このモニタの結果よりパワートランジスタ関連の故
障要因、つまり一時的な過電流の発生なのか、一時的な
電源の電圧低下の発生であるのか、または、パワートラ
ンジスタの破損による定常的な過電流の発生なのか、電
源回路部品の破損による定常的な電圧低下の発生である
かの特定を行い、必要な処置を行うものである。
【0028】図2は本実施の形態における空気調和機の
概略構成を室内機の制御部を中心として示したブロック
図である。図2に示すように、5は情報提供部、6は受
信部、7は制御部、7aは室外制御部、8はメモリ部、
9は電源部、9aは室外電源部、10はパワートランジ
スタ、11はパワートランジスタ10の異常検出部、1
1aは過電流検出部、11bは電圧低下検出部、12は
過電流判定カウンタ、13は電圧低下判定カウンタであ
る。
【0029】前記ブロック図のように構成される空気調
和機1の制御は、制御部7により制御され、リモートコ
ントローラ20(図1参照)からの信号を受信する信号
インタフェース部分である受信部6を介して受けた信号
に基づいて、室内機2(図1参照)の諸機能の制御及び
室外機3(図1参照)の室外制御部7aとの通信の制御
をすると共に、液晶パネル装置などの利用者とのインタ
フェース部である情報提供部5の表示の制御を行う。ま
た、電源部9,室外電源部9aは、例えば、可変直流電
源などであり、電源部9は制御部7によりオン/オフが
制御され、また室外機3への電源供給がなされる。さら
に、室外電源部9aは、室外制御部7aによりオン/オ
フが制御される。
【0030】パワートランジスタ10は、コンプレッサ
14の駆動回路を成すインバータ回路などに用いられて
いるスイッチング素子であり、ここで説明の簡略化のた
めインバ−タ回路は図示していない。このパワートラン
ジスタ10の異常駆動を検出する異常検出部11は、従
来から用いられているもので、パワートランジスタの過
電流をモニタしている第1の判定手段として過電流検出
部1laと電圧低下をモニタしている第2の判定手段の
電圧低下検出部1lbがあり、異常があればパワートラ
ンジスタ駆動異常信号を出力する。
【0031】過電流判定カウンタ12は、一連の処理の
流れの中で過電流障害と判定された回数を管理するもの
で、過電流障害と判定されるごとに値が“1”増加され
るものであり、電圧低下カウンタ18は、一連の処理の
流れの中で電圧低下の障害と判定された回数を管理する
もので、電圧低下の障害と判定されるごとに値が“1”
増加されるものである。
【0032】以下に、本実施形態の故障診断装置を適用
した空気調和機1のパワートランジスタの駆動異常を検
出したときの各ステップにおける処理を、図3のフロー
チャートに基づき図1,図2を参照しながら説明する。
【0033】まず、電源スイッチ21が投入され、装置
に電力が供給される(S1)。制御部7および室外制御
部7aは装置各部の状態をチェックし、空気調和機1の
通常稼働の動作を行う(S2)それに続いて、異常検出
部11は、パワートランジスタ10の駆動および電源部
9と室外電源部9aの電圧低下の異常が発生していない
かをモニタする(S3)。処理S3にて各部からの異常
が検出されなかった場合(No)はカウンタをリセット
し、通常稼働を行う(S4)。
【0034】次に、処理S3において、パワートランジ
スタ10に何かの不具合か、電源部9と室外電源部9a
に電圧低下の異常が発生した場合(Yes)、異常検出
部11がパワートランジスタ10、電源部9や室外電源
部9aの駆動異常を検出して異常信号を室外制御部7a
へ出力する。さらに室内機2の制御部7にも異常信号を
出力する(S5)。この時点では、室外制御部7aは、
パワートランジスタ10の障害要因が一時的な過電流で
あるか、電圧低下であるか、パワートランジスタ10の
破損か、電源回路部品の破損による電圧低下かは判別で
きない。ここで、制御部7は、パワートランジスタ10
への電力供給を停止し、その処理後に異常検出部11の
出力を介してパワートランジスタ10の状態をモニタす
る。これによりパワートランジスタ10の障害要因か電
圧低下による障害要因かを判定する。判定は、以下の処
理フローより行う。
【0035】まず、制御部7は、室外制御部7aを介し
