JP2000163054A - 音楽合同練習装置 - Google Patents

音楽合同練習装置

Info

Publication number
JP2000163054A
JP2000163054A JP10335815A JP33581598A JP2000163054A JP 2000163054 A JP2000163054 A JP 2000163054A JP 10335815 A JP10335815 A JP 10335815A JP 33581598 A JP33581598 A JP 33581598A JP 2000163054 A JP2000163054 A JP 2000163054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
music
performance
lead
signal
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10335815A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Morokuma
浩志 諸隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP10335815A priority Critical patent/JP2000163054A/ja
Publication of JP2000163054A publication Critical patent/JP2000163054A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数人が一堂に会して合唱や合奏などといっ
た音楽演奏の合同練習を行なう際に、効率的な合同練習
を行なえるようにする。 【解決手段】 リード音楽手段1は、練習する楽曲にお
ける各パート毎のリード音楽を示す信号をパート別に並
行して同時に出力する。取得手段2は、楽曲の各パート
の担当により演奏された合同の演奏の内容を演奏信号と
して取得する、例えばマイクである。合成手段3a、3
b、3c、3dは、パート毎のリード音楽を示す信号
に、演奏信号の全てのパートを個々に合成、例えばミキ
シング(混合)する。出力手段4a、4b、4c、4d
は、合成手段3a、3b、3c、3dの合成出力を個別
に出力する、例えばイヤホンである。各担当5a、5
b、5c、5dは、リード音楽に基づいた演奏練習が各
担当毎に同時に並行して行なえ、更に、全体の演奏のバ
ランスを考慮した演奏の合同練習を行なうことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音楽の練習のため
に用いられる装置についての技術に関し、特に、複数人
が一堂に会して合唱や合奏などといった音楽の合同練習
を行なう際に使用することによって、効率的な合同練習
が行なえる装置についての技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】合唱や
合奏の音楽練習では、各パート(旋律)を担当する人々
が一堂に会して実際に合唱・合奏を行なう合同練習が欠
かせないことは言うまでもないことである。
【0003】以下、合唱練習の場合を例に説明する。合
唱練習では、各パート毎の練習が合同の練習を行なう前
に行なわれるのが一般的である。パート毎の練習では、
曲の楽譜を見たり、ピアノ等による自パートの演奏を聴
いたりしながら、自パートを繰り返し唄って自分の発声
すべき音を覚えていく、いわゆる音取りの練習が行なわ
れる。その後、全パートが集合して実際に曲を合唱す
る、いわゆる音合わせの練習が合同練習として行なわれ
るのであるが、この音合わせを行なう頃には、各パート
毎では既に音取りを終えている(習熟している)ことが
強く求められる。
【0004】合同練習の場では、練習場に全パートが集
合しても直ちに音合わせの練習を行なうことはなく、ま
ず、パート毎の練習を行なうのが普通である。このとき
のパート毎の練習では、他のパートの練習に影響を与え
ない程に十分な練習場の広さと、パート毎の練習に十分
な数のピアノ等の楽器と、が確保されていて、パート毎
の練習が並行して同時に行なえることが理想ではある。
しかしながら、現実は理想とはかけ離れており、あるパ
ートの練習中は他のパートは休憩中ということが多く、
練習時間を浪費しており、効率的ではなかった。
【0005】以上の問題を鑑み、複数人が一堂に会して
合唱や合奏などといった音楽演奏の合同練習を行なう際
に、効率的な合同練習を行なえるようにすることが本発
明が解決しようとする課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成を示すブロック図である。同図は、各パートの担当5
a、5b、5c、5dが合同練習を行なう音楽合同練習
装置の原理構成を示すものであり、リード音楽手段1、
取得手段2、合成手段3a、3b、3c、3d、出力手
段4a、4b、4c、4dで構成されるものである。
