JP2000155334A - 電気光学装置、電気光学装置用の駆動基板、及びこれらの製造方法 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置用の駆動基板、及びこれらの製造方法

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JP2000155334A
JP2000155334A JP33048598A JP33048598A JP2000155334A JP 2000155334 A JP2000155334 A JP 2000155334A JP 33048598 A JP33048598 A JP 33048598A JP 33048598 A JP33048598 A JP 33048598A JP 2000155334 A JP2000155334 A JP 2000155334A
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Hideo Yamanaka
英雄 山中
Hisayoshi Yamoto
久良 矢元
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い電子/正孔移動度の単結晶シリコン薄膜
を比較的低温でかつ均一に成膜して、高性能ドライバ内
蔵のアクティブマトリクス基板と、これを用いた表示用
薄膜半導体装置等の電気光学装置とを製造する方法の提
供が望まれている。 【解決手段】 第1の基板1の一方の面上に、単結晶半
導体と格子整合の良い物質層50を形成し、この物質層
50上に半導体を成膜し、この半導体膜にレーザ照射処
理することにより物質層50をシードとして単結晶半導
体層7をヘテロエピタキシャル成長させ、この単結晶半
導体層7に所定の処理を施して能動素子及び受動素子の
うちの少なくとも能動素子を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学装置、電
気光学装置用の駆動基板、及びこれらの製造方法に係
り、特に、絶縁基板上にヘテロエピタキシャル成長させ
た単結晶シリコン層を能動領域に用いるトップゲート型
の薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、トッ
プゲート型MOSTFTと呼称する。なお、トップゲー
ト型にはスタガー型とコプラナー型とが含まれる)を有
した構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型の液晶表示装置
として、アモルファスシリコンをTFTに用いた表示部
と外付け駆動回路用ICとを有するものや、固相成長法
による多結晶シリコンをTFTに用いた表示部と駆動回
路との一体型(特開平6−242433号公報)、エキ
シマレーザアニールを行った多結晶シリコンをTFTに
用いた表示部と駆動回路との一体型(特開平7−131
030号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のアモルファスシリコンTFTでは、生産性は良いもの
の電子移動度が0.5〜1.0cm2 /v・sec前後
と低いため、pチャンネルのMOSTFT(以降、pM
OSTFTと呼称する。)を作ることができない。した
がって、表示部と同じガラス基板上に、このpMOST
FTを用いた周辺駆動部を形成することができず、ドラ
イバICを外付けにしてTAB方式等で実装しているこ
とから、コストダウンが困難になっており、また高精細
化にも限界がある。さらに、電子移動度が0.5〜1.
0cm2 /v・sec前後と低いため、十分なオン電流
がとれず、表示部に用いた場合にトランジスタサイズが
必然的に大きくなってしまい、画素を高開口率にするの
に不利になっている。
【0004】また、前記した従来の多結晶シリコンTF
Tでは、その電子移動度が70〜100cm2 /v・s
ecであって高精細化に対応でき、したがって最近では
駆動回路一体型の多結晶シリコンTFTを用いたLCD
(液晶表示装置)が注目されている。しかしながら、1
5インチ以上の大型LCDの場合では、多結晶シリコン
の電子移動度が70〜100cm2 /v・secである
ことから、駆動能力が不足し、結局、外付けの駆動回路
用ICが必要となっている。
【0005】また、固相成長法により成膜された多結晶
シリコンを用いるTFTでは、600℃以上で十数時間
のアニールと、約1000℃の熱酸化によるゲートSi
2の形成が必要なため、専用の半導体製造装置を使用
せざるを得ない。そのため、ウエハサイズについては8
〜12インチφが限界であり、高耐熱性で高価な石英ガ
ラスの採用が余儀なくされ、コストダウンが困難になっ
ている。したがって、得られた製品は現在のところEV
Fやデータ/AVプロジェクタ用途に限定されてしまっ
ている。
【0006】さらに、前記した従来のエキシマレーザア
ニールによる多結晶シリコンTFTでは、エキシマレー
ザ出力の安定性、大型化による装置価格の上昇、歩留/
品質低下等の問題が山積している。
【0007】特に、1m角等の大型ガラス基板になる
と、前記の問題が拡大し、ますます性能/品質向上とコ
ストダウンが難しくなる。
【0008】本発明の目的は、特に周辺駆動回路部にお
いて、高い電子/正孔移動度の単結晶シリコン薄膜を比
較的低温でかつ均一に成膜して、高性能ドライバ内蔵の
アクティブマトリクス基板と、これを用いた表示用薄膜
半導体装置等の電気光学装置の製造を可能とし、高いス
イッチング特性と低リーク電流を有するLDD構造(Li
ghtly doped drain 構造)のnチャンネルのMOSTF
T(以降、nMOSTFTと呼称する。)又はpMOS
TFT又は高い駆動能力の相補型薄膜絶縁ゲート電界効
果トランジスタ(以降、cMOSTFTと呼称する。)
の表示部と、このcMOSTFT又はnMOSTFT又
はpMOSTFT、あるいはこれらの混在からなる周辺
駆動回路とを一体化した構成を可能とし、高画質、高精
細、狭額縁、高効率、大画面の表示パネルを実現するこ
とができ、しかも歪点が比較的低い大型のガラス基板で
あっても使用でき、生産性が高く、高価な製造設備が不
要であってコストダウンが可能となり、さらに、しきい
値調整が容易であって低抵抗化による高速動作と大画面
化を可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、画素電極
(例えばマトリクス状に配列された複数の画素電極:以
下同様)と、この表示部の周辺に配された周辺駆動回路
部とを第1の基板(すなわち、駆動用の基板:以下同
様)との間に液晶などの所定の光学材料を介在させてな
る電気光学装置、及びこの電気光学装置用の駆動基板に
おいて、前記第1の基板の一方の面上に、単結晶半導体
(例えば単結晶シリコン)と格子整合の良い物質層が形
成され、この物質層を含む前記第1の基板上に、前記物
質層上に形成された半導体(例えばシリコン)からなる
膜が、レーザ照射処理によって加熱溶融されさらに冷却
固化されることにより、前記物質層をシードとしてヘテ
ロエピタキシャル成長することによってなる単結晶半導
体層(例えば単結晶シリコン)が形成され、この単結晶
半導体層が能動素子及び受動素子のうちの少なくとも能
動素子を構成していることを前記課題の解決手段として
いる。
【0010】なお、本発明において単結晶半導体は、単
結晶シリコンはもちろん、単結晶化合物半導体、例えば
単結晶ガリウム・ヒ素(Ga・As)や単結晶シリコン
・ゲルマニウム(Si・Ge)をも含む概念である(以
下、同様)。また、本発明において単結晶とは、亜粒界
や転位を含有する単結晶についてもこれを含めた概念で
ある(以下、同様)。また、前記能動素子は、薄膜トラ
ンジスタやその他のダイオード等の素子を含む概念であ
り、前記受動素子は抵抗、インダクタンス、キャパシタ
等を含む概念である(以下、同様)。
【0011】その代表例である薄膜トランジスタについ
ては、電界効果トランジスタ(FET)(これにはMO
S型と接合型があるが、いずれでもよい。)とバイポー
ラトランジスタとがあるが、本発明はいずれのトランジ
スタにも適用できる(以下、同様)。また、前記受動素
子として具体的には、低抵抗化した前記単結晶シリコン
層等(電極)によってシリコンナイトライド(以降Si
Nと呼称する。)等の高誘電体膜を挟み込んで形成し
た、キャパシタンスなどが挙げられる。
【0012】また、本発明は、前記電気光学装置及びそ
の駆動基板の製造方法において、前記第1の基板の一方
の面上に、単結晶半導体(例えば単結晶シリコン)と格
子整合の良い物質層を形成する工程と、前記物質層上に
半導体(例えばシリコン)を成膜する工程と、前記半導
体からなる膜にレーザ照射処理して該膜を加熱溶融しさ
らに冷却固化されることにより、前記物質層をシードと
して単結晶半導体層(例えば単結晶シリコン)をヘテロ
エピタキシャル成長させる工程と、この単結晶半導体層
に所定の処理を施して能動素子及び受動素子のうちの少
なくとも能動素子を形成する工程(例えば前記単結晶シ
リコン層の析出後に、この単結晶シリコン層に所定の処
理を施してチャンル領域、ソース領域、及びドレイン領
域を形成する工程と、前記チャネル領域の上部にゲート
絶縁膜及びゲート電極からなるゲート部、さらにはソー
ス及びドレイン電極を形成して、前記周辺駆動回路部の
少なくとも一部を構成するトップゲート型の第1の薄膜
トランジスタ〔特にMOSFET:以下、同様〕を能動
素子として形成する工程とを行う工程、又は、抵抗、キ
ャパシタンス、インダクタンス等の受動素子を形成する
工程)と、を有することを前記課題の解決手段してい
る。
【0013】本発明によれば、特に単結晶シリコンと格
子整合の良い前記物質層(例えば結晶性サファイア膜)
をシードにして、この物質層上に形成した半導体膜をレ
ーザ照射処理で加熱溶融しさらに冷却固化することによ
り、ヘテロエピタキシャル成長させて単結晶シリコン層
などの単結晶半導体層を形成し、このエピタキシャル成
長層を、アクティブマトリクス基板などの駆動基板の周
辺駆動回路のトップゲート型MOSTFTや、表示部−
周辺駆動回路一体型のLCDなどの電気光学装置におけ
る周辺駆動回路のトップゲート型MOSTFTなどの能
動素子、さらには抵抗、インダクタンス、キャパシタン
ス等の受動素子のうちの少なくとも能動素子に用いてい
るので、以下の(A)〜(G)に示す顕著な作用を奏す
る。
【0014】(A)単結晶シリコンと格子整合の良い物
質層(例えば結晶性サファイア膜)を基板上に形成し、
その物質層をシードとしてヘテロエピタキシャル成長さ
せることにより、540cm2 /v・sec以上の高い
電子移動度の単結晶シリコン層の如き単結晶半導体層が
得られるので、高性能ドライバ内蔵の表示用薄膜半導体
装置などの電気光学装置の製造が可能となる。
【0015】(B)特にこの単結晶シリコン層は、従来
のアモルファスシリコン層や多結晶シリコン層に比べて
単結晶シリコン基板並の高い電子及び正孔移動度を有す
るので、これから得られる単結晶シリコントップゲート
型MOSTFTは、高いスイッチング特性〔望ましくは
さらに、電界強度を緩和して低リーク電流化するLDD
(Lightly doped drain )構造〕を有するnMOS又は
pMOSTFT又はcMOSTFTからなる表示部と、
高い駆動能力のcMOS、nMOS、又はpMOSTF
T、あるいはこれらの混在からなる周辺回路と一体化し
た構成が可能となり、高画質、高精細、狭額縁、高効
率、大画面の表示パネルが実現する。特に、多結晶シリ
コンでは、LCD用TFTとして高い正孔移動度のpM
OSTFTを形成するのは難しいが、本発明による単結
晶シリコン層では、正孔でも十分に高い移動度を示すた
め、電子と正孔とをそれぞれ単独に、あるいは双方を組
み合わせて駆動する周辺駆動回路を作製することがで
き、これをnMOS又はpMOS又はcMOSのLDD
構造の表示部用TFTと一体化したパネルを実現でき
る。また、小型〜中型パネルの場合には、周辺の一対の
垂直駆動回路の一方を省略できる可能性がある。
【0016】(C)そして、前記した物質層をヘテロエ
ピタキシャル成長のシードとして用い、かつこの物質層
上に、半導体膜をレーザ照射処理することで単結晶シリ
コン層などの単結晶半導体層を形成できるから、基板上
に低温で単結晶シリコン層などを均一に形成することが
できる。したがって、歪点の比較的低いガラス基板や耐
熱性有機基板などの入手し易く、低コストで物性も良好
な基板を用いることができ、また基板の大型化も可能と
なる。
【0017】(D)固相成長法の場合のような中温で長
時間(約600℃、十数時間)のアニールが不要となる
から、生産性が高く、高価な製造設備が不要でコストダ
ウンが可能になる。
【0018】(E)このヘテロエピタキシャル成長で
は、結晶性サファイア等の物質層の結晶性、レーザの照
射エネルギーや照射時間など、さらには基板の加熱温度
や冷却速度等の調整により、広範囲のP型又はN型の導
電型と高移動度の単結晶シリコン層が容易に得られるの
で、Vth(しきい値)調整が容易になり、また低抵抗
化による高速動作も可能になる。
【0019】(F)また、物質層上の半導体(アモルフ
ァスシリコン又は多結晶シリコン)膜、あるいはこれを
レーザ照射処理することによって得られる単結晶半導体
層(単結晶シリコン層)に、N型あるいはP型のキャリ
ア不純物(ボロン、リン、アンチモン、ヒ素、ビスマ
ス、アルミニウムなど)を混入(導入)すれば、単結晶
半導体層(単結晶シリコン層)の不純物種及び/又はそ
の濃度、すなわちP型/N型等の導電型及び/又はキャ
リア濃度を任意に制御することができる。
【0020】(G)結晶性サファイア膜などの前記物質
層は、様々な原子の拡散バリアになるため、ガラス基板
からの不純物の拡散を抑制することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明においては、単結晶半導体層、特に単結晶シリコ
ン層に所定の処理を施してチャネル領域、ソース領域及
びドレイン領域を形成し、さらに、チャネル領域の上部
にゲート部を有するトップゲート型の第1の薄膜トラン
ジスタを、前記周辺駆動回路部の少なくとも一部を構成
するようにして形成配置するのが好ましい。
【0022】前記第1の薄膜トランジスタを形成する第
1の基板としては、絶縁基板が好適に用いられる。ま
た、前記物質層については、サファイア(Al
2 3 )、スピネル構造体(例えばMgO・Al
2 3 )、フッ化カルシウム(CaF2 )、フッ化スト
ロンチウム(SrF2 )、フッ化バリウム(Ba
2 )、リン化ボロン(BP)、酸化イットリウム
((Y2 3 m )及び酸化ジルコニウム((Zr
2 1-m )等からなる群より選ばれた物質で形成する
のが好ましい。
【0023】このような物質をシードとして、アモルフ
ァスシリコンや多結晶シリコンからなる半導体膜をレー
ザ照射処理することにより、前記単結晶シリコン層を形
成することができる。すなわち、アルゴンレーザやエキ
シマレーザ等のレーザで半導体膜を照射処理してこれを
加熱溶融し、さらにこれを冷却(好ましくは徐冷)する
ことにより、前記物質層(例えばサファイア結晶)をシ
ーズにして半導体(シリコン)をヘテロエピタキシャル
成長させ、単結晶シリコン層(5〜100nm厚、好ま
しくは30〜50nm厚)を形成することができるので
ある。レーザ照射処理に用いるレーザビームとしては、
ラインビーム(例えば275×0.3〜0.4mm2
およびエリアビーム(例えば100×100mm2 )の
いずれも使用可能である。
【0024】レーザ照射処理に短波長パルレーザ光(例
えばエキシマレーザ)を用いる場合、そのレーザ波長を
100〜400(nm)、実用範囲を150〜350
(nm)(例えばXeCl;308nm波長)、パルス
幅を100nsec以下(好ましくは10〜50nse
c)、パルスのピーク強度を106 W/cm2 〜108
W/cm2 程度、フルーエンス(1回のパルスのエネル
ギー)を1J/cm2 以下(好ましくは50mJ/cm
2 〜500mJ/cm2 、より好ましくは200mJ/
cm2 〜500mJ/cm2 )とする。そして、このよ
うな短波長パルレーザ光を、95%以上のオーバーラッ
プスキャニングで照射を行うようにするのが好ましい。
なお、このようなレーザ照射処理による単結晶シリコン
層の形成については、全体でなく所定の場所のみ、すな
わちTFT形成領域のみを局部的にレーザ照射処理して
エピタキシャル成長させる、といった方法も採用可能で
ある。また、このようなレーザ照射処理による単結晶シ
リコン層の形成に際しては、基板温度を200〜500
℃に加熱するのが好ましい。
【0025】このようなレーザ照射処理にあっては、照
射エネルギー、照射時間、照射及びスキャニング方法、
低反射膜の有無、照射時の雰囲気(真空又は不活性ガス
中)等の条件によって溶融状態および冷却状態が影響を
受け、シリコン結晶性(例えば、電子/正孔移動度、リ
ーク電流等)が変化するので、予め実験等によって目的
とするシリコン結晶性を得る条件を決定しておく必要が
ある。また、アモルファスシリコンや多結晶シリコンか
らなる半導体膜に予めN型又はP型キャリア不純物を混
入しておくことにより、得られる単結晶シリコン層を任
意の濃度のN型又はP型キャリア不純物を含有するもの
に形成することができる。
【0026】また、本発明においては、上述したように
基板として絶縁基板が好適に用いられ、特に歪点の低い
ガラス基板や耐熱性有機基板が用いられる。よって、大
型ガラス基板(例えば1m2 以上)上に単結晶シリコン
層を作製することが可能であり、また、レーザ照射処理
による単結晶シリコン層形成時の基板温度を前記したよ
うに200〜500℃程度の低温にすることができるた
め、ガラス基板として、例えば歪点が470〜670℃
と低いガラスを用いることができる。このような基板
は、安価で薄板化が容易であり、長尺ロール化された基
板にも作製可能である。したがって、このような長尺ロ
ール化ガラス板や耐熱性有機基板上に、前記手法によ
り、ヘテロエピタキシャル成長による単結晶シリコン層
を連続して又は非連続に作製することができる。
【0027】なお、このような歪点が低いガラスの上層
へは、このガラス内部からその構成元素が拡散し易いの
で、これを抑える目的で、拡散バリア層、例えばシリコ
ンナイトライド(SiN)などの膜(厚さ例えば50〜
200nm程度)を形成するのが好ましい。
【0028】物質層上への半導体(例えばアモルファス
シリコン、多結晶シリコン)の成膜方法としては、スパ
ッタ法やプラズマCVD法等の公知の手法が採用可能で
あり、その際、ターゲットにPやBなどのN型あるいは
P型のキャリア不純物を添加しておき、あるいは供給ガ
ス中にPH3 やB2 6 などのドーピングガスを混合し
ておけば、単結晶シリコン層をN型あるいはP型化する
ことができる。そして、このように単結晶シリコン層を
N型あるいはP型化しておけば、nMOSTFT又はp
MOSTFTの作製を容易にすることができ、これによ
りcMOSTFTの作製も容易にすることができる。
【0029】このように、基板上にヘテロエピタキシャ
ル成長させて形成する単結晶シリコン層を、周辺駆動回
路の少なくとも一部を構成するトップゲート型MOST
FTのチャネル領域、ソース領域、ドレイン領域の形成
層とすることにより、これら各領域の不純物種及び/又
はその濃度を制御することができる。
【0030】前記周辺駆動回路部及び前記表示部の薄膜
トランジスタは、nチャネル型、pチャネル型又は相補
型の絶縁ゲート電界効果トランジスタを構成し、例えば
相補型とnチャネル型との組、相補型とpチャネル型と
の組、又は相補型とnチャネル型とpチャネル型との組
からなっている。また、前記周辺駆動回路部及び/又は
前記表示部の薄膜トランジスタの少なくとも一部は、L
DD(Lightly dopeddrain )構造を有しているのが好
ましい。なお、LDD構造は、ゲート−ドレイン間のみ
ならず、ゲート−ソース間にも、又はゲートソース間及
びゲート−ドレイン間の両方に設けてもよい(これをダ
ブルLDDと呼称する)。
【0031】特に、前記MOSTFTについては、表示
部においてはnMOS又はpMOS又はcMOSのLD
D型TFTを構成し、周辺駆動回路部においては、cM
OS又はnMOS又はpMOSTFT又はこれらが混在
した状態を構成させるのが好ましい。
【0032】本発明においては、前記基板及び/又はそ
の上の膜に段差を設け、この段差を前記物質層と共に、
単結晶シリコン層(単結晶半導体層)のエピタキシャル
成長時のシードとしてもよい。ここで、この段差として
は、断面視した状態で底面に対し側面が直角、もしくは
下端側へ(望ましくは)90°以下の底角をなす傾斜状
となるような凹部として、絶縁基板又はその上のSiN
などの膜(あるいはこれらの双方)に形成する。また、
この段差は、前記能動素子、例えば薄膜トランジスタの
前記チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域で形成
される素子領域の少なくとも一辺に沿って形成するのが
好ましい。さらに、前記受動素子、例えば抵抗が形成さ
れる素子領域の少なくとも一辺に沿って形成するように
してもよい。
【0033】この場合、前記基板としての絶縁基板上
に、エピタキシャル成長のシードとなる前記段差を所定
位置に形成し、この段差を含む前記絶縁基板上に前記物
質層を形成するようにしてもよく、あるいは、前記物質
層に前記段差を形成し、この段差を含む前記物質層上に
前記単結晶シリコン層(単結晶半導体層)を形成しても
よい。いずれの場合においても、下地の結晶方位を受け
継いで結晶成長させる、通常のヘテロエピタキシャル成
長のシードとなる前記物質層に加え、前記段差が、下地
の形状によって結晶成長させる、グラフォエピタキッシ
ャル成長のシードとして作用するため、より結晶性の高
い単結晶シリコン層を形成することができる。
【0034】前記MOSTFT等からなる第1の薄膜ト
ランジスタを、前記段差によって形成された基板凹部内
に設けてもよいが、凹部近傍に位置する凹部外、あるい
は凹部内及び凹部外の双方に設けてもよい。前記段差に
ついては、リアクティブイオンエッチングなどのドライ
エッチングによって形成することができる。
