JP2000171011A - グリル用バ―ナ - Google Patents

グリル用バ―ナ

Info

Publication number
JP2000171011A
JP2000171011A JP11262431A JP26243199A JP2000171011A JP 2000171011 A JP2000171011 A JP 2000171011A JP 11262431 A JP11262431 A JP 11262431A JP 26243199 A JP26243199 A JP 26243199A JP 2000171011 A JP2000171011 A JP 2000171011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
grill
nozzle body
flame
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11262431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3971874B2 (ja
Inventor
Toshihiro Kobayashi
敏宏 小林
Yutaka Aoki
豊 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Paloma Kogyo KK filed Critical Paloma Kogyo KK
Priority to JP26243199A priority Critical patent/JP3971874B2/ja
Publication of JP2000171011A publication Critical patent/JP2000171011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3971874B2 publication Critical patent/JP3971874B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼きむらを生じさせない被調理物への均等な
加熱を実現する。 【解決手段】 グリル庫2内の下バーナ6,6は、基端
にガスパイプが接続されるパイプ7と、パイプ7に直交
して等間隔で連結される複数のノズル体8,8・・とか
らなる。各ノズル体8のガス通路11におけるパイプ7
との連結際には、小径のノズル部12が形成され、ノズ
ル部12より先端側には、ガス通路11を外部と連通さ
せる一対の空気孔13,13が夫々形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブルこんろ等
に設けられるガスグリルに備えられ、グリル庫内の被調
理物を加熱調理するグリル用バーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のグリル用バーナとしては、グリル
庫内に設けた受け皿の上方に配置され、U字状の内縁部
に沿って複数の炎孔を形成した中空部と、その中空部に
連結され、一次空気を吸引するダンパーを備えたスロー
ト部とを有し、スロート部にガスパイプのノズルを接続
したブンゼンバーナがよく用いられている。これは、点
火操作を行うと、ノズルからスロート部へガスが噴出さ
れると共に、ダンパーから一次空気が吸引されてスロー
ト部で混合され、この燃料ガスが中空部を通って炎孔に
供給され、点火操作と同時に連続放電しているイグナイ
タによって点火するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ブンゼンバーナ
は、中空部へのガスの供給圧が小さく、炎孔からの火足
が数mmと短くなるため、バーナからの距離が遠くなるグ
リル中央部ほど、被調理物への加熱温度が低くなる。具
体的には、中央部の被調理物の表面がバーナに近い被調
理物の表面と比較して50℃〜70℃ほど低くなる傾向
にあり、この結果、被調理物の焼き加減が異なる焼きむ
らが生じてしまう。かといって、このようなブンゼンバ
ーナで中央部の加熱温度を上げるためには、ガス消費量
(インプット)を上げる必要があり、経済的に好ましく
ない。
【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、ガスグ
リルに採用した場合、ガス消費量を上げずに被調理物へ
の均等な加熱が実現でき、焼きむらのない良好な調理が
可能となるグリル用バーナを提供することを目的とした
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ガスが供給されるパイプ
の側方に、前記パイプと連通する筒状のノズル体を複数
突設し、前記各ノズル体内、又は前記各ノズル体と前記
