JP2000165747A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JP2000165747A
JP2000165747A JP10338053A JP33805398A JP2000165747A JP 2000165747 A JP2000165747 A JP 2000165747A JP 10338053 A JP10338053 A JP 10338053A JP 33805398 A JP33805398 A JP 33805398A JP 2000165747 A JP2000165747 A JP 2000165747A
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scanning
ray
circuit
scanning line
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Yasukuni Yamane
康邦 山根
Shiro Oikawa
四郎 及川
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Shimadzu Corp
Sharp Corp
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Shimadzu Corp
Sharp Corp
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computed tomography [CT]
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号読み出し回路を複雑化することなく、走
査線の電圧遷移時の信号線側の電荷変動量の増加を抑制
し、優れた信号雑音比を得る。 【解決手段】 走査線駆動回路は、走査線の順次走査機
能だけでなく、飛越し走査機能も備えている。例えば高
速撮像やリアルタイムでの撮像が要求される透視モード
の場合には、走査線駆動回路は、走査線を例えば1本お
きに飛越し走査する。飛越し走査では、順次走査の場合
と同様に走査線が1本単位で走査されるので、複数本の
走査線が同時走査される従来のように、走査線電圧遷移
時に信号線側で電荷変動量が増加するようなことはな
い。したがって、走査線のゆらぎに起因する雑音の増加
も起こらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体を透過した
X線量に基づいて、被検体のX線像を電気的な画像信号
に変換するX線撮像装置に関するものであり、特に、リ
アルタイム撮像及び高速動作が可能なX線撮像装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、医用診断の分野においてX線
像を可視化する手段として、フィルムを利用した撮像装
置やイメージインテンシファイア方式の撮像装置等が使
用されてきているが、近年、これらに置き換わる新しい
撮像装置として、フラットパネル型のX線撮像装置の開
発が活発化しており、一部、臨床試験が既に始められて
いる。
【0003】このフラットパネル型X線撮像装置は、ア
クティブマトリクス型液晶表示装置に用いられている大
面積薄膜トランジスタ・アレイ技術と、X線を電気信号
に変換するX線変換膜技術とを組み合わせたフラットパ
ネル型X線検出器をキーデバイスとして用いるものであ
り、従来のX線撮像装置に比べて種々の利点を有してい
る。すなわち、従来のフィルム方式の撮像装置と比べ
て、撮像結果を即時に画像信号に変換してディスプレイ
に表示したりプリンタに出力することができる上に、デ
ジタル画像処理を用いた画質改善や診断支援が可能であ
り、デジタル画像情報として蓄積、伝送することも容易
である。また、従来のイメージインテンシファイア方式
の撮像装置に比べて、大幅な薄型化が実現できる上、大
面積で高解像度のX線画像を得ることが可能となる。
【0004】以下、上記フラットパネル型X線撮像装置
の構成及び動作原理について説明する。尚、フラットパ
ネル型X線検出器の具体的な構造や特性は、例えば、 ・Denny L Lee, et al. “A new digital detector for
projectionradiography ", SPIE, vol.2432, pp237-24
9, 1995 ・Wei Zhao, et al.“A flat panel detector for digi
tal radiologyusing active matrix readout of amorph
ous selenium ", SPIE,vol.2708, pp523-531, 1996 等の文献に詳しく述べられている。
【0005】図18は、フラットパネル型X線検出器を
用いた従来のX線撮像装置の一例を示している。上記X
線撮像装置は、X線発生器51と、フラットパネル型X
線検出器52と、制御装置53と、操作卓54と、画像
処理装置55と、表示装置56と、プリンタ装置57と
で構成されている。
【0006】X線発生器51から放射されたX線は、被
検体58を透過し、フラットパネル型X線検出器52に
入射する。入射したX線は、フラットパネル型X線検出
器52にて、入射したX線量に応じて2次元的な電荷量
分布に変換され、さらにデジタル画像信号に変換されて
順次出力される。このデジタル画像信号は、画像処理装
置55にて階調補正等の画像処理が施され、表示信号と
して表示装置56に送られて可視化(表示)される。ま
た、上記のデジタル画像信号は、必要に応じてプリンタ
装置57に送られてプリント出力される。尚、図示はし
ないが、デジタル画像データを画像蓄積装置に蓄積した
り、遠隔地に転送したりすることも可能である。
【0007】尚、操作卓54には、オペレータがX線の
照射開始タイミングを指示するためのスイッチ等が装備
されており、この操作によりX線撮像が開始される。ま
た、制御装置53によって、全体的なシーケンス及びタ
イミングの制御が行われる。
【0008】ところで、フラットパネル型X線検出器5
2の変換方式は、X線を変換層で電荷に直接変換する直
接変換方式と、シンチレータを用いてX線を一旦光に変
換し、この光信号をフォトダイオードで電気信号に変換
する間接変換方式(例えば特開昭62−2933号公
報、特公平6−28658号公報参照)との2つに大別
される。ここでは、説明の便宜上、直接変換方式につい
て以下に説明する。
【0009】図19は、上記フラットパネル型X線検出
器52の主要部の概略の構成を示している。多数の画素
61…はマトリクス状に配置されており、各画素61
は、後述するスイッチング素子としてのTFT72(図
21参照)を介して走査線SLj(j=1〜m;mは2
以上の整数)及び信号線DLi(i=1〜n;nは2以
上の整数)と接続される。各走査線SLjは、走査線駆
動回路62と接続されている一方、各信号線DLiは、
信号読み出し回路63と接続されている。走査線駆動回
路62及び信号読み出し回路63は、タイミング制御回
路64によって制御される。
【0010】尚、走査線駆動回路62としては、一般の
液晶表示装置に使用されているゲートドライバIC(In
tegrated Circuit)を用いることができる。一方、信号
読み出し回路63は、例えば図20に示すように、各信
号線DLiに対応して設けられ、電圧変換及び入力信号
の増幅を行うプリアンプ65と、各プリアンプ65から
の出力を逐次後段のA/D変換器67にスイッチングす
るマルチプレクサ66と、マルチプレクサ66からのア
ナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変
換器67とで構成される。
【0011】図21は、フラットパネル型X線検出器5
2(図18参照)の画素61の断面構造の一例を模式的
に示しており、図22は、画素61の等価回路を示して
いる。図21に示すように、画素61は、ガラス基板7
1の上に形成されるTFT(Thin Film Transistor)7
2や蓄積容量(Cs)73等を含んで構成されている。
【0012】TFT72は、走査線SLjに接続された
ゲート電極74と、ゲート電極74を覆うように形成さ
れるゲート絶縁膜75と、ゲート絶縁膜75上に形成さ
れたソース電極76及びドレイン電極77とからなって
いる。ソース電極76は、信号線DLiに接続されてい
る一方、ドレイン電極77は、画素電極78に接続され
ている。
【0013】蓄積容量73は、画素電極78と、バイア
ス電源79の負端子と接続された下部共通電極80とが
絶縁膜81を介して対向する構造となっている。また、
ソース電極76、ドレイン電極77及び画素電極78を
覆うように電荷阻止層82が形成されている。
【0014】TFT72及び蓄積容量73からなるTF
Tマトリクスは、アクティブマトリクス型液晶表示装置
を製造する過程で形成されるTFT基板をそのまま転用
することが可能である。例えば、アモルファスシリコン
