JP2000172962A - 無人空間の監視及び防災を行う装置 - Google Patents

無人空間の監視及び防災を行う装置

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JP2000172962A
JP2000172962A JP10349580A JP34958098A JP2000172962A JP 2000172962 A JP2000172962 A JP 2000172962A JP 10349580 A JP10349580 A JP 10349580A JP 34958098 A JP34958098 A JP 34958098A JP 2000172962 A JP2000172962 A JP 2000172962A
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fire
monitor
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JP10349580A
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Tatsutoshi Uchida
龍利 内田
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UCHIDA SEIHON KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 終業後の工場等無人化した空間を監視し、火
災発生や不審者の侵入等を監視しかつ防災する。 【解決手段】 工場Fa内には赤外線による撮像が可能
な撮像装置1、制御装置2が設けられかつこの制御装置
2にはスプリンクラー等の消火装置3、警報装置4が接
続されている。終業等により工場Fa内が無人化する
と、撮像装置1が撮像した画像情報は制御装置2により
監視され、例えば撮像した画像中の一部の赤外線放射量
がしきい値以上に上昇したならば回線Lを介して監視場
所Moに配置された画像監視装置7に画像情報を送る。
監視者はこの赤外線の放射量も示す画像情報から火災発
生の可能性を判断し、この判断に対応して工場Faに駆
けつけ消火装置3を作動させたり、消防に連絡する等、
適当と判断した対応を行う。また、画像中に赤外線を放
射する物体が移動することを検知したならばこの場合も
制御装置2は画像情報を出力し、監視者は侵入者の有無
を判断する。なお、監視者が不在等の場合には制御装置
は予め定められた手順により消火、警報発信等の作動を
自動的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定の空間部を監視
する装置に係り、特に夜間等に無人化した工場等の空間
における火災の発生或いは不審者の侵入等を効果的に監
視することが可能な監視装置に関する。
【0002】例えば、作業者の帰宅により夜間無人化す
る工場等では、装置の電源の切り忘れ或いは火の不始末
等による火災の発生、又は不審者の侵入の監視等のため
に監視装置が導入されている場合がある。
【0003】先ず火災発生に対する対応策としては、温
度センサ或いは煙センサを設置して、特定の空間(以下
「工場」の場合を例に説明する)が夜間或いは休日等に
より無人化した時でも発火による温度上昇或いは発煙を
検知することによって、スプリンクラー等の消化装置を
作動させたり、消防に自動連絡する等の装置が提供され
いている。
【0004】また、不審者の侵入に対してはドアや窓等
の開閉部にセンサを設置して、工場退出時にセンサをO
Nとすると、以後ドアや窓を開けると警報が鳴るような
構成の装置が多く利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の装置は一応の効
果を発揮しているものの、次のような問題点があるため
幅広い利用には至っていない。先ず、火災発生に対応す
る装置は前述の如く、火災の発生に伴う温度上昇或いは
発煙を検知することを前提とするものである。つまり発
火状態を早めに検知ししかつ消化することを目的とする
ものであり、換言すれば小規模とはいえ出火がなければ
検知できない構成となっていて、火災の発生そのものを
防止する装置ではない。
【0006】上記装置を火災発生前に検知することを前
提とすると、火災発生と前後して生じる煙を検知する方
法は採用できない。また温度センサの感度を高め、比較
的低い温度で装置が作動するよう構成すれば、出火以前
の温度上昇をとらえて出火を防止する手段を講ぜられる
可能性が生じる反面、当然のことながら装置の誤作動が
