JP2000158772A - 印刷物検査方法 - Google Patents

印刷物検査方法

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JP2000158772A
JP2000158772A JP10339945A JP33994598A JP2000158772A JP 2000158772 A JP2000158772 A JP 2000158772A JP 10339945 A JP10339945 A JP 10339945A JP 33994598 A JP33994598 A JP 33994598A JP 2000158772 A JP2000158772 A JP 2000158772A
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Bonchev Bonev Ivan
ボンチェフ ボネフ イワン
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Nikka KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間が肉眼で認識できない状態で、見当合わ
せマークや品質管理のためのマークを網点群に内在させ
て印刷物を検査する方法を提供すること。 【解決手段】 規則に従って配置された複数の網点によ
り構成される網点群に内在するとともに、前記規則によ
る配置との相違が肉眼視不能であるように別規則により
配置された別の複数の網点により構成される別の網点群
を見当合わせのマークとして使用する構成とする。さら
に、前記別の網点群に印刷品質の検査対象領域を内在さ
せる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷物検査方法に係
り、肉眼視不能な状態で網点群に内在させた別の配置規
則に従う網点群により印刷された画像の検査をする印刷
物検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット方式によるカラー印刷におい
ては、C、M、Y、Kの4色の網点群を重ね合わせて印
刷するが、これら4色の網点を重ね合わせる位置が所定
の位置からわずかでもずれてしまうと、インキの色がそ
のまま視覚的に現れてしまうなど、色合いの異常が生じ
る。
【0003】そこで、従来より、印刷の仕上がったもの
に対してサンプル検査を行うのはもちろんのこと、さら
に、オフセット印刷装置内において搬送中のものに対し
ても、以下の手順で検査を行い、常時品質の維持を図っ
ている。
【0004】まず、C、M、Y、Kの4色のインキがう
まく重なり合うように各色のインキの印刷位置を調整す
ることを見当合わせと言うが、図9に示すような装置に
より見当合わせが行われている。
【0005】まず、製本後には切りしろとして断裁され
る部位に十文字状の見当合わせマーク(レジスタマーク
またはトンボマーク)をあらかじめ各色の版に作成して
おく。この見当合わせマークは、4色共に同じ位置に印
刷されるように設定されているので、4色の見当合わせ
マークが重なり合えば、版の位置ずれがないと言える。
【0006】次に、トイレットペーパー状のロール紙9
5が、版が巻き付けられている版胴91a、91b、9
1c、91dと、同じくブランケット胴(圧胴)92
a、92b、92c、92dとの間に挟まれた状態で矢
印Aの方向に搬送され、版胴91a、91b、91c、
91dが1回転する毎にロール紙に順次インキが付いて
印刷がなされる。ロール紙は停止することなく搬送され
続けるので、C、M、Y、Kの印刷が終わった段階の矢
印Aの位置までそのまま進んで行く。
【0007】そこで、矢印Bの位置において、見当合わ
せマークがCCDカメラ93の直下を通過する際に、こ
のCCDカメラ93で見当合わせマークを撮影し、取り
込んだデータをコンピュータによるデータ判別・制御装
置94において判別し、特定の1色(通常M)の見当合
わせマークに対して、他の色の見当合わせマークが天地
(上下)左右に位置ずれしていないか、位置ずれがある
場合はその距離および方向を判別する。位置ずれがあっ
た色の版胴は、その位置ずれ距離および方向に合わせ
て、版胴91a、91b、91c、91dの位置を天地
(上下)左右に調整することによりの印刷位置を調整す
る操作を行う。
【0008】このような方法により、見当合わせマーク
の位置ずれを常時検査し、印刷品質の維持を図ってい
る。さらに、特定の色の濃度が濃すぎる状態で印刷され
