JP2000185475A - 感熱転写シート - Google Patents

感熱転写シート

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JP2000185475A
JP2000185475A JP10364509A JP36450998A JP2000185475A JP 2000185475 A JP2000185475 A JP 2000185475A JP 10364509 A JP10364509 A JP 10364509A JP 36450998 A JP36450998 A JP 36450998A JP 2000185475 A JP2000185475 A JP 2000185475A
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勉 瀧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度で緑味のシアンを与えるシアン色材層
を有する感熱転写シートを提供する。 【解決手段】 【化1】 で示され、λmaxが635〜685nmであるシアン
色素を2種以上を555〜635nmに吸収波長を有す
るシアン色素を1種以上含有するシアン色材層を有する
感熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はいわゆる感熱転写記
録方式によるカラーハードコピーに使用される感熱転写
シートに関するものであり、特に昇華感熱記録方式に使
用される感熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ画像等の電気信号によるカ
ラー画像をカラーハードコピーに変換するための技術が
進歩してきており、例えば、電子写真、インクジェッ
ト、感熱転写等の方式が検討されている。これらのなか
でも、特に感熱転写方式は、装置の保守や操作の容易な
点、装置の小型化の可能な点等から有利である。感熱転
写方式には、基材上の色材層を加熱によって溶融させ、
それを受像シートに転写する溶融転写方式と、色材層中
の色素のみを被記録材に移行させるいわゆる昇華転写方
式とが知られている。昇華転写方式は、移行する色素の
量を加熱の程度で制御することができることから、濃度
階調性の表現が可能であり、フルカラープリントをはじ
め、精細な画像を得ることに適している。通常のカラー
プリントは、黄色、マジェンタ、シアンの3原色によっ
て表現され、昇華転写方式に用いられる感熱転写シート
も、通常は黄色、マジェンタ、シアンの3色、または、
これらに黒を含む4色の色材層が基材上に順に配置され
ている。ビデオの画像信号から忠実に色を再現するに
は、感熱転写シートの黄色、マジェンタ、シアンの3原
色はビデオ信号の原色の色に近いことが望ましく、特に
シアンは例えばオフセット印刷で用いられるシアンより
もかなり緑味のものが求められている。また、できあが
った画像は劣悪な環境での保管に耐え得なければなら
ず、そのためには例えば光や物理的刺激に対する耐性も
求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでシアン色材層
については種々検討がなされてきた。例えば、特開昭6
3−199687号公報には、複数のシアン色素を配合
することが開示されているが、いずれも、その具体的例
で挙げられている色素の組み合わせでは、高濃度で緑味
のシアン画像を与え、かつ、得られた画像の光や物理的
刺激に対する耐性(画像安定性)が十分なシアン色材層
は得られていなかった。特に、緑味のシアン色素には高
温保存やキズ等の物理的刺激によって印画画像から結晶
析出しやすく、緑味のシアン画像の保存安定性には課題
があった。従って本発明の目的は、感熱転写により高濃
度で緑味のシアン画像が得られ、かつ良好な画像保存安
定性、すなわち様々な物理的刺激によっても結晶析出し
にくく、耐光性がよい画像を与える感熱転写シートを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】感熱転写して得られた印
画画像においては、転写された色素が表面付近に大きく
濃縮された状態で存在し、表面から距離が隔たる(深く
なる)につれて色素濃度が急速に低下するという、深さ
方向に大きな濃度勾配を持った状態にあると一般的に考
えられている。このような状態においては、通常の均一
系と比べて現象の予測が困難であり、また、均一系と同
じ現象が起こることも考えにくい。従って、画像からの
色素結晶析出の問題に関しても、画像上の傷の有無にか
かわらず、色素結晶の析出が起こりにくくするための方
法は明らかではなく、色素の組み合わせを試行錯誤して
検討するしかないのである。
【0005】本発明者らは鋭意検討の結果、シアン色材
層中に、特定構造をもつ2種以上のシアン色素を組み合
わせて配合した感熱転写シートを用いることで、高濃度
で緑味のシアン画像が得られ、かつ様々な保存条件にお
いても良好な画像保存安定性が得られることを見いだし
本発明に到った。すなわち、本発明の要旨は、基材の少
なくとも一方の面にシアン色材層を設けた感熱転写シー
トであって、該シアン色材層が下記一般式(1)で示さ
れる色素を少なくとも2種類含有する感熱転写シートに
おいて、これらの色素のλmaxが635〜685nm
であり、かつ、これらの色素の各々のR1 で示される置
換基の炭素数の合計が3以上であることを特徴とする感
熱転写シート。
【0006】
【化5】
【0007】(式中、−A−は−NHCO−、−NHC
OO−、−CONH−、または−CONR6 −を表し、
6 は置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよい低級アルケニル基、置換されていてもよいアリ
ール基、置換されていてもよいアラルキル基、またはア
ルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい
複素環を表す。R1 は置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換され
ていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラル
キル基、またはアルキル基もしくはハロゲン原子で置換
されていてもよい複素環を表し、R2 およびR3 はそれ
ぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基を表し、
4 は水素原子または置換されていてもよい低級アルキ
ル基を表し、R5 は水素原子または置換されていてもよ
い低級アルキル基を表し、X1 は水素原子またはハロゲ
ン原子を表す。また、X1 はR4 と連結して、置換され
ていてもよい環を形成してもよい。)に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の感熱転写シートは、基材と、その少なくとも一
方の面に設けられたシアン色材層から構成され、好まし
くはシアン色材層と黄色色材層を有し、より好ましくは
黄色、マジェンタ、シアンの3原色の色材層、あるい
は、これらの3原色に黒色の色材層を加えた4色の色材
層を面順次に有している。本発明においてシアン色材層
とは、400〜700nmにおける最大吸収波長が58
0〜700nmにある色材層をいう。
【0009】基材としては、通常薄葉状フィルムが用い
られ、具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリアラミドフィルム、ポリ
イミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリフェ
ニレンサルファイドフィルム、ポリスルホンフィルム、
セロファン、トリアセテートフィルム、ポリプロピレン
フィルムなどが挙げられ、好ましくはポリエチレンテレ
フタレートフィルム、特に好ましくは2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムが用いられる。ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムは、機械的強度、寸法安定
性、耐熱性、価格などの面から好適である。基材の厚さ
は、通常1〜30μm、好ましくは2〜10μmであ
る。
【0010】基材には、色材層との接着性を向上させる
ために、基材表面にコロナ処理を行っても、ポリエステ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系
樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂などの
樹脂によるアンカーコートを設けてもよい。色材層は、
通常色素とバインダー樹脂を含有している。本発明の感
熱転写シートは、λmaxが635〜685nmである
シアン色素を少なくとも2種類含有するシアン色材層を
有する。これらのシアン色素は好ましくは一般式(1)
で示される色素を少なくとも1種類含有し、さらに好ま
しくは一般式(1)で示される色素を少なくとも2種類
含有する。
【0011】
【化6】
【0012】一般式(1)において、−A−は−NHC
O−、−NHCOO−、−CONH−、または−CON
6 −を表し、好ましくは−NHCO−、−NHCOO
−、または−CONH−を表し、より好ましくは−NH
CO−または−NHCOO−を表す。R6 は置換されて
いてもよいアルキル基、置換されていてもよい低級アル
ケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換され
ていてもよいアラルキル基、またはアルキル基もしくは
ハロゲン原子で置換されていてもよい複素環を表す。R
