JP2000164047A - 電線を結束するための絶縁性チューブ及びこれを含むワイヤーハーネス - Google Patents

電線を結束するための絶縁性チューブ及びこれを含むワイヤーハーネス

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JP2000164047A
JP2000164047A JP10337492A JP33749298A JP2000164047A JP 2000164047 A JP2000164047 A JP 2000164047A JP 10337492 A JP10337492 A JP 10337492A JP 33749298 A JP33749298 A JP 33749298A JP 2000164047 A JP2000164047 A JP 2000164047A
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JP
Japan
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insulating tube
conductive layer
wire
wire harness
electric wires
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JP10337492A
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English (en)
Inventor
Atsuo Tanaka
厚雄 田中
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電線を結束するための絶縁性チューブ
であって、電線の被覆材の損傷によって導電体が露出し
たときに生じる異常事態を未然に防止することのできる
絶縁性チューブ及びそれを含むワイヤーハーネスを提供
する。 【解決手段】 絶縁性チューブ1は、外皮2とその内面
に設けられた導電層3とを有する。外皮2はポリオレフ
ィン系樹脂で形成されおり、導電層3はポリオレフィン
系樹脂に金属フィラーを混入した導電性樹脂で形成さ
れ、この導電層3には、チューブ1の軸線方向に延びる
ドレンワイヤー4を埋設されている。絶縁性チューブ1
は、複数の電線5を収容してワイヤーハーネスとして用
いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線を結束するた
めの絶縁性チューブ及びこれを含むワイヤーハーネスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の電装品は、複数の電線の束であ
るワイヤーハーネスによって結線されている。このよう
なワイヤーハーネスは、複数の電線を結束して保護する
ための外装材として、例えば絶縁性テープや絶縁性チュ
ーブを備えている。
【0003】ワイヤーハーネスを構成する電線は、例え
ば車体のエッジ部分や車体構成部品などと接触すると、
車体の振動によって電線の被覆材である絶縁体が摩耗
し、場合によっては、この絶縁被覆材で覆われた導電体
の露出部分と車体のエッジとの間に短絡が発生する恐れ
があった。
【0004】また、ワイヤーハーネスの外装材として絶
縁性チューブを採用しているものにあっては、その材料
として、比較的安価で且つ特性が安定しているとの理由
から、ポリ塩化ビニル樹脂が用いられてきたが、ポリ塩
化ビニル樹脂は、シュレッダーダストで焼却すると、燃
焼時に塩素ガスを発生するという問題を有し、このた
め、環境問題を引き起こす可能性が大きいと共に焼却炉
の寿命を短くしてしまう要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の電線
を結束するための絶縁性チューブであって、電線の被覆
材の損傷によって導電体が露出したときに生じる異常事
態を未然に防止することのできる絶縁性チューブを提供
することをその課題とする。また、本発明は、焼却処分
によって塩素ガスのような有害成分が発生することのな
い環境にやさしい絶縁性チューブを提供することを別の
課題とする。また、本発明は、内装した電線の被覆材の
損傷によって導電体が露出したときに生じる異常事態を
未然に防止することのできるワイヤーハーネスを提供す
ることをさらに別の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、ポリオレフィン系樹脂
からなる外皮と、該外皮の内面に配置された導電層と、
該導電層に関連して配置されたドレンワイヤーとを有す
ることを特徴とする電線を結束するための絶縁性チュー
ブが提供される。また、本発明によれば、上記構成にお
いて、前記導電層が、ポリオレフィン系樹脂に金属フィ
ラーを混入した導電性樹脂材料からなることを特徴とす
る絶縁性チューブが提供される。また、本発明によれ
ば、上記構成において、前記ドレンワイヤーが、前記導
電層の中に埋設されていることを特徴とする絶縁性チュ
ーブが提供される。また、本発明によれば、上記のいず
れかの絶縁層チューブを含むことを特徴とするワイヤー
ハーネスが提供される。
【0007】本発明による絶縁性チューブは、典型的に
は、自動車のワイヤーハーネスの結束部材として用いら
れる。絶縁性チューブの外皮の内面に配置される導電層
は、導電性を付与することのできる材料、例えばカーボ
ン樹脂塗料を外皮の内面に塗布するものであってもよい
が、ポリオレフィン系樹脂に金属フィラーを混入した導
電性樹脂材料で構成すれば、本発明による絶縁性チュー
ブを2層押し出し成形機を用いて比較的簡単に製造する
ことができる。2層押し出し成型機を用いて外皮と導電
層とを一緒に作る際に、この導電層に埋設するようにド
レンワイヤーを挿入することで、一回の工程で本発明に
よる絶縁性ワイヤーを製造することができる。
【0008】絶縁性チューブの外皮の内面に配置される
導電層は、導電性を付与することのできる材料、例えば
