JP2000165932A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JP2000165932A
JP2000165932A JP33148598A JP33148598A JP2000165932A JP 2000165932 A JP2000165932 A JP 2000165932A JP 33148598 A JP33148598 A JP 33148598A JP 33148598 A JP33148598 A JP 33148598A JP 2000165932 A JP2000165932 A JP 2000165932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線使用が規制された場所で電磁波の送信を
確実に停止させる。 【解決手段】 通信端末装置1は、複数の無線通信網の
基地局とそれぞれ通信可能な複数の無線部11,12を
有する。各無線部11,12は、各無線通信網の基地局
からの位置登録情報を、それぞれ受信する。通信端末装
置1の制御部16は、全無線部のうちのいずれか1つが
受信した位置登録情報内の基地局IDが、予めメモリ1
5に記憶された電磁波送出禁止の基地局IDと一致する
場合、全無線部11,12からの電磁波の送出を禁止す
る。前記いずれか1つの無線部が、前記電磁波送出禁止
の基地局ID以外の他の基地局IDを含む位置登録情報
を受信した場合、全無線部11,12からの電磁波の送
出が許容される。電磁波の送出が許容される間だけ、各
無線部11,12は、各無線通信網の位置登録機能なら
びに着信および発信制御機能のための信号を、電磁波と
して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、基地局と組合わさ
れて無線通信網を構成するための通信端末装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえばいわゆる携帯電話システ
ムおよびPHS(PersonalHandyphone System)である
ような、無線通信網が、急速に普及している。無線通信
網は、移動可能な少なくとも1台の移動局、すなわち通
信端末装置と、相互に異なる通信エリアを有する複数の
固定局、すなわち基地局と、基地局間に介在される移動
通信用の交換局とを含む。全基地局と交換局とは相互に
接続されて、通信ネットワークを構成し、該通信ネット
ワークはさらに既存の公衆の通信網、たとえば公衆電話
交換網および総合サービスデジタル網に、接続されてい
ることもある。
【0003】前記無線通信網において、任意の1台の通
信端末装置と他の通信端末装置または前記公衆の通信網
内の端末装置との間で通信を行う状況で、該任意の通信
端末装置がいわゆる被呼側の装置である場合、該任意の
通信端末装置は、該装置の最寄りの基地局との間で、以
下に示す無線通信を行う。前記他の通信端末装置または
前記公衆の通信網内の端末装置と前記最寄りの基地局と
の間の回線接続後、該基地局は、予め定める共通制御チ
ャネルを用い、該任意の通信端末装置に対して、予め定
める呼出し信号を、電磁波として送信する。前記任意の
通信端末装置は、常に共通制御チャネル内の電磁波を受
信しており、該装置自身への呼出し信号を受信後、該呼
出し信号に対する応答信号を、電磁波として送信する。
前記場合に、たとえば前記任意の通信端末装置がいわゆ
る留守番機能を備えているならば、該装置の操作者が予
め定める着信のための操作を行うかどうかに拘わらず、
前記応答信号は、自動的に送信される。応答信号受信
後、前記最寄りの基地局は、全通信チャネルのうちの未
使用のもののうちの1つを用い、前記任意の通信端末装
置との間で、前記通信のための信号を、電磁波として送
受する。
【0004】また前記無線通信網において、基地局から
の被呼側の通信端末装置の呼出しの効率化のために、該
網内の全通信端末装置の位置が、たとえば予め定める位
置登録エリア単位で、前記通信ネットワークに登録され
ている。ゆえに前記複数の位置登録エリアのうちのいず
れか1つから他のいずれか1つに前記通信端末装置が移
動した場合、該通信端末装置は、位置登録のために、予
め定める共通制御チャネルを用いて、位置登録要求を示
す電磁波を、最寄りの基地局に対して、自動的に送信し
ている。
【0005】最近、前記無線通信網において用いられる
電磁波が精密電子機器を誤作動させる問題が、指摘され
ている。前記精密電子機器としては、たとえば医療用の
ものが挙げられる。このために前記精密電子機器が存在
する場所内、たとえば病院内における、前記通信端末装
置の使用の自粛が、求められている。このために、特開
平9−311989号公報、特開平10−42371号
公報、および特開平10−150406号公報は、前記
場所内における通信端末装置の使用の自粛を、該操作者
に求めるための装置を、開示している。
【0006】特開平9−311989号公報の携帯電話
警報装置、特開平10−42371号公報における携帯
型電話機の使用規制装置は、および特開平10−150
406号公報の携帯電話探知装置は、それぞれ、前記通
信端末装置の使用が規制されている場所に設置される。
上述の3つの装置は、前記場所内にある通信端末装置、
すなわち携帯電話機や無線機から発信され、かつ該場所
内の電子機器を誤作動させ得る予め定める電磁波をそれ
ぞれ受信可能である。上述の3つの装置は、前記電磁波
が受信された場合、該通信端末装置の操作者に該装置の
使用を止めさせるために、警告、たとえばメッセージま
たは警告音を、それぞれ発生させる。
【0007】上記3つの装置がそれぞれ用いられる場
合、前記通信端末装置の使用を実際に規制するか否か
は、該装置の操作者に委ねられる。ゆえに前記操作者が
前記警告に従わない場合、たとえば前記通信端末装置に
呼出し信号が着信した状況で操作者が不用意に該呼出し
信号に対する応答のための操作を行った場合、前記通信
端末装置から電磁波が送信されてしまう。このように上
記3つの装置が用いられる場合、前記通信端末装置の使
用を確実に規制することは困難である。また前記通信端
末装置は、前述したように、位置登録および留守番電話
機能における自動着信のために、該装置自身が自動的
に、基地局に対して電磁波を送信している。このため前
記通信端末装置の電源が切られていない場合、該装置の
操作者が意識的に該通信端末装置を通信に使用していな
いにも拘わらず、該通信端末装置から電磁波が自動的に
送信されてしまうことがある。
【0008】上述の問題を考慮して、本件出願人は、携
帯無線機、すなわち前記通信端末装置からの電磁波の送
信制御のために、特開平10−135891号公報にお
いて、携帯無線機の制御方法を提案している。前記制御
方法を用いた無線通信網は、前記携帯無線機の電源オフ
の命令を示す信号を送信する無線機をさらに含む。前記
無線機は、前記携帯無線機の使用を制限するべき場所の
入口に設置され、該入口およびその近傍の空間に、前記
信号を電磁波として常時送信している。前記携帯無線機
は、前記信号を受信した場合、該携帯無線機の電源を自
動的にオフにする。
【0009】また同様に、前記電磁波の送信の自動制御
のために、特開平9−331576号公報、特開平10
−154111号公報、特開平10−200469号公
報、特開平10−200958号公報は、無線通信網自
体が前記通信端末装置の動作制御を自動的に行う構成
を、開示している。上述の4つの公報で開示される装置
