JP2000162950A - ホログラム記録装置 - Google Patents

ホログラム記録装置

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JP2000162950A
JP2000162950A JP33396498A JP33396498A JP2000162950A JP 2000162950 A JP2000162950 A JP 2000162950A JP 33396498 A JP33396498 A JP 33396498A JP 33396498 A JP33396498 A JP 33396498A JP 2000162950 A JP2000162950 A JP 2000162950A
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Japan
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light
wavelength
hologram
laser
diffraction grating
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JP33396498A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suganuma
洋 菅沼
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム記録に用いる光の伝播方向の制御
を多数の分解点数にて高精度で行うことが可能であり、
しかも、波長多重記録と角度多重記録とを組み合わせた
多重記録を簡易な構成にて実現する。 【解決手段】 波長可変光源と分散光学素子とを用い
る。そして、光源から出射される光の波長を制御すると
ともに、その伝播方向を波長に応じて分散光学素子によ
り変化させることで、光の波長と伝播方向を同時に制御
し、この光を用いてホログラムの波長及び角度多重記録
を行う。更に、分散光学素子に光を入射するにあたり、
当該光の径を拡大させておくことで、分散光学素子によ
り光の伝播方向を変化させるときの分解点数を多くする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムの多重
記録を行うホログラム記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラム記録媒体にホログラムを三次
元的に記録する体積ホログラムでは、参照光と物体光の
一方又は両方の角度を変えて記録再生を行うことで、ホ
ログラムの多重記録が可能である。なお、このような多
重記録は、角度多重記録と称されている。
【0003】ホログラムの角度多重記録を行うために
は、光の伝播方向を変化させる偏向手段(いわゆるビー
ムデフレクター)が必要である。従来、ビームデフレク
ターとしては、ガルバノミラーなどを用いた機械的手段
や、音響光学偏向器(AOD)や電気光学偏向器(EO
D)などを用いた電気的手段があった。図8に音響光学
偏向器101を用いたビームデフレクターの例を示すと
ともに、図9にガルバノミラー102を用いたビームデ
フレクターの例を示す。
【0004】ホログラムの角度多重記録に用いるビーム
デフレクターは、角度多重記録時の多重度を増やすため
に、光の伝播方向を変化させる際の分解点数が多い方が
好ましい。ビームデフレクターの分解点数Nは、偏向器
のアパーチャーの幅をD、アパーチャーの形状ファクタ
ーをa、光の波長をλ、光の伝播方向を変化させたとき
の角度振幅をφとすると、下記式(1)で表される。な
お、アパーチャーの形状ファクターaは、アパーチャー
が円形の場合はa=1.22、アパーチャーが長方形の
場合はa=1となる。
【0005】N=φD/aλ ・・・(1) 上記式(1)から分かるように、偏向器のアパーチャー
が大きいほど、また、光の伝播方向を変化させたときの
角度振幅が大きいほど(すなわちビームの偏向角度が大
きいほど)、ビームデフレクターの分解点数は多くな
る。しかし、偏向器のアパーチャーが大きくなると、光
学系が大型化し実用性が低くなる。なお、ラグランジェ
ヘルムホルツの関係より、各面での入射高と入射角の積
は一定なので、図10に示すようにビームデフレクター
103の前後にビーム整形光学系104,105を配置
したとしても、ビームデフレクターの分解点数は不変で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ホログラムの角度多重
