JP2000162489A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2000162489A
JP2000162489A JP10340146A JP34014698A JP2000162489A JP 2000162489 A JP2000162489 A JP 2000162489A JP 10340146 A JP10340146 A JP 10340146A JP 34014698 A JP34014698 A JP 34014698A JP 2000162489 A JP2000162489 A JP 2000162489A
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lens
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moving
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Noboru Suzuki
昇 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラとの通信でレンズの駆動速度の正規化を
行っても速度制御の扱を容易とする光学装置を提供す
る。 【解決手段】所定範囲内を移動可能とするレンズ速度を
検出する速度検出手段の出力と速度指令とに基づいて、
前記レンズを駆動制御する駆動制御手段と、前記速度検
出手段の検出出力の分解能と前記速度指令の分解能との
少なくともいずれか一方を正規化する正規化手段を有
し、前記駆動制御手段は、前記速度検出手段の検出出力
と前記速度指令の正規化された分解能に基づいて前記レ
ンズを駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン撮影
等に用いられる撮影レンズ等の光学機器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、放送用テレビカメラシステムにお
いては、カメラ−レンズ間インターフェースとしてアナ
ログ信号にて通信を行っている。例えば、フォーカス・
レンズやアイリス(IRIS)の位置を決めたり、ズー
ム・レンズの速度を決めたりする電圧をレンズに指定す
ることで、レンズ・システムの制御を行ったり、逆にフ
ォーカス・レンズやズーム・レンズ、IRISの位置を
示す電圧をカメラ側に送ることで、レンズの情報を伝え
ている。
【0003】一方、レンズにおいては、位置センサとし
てポテンショメータを用いるフィードバック系を構成し
てアナログサーボの制御系を行っている。
【0004】また、アナログ信号ではその種類の増設や
精度に限界がきてしまうため、近年、カメラ−レンズ間
の通信機能としてシリアル・インターフェースを用いる
傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置では、例え
ば、カメラとレンズ間の速度データの伝達に際して、正
規化処理が行われておらず、制御性が悪い問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
所定範囲内を移動する移動手段と、該移動手段の速度を
制御する駆動手段とを有する光学装置において、前記所
定の範囲を予め決められた所定のステップ数として表す
位置データと、単位時間あたりの移動量を前記ステップ
数で表す速度データ基づき移動手段の速度を決定するよ
うにしたものである。
【0007】本発明の第2の構成は、所定範囲内を移動
する移動手段と、該移動手段の速度を制御する駆動手段
とを有する光学装置において、前記所定の範囲を予め決
められた所定のステップ数として表す位置データと、単
位時間あたりの移動量を前記ステップ数で表す速度デー
タに基づき移動手段の速度を決定する速度制御手段を有
するものである。
【0008】本発明の第3の構成は、上記した第1また
は第2の構成において、前記速度データは、光学装置に
接続される機器から通信されるようにしたものである。
【0009】本発明の第4の構成は、上記した第3の構
成において、前記光学装置はレンズ装置であり、前記機
器はカメラとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の第1の実施の形態を示す光学装置のブロック図であ