をそれぞれ含む無線通信網は、前記使用を自粛するべき
場所に設置され、かつ予め定める信号を、光、電波、お
よび音波のうちのいずれか1つとして前記場所内の空間
に常時送信する送信装置を、さらに含む。上述の4つの
公報でそれぞれ開示される携帯電話機、無線通信機能付
情報処理装置、移動通信端末、および無線通信装置は、
前記送信装置からの信号を受信するための構成をそれぞ
れさらに含み、該信号が受信された場合、電磁波の送信
を自動的に禁止する。
【0010】さらにまた前記電磁波の送信の自動制御の
ために、特開平10−215483号公報は、前記通信
端末装置の動作制御を行う携帯電話システムを、開示し
ている。前記携帯電話システムは、前記使用を自粛する
べき禁止エリアを有し、かつ該エリア内の携帯電話機か
らの位置登録を受付可能な禁止エリア基地局を、さらに
含む。前記禁止エリア基地局は、前記禁止エリア内の携
帯電話機からの位置登録を受付けた後、該携帯電話機
に、電磁波の発信を制御するための報知情報を与える。
前記携帯電話機は、前記報知情報受信後、該電話機内の
送信部をオフ状態にする。また前記禁止エリア基地局
は、前記携帯電話システム内の他の一般的な基地局と回
線が接続されていない。このために前記他の基地局は、
前記禁止エリア内の携帯電話機に対して、呼出しをかけ
ることはなく、この結果該禁止エリア内の携帯電話機の
送信機能は、つねに停止状態に保たれる。
【0011】また前記電磁波の送信の自動制御のため
に、特開平10−42362号公報は、基地局と無線子
機とから構成される携帯電話装置を開示している。前記
携帯電話装置において、前記基地局は、前記無線子機の
位置登録時に、該無線子機が前記使用を禁止するべき地
域内にある場合、該無線子機に対して、該基地局自身の
IDコードと共に、送信禁止モード情報を送信する。前
記無線子機は、前記送信禁止モード情報を受信した場
合、該基地局のエリア内において、電磁波の発信を行わ
ないようにする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開
平10−135891号公報、特開平9−331576
号公報、特開平10−154111号公報、特開平10
−200469号公報、特開平10−200958号公
報、および特開平10−215483号公報における上
記の無線通信網の通信ネットワークは、前記通信端末装
置の送信機能を制御するために、従来の一般的な無線通
信網の通信ネットワークに加えて、送信装置や禁止エリ
ア基地局を必要とする。このために上記公報の無線通信
網の通信ネットワークは、該通信ネットワークの部品点
数が増加しかつ構造が複雑になる。また前記公報の技術
を現行の前記一般的な無線通信網に適用する場合、該網
の通信ネットワークに送信装置や禁止エリア基地局を追
加する必要があるので、実現に手間がかかる。
【0013】さらにまた特開平10−42362号公報
の前記携帯電話装置では、基地局が、無線子機が前記禁
止するべき地域内にいるか否かを判断しているので、基
地局の位置登録時の処理が、従来技術の無線通信網の基
地局の位置登録時の処理よりも複雑になる。また前記公
報の技術を現行の前記一般的な無線通信網に適用する場
合、該網の基地局の処理を変更する必要があるので、実
現に手間がかかる。さらに前記携帯電話装置では、電磁
波の送信を禁止するべき場所を含む基地局内の存在する
全ての無線子機の電磁波の発信が、一括して禁止され
る。ゆえに前記携帯電話装置において、無線子機の電磁
波の送信制御は、基地局の待受けエリア単位でだけ実行
されるので、前記禁止するべき場所が前記待受けエリア
よりも充分に広い場合または充分に狭い状況でも、前記
場所に併せて該送信制御を行うことは困難である。
【0014】本発明の目的は、従来の一般的な通信ネッ
トワークを用いた無線通信網の通信端末装置において、
無線通信を規制するべき場所における電磁波の送信停止
制御を、従来の一般的な無線通信網の通信ネットワーク
を用い、操作者が意識することなく自動的に行うことが
できる通信端末装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、予め定め
る1または複数の待受け領域をそれぞれ有し、かつ該待
受け領域内に存在する通信端末装置との無線接続の制御
のために相互に異なる予め定める識別信号をそれぞれ送
信する1または複数の基地局と、無線接続が可能な通信
端末装置において、前記待受け領域内に電磁波の送出を
禁止するべき地点を含む基地局からの識別番号を予め記
憶する識別番号記憶手段と、前記全基地局のうちの少な
くとも1つの基地局からの識別信号を受信する識別信号
受信手段と、受信された識別番号が、前記識別番号記憶
手段に記憶されているか否かを判定する識別番号判定手
段と、少なくとも前記基地局へ電磁波を送信するための
送信手段と、前記受信された識別信号が前記識別番号記
憶手段に記憶されていると判定された場合、前記送信手
段からの電磁波の送信を禁止する送信制御手段とを含む
ことを特徴とする通信端末装置である。
【0016】第1の発明に従えば、通信端末装置は、前
記無線接続の制御に用いられる基地局の識別番号に基づ
いて、送信手段を制御する。これによって、前記通信端
末装置が前記禁止するべき地点を含む待受け領域内に存
在する場合、該通信端末装置は、該装置に対する操作者
の操作に拘わらず、電磁波の送信を自動的に禁止するこ
とができる。かつ前記通信端末装置は、前記場合に、操
作者が意識しない電磁波の送信、たとえば位置登録また
は自動着信のための電磁波の送信を、自動的に禁止する
ことができる。これらのことに基づき、前記通信端末装
置は、該装置がいわゆる電源オフの状態であるか否かに
拘わらず、前記地点における電磁波の送信を、自動的か
つ確実に抑制する。ゆえに前記通信端末装置は、たとえ
ば前記地点の精密電子機器へ前記電磁波が影響を与える
ことを、未然に防止することができる。
【0017】また従来の一般的な無線通信網内の基地局
は、たとえば通信端末装置からの位置登録要求を受信し
た場合に、該通信端末装置に対して、該基地局自身の識
別信号を送信する構成になっている。この結果通信端末
装置は、前記従来の無線通信網の基地局からの無線接続
の制御に拘わる信号に応答して前記送信手段を自動的に
制御することができる。ゆえに前記通信端末装置を含む
無線通信網は、基地局を含む通信ネットワークの構成
を、従来技術の一般的な無線通信網の通信ネットワーク
と同じ構成にしたまま、前記通信端末装置の前記禁止す
るべき地点における電磁波の送信を、自動的かつ確実に
抑制することができる。
【0018】第2の発明は、相互に異なる複数の無線通
信網にそれぞれ属し、かつ予め定める待受け領域をそれ
ぞれ有する複数の基地局であって、さらに電磁波の送信
制御のための予め定める利用制限信号をそれぞれ送信す
る複数の基地局と、無線接続が可能な通信端末装置にお
いて、少なくとも1つの無線通信網に属する基地局から
の利用制限信号を受信する利用制限信号受信手段と、少
なくとも前記複数の無線通信網にそれぞれ属する複数の
基地局への電磁波を送信するための送信手段と、受信さ
れた利用制限信号のうちの少なくとも1つが電磁波の送
信の禁止を示すものである場合、前記送信手段から全て
の基地局への電磁波の送信を禁止する送信制御手段とを
含むことを特徴とする通信端末装置である。
【0019】第2の発明に従えば、前記通信端末装置
は、複数の無線通信網にそれぞれ属する複数の基地局と