て室外電源部9aをオフとし、パワートランジスタ10
に対する電力供給を停止し、コンンプレッサ14を停止
する(S6)。その停止後の検出判定時間中に、異常検
出部11の出力をモニタして異常信号が継続して所定の
電圧レベル以上検出されているか調べる(S7)。処理
S6のパワートランジスタ10への電力供給を停止する
ことにより、前記の障害要因がパワートランジスタ10
の過電流であった場合には、一時的な原因か、あるいは
パワートランジスタ10の破損などによる定常的な原因
であったとしても図4に示すタイミングチャートのよう
に直ちに過電流は解消し、異常検出部11からの異常信
号の出力は検出されなくなる。
【0036】一方障害要因が電圧低下による障害であっ
た場合は、検出される電圧レベルが図4の示す過電流の
場合と異なり、異常検出部11の出力は図5に示すタイ
ミングチャートのように所定の電圧レベル以上であり、
瞬時停電などによる一時的な電圧低下以外は信号が継続
されている。なお、ここでの検出判定時間とは、過電流
状態が解消するための合理的時間を指し、通常、電流停
止により即座に解消するので、例えば、0.1秒〜数秒
あれば良い。
【0037】以上のことから、異常検出部11の異常信
号が検出されない場合(No)には、パワートランジス
タ10の過電流による障害と、所定の電圧レベル以上が
検出された場合(Yes)には、電圧低下による異常の
障害と判定することができる。
【0038】次に、処理S7において(No)と判定さ
れる、つまり異常検出部11により継続して異常信号が
検出されず、パワートランジスタ10の過電流による障
害と判定された場合における、その後の処理を以下に述
べる。
【0039】制御部7は、処理S7での過電流と判定さ
れた回数を管理するため、過電流判定カウンタ12のカ
ウンタ値を“1”だけ増加する(S8)。なお、運転立
ち上げ時に何も異常が検出されず通常稼働を行えば、処
理S4にて述べたようにこのカウンタ値は“0”に初期
化される。
【0040】さらに制御部7は、過電流判定カウンタ1
2のカウンタ値が所定の回数に達しているか否かをチェ
ックする(S9)。この処理S9にてカウンタ値が所定
の回数に達している場合は(Yes)、過電流発生要因
が定常的なもの、つまり、パワートランジスタ10の破
損などによる障害要因の過電流状態と判定する(S1
0)。ここで所定の回数とは、パワートランジスタ10
の過電流状態が、一時的なものか定常的なものかを判定
するための合理的回数であり、例えば、4回と設定する
ことができる。つまり、過電流状態の解消処理を行った
にもかかわらず4回連続して過電流状態が発生する場合
は、パワートランジスタ10の破損などの供給電流の停
止では解消できない障害と判定する。
【0041】また、処理S7において(Yes)と判定
される、異常検出部11により異常信号が検出され、駆
動異常が電圧低下による障害と判定された場合のその後
の処理を以下に述べる。
【0042】制御部7は、設定時間(例えば30分)内
において、処理S7での電圧低下と判定された回数を管
理するため、電圧低下判定カウンタ13のカウンタ値を
“1”だけ増加する(S11)。なお、運転立ち上げ時
にて、前記の過電流判定カウンタ12と同様に、何も異
常が検出されず通常稼働を行えば、カウンタ値は“0”
に初期化される。
【0043】そして制御部7は、電圧低下判定カウンタ
18のカウンタ値が所定の回数に達しているか否かをチ
ェックする(S12)。このカウンタ値が所定の回数に
達している場合は(Yes)、電圧低下発生の要因が定
常的なもの、つまり、電源回路部品の破損による場合な
ど自律的に回復ができない定常的な要因による電圧低下
状態であると判別する(S13)。ここで所定の回数と
は、障害要因である電圧低下状態が、一時的なものか定
常的なものかを判定するための合理的回数であり、例え
ば、30分,4回というように設定することができる。
つまり、電圧低下状態の解消処理を行ったにもかかわら
ず30分以内に4回連続して電圧低下状態が発生する場
合は、電源回路部品の破損などが障害要因であり、供給
電流の停止では解消できない障害と判定する。
【0044】処理S10,S13にて定常的な障害と判