記録では、参照光と物体光の一方又は両方の角度を変え
て記録再生を行うが、記録密度を最大にするには、この
角度制御を1000分の数度程度の精度にて再現性をも
って行わなければならない。しかし、ガルバノミラーな
どを用いた機械的なビームデフレクターでは、再現性を
含めた精度の点で問題がある。
【0007】一方、音響光学偏向器や電気光学偏向器な
どを用いた電気的なビームデフレクターでは、分解点数
が少なく、角度多重記録時の多重度を増やすことができ
ないという問題がある。例えば、音響光学偏向器を用い
たビームデフレクターでは、分解点数が1000点程度
しか得られない。また、電気光学偏向器を用いたビーム
デフレクターに至っては、分解点数がせいぜい数十点程
度しか得られない。
【0008】以上のように、従来は、光の伝播方向を変
化させる際の分解点数を増やすことと、光の伝播方向を
変化させる際の角度制御を精度良く再現性をもって行う
こととを両立させることができなかった。そこで、光の
伝播方向を制御するにあたり、その分解点数が増やし、
且つ、その角度制御を高精度にて再現性をもって行える
ようにすることが望まれている。
【0009】ところで、ホログラムは、例えば「Scott
Campbell et al. Optics Letter, pp.2161,19,1994」に
記載されているように、波長を変えることで多重記録す
ることもできる。この場合は、ビームデフレクターが無
くても、ホログラムの多重記録を行うことができる。な
お、このような多重記録は、波長多重記録と称されてい
る。
【0010】そして、角度多重記録と波長多重記録とを
組み合わせて多重記録を行えば、ホログラムの多重度を
更に上げることができる。しかし、従来、角度多重記録
と波長多重記録とを組み合わせて多重記録を行うには、
多数の半導体レーザーや光学素子を組み合わせる必要が
あり、ホログラム記録装置が複雑になってしまい、その
制御が非常に難しかった。
【0011】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、光の伝播方向の制御を多数の
分解点数にて高精度で行うことが可能であり、しかも、
波長多重記録と角度多重記録とを組み合わせた多重記録
を簡易な構成にて実現することが可能なホログラム記録
装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るホログラム
記録装置は、出射する光の波長を変化させることが可能
な光源と、光源から出射された光が入射する分散光学素
子とを備える。そして、光源から出射される光の波長を
制御するとともに、その伝播方向を波長に応じて分散光
学素子により変化させることで、光の波長と伝播方向を
同時に制御し、この光を用いてホログラムの波長及び角
度多重記録を行う。このホログラム記録装置では、光の
波長を制御することで光の伝播方向を制御するので、光
の波長の制御と光の伝播方向の制御とを同時に容易に行
うことができる。
【0013】また、本発明に係るホログラム記録装置で
は、光源から出射された光の径を光拡大手段により拡大
させた上で、光源から出射された光を分散光学素子に入
射させる。分散光学素子に光を入射するにあたり、当該
光の径を拡大させておくことで、分散光学素子により光
の伝播方向を変化させるときの分解点数を多くすること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】本発明を適用したホログラム記録装置の要
部となるビームデフレクターの一例について、その概要
を図1に示す。このビームデフレクター1では、まず、
波長可変レーザー2の外部に設置した波長選択フィルタ
ー3で、特定の波長のみを波長可変レーザー2にフィー
ドバックし、外部共振器レーザー4を構成する。このフ
ィードバックにより、レーザー光の発振波長が狭帯域化
することとなる。つぎに、外部共振器レーザー4からの
出射光を分散光学素子5に入射させる。このとき、波長
選択フィルター3によりレーザー光の発振波長を変えれ
ば、分散光学素子5を通過して出射する光の伝播方向が
変化することとなる。
【0016】このビームデフレクター1で光の伝播方向
を変化させるときの分解点数Nは、レーザー光の発振波
長のチューニング幅と、分散光学素子5に入射するレー
ザー光のビーム径とで決定される。
【0017】例えば、分散光学素子5として、図2に示
すような周期Λの回折格子5aを用いたとする。そし
て、レーザー光の中心波長をλ、発振波長をλ−Δλか
らλ+Δλとし、回折格子5aのアパーチャー(すなわ
ち回折格子5aに入射するレーザー光のビーム径)を
