JP2000177252A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP2000177252A
JP2000177252A JP10357313A JP35731398A JP2000177252A JP 2000177252 A JP2000177252 A JP 2000177252A JP 10357313 A JP10357313 A JP 10357313A JP 35731398 A JP35731398 A JP 35731398A JP 2000177252 A JP2000177252 A JP 2000177252A
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Japan
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adhesive layer
thermal transfer
transfer sheet
layer
heat
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JP10357313A
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English (en)
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Shunichi Ebihara
俊一 海老原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱溶融性インキ層の転写性と印字感度に優
れ、得られる印字物の耐擦過性・耐熱性が良好であり、
また熱溶融性インキ層塗工時の塗工適性が良好で、安価
に製造することができる熱転写シートを提供する。 【解決手段】 基材の一方の面に、少なくとも剥離層、
着色接着層をこの順に、基材側から設けた熱転写シート
で、着色接着層が熱溶融性材料を含有せず、さらに着色
成分を含む非熱軟化性または非溶融性粒子の含有量を1
5重量%以上40重量%以下とすることで、転写後の着
色接着層がアイロン等の熱を受けた際に流動せず、剥離
層が保護膜の役割をするため、2次的な転写汚れを防止
する。着色接着層には、EAA類等の熱可塑性樹脂を2
0〜60重量%含有することが望ましく、成膜させた際
の膜強度が適度に強く、印字時でもその膜強度を保持す
るため、印字時の熱と圧力による剥離層成分の着色接着
層への浸透を妨げ、印字物の耐擦過性や耐アイロン転写
性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド、
レーザー等の加熱手段を用いる熱転写プリンターに使用
される熱転写シートに関し、さらに詳しくは、熱溶融性
インキ層の転写性と印字感度に優れ、得られる印字物の
耐擦過性・耐熱性が良好であり、また熱溶融性インキ層
塗工時の塗工適性が良好で、安価に製造することができ
る熱転写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融型熱転写印字方式は、高速印字が可
能であるため、バーコード印刷や小ロットのラベル印刷
等に用いられている。これらに使用される溶融型熱転写
シートには、裏面に耐熱層を設けた基材の表面に一層も
しくは多層からなる熱溶融性インキ層が設けられてい
る。これらの熱転写シートを用いて印字されたバーコー
ドやラベルは、物流分野や工程管理分野を始め、様々な
分野で用いられているが、使用用途によっては耐擦過性
や耐アイロン転写性(耐熱性)が求められる場合が多く
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これに対し
て、従来の溶融型熱転写シートは転写印字されるインキ
層に熱溶融性ワックス類を用いており、必ずしも充分な
耐擦過性や耐熱性を有していない。このような問題点に
対応すべく、特開昭64−34785号や特開平3−3
8383号等では、ある特定の樹脂をインキ層に用いた
り、特開平2−160584号ではインキ層に硬化剤を
添加したり、あるいは特開平2−38094号や特開平
3−166992号等では3層以上の多層構成にする等
の策が講じられている。しかし、上記特定の樹脂を使用
したインキ層では充分な転写性が得られないか、もしく
は極端な感度低下をもたらし、過剰な印字エネルギーを
必要とする。また、転写性UPや感度UPのためにイン
キ層中に熱溶融性物質を添加する例もあるが、これは本
来の目的である耐擦過性・耐熱性を低下させてしまう。
【0004】また、硬化剤の添加はインキ層塗工時の塗
工適性(特にポットライフ)の点で問題がある。更に多
層構成にすれば転写性・耐熱性・耐擦過性等の要求性能
は満たされるが、塗工の工程が煩雑となり製造コストU
pに繋がる。したがって、本発明は、以上のような問題
点を解決するために、熱溶融性インキ層の転写性と印字
感度に優れ、得られる印字物の耐擦過性・耐熱性が良好
であり、また熱溶融性インキ層塗工時の塗工適性が良好
で、安価に製造することができる熱転写シートを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材の一方の面に、少なくとも剥離層、
着色接着層をこの順に、基材側から設けた熱転写シート
において、着色接着層が熱溶融性材料を含有せず、さら
に着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶融性粒子の
含有量が15重量%以上40重量%以下であることを特
