JP2000177836A - ワーク乗り移り装置 - Google Patents

ワーク乗り移り装置

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JP2000177836A
JP2000177836A JP10351144A JP35114498A JP2000177836A JP 2000177836 A JP2000177836 A JP 2000177836A JP 10351144 A JP10351144 A JP 10351144A JP 35114498 A JP35114498 A JP 35114498A JP 2000177836 A JP2000177836 A JP 2000177836A
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Japan
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auxiliary roller
work
transfer device
belt conveyor
workpiece
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JP10351144A
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English (en)
Inventor
Akira Yamada
暁 山田
Sadao Kubo
貞夫 久保
Masayuki Enomoto
雅幸 榎本
Masahiro Shimada
昌洋 嶋田
Yasuhiro Kimikado
泰博 公門
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベルトコンベヤの乗継ぎ部において、搬送され
るワークの落ち込みや噛み込みを確実に防止することが
でき、その構造が簡単で、往復搬送にも適用できるワー
ク乗り移り装置を提供する。 【解決手段】搬送方向に連設されたベルトコンベヤ1の
隣接する端部間に、回転可能な円筒状の補助ローラ4を
その上面が両側ベルト上面とほぼ同じ高さになるように
配し、補助ローラ表面にその幅方向に延在する複数列の
平行突起を設け、あるいは摩擦係数を大きくして、ワー
クの落ち込みを防ぎ落ち込んだワークを持ち上げ進行方
向に送る。また、補助ローラに駆動源を配し、上流側及
び下流側のコンベアと同期駆動することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトコンベヤの
乗継ぎ部において、搬送される製品、半製品等のワーク
を下流側コンベヤに円滑に乗り移らせるためのワーク乗
り移り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを搬送するため複数のベルトコン
ベヤを連接したコンベヤシステムでは、ベルトコンベヤ
の乗継ぎ部で上流側コンベヤと下流側コンベヤの両端部
円弧が突き合わされてくさび状の隙間が形成される。こ
のようなコンベヤシステムで重心位置が偏った重量物や
搬送面側に突起のあるワークなどを搬送する場合に、ワ
ークがベルトコンベヤの乗継ぎ部のくさび状の隙間に落
ち込んで噛み込み状態となり、ワークの流れが停滞して
しまうことがある。ベルトコンベヤの乗継ぎ部にワーク
が落ち込んだときには、コンベヤを停止して噛み込んだ
ワークを持ち上げて置き直しをする必要が生じ、特に重
量のあるワークを扱うときには作業員の負担が大きく作
業効率上大きな問題である。
【0003】このようなワークの噛み込みを防ぐ方法と
して、例えば専用のワーク移送リフトを用いる方法やス
ライド板で移送するような方法があるが、設備が複雑か
つ高価になったり、メンテナンスの負担が大きくなった
りして好ましくない。より簡単に対処する方法として、
図6(a)に示すように、上流側コンベヤ1aと下流側コ
ンベヤ1bに段差を設ける乗継ぎ方法がとられることが
ある。しかし、このような乗継ぎ方法では、ワーク2が
重量物である場合、ワークの落下の衝撃による下流側ベ
ルト3bの損耗が大きくなる。また、ベルトコンベヤを
順逆両方向の搬送に用いようとする場合に、乗継ぎ部の
両側ベルトの高さを変更する手段が必要で乗り移り装置