【0007】なお、同図に示す原理構成では、4つのパ
ートを有する楽曲を4人の各パート担当者5a、5b、
5c、5dが合同練習を行なう構成を示したものである
ため、リード音楽手段1の出力するパート数、合成手段
3a、3b、3c、3d及び出力手段4a、4b、4
c、4dの数をそれぞれ4としているものであり、本発
明は、これらの数を練習する楽曲のパートの数や各パー
ト担当の人数の違いに応じて増減した構成であってもよ
い。
【0008】また、本明細書において、「演奏」とは、
単に楽器を奏でることを意味するのみならず、広く音楽
を奏することを意味し、例えば、合唱曲を唱歌すること
をも含むものとする。
【0009】図1において、リード音楽手段1は、演奏
の合同練習を行なう楽曲における各パート毎の模範とな
るリード音楽を示す信号(以下、単にリード音楽信号と
いう)をパート別に出力するものであって、楽曲の各パ
ートのリード音楽信号を並行して同時に出力するもので
ある。リード音楽手段1には、例えば、シンセサイザと
シーケンサとを用い、自動演奏を行なわせたときの出力
である演奏信号をリード音楽信号として出力するように
する。
【0010】取得手段2は、楽曲の各パートの担当によ
り演奏された合同の演奏の内容を演奏信号として取得す
るものである。取得手段2には、例えば、楽曲の各パー
トの担当の演奏により発せられる演奏音を収音して電気
信号に変換するマイクを用いるようにする。
【0011】合成手段3a、3b、3c、3dは、リー
ド音楽手段1から出力されるパート毎のリード音楽信号
に、取得手段2で取得した演奏信号の全てのパートを個
々に合成、例えばミキシング(混合)するものである。
【0012】出力手段4a、4b、4c、4dは、合成
手段3a、3b、3c、3dの各々の合成出力を個別に
出力するものである。上記の構成を有する音楽合同練習
装置を用いて合同練習が行なわれる様子を、楽曲のパー
トaの担当5aについて説明すると、担当5aは、出力
手段4aの出力、すなわち、リード音楽手段1より出力
される自分の担当であるパートaの模範となるリード音
楽信号と、取得手段2により取得される各担当5a、5
b、5c、5d全員の演奏の演奏内容に対応する演奏信
号との合成出力を得ながら、自分のパート5aの演奏の
練習を行なう。従って、この音楽合同練習装置を用いて
合同練習を行なうと、各担当は、リード音楽信号につい
ては、自分の演奏のみの模範であるリード音楽信号を得
ることができ、リード音楽信号に基づいた演奏練習が各
担当毎に同時に行なえる。この本発明の特徴は、合唱の
練習において、リード音楽を聞きながらの唱歌練習をパ
ート別に同時に行なう場合に、特に効果的である。
【0013】更に、この音楽合同練習装置を用いての合
同練習では、担当全員での演奏により発せられる演奏音
の全体像をも併せて聞くことができ、各担当は、全体の
演奏のバランスを考慮した演奏の練習を行なうことがで
きる。この場合、取得手段2としてマイクを用いるよう
にすれば、演奏を聴く聴衆の立場で、実際の演奏音の全
体像を把握することができ、特に有益である。なお、こ
の場合には、合成手段3a、3b、3c、3dは、リー
ド音楽手段1より出力されるリード音楽信号と、取得手
段2により取得される演奏信号とをミキシングするよう
にする。
【0014】また、図1に示す構成において、この音楽
合同練習装置を操作する操作者がリード音楽手段1にリ
ード音楽信号の出力の開始を指示したときに、その指示
をしてから所定時間だけリード音楽信号の出力の開始を
遅延させる出力開始遅延手段を更に有するように構成し
てもよく、こうすると、操作者が演奏開始を指示してか
ら演奏の準備を整えることができ、便利である。
【0015】更に、出力手段4a、4b、4c、4dに
イヤホンを用いるようにすると、リード音楽手段1から
の自分のパートのリード音楽信号音が他のパートの担当
に聞こえてしまい、そのパートの担当の演奏練習の妨げ
になってしまうことを防ぐことができ、特に、狭い練習
スペースで合同練習を行なう際に有益である。なお、本
明細書において「イヤホン」とは、耳に音響的に密に結
合させるように作られた電気音響変換器の全般を指すも
のであり、耳孔に適合させるように構成されている、い
わゆるイヤホンのみならず、ヘッドバンド等で耳に保持
されるように構成されている、いわゆるヘッドホンをも
広く含むものとする。
【0016】また、図1に示す原理構成を有する音楽合
同練習装置において、リード音楽手段1の出力する信号
の示すリード音楽のテンポを、音楽合同練習装置を操作
する操作者の人体の動きに応じて変更するテンポ変更手
段を更に有するように構成してもよい。この構成におい
ては、例えば、本装置の操作者である指揮者により振ら
れる指揮の動きに応じてリード音楽のテンポを変更する
ようにすると、各担当は、指揮に応じたテンポのリード
音楽信号を得ることができ、指揮に応じた、より実際の
ステージでの本番に近い状況での効果的な練習が行なえ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は、本発明を実施する音楽合