徴とする。前記の着色接着層にEAA類・アイオノマー
類・SBR類・NBR類のうちから選ばれる1つもしく
は2つ以上の熱可塑性樹脂を20〜60重量%含有する
ことが好ましい。また、前記の熱可塑性樹脂の1つがカ
ルボキシ変性SBR類であることが好ましい。さらに、
前記のカルボキシ変性SBR類が、着色接着層に30〜
50重量%含有することが望ましい。前記の剥離層の塗
工量が1.0g/m2 以上4.0g/m2 以下であるこ
とが好ましい。また、上記の熱転写シートは熱時剥離方
式により印字されることが好ましい。
【0006】本発明の作用は、以下の通りである。基材
の一方の面に、少なくとも剥離層、着色接着層をこの順
に、基材側から設けた熱転写シートにおいて、着色接着
層が熱溶融性材料を含有せず、さらに着色成分を含む非
熱軟化性、もしくは非溶融性粒子の含有量を15重量%
以上40重量%以下とすることにより、転写後の着色接
着層がアイロン等の熱を受けた際にも流動することな
く、しかも着色接着層上に形成されている剥離層が保護
膜の役割をするため、2次的な転写汚れを防止する。
【0007】着色接着層に熱溶融性材料が含まれると、
転写後の着色接着層が熱を受けた際に、当該層の流動化
を促進してしまい、耐アイロン転写性が低下してしま
う。また、着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶融
性粒子の含有量は15重量%未満では充分な濃度を得る
事ができない。充分な濃度を得るためには、コート量を
厚くする必要があるが、そうすると感度が低下して印字
不良となる。また、このバインダー成分は、印字時に受
像紙に対して接着性を示す感熱接着剤としての役割をも
っているが、着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶
融性粒子が15重量%未満であると、相対的にこの感熱
接着剤の役割のバインダー成分が多くなるため、接着力
もUPし、結果として印字物の耐アイロン転写性を低下
させてしまう事となる。一方、着色成分を含む非熱軟化
性、もしくは非溶融性粒子が40重量%を越えると、イ
ンキの凝集力が不足して粉落ちしてしまったり、接着成
分であるバインダーの比率が相対的に減る事により、印
字時の受像紙との接着力が不足して印字不良となった
り、或いは印字物の耐擦過性を低下させてしまう。
【0008】着色接着層には、EAA類・アイオノマー
類・SBR類・NBR類のうちから選ばれる1つもしく
は2つ以上の熱可塑性樹脂を20〜60重量%含有する
ことが望ましい。これらの樹脂は成膜させた際の膜強度
が適度に強く、印字時の熱に曝されている間も、その適
度な膜強度を保持するため、印字時の熱と圧力による剥
離層成分の着色接着層への浸透を妨げる働きをし、結果
として印字物の耐擦過性や耐アイロン転写性を向上させ
る。これらの熱可塑性樹脂の中でもカルボキシ変性SB
R類が膜強度・受像紙への接着強度の点で特に好まし
く、更にその含有量は30〜50重量%の範囲が最も好
ましい。
【0009】また、剥離層のコート量を1.0g/m2
以上4.0g/m2 以下とすることにより、印字後の保
護膜としての機能をより効果的に示し、即ち耐アイロン
転写性や耐擦過性も向上するようになる。1.0g/m
2 未満では、冷時剥離方式の際には充分な効果を示す
が、熱時剥離方式では印字剥離時に剥離層が凝集破壊
し、剥離層コート量の凡そ半分が基材側に残ってしま
う。したがって、剥離層コート量が1.0g/m2 未満
では印字後に保護膜としての機能を果たす剥離層は凡そ
0.5g/m2 以下ということになり、これでは必ずし
も充分な機能を果たすとは言えない。一方、剥離層コー
ト量が4.0g/m2 を越えると、感度低下を起こす場
合がある。これらのリボンは、いわゆる冷時剥離タイプ
のプリンターに対しても勿論優れた印字感度を有する
が、上述の熱時剥離方式のプリンターに対しては特に優
れた印字感度を有している。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。本発明の熱転写シートは、基材の一方の
面に、少なくとも剥離層、着色接着層をこの順に、基材
側から設けたもので、着色接着層が熱溶融性材料を含有
せず、さらに着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶
融性粒子の含有量が15重量%以上40重量%以下とす
るものである。また、本発明の熱転写シートは基材シー
トの他方の面に、サーマルヘッドとの融着を防止し、か
つ滑り性を良くする目的で背面層を設けることも可能で
ある。さらに、必要に応じて剥離層と基材の間に例えば
プライマー層を設けたり、剥離層と着色接着層の間に中
間層を設けてもよい。
【0011】(基材)本発明の熱転写シートで用いられ
る基材としては、従来の熱転写シートに使用されている
ものと同じ基材をそのまま用いることが出来ると共に、
その他のものも使用することが出来、特に制限されな
い。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエス
テル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、
酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、ア
イオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パラフ
ィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを複合し
た基材であってもよい。この基材の厚さは、その強度及
び熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更す
ることが出来るが、その厚さは、好ましくは、例えば、
2〜25μmである。
【0012】(剥離層)本発明では、基材と着色接着層
との間に剥離層を形成する。剥離層に使用する材料は、
ワックス類、熱可塑性樹脂類、またこれらを混合させた
もの、また必要に応じて有機・無機フィラー等の添加剤
が挙げられる。剥離層に使用するワックスとしては、例
えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャー
トロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロ
ウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラッ
クワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、
ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エス
テル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが挙げられる。
このなかで、特に融点が50〜85℃であるものが好ま
しい。50℃以下であると、保存性に問題が生じ、又8
5℃以上であると印字の感度不足になる。
【0013】剥離層に用いる熱可塑性樹脂は、具体的に
は、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ア
クリル系樹脂、スチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、スチレン−ブタジエンゴム等の熱可塑性エラ
ストマーが挙げられる。特に従来より感熱接着剤として
使用されている比較的低軟化点、例えば、50〜80℃
の軟化点を有するものが好ましい。剥離層に添加できる
有機フィラーとしては、例えばアクリル系フィラー、ポ
リアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレン
ワックス等が挙げられる。また、添加できる無機フィラ
ーとして、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、シリカ等が挙げられる。
【0014】剥離層は、上記のような材料で構成され、
層全体での100℃における溶融粘度が10cps以上
300cps以下であることが好ましく、さらに20c
ps以上150cps以下であることがより好ましい。
上記の溶融粘度が低すぎると、印字時に剥離層が着色接
着層の着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶融性粒
子と溶融混合したうえに流動してしまって、印字濃度ム
ラの原因となったり、着色接着層を受像紙の凹部に押し
込む効果が薄れてしまったりする。一方、溶融粘度が高
すぎると、印字時に剥離層の凝集破壊が起こりづらくな
り、ボイドの発生や転写不良の原因となる。
【0015】剥離層の形成は、剥離層形成用塗工液を、
従来公知のホットメルトコート、ホットラッカーコー
ト、グラビアダイレクトコート、グラビアリバースコー
ト、ナイフコート、エアコート、ロールコート、ダイコ
ート等の方法により、乾燥状態で塗工量が1.0g/m
2 以上4.0g/m2 以下で設けることが望ましい。剥
離層の塗工量が1.0g/m2 未満では、冷時剥離方式
の際には充分な効果を示すが、熱時剥離方式では印字剥
離時に剥離層が凝集破壊し、剥離層コート量の凡そ半分
が基材側に残ってしまう。したがって、剥離層コート量
が1.0g/m2 未満では印字後に保護膜としての機能
を果たす剥離層は凡そ0.5g/m2以下ということに
なり、これでは必ずしも充分な機能を果たすとは言えな
い。一方、剥離層コート量が4.0g/m2 を越える
と、感度低下を起こす場合があり好ましくない。
【0016】冷時剥離印字は、熱溶融性インキ層がサー
マルヘッドから熱を受け、軟化・溶融して受像紙に定着
した後、一度放置冷却されてから、熱転写シートを受像
紙から剥離させる方式である。また、熱時剥離印字は、
サーマルヘッドの発熱体を支持体の端面部もしくはその
近傍に配置したサーマルヘッド(エッジヘッドまたはニ
アエッジヘッドと呼ばれる)を用いて印字する手法で、
熱溶融性インキ層がサーマルヘッドから熱が与えられる
と同時に(即ちインキ層が溶融・軟化状態のまま)、熱
転写シートを受像紙から剥離させるものである。本発明
の熱転写シートは、上記の冷時剥離印字方式と熱時剥離
印字方式のいずれでも使用できるが、平滑性の低い受像
紙にも良好な印字ができ、各種の受像紙に適用できる熱
時剥離印字方式を用いることが好ましい。
【0017】(着色接着層)本発明の熱転写シートの着
色接着層は、熱溶融性材料を含有せず、従来公知の染
料、顔料等の着色剤と熱可塑性樹脂を主体にして構成さ
れ、着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶融性粒子
の含有量が15重量%以上40重量%以下の割合で規定
している。また、上記材料の他に、必要に応じて、界面
活性剤や帯電防止剤、分散剤、熱軟化性有機フィラー等
を添加してもよい。着色成分を含む非熱軟化性、もしく
は非溶融性粒子が15重量%未満であると、相対的に感