が大型で複雑な構造となり好ましくない。
【0004】また、図6(b)に示すように、両側コンベ
ヤ1a、1bの端部間の間隙に、回転可能な円筒状の補
助ローラ4を配設する乗継ぎ方法が考えられている。こ
の方法は、装置構造が比較的簡単で、ほとんどメンテナ
ンスを要しないという利点を有している。しかし、この
方法でも、重心位置が大きく偏っているワークや、下面
に凹凸を有し支点が前後に分散しているようなワークで
は、上流側コンベヤ1aと補助ローラ4の間に、ワーク
2の先端が落ち込んで噛み込まれることがあり、より確
実に噛み込みを防止することが必要になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
のワーク乗り移り装置を改良して、ワークの形状や重量
を問わず、重心の偏りの大きいワークや下面に凹凸を有
するワークであっても、確実に落ち込みや噛み込みを防
止することができ、かつその構造が比較的簡単で、両方
向搬送にも適用できるワーク乗り移り装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るワーク乗り移り装置は、搬送方向に連
設されたベルトコンベヤの隣接する端部間に、回転可能
な円筒状の補助ローラをその上面が両側ベルト上面とほ
ぼ同じ高さになるように配したワーク乗り移り装置であ
って、補助ローラの表面にその幅方向に延在する複数列
の平行突起を設けたことを特徴とする。なお、上記平行
突起は補助ローラと一体に形成されていてもよく、棒状
の突起部材を補助ローラ表面に接合又は係合したもので
あってもよい。また、突起部材を補助ローラ表面に交換
可能に取り付けて平行突起を形成してもよい。このよう
に、補助ローラ表面に平行突起を設けることにより、ワ
ークの推進力を損失なく補助ローラに伝達してワークの
乗り移りをすることができる。また、ワークと補助ロー
ラの接触面にスリップが生じても、平行突起の側面がワ
ークの先端面又は底面に突き当たるため、ワークの落ち
込みを防止することができる。
【0007】本発明に係る第2のワーク乗り移り装置
は、搬送方向に連設されたベルトコンベヤの隣接する端
部間に、回転可能な補助ローラをその上面が両側ベルト
上面とほぼ同じ高さになるように配したものであって、
補助ローラの表面を摩擦係数の大きい材料で形成し、又
は粗面化処理もしくは凹凸加工を施して表面の摩擦係数
を大きくし、搬送されるワークと接触することにより補
助ローラが進行方向に回転するようにしたことを特徴と
する。このようにワークと補助ローラの接触面の静止摩
擦係数を大きくして搬送されるワークが当たれば進行方
向に回転するので、接触面でスリップしてワークが補助
ローラと上流側ベルトとの間に落ち込むことを確実に防
止して、ワークを進行方向に送ることができる。
【0008】また、上記ワーク乗り移り装置の補助ロー
ラは、これを回転駆動する駆動源を有し、上流側及び下
流側のコンベアと同期駆動されるものであってもよい。
さらに、このように同期駆動する際に、補助ローラがベ
ルトコンベヤの駆動源から駆動力伝達手段を介して駆動
されるものであってもよい。このように、補助ローラに
駆動源を配して、両側コンベヤと同期駆動することによ
り、より確実にワークの落ち込みを防止することができ
る。また、ワークの形状如何によっては落ち込みが生ず
る場合もあるが、補助ローラを駆動することにより落ち
込んだワークを持ち上げて円滑に乗り移らせるので、作
業者の労力を省くことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明に
係るワーク乗り移り装置を詳細に説明する。
【0010】
【実施例1】図1は、本発明の1実施例であるワーク乗
り移り装置の斜視図である。搬送方向に連設されたベル
トコンベヤの上流側コンベヤ1aと下流側コンベヤ1b
の端部間の間隙に、回転可能な補助ローラ4が配設され
ている。補助ローラ4は両端を軸受5a、5bで支持さ
れ、ワーク2により駆動されて自由回転する。補助ロー
ラ4の上面は、上流側ベルト3a及び下流側ベルト3b
の上面とほぼ同じ高さに設定されているが、多少の段差
があってもよい。
【0011】補助ローラ4は、少くともワーク2が通過
する範囲に設置されていればよく、その幅はベルトの幅
