JP2000185315A - 軽量骨材用混合装置 - Google Patents

軽量骨材用混合装置

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JP2000185315A
JP2000185315A JP10365451A JP36545198A JP2000185315A JP 2000185315 A JP2000185315 A JP 2000185315A JP 10365451 A JP10365451 A JP 10365451A JP 36545198 A JP36545198 A JP 36545198A JP 2000185315 A JP2000185315 A JP 2000185315A
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mixing
cylindrical container
blade
mixing blade
mixture
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JP10365451A
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Inventor
Shinichiro Inoue
眞一郎 井上
Shuichi Yamaki
秀一 八巻
Mitsuru Kudo
充 工藤
Iwao Sugawara
巌 菅原
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Nichireki Co Ltd
Original Assignee
Nichireki Co Ltd
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 籾殻やウッドチップ、更には抜根材などの軽
量骨材の混合物を効率よく製造することができる汎用型
の小型の混合装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 有底の円筒型容器と、その円筒型容器の
円筒中心軸に沿って設けられた回転軸と、円筒型容器の
底部近傍に位置するように該回転軸に取り付けられた1
枚の混合羽根とを有する軽量骨材用混合装置を提供する
ことによって上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量骨材用混合装
置に関し、更に詳しくは、籾殻やウッドチップや抜根材
などの軽量骨材を、瀝青材料や水硬性無機材料などの結
合材と効率良く混合することができる軽量骨材用混合装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】籾殻やウッドチップ、更には抜根材など
は、近年、舗装用混合物の骨材として脚光を浴びつつあ
るが、これらの骨材は、従来から用いられている砕石や
玉石、砂利、砂などの骨材とは違って密度が小さく軽量
であったり形状が不規則で複雑であるため、既存の汎用
型の混合装置を用いて効率良く混合物を製造することは
困難であった。中でも、抜根材は、樹木を伐採した後に
残る樹木の根の部分を引き抜き、これを咬裂機や破砕機
等によって咬裂及び/又は破砕したもので、通常、長さ
が10〜150mm程度、幅が3〜60mm程度であっ
て、棒状や曲線状など複雑な形状をしており、しかも、
毛根等の髭状の突起なども存在しているので、混合時に
互いに絡み合い、結合材と十分に混合させることは極め
て困難であった。
【0003】即ち、汎用型の小型混合装置としては、例
えば、図7に示すようなモルタルミキサーが、従来から
使用されているが、このモルタルミキサーは、円筒型の
混合容器2の中心部に立設された回転軸3に、アーム1
1を介して、複数の混合羽根4、4が取り付けられてい
る。このようなモルタルミキサーを用いて、例えば、抜
根材とアスファルト乳剤等の結合材との混合を試みる
と、抜根材同士が互いに絡み合って団粒化するだけでな
く、結合材との混合が不十分な抜根材が、回転する複数
の混合羽根4、4によって次第に持ち上げられ、架橋現
象を起こして、混合羽根4、4の回転域の上方や、アー
ム11も混合羽根4、4も通過しない混合容器2内のい
わば死角の部分に棚となって滞留するという現象が生じ
る。滞留した抜根材は、混合されないまま残ってしまう
か、或いは、次々と押し上げられる抜根材によって、つ
いには混合容器2の外部に押し出されてしまう場合さえ
ある。
【0004】同様の現象は、籾殻やウッドチップの場合
にも見られ、架橋現象を起こして混合羽根上部に棚を作
って滞留した籾殻やウッドチップなどの軽量骨材は、自
