JP2000184853A - 乳脂肪含有酸性乳飲料 - Google Patents
乳脂肪含有酸性乳飲料Info
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- JP2000184853A JP2000184853A JP10364296A JP36429698A JP2000184853A JP 2000184853 A JP2000184853 A JP 2000184853A JP 10364296 A JP10364296 A JP 10364296A JP 36429698 A JP36429698 A JP 36429698A JP 2000184853 A JP2000184853 A JP 2000184853A
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- beverage
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- pectin
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ジアセチル酒石酸モノグリセリド及び結
晶セルロースを含有する乳脂肪含有酸性乳飲料。 【効果】 クリーミングを起こさず安定である。
晶セルロースを含有する乳脂肪含有酸性乳飲料。 【効果】 クリーミングを起こさず安定である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期保存した場合
にも、乳脂肪の浮上すなわちクリーミングを起こさない
乳脂肪含有酸性乳飲料に関する。
にも、乳脂肪の浮上すなわちクリーミングを起こさない
乳脂肪含有酸性乳飲料に関する。
【０００２】
【従来の技術】消費者の嗜好の多様化にともない多種の
乳飲料が市場に流通するようになり、発酵乳の他乳タン
パク質を一定量含有した酸性乳飲料も製造されている。
乳飲料が市場に流通するようになり、発酵乳の他乳タン
パク質を一定量含有した酸性乳飲料も製造されている。
【０００３】しかし、乳タンパク質を酸性飲料に含有さ
せると保存中に乳タンパク質が凝集してしまうという問
題点があった。そこで、ショ糖脂肪酸エステルを添加す
る方法（特公昭５９−４１７０９号公報）等種々のタン
パク質凝集防止方法が提案されてきた。
せると保存中に乳タンパク質が凝集してしまうという問
題点があった。そこで、ショ糖脂肪酸エステルを添加す
る方法（特公昭５９−４１７０９号公報）等種々のタン
パク質凝集防止方法が提案されてきた。
【０００４】また、消費者の嗜好性の向上にともない、
酸性乳飲料の風味の向上が検討されており、このため、
乳脂肪の含有率を高めることが要望されている。
酸性乳飲料の風味の向上が検討されており、このため、
乳脂肪の含有率を高めることが要望されている。
【０００５】しかし、酸性乳飲料に乳脂肪を含有させる
と、保存中に乳脂肪が乳化破壊により浮上する。すなわ
ちクリーミングを起こすという問題点があった。このた
め、乳脂肪を多量に含む飲料は、クリーミングを起こし
にくい中性から弱酸性域の飲料か又は、流通期間が比較
的短く粘度の高い発酵乳（特許第２５２４８１３号）に
限られていた。
と、保存中に乳脂肪が乳化破壊により浮上する。すなわ
ちクリーミングを起こすという問題点があった。このた
め、乳脂肪を多量に含む飲料は、クリーミングを起こし
にくい中性から弱酸性域の飲料か又は、流通期間が比較
的短く粘度の高い発酵乳（特許第２５２４８１３号）に
限られていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、長期間の常温保存下でもクリーミング及び沈殿を生
じない乳脂肪含有酸性乳飲料を提供することにある。
は、長期間の常温保存下でもクリーミング及び沈殿を生
じない乳脂肪含有酸性乳飲料を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者は鋭意研究を行った結果、ジアセチル酒石酸モノグリ
セリド及び結晶セルロースを酸性乳飲料に含有せしめれ
ば、クリーミングや沈殿のない乳脂肪含有酸性乳飲料が
得られることを見出し本発明を完成した。
者は鋭意研究を行った結果、ジアセチル酒石酸モノグリ
セリド及び結晶セルロースを酸性乳飲料に含有せしめれ
ば、クリーミングや沈殿のない乳脂肪含有酸性乳飲料が
得られることを見出し本発明を完成した。
【０００８】すなわち本発明は、ジアセチル酒石酸モノ
グリセリド及び結晶セルロースを含有することを特徴と
する乳脂肪含有酸性乳飲料を提供するものである。
グリセリド及び結晶セルロースを含有することを特徴と
する乳脂肪含有酸性乳飲料を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明において酸性乳飲料とは、
主に牛乳、全粉乳、加糖練乳、クリーム等を水に溶解さ
せたものに有機酸を添加したもので、生菌を含まないも
のである。牛乳等は単独で用いても、二種以上を混合し
て用いてもよく、更にこれに脱脂粉乳等を添加したもの
でもよい。また、酸性乳飲料に使用する有機酸として
は、食品に使用されるものであれば特に限定されない
が、クエン酸、乳酸等が好ましい。なお、有機酸として
果汁を用いることもできる。