と同程度であっても、これより短くてもよい。また、そ
の径はとくに限定を要しないが、例えばベルト端部円弧
の径の1/2程度以下とする。ローラ4の表面には、そ
の幅方向に延在する複数列の平行突起6を設けて、ワー
ク2の落ち込みを防止する。
【0012】図2は、本発明における補助ローラの平行
突起の形状及び取付け構造の例を示す断面図及び側面図
である。図2(a)の例では、円筒状の補助ローラ4の表
面に、その幅方向(軸方向)に平行に、丸棒状の突起部
材7が周方向等間隔に溶接され、4列の平行突起を形成
している。また図2(b)の例では、断面が矩形の突起部
材6が、面取りした補助ローラ4の表面に、上記と同様
に溶接されている。このような溶接により平行突起を形
成する方法は、その施工が簡便なことが特徴となる。
【0013】図2(c)の例では、突起部材6の断面形状
は図2(b)と同様であるが、これが交換可能に補助ロー
ラ4に取り付けられていることが特徴である。突起部材
6は、その長手方向に所定の間隔で配したネジ7によ
り、面取りした補助ローラ4の表面に係合されており、
必要に応じて容易に交換することができる。このように
突起部材を交換可能にすることにより、これが損耗した
ときに新しい突起部材と交換して、補助ローラの長寿命
化を図ることができる。また搬送されるワークの形状等
が変わった場合に、これに適した形状の突起部材に容易
に交換することができる。なお、突起部材を交換可能に
取り付ける方法は、上記の例に限られるものではない。
【0014】図2(d)の例では、補助ローラ4自体を切
削加工して平行突起8が形成されている。すなわち、補
助ローラ4の軸方向に平行に等間隔の切欠き部を設け、
その残部を平行突起8としたものである。加工前の補助
ローラの形状は角柱であっても円柱であってもよい。ま
た、切欠き部の底面9の形状は、円柱状である必要はな
く、任意の形状でよい。このように切削加工により平行
突起を形成する方法は、平行突起の強度が大きく、また
断面形状を自由に選択できることが特徴となる。
【0015】図3は、本実施例のワーク乗り移り装置に
おける別の態様を示す斜視図である。本態様は、補助ロ
ーラ4に回転駆動機構10を備えたもので、図1の構成
に加えて、補助ローラ用モータ11と駆動力伝達機構1
2と制御装置13からなる回転駆動機構10が配設され
ている。補助ローラ4は、制御装置13で速度制御され
たモータ11により、上流側コンベヤ及び下流側コンベ
ヤと同期駆動される。すなわち、上流側、下流側ベルト
3a、3bの進行速度と補助ローラ4の周速がほぼ一致
するように駆動される。
【0016】制御装置13は、一定の速度値を設定し
て、補助ローラ4、上流側ベルト3a、下流側ベルト3
bの各々の速度を制御する形式でもよく、他の駆動装置
で制御されるベルト3aとベルト3bの一方または両方
の速度信号を受けて、補助ローラ4の速度のみを制御す
る形式であってもよい。補助ローラ用モータ11は、そ
れ自体が可変速なものでも、変速機等により可変速にす
るものでもよい。
【0017】駆動力伝達機構12は、例えばスプロケッ
トとチェーンの組合せ、プーリとVベルトの組合せ、ギ
ヤの組合せ等のいずれであってもよい。なお、補助ロー
ラ用モータ11に正逆回転可能なものを用いれば、図3
のワーク乗り移り装置は、そのまま往復搬送に適用する
ことができる。
【0018】また、上記のように補助ローラを同期駆動
するに際して、専用の駆動源を配することなく、上流側
ベルト3a、下流側ベルト3b又はこれらの双方を駆動
する駆動源から、駆動力伝達手段を介して駆動してもよ
い。この場合、駆動力伝達手段はベルト3a,3bの進
行速度と補助ローラ4の周速が一致するような変速機能
を有するものであればよく、通常の駆動力伝達手段を適
宜組み合わせて用いればよい。このような構成をとるこ
とにより、制御系の装置を省略又は簡略化し、またワー
クの搬送方向の切換が自動的にできるので、一層の設備
の簡略化を図ることができる。
【0019】次に、本発明における平行突起の作用を説
明する。図4は、平行突起の作用を説明するための模式
図で、図4(a)は補助ローラが自由回転する場合、図4
(b)はこれが駆動源により駆動される場合を示す。補助
ローラが自由回転する図4(a)の場合には、通常ワーク
2が補助ローラ4に乗り上げてワーク底面が補助ローラ