パイプとの連結際の前記パイプに、ガス通路を部分的に
小径とするノズル部を形成し、そのノズル部の下流側に
前記ガス通路を外部と連通させる空気孔を夫々形成し
て、前記パイプへのガスの供給圧で前記ノズル体先端の
開口からガスを噴出させると共に、前記空気孔から一次
空気を吸引可能としてなるグリル用バーナとしたもので
ある。請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加え
て、各ノズル体においてガスの噴出による炎のリフトを
防止して適正な燃焼を維持するために、各ノズル体に、
前記ノズル体の開口から炎を形成させる保炎用燃焼手段
を備えたものである。請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2の目的に加えて、ガスグリルに合わせたノズル
体の適正な選択と、部品の共通化によるコストダウンを
可能とするために、各ノズル体における少なくともノズ
ル部を含む先端側を着脱自在としたものである。請求項
4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの目的に加
えて、上記構成により得られるグリル用バーナの特徴を
効果的に生かして使用するために、被調理物を上下から
加熱する両面焼きガスグリルの下バーナに使用形態を特
定したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 《形態1》図1は、テーブルこんろに備えられた両面焼
きのガスグリル1の説明図で、グリル庫2内には、中段
に被調理物を載せる焼網3が、下段に焼網3を載せたま
ま手前にスライドさせて引き出すことができる受け皿4
が夫々設けられており、グリル庫2内の左右両側には、
焼網3の上方に位置する上バーナ5,5と、焼網3の下
方に位置し、本発明のグリル用バーナが適用される下バ
ーナ6,6とが配置されている。上バーナ5,5は、炎
孔となる多数の貫通孔を有するセラミック製のプレート
からなり、炎孔が開口する燃焼面が垂直方向に対して約
10°上向きに傾斜するように設けられている。
【0007】一方、下バーナ6,6は、図2にも示す如
く、基端にガスパイプ7aが接続され、先端が閉塞され
る断面円形のパイプ7と、パイプ7に直交して等間隔で
連結される複数のノズル体8,8・・とからなる。各ノ
ズル体8は、パイプ7の側方に嵌着され、内周に雌ネジ
部を形成したリング状の連結体9に基端の雄ネジ部10
を螺合させることでパイプ7と連結可能となっている。
又、各ノズル体8内には、先端に開口し、パイプ7と連
通するガス通路11が形成され、ガス通路11における
パイプ7との連結際には、小径のノズル部12が形成さ
れると共に、ノズル部12よりノズル体の先端側に、ガ
ス通路11を外部と連通させる一対の空気孔13,13
が穿設されている。更に、下バーナ6,6は、パイプ
7,7及び各ノズル体8の空気孔13,13をグリル庫
2の外部に設置して、各ノズル体8の空気孔13,13
から先端部分のみをグリル庫2内に突出させており、グ
リル庫2の左右の外部に、グリル庫2の底面等に設けた
隙間14,14と連通し、ノズル体8の空気孔13,1
3に新鮮な一次空気を供給可能な一次空気供給路15,
15を夫々形成している。尚、下側の一次空気供給路1
5は、グリル庫2の壁に形成された透孔16,16を介
してグリル庫2内にも連通し、グリル庫2内への二次空
気の供給も可能としている。尚、二次空気は、グリル庫
2において下バーナ6の上方に形成された透孔17,1
7によっても供給される。
【0008】18,18は、上バーナ5と下バーナ6と
の間に設けられる火移り用バーナで、周知のブンゼンバ
ーナが使用される。火移り用バーナ18は、一次空気と
共にガスが供給されるスロート部19の先端側を、上側
が短い二股の中空部20,21に分岐させ、上側の中空
部20が上バーナ5の燃焼面際に、下側の中空部21が
下バーナ6の各ノズル体8の先端近傍に夫々位置するよ
うにグリル庫2内で固定されるもので、中空部20,2
1の内縁には、火移り用炎孔22,22・・が連続状に
形成されている。但し、中空部21の内縁には、各ノズ
ル体8の位置に対応する切欠きが、保炎用炎孔23,2
3・・として形成されている。尚、24はグリル庫2の
奥に設けられた排気口の開口で、焼網2より下方に設け
られている。
【0009】以上の如く構成されたガスグリル1におい
ては、テーブルこんろ前面に設けられた図示しない点火
ボタンを押し操作すると、下バーナ6,6へのガス流路
を開閉する電磁弁が開弁され、各パイプ7から各ノズル
体8へガスが供給される。このとき、各ノズル体8のガ
ス通路11においては、パイプ7からガスの供給圧力を
利用した速い噴出速度でガスが噴出されると共に、狭い