1 は置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
もよい低級アルケニル基、置換されていてもよいアリー
ル基、置換されていてもよいアラルキル基、またはアル
キル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい複
素環を表し、好ましくはアルキル基、低級アルケニル
基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子で置換さ
れた低級アルキル基、ヒドロキシル基で置換された低級
アルキル基、シアノ基で置換された低級アルキル基、エ
ーテル結合を有するアルキル基、複素環で置換されたア
ルキル基、または複素環を表し、より好ましくは低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、炭素数6〜10のアリー
ル基、炭素数7〜10のアラルキル基、クロロエチル
基、低級アルコキシアルキル基、テトラヒドロフルフリ
ル基、炭素数9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭
素数8〜12のアリールオキシエチル基、低級アルケニ
ルオキシエチル基、またはヘテロ原子としてO、Nある
いはSを含んでいる複素環を表し、さらに好ましくは低
級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基、トルイ
ル基、ベンジル基、テトラヒドロフルフリル基、低級ア
ルコキシ低級アルキル基、フリル基、ピリジル基、また
はチエニル基を表し、特に好ましくはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ベンジル基、
低級アルコキシエチル基、またはフリル基を表す。
【0013】R2 は置換されていてもよいアルキル基、
好ましくは低級アルキル基、より好ましくはメチル基、
エチル基、プロピル基、またはブチル基を表し、さらに
好ましくはエチル基、プロピル基、またはブチル基を表
し、特に好ましくはエチル基を表す。R3 は置換されて
いてもよいアルキル基を表し、好ましくは低級アルキル
基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロ
キシル基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換
された低級アルキル基、エーテル結合を有するアルキル
基、アミド結合を有するアルキル基、またはスルフォニ
ルアミノ結合を有するアルキル基を表し、より好ましく
は低級アルキル基、クロルエチル基、ヒドロキシエチル
基、低級アルコキシエチル基、炭素数9〜12のアラル
キルオキシエチル基、または炭素数8〜12のアリール
オキシエチル基を表し、さらに好ましくはエチル基、プ
ロピル基、またはブチル基を表し、特に好ましくはエチ
ル基を表す。
【0014】R4 は水素原子または置換されていてもよ
い低級アルキル基、好ましくは水素原子、メチル基、ま
たはエチル基、より好ましくはメチル基またはエチル基
を表す。R5 は水素原子または置換されていてもよい低
級アルキル基、好ましくは水素原子またはメチル基、よ
り好ましくはメチル基を表す。X1 は水素原子またはハ
ロゲン原子を表し、X1 はR4 と連結して、置換されて
いてもよい環を形成してもよい。好ましくはX1 は水素
原子、塩素原子、または臭素原子を表し、より好ましく
は塩素原子を表す。X1 が塩素原子であると一般式
(1)で表される色素の色目が緑味になり、色素のλm
axが635〜685nmの範囲になる傾向がみられ
る。好ましい一般式(1)の例としては、−A−は−N
HCO−または−NHCOO−を表し、R1 はメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ベ
ンジル基、低級アルコキシエチル基、またはフリル基を
表し、R2 およびR3はエチル基を表し、R4 はメチル
基またはエチル基を表し、R5 は水素原子またはメチル
基を表し、X1 は塩素原子を表す。
【0015】本発明において、一般式(1)で示され、
635〜685nmの間にλmaxを持つ色素を少なく
とも2種類配合するときには、これらの色素の各々のR
1 で示される置換基の炭素数の合計が3以上である必要
がある。炭素数の合計した値が3に満たないと、印画画
像から結晶が析出しやすく、本発明の効果は得られな
い。本発明に用いられるシアン色材層は、通常一般式
(1)で示される色素を少なくとも2種類含有するが、
色素の組み合わせとしては、好ましくは一般式(1)に
おいてX1 がハロゲン原子である色素を少なくとも1種
類含有するか、一般式(1)においてR5 が置換されて
いてもよい低級アルキル基である色素を少なくとも1種
類含有する組み合わせ、一般式(1)においてX1 がハ
ロゲン原子である色素を少なくとも1種類および一般式
(1)においてX1 がハロゲン原子である色素を少なく
とも1種類含有する組み合わせ、または一般式(1)に
おいてX 1 がハロゲン原子である色素を少なくとも1種
類および一般式(1)においてR 5 がメチル基またはエ
チル基である色素を少なくとも1種類含有する組み合わ
せである。
【0016】本発明の感熱転写シートのシアン色材層
は、λmaxが635〜685nmであるシアン色素の
含有量は、それぞれ、シアン色材層中のシアン色素の全
重量の通常10重量%以上、好ましくは20重量%以上
であり、更に好ましくは25重量%以上である。一般式
(1)で示される色素は、目標とするビデオ信号のシア
ン色を表現するにはやや緑味すぎる場合があるので、本
発明の感熱転写シートのシアン色材層はλmaxが63
5〜685nmであるシアン色素少なくとも2種類のほ
かに、トルエン溶液中で測定したときに555〜635
nmに吸収ピークを持つシアン色素を少なくとも1種類
含有するのが好ましい。555〜635nmに吸収ピー
クを持つシアン色素としては、耐光性、画像の保存安定
性、印画濃度の点から、通常一般式(2)、一般式
(3)、および一般式(4)からなる群から選ばれた少
なくとも1種類の色素であり、好ましくは一般式(2)
および一般式(3)からなる群から選ばれた少なくとも
1種類の色素であり、より好ましくは一般式(2)で示
される少なくとも1種類の色素である。
【0017】
【化7】
【0018】一般式(2)において、−D−は−NHC
O−、−NHCOO−、−CONH−、または−CON
16−、好ましくは−NHCO−、−NHCOO−、ま
たは−CONH−、より好ましくは−NHCO−または
−NHCOO−を表す。R16は置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置
換されていてもよいアリール基、置換されていてもよい
アラルキル基、またはアルキル基もしくはハロゲン原子
で置換されていてもよい複素環を表す。R11は置換され
ていてもよいアルキル基、置換されていてもよい低級ア
ルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換さ
れていてもよいアラルキル基、またはアルキル基もしく
はハロゲン原子で置換されていてもよい複素環を表し、
好ましくはアルキル基、低級アルケニル基、アラルキル
基、アリール基、ハロゲン原子で置換された低級アルキ
ル基、ヒドロキシル基で置換された低級アルキル基、シ
アノ基で置換された低級アルキル基、エーテル結合を有
するアルキル基、複素環で置換されたアルキル基、また
は複素環を表し、より好ましくは低級アルキル基、低級
アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数
6〜10のアリール基、クロロエチル基、低級アルコキ
シアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、炭素数9〜
12のアラルキルオキシエチル基、炭素数8〜12のア
リールオキシエチル基、低級アルケニルオキシエチル
基、またはヘテロ原子としてO、NあるいはSを含んで
いる複素環を表し、さらに好ましくは低級アルキル基、
低級アルケニル基、フェニル基、トルイル基、ベンジル
基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコキシ低級ア
ルキル基、フリル基、ピリジル基、またはチエニル基を
表し、特に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ベンジル基、低級アルコキ
シエチル基、またはフリル基を表す。
【0019】R12は置換されていてもよいアルキル基、
好ましくは低級アルキル基、より好ましくはメチル基、
エチル基、プロピル基、またはブチル基、さらに好まし
くはエチル基、プロピル基、またはブチル基、特に好ま
しくはエチル基を表す。R13は置換されていてもよいア
ルキル基を表し、好ましくは低級アルキル基、ハロゲン
原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシル基で置
換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級ア
ルキル基、エーテル結合を有するアルキル基、アミド結
合を有するアルキル基、またはスルフォニルアミノ結合
を有するアルキル基を表し、より好ましくは低級アルキ
ル基、クロルエチル基、ヒドロキシエチル基、低級アル
コキシエチル基、炭素数9〜12のアラルキルオキシエ
チル基、または炭素数8〜12のアリールオキシエチル
基を表し、さらに好ましくはエチル基、プロピル基、ま
たはブチル基を表し、特に好ましくはエチル基を表す。