主に牛乳、全粉乳、加糖練乳、クリーム等を水に溶解さ
せたものに有機酸を添加したもので、生菌を含まないも
のである。牛乳等は単独で用いても、二種以上を混合し
て用いてもよく、更にこれに脱脂粉乳等を添加したもの
でもよい。また、酸性乳飲料に使用する有機酸として
は、食品に使用されるものであれば特に限定されない
が、クエン酸、乳酸等が好ましい。なお、有機酸として
果汁を用いることもできる。
【００１０】本発明の乳飲料は、ジアセチル酒石酸モノ
グリセリド及び微結晶セルロースを含有することを特徴
とする。ジアセチル酒石酸モノグリセリドの添加量は、
乳飲料中０．０３〜０．１重量％とすることが好まし
く、特に０．０４〜０．０８重量％とすることが好まし
い。また結晶セルロースの添加量は、乳飲料中０．０１
〜０．０５重量％とすることが好ましく、特に０．０２
〜０．０４重量％とすることが好ましい。これらは市販
のものを用いることができ、例えばジアセチル酒石酸モ
ノグリセリドとしては、サンソフトＮｏ．６４１ＳＵ
（太陽化学（株）製）、結晶セルロースとしては、平均
粒径１０μｍ以下、特に８〜１０μｍのものが好まし
く、アビセルＲＣ−Ｎ８１（旭化成工業（株）製）を挙
げることができる。
グリセリド及び微結晶セルロースを含有することを特徴
とする。ジアセチル酒石酸モノグリセリドの添加量は、
乳飲料中０．０３〜０．１重量％とすることが好まし
く、特に０．０４〜０．０８重量％とすることが好まし
い。また結晶セルロースの添加量は、乳飲料中０．０１
〜０．０５重量％とすることが好ましく、特に０．０２
〜０．０４重量％とすることが好ましい。これらは市販
のものを用いることができ、例えばジアセチル酒石酸モ
ノグリセリドとしては、サンソフトＮｏ．６４１ＳＵ
（太陽化学（株）製）、結晶セルロースとしては、平均
粒径１０μｍ以下、特に８〜１０μｍのものが好まし
く、アビセルＲＣ−Ｎ８１（旭化成工業（株）製）を挙
げることができる。
【００１１】本発明の酸性乳飲料中の乳脂肪は、０．５
〜１．５重量％とすることが好ましく、特に０．５〜
１．０重量％とすることが好ましい。乳脂肪が０．５重
量％未満であると風味の向上が少なく、１．５重量％を
超えると本発明の効果が十分に奏されないことがある。
〜１．５重量％とすることが好ましく、特に０．５〜
１．０重量％とすることが好ましい。乳脂肪が０．５重
量％未満であると風味の向上が少なく、１．５重量％を
超えると本発明の効果が十分に奏されないことがある。
【００１２】本発明では、更に乳タンパク質の沈殿を確
実に防止するために、大豆多糖類又はペクチンを添加す
ることが好ましく、これらの添加量は０．０１〜０．０
５重量％程度とすることが好ましい。
実に防止するために、大豆多糖類又はペクチンを添加す
ることが好ましく、これらの添加量は０．０１〜０．０
５重量％程度とすることが好ましい。
【００１３】本発明の酸性乳飲料には、必要により、更
に砂糖、果糖、アスパルテーム、ステビア等の各種甘味
料、果汁やココアパウダー等の風味付け素材；カルシウ
ム、鉄等のミネラル素材；あるいは香料等を添加するこ
ともできる。なお、その他の乳化剤や安定剤を併用添加
しても良いが、これらの添加は風味上好ましいものでは
ないので最小限にとどめるべきである。
に砂糖、果糖、アスパルテーム、ステビア等の各種甘味
料、果汁やココアパウダー等の風味付け素材；カルシウ
ム、鉄等のミネラル素材；あるいは香料等を添加するこ
ともできる。なお、その他の乳化剤や安定剤を併用添加
しても良いが、これらの添加は風味上好ましいものでは
ないので最小限にとどめるべきである。
【００１４】本発明の酸性乳飲料は、最終的に粘度を１
〜１００mPa・s とすることが好ましく、特に５〜５０m
Pa・s とすることが好ましい。またpHは３．０〜４．５
とすることが好ましく、特に３．５〜４．５とすること
が好ましい。
〜１００mPa・s とすることが好ましく、特に５〜５０m
Pa・s とすることが好ましい。またpHは３．０〜４．５
とすることが好ましく、特に３．５〜４．５とすること
が好ましい。
【００１５】本発明の酸性乳飲料は、最終的に９０〜９
５℃で加熱殺菌し、１００〜２００kg／cm2 の圧力で均
質化した後、容器に充填することが好ましい。
５℃で加熱殺菌し、１００〜２００kg／cm2 の圧力で均
質化した後、容器に充填することが好ましい。
【００１６】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
【００１７】実施例１〜３ 表１に示す組成の乳飲料を製造した。ジアセチル酒石酸
モノグリセリド（サンソフトＮｏ．６４１ＳＵ；太陽化
学（株）製）を７０℃の水に溶解し牛乳（乳脂肪分３６
％）と混合する。その他の原料も水に溶解する。両液を
攪拌混合したのち、９０℃殺菌後均質機で２００kg／cm
2 の圧力で均一化し、ガラス瓶（２００ml）に充填し
た。３７℃で４週間保存した後、保存サンプルを評価し
た。
モノグリセリド（サンソフトＮｏ．６４１ＳＵ；太陽化
学（株）製）を７０℃の水に溶解し牛乳（乳脂肪分３６
％）と混合する。その他の原料も水に溶解する。両液を
攪拌混合したのち、９０℃殺菌後均質機で２００kg／cm
2 の圧力で均一化し、ガラス瓶（２００ml）に充填し
た。３７℃で４週間保存した後、保存サンプルを評価し
た。