【0035】この場合、前記第1の基板の一方の面上に
前記の段差を形成し、さらにこの段差を含む前記基板上
に単結晶シリコン層、多結晶シリコン層、又はアモルフ
ァスシリコン層を形成する。そして、このようなシリコ
ン層から前記第2の薄膜トランジスタのチャネル領域、
ソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成し、前記チ
ャネル領域の上部及び/又は下部にゲート部を有する、
トップゲート型、ボトムゲート型又はデュアルゲート型
の薄膜トランジスタを形成してもよい。
【0036】この場合でも、断面視した状態で底面に対
し側面が直角、もしくは下端側へ(望ましくは)90°
以下の底角をなす傾斜状となるような凹部として前記と
同様の前記段差を形成し、この段差を前記単結晶シリコ
ン層のエピタキシャル成長時のシードとすることができ
る。
【0037】前記第2の薄膜トランジスタについては、
前記第1の基板及び/又はその上の膜に形成した前記段
差による基板凹部内及び/又は外に設け、前記第1の薄
膜トランジスタと同様にグラフォエピタキシャル成長、
さらにはヘテロエピタキシャル成長による単結晶シリコ
ン層を用いて、そのソース、ドレイン、チャネルの各領
域を形成することができる。
【0038】この第2の薄膜トランジスタについても、
前述した場合と同様に、前記単結晶、多結晶又はアモル
ファスシリコン層の形成時にN型あるいはP型を混入す
ることにより、これらN型あるいはP型の不純物種及び
/又はその濃度を制御することができる。また、前記段
差を、前記第2の薄膜トランジスタの前記チャネル領
域、前記ソース領域及び前記ドレイン領域で形成される
素子領域の少なくとも一辺に沿って形成してもよい。
【0039】さらに、前記単結晶、多結晶又はアモルフ
ァスシリコン層の下のゲート電極を、その側端部にて台
形状にするのが好ましく、また、前記第1の基板と前記
単結晶、多結晶又はアモルファスシリコン層との間に拡
散バリア層を設けるのが好ましい。前記第1及び/又は
第2の薄膜トランジスタのソース又はドレイン電極を、
前記段差を含む領域上に形成するのが好ましい。
【0040】前記第1の薄膜トランジスタを、チャネル
領域の上部及び/又は下部にゲート部を有するトップゲ
ート型、ボトムゲート型又はデュアルゲート型のうちの
トップゲート型とするのが好ましい。また、表示部にお
いて画素電極をスイッチングするスイッチング素子を、
前記トップゲート型、ボトムゲート型又はデュアルゲー
ト型のいずれかによって構成される、第2の薄膜トラン
ジスタとするのが好ましい。
【0041】この場合、チャネル領域の下部に設けられ
たゲート電極を耐熱性材料で形成したり、前記第2の薄
膜トランジスタの上部ゲート電極と前記第1の薄膜トラ
ンジスタのゲート電極とを共通の材料で形成することが
できる。
【0042】前記周辺駆動回路部において、前記第1の
薄膜トランジスタ以外に、多結晶又はアモルファスシリ
コン層をチャネル領域とし、このチャネル領域の上部及
び/又は下部にゲート部を有するトップゲート型、ボト
ムゲート型又はデュアルゲート型の薄膜トランジスタ、
あるいは前記単結晶シリコン層又は多結晶シリコン層又
はアモルファスシリコン層を用いたダイオード、抵抗、
キャパシタンス、インダクタンス素子などを設けてよ
い。
【0043】前記周辺駆動回路部及び/又は前記表示部
の薄膜トランジスタを、シングルゲート又はマルチゲー
トに構成してよい。また、前記周辺駆動回路部及び/又
は前記表示部のn又はpチャネル型の薄膜トランジスタ
がデュアルゲート型であるときには、上部又は下部ゲー
ト電極を電気的にオープンとするか或いは任意の負電圧
(nチャネル型の場合)又は正電圧(pチャネル型の場
合)を印加し。ボトムゲート型又はトップゲート型の薄
膜トランジスタとして動作するのがよい。
【0044】前記周辺駆動回路部の薄膜トランジスタを
nチャネル型、pチャネル型又は相補型の前記第1の薄
膜トランジスタとする。また、前記表示部の薄膜トラン
ジスタを、単結晶シリコン層、多結晶シリコン層、アモ
ルファスシリコン層のいずれをチャネル領域とする場合
にも、nチャネル型、pチャネル型又は相補型とする。
【0045】本発明において、前記単結晶シリコン層の
成長後、この単結晶シリコン層上にゲート絶縁膜とゲー
ト電極とからなる上部ゲート部を形成し、この上部ゲー
ト部をマスクとして前記単結晶シリコン層に周期律表第
3族又は第5族の不純物元素、すなわちN型又はP型の
不純物を導入し、前記チャネル領域、前記ソース領域及
び前記ドレイン領域を形成してよい。
【0046】また、前記第2の薄膜トランジスタがボト
ムゲート型又はデュアルゲート型であるときには、前記
チャネル領域の下部に耐熱性材料からなる下部ゲート電
極を設け、このゲート電極上にゲート絶縁膜を形成して
下部ゲート部を形成した後、前記段差の形成工程を含め
て前記第1の薄膜トランジスタと共通の工程を経て前記
第2の薄膜トランジスタを形成することができる。この
場合、前記第2の薄膜トランジスタの上部ゲート電極と
前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極とを共通の材
料で形成してもよい。
【0047】また、前記下部ゲート部上に前記単結晶シ
リコン層を形成した後、この単結晶シリコン層に周期律
表第3族又は第5族の不純物元素を導入し、ソース及び
ドレイン領域を形成した後に、活性化処理を行うことが
できる。
【0048】また、前記単結晶シリコン層の形成後、レ
ジストをマスクにして不純物元素をイオン注入すること
により前記第1及び第2の薄膜トランジスタの各ソース
及びドレイン領域を形成し、さらにイオン注入後活性化
処理を行い、ゲート絶縁膜の形成後、前記第1の薄膜ト
ランジスタのゲート電極と、必要であれば前記第2の薄
膜トランジスタの上部ゲート構造とを形成するようにし
てもよい。
【0049】前記薄膜トランジスタがトップゲート型の
とき、前記単結晶シリコン層の形成後、レジストをマス
クにして不純物元素をイオン注入することにより前記第
1及び第2の薄膜トランジスタの各ソース及びドレイン
領域を形成し、さらにイオン注入後活性化処理を行い、
その後、前記第1及び第2の薄膜トランジスタのゲート
絶縁膜とゲート電極とからなる各ゲート部を形成するよ
うにしてもよい。
【0050】あるいは、前記薄膜トランジスタがトップ
ゲートのとき、前記単結晶シリコン層の形成後、前記第
1及び第2の薄膜トランジスタの各ゲート絶縁膜と耐熱
性材料からなる各ゲート電極とを形成して各ゲート部を
形成し、さらに、これらのゲート部をマスクにして不純
物元素をイオン注入することで各ソース及びドレイン領
域を形成し、このイオン注入後に活性化処理を行っても
よい。
【0051】また、前記LDD構造を形成する際に用い
たレジストマスクを残して、これを覆うレジストマスク
を用いてソース領域及びドレイン領域形成用のイオン注
入を行うこともできる。また、前記基板を光学的に不透
明又は透明とし、反射型、又は透過型の表示部用画素電
極を設けてもよい。
【0052】前記表示部が前記画素電極とカラーフィル
タ層との積層構造を有していると、表示アレイ部上にカ
ラーフィルタを作り込むことにより、表示パネルの開口
率、輝度等の改善をはじめ、カラーフィルタ基板の省
略、生産性改善等によるコストダウンが実現する。
【0053】この場合、前記画素電極が反射電極である
ときには、樹脂膜に最適な反射特性と視野角特性を得る
ための凹凸を形成し、この上に画素電極を設け、また前
記画素電極が透明電極であるときには、透明平坦化膜に
よって表面を平坦化し、この平坦化面上に画素電極を設
けるのが好ましい。
【0054】前記表示部は、前記MOSTFTによる駆
動で発光又は調光を行うように構成し、例えば液晶表示
装置(LCD)、エレクトロルミネセンス表示装置(E
L)、電界放出型表示装置(FED)、発光ポリマー表
示装置(LEPD)、発光ダイオード表示装置(LE
D)などとして構成してよい。この場合、前記表示部に
複数の前記画素電極をマトリクス状に配列し、これらの
画素電極のそれぞれに前記スイッチング素子を接続して
よい。
【0055】前記第1の基板上には、前記周辺駆動回路
部及び/又は表示部の動作を制御する制御部を設けるよ
うにしてもよい。この制御部は、CPU(マイクロプロ
セッサーを含む)、メモリ(SRAM、DRAM、フラ
ッシュ)、又はこれらを混載してなるシステムLSI等
によって形成される。また、このような制御部を第1の
基板上に設ける場合、前記単結晶半導体層に所定の処理
を施し、制御部を構成するための素子、例えばCMOS
TFT、nMOSTFT、pMOSTFT等の能動素子
や、抵抗、コンデンサ、インダクタンス等の受動素子を
形成する。なお、このような制御部については、周辺駆
動回路部となる垂直駆動回路や水平駆動回路と同じ領域
に形成してもよく、また別の領域に形成してもよい。
【0056】次に、本発明の好ましい実施の形態につい
てさらに詳細に説明する。 <第1の実施の形態>図1〜図11を参照して、本発明
の第1の実施の形態を説明する。
【0057】本例の実施の形態は、耐熱性基板に設けた
上述した段差(凹部)を含む面上に、前記物質層(例え
ば結晶性サファイア膜)を形成し、この物質層をシード
にして、この物質層上に形成したシリコン膜(半導体
膜)をレーザ照射処理で加熱溶融しさらに冷却固化する
ことにより単結晶シリコン層(単結晶半導体層)をヘテ
ロエピタキシャル成長させ、これを用いてトップゲート
型MOSTFTを構成したアクティブマトリクス反射型
液晶表示装置(LCD)に関するものである。
【0058】まず、この反射型LCDの全体のレイアウ
トを図9〜図11について説明する。このアクティブマ
トリクス反射型LCDは、図9に示すように、主基板1
(これはアクティブマトリクス基板、すなわち駆動基板
を構成する)と対向基板32とをスペーサ(図示せず)
を介して貼り合わせたフラットパネル構造のもので、こ
れら主基板1と対向基板32との間に液晶(図示せず)
が封入されてなるものである。主基板1の表面には、マ
トリクス状に配列した画素電極29(又は41)と、こ
の画素電極を駆動するスイッチング素子とからなる表示
部、及びこの表示部に接続される周辺駆動回路部とが設
けられている。
【0059】表示部のスイッチング素子は、本発明に基
づくnMOS又はpMOS又はcMOSで、LDD構造
のトップゲート型MOSTFTで構成されている。ま
た、周辺駆動回路部にも、回路要素として、本発明に基
づくトップゲート型MOSTFTのcMOS又はnMO
S又はpMOSTFTがそれぞれ単一種で、あるいは混
在した状態で形成されている。
【0060】なお、一方の周辺駆動回路部は、データ信
号を供給して各画素のTFTを水平ライン毎に駆動する
水平駆動回路である。また、他方の周辺駆動回路部は、
各画素のTFTのゲートを走査ライン毎に駆動する垂直
駆動回路であり、通常は表示部の両辺にそれぞれ設けら
れるようになっている。これらの駆動回路について、本
例においては点順次アナログ方式、線順次デジタル方式
のいずれにも構成することができる。
【0061】図10に示すように、直交するゲートバス
ラインとデータバスラインの交差部に上記のTFTが配
置され、このTFTを介して液晶容量(CLC)に画像情
報を書き込み、次の情報がくるまで電荷を保持する。こ
の場合、TFTのチャネル抵抗だけで保持させるには十
分ではないので、それを補うため液晶容量と並列に蓄積
容量(補助容量)(CS )を付加し、リーク電流による
液晶電圧の低下を補うようにする。
【0062】こうしたLCD用TFTでは、画素部(表
示部)に使用するTFTの特性と周辺駆動回路に使用す
るTFTの特性とでは要求性能が異なり、特に画素部の
TFTではオフ電流の制御、オン電流の確保が重要な問
題となる。このため、表示部では、後述するようにLD
D構造のTFTを設けることによってゲート−ドレイン
間に電界がかかりにくい構造とし、チャネル領域にかか
る実効的な電界を低減してオフ電流を低減し、特性の変
化を小さくしている。しかしながら、このような構成を
得るには、プロセス的に複雑になり、素子サイズも大き
くなり、かつオフ電流が低下するなどの問題も発生する
ため、それぞれの使用目的に合わせた最適設計が必要で
ある。
【0063】なお、使用可能な液晶としては、TN液晶
(アクティブマトリクス駆動のTNモードに用いられる
ネマチック液晶)をはじめ、STN(スーパーツイステ
ッドネマチック)、GH(ゲスト・ホスト)、PC(フ
ェーズ・チェンジ)、FLC(強誘電性液晶)、AFL
C(反強誘電性液晶)、PDLC(ポリマー分散型液
晶)等の各種モード用の液晶を用いることができる。
【0064】次に、周辺駆動回路部の回路方式とその駆
動方式の概略を、図11を参照して説明する。駆動回路
は、ゲート側駆動回路とデータ側駆動回路とに分けら
れ、ゲート側、データ側共に、シフトレジスタを構成す
る必要がある。シフトレジスタとしては、pMOSTF
TとnMOSTFTとの両方を使用したもの(いわゆる
CMOS回路)や、いずれか一方のMOSTFTのみを
使用したものがあるが、動作速度、信頼性、低消費電力
の面で、cMOSTFT又はCMOS回路が一般的であ
る。
【0065】走査側駆動回路はシフトレジスタとバッフ
ァから構成されており、水平走査期間と同期したパルス
をシフトレジスタから各ラインに送る。一方、データ側
駆動回路は点順次方式と線順次方式の二つの駆動方法が
ある。図11に示した点順次方式は、回路の構成が比較
的簡単であり、アナログスイッチを通して表示信号をシ
フトレジスタで制御しながら直接各画素に、一水平走査
時間内にて順次書き込むようになっている(図中R、
G、Bは各色毎に画素を概略的に示している)。
【0066】次に、本実施の形態のアクティブマトリク
ス反射型LCDを、図1〜図8を参照してその製造方法
(工程)に基づいて説明する。なお、図1〜図5におい
ては、各図の左側は表示部の製造方法(工程)、右側は
周辺回路部の製造方法(工程)を示している。
【0067】まず、図1の(1)に示すように、ほうけ
い酸ガラス、石英ガラス、透明性結晶化ガラスなどの絶
縁基板1の一主面において、少なくともそのTFT形成
領域にフォトレジスト2を所定パターンに形成し、これ
をマスクとして例えばCF4プラズマのF+ イオン3に
よるリアクティブイオンエッチング(RIE)を行うな
ど、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング(フォトエ
ッチング)によって基板1に適当な形状及び寸法の段差
4を複数個形成する。
【0068】この場合、絶縁基板1として石英ガラス、
透明性結晶ガラス、セラミックス等(ただし、後述の透
過型LCDでは、不透明のセラミックス基板や低透明性
の結晶化ガラスは使用できない。)の高耐熱性基板(8
〜12インチφ、700〜800μm厚)が使用可能で
ある。段差4は、後述の単結晶シリコンのエピタキシャ
ル成長時のシードとなるもので、深さdが0.1μm程
度、幅wが5〜10μm程度、長さ(紙面と直交する方
向)が10〜20μm程度とされ、また、底面と側面と
のなす角(底角)が略直角とされている。なお、基板1
の表面には、特に該基板1をガラス基板で構成した場合
に、該基板1自体からのNaイオンなどの拡散防止のた
め、予めSiN膜を例えば50〜200nm程度の厚さ
に形成し、さらに必要に応じてシリコン酸化膜(以後S
iO2 膜と呼称する。)を例えば100nm程度の厚さ
に形成しておくのが好ましい。
【0069】次いで、図1の(2)に示すように、フォ
トレジスト2の除去後、絶縁基板1の一主面において、
段差4を含むTFT形成領域に結晶性サファイア膜50
を厚さ20〜200nm程度に形成する。この結晶性サ
ファイア膜50は、高密度プラズマCVD法や、触媒C
VD法(特開昭63−40314号公報参照)等によ
り、トリメチルアルミニウムガスなどを酸化性ガス(酸
素・水分)で酸化し、結晶化させて作製する。なお、こ
の結晶性サファイア膜50はNaイオンストッパの作用
を有するので、これの膜厚が十分に暑い場合には、前記
のSiN膜、さらにはSiO2 膜の形成を省略すること
ができる。
【0070】次いで、スパッタ、プラズマCVD法等に
より、アモルファスシリコン又は多結晶シリコンを10
〜100nm程度、好ましくは30〜70nm程度の厚
さに成膜し、シリコン膜(図示略)を形成する。このと
き、N型又はP型のキャリア不純物、例えばリン又はボ
ロンを適量(例えば0.1〜1.0ppm)ドーピング
した単結晶シリコンをターゲットとし、これを用いてス
パッタリングすることにより、キャリア不純物の種類及
び/又は濃度を調整したシリコン膜を形成するようにし
てもよい。また、プラズマCVDでは、モノシラン又は
ジシランガス等に、N型用のPH3 又はAsH3 を適量
(例えば0.1〜1.0ppm)混入したり、又はP型
用のB2 6 を適量(例えば0.1〜1.0ppm)混
入することにより、キャリア不純物の種類及び/又は濃
度を調整したシリコン膜を形成するようにしてもよい。
【0071】続いて、前記シリコン膜をレーザ照射処理
してこの膜を加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)固化する
ことにより、前記結晶性サイファイア薄膜50および段
差4を共にシードとしてシリコンをヘテロエピタキシャ
ル成長させ、図1の(3)に示すように段差4を含む全
面に単結晶シリコン層7を厚さ5〜100nm程度、好
ましくは30〜50nm程度に形成する。
【0072】レーザ照射処理として、具体的にはアルゴ
ンレーザやエキシマレーザ等が用いられる。また、エキ
シマレーザ照射処理としては、例えばXeCl(308
nm波長)が用いられ、その場合に95%以上のオーバ
ーラップスキャニングで照射を行うようにする。なお、
このようなレーザ照射処理による単結晶シリコン層7の
形成については、前述したように全体でなく所定の場所
のみ、すなわちTFT形成領域のみを局部的にレーザ照
射処理してヘテロエピタキシャル成長させる、といった
方法も採用可能である。また、このようなレーザ照射処
理による単結晶シリコン層7の形成に際しては、基板温
度を200〜500℃に加熱調整するのが好ましい。こ
の基板1の加熱は、電気炉を用いて基板全体を均一に加
熱する方法の他に、光レーザー、電子ビーム等によっ
て、所定の場所のみ、例えばTFT形成領域のみを局部
的に加熱する方法も可能である。
【0073】このようなレーザ照射処理にあっては、照
射エネルギー、照射時間、照射及びスキャニング方法、
低反射膜の有無、照射時の雰囲気(真空又は不活性ガス
中)等の条件によって溶融状態および冷却状態が影響を
受け、シリコン結晶性(例えば、電子/正孔移動度、リ
ーク電流等)が変化するので、予め実験等によって目的
とするシリコン結晶性を得る条件を決定しておく必要が
ある。また、アモルファスシリコンや多結晶シリコンか
らなる半導体膜に予めN型又はP型キャリア不純物を混
入しておくことにより、得られる単結晶シリコン膜4を
任意の濃度のN型又はP型キャリア不純物を含有するも
のに形成することができる。
【0074】上記のようにして堆積した単結晶シリコン
層7は結晶性サファイア膜50が単結晶シリコンと良好
な格子整合を示すため、例えば(100)面が基板上に
ヘテロエピタキシャル成長する。この場合、段差4もグ
ラフォエピタキシャル成長と称される公知の現象を加味
したヘテロエピタキシャル成長により、より結晶性の高
い単結晶シリコン層7が得られる。これについては、図
7に示すように、非晶質基板(ガラス)1に上記の段差
4の如き垂直な壁を作り、この上にエピタキシー層を形
成すると、図7(a)のようなランダムな面方位であっ
たものが図7(b)のように(100)面が段差4の面
に沿って結晶成長する。この単結晶粒の大きさは、温度
・時間に比例して大きくなるが、温度・時間を低く、短
くするときには、上記段差の間隔を短くしなければなら
ない。
【0075】また、上記段差の形状を図8(a)〜
(f)のように種々に変えることによって、成長層の結
晶方位を制御することができる。MOSトランジスタを
作製する場合には、(100)面が最も多く採用されて
いる。要するに、段差4の断面視形状は、底面角部の角
度(底角)が直角をはじめ、上端から下端にかけて内向
き又は外向きに傾斜していてもよく、結晶成長が生じや
すい特定方向の面を有していればよい。段差4の底角は
通常は直角又は90°以下が望ましく、その底面の角部
は僅かな曲率を有しているのが好ましい。
【0076】このようにしてレーザ照射処理によるヘテ
ロエピタキシャル成長で基板1上に単結晶シリコン層7
を析出させたら、続いて、単結晶シリコン層7をチャネ
ル領域とするトップゲート型MOSTFTの作製を以下
のようにして行う。まず、上記のエピタキシャル成長に
よる単結晶シリコン層7では、その不純物濃度がばらつ
いているので、全面にP型キャリア不純物、例えばボロ
ンイオンを適量ドーピングして比抵抗を調整する。ま
た、pMOSTFT形成領域のみに選択的にN型キャリ
ア不純物をドーピングし、N型ウエルを形成する。例え
ば、pMOSTFT部をフォトレジスト(図示せず)で
マスクし、P型不純物イオン(例えばB+ )を10kV
で2.7×1011atoms/cm2 のドーズ量でドー
ピングし、比抵抗を調整する。また、図1の(4)に示
すように、pMOSTFT形成領域の不純物濃度制御の
ため、nMOSTFT部をフォトレジスト60でマスク
し、N型不純物イオン(例えばP+ )65を10kVで
1×1011atoms/cm2 のドーズ量でドーピング
し、N型ウエル7Aを形成する。
【0077】次いで、図2の(5)に示すように、単結
晶シリコン層7の全面上に、プラズマCVD、高密度プ
ラズマCVD、触媒CVD法等でSiO2 (約100n
m厚)とSiN(約200nm厚)とをこの順に連続成
膜してゲート絶縁膜8を形成し、さらに、モリブデン・
タンタル(Mo・Ta)合金のスパッタ膜9を厚さ50
0〜600nm程度に形成する。
【0078】次いで、図2の(6)に示すように、汎用
のフォトリソグラフィ技術により、表示領域のTFT
部、および周辺駆動領域のTFT部のそれぞれの段差領
域(凹部内)にフォトレジストパターン10を形成し、