生じやすくなる。装置の誤作動によりスプリンクラー等
の消化装置が作動してしまった場合には工場内の装置が
使用不能になる等の経済的損失が生じてしまい、この誤
作動の発生を懸念してこのような感度の高い装置は現実
には提供されていない。
【0007】また、不審者が意図的に侵入する場合にあ
っては、この不審者はドアや窓等の開閉部にセンサ等の
防犯装置が設置されていることを前提として侵入しよう
とするであろうから、上記センサの設置は防犯上大きな
期待は持てない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成した装置である。先ず、本発明を構成する技術
的前提として、センサによって検知した情報に基づい
て、火災の発生の有無或いは不審者の侵入の有無等を自
動的に判断するには多くの演算事項が必要となって装置
は大型複雑かつ高価となり、しかもこのような機器を用
いても誤作動を根本的に無くすことは不可能であるとの
観点に立ってなされたものである。
【0009】即ち、本発明は無人化した工場等の監視対
象空間を撮像する手段と、撮像した画像情報を主として
温度の分布として解析する手段と、撮像した画像情報を
監視対象空間から遠隔の他の場所に送信し、かつ当該遠
隔地からの信号を受信する公衆電話回線等の送受信手段
と、当該遠隔地に配置されたパーソナルコンピュータ等
の画像表示及び情報の送受信が可能な装置とから構成さ
れ、火災の発生の可能性の有無或いは不審者の侵入の有
無等は基本的にはこの遠隔地に配置された装置の画像及
び検出温度情報等により人(監視者)が判断して処理す
るよう構成され、かつ外出等によりこの判断すべき人が
不在の場合に限り工場側の装置が警報装置或いは消防装
置等を自動的に作動させるよう構成したことを特徴とす
る装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】監視対象空間である工場にはこの
空間を撮像する撮像装置が設置されれている。撮像装置
は工場内に設置されている制御装置と接続しており、さ
らにこの制御装置には警報装置、スプリンクラー等の消
化装置が接続されている。また制御装置にはアナログ電
話回線、デジタル電話回線等の公衆通信回線或いは専用
の通信回線を介して当該工場とは地理的に隔たっている
場所に設置されたパーソナルコンビュータ、或いはテレ
ビ電話等の画像確認手段と回線接続している。
【0011】例えば工場が操業を終了し、無人化する場
合に上記装置のスイッチをONとする。これにより装置
は操業終了時の画像を記憶し、以後のこの画像を基準と
してこの記憶画像との比較を行う等して経時的な撮像画
像の変化を検出する。ただし画像を記憶せず撮像した画
像のみで画像の変化を検出するようにしてもよい。
【0012】制御装置には撮像装置から画像情報が出力
され、この画像情報から主として撮像された対象物の温
度分布を検出する。従って、撮像装置としては物体から
放射される赤外線を通すレンズ系を有し、赤外線の強度
分布を撮像でき、かつこの強度分布を可視画像として出
力できる赤外線撮像装置が好適である。
【0013】工場側の制御装置は撮像装置からの画像信
号がら画像内の赤外線放射の分布を監視するとともに、
その放射量を監視し、この放射量が予め設定されている
第1のしきい値以上となったならば前記通信回線を介し
てこの画像情報を他の場所の画像確認手段に出力する。
この画像確認手段により監視者は画像上の赤外線の強度
分布、及び赤外線の放射量の変化を確認し、この放射量
が予め定められた第2のしきい値を越えた場合には発火
の可能性ありとして、消防に連絡したり、或いはこの工
場に急行したり、或いはスプリンクラー等の消火装置を
作動させる等の手段を実行する。
【0014】一方、通信回線を介してこの画像情報を他
の場所の画像確認手段に出力しても、確認者の不在等に
よりこの画像情報が分析判断されない事態が生じる可能
性もある。このような場合を想定して、工場側の制御装
置は画像情報を出力する際に、消火装置等を自動作動モ
ードに設定するよう構成しておく。この状態で画像確認
装置により監視者が画像を確認した場合には通信回線を
介して工場側の制御装置に対して確認信号を発し、これ
により工場側の制御装置は前記消火装置等の自動作動モ
ードを解除し、監視者側の指令信号により作動するモー
ドに設定変更される。反対に監視者不在等により確認信
号が受信されない場合には消火装置等の自動作動モード
を維持し、画像監視により出火のゆおそれのある第2し
きい値を越えた時は自動的に消火装置を作動させたり、
或いは消防に自動的に連絡する等の作動を行う。
【0015】また、撮像した画像情報において熱源が移
