JP2000184865A - 食 品 - Google Patents

食 品

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JP2000184865A
JP2000184865A JP10375865A JP37586598A JP2000184865A JP 2000184865 A JP2000184865 A JP 2000184865A JP 10375865 A JP10375865 A JP 10375865A JP 37586598 A JP37586598 A JP 37586598A JP 2000184865 A JP2000184865 A JP 2000184865A
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arginine
acid
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pain
composition
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JP10375865A
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Nobuko Koga
信子 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リウマチ性疾患の予防、進展防止、改善に有
用な食品等を提供する。 【解決手段】 アルギニン、アルギニン塩またはアルギ
ニン組成物を食品等として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルギニン、アル
ギニン塩またはアルギニン組成物を、病気の予防あるい
は改善を目的として用いることからなる用途に関する。
さらに詳しくは、リウマチ性疾患の予防、進展防止、改
善に有用なアルギニン、アルギニン塩またはアルギニン
組成物の食品等としての用途に関する。
【0002】
【従来の技術】リウマチ性疾患とは、関節ならびにその
周囲に疼痛をきたす疾患の総称である。リウマチ性疾患
は多数に上るが、主に原因別に分類すると、免疫異常
(慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)、
感染(細菌性関節炎など)、アレルギー(血清病な
ど)、生化学的および内分泌異常(痛風、副甲状腺機能
亢進症など)、退行性変化(変形性関節症、変形性脊椎
症)、外傷性および神経性(外傷性関節炎、糖尿病、肩
腕症候群など)、遺伝性および先天性(先天性股関節形
成不全症など)、腫瘍(多発性骨髄腫など)、その他
(アミロイドーシスなど)があげられる。その病態は、
滑膜炎(慢性関節リウマチ)、軟骨の変性(変形性関節
症)、結晶誘発性関節炎(痛風)、関節の感染症(細菌
性関節炎)、腱付着部症(強直性脊椎炎)、腱炎(石灰
化腱炎)、筋炎(皮膚筋炎)、精神身体的要因(結合組
織炎)に分類される。リウマチ性疾患の有病率は高齢化
社会になればなるほど高くなり、先進国での有病率は1
0%以上である。特に、変形性関節症は20歳代以降加
齢と共に増加し、50歳代では軽症も含めると半数以上
が本症を有する。リウマチ性疾患の主要な臨床症状は関
節ならびにその周囲の痛みであるが、病態によって全身
の臓器に種々の随伴症状を伴うことがある。リウマチ性
疾患の治療は、関節症状を起こす原因疾患を見いだし、
またその病態を考慮して行うのが原則である。関節症状
に対する対症療法としては、非ステロイド性抗炎症薬や
ステロイド剤を経口的または非経口的に投与し炎症や疼
痛を抑えると共に、患部の冷却や加温などの理学療法を
行う。機能障害がある場合は運動療法、装具が処方さ
れ、人工関節などの外科療法がなされることもある。関
節病変が長期にわたると患者の精神状態もおかされ、抗
うつ薬、または心理的カウンセラーなど専門家の治療を
要することもある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】リウマチ性疾患の治療
は、関節症状を起こす原因疾患を見いだし、またその病
態を考慮して行うのが原則である。しかしながらその原
因疾患は多種多様であり、また基本的に難治性疾患が多
くその治療も難渋することが多い。従って、非ステロイ
ド性抗炎症薬やステロイド剤などの対症療法薬や理学療
法によってその疼痛を如何に抑えるかが当面の治療の基