さらにこれをマスクにして連続してエッチングすること
により、Mo・Ta合金のゲート電極11と(SiN/
SiO2 )の積層構造からなるゲート絶縁膜12とを形
成し、単結晶シリコン層7を露出させる。なお、Mo・
Ta合金からなるスパッタ膜9は酸系エッチング液で処
理し、SiNはCF4 ガスのプラズマエッチング、Si
2 はフッ酸系エッチング液で処理する。
【0079】次いで、図2の(7)に示すように、周辺
駆動領域のnMOS及びpMOSTFT全部と、表示領
域のnMOSTFTのゲート部とをフォトレジスト13
でカバーし、露出したnMOSTFTのソース/ドレイ
ン領域に、リンイオン14を例えば10kVで1×10
13atoms/cm2 のドーズ量でドーピング(イオン
注入)し、N- 型層からなるLDD部15を自己整合的
(セルフアライン)に形成する。
【0080】次いで、図3の(8)に示すように、周辺
駆動領域のpMOSTFT全部と、周辺駆動領域のnM
OSTFTのゲート部と、表示領域のnMOSTFTの
ゲート及びLDD部とをフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17を例えば2
0kvで5×1015atoms/cm2 のドーズ量でド
ーピング(イオン注入)し、nMOSTFTのN+ 型層
からなるソース部18及びドレイン部19とLDD部1
5とを形成する。
【0081】次いで、図3の(9)に示すように、周辺
駆動領域のnMOSTFT及び表示領域のnMOSTF
Tの全部と、pMOSTFTのゲート部とをフォトレジ
スト20でカバーし、露出した領域にボロンイオン21
を、例えば10kvで5×1015atoms/cm2
ドーズ量でドーピング(イオン注入)し、pMOSTF
TのP+ 層のソース部22及びドレイン部23を形成す
る。なお、この工程については、nMOS周辺駆動回路
の場合では、pMOSTFTが無いことから不要とな
る。
【0082】次いで、図3の(10)に示すように、T
FT、ダイオードなどの能動素子部や、抵抗、インダク
タンスなどの受動素子部をアイランド化するため、フォ
トレジスト24を形成する。そして、周辺駆動領域及び
表示領域のすべての能動素子部及び受動素子部以外の単
結晶シリコン層7を、フッ酸系のエッチング液を用いて
エッチングし、除去する。
【0083】次いで、図4の(11)に示すように、プ
ラズマCVD、高密度プラズマCVD、触媒CVD法等
によって全面に、SiO2 膜(約200nm厚)及びリ
ンシリケートガラス(PSG)膜(約300nm厚)を
この順に連続形成し、保護膜25を形成する。
【0084】そして、この状態で単結晶シリコン層7を
活性化処理する。この活性化については、例えばハロゲ
ン等のランプを用い、そのアニール条件を約1000
℃、約10秒程度として行う。したがって、ゲート電極
材としてはこのようなアニール条件に耐え得るものが要
求されるが、前述したMo・Ta合金は高融点であり、
このようなアニール条件に耐え得るものとなっている。
また、このようにMo・Ta合金からなるゲート電極材
は高融点でありアニール条件に耐え得ることから、ゲー
ト部のみならず配線として広範囲に亘って引き回して形
成することができる。なお、エキシマレーザを用いてア
ニール処理する場合には、XeCl(308nm波長)
で全面に、又は能動素子部及び受動素子部のみを選択的
に、90%以上のオーバーラップスキャニングで照射処
理するのが望ましい。
【0085】次いで、図4の(12)に示すように、汎
用フォトリソグラフィ及びエッチング技術により、周辺
駆動回路の全TFTのソース/ドレイン部、及び表示用
TFTのソース部のコンタクト用窓開けを行う。
【0086】そして、全面に、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金(例えば1%Si入りアルミニウム又は1〜
2%銅入りアルミニウム)、銅等のスパッタ膜を厚さ5
00〜600nm程度に形成し、さらに、汎用フォトリ
ソグラフィ及びエッチング技術により、周辺駆動回路及
び表示部のすべてのTFTのソース電極26と周辺駆動
回路部のドレイン電極27とを形成すると同時に、デー
タライン及びゲートラインを形成する。その後、フォー
ミングガス(N2 +H2 )中において、約400℃/1
hでシンター処理する。
【0087】次いで、図4の(13)に示すように、プ
ラズマCVD、高密度プラズマCVD、触媒CVD法等
により、PSG膜(約300nm厚)及びSiN膜(約
300nm厚)からなる絶縁膜36を全面に形成する。
次いで、表示用TFTのドレイン部のコンタクト用窓開
けを行う。なお、画素部のSiO2 、PSG及びSiN
膜は除去する必要はない。
【0088】ここで、反射型液晶表示装置の基本的要件
としては、液晶パネルの内部に入射光を反射させる機能
と散乱させる機能を合わせ持たなければならない。これ
は、ディスプレイに対する観察者の方向はほぼ決まって
いるが、入射光の方向が一義的に決められないためであ
る。このため、任意の方向に点光源が存在することを想
定して反射板の設計を行う必要がある。そこで、図5の
(14)に示すように、全面にスピンコート等で厚さ2
〜3μm程度の感光性樹脂膜28を形成し、続いて、図
5の(15)に示すように汎用フォトリソグラフィ及び
エッチング技術により、最適な反射特性と視野角特性を
得るための凹凸形状パターンを画素部に形成し、リフロ
ーさせて凹凸粗面28Aからなる反射面下部を形成す
る。同時に表示用TFTのドレイン部のコンタクト用の
樹脂窓開けを行う。
【0089】次いで、図5の(16)に示すように、全
面に厚さ400〜500nm程度のアルミニウム又は1
%Si入りアルミニウム等のスパッタ膜を形成し、さら
に汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術により、
画素部以外のスパッタ膜を除去し、表示用TFTのドレ
イン部19と接続した凹凸形状のアルミニウム等からな
る反射膜29を形成する。この反射膜29は、表示用の
画素電極としても機能するものとなる。その後、フォー
ミングガス中、約300℃/1hでシンター処理し、コ
ンタクトを十分にする。なお、反射率を高めるため、ア
ルミニウム系に代えて銀又は銀合金を使用してもよい。
【0090】以上のようにして、レーザ照射処理により
結晶性サファイア膜50及び段差4をヘテロエピタキシ
ャル成長のシードとして単結晶シリコン層7を形成し、
この単結晶シリコン層7を用いた表示部及び周辺駆動回
路部にそれぞれ、トップゲート型のnMOSLDD−T
FT、pMOSTFT及びnMOSTFTで構成するC
MOS回路を作り込んだ表示部−周辺駆動回路部一体型
のアクティブマトリクス基板30を作製することができ
る。
【0091】次に、このアクティブマトリクス基板(駆
動基板)30を用いて反射液晶表示装置(LCD)を製
造する方法を、図6を参照して説明する。なお、以降で
はこのアクティブマトリクス基板をTFT基板と呼称す
る。
【0092】このLCDの液晶セルを、2インチサイズ
以上の中/大型液晶パネルに適している面面組立で作製
する場合、まず、TFT基板30および全面ベタのIT
O(Indium tin oxide)電極31を設けた対向基板32
の素子形成面に、それぞれポリイミド系配向膜33、3
4を形成する。これらポリイミド系配向膜33、34に
ついては、ロールコート、スピンコート等によってポリ
イミドを厚さ50〜100nm程度に塗布し、その後、
180℃/2hで硬化キュアすることによって形成す
る。
【0093】次いで、TFT基板30および対向基板3
2のそれぞれのポリイミド系配向膜33、34を、ラビ
ング又は光配向処理する。ラビングバフ材にはコットン
やレーヨン等があるが、バフかす(ゴミ)やリタデーシ
ョン等の面からはコットンの方が安定している。光配向
は非接触の線型偏光紫外線照射による液晶分子の配向技
術である。なお、配向膜については、ラビング以外に
も、偏光又は非偏光を斜め入射させることにより、高分
子配向膜を形成することもできる。このような高分子配
向膜を形成することのできる高分子化合物としては、例
えばアゾベンゼンを有するポリメチルメタクリレート系
高分子が挙げられる。
【0094】次いで、ラビングバフかす除去のため、
水、又はIPA(イソプロピルアルコール)洗浄を行
い、その後、TFT基板30側にコモン剤を塗布し、一
方、対向基板32側にはシール剤を塗布する。コモン剤
としては、導電性フィラーを含有したアクリル、エポキ
シアクリレート、又はエポキシ系接着剤が用いられ、シ
ール剤としてはアクリル、エポキシアクリレート、又は
エポキシ系接着剤が用いられる。なお、これらコモン
剤、シール剤については、加熱硬化型、紫外線照射硬化
型、紫外線照射硬化+加熱硬化型のいずれのタイプのも
のも使用可能であるが、重ね合わせの精度と作業性か
ら、紫外線照射硬化+加熱硬化型のものを用いるのが好
ましい。
【0095】次いで、対向基板32側に所定のギャップ
を得るためのスペーサを散布し、TFT基板30と所定
の位置で重ね合わせる。対向基板32側のアライメント
マークとTFT基板30側のアライメントマークとを精
度良く合わせた後に、紫外線照射してシール剤を仮硬化
させ、その後に一括して加熱硬化する。
【0096】次いで、スクライブブレークして、TFT
基板30と対向基板32とを重ね合わせた単個の液晶パ
ネルを作製する。次いで、液晶35を両基板30−32
間のギャップ内に注入し、注入口を紫外線接着剤で封止
した後、IPA洗浄する。液晶の種類については前述し
たように特に限定されないが、例えばネマスチック液晶
を用いた高速応答のTN(ツイストネマティック)モー
ドとするのが一般的である。次いで、加熱急冷処理し
て、液晶35を配向させる。次いで、TFT基板30の
パネル電極取り出し部にフレキシブル配線を異方性導電
膜の熱圧着で接続し、さらに対向基板32に位相差板付
偏光板を貼り合わせる。
【0097】また、液晶パネル(液晶セル)を、2イン
チサイズ以下の小型液晶パネルに適している面単組立で
作製する場合、前記と同様に、TFT基板30および対
向基板32の素子形成面にそれぞれポリイミド系配向膜
33、34を形成し、さらにこれらポリイミド系配向膜
33、34にラビング、又は非接触の線型偏光紫外線光
による配向処理を施す。
【0098】次いで、TFT基板30および対向基板3
2をそれぞれダイシング又はスクライブブレークで単個
に分割し、水又はIPA洗浄する。続いて、TFT基板
30にはコモン剤を塗布し、対向基板32にはスペーサ
含有のシール剤を塗布する。そして、両基板を重ね合わ
せる。これ以降のプロセスは前記に準ずるので、説明を
省略する。
【0099】上記した反射型LCDにおいて、対向基板
32はCF(カラーフィルタ)基板であって、カラーフ
ィルタ層46をITO電極31下に設けたものである。
このような反射型LCDににあっては、対向基板32側
からの入射光が反射膜29で効率良く反射され、対向基
板32側から出射する。
【0100】なお、前記例のように反射膜29を表示用
の画素電極としても機能させ、この上に直接ポリイミド
系配向膜33を形成した場合、該ポリイミド系配向膜3
3も下地となる反射膜29の凹凸形状を受けることによ
り、膜厚ムラが生じたり、ラビングムラが生じたり、さ
らにはラビングによりキズや剥がれ、色ムラが生じるお
それがある。
【0101】そこで、反射膜29をTFTのドレイン部
に導通しないように形成してこれを画素電極としては機
能しないようにし、画素電極としては別に透明電極(I
TO電極)を設けるようにしてもよい。その場合、TF
Tのドレイン部に導通しない反射膜29上に厚さ2〜3
μm程度の透明樹脂平坦化膜を形成し、この上に、厚さ
0.13〜0.15μm程度の透明電極(ITO電極)
を、TFTのドレイン部に導通した状態に形成する。
【0102】このように、透明樹脂平坦化膜を介して透
明電極を形成すれば、当然この透明電極表面も平坦にな
ることにより、これの上に形成されるポリイミド系配向
膜33も平坦になり、したがって膜厚ムラやラビングム
ラ、ラビングによるキズや剥がれ、色ムラなどが生じる
のが防止され、品質の向上や歩留向上が可能になる。
【0103】また、TFT基板30を、図6に示した基
板構造以外に、TFT基板30にカラーフィルタを設け
たオンチップカラーフィルタ(OCCF)構造とすると
きには、対向基板32にはITO電極がベタ付け(又は
ブラックマスク付きのITO電極がベタ付け)され、T
FT基板30にはカラーフィルタが設けられる。
【0104】そして、この場合にもTFT基板30につ
いては、前記の、画素電極として反射膜29とは別に透
明電極(ITO電極)を設ける構造を採用することがで
きる。すなわち、TFTのドレイン部に導通しないよう
に形成した反射膜29上に厚さ2〜3μm程度の透明樹
脂平坦化膜を形成し、この上に、厚さ1〜2μm程度の
カラーフィルタ層を形成する。そして、さらにこの上に
厚さ1〜2μm程度の透明樹脂平坦化膜を形成し、この
上に、厚さ0.13〜0.15μm程度の透明電極(I
TO電極)を、TFTのドレイン部に導通した状態に形
成する。
【0105】このように、透明樹脂平坦化膜を介してカ
ラーフィルタ、透明電極を形成すれば、前記した場合と
同様にこの透明電極表面も平坦になり、よってポリイミ
ド系配向膜33も平坦になることから、膜厚ムラやラビ
ングムラ、ラビングによるキズや剥がれ、色ムラなどが
生じるのが防止され、品質の向上や歩留向上が可能にな
る。なお、図10に示した補助容量CS を画素部に組み
込む場合には、上記した基板1上に設けた静電体層(図
示せず)を単結晶シリコンのドレイン領域19と接続す
ればよい。
【0106】以上に説明したように、本実施の形態によ
れば、次のごとき顕著な作用効果が得られる。 (a)所定形状/寸法の段差4を設けた基板1に結晶性
サファイア膜50を形成し、これをシードとしてレーザ
照射処理法によるヘテロエピタキシャル成長(ただし、
成長時の加熱温度は200〜800℃、好ましくは30
0〜400℃と比較的低温)させることにより、540
cm2 /v・sec以上の高い電子移動度の単結晶シリ
コン層7が得られるので、高性能ドライバ内蔵のLCD
の製造が可能となる。また、段差4がこのエピタキシャ
ル成長を促進するため、より結晶性の高い単結晶シリコ
ン層7が得られる。
【0107】(b)この単結晶シリコン層7は、従来の
アモルファスシリコン層や多結晶シリコン層に比べて、
単結晶シリコン基板並の高い電子及び正孔移動度を示す
ので、これから得られる単結晶シリコントップゲート型
MOSTFTは、高いスイッチング特性と低リーク電流
のLDD構造を有するnMOS又はpMOS又はcMO
STFTの表示部と、高い駆動能力のcMOS、nMO
S、又はpMOSTFT、あるいはこれらの混在からな
る周辺駆動回路部と一体化した構成が可能となり、高画
質、高精細、狭額縁、大画面、高効率の表示パネルが実
現する。また、この単結晶シリコン層7は十分に高い正
孔移動度を有するため、電子と正孔とをそれぞれ単独
に、あるいは双方を組み合わせて駆動する周辺駆動回路
を作製することができ、これをnMOS又はpMOS又
はcMOSのLDD構造の表示用TFTと一体化したパ
ネルを実現できる。また、小型〜中型パネルの場合に
は、周辺の一対の垂直駆動回路の一方を省略できる可能
性がある。
【0108】(c)レーザ照射処理法を採用することに
より、シリコンエピタキシャル成長時の加熱処理温度を
800℃以下にすることができるので、絶縁基板上に比
較的低温(例えば200〜600℃以下)で単結晶シリ
コン層7を均一に形成することができる。なお、基板と
しては、石英ガラスや結晶化ガラス、セラミックス基板
などをはじめ、ほうけい酸ガラス(さらには耐熱性有機
基板)などのように歪点が低く、低コストで物性も良好
な基板材質を任意に選択でき、また、基板の大型化も可
能となる。
【0109】(d)固相成長法の場合のような中温で長
時間のアニールが不要となることから、生産性が高く、
また高価な製造設備が不要でコストダウンが可能にな
る。
【0110】(e)このヘテロエピタキシャル成長で
は、結晶性サファイア膜等の結晶性、レーザの照射エネ
ルギーや照射時間など、さらには段差の形状及び寸法、
基板の加熱温度や冷却速度、添加するN型又はP型キャ
リア不純物濃度等の調整により、広範囲のN型又はP型
等の導電型と高移動度の単結晶シリコン層が容易に得ら
れるので、Vth(しきい値)調整が容易になり、また
低抵抗化による高速動作も可能になる。
【0111】(f)表示アレイ部上にカラーフィルタを
作り込めば、表示パネルの開口率、輝度等の改善をはじ
め、カラーフィルタ基板の省略、生産性改善等によるコ
ストダウンが実現する。
【0112】(g)結晶性サファイア膜などの上記物質
層は、様々な原子の拡散バリアになるため、ガラス基板
からの不純物の拡散を抑制することができる。
【0113】<第2の実施の形態>図12〜図14を参
照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0114】本例の実施の形態は、前述の第1の実施の
形態と同様に、トップゲート型MOSTFTを表示部及
び周辺駆動回路部に有するものの、該第1の実施の形態
と異なり、透過型LCDに関するものである。したがっ
て、その製造工程については、図1の(1)に示す工程
から図4の(13)に示す工程までは同様である。そし
て、本例の実施の形態では、これらの工程の後に、図1
2の(14)に示すように、保護膜25、絶縁膜36に
表示用TFTのドレイン部コンタクト用の窓開けを行う
と同時に、透過率向上のため、画素開口部の不要なSi
2 、PSG及びSiN膜を除去する。
【0115】次いで、図12の(15)に示すように、
全面に、スピンコート等によって感光性アクリル系透明
樹脂の平坦化膜28Bを厚さ2〜3μm程度に形成し、
さらに汎用フォトリソグラフィ技術によって表示用TF
Tのドレイン側の平坦化膜28Bの窓開けを行い、所定
条件でこれを硬化させる。
【0116】次いで、図12の(16)に示すように、
全面に厚さ130〜150nm程度のITOスパッタ膜
を形成し、さらに汎用フォトリソグラフィ及びエッチン
グ技術によって表示用TFTのドレイン部19とコンタ
クトしたITOからなる透明電極(画素電極)41を形
成する。そして、熱処理(フォーミングガス中、200
〜250℃/1h)により、表示用TFTのドレインと
ITOとのコンタクト抵抗の低減化、およびITO透明
度の向上を図る。
【0117】そして、図13に示すように対向基板32
と組み合わせ、前述の第1の実施の形態と同様にして透
過型LCDを組み立てる。ただし、TFT基板側にも偏
光板を貼り合わせる。この透過型LCDでは、実線の矢
印で示すように透過光が得られるが、一点鎖線の矢印で
示すように対向基板32側からの透過光が得られるよう
にも構成することができる。
【0118】この透過型LCDの場合、次のようにして
オンチップカラーフィルタ(OCCF)構造とオンチッ
プブラック(OCB)構造を作製することができる。
【0119】すなわち、図1の(1)〜図4の(12)
までの工程は前述したのと同様にして行う。そして、こ
の後、図14の(13)に示すように、PSG/SiO
2 の絶縁膜25のドレイン部も窓開けしてドレイン電極
用のアルミニウム埋め込み層41Aを形成した後、Si
N/PSGの絶縁膜36を形成する。
【0120】次いで、図14の(14)に示すように
R、G、Bの各色を各セグメント毎に顔料分散したフォ
トレジスト61を、所定厚さ(1〜1.5μm)に形成
した後、図14の(15)に示すように、汎用フォトリ
ソグラフィ技術で所定位置(各画素部)のみを残してパ
ターニングし、各カラーフィルタ層61(R)、61
(G)、61(B)を形成する(オンチップカラーフィ
ルタ構造)。この際、ドレイン部の窓開けも行う。な
お、この例では不透明なセラミックス基板や低透過率の
ガラス、及び耐熱性樹脂基板は使用できない。
【0121】次いで、図14の(15)に示すように、
表示用TFTのドレインに連通するコンタクトホール
に、カラーフィルタ層上にかけて表示用TFTのブラッ
クマスク層となる遮光層43を金属のパターニングで形
成する。例えば、スパッタ法によってチタン又はモリブ
デンを厚さ200〜250nm程度に成膜し、続いて表
示用TFTを覆って遮光する所定形状にパターニングす
る(オンチップブラック構造)。
【0122】次いで、図14の(16)に示すように、
透明樹脂の平坦化膜28Bを形成し、さらにこの平坦化
膜に設けたスルーホールに、遮光層43に接続した状態
となるようにして透明電極41を埋め込み形成する。
【0123】このように、表示アレイ部上にカラーフィ
ルタ層61や遮光層43を作り込むことにより、液晶表
示パネルの開口率を改善し、またバックライトも含めた
ディスプレイモジュールの低消費電力化を実現すること
ができる。
【0124】<第3の実施の形態>図15〜図23を参
照して、本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0125】本実施の形態では、周辺駆動回路部を、前
述した第1の実施の形態と同様のトップゲート型のpM
OSTFTとnMOSTFTとからなるCMOS駆動回
路で構成する。また、表示部については反射型とするも
のの、TFTを各種ゲート構造のものとし、種々の組み
合わせにする。
【0126】すなわち、前述した第1の実施の形態では
図15(A)に示すように表示部にトップゲート型のn
MOSLDD−TFTを設けているのに対し、図15
(B)に示す例では、表示部にボトムゲート型のnMO
SLDD−TFTを設けており、また、図15(C)に
示す例では、表示部にデュアルゲート型のnMOSLD
D−TFTを設けている。これらボトムゲート型MOS
TFT、デュアルゲート型MOSTFTは、いずれも、
後述するように周辺駆動回路部のトップゲート型MOS
TFTと共通の工程で作製可能である。そして、このよ
うに表示部のTFTのゲート構造を代えた場合、特にデ
ュアルゲート型の場合では、上下のゲート部によって駆
動能力が向上し、高速スイッチングに適し、また上下の
ゲート部のいずれかを選択的に用いて場合に応じてトッ
プゲート型又はボトムゲート型として動作させることが
できる。