同練習装置の全体構成を示すブロック図である。なお、
ここでは、主に合唱練習のためのものであり、4つのパ
ート(ソプラノ、アルト、テノール、バス)を各1人ず
つ、計4人で同時に唱歌練習できる音楽合同練習装置に
ついて説明することとする。
【0018】図2に示す音楽合同練習装置は、CPU1
1、ワークRAM12、プログラムROM13、曲メモ
リ14、SW15、発光素子16、受光素子17、第1
タイマ18、第2タイマ19、セレクタ20、4つのT
G21a〜21d、4つのDA22a〜22d、4つの
ミキシング部23a〜23d、4つのヘッドホン24a
〜24d、マイク25、より構成されている。
【0019】CPU11は、プログラムROM13に記
憶された制御プログラムに従って、ワークRAM12を
ワークエリアとして使用しながら、この音楽合同練習装
置(以下、本装置と略す)全体の動作を制御する中央演
算処理装置である。
【0020】ワークRAM12は、CPU11により制
御プログラムが実行されるときに、CPU11がワーク
エリアとして用いるランダムアクセスメモリである。プ
ログラムROM13は、CPU11で実行される、本装
置全体の制御のための制御プログラムが予め格納されて
いるリードオンリメモリである。
【0021】曲メモリ14は、練習を行なう合唱曲の自
動演奏のための楽音演奏データが予め格納されている。
楽曲演奏データの内容を図3に示す。図3に示すよう
に、本実施の形態における楽曲演奏データは、ソプラ
ノ、アルト、テノール、バスの各パート毎にデータを有
している。ここで、各パート毎のデータを総称してトラ
ックと呼んでおり、同図の例では各パート毎で第0から
第3までの計4つのトラックが示されている。
【0022】各トラックの先頭(アドレス0)には、各
パートの模範のリード音楽の自動演奏を行なう際に発音
される音色を示すデータが格納される。合唱の練習の場
合には、一般的には音色データとしてピアノの音色が設
定されるが、オルガン等の音色を用いる設定としても勿
論構わない。
【0023】各トラックの音色データの次(アドレス
1)には、操作者がリード演奏の自動演奏の開始を指示
してから本装置が実際に最初の音を発するまでの待ち時
間が格納される。この時間データは、操作者が演奏開始
を指示してから合唱のスタンバイが行なえるよう、便宜
を図るために設けられている。
【0024】各トラックの以降(アドレス2以降)に
は、イベントデータと時間データとが一対となって格納
されており、イベントデータは発音する楽音の音高を、
また、時間データはその音高の楽音を発音する発音継続
時間を、それぞれ示している。なお、イベントデータが
発音の休止を示す場合もあり、その場合の時間データ
は、発音を休止する休止時間を示す。
【0025】そして、各トラックの最後には楽曲の終了
を示すイベントデータであるENDデータが配置され
る。以上の曲メモリ14に格納されている楽音演奏デー
タは、練習する曲に応じてその曲についてのデータに適
宜変更される。
【0026】図2の説明に戻る。SW15は、本装置の
使用者によって操作されるスイッチ群であり、練習を行
なう合唱曲のリード音楽の自動演奏の開始/中止につい
ての指示をCPU11に与えるためのスイッチであるス
タートSW及びストップSWの他、各種の動作制御を行
なうためのスイッチを有している。
【0027】発光素子16は、例えば発光ダイオードな
とが用いられ、CPU11の指示により、点灯/消灯す
るものである。受光素子17は、例えば、フォトダイオ
ードなどが用いられ、発光素子16で発光される光の受
光の有無を検出するものである。
【0028】第1タイマ18は、指揮者により振られる
指揮の速さの計測のために用いられるものであり、その
詳細は後述する。第2タイマ19は、合唱曲のリード音
楽の自動演奏のテンポを司るものであり、指揮者により
振られる指揮の速さに応じて歩進する速度が変更される
ものである。詳細については後述する。
【0029】セレクタ20は、CPU11の制御によ
り、TG21a〜21dの中から、練習を行なう合唱曲
のリード音楽のパート別の楽音データの送付先のTGを
選択するものである。
【0030】TG21a〜21dは、セレクタ20を介
してCPU11より受け取った楽曲演奏データに基づい
て楽音を発生させて出力するトーンジェネレータであ
り、例えば、シンセサイザでよい。
【0031】DA22a〜22dは、DAコンバータで
あり、TG21a〜21dからの楽音出力がデジタルデ
ータである場合に、そのデータをアナログ信号に変換し
て出力するものである。なお、TG21a〜21dにア
ナログ信号の楽音出力ができるものを用いるのであれ
ば、DA22a〜DA22dは不要である。
【0032】ミキシング部23a〜23dは、TG22
a〜22dの各々の出力に、マイク25からの音声信号
をそれぞれミキシングするものである。ヘッドホン24
a〜24dは、4人の各パート担当が各々装着するもの
