JP2001233783A - 術前栄養剤 - Google Patents

術前栄養剤

Info

Publication number
JP2001233783A
JP2001233783A JP2000042661A JP2000042661A JP2001233783A JP 2001233783 A JP2001233783 A JP 2001233783A JP 2000042661 A JP2000042661 A JP 2000042661A JP 2000042661 A JP2000042661 A JP 2000042661A JP 2001233783 A JP2001233783 A JP 2001233783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nutrient
preoperative
whey protein
ulcer
nutritional supplement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000042661A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Tonuma
稔 渡沼
Fumiko Sakata
文子 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Terumo Corp
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp, Morinaga Milk Industry Co Ltd filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2000042661A priority Critical patent/JP2001233783A/ja
Publication of JP2001233783A publication Critical patent/JP2001233783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】術後の吻合部創傷回復を促進し、吻合部潰瘍を
予防するための術前栄養剤。 【解決手段】乳清蛋白質を有効成分として含み、術後の
創傷治癒および/または潰瘍予防のために、少なくとも
術前に摂取する術前栄養剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、術後の吻合部創傷
回復を促進し、吻合部潰瘍を予防するための術前栄養剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】侵襲生体にみられるさまざまな生体反応
は本来生存のための反応であり、神経内分泌系を介する
反応と、サイトカインなどの炎症性メディエーターを介
する反応とが互いに関連しながら循環系、代謝系、免疫
系、創傷治癒などの反応を総合的に発動している。外科
手術による縫合部の組織再生能力は、患者の栄養状態、
免疫状態などにより大きな差があることが知られてお
り、生体の状態により、縫合狭窄、縫合不全を生じた
り、特に主として食道、胃、大腸などの消化器系外科手
術の吻合部(縫合部)近傍には術後潰瘍を併発すること
もある。たとえば縫合不全は入院の長期化だけでなく、
さまざまな弊害を生じるので、これの低減が望まれる。
【0003】上記腸管に発生した縫合狭窄、縫合不全あ
るいは術後潰瘍は、従来、内科的薬剤処置による治療が
一般的である。たとえば蛋白質、ペプチドを有効成分と
する抗潰瘍(消化性潰瘍)剤も知られており、セクレチ
ン、ソマトスタチン、カルシトニン、ヒト上皮細胞増殖
因子などの注射によるペプチド製剤が知られている。
【0004】一方上記内科的薬剤処置に代え、術後侵襲
期などの低栄養状態の患者に対し、腸管からの吸収率、
体内利用率が高く、病状の早期治癒および回復促進効果
を有する栄養剤を投与することが提案されている。消化
器外科手術後は、通常、手術後3日目あたりから経口栄
養剤投与を開始し、低残渣で腸管に刺激の少ない蛋白、
脂肪、炭水化物、ミネラル類を含む経口栄養剤を摂取さ
せる。この栄養剤は、栄養管理上、1リットル/日程度
の量で摂取する必要があるため、栄養バランスの検討だ
けでなく、蛋白源としてアミノ酸を蛋白質あるいは蛋白
質を風味が低下しない程度に加水分解して消化吸収性を
よくしたオリゴペプチド類に代え、食品嗜好性を高めた
り、抗菌性の保持、栄養安定化する方法などが種々提案
されている(たとえば特開平8−175987号、特開
平8−73351号、特開平6−141818号、特開
平6−141819号など)。
【0005】また非ステロイド系抗炎症剤の投与により
胃腸に誘発される傷および潰瘍などの副作用を軽減また
は防止する腸溶性混合物も提案されており、たとえば特
開平8−188536号には、各栄養源を全カロリーに
対して特定の含有量比で含み、特に脂肪源として特定鎖
長(中/長)比のトリグリセリドを含有する腸溶性混合
物が提案されている。上記腸溶性混合物中の蛋白質源は
ホエーまたはカゼインのいずれか一方である。この公報
では、該腸溶性混合物を非ステロイド系抗炎症剤と同時
に投薬することにより腸の傷および潰瘍の治療を促進