D、アパーチャーの形状ファクターをa(円形で1.2
2、長方形で1)とする。このとき、回折格子5aの回
折角θは、θ=λ/Λで与えられる。したがって、波長
変動Δλに対する回折角の変化Δθは、Δθ=Δλ/Λ
で表される。
【0018】そして、図2に示すように、回折格子5a
によって回折された光(すなわちビームデフレクターか
ら出射される光)を焦点距離fのレンズ6で集光すると
き、その分解点数Nは、Δλがλに比べて十分小さけれ
ば、焦点面上での光スポットの最大移動距離と中心波長
でのスポット径との比で表される。したがって、図2に
示すような周期Λの回折格子5aを用いた場合、ビーム
デフレクター1の分解点数Nは、下記式(2)で表され
る。
【0019】 N≒2・f・Δθ/(a・λ/NA) =2・f・Δθ/{a・λ・f/(D/2)} =D・Δθ/(a・λ) =D・Δλ/(a・λ・Λ) ・・・(2) したがって、回折格子5aに入射するレーザー光のビー
ム径Dを大きくすれば、分解点数Nを容易に増やすこと
ができる。そして、図1に示したような構成では、ビー
ム径Dを大きくすることは容易に可能である。例えば、
a=1,λ=0.65μm、Δλ=0.02μm、Λ=
0.4μm、D=130mmとすれば、分解点数N=1
0000となる。これは、一般的な音響光学偏向器を用
いたビームデフレクターの分解点数に比べて、一桁も大
きな値である。
【0020】音響光学偏向器では、二酸化テルル(Te
2)やニオブ酸リチウム(LiNbO3)などの光学結
晶を超音波の伝播媒体として用いるが、ビーム径Dを大
きくするためには、それに対応するために大型で高品質
の光学結晶が必要となる。しかし、大型で高品質の光学
結晶を用いようとすると、コストが著しく増大する。更
に、大型の光学結晶を用いる場合には、超音波の伝播距
離が長くなるため、音波の吸収などの材料的な困難も生
じる。このため、音響光学偏向器では、ビーム径Dを大
きくして、分解点数Nを増やすことは困難である。
【0021】それに比べて、回折格子は大型のものが容
易に作製可能であり、したがって、ビーム径Dを大きく
して、分解点数Nを増やすことが容易に可能である。し
かも、回折格子はレプリカを作製することが可能なの
で、大量生産すればコストを大幅に下げることができ
る。
【0022】なお、ガルバノミラーなどを用いた機械的
手段でも大型化は可能であるが、この場合は精度が機械
的に制限されることや、再現性が低いことなどが問題と
なる。また、一般に機械的なスキャニングでは変調帯域
を高くすることが困難である。更に、機械的なステージ
は震動要因ともなるので、ホログラム記録のように震動
の影響を受けやすいアプリケーションにとっては大きな
問題になる。これに対して、図1に示したような構成
は、高い分解点数と非機械的な動作との両立が可能であ
るという点で優位性がある。
【0023】つぎに、本発明を適用したホログラム記録
装置の要部となるビームデフレクターについて、その具
体的な構成例を図3に示す。
【0024】このビームデフレクター11では、まず、
出射する光の波長を変化させることが可能なレーザー光
源からのレーザー光L1を、ビームスプリッター12を
介して、超音波発生機構13が取り付けられた音響光学
素子14に入射させる。このとき、超音波発生機構13
からの超音波を音響光学素子14に印加すると、当該超
音波による光弾性効果により音響光学素子14に屈折率
変化が生じ、音響光学素子14の内部に回折格子が形成
される。そして、音響光学素子14に形成された回折格
子により、音響光学素子14に入射した入射光のうち、
ブラッグ条件を満たす特定の狭い波長範囲の光がブラッ
グ反射される。
【0025】音響光学素子14からの反射光L2の一部
は、ビームスプリッター12を透過して、レーザー光源
に帰還する。この帰還光によりレーザー光源はインジェ
クションロックされて、この帰還光の波長域にレーザー
光の発振波長は狭帯域化される。このとき、超音波発生
機構13から音響光学素子14に印加する超音波の周波
数を変えれば、音響光学素子14によって反射される光
の波長が変化するので、レーザー光の発振波長が変化す
る。そこで、このビームデフレクター11では、超音波
発生機構13から音響光学素子14に印加する超音波の
周波数を変えることで、レーザー光の発振波長を制御す
る。
【0026】また、音響光学素子14からの反射光L2
のうち、ビームスプリッター12で反射された光は、ビ
ームエキスパンダー15でビーム径が拡大された上で、
回折格子16に入射し、当該回折格子16で反射され
る。このとき、回折格子16に入射するレーザー光の波
