JP2000187946A - 同期検出保護回路 - Google Patents

同期検出保護回路

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JP2000187946A
JP2000187946A JP10363681A JP36368198A JP2000187946A JP 2000187946 A JP2000187946 A JP 2000187946A JP 10363681 A JP10363681 A JP 10363681A JP 36368198 A JP36368198 A JP 36368198A JP 2000187946 A JP2000187946 A JP 2000187946A
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signal
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Kazumi Iwata
和己 岩田
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CLV方式で記録されたディスク媒体をCA
V方式で再生するような場合でも、信頼性の高い同期信
号の検出保護を行う。 【解決手段】 同期信号SSの間隔の予測値AKに基づ
いて、検出窓WS3を生成する。この検出窓WS3に基
づいて、同期信号SS3が検出される。検出された同期
信号SS3から、タイミング信号TS3が生成される。
次に、このタイミング信号TS3と、前回のタイミング
信号TS2との間隔値BKが計測される。そして、この
計測された間隔値BKに基づいて次の検出窓WS4が生
成される。これらの動作は、水晶など安定したクロック
を用いて行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期信号の検出保
護回路に関し、例えば、線速度一定で信号が記録された
媒体を角速度一定で再生する光ディスク再生装置に好適
な同期検出保護回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどでは、ある決められた
規則でビット列に信号を変換して媒体上に直列的に記録
している。この場合に、記録された信号が正確に再生で
きるようにするため、予め決められたビット間隔で同期
信号が挿入されている。この同期信号を検出すること
で、信号再生が乱れても、次の間隔でビット同期がかか
り、正常な再生に入ることができる。一般に同期信号に
は、映像などの本来のデータのビット列には存在しない
信号列が含まれている。例えばCDの場合、データ領域
に記録されるビット列では、論理値の「1」あるいは
「0」が連続する個数は3個〜10個(3T〜10T、
Tはチャンネル周期)である。これに対し、同期信号パ
ターンには、「1」あるいは「0」が連続する個数が1
1個(11T)である信号が含まれている。媒体を再生
する際には、まず同期信号を検出し、続くビット列を一
定のビット数毎に区切って、その復調処理が行なわれ
る。
【0003】同期信号の検出(検出保護)にあたって
は、検出窓を設定する手法が一般的に行われている。図
10には、その様子が示されている。同期信号SS(S
S1,SS2,……)は、同図(A)に示すように、デー
タビット列DS中に適当な間隔で挿入されている。これ
を、同図(B)に示す検出窓WS(WS1,WS2,…
…)で検出する。すなわち、検出窓WS1で同期信号S
S1が検出されると、次の同期信号SS2が現れるタイ
ミングを予測し、このタイミング近辺のみで同期信号を
検出するように検出窓WS2の信号を生成することによ
って実行される。このような検出窓WSを利用する目的
は、再生したビット列がビット誤りを含む結果として、
同期信号SSを誤検出する可能性を除くことにある。
【0004】しかし、同期信号SS自体がビット誤りを
含んでいる場合、検出窓WS内においても同期信号SS
が検出できない場合がある。そこで、検出窓WSの範囲
内で同期信号SSを検出できなかった場合、その前の同
期信号からビット予測したタイミングに擬似的に同期信
号SSが検出されたと仮定し、そのタイミングを用いて
データの復調を継続する。この動作を同期保護と呼ぶ。
また、検出窓WS内での検出を、予め定めた回数を超え