であり、ミキシング回路23a〜23dのそれぞれの出
力を可聴音として放音する。
【0033】マイク25は、4人の各パート担当による
合唱をまとめて収音するものである。マイク25は、本
番で聴衆がその合唱を聴くことが想定される位置に配置
するのが好ましい。
【0034】次に、図2に示すCPU11が行なう制御
について、説明する。図4は、CPU11が、電源投入
直後よりプログラムROM13に記憶されている制御プ
ログラムを実行することにより実現される、CPU11
による音楽合同練習装置全体の制御処理を示すフローチ
ャートである。CPU11による制御動作を同図に従っ
て説明する。
【0035】まず、ステップS101において、電源投
入直後にイニシャライズ処理が実行され、CPU11自
身の有するレジスタ、ワークRAM12、第1タイマ1
8、第2タイマ19などの初期化、第1タイマ18、第
2タイマ19からのインタラプト(割り込み)の禁止状
態の設定、初期設定値の格納、などの処理が行なわれ
る。
【0036】ステップS102からS104では、スイ
ッチ処理、テンポ設定処理、再生処理の各処理が行なわ
れる。これらの各処理の詳細については後述する。ステ
ップS105では、その他の処理、例えば、本装置の動
作状態の表示を行なう不図示の表示部の制御処理などが
行なわれる。このステップで行われる処理については本
発明に直接関係するものではないので、詳細な説明は省
略する。ステップS105の処理を終えた後には、ステ
ップS102へ戻り、これより述べる各処理が繰り返し
行われる。
【0037】次に、図4のステップS102のスイッチ
処理について説明する。この処理は、本装置の使用者に
よる、SW15のスタートSW及びストップSWへの操
作を検出し、この検出結果に基づいて、練習を行なう合
唱曲の自動演奏の開始/中止の制御を行なう処理であ
る。
【0038】CPU11により行われるスイッチ処理の
処理内容を示すフローチャートを図5に示す。以下、ス
イッチ処理の処理内容を図5に従って説明する。まず、
ステップS201では、SW15のスタートスイッチに
対する操作が行なわれたか否かを調べ、操作が検出され
ればステップS202に、一方、操作が検出されなけれ
ばステップS215に、それぞれ進む。
【0039】ステップS202では、変数nに0を代入
する。ステップS203では、ステータスフラグSTF
(n)に1を代入する。STF(n)は、第nトラック
に格納されている楽曲演奏データについての再生演奏を
行なうか否かを示すフラグであり、後述する再生処理で
参照される。なお、STF(n)が1であるときは、第
nトラックに格納されている楽曲演奏データについての
再生演奏を行なうことを示す。
【0040】ステップS204では、第nトラックのデ
ータを1データずつ参照するために用いられる変数AD
D(n)に0を代入する。ステップS205では、曲メ
モリ14に格納されている楽曲演奏データの読み出しを
行なう。EV(n,ADD(n))の指定により、第n
トラックのアドレスADD(n)に格納されているデー
タが読み出される。このステップにおいてはADD
(n)の値は必ず0であるので、EV(n,ADD
(n))で読み出されるデータは、第nトラックの先頭
に格納されている音色データが読み出されることとな
る。
【0041】ステップS206では、曲メモリ14に格
納されている楽曲演奏データから読み出すデータのトラ
ックを示している変数nの値をセレクタ20に送出し、
TG21a〜21dの中から、楽曲のパート別の楽音デ
ータの送付先であるTGを選択させる。
【0042】ステップS207では、ステップS205
で読み出した音色データを、セレクタ20に送出する。
送出された音色データは、セレクタ20を介し、TG2
1a〜21dのうちのステップS206の処理により選
択されたTGに送付される。
【0043】ステップS208では、変数ADD(n)
に改めて1を代入する。ステップS209では、曲メモ
リ14に格納されている楽曲演奏データの読み出しを行
なう。このステップにおいてはADD(n)の値は必ず
1であるので、EV(n,ADD(n))で読み出され
るデータは、第nトラックの音色データの次に格納され
ている待ち時間データが読み出される。
【0044】ステップS210では、前ステップで読み
出された待ち時間データを、変数TIMER(n)に代
入する。TIMER(n)は、第nトラックで現在実行
中のイベントの発音(休止)の継続時間の残時間を示す
変数であり、ここでは待ち時間データが代入される。こ
のTIMER(n)の値は、後述する第2タイマ19か
らの割り込み発生により起動されるインタラプト処理の
作用により、時間の経過に応じて減少する。
【0045】ステップS211では、変数nの値を1だ
け増加させる。ステップS212では、変数nの値と曲
メモリ14に格納されている楽曲演奏データの有するト
ラック数とを比較する。変数nの値の方が大きければス
テップS213に進む。一方、そうでなければステップ
S203へ戻り、上述した処理を他のトラックの楽曲演