熱接着剤の役割のバインダー成分が多くなるため、接着
力もUPし、結果として印字物の耐アイロン転写性を低
下させてしまう。一方、着色成分を含む非熱軟化性、も
しくは非溶融性粒子が40重量%を越えると、インキの
凝集力が不足して粉落ちしてしまったり、接着成分であ
るバインダーの比率が相対的に減ることにより、印字時
の受像紙との接着力が不足して印字不良となったり、或
いは印字物の耐擦過性を低下させてしまう。
【0018】着色接着層に用いる着色剤として、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等の色相は限定され
ず、従来公知のカーボンブラックをはじめとして、無
機、有機の各種顔料や染料等が適宜選択可能である。着
色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶融性粒子として
は、上記の着色剤を含んだ有機または無機フィラーが挙
げられる。その有機フィラーとして、例えば、アクリル
系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー
等が挙げられ、無機フィラーは、例えば、カーボンブラ
ック、タルク、カオリン、クレー等が挙げられる。ま
た、着色接着層に用いる熱可塑性樹脂は、具体的には、
EAA類(エチレン−アクリル酸共重合体類)、アイオ
ノマー類、SBR類(スチレン−ブタジエン共重合ゴム
類)、NBR類(アクリロニトリル−ブタジエン共重合
ゴム類)、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等の熱可塑性エラストマーが挙げられ
る。着色接着層には、上記の熱可塑性樹脂の中でも、E
AA類・アイオノマー類・SBR類・NBR類のうちか
ら選ばれる1つもしくは2つ以上の熱可塑性樹脂を20
〜60重量%含有することが望ましい。これらの樹脂は
成膜させた際の膜強度が適度に強く、印字時の熱に曝さ
れている間も、その適度な膜強度を保持するため、印字
時の熱と圧力による剥離層成分の着色接着層への浸透を
妨げる働きをし、結果として印字物の耐擦過性や耐アイ
ロン転写性を向上させる。
【0019】但し、これらの樹脂の含有量が20重量%
未満であると、着色接着層の熱流動性が高くなり、皮膜
強度が弱くなったり、ボイドが発生したりする。また、
その含有量が60重量%を越えると着色接着層の皮膜強
度が強すぎて、箔切れが悪くなったり、着色剤の含有比
率が低下し、印字濃度が不足したりする。上記のEAA
類・アイオノマー類・SBR類・NBR類の熱可塑性樹
脂の中でも、カルボキシ変性SBR類が膜強度・受像紙
への接着強度の点で特に好ましく、更にその含有量は3
0〜50重量%の範囲が最も好ましい。
【0020】上記の着色接着層は、着色剤20〜80重
量%、バインダー20〜80重量%の割合で混合したイ
ンキ組成物を使用することが好ましい。着色剤が上記の
範囲より少ない場合、濃度を得るために、塗布量を多く
しなくてはならず、印字感度が不足する。また、着色剤
が上記の範囲より多い場合、充分な成膜性が得られず、
印字物の擦過性の低下の原因になる。着色接着層の形成
は、上記のような着色剤成分とバインダー成分と、さら
に、これに必要に応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配
合調整した着色接着層形成用塗工液を、従来公知のグラ
ビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイ
フコート、エアコート、ロールコート、ダイコート等の
方法により、設けるものである。着色接着層の塗工量
は、乾燥状態で0.2〜4.0g/m2 程度である。そ
の塗工量が少なすぎると、印字濃度が不足し、一方塗工
量が多すぎると、印字の転写感度が不足し、好ましくな
い。
【0021】(背面層)また、基材の剥離層、着色接着
層の形成していない、他方の面に、サーマルヘッドの粘
着を防止し、且つ、滑り性を良くするために、背面層を
設けることが可能である。この背面層は、バインダー樹
脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等
を添加したものを、好適に使用し、形成される。
【0022】背面層に使用されるバインダー樹脂は、例
えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿などの
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、
ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルア
ミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体などのビニ
ル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリ
コーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂などが、あげ
られる。これらのなかで、数個の反応性基、例えば、水
酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、ポリイ
ソシアネートなどを併用して、架橋樹脂を使用すること
が好ましい。背面層を形成する手段は、上記のごとき、
バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機