長が変化すれば、回折格子16による回折光の方向が変
化する。
【0027】したがって、上述のようにレーザー光の発
振波長を制御することで、回折格子16によって回折さ
れ出射される出射光の波長とその伝播方向とを同時に制
御することができる。すなわち、このビームデフレクタ
ー11は、レーザー光の発振波長を制御する機能と、レ
ーザー光の伝播方向を制御するビーム偏向器の機能とを
兼ね備えている。
【0028】このビームデフレクター11を用いたホロ
グラム記録装置の構成例を図4に示す。なお、図4では
必要量低限の光学系構成要素だけを示すが、必要に応じ
てレンズや波長板などの光学部品を光路中に配置しても
良いことは言うまでもない。
【0029】図4に示すホログラム記録装置21では、
まず、上記ビームデフレクター11により波長及び伝播
方向が制御されたレーザー光を、ビームスプリッター2
2により2光束に分割する。一方の光は物体光となる光
であり、ミラー23で反射されて空間変調器24に入射
する。そして、ホログラム記録する映像に対応するよう
に、空間変調器24により空間的に変調された上で、ホ
ログラム記録媒体25に入射する。他方の光は参照光と
なる光であり、ミラー26で反射されてホログラム記録
媒体25に入射する。このようにホログラム記録媒体2
5に入射した物体光及び参照光は、ホログラム記録媒体
25の内部で干渉し、これにより生じる干渉縞が、ホロ
グラム記録媒体25にホログラムとして記録される。
【0030】そして、このホログラム記録装置21で
は、ビームデフレクター11により、レーザー光の発振
波長と伝播方向を変化させながら、ホログラムを多重記
録していく。これにより、角度多重記録と波長多重記録
とを組み合わせた多重記録が達成され、ホログラムの多
重度を非常に高めることができる。
【0031】なお、以上のように記録されたホログラム
を再生するときは、波長及び伝播方向が記録時と同じ参
照光のみをホログラム記録媒体25に入射させる。そし
て、再生されたホログラムを、例えば、CCD(charge
-coupled device)等のフォトディテクターアレイで検
出する。
【0032】ところで、図3に示したビームデフレクタ
ー11では、反射型の音響光学素子14と回折格子16
を組み合わせて、レーザー光の発振波長と伝播方向を制
御したが、その他の構成でも同様の機能を実現すること
ができる。
【0033】例えば、図5に示すように、回折格子を2
枚用いることで、レーザー光の発振波長と伝播方向を制
御することもできる。
【0034】図5に示すビームデフレクター31Aで
は、出射する光の波長を変化させることが可能な光源と
して半導体レーザー32を用いている。そして、半導体
レーザー32から出射されたレーザー光は、先ず、コリ
メーターレンズ33により平行光とされた上で、ビーム
スプリッター34に入射する。そして、ビームスプリッ
ター34を透過した光は、第1の回折格子35に入射
し、一方、ビームスプリッター34によって反射された
光は、第2の回折格子36に入射する。
【0035】そして、第1の回折格子35に入射した入
射光のうち、特定の狭い波長範囲の光がブラッグ反射さ
れ、この反射光がビームスプリッター34を介して半導
体レーザー32に帰還する。すなわち、第1の回折格子
35は、ブラッグ条件を満たす波長のみを半導体レーザ
ー32に向けて反射する。そして、このように半導体レ
ーザー32に帰還した光により、半導体レーザー32は
インジェクションロックされて、この帰還光の波長域に
レーザー光の発振波長は狭帯域化される。
【0036】このとき、第1の回折格子35の角度を変
えれば、ブラッグ条件を満たす波長が変化するので、第
1の回折格子35によって反射されて半導体レーザー3
2に帰還する光の波長が変化し、その結果、レーザー光
の発振波長が変化する。そこで、このビームデフレクタ
ー31Aでは、第1の回折格子35の角度を変えること
で、レーザー光の発振波長を制御する。
【0037】また、半導体レーザー32からのレーザー
光のうち、ビームスプリッター34で反射された光は、
第2の回折格子36に入射し、当該第2の回折格子36
によりブラッグ反射される。このとき、第2の回折格子
36に入射するレーザー光の波長が変化すれば、当該第
2の回折格子36による回折光の方向が変化する。
【0038】したがって、上述のように第1の回折格子
35を用いてレーザー光の発振波長を制御することで、
第2の回折格子36によって回折され出射される出射光
の波長とその伝播方向とを同時に制御することができ
る。すなわち、このビームデフレクター31Aでは、第
1の回折格子35の角度を変化させるだけで、上述のビ