る。101は撮影のためのレンズ部で、121はレンズ
部101の光学系を通して撮影するカメラ部である。
【0011】102はレンズ部を管理しサーボ系のコン
トロールを行う制御装置(以下aCPUとする)、10
3はモータ104を駆動するためのドライバ、106は
モータ104に接続された光学レンズ、107は光学レ
ンズ106の位置を検出するためのエンコーダ、108
はエンコーダ107からの出力をカウントするためのカ
ウンタである。
【0012】また112はタイマであり、タイマ112
およびカウンタ108はaCPU102に接続され、a
CPU102はカウンタ108の値やタイマ112の値
を用いることにより、光学レンズ106の位置や速度を
知ることが可能となっている。
【0013】105は光学レンズ106を手動で動かす
ための手動操作部である。110はレンズ部の制御をリ
モートモードで行うか、ローカルモードで行うかを選択
するためのスイッチ(以下R/L−SWとする)であ
る。また、レンズ部101にはデマンド131が接続さ
れ、そのデマンド131の指令をA/D変換するための
A/D変換器111が接続され、光学レンズ106の制
御のためのデマンド指令値がaCPU102に入力可能
となっている。
【0014】また、カメラ部121には、カメラの制御
装置(以下bCPUとする)122が搭載され、レンズ
部101のaCPU102とシリアル通信141を行え
るようになっている。
【0015】ここで、R/L−SW110によるリモー
トモードとローカルモードについての説明を行う。リモ
ートモードとはカメラ部121のbCPU122からの
制御指令により光学レンズ106を制御するモードであ
り、ローカルモードとは、デマンド131からの制御指
令を選択して光学レンズ106の制御を行うモードであ
る。
【0016】次に図5を用いて、光学レンズ106の移
動方向とカウンタ108のカウント値の関係について説
明する。ここで光学レンズ106をフォーカスレンズと
仮定した場合を例にとることとする。
【0017】フォーカスレンズの無限(INF)端21
0におけるカウンタ108のカウンタ値を0とした場
合、最至近(MOD)端211におけるカウンタ108
のカウンタ値が20000となるものとする。
【0018】フォーカスレンズが時計(CW)方向に回
転した場合、フォーカスレンズはMOD端211方向に
移動し、カウンタ108はカウントアップする。フォー
カスレンズがCCW方向に回転した場合、フォーカスレ
ンズはINF端方向210に移動し、カウンタ108は
カウントダウンする。
【0019】また、フォーカスレンズがMOD端211
方向に移動している間は、フォーカスレンズの速度は正
の値をとり、フォーカスレンズがINF端210方向に
移動している間は、フォーカスレンズの速度は負の値を
とることになる。
【0020】図2を用いて、フォーカスレンズの位置や
速度を検出するためのエンコーダパルス出力機構につい
て説明をする。
【0021】駆動モータ104に取り付けられたCギヤ
の径をφMotor [mm]、Cギヤ202に噛み合っている
Bギヤ203の径をφFocus [mm]、Bギヤ203によ
ってフォーカスレンズ207がINF端(無限端)21
0からMOD端(至近端)211まで移動可能となって
いる。
【0022】さらにBギヤ203は、エンコーダ107
に取り付けられたAギヤ204に噛み合っており、エン
コーダ107のパルス出力はカウンタ108に入力され
る。ここでAギヤの径をφEnc[mm] とし、エンコーダ1
07の1回転当たりの出力パルスをPPEnc[P/R]とする。
また、手動操作部105によりフォーカスレンズ207
は、INF端210からMOD端211までを移動でき
るものとする。
【0023】また、不図示のサーボ/マニュアルモード
切り替えSWが存在し、サーボモードでは、モータ10
4によりフォーカスレンズ207を駆動し、マニュアル
モードでは、手動操作部105にフォーカスレンズ20
7を操作することが可能になっているものとする。
【0024】さらにこのとき、不図示のクラッチがモー
タ104に接続されていて、マニュアルモードでは、フ
ォーカスレンズ207の移動によってエンコーダ107
は回転するが、クラッチによりモータ104の駆動力が
フォーカスレンズ207に伝達されないようになってい
るものとする。
【0025】以上のような構成において、モータ104
における1回転当たりのカウンタ108のカウント値PP