粒子、顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中に溶解ま
たは分散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビ
アコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用
の塗工手段により、塗工し、乾燥するものである。
【0023】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。 (実施例1)基材として、厚さ4.5μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、ルミラ
ー)の一方の面に、下記組成の背面層用塗工液をグラビ
アコーターにより、塗布量(固形分)が0.3g/m2
になるように塗布、乾燥して、背面層を形成する。次い
で、その基材のもう一方の面に、下記組成の剥離層用塗
工液をホットメルトコートにより、塗布量(固形分)が
2.5g/m2 になるように塗布、乾燥して剥離層を形
成する。さらに、その剥離層の上に、下記組成の着色接
着層用塗工液をグラビアコーターにより、塗布量(固形
分)が1.0g/m2 になるように塗布し、乾燥して着
色接着層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。以
上のように作成した熱転写シートを用いて、受像紙は、
Zerox社製4024紙を使用し、冷時剥離タイプの
ラベルプリンターにて、ベタ及び文字の印字を行なっ
た。
【0024】背面層用塗工液 スチレンアクリロニトリル共重合体樹脂 11部 線状飽和ポリエステル樹脂 0.3部 ジンクステアリルホスフェート 6部 メラミン樹脂粉末 3部 メチルエチルケトン 80部
【0025】剥離層用塗工液 160°Fパラフィンワックス 7部 カルナバワックス2号 3部 EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体) 1部 (三井・デュポン ポリケミカル製、#200W)
【0026】着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の2部に対し、EVA(三井・デュポ
ン ポリケミカル製、#250)エマルジョン(固形分
30%、試作品)を2部加えたもの。
【0027】(実施例2)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例2の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 カーボンブラックエマルジョン 3部 (富士色素製、SPブラック8556、固形分25%) アイオノマーエマルジョン 2部 (三井石油化学製、ケミパールS−300、固形分35%) EVA(三井・デュポン ポリケミカル製、#250)エマルジョン 4部 (固形分30%、試作品)
【0028】(実施例3)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例3の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の3部に対し、カルボキシ変性NBR
ラテックス(日本ゼオン製、Nipol1571、固形
分40%)を2部、EVA(三井・デュポン ポリケミ
カル製、#220)エマルジョン(固形分30%、試作
品)を1部加えたもの。
【0029】(実施例4)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例4の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の3部に対し、SBRラテックス(日
本ゼオン製、NipolLX112、固形分40%)を
4部、EVA(三井・デュポン ポリケミカル製、#2
20)エマルジョン(固形分30%、試作品)を1部加
えたもの。
【0030】(実施例5)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例5の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 カーボンブラックエマルジョン 1部 (富士色素製、SPブラック8556、固形分25%) EVA(三井・デュポン ポリケミカル製、#420)エマルジョン 4部 (固形分30%、試作品)
【0031】(実施例6)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例6の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の3部に対し、カルボキシ変性SBR
ラテックス(日本ゼオン製、NipolLX426、固
形分50%)を3部、EVA(三井・デュポン ポリケ
ミカル製、#220)エマルジョン(固形分30%、試
作品)を2部加えたもの。
【0032】(実施例7)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例7の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の3部に対し、カルボキシ変性SBR
ラテックス(日本ゼオン製、NipolLX426、固
形分50%)を1部、EVA(三井・デュポン ポリケ
ミカル製、#220)エマルジョン(固形分30%、試
作品)を1部加えたもの。
