JPH0999658A - 一体型熱転写シートおよび熱転写用受像紙 - Google Patents

一体型熱転写シートおよび熱転写用受像紙

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JPH0999658A
JPH0999658A JP7284352A JP28435295A JPH0999658A JP H0999658 A JPH0999658 A JP H0999658A JP 7284352 A JP7284352 A JP 7284352A JP 28435295 A JP28435295 A JP 28435295A JP H0999658 A JPH0999658 A JP H0999658A
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layer
heat
resin
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Masafumi Hayashi
雅史 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写用受像紙が熱転写フィルムに対する適
度な接着性、剥離性、およびインキ受容性に優れ、ま
た、熱転写用受像紙の着色品質の安定性に優れ、様々な
好みに応じた色に着色され、さらに、印字物の視認性が
非常に高く、インキの転写性が良く、印字画像が鮮明で
ある一体型の熱転写シートおよび熱転写用受像紙を提供
する。 【解決手段】 基材上に、受容層を設けた熱転写用受像
紙と、基材上に、熱溶融性インキ層を設けた熱転写フィ
ルムとを、受容層側と熱溶融性インキ層側とで剥離可能
に貼り合わせた一体型熱転写シートにおいて、該受容層
が樹脂と着色用の有機の蛍光顔料を含有することを特徴
とする。また、基材上に受容層を設けた熱転写用受像紙
において、該受容層が樹脂と着色用の有機の蛍光顔料を
含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写用受像紙お
よび熱転写シートに関し、さらに詳しくは、基材上に受
容層を備える熱転写用受像紙と、その受像紙と基材上に
熱溶融性インキ層を設けた熱転写フィルムとを、受容層
側と熱溶融性インキ層側とで剥離可能に貼り合わせた、
いわゆる一体型の熱転写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターやプロセッサー等
の出力プリント等に、熱溶融転写方式を利用した熱転写
媒体が使用されている。一般に、熱溶融転写方式を利用
した熱転写フィルムは、基材として、厚さ3〜20μm
程度のポリエステルやセロファンのようなプラスチック
フィルムを用い、ビヒクル(主としてワックス)に顔料
や染料等の着色剤を混合した熱溶融性インキ層を、コー
ティングにより、形成したものである。これらの熱転写
フィルムを用いて熱転写用受像紙に印字する場合に、熱
転写フィルムを巻いたロールから熱転写フィルムを供給
し、一方では連続または、枚葉の熱転写用受像紙を供給
し、両者をプラテン上で重ね、その状態で熱転写フィル
ムの背面からサーマルヘッドで加熱し、インキ層を熱溶
融転写させて熱転写用受像紙に所望の画像を形成してい
る。
【0003】しかし、これらの熱転写フィルムを、例え
ば、感熱発色紙を用いたサーマルプリンターに転用しよ
うとしても、上記のサーマルプリンターでは記録紙自体
が熱発色をする構成をとっているために、熱転写フィル
ムの搬送装置が無く、そのままのプリンターの状態で
は、熱転写フィルムの転用は不可能であった。このよう
な問題に対して、基材上に熱溶融性インキ層を設けた熱
転写フィルムと、普通紙、合成紙やコート紙などからな
る熱転写用受像紙とを、インク層の上に設けられた仮接
着剤層を介して、剥離可能に貼り合わせた一体型の熱転
写シートがすでに提案されている。この一体型の熱転写
シートは印字後に熱転写用受像紙と熱転写フィルムとが
剥離されることにより、熱転写用受像紙側に画像が形成
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような一体型の熱
転写シートに用いられる熱転写用受像紙は、熱転写フィ
ルムに対し、適度な接着性、剥離性、およびインキ受容
性が必要となっている。したがって、熱転写用受像紙と
して使用可能な材料は、ある程度限定され、例えば普通
紙等をそのまま、市販されている状態で、一体型の熱転
写シートに使用するには、問題があった。また、印字物
の多色化が進むなかで、熱転写用受像紙自体に着色を施
したものへの要求が急増しつつあるが、この場合でも、
普通紙などの基材を単に着色したものを一体型の熱転写
シートの熱転写用受像紙に用いることには、着色品質の
安定性に欠けたり、様々な好みに応じた色の種類が揃っ
ていない等の問題があった。さらに、印字物の視認性を
高めるため、熱転写フィルムの熱溶融性インキ層に、特
色の顔料、染料を添加して、熱転写用受像紙と印字部の
コントラストを高めるようなことが行われている。しか
し、その熱溶融性インキ層の転写性を良くするには、高
