JP2000162357A - サプレッションチャンバの底部ライニング構造 - Google Patents

サプレッションチャンバの底部ライニング構造

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JP2000162357A
JP2000162357A JP10333041A JP33304198A JP2000162357A JP 2000162357 A JP2000162357 A JP 2000162357A JP 10333041 A JP10333041 A JP 10333041A JP 33304198 A JP33304198 A JP 33304198A JP 2000162357 A JP2000162357 A JP 2000162357A
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JP
Japan
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suppression chamber
base plate
pedestal
concrete
lining
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Application number
JP10333041A
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English (en)
Inventor
Yoshitane Nakajima
義種 中島
Yasuhiko Kumagai
泰彦 熊谷
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度の溶接技術と多大な労力を要するバタリ
ング作業を省略できる新規なサプレッションチャンバの
底部ライニング構造の提供。 【解決手段】 サプレッションチャンバ6の底部コンク
リートs上に底部ライナ8を敷設し、この底部ライナ8
の内周縁を、ペデスタル3を支持するベースプレート1
0の外周縁に接続すると共に、このベースプレート10
の露出面にライニングプレート11を重ね合わせてこれ
を覆うようにしたものである。これによって高度の溶接
技術と多大な労力を要するバタリング作業を省略できる
ため、コンクリート製格納容器全体の工期の短縮、建設
コストの低減化を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所等で
使用される建屋一体型のコンクリート製格納容器(RC
CV:Reinforced Concrete Containment Vessel)のサ
プレッションチャンバ底部に敷設されるライニング構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、RCCVと称される従来の建屋
一体型のコンクリート製格納容器1(以下、格納容器1
と略す。)を構造を示したものである。
【0003】図示するように、この格納容器1は、その
底部を区画する底部コンクリートs上に原子炉圧力容器
(RPV)2の支持する円筒状のペデスタル3が立設さ
れていると共に、その外側には水平に延びるダイヤフラ
ムフロア4によって上部ドライウェル5と環状のサプレ
ッションチャンバ6が上下に区画形成されている。
【0004】このサプレッションチャンバ6には常時一
定量の冷却水が溜められたプールPが形成されており、
万一、上部ドライウェル5側に漏れ出した高温高圧の蒸
気をペデスタル3内に埋め込まれたベント管7を介して
プールP内に流し、冷却凝縮することで上部ドライウェ
ル5内の内圧上昇を効果的に抑制するようになってい
る。
【0005】また、図5に示すように、このサプレッシ
ョンチャンバ6の内側部を区画するペデスタル3は耐食
性に優れたクラッド鋼から形成されると共に、アンカー
9によって底部コンクリートs上に固定されたベースプ
レート10上に溶接されて立設されるようになってい
る。
【0006】また、このサプレッションチャンバ6の底
部を区画する底部コンクリートs上には、ステンレスス
チール(SUS)等の耐食性に優れた金属薄板からなる
底部ライナ8が敷き詰められており、プールp内の冷却
水が底部コンクリートs側内に浸透しないようにサプレ
ッションチャンバ6底部を区画するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
ように、この底部ライナ8はその内周端がベースプレー
ト10の外周部側に溶接されるようになっているため、
このままの状態では炭素鋼からなるベースプレート10
が露出した状態となって直接冷却水に晒されてしまい、
短期間で腐食を招くおそれがある。
【0008】そのため、従来では図6に示すように、こ
のベースプレート10の腐食を防止すべく底部ライナ8
をベースプレート10側に溶接した後に、その露出部分
にSUS等の耐食金属を肉盛り溶接(バタリング)して
肉盛り部Bを形成して露出部分が直接冷却水と接触する
のを防止するようになっている。
【0009】しかしながら、このバタリング作業には高
度の溶接技術を要する上に、ペデスタル3の全周に亘っ
て施工する必要があるため、多大の労力を要し、工期の
長期化及び建設コストの上昇等を招く要因の一つとなっ
ている。
【0010】尚、このベースプレート11自体をペデス
タル3と同様にクラッド鋼で形成することも考えられる
が、ペデスタル3をベースプレート11に直接溶接する
と、溶接時にこのクラッド面が邪魔となってしまい、溶
接強度が低下する等のおそれがある。また、クラッド鋼
のクラッド部(合せ材)を除去して溶接する場合は、除
去に多大の労力を要する。
【0011】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、高
度の溶接技術と多大な労力を要するバタリング作業を省
略できる新規なサプレッションチャンバの底部ライニン
グ構造を提供するものである
【0012】。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ペデスタル周囲に形成されるサプレッショ
