JP2000167563A - 排水を消毒する方法及び装置 - Google Patents

排水を消毒する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨天時下水等の排水を、短時間で消毒するこ
と。 【解決手段】 臭素系又はヨウ素系消毒剤を水に添加し
て、消毒水を得て、前記消毒水を所定の排水に添加する
消毒方法。消毒剤と排水とから消毒水を製造する装置
と、沈砂池と、消毒水を沈砂池に導入するための流路と
を有し、排水が前記沈砂池に滞留中に消毒される消毒装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水(drainage)を
消毒する方法及び装置に関し、特に、雨水(rainwater)
で希釈された下水(sewage)を消毒する方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】下水処
理場(sewage works)にて、下水は、砂等を除去するため
の沈砂池、浮遊固体(suspended solid;SS)を除去するた
めの固液分離処理、活性汚泥処理、次いで、消毒をこの
順序で経て、河川、湖沼、港湾、沿岸海域等の公共用水
域(public water)に放流されている。
【0003】そして、消毒としては、一般的には、塩素
ガスや、塩素系消毒剤で消毒することが一般的である。
下水、屎尿、産業排水等には、感染症の源になる病原菌
が含まれることがあるからである。一般的には、塩素系
消毒剤が添加され、1ml当たりの大腸菌群数3000
個以下にしている。なお、塩素系消毒剤を添加しない
で、紫外線照射やオゾン添加が行われる場合もあるが、
設備が膨大になるため用途が限られている。
【0004】「合流式下水道」(combined sewer)は、家
庭汚水及び産業排水と、雨水とを同一管に捕集して下水
処理場へ送る方式であり、下水処理場にて前述の処理が
行われる。降雨量が多い場合には、下水処理場で処理可
能な量を越える雨水混入下水が流入するおそれがあるた
め、雨水吐出室、ポンプ場等の(雨天時)下水排除施設
から公共用水域に放流される。最近、河川等等の公共用
水域の景観を守るために、下水排除施設にスクリーンを
設けて粗大ゴミ、浮遊物等の流出を防止する技術が検討
され始めた。しかしながら、下水排除施設から放流され
る排除水中に数万〜数十万含まれる大腸菌群の消毒技術
に関する検討は行われていなかった。
【0005】一方、「分流式下水道」(separated sewe
r)は、家庭汚水及び産業排水と、雨水とを別の管に捕集
し、家庭汚水及び産業排水を下水処理場へ送り、雨水を
越流水として放流する方式である。分流式下水道越流水
(separated sewer overflow)は、本来、雨水のみが含ま
れるはずである。しかし、現実には、大量の雨が降った
ときなどには、大量の雨水が下水道を流れ、このとき
に、道路などの地表面に存在する汚濁物や、下水道内に
堆積したヘドロも一緒に流してしまう。従って、分流式
下水道の越流水(separated sewer overflow)にも、地表
面に存在する汚濁物及びヘドロに起因する大腸菌が含ま
れる。何れの場合にも、越流水中の大腸菌群数が放流規
制値(3000CFU/ml以下)を超えることがあり、消
毒をすることが所望される。ここで、CFUとは、コロニ
ー形成単位(colony forming unit)を意味する。
【0006】塩素系消毒剤は、紫外線照射やオゾン殺菌
に比べて、設備が簡潔であり、汚れの状態に対して適用
性が高いなど、利点が多い。しかし、通常の下水処理に
適用された技術を雨天時下水処理に転用すると次の問題
点が生じる。まず、雨天時下水には、アンモニア、アミ
ンが共存するため、下記式(1)に代表される化学反応
が生じ、活性塩素がクロラミンに変化し、殺菌効果がl
/10以下に低下する。従って、病原菌の数は、変わら
なくてもアンモニアやアミンが存在すると、塩素系消毒
剤の添加量を増大させる必要がある。
【0007】
【化1】 NH4 ++HClO→NH2Cl+H2O+H+ (1) また、塩素系消毒剤を用いるときの消毒時間は15分以
上必要であるので(“下水道施設計画・設計指針と解
説”参照)、雨天時下水と塩素系消毒剤を混和し、15
分以上滞留させる混和槽が必要となる。しかし、(雨天
時)下水排除施設にはそのような混和槽を設置できる空
間的余裕がない。
【0008】そこで、雨天時下水処理には、消毒時間が
短い消毒剤、及び、その混合方法が求められる。Purdue
University及びGreat Lakes Chemical Companyの研究
者が著者の論文、 即ち、J.E. Alleman, J.E. Etzel,
D.E. Gendron, J.C. Conley, W.F. McCoy,及びA.J. Hei
n 「臭素系殺菌の性能」(Bromine-Based Disinfection
Performance)には、塩素化臭素(bromine chloride, BrC
l)、臭素(bromide, Br2)、ブロモクロロジメチルヒ
ダントイン(BCDMH)を、大腸菌群等の細菌を含む
模擬排水に添加するという実験室スケールの実験を報告