(a−Si)TFT液晶表示装置に用いられるTFT基
板は、走査線、信号線、蓄積容量等を備えた構造となっ
ており、若干の変更でフラットパネル型X線検出器52
のTFTマトリクスとして使用することができる。
【0015】また、各画素61には、TFT72及び蓄
積容量73を覆うように、光導電膜83、誘電体層8
4、及び、バイアス電源79の正端子と接続された上部
共通電極85が順に形成されており、画素容量Cp(図
22参照)が構成されている。光導電膜83を構成する
材料としては、X線を吸収して電荷に変換する効率が高
い半導体材料が用いられ、例えば上記文献では、真空蒸
着法によって300〜600μmの厚さに形成されるア
モルファスセレニウム(a−Se)膜が用いられてい
る。
【0016】次に、上記構成のフラットパネル型X線検
出器52の動作について、以下に説明する。
【0017】光導電膜83に入射したX線は、光導電膜
83中で吸収され、X線量に応じて電荷に変換される。
光導電膜83と蓄積容量73とは、構造上、電気的に直
列に接続された容量を形成するので、バイアス電源79
によって上部共通電極85と下部共通電極80との間に
バイアス電圧を印加することにより、発生した電荷(電
子、正孔)はそれぞれ極性の異なる電極に移動し、これ
によって蓄積容量73には所定の電荷が蓄積される。
尚、このことから、光導電膜83及び蓄積容量73は、
被検体58(図18参照)を透過したX線を電荷量に変
換して蓄積するX線検出素子を構成している。
【0018】蓄積容量73に蓄積された電荷について
は、TFT72をオン状態にするのに十分な電圧を走査
線SLjに与えることにより、信号線DLiを介して外
部に取り出すことができる。したがって、図19に示す
ように、走査線駆動回路62を用いて走査線SLjを線
順次走査することにより、全画素61にわたる信号を得
ることが可能となる。各画素61から取り出された信号
は、信号線DLiの各列に接続された信号読み出し回路
63にて、それぞれ電圧変換、増幅、A/D変換され、
X線像の情報がデジタル画像信号として検出される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した画
像信号の読み出し動作は、フラットパネル型X線撮像装
置の目的により大きく2つに大別される。一つは、フラ
ットパネル型X線撮像装置がX線フィルムを利用した撮
像装置の置き換えを図ることを目的としている場合であ
り、もう一つは、フラットパネル型X線撮像装置がイメ
ージインテンシファイア方式のX線撮像装置の置き換え
を図ることを目的としている場合である。そこで、以下
では、前者の目的に対応する動作を撮影モード、後者の
目的に対応する動作を透視モードと呼ぶことにする。つ
まり、撮影モードでは、被検体の静止画像が得られる一
方、透視モードでは、被検体の動画像が得られることに
なる。
【0020】撮影モードでは、現状のX線フィルムと同
等以上に解像度が高く、低雑音でダイナミックレンジが
広いことが要求される。当モードの場合、照射するX線
量は、1フレーム当たり数mRと比較的多くてもよく、
また読み出し時間も数秒まで許されるので、当モードは
比較的容易に実現できる。
【0021】一方、透視モードでは、毎秒30フレーム
程度の高速な撮像が要求され、例えば、幼児の心臓の動
きや飲み下された造影剤の食道内での動きをリアルタイ
ムで撮像する必要がある。当モードの場合、X線被爆量
の関係から、被検体に照射できるX線量は1フレーム当
たり数十μR以下と少ない。したがって、透視モードで
は極めて高感度・低雑音の撮像を行う必要があり、撮影
モードに比べて実現が困難である。
【0022】そこで、透視モードを容易に実現するため
の対策として、デバイス面からは、X線変換効率の高い
光導電膜の開発や、光導電膜の厚膜化によるX線変換効
率の改善の試み等が現在行われている。
【0023】一方、駆動回路面からは、複数本の走査線
を同時に駆動することにより、解像度を犠牲にする代わ
りに信号量を増加させ、高速走査を行う提案が現在なさ
れている。複数本の走査線の同時駆動により、複数の画
素からの信号がそれぞれの信号線に取り出されることに
なるので、1本の走査線を駆動する場合より信号量は増
加する。例えば、各画素の蓄積容量に蓄積された電荷量
が等しいとすると、2本の走査線を同時駆動した場合
は、1本の走査線を駆動する場合の2倍の信号量が、3
本の走査線を同時駆動した場合は3倍の信号量が各信号
線に取り出されることになる。
【0024】ところが、実用上、複数の走査線を同時駆
動することには問題がある。すなわち、走査線と信号線
との間には寄生容量が存在するため、走査線の電圧が遷
移した際、この寄生容量を介して信号線側に大きな電荷
量の移動が起こるが、複数本の走査線を同時に駆動すれ
ば、同時駆動する走査線の本数に応じてこの影響が増大
してしまう。
【0025】この影響の大きさは、次のように見積もる
ことができる。走査線と信号線との間の寄生容量として
は、配線クロス部の寄生容量と、TFTのゲート・ソー
ス間及びゲート・ドレイン間の寄生容量とが主なもので
あり、合計すると、通常、0.02〜0.06pF程度
となる。また、走査線の駆動電圧としては、TFTを十
分にオン/オフするために振幅15〜25V程度を選ぶ
のが一般的である。したがって、1本の走査線の電圧遷
移による信号線側での電荷量の変動量は、0.3〜1.
5pC程度となる。この電荷変動量は、透視モードにお
いて1画素当たりに期待できる最大信号電荷量(せいぜ
い数〜数十fC)と比べて2桁近く大きい。
【0026】一方、40cm角程度の画面寸法で、1辺
当たり2000画素以上の画素を有するTFTアレイの
場合、一般的なプロセスを用いると、走査線の全長の抵
抗は10kΩ程度、容量は100pF程度となる。した
がって、走査線駆動回路からの距離に応じて走査線上の
駆動波形は異なったものとなり、走査線電圧遷移時の信
号線側での電荷量変動の過渡応答も、走査線駆動回路と
各信号線との距離に応じて異なったものとなる。このた
め、走査線駆動電圧の遷移による信号線側の電荷変動量
が増えると、走査線方向の不均一性が増大することにな
るため、この対策が必要となる。
【0027】以上に述べたように、複数の走査線を同時
駆動することは、これに付随した電圧変動を増加させる
ことになり、この対策として、信号読み出し回路におい
て、特別なオフセット調整を行ったり、信号サンプリン
グの時間を遅らせたりすることが必要となる。その結
果、回路が複雑化し、走査線電圧のゆらぎに起因する雑
音が増加することにもなる。
【0028】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、信号読み出し回路を複雑
化することなく、走査線の電圧遷移時の信号線側の電荷
変動量の増加を抑制することができると共に、優れた信
号雑音比を得ることができるX線撮像装置を提供するこ
とにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るX
線撮像装置は、上記の課題を解決するために、X線を被
検体に照射するX線照射手段と、2次元的に配列され、
上記被検体を透過したX線を電荷量に変換して蓄積する
X線検出素子と、各X線検出素子に対応して設けられる
スイッチング素子と、上記スイッチング素子を走査線を
介して行ごとに駆動する走査線駆動回路と、上記X線検
出素子から上記スイッチング素子を介して信号線に出力
される電荷信号を列ごとに読み出し、画像信号として出
力する信号読み出し回路とを備え、X線の照射によって
被検体を撮像するX線撮像装置において、上記走査線駆
動回路は、被検体の撮像モードに応じて、走査線の順次
走査と、走査線の少なくとも1本おきの飛越し走査とを
使い分け、上記スイッチング素子を駆動することを特徴
としている。
【0030】上記の構成によれば、X線照射手段によっ
て被検体にX線が照射されると、上記X線は被検体を透
過して、2次元配列された各X線検出素子に到達し、各
X線検出素子にて電荷量に変換される。そして、走査線
駆動回路が、各X線検出素子に対応するスイッチング素
子を走査線を介して行ごとに駆動することにより、各X
線検出素子からの電荷信号がスイッチング素子及び信号
線を介して信号読み出し回路に読み出され、信号読み出
し回路から画像信号として出力される。
【0031】上記撮像モードとしては、例えば静的な被
検体を撮像する撮影モードと、動的な被検体を撮像する
透視モードとがある。ここで、走査線駆動回路は、被検
体の撮像モードに応じて、走査線の順次走査と、走査線
の少なくとも1本おきの飛越し走査とを使い分け、スイ
ッチング素子を駆動するので、例えば高速撮像やリアル
タイムでの撮像が要求される透視モードの場合には、走
査線の飛越し走査によりスイッチング素子を駆動するこ
とが可能となる。
【0032】これにより、透視モードの場合、従来では
複数本の走査線の同時走査によってスイッチング素子を
駆動していたので、同時走査される走査線の本数に応じ