【0127】なお、図15(B)のボトムゲート型MO
STFTにおいて、図中の符号71はMo・Ta等から
なるゲート電極である。また、符号72はSiN膜、7
3はSiO2 膜であり、これらSiN膜とSiO2 膜と
によってゲート絶縁膜が形成されている。このゲート絶
縁膜上には、トップゲート型MOSTFTと同様の、単
結晶シリコン層7を用いたチャネル領域等が形成されて
いる。また、図15(C)のデュアルゲート型MOST
FTでは、下部ゲート部はボトムゲート型MOSTFT
と同様であるものの、上部ゲート部は、ゲート絶縁膜7
3をSiO2 膜とSiO2 膜で形成し、この上に上部ゲ
ート電極74を設けている。ただし、いずれにおいても
各ゲート部は、ヘテロエピタキシャル成長時のシードで
あると同時に単結晶シリコン膜の成長を促進し、その結
晶性を高める作用を有する段差4の外側に配設されてい
る。
【0128】次に、前記のボトムゲート型MOSTFT
の製造方法を図16〜図20を参照して説明し、さら
に、前記のデュアルゲート型MOSTFTの製造方法を
図21〜図23を参照して説明する。なお、周辺駆動回
路部におけるトップゲート型MOSTFTの製造方法に
ついては、図1〜図5に示した工程と同じであることか
ら、ここでは図示およびその説明を省略する。
【0129】表示部において、ボトムゲート型MOST
FTを製造するには、まず、図16の(1)に示すよう
に、基板1上に、モリブデン/タンタル(Mo・Ta)
合金のスパッタ膜71Aを厚さ300〜400nm程度
に形成する。
【0130】次いで、図16(2)に示すように、フォ
トレジスト70を所定パターンに形成し、これをマスク
にしてスパッタ膜71Aをテーパエッチングし、側端面
71aが20〜45°でなだらかに傾斜した、横断面台
形状のゲート電極71を形成する。
【0131】次いで、フォトレジスト70を除去した
後、図16(3)に示すようにスパッタ膜71Aを含む
基板1上に、プラズマCVD法等により、SiN膜(約
200nm厚)72とSiO2 膜(約100nm厚)7
3とをこの順に成膜積層し、ゲート絶縁膜を形成する。
【0132】次いで、図1の(1)に示した工程と同様
にして、図17の(4)に示すようにTFT形成領域に
フォトレジスト2を所定パターンに形成し、これをマス
クにして基板1上のゲート絶縁膜に(さらには基板1に
も)段差4を適当な形状及び寸法で複数個形成する。こ
の段差4は、前述したように、後述の単結晶シリコンの
ヘテロエピタキシャル成長時のシードであると同時に結
晶性サファイア膜の成長を促進し、その結晶性を高める
作用を有するもので、深さdが0.3〜0.4μm程
度、幅wが2〜3μm程度、長さ(紙面に直交する方
向)が10〜20μm程度とされ、底面と側面とのなす
角(底角)が略直角とされる。
【0133】次いで、図1の(2)に示した工程と同様
にして、図17の(5)に示すようにフォトレジスト2
を除去した後、絶縁基板1の一主面において、段差4を
含むTFT形成領域に結晶性サファイア膜50を、厚さ
20〜200nm程度に形成する。
【0134】次いで、スパッタ、プラズマCVD法等に
より、アモルファスシリコン又は多結晶シリコンを10
〜100nm程度の厚さに成膜し、シリコン膜(図示
略)を形成する。続いて、図1の(3)に示した工程と
同様にして、前記シリコン膜をレーザ照射処理してこの
膜を加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)固化することによ
り、前記結晶性サイファイア薄膜50および段差4を共
にシードとしてシリコンをヘテロエピタキシャル成長さ
せ、図17(6)に示すように段差4を含む全面に単結
晶シリコン層7を厚さ5〜100nm程度、好ましくは
30〜50nm程度に形成する。このとき、下地のゲー
ト電極71の側端面71aがなだらかな傾斜面となって
いるので、この面上では段差4及び結晶性サファイア膜
50によるヘテロエピタキシャル成長が阻害されず、段
切れなしに単結晶シリコン層7が成長することになる。
【0135】次いで、図1の(4)〜図2の(6)に示
した工程を経た後、図2の(7)に示した工程と同様に
して、図17の(7)に示すように表示部のnMOST
FTのゲート部をフォトレジスト13でカバーし、露出
したnMOSTFTのソース/ドレイン領域にリンイオ
ン14をドーピング(イオン注入)してN- 型層からな
るLDD部15を自己整合的に形成する。このとき、ボ
トムゲート電極71の存在により表面高低差(又はパタ
ーン)が認識し易くなっており、したがってフォトレジ
スト13の位置合わせ(マスク合わせ)が行い易く、ア
ライメントずれが生じにくくなっている。
【0136】次いで、図3の(8)に示した工程と同様
にして、図18(8)に示すようにnMOSTFTのゲ
ート部及びLDD部をフォトレジスト16でカバーし、
露出した領域にリン又はヒ素イオン17をドーピング
(イオン注入)し、nMOSTFTのN+ 型層からなる
ソース部18及びドレイン部19を形成する。
【0137】次いで、図3の(9)に示した工程と同様
にして、図18の(9)に示すようにnMOSTFTの
全部をフォトレジスト20でカバーし、ボロンイオン2
1をドーピング(イオン注入)して周辺駆動回路部のp
MOSTFTのP+ 層のソース部及びドレイン部を形成
する。
【0138】次いで、図3の(10)に示した工程と同
様にして、図18の(10)に示すように能動素子部と
受動素子部をアイランド化するため、フォトレジスト2
4を設け、単結晶シリコン層7をエッチングによって選
択的に除去する。
【0139】次いで、図4の(11)に示した工程と同
様にして、図18の(11)に示すようにプラズマCV
D、高密度プラズマCVD、触媒CVD法等によって全
面に、SiO2 膜53(約300nm厚)及びリンシリ
ケートガラス(PSG)膜54(約300nm厚)をこ
の順に連続形成する。なお、SiO2 膜53とPSG膜
54は前述した保護膜25に相当するものである。そし
て、この状態で単結晶シリコン層7を前述したと同様に
して活性化処理する。
【0140】次いで、図4の(12)に示した工程と同
様にして、図19の(12)に示すように汎用フォトリ
ソグラフィ及びエッチング技術により、ソース部のコン
タクト用窓開けを行う。そして、全面に厚さ400〜5
00nm程度のアルミニウム合金等のスパッタ膜を形成
し、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によ
り、TFTのソース電極26を形成すると同時に、デー
タライン及びゲートラインを形成する。その後、フォー
ミングガス中において、約400℃/1hでシンター処
理する。
【0141】次いで、図4の(13)に示した工程と同
様にして、図19の(13)に示すように高密度プラズ
マCVD、触媒CVD法等により、PSG膜(約300
nm厚)及びSiN膜(約300nm厚)からなる絶縁
膜36を全面に形成し、表示用のTFTのドレイン部の
コンタクト用窓開けを行う。
【0142】次いで、図5の(14)に示した工程と同
様にして、図19の(14)に示すようにスピンコート
等で2〜3μm厚みの感光性樹脂膜28を形成し、続い
て、図5の(15)に示した工程と同様にして、図19
の(15)に示すように汎用フォトリソグラフィ及びエ
ッチング技術により、最適な反射特性と視野角特性を得
るための凹凸形状パターンを画素部に形成し、リフロー
させて凹凸粗面28Aからなる反射面下部を形成する。
同時に表示用TFTのドレイン部のコンタクト用の樹脂
窓開けを行う。
【0143】次いで、図5の(16)に示した工程と同
様にして、図19の(15)に示すように全面に400
〜500nm厚のアルミニウム合金等のスパッタ膜を形
成し、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によ
り、表示用TFTのドレイン部19と接続した凹凸形状
のアルミニウム反射膜29を形成する。
【0144】以上のようにして、レーザ照射処理により
段差4を含む結晶性サファイア膜50をヘテロエピタキ
シャル成長のシードとして単結晶シリコン層7を形成
し、この単結晶シリコン層7を用いた表示部にボトムゲ
ート型のnMOSLDD−TFT(周辺部ではpMOS
TFT及びnMOSTFTからなるCMOS駆動回路)
を作り込んだ表示部−周辺駆動回路部一体型のアクティ
ブマトリクス基板30を作製することができる。
【0145】図20に、表示部に設ける前記のボトムゲ
ート型MOSTFTのゲート絶縁膜を、Mo・Taの陽
極酸化法で形成した例を示す。
【0146】この例では、図16の(2)に示した工程
の後に、図20の(3)に示すようにモリブデン・タン
タル合金膜71を公知の陽極酸化処理することによっ
て、その表面にTa2 5 からなるゲート絶縁膜74を
100〜200nm厚に形成する。
【0147】その後、図17の(4)〜(6)に示した
工程と同様にして、図20の(4)に示すように段差
4、さらには結晶性サファイア膜50を形成し、続いて
アモルファスシリコン又は多結晶シリコンを成膜してシ
リコン膜を形成する。次いで、レーザ照射処理法によっ
て該シリコン膜を加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)固化
することにより、前記結晶性サファイア膜50をシード
としてヘテロエピタキシャル成長させ、単結晶シリコン
層7を形成する。次いで、図17の(7)〜図19の
(15)に示した工程と同様にして、図20の(5)に
示すようにアクティブマトリクス基板30を作製する。
【0148】表示部において、デュアルゲート型MOS
TFTを製造するには、まず、図16の(1)〜図17
の(6)に示した工程と同様の処理を行う。
【0149】次いで、図21の(7)に示すように、絶
縁膜72、73及び基板1に段差4を形成し、さらに、
結晶性サファイア膜50及び段差4上にアモルファスシ
リコン又は多結晶シリコンを成膜し、シリコン膜を(図
示略)を形成する。次いで、レーザ照射処理によって該
シリコン膜を加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)固化する
ことにより、結晶性サファイア膜50及び段差4をシー
ドとして単結晶シリコン層7をヘテロエピタキシャル成
長させる。次いで、図2の(5)に示した工程と同様に
して、単結晶シリコン層7上の全面に、プラズマCV
D、触媒CVD等によりSiO2 膜(約100nm厚)
とSiN(約200nm厚)とをこの順に連続して成膜
し、絶縁膜80(これは前述のゲート絶縁膜8に相当)
を形成し、さらに、Mo・Ta合金からなるスパッタ膜
81(これは前述のスパッタ膜9に相当)を300〜4
00nm程度の厚さに形成する。
【0150】次いで、図2の(6)に示した工程と同様
にして、図21の(8)に示すようにフォトレジストパ
ターン10を形成し、連続したエッチングによりMo・
Ta合金のトップゲート電極82と、ゲート絶縁層83
を形成し、単結晶シリコン層7を露出させる。
【0151】次いで、図2の(7)に示した工程と同様
にして、図21の(9)に示すようにnMOSTFTの
トップゲート部をフォトレジスト13でカバーし、露出
した表示用のnMOSTFTのソース/ドレイン領域に
リンイオン14をドーピング(イオン注入)して、N-
型層のLDD部15を形成する。
【0152】次いで、図3の(8)に示した工程と同様
にして、図21(10)に示すようにnMOSTFTの
ゲート部及びLDD部をフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17をドーピン
グ(イオン注入)して、nMOSTFTのN+ 型層から
なるソース部18及びドレイン部19を形成する。
【0153】次いで、図3の(9)に示した工程と同様
にして、図22の(11)に示すようにpMOSTFT
のゲート部をフォトレジスト20でカバーし、露出した
領域にボロンイオン21をドーピング(イオン注入)し
て周辺駆動回路部のpMOSTFTのP+ 層のソース部
及びドレイン部を形成する。
【0154】次いで、図3の(10)に示した工程と同
様にして、図22の(12)に示すように能動素子部及
び受動素子部をアイランド化するため、フォトレジスト
24を設け、能動素子部及び受動素子部以外の単結晶シ
リコン層を汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術
で選択的に除去する。
【0155】次いで、図4の(11)に示した工程と同
様にして、図22の(13)に示すようにプラズマCV
D、高密度プラズマCVD、触媒CVD法等により、S
iO2 膜53(約200nm厚)とリンシリケートガラ
ス(PSG)膜54(約300nm厚)を全面に形成す
る。これらの膜53、54は前述の保護膜25に相当す
る。そして、単結晶シリコン層7を活性化処理する。
【0156】次いで、図4の(12)に示した工程と同
様にして、図22の(14)に示すようにソース部のコ
ンタクト用窓開けを行う。そして、全面に400〜50
0nm程度の厚さのアルミニウム合金等からなるスパッ
タ膜を形成し、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング
技術により、ソース電極26を形成すると同時に、デー
タライン及びゲートラインを形成する。
【0157】次いで、図4の(13)に示した工程と同
様にして、図23の(15)に示すように、PSG膜
(約300nm厚)及びSiN膜(約300nm厚)か
らなる絶縁膜36を全面に形成し、さらに表示用のTF
Tのドレイン部のコンタクト用窓開けを行う。
【0158】次いで、図23の(16)に示すように、
全面に、スピンコート等で厚さ2〜3μm程度の感光性
樹脂膜28を形成する。続いて、図5の(15)、(1
6)に示した工程と同様にして、図23の(17)に示
すように画素部に凹凸粗面28Aからなる反射面下部を
形成し、同時に表示用TFTのドレイン部のコンタクト
用の樹脂窓開けを行い、さらに表示用TFTのドレイン
部19と接続した、最適な反射特性と視野角特性を得る
ための凹凸形状のアルミニウム合金等の反射膜29を形
成する。
【0159】以上のようにして、レーザ照射処理により
結晶性サファイア膜50及び段差4をヘテロエピタキシ
ャル成長のシードとして単結晶シリコン層7を形成し、
この単結晶シリコン層7を用いた表示部にデュアルゲー
ト型のnMOSLDDTFTを、周辺駆動回路部にpM
OSTFT及びnMOSTFTからなるCMOS駆動回
路をそれぞれ作り込んだ、表示部−周辺駆動回路部一体
型のアクティブマトリクス基板30を作製することがで
きる。
【0160】<第4の実施の形態>図24〜図29を参
照して、本発明の第4の実施の形態を説明する。
【0161】本例の実施の形態では、前述した実施の形
態とは異なり、トップゲート部のゲート電極を、アルミ
ニウム等の比較的耐熱性の低い材料で形成している。
【0162】まず、表示部、周辺駆動回路部共に、トッ
プゲート型MOSTFTを設ける場合について説明す
る。この例では、まず、前述した第1の実施の形態にお
ける図1の(1)〜(4)に示した工程と同様にして行
い、続いて、図24の(4)に示すように周辺駆動回路
部のpMOSTFT部にN型ウエル7Aを形成する。
【0163】次いで、図24の(5)に示すように、周
辺駆動領域のnMOS及びpMOSTFT全部と、表示
領域のnMOSTFTのゲート部とをフォトレジスト1
3でカバーし、露出したnMOSTFTのソース/ドレ
イン領域にリンイオン14を例えば10kVで1×10
13atoms/cm2 のドーズ量でドーピング(イオン
注入)して、N- 型層からなるLDD部15を自己整合
的に形成する。
【0164】次いで、図25の(6)に示すように、周
辺駆動領域のpMOSTFT全部と、周辺駆動領域のn
MOSTFTのゲート部と、表示領域のnMOSTFT
のゲート及びLDD部とをフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17を例えば2
0kVで5×1015atoms/cm2 のドーズ量でド
ーピング(イオン注入)して、nMOSTFTのN+
層からなるソース部18及びドレイン部19とLDD部
15とを形成する。この場合、図中一点鎖線で示すよう
にレジスト13を残し、これを覆うようにレジスト16
を設ければ、レジスト13を目安にしてレジスト16形
成時のマスクの位置合わせを行うことができ、これによ
りマスク合わせが容易となり、アライメントずれも少な
くなる。
【0165】次いで、図25の(7)に示すように、周
辺駆動領域のnMOSTFT及び表示領域のnMOST
FTん全部とpMOSTFTのゲート部とをフォトレジ
スト20でカバーし、露出した領域にボロンイオン21
を例えば10kVで5×1015atoms/cm2 のド
ーズ量でドーピング(イオン注入)し、pMOSTFT
のP+ 層のソース部22及びドレイン部23を形成す
る。
【0166】次いで、レジスト20を除去し、続いて、
図25の(8)に示すように単結晶シリコン層7、7A
を前述したと同様に活性化処理し、さらに表面にゲート
絶縁膜12、ゲート電極材料(アルミニウム又は1%S
i入りアルミニウム等)11を形成する。ゲート電極材
料層11は真空蒸着法又はスパッタ法で形成可能であ
る。
【0167】次いで、前述したのと同様にして各ゲート
部をパターニングし、その後、能動素子部と受動素子部
とをアイランド化し、さらに図26の(9)に示すよう
に、全面にSiO2 膜(約200nm厚)及びリンシリ
ケートガラス(PSG)膜(約300nm厚)をこの順
に連続形成し、保護膜25を形成する。
【0168】次いで、図26の(10)に示すように、
汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術により、周
辺駆動回路の全TFTのソース/ドレイン部、及び表示
用TFTのソース部のコンタクト用窓開けを行う。
【0169】そして、全面に500〜600nm厚のア
ルミニウム又は1%Si入りアルミニウム等のスパッタ
膜を形成し、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技
術により、周辺駆動回路及び表示部のすべてのTFTの
ソース電極26と周辺駆動回路部のドレイン電極27を
形成すると同時に、データライン及びゲートラインを形
成する。その後に、フォーミングガス(N2 +H2 )中
において、約400℃/1hでシンター処理する。
【0170】次いで、図4の(13)〜図5の(16)
に示した工程と同様にして行うことにより、単結晶シリ
コン層7を用いた表示部及び周辺駆動回路部にそれぞ
れ、アルミニウム又は1%Si入りアルミニウム等をゲ
ート電極とするトップゲート型のnMOSLDD−TF
T、pMOSTFT及びnMOSTFTで構成するCM
OS駆動回路を作り込んだ、表示部−周辺駆動回路部一
体型のアクティブマトリクス基板30を作製することが
できる。
【0171】本実施の形態では、単結晶シリコン層7の
活性化処理後にアルミニウム又は1%Si入りアルミニ
ウム等のゲート電極11を形成しているので、その活性
化処理時の熱の影響はゲート電極材料の耐熱性とは無関
係となるため、トップゲート電極材料として比較的耐熱
性が低く、低コストのアルミニウム又は1%Si入りア
ルミニウム等でも使用可能となり、電極材料の選択の幅
も広がる。これは、表示部がボトムゲート型MOSTF
Tの場合も同様である。
【0172】次に、表示部にデュアルゲート型MOST
FT、周辺駆動回路にトップゲート型MOSTFTを設
ける場合について説明する。この例では、まず、前述し
た第3の実施の形態における図16の(1)〜図17の
(6)に示した工程と同様にして行い、続いて、図27
の(6)に示すように、周辺駆動回路部のpMOSTF
T部にN型ウエル7Aを形成する。
【0173】次いで、図24の(5)に示した工程と同
様にして、図27の(7)に示すように表示部のTFT
部にリンイオン14をドープし、LDD部15を形成す
る。
【0174】次いで、図25の(6)に示した工程と同
様にして、図28の(8)に示すように表示部及び周辺
駆動回路部のnMOSTFT部にリンイオン17をドー
プし、N+ 型ソース領域18及びドレイン領域19をそ
れぞれ形成する。
【0175】次いで、図25の(7)に示した工程と同
様にして、図28の(9)に示すように周辺駆動回路部
のpMOSTFT部にボロンイオン21をドープし、P
+ 型ソース領域22及びドレイン領域23をそれぞれ形
成する。
【0176】次いで、レジスト20を除去し、続いて、
図28の(10)に示すように単結晶シリコン層7をパ
ターニングして能動素子部と受動素子部をアイランド化
し、その後、図29の(11)に示すように、単結晶シ
リコン層7、7Aを前述したと同様に活性化処理し、さ
らに表示部においてその表面にゲート絶縁膜80を形成
し、一方周辺駆動回路部においてはその表面にゲート絶
縁膜12を形成する。
【0177】次いで、図29の(12)に示すように、
全面にスパッタ法で成膜したアルミニウム合金等をパタ
ーニングし、表示部の各上部ゲート電極83、周辺駆動
回路部の各ゲート電極11を形成する。
【0178】次いで、図29の(13)に示すように、
全面にSiO2 膜(約200nm厚)及びリンシリケー
トガラス(PSG)膜(約300nm厚)をこの順に連
続形成し、保護膜25を形成する。
【0179】次いで、前述したのと同様にして周辺駆動
回路及び表示部の全てのTFTのソース電極26と周辺
駆動回路部のドレイン電極27とを形成することによ
り、単結晶シリコン層7を用いた表示部及び周辺駆動回
路部に、それぞれアルミニウム合金等をゲート電極とす
るデュアルゲート型のnMOSLDD−TFT、pMO
STFT及びnMOSTFTで構成するCMOS駆動回
路を作り込んだ、表示部−周辺駆動回路部一体型のアク
ティブマトリクス基板30を作製することができる。
【0180】本実施の形態でも、単結晶シリコン層7の
活性化処理後にアルミニウム等のゲート電極11、83
を形成しているので、その活性化処理時の熱の影響はゲ
ート電極材料の耐熱性とは無関係になるため、トップゲ
ート電極材料として比較的耐熱性が低く、低コストのア