重で落下することなく、人力等によって再び落下させな
い限り、混合期間中、混合羽根の回転する混合領域の外
に存在し、時には、次々と持ち上げられる架橋した籾殻
やウッドチップなどによって混合容器外へ放出されるこ
ととなる。このため、従来のモルタルミキサーなどの混
合装置では、混合装置自体の容量は大きくても、実際に
混合することができる混合物の量は小とならざるを得な
かった。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術のもつ欠点を解決するために為されたもので、籾殻や
ウッドチップ、更には抜根材などの軽量骨材の混合物を
効率よく製造することができる汎用型の小型の混合装置
を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく研究を重ねた結果、混合の効率は混合羽根
の枚数に比例するという従来の混合装置の発想を180
度逆転し、混合容器中心の回転軸にただ1枚のみの混合
羽根を取り付けることによって、意外にも、骨材がたと
え軽量骨材であっても、均一な混合物を効率良く製造す
ることができることを見出して本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、有底の円筒型容器
と、その円筒型容器の円筒中心軸に沿って設けられた回
転軸と、円筒型容器の底部近傍に位置するように該回転
軸に取り付けられた1枚の混合羽根とを有する軽量骨材
用混合装置を提供することによって上記課題を解決する
ものである。なお、ここでいう円筒型容器の底部近傍に
位置するようにとは、混合羽根が実質的に円筒型容器の
底部を回転するように取り付けられていることを言い、
混合羽根が円筒型容器の底部に存在する被混合物を実質
的に攪拌混合することができる限り、その具体的な取付
位置は特に問うものではないが、例えば、混合羽根の下
端が円筒型容器の底部から5〜30mm程度、好ましく
は、10〜20mm程度離れているのが、骨材を咬み込
むことなく、効率的な混合を実現する上からも望まし
い。
【0008】本発明の軽量骨材用混合装置においては、
回転軸に取り付けられる混合羽根と円筒型容器底面との
為す角度は、30〜50度の範囲、中でも、35〜45
度の範囲、更には、40度の近傍にあることが好まし
い。混合羽根と円筒型容器底面との為す角度が50度を
越えても、混合が不可能になる訳ではないが、得られる
混合物は均一性に劣る傾向がある。また、逆に、混合羽
根と円筒型容器底面との為す角度が30度未満でも、混
合が不可能になる訳ではないが、均一な混合物を得るの
に要する時間が長くなる傾向がある。
【0009】また、本発明の軽量骨材用混合装置におい
ては、取付状態にある混合羽根の、回転軸中心から円筒
半径方向に測った長さLが、円筒型容器の半径をRとし
たとき、L/R=0.75〜0.95の範囲、中でも、
0.85〜0.95の範囲にあるのが好ましい。L/R
の値が、0.75未満でも、混合が不可能になる訳では
ないが、混合効率が低下する傾向がある。また、L/R
の値が、0.95を越えても、混合が不可能になる訳で
はないが、混合羽根の先端と円筒型容器の内壁面との間
に骨材を咬み込み、混合羽根の回転に支障をきたす恐れ
がある。
【0010】一方、混合羽根の円筒半径方向に測った長
さLと直交する方向の混合羽根の幅Bは、円筒型容器の
半径をRとしたとき、B/R=0.40〜0.65の範
囲、中でも、0.45〜0.55の範囲にあるのが好ま
しい。B/Rの値が0.40未満でも、混合が不可能に
なる訳ではないが、混合効率が低下する傾向があり、逆
に、B/Rの値が0.65を越えると、被混合物が上部
に押し上げられる傾向が大となり、混合物の均一性が低
下する傾向がある。
【0011】また、本発明の軽量骨材用混合装置におい
ては、混合羽根に混合羽根よりも軟質の材料でできた補
助羽根を取り付け、混合羽根と円筒型容器内壁及び/又
は円筒型容器底部との間隙を塞ぐようにするのが望まし
い。補助羽根は、軟質の材料で出来ているので、円筒型
容器内壁及び/又は円筒型容器底部との間に骨材を咬み
込む恐れが無く、混合効率をより高めることが可能とな
る。なお、補助羽根は、混合羽根と円筒型容器内壁及び
/又は円筒型容器底部との間隙を少なくとも部分的に塞
げば良く、混合羽根と円筒型容器内壁及び/又は円筒型
容器底部との間隙を、必ずしも完全に塞ぐ必要はない。
【0012】本発明の軽量骨材用混合装置における円筒
型容器は、円筒型容器の高さをHとし、円筒型容器の半
径をRとしたとき、H/R=1.5〜1.8の範囲にあ
るのが、好ましい。H/Rの値が1.5未満では、円筒
型容器内に投入できる混合物の量が少なく、また、混合
物が容器外に飛び出すことがあり、効率的な混合ができ