い印字エネルギーが必要となり、通常の印字条件ではイ
ンキの転写性が悪く、印字画像が鮮明でない等の問題が
あった。
【0005】本発明は、上記のごとき問題を解決し、熱
転写用受像紙が熱転写フィルムに対する適度な接着性、
剥離性、およびインキ受容性に優れ、また、熱転写用受
像紙の着色品質の安定性に優れ、様々な好みに応じた色
に着色され、さらに、印字物の視認性が非常に高く、イ
ンキの転写性が良く、印字画像が鮮明である一体型の熱
転写シートおよび熱転写用受像紙を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材上に、受容層を設けた熱転写用受像
紙と、基材上に、熱溶融性インキ層を設けた熱転写フィ
ルムとを、受容層側と熱溶融性インキ層側とで剥離可能
に貼り合わせた一体型熱転写シートにおいて、該受容層
が樹脂と着色用の有機の蛍光顔料を含有することを特徴
とする。また、前記受容層の樹脂が、ラテックスである
ことを特徴とする。また、前記ラテックスのTgが、−
20℃〜30℃の範囲にあることを特徴とする。また、
前記熱転写用受像紙の受容層と前記熱転写フィルムの熱
溶融性インキ層とは、熱溶融性インキ層に付与された接
着性を利用して剥離可能に貼り合わされていることを特
徴とする。また、前記熱転写用受像紙の受容層と前記熱
転写フィルムの熱溶融性インキ層とは、受容層と熱溶融
性インキ層との間に介在された仮接着剤層によって剥離
可能に貼り合わされていることを特徴とする。また、前
記熱転写フィルムの基材と熱溶融性インキ層との間に、
マット層が介在されていることを特徴とする。さらに、
前記熱転写フィルムの基材の他方の面に背面層が形成さ
れていることを特徴とする。また、基材上に、受容層を
設けた熱転写用受像紙において、該受容層が樹脂と着色
用の有機の蛍光顔料を含有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。本発明の一体型熱転写シート1の好
適な構成例(断面図)を、図1〜図3に示す。これらの
図において、一体型熱転写シート1は、熱転写フィルム
10と、熱転写用受像紙20とが剥離可能に接着されて
構成された、いわゆる一体型の熱転写シートである。こ
の一体型熱転写シート1は、熱転写用受像紙20と熱転
写フィルム10とが共巻きされた状態の製品形態とされ
る。図1に示される一体型熱転写シート1は、本発明の
最もシンプルな形態のものであり、熱転写フィルム10
は、基材11と、この上に形成された熱溶融性インキ層
13から構成されている。一方、熱転写用受像紙20は
基材21と、この上に形成された受容層22とからなっ
ている。そして、これらは、熱溶融性インキ層13側と
受容層22側とで剥離可能に貼り合わせられている。
【0008】図2に示される一体型熱転写シート1は、
本発明の変形例を示したものであり、熱転写フィルム1
0の熱溶融性インキ層13の上に、さらに仮接着剤層1
5が形成されている。図3に示される一体型熱転写シー
ト1もまた、本発明の変形例を示したものであり、熱転
写フィルム10の基材11と熱溶融性インキ層13の間
にはマット層12が形成されており、さらに基材11の
他方の面には背面層14が設けられている。以下に、こ
れらの構成について、詳細に説明をする。
【0009】(基材)本発明の熱転写フィルム10で用
いられる基材11としては、従来の熱転写フィルムに使
用されているものと同じ基材をそのまま用いることが出
来ると共に、その他のものも使用することが出来、特に
制限されない。好ましい基材11の具体例としては、例
えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリ
カーボネイト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ
塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、
塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチック;コンデンサ
ー紙、パラフィン紙等の紙類;不織布等があり、又、こ
れらを複合した基材であってもよい。この基材11の厚
さは、その強度及び熱伝導性が適切になるように材料に
応じて適宜変更することが出来るが、その厚さは、好ま
しくは、例えば、2〜25μmである。
【0010】(熱溶融性インキ層)上記の基材11の上
に形成される熱溶融性インキ層13は、着色剤とバイン
ダーを主成分として含有し、必要に応じて種々の添加剤
を加えることができる。熱溶融性インキ層13に含有さ
れる着色剤としては、ブラック単色印字用には勿論カー
ボンブラックが好ましく、その他、公知の有機または無
機の顔料のうち、記録材料として良好な特性を有するも
の、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度など
により、変退色しないものが好ましい。また、非加熱時
には無色であるが、加熱時に発色するものや、被転写体
に塗布されているものと、接触することにより、発色す
るような物質でもよい。また、多色印字用には、イエロ