している。模擬排水には、低濃度のアンモニア(2mg
/L)を含むpH7.2の水、又は、高濃度のアンモニ
ア(20mg/L)を含むpH8.2の水が用いられて
いる。細菌としては、大腸菌、Pseudomonas、Streptoco
ccus faccalisが用いられている。しかし、模擬排水に
有機物が含まれていることまでは記載されていない。
【0009】特開平4−156994号公報には、冷却
水へ殺菌剤を注入する方法が記載されている。殺菌剤と
しては、オゾンと臭素イオンとの酸化還元反応により、
次亜臭素酸イオンを生成することが記載されている。し
かし、冷却水には、アンモニアは含まれていない。
【0010】特開平11−47755号公報には、ヒダ
ントイン系化合物を有効成分とするスライムコントロー
ル剤及び方法が記載されている。パルプ工場、製紙工場
において使用する用水にスライムコントロール剤が用い
られる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面では、H
OX(式中、Xは臭素原子又はヨウ素原子である)を生
成することができ、かつ、臭素原子又はヨウ素原子を含
む消毒剤を水に混合して、消毒水を得る工程と、前記消
毒水を、有機物と、アンモニア又はアンモニウムイオン
とを含む排水に添加して、消毒する工程と、を含む、排
水を消毒する方法が提供される。
【0012】本発明において、前記排水中の全有機物炭
素(total organic carbon)が、5mg/l以上である
ことが好ましい。前記排水中のアンモニウムイオン濃度
が、1mg/l以上であることが好ましい。
【0013】前記排水が、雨水を含むことが好ましい。
前記排水が、雨水で希釈された下水を含むことが好まし
い。また、前記消毒剤が、他の環と縮合していてもよ
い、窒素原子又は硫黄原子からなるヘテロ原子、1〜4
個を含む、4〜10員複素環を含むことが好ましい。更
に、前記複素環が、式−N(X)−C(=O)−で示さ
れる基(式中、Xは臭素原子又はヨウ素原子を含む。)
を環骨格に含むことが好ましい。更にまた、消毒剤が固
体であり、消毒水を得る工程が、前記消毒剤を前記排水
に溶解させる工程を含むことが好ましい。
【0014】前記消毒水中の消毒剤の濃度が、活性塩素
濃度に換算して、100mg/las Cl〜10g/
l as Clであることが好ましい。前記排水中の消
毒剤の添加濃度が、活性塩素濃度に換算して、0.5m
g/las Cl〜25mg/l as Clであるこ
とが好ましい。
【0015】前記添加工程が、前記消毒水を前記排水の
水面下に導入させる工程を含むことが好ましい。更に、
消毒された排水を公共用水域に放流する工程を更に含む
ことが好ましい。
【0016】本発明の他の側面では、消毒剤と排水とか
ら消毒水を製造する装置と、排水中の砂を除去するため
の沈砂池と、前記消毒水を沈砂池に導入するための第1
流路と、を有し、前記排水が前記沈砂池に滞留中に消毒
される、排水を消毒する装置が提供される。
【0017】本発明において、前記消毒水製造装置は、
消毒剤貯留装置と、前記消毒剤を前記排水に添加する装
置と、前記消毒剤と前記排水とを混合する装置とを有す
ることが好ましい。また、前記沈砂池が2以上の沈砂部
を有し、前記第1流路は、各々の沈砂部に消毒水を導入
するための分配槽を有することが好ましい。
【0018】前記第1流路は、前記消毒水を前記排水の
水面下に導入するための添加装置に連結されていること
が好ましい。消毒された排水を公共用水域に放流するこ
とができるように貯留するための貯留池又は放流水路を
更に含むことが好ましい。
【0019】前記貯留池又は放流水路に、消毒された排
水の水質を検査するための計測器が設けられていること
が好ましい。前記沈砂池中の排水の一部を前記消毒水製
造装置に導入するための第2流路を更に有することが好
ましい。
【0020】前記消毒剤が、HOX(式中、Xは臭素原
子又はヨウ素原子である)を生成することができ、か
つ、臭素原子又はヨウ素原子を含むことが好ましい。前
記消毒剤が、他の環と縮合していてもよい、窒素原子又
は硫黄原子からなるヘテロ原子、1〜4個を含む、4〜
10員複素環を含むことが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一側面では、有機物と、
アンモニア又はアンモニウムイオンとを含む排水が消毒
される。
【0022】例えば、合流式下水道では、生下水及び雨
水が混合して下水道を流れる。そして、このように両者
が混合した雨天時下水、特に、下水処理場で未だ処理さ
れていない雨天時下水が、本発明の方法で消毒される。
【0023】分流式下水道では、生下水の下水道と雨水
の下水道とが別れている方式であり、雨水用下水道を流
れる雨天時下水が、本発明の方法で消毒される。排水中
の有機物の含有量としては、例えば、この排水には、全
有機物炭素(total organic carbon)が、5mg/l以
上であってもよく、10mg/l以上であってもよく、
30mg/l以上であってもよく、50mg/l以上で
あってもよい。合流式下水でも、分流式下水でも、一般
的には、全有機物炭素(total organic carbon)が、5
mg/l以上である。
【0024】排水のアンモニウムイオン濃度が、1mg