Rot は以下の式で表される。
【0026】 PPRot =φMotor ÷φEnc × PPEnc・・・(式1) また、フォーカスレンズ207がINF端210からM
OD端211までを移動するのに必要なモータ104の
回転数をNRot とすると、フォーカスレンズ207がI
NF端210からMOD端211まで移動するときに発
生するエンコーダ107の出力パルス数PPTotal は以下
の式で表される。
【0027】 PPTotal = PPRot × NRot ・・・ (式2) ここで(式1)、(式2)を用いてフォーカスレンズ2
07がINF端210からMOD端211まで移動した
ときの、エンコーダ107の出力パルスによるカウンタ
108のカウント数を以下の条件の下で算出してみる。
【0028】[条件] エンコーダ107の1回転当たりの出力パルス数 PPEn
c = 2500[P/R] エンコーダ107に取り付けられたAギヤの径φEnc =
10[mm] モータ104に取り付けられたCギヤの径φMotor =
20[mm] フォーカスレンズ207がINF端210からMOD端
211まで移動するのに必要なモータ104の回転数
Nrot= 100 [回転] このとき、INF端210におけるカウンタ108のカ
ウント値を「0」とした場合、MOD端211における
カウンタ108のカウント値PPTotal は、 PPTotal =20÷10×2500×100 = 500000[Pulse] となる。
【0029】同様に、PPEnc やφEnc 、φMotor 、NRot
を変えたときのカウント値PPTotalを算出した例を、図
6に示す。
【0030】また、エンコーダ107の出力は図8に示
すように、通常A相、B相と呼ばれる90度位相がずれ
た2相式のパルス出力方式で、例えば、図8の(1)に
示すようにエンコーダ107がCW方向に回転した場合
は、A相がB相より90度進み、図8の(2)に示すよ
うにCCW方向に回転した場合は、A相はB相より90
度遅れるように構成されている。
【0031】それに対応するためカウンタ108はA
相、B相のエッジ検出を行ってカウントする。したがっ
て結果的に4逓倍した値がカウントされることになる。
この時カウンタ108は、A相がB相より進んでいる場
合はカウントアップし、A相がB相より遅れている場合
はカウントダウンするものとする。この4逓倍した結果
をカウントする場合の例を図7に示す。
【0032】このようにフォーカスレンズ207のIN
F端210からMOD端211までの移動範囲における
カウンタ108のカウント数PPTotal は、フォーカスレ
ンズの移動範囲に依存したモータ104の回転数NRot
、モータ104に取り付けられたCギヤ202の径φM
otor 、エンコーダ107に取り付けられたAギヤの径
φEnc 、さらにはエンコーダ107の1回転における出
力パルス数PPEnc などに影響を受け、その値もかなりの
幅をもつことになる。
【0033】図3によりフォーカスレンズ207の場合
のINF端210を基準値「0」(カウンタ108のカ
ウント値)としたときのMOD端211におけるカウン
タ108のカウント値のパターンを説明する。
【0034】例えばMOD端211におけるカウンタ1
08のカウント値を10000、50000、35000000とした場合、
それぞれに必要なバイト数は以下の様になる。
【0035】 (1)10000 [パルス]の場合 2バイト (2)500000[パルス]の場合 3バイト (3)35000000[パルス]の場合 4バイト このことは、リモートモードのおいて、カメラ部121
のbCPU122がフォーカスレンズ207の位置をシ
リアル通信141を用いて指定する場合に、レンズ部1
01の種類によってデータが異なってしまうことを意味
する。例えば、5000という位置にフォーカスレンズ
207を移動させるようにカメラ部のbCPU122か
らシリアル通信141を通じて指示された場合、レンズ
部101のaCPU102は、(1)の場合では、 500
0 / 10000=0.5 (=50[%]) となり、INF端2
10とMOD端211の中央に移動させることになる。
【0036】(2)の場合では、 5000 /500000=0.01
(=1[%]) となり、INF端210の近傍の位置
に移動させることになる。
【0037】(3)の場合、 5000 /35000000 ≒ 0.