て連続的に失敗した場合は、何らかの原因により同期外
れを起こしていると判断し、同期保護を取り止めるとと
もに、新たに同期信号を検出するようにすることも行わ
れている。
【0005】同期信号の検出予測には、2通りの方法が
用いられている。一つは、安定したクロックを用いて予
測する方法であり、他の一つは、同期検出保護回路の前
段にあるPLL(Phase Locked Loop)の発振クロックを
用いてビット数をカウントする方法である。
【0006】一方、CDやDVDは、ビット列が線速度
一定で記録(CLV記録)されており、再生系において
もCLV再生するのが一般的である。しかしながら、C
LV再生でディスク媒体の内側から外側に再生ヘッド
(ピックアップ)を急激に移動する際には、所望の線速
度にスピンドルモータが達するまでに時間を要する。こ
のため、近年では、CLV記録されたディスク媒体にお
いても、スピンドルモータの回転数が一定である角速度
一定で再生(CAV再生)することが行われている。こ
のような再生方法を用いた場合、再生されるビット列の
間隔はディスクの半径位置で異なるようになり、同期信
号の間隔も異なってくる。このため、前述の同期信号の
予測には、信号の転送速度に追従しているPLLクロッ
クが用いられている。このPLLクロックを用いる従来
技術としては、例えば、特開昭60−217561号,
特開昭60−145566号,特開昭60−83264
号がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなPLLを用いて所定のビット数をカウントする従
来の手法では、ディスク媒体上のディフェクト(ピット
欠陥)などによってPLLクロックが乱れたときに、正
常な予測が不可能になるという不都合がある。一例とし
て、欠陥が存在する区間でビットクロックが高い周波数
側に同期はずれを起こした場合を、図11に示す。図示
の例では、同期信号SS1は、検出窓WS1によって良
好に検出されている。ところが、次のデータビット列D
Sに欠陥PDが存在するため、PLLクロックが乱れ
る。すると、それをカウントして予測した次の検出窓W
S2のタイミングが図示のようにずれてしまい、結果的
に同期信号SS2を検出することができない。
【0008】また、最近のPLL回路技術の進歩によ
り、PLLの引き込み範囲を大きくすることによって、
CLV記録されたディスクをCLV再生する場合におい
ても、シーク(ヘッドの半径方向への高速移動)動作の
完了後スピンドルモータが定常状態に達する前にデータ
の復調を行わせようとする試みも多く見られる。この場
合も、前述の同期信号の予測にPLLクロックを用いる
ことになるが、PLLを使用する限り、前述した不都合
が発生する。
【0009】本発明は、以上の点に着目したもので、再
生の線速度が記録時と異なるようなディスク媒体の再生
においても、信頼性の高い同期信号検出及びその保護を
行うことができる同期検出保護回路を提供することを、
その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、媒体から読み出された信号から同期信号
を検出する同期検出保護回路において、前記同期信号を
検出する同期信号検出手段;前記同期信号の間隔の予測
値を保持する予測値保持手段;前記予測値に基づいて検
出窓を生成する検出窓生成手段;前記同期信号検出手段
で検出された同期信号に基づいてタイミング信号を生成
するタイミング信号生成手段;前記タイミング信号の間
隔を計測する間隔計測手段;前記間隔計測手段によって
計測された前記タイミング信号の間隔に基づいて前記予
測値保持手段に保持されている前記予測値を更新し、次
の検出窓生成の予測値とする予測値更新手段;を備えた
ことを特徴とする。
【0011】主要な形態の一つによれば、前記間隔計測
手段で計測された前記タイミング信号の間隔と、前記予
測値保持手段に保持されている前記予測値との差を算出
する差分値算出手段を備えており、前記予測値更新手段
は、前記差分値算出手段によって算出された前記差分値
に基づいて前記予測値を更新することを特徴とする。他
の形態によれば、前記間隔計測手段で計測された前記タ
イミング信号の間隔と、前記予測値保持手段に保持され
ている前記予測値との差を算出する差分値算出手段を備
えており、前記予測値更新手段は、前記間隔計測手段で
計測された前記タイミング信号の間隔と前記差分値算出
