JP2000167868A - インサート成形品の射出成形方法 - Google Patents

インサート成形品の射出成形方法

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JP2000167868A
JP2000167868A JP10344316A JP34431698A JP2000167868A JP 2000167868 A JP2000167868 A JP 2000167868A JP 10344316 A JP10344316 A JP 10344316A JP 34431698 A JP34431698 A JP 34431698A JP 2000167868 A JP2000167868 A JP 2000167868A
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JP
Japan
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synthetic resin
molding
resin material
primary
insert
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JP10344316A
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English (en)
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Nobuhiro Shimane
伸浩 島根
Masaru Yoneyama
勝 米山
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート部材の変形や外周部の外枠の損傷
が生じることを防止でき、また、成形品の外周部を応力
緩和することが容易であり、成形金型も簡便化して安価
かつ効率的にインサート成形品を製造する。 【解決手段】 合成樹脂材からなる板状或いはシート状
のインサート部材1の周囲を合成樹脂材からなる外枠2
で覆って一体化するインサート成形品の射出成形方法に
おいて、前記外枠2の大部分を一次合成樹脂材で前記イ
ンサート部材1を載置しうる載置面3を有する一次
成形品3に成形し、この一次成形品3にインサート部材
1を組み込んで、製品形状のキャビティ4を有する二次
成形用金型5に入れ、該キャビティ4内に一次合成樹脂
材と同一または異種の二次合成樹脂材を射出して二次成
形部分6を一次成形品3と一体化して外枠2の残部を形
成し製品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インサート部材
と一体化するインサート射出成形方法、詳しくは、板状
またはシート状のインサート部材を成形金型に形成され
たキャビティ内に定置し、この状態でキャビティ内に樹
脂を注入して成形品を成形するインサート射出成形方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインサート成形では、金
属部品等の異種の部品を強固に固着できる等の利点があ
り、電気機器用等の部品等の成形に多用されている。そ
して、小物の成型品、例えば、金属電極板などの板材を
備える樹脂製電気部品の成形には図5に示す如く板材a
を成形金型bに入れて、その外周縁に合成樹脂を射出し
て外枠部分cで覆うインサート成形の方法が一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の成形においては、成形金型bに入れられたイン
サート板材aは、予め成形されているためほとんど温度
変化がないのに対して射出された熱可塑性の合成樹脂
は、通常常温に戻る際に1/1000乃至6/1000
mm程度収縮するために外周縁の樹脂部分、即ち外枠部
分cのみが収縮しインサート板材は外側から締め付けら
れて反りかえり波打ち等の変形を生じ商品不良品とな
る。殊に、この外枠の収縮力では容易には変化しない剛
性を有する材料、例えば鉄類、ガラス等のインサート板
が用いられる場合には、逆に外枠に大きな張力が生じて
外枠にひびや亀裂などの損傷が生じてしまって不良品と
なり製品歩留りが悪く生産性もあげられないという問題
があった。
【0004】この発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、インサート部材の変形や外周部材の損傷が生じるこ
とを防止でき、また、成形品の外周部を応力緩和するこ
とが容易であり、その成形品の成形金型も簡便化して安
価かつ効率的にインサート成形品を製造できる射出成形
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるインサート成形品の射出成形方法
は、合成樹脂材からなる板状或いはシート状のインサー
ト部材の周囲を合成樹脂材からなる外枠で覆って一体化
するインサート成形品の射出成形方法において、前記外
枠の大部分を一次合成樹脂材で前記インサート部材を載
置しうる載置面を有する一次成形品に成形し、この一次
成形品にインサート部材を組み込んで、製品形状のキャ
ビティを有する二次成形用金型に入れ、該キャビティ内
に一次合成樹脂材と同一または異種の二次合成樹脂材を