00014 (=0.014 [%]) となり、INF端210か
らほとんど移動されないことになる。
【0038】このことから、カメラ部121のbCPU
122はレンズ部101のフォーカスレンズ207の移
動有効範囲の分解能(INF端210からMOD端21
1までの全域移動パルス数)を知る必要がある。これは
カメラ部121とレンズ部101が初期化を終了した時
点でシリアル通信141を通じて情報交換をることによ
り行われる。例えば(2)の場合で説明する。カメラ部
121のbCPU122からレンズ部101のaCPU
102にシリアル通信141を通してフォーカスレンズ
207の位置分解能情報を要求された場合、INF端2
10の位置を「0」、MOD端211の位置を「50000
0」として、レンズ部101のaCPU102はカメラ
部121のbCPU122へシリアル通信141を用い
て転送すればよい。
【0039】しかし、上記例(1)から(3)から分か
るように、フォーカスレンズ207の位置情報のバイト
数がそれぞれ異なってしまう。このことは、カメラ部1
21のbCPU122の演算処理に必要なデータ長がレ
ンズ部101の種類によって異なることを意味する。
【0040】例えばカメラ部121のbCPU122が
16ビットマイコンであるとする。このとき(1)の場
合には、2バイト(16ビット、int)長で演算処理
は出来るが、(2)の場合には、4バイト(32ビッ
ト、long)長での演算処理が必要になり、さらに
(3)では浮動小数点(float)での演算処理でな
ければならなくなってしまう。演算処理は高速性を必要
とする場合が多いため、極力、固定小数点で行いたい。
さらには、int(16ビットマイコンの場合は16ビ
ットデータ長、32ビットマイコンの場合は32ビット
データ長となる)で演算可能なことが望ましい。
【0041】そこで図4のように、INF端210とM
OD端211の間の分解能を正規化し、常に固定データ
を用いて、レンズ部101とカメラ部121間でシリア
ル通信141により位置指令を与えればよい。
【0042】このことにより、カメラ部121はレンズ
部101の種類によってフォーカスレンズ207の分解
能を考える必要がなくなる。
【0043】ここでフォーカスレンズ207の必要とさ
れる位置分解能を説明する。MTFと敏感度から算出さ
れる分解能は、NTSCの場合、およそ1/5000で
あり、HDでは、1/20000といわれている。
【0044】そこで正規化位置として、例えば、全域を
30000 とし、INF端210を「0」、MOD端211
を「30000」と定義すればフォーカスレンズ207として
は十分な分解能が得られることになる。
【0045】この正規化データを用いれば、フォーカス
レンズ207の位置指令として「15000」 が与えられた場
合、レンズ部101のaCPU102は、フォーカスレ
ンズ207を (1)のとき (10000 ×15000 ÷30000 )÷10000 =0.5 (2)のとき (500000×15000 ÷30000 )÷500000 =0.5 (3)のとき (35000000×15000 ÷30000 )÷35000000=0.5 の比率の位置に移動させることになる。
【0046】すなわち、レンズ部101の種類(フォー
カスレンズ207のINF端210からMOD端211
までのパルス数)によらず、aCPU102はINF端
210とMOD端211の中点の位置にフォーカスレン
ズ207を移動させることになる。
【0047】ここで、正規化位置情報はレンズ部101
とカメラ部121の初期化が終了した後、シリアル通信
141を用いて情報交換を行っても良いし、レンズ部1
01とカメラ部121との情報通信フォーマットにより
あらかじめ決められておくことも可能である。
【0048】ここで、正規化された位置指令からレンズ
部101でのフォーカスレンズ207の指令位置PPFocu
s Cmd を算出する場合には以下の式を用いればよい。
【0049】 INF端−MOD端間の全域正規化位置情報 : NorInfMod INF端−MOD端間の有効パルス数 : PPInfMod 正規化位置指令 : NorFocus Cmd とした場合、 PPFocus Cmd = PPInfMod × NorFocus Cmd ÷ NorInfMod (式3) 逆に、フォーカスレンズ207の現在位置PPFocusInfか