ー、マゼンタ、シアンなどの有彩色顔料もしくは染料よ
り適宜選択できる。ただし、熱溶融性インキ層13に用
いる着色剤としては、受容層22と色相の異なる着色剤
を選択する必要がある。これらの着色剤の使用量は、熱
溶融性インキ層の固形分で、約1〜70重量%の割合で
含有されることが好ましい。また、熱溶融性インキ層に
良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるために、熱
伝導性物質を熱溶融性インキに配合することができる。
このような物質としては、カーボンブラックなどの炭素
質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン
などがある。
【0011】熱溶融性インキ層13に含有されるバイン
ダーとしては、ワックスを主成分とし、その他、ワック
スと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導体
との混合物が好適に用いられる。用いられるワックスと
しては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、エス
テルワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス
等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各
種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、
イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリ
ラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪
酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスがあげら
れる。また、公知の種々の熱可塑性樹脂を1種または2
種以上含有させてもよい。また、熱溶融性インキ層13
は、該インキ層13の膜強度を向上させたり、接着性を
付与させたり、あるいは該インキ層13の凝集力を高め
る等の目的のために、ゴム弾性を有する熱可塑性エラス
トマーを含有させることが好ましい。ゴム弾性を有する
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、ニトリルゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、
ハイスチレンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム等の
合成ゴム、天然ゴム等があげられる。
【0012】上記の熱可塑性エラストマーのなかでも、
特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムを用い
るのが印字適性が良好になるという点で好ましい。この
ような熱可塑性エラストマーは、熱溶融性インキ層の固
形分で、1〜50重量%含有していれば基本的にはその
効果を示すが、特に、5〜40重量%の時が良好な結果
を示す。熱可塑性エラストマーの含有量が少ないと、熱
溶融性インキ層13に十分な凝集力が得られず印字不良
が発生しやすいという不都合が生じる。その一方で、熱
可塑性エラストマーの含有量が多すぎると、熱溶融性イ
ンキ層13の膜強度が大きくなってしまい、印字の際の
解像度が低下するという不都合が生じる。このようなゴ
ム弾性を有する熱可塑性エラストマーは、その引張強度
(JISK6301)が1kg/cm2 以上、100k
g/cm2 未満のものが好ましい。この引張強度の値が
1kg/cm2 未満となったり、100kg/cm2
上となったりすると、印字品質の低下を招くという不都
合が生じる。
【0013】さらに、ゴム弾性を有する熱可塑性エラス
トマーのガラス転移点温度Tgは、−10℃〜40℃の
範囲のものが好ましい。Tgが−10℃未満のものを用
いると、基材11と熱溶融性インキ層13との密着性が
高くなりすぎて、印字後、基材11と熱溶融性インキ層
13との剥離が困難になってしまう。また、Tgが40
℃を越えると、皮膜強度が弱くなってしまい、例えば、
仮接着状態における非印字部において、熱溶融性インキ
層13が熱転写用受像紙にとられるといった、いわゆる
地肌汚れを生じる等の問題が生じる。
【0014】基材11上に、熱溶融性インキ層13を形
成するには、上記のワックスを主体とするバインダーを
他の必要成分とともに、溶融混練して溶融液を作成し、
それをホットメルトコートによる一般的な方法によって
行うことができる。また、他の方法としては、ワックス
を主体とするバインダーをアルコール等を含有してもよ
い水性媒体中に乳化または分散させたエマルジョンと、
着色剤および熱可塑性エラストマーの水性分散体を混合
したエマルジョンインキをグラビア印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア版を用いたリバース又はダイレクトロ