の間で、無線通信が可能である。各基地局は、前記複数
の無線通信網のうちのいずれか1つにそれぞれ属し、各
無線通信網は少なくとも1つの基地局をそれぞれ含む。
前記通信端末装置は、少なくとも1つの基地局からの利
用制限信号を受信し、該利用制限信号に基づいて、前記
送信手段を制御する。この結果前記通信端末装置は、第
1の発明と同様の理由に基づき、該装置が前記禁止する
べき地点の精密電子機器へ前記電磁波が影響を与えるこ
とを、未然に防止することができる。また前記結果に基
づき、前記通信端末装置は、全無線通信網のうちの前記
少なくとも1つの基地局が属する無線通信網以外の他の
無線通信網の無線通信のための電磁波の発信を、該少な
くとも1つの基地局の利用制限信号に基づき、前記地点
で確実かつ自動的に禁止することができる。
【0020】第3の発明の通信端末装置は、前記利用制
限信号は、各基地局が有する待受け領域内に存在する無
線通信端末との無線接続の制御のための該各基地局の識
別信号であることを特徴とする。
【0021】第3の発明に従えば、第3の発明の通信端
末装置は、第2の発明の通信端末装置と同じ構成を含
み、かつ利用制限信号として上述の識別信号を用いる構
成になっている。この結果第3の発明の通信端末装置を
含む無線通信網は、第1の発明の通信端末装置と同様の
理由に基づき、基地局を含む通信ネットワークの構成
を、従来技術の一般的な無線通信網の通信ネットワーク
と同じ構成にしたまま、前記通信端末装置の前記禁止す
るべき地点における電磁波の送信を、自動的かつ確実に
抑制することができる。
【0022】第4の発明の通信端末装置は、前記待受け
領域内に電磁波の送出を禁止するべき地点を含む基地局
の識別信号を予め記憶する識別番号記憶手段と、前記利
用制限信号受信手段によって受信された識別番号が、前
記識別番号記憶手段に記憶されているか否かを判定する
識別番号判定手段とをさらに含み、前記送信制御手段
は、前記受信された識別信号のうちの少なくとも1つが
前記識別番号記憶手段に記憶されていると判定された場
合、前記少なくとも1つの受信された利用制限信号が電
磁波の送信の禁止を示すと見なすことを特徴とする。
【0023】第4の発明に従えば、第4の発明の通信端
末装置は、第3の発明の通信端末装置と同じ構成に加え
て、前記識別信号を用いた電磁波の送信制御に拘わる構
成をさらに含み、かつ前記送信制御手段が上述のように
動作する構成になっている。この結果第4の発明の通信
端末装置は、前記識別信号に基づいた前記電磁波の送信
の自動制御を、容易かつ確実に行うことができる。
【0024】第5の発明の通信端末装置は、前記送信制
御手段は、前記電磁波の送信禁止後、前記少なくとも1
つの受信された利用制限信号を送信した基地局が属する
無線通信網にさらに属する基地局からの利用制限情報が
前記利用制限情報受信手段によって受信され、かつ該利
用制限信号が前記電磁波の送信の許容を示す場合だけ、
前記送信手段からの電磁波の送信を許容することを特徴
とする。
【0025】第5の発明に従えば、第5の発明の通信端
末装置は、第2の発明の通信端末装置と同じ構成を含
み、かつ送信制御手段が上述のように動作する構成にな
っている。この結果前記第5の発明の通信端末装置は、
或る1つの無線通信網に属する基地局からの利用制限信
号に基づいて電磁波の送信を禁止した後、該無線通信網
に属する基地局からの利用制限信号に基づいて該電磁波
の送信が許容されるまで、全無線通信網のうちの該ある
1つの無線通信網以外の残余の無線通信網の基地局から
の利用制限信号を、無視する。これは以下の理由からで
ある。
【0026】1つの地域に複数の無線通信網の待受け領
域がそれぞれ設定されている場合、或る1つの無線通信
網における単一の待受け領域内を前記通信端末装置が移
動している間に、該装置が残余の1つの無線通信網にお
ける複数の待受け領域にまたがって移動していることが
ある。このような状況において、前記通信端末装置は、
前記或る1つの無線通信網の前記単一の待受け領域が、
前記電磁波の送信を禁止するべき地点を含むならば、前
記残余の無線通信網における待受け領域の移動に拘わら
ず、該単一の待受け領域内に該装置がある間、常に電磁
波の送信を禁止する必要がある。ゆえに前記通信端末装
置は、電磁波の送信禁止後、上述のように動作するので
ある。
【0027】第6の発明の通信端末装置は、相互に異な
る無線通信網にそれぞれ属する前記複数の基地局がそれ
ぞれ有する複数の待受け領域は、同一の地点を含みかつ
面積が異なることを特徴とする。
【0028】第6の発明に従えば、第6の発明の通信端
末装置は、第2の発明の通信端末装置と同じ構成を含
み、かつ前記複数の無線通信網の待受け領域の相互関係
が、上述のものになっている。この結果前記通信端末装
置は、たとえば、或る1つの無線通信網の基地局からの
利用制限信号に基づき電磁波の送信を制御する場合、該
無線通信網の待受け領域と面積が異なる待受け領域を有
する他の無線通信網の基地局に対する電磁波の送信を、
前記或る1つの無線通信網の待受け領域単位で、制御す
ることができる。ゆえに前記場合、前記或る1つの無線
通信網の待受け領域の面積が前記他の無線通信網の待受
け領域未満であるならば、前記通信端末装置は、前記他
の無線通信網の基地局に対する電磁波の送信を、該他の
無線通信網自体のの待受け領域単位で前記送信の制御を
行う場合よりも、細かく制御することができる。また前
記場合、前記或る1つの無線通信網の待受け領域の面積
が前記他の無線通信網の待受け領域以上であるならば、
前記通信端末装置は、前記他の無線通信網の基地局に対
する電磁波の送信を、複数の待受け領域毎に一括して制
御することができる。
【0029】第7の発明の通信端末装置は、前記送信手
段からの電磁波の送信状態を表示するための送信状態表
示手段をさらに含み、前記送信制御手段は、前記送信手
段からの電磁波の送信を禁止しているか否かを、前記送
信状態表示手段に表示させることを特徴とする。
【0030】第7の発明に従えば、第7の発明の通信端
末装置は、第1および第2の通信端末装置と同じ構成に
加えて、送信状態表示手段をさらに含み、前記送信制御
手段が上述のように動作する構成になっている。この結
果第7の発明の通信端末装置の操作者は、現時点で通信
端末装置を用いた通信が可能であるか否かを、容易に認
識することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある通信端末装置1の電気的構成を示すブロック図であ
る。通信端末装置1は、複数の各無線通信網、すなわち
複数の各無線通信システムの移動局を兼ねている。前記
各無線通信網は、概略的には、少なくとも1つの基地局
を含む通信ネットワークと、少なくとも1台の移動局と
を、それぞれ含み、基地局と移動局との間の信号送受が
無線通信によって行われる。通信端末装置1は、複数の
無線部11,12、入力部13,表示部14,メモリ1
5,および制御部16とを含む。複数の無線部11,1
2、入力部13,表示部14,メモリ15,および制御
部16は、バスライン17を介して相互に接続され、相
互に信号を送受可能である。図1では、無線部は2つで
あるとする。
【0032】複数の無線部11,12は、通信端末装置
1が移動局となる前記複数の無線通信網にそれぞれ対応
付けられる。各無線部11,12は、対応づけられた各
無線通信網の通信規約に基づき、通信のための制御信号
および通信内容を示すデータ信号の送受のために、該各
無線通信網の基地局との間で無線通信をそれぞれ行う。