ら正規化位置情報 NorFocusInfを求める場合は以下の式
による。
【0050】 NorFocusInf= NorInfMod× PPFocusInf÷ PPInfMod (式4) この正規化位置情報 NorFocusInfを、レンズ部101か
らカメラ部121へシリアル通信141を用いて転送す
れば、レンズ部101の種類によらず、カメラ部121
はフォーカスレンズ207の位置を知ることが可能であ
る。
【0051】図9を用いて、速度指令について説明を行
う。一般にビデオカメラにおいては、映像処理を行うた
めに映像データに同期した信号を用いてシステムを組ん
でいる。このとき映像の1フレームである垂直同期信号
(V同期信号)を用いることが一般的に行われている。
【0052】このV同期信号は、NTSCで1/60
[秒]、PALで1/50[秒]、HDで1/60
[秒]となっている。したがって速度指令や速度情報も
V同期単位の速度データになっていることが望ましい。
そこでV同期単位の速度データを用いた場合を以下に説
明する。
【0053】いま速度用の全域正規化位置を「30000」と
する。最小単位の速度指令の絶対値は「1ステップ/V
同期単位」になり、次の速度は「2ステップ/V同期単
位」となっていく。このとき最小の速度変化としては
「±1ステップ/V同期単位」となるため、現在の速度
指令を「Nステップ/V同期単位」とした場合、速度の
最小の変化率は(1/N)×100 [%]となる。これを
表にしたものを図9に示す。
【0054】この表から分かるように、V同期単位の速
度指令が1から10程度までは速度変化率がかなり大き
い。速度指令が25程度では、変化率が5[%]以下に
収まっている。
【0055】また、1600程度になるとほとんど変化しな
い(変化率が小さい)ことが分かる。また一般的にTV
用レンズの速度として必要な値は、全域移動時間に換算
して、0.3[秒]から300 [秒](5[分])となり、
ダイナミックレンジとして、1000倍の値となっている。
この全域移動時間は以下の式で算出可能である。
【0056】 (全域移動時間[秒])= 速度用全域正規化位置÷正規化速度指令×V同期単位[秒] (式5) このように全域正規化位置(移動範囲を実際の移動範囲
によらず予め決められた範囲として規定する範囲情報)
を用いて速度を定義しているので、移動範囲が異なるレ
ンズがカメラに装着されても、カメラからの速度指令が
同一であれば全域の移動時間を一定として処理ができる
ものである。
【0057】このように同一の速度指令に対して全域の
移動時間を一定として処理できるが、速度指令が大きな
値と小さな値の時では速度指令の最小単位での変化に対
しての速度変化率が全く異なってしまう。
【0058】すなわち、(式5)で制御する際に、高速
移動側では、速度分解能が十分にあるが(全域移動時間
で5[秒]程度で、速度指令の分解能が0.06[%])、
低速側では全域移動時間で20秒程度(速度分解能として
4[%]程度)が実用範囲になっている。すなわち全域
移動時間が250 [秒]では、50[%]もの変化率とな
り、変化率が大きすぎて実用的ではない。速度変化率と
して5[%]以下にならないと、指令速度変化が荒すぎ
て使用に耐えない。
【0059】そこで、速度用の全域正規化位置を「5000
00」とした場合を、図10に示す。このとき全域移動時
間300 [秒]付近での速度指令が25[ステップ/V同
期単位]程度となり、速度変化率が5[%]以下に収ま
るようになる。
【0060】また、高速移動(全域移動時間で0.3
[秒])側での速度指令が、27400 [ステップ/V同期
単位]以下になっているため、このときの速度指令は、
高速から低速まで16ビットの範囲で収まるようにな
る。
【0061】また一方、速度用の全域正規化位置を「50
0000」とした場合、高速側での速度変化率が非常に小さ
いため、高速移動のための指令が扱いにくくなってい
る。そこで、高速移動用の全域正規化位置を「1000」 と
した場合の速度指令一覧表を図11に示す。この表から
分かるように高速(全域移動時間が0.5[秒]以下)側
の速度変化率が2〜3[%]程度になっているため、高
速移動指令が扱いやすくなる。
【0062】同様に、中速を扱いやすくするように速度