ノズル部12をガスが更に高速で通過する際のインジェ
クション効果により、空気孔13,13から夫々一次空
気を吸引し、燃料ガスとして噴出される。一方、点火操
作により各火移り用バーナ18へも燃料ガスが、スロー
ト部19を介して中空部20,21に供給されており、
火移り用バーナ18の近傍にあって図示しないイグナイ
タの連続放電により、火移り用炎孔22,22・・に点
火する。よって、上側の中空部20側の炎で上バーナ5
に点火される一方、下側の中空部21を伝う火移り用炎
孔22の炎が各ノズル体8から噴出する燃料ガスに順に
引火させ、図3に示すように各ノズル体8の開口から炎
を生じさせる。この炎は、ガスの供給圧力を利用した速
い噴出速度により前方へ長く形成される。尚、中空部2
1の保炎用炎孔23,23・・からの炎は、上方へ向け
て各ノズル体8の開口際に生じるため、炎はノズル体8
の開口から適正に形成され、燃料ガスの噴出速度が速く
ても炎のリフトが防止でき、下バーナ6による加熱が適
正に行われる。
【0010】よって、上記ガスグリル1においては、焼
網3を挟んで上下に位置する上バーナ5と下バーナ6に
より焼網3上の被調理物25,25・・を加熱すると共
に、開口24の位置設定によりグリル庫2内に高温の燃
焼排ガスをこもらせて被調理物25を加熱することもで
きる。特に、下バーナ6は、炎が長くなってグリル庫2
内の中央部まで効果的に加熱できるため、燃焼排ガスに
よる加熱効果と合わせて被調理物25を万遍なく加熱で
き、焼きむらを生じさせない。尚、下バーナ6は、一次
空気を取り込む空気孔13,13をグリル庫2の外部に
位置させて別個に一次空気供給路15を備えているた
め、グリル庫2内に燃焼排ガスをこもらせても、各ノズ
ル体8の一次空気の吸引には影響を与えない。又、下バ
ーナ6は、ノズル体8の構造で炎を長くしているため、
ガス消費量(ガスインプット)が小さくて済み、経済的
となるのに加え、炎が基本的にブンゼン炎のため、輻射
熱が少ないので、上記形態のように下バーナ6を採用し
ても、小さいインプットで被調理物25に対してのみ有
効な加熱が行え、受け皿4の温度上昇を抑えることがで
き、受け皿4に水を張らない水無しグリルとして適正に
使用できる。
【0011】ちなみに、下バーナ6において、ノズル部
12の径d を0.3mm、ガス通路11の径d を2
mmとして、ガス内圧P、インプット、ノズル部12を通
過するガスの速度v 、ガス通路11を通過するガス
の速度v 、空気孔13の直径Dを夫々変えて得られ
る炎L(外炎の長さ)を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】通常、13Aのガス、内圧Pが110mmH
O 、インプット71kcal/hで、パイプ7,7の間が2
00mmとすれば、炎Lは40mm以上は形成されるのが望
ましい。よって、上記表1におけるガス通路とノズル部
との関係では、空気孔の直径は、2mm若しくは3mmのも
のを2つ設ければ、十分な炎Lが得られることがわか
る。尚、空気孔を設けない全閉の場合及び空気孔を1つ
とした場合でも、内圧が110以上では炎の長さが40
mm以上となっているが、この場合炎の先端に2mm〜4mm
程度の赤火が生じるため、適正な炎の燃焼状態を維持す
るためには空気孔は必要である。
【0014】一方、本形態でのノズル体8は、パイプ7
に対して着脱できる構造であるため、ガス通路11やノ
ズル部12、空気孔13の径を適宜変更したノズル体を
数タイプ用意しておけば、内圧やガス種、ガスグリルの
大きさ等に合わせた適正な選択ができると共に、ノズル
体以外の部品の共通化も図られてコストダウンに繋が
る。又、ノズル体の形状は上記形態に限定するものでな
く、例えば図4のように、パイプ7側にノズル部となる
小パイプ26を突設する一方、ノズル体27におけるガ
ス通路11に、パイプ7側に徐々に拡大するすり鉢状或
いはテーパ状の吸引部28を形成し、このノズル体27
を、取付金具29等によって小パイプ26に対して非接
触で配置して、小パイプ26と吸引部28との間から一
次空気を吸引する構造等も考えられる。更に、保炎用燃
焼手段としては、図5の如く、ノズル体8の先端に、ガ
ス通路11から別個に開口する保炎用通路30,30
(数はもっと多くても良い)を形成したり、図6の如
く、ノズル体8の先端にこれより大径のリング体31を
螺合してノズル体8の周囲にリング状の隙間を形成し、
この隙間を通路32,32によりガス通路11と連通さ
せたりすることで、保炎用通路30やリング体31から
の燃料ガスをソデ火として燃焼させ、ノズル体8自身に
保炎効果を持たせることができる。よって、保炎用のバ
ーナや火移り用バーナの形状変更といった配慮が不要と
なる。
【0015】《形態2》上記形態1では、パイプとノズ
ル体との組み合わせによる下バーナの構造を説明した