て走査線電圧遷移時の信号線側の電荷変動量が増加して
いたが、上記の飛越し走査では走査線が1本単位で走査
されるので、上記電荷変動量は順次走査時と同様であ
り、上記従来のように増加することはない。
【0033】したがって、走査線電圧遷移時の電荷変動
量の増加は、走査線のゆらぎに起因する雑音の増加にも
つながるが、上記構成によれば、上記電荷変動量の増加
を抑えることができるので、そのような雑音の増加も抑
えることができる。つまり、信号読み出し回路を複雑化
することなく、走査線の電圧遷移時の信号線側の電荷変
動量の増加を抑制して、優れた信号雑音比を得ることが
できる。
【0034】請求項2の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
上記X線照射手段は、走査線の飛越し走査時には、被検
体に対して連続的にX線を照射することを特徴としてい
る。
【0035】走査線の飛越し走査時に被検体に対してX
線を例えばパルス照射すると、走査線の位置によってX
線の照射時間が異なる事態が発生するのを回避するた
め、パルス照射のタイミングと信号読み出しのための走
査タイミングとが重ならないようにする必要がある。こ
の場合、1フレームの周期が上記両タイミングのずれ分
だけ長くなる。
【0036】しかし、被検体に対してX線を連続照射す
る場合は、どの位置の走査線に対してもX線の照射時間
は同じであり、上記のような措置を採る必要はない。し
たがって、上記構成によれば、X線をパルス照射する場
合に比べて1フレームの周期の短縮化を図ることができ
る。
【0037】請求項3の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1または2の構成に
おいて、上記信号読み出し回路は、入力される電荷信号
の積分回路を備えていることを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、信号読み出し回路に
読み出される信号が微小であっても、高感度で検出する
ことができる。
【0039】請求項4の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項3の構成において、
上記信号読み出し回路は、上記積分回路からの入力信号
の増幅率を上記撮像モードに応じて切り替える増幅率切
替回路を備えていることを特徴としている。
【0040】撮影モードと透視モードとでは、1フレー
ム当たりのX線量が2桁程度違うことが分かっており、
このため、得られる信号量にも2桁程度の差が生じる。
そこで、上記構成のように増幅率切替回路を設けて入力
信号の増幅率を撮像モードに応じて切り替えることによ
り、増幅率切替回路から後段での処理を、撮像モードに
応じて精度良く行わせることができる。
【0041】請求項5の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれ
かの構成において、上記信号読み出し回路は、信号線の
複数本ごとに入力信号を加算処理する加算処理回路を備
えていることを特徴としている。
【0042】相関性のある入力信号(電圧)を加算処理
すると、入力信号はほぼ2倍になり、相関性のないもの
を加算処理したときに比べ、確実に増加する。したがっ
て、上記構成によれば、加算処理回路を設けることによ
り、信号雑音比を改善することができる。
【0043】請求項6の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし5のいずれ
かの構成において、上記走査線駆動回路は、各走査線の
両端部にそれぞれ設けられていることを特徴としてい
る。
【0044】上記の構成によれば、各走査線は実質的に
真ん中で分割されて、各走査線駆動回路によって両側か
ら駆動されると考えることができる。この場合、走査線
の抵抗及び容量はそれぞれ分割前の1/2になるので、
抵抗と容量との積で表される時定数は、実質的には分割
前の1/4になる。これにより、走査線上の駆動波形の
なまりを大幅に抑えて、均一な信号読み出しを行うこと
ができる。その結果、X線検出素子の数(画素数)を増
加させても、低雑音で高速の信号読み出しを実現するこ
とができる。
【0045】請求項7の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし6のいずれ
かの構成において、各信号線は、略中央部でそれぞれ分
割されており、分割された信号線は、それぞれ別々の信
号読み出し回路と接続されていることを特徴としてい
る。
【0046】上記の構成によれば、分割された信号線の
抵抗及び容量は、分割前の1/2となり、抵抗と容量と
の積で表される時定数は、実質的には分割前の1/4に
なる。すると、信号線上の電荷信号が信号読み出し回路
に移動する時間が短くなると共に、走査線の電圧が遷移
してから信号をサンプリングするまでの時間も短くな
る。これにより、X線検出素子の数(画素数)を増加さ
せても、低雑音で高速の信号読み出しを実現することが
できる。尚、上記構成を請求項6の構成と組み合わせた
場合には、より一層その効果を高めることができる。
【0047】請求項8の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし7のいずれ
かの構成において、上記飛越し走査時に読み出された信
号に対して動き適応型走査線補間処理を行う画像処理装
置をさらに備えていることを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、画像処理装置による
動き適応型走査線補間処理により、動画部で画質劣化の
少ない画像を得ることができる。
【0049】請求項9の発明に係るX線撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし7のいずれ
かの構成において、上記飛越し走査時に読み出された信
号に基づいて得られる現在のフレーム画像と前フレーム
画像とを重み付き加算することによりフレーム画像を更
新する画像処理装置をさらに備えていることを特徴とし
ている。
【0050】上記の構成によれば、画像処理装置が時間
軸方向のフレーム画像の重み付き加算処理を行うことに
より、静止画部の雑音の低減を図ることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図1ないし図13に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0052】図2は、本発明に係るX線撮像装置の概略
の構成を示している。同図に示すように、上記X線撮像
装置は、X線発生器1(X線照射手段)と、フラットパ
ネル型X線検出器2(以下では、単にX線検出器2と記
載する)と、制御装置3と、操作卓4と、画像処理装置
5と、表示装置6と、プリンタ装置7とで構成されてい
る。
【0053】尚、同図では、本発明のX線撮像装置が従
来のX線撮像装置と見かけ上同一に見えるが、X線検出
器2が飛越し走査に基づく高速読み出し動作を行う点が
本発明の大きな特徴であり、従来との大きな相違点であ
る。尚、この点については後述する。
【0054】X線発生器1は、X線を発生させると共に
被検体8にX線を照射するものである。X線検出器2
は、被検体8を透過したX線を受け、X線量に応じた電
気信号を画像処理装置5に送出する。尚、このX線検出
器2の詳細な構成については後述する。
【0055】制御装置3は、操作卓4からの入力指示に
基づいて装置の全体的なシーケンス及びタイミングの制
御を行うものである。操作卓4は、オペレータがX線の
照射開始タイミングを指示するためのスイッチ等を具備
しており、この操作卓4の操作により被検体8に対する
X線撮像が開始されることになる。
【0056】画像処理装置5は、X線検出器2から送ら
れる画像信号に対して階調補正等の画像処理を施し、表
示装置6又はプリンタ装置7に送る。尚、画像処理装置
5は、X線検出器2の高速読み出し動作に対応した画像
処理機能を備えているのは勿論のことであるが、その詳
細については後述の実施の形態6で説明する。
【0057】表示装置6及びプリンタ装置7は、画像処
理装置5から送られる画像データに応じた画像を、X線
検出器2にて撮像した撮像画像として表示又はプリント
出力する。
【0058】したがって、オペレータが操作卓4を操作
し、X線撮像の開始指示を入力すると、制御装置3は、
この指示に基づいて、X線発生器1を起動させ、X線発
生器1から被検体8にX線を照射させる。このX線が被
検体8を透過し、X線検出器2に入射すると、上記X線
はX線検出器2にてX線量に応じた電気的な画像信号に
変換される。この画像信号は、画像処理装置5に送られ
て階調補正等の画像処理が施され、その後、表示装置6
及び/又はプリンタ装置7に送られる。表示装置6で
は、入力された画像データに応じた画像が表示される一
方、プリンタ装置7では上記画像データに対応した画像
が必要に応じてプリント出力される。