用の全域正規化位置を求めることも可能である。
【0063】このことを図12を用いて、高速、中速、
低速用速度指令に同じ正規化速度指令を与えた場合の違
いを説明する。
【0064】高速用速度指令では全域正規化位置として
「1000」、中速用速度指令では「30000 」、低速用速度
指令では「 500000 」を取るものとして全域移動時間を
算出する。速度指令を与えるときに速度操作を容易にす
る速度変化率として、2[%]程度が考えられるため、
ここでは、正規化速度指令として、速度変化率が2
[%]となる50[ステップ/V同期単位](V同期単
位=1/60[秒])を与えた場合を考えてみる。
【0065】高速用では0.33[秒]、中速用では、10.0
0 [秒]、低速用では166.67[秒]となる。すなわち、
操作しやすい速度変化率を考慮したうえで、高速用、中
速用、低速用の速度指令を選択して、レンズを駆動する
ことが可能となる。すなわち速度分解能を考慮しなが
ら、速度指令を与えることにより、スムーズなレンズ制
御が可能となるのである。
【0066】図13を用いて、指令構成について説明す
る。カメラ部121からレンズ部101への指令方式と
して、ヘッダ部8ビット+データ部16ビットという構
成をとるものとする。
【0067】このときヘッダ部にレンズ106の移動指
令を割り当て、データ部に指令情報を割り当てるものと
する。例えば、A1Hという移動指令を正規化位置指令
とし、低速用正規化速度指令にはB1H、中速用正規化
速度指令にはB2H、高速用正規化速度指令にはB3H
というように指令を割り当てる。
【0068】データ部には、正規化位置指定の場合はレ
ンズ106を停止したい位置情報を載せる。
【0069】正規化速度指令の場合は、データ部にはV
同期単位の移動ステップ数を方向を考慮した値を載せ
る。ここで方向とは、フォーカス・レンズ207の場
合、MOD端211の方向に移動したい場合は、正
(+)の値を取り、INF端210の方向に移動したい
場合は、負(−)の値を取るようにすればよい。
【0070】速度指令用全域正規化位置を30000 とした
場合に、最高速度データを0.3 [秒]程度とすると、正
規化速度指令としては「−2000[ステップ/V同期単
位]」から「+2000[ステップ/V同期単位]」までの
値を取ることになる。
【0071】速度指令用全域正規化位置は、速度指令コ
マンド(ヘッダ部)に対して、あらかじめ決められてい
ても良いし、レンズ部101とカメラ部121の初期通
信で決めることも可能である。
【0072】これまで図9〜図13を用いてカメラ部1
21がレンズ部101に与える指令として速度指令を取
り上げてきたが、逆にレンズ部101のレンズ106の
速度情報を同じように定義してカメラ部121に与える
ことも可能である。
【0073】また速度指令や速度情報の時間軸の単位と
して「V同期単位」を用いてきたが、他の単位でも良い
ことは言うまでもない。
【0074】以上、レンズ部101のレンズ106とし
てフォーカス・レンズを例にあげて説明してきたが、ズ
ーム・レンズやIRIS等の他の光学系に応用可能なこ
とは言うまでもない。
【0075】また、カメラ部以外のアクセサリに対して
も応用可能である。また、レンズ位置を検出する手段と
して、エンコーダを使用しているが、ポテンショメータ
とA/D変換器の組み合わせによるものでもかまわな
い。ここで、位置指令用正規化位置および速度指令用正
規化位置として「30000 」「 50000」「1000」という値
を使用したが、この値自身には意味はなく他の値でもよ
い。さらにレンズ部とカメラ部との通信にシリアルを用
いたが、パラレル通信を用いて行うことも可能である。
【0076】また、位置指令用正規化位置および速度指
令用正規化位置を用いて通信することは、レンズ部10
1とカメラ部121間に限った場合ではない。例えばア
クセサリであるデマンド131からの指令をA/D変換
器111と通してレンズ部101のaCPU102は入
力しているが、デマンド131にCPUが搭載され、カ
メラ部と同じような通信機能をもった場合にもレンズの
位置および速度を正規化して通信を行うことを適応する
のは可能である。
【0077】すなわち、レンズ106の位置および速度
情報を正規化して通信することは、レンズ部101とカ