ールコーティング法等の形成手段により、塗布し、乾燥
して、形成する方法があげられる。このように形成され
た熱溶融性インキ層13は、通常、乾燥状態で0.3〜
10μm程度の厚さである。
【0015】(マット層)基材11と熱溶融性インキ層
13との間に、マット層12を設けてもよい。それは、
以下の理由からである。熱転写画像は、一般に印字物表
面に光沢があり、美麗である反面、印字文書などが、読
みにくくなることもあるので、艶消し印字が望ましいこ
とがある。その際に、例えば、本出願人の提案した(特
願昭58−208306号)のように、基材11と熱溶
融性インキ層13との間に、無機顔料、例えば、シリ
カ、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどを任意の樹
脂をバインダーとして、適宜の溶剤に分散させた液を、
塗工し、乾燥させて、マット層12を設けることができ
る。マット層12の厚みは、乾燥状態で0.1〜10μ
m程度が好ましい。0.1μm未満では、マット層とし
ての性能が十分ではなく、10μmを越えると、印字エ
ネルギーが多量に必要となり、好ましくない。マット層
12の形成方法は、グラビア印刷法、グラビアリバース
ロールコーティング法、ロールコート等の塗工方法が適
宜選定して用いられる。
【0016】(背面層)また、基材11の他方の面に、
サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良くす
るために、背面層14を設けることも可能である。この
背面層14は、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、
無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好適に
使用し、形成される。背面層14に使用されるバインダ
ー樹脂は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチル
セルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化
綿などのセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセ
タール、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリア
クリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体な
どのビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂、メ
ラミン樹脂、ユリア樹脂などが、あげられる。これらの
なかで、数個の反応性基、例えば、水酸基を有している
ものを使用し、架橋剤として、ポリイソシアネートなど
を併用して、架橋樹脂を使用することが好ましい。背面
層を形成する手段は、上記のごとき、バインダー樹脂に
滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添
加した材料を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、
塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロー
ルコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工手段によ
り、塗工し、乾燥するものである。背面層の厚さは、乾
燥状態で通常、0.01〜10μm程度である。
【0017】次に、熱転写フィルム10と一体化される
熱転写用受像紙20について説明する。本発明で使用す
る熱転写用受像紙20は、図1〜図3に示されるように
基材21とこの基材21の上に形成された受容層22を
有している。 (基材)基材21は、その材質に特に制限はなく、例え
ば、ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の合成紙;上
質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、
裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴ
ムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等の各種
紙;ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ
ー、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂などの透明あ
るいは不透明のプラスチック材料が用いられる。また、
これらのプラスチック材料に白色顔料や充填剤を加えて
成膜した白色不透明フィルムあるいは発泡させたシート
も使用でき、特に限定されるものではない。また、OH
P(オーバーヘッドプロジェクター)に使用する透明プ
ラスチックフィルムを熱転写用受像紙の基材に用いても
よい。また、基材21を、上記材質の任意の組み合わせ