ームデフレクター11と同様に、レーザー光の発振波長
と、レーザー光の伝播方向とを同時に制御することがで
きる。
【0039】なお、このビームデフレクター31Aで
は、第1の回折格子35の角度を機械的に制御する必要
がある。しかし、第1の回折格子35に要求される角度
振幅は、ガルバノミラーなどを用いてビームデフレクタ
ーを構成する場合に比べて遥かに微小で済む。したがっ
て、第1の回折格子35の角度の制御には、ピエゾ素子
等のように高精度且つ低震動にて動作する素子を用いる
ことが可能であり、この場合は、機械的な機構は殆ど問
題とならない。
【0040】また、図6に示すように、図5に示したビ
ームデフレクター31Aにおける第1の回折格子35を
位相共役鏡37で置き換えても、レーザー光の発振波長
と伝播方向を同時に制御することができる。
【0041】図6に示すビームデフレクター31Bで
は、ピエゾ素子等を用いた回転機構を用いて位相共役鏡
37の角度を変化させ、位相共役鏡37へのレーザー光
の入射角を変えることで、レーザー光の発振波長を制御
する。このビームデフレクター31Bでも、位相共役鏡
37の角度を変化させるだけで、上述のビームデフレク
ター11,31Aと同様に、レーザー光の発振波長と、
レーザー光の伝播方向とを同時に制御することができ
る。
【0042】なお、位相共役鏡37は入射波面と全く同
じ波面の光を反射するので、位相共役鏡37を用いた場
合は、正確にインジェクションロックをかけることがで
きるという利点がある。特に自己誘起型の配置をとれ
ば、簡単な構成で位相共役光を高効率で発生させること
ができる(M.Lobel et al. pp.2000,Vol.15,Journal of
Optical Society of America B, 1998)。
【0043】また、図7に示すように、透過型の音響光
学素子と回折格子を組み合わせて、レーザー光の発振波
長と伝播方向を制御することもできる。
【0044】図7に示すビームデフレクター41では、
出射する光の波長を変化させることが可能な光源として
半導体レーザー42を用いている。そして、半導体レー
ザー42から出射されたレーザー光は、先ず、コリメー
ターレンズ43により平行光とされた上で、ビームスプ
リッター44に入射する。そして、ビームスプリッター
44を透過した光は、超音波発生機構が取り付けられた
透過型の音響光学素子45に入射し、一方、ビームスプ
リッター44によって反射された光は、回折格子46に
入射する。
【0045】このとき、超音波発生機構からの超音波を
音響光学素子45に印加すると、当該超音波による光弾
性効果により音響光学素子45に屈折率変化が生じ、音
響光学素子45の内部に回折格子が形成される。そし
て、音響光学素子45に形成された回折格子により、音
響光学素子45に入射した光のうち、ブラッグ条件を満
たす特定の狭い波長範囲の光のみが回折する。
【0046】ここで、音響光学素子45の後段にレンズ
47及びピンホール48を配しておく。そして、音響光
学素子45により回折された一部の波長成分のみがレン
ズ47によって集光されピンホール48を通過するよう
にし、他の波長成分はレンズ47によって集光された焦
点面上で遮光されるようにしておく。
【0047】ピンホール48を通過した光は、ピンホー
ル48を焦点面とする位置に設置された凹面鏡49で反
射されて元の光路を戻り、半導体レーザー42に帰還す
る。そして、このように半導体レーザー42に帰還した
光により、半導体レーザー42はインジェクションロッ
クされて、この帰還光の波長域にレーザー光の発振波長
は狭帯域化される。
【0048】ここで、音響光学素子45に印加する超音
波の周波数を変えれば、ピンホール48を透過する光の
波長が変化するため、半導体レーザー42に戻ってくる
帰還光の波長が変化し、その結果、レーザー光の発振波
長を制御することができる。そこで、このビームデフレ
クター41では、超音波発生機構から音響光学素子45
に印加する超音波の周波数を変えることで、レーザー光
の発振波長を制御する。
【0049】また、半導体レーザー42からのレーザー
光のうち、ビームスプリッター44で反射された光は、
回折格子46に入射し、当該回折格子46によりブラッ
グ反射される。このとき、回折格子46に入射するレー
ザー光の波長が変化すれば、当該回折格子46による回
折光の方向が変化する。
【0050】したがって、上述のように音響光学素子4
5を用いてレーザー光の発振波長を制御することで、回
折格子46によって回折され出射される出射光の波長と
その伝播方向とを同時に制御することができる。すなわ