手段によって算出された前記差分値に基づいて前記予測
値を更新することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。以下の各実施形態において、対応す
る構成要素には同一の符号を用いることとする。
【0013】(1)実施形態1……最初に、図1及び図
2を参照しながら本発明の実施形態1について説明す
る。図1は、実施形態1の構成を示すブロック図であ
る。図1において、クロック発生器10の出力側は、デ
ィスク媒体12(ピックアップや駆動部を含む),同期
信号検出部14,タイミング信号生成部16,検出窓生
成部18,復調回路20,間隔計測部22,予測値更新
部24及び予測値保持部26にそれぞれ接続されてい
る。ディスク媒体12の出力側は、同期信号検出部14
及び復調回路20に接続されている。同期信号検出部1
4の出力側は、タイミング信号生成部16に接続されて
いる。タイミング信号生成部16の出力側は、検出窓生
成部18,復調回路20及び間隔計測部22にそれぞれ
接続されている。間隔計測部22の出力側は、予測値更
新部24に接続されている。予測値更新部24の出力側
は、予測値保持部26に接続されている。予測値保持部
26の出力側は、検出窓生成部18及び予測値更新部2
4に接続されている。
【0014】以上の各部のうち、クロック発生器10で
は、水晶などによって安定したクロックが生成され、各
部へ提供される。このクロックが、各部における動作の
基準となる。同期信号検出部14では、ディスク媒体1
2から読み出されたビット列から同期信号が検出され、
検出を通知するトリガー信号がタイミング信号生成部1
6へ送出される。タイミング信号生成部16では、同期
信号検出部14からのトリガー信号が検出窓生成部18
で生成された窓内に入っているときに、同期信号検出部
14からのトリガー信号からタイミング信号が生成され
る。しかし、窓内に入っていないときは、タイミング信
号内の擬似的に予測された位置にパルスを挿入する。ま
た、タイミング信号生成部16で生成されたタイミング
信号は、次の検出窓の生成のため、検出窓生成部18及
び間隔計測部22に送出される。
【0015】検出窓生成部18では、タイミング信号生
成部16からのタイミング信号をトリガーとしてカウン
トアップを開始し、予測値保持部26からの予測値を中
心として前後数ビットの検出窓が生成される。前述のよ
うに、生成された検出窓はタイミング信号生成部16に
も送られる。間隔計測部22では、タイミング信号生成
部16で生成されたタイミング信号(同期信号間の時間
間隔)がクロックに基づいて計測され、その計測値が予
測値更新部24へ出力される。予測値更新部24では、
その計測値(同期間隔値)が予測値保持部26の予測値
となる。予測値保持部26では、予測値更新部24で更
新された予測値が保持され、次の検出窓が生成されると
き、検出窓生成部18へ送出される。
【0016】次に、図2を参照しながら実施形態1の同
期間隔の予測について説明する。図2(A)は同期信号,
(B)は検出窓,(C)はタイミング信号及び同期間隔の関係
をそれぞれ示す。まず、同期信号SS1、SS2の実際
の間隔が「A」のとき、測定した間隔値がAKであると
する。この間隔値AKは、次の同期信号SS3を検出す
るための検出窓WS3中心点の予測値aとして、予測値
保持部26に保持される。
【0017】ここで、CLV方式で記録されたディスク
媒体12がCAV方式で再生される場合、スピンドルモ
ータ(図示せず)の回転数は一定である。このため、再
生されるビット列の間隔は、ディスク媒体12の半径位
置で異なり、同期信号SS2、SS3の間隔も異なって
くる。従って、保持された予測値AKと、実際の間隔B
との中心ずれが発生する。しかしながら、同期信号SS
3はまだ検出窓WS3の範囲にあるため、同期信号検出
部14からのトリガー信号でタイミング信号が生成され
る。
【0018】ところが、信号の再生を継続していくと、
実際の同期信号の間隔は、少しずつ変化して行く。図示
の例では徐々に拡大している。従って、検出窓WSの発
生間隔を一定にしてしまうと、同期信号SSと検出窓W
Sの中心ずれが累積し、やがては同期信号SSが検出窓
WSの外にはずれてしまうようになる。すると、同期信
号検出用のタイミング信号が生成できなくなる。そこ