4を回転させるか、ワーク2の先端面が平行突起6の側
面を押して補助ローラ4を回転させる。
【0020】ワーク2の重心Gが上流側ベルト3aの端
部円弧の頂点Qを通り過ぎてもワーク2の先端が補助ロ
ーラ4や下流側ベルトに届かない場合は、ワーク2は前
方に傾斜しP点で補助ローラ4と接触する。このとき、
接触点Pに作用するワーク2の重力Wが補助ローラ4を
逆回転させたり、接触面にスリップが生じるおそれがあ
る。しかし、平行突起6の側面がワーク2の先端面に突
き当るため、逆回転またはスリップが阻止され補助ロー
ラ4はワーク2が押し出されるにつれて前方に回転する
ので、ワーク2は補助ローラ4の回転とともに次のベル
トコンベヤに移載される。
【0021】一方、補助ローラ4が回転駆動される図4
(b)の場合には、ワーク2が前傾して補助ローラ4にも
たれかかっても、ワーク2の底面が平行突起6の側面で
持ち上げられることになり、接触面におけるスリップが
防止される。このように、補助ローラに駆動源を配して
上流側及び下流側コンベヤと同期駆動させれば、より確
実にワークの落ち込みを防止することができる。また、
ワークの重心が著しく偏っている場合や、ワークの下面
に凹凸があり支点が分散しているような場合には、ワー
クの落ち込みが避けられないこともあるが、補助ローラ
を駆動することにより、落ち込んだワークの先端を持ち
上げて円滑に乗り移らせることができる。
【0022】補助ローラが自由回転する場合と駆動源に
より駆動される場合のいずれにおいても、平行突起6は
スリップ又は逆回転を防止する上できわめて重要な役割
を果し、これによりワークの落ち込みを防止して、上流
側ベルトコンベヤから下流側ベルトコンベヤに円滑な乗
り移りを行うことができる。本発明における平行突起の
作用に鑑みると、その列数は4列以上であることが好ま
しいが、搬送すべきワークの形状、重量等により適宜選
択すればよい。
【0023】平行突起は必ずしも連続的に形成されてい
る必要はなく、断続的であってもよい。また、補助ロー
ラの全幅にわたって形成する必要はなく、ワークが通過
する部分に形成されていればよい。さらに、必ずしも補
助ローラの軸方向に平行である必要はなく、ワークの形
状によっては一定の傾斜をもって形成されていてもよ
い。平行突起の形状、列数、形成方法等は、ワークの形
状・重量等に応じて、その落ち込み防止機能、強度、製
作の容易さ等を勘案して適宜定めればよい。
【0024】
【実施例2】本実施例のワーク乗り移り装置は、補助ロ
ーラに突起を設けるのに代えて、断面が円形をした補助
ローラ表面の静止摩擦係数を大きくして、ワークがベル
トコンベヤと補助ローラの間に拘束されることを防ぐよ
うにしたものである。図1や図3に表示した第1の実施
例に対して補助ローラ4の部分が異なるだけであるの
で、全体構成の説明と図示を省略する。図5は、搬送方
向に連設されたベルトコンベヤの上流側コンベヤ1aと
下流側コンベヤ1bの端部間の間隙に、回転可能な円筒
状の補助ローラ4が配設されている状態を表す断面図で
ある。
【0025】補助ローラ4の表層部14は、摩擦係数の
大きい材料、例えばゴムで形成されている。なお、補助
ローラ4とワーク2の接触面における静止摩擦係数がた
とえば0.5程度あればよく、摩擦係数の大きい材料を
補助ローラの表層部のみに用いても、全体をこれで構成
してもよい。また、その材料も、表面粗度の大きい各種
の高摩擦材料を用いることができる。あるいは、その表
面に梨地のような粗面化処理やローレット目のような凹
凸加工を施したものであってもよい。また、表面に多数
の小突起を設けて、見掛けの摩擦係数を大きくしたもの
であってもよい。
【0026】なお、本実施例のワーク乗り移り装置にお
いても、補助ローラ4は受動的に自由回転するようにな
っていても、回転駆動装置によりコンベヤと同期回転す
るようになっていてもよい。また、補助ローラの回転方
向はベルトコンベヤの進行方向と同じであって、ベルト
コンベヤの搬送方向を逆転させる場合には一緒に逆方向
に回転するように構成されている。
【0027】本実施例の補助ローラ4とワーク2の接触
面における静止摩擦係数を算出する上で考慮すべきこと
について、図5を用いて以下に説明する。ワーク2がベ
ルトコンベヤ3aにより搬送されてきて、ワーク2の重