なくなる恐れがある。一方、H/Rの値が1.8を越え
ると、混合物の取り出しが困難となる。
【0013】本発明の軽量骨材用混合装置においては、
円筒型容器は装置本体に対して傾動可能に支持されてお
り、被混合物の排出時に、適宜の角度に傾動して、混合
物の排出を容易とすることができる。なお、混合物の排
出は、円筒型容器の底部を開いて行うようにすることも
可能である。本発明の軽量骨材用混合装置は、通常、円
筒型容器を直立させた状態で、即ち、回転軸が垂直の状
態で混合を行うが、混合に支障のない限り、最大30度
程度まで傾けた状態で使用しても良い。
【0014】本発明の軽量骨材用混合装置が対象とする
軽量骨材としては、上述した籾殻、ウッドチップ、抜根
材に限らず、その他、藁、繊維材料、ゴム粒、プラスチ
ック粒、コルク粒、木質粒等も含まれ、それらの軽量骨
材と同時に、砂やスクリーニングスなどの他の骨材を混
合しても良いことは勿論である。また、骨材と混合され
る結合材としては、通常のアスファルトや改質アスファ
ルト、アスファルト乳剤や改質アスファルト乳剤は言う
に及ばず、セメント等の水硬性無機材料、樹脂、高分子
物質などであっても良く、製造される混合物の用途も舗
装用に限られるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の軽量骨材用混合装
置を図面を用いて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の軽量骨材用混合装置の1
例を示す図であって、図において、符号1で示される軽
量骨材用混合装置は、円筒型容器2と、円筒型容器2の
円筒軸芯に沿って設けられた回転軸3と、回転軸3に取
り付けられた1枚の混合羽根4とを有している。本発明
においては、この混合羽根4が1枚だけ回転軸3に取り
付けられている点が重要で、混合羽根4は、5で示す電
動機等の駆動源によって矢印方向に回転され、被混合物
である軽量骨材と結合材とを効率良く混合する。6は架
台であって、回動軸7、7によって、円筒型容器2を傾
動可能に支持している。円筒型容器2の傾動は、人力に
よっても良いし、油圧等の機械力を利用しても良い。ま
た、混合が終了した混合物は、通常、円筒型容器2を必
要な角度だけ傾動させて、円筒型容器2の容器内部から
外部に排出するようにするが、円筒型容器2の側面や底
面に混合物排出用の開閉自在な開口部を設けても良いこ
とは勿論である。
【0017】また、本発明の軽量骨材用混合装置に図示
しない昇降手段を設けて、円筒型容器2の上下位置を可
変とすることも、更には、図示しない移動用の車輪を設
けて移動を容易としたり、位置固定手段を設けて混合作
業中に混合装置が不安定になるのを防止するように為す
ことも随意に行うことができる。
【0018】図2、図3は、円筒型容器2と回転軸3及
び混合羽根4の関係をより詳細に説明するための図であ
って、図1と同じものには同じ符号を付してある。図
2、図3に示すように、混合羽根4は、円筒型容器2の
底部近傍に位置するように、回転軸3に取り付けられて
いる。混合羽根4の下端と円筒型容器2の底部との間に
は、骨材の掻き込みを防止する観点から僅かな間隙Sが
残されているのが好ましく、通常、5〜30mm程度、
好ましくは、10〜20mm程度離れているのが望まし
い。なお、この間隙Sは、被混合物である骨材の種類に
よって調節可能としておくのが望ましく、例えば、一般
に長さが10〜150mm程度、幅が3〜60mm程度
もある抜根材の場合には、比較的大きくとり、また、長
さも幅も小さな籾殻などの場合には小さくとるのが望ま
しい。
【0019】混合羽根4は、混合羽根4と円筒型容器2
の底面との為す角度αが、後述するように、30〜50
度の範囲、中でも、35〜45度の範囲、更には、40
度の近傍にあることが好ましい。即ち、混合羽根4が所
定角度傾斜していることによって、混合羽根4が回転進
行するにつれて、被混合物は混合羽根4の傾斜に沿って
上方に跳ね上げられ、混合羽根4の背後に落ち込む際
に、上部にある被混合物を巻き込んで落下し、混合羽根
4の背後の部分で混合が進行することになると考えられ
る。混合羽根4と円筒型容器2の底面との為す角度αが
50度を越えても、混合が不可能になる訳ではないが、
被混合物が団粒化を起こし、混合羽根4の回転につれて
円筒型容器2内を単に移動するだけとなり、均一な混合
物が得られにくくなるという欠点がある。また、逆に、
角度αが30度未満でも、混合が不可能になる訳ではな
いが、均一な混合物を得るのに要する時間が長くなり、
効率が低下する傾向がある。
【0020】また、混合羽根4の幅Bは、後述するよう
に、円筒型容器2の半径をRとしたとき、B/R=0.