ルミニウム合金等でも使用可能となり、電極材料の選択
の幅も広がる。なお、図29の(11)の工程でソース
電極26を(さらにはドレイン電極も)同時に形成する
ことができるが、この場合には製造工程上有利となる。
【0181】なお、前述したいずれの実施の形態におい
ても、例えばボトムゲート型又はトップゲート型MOS
TFTを作製するに際して、図30(A)に概略的に示
すように、段差4を設けるとこの上に成長する単結晶シ
リコン膜7が薄いために段切れ(接続不良)や細り(抵
抗の増大)を生じることがあるので、ソース電極26
(又はドレイン電極)との接続を確実に行うためには、
図30(B)、(C)に示すように、段差4を含む領域
上に電極を配置するのが望ましい。
【0182】なお、図24の(5)に示した工程、又は
図27の(7)に示した工程において、単結晶シリコン
層7上にトップゲート絶縁膜の形成し、さらにイオン注
入、活性化処理を順次行った後、トップゲート電極、ソ
ース、ドレイン電極をアルミニウム合金等で同時に形成
してもよい。
【0183】また、前記段差4については、前述したご
とく、図31(A)に示すように基板1に(さらにはそ
の上のSiN等の膜にも)形成したが、例えば、図31
(B)に示すように基板1上の結晶性サファイア膜50
(これはガラス基板1からのイオンの拡散ストッパ機能
もある。)に形成することもできる。この結晶性サファ
イア膜50の代わりに、あるいはこの結晶性サファイア
膜の下にゲート絶縁膜73を設け、これに段差4を形成
してもよい。図31(C)、(D)、(E)に、それぞ
れ結晶性サファイア膜50に段差4を設けた例を示す。
【0184】<第5の実施の形態>図32〜図34を参
照して、本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0185】本実施の形態では、前述した段差4の外側
に(すなわち、段差以外の基板1上に)各TFTを形成
した場合の各種例を示す。なお、単結晶シリコン層7や
ゲート/ソース/ドレイン電極26、27については簡
略に図示している。
【0186】まず、図32にトップゲート型MOSTF
Tを示す。図32(a)では、段差4による凹部をソー
ス側の一辺にソース領域に沿って形成し、この凹部以外
の基板平坦面上において、単結晶シリコン層7上にゲー
ト絶縁膜12及びゲート電極11を形成している。同様
に、図32(b)では、段差4による凹部をソース領域
のみならず、チャネル長方向に沿ってドレイン領域端ま
で、すなわち2辺に亘ってL字パターンに形成してい
る。図32(c)では、段差4による凹部を、TFT能
動領域を囲むように4辺に亘って矩形状に形成してい
る。図32(d)では、段差4による凹部を、3辺に亘
って形成している。ただし、隣り合う凹部と凹部との間
は連続していない。図32(e)では、段差4による凹
部を、2辺に亘ってL字パターンに形成している。ただ
し、隣り合う凹部と凹部との間は連続していない。
【0187】このように、各種パターンの段差4による
凹部が形成可能であると共に、TFTを凹部以外の平坦
面上に設けているので、TFTの作製自由度が高まり、
作製自体が容易になる。
【0188】次に、図33にボトムゲート型MOSTF
Tを示す。図33(a)〜(d)に示したように、ボト
ムゲート型MOSTFTにおいても、図32に示した各
種パターンの段差4(又は凹部)を同様に形成すること
ができる。すなわち、図33(a)は図32(a)に対
応した例であり、ボトムゲート型MOSTFTを段差4
による凹部以外の平坦面上に形成したものである。同様
に、図33(b)は図32(b)に対応し、図33
(c)は図32(c)や(d)に対応した例である。ま
た、図33(d)は結晶性サファイア膜50に段差4を
設けた場合の例である。
【0189】次いで、図34にデュアルゲート型MOS
TFTを示す。図32(a)、(b)に示したように、
デュアルゲート型MOSTFTにおいても、図32に示
した各種パターンの段差4(又は凹部)を同様に形成す
ることができ、例えば図32(c)に示した段差4の内
側領域の平坦面上に、デュアルゲート型MOSTFTを
作製することができる。
【0190】<第6の実施の形態>図35〜図37を参
照して、本発明の第6の実施の形態を説明する。
【0191】本実施の形態において図35に示した例
は、自己整合型LDD構造のTFT、例えばトップゲー
ト型LDD−TFTを複数個連ねた、ダブルゲート型M
OSTFTに関するものである。すなわち、この例で
は、図35に示したようにゲート電極11を2つに分岐
させ、一方を第1のゲートとしての第1のLDD−TF
T用、他方を第2のゲートとしての第2のLDD−TF
T用として用いる(ただし、単結晶シリコン層の中央部
においてゲート電極間にN+ 型領域100を設け、低抵
抗化を図っている)。この場合、各ゲートに異なる電圧
を印加してもよいし、また何らかの原因で一方のゲート
が動作不能になったとしても、残りのゲートを用いるこ
とによってソース/ドレイン間でのキャリアの移動を行
うことができ、信頼性の高いデバイスとなる。
【0192】また、第1のLDD−TFTと第2のLD
D−TFTとを直列に2個接続して各画素を駆動する薄
膜トランジスタを形成するようにしたので、オフ状態の
とき、各薄膜トランジスタのソース−ドレイン間に印加
される電圧を大幅に減少することができる。したがっ
て、オフ時に流れるリーク電流を少なくすることがで
き、液晶ディスプレイのコントラスト及び画質を良好に
改善することができる。また、前記LDD−TFTにお
ける低濃度ドレイン領域と同じ半導体層のみを用いて前
記2つのLDD−TFTを接続するようにしているの
で、各トランジスタ間の接続距離を短くすることがで
き、LDD−TFTを2個つなげても所要面積が大きく
ならないようにすることができる。なお、前記の第1、
第2のゲートは互いに完全に分離し、独立して動作させ
ることもできる。
【0193】図36(A)に示した例は、ボトムゲート
型MOSTFTをダブルゲート構造としたものであり、
図36(B)に示した例は、デュアルゲート型MOST
FTをダブルゲート構造としたものである。
【0194】これらのダブルゲート型MOSTFTにあ
っても、前記のトップゲート型と同様の利点を有する。
また、特にデュアルゲート型では、上下のゲート部のい
ずれか一方が動作不能となっても、他方のゲート部を使
用できる利点がある。
【0195】図37に、前記の各ダブルゲート型MOS
TFTの等価回路図を示す。なお、前記においては、ゲ
ートを2つに分岐したが、3つ又はそれ以上に分岐又は
分割することもできる。これらのダブルゲート又はマル
チゲート構造においても、チャネル領域内に2以上の分
岐した同電位のゲート電極を有するか、又は分割された
異電位又は同電位のゲート電極を有するように構成する
ことができる。
【0196】<第7の実施の形態>図38を参照して、
本発明の第7の実施の形態を説明する。本実施の形態で
は、nMOSTFTのデュアルゲート型構造のTFTに
おいて、上下のゲート部のいずれか一方をトランジスタ
動作させるものの、他方のゲート部は次のように動作さ
せている。
【0197】すなわち、図38(A)に示す例では、n
MOSTFTにおいて、トップゲート側のゲート電極に
常に任意の負電圧を印加し、バックチャネルのリーク電
流を低減させている。トップゲート電極をオープンにす
ることにより、ボトムゲート型として使用することもで
きる。また、図38(B)に示す例では、ボトムゲート
電極に常に任意の負電圧を印加し、バックチャネルのリ
ーク電流を低減させている。この場合も、ボトムゲート
電極をオープンにすることにより、トップゲート型とし
て使用することができる。なお、pMOSTFTの場合
には、常に任意の正電圧をゲート電極に印加することに
より、バックチャネルのリーク電流を減らすことができ
る。
【0198】いずれも、単結晶シリコン層7と絶縁膜と
の界面は結晶性が悪く、リーク電流が流れやすいが、前
記のような電極の負電圧印加によってリーク電流を遮断
できる。これは、LDD構造の効果と併せて、有利とな
る。また、ガラス基板1側から入射する光でリーク電流
が流れることがあるが、ボトムゲート電極で光を遮断す
るので、リーク電流を低減できる。
【0199】<第8の実施の形態>図39〜図44を参
照して、本発明の第8の実施の形態を説明する。
【0200】本例の実施の形態では、基板には前記した
段差(凹部)を設けず、基板の平坦面上に前述した物質
層(例えば結晶性サファイア膜)を形成し、この物質層
をシードとしてレーザ照射処理法によって単結晶シリコ
ン層をヘテロエピタキシャル成長させ、これを用いてト
ップゲート型MOSTFTを構成したアクティブマトリ
クス反射型液晶表示装置(LCD)に関するものであ
る。
【0201】このアクティブマトリクス反射型LCDに
ついて、その製造工程にしたがって説明する。なお、図
39〜図43において、各図の左側は表示部の製造方法
(工程)、右側は周辺駆動回路部の製造方法(工程)を
示している。
【0202】まず、図39の(1)に示すように、ほう
けい酸ガラス、石英ガラス、透明性結晶化ガラス、さら
には高耐熱性ガラス(8〜12インチφ、700〜80
0μm厚)などからなる絶縁基板1の一主面において、
TFT形成領域に結晶性サファイア膜50を厚さ20〜
200nm程度に形成する。この結晶性サファイア膜5
0は、高密度プラズマCVD法や、触媒CVD法(特開
昭63−40314号公報参照)等により、トリメチル
アルミニウムガスなどを酸化性ガス(酸素・水分)で酸
化し、結晶化させて作製する。
【0203】次いで、図1の(3)に示した工程と同様
にして、図39の(2)に示すようにアモルファスシリ
コン又は多結晶シリコンを成膜し、続いてこれにレーザ
照射処理を施して該シリコン膜を加熱溶融しさらに冷却
固化することにより、前記結晶性サファイア膜50をシ
ードとして単結晶シリコン膜7を数μm〜0.005μ
m(例えば0.1μm)の厚みにヘテロエピタキシャル
成長させる。
【0204】前記のようにして堆積した単結晶シリコン
層7は、結晶性サファイア膜50が単結晶シリコンと良
好な格子整合を示すため、例えば(100)面が基板上
にヘテロエピタキシャル成長する。
【0205】このようにして、レーザ照射処理によるヘ
テロエピタキシャル成長によって基板1上に単結晶シリ
コン層7を析出させた後、前述した工程と同様にして、
単結晶シリコン層7をチャネル領域とするトップゲート
型MOSTFTを以下のようにして作製する。
【0206】まず、前記のエピタキシャル成長による単
結晶シリコン層7の全面にP型キャリア不純物、例えば
ボロンイオンを適量ドーピングして比抵抗を調整する。
また、pMOSTFT形成領域のみ、選択的にN型キャ
リア不純物をドーピングしてN型ウエルを形成する。例
えば、pMOSTFT部をフォトレジスト(図示せず)
でマスクし、P型不純物イオン(例えばB+ )を10k
Vで2.7×1011atoms/cm2 のドーズ量でド
ーピングし、比抵抗を調整する。また、図39の(3)
に示すように、pMOSTFT形成領域の不純物濃度制
御のため、nMOSTFT部をフォトレジスト60でマ
スクし、N型不純物イオン(例えばP+)65を10k
Vで1×1011atoms/cm2 のドーズ量でドーピ
ングし、N型ウエル7Aを形成する。
【0207】次いで、図40の(4)に示すように、単
結晶シリコン層7の全面上に、プラズマCVD、高密度
プラズマCVD、触媒CVD法等でSiO2 (約100
nm厚)とSiN(約200nm厚)をこの順に連続形
成してゲート絶縁膜8を形成し、さらに、モリブデン・
タンタル(Mo・Ta)合金のスパッタ膜9(300〜
400nm厚)を形成する。
【0208】次いで、図40の(5)に示すように、汎
用のフォトリソグラフィ技術により、表示領域のTFT
部、および、周辺駆動領域のTFT部のそれぞれの段差
領域(凹部内)にフォトレジストパターン10を形成
し、さらにこれをマスクにして連続してエッチングする
ことにより、Mo・Ta合金のゲート電極11と(Si
N/SiO2 )の積層構造からなるゲート絶縁膜12と
を形成し、単結晶シリコン層7を露出させる。なお、M
o・Ta合金からなるスパッタ膜9は酸系エッチング液
で処理し、SiNはCF4 ガスのプラズマエッチング、
SiO2 はフッ酸系エッチング液で処理する。
【0209】次いで、図40の(6)に示すように、周
辺駆動領域のnMOS及びpMOSTFT全部と、表示
領域のnMOSTFTのゲート部とをフォトレジスト1
3でカバーし、露出したnMOSTFTのソース/ドレ
イン領域に、リンイオン14を例えば20kVで5×1
13atoms/cm2 のドーズ量でドーピング(イオ
ン注入)して、N- 型層からなるLDD部15を自己整
合的(セルフアライン)に形成する。
【0210】次いで、図41の(7)に示すように、周
辺駆動領域のpMOSTFT全部と、周辺駆動領域のn
MOSTFTのゲート部と、表示領域のnMOSTFT
のゲート及びLDD部とをフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17を例えば2
0kVで5×1015atoms/cm2 のドーズ量でド
ーピング(イオン注入)して、nMOSTFTのN+
層からなるソース部18及びドレイン部19とLDD部
15とを形成する。
【0211】次いで、図41の(8)に示すように、周
辺駆動領域のnMOSTFT及び表示領域のnMOST
FTの全部と、pMOSTFTのゲート部とをフォトレ
ジスト20でカバーし、露出した領域にボロンイオン2
1を、例えば10kVで5×1015atoms/cm2
のドーズ量をドーピング(イオン注入)してpMOST
FTのP+ 層のソース部22及びドレイン部23を形成
する。なお、この工程については、nMOS周辺駆動回
路の場合では、pMOSTFTが無いことから不要とな
る。
【0212】次いで、図41の(9)に示すように、T
FT、ダイオードなどの能動素子部や、抵抗、インダク
タンスなどの受動素子部をアイランド化するため、フォ
トレジスト24を形成する。そして、周辺駆動領域及び
表示領域のすべての能動素子部及び受動素子部以外の単
結晶シリコン層7を、フッ酸系のエッチング液を用いて
除去する。
【0213】次いで、図42の(10)に示すように、
プラズマCVD、高密度プラズマCVD、触媒CVD法
等によって全面に、SiO2 膜(約200nm厚)及び
リンシリケートガラス(PSG)膜(約300nm厚)
をこの順に連続形成し、保護膜25を形成する。
【0214】そして、この状態で単結晶シリコン層7を
活性化処理する。この活性化については、例えばハロゲ
ン等のランプを用い、そのアニール条件を約1000
℃、約10秒程度として行う。したがって、ゲート電極
材としてはこのようなアニール条件に耐え得る、高融点
のMo・Ta合金が用いられる。また、このゲート電極
材は、ゲート部のみならず配線として広範囲に亘って引
き回して設けられる。なお、エキシマレーザを用いてア
ニール処理する場合には、XeCl(308nm波長)
で全面、又は能動素子部及び受動素子部のみを選択的
に、90%以上のオーバーラップスキャニングで照射処
理するのが望ましい。
【0215】次いで、図42の(11)に示すように、
汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術により、周
辺駆動回路の全TFTのソース/ドレイン部、及び表示
用TFTのソース部のコンタクト用窓開けを行う。
【0216】そして、全面に、アルミニウム又は1%S
i入りアルミニウム等のスパッタ膜を厚さ500〜60
0nm程度に形成し、さらに、汎用フォトリソグラフィ
及びエッチング技術により、周辺駆動回路及び表示部の
すべてのTFTのソース電極26と周辺駆動回路部のド
レイン電極27とを形成すると同時に、データライン及
びゲートラインを形成する。その後、フォーミングガス
(N2 +H2 )中において、約400℃/1hでシンタ
ー処理する。
【0217】次いで、図42の(12)に示すように、
プラズマCVD、高密度プラズマCVD、触媒CVD法
等により、PSG膜(約300nm厚)及びSiN膜
(約300nm厚)からなる絶縁膜36を全面に形成す
る。次いで、表示用TFTのドレイン部のコンタクト用
窓開けを行う。なお、画素部のSiO2 、PSG及びS
iN膜は除去する必要はない。
【0218】次いで、図5の(14)で述べたと同様の
目的で、図43の(13)に示すように、全面に、スピ
ンコート等で2〜3μm厚みの感光性樹脂膜28を形成
し、図43の(14)に示すように、汎用フォトリソグ
ラフィ及びエッチング技術により、少なくとも画素部に
最適な反射特性と視野角特性を得るための凹凸形状パタ
ーンを形成し、リフローさせて凹凸粗面28Aからなる
反射面下部を形成する。同時に表示用TFTのドレイン
部のコンタクト用の樹脂窓開けを行う。
【0219】次いで、図43の(15)に示すように、
全面に厚さ400〜500nm程度のアルミニウム又は
1%Si入りアルミニウム等のスパッタ膜を形成し、さ
らに汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によ
り、画素部以外のスパッタ膜を除去し、表示用TFTの
ドレイン部19と接続した凹凸形状のアルミニウム反射
部29を形成する。この反射膜29は、表示用の画素電
極としても機能するものとなる。その後、フォーミング
ガス中、約300℃/1hでシンター処理し、コンタク
トを十分にする。なお、反射率を高めるため、アルミニ
ウム系に代えて銀又は銀合金を使用してもよい。
【0220】以上のようにして、レーザ照射処理法によ
り結晶性サファイア膜50をヘテロエピタキシャル成長
のシードとして単結晶シリコン層7を形成し、この単結
晶シリコン層7を用いた表示部及び周辺駆動回路部にそ
れぞれ、トップゲート型のnMOSLDD−TFT、p
MOSTFT及びnMOSTFTで構成するCMOS回
路を作り込んだ表示部−周辺駆動回路部一体型のアクテ
ィブマトリクス基板30を作製することができる。
【0221】また、このアクティブマトリクス基板(駆
動基板)30を用いて、図6を参照して説明したのと同
様にして、反射型液晶表示装置(LCD)を製造する。
【0222】本実施の形態では、前述した第1の実施の
形態で述べた優れた効果が得られることは明らかであ
る。その上、基板1に段差を設けることなしに結晶性サ
ファイア膜50のみによって単結晶シリコン層7をヘテ
ロエピタキシャル成長させているので、段差の形成工程
を省略し、より製造工程を簡略化できると共に、成長す
る単結晶シリコン層の段切れ等の問題も解消できること
になる。
【0223】<第9の実施の形態>図45〜図47を参
照して、本発明の第9の実施の形態を説明する。
【0224】本実施の形態は、前述の第8の実施の形態
と同様に、トップゲート型MOSTFTを表示部及び周
辺駆動回路部に有するものの、前記第8の実施の形態と
は異なり、透過型LCDに関するものである。したがっ
て、その製造工程については、図39の(1)に示す工
程から図42の(12)に示す工程までは同様である。
そして、本例の実施の形態では、これらの工程後に、図
45の(13)に示すように、保護膜25、絶縁膜36
に表示用TFTのドレイン部コンタクト用の窓開けを行
うと同時に、透過率向上のため、画素開口部の不要なS
iO2 、PSG及びSiN膜を除去する。
【0225】次いで、図45の(14)に示すように、
全面に、スピンコート等によって感光性アクリル系透明
樹脂の平坦化膜28Bを厚さ2〜3μm程度に形成し、
さらに汎用フォトリソグラフィ技術によって表示用TF
Tのドレイン側の平坦化膜28Bの窓開けを行い、所定
条件で硬化させる。
【0226】次いで、図45の(15)に示すように、
全面に厚さ130〜150nm程度のITOスパッタ膜
を形成し、さらに汎用フォトリソグラフィ及びエッチン
グ技術によって表示用TFTのドレイン部19とコンタ
クトしたITO透明電極(画素電極)41を形成する。
そして、熱処理(フォーミングガス中、200〜250
℃/1h)により、表示用TFTのドレインとITOの
コンタクト抵抗の低減化、およびITO透明度の向上を
図る。
【0227】そして、図46に示すように対向基板32
と組み合わせ、前述の第8の実施の形態と同様にして透
過型LCDを組み立てる。ただし、TFT基板側にも偏
光板を貼り合わせる。この透過型LCDでは、実線の矢
印で示すように透過光が得られるが、一点鎖線の矢印で
示すように対向基板32側からの透過光が得られるよう
に構成することができる。
【0228】この透過型LCDの場合、次のようにして
オンチップカラーフィルタ(OCCF)構造とオンチッ
プブラック(OCB)構造を作製することができる。
【0229】すなわち、図39の(1)〜図42の(1
1)までの工程は前述したのと同様にして行う。そし
て、この後、図47の(12)に示すように、PSG/
SiO2 の絶縁膜25のドレイン部も窓開けしてドレイ
ン電極用のアルミニウム埋め込み層41Aを形成した
後、SiN/PSGの絶縁膜36を形成する。
【0230】次いで、図47の(13)に示すように、
R、G、Bの各色を各セグメント毎に顔料分散したフォ
トレジスト61を所定厚さ(1〜1.5μm)で形成し
た後、図47の(14)に示すように、汎用フォトリソ
グラフィ技術で所定位置(各画素部)のみを残してパタ
ーニングし、各カラーフィルタ層61(R)、61
(G)61(B)を形成する(オンチップカラーフィル
タ構造)。この際、ドレイン部の窓開けも行う。なお、
この例では不透明なセラミックス基板や低透過率のガラ
ス、及び耐熱性樹脂基板は使用できない。
【0231】次いで、図47の(14)に示すように、
表示用TFTのドレインに連通するコンタクトホール
に、カラーフィルタ層上にかけてブラックマスク層とな
る遮光層43を金属のパターニングで形成する。例え
ば、スパッタ法によってチタン又はモリブデンを厚さ2
00〜250nm程度に成膜し、続いて表示用TFTを
覆って遮光する所定の形状にパターニングする(オンチ
ップブラック構造)。
【0232】次いで、図47の(15)に示すように、
透明樹脂の平坦化膜28Bを形成し、さらにこの平坦化
膜に設けたスルーホールに、遮光層43に接続した状態