で、本形態では、実際の間隔Cのとき、検出窓WS4を
生成する予測値として、前回の予測値AKではなく、前
回測定した間隔値BKを使用する。このようにすること
で、同期信号SSと検出窓WSのずれがあっても、その
累積が防止され、線速度の変化に追従して検出窓生成の
予測値が変化する。
【0019】以上の動作を、図1のブロックに沿って説
明すると、次のようになる。なお、最初予測値保持部2
6には、同期信号SS1、SS2の検出における間隔値
AKが保持されているものとする。検出窓生成部18で
は、この予測値a=AKに基づいて検出窓WS3を生成
する。タイミング信号生成部16では、同期信号検出部
14のトリガ信号から生成した同期信号SS3からタイ
ミング信号TS3が生成される。このタイミング信号T
S3は、検出窓生成部18及び間隔計測部22に供給さ
れる。間隔計測部22では、前回のタイミング信号TS
2と、今回のタイミング信号TS3との間隔値BKが計
測される。計測された間隔値BKは、予測値bとして予
測値更新部24に供給される。予測値更新部24は、予
測値保持部26に保持されている予測値aを、予測値b
に更新する。そして、次の検出窓WS4は、予測値b=
BKに基づいて生成される。
【0020】このように、本形態によれば、検出した2
つの同期信号の間隔で、今回の検出窓が生成される。同
期信号の間隔が変化するものの、検出窓が十分大きいた
め、良好に同期信号は検出される。次回の検出窓は、今
回検出した同期信号と前回検出した同期信号の間隔で生
成される。すなわち、検出窓の生成は、同期信号の間隔
の検出結果に基づいて修正を受けながら行われる。一
方、これらの動作は、クロック発生器10から出力され
る極めて安定したクロックに基づいて行われ、PLLの
ような乱れは生じない。従って、例えば、CLV方式で
記録されたディスク媒体をCAV方式で再生するような
場合でも、良好に同期信号を検出することができる。復
調回路20では、このようにして検出された同期信号を
利用して信号の復調が行われる。
【0021】(2)実施形態2……次に、図3〜図6を
参照しながら本発明の実施形態2について説明する。図
3は、実施形態2の構成を示すブロック図である。同図
に示すように、前記実施形態1に対し、差分値算出部2
8を追加した点で異なる。図3において、前記間隔計測
部22の出力側は、追加された差分値算出部28に接続
されている。差分値算出部28の出力側は、予測値更新
部30に接続されている。予測値保持部26の出力側
は、差分値算出部28及び検出窓生成部18にそれぞれ
接続されている。
【0022】以上各部のうち、差分値算出部28は、予
測値保持部26に保持されている予測値と、間隔計測部
22で計測された同期信号の間隔とが比較される。そし
て、その差が求められ、求められた差分値が予測値更新
部30へ送出される。このときの予測値と計測値との差
分値は、どちらからどちらを減算してもよい。また、そ
の出力形式も、絶対値+符号や、2の補数を用いたもの
など、どのような形式でもよい。本形態では、1例とし
て、実際の計測値から予測値を差し引き、出力形式とし
て絶対値+符号を用いている。
【0023】予測値更新部30では、 同期信号の間隔の計測値が予測値より大きければ、つ
まり差分値算出部28の出力の符号が正であれば、前回
の予測値に差のn倍を加算して次の予測値とする。 同期信号の間隔の計測値が予測値より小さければ、つ
まり差分値算出部28の出力の符号が負であれば、前回
の予測値から差のn倍を減算して次の予測値とする。 という具合に、予測値が更新される。
【0024】次に、図4〜図6のタイムチャートを参照
しながら、実施形態2の作用について説明する。最初に
図4を参照して、基本的な作用を説明する。図4中、
(A)は同期信号,(B)及び(C)は検出窓,(D)はタイミング
信号をそれぞれ示す。CLV方式で記録されたディスク
媒体がCAV方式で再生される場合であっても、近傍の
トラック間では、線速度はほぼリニアに変化する。ま
た、ディスクの偏心成分やスピンドルモータの回転偏差
によっても、一般に急激な線速度変化は見られず、近傍
のトラック間ではほぼリニアに線速度が変化する。
【0025】例えば、線速度がトラック間でリニアに変
化するときに、上記nをn=1としたとする(図4(B)
参照)。間隔値A、B、……を計測した時点で速度が上
昇しているとすると、同期信号SSの間隔値は大きくな