ち、このビームデフレクター41では、透過型の音響光
学素子45に印加する超音波の周波数を変えるだけで、
上述のビームデフレクター11,31A,31Bと同様
に、レーザー光の発振波長と、レーザー光の伝播方向と
を同時に制御することができる。
【0051】ところで、以上の例で挙げたビームデフレ
クター11,31A,31B,41では、外部共振器を
用いてインジェクションロックをかけるとともに、外部
共振器の内部にビームスプリッターを配して、当該ビー
ムスプリッターにより光を取り出すような構成としてい
た。しかし、本発明において、インジェクションロック
の手法や外部共振器からの光の取り出し方は、特に限定
されるものではなく、任意の手法が適用可能である。し
たがって、例えば、外部共振器の一端をハーフミラーに
して外部共振器自体から光を取り出すようにしてもよい
し、或いは、レーザー光源の他端からの出射光を取り出
すようにしてもよい。
【0052】また、以上の例で挙げたビームデフレクタ
ー11,31A,31B,41では、外部共振器を用い
てインジェクションロックをかけることにより、光の波
長を制御するようにしていた。このとき用いるレーザー
光源としては、ゲイン幅が広い半導体レーザーが好適で
ある。半導体レーザーを用いた場合には、装置を小型化
し、且つ光電変換効率を高めることが可能であり、実用
上非常に好ましい。
【0053】しかし、使用可能なレーザー光源は半導体
レーザーに限定されるものではなく、様々なものが使用
可能である。例えば、その他の波長可変レーザーとし
て、例えば、Ti:Saphire、Cr:LiSA
F、Ce:LiSAF又はアレキサンドライト等を用い
た波長可変固体レーザーや、エルビウム又はユーロビウ
ム等をドープしたファイバーレーザーや、各種の色素レ
ーザーなどもあり、これらも本発明における光源として
使用可能である。
【0054】また、以上の例で挙げたビームデフレクタ
ー11,31A,31B,41では、外部共振器を用い
てインジェクションロックをかけることにより、光の波
長を制御するようにしていたが、本発明において用いる
光源は、インジェクションロックの有無に関わらず、出
射する光の波長を変化させることが可能であればよい。
したがって、例えば、光パラメトリック発振やDFB,
DBRなどの狭帯域化波長可変半導体レーザーなどのよ
うに、レーザー光の波長を外部共振器を用いることなく
直接制御することができる光源を使用するようにしても
よい。また、必要であれば、以上の説明で挙げた手段を
複数組み合わせて用いるようにしてもよい。
【0055】なお、波長を外部共振器を用いることなく
直接制御できる場合は、光源から出射された光を分散光
学素子に直接入射させればよい。この場合は、光源から
出射される光の波長を直接制御することにより、分散光
学素子に入射する光の波長が変化し、その結果、光線の
方向を制御できる。
【0056】また、以上の例で挙げたビームデフレクタ
ー11,31A,31B,41では、分散光学素子とし
て回折格子を用いていたが、本発明において用いる分散
光学素子は、光の伝播方向を波長に応じて変化させるこ
とが可能であれば良く、例えば、プリズム、ホログラム
素子又はフォトニクス結晶等も使用可能である。ただ
し、回折格子は波長に対する分解能を高めやすいので、
実用上は回折格子が最も好ましい。
【0057】また、図4に示したホログラム記録装置2
1では、波長多重記録と角度多重記録を組み合わせてホ
ログラムの多重記録を行うようにしていたが、ホログラ
ムを多重記録する方法としては、その他にも、例えば、
シフト多重記録、位相コード多重記録、ペリストロフィ
ック多重記録、フラクタル多重記録など、様々な方法が
ある。本発明は、これらの多重記録と組み合わせること
も可能である。
【0058】ところで、フォトリフラクティブ結晶など
からなるホログラム記録媒体に記録されたホログラム
が、再生時の露光により破壊されることを避けるため
に、2波長を用いてホログラムを記録する手法が考案さ
れており、その効果が実証されている(USP5665493 Bai
et al, Y.S.Bai and R.Kachru, Phys.Rev.Lett, 78,29
44,1997, D.Lande et al,22, 1722,1997, 特開平10−
45497号、特開平10−45498号)。これらに
おいては、Pr:LiNbO3やPr:LiTaO3など
の結晶をホログラム記録媒体として用いる。そして、ホ
ログラムを記録する際は、450nm前後の青色光で下
準位の電子を中間準位へ励起させ、その後、850nm
程度の赤外光でホログラムを記録するという二段階のプ