による積層体としてもよい。この場合、セルロース繊維
紙と合成紙あるいはセルロース繊維紙とプラスチックフ
ィルムとの積層体が代表的にあげられる。この基材21
の厚さは、その材質や製法によっても異なるが、通常2
5〜500μmのものが使用でき、好ましくは50〜1
50μmのものが用いられる。
【0018】(受容層)上記の基材21の上に、受容層
22が形成される。受容層22は、前記の熱溶融性イン
キ層13から転写されたインキを受容するための層であ
って、樹脂と着色剤として有機の蛍光顔料が含有され
る。受容層22を形成する樹脂は、インキ定着性に優れ
た樹脂、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴムや、スチレン−アクリルなどのアクリル共重
合体、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリウレ
タン、スチレン−ブタジエンゴム、アクリル樹脂、天然
加工樹脂、石油樹脂などがあげられる。また、カルナバ
ワックス、パラフィンワックスなどのワックスでもよ
い。受容層22を構成する有機の蛍光顔料と、樹脂ある
いはワックスの配合比は、10:0.1〜20が好まし
い。また、樹脂の中でも、いわゆるゴム弾性のあるラテ
ックス、すなわち、NBR、SBRなどが好ましい。こ
のラテックスは、凝集力が強く、また、その中でもTg
が−20℃〜30℃のものが良い。なぜならば、Tgが
−20℃未満では受容層が軟らかくなるため、地肌汚れ
が生じやすく、また、Tgが30℃を越えると受容層が
硬くなりすぎるため、インキ受容性が低下するからであ
る。さらに好ましくは、上記のインキ定着性に優れた樹
脂に加えて、Tgが60℃以上の硝化綿またはポリアミ
ドを前述の樹脂100重量部に対し、10〜300%加
えておくと、一体化した熱転写シートの保存性が向上す
る。
【0019】受容層22に含有される有機の蛍光顔料
は、熱転写用受像紙20の蛍光着色のために用いられ、
前記の熱溶融性インキ層13に含まれる着色剤とは異な
る色相のものが選択され、印字部と非印字部とのコント
ラストをもたせるものである。有機の蛍光顔料は、蛍光
染料を合成樹脂中に固溶体としたものの粉末である点
で、通常の顔料と全く異なっている。ただし、例外的に
通常の有機顔料のように顔料色素タイプのものもある。
例えば、ルモゲン顔料があげられる。しかし、現在、顔
料色素タイプのもので実用性のあるものは、ほとんど見
当たらない。蛍光染料は光によって励起されやすい化学
構造あるいは電子状態を有しているため、一方では反応
性に富んでいるということである。さらに、言うならば
光に対して非常に不安定な有機化合物であるということ
が言える。合成樹脂固溶体タイプの有機蛍光顔料は、蛍
光染料の有する鮮明な色相を保ちながら、染料では使え
ない用途にも使えるようにするという目的をもっている
が、他方技術的問題点として、とりわけ日光堅牢度の向
上が掲げられている。光によって励起されやすく反応性
に富んでいる、いわゆる不安定な化学構造を有する蛍光
染料を光から保護するということは、相入れない矛盾し
たことであるが、合成樹脂固溶体による製造方法によ
り、実用上支障のない程度までの日光堅牢度を有するよ
うになってきた。
【0020】合成樹脂固溶体タイプの有機蛍光顔料は、
透明なRigid Matrix中に、蛍光染料を均一
に溶解させることによって製造することができる。その
場合に担体として使用する合成樹脂と蛍光染料との間に
働く相互間力に、注目しなければならないことは、よく
知られているが、この両者の相互作用の差によって、蛍
光強度、蛍光色、および種々の堅牢度などに大きな影響
が現れてくるように思われる。また、蛍光染料は一般に
希薄な溶液のとき蛍光を発し、濃度とともに蛍光強度が
増大するが、ある濃度以上になると蛍光強度としては減
少してくる。したがって、合成樹脂固溶体タイプの有機
蛍光顔料をつくる場合、蛍光染料の濃度を蛍光強度と着
色力とをバランスさせて決めることになる。
【0021】有機蛍光顔料は、具体的には以下のものが
あげられる。蛍光染料の担体となる合成樹脂には、アク
リル樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキド樹脂、芳香族スル
ホンアミド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、およびそれらの共縮重合体、例えば、ス
チレン−アクリル共重合体樹脂などが用いられる。蛍光
染料としては、表1に掲げたようなものを用いることが
できる。また、これらの有機蛍光顔料の着色性を補充す
るために、公知の着色顔料(イエロー、オレンジ、レッ
ド、バイオレット、ブルー、グリーンなど)や真珠顔料
を併用することもできる。受容層に含有する有機蛍光顔
料を主体にした顔料は、熱転写用受像紙の蛍光および着
色のために用いられるので、使用する顔料種に応じて適
宜含有量が異なるが、通常は、5〜50重量%程度の含
有量である。受容層の乾燥状態の厚さは、0.5〜30
μm程度である。受容層の厚さがあまりに薄くなり過ぎ