本となる。しかし、リウマチ性疾患はその多くが難治性
疾患であり、その治療も長期にわたることが多く、従っ
てその薬物療法も副作用が少なく長期投与が可能なもの
でなければならないが、現在使用されている非ステロイ
ド性抗炎症薬やステロイド剤は種々の副作用があり長期
的に使用するには多くの問題がある。例えば非ステロイ
ド性抗炎症薬は重篤な胃出血、消化性潰瘍や腎障害など
を引き起こすことがある。ステロイド剤は免疫抑制作用
による感染症の増悪、消化性潰瘍、骨粗鬆症など多くの
副作用を引き起こす。理学療法も一時的な疼痛の軽減が
はかられるにすぎない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、リウマチ性
疾患の予防、進展防止、改善にアルギニン、アルギニン
塩またはアルギニン組成物の摂取が非常に有効で副作用
も少ないことを見いだし、本発明に至った。
【0005】
【発明の技術的手段】アルギニンはタンパク質中に含ま
れる塩基性アミノ酸の一種である。アルギニンは、食品
あるいは食品添加物として、栄養補助食品やかまぼこの
「あし」を補強する目的で使用されている。また、アル
ギニンのグルタミン酸塩が緑茶のうま味を出すための食
品添加物として使用されている。アルギニンの医薬とし
ての用途は、肝機能促進、下垂体機能検査等に用いられ
ている。
【0006】本発明において、アルギニン、アルギニン
塩あるいはアルギニン組成物は、食品等として摂取した
とき、病気の予防、改善、すなわち、リウマチ性疾患の
予防、進展防止、改善に有用である。
【0007】本発明で使用されるアルギニンは、動物あ
るいは植物由来の天然タンパク質の加水分解から得られ
たもの、発酵法あるいは化学合成法によって得られたも
のいずれでも良い。アルギニンは光学異性体として、D
体とL体が存在するが、本発明に使用するには、生体タ
ンパク成分であるL体(L―アルギニン、本発明中では
特に断らない限りアルギニンはL−アルギニンを表す)
を用いるのが望ましい。アルギニンはそのままあるいは
種々の塩の形で用いても良い。アルギニンの塩として
は、アルギニンが塩基性を示すために主に酸との塩が用
いられる。酸としては、無機酸、有機酸いずれでも良
い。無機酸の例としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、臭
化水素酸、ヨー化水素酸などがあげられる。有機酸の例
としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、蓚酸、コハク
酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、グルタミン酸、
アスパラギン酸、ガンマリノレン酸、コハク酸トコフェ
ロールモノエステル、トコフェロール燐酸、アスコルビ
ン酸、アスコルビル燐酸、トコフェロールアスコルビル
燐酸、チオクト酸、N―アセチルシステイン、N,S―ジア
セチルシステインなどがあげられる。
【0008】本発明で使用されるアルギニン組成物とし
ては、食品等として摂取されたとき生体内でアルギニン
に速やかに変換されるものなら何でも良いが、例えばそ
のようなものとしてアルギニンを構成成分とするペプチ
ド(アルギニンペプチド)があげられる。ペプチドは2
〜50個くらいのアミノ酸から構成されているが、本発
明においては活性本体であるアルギニン換算で摂取され
るため、できるだけアルギニン含量が高い方が望まし
い。例えば、ペプチド中のアルギニン含量は20〜30
%以上であることが望ましい。ペプチドの構成成分とし
て、アルギニンは活性本体であるから必須であるがそれ
以外はアミノ酸の種類は問わない。ペプチドは、化学合
成法、発酵法、天然タンパク質の加水分解、天然ペプチ
ド等種々の方法によって入手できるが、いずれでも使用
できる。天然タンパク質の例として、大豆タンパク質が
あげられるが、これを常法に従って、化学的にあるいは
酵素を用いてペプチドまで加水分解し、イオン交換樹脂
法等によって精製した、アルギニン短鎖ペプチドは、食
品等として使用するには、安価で大量に供給できるため
望ましい。また、アルギニン短鎖ペプチドは、アルギニ
ンに比較し、味、安定性、吸収性、安全性等に優れるた
めに、特に食品等として摂取するには適している。これ
らのアルギニンペプチドは食品等として摂取されたと
き、生体内で速やかに分解され、アルギニンとして作用
を示す。
【0009】アルギニン、アルギニン塩またはアルギニ
ン組成物を食品等として摂取するには、そのままの形で