/l以上であってもよく、10mg/l以上であっても
よい。排水中にアンモニウムイオンが含まれているとき
には、活性臭素又は活性ヨウ素がNH2X、NHX2
(式中、Xは臭素原子又はヨウ素原子を意味する。)に
変化する。しかし、ブロモアミン(NH2Br)の場合
には、次亜臭素酸と同程度の消毒効果を維持するため、
効果的に消毒することができる。合流式下水では、一般
的には、アンモニアイオン濃度が、1mg/l以上であ
る。また、分流式下水では、降雨直後のファーストフラ
ッシュ(first flush)と呼ばれる越流水では、アンモニ
アイオン濃度が1mg/l以上であることが多い。
【0025】本発明の一側面では、排水は、雨水で希釈
された下水を主対象とするが、分流式下水道による雨水
を対象にしてもよい。更に、下水、し尿、若しくは、産
業排水、又は、これらの処理水など、有機物とアンモニ
ア又はアミンを含む水を、本発明の方法で処理してもよ
い。
【0026】本発明の一側面では、被処理水には、大腸
菌を含んでいる。このような水は、特に消毒をする必要
が高いからである。合流式下水には、一般的には、大腸
菌も含まれている。また、分流式雨水にも、大腸菌が含
まれていることが多い。
【0027】本発明の一側面では、HOX(式中、Xは
臭素原子又はヨウ素原子である)を生成することがで
き、かつ、臭素原子又はヨウ素原子を含む消毒剤が用い
られ、好ましくは、次亜臭素酸(HOBr)を生成する
ことができ、かつ、臭素原子を含む消毒剤が用いられ
る。塩素系消毒剤と比べて、上記の臭素系消毒剤又はヨ
ウ素系消毒剤は、消毒時間が短いことが特徴である。例
えば、臭素系消毒剤などでは、数十秒から数分の消毒が
できる。また、次亜ハロゲン酸(HOX、式中、Xは臭
素原子又はヨウ素原子である)は天然で容易に分解する
ので、排水に残存した次亜ハロゲン酸を分解処理するた
めの装置を設ける必要がない。これに対して、塩素系消
毒剤では、活性塩素が下水中のアンモニアと反応し、ク
ロラミンを形成し、殺菌力を低下させるため、(雨天
時)下水排除施設の滞留時間内で消毒することは困難で
ある。また、クロラミンの残留性が高いため、分解処理
するための装置を設ける必要がある。
【0028】本発明で好適に用いられる消毒剤として
は、例えば、ヒダントイン類、シアヌール酸類、イソチ
アゾロン類、ε−カプロラクタム類、フタールイミド
類、ピロリドン類、アクリドン類、ウラシル類、スクシ
ンイミド類、バルビツール酸類、クレアチニン類、ジオ
キソピペラジン類、ウラゾール類、グリシン無水物類、
ω−ヘプタラクタム類、マレイン酸ヒドラジド類、マレ
イン酸イミド類、オクタラクタム類、オキシインドール
類などが挙げられる。
【0029】ヒダントイン類(hydantoins)は、例えば、
式(II)で示される。
【0030】
【化2】
【0031】式中、X1及びX2は、それぞれ、同一又は
異なって、独立して、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原
子であり、ただし、X1及びX2の何れかは、臭素原子又
はヨウ素原子であり;R1及びR2は、それぞれ、同一又
は異なって、独立して、水素原子又は炭素数10以下の
低級アルキル基であり、好ましくは、水素原子又は炭素
数6以下の低級アルキル基であり、更に好ましくは、水
素原子又は炭素数3以下の低級アルキル基である。
【0032】ヒダントイン類としては、例えば、1−ブ
ロモ−3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(式
(I)で示される化合物)が挙げられる。ブロモクロロ
ジメチルヒダントインは、高い安定性を有し、直射日光
を避ければ数年間、活性を維持することができる。BC
DMHは固体であり、解離することによって次亜臭素酸
イオンが生成し、高い消毒効果を発揮する。
【0033】シアヌール酸類(cyanuric acids)は、例え
ば、式(III)で示される。式中、R1、R2及びR3
は、それぞれ、同一又は異なって、独立して、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、水酸基、水素原子又は炭素
数10以下の低級アルキル基であり、但し、R1、R2
びR3の少なくとも一つは、臭素原子又はヨウ素原子で
ある。低級アルキル基は、炭素数6以下が更に好まし
く、炭素数3以下が更に好ましい。
【0034】イソチアゾロン類(isothiazolon)は、例え
ば、式(IV)で示される。式中、Xは、臭素原子又は
ヨウ素原子であり;R1及びR2は、それぞれ、同一又は
異なって、独立して、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、水素原子又は炭素数10以下の低級アルキル基であ
る。低級アルキル基は、炭素数6以下が更に好ましく、
炭素数3以下が更に好ましい。
【0035】例えば、5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンが好ましい。ε−カプロラクタ
ム類(ε-caprolactams)は、例えば、式(V)で示さ
れる。式中、Xは、臭素原子又はヨウ素原子である。
【0036】フタールイミド類(phtalimides)は、例え