奏データに対して行なう。
【0046】ステップS213では、第1タイマ18及
び第2タイマ19によるインタラプトの禁止状態を解除
する。その後、ステップS214で発光素子16及び受
光素子17の動作を開始させ、ステップS215でマイ
ク25の動作を開始させ、今回のスイッチ処理を終了
し、図4にフローチャートで示した制御処理へ戻る。
【0047】ところで、前述したステップS201にお
いて、SW15のスタートスイッチに対する操作が検出
されなかった場合は、ステップS216で、SW15の
ストップスイッチに対する操作が行なわれたか否かを調
べ、操作が検出されればステップS217に進む。一
方、操作が検出されなければ、今回のスイッチ処理を終
了し、図4にフローチャートで示した制御処理へ戻る。
【0048】ステップS217では、変数nに0を代入
する。ステップS218では、ステータスフラグSTF
(n)に0を代入し、第nトラックに格納されている楽
曲演奏データについての再生演奏を中止することを示
す。
【0049】ステップS219では、変数nの値を1だ
け増加させる。ステップS220では、変数nの値と曲
メモリ14に格納されている楽曲演奏データの有するト
ラック数とを比較し、変数nの値の方が大きければステ
ップS217へ戻り、上述した処理を行ない、一方、そ
うでなければステップS221に進む。
【0050】ステップS221では、第1タイマ18及
び第2タイマ19からのインタラプトを禁止する状態に
設定する。その後、ステップS222で発光素子16及
び受光素子17の動作を中止させ、ステップS223で
マイク25の動作を中止させ、今回のスイッチ処理を終
了し、図4にフローチャートで示した制御処理へ戻る。
【0051】以上の処理がスイッチ処理である。次に、
図4のステップS103のテンポ設定処理について説明
する。この処理は、第1タイマ18からの割り込み発生
により起動されるインタラプト処理を利用して指揮者に
より振られる指揮の速さを計測し、その速さに応じて合
唱曲のリード音楽の自動演奏のテンポを変化させる処理
である。
【0052】なお、ここで用いられている、指揮者の指
揮の動きを非接触にて検出して演奏する楽音を制御する
技術については、出願人が以前に出願した「楽音制御装
置」(特開平9−281963号)に係る発明を実施す
ることで実現している。
【0053】テンポ設定処理の詳細を説明する前に、第
1タイマ18からの割り込み発生により起動されるイン
タラプト処理をまず先に説明する。この処理は、第1タ
イマ18が一定時間を計時する毎に発生するタイマ割り
込みに応じて実行される処理であり、基本的にはその割
り込みの発生回数を計数する処理である。
【0054】第1タイマ18により発生させるタイマ割
込みの発生間隔は、他の各処理の処理時間を考慮し、あ
る程度は長くする必要があるが、その間隔が長すぎる
と、指揮の速さの計測精度の低下を来たす弊害が発生す
るので、両者のバランスを考慮して設定する。
【0055】第1タイマ18からの割り込み発生により
起動されるインタラプト処理の処理内容を示すフローチ
ャートを図6に示す。この処理の処理内容を図6に従っ
て説明すると、ステップS301で、変数TIMER1
の値と、予め設定されている値(所定値)とを比較し、
TIMER1の値が所定値以下であるならば、ステップ
S302で、TIMER1の値を1だけ増加させ、今回
のこのインタラプト処理を終了する。一方、ステップS
301の判断処理の結果、TIMER1の値が所定値以
下ではないならば、何もせずに、今回のこのインタラプ
ト処理を終了する。ステップS301の判断処理は、T
IMER1の値を所定値よりも大きくはならないように
するために設けられている。
【0056】では、テンポ設定処理の詳細を、図7に示
すテンポ設定処理の処理内容を示すフローチャートに従
って説明する。まず、ステップS401では、受光素子
17が発光素子16の光を受光したか否かを調べる。受
光を検出したのであればステップS402に進み、一
方、受光を検出していないのであれば今回のテンポ設定
処理を終了し、図4にフローチャートで示した制御処理
へ戻る。
【0057】ステップS402では、前ステップによる
受光素子17による発光素子16の光の受光の検出は、
2回目以降であるか否かを調べ、そうであればステップ
S403に、そうでなければステップS405に、それ
ぞれ進む。
【0058】ステップS403では、前述した第1タイ
マ18からの割り込み発生により起動されるインタラプ
ト処理により変数TIMER2に与えられている値を変
数TEMPに代入する。この値は、指揮者により振られ
る指揮によって、受光素子17の受光する発光素子16
の光が遮られる周期に関する値である。
【0059】ステップS404では、変数TEMPの値
に応じて、第2タイマ19の歩進の時間間隔を制御す
る。前述したように、第2タイマ19は、合唱曲のリー
ド音楽の自動演奏のテンポの基準とするタイマであり、
この歩進の時間間隔を制御することによって、そのテン