カーボン樹脂塗料を外皮の内面に塗布するものであって
もよいが、ポリオレフィン系樹脂に金属フィラーを混入
した導電性樹脂材料で構成すれば、本発明による絶縁性
チューブを2層押し出し成形機を用いて比較的簡単に製
造することができる。2層押し出し成型機を用いて外皮
と導電層とを一緒に作る際に、この導電層に埋設するよ
うにドレンワイヤーを挿入することで、一回の工程で本
発明に従う絶縁性ワイヤーを製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を実施例に基づいて説明する。図1、図2は、本発
明の第1実施例に係る絶縁性チューブを示す。このチュ
ーブ1は、外皮2とその内面に設けられた導電層3とを
有する。外皮2は、ポリオレフィン系樹脂で形成されて
いる。導電層3は、ポリオレフィン系樹脂に金属フィラ
ーを混入した導電性樹脂やカーボン樹脂塗料などの導電
性材料で形成されている。この導電層3には、チューブ
1の軸線方向に延びるドレンワイヤー4を埋設するのが
好ましいが、図3に示すように、導電層3に接するよう
にしてドレンワイヤー4を配置してもよい。絶縁性チュ
ーブ1の中には、従来と同様に少なくとも1本の電線5
が収容される。
【0010】本発明による絶縁性チューブ1の製造にあ
たっては、例えば、導電層3として導電性樹脂を採用し
たときには、図4に示すように2層押し出し成形機6を
用いれば比較的に簡単に絶縁性チューブ1を作ることが
できる。
【0011】本発明による絶縁性チューブ1の中に複数
の電線5を内装して、これを自動車用ワイヤーハーネス
として使用したときには、ドレンワイヤー4を車両の異
常検知回路に接続すればよい。異常検出回路は、チュー
ブ1の外皮2が損傷して車体のエッジが導電層3まで達
したときの電圧変化をドレンワイヤー4を通じて検知
し、これにより、例えば、警報及び/又は警告ランプを
点灯させて、この情報をドライバに伝えるようにするの
が好ましい。
【0012】また、本発明による絶縁性チューブ1にあ
っては、外皮2をポリオレフィン系樹脂で作ってあるた
め、従来と同様にシュレダーダストで焼却したとして
も、ハロゲン系ガスを発生することがないため、環境面
および焼却炉への悪影響を及ぼすことはない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、前記構成を採用したの
で、電線の被覆材の損傷によって導電層が露出し、これ
に車体エッジが接触すると、この導電層の抵抗値が変化
し、それをドレンワイヤーを通じて確実に検知できるた
め、電線が損傷する前に迅速かつ確実に異常を検知でき
るようになる。また、導電層にドレンワイヤーが埋設さ
れた構造となっているので、任意の長さ位置においてド
レンワイヤーの端部を取り出し、容易に検出系と電気的
接続できる利点がある。さらに、本発明では外皮をポリ
オレフィン系樹脂で構成しているので焼却処理した場合
でもハロゲン系ガスを発生することがなく、環境面およ
び焼却炉への悪影響を及ぼすことはない上、リサイクル
にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁性チューブの斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の絶縁性チューブを用いた
ワイヤーハーネスの断面図である。
【図4】本発明による絶縁性チューブの製造に好適な2
層押し出し成形機の概念図である。
【符号の説明】
1 絶縁性チューブ 2 外皮 3 導電層 4 ドレンワイヤー 5 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 厚雄 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G301 DA02 DA18 DA43 DD06 5G309 AA01 AA10 HA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなる外皮と、 該外皮の内面に配置された導電層と、 該導電層に関連して配置されたドレンワイヤーとを有す
    ることを特徴とする電線を結束するための絶縁性チュー
    ブ。
  2. 【請求項2】 前記導電層が、ポリオレフィン系樹脂に
    金属フィラーを混入した導電性樹脂材料からなることを
    特徴とする請求項1に記載の絶縁性チューブ。
  3. 【請求項3】 前記ドレンワイヤーが、前記導電層の中
    に埋設されていることを特徴とする請求項2に記載の絶
    縁性チューブ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の絶
    縁層チューブを含むことを特徴とするワイヤーハーネ
    ス。
JP10337492A 1998-11-27 1998-11-27 電線を結束するための絶縁性チューブ及びこれを含むワイヤーハーネス Pending JP2000164047A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193106A (ja) * 2001-06-20 2008-08-21 Federal-Mogul Powertrain Inc 接地rfi/emiシールドを接地するための延出可能なドレイン部材
JP2013099074A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Yazaki Corp ワイヤハーネス

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JP2008193106A (ja) * 2001-06-20 2008-08-21 Federal-Mogul Powertrain Inc 接地rfi/emiシールドを接地するための延出可能なドレイン部材
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