【0020】R14は水素原子または置換されていてもよ
い低級アルキル基、好ましくは水素原子、メチル基、ま
たはエチル基を表し、より好ましくはメチル基またはエ
チル基を表す。R15は水素原子または置換されていても
よい低級アルキル基、好ましくは水素原子またはメチル
基を表す。X2 は水素原子またはハロゲン原子を表し、
2 はR14と連結して、置換されていてもよい環を形成
してもよい。好ましくは、X2 は水素原子、塩素原子、
または臭素原子を表し、X2 はR14と連結して、置換さ
れていてもよい環を形成してもよい。より好ましくは、
2 は水素原子を表す。X2 が水素原子であると一般式
(2)で表される色素の色目が赤みを帯びる傾向にある
ので、555〜635nmの範囲に吸収波長を有するよ
うになる。好ましい一般式(2)の例としては、−D−
は−NHCO−または−NHCOO−を表し、R11はメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ベンジル基、低級アルコキシエチル基、またはフリ
ル基を表し、R12およびR13はエチル基を表し、R14
メチル基またはエチル基を表し、R15は水素原子または
メチル基を表し、X2 は水素原子を表す。
【0021】
【化8】
【0022】一般式(3)において、R21およびR22
それぞれ独立に、置換されていてもよい低級アルキル
基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換され
ていてもよいアリール基、または置換されていてもよい
アラルキル基を表し、R21およびR22は結合して環を形
成していてもよい。好ましくはR21およびR22はそれぞ
れ独立に、低級アルキル基、低級アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、ハロゲン原子で置換された低級ア
ルキル基、ヒドロキシル基で置換された低級アルキル
基、シアノ基で置換された低級アルキル基、低級アルコ
キシ低級アルキル基、低級アルケニルオキシ低級アルキ
ル基、低級アラルキルオキシ低級アルキル基、アリール
オキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキシ
低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキ
ル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル基、低級
アルキルカルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルコ
キシカルボニルオキシ低級アルキル基、または低級アル
コキシエトキシ低級アルキル基を表す。より好ましくは
21およびR22は低級アルキル基、低級アルケニル基、
アラルキル基、モノクロル低級アルキル基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノエチル基、低級アルコキシエチ
ル基、低級アルケニルオキシエチル基、低級アラルキル
オキシエチル基、アリールオキシエチル基、テトラヒド
ロフルフリルオキシエチル基、または低級アルコキシエ
トキシエチル基を表す。
【0023】R23は水素原子、ハロゲン原子、置換され
ていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低
級アルケニル基、置換されていてもよい低級アルコキシ
基、ホルミルアミノ基、置換されていてもよいアシルア
ミノ基、置換されていてもよい低級アルキルスルフォニ
ルアミノ基、または低級アルコキシカルボニルアミノ基
を表し、好ましくは水素原子、塩素原子、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、または置換されていて
もよいアシルアミノ基を表し、より好ましくは水素原
子、メチル基、塩素原子、またはアシルアミノ基を表
す。R24は水素原子、ハロゲン原子、置換されていても
よい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコ
キシ基、または置換されていてもよい低級アルケニル基
を表し、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、炭素数4
以下のアルキル基、または炭素数4以下のアルコキシ基
を表し、より好ましくは水素原子、またはメトキシ基を
表す。
【0024】好ましい一般式(3)の例としては、R21
およびR22は低級アルキル基、低級アルケニル基、アラ
ルキル基、モノクロル低級アルキル基、ヒドロキシ低級
アルキル基、シアノエチル基、低級アルコキシエチル
基、低級アルケニルオキシエチル基、低級アラルキルオ
キシエチル基、アリールオキシエチル基、テトラヒドロ
フルフリルオキシエチル基、または低級アルコキシエト
キシエチル基を表し、R 23は水素原子、メチル基、塩素
原子、またはアシルアミノ基を表し、R24は水素原子、
またはメトキシ基を表す。
【0025】
【化9】
【0026】一般式(4)においてR31およびR32はそ
れぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよい低級ア
ルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置
換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていて
もよいアリール基、または置換されていてもよい複素環
基を表す。好ましくは、R31およびR32はそれぞれ独立
に、水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、
置換されていてもよい低級アルケニル基、または置換さ
れていてもよい低級アリール基を表す。より好ましく
は、R31およびR32はそれぞれ独立に、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、フェニル基、またはトルイル基を表す。
【0027】λmaxが635〜685nmである緑味
のシアン色素と555〜635nmに吸収ピークを有す
る赤味のシアン色素との配合比は、重量比で、通常9
7.5:2.5〜30:70、好ましくは95:5〜5
0:50である。ビデオ信号のシアン原色の色を忠実に
再現するためには、シアン色材層を下記の特定の被記録
材に感熱転写したときの印画物の色相角が、通常210
〜245度、好ましくは215〜235度である。 色相角を調べるための被記録材 ポリビニルフェニルアセタール樹脂65部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名:
VAGD、ユニオンカーバイド(株)製)35部、変性
用シリコーンワニス(商品名:TSR−160、固形分
濃度60%、東芝シリコーン(株)製)15部、ヘキサ
メチレンジイソシアネート系多官能イソシアネート化合
物(商品名:マイテックNY−710A、固形分濃度7
5%、三菱化学(株)製)6部、アミノ変性シリコーン
オイル(商品名:KF393、信越化学工業(株)製)
1部、メチルエチルケトン300部、トルエン300部
を混合攪拌して塗布液を作成した。ここで、部は重量部
を、%は重量%を示す。この塗布液を、厚み150μm
のポリプロピレン製合成紙(商品名:ユポFPG15
0、王子油化合成紙(株)製)にワイヤーバーで塗布、
乾燥し(乾燥膜厚約5μm)、さらにオーブン中で60
℃で48時間熱処理することにより受像体を作製した。
上記のポリビニルフェニルアセタール樹脂はポリビニル
アルコール(鹸化度99モル%、重合度1700)をフ
ェニルアセトアルデヒドでアセタール化することにより
得たものであり、下記式で示される構造であった。
【0028】
【化10】
【0029】本発明における色相角は、DIN−NBフ
ィルターを用いて測定した色濃度が1.0付近の色につ
いて、D50光源、視野角2度の観測条件で測定する。
なお、色相角はCIELAB色空間においてarcta
n(b* /a* )で表され、a* <0,b* <0のとき
に180度〜270度となるように定める。色相角の調
整する方法としては、例えば、一般式(1)で表される
色素の置換基を選ぶ方法や、また、λmaxが635〜
685nmである色素と、555〜635nmの間に吸
収ピークを有する色素の混合量比を変更する方法が挙げ
られる。本発明の感熱転写シートに用いられる黄色色材
層は、通常ピリドン系黄色色素、キノフタロン系黄色色
素、ピラゾロン系黄色色素、ピラゾール系黄色色素、お
よびジスアゾ系黄色色素からなる群から選ばれた黄色色
素を少なくとも1種類含有し、好ましくはこれらの群か
ら選ばれた黄色色素を少くとも2種類含有する。印画物
の耐光性、シアン色素と組み合わせたときの緑色印画物
の鮮明性の点から、さらに好ましくは黄色色材層はピリ
ドン系黄色色素、キノフタロン系黄色色素、およびピラ
ゾロン系黄色色素からなる群から選ばれた黄色色素を1
種類含有し、特に好ましくはこれらの群から選ばれた黄
色色素を少なくとも2種類含有する。本発明で用いられ
るピリドン系黄色色素は通常一般式(5)で示される。
【0030】
【化11】
【0031】一般式(5)において、R41は低級アルキ
ル基を表し、好ましくはメチル基またはエチル基を表
し、より好ましくはメチル基を表す。R42は置換されて
いてもよいアルキル基または置換されていてもよいアル
ケニル基を表し、好ましくはアルキル基、アラルキル
基、またはアルコキシアルキル基を表し、より好ましく
は低級アルキル基、ベンジル基、または低級アルコキシ
アルキル基を表す。R43は水素原子、ハロゲン原子、置
換されていてもよい低級アルキル基、シアノ基、−OX