動するのが観測された場合、この熱源の移動速度が予め
設定された時間よりも短い場合には侵入者(人のみでは
なく動物も含めて)があったものと判断し、この画像情
報を通信回線を介して前記画像監視装置に出力する。監
視者は、出力された画像から侵入者の有無を判定する。
機械的に侵入者の有無を判定することにはかなりの技術
困難を伴うが、肉眼により画像を介して侵入者の有無を
判定することは容易である。この画像判定により侵入者
ありと判断した場合には通信回線を介して警報装置に作
動信号を発し、警報ベル、警報サイレン等を鳴らすこと
により侵入者を退去させる。また場合によっては同時に
警察或いはガードマンと通称される私設警備会社等に通
報する。
【0016】なおこの侵入者監視の場合も監視者が不在
の場合を想定して前記火災監視の場合とほぼ同様の機構
が構成されている。すなわち、工場側の制御装置は画像
情報を出力する際に、警報装置を自動作動モードに設定
するよう構成しておく。この状態で回線出力された画像
監視装置により監視者が画像を確認した場合には通信回
線を介して工場側の制御装置に対して確認信号を発し、
これにより工場側の制御装置は前記警報装置の自動作動
モードを解除し、監視者側の指令信号により作動するモ
ードに設定変更される。反対に監視者不在等により確認
信号が受信されない場合には警報装置の自動作動モード
を維持し、画像監視により例えば予め設定された時間を
経過しても熱源の移動がある場合には侵入者有りとして
警報装置を作動させ、或いはこれと平行して警察或いは
私設警備会社等に自動的に通報する。
【0017】以下本発明の実施例を図面を参考に具体的
に説明する。先ず図1により装置の構成例について説明
する。1は撮像装置であって監視対象空間としての工場
内を撮像するよう構成されている。図において想像線で
仕切られたFaで示す部分が監視対象である工場を示
す。なお図示の構成では撮像装置1は一台であるが、必
要に応じて複数台設置することは当然可能である。
【0018】この撮像装置1は、基本的には撮像された
画像情報を工場外の所定の場所で受信してこの画像を視
認することにより工場内を監視するものであるから、こ
の目的の範囲ではCCD(電荷結合素子)を用いた撮像
装置のうち可視光線による通常の撮像装置であればよ
い。但し、撮像対象の温度分布等を検出するには主とし
て可視光線による撮像を行う撮像装置ではなく赤外線量
を検出できる撮像装置であることが望ましい。
【0019】赤外線量を検出できる撮像装置として、近
年赤外線に感度を有するビジコン(光導電型撮像管)を
用いた撮像装置が比較的安価に提供されている。この赤
外線感度型の撮像装置を工場内に設置する撮像装置1と
して用いる。赤外線は波長0.75〜400μの不可視
光線を指すが、この赤外線感度型ビジコンによる撮像の
波長限界は一般にあまり大きくなく、最大で十数μの波
長が撮像の範囲であるものが多い。しかし、例えば波長
2〜3μでは200℃以上の温度分布の測定に有効であ
り、また常温の物体からの赤外線放射が最大であるのは
9〜10μであるので、上記の赤外線感度型ビジコンを
有する撮像装置であれば発火前の加熱した機器の検出、
あるいは侵入者等の生命体が発する赤外線の何れも検出
可能である。以下撮像装置1は赤外線解感度型の撮像装
置であることを前提に説明する。
【0020】符号2は制御装置であって、前記撮像装置
1で撮像された画像情報を監視し、通信回線を介して情
報の入出力を行ったり、或いは各種機器を作動させる等
の制御を行う装置である。3は消火装置としてのスプリ
ンクラー、4はサイレン或いはベル等から成る警報装
置、8は制御装置の作動をON、OFFするスイッチで
ある。なおこのスイッチ8に対して照明スイッチ5を回
路接続させるよう構成してもよい。この照明スイッチ5
を回路接続した場合には照明スイッチ5をOFFして消
灯する際に、このOFF信号により前記スイッチ8をO
Nとし、また照明スイッチONで当該スイッチ4をOF
Fとするよう構成する。
【0021】6Aは工場Fa側に設置したモデム、6B
は工場から距離的に離れた位置に配置されたモデムであ
り、この間はアナログ電話回線或いはデジタル電話回線
等の公共通信回線で接続されている。但しこのような公
共通信回線に代えて、例えば工場との距離が比較的に短
い場合等には私設の通信手段を設置することはもとより
可能である。符号7はこの工場から隔たった場所に設置
された画像監視手段としてのパーソナルコンピュータで
ある。なおこの画像監視装置7が配置される場所は即
ち、無人化した工場を監視する必要のある者(以下「監
視者」とする)が工場退出後に居る場所、即ち通常はこ