た場合も、必要な色合いが得られないので、各インキの
濃度を所定の範囲に維持して、印刷物毎に色合いの差異
がないように維持する必要がある。
【0009】そこで、紙面上の断裁されて印刷物に残ら
ない位置に、あらかじめ4色のインキで印刷される検査
マークを印刷しておき、CCDカメラにより、検査マー
クを撮影し、取り込んだデータをデータ判別・制御装置
において判別し、各インキの濃度とインキの基準濃度と
の間に差異がないか検出し、差異が発見された場合は、
版に付けるインキの濃度を調節することにより印刷品質
の維持を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なオフセット方式の印刷装置においては、版の画像を印
刷する部分のみにインキが付くようにするために、非画
像部分、つまりインキを付けない部分に対して湿し水が
付けられている。これは、インキと水に親和性がないこ
とを利用したもので、版に付けたインキが周辺に拡がら
ない効果がある。
【0011】ところが、版がロール紙に圧接される際
に、インキがロール紙に転写されるのと同様に、湿し水
もロール紙に付いて紙面に吸収されてしまう。湿し水を
吸収した紙は、わずかに伸びるが、伸びる長さは湿し水
を吸収した部分毎にバラツキがある。また、印刷時に
は、ロール紙に引っ張り応力がかかるので、さらに伸び
が助長されてしまう。
【0012】したがって、上述の方法によって、見当合
わせマークの位置ずれを検出して印刷品質を維持しよう
としても、見当合わせマークには位置ずれがないにもか
かわらず、画像を印刷する部分の紙の伸びにより、画像
部分のみに印刷ずれが発生してしまうことがある。もち
ろん、画像を印刷した部分を直接検査して、各色の印刷
のずれを判別できれば、この問題は解消される。
【0013】しかし、ロール紙は常時高速で搬送されて
おり、このような状態において、一定の面積を持つ画像
の中から、特に目印の付いていない検査対象領域を瞬時
に正確に割り出して画像データを取り込み、それを判別
することは困難である。当然のことながら、画像に見当
合わせマークのような検査領域を示す目印を肉眼視可能
な状態で印刷することは、印刷の汚れになってしまうの
でできない。
【0014】また、従来の方法では、本来断裁位置を示
すものである見当合わせマークを必ず印刷される色の数
だけ印刷する必要性がある。印刷濃度の検査マークにお
いても、断裁される部分にわざわざ検査マークを印刷し
なければならない。そこで、本発明は、人間が肉眼で認
識できない状態で、網点群に内在させた見当合わせマー
クを利用する印刷物検査方法を提供することを目的とし
ている。
【0015】また、上記の印刷物検査方法において、見
当合わせマーク自体、あるいは見当合わせマークで囲ま
れる領域をインキの濃度等の品質検査対象の要素として
利用する印刷物検査方法を提供することを第2の目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、規則に従って配置された複数の網点に
より構成される網点群に内在するとともに、前記規則に
よる配置との相違が肉眼視不能であるように別規則によ
り配置された別の複数の網点により構成される別の網点
群を撮影手段により撮影し、前記撮影手段により撮影さ
れた前記品質検査対象要素と記憶手段に記憶された品質
基準要素との間の相違を前記判別手段により判別するこ
とを特徴とする印刷物検査方法としたものである。
【0017】さらに、規則に従って配置された複数の網
点により構成される網点群に内在するとともに、前記規
則による配置との相違が肉眼視不能であるように別規則
により配置された別の複数の網点により構成される別の
網点群を撮影手段により撮影し、前記撮影手段により撮
影された前記別の網点群から基準要素と被検査要素を判
別手段により抽出し、前記判別手段により前記基準要素
と前記被検査要素との配置の相違を判別することを特徴
とする印刷物検査方法としたものである。
【0018】
【作用】上記の構成によれば、前記別の網点群に品質検
査対象要素を内在させ、前記品質検査対象要素を前記撮
影手段により撮影し、前記撮影手段により撮影された前
記品質検査対象要素と記憶手段に記憶された品質基準要
素との間の相違の有無を前記判別手段により判別する構
成にしたので、別の網点群をそのまま使って印刷品質の
検査をすることができる。
【0019】さらに、前記規則による配置との相違が肉
眼視不能であるように別規則により配置された別の複数
の網点により構成される別の網点群を撮影手段により撮