3 基、−COX3 基、または−COOX3 基を表し、好
ましくは水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよ
い低級アルキル基、−OX3 基、または−COOX3
を表し、より好ましくは水素原子を表す。
【0032】R44およびR45はそれぞれ独立に、水素原
子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル
基、シアノ基、−OX3 基、−COX3 基、または−C
OOX3 基を表し、好ましくはそれぞれ独立に、水素原
子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキル
基、−OX3 基、または−COOX3 基を表し、より好
ましくはそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、塩素
原子、低級アルキル基、トリフルオロメチル基、−OX
3 基、または−COOX3 基を表し、X3 は置換されて
いてもよい低級アルキル基、置換基されていてもよいア
リール基、または置換されていてもよい複素環を表す。
好ましくは、X3 は低級アルキル基、アルコキシアルキ
ル基、アルコキシアルコキシアルキル基などの1つ以上
のエーテル結合を有するアルキル基、置換されていても
よいフェニル基、アラルキル基、または置換されていて
もよい複素環を表す。より好ましくは、X3 は低級アル
キル基、低級アルコキシアルキル基、置換されていても
よいフェニル基、置換されていてもよいベンジル基、ま
たは置換されていてもよい複素環を表す。
【0033】好ましい一般式(5)の例としては、R41
はメチル基を表し、R42は低級アルキル基、ベンジル
基、または低級アルコキシアルキル基を表し、R43は水
素原子を表し、R44およびR45はそれぞれ独立に、水素
原子、フッ素原子、塩素原子、低級アルキル基、トリフ
ルオロメチル基、−OX3 基、または−COOX3 基を
表し、X3 は低級アルキル基、低級アルコキシアルキル
基、置換されていてもよいフェニル基、置換されていて
もよいベンジル基、または置換されていてもよい複素環
を表す。本発明で用いられるキノフタロン系黄色色素
は、通常一般式(6)で示される。
【0034】
【化12】
【0035】一般式(6)において、R51は水素原子ま
たは低級アルキル基を表し、好ましくは水素原子または
炭素数1〜4のアルキル基を表す。R52は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、または置換されていてもよ
いフェノキシ基を表し、好ましくは水素原子またはハロ
ゲン原子を表し、より好ましくは水素原子または臭素原
子を表す。Eは−COOR53基または−CONR5455
基を表す。R53は置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、または置換され
ていてもよいアリール基を表し、好ましくは置換されて
いてもよい炭素数3〜12のアルキル基、または置換さ
れていてもよいフェニル基を表し、より好ましくは炭素
数3〜8のアルキル基、または総炭素数3〜8のアルコ
キシアルキル基を表す。
【0036】R54およびR55はそれぞれ独立に、水素原
子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されて
いてもよい低級アルケニル基、または置換されていても
よいアリール基を表す。ただし、R54およびR55は同時
に水素原子ではない。好ましくは、R54及びR55はそれ
ぞれ独立に、置換されていてもよい低級アルキル基また
は置換されていてもよいアリール基を表す。より好まし
くは、R54及びR55はそれぞれ独立に、低級アルキル基
を表す。好ましい一般式(6)の例としては、R51は水
素原子または炭素数1から4のアルキル基を表し、R52
は水素原子または臭素原子を表し、Eは−COOR53
または−CONR5455基を表し、R53は炭素数3〜8
のアルキル基または総炭素数3から8のアルコキシアル
キル基を表し、R54及びR55は低級アルキル基を表す。
本発明で用いられるピラゾロン系黄色色素は通常一般式
(7)で示される。
【0037】
【化13】
【0038】一般式(7)において、R61は置換されて
いてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級
アルケニル基、または置換されていてもよいアリール基
を表し、好ましくは置換されていてもよい低級アルキル
基または置換されていてもよいアリール基を表す。R62
は置換されていてもよい低級アルキル基、ジ低級アルキ
ルアミノ基(アルキル基は置換されていてもよい)、−
COOQ1 基、または−CONZ1 1 基を表し、好ま
しくは置換されていてもよい低級アルキル基またはジ低
級アルキルアミノ基(アルキル基は置換されていてもよ
い)を表す。Q1 は置換されていてもよい低級アルキル
基、置換されていてもよい低級アルケニル基、または置
換されていてもよいアリール基を表す。Z1 およびT1
はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよい低
級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル
基、または置換されていてもよいアリール基を表す。
【0039】R63は水素原子または低級アルキル基を表
し、好ましくは水素原子を表す。Gは置換されていても
よいアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、
または置換されていてもよいピラゾロン基を表し、好ま
しくは置換されていてもよいアルケニル基、置換されて
いてもよいアリール基、または置換されていてもよいピ
ラゾロン基を表す。本発明ので用いられるピラゾロン系
黄色色素は好ましくは一般式(8)で示される。
【0040】
【化14】
【0041】一般式(8)において、R71およびR72
それぞれ独立に、置換されていてもよい低級アルキル
基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換され
ていてもよいアリール基、または置換されていてもよい
複素環を表し、好ましくはそれぞれ独立に、低級アルキ
ル基;低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはハロ
ゲン原子などで置換されていてもよいフェニル基;また
はアラルキル基を表し、より好ましくはそれぞれ独立
に、低級アルキル基;メチル基またはハロゲン原子で置
換されていてもよいフェニル基;またはベンジル基を表
し、さらに好ましくはそれぞれ独立に、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基、またはトル
イル基を表す。
【0042】R73およびR74はそれぞれ独立に、置換さ
れていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい
低級アルケニル基、置換されていてもよいアリール基、
置換されていてもよい複素環、ジアルキルアミノ基(ア
ルキル基は置換されていてもよい)、−COOQ2 基、
または−CONZ2 2 基を表し、好ましくはそれぞれ
独立に、低級アルキル基または−COOQ2 基を表し、
より好ましくははそれぞれ独立に、メチル基または−C
OOQ2 基を表す。Q2 は置換されていてもよい低級ア
ルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、ま
たは置換されていてもよいアリール基を表し、好ましく
は低級アルキル基、置換されていてもよいフェニル基、
またはアラルキル基を表し、より好ましくは低級アルキ
ル基、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても
よいフェニル基、またはベンジル基を表し、さらに好ま
しくはエチル基、プロピル基、またはブチル基を表す。
【0043】Z2 およびT2 はそれぞれ独立に、水素原
子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されて
いてもよい低級アルケニル基、または置換されていても
よいアリール基を表す。R75は水素原子、置換されてい
てもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級ア
ルケニル基、置換されていてもよいアリール基、または
置換されていてもよい複素環を表し、好ましくは水素原
子を表す。好ましい一般式(8)の例としては、R71
よびR72はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、フェニル基、またはトルイル基を表
し、R73およびR74はそれぞれ独立に、メチル基または
−COOQ2 基を表し、Q 2 はエチル基、プロピル基、
またはブチル基を表す。R75は水素原子を表す。本発明
に用いられるピラゾール系黄色色素は通常一般式(9)
で示される。
【0044】
【化15】
【0045】一般式(9)において、R81は置換されて
いてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級
アルケニル基、または置換されていてもよいアリール基
を表し、好ましくは置換されていてもよいアリール基を
表す。R82は置換されていてもよい低級アルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、または置換され
ていてもよいアリール基を表し、好ましくは置換されて