定されたとき、その異常内容をメモリ部8に保存する
(S14)。さらに利用者に表示して通知する。
【0045】また、処理S9,S12において、過電流
判定カウンタ12,電圧低下判定カウンタ13の各カウ
ンタ値が所定回数に達していない場合(No)、まず、
室外制御部7aは、パワートランジスタ10への電力供
給再開まで所定時間(2分程度)の経過を待つ(S1
5)。ここで所定時間とは、室外機3のコンプレッサの
圧力バランスを確保する時間であることが好ましい。そ
の理由は、停止直後のコンプレッサ内は圧力のバランス
が確保されておらず、圧力バランスが図られていない状
態でパワートランジスタ10に電力供給し、室外機3の
運転を再開することはコンプレッサの破損を招く危険が
あるからである。
【0046】次に制御部7は、パワートランジスタ10
の電源電圧が所定電圧値範囲に上がるまで待ち(S1
6)、室外電源部9aをオンとして電力供給を再開(再
起動)する(S17)。電力供給再開後、処理S2に戻
り、再びパワートランジスタ駆動において異常検出部1
1によるパワートランジスタ10の駆動異常の発生がモ
ニタされ、前記説明した一連の処理が繰り返される。
【0047】以上の説明した各処理により、本発明の多
機能装置の故障診断装置は、従来の方法のように制御を
行うためマイクロコンピュータに個別に異常検出するポ
ートを設けることなく、障害内容の切り分けができる故
障診断装置を実現することができる。さらに、本発明の
多機能装置(空気調和機1)の故障診断装置は、一時的
な障害要因と定常的な障害要因とを切り分けて、一時的
な障害要因は自律回復処理によりその障害要因を解消で
き、定常的な障害要因があるときのみ利用者への障害通
知を適切に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パワートランジスタの駆動異常の検出後、一度パワート
ランジスタへの電力供給を停止した後、検出判定時間経
過後に再度駆動異常が検出されるか否かを調べることに
より、障害要因がパワートランジスタの過電流による障
害か、電圧低下による障害かを切り分けることができ
る。
【0049】また、パワートランジスタの駆動異常の障
害要因として、連続して過電流による異常が検出された
回数をカウントすることにより、その過電流による障害
要因が、一時的な過電流状態によるものか、パワートラ
ンジスタの破損など定常的な要因によるものかを判定す
ることができる。さらに、前者の一時的な過電流による
障害要因は利用者に通知せず、後者のパワートランジス
タの破損等の定常的な要因の場合に通知することとし、
利用者への不必要な障害通知を低減することができる。
【0050】また、パワートランジスタの駆動異常の障
害要因として連続して電圧低下が検出された回数をカウ
ントすることにより、その電圧低下の障害要因が、一時
的な電圧低下状態によるものか、電源回路部品の破損な
ど定常的な要因によるものかを判定することができる。
さらに、前者の一時的な電圧低下による障害要因は利用
者に通知せず、後者の電源回路部品破損など定常的な要
因の場合に通知することとし、利用者への不必要な障害
通知を低減することができる。
【0051】また、パワートランジスタの駆動異常の障
害要因をパワートランジスタの過電流による障害か、電
圧低下による障害かを切り分けたものを所定のデータ格
納場所に保存しておき、異常信号が発生して装置を停止
した後に、利用者が電源を切断した場合でも、発生時間
に関係なく後日サービスマン等が異常内容を確認するこ
とができる。
【0052】また、故障診断装置は、空気調和機に適用
することで、大電流を扱う空気調和機のインバータ回路
に用いられるパワートランジスタの駆動異常の障害要因
を適切に切り分けて診断することができる。
【0053】また、電力供給停止後から供給再開までに
所定時間経過を確保する手段により電力供給再開時のコ
ンプレッサの破損防止等ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態の空気調和機の全体
構成を示す図
【図2】本実施の形態における空気調和機の概略構成を
室内機の制御部を中心として示したブロック図