【００１８】実施例４ 大豆多糖類の代わりにハイメトキシルペクチン（ＨＲ−
４５；ダニスコ社製）を用いて、実施例３と同様に製品
化し、保存サンプルを評価した。
４５；ダニスコ社製）を用いて、実施例３と同様に製品
化し、保存サンプルを評価した。
【００１９】比較例１、４ 結晶セルロースあるいはジアセチル酒石酸モノグリセリ
ドを添加しないこと以外は、実施例１と同様に製品化
し、保存サンプルを評価した。
ドを添加しないこと以外は、実施例１と同様に製品化
し、保存サンプルを評価した。
【００２０】比較例２、３ ジアセチル酒石酸モノグリセリドの代わりに、蔗糖脂肪
酸エステル（リョートーシュガーエステルＰ−１５７
０；三菱化学フーズ（株）製）、あるいは酵素分解レシ
チン（サンレシチンＡ−１；太陽化学（株）製）を用い
て、実施例１と同様に製品化し、保存サンプルを評価し
た。実施例１〜４、比較例１〜４の評価結果を表１に示
す。なお（％）は重量％を示す。
酸エステル（リョートーシュガーエステルＰ−１５７
０；三菱化学フーズ（株）製）、あるいは酵素分解レシ
チン（サンレシチンＡ−１；太陽化学（株）製）を用い
て、実施例１と同様に製品化し、保存サンプルを評価し
た。実施例１〜４、比較例１〜４の評価結果を表１に示
す。なお（％）は重量％を示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明の乳脂肪含有酸性乳飲料は、長期
にわたって常温保存しても乳脂肪の浮上（クリーミン
グ）がなく、安定かつ美味な乳飲料である。
にわたって常温保存しても乳脂肪の浮上（クリーミン
グ）がなく、安定かつ美味な乳飲料である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年１月６日（１９９９．１．６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１７
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１７】実施例１〜３ 表１に示す組成の乳飲料を製造した。ジアセチル酒石酸
モノグリセリド（サンソフトＮｏ．６４１ＳＵ；太陽化
学（株）製）を７０℃の水に溶解し牛乳（乳脂肪分３．
６％）と混合する。その他の原料も水に溶解する。両液
を攪拌混合したのち、９０℃殺菌後均質機で２００ｋｇ
／ｃｍ２の圧力で均一化し、ガラス瓶（２００ｍｌ）に
充填した。３７℃で４週間保存した後、保存サンプルを
評価した。
モノグリセリド（サンソフトＮｏ．６４１ＳＵ；太陽化
学（株）製）を７０℃の水に溶解し牛乳（乳脂肪分３．
６％）と混合する。その他の原料も水に溶解する。両液
を攪拌混合したのち、９０℃殺菌後均質機で２００ｋｇ
／ｃｍ２の圧力で均一化し、ガラス瓶（２００ｍｌ）に
充填した。３７℃で４週間保存した後、保存サンプルを
評価した。
Claims (3)
- 【請求項１】 ジアセチル酒石酸モノグリセリド及び結
晶セルロースを含有することを特徴とする乳脂肪含有酸
性乳飲料。 - 【請求項２】 乳脂肪の含有率が０．５〜１．５重量％
である請求項１記載の乳脂肪含有酸性乳飲料。 - 【請求項３】 更に大豆多糖類又はペクチンを含有する
請求項１又は２記載の乳脂肪含有酸性乳飲料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10364296A JP2000184853A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 乳脂肪含有酸性乳飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10364296A JP2000184853A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 乳脂肪含有酸性乳飲料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000184853A true JP2000184853A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18481477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10364296A Pending JP2000184853A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 乳脂肪含有酸性乳飲料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000184853A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7871468B2 (en) | 2002-05-14 | 2011-01-18 | Fmc Corporation | Microcrystalline cellulose compositions |
| US7879382B2 (en) | 2005-09-30 | 2011-02-01 | Fmc Corporation | Stabilizers and compositions and products comprising same |