いてもよい低級アルキル基または置換されていてもよい
アリール基を表す。R83は置換されていてもよい低級ア
ルキル基、水酸基、アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基
(アルキル基は置換されていてもよい)、−COOQ3
基、または−CONZ3 3 基を表し、好ましくは置換
されていてもよい低級アルキル基、アミノ基、またはジ
低級アルキルアミノ基(アルキル基は置換されていても
よい)を表す。
【0046】Q3 は置換されていてもよい低級アルキル
基、置換されていてもよい低級アルケニル基、または置
換されていてもよいアリール基を表す。Z3 およびT3
はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよい低
級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル
基、または置換されていてもよいアリール基を表す。J
は置換されていてもよいアルケニル基または置換されて
いてもよいアリール基を表し、好ましくは置換されてい
てもよいアリール基を表す。好ましい一般式(9)の例
としては、R81は置換されていてもよいアリール基を表
し、R82は置換されていてもよい低級アルキル基または
置換されていてもよいアリール基を表し、R83は置換さ
れていてもよい低級アルキル基、アミノ基、またはジ低
級アルキルアミノ基(アルキル基は置換されていてもよ
い)を表す。Jは置換されていてもよいアリール基を表
す。本発明に用いられるジスアゾ系黄色色素は通常一般
式(10)で示される。
【0047】
【化16】
【0048】一般式(10)において、R91、R92、お
よびR93は、それぞれ独立に、水素原子、置換されてい
てもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級ア
ルケニル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、
置換されていてもよいアリール基、水酸基、ニトロ基、
シアノ基、置換されていてもよいアシルアミノ基、置換
されていてもよいアルコキシカルボニル基、置換されて
いてもよいアルキルスルホニル基、置換されていてもよ
いスルファモイル基、またはハロゲン原子を表す。好ま
しくはR91、R92、およびR93は、それぞれ独立に、水
素原子、炭素数4以下のアルキル基、炭素数4以下のア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基、水酸基、ニトロ
基、シアノ基、アセチルアミノ基、プロピオニル基、ベ
ンゾイル基、ジメチルアミノスルホニル基、フッ素原
子、または塩素原子を表す。
【0049】R94、R95、R96、R97、R98、およびR
99は、それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよ
い低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニ
ル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、または水酸基を表し、R95とR96、並びにR98
とR99は連結して、置換されていてもよい環を形成して
いてもよい。好ましくは、R94、R95、R96、R97、R
98、およびR99は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数
4以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコキシ基、ま
たは水酸基を表し、R95とR96、並びにR98とR99は連
結して、炭素数4以下のアルキル基、炭素数4以下のア
ルコキシ基、または水酸基で置換されていてもよい芳香
環を形成していてもよい。
【0050】好ましい一般式(10)の例としては、R
91、R92、およびR93は、それぞれ独立に、水素原子、
炭素数4以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコキシ
基、トリフルオロメチル基、水酸基、ニトロ基、シアノ
基、アセチルアミノ基、プロピオニル基、ベンゾイル
基、ジメチルアミノスルホニル基、フッ素原子、または
塩素原子を表し、R94、R95、R96、R97、R98、およ
びR99は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数4以下の
アルキル基、炭素数4以下のアルコキシ基、または水酸
基を表す。また、R95とR96、並びにR98とR99は連結
して、炭素数4以下のアルキル基、炭素数4以下のアル
コキシ基、または水酸基で置換されていてもよい芳香環
を形成していてもよい。
【0051】色材層の1つとしてさらにマジェンタの色
材層を有する場合には、マジェンタ色素として、アント
ラキノン系色素、イミダゾールアゾ系色素、チアジアゾ
ールアゾ系色素、ベンゼンアゾ系色素などが好適に用い
ることができ、必要に応じて複数種類を配合して用いて
もよい。色材層は、通常、色素とバインダー樹脂を溶剤
に溶解または分散させて得られるインクを基材に塗布、
乾燥することによって形成される。高い濃度の印画物を
得るためには、色素とバインダー樹脂が溶媒に溶解して
いるのが好ましい。色材層に用いられるバインダー樹脂
としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリスルホン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトア
セタール樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、アクリロニトリル・スチレン
共重合樹脂等が挙げられる。好ましくは、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセ
トアセタール樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、アクリロニトリル
・スチレン共重合樹脂が用いられる。
【0052】インクに用いられる溶剤の例としては、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系溶剤;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル系溶剤;エタノール、イソプロパノール、ブタノ
ール等のアルコール系溶剤、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶剤、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン等のアミド系溶剤等を挙げることができる。各種の
溶剤の中では、テトラヒドロフランは色素や樹脂の溶解
力が高いので特に好ましく用いることができ、テトラヒ
ドロフランは酸化防止剤を含有するのが好ましい。ま
た、これらの溶剤は複数種類を混合して用いてもよい。
【0053】インクの中には、色素とバインダーの他の
成分として、必要に応じて有機または無機の非昇華性粒
子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、消泡
剤、可塑剤、酸化防止剤、粘度調節剤等の添加剤を加え
ることができる。また、レーザー光を用いる昇華転写方
式に用いるために赤外線吸収剤やカーボンブラックを添
加してもよい。インクを基材に塗布する塗布方式には特
に制限はないが、グラビアコート、グラビアリバースコ
ート、ロールコート、ダイコート等を用いることができ
る。塗布膜厚は乾燥膜厚で通常0.1〜5μm、好まし
くは0.2〜3μm、更に好ましくは0.4〜1.5μ
mである。乾燥膜厚が薄すぎると高濃度の画像が得られ
ず、一方、厚すぎると塗布したときに十分な乾燥が困難
になる恐れがある。
【0054】色材層のバインダー樹脂:色素の重量比は
通常3:1〜1:3、好ましくは2:1〜1:2、特に
好ましくは1.5:1〜1:1.5である。色材層にお
けるバインダー樹脂重量に対する色素の合計重量の比が
高い方が一般に転写感度や最高到達濃度が高い。しか
し、高感度・高濃度を得るべくバインダー樹脂重量に対
する色素重量を大きくしすぎると、色材層と反対の面に
耐熱活性層が塗布してある感熱転写シートを巻いて保存
した場合には色材層と耐熱活性層がブロッキングを起こ
すおそれがある。本発明の感熱転写シートは、色材層と
反対の面には耐熱滑性層を設けることが好ましい。耐熱
滑性層としては特に制限はないが、例えばガラス転移温
度の高い熱可塑性樹脂を用いたもの、紫外線硬化樹脂や
熱硬化樹脂を用いたものを用いることができる。また、
滑性を出すためにシリコーンオイル等の滑剤を添加する
のが好ましい。
【0055】感熱転写記録は、本発明の感熱転写シート
の色材層面と、基材の片面に好ましくは受像層を設けた
被記録材の受像面とを向かい合うように重ね合わせ、感
熱転写シートの色材層面とは反対側からライン型サーマ
ルヘッドやレーザー等の熱源を用いて、画像信号に応じ
た熱を加え、色材層中の色素を受像層に移行させる方法
が一般的である。記録の際、加えられる熱量に応じて、
移行する色素量が変更できることから、濃淡の表現が可
能であり、精細な画像を得ることが可能である。黄色、
マジェンタ、シアンの3色、または黒を加えた4色につ
いて同様の操作を繰り返すことで、フルカラーの写真調
の画像を得ることができる。感熱転写シートとしては、
シアン、黄色、マゼンタの各色を別々の感熱転写シート
にして用いる方法と面順次の感熱転写シートを用いる方
法とがあるが、好ましくは面順次の感熱転写シートを用