メラ部121のような他のシステム(アクセサリを含
む)との間で適応可能であることは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばカメラ,アクセサリ等と撮影レンズとの組み合わ
せ、あるいは撮影レンズ自体において、レンズシステム
を駆動するめのシステムの種類によらずに一定の演算処
理を用いて光学系等の移動体の速度制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すシステム構成
ブロック図
【図2】図1のエンコーダパルス出力機構を示す図
【図3】エンコーダ出力パルス数を説明する図
【図4】第1の実施の形態の正規化ステップ数を説明す
る図
【図5】第1の実施の形態のレンズ移動方向を示す図
【図6】第1の実施の形態のパルスカウント数表1を示
す図
【図7】第1の実施の形態のパルスカウント数表2を示
す図
【図8】エンコーダパルスの波形図を示し、(1)はC
W方向、(2)はCCW方向
【図9】第1の実施の形態の正規化速度指令表を示す図
【図10】第1の実施の形態の正規化速度指令表を示す
【図11】第1の実施の形態の正規化速度指令表を示す
【図12】第1の実施の形態の正規化速度指令に対する
全域移動時間の図表
【図13】第1の実施の形態の正規化位置および速度指
令を説明する図
【符号の説明】 101 レンズ部 1 aCPU 2 ドライバ 3 モータ 4 手動操作部 5 レンズ 6 エンコーダ 7 カウンタ 110 R/L−SW 111 A/D変換器 121 カメラ部 122 CPU−b 131 デマンド 141 シリアル通信
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月15日(1999.12.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
所定範囲内を移動する移動手段と、該移動手段の速度を
制御する駆動手段とを有する光学装置において、前記所
定の範囲を予め決められた所定のステップ数として表す
位置データと、単位時間あたりの移動量をステップ数で
表す速度データ基づき移動手段の速度を決定するよう
にしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G05D 13/62 G05D 13/62 B Fターム(参考) 2F103 BA31 DA01 DA13 ED23 FA06 FA12 2H044 BE02 BE18 DA01 DC06 EC08 5C022 AA00 AB12 AB21 AB65 AB66 AC31 AC54 AC69 AC74 5H313 AA40 BB20 CC01 GG01 GG14 GG19 KK06 KK11 KK18 LL01 MM12 NN03 NN09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲内を移動する移動手段と、該移
    動手段の速度を制御する駆動手段とを有する光学装置に
    おいて、 前記所定の範囲を予め決められた所定のステップ数とし
    て表す位置データと、単位時間あたりの移動量を前記ス
    テップ数で表す速度データ基づき移動手段の速度を決定
    することを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 所定範囲内を移動する移動手段と、該移
    動手段の速度を制御する駆動手段とを有する光学装置に
    おいて、 前記所定の範囲を予め決められた所定のステップ数とし
    て表す位置データと、単位時間あたりの移動量を前記ス
    テップ数で表す速度データに基づき移動手段の速度を決
    定する速度制御手段を有することを特徴とする光学装
    置。
  3. 【請求項3】 前記速度データは、光学装置に接続され
    る機器から通信されることを特徴とする請求項1または
    2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光学装置はレンズ装置であり、前記
    機器はカメラであることを特徴とする請求項3に記載の
    光学装置。
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