ポを早くしたり(TEMPの値が小さい場合)、遅くし
たり(TEMPの値が大きい場合)することができる。
また、図6のステップS301の処理によって、変数T
EMPの値が所定値以下に制限されるので、前述のテン
ポはあるテンポよりも遅くなることはない。
【0060】ステップS405では、変数TIMER1
に改めて0を代入する。以上の処理がテンポ設定処理で
ある。次に、再生処理について説明する。再生処理は、
曲メモリ14に格納されている楽曲データに基づいてT
G21a〜21dをセレクタ20を介して制御し、楽音
を発音させる処理であり、言わば、一種のシーケンサに
相当する機能を実現する処理である。
【0061】まず、ステップS501では、変数nに0
を代入する。ステップS502では、前述したステータ
スフラグSTF(n)の値と1とを比較する。STF
(n)が1、すなわち、第nトラックに格納されている
楽曲演奏データについての再生演奏を行なうことが示さ
れているのであればステップS503に進む。一方、S
TF(n)が1でなければ、ステップS512に進む。
【0062】ステップS503では、前述した変数TI
MER(n)の値と0とを比較する。TIMER(n)
が0であればステップS503に進み、一方、そうでな
ければステップS512に進む。
【0063】ステップS504では、前述した変数AD
D(n)の値を1だけ増加させる。ステップS505で
は、曲メモリ14に格納されている楽曲演奏データの読
み出しを行なう。EV(n,ADD(n))の指定によ
り、第nトラックのアドレスADD(n)に格納されて
いるイベントデータが読み出される。
【0064】ステップS506では、前ステップで読み
出されたイベントデータがENDデータであるか否かを
調べる。ENDデータでなければステップS507に、
一方、ENDデータであるのならば、ステップS511
に、それぞれ進む。
【0065】ステップS507では、変数nの値をセレ
クタ20に送出し、TG21a〜21dの中から、楽曲
のパート別の楽音データの送付先であるTGを選択させ
る。ステップS508では、ステップS505で読み出
したイベントデータを、セレクタ20に送出する。送出
されたイベントデータは、セレクタ20を介し、TG2
1a〜21dのうちのステップS507の処理により選
択されたTGに送付される。
【0066】ステップS509では、変数ADD(n)
の値を1だけ増加させる。ステップS510では、曲メ
モリ14に格納されている楽曲演奏データにおける、ス
テップS505で読み出したイベントデータに対応する
時間データの読み出しを行なう。このステップにおいて
EV(n,ADD(n))で読み出されるデータは、ス
テップS505で読み出したイベントデータの次に格納
されている時間データが読み出される。そして、読み出
された時間データを変数TIMER(n)に代入し、ス
テップS512に進む。
【0067】ところで、ステップS506の判断処理に
おいて、読み出されたイベントデータがENDデータで
あった場合には、ステップS511で、ステータスフラ
グSTF(n)に0を代入し、第nトラックに格納され
ている楽曲演奏データについての再生演奏を中止するこ
とを示す。
【0068】ステップS512では、変数nの値を1だ
け増加させる。ステップS513では、変数nの値と曲
メモリ14に格納されている楽曲演奏データの有するト
ラック数とを比較する。変数nの値の方が大きければ今
回の再生処理を終了し、図4にフローチャートで示した
制御処理へ戻る。一方、そうでなければステップS50
2へ戻り、上述した処理を他のトラックの楽曲演奏デー
タに対して行なう。
【0069】以上の処理が再生処理である。次に、第2
タイマ19からの割り込み発生により起動されるインタ
ラプト処理を説明する。この処理は、第2タイマ19が
一定数を計数する毎に発生するタイマ割り込みに応じて
実行される処理であり、基本的には所定時間に対する残
時間を計測するための処理であるが、前述したテンポ設
定処理により第2タイマ19の歩進の時間間隔が制御さ
れ、指揮者により振られる指揮の早さを基準にした相対
的な時間による計測がなされる。
【0070】第2タイマ19からの割り込み発生により
起動されるインタラプト処理の処理内容を示すフローチ
ャートを図9に示す。この処理の処理内容を図9に従っ
て説明する。
【0071】まず、ステップS601では、変数nに0
を代入する。ステップS602では、前述したステータ
スフラグSTF(n)の値と1とを比較する。STF
(n)が1、すなわち、第nトラックに格納されている
楽曲演奏データについての再生演奏を行なうことが示さ
れているのであればステップS603に進む。一方、S
TF(n)が1でなければ、ステップS604に進む。
【0072】ステップS603では、前述した変数TI
MER(n)の値を1だけ減少させる。ステップS60
4では、変数nの値を1だけ増加させる。
【0073】ステップS605では、変数nの値と曲メ
モリ14に格納されている楽曲演奏データの有するトラ