いる方法の方が画像を得るのに1本の転写シートで済
み、転写を行う装置が簡便となることから好ましい。色
素を移行させるための熱源としては、ライン型サーマル
ヘッドが一般的であるが、レーザー光線を使用すること
も知られている。その際には、レーザー光を熱に変換す
るための、光熱変換材を使用する必要があり、赤外線吸
収剤やカーボンブラックを感熱転写シートの色材層中、
色材層と基材との間、あるいは色材層とは反対面に添加
することが知られている。
【0056】本発明の感熱転写シートを用いた印画物に
は、印画面上に保護層を設けることが好ましい。保護層
は、指のあぶら、水、埃等による画像の汚染、湿気、空
気等による色素の分解、機械的衝撃等による画像の傷付
きから画像を保護する目的で画像の上に設けられるもの
である。保護層は、画像の上に塗工によって設けること
もできるが、感熱転写シートの基材の色材層と同じ側に
熱転写可能に設けられることが好ましい。本発明の感熱
転写シートに、基材の色材層と同じ側に熱転写可能な保
護層を設けた場合、基材の保護層とは反対の面から加熱
することによって、画像上に保護層を設けることができ
る。基材上に保護層のみを設けたシート、あるいは基材
上に色材層と保護層を面順次に設けたシートのどちらも
好ましく用いることができるが、後者の場合、画像形成
後に連続して同じ熱源で画像上に保護層を形成すること
ができることから簡便で特に好ましい。画像上に保護層
を設けることによって画像の安定性が向上するという利
点がある。
【0057】以下に、保護層が基材上に熱転写可能に設
けた場合について説明する。保護層を設ける基材は、色
材層を設けるのに用いられる基材と同様の物を用いるこ
とができる。保護層を設ける面には保護層の剥離性を調
整するための剥離調整層を設けてもよい。保護層は、基
材側から、表面層と接着層の少なくとも2層を有する構
造が好ましい。基材の保護層とは反対面には、耐熱滑性
層を設けることが好ましい。表面層は耐摩擦性、耐候性
等に優れた種々の樹脂、例えば、アクリル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ア
クリルウレタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹
脂、及びこれらの樹脂の混合物等を用いることができ
る。これらの樹脂の中では、アクリル樹脂が好ましい。
【0058】これらの樹脂は強靱な被膜を形成するか
ら、基材の反対面から加熱された転写時における端部の
切れが不十分になりやすい。これを改善するため表面層
には、シリカ等の微粒子やワックス等を添加することが
できる。基材上に表面層を形成する方法としては、色材
層を形成する場合に説明した方法と同様の方法を用いる
ことができる。表面層の厚みは、通常0.1〜10μm
程度であり、好ましくは1〜5μm程度である。表面層
には、耐光性、耐候性を向上させる目的で、ヒンダード
アミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェ
ノン系、又はベンゾエート系紫外線吸収剤、酸性燐酸エ
ステルの金属塩類、微粒子無機顔料などを添加するのが
好ましい。これらの添加剤の中で特に好ましいのは紫外
線吸収剤である。紫外線吸収剤を添加することで表面
層、ひいては保護層に紫外線吸収能を持たせることは、
保護層の耐光性だけでなく、画像の耐光性も向上させる
ことができるので好ましい。紫外線吸収剤の添加量は表
面層に重量で通常0.01〜20%、好ましくは0.1
〜10%である。添加による紫外線部の光透過率が30
0nmで3%以下であることが好ましい。添加剤は複数
併用しても構わない。
【0059】ヒンダードアミン系光安定剤の例として
は、部分構造として、2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン等のピペリジン構造を有するものが好ましく、例え
ば、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)
−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン重縮合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、
(ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕)等を挙げるこ
とができる。
【0060】紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤として、2−(5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−
ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2' −ヒドロキシ−5' −
t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が、ベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2、4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクト
キシベンゾフェノン、2,2' −ジヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシレート
−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなど
が、ベンゾエート系紫外線吸収剤としては、2,4−ジ
−t−ブチルフェニル−3',5' −ジ−t−ブチル−
4' −ヒドロキシベンゾエート、p−t−ブチルフェニ
ル−サリシレートなどを挙げることができる。
【0061】酸性燐酸エステルの金属塩類の例として
は、ステアリルアシッドホスフェイト、マグネシウムス
テアリルホスフェイト、アルミニウムステアリルホスフ
ェイト、カルシウムステアリルホスフェイト、ジンクス
テアリルホスフェイト、バリウムステアリルホスフェイ
トなどが挙げられる。微粒子無機顔料の例としては、酸
化亜鉛、酸化錫系導電性微粉末、酸化チタン、TiO2
・SnO2 (Sbドープ)、硫酸バリウム系導電粉末な
どが挙げられる。接着層は、アクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹
脂等の熱時接着性の良好な樹脂を主に含有する。添加剤
として、表面層と同様のものを添加していてもよい。接
着層の形成は、樹脂や添加剤の溶液を塗布及び乾燥する
ことによって、表面層を形成するのと同様の方法で、好
ましくは0.1〜5μm程度の厚みに表面層上に形成さ
れる。
【0062】感熱転写記録を行う場合、本発明の感熱転
写シートと一緒に用いる被記録材は特に制限はないが、
好ましくは基材の少なくとも一方の面に受像層が設けら
れている被記録材である。被記録材の基材は、合成紙、
セルロース紙、キャストコート紙、合成樹脂フィルム、
合成樹脂によるカード、セルロース紙の両側に合成紙や
合成樹脂フィルムを貼り合わせた基材等が使用される。
色材層との密着性が高い方が記録時の色素の転写が均一
に行われることから、その表面は平滑であることが好ま
しく、できればベック平滑度で10000秒以上の基材
を用いることが好ましい。この点から合成紙、合成樹脂
フィルム、セルロース・合成紙貼合基材、セルロース・
合成樹脂フィルム貼合基材、カードを使用した基材が好
ましい。
【0063】受像層は樹脂を主体とした層で、色素を受
容して画像を形成する役目を持つ。樹脂としては色素の
染まりやすい樹脂が好ましい。例えば、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹
脂、セルロース樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニト
リル・スチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂等を挙げることができる。こ
れらは混合、共重合して用いることが可能である。これ
らの樹脂はガラス転移点が例えば、100℃以上と、高
いものが好ましい。ガラス転移点の低すぎる樹脂を使用
すると画像が保存時ににじんでしまうおそれがある。受
像層には樹脂の他に、必要に応じて添加剤を加えること
ができる。添加剤としては、樹脂を硬化させるためのイ
ソシアネート等の硬化剤、熱転写時の色材層との融着防
止のために添加されるシリコーンなどの剥離剤等を挙げ
ることができるがこの限りではない。受像層と基材の間
には接着性を高めるためのアンカーコートを設けてもよ
い。
【0064】被記録材の基材に透明フィルムを用い、画
像を受像層に形成した後、受像層面を他の不透明な基材
に圧着させ、画像を基材の透明フィルム越しに見る構成
にして、基材である透明フィルム自身に保護層の役目を
させる用法も可能であり、その場合、透明フィルムに紫
外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が含まれていること
が好ましい。被記録材の基材上に受像層を剥離可能に形
成し、その剥離可能な受像層を中間記録層として用いる
用法ある。この場合、中間記録層に画像を形成した後、
中間記録層を他の最終記録材の表面に圧着させてから基
材を剥がして、中間記録層を最終記録材上に残し、画像
を中間受像層越しに見る構成にして、中間記録層そのも
のに保護層の役目をさせる。この場合中間記録層に紫外
線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が含まれていることが
好ましい。本発明において低級とは炭素数1〜8を意味