【0059】次に、上記X線検出器2の詳細な構成につ
いて、以下に説明する。
【0060】図3は、X線検出器2の概略の構成を示し
ている。同図に示すように、X線検出器2は、マトリク
ス状に配置される複数の画素11…を有している。各画
素11は、スイッチング素子としてのTFT(図示せ
ず)のゲート電極を介して走査線SLj(j=1〜m;
mは2以上の整数)と接続されていると共に、上記TF
Tのソース電極を介して信号線DLi(i=1〜n;n
は2以上の整数)と接続されている。
【0061】尚、X線検出器2の各画素11の構造及び
等価回路は、図21及び図22で示した従来と同じであ
り、ここではその図示及び説明を省略する。画素部の上
記スイッチング素子として、従来と同様にアモルファス
シリコン(a−Si)TFTを用いることにより、十分
なオン特性及びオフ特性を得ることができる。
【0062】尚、各画素11が備える光導電膜及び蓄積
容量は、被検体8(図2参照)を透過したX線を電荷量
に変換して蓄積する、特許請求の範囲に記載のX線検出
素子を構成している。
【0063】図3に示すように、各走査線SLjは、走
査線駆動回路12と接続されている一方、各信号線DL
iは、信号読み出し回路13と接続されている。走査線
駆動回路12により、各TFTは、対応する走査線SL
jを介して行ごとに駆動される。また、信号読み出し回
路13により、上記X線検出素子からTFTを介して信
号線DLiに出力される電荷信号は、列ごとに電圧変換
されて読み出される。走査線駆動回路12及び信号読み
出し回路13は、タイミング制御回路14によって制御
される。
【0064】信号読み出し回路13としては、基本的に
は従来の技術が適用できるが、本実施形態の信号読み出
し回路13は、図4に示す構成となっている。すなわ
ち、信号読み出し回路13は、プリアンプ15…(積分
回路)と、増幅回路16(増幅率切替回路)と、マルチ
プレクサ17…と、A/D変換器18…と、バッファメ
モリ19とで構成されている。
【0065】プリアンプ15…は、各信号線DLiに対
応して設けられ、電圧変換及び入力信号の増幅を行うも
のであり、図5に示すように、オペアンプ20とフィー
ドバック容量Cfとで構成されている。オペアンプ20
の反転入力端子は各信号線DLiからの入力となってお
り、非反転入力端子はオフセット調整電圧Vbsの入力
となっている。フィードバック容量Cfは、オペアンプ
20の反転入力端子と出力端子との間に設けられてい
る。
【0066】このような構成により、オペアンプ20に
入力される電荷Qは全てフィードバック容量Cfに蓄え
られ、電圧V(=Q/Cf)に変換されて出力される。
これにより、微小な電荷信号でも高感度で検出すること
ができる。
【0067】また、各プリアンプ15は、フィードバッ
ク容量Cfと並列に設けられるスイッチSを備えてお
り、スイッチSをONすることによってプリアンプ15
をリセットできるようになっている。
【0068】図4に示す増幅回路16は、プリアンプ1
5…からの出力をさらに増幅するものであり、ゲイン切
り替え可能な構成となっている。このように増幅回路1
6をゲイン切り替え可能な構成としたのは、以下の理由
によるものである。
【0069】増幅回路16の後段に設けられるA/D変
換器18…の入力電圧範囲は、例えば0〜1V、0〜2
V、0〜5V等が一般的であり、A/D変換器18…は
この範囲内の入力電圧に対してA/D変換を行う。一
方、1フレーム当たりのX線量は、撮影モードで平均3
00μR程度、透視モードで平均1μR程度であり、信
号量はX線量にほぼ比例することから、上記両モード間
では、得られる信号量に2桁程度の差が生じる。したが
って、各モードごとにA/D変換を精度良く行うために
は、各モードに応じてA/D変換器18…の入力電圧を
調整する必要がある。
【0070】そこで、プリアンプ15…からの出力を、
ゲイン切り替え可能な増幅回路16を介してA/D変換
器18…に入力することにより、増幅回路16での入力
電圧のゲイン調整によって、入力電圧をA/D変換器1
8…の各モードに対応する入力電圧範囲内に合わせ込む
ことができる。したがって、ゲイン切り替え可能な増幅
回路16をマルチプレクサ17…の前段に挿入すること
により、撮影モードと透視モードとを両立させる、つま
り、上記両モードともに精度良く実現することができ
る。
【0071】マルチプレクサ17…は、増幅回路16を
介して得られる複数のプリアンプ15…からの出力を、
逐次A/D変換器18…にスイッチングするものであ
り、本実施形態では例えばk個(kは2以上の整数)設
けられている。また、A/D変換器18…は、マルチプ
レクサ17…からのアナログ画像信号をデジタル画像信
号に変換するものであり、各マルチプレクサ17に対応
してk個設けられている。
【0072】ここで、図20に示した従来の構成では、
信号線DL1〜DLnからの信号を1個のA/D変換器
67だけを使ってA/D変換するので、一定時間内に変
換を終了させるためには、A/D変換器67を高速変換
可能なもので構成することが不可欠である。
【0073】しかし、図4に示す本実施形態の構成で
は、k個のA/D変換器18…を用いてA/D変換を並
列して行うため、1個のA/D変換器18における変換
速度は、図20の構成の1/kで済む。この場合、各マ
ルチプレクサ17には、それぞれn/k個のアンプの出
力信号が入力され、逐次、次段のA/D変換器18にス
イッチングされることになる。
【0074】したがって、マルチプレクサ17…及びA
/D変換器18…を従来とは異なり複数設けることによ
り、A/D変換器18…を特殊なもの(高速変換可能な
もの)で構成しなくても、A/D変換器18…全体での
変換速度を従来よりも短縮することができるので、特に
透視モードにおける高速処理にも容易に対応することが
できる。
【0075】バッファメモリ19は、各A/D変換器1
8から得られる各デジタル画像信号を再構成する(複数
の入力信号を1個にまとめる)ものである。ここで、図
6に示すように、1段目のマルチプレクサ17に入力さ
れる信号をそれぞれ1、2、3、…n/k、2段目のマ
ルチプレクサ17に入力される信号をそれぞれn/k+
1、n/k+2、n/k+3、…2n/k、3段目のマ
ルチプレクサ17に入力される信号をそれぞれ2n/k
+1、2n/k+2、2n/k+3、…3n/kとして
以下同様にk段目のマルチプレクサ17まで、入力され
る信号に序数を付けると、本実施形態では、1行分のデ
ータ(nワード)がk個に分割して処理されるので、
〔1,n/k+1,2n/k+1,3n/k+1,
…〕、〔2,n/k+2,2n/k+2,3n/k+
2,…〕、…の順番で各信号が各A/D変換器18にて
A/D変換され、バッファメモリ19(図4参照)に蓄
積されていく。尚、上記の〔 〕は、〔 〕内の信号が
各A/D変換器18にて同時に変換されることを意味す
る。したがって、最終的に1行分のデータを出力する際
には、バッファメモリ19は、各信号(データ)の読み
出し順を変えて、1行分のデータを順番に並び変え、画
像信号として出力することになる。
【0076】次に、本発明の特徴である走査線駆動回路
12の構成と動作について以下に説明する。本発明の走
査線駆動回路12が、順次走査の機能だけでなく飛越し
走査の機能を備えている点で従来と大きく違うことは前
述の通りである。走査線駆動回路12は、図7に示すよ
うに、シフトレジスタ21と、複数のAND回路22…
と、レベルシフタ23と、各走査線SLjを駆動するた
めの出力バッファ24等で構成されている。
【0077】シフトレジスタ21は、タイミング制御回
路14から入力されるスタートパルスSP及びクロック
CLKに基づいて、各行の走査タイミングを生成する。
AND回路22…は、各行に対応して設けられ、シフト
レジスタ21からの出力と、走査線駆動回路12からの
出力を有効にさせるためのGON信号との論理積を取
り、レベルシフタ23に出力する。レベルシフタ23
は、各AND回路22からの出力(電圧)を、ロジック
レベルから走査線を駆動するのに必要なレベルに変換す
る。
【0078】ここで、図1は、例えば第1フィールドで
奇数番目の走査線SLjを順に走査し、第2フィールド
で偶数番目の走査線SLjを順に走査し、第1フィール
ドと第2フィールドとで1フレームに対応する全走査線
SLjを走査する場合の走査タイミングを示し、図8
は、1フレームに対応する走査線SLjを1本ずつ順次
走査する場合の走査タイミングを示している。上記構成
の走査線駆動回路12は、撮影モードにおいては例えば
図8に示す順次走査を行い、透視モードにおいては必要
に応じて例えば図1に示す飛越し走査を行うようになっ
ている。これらの各走査に必要なタイミングは、上述の
タイミング制御回路14によって生成される。
【0079】尚、飛越し走査を行う場合、上記とは逆
に、第1フィールドで偶数番目の走査線SLjを走査
し、その後、第2フィールドで奇数番目の走査線SLj
を走査してもよいことは勿論のことである。図1は、m