の監視者の自宅である〔以下この監視者の自宅等、画像
監視を行う場所を「監視場所」(符号Moで示す)とす
る〕。
【0022】工場での作業が終了し、最後の人間が工場
を退出する時にスイッチ8をONとする。なおこのスイ
ッチ8のONに代えて前述の如く照明スイッチ5をOF
Fとすることによりスイッチ8を自動的にONにするよ
うにしてもよい。照明スイッチ5との連動型にしておけ
ば工場を退出する際は必ず消灯するから、スイッチ8を
ONとすることを忘れることによる装置不作動等の問題
は生じない。
【0023】以上の如く作動状態となったこの監視装置
において、その使用方法のうち最も単純な使用方法から
説明する。即ち、装置ONにより撮像装置1は工場Fa
内を撮像している。一方監視者は工場内の画像を監視し
たい場合には画像監視手段7により通信回線Lを介して
制御装置2に指令信号を発し、撮像装置1により撮像さ
れた画像を画像監視装置7に取込みこの画像を監視す
る。なお、この場合撮像装置1の撮像角度を変えたり或
いはズームアップ或いはズームダウン等をこの画像監視
装置7を介して遠隔操作するよう構成してもよい。以上
のようにこの方法は工場内の遠隔監視が可能であるが、
監視そのものは監視者が恣意的に行うものであるため、
火災発生の予防や侵入者の発見等には十分とは言えな
い。
【0024】以下、上記装置によるより効果的な監視方
法の具体例をフロー図と共に説明する。図2は撮像装置
1により撮像された画像情報処理例を示す。撮像装置1
により撮像され画像情報は図の如く例えば20の区画に
分割されて監視され、各区間には1Aから5Dまでの区
間番号が付与されている。撮像装置1により撮像された
画像情報、特に赤外線放射量は制御装置2において各区
画毎に判断評価されるようになっている。
【0025】この装置は火災の発生を事前に探知するこ
とを主目的としているが、この装置を用いて外部からの
侵入者の探知もできるよう構成することも可能である。
このうち、火災発生防止を目的とした装置の作動状態に
ついて先ず説明する。工場Fa内での作業が終了し最後
の人間が工場を退出する際に、スイッチ8をONとする
か、或いは前述のように照明スイッチ5をOFFとする
ことにより監視装置は作動を開始する。
【0026】図3および図4において、装置が作動する
と先ず最初に終業時の画像を撮像してこれを記憶(Sa
1)し、この記憶画像を基準として撮像された画像の監
視を行う(Sa2)。この場合、先ず画像全体の温度変
化がほぼ均一であるか否かが判断される(Sa3)。即
ち通常は工場内の作業を停止すれば工場内の温度は低下
するであろうが、夏場等、工場内を冷房していた場合に
は終業により冷房を停止すると工場内の温度が上昇する
場合もある。従って、温度度が上昇する場合でも、また
反対に低下する場合でも画像の各区画の温度変化がほぼ
均一である場合には問題なしと判断し、引き続き画像監
視を続行する。
【0027】一方、画像全体の温度変化とは別に画像内
の一部の温度の上昇の有無を判断し(Sa4)、画像内
の一部の区間の温度が上昇した場合、例えば図2に示さ
れる区画3Bにおける赤外線放射量が増加した場合、そ
の赤外線放射量から温度の上昇が第1のしきい値を越え
たか否かを判断する(Sa5)。例えば上記区画3Bに
写っている機械M1には、装置の電源をOFFとした場
合でも待機電流が流れる設計となっている場合には、こ
の装置M1の温度が周囲よりも高くなる場合がある。従
って画像中の一部において赤外線放射量が多くなって
も、その量が第1のしきい値を越えない場合であれば問
題なしとして監視を続行する。ここで第1のしきい値と
は、発火する温度ではないが、この温度を越えて赤外線
放射量が更に増加する場合にはその温度変化について監
視者による監視を必要とする温度、即ち要注意温度とし
て設定された温度を示す。
【0028】画像の各区画のうち一部の区画の温度がし
きい値を越えた場合には、制御装置2は図1に示す回線
LをON(Sa6)としてこの画像情報を監視場所Mo
の画像監視装置7に出力する(Sa7)。監視者がこの
画像監視装置7によって以後工場Fa内の監視を行う場
合(Sa8)には、この回線Lを介して工場Fa内の制
御装置2に画像確認信号を出力する(Sa9)。これに
より工場内の監視は監視者が直接行なって発火の可能性
の有無を判断し、発火の可能性のある場合には工場に駆
けつける、スプリンクラー3の作動信号を発する、或い
は消防に連絡する等監視者の判断により対応する。
【0029】一方、この画像監視装置7に情報誌出力し
ても監視者が熟睡していたり、或いは外出中等である場
合にはは監視者の判断による対応は不可能となる。この