入力部13は、操作者が操作可能な構成の装置である。
操作者は、たとえば、通信端末装置1に対するデータの
入力、および該装置1に対する通信に関する指示の入力
のために、入力部13を操作する。表示部14は、制御
部16によって制御され、通信端末装置1を用いた通信
に関するデータを表示する。
【0033】メモリ15は、制御部16が実行するべき
プログラムコード、および制御部16が該プログラムコ
ードを実行する際に参照するべきデータを、記憶する。
前記参照するべきデータのうちの1つは、後述するよう
に、無線部11,12によって受信された前記各無線通
信網の基地局からの位置登録情報内の基地局識別信号
(以後「基地局ID」と略称することがある)である。
また前記参照するべきデータの1つは、後述するよう
に、電磁波の送出を禁止するべき地点を含む待受けエリ
アを有する基地局の基地局ID、すなわち電磁波送出禁
止の基地局IDである。電磁波送出禁止の基地局ID
は、たとえば通信端末装置1の製造時にメモリ15に記
憶させていても良く、通信端末装置1の販売後に該装置
1の操作者がメモリ15に記憶させてもよい。前記地点
は、前記電磁波によって誤作動する可能性のある精密電
子機器が設置される場所であり、たとえば病院である。
また電磁波送出禁止の基地局IDは、複数の各無線通信
網毎に、それぞれ設定される。なお複数の無線通信網の
うち、電磁波送出禁止の基地局IDが設定されていない
ものがあってもよい。これらデータは、通信端末装置1
が後述の位置登録動作を含む送信制御処理を行う場合
に、参照される。
【0034】制御部16は、たとえば中央演算処理装置
によって実現され、メモリ15内のプログラムコードを
読出し、メモリ15内の前記データを参照しつつ、該プ
ログラムコードを実行する。この結果制御部16は、通
信端末装置1内の各部品11〜15の動作制御、および
通信端末装置1を用いた通信の制御を、行う。特に制御
部16は、前記基地局IDに基づいて、全ての無線部1
1,12からの電磁波の送信を制御するための送信制御
処理を、行う。この結果全ての無線部11,12は、制
御部16によって電磁波の送信が許容される間だけ、対
応する無線通信網の基地局に対して、各種の信号を、電
磁波として送信する。
【0035】たとえば各無線部11,12は、送信およ
び受信アンテナ、周波数変換回路、およびモデムをそれ
ぞれ含む。任意の1つの無線部の前記受信アンテナは、
該無線部に対応付けられる無線通信網の基地局からの電
磁波を受信して、受信信号を出力する。前記受信信号
は、前記任意の無線部内の周波数変換回路で周波数変換
された後、該無線部内のモデムで復調される。復調後の
受信信号は、メモリ15に記憶され、かつ制御部16に
与えられる。また制御部16から出力された任意の1つ
の無線通信網に関する送信信号は、該網に対応する無線
部内のモデムで変調された後、該無線部内の周波数変換
回路で周波数変換されて、該無線部内の送信アンテナに
与えられる。前記送信アンテナは、周波数変換後の送信
信号に基づいて電磁波を発振する。
【0036】前記任意の無線部の前記モデムにおける変
調および復調処理、該無線部の周波数変換回路における
周波数変換処理、ならびに該無線部の送信および受信ア
ンテナの特性は、該無線部が対応する無線通信網の通信
規約に基づいて、定められる。また単一のアンテナが送
信および受信アンテナを兼ねていても良い。前記基地局
からの電磁波が示す信号および前記送信信号は、前記任
意の無線部が行う通信の内容を示すデータ信号、および
該通信の制御に拘わる制御信号に相当する。すなわち前
記任意の無線部は、該無線部に対応する無線通信網の基
地局との間で前記データ信号を送受するための内容送信
部および内容受信部と、該基地局からの基地局IDを受
信するためのID受信部とを、少なくとも兼ねている。
【0037】また通信端末装置1は、複数の無線通信網
の少なくとも1つを用いて、他の端末と音声通話が可能
であってもよい。この場合通信端末装置1は、さらに音
響を入力して電気信号、いわゆる音響信号に変換するた
めのマイクロフォンと、音響信号を音響に変換するため
のスピーカをさらに含む。マイクロフォンから出力され
る音響信号は、無線部11,12によって基地局に送信
される。スピーカに与えられる音響信号は、基地局から
送信されたものを無線部11,12によって受信して得
られる。この場合音響信号が、前述のデータ信号に相当
する。また本実施の形態において、具体的には、入力部
13は、たとえば少なくとも1つのキーボタン、または
タブレットと表示装置とを組合わせた装置によって、実
現され、表示部14はたとえば液晶表示装置で実現され
るものとする。
【0038】通信端末装置1を移動局とする前記複数の
無線通信網の基本構成の説明のために、任意の1つの無
線通信網(以後「特定無線通信網」と称する)の基本構
成を以下に説明する。前記複数の各無線通信網は、特定
無線通信網と同じ基本構成をそれぞれ含み、詳細な構成
は該各無線通信網固有の規格および通信規約に基づいて
それぞれ規定されている。
【0039】特定無線通信網は、いわゆるセル方式を用
いる。すなわち特定無線通信網に属する各基地局は、該
特定無線通信網を利用可能な基本地域である予め定める
サービスエリア内に設置される固定局であり、該各基地
局毎に、予め定める範囲の地域である待受けエリア、い
わゆるセルがそれぞれ設定されている。前記特定無線通
信網において、該特定無線通信網のサービスエリア内の
任意の地点が該特定無線通信網に属する少なくとも1つ
の基地局の待受けエリアに含まれるように、該サービス
エリア内に該特定無線通信網の各基地局の待受けエリア
が配置されている。本実施の形態では、前記複数の各無
線通信網が或る1つの地域をそれぞれサービスエリアと
しているので、基本的には、前記地域内の任意の地点
は、前記複数の各無線通信網にそれぞれ属する複数の基
地局の待受けエリアにそれぞれ含まれる。また前記位置
登録機能のために、特定無線通信網のサービスエリア
は、複数の位置登録エリアに区分されている。なお複数
の位置登録エリアの少なくとも一部分が、相互に重複し
ていることもある。任意の1つの位置登録エリアは1ま
たは複数の基地局の待受けエリアを含む。
【0040】前記複数の各無線通信網の各基地局は、移
動局との信号の送受のために、少なくとも1つの共通制
御チャネルと複数の通信チャネルとをそれぞれ有してい
る。特定無線通信網の任意の1つの基地局の共通制御チ
ャネルは、該基地局の待受けエリア内の全移動局で共用
され、該全移動局それぞれと該基地局との間で、通信の
制御に拘わる制御信号を送受するために用いられる。前
記任意の1つの基地局の任意の1つの通信チャネルは、
該基地局の待受けエリア内の任意の1台の移動局が、通
信相手の端末との間で通信を行う場合に、該任意の移動
局に割当てられ、該通信の内容を示すデータ信号を、送
受するために用いられる。前記データ信号は、たとえ
ば、音響またはコンピュータで取扱い可能なデータを示
す。前記通信相手の端末は、前記特定無線通信網内の他
の移動局、他の無線通信網に属する移動局、あるいは有
線通信網の通信端末である。前記有線通信網は、たとえ
ば公衆電話交換網(PSTN)、およびサービス総合デジタ
ル網(ISDN)である。
【0041】特定無線通信網の通信ネットワークは、該
特定無線通信網に属する全基地局の他に、該特定無線通
信網における移動通信用の1または複数の交換局と、該
特定無線通信網に属する全移動局の位置を記憶するため