心Gが上流側ベルト3aの端部円弧の頂点Qを通り過ぎ
たところで、ワーク2がやや前方に傾斜し、P点で補助
ローラ4と接触したとする。このとき、接触点Pにおけ
る摩擦力Frが補助ローラ4を前進回転させる駆動力と
なり、重力Wの周方向分力Wr(=W・sinα)が逆
回転の駆動力となる。
【0028】摩擦力Frは、ワークの推進力Dとワーク
重力Wとの合成力Fの法線方向分力であるFnに、接触
面の静止摩擦係数μを乗じたμ・Fnで表される。Wr
rより大きいと、補助ローラ4は逆回転しあるいはス
リップが生じて、ワーク2は下方に落ち込み、たとえば
破線で表した位置に来て、ワーク2と補助ローラ4の接
触点は下方のP′に移動する。かかる状態においてWr
>>Frであれば、補助ローラはワークを持ち上げて前
進回転する力を失い、ついには上流側ベルト3aとワー
ク2との接触面にもスリップを生じて、ワークはいわゆ
る噛み込み状態となる。
【0029】ここで、Fr>Wrとするには、接触面の静
止摩擦係数μが下記の関係を満す必要がある。 μ>(W/Fn)・sinα 上式において、FnがWよりも相当大きく、Pにおける
法線方向と垂直方向との間の角αが45°より小さい場
合には、μが0.5程度あれば上記の関係は満され、確
実にワークの落込みを防止して、円滑な乗継ぎが可能に
なる。なお、接触面の静止摩擦係数μは、補助ローラ表
面の特性のみならず、ワーク側表面の特性にも依存す
る。しかし、重量物ワークの下面は一般には鉄系材材で
構成されるから、鉄との静止摩擦係数が0.5以上の材
料であれば広く実用に供することができる。
【0030】また、駆動機構が付属する補助ローラの場
合は、補助ローラ表面の摩擦係数が十分大きければ、ワ
ーク2が一旦コンベヤベルト3aと補助ローラ4の間に
落ち込んでも、ワーク2の荷重が大きくなるにつれて増
加する摩擦力によりワーク2の先端を持ち上げて円滑に
下流側ベルトコンベヤに乗り移らせることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明により、ベルトコンベヤの乗継ぎ
部において、ワークの落ち込みや噛み込みを確実に防止
することが可能になった。本発明のワーク乗り移り装置
は、重心の偏りの大きいワークや下面に凹凸を有し支点
が分散しているようなワークの場合にとくに有用であ
る。また、本発明のワーク乗り移り装置は、その構造が
比較的簡単でメンテナンスの負担が小さく、かつそのま
ま往復搬送に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるワーク乗り移り装置
の斜視図である。
【図2】第1実施例における平行突起の形状、取付け構
造の例を示す断面図及び側面図である。
【図3】第1実施例の他の実施態様であるワーク乗り移
り装置の斜視図である。
【図4】第1実施例における平行突起の作用の説明図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例であるワーク乗り移り装置
における補助ローラ表面に作用する力の説明図である。
【図6】従来のベルトコンベヤの乗継ぎ方法の例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1a,1b 上流側、下流側コンベヤ 2 ワーク 3a,3b 上流側、下流側ベルト 4 補助ローラ 5a,3b 軸受 6 突起部材 7 ネジ 8 平行突起 9 切欠き部の底面 10 回転駆動機構 11 補助ローラ用モータ 12 駆動力伝達機構 13 制御装置 14 補助ローラの表層部 G ワークの重心 P ワークと補助ローラの接触点 Q 上流側ベルト端部円弧の頂点 α P点における法線方向と垂直方向との間の角
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月26日(1999.11.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記補助ローラがこれを駆動する駆動源
を有し、前記ベルトコンベアと同期駆動されることを特
徴とする請求項記載のワーク乗り移り装置。
【請求項】 前記補助ローラが、前記ベルトコンベヤ
の駆動源から駆動力伝達手段を介して駆動されることを