が偶数の場合を示している。
【0080】尚、一般の液晶表示装置に使用されるゲー
トドライバICは、通常、順次走査で使用されるため、
図1に示すような飛越し走査を行うことは考慮されてい
ない。しかし、出力禁止機能を持つゲートドライバIC
であれば、与える信号を工夫することによって必要な駆
動波形を得ることが可能である。
【0081】走査線駆動回路12による上記の飛越し走
査は、タイミング制御回路14の制御により、例えば図
9に示す各種タイミングで行われる。同図に示すよう
に、クロック信号として等間隔ではないパルス信号であ
るクロックCLKをシフトレジスタ21に入力し、さら
に例えばクロックCLKの2パルスごとにGON信号を
各AND回路22に与えることにより、飛越し走査に適
した出力信号を得ることができる。
【0082】尚、クロックCLKのパルスは等間隔であ
ってもよいが、この場合、無駄な時間が多くなり、飛越
し走査するメリットがなくなってしまう。すなわち、図
9の場合では、走査線SL1(SL3)の駆動波形が立
ち下がってから走査線SL3(SL5)の駆動波形が立
ち上がるまでの時間が必要以上に長くなり、順次走査し
た場合と同じになってしまう。これは、元々順次走査用
に設計された回路を用いて、飛越し走査の信号を作成し
ようとしていることに起因する。
【0083】また、GON信号を与える際のタイミング
を、クロックCLKの2パルスごととしたのは、本実施
形態では走査線1本おきの飛越し走査(走査線2本のう
ち1本を飛び越す走査)を行うからであり、この場合、
2パルスごとでないと所望の走査信号が得られないから
である。したがって、後述の実施の形態3で示すよう
に、例えば走査線2本おきの飛越し走査(走査線3本の
うち2本を飛び越す走査)を行う場合には、上記タイミ
ングはクロックCLKの3パルスごととなる。つまり、
走査線p本おきの飛越し走査を行う場合には、上記タイ
ミングはクロックCLKの(p−1)パルスごととな
る。
【0084】尚、飛越し走査を実現する方法は、ここで
述べた方法に限定される訳ではなく、例えば2系統のシ
フトレジスタを用いるような他の方法であっても何ら差
し支えはない。
【0085】図10及び図11は、図1及び図9に示し
た飛越し走査を行う場合のX線照射シーケンスの一例を
示している。具体的には、図10は、被検体8(図2参
照)に対してX線を連続照射する場合のシーケンス、図
11はフィールドごとにX線をパルス照射する場合のシ
ーケンスを示している。これらの図において、信号S
W、RST及びX−rayは、それぞれ、オペレータが
操作卓4(図2参照)のスイッチを押すタイミング、X
線検出器2における初期化処理のタイミング及びX線照
射の期間を示している。
【0086】図11に示すパルス照射を行う場合、信号
読み出しの条件を揃えるため、パルス照射のタイミング
と信号読み出しのための走査のタイミングとが重ならな
いようにする必要がある。上記両タイミングが重なって
しまうと、例えば図12に示すように、走査線の位置に
よってX線の照射時間が異なることとなり、X線量(信
号量)が同じではなくなってしまう。
【0087】したがって、パルス照射の場合は、連続照
射の場合に比べて1フレームの周期が上記両タイミング
のずれ分だけ長くなる。このことから、1フレームの周
期の短縮化を図るためには、図10のようにX線を連続
照射する方が有利であることが言える。しかし、パルス
照射の場合でも、走査線SLjの飛越し走査により本発
明の効果が得られるのは当然のことである。
【0088】次に、上記のような走査線駆動回路12の
飛越し走査により、走査線電圧遷移時の信号線側の電荷
変動量の増加が抑制され、優れた信号雑音比を得ること
ができる効果について以下に説明する。
【0089】図13は、信号読み出し回路13のプリア
ンプ15として、図5に示すようなリセット機能付きの
電荷アンプを用いた場合の、信号読み出し時のプリアン
プ出力波形の一例を示している。同図中の信号におい
て、S−ON、OFSSP、SIGSP−1(2)、S
Lj及びOUTは、それぞれ、プリアンプ15をリセッ
トするタイミング、オフセットサンプリングのタイミン
グ、信号サンプリングのタイミング、走査線SLjの駆
動タイミング及びプリアンプ出力波形を示している。
尚、SIGSP−1はSLjがオンの状態で信号の取り
込みを行う場合を、SIGSP−2はSLjがオフとな
った後で信号の取り込みを行う場合を示しており、どち
らを採用しても構わない。
【0090】走査線SLjの電圧遷移時におけるプリア
ンプ出力OUTの変動は、先に述べた走査線SLjと信
号線DLiとの間の寄生容量による電荷移動に起因する
ものである。図13に定性的に示すように、透視モード
において得られる信号量aは、上記走査線電圧遷移時の
電荷変動量bに比べると極めて小さい。したがって、例
えば単位時間当たりの照射X線量を変えずにフレーム周
波数だけを上げていくと、さらに信号量が減少し、信号
雑音比が悪化してしまう。
【0091】そこで、従来では、例えば複数の走査線S
Ljを同時駆動することにより、解像度を犠牲にする代
わりに、信号電荷量を増加させる手法が採られていた。
しかし、複数の走査線SLjを同時駆動すれば、図13
中の破線で示すように、同時駆動される走査線SLjの
本数に応じて、走査線電圧遷移時の電荷変動量が増加す
る(同図中のcで示す)。尚、上記破線は、走査線2本
を同時駆動したときのプリアンプ出力OUTの波形の一
例を示している。
【0092】このような走査線電圧変動時の電荷変動量
の増加に対して、SIGSP−1のタイミングで信号取
り込みを行う場合は、オフセット調整を大幅に変更する
必要があり、また、SIGSP−2のタイミングで信号
取り込みを行う場合は、走査線電圧変動時の電荷変動の
影響が低減されるまでサンプリングの時期をずらす必要
がある。さらに、走査線側の電圧のゆらぎは雑音の主要
因の一つであるが、複数の走査線SLjを同時駆動する
ことにより、この雑音を増加させてしまうことになる。
【0093】ここで、透視モードで単位時間当たりの照
射X線量が一定の場合において、3つの走査モード(順
次走査、2本同時走査(従来)、飛越し走査)におけ
る、時間軸方向の解像度、信号量、垂直方向の解像度、
走査線電圧遷移時の電荷変動量を、順次走査を基準とし
て相対比較した結果を表1に示す。
【0094】
【表1】
【0095】表1からわかるように、垂直方向の解像度
を犠牲にして2本の走査線を同時走査すると、フレーム
周波数に応じて時間軸方向の解像度あるいは信号量を増
加させることができるが、走査線電圧遷移時の電荷量変
動量が倍増してしまう。また、垂直方向の解像度はいず
れの場合にも半分に保存され、動きのある場合には劣化
する。
【0096】しかし、本発明のように1本おきの飛越し
走査を行い、フィールド単位で画像を更新すると、時間
軸方向の解像度が向上し、順次走査と2本同時走査との
中間の垂直解像度を持つ画像が得られている。しかも、
走査線SLjの駆動は1本単位で行うので、走査線電圧
遷移時の電荷量変動量は順次走査の場合と同じままであ
る。
【0097】このように、本発明では、走査線1本おき
の飛越し走査を行うことにより、垂直方向の解像度を犠
牲にする代わり、同一フレーム周波数で、走査線電圧遷
移時の電荷変動量を全く増加させずに時間軸方向の解像
度を向上させることができるので、2本同時走査の場合
に必要であったオフセット調整の変更や、信号取り込み
のタイミング変更は全く不要であり、走査線側の電圧ゆ
らぎに起因する雑音が増加するのを回避することができ
る。
【0098】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図14に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、説明の便宜上、実施の形態1の構成と同一の
機能を示す構成には同一の符号を付記し、その説明を省
略する。
【0099】本実施形態に係るX線撮像装置は、実施の
形態1における信号読み出し回路13を図14に示す信
号読み出し回路13’に置き換えて構成した以外は、基
本的には実施の形態1と全く同様である。尚、以下で
は、隣接する2本の信号線DLn・DLn−1に対応し
た信号読み出し回路13’の構成について説明するが、
残りの信号線DLiについても同様の構成となってい
る。
【0100】信号読み出し回路13’は、水平方向の画
素信号の加算処理を行うものであり、同図に示すよう
に、プリアンプ31と、ゲイン調整アンプ32と、加算
回路33(加算処理回路)と、図示しないA/D変換器
と、バッファメモリとから構成されている。つまり、信
号読み出し回路13’は、図4で示すプリアンプ15、
増幅回路16、マルチプレクサ17までを、プリアンプ
31、ゲイン調整アンプ32、加算回路33に置き換え
たものである。
【0101】プリアンプ31は、図5で示した構成のプ
リアンプ15を2個備えている。ただし、本実施形態で
は、各プリアンプ15のオペアンプ20の非反転入力端