ば、式(VI)で示される。式中、Xは、臭素原子又は
ヨウ素原子である。ピロリドン類(pyrrolidones)は、例
えば、式(VII)で示される。式中、Xは、臭素原子
又はヨウ素原子である。
【0037】アクリドン類(acrydones)は、例えば、式
(VIII)で示される。式中、Xは、臭素原子又はヨ
ウ素原子である。ウラシル類(uracils)は、例えば、式
(IX)で示される。
【0038】式中、X1及びX2は、それぞれ、同一又は
異なって、独立して、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原
子であり、ただし、X1及びX2の何れかは、臭素原子又
はヨウ素原子であり;R1は、水素原子、炭素数10以
下の低級アルキル基、アミノ基又はニトロ基である。低
級アルキル基は、炭素数6以下であることが好ましく、
炭素数3以下であることが更に好ましい。
【0039】R2及びR3は、それぞれ、同一又は異なっ
て、独立して、水素原子又は炭素数10以下の低級アル
キル基であり、好ましくは、水素原子又は炭素数6以下
の低級アルキル基であり、更に好ましくは、水素原子又
は炭素数3以下の低級アルキル基である。
【0040】スクシンイミド類(succinimides)は、例え
ば、式(X)で示される。式中、Xは、臭素原子又はヨ
ウ素原子である。
【0041】
【化3】
【0042】バルビツール酸類(barbituric acids)は、
例えば、式(XI)で示される。式中、X1及びX2は、
それぞれ、同一又は異なって、独立して、塩素原子、臭
素原子又はヨウ素原子であり、ただし、X1及びX2の何
れかは、臭素原子又はヨウ素原子であり;R1及びR
2は、それぞれ、同一又は異なって、独立して、水素原
子又は炭素数10以下の低級アルキル基であり、好まし
くは、水素原子又は炭素数6以下の低級アルキル基であ
り、更に好ましくは、水素原子又は炭素数3以下の低級
アルキル基である。
【0043】クレアチニン類(creatinines)は、例え
ば、式(XII)で示される。式中、Xは、臭素原子又
はヨウ素原子であり;Rは、水素原子又は炭素数10以
下の低級アルキル基であり、好ましくは、水素原子又は
炭素数6以下の低級アルキル基であり、更に好ましく
は、水素原子又は炭素数3以下の低級アルキル基であ
る。
【0044】ジオキソピペラジン類(dioxopiperazines)
は、例えば、式(XIII)で示される。式中、X1
びX2は、それぞれ、同一又は異なって、独立して、塩
素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、ただし、X1
及びX2の何れかは、臭素原子又はヨウ素原子である。
【0045】ウラゾール類(urazoles)は、例えば、式
(XIV)で示される。式中、X1及びX2は、それぞ
れ、同一又は異なって、独立して、塩素原子、臭素原子
又はヨウ素原子であり、ただし、X1及びX2の何れか
は、臭素原子又はヨウ素原子であり;R1、R2及びR3
は、それぞれ、同一又は異なって、独立して、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、水素原子又は炭素数10以
下の低級アルキル基であり、R 1、R2及びR3の何れか
は、臭素原子又はヨウ素原子である。低級アルキル基
は、炭素数6以下が好ましく、炭素数3以下が更に好ま
しい。
【0046】グリシン無水物類(glycine anhydrides)
は、例えば、式(XV)で示される。式中、X1及びX2
は、それぞれ、同一又は異なって、独立して、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、水素原子又は炭素数10以
下の低級アルキル基であり、X 1及びX2の何れかは、臭
素原子又はヨウ素原子である。低級アルキル基は、炭素
数6以下が好ましく、炭素数3以下が更に好ましい。
【0047】ω−ヘプタラクタム類(ω−heptalactam
s)は、例えば、式(XVI)で示される。式中、X
は、臭素原子又はヨウ素原子である。マレイン酸ヒドラ
ジド類(maleic acid hydrazides)は、例えば、式(XV
II)で示される。
【0048】式中、X1及びX2は、それぞれ、同一又は
異なって、独立して、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原
子であり、ただし、X1及びX2の何れかは、臭素原子又
はヨウ素原子である。
【0049】マレイン酸イミド類(maleimides)は、例え
ば、式(XVIII)で示される。式中、Xは、臭素原
子又はヨウ素原子である。
【0050】
【化4】
【0051】オクタラクタム類(octalactams)は、例え
ば、式(XIX)で示される。式中、Xは、臭素原子又
はヨウ素原子である。オキシインドール類(oxindoles)
は、例えば、式(XX)で示される。式中、Xは、臭素
原子又はヨウ素原子である。
【0052】本発明で用いることができる消毒剤は、上
記式(I)〜(XX)に示されるように、窒素原子又は
硫黄原子を含む、4〜10員複素環を含むことが好まし
く、5〜9員複素環を含むことが更に好ましい。複素環