る(A<B)。しかし、その増大の程度は直線的であ
る。このため、計測した同期信号間隔値A、B、……と
予測値a、b、……との差は、前回計算した差A−aと
同じとなり、これが加算されて次回の予測値となる。こ
のような動作が、繰り返し行われる。すなわち、n=1
で、同期信号SSが検出窓WS内に検出されているとき
は、前記実施形態1とほぼ同様の動作となり、線速度の
変化に追従して同期信号間隔A、B、……の予測値a、
b、……が変化すると同時に、それらの差A−aは繰り
返されて、常に存在している。
【0026】一方、図4(C)に示するように、予測値b
に予め差A−aの2倍(n=2)を加算しておけば、同期
信号SSの測定間隔がBのときの予測値bは、図4(B)
と比較して、b=a+2×(A−a)=A+(A−a)
=Bとなる。すなわち、次に同期信号SSが現れる位置
と予測値bとが一致するようになり、同期信号検出の精
度を上げることができる。
【0027】次に、図5を参照して、前記n=1で同期
信号が検出できなかった場合の動作を説明する。図5
中、(A)は同期信号、(B)及び(D)は検出窓、(C)及び(E)
はタイミング信号を示す。まず、(A)〜(C)を参照して、
予測値を更新しない場合から説明する。同期信号SSの
実際の間隔Bを、実際の間隔Aとその同期信号SSに対
する予測値aで示すと、A+(A−a)となる。同様
に、実際の間隔Cは、A+(A−a)+(A−a)とな
る。ここで、実際の間隔Bと実際の間隔Cの間に欠陥同
期信号DSSがあると仮定する。別言すれば、実際の間
隔Bと実際の間隔Cの間の同期信号が検出できなかった
と仮定する。
【0028】前記実施形態1では、タイミング信号生成
部16において、同期信号検出部14からのトリガー信
号が検出窓生成部18からの検出窓内に入っていなけれ
ば、予測値で予測された位置に擬似的にタイミング信号
にパルスを挿入している。従って、同期信号SSが検出
できなかった場合、予測値は更新されない。図5(B)の
例では、実際の間隔Bと実際の間隔Cの間で同期信号S
Sが検出できなかったため、実際の間隔Cのときの予測
値cは、実際の間隔Bのときの予測値bと同様である。
すなわち、予測値c=b=a+(A−a)=Aである。
このように、予測値が更新されないと、次に同期信号検
出が行われるときのタイミング信号と検出窓との差(中
心点ずれ)は、3(A−a)となり(図5(B)参照)、
誤検出の可能性も増大する。更に、同期信号SSが連続
して検出できないような媒体を再生する際には、誤検出
の可能性が更に増大する。
【0029】そこで、同期信号SSが検出できなかった
場合にも、同期信号SSが検出できた場合と同様の誤差
に抑えるように、擬似的にタイミング信号パルスを挿入
するタイミングが変更される。すなわち、同期信号SS
が連続して検出できなかった回数をr(図5の場合はr
=1)としたとき、前回正常に予想した予測値(図5で
は予測値b)に前回差分値算出部28で計測された値
(図5ではA−a)のr+1倍(図5では2倍)を加減
算する。具体的には、図5(D)に示すように、予測値c
をb+2×(A−a)とする。これにより実際の同期信
号SSがくるタイミングとの差はA−aとなり、同期信
号SSが正常に検出された場合と同様の誤差となる。こ
のような処理が、差分値算出部28で行われる
【0030】前記図5は、n=1で同期信号SSが検出
できなかった場合の動作であるが、図6は、n=2で同
期信号SSが検出できなかった場合の動作である。図6
中、(A)は同期信号、(B)及び(C)は検出窓、(D)はタイミ
ング信号を示す。図6(B)には、同期信号SSが検出で
きなかった場合で、予測値a、b、……を更新しないと
きの予測値と実際の間隔A、B、……が示されている。
n=2とした場合、実際の間隔がAのときの予測値はa
で、差はA−aである。実際の間隔がBのとき、予測値
はb=a+2×(A−a)=A+(A−a)である。
【0031】ここで、実際の間隔B、Cの間に欠陥同期
信号DSSがあると仮定する。予測値を更新しないとす
ると、実際の間隔がCのとき、予測値はc=b=A+
(A−a)である。予測値cと実際の間隔Cと比較する
と、それらの差はA−aとなる(図6(A)及び(B)参
照)。
【0032】これに対し、予測値更新を行うと、図6
(C)に示すようになる。同期信号SSが正常に検出され
