JP4253890B2 - Rccvライナ基礎部の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所等で使用される建屋一体型のコンクリート製格納容器(RCCV:Reinforced Concrete Containment Vessel)のサプレッションチャンバを区画するRCCVライナ基礎部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
は、いわゆるRCCVと称される従来の建屋一体型のコンクリート製格納容器1(以下、格納容器1と略す。)の構造を示したものである。
【0003】
図示するように、この格納容器1は、その底部を区画する底部コンクリートs上に原子炉圧力容器(RPV)2を支持する円筒状のペデスタル3が立設されていると共に、その上端部には水平外方に延びるダイヤフラムフロア4によって上部ドライウェル5と環状のサプレッションチャンバ6が上下に区画形成されている。
【0004】
このサプレッションチャンバ6には常時一定量の冷却水が溜められたプールPが形成されており、万一、上部ドライウェル5側に漏れ出した高温高圧の蒸気をペデスタル3内に埋め込まれたベント管7を介してプールP内に流し、冷却凝縮することで上部ドライウェル5内の内圧上昇を効果的に抑制するようになっている。
【0005】
また、このサプレッションチャンバ6の底部を区画する底部コンクリートs上には、ステンレススチール(例えば、SUS304)等の耐食性に優れた金属薄板からなる底部ライナ8が敷設されており、プールP内の冷却水が底部コンクリートs側内に浸透しないようにサプレッションチャンバ6底部を区画するようになっている。
【0006】
また、同様に、このサプレッションチャンバ6の外周壁を形成するコンクリート製の容器壁9の内面にもステンレススチール等の耐食性に優れた金属薄板からなるライナプレート10(図4参照)が貼り付けてあり、プールP内の冷却水が容器壁9を浸透して漏れないようにサプレッションチャンバ6の外周部を区画するようになっている。尚、このサプレッションチャンバ6の内周壁を構成するペデスタル3は、その全体が炭素鋼からなる母材表面にステンレススチール等の耐食性に優れた材料をクラッドしたクラッド鋼からなるものであるため、特にサプレッションチャンバ6の底部や外周部等のようにライナを設けられていないことが一般的である。
【0007】
また、図4に示すように、このサプレッションチャンバ6の底部ライナ8とライナプレート10との取合い部の底部コンクリートs内には、アンカフレーム11と一対のベアリングプレート12,12とからなるライナ基礎部が形成されており、格納容器1自体の自重に加え、熱及び地震による荷重をライナプレート10の下端部及びベアリングプレート12,12からアンカフレーム11を介して底部コンクリートs側に効果的に伝達するような構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このライナ基礎部の構造は、従来、図4に示すように、ライナプレート10を容器壁9側に垂直に支持するライナアンカ13の中心部と、このライナプレート10の底部を支持するアンカフレーム12との中心位置が一定の距離Lだけ径方向にずれていることからライナプレート10の荷重をアンカフレーム11側にスムーズに伝達できないといった不都合がある。
【0009】
すなわち、容器壁9等の自重に加え、熱や地震等の影響によってライナアンカ11にスラスト方向の荷重が加わった場合、このスラスト荷重に加えて、ライナプレート10の下端部及びライナプレート10とベアリングプレート12との結合部付近に大きなモーメント荷重が発生することがある。従って、このモーメント荷重に耐え得るために、ライナプレート10の下端部等を厚肉にしてその強度を必要以上に向上させる必要があり、その結果、施工コストが高くなってしまうといった欠点がある。
【0010】
また、この底部ライナ8とライナプレート10とを現地にてアンカーフレーム11に据え付ける際に、この取合部が図示するように、一対のペアリングプレート12,12を介してのボルト取合となっているため、据え付け時において位置合わせ等の高度な精度管理が必要となり、据え付け作業は容易ではなかった。
【0011】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、モーメント荷重の発生を未然に抑制できると共に、据付け時の精度管理を容易にすることができる新規なRCCVライナ基礎部の構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、底部コンクリート上に、サプレッションチャンバの底部を区画する底部ライナを設け、その底部ライナの外周端部に、ライナプレートを垂直に立設すると共に、そのライナプレートを容器壁側に支持するライナアンカを垂直に立設して容器壁に上記サプレッションチャンバの外周部を区画し、上記底部コンクリート内にアンカーフレームを埋設すると共に、そのアンカーフレーム上に、高さ調整機構を介して基礎受台を昇降自在に設け、上記高さ調整機構は、アンカーフレーム上に略水平に固定されたアンダーベースと、このアンダーベース上にこれと対向するように設けられるアッパーベースと、アンダーベースとアッパーベース間に螺合され、このアッパーベースをアンダーベースに対して昇降移動させる内外一対の昇降ボルトとからなり、上記アッパーベース上に取付位置が調整された上記基礎受台の下面を溶接し、その基礎受台上に、上記部ライナを介して上記ライナアンカを、そのスラスト荷重中心位置が一致するように載置しものである。
【0013】
この結果、底部コンクリート内に埋設されているアンカーフレームと、ライナアンカの中心位置が一致して、ライナアンカに加わるスラスト荷重がアンカーフレームを介して効果的に底部コンクリート側に伝達するため、モーメント荷重の発生を未然に抑制することができる。
【0014】