射出して二次成形部分を一次成形品と一体化して外枠の
残部を形成する工程を備える。
【0006】また、この発明にかかるインサート射出成
形では、一次成形品が、塩ビ系樹脂等で断面略L字形の
枠体からなり、該枠体内に平坦状材のインサート部材の
外周縁を載置して二次成形用金型のキャビティ内に入
れ、該キャビティ内にポリエチレン系エラストマ等の二
次合成樹脂材を射出して二次成形部分と一次成形品とを
一体化した外枠に成形する。
【0007】
【作用】この発明にあっては、製品形状のキャビティを
有する成形金型に、前記キャビティに入れられ、かつ前
記インサート部材を載せうる形状が備えられた一次成形
品をあらかじめ成形し、この一次成形品と共に前記イン
サート部材を成形金型のキャビティ内に入れてのち、該
キャビティ内に二次合成樹脂材を射出して、二次成形部
分を一次成形品と共に、外枠としてインサート部材に一
体成形して製品とすることで、インサート部材に及ぼす
影響を少なくし各部材での変形等の発生を防止すると共
に、さらに、成形速度を上げて生産性を向上することが
できる。
【0008】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1及び図2はこの発明の一の実施の
形態にかかるインサート成形品およびその射出成形工程
を示し、合成樹脂材からなる板状或いはシート状のイン
サート部材1の周囲を合成樹脂材からなる外枠2で覆っ
て一体化するインサート成形品の射出成形方法におい
て、前記外枠2の大部分を一次合成樹脂材、例えばAB
S,PS,PP,PE等の樹脂材で前記インサート部材
1を載置しうる載置面3を有する一次成形品3に成形
し、この一次成形品3にインサート部材1を組み込ん
で、製品形状のキャビティ4を有する二次成形用金型5
に入れ、該キャビティ4内に一次合成樹脂材と同一また
は異種の二次合成樹脂材、例えばABS,PS,PP,
PE等の熱可塑性プラスチックスやEPDM(エラスト
マ)、ポリウレタンエラストマ等の熱可塑性エラストマ
や熱硬化性エラストマ等を射出して二次成形部分6を一
次成形品3と一体化して外枠2の残部を形成し製品とす
る。
【0009】この場合、前記二次合成樹脂材が、一次合
成樹脂材の同一のものを用いてもよいが、異種例えば一
次合成樹脂材の弾性係数より小さく、該一次合成樹脂材
からなる一次成形品3の断面積より1/3以下の断面積
を有する二次成形部分6を射出成形して外枠2とするの
がよく、例えば前記一次成形品3が、塩ビ系樹脂で断面
略L字形の枠体からなり、該枠体内に平坦状材のインサ
ート部材1の外周縁を載置して二次成形用金型5のキャ
ビティ4内に入れ、該キャビティ4内にポリエチレン系
或いはウレタン系のエラストマの二次合成樹脂材を射出
して二次成形部分6と一体化した外枠に成形すると、二
次成形部分6の収縮力は一次成形品3に十分支えられ、
インサート部材1は変形しないし、二次成形材料にエラ
ストマを用いるとインサート部材1が薄い板或いはシー
トの場合でも平面性が良好に保たれ有効である。なお、
インサート部材1が薄いシートの場合、二次成形金型5
でのインサート部材1の表面が、一次成形品3の表面と
同一面にある場合はさらにインサート部材1への影響は
少ない。
【0010】図3の実施例では、前記一次成形品3とし
てそのインサート部材載置面3にインサート部材面と
の間に隙間3が成形され、該隙間3を含むイン
サート部材1の表裏両面に二次合成樹脂材を射出して二
次成形部分6とし、一次成形品3と一体化した外枠2に
成形してインサート部材1の表裏を二次成形部材6で囲
み気密性を保持しやすい形態としてある。この場合、前
記インサート部材1の板材が二次成形材料の溶融する温
度においても十分な剛性を有する場合は、二次成形金型
でのインサート板の表面と、一次成形品の表面との間に
隙間を設けることにより、インサート板の表裏を二次成
形が囲み、気密性を目的とする場合に特に好ましい結果
を得ることができる。
【0011】前記一次成形品3は、外枠2の一部を除去
した段付外周部材としてインサート部材1を載せ得る形
状に成形し、この一次成形品3をインサート部材1と共
に製品形状のキャビティ4を有する二次成形用金型5に
入れ、この二次成形用金型5のキャビティ4内に二次合
成樹脂材を射出してインサート部材と一体となった外枠
2を完成させる。この場合、二次成形の際には、一次成
形品3はすでに成形、収縮が済んだ常温の製品を用いて
あるので、二次成形後に収縮力が生じるのは二次成形部
分6だけである。従って、この二次成形部分6の断面積
は大きな一次成形部分に押さえられ、インサート部材1
の板体の収縮は極めて小さくなり、板体の変形も少なく
すむ。
【0012】図4の電極板の実施例では、インサート部
材1が二次成形材料の溶融する温度においても十分な剛
性を有する場合は、二次成形用金型でのインサート部材
1の表面と、一次成形品3の表面との間に隙間8を設け
ることにより、インサート部材1の表裏を二次成形部6
が囲み、前記インサート部材1が薄いシートでも平面性
が良好に保たれ、気密性を目的とする場合にも特に好ま
しい結果を得ることができる。この場合、前記隙間8に
は適所に設けた注入孔7より二次成形材料を充填すれば