影し、前記撮影手段により撮影された前記別の網点群か
ら基準要素と被検査要素を判別手段により抽出し、前記
判別手段により前記基準要素と前記被検査要素との配置
の相違の有無を判別する構成にしたので、人間が肉眼で
は認識できない状態で、印刷された写真等の画像に見当
合わせマークを内在させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】まず、印刷に用いる網点について
説明する。従来より、写真やイラストなどの連続した濃
淡(明暗)の階調を持つ画像をオフセット方式などで印
刷物上に再現するために、網点が利用されている。網点
は、人間が視認しにくいほど小さな円形や四角形などの
点であり、その大きさは100段階ほどある。また、一
定面積内に配置される網点の数は、その大きさに関係な
く一定である。これら100段階の大きさの網点は、そ
れぞれの大きさに応じて原稿となる画像の階調と対応づ
けられている。
【0021】具体的には、写真などの原稿となる画像を
多数の区画に等分し、各区画に含まれる画像の階調を濃
淡(明暗)に応じて100階調に分け、それぞれの階調
に対応する大きさの網点に変換して、図6に示すよう
に、小さい網点61、中くらいの網点62、大きい網点
63など、大きさの異なる100段階の網点を各区画毎
に等間隔に配置し、かつ各区画の網点の密度を同一(個
数を同一)にすることにより、写真等の連続的な階調の
変化を表現するものである。
【0022】写真等を印刷するのに使われる紙は、通常
白または白に近い色であるが、例えば、この紙に白黒写
真を印刷する場合、濃淡を濃く(黒っぽく)したい部分
には、大きな黒い網点を配置しすることにより、紙の表
面がこれらの網点群で塗りつぶされる、または塗りつぶ
したのに近い状態になり、人間の視覚上濃いものとして
認識される。逆に淡く(白っぽく)したい部分には、小
さな黒い網点を配置することにより、紙の地色が多く現
れるので、人間の視覚上淡いものとして認識される。
【0023】また、カラー印刷をする場合は、通常、色
材の3原色である「シアン(青)」(Cyan、以下「C」
で表す)、「マゼンタ(赤)」(Magenta、以下「M」
で表す)、「イエロー(黄)」(Yellow、以下「Y」で
表す)、および「ブラック(黒)」(Black、以下
「K」で表す)の4色の網点を使う。これは、3原色を
混合することですべての色を表すことができると言う減
色混合の理論に基づくものであり、3原色に加えて、深
みのある黒を表現するためにブラックを使う。原稿の画
像をスキャナなどでこれら4色にカラー分解することに
より、これらの色に応じた網点の大きさを割り出し、4
色の網点を並べ配して印刷することにより、原稿の画像
の色彩が表現できる。
【0024】なお、単純に4色の網点を並べ配して印刷
した場合、原稿の画像の状況によっては干渉縞が現れる
ことがあるので、図7に示すように、網点の水平方向に
対する配列の角度を、例えば、Yの網点群71を0度、
Mの網点群72を45度、Cの網点群73を75度、K
の網点群74を105度などとして、配列の角度に差設
けて干渉縞の発生を抑えている。
【0025】また、最近では、上述した、大きさの異な
る網点を同一密度で配置することにより階調を表す方法
のほかに、図8に示すように、同一の大きさの網点を異
なる密度で配置する方法が登場している。この方法は、
ラジオ放送の電波などにおける周波数変調方式の「F
M」になぞらえてFMスクリーニング方式と呼ばれてお
り、それに対して、網点を同一密度で配置する方法は、
振幅変調方式の「AM」になぞらえてAMスクリーニン
グ方式と呼ばれている。
【0026】また、画像の階調を網点の大きさに変換す
る工程は、近年、コンピュータによりデジタルデータ化
されて処理されており、「RIP(Raster Image Proce
ssing、以下「RIP」とする)と呼ばれている。
【0027】続けて、以下に本発明に係る印刷物検査方
法の具体的な実施形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は、本発明の実施形態による網点の配置を表す
図であり、図2は、本発明の別の実施形態を表す図であ
る。また、図3は、本発明の別の実施形態によるインキ
の濃度検査の方法を示す図であり、図4は、網点の配置
関係の説明図である。さらに、図5は、本発明のFMス
クリーニング方式における実施形態を表す図であり、図
10は、見当合わせのフローを表す図である。