特徴とする請求項記載のワーク乗り移り装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るワーク乗り移り装置は、搬送方向に連
設されたベルトコンベヤの隣接する端部間に、回転可能
な円筒状の補助ローラをその上面が両側ベルト上面とほ
ぼ同じ高さになるように配したワーク乗り移り装置であ
って、補助ローラの表面にその幅方向に延在する複数列
平行な棒状突起部材を補助ローラ表面に交換可能に取
り付けたことを特徴とする。なお、上記平行突起は補助
ローラと一体に形成されていてもよく、棒状の突起部材
を補助ローラ表面に接合又は係合したものであってもよ
。このように、補助ローラ表面に平行突起を設けるこ
とにより、ワークの推進力を損失なく補助ローラに伝達
してワークの乗り移りをすることができる。また、ワー
クと補助ローラの接触面にスリップが生じても、平行突
起の側面がワークの先端面又は底面に突き当たるため、
ワークの落ち込みを防止することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明のワーク乗り移り装置は、搬送方向
に連設されたベルトコンベヤの隣接する端部間に、回転
可能な補助ローラをその上面が両側ベルト上面とほぼ同
じ高さになるように配したものであって、補助ローラの
表面を摩擦係数の大きい材料で形成し、又は粗面化処理
もしくは凹凸加工を施して表面の摩擦係数を大きくし、
搬送されるワークと接触することにより補助ローラが進
行方向に回転するようにすることもできる。このように
ワークと補助ローラの接触面の静止摩擦係数を大きくし
て搬送されるワークが当たれば進行方向に回転するの
で、接触面でスリップしてワークが補助ローラと上流側
ベルトとの間に落ち込むことを確実に防止して、ワーク
を進行方向に送ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 雅幸 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内 (72)発明者 嶋田 昌洋 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内 (72)発明者 公門 泰博 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内 Fターム(参考) 3F044 AA01 AB12 AB13 CD01 CF00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向に連設されたベルトコンベヤの
    隣接する端部間に、回転可能な補助ローラをその上面が
    両側ベルト上面とほぼ同じ高さになるように配したワー
    ク乗り移り装置であって、該補助ローラの表面にその幅
    方向に延在する複数列の平行突起を設けたことを特徴と
    するワーク乗り移り装置。
  2. 【請求項2】 棒状突起部材を前記補助ローラ表面に交
    換可能に取り付けることにより前記平行突起を形成した
    ことを特徴とする請求項2記載のワーク乗り移り装置。
  3. 【請求項3】 搬送方向に連設されたベルトコンベヤの
    隣接する端部間に、回転可能な補助ローラをその上面が
    両側ベルト上面とほぼ同じ高さになるように配したワー
    ク乗り移り装置であって、該補助ローラの表面を摩擦係
    数の大きい材料で形成し、又は該表面に粗面化処理もし
    くは凹凸加工を施して、前記ベルトコンベヤで搬送され
    るワークとの接触により前記補助ローラが進行方向に回
    転するようにしたことを特徴とするワーク乗り移り装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補助ローラがこれを駆動する駆動源
    を有し、前記ベルトコンベアと同期駆動されることを特
    徴とする請求項1または請求項3までのいずれかに記載
    のワーク乗り移り装置。
  5. 【請求項5】 前記補助ローラが、前記ベルトコンベヤ
    の駆動源から駆動力伝達手段を介して駆動されることを
    特徴とする請求項4記載のワーク乗り移り装置。
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