し、またはこれらの発生を予防することが示されてい
る。
【0006】さらに炎症性潰瘍の治療効果を奏する特定
のアミノ酸またはペプチドも提案されており、たとえば
特表平9−502971号には、炎症性腸疾患等などの
炎症の治療に、特定の合成ペプチドが役立つことが開示
されている。特開平7−255398号には、非必須ア
ミノ酸のグルタミンを輸液あるいは栄養剤中に添加して
グルタミンの創傷治癒効果、抗潰瘍効果を利用すること
が提案されている。該公報では、グルタミン源として小
麦グルテンの酵素分解物を用いることにより風味、嗜好
性を向上させており、また栄養バランス上不足する必須
アミノ酸を補佐するために乳カゼイン、乳清蛋白質、大
豆蛋白質、鶏卵蛋白質あるいはこれらの加水分解物を適
宜添加している。
【0007】また特開平8−143468号には、特定
のアミノ酸配列を有するラクトフェリン由来のペプチド
類を有効成分とする経口投与可能な抗潰瘍剤が提案され
ている。該公報には、胃幽門部と十二指腸の結合部とを
結紮し、閉腹直後に上記ペプチド類を含む抗潰瘍剤を投
与したときの抗潰瘍効果が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、風味がよ
く、嗜好性の高い食品として術前に摂取するうちに、術
後縫合部創傷の早期治癒を促進し、術後潰瘍の発生を予
防しうる術前栄養剤を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、副作用の
問題を伴わず、縫合部不全および術後潰瘍の予防効果が
高く、これら問題を生じ難くして外科手術後の早期回復
を実現しうる栄養剤について鋭意検討したところ、乳清
蛋白質を有効成分とする栄養剤を、消化能力のある術前
に投与することによりこの課題を解決しうることを見出
した。
【0010】すなわち本発明では、乳清蛋白質を有効成
分として含み、術後の創傷治癒および/または潰瘍予防
のために、少なくとも術前に摂取する術前栄養剤を提供
する。上記乳清蛋白質は、通常、術前栄養剤100kc
al中3g以上の量で含まれる。本発明に係る術前栄養
剤は、少なくとも術前3日前より投与される術前栄養剤
であることが望ましい。
【0011】なお従来上記したように、潰瘍の治療剤と
してペプチドを服用したり、あるいは創傷治癒効果、抗
潰瘍効果を期待して術後に消化吸収性のよいグルタミン
源などを含む栄養剤を投与することは提案されている
が、同一蛋白質でも術前摂取と術後摂取とではその効果
が異なることは全く検討されておらず、知られていなか
った。しかも乳清蛋白質という特定蛋白質を術前に摂取
することにより、術後に摂取する場合あるいは術前であ
っても乳清蛋白質ではない蛋白質を摂取する場合と比
べ、術後の回復効果に歴然と差異があるということは予
想外の効果である。
【0012】上記乳清蛋白質は、乳清(ホエー)そのも
のでも、あるいは消化性を高めるためにホエーを加水分
解し、オリゴペプチド混合物としたものであってもよ
い。乳清蛋白質の加水分解は、一般的な方法により行う
ことができ、その方法は特に限定されない。たとえば特
許第2648243号公報などで提案されたバシラス・
サチルス由来のエンドペプチターゼ、トリプシンおよび
キモトリプシンの3種類の酵素を用いる方法などにより
行うことができる。
【0013】本発明の術前栄養剤は、乳清蛋白質または
その加水分解物は、単独でも縫合部創傷治癒効果および
術後潰瘍予防効果を発現するが、乳清蛋白質を有効成分
として含み、経口経腸性であって、本発明の目的を損な
わない範囲であれば、通常の入院患者用栄養剤と同様の
脂肪、炭水化物、ミネラル、ビタミンなど他の成分を適
宜に含有することができる。また乳清蛋白質またはその
加水分解物は、単独でも摂取可能な風味を有するが、食
欲をそそるために栄養源以外に香料、着色剤などを含ん
でいてもよい。乳清蛋白質は、通常、術前栄養剤100
kcal中3g以上の量で含まれるように配合される。
【0014】その形態は、飲用液状に限らず、たとえば
キャラメル、キャンディ、錠剤、カプセル剤、トローチ
剤などの固形状であってもよい。さらに術前摂取時の食
欲をそそるたとえば豆腐、プリン、ムースなどの食品形
態であってもよい。固形栄養剤は、液状栄養剤に比べ乳
清蛋白質を高濃度に含有することができる。たとえば飲
用できる量に限度がある液状栄養剤と、固形栄養剤とを
組合わせて乳清蛋白質の充分量を摂取することもでき
る。
【0015】本発明では、この栄養剤を少なくとも消化
能力のある術前に摂取する。栄養剤は、通常、少なくと
も術前3日前、好ましくは7日前より投与することが望
ましい。乳清蛋白質またはその加水分解物は低残渣であ
るため、他の栄養源も含めて低残渣栄養剤となすことが
できる。このため通常術前には24から36時間絶食す
るが、術前直前まで摂取することも可能である。なお本
発明の栄養剤は術後に投与することもできるが、術後投
与においては、蛋白源は乳清蛋白質またはその加水分解
物のいずれでもよいが、消化吸収性の面からは加水分解
物を含むものが好ましいともいえる。
【0016】消化能力のある術前に摂取した乳清蛋白質
は、胃腸内で消化され、加水分解物と同様のオリゴペプ
チドの状態となり、炎症イニシエータ物質の産生阻害作