た実際の間隔がBのとき、予測値はb=a+2×(A−
a)=A+(A−a)である。ここで、前記の場合と同
様に、実際の間隔B、Cの間に欠陥同期信号DSSがあ
ると仮定する。線速度がリニアに変化するとすれば、実
際の間隔Cは、前回の間隔Bに対してA−a長くなる。
そこで、この分を補正する。すなわち、同期信号SSが
検出できなかった場合の予測値cを、前回差分値算出部
28で正常に計測された値A−aを前回の予測値bに加
算した値とし、c=b+(A−a)=A+(A−a)+
(A−a)とする。その結果、実際の間隔Cと予測値c
とが一致するようになる。
【0033】以上のように、今回の同期信号間隔の計測
値と予測値の差分に応じて次回の予測値が設定される。
また、前記差分は、同期信号が検出されなかった場合で
も、検出された場合と同様に更新される。このため、同
期信号を良好に検出することが可能となる。
【0034】(3)実施形態3……次に、図7〜図9を
参照しながら実施形態3について説明する。図7は、実
施形態3の構成を示すブロック図である。上述した実施
形態2と比較すると、間隔計測部22の出力側が予測値
更新部32に接続されている点で異なる。予測値更新部
32では、間隔計測部22で計測された同期信号SSの
間隔と、差分値算出部28で算出された差を基に予測保
持部26の予測値が更新される。この場合に、 同期信号SSの間隔の計測値が予測値より大きけれ
ば、つまり差分値算出部28の出力の符号が正であれ
ば、前回の間隔値に差のk倍を加算して次の予測値とす
る。 同期信号SSの間隔の計測値が予測値より小さけれ
ば、つまり差分値算出部28の出力の符号が負であれ
ば、前回の間隔値から差のk倍を減算して次の予測値と
する。 という具合に、予測値が更新される。なお、前記実施形
態2では前回の予測値に加算されるのに対し、本形態で
は計測値に加算される点で、両者は異なる。
【0035】図8には、本実施形態の基本的な作用が示
されている。図8中、(A)は同期信号、(B)は検出窓、
(C)はタイミング信号を示す。前記k=1とすれば、同期
信号SSが検出窓WS内で検出されているときは、前記
実施形態2のn=2の場合と同様の動作となる。すなわ
ち、予測値は線速度の変化に追従するようになり、予測
値bは実際の同期信号が現れる位置と一致する。
【0036】次に、図9を参照して、同期信号SSが検
出できなかった場合の動作を説明する。なお、k=1と
する。図9中、(A)は同期信号、(B)及び(C)は検出窓、
(D)はタイミング信号を示す。同図(A)に示すように、間
隔B、Cの間に欠陥同期信号DSSが含まれているもの
とする。図9(B)には、同期信号が検出できなかった場
合で、予測値が更新されない場合の予測値と実際の間隔
との関係が示されている。ここで、実際の間隔がBのと
き、予測値はb=AK+(A−a)で、測定した間隔値
はBKである。実際の間隔Aと実際の間隔Bの間では、
同期信号SSが正常に検出されているので、実際の間隔
Bでは、BK=b=AK+(A−a)である。しかし、
同期信号が検出できなかった場合に予測値は更新されな
いと、実際の間隔Cの予測値は、実際の間隔Bで測定し
た間隔値BKとなる。すなわち、予測値c=BK=AK
+(A−a)=A+(A−a)となる。この場合の予測
値cと実際の間隔C比較すると、差はA−aとなる。
【0037】これに対し、図9(C)には、同期信号が検
出できなかった場合で、予測値が更新された場合の予測
値と実際の間隔との関係が示されている。この場合は、
前回測定した間隔値BKに差(A−a)を加算し、これ
を予測値として更新する。この予測値cはBK+(A−
a)であるため、c=BK+(A−a)=A+(A−
a)+(A−a)となり、予測値cは実際の間隔Cと一
致するようになる。以上の図9の関係は、前記図6と同
様である。
【0038】なお、本発明は何ら上記形態に限定される
ものではない。例えば、前記形態では、CLV方式で記
録されたディスク媒体をCAV方式で再生するような場
合について説明したが、再生時に線速度が変化する方式
の他、各種の媒体の再生に適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。 PLLを用いることなく同期信号を検出保護するた
め、ディフェクトなどによるPLLの発振周波数の乱れ
(不安定さ)の影響を受けることなく同期信号の検出保