【0028】まず、図1は、本発明の実施形態であり、
画像の濃淡の階調を網点の大きさに変換した際の1区画
分の網点群を示すものである。別規則網点11は、上方
にややずれた状態で配置されており、別規則網点12
は、逆に下方にややずれた状態で配置されており、これ
らが周囲の網点とは異なる規則で配置されていることが
分かる。しかし、配置位置が周囲の網点群と異なってい
るものの、周囲の等間隔に配置されている周囲の網点群
とは、網点自体の大きさは変わっておらず、さらに、網
点の個数にも変更を加えていない。
【0029】したがって、従来技術により図6のように
配置された網点とは、一部の網点の配置に差異があるも
のの、1区画に含まれる網点の占める面積は同じであ
り、網点で表される色の階調に変化がない。よって、図
6のようにすべての網点を等間隔に配置したものと、図
1のようにその配置を変化させたものとの間に、肉眼で
差を感じることはない。
【0030】同様に、別規則網点13、14、15、1
6、および別規則網点群17は、周囲の網点と配置位置
に差はないが、略45度回転させた状態で配置されてお
り、これも網点自体の大きさは変わっておらず、さら
に、網点の個数にも変更を加えていないので、図6のよ
うな網点群との差異を肉眼で感じることはない。さら
に、別規則網点群19についても同様のことが言える。
【0031】ところで、本発明の実施形態における網点
を個別に識別できる程度の解像度のあるCCDカメラで
画像を読み込み、さらに、画像データの判別機能のある
コンピュータ上で、網点の位置関係を判別することがで
きる。例えば、コンピュータにより、すべての網点につ
いて上下左右に隣接する網点間の距離を求めた場合、大
部分の網点は周囲の網点と等間隔に配置されているの
で、網点間距離はある数値(以下、特定数値とする)に
集中するはずである。そのなかで、上下左右の4つの距
離のうち2つ以上が特定数値と異なる網点が存在した場
合は、周囲の網点と配置の規則が異なると言える。
【0032】これは、図4に示すように、ある網点が、
上下左右に配置された隣接する網点43a、43b、4
3c、43dに対して同規則配置位置44に位置する場
合は、隣接する網点43a、43b、43c、43dと
の距離はすべて特定距離になる。しかし、別規則により
配置された網点41、あるいは別規則により配置された
網点42のように、同規則配置位置44と異なる位置に
存在する場合は、当然隣接する網点43a、43b、4
3c、43dとの距離が特定距離と異なってくるので、
網点の配置の規則が周囲と異なるものであることが判別
できる。
【0033】なお、画像の外縁に位置する網点の場合
は、上下左右のいずれか3方向で隣接する網点のうち、
2つが特定数値でない場合に、周囲の網点と配置の規則
が異なると言える。さらに、図1の別規則網点群19の
ように、別の規則で配置される網点が多数直列した状態
にある場合でも、別規則網点群19内の左右に隣接する
別規則網点同士の距離が特定距離と一致する場合がある
としても、上下に隣接する網点との距離は特定数値と相
違するので、網点の配置の規則が周囲と別のものである
ことが判別できる。
【0034】また、RIP機能を持つコンピュータにお
いて、別規則網点11のような周囲の網点群と異なる配
置をされたものを生成することは可能である。そこで、
以下の手順に従えば、上述のような、別の規則により周
囲と異なる配置をした網点群を用いて見当合わせマーク
を生成し、この見当合わせマークを用いて印刷物の見当
合わせを行うことが可能となる。 (1)ある画像に対してRIPを行う。その際、一部の
網点があらかじめ設定した見当マークに対応する配置、
例えば別規則網点群17のように配置されるようにRI
P機能を持つコンピュータに命令する。 (2)(1)の画像を図9に示すような装置において、
C、M、Y、K各色で印刷する。 (3)CCDカメラ93において別規則網点群17を検
知する。別規則網点群17のおおまかな配置について
は、判別手段としてのデータ判別・制御装置94に記憶
させておく。 (4)別規則網点群17を検知したら、基準となるMの
色の網点に対して他の3色の網点群が位置ずれしていな
いか、位置ずれしている場合は、その距離および方向を
判別する。位置ずれがあった色に対応する版胴は、その
位置ずれ距離および方向に合わせて、版胴91a、91
b、91c、91d、およびブランケット胴92a、9
2b、92c、92dの位置を天地(上下)左右に調整
することによりの印刷位置を調整する操作を行う。
【0035】上述の手順を図10に示すフローのように