は、1〜4個のヘテロ原子を含むことが好ましく、1〜
3個のヘテロ原子を含むことが更に好ましい。ヘテロ原
子は、窒素原子又は硫黄原子である。
【0053】複素環の環骨格には、式−N(X)−で示
される基(Xは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子で
あり、好ましくは、臭素原子又はヨウ素原子であり、更
に好ましくは、臭素原子である。)を含むことが好まし
い。
【0054】式(XXI)で示されるように、複素環A
の環骨格には、式−N(X)−C(=O)−で示される
基(式中、Xは臭素原子又はヨウ素原子を含む。)を含
むことが更に好ましい。この構造の場合には、特に、次
亜ハロゲン酸を生成し易いからである。
【0055】
【化5】
【0056】複素環は、上記式(VI)、(VII
I)、(XX)で示されるように、他の環、例えば、ベ
ンゼン環のような芳香族環と縮合していてもよい。本発
明の一側面では、所定の消毒剤を水に混合する工程を含
む。本発明では、(雨天時)下水排除施設で消毒剤を排
水に添加してもよい。例えば、(雨天時)下水排除施設
に流入する下水管渠で添加しても良いし、沈砂池、特
に、沈砂池の流入部で添加してもよいし、雨水排除ポン
プ井で添加してもよいし、雨水排除ポンプ流入管内で添
加してもよい。即ち、これらの何れでもよく、1ヶ所に
限らず、数ヶ所に分けて添加することができる。
【0057】あるいは、(雨天時)下水排除施設に、排
水が流れる主流路と、主流路から分岐するバイパス流路
とを設け、このバイパス流路に消毒槽を設置してもよ
い。この消毒槽にて、消毒剤を排水に添加し、消毒剤を
排水に溶解させてもよい。
【0058】消毒剤を添加する場所が雨水排除ポンプの
流入側であれば、ポンプ内の撹拌力によって、消毒剤と
雨天時下水との混合が十分行われるため、好ましい。ま
た、消毒剤を沈砂池流入部で添加すれば、沈砂池での滞
留時間を反応時間に利用することができるので好まし
い。
【0059】本発明で用いられる消毒剤は、室温で固体
である場合が多い。固体の消毒剤を排水に直接、添加し
たときには、溶解していない固体が排水とともに放流さ
れ、公共用水域で水棲生物に悪影響を与える危険があ
る。そこで、消毒剤が固体であるときには、消毒剤を水
に溶解させて消毒水にして、排水に添加することが好ま
しい。溶解方法は特に限定しないが、エジェクターによ
る水流撹拌、流路撹拌、混合装置を設けた溶解槽のいず
れでもよい。
【0060】例えば、消毒剤の飽和溶解濃度に対して、
1重量%以上、好ましくは10重量%以上、更に好まし
くは20重量%以上の消毒剤が溶解している消毒水を用
いても良い。もっとも、消毒剤が固体であるときでも、
添加した消毒剤の全てを水に溶解させる必要はなく、消
毒水中に固体の消毒剤が残留していてもよい。
【0061】一方、消毒剤が室温で液体である場合であ
っても、少量の液体を多量の排水に添加したときには、
両者が混合するのには若干の時間がかかり、必ずしも均
一に混合しない。そこで、消毒剤を水に添加してから、
排水に添加することが好ましい。
【0062】消毒水の濃度は、活性塩素濃度に換算し
て、100mg/l as Cl〜10g/l as
Clであることが好ましく、200mg/l as C
l〜2g/l as Clであることが更に好ましい。
消毒水の濃度が、100mg/l as Clより小さ
い場合には、消毒水の添加量が多量になるばかりでな
く、希釈水によって消毒剤が消費される場合もあるの
で、殺菌が十分でないおそれがある。一方、消毒水の濃
度が、10g/l as Clより大きい場合には、消
毒剤と排水との混合が不充分となり、消毒効果が低減す
る。
【0063】消毒水添加量は、消毒水中の消毒剤の濃
度、降雨量、排水の水質等に依存し、一般には、降雨
量、即ち、排水の量及び水質の増加に対応して、消毒水
添加量が増加する。しかし、本発明の一実施態様では、
雨水が増すことによって流入水質の汚濁度が減じる。し
たがって、本発明の一実施態様では、雨水が増え、流入
水量が3倍になったとしても、消毒水又は消毒剤の添加
量を3倍にする必要はない。したがって、あらかじめビ
ーカテスト等で流入水質における最適添加量を見出し、
その値に流入水量を乗じて消毒水又は消毒剤添加量を定
めるのが合理的である。
【0064】流入水質の把握については、濁度もしくは
電気伝導度を測定することにより、雨水の混入状態を把
握することができる。この指標であれば、オンタイム検
出が可能である。これらの指標以外には、降雨パター
ン、雨天時下水中の粒子性状、SS含有量、化学的酸素
要求量(COD、Chemical Oxygen Demand)、生物学的
酸素要求量(BOD、Biological Oxygen Demand)等を
用いることができ、これらの指標を任意に組み合わせて
も良い。また、流入水量については、様々な流量計を利
用してもよいが、雨水排除ポンプの稼動台数・負荷状況
から割り出してもかまわない。
【0065】次いで、上記消毒水を、所定の排水に添加
して、消毒する。例えば、消毒水槽中の消毒水をバイパ
ス流路を介して、メイン流路に導入させる。排水が、下
水、屎尿、又は、産業排水等の場合には、通常、排水中
の消毒剤の添加濃度が、活性塩素濃度に換算して、0.