が、プレス成形によっても同様のバーナが得られる。以
下これを形態2として説明する。尚、ガスグリル1の構
成は形態1と同様であるため、図示及び説明は省略し、
下バーナの構造のみ説明する。図7,9において、下バ
ーナ6は、筒状部33と、その筒状部33に直交状に連
通するノズル体34,34・・とがプレス成形され、カ
シメ結合された上板と下板とからなり、各ノズル体34
の上下には、空気孔35,35が穿設されている。又、
筒状部33には、先端が閉塞され、基端がガスパイプ7
aに連結されるパイプ36が挿入されると共に、筒状部
33の両端のシマリバメで固定されている。更に、パイ
プ36の側面には、筒状部33への収納状態で各ノズル
体34のガス通路11の中心に位置し、ガス通路11よ
り小径のノズル孔37,37・・がノズル部として穿設
されている。よって、この形態2によっても、パイプ3
6に供給されたガスは、ガスの供給圧力によってノズル
孔37,37・・から各ノズル体34へ供給されると共
に、空気孔35,35から一次空気が吸引され、ノズル
体34から燃料ガスとして速い噴出速度で噴出されるた
め、図3と同様に火足の長い炎を得ることができる。従
って、グリル庫2内の中央部まで効果的に加熱でき、被
調理物25に焼きむらを生じさせず、又、ガス消費量が
小さくて済み、経済的となるといった形態1と同様の効
果が得られる。勿論、受け皿4の温度上昇を抑えた効果
的な加熱により、水無しグリルとして適正に使用でき
る。
【0016】形態2の下バーナ6においても設計変更が
可能である。即ち、図8に示すように、各ノズル体3
4,34間に、ノズル体34の開口より小さい炎孔3
8,38・・を火移り兼保炎用炎孔として複数ずつプレ
ス成形する一方、図10(A)の断面図にも示すように
筒状部33と平行で先端を閉塞させた第二筒状部39も
成形し、この第二筒状部39を、図10(B)のように
筒状部33を部分的にパイプ36より大径とした大径部
40と連通部41によって接続し、大径部40を炎孔3
8,38・・に連通させて、第二筒状部39の基端をガ
スパイプ42に接続する。よって、第二筒状部39から
各連通部41、大径部40を介して炎孔38,38・・
に供給される燃料ガスが、火移り用バーナ18の炎から
火移りして燃焼し、各ノズル体34を順に点火すると共
に、その保炎を行うものとなる。この変更例によれば、
形態2の効果に加えて、下バーナ6に火移り及び保炎用
としての炎孔38を一体に形成できるため、火移り用バ
ーナ18の下側の中空部21を省略してその構成の簡略
化が達成可能となる。
【0017】又、図11の如く、各ノズル体34の間
に、夫々各ノズル体34と隣接する二股状の保炎用炎孔
43,43を、筒状部33と連通状態で形成すると共
に、両保炎用炎孔43,43の間に、更に小径の火移り
用炎孔44,44・・を連通状態で形成して、筒状部3
3との連結側基端に空気孔45を設ける一方、パイプ3
6において、ノズル孔37,37間で保炎用炎孔43,
43の基端に対応する位置に、小径の補助孔46,46
・・を設ける構成も考えられる。この変更例によれば、
形態2の効果に加えて、下バーナ6に、筒状部33、ノ
ズル体34、保炎用炎孔43、火移り用炎孔44が全て
プレス成形できることで、下バーナ6の一層の合理化が
実現できる。
【0018】尚、上記形態1,2におけるノズル体8や
ノズル体34の数や間隔、又火移り用炎孔や保炎用炎孔
の数や形状等は上記内容に限定するものでなく、グリル
庫2の大きさやガス供給圧等の要因に合わせて適宜変更
可能である。又、ノズル体の向きも、上記形態では水平
にしているが、水無しグリルとして受け皿4への加熱を
更に抑えるために、若干上向きとしても良いし、下バー
ナ6は左右一対でなく、グリル庫2の片側にのみ配置し
ても良い。そして、形態1においては、ノズル体8ごと
着脱自在としているが、パイプ側の基端部を残してノズ
ル部12を含む先端側を分割し、螺合により基端部に対
して着脱自在とする等の設計変更も採用できる。又、形
態2においては、下バーナ6を別体の上下板を用いて形
成する構造に限らず、ノズル体や筒状部、炎孔等を左右
対称に形成した一枚板を中央で折り曲げて結合する等、
具体的な成形方法も上記形態に限定しない。一方、形態
1,2では、上下にバーナを備えた両面焼きグリルの下
バーナに本発明のグリル用バーナを適用した例で説明し
たが、焼網の上にのみバーナを備えた片面焼きグリルに
おいて本発明を採用しても差し支えなく、この場合でも
小さいインプットで焼きむらのない良好な加熱調理が可
能となる。
【0019】一方、パイプの形状も、上記形態1,2の
ような円筒状に限らず、正方形や長方形等の角筒形状の
ものも採用可能である。例えば図12,13は四角形状
のパイプ47を用いた例で、ここに形態1のノズル体