の1または複数の位置制御局とを、それぞれさらに含
む。特定無線通信網の通信ネットワークにおいて、基地
局と交換局と位置制御局とは、有線または無線通信を用
いて、相互に信号が送受可能である。また特定無線通信
網の通信ネットワークは、他の無線通信網の通信ネット
ワークおよび有線通信網の通信ネットワークに、有線伝
送路または無線伝送路を介して接続されている。なお特
定無線通信網は、前記移動通信用の交換局を有する代わ
りに、該網以外の他の有線または無線通信網の交換局を
用いて、通信ネットワークを構成していることがある。
特定無線通信網は、該通信網に属する移動局への着信時
におけるいわゆる追跡接続機能および一斉呼出し機能の
ために、いわゆる位置登録機能によって、該通信網に属
する全ての各移動局の現在位置を、位置制御局に登録さ
せている。
【0042】前記追跡接続機能は、以下の通りである。
前記通信相手の端末が、発呼側の端末として、特定無線
通信網に属するいずれか1つの移動局との間の通信を開
始しようとする場合、該発呼側の端末は、該通信網の通
信ネットワーク内のいずれか1つの最寄りの交換局に、
被呼側の端末である前記いずれか1つの移動局との回線
接続を要求する。前記発呼側端末の最寄りの交換局は、
前記被呼側の移動局の現在位置を前記位置制御局から取
得し、該現在位置に基づき、前記発呼側端末から該交換
局を経由し該被呼側移動局の最寄りの交換局までの回線
を接続する。前記移動局の最寄りの交換局は、該交換局
に接続される少なくとも1つの基地局に対して、前記回
線の着信を通知する。以上が追跡接続機能である。また
前記一斉呼出し機能は以下のとおりである。前記追跡接
続機能において、前記移動局の最寄りの交換局は、取得
された前記現在位置を含むいずれか1つの位置登録エリ
アを形成する複数の待受けエリアの基地局に、同時に前
記回線の着信を通知する。この結果前記位置登録エリア
内の全ての各基地局は、共通制御チャネルをそれぞれ用
い、該各基地局の待受けエリア内にある筈の前記被呼側
の移動局に対して、該移動局に対する呼出し信号を並行
してそれぞれ送信する。以上が一斉呼出し機能である。
【0043】特定無線通信網の移動局は、該移動局の現
時点の位置で受信可能な共通制御チャネルを用いて報知
される信号を、常に受信している。前記被呼側の移動局
は、該移動局に対する呼出し信号を受信した場合、該呼
出し信号に応答して、前記位置登録エリア内の全基地局
のうち、現時点の位置において最も受信状態の良い電磁
波を送信するいずれか1つの基地局を選び、該基地局に
呼出し信号の応答信号を送信する。この結果前記発呼側
端末を一端とする回線は、該端末の最寄りの交換局、前
記被呼側移動局の最寄りの交換局、該移動局が選択した
いずれか1つの基地局を順に経由して、該移動局に接続
される。これによって前記通信相手の端末と前記被呼側
の移動局との間の通信が可能になる。前記応答信号の送
信は、操作者が呼出し信号に応答したリンガ鳴動に応じ
て入力部13を操作した後に実行されてもよく、前記移
動局が操作者の操作に拘わらず自動的に実行してもよ
い。移動局のいわゆる自動着信は、たとえば移動局が留
守番電話機能を備えている場合に、行われる。
【0044】また特定無線通信網の各基地局は、前記位
置登録機能のために、前記共通制御チャネルを用いて、
予め定める位置登録情報を、たとえば周期的に、報知し
ている。任意の1つの基地局から報知された位置登録情
報は、該情報の報知元である前記基地局を識別するため
の基地局識別信号を含む。またたとえば或る1つの位置
登録エリア内の全基地局は、同一の位置登録情報を報知
していることがある。特定無線通信網の移動局は、前記
共通制御チャネルを用いて報知される位置登録情報を常
に受信し、受信された位置登録情報のうちの少なくとも
最新のもの、すなわち該移動局の現在位置を含む待受け
エリアの基地局からの位置登録情報を、メモリ15に記
憶させている。
【0045】本実施の形態では、通信端末装置1は、い
わゆる携帯電話(Personal DigitalCellar:以後「PD
C」と略称することがある)網の移動局と、いわゆるP
HS(Personal Handyphone System)の移動局とを、兼
ねているとする。また本実施の形態では、PDC網なら
びにPHS内の通信ネットワークの構成、およびPDC
網ならびにPHSにおける移動局と基地局間の通信シー
ケンスは、従来技術のPDC網ならびにPHSのものと
等しいとする。また以下の説明において、PHSおよび
PDC網にそれぞれ属する各基地局、該各基地局の待受
けエリア、該各基地局からの位置登録情報に、「PH
S」,「PDC」をそれぞれ冠することある。これらの
ことに基づき、本実施の形態では、無線部11,12は
2つあり、2つの無線部のうちの一方であるPHS無線
部11は、PHS基地局との間で無線通信を行うための
構成を含み、2つの無線部のうちの他方であるPDS無
線部12は、PDS基地局との間で無線通信を行うため
の構成を含むものとする。
【0046】図2は、本実施の形態の通信端末装置1の
制御部16における複数の無線部11,12の送信制御
処理を説明するためのフローチャートである。なお図2
では、電磁波を「電波」と記載していることがある。ま
た図2の説明では、1つの位置登録エリアが1つの基地
局の待受けエリアを含むとする。少なくとも制御部16
が動作可能な状態、たとえば動作のための電力が供給さ
れた状態でステップA1からステップA2に進み、複数
の無線部11,12のうちの少なくともが動作可能な状
態になった場合、たとえば動作のための電力供給が開始
された場合に、ステップA3に進む。
【0047】PHS無線部11は、ステップA3で、全
てのPHS基地局のうちの最寄りのもの、たとえば通信
端末装置1の現在位置を含むPHS待受けエリアを有す
るPHS基地局からのPHS位置登録情報を、受信す
る。受信されたPHS位置登録情報は、メモリ15に記
憶される。受信後、制御部16は、ステップA4で、受
信された最新のPHS位置登録情報に基づき、前記PH
S基地局に対する位置登録動作が必要か否かを判断す
る。前記PHS基地局に対する位置登録動作が必要ない
と判断される場合、ステップA4からステップA9に進
み、必要であると判断される場合、ステップA4からス
テップA5に進む。
【0048】前記位置登録動作の判断は、たとえば以下
の手順で行われる。制御部16は、繰返し実行されるス
テップA3の受信処理のうち最新の2回分の処理によっ
てそれぞれ受信された2つのPHS位置登録情報、すな
わちメモリ15に記憶されるPHS位置登録情報のうち
1回前のステップA3の処理で受信されたものと前記最
新のステップA3の処理で受信されたPHS位置登録情
報とを比較する。制御部16は、これら2つのPHS位
置登録情報が一致する場合に前記PHS基地局に対する
位置登録動作が必要ないと判断し、該2つのPHS位置
登録情報が異なる場合に該位置登録動作が必要であると
判断する。これは、通信端末装置1は、前者の場合に
は、前記2回の受信処理の間に、該受信処理のうちの古
いほうの実行時に存在したPHS位置登録エリア内だけ
を移動し該エリア外に移動していないが、後者の場合に
は、前記2回の受信処理の間に、前記実行時に存在した
PHS位置登録エリアから他のPHS位置登録エリアに
移動しているからである。以上がステップA4の詳細な
判断手順である。
【0049】制御部16は、ステップA5で、前記受信
された最新のPHS位置登録情報内の基地局ID、すな