| US7998505B2 (en) | 2006-10-27 | 2011-08-16 | Fmc Corporation | Dry granulation binders, products, and use thereof |
| CN103653153A (zh) * | 2012-09-07 | 2014-03-26 | 李科文 | 灵芝汁饮料的制备方法 |
| US8927609B2 (en) | 2011-12-09 | 2015-01-06 | Fmc Corporation | Co-attrited stabilizer composition |
| US9055757B2 (en) | 2011-10-05 | 2015-06-16 | Fmc Corporation | Stabilizer composition of co-attrited microcrystalline cellulose and carboxymethylcellulose, method for making, and uses |
| US9826763B2 (en) | 2011-10-05 | 2017-11-28 | Fmc Corporation | Stabilizer composition of microcrystalline cellulose and carboxymethylcellulose, method for making, and uses |
| JP2018126102A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | アサヒ飲料株式会社 | 酸性乳性飲料 |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP10364296A patent/JP2000184853A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7871468B2 (en) | 2002-05-14 | 2011-01-18 | Fmc Corporation | Microcrystalline cellulose compositions |
| US8801847B2 (en) | 2002-05-14 | 2014-08-12 | Fmc Corporation | Microcrystalline cellulose compositions |
| US7879382B2 (en) | 2005-09-30 | 2011-02-01 | Fmc Corporation | Stabilizers and compositions and products comprising same |
| US7998505B2 (en) | 2006-10-27 | 2011-08-16 | Fmc Corporation | Dry granulation binders, products, and use thereof |
| US9055757B2 (en) | 2011-10-05 | 2015-06-16 | Fmc Corporation | Stabilizer composition of co-attrited microcrystalline cellulose and carboxymethylcellulose, method for making, and uses |
| US9826763B2 (en) | 2011-10-05 | 2017-11-28 | Fmc Corporation | Stabilizer composition of microcrystalline cellulose and carboxymethylcellulose, method for making, and uses |
| US10299501B2 (en) | 2011-10-05 | 2019-05-28 | DuPont Nutrition USA, Inc. | Stabilizer composition of microcrystalline cellulose and carboxymethylcellulose, method for making, and uses |
| US8927609B2 (en) | 2011-12-09 | 2015-01-06 | Fmc Corporation | Co-attrited stabilizer composition |
| US9828493B2 (en) | 2011-12-09 | 2017-11-28 | Fmc Corporation | Co-attrited stabilizer composition having superior gel strength |
| CN103653153A (zh) * | 2012-09-07 | 2014-03-26 | 李科文 | 灵芝汁饮料的制备方法 |
| JP2018126102A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | アサヒ飲料株式会社 | 酸性乳性飲料 |
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