8,8・・を、パイプ47に嵌着された連結体48,4
8・・を介して(或いはパイプ47に直接雌ねじ部を形
成しても良い)パイプ47と連結させている。尚、パイ
プ47は、上下に延設したフランジ49,49を利用し
てグリル庫2の側壁等にネジ止めすれば良い。勿論ノズ
ル体は、図14,15の如く、図5,6で示した保炎用
燃焼手段(保炎用通路30やリング体31と通路32)
を有したものに代えることもできる。又、この角筒形状
のパイプは形態2のようなプレス成形においても採用し
て(筒状部33とパイプ36とを角筒形状とする等)差
し支えない。更に、ノズル体は、パイプを加工してパイ
プに一体形成されるものであっても良い。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載のグリル用バーナによれ
ば、ガスの供給圧を利用した速い噴出速度を得て炎が長
く形成されるため、ガスグリルに用いた場合にはグリル
庫内の中央部まで効果的に加熱可能となる。よって、被
調理物を万遍なく加熱でき、焼きむらを生じさせない。
又、ノズル体の構造で炎を長くできることで、ガス消費
量(ガスインプット)が小さくて済み、経済的となるの
に加え、炎が基本的にブンゼン炎のため、輻射熱が少な
いので、被調理物に対してのみ有効な加熱が行え、両面
焼きで受け皿に水を張らない水無しグリルの下バーナと
しても適正に使用できる。請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1の効果に加えて、各ノズル体に、前記ノズ
ル体の開口から炎を形成させる保炎用燃焼手段を備えた
ことで、各ノズル体における炎のリフトを防止して適正
な燃焼を維持できる。請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2の効果に加えて、各ノズル体における少
なくともノズル部を含む先端側を着脱自在としたこと
で、ガスグリルに合わせたノズル体の適正な選択と、部
品の共通化によるコストダウンとが可能となる。請求項
4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の効果に加え
て、被調理物を上下から加熱する両面焼きガスグリルの
下バーナに使用形態を特定したことで、小さいインプッ
トで被調理物に対してのみ有効な加熱が行えるという特
徴を効果的に生かすことができ、受け皿に水を張らない
水無しグリルも実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】形態1におけるガスグリルの全体説明図であ
る。
【図2】形態1におけるバーナ部分の斜視説明図であ
る。
【図3】形態1におけるガスグリルの平面説明図であ
る。
【図4】形態1におけるノズル体の変更例の断面説明図
である。
【図5】形態1におけるノズル体の変更例の断面説明図
及び先端の端面図である。
【図6】形態1におけるノズル体の変更例の断面説明図
及び先端の端面図である。
【図7】形態2における下バーナの斜視説明図である。
【図8】形態2における下バーナの変更例の斜視説明図
である。
【図9】図7の下バーナにおけるノズル体の断面説明図
である。
【図10】(A)図8の下バーナにおけるノズル体の断
面説明図である。(B)図8の下バーナにおける炎孔部
分の断面説明図である。
【図11】形態2における下バーナの変更例の斜視説明
図である。
【図12】パイプの変更例の斜視説明図である。
【図13】パイプの変更例の断面説明図である。
【図14】図12のノズル体の変更例である。
【図15】図12のノズル体の変更例である。
【符号の説明】
1・・ガスグリル、2・・グリル庫、3・・焼網、4・
・受け皿、5・・上バーナ、6・・下バーナ、7,47
・・パイプ、8・・ノズル体、11・・ガス通路、12
・・ノズル部、13・・空気孔、18・・火移り用バー
ナ、22・・火移り用炎孔、23・・保炎用炎孔、25
・・被調理物、33・・筒状部、34・・ノズル体、3
6・・パイプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが供給されるパイプの側方に、前記
    パイプと連通する筒状のノズル体を複数突設し、前記各
    ノズル体内、又は前記各ノズル体と前記パイプとの連結
    際の前記パイプに、ガス通路を部分的に小径とするノズ
    ル部を形成し、そのノズル部の下流側に前記ガス通路を
    外部と連通させる空気孔を夫々形成して、前記パイプへ
    のガスの供給圧で前記ノズル体先端の開口からガスを噴
    出させると共に、前記空気孔から一次空気を吸引可能と
    してなるグリル用バーナ。
  2. 【請求項2】 各ノズル体に、前記ノズル体の開口から
    炎を形成させる保炎用燃焼手段を備えた請求項1に記載