よい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、製品形状のキャビティを有する成形金型に、前記キ
ャビティに入れられ、かつ前記インサート部材を載せう
る形状が備えられた一次成形品をあらかじめ成形し、こ
の一次成形品と共に前記インサート部材を成形金型のキ
ャビティ内に入れてのち、該キャビティ内に二次合成樹
脂材を射出して、二次成形部分を一次成形品と共に、イ
ンサート部材に外枠として一体成形して製品としたこと
により、インサート部材の変形や外周部材の外枠の損傷
を生じることを防止でき、また、成形品の外周部を応力
緩和することが容易であり、その成形品の成形金型も簡
便化して安価かつ効率的にインサート成形品を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の成形工程を示し、(a)は一
次成形品の平面図、(b)はその縦断面図、(c)は一
次成形品を成形金型に組み込んだ状態の一部の拡大縦断
面図、(d)は二次合成樹脂材の射出状態の一部の拡大
縦断面図である。
【図2】図1の例を用いた製品を示し、(a)はその成
形品の平面図、(b)はその縦断面図、(c)は一成形
工程の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示し、(a)はその一次
成形品の平面図、(b)はその縦断面図、(c)はその
一部の拡大斜視図、(d)は成形工程の一部の拡大縦断
面図である。
【図4】本発明のさらに実施例を示し、(a)はその一
部の平面図、(b)はA−A線における拡大縦断面図で
ある。
【図5】従来例を示し、(a)は成形品の平面図、
(b)はその縦断面図、(c)は成形工程の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 インサート部材 2 外枠 3 一次成形品 3 載置面 3 隙間 4 キャビティ 5 二次成形用金型 6 二次成形部分
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:34 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK04 AK07 AK12 AK51 AK74 AK75 AL09 BA03 BA04 BA06 BA07 BA10B BA10C BA10D BA26 DB16 DC23B GB48 JB13 JB16 JK07C JK07D JL02 JL14 YY00C YY00D 4F202 AA04 AA09 AA11 AA13 AA15 AD08 AG03 AH33 CA11 CB12 CB21 CB22 CK06 CK25 CK27 CK42 CL09 CL42 CQ05 4F206 AA04 AA09 AA11 AA13 AA15 AA45 AD08 AG03 AH33 JA07 JB12 JB21 JB22 JF05 JL02 JM02 JM04 JM05 JM16 JN12 JN25 JN33 JQ81 JQ83

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材からなる板状或いはシート状
    のインサート部材の周囲を合成樹脂材からなる外枠で覆
    って一体化するインサート成形品の射出成形方法におい
    て、前記外枠の大部分を一次合成樹脂材で前記インサー
    ト部材を載置しうる載置面を有する一次成形品に成形
    し、この一次成形品にインサート部材を組み込んで、製
    品形状のキャビティを有する二次成形用金型に入れ、該
    キャビティ内に一次合成樹脂材と同一または異種の二次
    合成樹脂材を射出して二次成形部分を一次成形品と一体
    化して外枠の残部を形成することを特徴とするインサー
    ト成形品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 前記二次合成樹脂材が、一次合成樹脂材
    の弾性係数より小さく、該一次合成樹脂材からなる一次
    成形品の断面積より1/3以下の断面積を有する二次成
    形部分を射出成形して外枠としたことを特徴とする請求
    項1記載のインサート成形品の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 前記一次成形品は、そのインサート部材
    載置面にインサート部材面との間に隙間が成形され、該
    隙間を含むインサート部材の表裏両面に二次合成樹脂材
    を射出して二次成形部分とし、一次成形品を一体化した
    外枠に成形したことを特徴とする請求項1または請求項
    2のインサート成形品の射出成形方法。
JP10344316A 1998-12-03 1998-12-03 インサート成形品の射出成形方法 Pending JP2000167868A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313834A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Mitsubishi Materials Corp 複合多孔質体およびその製造方法

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