40〜0.65の範囲、中でも、0.45〜0.55の
範囲にあるのが好ましい。B/Rの値が0.40未満で
も、混合が不可能になる訳ではないが、混合羽根4の面
積が小さくなり過ぎ、混合効率が低下する傾向があり、
逆に、B/Rの値が0.65を越えると、被混合物が上
部に押し上げられる傾向が大となり、混合物の均一性が
低下する傾向がある。
【0021】一方、図3に示すように、混合羽根4の回
転軸3の中心から円筒半径方向に測った長さLは、後述
するように、L/R=0.75〜0.95の範囲、中で
も、0.85〜0.95の範囲にあるのが好ましい。L
/Rの値が、0.75未満でも、混合が不可能になる訳
ではないが、混合羽根4の面積が小さくなり過ぎ、混合
効率が低下する傾向がある。また、L/Rの値が、0.
95を越えても、混合が不可能になる訳ではないが、混
合羽根4の先端と円筒型容器2の内壁面との間に骨材を
咬み込み、混合羽根4の回転に支障をきたす恐れがあ
る。
【0022】円筒型容器2の形状や大きさには特に制限
はないが、円筒型容器の高さをHとし、円筒型容器の半
径をRとしたとき、H/R=1.5〜1.8の範囲にあ
るのが、好ましい。H/Rの値が1.5未満では、一度
に投入できる混合物の量が少なく、効率的な混合ができ
なくなる恐れがあり、また、H/Rの値が1.8を越え
ると、混合物の取り出しが困難となる。
【0023】混合羽根4は、通常は板状であり、例え
ば、鋼鉄、ステンレス、硬質プラスチックなどの強靱な
材料で形成される、混合羽根4を回転軸3に取り付ける
には、例えば、溶接等の手段を使用しても良いが、混合
羽根4は回転軸3に取り外し可能、かつ、位置調節可能
に取り付けられるのが望ましく、そのためには、例え
ば、ビス、ねじ、ピン、嵌合などの手段によるのが望ま
しい。
【0024】混合羽根4の形状は、通常は、図2、図3
に示すように長方形状であるが、例えば、図4や図5に
示すような幅Bが不均一な形状であっても良い。このよ
うに幅Bが不均一な形状の場合、B/Rが好適な範囲で
あるか否かの判断は、同じ面積の長方形に換算した場合
の幅Bの値を基に行うことができる。
【0025】図6は、混合羽根4に補助羽根8を取り付
けた場合の一例を示す図であって、この図6に示すよう
に、補助羽根8は、混合羽根4に、長円形のスリット9
を介して、ボルトナット10によって、位置調節可能に
取り付けられている。混合羽根4と円筒型容器2の底面
との間は、補助羽根8によって、ほぼ完全に塞がれ、ま
た、混合羽根4と円筒型容器2の内壁面との間は、補助
羽根8によって同様に塞がれている。ボルトナット10
を緩めて、補助羽根8の取り付け位置を調整して、補助
羽根8の下端と円筒型容器2の底面との間に間隙を残す
ようにすることも、また、補助羽根8を幅の大きなもの
に取り替えて、混合羽根4と円筒型容器2の内壁面との
間の間隙を全て塞ぐようにすることも、適宜実施可能で
ある。
【0026】補助羽根8の材質としては、混合羽根4よ
りも軟質のものであれば、一応は使用可能であるが、ス
チレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、天然ゴム等のゴムを使用するのが望ましく、強靱・
硬質な帯布、金属等で作られた帯ブラシ等も使用可能で
ある。
【0027】以下、実験例及び実施例を用いて、本発明
を更に説明する。
【0028】
【実験1】〈混合羽根の取り付け角度の影響〉半径38
0mm、高さ630mmの円筒型容器の底面中心に回転
軸を取り付け、その回転軸に、回転軸の軸芯から先端ま
での長さが350mm、幅が265mmの長方形板状の
混合羽根を1枚、混合羽根の下端と円筒型容器底面との
間隙が10mmになるように取り付けて、図1に示すよ
うな軽量骨材用混合装置を作成した。この軽量骨材用混
合装置を用い、混合羽根と円筒型容器底面との為す角
α、即ち、混合羽根の取り付け角度を種々に変えた場合