    のグリル用バーナ。
  3. 【請求項3】 各ノズル体における少なくともノズル部
    を含む先端側を着脱自在とした請求項1又は2に記載の
    グリル用バーナ。
  4. 【請求項4】 被調理物を上下から加熱する両面焼きガ
    スグリルの下バーナに用いる請求項1乃至3の何れかに
    記載のグリル用バーナ。
JP26243199A 1998-10-01 1999-09-16 グリル用バーナ Expired - Lifetime JP3971874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26243199A JP3971874B2 (ja) 1998-10-01 1999-09-16 グリル用バーナ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-280268 1998-10-01
JP28026898 1998-10-01
JP26243199A JP3971874B2 (ja) 1998-10-01 1999-09-16 グリル用バーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000171011A true JP2000171011A (ja) 2000-06-23
JP3971874B2 JP3971874B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=26545539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26243199A Expired - Lifetime JP3971874B2 (ja) 1998-10-01 1999-09-16 グリル用バーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3971874B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005337535A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Univ Nihon ブンゼンバーナ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005337535A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Univ Nihon ブンゼンバーナ
JP4547505B2 (ja) * 2004-05-25 2010-09-22 学校法人日本大学 歯科技工小型ブンゼンバーナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3971874B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20120119842A (ko) 조리기기
KR20090063349A (ko) 버너 및 이를 포함하는 조리기기
CN201672516U (zh) 一种烤炉燃烧器
JP4176280B2 (ja) グリル用バーナ及びガスグリル
JP2000171011A (ja) グリル用バ―ナ
JP3971855B2 (ja) グリル用バーナ
JP2775197B2 (ja) 全一次式高負荷バーナ
JP4050410B2 (ja) グリル
JPS6122111A (ja) ガスバ−ナ
KR200363754Y1 (ko) 복사열을 이용하는 가스 버너
KR101220624B1 (ko) 가스레인지용 그릴 상부버너
KR0135817Y1 (ko) 화염전달이 용이한 세라믹 버너
JP4139008B2 (ja) ガスグリルの点火装置
JP4481140B2 (ja) グリル
JP4132404B2 (ja) グリル
JP2000217718A (ja) 両面焼グリル
KR20050013340A (ko) 가스오븐레인지의 점화장치
JP2000232945A (ja) 両面焼グリル
JP2000245624A (ja) ガスグリル
JP3218234B2 (ja) ガスグリル
JPH08312922A (ja) グリルバーナ
JP3814402B2 (ja) 両面焼グリル
JP2001000338A (ja) ガスグリル
JP4452871B2 (ja) グリルバーナの火移り構造
KR101274725B1 (ko) 가스레인지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3971874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term