ると、熱溶融性インキの定着性が悪くなってしまい、さ
らには、蛍光感も低下する。また、あまりに、受容層の
厚さが厚くなり過ぎると、受容層の膜強度が弱くなり、
一体型の熱転写シートで剥離する際に、熱転写フィルム
側に受容層がとられやすくなる。
【0022】受容層を形成する手段は、有機の蛍光顔料
と、樹脂あるいはワックスを、適当な溶媒中に溶解また
は分散させた塗工液をグラビア印刷法、スクリーン印刷
法、グラビア版を用いたリバース又はダイレクトロール
コーティング法等の形成手段により、塗布し、乾燥し
て、形成するものである。また、受容層22と基材21
との接着性を向上させるために、基材21上にプライマ
ー層を介して受容層22を形成することも好ましく行わ
れる。プライマー層形成材料としては、アクリル樹脂、
ナイロン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂などを用いて、グラビアコ
ート、グラビアリバースコート、ロールコート、ナイフ
コート等により、乾燥状態で、厚さ0.1〜5μmのプ
ライマー層が形成される。さらに、硬化剤または自己架
橋させることにより、プライマー層の皮膜強度を向上さ
せることができる。
【0023】上述したような熱転写用受像紙20と、熱
転写フィルム10とは、例えば図1に示されるように受
容層22側と熱溶融性インキ層13側とで剥離可能に貼
り合わせられて一体化される。図1の場合には、熱転写
フィルム10の熱溶融性インキ層13に付与された接着
性を利用して、熱溶融性インキ層13と受容層22とが
貼り合わせられて一体化されている。図2および図3に
示される変形例の場合は、受容層22と熱溶融性インキ
層13との間に仮接着剤層15が介在されており、これ
によって熱転写用受像紙20と、熱転写フィルム10と
は、剥離可能に貼り合わせられて一体化される。
【0024】仮接着剤層15は、従来公知のいずれの接
着剤を用いてもよいが、好ましくは、ガラス転移温度の
低い粘着性樹脂とワックス、または常温では粒子形状を
維持するが加熱下で成膜する熱可塑性微粒子とワックス
とからなるものを用いるのがよい。このような仮接着剤
層15の接着力(g)は、25mm(幅)×55mm
(長さ)のサンプルを切り取り、表面性摩擦測定機(H
EIDEN−17、新東科学製)にて、1,800mm
/minの引っ張り速度で測定した際に、300〜2,
000gの範囲のものが好ましい。この接着力が上記の
範囲未満である場合には、熱転写フィルム10と熱転写
用受像紙20との接着力が低過ぎて両者が剥離しやす
く、熱転写フィルムが皺になりやすいという不都合が生
じる。また、接着力が上記の範囲を越えた場合は、接着
力は十分ではあるが、非印字部においても熱溶融性イン
キ層13が熱転写用受像紙20に転写され易くなって、
熱転写用受像紙20の地肌汚れが発生しやすいという不
都合が生じる。
【0025】このような仮接着剤層15に用いられる上
記の粘着性樹脂は、そのガラス転移温度が−90℃〜−
50℃の範囲にあるものが好ましい。具体的には、ゴム
系の粘着性樹脂、アクリル系の粘着性樹脂およびシリコ
ーン系の粘着性樹脂等があり、形態的には溶剤溶液型、
水溶液型、ホットメルト型、水性または油性エマルジョ
ン型等、いずれのものも使用することができる。さら
に、常温では粒子形状を維持するが、加熱下で成膜する
熱可塑性微粒子としては、ポリエチレン樹脂、アイオノ
マー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂などがあ
げられ、最低成膜温度が50〜150℃であるものが好
ましい。このような粘着性樹脂を単独で使用する場合に
は、優れた粘着性が得られるが、熱転写用受像紙の剥離
性が不十分でしかも不均一であり、製造、保管、輸送時
など、熱転写前に不意の力が加わった場合には、熱転写
フィルムの熱溶融性インキ層13が熱転写用受像紙20
側に転写され、地肌汚れを生じるという問題がある。ま
た、熱転写時には熱溶融性インキ層13の箔切れ性が劣
り、例えば、サーマルヘッドによる熱印加領域の周囲ま
で熱溶融性インキ層が転写し、転写画像の解像度が劣
る。
【0026】これらの問題は、上記のエマルジョン粘着
性樹脂に、熱溶融性インキ層13の形成の際に使用した
ようなワックスのエマルジョンを添加することにより、
接着性が好ましい範囲に調整でき、上記の地肌汚れの問
題が解消され、転写画像の解像度が向上する。上記の粘
着性樹脂と、ワックスの重量比は、1:0.5〜6であ
ることが好ましい。この範囲を外れると上記のごとき種
々の問題が発生しやすくなり、好ましくない。上記の成
分からなる仮接着剤層15は、熱転写用受像紙20側の
表面に設けてもよいが、印字物に接着性が残るために、
熱転写フィルム10側の熱溶融性インキ層13の表面
に、仮接着剤層15を設けることが好ましい。この場
合、仮接着剤層15の粘着性樹脂を水性のエマルジョン
として使用するので、熱溶融性インキ層13を損なうこ
ともない。また、エマルジョンの塗工方法や乾燥方法は
特に限定されるものではなく、公知の種々の方法が選定
できる。
【0027】上記の仮接着剤層15は、その厚さを0.