もかまわないが、より摂取しやすくするために、調味
料、香味料等を加えても良い。食品等の形態としては、
粉末、顆粒、細粒、錠剤、カプセル、液体、ゼリー等通
常食品等として用いられる如何なる形態も可能である。
アルギニン、アルギニン塩またはアルギニン組成物は既
存の食品等に添加、含有させることによっても摂取でき
る。例えば、ドリンク、清涼飲料水、ヨーグルト、飴、
ゼリー、乳酸菌飲料等に添加、含有させた形で摂取する
ことができる。
【0010】本発明の病気の予防、改善のために、アル
ギニン、アルギニン塩またはアルギニン組成物をその有
効成分として単独で食品等として摂取してもよいが、さ
らにその効果を高めるために、アルギニン、アルギニン
塩またはアルギニン組成物の作用と相加的あるいは相乗
的に働くと考えられるアスコルビン酸、システインある
いはビタミンE等の抗酸化剤と共に食品等として摂取す
ることはさらに望ましい摂取形態である。
【0011】本発明のアルギニン、アルギニン塩または
アルギニン組成物の食品等としての摂取量は、本発明の
病気の状態、病人の体重、年齢、体質、体調等によって
調整されるべきであるが、一般に1日あたり、アルギニ
ンに換算して、0.25g〜30g、好ましくは1g〜
20gの範囲で適宜選択することができる。これを病気
の状態や食品等の形態によって1日1ないし数回にわけ
て摂取することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明をさらに具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】
【実施例1】Aは5〜6年関節炎を患っていた。その症
状は肩、肘関節並びにその周囲の痛みとしびれであっ
た。運動時や荷重時はその痛みやしびれはひどくなっ
た。医師より非ステロイド性抗炎症剤(インドメタシン
等)の経口剤および外用剤を処方され、それを服用ある
いは患部に塗布していたが、経口剤は胃腸障害(胃痛な
ど)により服用をやめた。外用剤を痛みが激しいときの
み使用した。安静時も鈍痛が続き夜も眠れないことがあ
った。Aはそこで、食品用のアルギニンを、1日あたり
4ないし10gを2ないし3回にわけ、3ヶ月間経口摂
取したところ、肩および肘の関節痛は安静時はほとんど
消失した。また、その痛みが夜にひどくなることもなか
った。アルギニンの摂取を6ヶ月まで続けたが、関節痛
はほとんど消失したままであった。副作用は特になかっ
た。アルギニンを摂取している間は非ステロイド性抗炎
症剤は使用しなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明のアルギニン、アルギニン塩また
はアルギニン組成物は、その摂取により、リウマチ性疾
患の予防、進展防止、改善に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リウマチ性疾患の予防、進展防止、改善
    に有用なアルギニン、アルギニン塩またはアルギニン組
    成物からなる食品。
  2. 【請求項2】 アルギニン組成物が、摂取したとき生体
    内で速やかにアルギニンに変換するものである請求項1
    記載の食品。
  3. 【請求項3】 アルギニン組成物が、ペプチドである請
    求項2記載の食品。
  4. 【請求項4】 ペプチドが大豆由来ペプチドである請求
    項3記載の食品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013168694A1 (ja) * 2012-05-07 2016-01-07 株式会社明治 非糖質性エネルギー産生増強剤
JP2016508976A (ja) * 2012-12-24 2016-03-24 プロヴェクシス ナチュラル プロダクツ リミテッド 組成物
WO2017111052A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 国立大学法人鹿児島大学 自己免疫疾患治療剤

Cited By (4)

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JP2016508976A (ja) * 2012-12-24 2016-03-24 プロヴェクシス ナチュラル プロダクツ リミテッド 組成物
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