わち通信端末装置1の最寄りのPHS基地局の基地局I
Dが、メモリ15内のPHSに関する予め定める全ての
電波送出禁止の基地局IDのうちの1つと一致するか否
かを判断する。一致する場合、制御部16は通信端末装
置1が無線の使用が規制されている場所にあると判断
し、この場合ステップA5からステップA6に進む。一
致しない場合、制御部16は通信端末装置1が無線の使
用が規制されていない場所にあると判断し、ステップA
5からステップA8に進む。
【0050】制御部16は、ステップA6で、通信端末
装置1内の全ての無線部11,12からの電磁波の送信
を全て禁止する。この結果全無線部11,12は、通信
内容を示すデータ信号の送信だけでなく、位置登録動作
のための位置登録要求の送信、および呼出し信号の応答
信号の送信も停止させる。これによって全無線部11,
12は、位置登録動作、および全通信相手の端末との通
信のための信号の送受動作を、全て停止させ、基地局か
らの信号の受信だけを行う。さらに制御部16は、ステ
ップA6で、電磁波の送信を禁止した旨を示すメッセー
ジを、表示部14に表示させる。
【0051】表示後、制御部16は、ステップA7で、
通信端末装置1が、前記無線の使用が規制されている場
所を含む前記PHS待受けエリアから、全PHS待受け
エリアのうちの前記場所を含むPHS待受けエリア以外
の他のPHS待受けエリアに移動するのを、待つ。ステ
ップA7の処理は、具体的には、ステップA3,A4の
処理と等しい。この結果制御部16は、最新の位置登録
情報内の基地局IDと、該情報よりも1回分古い位置登
録情報内の基地局IDとが一致する間、すなわち前記最
新の位置登録情報の基地局IDがステップA5で一致し
た電磁波送出禁止の基地局IDと一致する間、PHS無
線部11におけるPHS位置登録情報の受信処理と、制
御部16における該情報の比較処理を繰返し、該比較処
理において前記2つの基地局IDが一致しない場合、通
信端末装置7が前記他のPHS待受けエリアに移動した
と見なして、ステップA7の処理を終了する。終了後、
ステップA7からステップA3に戻る。
【0052】ステップA5で、最新の位置登録情報内の
基地局IDが、全ての電磁波送出禁止の基地局IDと一
致しない場合、制御部8は、ステップA8で、全ての無
線部11,12からの電磁波の送出を許可する。この結
果PHS無線部11は、位置登録要求を、共通制御チャ
ネルを用いて、前記最寄りのPHS基地局に対して送信
する。前記最寄りのPHS基地局が前記位置登録要求を
受信した後、PHSの通信ネットワークは、該位置登録
要求に基づき、該通信ネットワーク内の位置制御局、す
なわちいわゆるPHSサービス制御局に登録される該位
置登録要求を送信した通信端末装置1の現在位置を示す
位置情報を、更新する。またこの結果、全ての各無線部
11,12は、該各無線部が対応する無線通信網に属す
る最寄りの基地局からの回線の着信および該基地局への
回線の発信が可能になる。少なくとも位置登録要求送信
後、ステップA8からステップA9に進む。
【0053】ステップA9〜A14の処理は、ステップ
A3〜A8の処理と比較して、PHSに拘わる要素、す
なわちたとえばPHS基地局、PHS位置登録情報、P
HSに関する電磁波送出禁止の基地局ID、およびPH
S待受けエリアが、PDC網に拘わる要素、すなわちた
とえばPDC基地局、PDC位置登録情報、PDC網に
関する電磁波送出禁止の基地局ID、およびPDC待受
けエリアにそれぞれ置換えられている点が異なり、他は
等しいので、各ステップの詳細な説明は省略することが
ある。
【0054】PDC無線部12は、ステップA9で、全
PDC基地局のうちの最寄りのもの、たとえば通信端末
装置1の現在位置を含むPDC待受けエリアを有するP
DC基地局からのPDC位置登録情報を、受信する。受
信されたPDC位置登録情報は、メモリ15に記憶され
る。受信後、制御部16は、ステップA10で、受信さ
れた最新のPDC位置登録情報に基づき、前記PDC基
地局に対する位置登録動作が必要か否かを判断する。前
記判断の詳細な手順およびその理由は、たとえば、ステ
ップA4の判断手順およびその理由内のPHS位置登録
情報をPDC位置登録情報に置換えたものと、等しい。
前記PDC基地局に対する位置登録動作が必要ない場
合、ステップA10からステップA11に進み、必要で
ある場合、ステップA10からステップA3に戻る。
【0055】制御部16は、ステップA11で、前記受
信された最新のPHS位置登録情報内の基地局ID、す
なわち通信端末装置1の最寄りのPHS基地局の基地局
IDが、メモリ15内のPDCに関する予め定める全て
の電波送出禁止の基地局IDのうちの1つと一致するか
否かを判断する。一致する場合、制御部16は通信端末
装置1が無線の使用が規制されている場所にあると判断
し、この場合ステップA11からステップA12に進
む。一致しない場合、制御部16は通信端末装置1が無
線の使用が規制されていない場所にあると判断し、ステ
ップA11からステップA14に進む。
【0056】制御部16は、ステップA12で、ステッ
プA6と同様に、通信端末装置1内の全ての無線部1
1,12からの電磁波の送信を全て禁止する。これによ
って全無線部11,12は、位置登録動作、および全通
信相手の端末との通信のための信号の送受動作を、全て
停止させ、基地局からの信号の受信だけを行う。さらに
制御部16は、ステップA12で、ステップA6と同様
に、表示部14に、電磁波の送信を禁止した旨を示すメ
ッセージを、表示させる。
【0057】表示後、制御部16は、ステップA13
で、通信端末装置1が、前記無線の使用が規制されてい
る場所を含む前記PDC待受けエリアから、全PDC待
受けエリアのうちの前記場所を含むPDC待受けエリア
以外の他のPDC待受けエリアに移動するのを、待つ。
ステップA13の処理は、具体的には、ステップA9,
A10と同じ処理を、ステップA7におけるステップA
3,A4の処理と同様に繰返して、実現される。通信端
末装置7が前記他のPDC待受けエリアに移動した場
合、ステップA13の処理を終了して、ステップA3に
戻る。
【0058】ステップA11で最新の位置登録情報内の
基地局IDが全てのPDC網に関する電磁波送出禁止の
基地局IDと一致しない場合、制御部8は、ステップA
14で、ステップA8と同様に、全ての無線部11,1
2からの電磁波の送出を許可する。この結果PDC無線
部12は、位置登録要求を、共通制御チャネルを用い
て、前記最寄りのPDC基地局に対して送信する。前記
最寄りのPDC基地局が前記位置登録要求を受信した
後、PDCの通信ネットワークは、該通信ネットワーク
内の位置制御局、すなわちいわゆるホームメモリ局内の
該位置登録要求を送信した通信端末装置1の現在位置を
示す位置情報を、該位置登録要求に基づき更新する。ま
たこの結果、全ての各無線部11,12は、該各無線部
が対応する無線通信網に属する最寄りの基地局からの回
線の着信および該基地局への回線の発信が可能になる。
少なくとも位置登録要求送信後、ステップA14からス
テップA3に進む。
【0059】図2のフローチャートの送信制御処理のう
ち、ステップA3〜A14の処理は、全無線部11,1
2が動作を休止する状態になるまで、時間経過に伴っ
て、たとえば周期的に、1または複数回繰返される。全
無線部11,12が動作を休止する状態になった時点
で、前記送信制御処理が中途終了される。以上が、送信
制御処理の説明である。
