JP2000166903A

JP2000166903A - 真空採血針

Info

Publication number: JP2000166903A
Application number: JP10376079A
Authority: JP
Inventors: Issei Suzuki; 一聲鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-12-01
Filing date: 1998-12-01
Publication date: 2000-06-20

Abstract

(57)【要約】【目的】刃先が、血管内に刺し入れたことの確認できる
採血針を提供にある。【構成】刺針（１）が静脈内に刺入すると、採血針内部
にある空気はカヌラ（１１）内空（１０）に入って来る
血液に押されて、内空（１０）および穴（５）を通っ
て、連通空間（６）に出て、通気孔（１）樹脂塊（２）
を通って外部に出る。一方、連通空間（６）に入りこん
だ血液は、連通空間（６）を充満しながらシリコンゴム
（１２）を押し上げて樹脂塊（２）の内側表面に接触す
るが、空気は通過するが液体は通過しない材料で形成さ
れているので血液は外部に漏れない。連通間部（６）に
血液が充満しているので、透明なハブのゆえに、静脈に
針が刺入していることが確認できる採血針である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［産業上の利用分野］本発明は採血針に関
する。より詳しくは、血管より血液を採血するための真
空採血試験官（以下採血官）に用いる採血針である。刃
先が血管に刺入されると、透明な合成樹脂製のハブの中
間部分に血液が流れ込む事により、刃先が血管に入って
いることを確認できる採血針にかんする。

【０００２】［従来の技術］従来より採血官による採血
においては、図１に示すような採血針を用いて採血して
おり、勘と経験により刃先が血管内に入ったことを確認
していた。しかしながら、このような勘と経験にたよる
採血では、経験のない初心者や血管が見えにくい患者の
場合、血管内への刃先の刺入を確認できないため、何回
も刺し直す事がある。またそのため採血者にも患者にも
大きな負担がある。場合によっては、新たに採血官と採
血針を使うので不経済であった。

【０００３】［発明が解決しようとする課題］本発明は
上記の事情により成されたものである。採血針の刃先が
血管に刺入されたときに、透明なハブの中間部に血液が
流れこみ、これにより刃先が血管内に刺入れられたこと
を確認がきる採血針を提供することを目的とする。

【０００４】［課題を解決しょうとする課題］本発明は
上記の課題を解決するために、両端に刃先を有するカヌ
ラと、軸上に貫通孔を有してをり、該貫通孔に挿通され
た前記カヌラを一方のその中間部で固定して支持する透
明な合成樹脂製ハブと、前記カヌラの一方の刃先側のハ
ブ部分に採血ホルダーへの接合手段を有してなる採血針
であり、前記ハブの中間部分に、前記貫通孔と連通する
空間部が形成される。その空間部におけるカヌラ上に穴
をもけ、また該連通する空間部を外気と連通する通気孔
が形成され、該通気孔が空気透過性の樹脂塊部材で勘合
密閉されており、前記カヌラの中間部に、前記連通空間
に開口する通気孔が形成してなる採血針を採用してい
る。特に該通気孔が空気透過性の樹脂塊部材下に、前記
カヌラ間に薄いシリコンゴム又は薄い軟性樹脂を入れ弁
とする真空採血針である。

【０００５】［作用］上記構成によれば、採血針の刃先
を静脈内に刺入すると、静脈血液により採血針内にある
空気は押されて、カヌラの中間部分に入る。空気はカヌ
ラの内空および穴を通って連通空間連通空間に出て、薄
いシリコンゴム、又は薄い軟性樹脂をを押し上げ、通気
孔のガス透過性かつ液体不透過性の樹脂塊を通って外部
にでる。一方、血液は連通空間連通空間を充満して出
て、薄いシリコンゴム、薄い軟性樹脂を押し上げ、樹脂
塊表面で止まる。薄いシリコンゴム、薄い軟性樹脂の役
目は真空採血官での採血時に外気を試験官内に吸いこま
ないように、前記連通空間に開口する穴を塞ぐようにす
るための弁となる。これにより真空採血官採血により静
脈血から規定量を何本でも採血できる。

【０００６】［実施例］本発明の実施例を図面にて説明
する。図２は、本発明の斜視図であり、図３は図２１の
ハブ部分の拡大図斜視図。図２に示すように、本発明の
採血針は、両端に刃先を有するカヌラ（１１）と、カヌ
ラを挿着して接着固定するための貫通孔（９）を有する
透明なハフ（７）をよびゴム栓に刺す側の刺針（４）に
被冠されるゴムキャプ（３）からなる。ハブ（７）中間
部分には貫通孔（９）と連通するする連通空間（６）が
形成され、連通空間（６）は通気孔（８）を介して外気
と連通している。そして、連通空間（６）は樹脂塊
（２）を勘合させて塞がれており、この下にシリコンゴ
ム（１２）を備える。カヌラ（１１）中間部分にはハブ
（７）の連通空間（６）に開口する穴（５）が形成され
ている。本発明で最も大切なのは、シリコンゴム（１
２）の作動である。真空採血官で採血の時、本採血針の
製造上のミスや、使い方のよっては、通気口（１１）よ
り樹脂塊（２）を通過して外部空気が真空試験管に吸い
込まれい込まれることがある。そのため外部の空気を吸
い込まないように、安全弁としての作動する。樹脂塊
（２）は、樹脂に吸水性の澱粉高分子を焼結法により作
られている。したがつて、この樹脂塊に血液が触れる
と、澱粉高分子が血液を吸い膨張してその場で血液を止
める働きになる。樹脂塊を澱粉を含まない吸収性高分子
樹脂に変えても良い。

【０００７】［発明の効果］以上説明してきたように、
本発明の採血針の効果は次のごとくである。（１）被験者の静脈に針が刺入されると、連通空間に血
液が見えるので、経験の乏しい者や未熟者でも簡単に採
血できる。また刺入のやり直をしなどによる被験者の精
神的負担を回避できる。（２）使用、未使用が明確にできる。

【図面の簡単な説明】

図１は従来の採血針の斜視図図２は本発明の採血針の斜
視図図３は図２のハブ部分の拡大斜視図

【符号の説明】

１静脈刺針２樹脂塊３ゴムキャプ４ゴム栓刺針５穴６連通空間７ハブ８通気孔９貫通口１０内空１１カヌラ１２シリコンゴム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】両端に刃先を有するカヌラと、軸上に貫通
孔を有しており該貫通孔に挿通された前記カヌラをその
中間部で固定し支持する透明な合成樹脂製ハブと、前期
カヌラの軸上には穴をもうける。前記カヌラの一方の刃
先側に包まれたゴム状弾性体のキヤップブ部材とを含ん
でをり、前記一方の刃先側のハブ部分に採血ホルダーへ
の接合手段を有してなる採血針であって前記ハブの中部
分に、前記貫通孔と連通する空間が形成されるととも
に、該連通空間を外気と連通する通気孔が形成され、該
通気孔が空気透過性かつ液体不透過性の樹脂部材で勘合
して密閉されてをり、前記液体不透過性樹脂部材下とカ
ヌラの間に、薄いシリコンゴム又は薄い軟性樹脂を入れ
る。前記カヌラの中間部分に前記連通空間に開口する通
気孔が形成されてなる真空採血針。