5〜25mg/l as Clであることが好ましく、
1〜15mg/l as Clであることが更に好まし
い。消毒剤の添加濃度は、消毒水中の消毒剤の濃度及び
量、並びに、排水の量から計算することができる。消毒
剤の添加濃度は、排水中で消毒剤が消費される前の値で
ある。
【0066】被処理水が下水、尿尿、産業排水等の場
合、これらの被処理水は、一般的に大腸菌群が104
107CFU/mLの範囲で含まれるが、消毒剤の上記
添加量により、確実に速やかに通常、1分程度で被処理
水に対する殺菌を行うことができる。
【0067】図1は、本発明の方法の一実施形態を説明
する概略説明図である。雨天時下水が、メイン流路から
沈砂池10に流れこんでいる。そして、沈砂池10に
は、流入部12と、互いに平行して配置されている沈砂
部14a、14b、14cとが含まれる。雨天時下水
は、流入部12から沈砂部14a、14b、14cに流
れ込むことができる。
【0068】沈砂池10の出口には、排除ポンプ16が
配置されており、排除ポンプ16は消毒された雨天時下
水を放流水路17に移動させる。次いで、放流水路17
中の雨天時下水について、残留ハロゲン検出器、濁度
計、電気伝導度計などの計測器18で計測する。残留ハ
ロゲン検出器は、次亜臭素酸等の活性ハロゲンの残留濃
度を測定する。このように、残留ハロゲン検出器は、通
常、沈砂池出口から放流口の手前の間に配置されること
が好ましい。
【0069】残留ハロゲン検出器で検出した活性ハロゲ
ン濃度がLC50値(例えば、BCDMHの場合には、活
性塩素(Cl2)換算で、0.4mg/l)以上の場合に
は、LC50値以下になるように、望ましくはLC50値の
1/2(例えば、BCDMHの場合には、活性塩素(C
2)換算で0.2mg/l)以上の場合には、LC50
の1/2以下になるように、消毒剤又は消毒水の供給量
を減らすか、もしくは一時的に遮断する。これにより、
公共用水域中の水棲生物に与える悪影響を軽減すること
ができる。
【0070】そして、これらの計測値及び大腸菌群数が
所定の放流基準を満たしていることを確認して、河川等
の公共用水域に放流される。公共用水域(public water)
には、河川、湖沼、港湾、沿岸海域、公共溝渠、かんが
い用水路、及び、その他の公共の用に供される水域また
は水路が含まれる。しかし、公共用水域には、下水道、
特に、下流に終末処理場を有する下水道は含まれない。
【0071】図1の実施態様では、沈砂池10の流入部
12にバイパス流路20が接続している。沈砂池10の
流入部12に流れ込んだ雨天時下水の一部が、バイパス
流路20に導入される。そして、この雨天時下水には、
消毒剤が添加されて、消毒水に変換して、再び、沈砂池
10に戻される。
【0072】沈砂池10の流入部12には、汲み上げポ
ンプ13が配置されている。流入部12の雨天時下水の
一部は、汲み上げポンプ13によってバイパス流路20
に揚水される。一方、流入部12の雨天時下水の他の部
分は、沈砂部14a、14b、14cに流入する。
【0073】バイパス流路20には、一対の自動スクリ
ーン22a、22b、流量計23、消毒剤添加装置3
0、溶解装置40、ポンプ46及び分配槽48がこの順
序に配置されている。自動スクリーン22a、22bは
互いに並列に配置されている。
【0074】消毒剤添加装置30は、消毒剤39を貯蔵
するためのホッパー32と、消毒剤39を供給するため
の供給機34と、消毒剤を流路に排出するためのエジェ
クター36とを有する。
【0075】消毒剤が添加された雨天時下水は、装置4
0に導かれる。装置40は、消毒剤が固体のときには、
消毒剤を雨天時下水に溶解するものである。消毒剤が液
体のときには、消毒剤を雨天時下水に混合するものであ
る。装置40は、槽41を有し、図1の実施態様では、
槽41は攪拌槽41aと貯留槽41bに分かれている。
もっとも、このように2槽に分ける必要はない。
【0076】攪拌槽41aには、水位計42及び排水を
攪拌するための攪拌機44が設けられている。攪拌機4
4は、例えば、モータ44aと、モータ44aに連結し
た軸44bと、軸に固定された羽根、インペラー等の攪
拌具44cとを有する。攪拌槽41a内の排水は、攪拌
機44で攪拌され、排水中の固体の消毒剤を溶解するこ
とができる。貯留槽41aでオーバフローした排水が、
貯留槽41bに移送される。
【0077】固体の消毒剤の溶解度が小さいときには、
溶解装置40を設けることが好ましい。一方、固体の消
毒剤の溶解度が大きいときには、流路中で速やかに消毒
剤が溶解するので、必ずしも溶解装置は必要でない。
【0078】装置40で得られた消毒水は、好ましく
は、ポンプ46により、流路47を介して、沈砂池10
に導かれる。消毒水は、図1に示されるように、直接、
沈砂池10に導かれても良いし、図2に示されるよう
に、分配槽48を介して、沈砂池10に導かれても良
い。
【0079】即ち、図2では、流路47に、分配槽48
が設けられている。図2では、説明の便宜上、沈砂池1
0の沈砂部14a、14b、14cを図示し、流入部1
2は省略されている。
【0080】消毒水は、図1に示されるように、沈砂池
10の流入部12に導かれても良いし、図2に示される
ように、沈砂池10の沈砂部14a、14b、14cの
各々の上流に導入されてもよい。
【0081】図2に示されるように、消毒水が、沈砂池
10の沈砂部14a、14b、14cの各々の上流に導
入される場合には、分配槽48において、消毒水を沈砂
部14a、14b、14cの各々に導かれる消毒水を予
め分配することが好ましい。
【0082】沈砂部14a、14b、14cでは、雨天
時下水中に含まれている砂が沈降して除去される。同時
に、雨天時下水と消毒水とが混合し、雨天時下水が消毒
される。沈砂部14a、14b、14cでは、雨天時下