【0060】上述の送信制御処理が行われる場合、全て
の各無線部11,12は、一旦ステップA8,A14の
うちのいずれか一方で電磁波の送信が許可された時点か
ら、ステップA6,A12のうちのいずれかで該送信が
禁止される時点までの期間、該各無線部11,12が対
応する無線通信網に属する最寄りの基地局からの回線の
着信および該基地局への回線の発信が可能になる。ゆえ
に全無線部11,12のうちの任意の1つは、前記期間
に、入力部13からの操作者の指示入力が与えられた場
合、または該無線部に対応する無線通信網に属する最寄
りの基地局からの呼出し信号が受信された場合、該入力
指示または呼出し信号に応答して、通信相手の端末との
間の通信のために、該最寄りの基地局との間で無線通信
を行う。
【0061】また前記送信制御処理において、ステップ
A7の処理が行われる間に、通信端末装置1が、PHS
待受けエリア以外の他の通信網の複数の待受けエリア、
たとえば複数のPDC待受けエリアを順次移動する場合
がある。この場合PDC無線部12は、前記各PDC待
受けエリア内の基地局からのPDC位置登録情報を無視
する。また同様に、ステップA13の処理が行われる間
に、通信端末装置1が、PDC待受けエリア以外の他の
通信網の複数の待受けエリア、たとえば複数のPHS待
受けエリアを順次移動する場合がある。この場合PHS
無線部11は、前記各PHS待受けエリア内の基地局か
らのPHS位置登録情報を無視する。これは、ステップ
A7,A13の処理がそれぞれ行われる間、通信端末装
置1は前記無線の使用が規制された場所を含むPHSお
よびPDC待受けエリア内にそれぞれ存在するので、該
PHSおよびPDC待受けエリアを出るまでは、他の無
線通信網における待受けエリアの出入りにかかわらず、
通信端末装置1からの全ての電磁波の送出を禁止する必
要があるためである。
【0062】以上のように、通信端末装置1は、全無線
部11,12のうちの少なくとも1つが動作可能状態で
ある状況下で、前記ステップA6,A12のうちのいず
れか一方で電磁波の送信が禁止された時点から、ステッ
プA8,A14のうちのいずれかで該送信が許可される
時点までの間、全無線部11,12からの電磁波の送信
が全て禁止される。この結果、前記状況下でかつ通信端
末装置1が無線の使用が制限された場所を含むいずれか
の無線通信網の待受けエリア内にいる場合、位置登録動
作に基づく電磁波の送信、たとえば位置登録要求の送信
が、自動的に停止される。またこの結果、通信端末装置
1が自動着信機能を備える場合に、該機能に基づく電磁
波の送信、たとえば呼出し信号の応答信号の送信が、自
動的に停止される。
【0063】これによって制御部16は、上述の場合
に、操作者が意識的に通信端末装置1に実行させる電磁
波の送信だけでなく、操作者が意識的に関与しない電磁
波の送信を、確実に停止することができる。したがっ
て、たとえば操作者が通信端末装置の全無線部11,1
2を休止状態にすることを忘れた場合、通信端末装置1
からの全ての電磁波の送信を確実に停止させることがで
きる。ゆえに前記無線の使用が規制されている場所にお
いて、通信端末装置1からの電磁波が、該場所に設置さ
れる精密電子機器、たとえば医療用の精密電子機器に影
響を与えることを、未然に防止することができる。
【0064】また制御部16は、位置登録情報内の基地
局IDに基づいて、全無線部11,12の電磁波の送信
を禁止するか否かを定めている。ゆえに通信端末装置1
を含む無線通信網の通信ネットワークは、従来技術の通
信ネットワークと同じ構成であればよい。この結果、前
記無線通信網の通信ネットワークに手を加えることな
く、上述の構成の通信端末装置を用いるだけで、前記電
磁波の送信制御が容易に実現される。さらにまた制御部
16は、ステップA6,A12で、電磁波の送信を禁止
した旨を示すメッセージを、表示部14に表示させてい
る。この結果操作者は、表示部14の表示内容を確認す
ることによって、現在電磁波の送信が禁止されているか
否か、すなわち通信端末装置を用いて通信が可能かどう
かを、容易に認識することができる。ゆえに通信端末装
置1が使い易くなる。
【0065】さらにまた制御部16は、複数の無線通信
網のうちのいずれか1つにおける最新の位置登録情報内
の基地局IDと、該いずれか1つの無線通信網における
前記電磁波送出禁止の基地局IDとが一致した場合、全
無線部11,12からの電磁波の送信を禁止する。また
一般的に、PHS待受けエリアの面積は、PDC待受け
エリアの面積よりも、狭い。これらのことに基づき、制
御部16は、PDC無線部12の電磁波の送信制御を、
PDC待受けエリア単位およびPHS待受けエリア単位
の両方で行うことができるので、PDC待受けエリア単
位だけと行う場合よりも、精密に前記送信制御を行うこ
とができる。
【0066】本実施の形態の通信端末装置1は、本発明
の通信端末装置の例示であり、主要な動作が等しけれ
ば、他の様々な形で実施することができる。特に通信端
末装置1内部の部品の詳細な動作は、同じ処理結果が得
られれば、これに限らず他の動作によって実現されても
よい。またたとえば通信端末装置1は、PHSのための
無線部11とPDC網のための無線部12の代わりに、
他の無線通信網のための無線部を有していても良い。さ
らに通信端末装置1は、3つ以上の無線部を有していて
もよい。さらに通信端末装置1は、少なくとも、全無線
部のうちの少なくとも1つに対応する無線通信網におけ
る位置登録機能の位置登録情報内の基地局IDに基づ
き、全無線部の電磁波の送信制御を行う構成、たとえば
図2のフローチャートのステップA1〜A8だけを行う
構成、またはステップA1,A2,A9〜A14だけを
行う構成でももよい。さらに通信端末装置1は、全無線
部のうちの少なくとも1つに対応する無線通信網におけ
る位置登録機能の位置登録情報内の基地局IDに基づ
き、該無線部以外の他の無線部の電磁波の送信制御を行
う構成、たとえばPHSの位置登録機能に基づいてPD
C無線部11の送信制御を行う構成だけでもよく、その
逆の構成でも良い。
【0067】さらにまた前記通信端末装置は、各無線通
信網の基地局の基地局IDの代わりに、基地局と移動局
との間の無線通信の制御信号を用いても良い。また前記
無線通信網は、前記基地局IDの代わりに、各基地局か
ら、通信端末装置1を制御うための利用制限信号を出力
させ、通信端末装置1は、該利用制限信号に基づいて、
全無線部11,12の電磁波の送信制御を行っても良
い。さらにまた、通信端末装置1は、単一の無線部だけ
を有し、該無線部の電磁波の送信制御を、該無線部に対
応する位置登録機能における基地局IDを用いて行うだ
けの構成でもよい。また基地局との通信に用いられる電
磁波は、いわゆる電波に限らず、光でもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、通信
端末装置は、無線通信網の基地局との無線接続の制御に
用いられる基地局の識別番号に基づいて、電磁波の送信
を制御する。これによって前記通信端末装置を含む無線
通信網は、基地局を含む通信ネットワークの構成を、従
来技術の一般的な無線通信網の通信ネットワークと同じ
構成にしたまま、前記通信端末装置の電磁波の送信を、
電磁波の送信を禁止するべき場所で、自動的かつ確実に
抑制することができる。
【0069】第2の発明によれば、通信端末装置は、複
数の無線通信網にそれぞれ属する複数の基地局との間で
無線通信を行うための複数の送信手段を有し、かつ少な