場合には自動モードにより監視装置が作動する。
【0030】図4において、前述の画像情報を出力(S
a7)すると同時にスプリンクラー作動自動モードに入
り(Sa10)、この状態で前記画像確認信号の受信の
有無を検知し(Sa11)、画像確認信号を受けたなら
ばスプリンクラー作動自動モードを解除(Sa12)
し、以後は前述のように監視者の判断により処理を行な
う。制御装置2はスプリンクラー作動の信号の有無を検
知し(Sa13)、作動信号を受けたならばスプリンク
ラーを作動させ消火に当たる(S14)。
【0031】一方、画像確認信号を受信しない場合には
制御装置2は前記スプリンクラー作動自動モードを維持
し、かつこの状態で前記第1のしきい値越えた温度がさ
らに発火の危険のある温度である第2のしきい値を越え
たか否かを判断(Sa15)し、この第2のしきい値を
こえた場合にはスプリンクラーを自動的に作動させる
(Sa14)。
【0032】次に工場内に対する不審者の侵入の有無を
監視するモードについて説明する。図5および図6にお
いて、まず装置ONにより撮像装置1による撮像された
画像情報により監視が開始され(Sb1)。この監視も
図2に示す画像の各区間の赤外線放射量を監視(Sb
2)することになる。しかし前記火災監視が、主として
対象物の赤外線放射量の変化、即ち温度変化を監視して
いるのに対して、この場合には赤外線を放射する対象物
の画像に於ける変位、即ち移動を監視する(Sb3)。
【0033】続いて撮像画像のうち温度変化のあった部
分が、単位時間内で別の画像区画に変位したか否かを検
知する。例えば画像表示された各機械の待機電流のO
N、OFFに起因して、撮像された画像において各区画
で温度変化が生じることはあるが、短時間に、例えば一
分以下の時間で各区画に於ける赤外線放射量が変位する
場合には、上記待機電流のON、OFFに起因すること
は考えられないので、この場合には移動体有りと判断し
(Sb5)、工場Fa内の制御装置2は回線LをON
(Sb6)としてこの画像情報を画像監視装置7に出力
する(Sb7)。
【0034】これにより工場内の監視は前述の場合と同
様監視者が直接チェックすると共に画像確認信号を発信
する(Sb8、Sb9)。前記火災発生の有無の場合に
は画像監視装置7による監視を行う際に、その判断の基
準は画像の各区画における温度及び温度変化であるが、
侵入者があれば画像に表示されるので監視者は容易に侵
入者の有無を判断することができる。因みに赤外線の撮
像装置では侵入者の放射する赤外線をパッシブに受ける
だけであり、可視光線の放射等侵入者に気づかれるよう
な作動はなく、従って侵入者は撮像されていることが判
らないので行動が大胆となり、侵入者の撮像は比較的容
易であると考えられる。
【0035】一方、制御装置2は前記情報出力(Sb
7)と共に警報ベル等の警報装置4作動の自動モードに
設定する(Sb10)。この状態で前記火災監視の場合
と同様、画像確認信号の受信の有無を検知し(Sb1
1)、画像確認信号を受けたならば警報装置作動自動モ
ードを解除(Sb12)し、以後は監視者により侵入者
の有無を判断し、この判断に対応する処理を行なう。即
ち、工場側Fa内の制御装置2は警報装置作動の信号の
有無を検知し(Sb13)、作動信号を受けたならば警
報装置4を作動させる(Sb14)。なお、監視者の操
作はこの警報装置作動の指令信号を発するだけでなく、
この指令信号の発信に加えて、或いはこれに代えて警察
や警備会社に通報する等、状況に応じた処置を行うこと
ができるのはもとより当然である。
【0036】次に、前述の如く監視者の不在等により画
像確認信号が受信されない場合には制御装置2は警報装
置作動自動モードを維持し、かつこの状態で熱源の移動
を監視し、熱源の移動を検知した後一定時間(例えば5
分)経過後も熱源の移動が撮像される場合には、侵入者
有りとして警報装置4を自動的に作動させる(Sb1
5、Sb14)。
【0037】以上本発明を無人化した工場を監視する場
合を例に説明したが、もとより監視対象はこれに限定さ
れるものではない。また上記実施例では画像監視装置と
してパーソナルコンピュータを用いた場合を例に説明し
たが、電話回線で音声の外画像出力も行う所謂テレビ電
話等の利用も可能である。更に、図示の場合は撮像装置
の設置台数が1台であるが、必要に応じて適宜設置台数
を増加することも前述のとおり当然可能である。
【0038】
【発明の効果】以上実施例により本発明を具体的に説明
したように、本発明は終業後の工場等、無人化した空間
を監視するに当たり、基本的には空間部の画像情報の出
力を受けた人間が判断する構成となっいるため、全自動