の混合性の良否を試験した。混合性の良否は、経験豊か
な作業者6人に、混合作業中の被混合物による架橋現象
の発生の有無、被混合物の団粒化の有無、得られた混合
物の性状の良否、及び、混合作業中の被混合物のオーバ
ーフローの有無の観点から総合的に判断してもらい、そ
の結果が、6人中6人全員が良いと判断したものを○、
6人中3人以上が良いと判断したものを△、それ以下の
ものを×と判定した。混合時間は2分間、混合羽根の回
転速度は、60回/分であった。用いた混合物の配合を
表1に、結果を表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】表2の結果から明らかなように、混合羽根
の取り付け角度αが30〜50度の時に比較的良い結果
が得られ、特に、角度αが35〜45度の時には6人の
判定者の全てが混合性が良いと判断した。また、角度α
が40度の時には、練り上がった混合物の性状は均一で
特に優れていた。
【0032】
【実験2】〈混合羽根の幅の影響〉混合羽根の取り付け
角度αを40度に固定し、混合羽根の幅を種々変えた以
外は実験1と同じ軽量骨材用混合装置を用い、実験1と
同様にして、混合羽根の幅を種々に変えた場合の混合性
の良否を試験した。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果から明らかなように、混合羽根
の幅Bが、円筒型容器の半径Rに対して、B/R=0.
4〜0.65の時に比較的良い結果が得られ、特に、B
/Rが0.45〜0.55の時には6人の判定者の全て
が混合性が良いと判断した。混合物の性状は均一で特に
優れていた。
【0035】
【実験3】〈混合羽根の長さの影響〉混合羽根の取り付
け角度αを40度に固定し、混合羽根の長さを種々変え
た以外は実験1と同じ軽量骨材用混合装置を用い、実験
1と同様にして、混合羽根の長さを種々に変えた場合の
混合性の良否を試験した。結果を表4に示す。
【0036】
【表4】
【0037】表4の結果から明らかなように、混合羽根
の回転軸芯から先端までの長さLが、円筒型容器の半径
Rに対して、L/R=0.75〜0.95の時に比較的
良い結果が得られ、特に、L/Rが0.85〜0.95
の時には6人の判定者の全てが混合性が良いと判断し
た。
【0038】
【実施例1】実験1で使用した軽量骨材用混合装置を用
い、混合羽根の取り付け角度αを40度とし、長さ35
0mm、幅250mm、厚さ10mmのスチレンブタジ
エンゴム製の補助羽根を、混合羽根に図6に示すように
取り付けた以外は、実験1と同様にして、実験1と同じ
配合の混合物の混合作業を行った。なお、混合物の総重
量は、約96kgであった。混合作業中に、被混合物の
団粒化や架橋現象は発生せず、混合開始後2分で、均一
な混合物が得られた。
【0039】
【比較例1】図7に示すモルタルミキサーを用いて、回
転数を実施例1と同様に60回/分として、実施例1と
同じ配合の混合物の混合作業を行った。モルタルミキサ
ーの円筒型混合容器の大きさは実施例1で使用した円筒
型容器と同じにし、混合物の重量も同量を投入して混合
を開始すると、混合作業途中で被混合物がオーバーフロ
ーして混合容器から飛び出す現象が見られた。混合作業
中に架橋現象が発生し、その都度、混合羽根の回転を停
止して、スコップ等を用いて架橋部分を破壊する必要が
あった。混合時間2分間では未だ混合が不十分で、混合
時間6分間でようやく満足できる混合物が得られた。従
来のモルタルミキサーによる混合は、本発明の軽量骨材
用混合装置を使用した場合に比べ、円筒型混合容器の大
きさは同じであるにも関わらず、1バッチ当たりの処理
可能な混合物の量は約1/3、混合時間は、混合羽根の
回転を停止していた時間を含めないで約3倍の時間が必
要であった。
【0040】
【実施例2】被混合物中の抜根材を同容積のウッドチッ
プに変えた以外は実施例1と同様にして、混合作業を行
った。実施例1と同様に、架橋現象や団粒化の発生は見