用を発現すると考えられる。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 (実施例1) <栄養剤(1)の調製>窒素源としての少なくとも純度
70%(質量)の乳清蛋白質、および他の原材料を下記
配合量で混合し、撹拌機を用いて撹拌した後、得られた
液を400mlずつ可塑性素材容器(商品名「テルパッ
ク」テルモ(株)製)に充填し、密封後、121℃、1
0分で加熱滅菌して目的の経管投与可能な栄養剤(1)
を調製した。得られた栄養剤(1)は、風味がよく、嗜
好性があって食品として経口摂取可能であることがわか
った。
【0018】 栄養剤(1) 100ml中(単位g) 乳清蛋白 4.7 デキストリン 17.0 大豆油 1.75 グルコン酸カルシウムを含むミネラル類 0.581 脂溶性および水溶性ビタミン類 0.06 グリセリン 0.20 酢酸モノグリセリド 0.24 ヘキサグリセリンモノミリステート 0.16 ポリエキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 0.20 精製水 適量
【0019】(実施例2) <乳清蛋白質加水分解物の調製方法>少なくとも純度7
0%(質量)の乳清蛋白質を10%(質量)以下の水に
溶解し、得られた水溶液のpHを7.1〜10に調整し
たのち、該水溶液にバシラス・サチリス(Bacillus sub
tilis )由来のエンドペプチダーゼとトリプシンの2種
類の酵素、またはバシラス・サチリス由来のエンドペプ
チダーゼ、トリプシン及びキモトリプシンの3種類の酵
素を添加して、30〜55℃の温度で加水分解し、のち
加熱により酵素を失活するかウルトラフィルトレーショ
ンにより酵素を除去し、オリゴペプチド混合物を調製す
る。上記で得られたオリゴペプチド混合物溶液のpHを
4.5〜5.5に調整し、加熱し、沈殿物を除去して残
存する抗原性物質を実質的に除去した乳清蛋白加水分解
物を調製する。
【0020】<栄養剤(2)の調製>窒素蛋白源(乳清
蛋白質)を上記の方法で得られた乳清蛋白加水分解物に
代えた以外は、実施例1の栄養剤(1)と同様にして栄
養剤(2)を調製した。得られた栄養剤(2)は、風味
がよく、嗜好性があって食品として経口摂取可能である
ことがわかった。 栄養剤(2) 100ml中(単位g) 乳清蛋白加水分解物 4.7 デキストリン 17.0 大豆油 1.75 グルコン酸カルシウムを含むミネラル類 0.581 脂溶性および水溶性ビタミン類 0.06 グリセリン 0.20 酢酸モノグリセリド 0.24 ヘキサグリセリンモノミリステート 0.16 ポリエキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 0.20 精製水 適量
【0021】(実施例3)実施例2で得られた乳清蛋白
加水分解物を用いて、下記の配合物を加熱溶解後、冷却
してゴマ豆腐に加工し、栄養剤(3)を得た。 組成 配合量 乳清蛋白質加水分解物 5g 市販練りゴマ 15g 片栗粉 10g 砂糖 1.5g 塩 0.5g 水 80g 従来の液状栄養剤処方物に比べ、風味のよい食品として
服用することができた。
【0022】(試験例)上記実施例1で得られた栄養剤
(1)を、胃亜全摘する患者(10人)に術前7日前よ
り投与し、術後の縫合部の治癒状態および潰瘍形成状態
を調べた。胃癌患者の術前7日前より1000ml/日
の栄養管理を行い(術前24〜36時間は絶食)、乳清
蛋白を含む栄養剤(1)を摂取させ、術後においては術
後3日より10日目まで栄養剤を摂取させた。胃亜全摘
術により胃−十二指腸(Billroth I法)または胃−空腸
吻合(Billroth II 法)による外科的治療を実施後、術
後5日目、7日目、10日目に、各部位の縫合部の治癒
状態および縫合部周辺の潰瘍形成を内視鏡により確認し
た。縫合部の治癒状態を図1に示す。潰瘍形成の判定結
果を表1に示す。
【0023】(比較例1)上記栄養剤(1)に代えて、
カゼインを蛋白質源として含む下記組成の市販蛋白質栄
養剤を栄養剤(4)として用いた以外は、実施例1の試
験例1と同様に試験し、縫合部の治癒状態および潰瘍形
成状態を評価した。縫合部の治癒状態を図1に、潰瘍形
成の判定結果を表1に示す。
【0024】 <栄養剤(4)> 組成 250ml中 カゼインナトリウム 5.9g カゼインナトリウムカルシウム 2.7g 分離大豆蛋白質 1.3g トウモロコシ油 8.3g 大豆リン脂質 0.4g デキストリン 24.5g 精製白糖 9.8g パルミチン酸レチノール 344μg コレカルシフェロール 1.25μg 酢酸トコフェロール 8.23mg フィトナジオン 17.5μg アスコルビン酸 38mg 塩酸チアミン 0.38mg リボフラビン 0.43mg 塩酸ピリドキシン 0.50mg シアノコバラミン 1.5μg 塩化コリン 0.15μg 葉酸 50μg ニコチン酸アミド 5mg パントテン酸カルシウム 1.36mg ビオチン 38μg 炭酸水素ナトリウム 76.5μg 塩化マグネシウム 0.41g クエン酸カリウム 0.46g 第三リン酸カルシウム 0.30g 塩化カリウム 0.30g クエン酸ナトリウム 0.39g 硫酸亜鉛 16.49mg 硫酸鉄 11.20mg 塩化マンガン 1.80mg 硫酸銅 0.98mg 水酸化カリウム 24mg クエン酸 25mg