【図3】本実施の形態における駆動異常を検出したとき
の処理を示すフローチャート
【図4】本実施の形態における過電流検出のタイミング
チャート
【図5】本実施の形態における電圧低下検出のタイミン
グチャート
【符号の説明】
1 空気調和機 2 室内機 3 室外機 4 冷媒配管 4a 制御線 5 情報提供部 6 受信部 7 制御部 7a 室外制御部 8 メモリ部 9 電源部 9a 室外電源部 10 パワートランジスタ 11 異常検出部 11a 過電流検出部 11b 電圧低下検出部 12 過電流判定カウンタ 13 電圧低下判定カウンタ 14 コンプレッサ 20 リモートコントローラ 21 電源スイッチ 22 指示スイッチ部 23 表示キー 24 矢印キー 25 機能選択スイッチ 26 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G036 AA07 AA21 AA27 BA45 CA01 CA06 3L060 AA01 AA02 AA04 CC08 CC10 DD01 DD06 EE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1制御部と第1電源部を備えた第1の
    装置と、該第1の装置に接続され、第2制御部と第2電
    源部と該第2電源部からの電流を制御するスイッチング
    回路および前記第2電源部の電圧監視回路を備えた第2
    の装置とから成る故障診断装置であって、 前記スイッチング回路の駆動異常が発生しているとき、
    およびまたは、前記電圧監視回路において前記第2電源
    部の電圧低下異常が発生したときに異常信号を出力する
    異常検出部と、前記異常検出部が異常信号を出力のと
    き、前記第2電源部からスイッチング回路への電力供給
    の停止を指示する手段と、該手段により停止後の検出判
    定時間内に前記異常信号の出力がなくなったとき、前記
    スイッチング回路の過電流による異常と判定する第1の
    判定手段と、停止後の前記検出判定時間中にも、前記異
    常信号の出力がある所定レベル以上のときは、前記第2
    電源部の電圧低下による異常と判定する第2の判定手段
    とを備えたことを特徴とする故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記故障診断装置は、第1の判定手段に
    より過電流による異常と判定した回数をカウントする過
    電流判定カウンタを備え、該過電流判定カウンタのカウ
    ンタ値が所定回数に達したときに、利用者に過電流異常
    を通知することを特徴とする請求項1記載の故障診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記故障診断装置は、第2の判定手段に
    より電圧低下による異常と判定した回数をカウントする
    電圧低下判定カウンタを備え、該電圧低下判定カウンタ
    のカウンタ値が所定回数に達したときに、利用者に電圧
    低下を通知することを特徴とする請求項1に記載の故障
    診断装置。
  4. 【請求項4】 前記故障診断装置は、第1の判定手段お
    よび第2の判定手段による判定内容を蓄積するデータ蓄
    積手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の故障診
    断装置。
  5. 【請求項5】 前記故障診断装置は、第1の装置が空気
    調和機の室内機であり、第2の装置が前記空気調和機の
    室外機であることを特徴とする請求項1記載の故障診断
    装置。
  6. 【請求項6】 前記故障診断装置は、スイッチング回路
    への電力供給の停止を指示する手段が、電力供給を停止
    した後、所定時間経過後に前記スイッチング回路への電
    力供給を再開する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の故障診断装置。
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