ロセスを用いる。そして、850nm近辺の波長域で
は、高出力且つ広いゲイン幅を持つ波長可変半導体レー
ザーが開発されている。したがって、本発明は、このよ
うな手法と組み合わせることも容易に可能である。
【0059】なお、本発明に係るホログラム記録装置
は、映像をホログラムとして記録する装置であるが、本
発明に係るホログラム記録装置は、任意の情報を映像に
変換して、その映像をホログラムとして記録するように
することで、記録する情報の種類を問わない汎用の情報
記録装置として使用することが可能であることは言うま
でもない。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るホログラム記録装置では、簡易な構成で、波長多重記
録と角度多重記録を同時に行える。したがって、本発明
に係るホログラム記録装置では、簡易な構成で、ホログ
ラムの多重度を高めることができる。しかも、本発明に
係るホログラム記録装置では、光源から出射される光の
波長を制御するだけで、その伝播方向を同時に制御でき
るので、波長多重記録と角度多重記録を同時に行うよう
にしても、制御が非常に簡単である。
【0061】また、本発明に係るホログラム記録装置で
は、分散光学素子により光の伝播方向を変化させるよう
にしているので、ガルバノミラーなどを用いた機械的な
ビームデフレクターを用いる場合に比べて、安定性や精
度が向上する。さらに、音響光学素子を用いたビームデ
フレクターを用いる場合に比べて、アパーチャーのアス
ペクト比を高くする必要がないので、光学系も比較的単
純で良く、小型化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したホログラム記録装置で使用さ
れるビームデフレクターの一例について、その概要を示
す図である。
【図2】分散光学素子として回折格子を用いた場合の分
解点数Nを説明するための図である。
【図3】本発明を適用したホログラム記録装置で使用さ
れるビームデフレクターの一構成例を示す図である。
【図4】本発明を適用したホログラム記録装置の一構成
例を示す図である。
【図5】本発明を適用したホログラム記録装置で使用さ
れるビームデフレクターの他の構成例を示す図である。
【図6】本発明を適用したホログラム記録装置で使用さ
れるビームデフレクターの他の構成例を示す図である。
【図7】本発明を適用したホログラム記録装置で使用さ
れるビームデフレクターの他の構成例を示す図である。
【図8】従来のホログラム記録装置で使用されるビーム
デフレクターの一構成例を示す図である。
【図9】従来のホログラム記録装置で使用されるビーム
デフレクターの他の構成例を示す図である。
【図10】ビームデフレクターの前後にビーム整形光学
系を配置した光学系を示す図である。
【符号の説明】
1 ビームデフレクター、 2 波長可変レーザー、
3 波長選択フィルター、 4 外部共振器レーザー、
5 分散光学素子、 11 ビームデフレクター、
12 ビームスプリッター、 13 超音波発生機構、
14 音響光学素子、 15 ビームエキスパンダ
ー、 16 回折格子、 22 ビームスプリッター、
23 ミラー、 24 空間変調器、 25 ホログ
ラム記録媒体、 26 ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出射する光の波長を変化させることが可
    能な光源と、 上記光源から出射された光が入射する分散光学素子とを
    備え、 上記光源から出射される光の波長を制御するとともに、
    その伝播方向を波長に応じて上記分散光学素子により変
    化させることで、光の波長と伝播方向を同時に制御し、
    この光を用いてホログラムの波長及び角度多重記録を行
    うことを特徴とするホログラム記録装置。
  2. 【請求項2】 上記光源は、波長選択手段を備えた外部
    共振器により、出射する光の波長を変化させることを特
    徴とする請求項1記載のホログラム記録装置。
  3. 【請求項3】 上記光源は、出射する光の波長を変化さ
    せることが可能な半導体レーザー、固体レーザー、ファ
    イバーレーザー又は色素レーザーであることを特徴とす
    る請求項1記載のホログラム記録装置。
  4. 【請求項4】 上記分散光学素子は、回折格子、プリズ
    ム、ホログラム素子又はフォトニクス結晶であることを
    特徴とする請求項1記載のホログラム記録装置。
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