【0025】(参考例1)試験例1において、実施例1
の投与期間を変え、栄養剤(1)の術前投与は実施せ
ず、術後投与のみとした以外は、実施例1と同様に試験
した。縫合部の治癒状態を図1に、潰瘍形成の判定結果
を表1に示す。
【0026】 上記表中、−は潰瘍形成が1人も認められないもの +は潰瘍形成が1人以上認められたもの 上記実施例、比較例、参考例は、それぞれ10人の群について行った試験結果 である。
【0027】図1に示すとおり、栄養剤(1)を術前よ
り投与した実施例1の群では、縫合創傷部は術後7日目
には70%の患者が治癒していた。一方栄養剤(4)を
投与した比較例1の群では、術後7日目の縫合創傷部の
治癒例は20%と少なかった。また実施例1と同一の栄
養剤(1)を術後より投与した参考例1の群でも、術後
7日目の縫合創傷部の治癒例は比較例1よりは多いが3
0%程度であった。また表1に示すとおり、縫合部周辺
の潰瘍数についても、実施例1では比較例1および参考
例1よりも少なかった。従って本発明のように栄養剤
(1)を術前投与することによって、術後に投与開始す
る場合に比べ、消化管外科手術の縫合部創傷の治癒が早
期に完了し、かつ術後潰瘍の発生を防止していると考え
られる。一方比較例1のように栄養剤蛋白質源がカゼイ
ンの場合には、術前投与を行っても創傷治癒の改善効果
および潰瘍発生に対する予防効果はないと考えられる。
【0028】
【発明の効果】本発明の術前栄養剤によれば、主として
食道、胃、大腸等の消化器外科手術による吻合部(縫合
部)創傷の早期治癒効果とともに吻合部潰瘍予防効果が
得られる。この縫合部創傷の早期治癒効果により、患者
の日常生活への早期復帰が可能になり、また手術後の縫
合不全により入院の長期化がもたらしているさまざまな
弊害を低減することができ、QOL(Quality of Life
)の向上が期待される。現在一般的な創傷または潰瘍
治療薬は、症状を抑えるためのものであって短期間での
治療は難しく、副作用の発現も少なくないが、本発明の
栄養剤によれば、このような治療薬のような副作用がな
く、早期に創傷を治癒し、しかも潰瘍発生を予防するこ
とができる。また患者の術前・術後の通常使用する栄養
剤の服用あるいは食品の形態での摂取により上記創傷治
癒・潰瘍予防効果が得られるため、従来のステロイド剤
および非ステロイド剤等の治療薬とは異なり、患者が楽
に服用できることからコンプライアンス面の改善にもつ
ながり、ひいては創傷治癒・潰瘍予防効果をより高める
ことができる。さらに、経静脈輸液剤などの高価格の栄
養剤に頼る必要性が低減できるなど、医療経済性の向上
へつながることも期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】栄養剤を投与した患者の手術縫合部創傷の治癒
率を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 文子 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 Fターム(参考) 4C084 AA02 BA44 CA38 NA14 ZC212

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳清蛋白質を有効成分として含み、術後の
    創傷治癒および/または潰瘍予防のために、少なくとも
    術前に摂取する術前栄養剤。
  2. 【請求項2】前記乳清蛋白質を、術前栄養剤100kc
    al中3g以上の量で含む請求項1に記載の術前栄養
    剤。
  3. 【請求項3】少なくとも術前3日前より投与する請求項
    1または2に記載の術前栄養剤。
JP2000042661A 2000-02-21 2000-02-21 術前栄養剤 Pending JP2001233783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000042661A JP2001233783A (ja) 2000-02-21 2000-02-21 術前栄養剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000042661A JP2001233783A (ja) 2000-02-21 2000-02-21 術前栄養剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001233783A true JP2001233783A (ja) 2001-08-28

Family

ID=18565705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000042661A Pending JP2001233783A (ja) 2000-02-21 2000-02-21 術前栄養剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001233783A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515287A (ja) * 2002-11-22 2006-05-25 明治乳業株式会社 栄養組成物