ンチャンバの底部コンクリート上に耐食性金属薄板から
なる底部ライナを敷設し、この底部ライナの内周縁を、
上記ペデスタルを支持し且つその上面外周部が底部コン
クリート上に露出したベースプレートの外周縁に接続す
ると共に、このベースプレートの露出面に複数に分割さ
れた、SUS等の耐食性金属薄板からなるライニングプ
レートを貼り合わせてこれを覆うようにしたものであ
る。
【0013】従って、このライニングプレートによって
ベースプレートの露出面が完全に覆われてベースプレー
トの腐食が未然に防止される。また、これによって、ベ
ースプレートの露出面に対する、高度な溶接技術と多大
な労力を要するバタリング作業が不要となり、工期の短
縮とコストの低減化が達成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明に実施の一形態を示す断面
図、図2は図1中A部を示す部分拡大図、図3は図1中
X−X矢視図である。
【0016】図示するように、このペデスタル3は、そ
の下端部がアンカ9によって底部コンクリートs上に固
定されたリング状のベースプレート10上に溶接されて
立設されており、その外周面がその周囲に形成されるサ
プレッションチャンバ6の内周面を区画形成するように
なっている。また、このペデスタル3は、炭素鋼からな
る母材の表面にSUS等の耐食性材料がクラッドされた
筒状のクラッド鋼から形成されており、サプレッション
チャンバ6内の冷却水に晒されても簡単に腐食しない構
造となっている。
【0017】一方、このサプレッションチャンバ6の底
部コンクリートs上には、その内周縁が上記ベースプレ
ート10の外周縁に溶接された底部ライナ8が敷設され
ており、この底部ライナ8によってサプレッションチャ
ンバ6の底部を区画すると共に、底部からの冷却水の漏
れを防止するようになっている。
【0018】そして、この底部ライナ8は、ステンレス
スチール(SUS304等)等の耐食性に優れた金属薄
板からなっており、ペデスタル3を構成するクラッド鋼
と同様に、直接冷却水に晒されても簡単に腐食しない構
造となっている。
【0019】また、本発明にあっては、図2に示すよう
に、この底部ライナ8が接続されたベースプレート10
の上面(露出面)には、これを覆うようにライニングプ
レート11が貼り付けられている。
【0020】このライニングプレート11は、底部ライ
ナ8と同様、ステンレススチール(SUS304等)等
の耐食性に優れた金属薄板からなっており、図3に示す
ようにこのライニングプレート11をペデスタル3の周
囲に円環状に露出したベースプレート10の上面に複数
枚リング状に繋ぎ合わせて形成されている。
【0021】そして、図示するように、このライニング
プレート11の内周縁をペデスタル3の外周面を構成す
るクラッド面に溶接すると共に、その外周縁を底部ライ
ナ9の内周縁に溶接することで、ベースプレート10が
完全に覆われることになる。
【0022】従って、ベースプレート10の露出面が冷
却水に対して完全に隔離された状態となることから、腐
食などの不都合を確実に防止することができる。この結
果、高度な溶接技術を要するバタリング作業が不要とな
るため、作業が容易となると同時に大幅な省力化と工期
短縮を達成することができる。
【0023】尚、本実施の形態では建屋一体型のコンク
リート製格納容器に適用した場合で説明したが、本発明
は、格納容器内にペデスタルを備え、且つサプレッショ
ンチャンバに底部ライナを備えたものであれば、この格
納容器に限定されるものでなく、他の格納容器、例え
ば、MARK−IIと称される格納容器にもそのまま適用
することができる。また、ペデスタル3とライニングプ
レート11との溶接、及びライニングプレート11と底
部ライナ8との溶接に用いられる溶接材は、その接合部
からの腐食を防止するために、これらを構成する材料と
同じもの、すなわちSUSを用いることが好ましいこと
はいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、高度な溶
接技術と多大な労力等を要するバタリング作業が不要と
なるため、コンクリート製格納容器全体の工期の短縮、
建設コストの低減化に寄与することができる等といった
優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るライニング構造の実施の一形態を
示す断面図である。
【図2】図1中A部を示す部分拡大図である。
【図3】図1中X−X矢視図である。
【図4】従来のコンクリート製格納容器の構造を示す全
体概略図である。
【図5】従来のライニング構造を示す断面図である。
【図6】図5中A部を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
3 ペデスタル 6 サプレッションチャンバ 8 底部ライナ 9 アンカ 10 ベースプレート 11 ライニングプレート s 底部コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペデスタルの外側に形成されるサプレッ
    ションチャンバの底部コンクリート上に底部ライナを敷
    設し、この底部ライナの内周縁を、上記ペデスタルを支
    持し且つその上面外周部が底部コンクリート上に露出し
    たベースプレートの外周縁に接続すると共に、このベー
    スプレートの露出面にライニングプレートを重ね合わせ
    てこれを覆うようにしたことを特徴とするサプレッショ
    ンチャンバの底部ライニング構造。
  2. 【請求項2】 上記底部ライナ及びライニングプレート
    が、ステンレススチールからなる耐食性金属薄板である
    ことを特徴とする請求項1に記載のサプレッションチャ
    ンバの底部ライニング構造。
JP10333041A 1998-11-24 1998-11-24 サプレッションチャンバの底部ライニング構造 Pending JP2000162357A (ja)

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