【0033】(実施例8)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例8の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量5000、固形分25%)
4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの(固
形分25%)の1部に対し、カルボキシ変性SBRラテ
ックス(日本ゼオン製、NipolLX426、固形分
50%)を1部、EVA(三井・デュポン ポリケミカ
ル製、#220)エマルジョン(固形分30%、試作
品)を1部加えたもの。
【0034】(実施例9)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして実施例9の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量5000、固形分25%)
4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの(固
形分25%)の2部に対し、カルボキシ変性SBRラテ
ックス(日本ゼオン製、NipolLX426、固形分
50%)を1部、EVA(三井・デュポン ポリケミカ
ル製、#220)エマルジョン(固形分30%、試作
品)を3部加えたもの。
【0035】(実施例10)実施例7で用意した熱転写
シートの剥離層の塗布量を乾燥状態で2.5g/m 2
ら5.0g/m2 に変更した以外は、実施例7と同様に
して実施例10の熱転写シートを用意し、実施例1と同
様に冷時剥離方式で印字を行った。
【0036】(実施例11)実施例7で用意した熱転写
シートを用いて、受像紙はZerox社製4024紙を
使用し、熱時剥離タイプのラベルプリンターにて、ベタ
及び文字の印字を行なった。
【0037】(実施例12)実施例7で用意した熱転写
シートの剥離層の塗布量を乾燥状態で2.5g/m 2
ら0.8g/m2 に変更した以外は、実施例7と同様に
して実施例12の熱転写シートを用意し、実施例11と
同様に熱時剥離方式で印字を行った。
【0038】(比較例1)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして比較例1の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の2部に対し、EAAエマルジョン
(東邦化学製、HITEC S−3121、固形分25
%)を1部、カルナバワックスエマルジョン(固形分4
0%、試作品)を1部加えたもの。
【0039】(比較例2)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして比較例2の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の4部に対し、アイオノマーエマルジ
ョン(三井石油化学製、ケミパールS−300、固形分
35%)を1部、EVA(三井・デュポン ポリケミカ
ル製、#220)エマルジョン(固形分30%、試作
品)を1部加えたもの。
【0040】(比較例3)着色接着層の塗工液を下記組
成にした以外は、実施例1と同様にして比較例3の熱転
写シートを用意し、実施例1と同様に冷時剥離方式で印
字を行った。尚、着色接着層の塗布量(固形分)は1.
0g/m2 である。着色接着層用塗工液 EAAエマルジョン(分子量15000、固形分25
%)4部に、カーボンブラック3部を分散希釈したもの
(固形分25%)の1部に対し、EAAエマルジョン
(東邦化学製、HITEC S−3121、固形分25
%)を2部、EVA(三井・デュポン ポリケミカル
製、#220)エマルジョン(固形分30%、試作品)
を2部加えたもの。
【0041】以上のように各実施例及び比較例の印字物
について、転写性、耐アイロン性及び耐擦過性を下記の
評価方法にて、評価を行う。転写性の評価方法 印字したサンプルにおいて、ベタ部及び文字部の形状
(輪郭)がはっきりとしているか否かを目視にて観察
し、相対的に評価を行う。その評価基準は、以下の通り
である。 ◎:ベタ部及び文字部の形状が非常にはっきりとしてい
て、大変良好である。 ○:ベタ部及び文字部の形状が比較的はっきりとしてい
て、良好である。 △:ベタ部及び文字部の形状で少し不鮮明なところがあ
り、ほぼ良好である。 ×:ベタ部及び文字部の形状で鮮明なところが多く、不
良である。
【0042】耐アイロン性の評価方法 印字したサンプルと木綿を重ね合わせ、木綿側から15
0℃に加熱したヒートシーラーを3.5kg/m2 の圧
力で3秒間押し当てた後の木綿へのインキの転写量を目
視にて観察し、相対的に評価を行う。その評価基準は、
以下の通りである。 ◎:木綿へのインキの転写が全く認められない。 ○:木綿へのインキの転写が認められない。(良く見る
と、インキらしきものが少しある。) △:木綿へのインキの転写が少し認められる。 ×:木綿へのインキの転写が、かなり顕著に認められ
る。
【0043】耐擦過性の評価方法 上記の印字条件で印字したサンプルにおいて、文字部を
木綿にて500gの荷重を加えながら、300回往復し
て擦った後の文字の残存の度合いを目視にて観察し、相
対的に評価を行う。その評価基準は、以下のとおりであ
る。 ◎:文字部の残存性が非常に高く、大変良好である。 ○:文字部の残存性が高く、良好である。 △:文字部の残存性が少し劣り、ほぼ良好である。 ×:文字部の残存性が非常に劣り、不良である。
【0044】(評価結果)上記の実施例および比較例の