水及び消毒水は、好ましくは、1秒〜30分滞留し、更
に好ましくは、1秒〜15分滞留し、更になお好ましく
は、1秒〜10分滞留する。
【0083】図3に、消毒水を沈砂部に添加するための
添加装置の一実施態様を示す。添加装置50は、水平方
向に伸びる管52と、この管52に連通し、消毒水を排
水に導入する導入部を有する。管52は、流路49aに
連流し、図示されていない支持体で支えられている。導
入部の一実施態様は、例えば、管52から吊り下がる複
数のホース54である。ホースの開口端56は、沈砂部
14aの上流に位置し、かつ、水面下に位置することが
好ましい。分配槽48から分配された消毒水は、流路4
9a、管52、ホース54をこの順序に流れて、沈砂部
14a中の排水15に添加される。
【0084】ホース54の開口端56が沈砂部14aの
排水15の水面上に位置するときには、ホースの開口端
56から消毒水の飛沫が風等により、ミストを形成し、
沈砂池10の周囲の機器、特に電装機器を腐食させる危
険がある。ホースの開口端56は沈砂部14a、14
b、14cの排水15の水面下に配置されていることが
好ましい。
【0085】管52は、消毒水で腐食されない材質であ
ることが好ましく、例えば、インコネル等の金属材料、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル等のプラ
スチック材料を用いることができる。管52は、ホース
を支えるのに十分な機械強度を有することが好ましい。
剛性であることが好ましいが、柔軟であってもよい。
【0086】各々の管52には、例えば、2〜20本、
好ましくは、2〜10本、更に好ましくは、2〜6本の
ホースを吊り下げても良い。隣接する2本のホース間の
間隔は、一定であることが好ましい。消毒水を排水に効
率よく混合することができるからである。もっとも、隣
接する2本のホース間の間隔が異なっていても良い。ホ
ース54は、柔軟であることが好ましいが、剛性であっ
てもよい。
【0087】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。下記の実施例では、
図1〜3で示されるシステムで、排水の処理をした。 実施例1 大腸菌群を含む下水処理水を被処理水として、殺菌試験
を行った。消毒剤としては、1−ブロモ−3−クロロ−
5,5−ジメチルヒダントイン(以下、BCDMHとい
う。)(実施例l)及び次亜塩素酸ソーダ(比較例1)
を用いた。消毒剤の濃度を変えて、大腸菌群に対する殺
菌試験を行った。被処理水の水質を表1に、試験結果を
表2に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】BCDMHは次亜塩素酸ソーダに比べ、1
/2以下の濃度で殺菌効果を発揮し、1mg/L as C
lの添加濃度で大腸菌群数を3000CFU/mL以下
にすることができた。
【0091】BCDMHをlmg/L as Clで添加した条件
でトリハロメタンは0.1mg/L以下であった。尚、
本明細書にて、消毒剤の添加率の表示は、臭素系消毒
剤、塩素系消毒剤ともに活性塩素表示とし、活性塩素濃
度に換算して「mg/L as Cl」と表示する。例え
ば、1gのBCDMHを1lの排水に添加したときに
は、540mg/L as Clになる。
【0092】反応時間についても、BCDMHでは1分
で十分な効果が認められたのに対し、次亜塩素酸ソーダ
では、5分以上の時間が必要であった。 実施例2 水産加工排水を、凝集加圧浮上分離した後、更に、活性
汚泥処理して得られた排水を被処理水とした。この被処
理水に対して消毒剤添加濃度を変更し殺菌試験を行っ
た。被処理水の水質を表3に試験結果を表4に示す。
【0093】
【表3】
【0094】有機性窒素とは、アミンに加え、蛋白質等
の有機性窒素全体としての値をいう。例えば、タンパク
質の場合には、タンパク質中の窒素原子のみの量をい
い、タンパク質中の炭素原子又は水素原子の量は含まれ
ない。有機性窒素には、アンモニア、アンモニウムイオ
ンのような無機窒素は含まれない。
【0095】
【表4】
【0096】BCDMHは次並塩素酸ソーダに比べ、1
/3以下の濃度で殺菌効果を発撰し、2.5mg/L as Cl
の添加濃度で大腸菌群数を3000CFU/mL以下に
することができた。 実施例3 図1〜3で示されるシステムで、排水の処理をした。そ
の結果を表5にまとめる。
【0097】
【表5】
【0098】*1 Aは、BCDMH(有効ハロゲン濃
度54%)を示す。Bは、次亜塩素酸ナトリウム(有効
ハロゲン濃度10%)を示す。*2 塩素(Cl2)換
算での添加量[mg/l]。
【0099】*3 NDは、検出せずを意味する。 RUN1(下水量120m3/hour)では、BCDMH添
加量12mg/lで、大腸菌群数を3000CFU/ml以
下にすることができる。
【0100】RUN2(下水量250m3/hour)では、
BCDMH添加量10mg/lでは消毒は十分である
が、残留ハロゲン濃度が0.72mg/lであり、適切
ではない。BCDMH添加量5mg/lで、大腸菌群数
を3000CFU/ml以下にすることができ、しかも残留
ハロゲン濃度が0.03mg/lであり、適切である。
【0101】RUN3(下水量530m3/hour)は、降
雨量が多い場合であり、BCDMH添加量3〜4.5m
g/lで適正な消毒が可能であった。なお、この時のB
CDMHが雨水排除下水と接触した時間を求めたとこ
ろ、50秒程度であり、極めて短時間で消毒することが
できた。
【0102】RUN4(下水道250m3/hour)は塩素
系消毒剤として次亜塩素酸ナトリウムを用いた比較例で
ある。RUN4では、次亜塩素酸ナトリウム添加量を6
0mg/lとしても、大腸菌群数を3000CFU/ml以
下にすることができず、しかも残留ハロゲン濃度が1.