となるようにして透明電極41を埋め込み形成する。
【0233】このように、表示アレイ部上に、カラーフ
ィルタ61や遮光層43を作り込むことにより、液晶表
示パネルの開口率を改善し、またバックライトも含めた
ディスプレイモジュールの低消費電力化を実現すること
ができる。
【0234】<第10の実施の形態>図48〜図56を
参照して、本発明の第10の実施の形態を説明する。
【0235】本実施の形態では、周辺駆動回路部を、前
述した第8の実施の形態と同様のトップゲート型のpM
OSTFTとnMOSTFTとからなるCMOS駆動回
路で構成する。また、表示部については反射型とするも
のの、TFTを各種ゲート構造のものとして、種々の組
み合わせにしている。
【0236】すなわち、前述した第8の実施の形態では
図48(A)に示すように表示部にトップゲート型のn
MOSLDD−TFTを設けているのに対し、図48
(B)に示す例では、表示部にボトムゲート型のnMO
SLDD−TFTを設けており、また、図48(C)に
示す例では、表示部にデュアルゲート型のnMOSLD
D−TFTを設けている。これらボトムゲート型MOS
TFT、デュアルゲート型MOSTFTは、いずれも、
後述するように周辺駆動回路部のトップゲート型MOS
TFTと共通の工程で作製可能である。そして、このよ
うに表示部のTFTのゲート構造を代えた場合、特にデ
ュアルゲート型の場合では、上下のゲート部によって駆
動能力が向上し、高速スイッチングに適し、また上下の
ゲート部のいずれかを選択的に用いて場合に応じてトッ
プゲート型又はボトムゲート型として動作させることが
できる。
【0237】なお、図48(B)のボトムゲート型MO
STFTにおいて、図中の符号71はMo・Ta等のゲ
ート電極である。また、符号72はSiN膜及び73は
SiO2 膜であり、これらSiN膜とSiO2 膜とによ
ってゲート絶縁膜が形成されている。このゲート絶縁膜
上には、トップゲート型MOSTFTと同様の、単結晶
シリコン層7を用いたチャネル領域等が形成されてい
る。また、図48(C)のデュアルゲート型MOSTF
Tでは、下部ゲート部はボトムゲート型MOSTFTと
同様であるものの、上部ゲート部は、ゲート絶縁膜73
をSiO2 膜とSiN膜で形成し、この上に上部ゲート
電極74を設けている。
【0238】次に、前記のボトムゲート型MOSTFT
の製造方法を図49〜図53を参照して説明し、さら
に、前記のデュアルゲート型MOSTFTの製造方法を
図54〜図56を参照して説明する。なお、周辺駆動回
路部におけるトップゲート型MOSTFTの製造方法に
ついては、図39〜図43に示した工程と同じであるこ
とから、ここでは図示およびその説明を省略する。
【0239】表示部において、ボトムゲート型MOST
FTを製造するには、まず、図49の(1)に示すよう
に、基板1上に、モリブデン/タンタル(Mo・Ta)
合金のスパッタ膜71Aを厚さ500〜600nm程度
に形成する。
【0240】次いで、図49(2)に示すように、フォ
トレジスト70を所定パターンに形成し、これをマスク
にしてスパッタ膜71Aをテーパエッチングし、側端面
71aが20〜45°でなだらかに傾斜した、横断面台
形状のゲート電極71を形成する。
【0241】次いで、フォトレジスト70を除去した
後、図49(3)に示すようにスパッタ膜71Aを含む
基板1上に、プラズマCVD法等により、SiN膜(約
200nm厚)72とSiO2 膜(約100nm厚)7
3とをこの順に成膜積層し、ゲート絶縁膜を形成する。
【0242】次いで、図39の(1)に示した工程と同
様にして、図50の(4)に示すように絶縁基板1の一
主面において、TFT形成領域に結晶性サファイア膜5
0を、厚さ20〜200nm程度に形成する。
【0243】次いで、図39の(2)に示した工程と同
様にして、図50(5)に示すようにこの結晶性サファ
イア膜50上にアモルファスシリコン又は多結晶シリコ
ンを成膜してシリコン膜(図示略)を形成する。続い
て、前述したのと同様にレーザ照射処理によって該シリ
コン膜を加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)固化して単結
晶シリコンを結晶性サファイア膜50上にヘテロエピタ
キシャル成長させ、単結晶シリコン層7として析出させ
る。この際、下地のゲート電極71の側端部71aはな
だらかな傾斜面となっているので、この面上には、段差
4及び結晶性サファイア膜50をシードとするエピタキ
シャル成長を阻害せず、段切れなしに単結晶シリコン層
7が成長することになる。
【0244】次いで、図39の(3)〜図40の(5)
の工程を経た後、図40の(6)に示した工程と同様に
して、図50の(6)に示すように表示部のnMOST
FTのゲート部をフォトレジスト13でカバーし、露出
したnMOSTFTのソース/ドレイン領域にリンイオ
ン14をドーピング(イオン注入)してN- 型層からな
るLDD部15を自己整合的に形成する。このとき、ボ
トムゲート電極71の存在により表面高低差(又はパタ
ーン)が認識し易くなっており、フォトレジスト13の
位置合わせ(マスク合わせ)を行い易く、アライメント
ずれが生じにくくなっている。
【0245】次いで、図41の(7)に示した工程と同
様にして、図51(7)に示すようにnMOSTFTの
ゲート部及びLDD部をフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17をドーピン
グ(イオン注入)し、nMOSTFTのN+ 型層からな
るソース部18及びドレイン部19を形成する。
【0246】次いで、図41の(8)に示した工程と同
様にして、図51の(8)に示すようにnMOSTFT
の全部をフォトレジスト20でカバーし、ボロンイオン
21をドーピング(イオン注入)して周辺駆動回路部の
pMOSTFTのP+ 層のソース部及びドレイン部を形
成する。
【0247】次いで、図41の(9)に示した工程と同
様にして、図51の(9)に示すように能動素子部と受
動素子部をアイランド化するため、フォトレジスト24
を設け、単結晶シリコン層7をエッチングによって選択
的に除去する。
【0248】次いで、図42の(10)に示した工程と
同様にして、図51の(10)に示すようにプラズマC
VD、高密度プラズマCVD、触媒CVD法等によって
全面に、SiO2 膜53(約300nm厚)及びリンシ
リケートガラス(PSG)膜54(約300nm厚)を
この順に連続形成する。なお、SiO2 膜53とPSG
膜54は前述した保護膜25に相当するものである。そ
して、この状態で単結晶シリコン層7を前述したのと同
様にして活性化処理する。
【0249】次いで、図42の(11)に示した工程と
同様にして、図52の(11)に示すように、汎用フォ
トリソグラフィ及びエッチング技術によってソース部の
コンタクト用窓開けを行う。そして、全面に厚さ400
〜500nm程度のアルミニウム又は1%Si入りアル
ミニウム等のスパッタ膜を形成し、汎用フォトリソグラ
フィ及びエッチング技術により、TFTのソース電極2
6を形成すると同時に、データライン及びゲートライン
を形成する。その後に、フォーミングガス中において、
約400℃/1hでシンター処理する。
【0250】次いで、図42の(12)に示した工程と
同様にして、図52の(12)に示すように高密度プラ
ズマCVD、触媒CVD法等により、PSG膜(約30
0nm厚)及びSiN膜(約300nm厚)からなる絶
縁膜36を全面に形成し、表示用のTFTのドレイン部
のコンタクト用窓開けを行う。
【0251】次いで、図43の(13)に示した工程と
同様にして、図52の(13)に示すようにスピンコー
ト等で厚さ2〜3μm程度の感光性樹脂膜28を形成
し、続いて、図43の(14)に示した工程と同様にし
て、図52の(14)に示すように汎用フォトリソグラ
フィ及びエッチング技術により、最適な反射特性と視野
角特性を得るための凹凸形状パターンを画素部に形成
し、リフローさせて凹凸粗面28Aからなる反射面下部
を形成する。同時に表示用TFTのドレイン部のコンタ
クト用の樹脂窓開けを行う。
【0252】次いで、図43の(15)に示した工程と
同様にして、図52の(14)に示すように全面に40
0〜500nm厚のアルミニウム又は1%Si入りアル
ミニウム等のスパッタ膜を形成し、汎用フォトリソグラ
フィ及びエッチング技術により、表示用TFTのドレイ
ン部19と接続した凹凸形状のアルミニウム反射部29
を形成する。
【0253】以上のようにして、レーザ照射処理により
結晶性サファイア膜50をヘテロエピタキシャル成長の
シードとして単結晶シリコン層7を形成し、この単結晶
シリコン層7を用いた表示部にボトムゲート型のnMO
SLDD−TFT(周辺部ではpMOSTFT及びnM
OSTFTからなるCMOS駆動回路)を作り込んだ表
示部−周辺駆動回路部一体型のアクティブマトリクス基
板30を作製することができる。
【0254】図53に、表示部に設ける前記のボトムゲ
ート型MOSTFTのゲート絶縁膜を、Mo・Taの陽
極酸化法で形成した例を示す。
【0255】この例では、図49の(2)に示した工程
の後に、図53の(3)に示すようにモリブデン・タン
タル合金膜71を公知の陽極酸化処理することによっ
て、その表面にTa2 5 からなるゲート絶縁膜74を
100〜200nm厚に形成する。
【0256】その後、図50の(4)〜(5)の工程と
同様にして、図53の(4)に示すように結晶性サファ
イア膜50を形成し、続いてこれの上にアモルファスシ
リコン又は多結晶シリコンを成膜し、シリコン膜(図示
略)を形成する。次いで、レーザ照射処理して該シリコ
ン膜を加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)固化することに
より、前記結晶性サファイア膜50上にヘテロエピタキ
シャル成長させて単結晶シリコン膜7を形成する。次い
で、図50の(6)〜図52の(14)に示した工程と
同様にして、図53の(5)に示すようにアクティブマ
トリクス基板30を作製する。
【0257】表示部において、デュアルゲート型MOS
TFTを製造するには、まず、図49の(1)〜図50
の(5)に示した工程と同様の処理を行う。
【0258】次いで、図54の(6)に示すように、絶
縁膜72、73上に結晶性サファイア膜50を形成し、
続いてこの結晶性サファイア膜50上にアモルファスシ
リコン又は多結晶シリコンを成膜してシリコン膜を形成
する。次いで、レーザ照射処理によって該シリコン膜を
加熱溶融し、さらに冷却(徐冷)することにより、結晶
性サファイア膜50をシードとして単結晶シリコン層7
をヘテロエピタキシャル成長させる。次いで、図40の
(4)に示した工程と同様にして、単結晶シリコン層7
上の全面に、プラズマCVD、触媒CVD等によりSi
2 膜(約100nm厚)とSiN膜(約200nm
厚)とをこの順に連続して成膜し、絶縁膜80(これは
前述の絶縁膜8に相当)を形成し、さらに、Mo・Ta
合金からなるスパッタ膜81(これは前述のスパッタ膜
9に相当)を500〜600nm程度の厚さに形成す
る。
【0259】次いで、図40の(5)に示した工程と同
様にして、図54の(7)に示すようにフォトレジスト
パターン10を形成し、連続したエッチングによりMo
・Ta合金のトップゲート電極82と、ゲート絶縁膜8
3を形成し、単結晶シリコン層7を露出させる。
【0260】次いで、図40の(6)に示した工程と同
様にして、図54の(8)に示すようにnMOSTFT
のトップゲート部をフォトレジスト13でカバーし、露
出した表示用のnMOSTFTのソース/ドレイン領域
にリンイオン14をドーピング(イオン注入)して、N
- 型層をLDD部15を形成する。
【0261】次いで、図41の(7)に示した工程と同
様にして、図54(9)に示すようにnMOSTFTの
ゲート部及びLDD部をフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17をドーピン
グ(イオン注入)して、nMOSTFTのN+ 型層から
なるソース部18及びドレイン部19を形成する。
【0262】次いで、図41の(8)に示した工程と同
様にして、図55の(10)に示すようにpMOSTF
Tのゲート部をフォトレジスト20でカバーし、露出し
た領域にボロンイオン21をドーピング(イオン注入)
して周辺駆動回路部のpMOSTFTのP+ 層のソース
部及びドレイン部を形成する。
【0263】次いで、図41の(9)に示した工程と同
様にして、図55の(11)に示すように能動素子部及
び受動素子部をアイランド化するため、フォトレジスト
24を設け、能動素子部及び受動素子部以外の単結晶シ
リコン層を汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術
で選択的に除去する。
【0264】次いで、図42の(10)に示した工程と
同様にして、図55の(12)に示すようにプラズマC
VD、高密度プラズマCVD、触媒CVD法等により、
SiO2 膜53(約200nm厚)とリンシリケートガ
ラス(PSG)膜54(約300nm厚)を全面に形成
する。これらの膜53、54は前述の保護膜25に相当
する。そして、単結晶シリコン層7を活性化処理する。
【0265】次いで、図42の(11)に示した工程と
同様にして、図55の(13)に示すようにソース部の
コンタクト用窓開けを行う。そして、全面に400〜5
00nm程度の厚さのアルミニウム又は1%Si入りア
ルミニウム等からなるスパッタ膜を形成し、汎用フォト
リソグラフィ及びエッチング技術により、ソース電極2
6を形成すると同時に、データライン及びゲートライン
を形成する。
【0266】次いで、図43の(13)に示した工程と
同様にして、図56の(14)に示すようにPSG膜
(約300nm厚)及びSiN膜(約300nm厚)か
らなる絶縁膜36を全面に形成し、さらに表示用のTF
Tのドレイン部のコンタクト用窓開けを行う。
【0267】次いで、図56の(15)に示すように、
全面に、スピンコート等で厚さ2〜3μm程度の感光性
樹脂膜28を形成する。続いて、図43の(14)、
(15)に示した工程と同様にして、図56の(16)
に示すように画素部に凹凸粗面28Aからなる反射面下
部を形成し、同時に表示用TFTのドレイン部のコンタ
クト用の樹脂窓開けを行い、さらに表示用TFTのドレ
イン部19と接続した、最適な反射特性と視野角特性を
得るための凹凸形状のアルミニウム合金等の反射部29
を形成する。
【0268】以上のようにして、レーザ照射処理により
結晶性サファイア膜50をヘテロエピタキシャル成長の
シードとして形成された単結晶シリコン層7を形成し、
この単結晶シリコン層7を用いた表示部にデュアルゲー
ト型のnMOSLDD−TFTを、周辺駆動回路部にp
MOSTFT及びnMOSTFTからなるCMOS駆動
回路をそれぞれ作り込んだ、表示部−周辺駆動回路部一
体型のアクティブマトリクス基板30を作製することが
できる。
【0269】<第11の実施の形態>図57〜図59を
参照して、本発明の第11の実施の形態を説明する。
【0270】本実施の形態では、前述した実施の形態と
は異なり、トップゲート部のゲート電極をアルミニウム
合金等の比較的耐熱性の低い材料で形成している。
【0271】まず、表示部及び周辺駆動回路部共にトッ
プゲート型MOSTFTを設ける場合について説明す
る。この例では、まず、前述した第8の実施の形態にお
ける図39の(1)〜(3)に示した工程と同様にして
行い、続いて、図57の(3)に示すように周辺駆動回
路部のpMOSTFT部にN型ウエル7Aを形成する。
【0272】次いで、図57の(4)に示すように、周
辺駆動領域のnMOS及びpMOSTFT全部と、表示
領域のnMOSTFTのゲート部とをフォトレジスト1
3でカバーし、露出したnMOSTFTのソース/ドレ
イン領域にリンイオン14を例えば20kVで5×10
13atoms/cm2 のドーズ量でドーピング(イオン
注入)して、N- 型層からなるLDD部15を自己整合
的に形成する。
【0273】次いで、図58の(5)に示すように、周
辺駆動領域のpMOSTFT全部と、周辺駆動領域のn
MOSTFTのゲート部と、表示領域のnMOSTFT
のゲート及びLDD部とをフォトレジスト16でカバー
し、露出した領域にリン又はヒ素イオン17を例えば2
0kVで5×1015atoms/cm2 のドーズ量でド
ーピング(イオン注入)して、nMOSTFTのN+
層からなるソース部18及びドレイン部19とLDD部
15とを形成する。この場合、図中一点鎖線で示すよう
にレジスト13を残し、これを覆うようにレジスト16
を設ければ、レジスト13を目安にしてレジスト16形
成時のマスクの位置合わせを行うことができ、これによ
りマスク合わせが容易となり、アライメントずれも少な
くなる。
【0274】次いで、図58の(6)に示すように、周
辺駆動領域のnMOSTFT及び表示領域のnMOST
FTの全部とpMOSTFTのゲート部をフォトレジス
ト20カバーし、露出した領域にボロンイオン21を例
えば10kVで5×1015atoms/cm2 のドーズ
量でドーピング(イオン注入)し、pMOSTFTのP
+ 層のソース部22及びドレイン部23を形成する。
【0275】次いで、レジスト20を除去し、続いて、
図58の(7)に示すように単結晶シリコン層7、7A
を前述したと同様に活性化処理し、さらに表面にゲート
絶縁膜12、ゲート電極材料(アルミニウム又は1%S
i入りアルミニウム等)11を形成する。ゲート電極材
料層11は真空蒸着法又はスパッタ法で形成可能であ
る。
【0276】次いで、前述したのと同様にして各ゲート
部をパターニングし、その後、能動素子部と受動素子部
とをアイランド化し、さらに図59の(8)に示すよう
に、全面にSiO2 膜(約200nm厚)及びリンシリ
ケートガラス(PSG)膜(約300nm)をこの順に
連続形成し、保護膜25を形成する。
【0277】次いで、図59の(9)に示すように、汎
用フォトリソグラフィ及びエッチング技術により、周辺
駆動回路の全TFTのソース/ドレイン部、及び表示用
TFTのソース部のコンタクト用窓開けを行う。
【0278】そして、全面に500〜600nm厚のア
ルミニウム又は1%Si入りアルミニウム等のスパッタ
膜を形成し、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技
術により、周辺駆動回路及び表示部のすべてのTFTの
ソース電極26と周辺駆動回路部のドレイン電極27を
形成すると同時に、データライン及びゲートラインを形
成する。その後に、フォーミングガス(N2 +H2 )中
において、約400℃/1hでシンター処理する。
【0279】次いで、図42の(12)〜図43の(1
5)に示した工程と同様にして行うことにより、単結晶
シリコン層7を用いた表示部及び周辺駆動回路部にそれ
ぞれ、アルミニウムをゲート電極とするトップゲート型
のnMOSLDD−TFT、pMOSTFT及びnMO
STFTで構成するCMOS駆動回路を作り込んだ、表
示部−周辺駆動回路部一体型のアクティブマトリクス基
板30を作製することができる。
【0280】本実施の形態では、単結晶シリコン層7の
活性化処理後にアルミニウム又は1%Si入りアルミニ
ウム等のゲート電極11を形成しているので、その活性
化処理時の熱の影響はゲート電極材料の耐熱性とは無関
係となるため、トップゲート電極材料として比較的耐熱
性が低く、低コストのアルミニウム又は1%Si入りア
ルミニウム又は銅等でも使用可能となり、電極材料の選
択の幅も広がる。これは、表示部がボトムゲート型MO
STFTの場合も同様である。
【0281】次に、表示部にデュアルゲート型MOST
FT、周辺駆動回路にトップゲート型MOSTFTを設
ける場合について説明する。この例では、まず、前述し
た第3の実施の形態における図27の(6)〜図29の
(13)に示した工程と同様にして行い、表示部及び周
辺駆動回路部にそれぞれ、アルミニウム合金等をゲート
電極とするデュアルゲート型のnMOSLDD−TF
T、pMOSTFT及びnMOSTFTで構成するCM
OS駆動回路を作り込んだ、表示部−周辺駆動回路部一
体型のアクティブマトリクス基板30を作製することが
できる。
【0282】<第12の実施の形態>図60〜図61を
参照して、本発明の第12の実施の形態を説明する。
【0283】図60に示した例は、前述の第8の実施の
形態において、自己整合型LDD構造のTFT、例えば
トップゲート型LDD−TFTを複数個連ねたダブルゲ
ート型MOSTFTに関するものである。
【0284】図61(A)に示した例は、ボトムゲート
型MOSTFTをダブルゲート構造としたものであり、
図61(B)に示した例は、デュアルゲート型MOST
FTをダブルゲート構造としたものである。
【0285】これらのダブルゲート型MOSTFTにあ
っても、前記の図35〜図37に示したものと同様の利
点を有する。
【0286】<第13の実施の形態>図62〜図70を
参照して、本発明の第13の実施の形態を説明する。
【0287】前述したように、トップゲート型、ボトム
ゲート型、デュアルゲート型の各TFTには、それぞれ
構造上、機能上の差異又は特長があることから、これら
を表示部と周辺駆動回路部との両方に設ける場合に、こ
れらの各部間でTFTを種々に組み合わせて設けること
が有利になることがことがある。
【0288】例えば、図62に示すように、表示部にト
ップゲート型、ボトムゲート型、デュアルゲート型のい
ずれかのMOSTFTを採用した場合、周辺駆動回路に
はトップゲート型MOSTFT、ボトムゲート型MOS
TFT、デュアルゲート型MOSTFTのうち、少なく
ともトップゲート型を採用するか、あるいはそれらを混
在させることも可能である。この組み合わせについては
12通り(No.1〜No.12 )挙げられる。特に、周辺駆動
回路のMOSTFTにデュアルゲート構造を用いると、
このようなデュアルゲート構造は、上下のゲート部の選
択によってトップゲート型にもボトムゲート型にも容易
に変更することができ、また、周辺駆動回路の一部に大
きな駆動能力のTFTが必要な場合には、デュアルゲー
ト型が必要となる場合もある。例えば、LCD以外の電