的に機械による判断を行う装置に比較して複雑な演算要
素が不要となって装置を大幅に簡素化できるともに、装
置の誤作動も低減することが可能となる。
【0039】また、比較的簡単な論理構成で装置が自動
的に作動するよう構成されているので、監視者不在等に
よって人間による監視や判断が出来ない場合にも監視及
び状況判断、およびこの状況判断による装置の作動を行
うことが可能である。
【0040】更に、火災の監視にあっては従来は出火後
の温度或いは煙をセンサにより検知する構成であり、つ
まるところ発生した火災を早期に検知するものであるた
め、例え消火に成功しても防災上は大いに問題であって
かつ経済的な損失も大きくなるが、本発明によれば出火
前の温度上昇を検出することにより出火前に有効に対処
することが可能となり防災上及び経済上その効果は絶大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示すブロック図である。
【図2】無人化した工場内を撮像した画像の例を示す図
である。
【図3】本装置により火災発生を事前に検知し防災する
為の作動の前半を示すフロー図である。
【図4】図3に示すフローの後半を示す図フロー図であ
る。
【図5】本装置により不審者の侵入を検知する為の作動
の前半を示すフロー図である。
【図6】図4に示すフローの後半を示す図フロー図であ
る。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 制御装置 3 スプリンクラー(消火装置) 4 警報装置 5 照明スイッチ 6A、6B モデム 7 画像監視装置 Fa 工場 Mo 監視場所
フロントページの続き Fターム(参考) 5C084 AA02 AA07 AA13 BB04 BB21 CC16 CC19 DD13 EE05 FF04 GG07 GG09 GG17 GG19 GG39 GG43 GG56 GG68 GG78 HH03 HH10 HH13 5C086 AA01 AA06 AA27 BA20 CA12 CA25 CA28 CB16 CB36 DA01 DA14 DA15 DA20 DA25 DA33 EA11 EA43 EA45 FA02 FA18 5C087 AA03 AA09 AA24 AA25 AA43 AA46 BB03 BB12 BB14 BB74 BB76 DD04 DD05 DD27 EE02 EE16 FF01 FF04 FF19 FF20 FF23 GG02 GG08 GG18 GG19 GG21 GG30 GG31 GG46 GG52 GG57 GG63 GG70 GG83

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 終業後の工場等の無人化した空間を監視
    しかつ火災などの発生を事前に検知するよう構成した装
    置であって、監視対象空間に配置された撮像装置と、こ
    の撮像装置の画像情報を解析する制御装置と、通信回線
    を介して制御装置と接続する画像監視装置とを有し、画
    像監視装置を介して当該撮像装置で撮像された画像を監
    視対象空間から離れた監視場所で監視可能に構成したこ
    とを特徴とする無人空間の監視及び防災を行う装置。
  2. 【請求項2】 制御装置には警報装置及び消火装置のう
    ち少なくとも一方が接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の無人空間の監視及び防災を行う装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像装置は撮像対象から放射される
    赤外線を検知して撮像する赤外線撮像装置であることを
    特徴とする請求項1記載の無人空間の監視及び防災を行
    う装置。
  4. 【請求項4】 撮像装置で撮像された画像により撮像対
    象の赤外線放射量を検知し、この画像の一部における赤
    外線放射量が予め定められたしきい値よりも多くなった
    ときに制御装置は通信回線を介して画像監視装置に画像
    情報を出力するよう構成したことを特徴とする請求項3
    記載の無人空間の監視及び防災を行う装置。
  5. 【請求項5】 撮像装置で撮像された画像において赤外
    線を放射する対象が単位時間内に画像中の区画を変位す
    るときに制御装置は通信回線を介して画像監視装置に画
    像情報を出力するよう構成したことを特徴とする請求項
    3記載の無人空間の監視及び防災を行う装置。
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