し、置換していてもよい置換基としては、アルキル基に
おいては、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、複
素環、アリール基、アルケニル基、アラルキル基などが
挙げられ、アルケニル基、アリール基、およびアラルキ
ル基においては、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、複素環な
どが挙げられる。また、本発明においてλmaxは、ト
ルエン溶液中で測定したときの400〜700nmの間
で吸収が最大となる波長を意味する。
【0065】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以下において特に明
記しない限り、「%」、「部数」はそれぞれ「重量
%」、「重量部」を表す。
【0066】<実施例1〜4,比較例1〜4> (a)シアン感熱転写シートの作成 表1に記載の色素A、B、Cを表1に記載の重量部、ポ
リビニルブチラール樹脂(商品名:BX−1、積水化学
(株)製)100部、テトラヒドロフラン1200部、
トルエン1000部、シクロヘキサノン200部を混
合、攪拌し、色素と樹脂を完溶させてインクを作成し
た。このインクを厚さ6μmのポリエステルフィルムに
バーコーターを用いて乾燥膜厚が0.8μmになるよう
に塗布、乾燥し、シアン色材層を形成した。基材の背面
(ポリエステルフィルムのシアン色材層を形成していな
い面)にアクリル樹脂(商品名:BR−100、三菱レ
イヨン(株)製)10部、アミノ変成シリコーンオイル
(商品名:KF−393、信越化学(株)製)1部、ト
ルエン89部を混合した液をバーコーターを用いて乾燥
膜厚が1μmになるように塗布、乾燥し耐熱滑性層を形
成した。
【0067】(b)被記録材(受像体)の作成 ポリビニルフェニルアセタール樹脂65部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名:
VAGD、ユニオンカーバイド(株)製)35部、変性
用シリコーンワニス(商品名:TSR−160、固形分
濃度60%、東芝シリコーン(株)製)15部、ヘキサ
メチレンジイソシアネート系多官能イソシアネート化合
物(商品名:マイテックNY−710A、固形分濃度7
5%、三菱化学(株)製)6部、アミノ変性シリコーン
オイル(商品名:KF393、信越化学工業(株)製)
1部、メチルエチルケトン300部、トルエン300部
を混合撹拌して塗布液を作成した。この塗布液を、厚み
150μmのポリプロピレン製合成紙(商品名:ユポF
PG150、王子油化合成紙(株)製)にワイヤーバー
で塗布、乾燥し(乾燥膜厚約5μm)、さらにオーブン
中で60℃で48時間熱処理することにより受像体を作
製した。上記のポリビニルフェニルアセタール樹脂はポ
リビニルアルコール(鹸化度99モル%、重合度170
0)をフェニルアセトアルデヒドでアセタール化するこ
とにより得たものであり、下記式で示される構造であっ
た。
【0068】
【化17】
【0069】(c)感熱転写記録(シアンの印画) (a)で得られたシアン色材層を有する感熱転写シート
の色材層面と、(b)で得られた受像体の樹脂塗布面を
重ね、5.6ドット/mmの発熱抵抗体密度を有する部
分グレース型ラインサーマルヘッドを耐熱滑性層面に当
てて、送り方向に6ライン(ドット)/mmで、13m
s/ラインの速度で、印加電力0.20W/ドットで印
画を行った。1ライン当たりのヘッドに印加する時間を
9msにして印画を行った。
【0070】(d)印画濃度、色相測定 (c)で得られた印画物の濃度を分光測色計(商品名:
SPM−50、グレタグ社製)を用いて測定した。フィ
ルターにはDIN−NBフィルターを使用した。また、
1ライン当たりの印加時間を6msにした他は(c)と
同様にして印画サンプルを作成し、上述の分光測色計を
用いてCIELAB色空間における色相角を測定した
(色相角はarctan(b* /a* )で表され、a*
<0,b*<0のときに180度〜270度となるよう
に定める)。このときの観測条件はD50光源、視野角
2度であり、色相角を測定したサンプルの濃度は全ての
サンプルにおいて約1.0であった。結果を表2に示
す。
【0071】(e)印画物の安定性試験1(印画物から
の結晶析出1) (c)で得られた印画物を室温にて4ヶ月間放置した
後、その表面を200倍の顕微鏡で観察して、結晶が析
出しているかどうかを調べた。結果を表2に示す。 (f)印画物の安定性試験2(印画物からの結晶析出
2) (c)で得られた印画物の表面を、市場から入手した受
像体(商品名:VW−MPA50 松下電器産業(株)
製)の裏側(非印画面)で軽くこすることにより印画物
表面に微細な傷を多数つけ、さらに45℃において2週
間保存したのち、その表面を200倍の顕微鏡で観察し
て、結晶が析出しているかどうかを調べた。結果を表2
に示す。
【0072】
【表1】
【0073】色素1−1:(次式で表される、一般式
(1)において、−A−が−NHCOO 、R1
2 、およびR3 がエチル基、R4 およびR5 がメチル
基、X1が塩素原子である色素。λmaxは641n
m)
【0074】
【化18】
【0075】色素1−2:(次式で表される、一般式
(1)において、−A−が−NHCO−、R1 がメチル
基、R2 およびR3 がエチル基、R4 およびR5 がメチ
ル基、X1が塩素原子である色素。λmaxは647n
m)
【0076】
【化19】
【0077】色素1−3:(次式で表される、一般式
(1)において、−A−が−NHCO−、R1 がメチル
基、R2 およびR3 がn−ブチル基、R4 およびR5
メチル基、X1 が塩素原子である色素。λmaxは65
2nm)
【0078】
【化20】
【0079】色素2:(次式で示される、一般式(2)
において、−D−が−NHCO−、R11がベンジル基、
12およびR13がエチル基、R14がメチル基、R15およ
びX 2 が水素原子である色素。555nmから635n
mの間の吸収ピークは608nm)
【0080】
【化21】
【0081】色素3:(次式で示される、一般式(3)
において、R21およびR22がC2 4 O−nC4 9
あり、R23がNHCOCH3 であり、R24が水素原子で
ある色素。555nmから635nmの間の吸収ピーク
は573nm)
【0082】
【化22】
【0083】色素4:(次式で示される、一般式(4)
において、R31がメチル基であり、R32がm−トルイル
基である色素。555nmから635nmの間の吸収ピ
ークは600nm)
【0084】
【化23】
【0085】
【表2】
【0086】ただし、表2において○は結晶析出なし、
△は結晶析出少しあり、△×は結晶析出中程度有り、×
は結晶析出多数有り、××は結晶析出非常に多数有り、
を意味する。
【0087】<実施例5,比較例5> (g)黄色感熱転写シートNo. 1の作成 色素5(一般式(5)において、R41がメチル基、R42
がn−ブチル基、R43およびR44が水素原子、R45が塩
素原子の色素)25部、色素6(一般式(6)におい
て、R51が水素原子、R52が臭素原子、−E−が−CO
NR5455−、R 54およびR55がプロピル基の色素)3
0部、色素7(一般式(8)において、R 71およびR72
がフェニル基、R73およびR74がメチル基、R75が水素
原子の色素)35部、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:BX−1、積水化学(株)製)100部、テトラヒ
ドロフラン1200部、トルエン1000部、シクロヘ
キサノン200部を混合、攪拌し、色素と樹脂を完溶さ
せて黄色インクを作成した。
【0088】この黄色インクを厚さ6μmのポリエステ
ルフィルムにバーコーターを用いて乾燥膜厚が0.8μ
mになるように塗布、乾燥し、黄色色材層を形成した。
基材の背面(ポリエステルフィルムの黄色色材層を形成
していない面)にアクリル樹脂(商品名:BR−10
0、三菱レイヨン(株)製)10部、アミノ変成シリコ
ーンオイル(商品名:KF−393、信越化学(株)
製)1部、トルエン89部を混合した液をバーコーター
を用いて乾燥膜厚が1μmになるように塗布、乾燥し耐
熱滑性層を形成した。 (h)黄色感熱転写シートNo. 2の作成 上記の(g)において色素5、6、7の混合物を用いる
代わりに、下記の色素8を60部用いた他は、(g)と
同様にして黄色感熱転写シート2を作成した。色素8:
【0089】
【化24】
【0090】(i)保護層付き感熱転写シートの作成 アクリル樹脂(BR−100、三菱レイヨン製)80
部、紫外線線吸収剤(2−(3,5−ジ−t−ブチル−
2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、商品
名:TINUVIN320 日本チバガイギー(株)
製)5部、メチルエチルケトン40部、トルエン40部
を攪拌して得られた塗工液を、剥離性を持たせた厚さ6
μmのポリエステルフィルムに塗工し、乾燥厚み2μm
の樹脂層を形成した。その上に、接着層として、アクリ
ル系樹脂エマルジョン(商品名:ポリゾールAT201
1、昭和高分子(株)製)のメチルエチルケトン溶液を
乾燥厚みが表面層を合わせた総計として、3μmの保護
層を設けた。また、ポリエステルフィルムの保護層とは
反対の面に、(a)と同様にして耐熱滑性層を形成し
た。
【0091】(j)耐光性試験(緑色の印画、保護層の
転写) シアン感熱転写シートの代わりに(g)、(h)で作成
した黄色感熱転写シート1と2を用いて、印加時間を6
ms/ラインにした他は(c)と同様にして黄色の印画
物を作成した。この黄色の印画物の上から(a)で作成
した実施例1のシアン感熱転写シートのシアン色材層を
重ねて印画(印加時間6ms)することで緑色の印画物