られず、混合開始後約2分で、均一で優れた性状の混合
物を得ることができた。
【0041】
【実施例3】被混合物中の抜根材を同容積の籾殻に変え
た以外は実施例1と同様にして、混合作業を行った。実
施例1と同様に、架橋現象や団粒化の発生は見られず、
混合開始後約2分で、均一で優れた性状の混合物を得る
ことができた。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の軽量骨材用混合
装置は、籾殻やウッドチップ、更には抜根材などの軽量
で不規則な形状の骨材であっても、団粒化や架橋現象を
発生することなく、効率的に混合することができる。し
かも、本発明の軽量骨材用混合装置は小型であり、作業
車などに搭載して容易に施工現場に搬入することが可能
で、小規模舗装などの場合にも施工現場で容易に混合物
を製造することを可能にするものである。本発明の軽量
骨材用混合装置は、既存のモルタルミキサーなどを改造
するなどして容易に製造が可能であり、極めて便利かつ
有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の軽量骨材用混合装置の一例を示す図
である。
【図2】 混合羽根の取り付け状態を示す図である。
【図3】 混合羽根の取り付け状態を示す図である。
【図4】 混合羽根の他の例を示す図である。
【図5】 混合羽根の更に他の例を示す図である。
【図6】 補助羽根を有する混合羽根の例を示す図であ
る。
【図7】 従来のモルタルミキサーの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 軽量骨材用混合装置 2 円筒型容器 3 回転軸 4 混合羽根 5 駆動装置 6 架台 7 回動軸 8 補助羽根 9 スリット 10 ボルトナット 11 アーム α 混合羽根の取り付け角度 L 混合羽根の長さ B 混合羽根の幅 R 円筒型容器の半径 H 円筒型容器の高さ
フロントページの続き (72)発明者 菅原 巌 北海道札幌市清田区美しが丘2条8丁目4 番地12号 Fターム(参考) 2D052 AA00 AA08 AA09 BA06 BA15 4G056 AA08 CC12 CD01 CD11 4G078 AA03 AB01 AB05 BA05 DA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底の円筒型容器と、その円筒型容器の
    円筒中心軸に沿って設けられた回転軸と、円筒型容器の
    底部近傍に位置するように該回転軸に取り付けられた1
    枚の混合羽根とを有する軽量骨材用混合装置。
  2. 【請求項2】 混合羽根と円筒型容器底面との為す角度
    が、30〜50度の範囲にある請求項1記載の軽量骨材
    用混合装置。
  3. 【請求項3】 取付状態にある混合羽根の、回転軸中心
    から円筒半径方向に測った長さLが、円筒型容器の半径
    をRとしたとき、L/R=0.75〜0.95の範囲に
    あり、Lと直交する方向の混合羽根の幅Bが、B/R=
    0.40〜0.65の範囲にある請求項1又は2記載の
    軽量骨材用混合装置。
  4. 【請求項4】 混合羽根と円筒型容器内壁及び/又は円
    筒型容器底部との間隙を塞ぐ、混合羽根よりも軟質の補
    助羽根を有する請求項1、2又は3記載の軽量骨材用混
    合装置。
  5. 【請求項5】 円筒型容器の高さをHとし、円筒型容器
    の半径をRとしたとき、H/R=1.5〜1.8の範囲
    にある請求項1、2、3又は4記載の軽量骨材用混合装
    置。
  6. 【請求項6】 円筒型容器が傾動可能に支持されている
    請求項1、2、3、4又は5記載の軽量骨材用混合装
    置。
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