子が接地されている。また、各オペアンプ20の反転入
力端子は、それぞれ信号線DLn・DLn−1からの信
号入力となっている。
【0102】ゲイン調整アンプ32は、各プリアンプ1
5に対応して設けられるアンプ回路34・34で構成さ
れている(ただし、フィードバック抵抗等の接続素子は
図示せず)。つまり、各プリアンプ15からの出力が各
アンプ回路34の入力となっている。
【0103】加算回路33は、オペアンプ35と、2個
の抵抗R1・R1と、抵抗R2とで構成されている。各
抵抗R1の一端は、各アンプ回路34の出力端子とそれ
ぞれ接続されている一方、他端はオペアンプ35の反転
端子及び抵抗R2の一端と接続されている。また、抵抗
R2の他端は、オペアンプ35の出力と接続されてお
り、オペアンプ35の非反転端子は接地されている。
【0104】このようなアナログ回路の構成により、各
アンプ回路34の出力電圧をVx・Vyとすると、加算
回路33からの出力電圧Voutは、 Vout = −(Vx+Vy)R2/R1 で表される。この出力電圧Voutは、後段のA/D変
換器とバッファメモリとを介して出力される。
【0105】先述の実施の形態1では、飛越し走査によ
って得られた1フィールド単位の画像信号の垂直方向の
解像度は、通常の順次走査時の半分となっている。本実
施形態のように、信号線2本ごと(水平方向の2画素ご
と)に信号の加算処理を行うことにより、水平方向の解
像度を上記垂直方向の解像度に合わせることができる。
【0106】ここで、被検体8の情報が空間的に急激に
変化することはないと考えられるため、隣接する画像信
号の相関は非常に高いと言える。一方、熱雑音や量子雑
音は空間的に無相関である。相関性のある信号(電圧)
を加算した場合、ほぼ2倍の電圧が得られる一方、無相
関の信号を加算した場合、電力の加算と等価であり、電
力としては2倍となるが、電圧としては√2倍となる。
したがって、信号読み出し回路13’を用いて信号の加
算処理を行うことにより、水平方向の解像度を上記垂直
方向の解像度に合わせて、信号雑音比を2/√2=√2
倍だけ改善することができる。
【0107】尚、上記の信号読み出し回路13’を用い
る以外に信号雑音比を改善する方法としては、例えばA
/D変換した後に加算処理を行うデジタル回路を設ける
方法がある。また、画像処理装置5(図2参照)におい
て、デジタル画像処理プロセッサを用いて演算処理する
方法でもよい。
【0108】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について、図15に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、説明の便宜上、実施の形態1・2の構成と同
一の機能を示す構成には同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0109】本実施形態に係るX線撮像装置は、走査線
駆動回路12が走査線複数本おきに飛越し走査する点以
外は、実施の形態1と全く同様の構成である。図15
は、走査線2本おきに飛越し走査する走査線駆動回路1
2の駆動波形の一例を示している(ただし、mは3の倍
数とする)。図15において、第1フィールドでは(3
t−2)番目の走査線が、第2フィールドでは(3t−
1)番目の走査線が、第3フィールドでは3t番目の走
査線が、それぞれ走査される(ただし、tは1以上の整
数とする)。
【0110】このように、1フィールド(本実施形態の
場合、1/3フレーム)ごとに画像を更新することによ
り、水平走査期間を一定とすれば、1フレームに対して
通常の線順次走査の場合に比べて走査速度を3倍速くす
ることができる。この場合でも、X線を連続照射する場
合を考えると、1回の読み出しにおける信号量は変わら
ない。
【0111】一方、フィールド周期を3倍にすれば、同
じ画面走査速度で3倍の信号量が得られることになる。
従来技術を用いて3本の走査線を同時駆動した場合、走
査線電圧遷移時の信号線側の電荷変動量は3倍になる
が、本発明の場合、このような電荷変動量の増加は全く
ない。
【0112】したがって、X線検出器2の画素ピッチは
例えば80〜200μm程度であり、このような画素ピ
ッチ仕様と用途によっては、解像度をさらに犠牲にして
までも、透視モードにおける信号量を増加させたり、高
速走査したい場合がある。走査線複数本おきに飛越し走
査する方法は、このような場合に非常に有効となる。
【0113】尚、本実施形態では、走査線2本おきの飛
越し走査の場合について説明したが、必要に応じて3本
おき、あるいは4本おきに走査してもよいことは勿論で
ある。また、実施の形態2のように水平方向の加算処理
を組み合わせることにより、さらに信号雑音比を向上さ
せることもできる。
【0114】〔実施の形態4〕本発明の他の実施の形態
について、図16に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、説明の便宜上、実施の形態1〜3の構成と同
一の機能を示す構成には同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0115】本実施形態に係るX線撮像装置は、図16
に示すように、実施の形態1と同様の構成の走査線駆動
回路12を2個用意して、これらを各走査線SLjの両
端部にそれぞれ配置してX線検出器2を構成した以外
は、実施の形態1と全く同様である。尚、説明の便宜
上、これら走査線駆動回路12を走査線駆動回路12A
・12Bと記載する。ここで、走査線駆動回路12A・
12Bが順次走査機能だけでなく上述した飛越し走査機
能も備えていることは勿論のことである。また、走査線
駆動回路12A・12Bは、タイミング制御回路14に
よって、基本的に同一のタイミングで駆動される。
【0116】走査線駆動回路が1個だけの場合、X線検
出器2が大型化し、画素数が多くなると、走査線SLj
の抵抗と容量が増加する。すると、走査線駆動回路から
離れた位置での走査線上の駆動波形のなまりが大きくな
り、均一な信号読み出しができなくなってくる。この影
響を抑えるためには、走査線SLjを駆動するパルス幅
を広くすればよい。しかし、例えばこの時間幅を10μ
sとすると、3000本の走査線SLjを走査する時間
は、順次走査の場合で30ms、1本おきの飛越し走査
の場合でも15msだけ必要となり、リアルタイムでの
信号読み出しが困難となる。
【0117】しかし、本実施形態のように各走査線駆動
回路12A・12BをTFTアレイの両側に接続するこ
とにより、各走査線は実質的に真ん中で分割されて、各
走査線駆動回路12A・12Bによって両側から駆動さ
れると考えることができる。
【0118】ここで、走査線の抵抗をR、容量をCとす
ると、時定数τ1は、 τ1 = RC で表されるが、上記のように走査線を2分割した場合を
考えると、2分割された走査線の抵抗はR/2、容量は
C/2となるので、時定数τ2は、 τ2=(R/2)・(C/2)=RC/4=τ1/4 となる。
【0119】したがって、本実施形態の構成では、走査
線SLjの時定数は実質的に1/4になるので、駆動波
形のなまりを大幅に抑えることができ、その結果、X線
検出器2が大型化し、多画素化しても、実施の形態1の
場合と同様に、低雑音で高速の信号読み出しを実現する
ことができる。
【0120】〔実施の形態5〕本発明の他の実施の形態
について、図17に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、説明の便宜上、実施の形態1〜4の構成と同
一の機能を示す構成には同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0121】本実施形態に係るX線撮像装置は、図17
に示すように、各信号線DLiを略中央部(図中一点鎖
線で示す)で上下に分割し、走査線駆動回路12及び信
号線読み出し回路13を各分割領域41・42に対応し
てそれぞれ設けてX線検出器2を構成した以外は実施の
形態1と全く同様の構成である。尚、図17では、mが
偶数の場合を示しているが、奇数であっても全く差し支
えない。
【0122】尚、説明の便宜上、一方の分割領域41に
対応する走査線駆動回路12及び信号読み出し回路13
を、それぞれ走査線駆動回路12a、信号読み出し回路
13aと記載する。また、他方の分割領域42に対応す
る走査線駆動回路12及び信号読み出し回路13を、そ
れぞれ走査線駆動回路12b、信号読み出し回路13b
と記載する。
【0123】つまり、分割領域41に存在する各走査線
SLj、各信号線DLiは、走査線駆動回路12a、信
号読み出し回路13aとそれぞれ接続されている。ま
た、分割領域42に存在する各走査線SLj、各信号線
DLiは、走査線駆動回路12b、信号読み出し回路1
3bとそれぞれ接続されている。走査線駆動回路12a
・12bが順次走査機能だけではなく上述した飛越し走
査機能をも備えていることは勿論のことである。
【0124】また、透視モードにおいて、走査線駆動回