気光学装置として本発明の有機ELやFED等に適用す
る場合は必要であると考えられる。
【0289】図63及び図64は表示部のMOSTFT
がLDD構造でないとき、図65及び図66は表示部の
MOSTFTがLDD構造であるとき、図67及び図6
8は周辺駆動回路部のMOSTFTがLDD構造のTF
Tを含むとき、図69及び図70は周辺駆動回路部と表
示部の双方がLDD構造のMOSTFTを含むときのそ
れぞれにおいて、周辺駆動回路部と表示部の各MOST
FTの組み合わせを、チャネル導電型別に示した各種の
例(No.1〜No.216)を示す図である。
【0290】このように、図62に示したゲート構造別
の組み合わせは、具体的には図63〜図70に示したよ
うになる。これは、周辺駆動回路部がトップゲート型の
他のゲート型との混在したMOSTFTからなっている
場合でも、同様の組み合わせが可能である。なお、図6
2〜図70に示したTFTの各種組み合わせは、TFT
のチャネル領域などを単結晶シリコンで形成する場合に
限らず、多結晶シリコンやアモルファスシリコン(ただ
し、表示部のみ)で形成する場合にも同様に適用可能で
ある。
【0291】<第14の実施の形態>図71〜図72を
参照して、本発明の第14の実施の形態を説明する。
【0292】本実施の形態では、アクティブマトリクス
駆動LCDにおいてその周辺駆動回路部に、駆動能力の
向上の点から、本発明に基づいた前述の単結晶シリコン
層を用いてなるTFTを設けている。ただし、これはト
ップゲート型に限らず、他のゲート型が混在していても
よく、チャネル導電型も種々であってよく、また単結晶
シリコン層以外の多結晶シリコン層を用いたMOSTF
Tが含まれていてもよい。これに対し、表示部のMOS
TFTについては、単結晶シリコン層を用いるのが望ま
しいものの、これに限らず、多結晶シリコンやアモルフ
ァスシリコン層を用いたものであってよく、あるいは3
種のシリコン層のうちの2種が混在したものであっても
よい。ただし、表示部をnMOSTFTで形成する場
合、アモルファスシリコン層を用いて形成しても実用的
なスイッチング速度が得られるものの、単結晶シリコン
又は多結晶シリコンの方がTFT面積を小さくすること
でき、画素欠陥の低減についてもアモルファスシリコン
より有利になる。なお、既述したヘテロエピタキシャル
成長時に、単結晶シリコンだけでなく多結晶シリコンも
同時に生じ、いわゆるCGS(Continuous grain silic
on)構造も含まれることもあるが、これも能動素子や受
動素子の形成に利用することができる。
【0293】図71に、各部間でのMOSTFTの各種
組み合わせ例(A)、(B)、(C)を示し、図72に
その具体例を示す。単結晶シリコンを用いると、電流能
力が向上するため素子を小さくでき、高精細下、大画面
化が可能となり、表示部では開口率が向上し、輝度が向
上する。
【0294】なお、周辺駆動回路部では、前記のMOS
TFTだけでなく、ダイオード、キャパシタンス、抵
抗、インダクタンス等を集積した電子回路が絶縁基板
(ガラス基板等)に一体形成されてよいのはもちろんで
ある。
【0295】<第15の実施の形態>図73を参照し
て、本発明の第15の実施の形態を説明する。
【0296】本例の実施の形態は、前述した各実施の形
態がアクティブマトリクス駆動の例についてのものであ
るのに対し、本発明をパッシブマトリクス駆動に適用し
たものである。
【0297】すなわち、本実施形態においてその表示部
は、前述したMOSTFTのようなスイッチング素子を
設けず、対向する基板に形成した一対の電極間に印加す
る電圧による電位差でのみ、表示部の入射光又は反射光
が調光されるようになっている。こうした調光素子に
は、反射型、透過型のLCDをはじめ、EL(エレクト
ロルミネセンス表示素子)、FED(電界放出型表示素
子)、LEPD(発光ポリマー表示素子)、LED(発
光ダイオード表示素子)なども含まれる。
【0298】<第16の実施の形態>図74を参照し
て、本発明の第16の実施の形態を説明する。
【0299】本例の実施の形態は、本発明をLCD以外
の電気光学装置である、有機又は無機EL(エレクトロ
ルミネセンス素子)やFED(電界放出型表示素子)、
LEPD(発光ポリマー表示素子)、LED(発光ダイ
オード表示素子)などに適用したものである。
【0300】図74(A)には、アクティブマトリクス
駆動のEL素子を示す。このEL素子は、例えばアモル
ファス有機化合物を用いた有機EL層(又はZnS:M
nを用いた無機EL層)90を基板1上に設け、その下
部に既述した透明電極(ITO)41を形成し、上部に
陰極91を形成してなるもので、これら両極間の電圧印
加によって所定色の発光がカラーフィルタ層61を通し
て得られるようになっている。
【0301】このEL素子においては、アクティブマト
リクス駆動により透明電極41へデータ電圧を印加する
ため、MOSTFTを基板1上に作り込んでいるが、こ
のMOSTFTは、基板1上のサファイア膜50(及び
段差4)をシードとしてレーザ照射処理法によりヘテロ
エピタキシャル成長させて得られた単結晶シリコン層を
用いてなる、本発明による単結晶シリコンMOSTFT
(すなわち、nMOSLDD−TFT)である。また、
同様のTFTは周辺駆動回路にも設けられる。このよう
な構成からなるEL素子は、単結晶シリコン層を用いた
MOSLDD−TFTで駆動しているので、スイッチン
グ速度が早く、またリーク電流も少ない。
【0302】なお、前記のフィルタ61については、E
L層90が特定色を発光するものであれば省略可能であ
る。また、EL素子の場合、駆動電圧が高いため、周辺
駆動回路部には、前記のMOSTFT以外に、高耐圧の
ドライバ素子(高耐圧cMOSTFTとバイポーラ素子
など)を設けるのが有利である。
【0303】図74(B)には、パッシブマトリクス駆
動のFEDを示す。このFEDは、対向するガラス基板
1−32間の真空部において、両電極92−93間の印
加電圧によって冷陰極94から放出された電子をゲート
ライン95の選択によって対向する蛍光体層96へ入射
させ、所定色の発光を得るものである。
【0304】ここで、エミッタライン92は、周辺駆動
回路へ導かれ、データ電圧で駆動されるが、その周辺駆
動回路には、本発明に基づいて形成された単結晶シリコ
ン層によるMOSTFTが設けられ、エミッタライン9
2の高速駆動に寄与している。なお、このFEDは、各
画素に前記のMOSTFTを接続することにより、アク
ティブマトリクス駆動させることも可能になっている。
【0305】なお、図74(A)の素子において、EL
層90の代わりに公知の発光ポリマーを用いれば、パッ
シブマトリクス又はアクティブマトリクス駆動の発光ポ
リマー表示装置(LEPD)として構成することができ
る。その他、図74(B)の素子において、ダイヤモン
ド薄膜をカソード側に用いたFEDと類似のデバイスも
構成できる。また、発光ダイオードにおいて、発光部に
本発明によりエピタキシャル成長させた単結晶シリコン
のMOSTFTにより、例えばガリウム系(ガリウム・
アルミニウム・ヒ素など)の膜からなる発光部を駆動で
きる。あるいは、本発明のエピタキシャル成長法で発光
部の膜を単結晶成長させることも考えられる。
【0306】以上に述べた本発明の実施の形態は、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0307】例えば、ガラス基板からのイオンの拡散防
止のために基板表面にSiN膜(例えば50〜200n
m厚)、さらには必要に応じてSiO2 膜(例えば10
0nm厚)を設けてもよく、またこれらの膜に既述した
段差4を形成してもよい。前述した段差はRIE以外に
もイオンミリンダ法などによっても形成可能である。ま
た、前述したように、段差4を基板1に形成する以外に
も、結晶性サファイア膜又はサファイア基板自体の厚み
内に段差4を形成してもよいことはもちろんである。
【0308】また、前述したサファイア(Al2 3
に代えて、単結晶シリコンと格子整合の良好なスピネル
構造体(例えばマグネシアスピネル)(Mgo・Al2
3)や、CaF2 、SrF2 、BaF2 、BP、(Y
2 3 m 、(ZrO2 1-m 等が使用可能である。
【0309】また、本発明は周辺駆動回路及び表示部の
TFTに好適なものであるが、それ以外にもダイオード
などの素子の能動領域や、抵抗、キャパシタンス、イン
ダクタンスなどの受動領域を本発明による単結晶シリコ
ン層で形成することも可能である。
【0310】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
に単結晶シリコンと格子整合の良い上記物質層(例えば
結晶性サファイア膜)をシードにして、この物質層上に
形成した半導体膜をレーザ照射処理で加熱溶融しさらに
冷却固化することにより、ヘテロエピタキシャル成長さ
せて単結晶シリコン層などの単結晶半導体層を形成し、
このエピタキシャル成長層を、アクティブマトリクス基
板などの駆動基板の周辺駆動回路のトップゲート型MO
STFTや、表示部−周辺駆動回路一体型のLCDなど
の電気光学装置における周辺駆動回路のトップゲート型
MOSTFTなどの能動素子、さらには抵抗、インダク
タンス、キャパシタンス等の受動素子のうちの少なくと
も能動素子に用いているので、以下の(A)〜(G)に
示す顕著な効果を有する。
【0311】(A)単結晶シリコンと格子整合の良い物
質層(例えば結晶性サファイア膜)を基板上に形成し、
その物質層をシードとしてヘテロエピタキシャル成長さ
せることにより、540cm2 /v・sec以上の高い
電子移動度の単結晶シリコン層の如き単結晶半導体層が
得られるので、高性能ドライバ内蔵の表示用薄膜半導体
装置などの電気光学装置の製造が可能となる。
【0312】(B)特に単結晶シリコン層は、従来のア
モルファスシリコン層や多結晶シリコン層に比べて単結
晶シリコン基板並の高い電子及び正孔移動度を有するの
で、これから得られる単結晶シリコントップゲート型M
OSTFTは、高いスイッチング特性〔望ましくはさら
に、電界強度を緩和して低リーク電流化するLDD(Li
ghtly doped drain )構造〕を有するnMOS又はpM
OSTFT又はcMOSTFTからなる表示部と、高い
駆動能力のcMOS、nMOS、又はpMOSTFT、
あるいはこれらの混在からなる周辺駆動回路部とを一体
化した構成が可能となり、高画質、高精細、狭額縁、高
効率、大画面の表示パネルが実現する。特に、多結晶シ
リコンでは、LCD用TFTとして高い正孔移動度のp
MOSTFTを形成するのは難しいが、本発明による単
結晶シリコン層では、正孔でも十分に高い移動度を示す
ため、電子と正孔とをそれぞれ単独に、あるいは双方を
組み合わせて駆動する周辺駆動回路を作製することがで
き、これをnMOS又はpMOS又はcMOSのLDD
構造の表示部用TFTと一体化したパネルを実現でき
る。また、小型〜中型パネルの場合には、周辺の一対の
垂直駆動回路の一方を省略できる可能性がある。
【0313】(C)そして、前記した物質層をヘテロエ
ピタキシャル成長のシードとして用い、かつこの物質層
上に、半導体膜をレーザ照射処理することで単結晶シリ
コン層などの単結晶半導体層を形成できるから、基板上
に低温で単結晶シリコン層などを均一に形成することが
できる。したがって、歪点の比較的低いガラス基板や耐
熱性有機基板などの入手し易く、低コストで物性も良好
な基板を用いることができ、また基板の大型化も可能と
なる。
【0314】(D)固相成長法の場合のような中温で長
時間(約600℃、十数時間)のアニールが不要となる
から、生産性が高く、高価な製造設備が不要でコストダ
ウンが可能になる。
【0315】(E)このヘテロエピタキシャル成長で
は、結晶性サファイア等の物質層の結晶性、レーザの照
射エネルギーや照射時間など、さらには基板の加熱温度
や冷却速度等の調整により、広範囲のP型又はN型の導
電型と高移動度の単結晶シリコン層が容易に得られるの
で、Vth(しきい値)調整が容易になり、低抵抗化に
よる高速動作も可能になる。
【0316】(F)また、物質層上の半導体(アモルフ
ァスシリコン又は多結晶シリコン)膜、あるいはこれを
レーザ照射処理することによって得られる単結晶半導体
層(単結晶シリコン層)に、N型あるいはP型のキャリ
ア不純物(ボロン、リン、アンチモン、ヒ素、ビスマ
ス、アルミニウムなど)を混入(導入)すれば、単結晶
半導体層(単結晶シリコン層)の不純物種及び/又はそ
の濃度、すなわちP型/N型等の導電型及び/又はキャ
リア濃度を任意に制御することができる。
【0317】(G)結晶性サファイア膜などの上記物質
層は、様々な原子の拡散バリアになるため、ガラス基板
からの不純物の拡散を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるLCD(液晶
表示装置)の製造プロセスを工程順に示す断面図であ
る。
【図2】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断面
図である。
【図3】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断面
図である。
【図4】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断面
図である。
【図5】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断面
図である。
【図6】同、LCDの要部断面図である。
【図7】非晶質基板上のシリコン結晶成長の状況を説明
するための概略斜視図である。
【図8】グラフォエピタキシャル成長技術における、各
種段差形状とシリコン成長方位を示す概略断面図。
【図9】本発明の第1の実施の形態によるLCDの全体
の概略レイアウトを示す斜視図である。
【図10】同、LCDの等価回路図である。
【図11】同、LCDの概略構成図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態によるLCDの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図13】同、LCDの要部断面図である。
【図14】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態によるLCDの要
部断面図である。
【図16】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図17】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図18】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図19】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図20】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図21】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図22】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図23】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態によるLCDの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図25】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図26】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図27】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図28】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図29】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図30】同、LCDの製造時の要部断面図である。
【図31】同、LCDの製造時の要部断面図である。
【図32】本発明の第5の実施の形態によるLCDの各
種TFTを示す平面図又は断面図である。
【図33】同、LCDの製造時の各種TFTを示す断面
図である。
【図34】同、LCDの要部断面図である。
【図35】本発明の第6の実施の形態によるLCDの要
部断面図又は平面図である。
【図36】同、LCDの各種TFTの要部断面図であ
る。
【図37】同、LCDのTFTの等価回路図である。
【図38】本発明の第7の実施の形態によるLCDのT
FTの要部断面図である。
【図39】本発明の第8の実施の形態によるLCDの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図40】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図41】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図42】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図43】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図44】同、LCDの要部断面図である。
【図45】本発明の第9の実施の形態によるLCDの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図46】同、LCDの要部断面図である。
【図47】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図48】本発明の第10の実施の形態によるLCDの
要部断面図である。
【図49】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図50】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図51】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図52】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図53】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図54】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図55】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図56】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図57】本発明の第11の実施の形態によるLCDの
製造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図58】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図59】同、LCDの製造プロセスを工程順に示す断
面図である。
【図60】本発明の第12の実施の形態によるLCDの
要部断面図又は平面図である。
【図61】同、LCDの各種TFTの要部断面図であ
る。
【図62】本発明の第13の実施の形態によるLCDの
各部TFTの組み合わせを示す図である。
【図63】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図64】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図65】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図66】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図67】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図68】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図69】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図70】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図71】本発明の第14の実施の形態によるLCDの
概略レイアウト図である。
【図72】同、LCDの各部TFTの組み合わせを示す
図である。
【図73】本発明の第15の実施の形態によるデバイス
の概略レイアウト図である。
【図74】本発明の第16の実施の形態によるEL及び
FEDの要部断面図である。
【符号の説明】
1…基板、4…段差、7…単結晶シリコン層、9…スパ
ッタ膜、11…ゲート電極、12…ゲート酸化膜、1
4,17…N型不純物イオン、15…LDD部、18,
19…N+ 型ソース又はドレイン領域、21…P型不純
物イオン、22,23…P+ ソース又はドレイン領域、
25,36…絶縁膜、26,27,31,41…電極、
29…反射膜、30…LCD(TFT)基板、50…結