1〜10μmの範囲(固形分塗工量で、0.05〜5g
/m2 )とするのが好適である。熱転写フィルム10と
熱転写用受像紙20との接着は、熱転写フィルム10の
熱溶融性インキ層13もしくは仮接着剤層15に付与さ
れた接着性を利用して連続的に熱転写用受像紙20を接
着せしめ、これをロール状に巻き取ることによって行わ
れる。巻き取る際に、熱転写用受像紙20を外側にして
も、熱転写フィルム10を外側にしてもよく、さらに、
これらを枚葉に裁断したものでもよい。
【0028】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。 (実施例1) <熱転写フィルム10の作成>裏面に背面層14が設け
られている厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを基材11とし、その一方の面(裏面でない
面)に、下記組成のマト層用塗工液を0.5g/m
2 (固形分)の割合で塗工し、80〜90℃の温度で乾
燥させてマット層12を形成した。さらに、このマット
層12の上に、下記のインキ層組成物1をグラビアコー
ティングで固形分で4g/m2 となるように塗設し、8
0〜90℃で乾燥して熱溶融性インキ層13を形成し、
熱転写フィルム10を得た。
【0029】 <マット層用塗工液> ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製 バイロン200) 16部 カーボンブラック(三菱化学株式会社製ダイヤブラック) 24部 分散剤 1.5部 硬化剤 3部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 60部 <インキ層組成物1> カーボンブラック(三菱化学株式会社製ダイヤブラック) 10部 カルナバワックス 40部 アクリロニトリル−ブタジエンゴム(Tg=4℃) 10部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10部 水 30部 次に、上記の熱転写フィルム10と、下記の要領で作成
した熱転写用受像紙20を用いて、受容層22と熱溶融
性インキ層13とを剥離可能に貼り合わせて本発明の昼
光下の色がイエローの蛍光顔料を用いた一体型熱転写シ
ートを得た。貼り合わせ条件は、ニップ温度50℃、ニ
ップ圧5kg/cm2 とした。
【0030】<熱転写用受像紙20の作成>坪量84.
9g/m2 のコート紙に下記組成の受容層形成用組成物
を固形分で1.0g/m2 の割合で塗工し、50〜12
0℃の温度で乾燥させて受容層22を形成し、熱転写用
受像紙20を作成した。 <受容層形成用組成物> 有機蛍光顔料分散液(昼光下の色がイエローの顔料、固形分40%) 10部 ポリエステル樹脂の水分散液(固形分30%) 10部 (東洋紡績株式会社製 MD−1200) 水 10部
【0031】(実施例2)実施例1で用いた受容層形成
用組成物を下記のものに変え塗工量を固形分で3g/m
2 にした。それ以外は、実施例1と同様にして実施例2
の一体型熱転写シートを作成した。 <受容層形成用組成物> 有機蛍光顔料分散液(昼光下の色がイエローの顔料、固形分40%) 10部 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂の水分散液 3部 (Tg=−40℃、固形分50%) 水 10部
【0032】(実施例3)実施例1で用いた受容層形成
用組成物を下記のものに変え塗工量を固形分で3g/m
2 にした。それ以外は、実施例1と同様にして実施例3
の一体型熱転写シートを作成した。 <受容層形成用組成物> 有機蛍光顔料分散液(昼光下の色がイエローの顔料、固形分40%) 10部 スチレン−ブタジエン共重合体樹脂の水分散液 2部 (Tg=0℃、固形分40%) 水 10部
【0033】(実施例4)実施例1で用いた受容層形成
用組成物を下記のものに変え塗工量を固形分で3g/m
2 にした。それ以外は、実施例1と同様にして実施例4
の一体型熱転写シートを作成した。 <受容層形成用組成物> 有機蛍光顔料分散液(昼光下の色がピンクの顔料、固形分40%) 10部 スチレン−ブタジエン共重合体樹脂の水分散液 5部 (Tg=25℃、固形分40%) 水 10部
【0034】(実施例5)実施例1で用いた受容層形成
用組成物を下記のものに変え塗工量を固形分で3g/m
2 にした。それ以外は、実施例1と同様にして実施例5
の一体型熱転写シートを作成した。 <受容層形成用組成物> 有機蛍光顔料分散液(昼光下の色がピンクの顔料、固形分40%) 10部 スチレン−ブタジエン共重合体樹脂の水分散液 5部 (Tg=36℃、固形分40%) 水 10部
【0035】(実施例6)実施例1で用いた熱転写フィ
ルム10の熱溶融性インキ層13の上に、下記組成の仮
接着剤層用組成物を固形分で0.5g/m2 の割合でグ
ラビアコーティングを行い、90℃の温度で乾燥させて
仮接着剤層15を設けた以外は、実施例1と同様にして