路12a・12bは、タイミング制御回路14によって
基本的に同一のタイミングで並列に駆動される。尚、一
方の分割領域にある走査線SLjが『奇数ライン→偶数
ライン』の順番で飛越し走査され、他方の分割領域にあ
る走査線SLjが『偶数ライン→奇数ライン』の順番で
飛越し走査されるようにしても構わない。一方、撮影モ
ードにおいては、走査線駆動回路12a・12bは必ず
しも同一タイミングで駆動される必要はなく、交互に駆
動されてもよい。
【0125】X線検出器2が大型化し、画素数が多くな
ると、走査線SLjばかりでなく信号線DLiの抵抗及
び容量も増加する。このため、信号線DLi上の信号電
荷が信号読み出し回路13に移動する時間が長くなる。
したがって、走査線SLjの電圧が遷移してから信号を
サンプリングするまでの時間を長く取らなけらばならな
くなる。このため、1走査当たりの時間が長くなり、実
施の形態4で説明した場合と同様に、リアルタイムでの
信号読み出しが困難となる。
【0126】しかし、本実施形態のように、信号線DL
iを上下に2分割することにより、信号線DLiの時定
数は、実施の形態4で説明した原理と同様の原理により
ほぼ1/4になるので、走査線SLjの電圧遷移から信
号のサンプリングまでの時間を特に長く取る必要はなく
なる。したがって、X線検出器2が大型化し、多画素化
しても、透視モード時には飛越し走査を行うことによっ
て、実施の形態1の場合と同様に、低雑音で高速の信号
読み出しを実現することができる。尚、本実施形態と実
施の形態4とを組み合わせることにより、さらに大型
化、高精細化したX線検出器2に対しても、高速な信号
読み出しが可能となる。
【0127】また、本実施形態のように、各分割領域4
1・42に対応して走査線駆動回路12a・12bを設
ければ、各分割領域41・42ごとに走査線を独立して
走査することができるので、1個の走査線駆動回路で全
走査線を走査する場合に比べ、1画面の走査時間が半減
する。したがって、走査線駆動回路を1個で構成する場
合に比べ、信号の読み出し、表示を高速で行うことがで
きる。
【0128】〔実施の形態6〕本発明の他の実施の形態
について説明すれば以下の通りである。尚、説明の便宜
上、実施の形態1〜5の構成と同一の機能を示す構成に
は同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0129】NTSC(National Television System C
ommittee)方式等の従来のTV信号では、表示時のフリ
ッカ(ちらつき)を抑え、かつ伝送帯域の減少を図るた
め、走査線飛越しが行われている。近年、LSI技術の
進展に伴ってデジタル画像処理を用いた様々な高画質化
技術が開発され、TV受像機に取り込まれているが、本
発明の特徴である飛越し走査によって読み出された画像
信号に対しても、この高画質化技術が適用できる。
【0130】上記高画質化技術の中では、飛越し走査方
式から順次走査方式に変換して表示する順次走査表示
(プログレッシブスキャン)処理、入力画像信号を表示
装置の解像度に合わせるフォーマット変換処理等が代表
的である。前者の場合、フレームメモリを用いて奇数フ
ィールドと偶数フィールドとを交互に補間してフレーム
画像を構成し、倍速で順次走査表示する方法が最も簡便
である。
【0131】また、上記高画質化技術として、動き適応
型走査線補間処理というものもある。この処理は、画面
の小領域毎に画像の動きを検出して静止画像なのか動き
の激しい画像なのかを判別し、補間信号の作り方を切り
替える。静止画部では1フィールド前の信号を用いて補
間し、動画部では現フィールド内の上下に隣接する走査
線の信号を用いて補間する。これにより、動画部分での
画質劣化の少ない画像表示を行うことができる。また、
静止画部で、上記と同様に1フィールド前の信号と現フ
ィールド内の上下の信号を用いて補間してもよい。
【0132】一方、雑音の多い工業用画像処理装置で用
いられるような時間軸方向の画像加算を行って、静止画
部の雑音の低減を図ることもできる。この場合、具体的
には、前フレームの画像信号と現フレームの画像信号を
重み付き加算すればよい。
【0133】ここで述べた画像処理技術は、既に確立さ
れた公知技術であり、図2の画像処理装置5に容易に取
り込むことができる。これにより、本発明のX線撮像装
置において、飛越し走査による読み出し動作モードの場
合にも、画質劣化の少ない高画質表示を行うことができ
る。
【0134】以上、直接変換方式のX線撮像装置を例に
とって種々の実施形態について説明してきたが、本発明
の主旨から、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、間接変換方式のX線撮像装置にも適用できるこ
とは勿論のことである。また、上記した各実施の形態を
組み合わせることも勿論可能である。
【0135】尚、TV信号における飛越し走査は、伝送
帯域の減少を図ることを目的とするものであって、2ラ
イン同時走査の改良を目的とする本発明の飛越し走査と
は異なる概念である。それゆえ、TV信号における飛越
し走査から本発明を想到し得るものではない。
【0136】
【発明の効果】請求項1の発明に係るX線撮像装置は、
以上のように、上記走査線駆動回路は、被検体の撮像モ
ードに応じて、走査線の順次走査と、走査線の少なくと
も1本おきの飛越し走査とを使い分け、上記スイッチン
グ素子を駆動する構成である。
【0137】それゆえ、例えば高速撮像やリアルタイム
での撮像が要求される透視モードの場合には、走査線の
飛越し走査によりスイッチング素子を駆動することが可
能となる。上記の飛越し走査では走査線が1本単位で走
査されるので、走査線電圧遷移時の信号線側の電荷変動
量は順次走査時と同様であり、上記従来のように増加す
ることはない。
【0138】したがって、上記構成によれば、信号読み
出し回路を複雑化することなく、走査線の電圧遷移時の
信号線側の電荷変動量の増加を抑制して、優れた信号雑
音比を得ることができるという効果を奏する。
【0139】請求項2の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1の構成において、上記X線照射手
段は、走査線の飛越し走査時には、被検体に対して連続
的にX線を照射する構成である。
【0140】それゆえ、パルス照射の場合のように、X
線の照射タイミングと信号読み出しのための走査タイミ
ングとが重ならないようにする必要がないので、請求項
1の構成による効果に加えて、パルス照射の場合に比べ
て1フレームの周期の短縮化を図ることができるという
効果を奏する。
【0141】請求項3の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1または2の構成において、上記信
号読み出し回路は、入力される電荷信号の積分回路を備
えている構成である。
【0142】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、信号読み出し回路に読み出される信号が
微小であっても、高感度で検出することができるという
効果を奏する。
【0143】請求項4の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項3の構成において、上記信号読み出
し回路は、上記積分回路からの入力信号の増幅率を上記
撮像モードに応じて切り替える増幅率切替回路を備えて
いる構成である。
【0144】それゆえ、請求項3の構成による効果に加
えて、増幅率切替回路から後段での処理を、撮像モード
に応じて精度良く行わせることができるという効果を奏
する。
【0145】請求項5の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1ないし4のいずれかの構成におい
て、上記信号読み出し回路は、信号線の複数本ごとに入
力信号を加算処理する加算処理回路を備えている構成で
ある。
【0146】それゆえ、相関性のある入力信号を加算処
理するので、請求項1ないし4のいずれかの構成による
効果に加えて、信号雑音比を改善することができるとい
う効果を奏する。
【0147】請求項6の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1ないし5のいずれかの構成におい
て、上記走査線駆動回路は、各走査線の両端部にそれぞ
れ設けられている構成である。
【0148】それゆえ、走査線の時定数が実質的に、走
査線駆動回路を片側だけに設ける場合の1/4になる。
これにより、走査線上の駆動波形のなまりを大幅に抑え
て、均一な信号読み出しを行うことができる。その結
果、請求項1ないし5のいずれかの構成による効果に加
えて、X線検出素子の数(画素数)を増加させても、低
雑音で高速の信号読み出しを実現することができるとい
う効果を奏する。
【0149】請求項7の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1ないし6のいずれかの構成におい