ック数とを比較する。変数nの値の方が大きければ今回
のこのインタラプト処理を終了する。一方、そうでなけ
ればステップS602へ戻り、上述した処理を他のトラ
ックの楽曲演奏データに対して行なう。
【0074】以上の処理が第2タイマ19からの割り込
み発生により起動されるインタラプト処理である。上記
の構成を有する図2に示す音楽合同練習装置を用いて合
同練習を行なう様子を、合唱曲のソプラノパートの唱者
を例に説明する。
【0075】唱者は、ヘッドホン24aを装着し、ヘッ
ドホン24aより放音される合唱曲のソプラノパートの
自動演奏を聴き、自分のソプラノパートの唱歌練習を行
なう。自動演奏のテンポは、指揮者の指揮の早さに応じ
たものになるので、本番のステージにより近い形での練
習が行なえる。
【0076】更に、ヘッドホン24aからは、更に、ソ
プラノパートの自動演奏と共に、マイク25により収音
される、自分の歌唱を含む全パートの合唱する音声もミ
キシングされて放音されているので、唱者は全パートの
合唱のバランスを考えて自分の声量や音程をコントロー
ルする歌唱の練習も行なうことができる。
【0077】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したように構
成されているので、複数人が一堂に会して合唱や合奏な
どといった音楽演奏の合同練習を行なう際に、効率的な
合同練習を行なえるようになる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成をを示すブロック図である。
【図2】音楽合同練習装置の全体構成を示すブロック図
である。
【図3】楽曲演奏データの内容を示す図である。
【図4】音楽合同練習装置全体の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図5】スイッチ処理のフローチャートである。
【図6】第1タイマからの割り込み発生により起動され
るインタラプト処理のフローチャートである。
【図7】テンポ設定処理のフローチャートである。
【図8】再生処理のフローチャートである。
【図9】第2タイマからの割り込み発生により起動され
るインタラプト処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 リード音楽手段 2 取得手段 3a、3b、3c、3d 合成手段 4a、4b、4c、4d 出力手段 5a、5b、5c、5d 各パート担当者

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合唱曲のリード音楽を示す信号をパート
    別に並行して同時に出力するリード音楽手段と、 前記合唱曲の各パートの担当により唄われる合唱の音声
    を収音して合唱音声信号に変換するマイクと、 前記パート別のリード音楽信号に全パートの前記合唱音
    声信号を個々にミキシングする複数の合成手段と、 前記複数のミキシング手段の各々の出力を音響信号に変
    換して各々出力する複数のイヤホンと、 を有することを特徴とする音楽合同練習装置。
  2. 【請求項2】 楽曲のリード音楽を示す信号をパート別
    に並行して同時に出力するリード音楽手段と、 前記楽曲の各パートの担当により演奏された合同の演奏
    の内容を演奏信号として取得する取得手段と、 前記パート別のリード音楽信号に全パートの前記演奏信
    号を個々に合成する複数の合成手段と、 前記複数の合成手段の出力を各々出力する複数の出力手
    段と、 を有することを特徴とする音楽合同練習装置。
  3. 【請求項3】 前記リード音楽手段は、シンセサイザと
    シーケンサとにより前記リード音楽を自動演奏させた演
    奏信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の音楽合同練習装置。
  4. 【請求項4】 前記音楽合同練習装置を操作する操作者
    が前記リード音楽手段に前記信号の出力の開始を指示し
    たときに、該指示をしてから所定時間だけ該出力の開始
    を遅延させる出力開始遅延手段を更に有することを特徴
    とする請求項1から3までのいずれか1に記載の音楽合
    同練習装置。
  5. 【請求項5】 前記取得手段は、前記担当の演奏により
    発せられる演奏音を収音するマイクを有することを特徴
    とする請求項2に記載の音楽合同練習装置。
  6. 【請求項6】 前記合成手段は、前記リード音楽信号に
    前記演奏信号をミキシングすることを特徴とする請求項
    2に記載の音楽合同練習装置。
  7. 【請求項7】 前記出力手段は、イヤホンを有すること
    を特徴とする請求項2に記載の音楽合同練習装置。
  8. 【請求項8】 前記リード音楽手段の出力する信号の示
    すリード音楽のテンポを、前記音楽合同練習装置を操作
    する操作者の人体の動きに応じて変更するテンポ変更手