評価結果を、下記の表1、2に示す。
【表1】
【0045】
【表2】 尚、上記の表の中で、熱可塑性樹脂含有量欄の数値は、
EAA類・アイオノマー類・SBR類・NBR類のうち
から選ばれる1つもしくは2つ以上の熱可塑性樹脂の含
有量であり、また熱可塑性樹脂含有量欄でカッコ内の数
値は、カルボキシル変性SBRの含有量を示す。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
本発明の熱転写シートは、基材の一方の面に、少なくと
も剥離層、着色接着層をこの順に、基材側から設けて、
着色接着層が熱溶融性材料を含有せず、さらに着色成分
を含む非熱軟化性、もしくは非溶融性粒子の含有量を1
5重量%以上40重量%以下とすることにより、転写後
の着色接着層がアイロン等の熱を受けた際にも流動する
ことなく、しかも着色接着層上に形成されている剥離層
が保護膜の役割をするため、2次的な転写汚れを防止す
る。着色接着層には、EAA類・アイオノマー類・SB
R類・NBR類のうちから選ばれる1つもしくは2つ以
上の熱可塑性樹脂を20〜60重量%含有することが望
ましい。これらの樹脂は成膜させた際の膜強度が適度に
強く、印字時の熱に曝されている間も、その適度な膜強
度を保持するため、印字時の熱と圧力による剥離層成分
の着色接着層への浸透を妨げる働きをし、結果として印
字物の耐擦過性や耐アイロン転写性を向上させる。これ
らの熱可塑性樹脂の中でもカルボキシ変性SBR類が膜
強度・受像紙への接着強度の点で特に好ましく、更にそ
の含有量は30〜50重量%の範囲が最も好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/40 C09J 7/02 B 4J040 5/26 11/00 C09J 7/02 C08K 7/16 11/00 B41M 5/26 L // C08K 7/16 F C08L 101/16 A C08L 101/00 Fターム(参考) 2C068 AA02 AA06 AA15 BB08 BB26 BB33 BB34 2H111 AA01 AA10 AA11 AA26 AA43 BA03 BA07 BA35 BA55 BA62 BA73 BA76 BA77 BA78 4F100 AA37H AJ11 AK12 AK25C AK27C AK27J AK29C AK29J AK36 AK41 AK42 AK68 AK71C AK73C AK73K AL01 AL01C AL07C AN02C AR00B AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA31 CA13 CB00C DE01C EH46B GB90 HB31 JA04C JJ03 JK16 JL00C JL01 JL02 JL12 JL14 JL14B YY00B 4J002 AA01W AB01W AC07W AC08W AC10W BB01W BB03X BB04W BB06W BB23W BC03W BD12X BG02W BG02X CC18W CF00W CL00W CL00X DA036 DE076 DE236 DJ016 DJ036 DJ046 FA08X FA086 FD01X FD016 FD096 4J004 AA02 AA04 AA05 AA06 AA07 AA09 AA10 AA12 AA15 AA16 AA18 AA19 CA02 CA03 CA04 CA06 CB02 DA01 DA02 DA03 DA05 DA06 FA10 4J040 BA021 CA071 CA081 DA001 DA051 DA071 DA171 DB031 DC092 DF041 DF042 EB131 ED001 EG001 EG002 GA07 HA026 HA356 JB11 KA03 KA35 KA42 NA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に、少なくとも剥離層、
    着色接着層をこの順に、基材側から設けた熱転写シート
    において、着色接着層が熱溶融性材料を含有せず、さら
    に着色成分を含む非熱軟化性、もしくは非溶融性粒子の
    含有量が15重量%以上40重量%以下であることを特
    徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記の着色接着層にEAA類・アイオノ
    マー類・SBR類・NBR類のうちから選ばれる1つも
    しくは2つ以上の熱可塑性樹脂を20〜60重量%含有
    することを特徴とする上記の請求項1に記載する熱転写
    シート。
  3. 【請求項3】 前記の熱可塑性樹脂の1つがカルボキシ
    変性SBR類であることを特徴とする上記の請求項2に
    記載する熱転写シート。
  4. 【請求項4】 前記のカルボキシ変性SBR類が、着色
    接着層に30〜50重量%含有することを特徴とする上
    記の請求項3に記載する熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記の剥離層の塗工量が1.0g/m2
    以上4.0g/m2以下であることを特徴とする上記の
    請求項1〜4のいずれかに記載する熱転写シート。
  6. 【請求項6】 熱時剥離方式により印字されることを特
    徴とする上記の請求項1〜5のいずれかに記載する熱転
    写シート。
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