繰り返すことにより、常時見当合わせを行うことがで
き、印刷品質の維持が図れる。さらに、別の実施形態と
して、図2に示すように、網点の配置を変えるのではな
く、網点自体の形状を変える方法もある。例えば、別形
状網点21のように周囲の網点と形状の異なる網点を配
置し、あるいは、このような形状の異なる網点を適宜配
置して、見当合わせマークとすることにより、図1に示
す実施形態と同様の作用が得られる。また、別の実施形
態として、見当合わせマークとして利用する網点群をさ
らにインキの濃度検査のためのマークとして用いること
も可能である。
【0036】図3に示した網点群は、ある画像における
周囲の網点と配置の規則が異なるものを示している。品
質検査対象要素としての検査対象網点31a、31b、
31c、31dは、それぞれC、M、Y、Kの単色で印
刷され、インキの濃度検査の対象となる網点であり、か
つ、見当合わせマークを兼ねている。検査対象領域を示
す網点32a、32b、32c、32d、32e、32
f、32g、32hは、検査対象網点と、検査対象網点
の周囲に存在する検査と無関係な網点との境界を示すも
のである。
【0037】検査対象網点31a、31b、31c、3
1dは、それぞれC、M、Y、Kの単色で印刷されてい
るので、それぞれの濃度を判別し、基準値と比較するこ
とにより、検査が可能となる。さらに、基準値と比較し
た結果、許容範囲を超える濃度のものが存在する場合
は、インカーから供給されるその色のインキの供給量を
適宜変更することにより、適切な濃度に維持することが
できる。さらに、各版にずれがない、つまり正確に重な
り合う場合に、検査対象網点31a、31b、31c、
31dが1直線上に並ぶように設定しておけば、図9に
示す見当合わせ装置で、検査対象網点31a、31b、
31c、31dの位置ずれを判別することにより、見当
合わせにも利用できる。
【0038】以上は、AMスクリーニング方式における
実施形態であるが、FMスクリーング方式においても、
図5に示すように、人間の視覚上、あたかも規則性なく
配置されているように見える網点群において、規則配置
網点群51のように、規則的に配置させた網点を内在さ
せ、この網点群を見当合わせマークとすればAMスクリ
ーニング方式と同様の作用を得られる。
【0039】なお、カラー印刷の場合においては、4色
のうち1色の網点の配置を変更しただけでも、データ判
別・制御装置で認識することが可能であるので、特定の
1色の網点のみの配置を変更するだけで良い。さらに、
Yは4色の中で、人間の視覚上最も認識しにくい色であ
るので、配置を変更する網点は、Yのものとするのが好
ましい。
【0040】また、検査対象別規則網点、別規則網点
群、FMスクリーニング方式における規則配置網点によ
り、印刷される画像の一部に閉領域を形成し、その領域
内の等間隔に配置された網点を品質検査対象要素として
も良い。この場合、比較的広い領域を閉領域として形成
して利用すれば、あるいは、複数の閉領域を形成して利
用すれば、印刷に係る各種のトラブルの検出にも利用す
ることが可能である。
【0041】さらに、上述の実施形態は、ロール紙を使
うオフセット輪転機を事例としたが、シート紙を使う枚
葉オフセット印刷機の場合でも同様に実施可能である。
以上のように、別規則により配置される網点群を設ける
ことにより、人間が肉眼で知覚できない状態で、印刷物
の見当合わせマークを印刷物に内在させることが可能と
なり、高速で搬送されている印刷紙に対して検査を行う
ことが可能となる。また、見当合わせマークにより形成
される閉領域に品質検査対象要素を設けることができる
ので、画像内の1カ所を検査するだけで、見当合わせの
ための検査とインキ濃度等の検査とを同時にできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、規則に従って配置
された複数の網点により構成される網点群に内在すると
ともに、前記規則による配置との相違が肉眼視不能であ
るように別規則により配置された別の複数の網点により
構成される別の網点群を撮影手段により撮影し、前記撮
影手段により撮影された前記品質検査対象要素と記憶手
段に記憶された品質基準要素との間の相違を前記判別手
段により判別することを特徴とする印刷物検査方法とし
たので、網点群の中に検査対象を内在させることがで
き、印刷物の検査方法を大幅に改善することができ、印
刷物の品質向上が図れる。
【0043】また、規則に従って配置された複数の網点
により構成される網点群に内在するとともに、前記規則