    段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の音楽合同練習装置。
JP10335815A 1998-11-26 1998-11-26 音楽合同練習装置 Withdrawn JP2000163054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10335815A JP2000163054A (ja) 1998-11-26 1998-11-26 音楽合同練習装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10335815A JP2000163054A (ja) 1998-11-26 1998-11-26 音楽合同練習装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000163054A true JP2000163054A (ja) 2000-06-16

Family

ID=18292731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10335815A Withdrawn JP2000163054A (ja) 1998-11-26 1998-11-26 音楽合同練習装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000163054A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7756595B2 (en) 2001-01-11 2010-07-13 Sony Corporation Method and apparatus for producing and distributing live performance
JP2011523810A (ja) * 2008-05-15 2011-08-18 ジャムハブ エルエルシー 電子楽器および電子音楽デバイスからの入力を組合せるためのシステム
WO2018173248A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 ヤマハ株式会社 マイキング装置及びヘッドフォンを用いたマイキング作業方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7756595B2 (en) 2001-01-11 2010-07-13 Sony Corporation Method and apparatus for producing and distributing live performance
JP2011523810A (ja) * 2008-05-15 2011-08-18 ジャムハブ エルエルシー 電子楽器および電子音楽デバイスからの入力を組合せるためのシステム
WO2018173248A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 ヤマハ株式会社 マイキング装置及びヘッドフォンを用いたマイキング作業方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4779264B2 (ja) 移動通信端末、楽音生成システム、楽音生成装置および楽音情報提供方法
KR100646697B1 (ko) 자동적인 음악 생성 방법 및 시스템
JP4174940B2 (ja) カラオケ装置
JPH0744183A (ja) カラオケ演奏装置
JP3922224B2 (ja) 自動演奏装置及びプログラム
JP3671274B2 (ja) 音楽情報送受信装置、受信装置及び記憶媒体
JP3353595B2 (ja) 自動演奏装置およびカラオケ装置
JP3861381B2 (ja) カラオケ装置
JP4038836B2 (ja) カラオケ装置
JP2000163054A (ja) 音楽合同練習装置
JPH09244666A (ja) カラオケ装置
JP2006251697A (ja) カラオケ装置
JP2001209381A (ja) 携帯電話機のメロディ設定システム及び方法
JP4066533B2 (ja) カラオケ装置
JP3558749B2 (ja) 通信カラオケ装置
JP2001022350A (ja) 波形再生装置
JP3427409B2 (ja) 電子楽器
JP2008187549A (ja) 楽器演奏アシストシステム
JPH08328555A (ja) 演奏制御装置
JP4301549B2 (ja) 音声出力システム
JP6651729B2 (ja) 電子音楽装置及びプログラム
JP3335290B2 (ja) 声帯模写機能付き音響電気変換装置
JPH06289860A (ja) 電子楽器
JP2006163119A5 (ja)
KR100685511B1 (ko) 음향기기의 음성 처리 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207