て、各信号線は、略中央部でそれぞれ分割されており、
分割された信号線は、それぞれ別々の信号読み出し回路
と接続されている構成である。
【0150】それゆえ、分割された信号線の時定数は、
実質的には分割前の1/4になり、信号線上の電荷信号
が信号読み出し回路に移動する時間が短くなると共に、
走査線の電圧が遷移してから信号をサンプリングするま
での時間も短くなる。したがって、請求項1ないし6の
いずれかの構成による効果に加えて、X線検出素子の数
(画素数)を増加させても、低雑音で高速の信号読み出
しを実現することができるという効果を奏する。尚、上
記構成を請求項6の構成と組み合わせた場合には、より
一層その効果を高めることができるという効果を併せて
奏する。
【0151】請求項8の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1ないし7のいずれかの構成におい
て、上記飛越し走査時に読み出された信号に対して動き
適応型走査線補間処理を行う画像処理装置をさらに備え
ている構成である。
【0152】それゆえ、請求項1ないし7のいずれかの
構成による効果に加えて、垂直方向の解像度が高く、し
かも、動画部で画質劣化の少ない画像を得ることができ
るという効果を奏する。
【0153】請求項9の発明に係るX線撮像装置は、以
上のように、請求項1ないし7のいずれかの構成におい
て、上記飛越し走査時に読み出された信号に基づいて得
られる現在のフレーム画像と前フレーム画像とを重み付
き加算することによりフレーム画像を更新する画像処理
装置をさらに備えている構成である。
【0154】それゆえ、請求項1ないし7のいずれかの
構成による効果に加えて、静止画部の雑音の低減を図る
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るX線撮像装置にお
いて、走査線を1本おきに飛越し走査する場合の走査線
駆動回路の出力波形のタイミングチャートである。
【図2】上記X線撮像装置の概略の構成を示すブロック
図である。
【図3】上記X線撮像装置におけるX線検出器の構成を
示すブロック図である。
【図4】上記X線検出器の信号読み出し回路の構成を示
す説明図である。
【図5】上記信号読み出し回路のプリアンプの構成を示
す回路図である。
【図6】上記信号読み出し回路のマルチプレクサの構成
を示すブロック図である。
【図7】上記X線検出器の走査線駆動回路の構成を示す
ブロック図である。
【図8】走査線を順次走査する場合の走査線駆動回路の
出力波形のタイミングチャートである。
【図9】上記走査線駆動回路が飛越し走査を行う場合の
各種信号のタイミングチャートである。
【図10】X線発生器が被検体にX線を連続照射する場
合の各種信号のタイミングチャートである。
【図11】X線発生器が被検体にX線をパルス照射する
場合の各種信号のタイミングチャートである。
【図12】X線をパルス照射する場合に、パルス照射の
タイミングと信号読み出しのための走査タイミングとが
重なっている場合の各種信号のタイミングチャートであ
る。
【図13】図5で示したプリアンプの出力波形が走査線
電圧遷移時に変化する様子を示す説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態に係るX線撮像装置
の信号読み出し回路の構成を示す回路図である。
【図15】本発明のさらに他の実施の形態に係るX線撮
像装置において、走査線を2本おきに飛越し走査する場
合の走査線駆動回路の出力波形のタイミングチャートで
ある。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態に係るX線撮
像装置のX線検出器の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明のさらに他の実施の形態に係るX線撮
像装置のX線検出器の構成を示すブロック図である。
【図18】従来のX線撮像装置の概略の構成を示すブロ
ック図である。
【図19】上記X線撮像装置におけるX線検出器の構成
を示すブロック図である。
【図20】上記X線検出器の信号読み出し回路の構成を
示す説明図である。
【図21】上記X線検出器の画素部の構造を示す断面図
である。
【図22】上記画素部の等価回路を示す説明図である。
【符号の説明】
1 X線発生器(X線照射手段) 5 画像処理装置 8 被検体 12、12A、12B、12a、12b 走査線駆動
回路 13、13a、13b 信号読み出し回路 15 プリアンプ(積分回路) 16 増幅回路(増幅率切替回路) 33 加算回路(加算処理回路) 72 TFT(スイッチング素子) 73 蓄積容量(X線検出素子) 83 光導電膜(X線検出素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 四郎 京都府相楽郡精華町光台3−9 株式会社 島津製作所内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA01 DA09 FA10 GA06 GA09 GA12 HA01 HA13 JA01 JA06 JA11 JA13 JA20 KA03 LA01 4C093 AA01 CA06 EA01 EB17 FA15 FA42 FA52 FC04 FD01 FE24 FF03 FH02 4M118 AA05 AA10 AB01 BA05 DD09 FB09 FB13 GA10 5C024 AA11 CA05 FA01 FA11 GA31 HA09 HA20 JA04 JA11 JA32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線を被検体に照射するX線照射手段と、 2次元的に配列され、上記被検体を透過したX線を電荷
    量に変換して蓄積するX線検出素子と、 各X線検出素子に対応して設けられるスイッチング素子
    と、 上記スイッチング素子を走査線を介して行ごとに駆動す
    る走査線駆動回路と、 上記X線検出素子から上記スイッチング素子を介して信
    号線に出力される電荷信号を列ごとに読み出し、画像信
    号として出力する信号読み出し回路とを備え、X線の照
    射によって被検体を撮像するX線撮像装置において、 上記走査線駆動回路は、被検体の撮像モードに応じて、
    走査線の順次走査と、走査線の少なくとも1本おきの飛
    越し走査とを使い分け、上記スイッチング素子を駆動す
    ることを特徴とするX線撮像装置。
  2. 【請求項2】上記X線照射手段は、走査線の飛越し走査
    時には、被検体に対して連続的にX線を照射することを
    特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
  3. 【請求項3】上記信号読み出し回路は、入力される電荷
    信号の積分回路を備えていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のX線撮像装置。
  4. 【請求項4】上記信号読み出し回路は、上記積分回路か
    らの入力信号の増幅率を上記撮像モードに応じて切り替
    える増幅率切替回路を備えていることを特徴とする請求
    項3に記載のX線撮像装置。
  5. 【請求項5】上記信号読み出し回路は、信号線の複数本
    ごとに入力信号を加算処理する加算処理回路を備えてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    のX線撮像装置。
  6. 【請求項6】上記走査線駆動回路は、各走査線の両端部
    にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載のX線撮像装置。
  7. 【請求項7】各信号線は、略中央部でそれぞれ分割され
    ており、 分割された信号線は、それぞれ別々の信号読み出し回路
    と接続されていることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載のX線撮像装置。
  8. 【請求項8】上記飛越し走査時に読み出された信号に対
    して動き適応型走査線補間処理を行う画像処理装置をさ
    らに備えていることを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載のX線撮像装置。
  9. 【請求項9】上記飛越し走査時に読み出された信号に基
    づいて得られる現在のフレーム画像と前フレーム画像と
    を重み付き加算することによりフレーム画像を更新する
    画像処理装置をさらに備えていることを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれかに記載のX線撮像装置。
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