による配置との相違が肉眼視不能であるように別規則に
より配置された別の複数の網点により構成される別の網
点群を撮影手段により撮影し、前記撮影手段により撮影
された前記別の網点群から基準要素と被検査要素を判別
手段により抽出し、前記判別手段により前記基準要素と
前記被検査要素との配置の相違の有無を判別し、さら
に、記別の網点群に品質検査対象要素を内在させ、前記
品質検査対象要素を前記撮影手段により撮影し、前記撮
影手段により撮影された前記品質検査対象要素と記憶手
段に記憶された品質基準要素との間の相違の有無を前記
判別手段により判別する構成にしたので、網点群の中に
検査対象とともに当該検査の基準となる要素をも内在さ
せることができ、印刷物の検査方法を大幅に改善するこ
とができ、印刷物の品質向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による網点の配置を表す図で
ある。
【図2】本発明の別の実施形態を表す図である。
【図3】本発明の別の実施形態おいて検査対象領域を内
在させた状態を示す図である。
【図4】網点の配置関係の説明図である。
【図5】本発明のFMスクリーニング方式における実施
形態を表す図である。
【図6】従来の網点の配置を表す図である。
【図7】カラー印刷における網点の角度を示す図であ
る。
【図8】FMスクリーニング方式による網点を示す図で
ある。
【図9】見当合わせの方法を表す図である。
【図10】見当合わせのフローを表す図である。
【符号の説明】
11 別規則網点 12 別規則網点 13 別規則網点 14 別規則網点 15 別規則網点 16 別規則網点 17 規則網点 19 別規則網点群 21 別形状網点 31a 検査対象網点 31b 検査対象網点 31c 検査対象網点 31d 検査対象網点 32a 検査対象領域を示す網点 32b 検査対象領域を示す網点 32c 検査対象領域を示す網点 32d 検査対象領域を示す網点 32e 検査対象領域を示す網点 32f 検査対象領域を示す網点 32g 検査対象領域を示す網点 32h 検査対象領域を示す網点 41 別規則により配置された網点 42 別規則により配置された網点 43a 隣接する網点 43b 隣接する網点 43c 隣接する網点 43d 隣接する網点 51 規則配置網点群 61 小さい網点 62 中くらいの網点 63 大きい網点 71 Yの網点群 72 Mの網点群 73 Cの網点群 74 Kの網点群 91a 版胴 91b 版胴 91c 版胴 91d 版胴 92a ブランケット胴 92b ブランケット胴 92c ブランケット胴 92d ブランケット胴 93 CCDカメラ 94 データ判別・制御装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AR01 KK25 KK26 KK28 2F065 AA20 AA21 AA49 BB13 BB15 BB27 CC02 EE00 FF42 JJ03 JJ26 PP16 QQ03 QQ21 QQ24 QQ25 QQ43 RR05 RR08 RR09 2G051 AA34 AB11 AB20 CA03 CA04 DA01 DA06 EA12 EA14 EA17 EB01 EB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 規則に従って配置された複数の網点によ
    り構成される網点群に内在するとともに、前記規則によ
    る配置との相違が肉眼視不能であるように別規則により
    配置された別の複数の網点により構成される別の網点群
    を撮影手段により撮影し、前記撮影手段により撮影され
    た前記品質検査対象要素と記憶手段に記憶された品質基
    準要素との間の相違を前記判別手段により判別すること
    を特徴とする印刷物検査方法。
  2. 【請求項2】 規則に従って配置された複数の網点によ
    り構成される網点群に内在するとともに、前記規則によ
    る配置との相違が肉眼視不能であるように別規則により
    配置された別の複数の網点により構成される別の網点群
    を撮影手段により撮影し、前記撮影手段により撮影され
    た前記別の網点群から基準要素と被検査要素を判別手段
    により抽出し、前記判別手段により前記基準要素と前記
    被検査要素との配置の相違を判別することを特徴とする
    印刷物検査方法。
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