護が可能である。 同期信号の間隔が変動する場合でも、その変動に応じ
て検出窓が生成されるので、例えば、CLV方式で記録
されたディスク媒体をCAV方式で再生するような場合
でも、良好に同期信号を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】前記実施形態1の作用を示すタイムチャートで
ある。
【図3】本発明の実施形態2の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】前記実施形態2の同期信号検出時の作用を示す
タイムチャートである。
【図5】前記実施形態2の同期信号非検出時でn=1の
場合の作用を示すタイムチャートである。
【図6】前記実施形態2の同期信号非検出時でn=2の
場合の作用を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の実施形態3の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】前記実施形態3の同期信号検出時の場合の作用
を示すタイムチャートである。
【図9】前記実施形態3の同期信号非検出時の場合の作
用を示すタイムチャートである。
【図10】同期信号間隔の予測と検出窓の設定の様子を
示すタイムチャートである。
【図11】欠陥による誤った予測の例を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
10…クロック発生器 12…媒体 14…同期信号検出部 16…タイミング信号生成部 18…検出窓生成部 20…復調回路 22…間隔計測部 24,30,32…予測値更新部 26…予測値保持部 28…差分値算出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体から読み出された信号から同期信号
    を検出する同期検出保護回路において、 前記同期信号を検出する同期信号検出手段;前記同期信
    号の間隔の予測値を保持する予測値保持手段;前記予測
    値に基づいて検出窓を生成する検出窓生成手段;前記同
    期信号検出手段で検出された同期信号に基づいてタイミ
    ング信号を生成するタイミング信号生成手段;前記タイ
    ミング信号の間隔を計測する間隔計測手段;前記間隔計
    測手段によって計測された前記タイミング信号の間隔に
    基づいて前記予測値保持手段に保持されている前記予測
    値を更新し、次の検出窓生成の予測値とする予測値更新
    手段;を備えたことを特徴とする同期検出保護回路。
  2. 【請求項2】 前記間隔計測手段で計測された前記タイ
    ミング信号の間隔と、前記予測値保持手段に保持されて
    いる前記予測値との差を算出する差分値算出手段を備え
    ており、 前記予測値更新手段は、前記差分値算出手段によって算
    出された前記差分値に基づいて前記予測値を更新するこ
    とを特徴とする請求項1記載の同期検出保護回路。
  3. 【請求項3】 前記間隔計測手段で計測された前記タイ
    ミング信号の間隔と、前記予測値保持手段に保持されて
    いる前記予測値との差を算出する差分値算出手段を備え
    ており、 前記予測値更新手段は、前記間隔計測手段で計測された
    前記タイミング信号の間隔と前記差分値算出手段によっ
    て算出された前記差分値に基づいて前記予測値を更新す
    ることを特徴とする請求項1記載の同期検出保護回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126372A (ja) * 2000-10-27 2002-05-08 Alps Electric Co Ltd 遠隔制御遊具装置
JP2002288945A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Ricoh Co Ltd Pll装置

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JP2002126372A (ja) * 2000-10-27 2002-05-08 Alps Electric Co Ltd 遠隔制御遊具装置
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