53mg/lとLC50値(具体的には、塩素(Cl2)換
算で、0.4mg/l)よりも高く、不適切である。
【0103】なお、RUN1〜RUN4のいずれの場合
も、消毒剤添加量が0(ゼロ)の場合が、雨水排除処理
場へ流入した雨天時下水の流入水質を示す。
【0104】
【発明の効果】本発明では、雨天時下水等の排水を効率
的に消毒することができる。また、残留ハロゲン濃度を
LC50値以下の0.4mg/l以下にしても消毒するこ
とが可能である。更に、残留ハロゲン濃度を検知するこ
とによって、残留ハロゲン濃度の管理値を超えた場合に
は、消毒剤又は消毒水の供給量を減じたり、遮断するこ
とができ、環境上の配慮ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の装置の一実施態様の説明図で
ある。
【図2】図2は、本発明の装置の他の実施態様の部分の
説明図である。
【図3】図3は、本発明に用いることができる装置の一
実施態様の断面図である。
【符号の説明】
10…沈砂池、12…流入部、14a、14b、14c
…沈砂部、16…排除ポンプ、17…放流水路、18…
計測器、20…バイパス流路、22a、22b…自動ス
クリーン、23…流量計、30…消毒剤添加装置、32
…ホッパー、34…供給機、36…エジェクター、39
…消毒剤、40…溶解装置、41…槽、41a…攪拌槽
41a、41b…貯留槽、42…水位計、44…攪拌
機、46…ポンプ、47…流路、48…分配槽、49a
…流路、50…添加装置、52…管、54…ホース、5
6…開口端
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月17日(1999.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 排水を消毒する方法及び装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 532 C02F 1/50 532H 550 550H 560 560Z A01N 43/36 A01N 43/36 C 43/38 43/38 43/42 43/42 43/46 43/46 43/50 43/50 Q 43/54 43/54 F 43/58 43/58 D 43/60 43/60 43/64 105 43/64 105 43/653 43/653 Q 43/72 43/72 43/88 104 43/88 104 (72)発明者 田中 一成 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 府中 裕一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 新飯田 豊 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 吉田 秀潔 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 開発 啓全 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 鳥海 弘 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 高須 弘 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 名川 忠志 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 小峯 純夫 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HOX(式中、Xは臭素原子又はヨウ素
    原子である)を生成することができ、かつ、臭素原子又
    はヨウ素原子を含む消毒剤を水に添加して、消毒水を得
    る工程と、 前記消毒水を、有機物と、アンモニア又はアンモニウム
    イオンとを含む排水に添加して、消毒する工程と、を含
    む、排水を消毒する方法。
  2. 【請求項2】 前記排水が、雨水を含む、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記消毒剤が、他の環と縮合していても
    よい、窒素原子又は硫黄原子からなるヘテロ原子、1〜
    4個を含む、4〜10員複素環を含む請求項1に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記複素環が、式−N(X)−C(=
    O)−で示される基(式中、Xは臭素原子又はヨウ素原
    子を含む。)を環骨格に含む請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記排水中の消毒剤の添加濃度が、活性
    塩素濃度に換算して、0.5mg/l as Cl〜2
    5mg/l as Clである請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記添加工程が、前記消毒水を前記排水
    の水面下に導入させる工程を含む、請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 消毒剤と排水とから消毒水を製造する装
    置と、 前記消毒水を沈砂池に導入するための第1流路と、を有
    し、前記排水が前記沈砂池に滞留中に消毒される、排水
    を消毒する装置。
  8. 【請求項8】 前記沈砂池が2以上の沈砂部を有し、前
    記第1流路は、各々の沈砂部に消毒水を導入するための
    分配槽を有する請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第1流路は、前記消毒水を前記排水
    の水面下に導入するための添加装置に連結されている、
    請求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記貯留池又は放流水路に、消毒され
    た排水の水質を検査するための計測器が設けられている
    請求項7に記載の装置。
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