また、このライナアンカを基礎受台と高さ調整機構を介してアンカーフレーム上に溶接するようにしたことから、位置合わせや高さ調整が現場で容易に行えるようになることから、据え付けの際などにおける精度管理が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は本発明に実施の一形態を示す部分拡大断面図、図2は図1中X−X断面図である。
【0017】
図中8は上述したようにサプレッションチャンバ6の底部を区画する底部ライナであり、その下面には底部コンクリートsが、またその上部には冷却水が溜められたプールPが形成されている。
【0018】
また、この底部ライナ8の外周端部には、サプレッションチャンバ6の外周部を区画すべくライナプレート10がこれより垂直に立設するように設けられており、さらに同じく垂直に延びる複数のライナアンカ13,13…によって支持されると共に容器壁9の内面に固定されるようになっている。
【0019】
また、図示するように、このライナアンカ13の直下には、底部コンクリートsを打設する際等に予め埋設されたアンカーフレーム11と、このアンカーフレーム11の上部に位置する高さ調整機構14と、この高さ調整機構14上に支持されたH鋼からなる基礎受台15とからなる基礎部構造が形成されている。
【0020】
この高さ調整機構14は、アンカーフレーム11の頂部に略水平に固定されたアンダーベース16と、このアンダーベース16上にこれと対向するように一定の間隔を隔てて基礎受台15の下面に溶接されたアッパーベース17と、これらアンダーベース16とアッパーベース17間に螺合される一対の昇降ボルト18,18とからなっており、この昇降ボルト18を正逆いずれかの方向に回転させることで、アンダーベース16に対してアッパーベース17を図示矢印に示す如く、昇降自在となっている。
【0021】
従って、このような構成をした本発明のライナ基礎部にあっては、ライナアンカ13の中心部と、アンカーフレーム11の中心とが垂直に一致した状態となるため、ライナアンカ13等の自重は勿論、熱や地震等によってこれらに発生するスラスト方向の荷重が効果的にアンカーフレーム11に伝達されることになるため、従来のような無理なモーメント荷重が発生することがない。その結果、ライナプレート10下端部の肉厚を厚くする必要がなくなる上に、構造が簡単となるため、製造コストを安価にすることができる。
【0022】
また、底部ライナ8を直接支持する基礎受台15の高さを高さ調整機構14によって現場において容易に調整することができるため、据え付け時の誤差を簡単に補正することができ、精度管理も容易となる。
【0023】
尚、本発明の一部を構成する基礎受台15は、底部ライナ8の外縁部全周に亘って連続した一つのリング状をしたものであっても良いし、また、図2に示すように、周方向に亘って複数の分割したものであっても良い。そして、リング状をしたものを採用した場合には、その設置工程が大幅に省略されるし、また、複数の分割したものを用いた場合には、その長さ方向に発生する熱変形等を効果的に許容することが可能となる。また、高さ調整機構14を構成する昇降ボルト18の数は少なくとも2本以上でかつ確実に昇降できるものであれば、その数や設置位置や本実施の形態に限定されるものでないことはいうまでもない。また、図1及び図2に示す空洞kは、高さ調整と基礎受台15の溶接が終了した後に、コンクリートなどを流し込んで埋め戻すか、あるいは排水溝等として思量することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、ライナアンカ等に加わるスラスト荷重がアンカーフレームを介して効果的に底部コンクリート側に伝達するようになるため、従来のようなモーメント荷重の発生を未然に抑制することができる。その結果、ライナプレート等の肉厚を必要以上に厚くする必要がなくなり、材料コストを低減することができる。また、位置合わせや高さ調整が現場で容易に行えるようになることから、据え付けの際などにおける精度管理が容易となり、工期の短縮に寄与することができる等といった優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るRCCVライナ基礎部の構造の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】 図1中X−X断面図である。
【図3】 従来のRCCV全体の構造を示す概略図である。
【図4】 図中A部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
6 サプレッションチャンバ
8 底部ライナ
9 容器壁
10 ライナプレート
11 アンカーフレーム
13 ライナアンカ
15 基礎受台
16 アンダーベース
17 アッパーベース
18 昇降ボルト
s 底部コンクリート

Claims (1)

  1. 底部コンクリート上に、サプレッションチャンバの底部を区画する底部ライナを設け、その底部ライナの外周端部に、ライナプレートを垂直に立設すると共に、そのライナプレートを容器壁側に支持するライナアンカを垂直に立設して容器壁に上記サプレッションチャンバの外周部を区画し、上記底部コンクリート内にアンカーフレームを埋設すると共に、そのアンカーフレーム上に、高さ調整機構を介して基礎受台を昇降自在に設け、上記高さ調整機構は、アンカーフレーム上に略水平に固定されたアンダーベースと、このアンダーベース上にこれと対向するように設けられるアッパーベースと、アンダーベースとアッパーベース間に螺合され、このアッパーベースをアンダーベースに対して昇降移動させる内外一対の昇降ボルトとからなり、上記アッパーベース上に取付位置が調整された上記基礎受台の下面を溶接し、その基礎受台上に、上記部ライナを介して上記ライナアンカを、そのスラスト荷重中心位置が一致するように載置しことを特徴とするRCCVライナ基礎部の構造。
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