JP2008247848A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Terumo Corp 乳清ペプチド含有液状栄養組成物
JP2009035491A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Morinaga Milk Ind Co Ltd 褥瘡改善剤
JP2010053141A (ja) * 2009-12-02 2010-03-11 Meiji Milk Prod Co Ltd 栄養組成物
JP2012250990A (ja) * 2012-09-07 2012-12-20 Meiji Co Ltd 栄養組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515287A (ja) * 2002-11-22 2006-05-25 明治乳業株式会社 栄養組成物
JP2011006425A (ja) * 2002-11-22 2011-01-13 Meiji Milk Prod Co Ltd 栄養組成物
JP2013136602A (ja) * 2002-11-22 2013-07-11 Meiji Co Ltd 栄養組成物
US8778404B2 (en) 2002-11-22 2014-07-15 Meiji Co., Ltd. Nutritional compositions
JP2008247848A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Terumo Corp 乳清ペプチド含有液状栄養組成物
JP2009035491A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Morinaga Milk Ind Co Ltd 褥瘡改善剤
JP2010053141A (ja) * 2009-12-02 2010-03-11 Meiji Milk Prod Co Ltd 栄養組成物
JP2012250990A (ja) * 2012-09-07 2012-12-20 Meiji Co Ltd 栄養組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AP1381A (en) Nutritional composition intended for specific gastro- -intestinal maturation in premature mammals.
RU2444355C2 (ru) Способы лечения с применением цитруллина
US6667063B2 (en) Nutritional or therapeutic supplement and method
JP2012197293A (ja) 総合経腸栄養組成物
JP2003522136A (ja) 腸壁の透過性亢進または望まれない透過性の治療または予防のための栄養学的または薬学的調製物の製造のためのグルタメートおよび/またはグルタメート前駆体の使用
JP3393560B2 (ja) 水溶性キトサンを含有するカルシウム吸収促進性組成物およびカルシウム吸収促進用添加剤
JP4596513B2 (ja) 栄養組成物
JP2000063284A (ja) 炎症性腸疾患再燃防止剤
JP2750467B2 (ja) ペプチド混合物及び経腸栄養組成物
JP2001233783A (ja) 術前栄養剤
JPS6322525A (ja) 造血剤
EP0665012B1 (en) Antiallergy agent and nutritional composition containing glutamine
JPH11130669A (ja) 褥瘡予防治療用アミノ酸栄養剤
JP3397258B2 (ja) カルシウム吸収促進性水溶性画分、それを含有する組成物およびカルシウム吸収促進用添加剤
JPS62171644A (ja) 乳蛋白加水分解物を有効成分とする栄養剤
CN106573034B (zh) 海洋肽和鱼核苷酸、组合物及其用于降低血糖的用途
JP3410235B2 (ja) 新規蛋白質組成物及び栄養組成物
JP2003137808A (ja) 新規経腸栄養剤の製造法
JP5100923B2 (ja) カルシウム・リン酸化澱粉複合体及びその製造方法
JPH09194364A (ja) ビタミンa吸収促進剤
JPH0515339A (ja) タンパク質様組成物および高度侵襲用栄養剤ならびに肝疾患用栄養剤
JPS62224259A (ja) 栄養食
WO2000054792A1 (fr) Medicaments, aliments, boissons et aliments pour animaux contenant un composant de cacao
JP3756449B2 (ja) 抗潰瘍剤、抗潰瘍剤の製造方法、α−ラクトアルブミンの使用、及び潰瘍の治療方法
JP2004250383A (ja) 鉄分補給用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080902