実施例6の一体型熱転写シートを作成した。 <仮接着剤層用組成物> アクリル樹脂エマルジョン(固形分40%) 20部 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%) 40部 イソプロピルアルコール/水(2/1) 40部
【0036】(比較例1)実施例1で用いた熱転写用受
像紙20を受容層22のない単なる坪量84.9g/m
2 の着色されたコート紙に変えた。それ以外は実施例1
と同様にして比較例1の一体型熱転写シートを作成し
た。
【0037】上記、実施例および比較例の一体型熱転写
シートを用いて、ファクシミリプリンターにセットし
て、25℃、50%RHの環境下で0.3mj/dot
のエネルギーをサーマルヘッドに与えて印字後、熱転写
用受像紙を剥離することによって、熱転写用受像紙の上
に所望の画像を形成し、印字品質および保存性の評価を
行った。評価方法は、以下の通りである。
【0038】<評価方法> (印字品質)25℃、50%RHの環境下でファクシミ
リプリンターで印字後、その品質を目視にて評価した。
判断基準は以下の通りである。 ○:良好である。 ×:印字不良が発生する。(保存性)45℃、85%R
Hの条件下、ロール状態で1週間保存した一体型熱転写
シートを用いて印字後、受容層面の地肌汚れを目視にて
評価した。判断基準は以下の通りである。 ○:全く地肌汚れがない。 ×:地肌汚れが確認された。
【0039】評価結果を下記表2に示した。
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
熱転写用受像紙が熱転写フィルムに対して適度な接着
性、剥離性、およびインキ受容性に優れ、また、受容層
が樹脂と着色用の有機の蛍光顔料を含有しているため、
熱転写用受像紙の着色品質の安定性に優れ、様々な好み
に応じた色に着色することができる。さらに、受容層が
有彩色の蛍光性を有しているため、受容層と印字された
熱溶融性インキとの色彩のコントラストを高くすること
により、印字物の視認性が非常に高く、インキの転写性
が良く、さらに印字画像が鮮明であることが達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一体型熱転写シートの概略断面図であ
る。
【図2】本発明の一体型熱転写シートの変形例を示す概
略断面図である。
【図3】本発明の一体型熱転写シートの変形例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 一体型熱転写シート 10 熱転写フィルム 11 基材 12 マット層 13 熱溶融性インキ層 14 背面層 15 仮接着剤層 20 熱転写用受像紙 21 基材 22 受容層
【表1】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、受容層を設けた熱転写用受像
    紙と、基材上に、熱溶融性インキ層を設けた熱転写フィ
    ルムとを、受容層側と熱溶融性インキ層側とで剥離可能
    に貼り合わせた一体型熱転写シートにおいて、該受容層
    が樹脂と着色用の有機の蛍光顔料を含有することを特徴
    とする一体型熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記受容層の樹脂が、ラテックスである
    ことを特徴とする上記の請求項1に記載する一体型熱転
    写シート。
  3. 【請求項3】 前記ラテックスのTgが、−20℃〜3
    0℃の範囲にあることを特徴とする上記の請求項2に記
    載する一体型熱転写シート。
  4. 【請求項4】 前記熱転写用受像紙の受容層と前記熱転
    写フィルムの熱溶融性インキ層とは、熱溶融性インキ層
    に付与された接着性を利用して剥離可能に貼り合わされ
    ていることを特徴とする上記の請求項1に記載する一体
    型熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記熱転写用受像紙の受容層と前記熱転
    写フィルムの熱溶融性インキ層とは、受容層と熱溶融性
    インキ層との間に介在された仮接着剤層によって剥離可
    能に貼り合わされていることを特徴とする上記の請求項
    1に記載する一体型熱転写シート。
  6. 【請求項6】 前記熱転写フィルムの基材と熱溶融性イ
    ンキ層との間に、マット層が介在されていることを特徴
    とする上記の請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    する一体型熱転写シート。
  7. 【請求項7】 前記熱転写フィルムの基材の他方の面に
    背面層が形成されていることを特徴とする上記の請求項
    1ないし請求項6のいずれかに記載する一体型熱転写シ
    ート。
  8. 【請求項8】 基材上に、受容層を設けた熱転写用受像
    紙において、該受容層が樹脂と着色用の有機の蛍光顔料
    を含有することを特徴とする熱転写用受像紙。
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