くとも1つの基地局からの利用制御信号に基づいて、該
送信手段を制御する。この結果前記通信端末装置は、全
無線通信網のうちの前記少なくとも1つの基地局が属す
る無線通信網以外の他の無線通信網の無線通信のための
電磁波の発信を、該少なくとも1つの基地局の利用制限
信号に基づき、前記禁止するべき場所で、確実かつ自動
的に禁止することができる。
【0070】また第3の発明によれば、前記通信端末装
置は、利用制限信号として、基地局の識別信号を用い
る。この結果前記通信端末装置を含む無線通信網は、基
地局を含む通信ネットワークの構成を、従来技術の一般
的な無線通信網の通信ネットワークと同じ構成にしたま
ま、前記通信端末装置からの電磁波の送信を、前記場所
で自動的かつ確実に抑制することができる。さらにまた
第4の発明によれば、前記通信端末装置は、受信された
基地局の識別番号と、予め記憶された識別番号とを比較
して、該比較結果に基づき、前記電磁波の送信を制御す
る。この結果前記通信端末装置は、前記識別信号に基づ
いた前記電磁波の送信の自動制御を、容易かつ確実に行
うことができる。
【0071】また第5の発明に従えば、通信端末装置
は、或る1つの無線通信網に属する基地局からの利用制
限信号に基づいて電磁波の送信を禁止した後、該無線通
信網に属する基地局からの利用制限信号に基づいて該電
磁波の送信が許容されるまで、残余の無線通信網の基地
局からの利用制限信号を、無視する。この結果前記電磁
波の送信制御を、確実に行うことができる。さらにまた
第6の発明によれば、前記通信端末装置を含む前記複数
の無線通信網の待受け領域は、大きさが相互に異なる。
この結果前記通信端末装置は、たとえば或る1つの無線
通信網の待受け領域の面積が前記他の無線通信網の待受
け領域未満であるならば、前記他の無線通信網の基地局
に対する電磁波の送信を、より細かく制御することがで
きる。
【0072】また第7の発明によれば、前記通信端末装
置は、全送信手段の電磁波の送信が許容されているか否
か示す送信状態表示手段をさらに含む。この結果前記通
信端末装置の操作者は、現時点で通信端末装置を用いた
通信が可能であるか否かを、容易に認識することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態である通信端末装置1
の電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】 通信端末装置1内の制御部16における電磁
波の送信制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 通信端末装置 11 PHS無線部 12 PDC無線部 13 入力部 14 表示部 15 メモリ 16 制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める1または複数の待受け領域を
    それぞれ有し、かつ該待受け領域内に存在する通信端末
    装置との無線接続の制御のために相互に異なる予め定め
    る識別信号をそれぞれ送信する1または複数の基地局
    と、無線接続が可能な通信端末装置において、 前記待受け領域内に電磁波の送出を禁止するべき地点を
    含む基地局からの識別番号を予め記憶する識別番号記憶
    手段と、 前記全基地局のうちの少なくとも1つの基地局からの識
    別信号を受信する識別信号受信手段と、受信された識別
    番号が、前記識別番号記憶手段に記憶されているか否か
    を判定する識別番号判定手段と、 少なくとも前記基地局へ電磁波を送信するための送信手
    段と、 前記受信された識別信号が前記識別番号記憶手段に記憶
    されていると判定された場合、前記送信手段からの電磁
    波の送信を禁止する送信制御手段とを含むことを特徴と
    する通信端末装置。
  2. 【請求項2】 相互に異なる複数の無線通信網にそれぞ
    れ属し、かつ予め定める待受け領域をそれぞれ有する複
    数の基地局であって、さらに電磁波の送信制御のための
    予め定める利用制限信号をそれぞれ送信する複数の基地
    局と、無線接続が可能な通信端末装置において、 少なくとも1つの無線通信網に属する基地局からの利用
    制限信号を受信する利用制限信号受信手段と、 少なくとも前記複数の無線通信網にそれぞれ属する複数
    の基地局への電磁波を送信するための送信手段と、 受信された利用制限信号のうちの少なくとも1つが電磁
    波の送信の禁止を示すものである場合、前記送信手段か
    ら全ての基地局への電磁波の送信を禁止する送信制御手
    段とを含むことを特徴とする通信端末装置。
  3. 【請求項3】 前記利用制限信号は、各基地局が有する
    待受け領域内に存在する無線通信端末との無線接続の制
    御のための該各基地局の識別信号であることを特徴とす
    る請求項2記載の通信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記待受け領域内に電磁波の送出を禁止
    するべき地点を含む基地局の識別信号を予め記憶する識
    別番号記憶手段と、 前記利用制限信号受信手段によって受信された識別番号
    が、前記識別番号記憶手段に記憶されているか否かを判
    定する識別番号判定手段とをさらに含み、 前記送信制御手段は、前記受信された識別信号のうちの
    少なくとも1つが前記識別番号記憶手段に記憶されてい
    ると判定された場合、前記少なくとも1つの受信された
    利用制限信号が電磁波の送信の禁止を示すと見なすこと
    を特徴とする請求項3記載の通信端末装置。
  5. 【請求項5】 前記送信制御手段は、前記電磁波の送信
    禁止後、前記少なくとも1つの受信された利用制限信号
    を送信した基地局が属する無線通信網にさらに属する基
    地局からの利用制限情報が前記利用制限情報受信手段に
    よって受信され、かつ該利用制限信号が前記電磁波の送
    信の許容を示す場合だけ、前記送信手段からの電磁波の
    送信を許容することを特徴とする請求項2記載の通信端
    末装置。
  6. 【請求項6】 相互に異なる無線通信網にそれぞれ属す
    る前記複数の基地局がそれぞれ有する複数の待受け領域
    は、同一の地点を含みかつ面積が異なることを特徴とす
    る請求項2記載の通信端末装置。
  7. 【請求項7】 前記送信手段からの電磁波の送信状態を
    表示するための送信状態表示手段をさらに含み、 前記送信制御手段は、前記送信手段からの電磁波の送信
    を禁止しているか否かを、前記送信状態表示手段に表示
    させることを特徴とする請求項1または2記載の通信端
    末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009517901A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 低電力伝送モードを有する方法、基地局、及びモバイル端末
JP2009124356A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Ntt Docomo Inc 携帯端末の着信通知設定制御方法、携帯端末および移動通信システム

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