を得た(保護層なし緑)。この緑の印画物についてさら
に、印画面と(i)で作成した保護層の接着層が接する
ように重ね、前述したサーマルヘッドを用いて耐熱滑性
層の面から加熱し(印加時間9ms)、画像と保護層と
を接着させた。その後保護層の基材を剥離することで、
表面に保護層の形成された画像を得た(保護層あり
緑)。この様にして得られた印画物(保護層なし緑、保
護層あり緑)を、キセノンランプを用いた耐光性試験機
(商品名:キセノンフェードメーターFAL−25A
X、スガ試験機(株)製)を用いて、80時間耐光性試
験を行い、試験前の印画物と試験後のそれとのCIEL
AB色差(△E)を分光測色計(商品名:SPM−5
0、グレタグ社製)を用いて、C光源、視野角2度を使
って測定した。結果を表3に示す。
【0092】
【表3】
【0093】表2の結果から明らかなように、本発明の
感熱転写シートは、高濃度で緑味のシアン画像を与え、
様々な条件においてもその画像からは結晶がきわめて析
出しにくいことがわかる。さらに、表3の結果から、本
発明の感熱転写シートを用いて作成した緑色の画像は耐
光性も極めて良好であることがわかる。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、感熱転写により高濃度
で緑味のシアン画像が得られ、かつ極めて良好な画像保
存安定性を有する画像を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 29/42 C09B 29/42 A 31/02 31/02 53/02 53/02 (72)発明者 森嶋 高志 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H111 BA03 BA08 BA38 BA41 BA43 BA47 BA49 BA74 4H056 AA01 AB03 AD24B AD25B DD06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面にシアン色材
    層を設けた感熱転写シートであって、該シアン色材層が
    下記一般式(1)で示される色素を少なくとも2種類含
    有する感熱転写シートにおいて、これらの色素のλma
    xが635〜685nmであり、かつ、これらの色素の
    各々のR1 で示される置換基の炭素数の合計が3以上で
    あることを特徴とする感熱転写シート。 【化1】 (式中、−A−は−NHCO−、−NHCOO−、−C
    ONH−、または−CONR6 −を表し、R6 は置換さ
    れていてもよいアルキル基、置換されていてもよい低級
    アルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換
    されていてもよいアラルキル基、またはアルキル基もし
    くはハロゲン原子で置換されていてもよい複素環を表
    す。R1 は置換されていてもよいアルキル基、置換され
    ていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよい
    アリール基、置換されていてもよいアラルキル基、また
    はアルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていても
    よい複素環を表し、R2 およびR3 はそれぞれ独立に、
    置換されていてもよいアルキル基を表し、R4 は水素原
    子または置換されていてもよい低級アルキル基を表し、
    5 は水素原子または置換されていてもよい低級アルキ
    ル基を表し、X1 は水素原子またはハロゲン原子を表
    す。また、X1 はR4 と連結して、置換されていてもよ
    い環を形成してもよい。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、X1 がハロゲン
    原子である色素を少なくとも1種類含有することを特徴
    とする請求項1に記載の感熱転写シート。
  3. 【請求項3】 一般式(1)において、R5 が置換され
    ていてもよいアルキル基である色素を少なくとも1種類
    含有することを特徴とする請求項1または2に記載の感
    熱転写シート。
  4. 【請求項4】 基材の少なくとも一方の面にシアン色材
    層を設けた感熱転写シートにおいて、該シアン色材層
    が、λmaxが635〜685nmである色素を少なく
    とも2種類、および555〜635nmに吸収ピークを
    有する色素を少なくとも1種類含有することを特徴とす
    る感熱転写シート。
  5. 【請求項5】 555〜635nmに吸収ピークを有す
    る色素を少なくとも1種類含有することを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか一項に記載の感熱転写シート。
  6. 【請求項6】 555〜635nmの吸収ピークを持つ
    色素が下記一般式(2)、一般式(3)、および一般式
    (4)からなる群から選ばれる色素であることを特徴と
    する請求項4または5に記載の感熱転写シート。 【化2】 (式中、−D−は−NHCO−、−NHCOO−、−C
    ONH−、または−CONR16−を表し、R16は置換さ
    れていてもよいアルキル基、置換されていてもよい低級
    アルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換
    されていてもよいアラルキル基、またはアルキル基もし
    くはハロゲン原子で置換されていてもよい複素環を表
    す。R11は置換されていてもよいアルキル基、置換され
    ていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよい
    アリール基、置換されていてもよいアラルキル基、また
    はアルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていても
    よい複素環を表し、R12およびR13はそれぞれ独立に、
    置換されていてもよいアルキル基を表し、R14は水素原
    子または置換されていてもよい低級アルキル基を表し、
    15は水素原子または置換されていてもよい低級アルキ
    ル基を表し、X2 は水素原子またはハロゲン原子を表
    す。また、X2 はR14と連結して、置換されていてもよ
    い環を形成してもよい。) 【化3】 (式中、R21およびR22はそれぞれ独立に、置換されて
    いてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級
    アルケニル基、置換されていてもよいアリール基、また
    は置換されていてもよいアラルキル基を表し、R21およ
    びR22は結合して環を形成していてもよい。R23は水素
    原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキ
    ル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換さ
    れていてもよい低級アルコキシ基、ホルミルアミノ基、
    置換されていてもよい低級アシルアミノ基、置換されて
    いてもよい低級アルキルスルフォニルアミノ基、または
    低級アルコキシカルボニルアミノ基を表し、R24は水素
    原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい低級アルキ
    ル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、または
    置換されていてもよい低級アルケニル基を表す。) 【化4】 (式中、R31およびR32はそれぞれ独立に、水素原子、
    置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていて
    もよい低級アルケニル基、置換されていてもよいシクロ
    アルキル基、置換されていてもよいアリール基、または
    置換されていてもよい複素環基を表す。)
  7. 【請求項7】 シアン色材層を被記録材に印画したとき
    の印画物の色相角が210〜245度であることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の感熱転写
    シート。
  8. 【請求項8】 基材の少なくとも一方の面に黄色色材層
    が設けられ、該黄色色材層がピリドン系黄色色素、キノ
    フタロン系黄色色素、ピラゾロン系黄色色素、ピラゾー
    ル系黄色色素、およびジスアゾ系黄色色素からなる群か
    ら選ばれた黄色色素を少なくとも1種類含有することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の感熱
    転写シート。
  9. 【請求項9】 黄色色材層がピリドン系黄色色素、キノ
    フタロン系黄色色素、およびピラゾロン系黄色色素から
    なる群から選ばれた黄色色素を少なくとも1種類含有す
    ることを特徴とする請求項8に記載の感熱転写シート。
  10. 【請求項10】 基材の少なくとも一方の面に熱転写可
    能な保護層を設けたことを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれか一項に記載の感熱転写シート。
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