晶性サファイア膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 612B 5F110 21/336 613A 616A 616M 617N 627G Fターム(参考) 2H090 HA03 HB03X HB07X HD02 HD03 HD05 HD06 JA02 JB03 JB04 JC01 JD01 KA05 KA06 KA08 KA09 KA11 KA14 KA15 LA04 LA15 2H091 FA02Y FA11Z FA35Y FD04 GA07 GA13 GA16 HA07 HA08 HA10 HA11 HA12 LA11 LA15 2H092 GA59 HA28 JA24 JA25 JA26 JA35 JA36 JA38 JA39 JB03 JB44 JB52 JB56 JB58 KA03 KA04 KA05 KA10 KA12 KA18 KA19 MA04 MA05 MA07 MA08 MA18 MA19 MA24 MA27 MA30 MA37 MA41 NA04 NA07 NA19 NA21 NA27 PA01 PA06 PA08 PA09 PA10 PA11 PA13 2H093 NA16 NA42 NA43 NC22 NC28 NC29 NC33 NC34 NC50 ND17 NE06 NF05 NF06 NF11 NF13 NF14 NF19 NF20 5F052 AA02 BB01 BB07 DA02 GA01 GB06 HA08 JA01 JA10 5F110 AA01 AA06 AA08 AA17 AA18 BB02 BB04 CC02 CC06 CC08 DD01 DD02 DD04 DD07 DD12 DD13 DD14 DD17 DD21 DD24 EE03 EE04 EE06 EE23 EE28 EE30 EE44 FF01 FF02 FF03 FF09 FF10 FF29 FF30 GG01 GG02 GG04 GG12 GG13 GG15 GG17 GG25 GG32 GG43 GG45 GG52 HJ01 HJ13 HJ23 HL03 HL06 HL07 HL11 HL23 HL27 HM12 HM15 NN03 NN04 NN23 NN24 NN25 NN27 NN35 NN46 NN54 NN71 NN72 NN73 NN78 PP03 PP04 PP06 PP08 PP23 PP27 PP36 QQ04 QQ05 QQ09 QQ11 QQ12 QQ19

Claims (190)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極が配された表示部と、この表示
    部の周辺に配された周辺駆動回路部とを第1の基板上に
    有し、この第1の基板と第2の基板との間に所定の光学
    材料を介在させてなる電気光学装置において、 前記第1の基板の一方の面上に、単結晶半導体と格子整
    合の良い物質層が形成され、 この物質層を含む前記第1の基板上に、前記物質層上に
    形成された半導体からなる膜が、レーザ照射処理によっ
    て加熱溶融されさらに冷却固化されることにより、前記
    物質層をシードとしてヘテロエピタキシャル成長するこ
    とによってなる単結晶半導体層が形成され、 この単結晶半導体層が能動素子及び受動素子のうちの少
    なくとも能動素子を構成していることを特徴とする電気
    光学装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体からなる膜がアモルファスシ
    リコン又は多結晶シリコンであり、前記単結晶半導体層
    が単結晶シリコン層である、請求項1記載の電気光学装
    置。
  3. 【請求項3】 前記単結晶半導体層は、N型あるいはP
    型のキャリア不純物が混入されたことによってその比抵
    抗が調整されてなる、請求項2記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記単結晶半導体層をチャネル領域、ソ
    ース領域、及びドレイン領域とし、前記チャネル領域の
    上部にゲート部を有する、トップゲート型の第1の薄膜
    トランジスタが前記周辺駆動回路部の少なくとも一部を
    構成している、請求項2記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の基板として絶縁基板が用いら
    れ、前記物質層がサファイア、スピネル構造体、フッ化
    カルシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム、
    リン化ボロン、酸化イットリウム及び酸化ジルコニアか
    らなる群より選ばれた物質で形成されている、請求項2
    記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板と前記単結晶半導体層と
    の間に拡散バリア層が設けられてなる、請求項2記載の
    電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記単結晶シリコン層下の前記ゲート部
    が、その側端部にて台形状になっている、請求項2記載
    の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記周辺駆動回路部において、前記第1
    の薄膜トランジスタ以外に、多結晶又はアモルファスシ
    リコン層をチャネル領域とし、このチャネル領域の上部
    及び/又は下部にゲート部を有するトップゲート型、ボ
    トムゲート型又はデュアルゲート型の薄膜トランジス
    タ、あるいは、前記単結晶シリコン層又は多結晶シリコ
    ン層又はアモルファスシリコン層を用いたダイオード、
    抵抗、キャパシタンス、インダクタンス素子などが設け
    られている、請求項4記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記表示部において、前記画素電極をス
    イッチングするためのスイッチング素子が前記第1の基
    板上に設けられている、請求項4記載の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の薄膜トランジスタが、チャ
    ネル領域の上部及び/又は下部にゲート部を有するトッ
    プゲート型、ボトムゲート型、又はデュアルゲート型の
    うちのトップゲート型であり、かつ、前記スイッチング
    素子が、チャネル領域の上部及び/又は下部にゲート部
    を有するトップゲート型、ボトムゲート型、又はデュア
    ルゲート型の第2の薄膜トランジスタである、請求項9
    記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記チャネル領域の下部に設けられた
    ゲート電極は耐熱性材料で形成されている、請求項10
    記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記周辺駆動回路部及び前記表示部の
    薄膜トランジスタがnチャネル型、pチャネル型、又は
    相補型の絶縁ゲート電界効果トランジスタを構成してい
    る、請求項10記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 前記周辺駆動回路部の前記薄膜トラン
    ジスタが相補型とnチャネル型との組、相補型とpチャ
    ネル型との組、又は相補型とnチャネル型とpチャネル
    型との組からなる、請求項12記載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記表
    示部の薄膜トランジスタの少なくとも一部がLDD構造
    を有し、このLDD構造がゲートとソースあるいはドレ
    インとの間にLDD部を有するシングルタイプ、又はゲ
    ートとソース及びドレインとの間にそれぞれLDD部を
    有するダブルタイプである、請求項10記載の電気光学
    装置。
  15. 【請求項15】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記表
    示部の薄膜トランジスタが、シングルゲート又はマルチ
    ゲートに構成され、マルチゲートの場合には、チャネル
    領域内に2以上の分岐した同電位の、又は分割された異
    電位又は同電位のゲート電極を有する、請求項10記載
    の電気光学装置。
  16. 【請求項16】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記表
    示部のn又はpチャネル型の薄膜トランジスタがデュア
    ルゲート型であるときには、上部又は下部ゲート電極が
    電気的にオープンとされるかあるいは任意の負電圧(n
    チャネル型の場合)又は正電圧(pチャネル型の場合)
    が印加され、ボトムゲート型又はトップゲート型の薄膜
    トランジスタとして動作される、請求項10記載の電気
    光学装置。
  17. 【請求項17】 前記周辺駆動回路部の薄膜トランジス
    タがnチャネル型、pチャネル型、又は相補型の前記第
    1の薄膜トランジスタであり、前記表示部の薄膜トラン
    ジスタが、単結晶シリコン層をチャネル領域とするとき
    にはnチャネル型、pチャネル型、又は相補型であり、
    多結晶シリコン層をチャネル領域とするときにはnチャ
    ネル型、pチャネル型、又は相補型であり、アモルファ
    スシリコン層をチャネル領域とするときにはnチャネル
    型、pチャネル型、又は相補型である、請求項12記載
    の電気光学装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の基板及び/又はその上の膜
    に段差が形成され、この段差を形成した第1の基板上に
    前記物質層が形成され、この物質層上に前記単結晶半導
    体層が形成されている、請求項2記載の電気光学装置。
  19. 【請求項19】 断面において底面に対し側面が直角状
    もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記段
    差が形成され、この段差が前記物質層と共に前記単結晶
    シリコン層のエピタキシャル成長時のシードとなってい
    る、請求項18記載の電気光学装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の基板及び/又はその上の膜
    に段差が形成され、この段差を形成した第1の基板上に
    前記物質層が形成され、この物質層上に前記単結晶半導
    体層が形成されている、請求項4記載の電気光学装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の薄膜トランジスタが、前記
    第1の基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差
    による基板凹部内及び/又は外に設けられている、請求
    項20記載の電気光学装置。
  22. 【請求項22】 前記段差が、前記能動素子である薄膜
    トランジスタのチャネル領域、ソース領域及びドレイン
    領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿って形
    成されている、請求項20記載の電気光学装置。
  23. 【請求項23】 前記物質層に段差が形成され、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶シリコン層が形成さ
    れている、請求項2記載の電気光学装置。
  24. 【請求項24】 断面において底面に対し側面が直角状
    もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記段
    差が形成され、この段差が前記物質層と共に前記単結晶
    シリコン層のエピタキシャル成長時のシードとなってい
    る、請求項21記載の電気光学装置。
  25. 【請求項25】 前記物質層に段差が形成され、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶シリコン層が形成さ
    れている、請求項4記載の電気光学装置。
  26. 【請求項26】 前記第1の薄膜トランジスタが、前記
    第1の基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差
    による基板凹部内及び/又は外に設けられている、請求
    項25記載の電気光学装置。
  27. 【請求項27】 前記段差が、前記能動素子である薄膜
    トランジスタのチャネル領域、ソース領域及びドレイン
    領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿って形
    成されている、請求項23記載の電気光学装置。
  28. 【請求項28】 前記第1の基板及び/又はその上の膜
    に段差が形成され、この段差を含む前記第1の基板上に
    単結晶、多結晶又はアモルファスシリコン層が形成さ
    れ、前記第2の薄膜トランジスタが、前記単結晶、多結
    晶又はアモルファスシリコン層をチャネル領域、ソース
    領域及びドレイン領域とし、前記チャネル領域の上部及
    び/又は下部にゲート部を有する、請求項10記載の電
    気光学装置。
  29. 【請求項29】 断面において底面に対し側面が直角状
    もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記段
    差が形成され、この段差が前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとなってい
    る、請求項28記載の電気光学装置。
  30. 【請求項30】 前記第1及び/又は第2の薄膜トラン
    ジスタのソース又はドレイン電極が前記段差を含む領域
    上に形成されている、請求項28記載の電気光学装置。
  31. 【請求項31】 前記第2の薄膜トランジスタが、前記
    第1の基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差
    による基板凹部内及び/又は外に設けられている、請求
    項28記載の電気光学装置。
  32. 【請求項32】 前記段差が、前記第2の薄膜トランジ
    スタの前記チャネル領域、前記ソース領域、及び前記ド
    レイン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿
    って形成されている、請求項28記載の電気光学装置。
  33. 【請求項33】 前記単結晶、多結晶、又はアモルファ
    スシリコン層下のゲート電極がその側端部にて台形状に
    なっている、請求項28記載の電気光学装置。
  34. 【請求項34】 前記第1の基板と前記単結晶、多結
    晶、又はアモルファスシリコン層との間に拡散バリア層
    が設けられている、請求項28記載の電気光学装置。
  35. 【請求項35】 前記第1の基板がガラス基板又は耐熱
    性有機基板である、請求項2記載の電気光学装置。
  36. 【請求項36】 前記第1の基板が光学的に不透明又は
    透明である、請求項2記載の電気光学装置。
  37. 【請求項37】 前記画素電極が反射型又は透過型の表
    示部用として設けられている、請求項2記載の電気光学
    装置。
  38. 【請求項38】 前記表示部が前記画素電極とカラーフ
    ィルタ層との積層構造を有している、請求項2記載の電
    気光学装置。
  39. 【請求項39】 前記画素電極が反射電極であるときに
    は、樹脂膜に凹凸が形成され、この上に画素電極が設け
    られ、また前記画素電極が透明電極であるときには、透
    明平坦化膜によって表面が平坦化され、この平坦化面上
    に前記画素電極が設けられている、請求項2記載の電気
    光学装置。
  40. 【請求項40】 前記表示部が前記スイッチング素子に
    よる駆動で発光又は調光を行うように構成された、請求
    項9記載の電気光学装置。
  41. 【請求項41】 前記表示部に複数の前記画素電極がマ
    トリクス状に配列され、これらの画素電極のそれぞれに
    前記スイッチング素子が接続されている、請求項9記載
    の電気光学装置。
  42. 【請求項42】 液晶表示装置、エレクトロルミネセン
    ス表示装置、電界放出型表示装置、発光ポリマー表示装
    置、発光ダイオード表示装置などとして構成された、請
    求項2記載の電気光学装置。
  43. 【請求項43】 前記第1の基板上には、前記周辺駆動
    回路部及び/又は表示部の動作を制御する制御部が設け
    られている、請求項1記載の電気光学装置。
  44. 【請求項44】 前記制御部は、CPU、メモリ、又は
    これらを混載してなるシステムLSIから構成されてな
    る、請求項43記載の電気光学装置。
  45. 【請求項45】 画素電極が配された表示部と、この表
    示部の周辺に配された周辺駆動回路部とを基板上に有す
    る、電気光学装置用の駆動基板において、 前記基板の一方の面上に、単結晶半導体と格子整合の良
    い物質層が形成され、 この物質層を含む前記基板上に、前記物質層上に形成さ
    れた半導体からなる膜が、レーザ照射処理によって加熱
    溶融されさらに冷却固化されることにより、前記物質層
    をシードとしてヘテロエピタキシャル成長することによ
    ってなる単結晶半導体層が形成され、 この単結晶半導体層が能動素子及び受動素子のうちの少
    なくとも能動素子を構成していることを特徴とする電気
    光学装置用の駆動基板。
  46. 【請求項46】 前記半導体からなる膜がアモルファス
    シリコン又は多結晶シリコンであり、前記単結晶半導体
    層が単結晶シリコン層である、請求項45記載の電気光
    学装置用の駆動基板。
  47. 【請求項47】 前記単結晶半導体層は、N型あるいは
    P型のキャリア不純物が混入されたことによってその比
    抵抗が調整されてなる、請求項46記載の電気光学装置
    用の駆動基板。
  48. 【請求項48】 前記単結晶半導体層をチャネル領域、
    ソース領域、及びドレイン領域とし、前記チャネル領域
    の上部にゲート部を有する、トップゲート型の第1の薄
    膜トランジスタが前記周辺駆動回路部の少なくとも一部
    を構成している、請求項46記載の電気光学装置用の駆
    動基板。
  49. 【請求項49】 前記基板として絶縁基板が用いられ、
    前記物質層がサファイア、スピネル構造体、フッ化カル
    シウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム、リン
    化ボロン、酸化イットリウム及び酸化ジルコニアからな
    る群より選ばれた物質で形成されている、請求項46記
    載の電気光学装置用の駆動基板。
  50. 【請求項50】 前記基板と前記単結晶半導体層との間
    に拡散バリア層が設けられてなる、請求項46記載の電
    気光学装置用の駆動基板。
  51. 【請求項51】 前記単結晶シリコン層下の前記ゲート
    部が、その側端部にて台形状になっている、請求項46
    記載の電気光学装置用の駆動基板。
  52. 【請求項52】 前記周辺駆動回路部において、前記第
    1の薄膜トランジスタ以外に、多結晶又はアモルファス
    シリコン層をチャネル領域とし、このチャネル領域の上
    部及び/又は下部にゲート部を有するトップゲート型、
    ボトムゲート型又はデュアルゲート型の薄膜トランジス
    タ、あるいは、前記単結晶シリコン層又は多結晶シリコ
    ン層又はアモルファスシリコン層を用いたダイオード、
    抵抗、キャパシタンス、インダクタンス素子などが設け
    られている、請求項48記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  53. 【請求項53】 前記表示部において、前記画素電極を
    スイッチングするためのスイッチング素子が前記基板上
    に設けられている、請求項48記載の電気光学装置用の
    駆動基板。
  54. 【請求項54】 前記第1の薄膜トランジスタが、チャ
    ネル領域の上部及び/又は下部にゲート部を有するトッ
    プゲート型、ボトムゲート型、又はデュアルゲート型の
    うちのトップゲート型であり、かつ、前記スイッチング
    素子が、チャネル領域の上部及び/又は下部にゲート部
    を有するトップゲート型、ボトムゲート型、又はデュア
    ルゲート型の第2の薄膜トランジスタである、請求項5
    3記載の電気光学装置用の駆動基板。
  55. 【請求項55】 前記チャネル領域の下部に設けられた
    ゲート電極は耐熱性材料で形成されている、請求項54
    記載の電気光学装置用の駆動基板。
  56. 【請求項56】 前記周辺駆動回路部及び前記表示部の
    薄膜トランジスタがnチャネル型、pチャネル型、又は
    相補型の絶縁ゲート電界効果トランジスタを構成してい
    る、請求項54記載の電気光学装置用の駆動基板。
  57. 【請求項57】 前記周辺駆動回路部の前記薄膜トラン
    ジスタが相補型とnチャネル型との組、相補型とpチャ
    ネル型との組、又は相補型とnチャネル型とpチャネル
    型との組からなる、請求項56記載の電気光学装置用の
    駆動基板。
  58. 【請求項58】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記表
    示部の薄膜トランジスタの少なくとも一部がLDD構造
    を有し、このLDD構造がゲートとソースあるいはドレ
    インとの間にLDD部を有するシングルタイプ、又はゲ
    ートとソース及びドレインとの間にそれぞれLDD部を
    有するダブルタイプである、請求項54記載の電気光学
    装置用の駆動基板。
  59. 【請求項59】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記表
    示部の薄膜トランジスタが、シングルゲート又はマルチ
    ゲートに構成され、マルチゲートの場合には、チャネル
    領域内に2以上の分岐した同電位の、又は分割された異
    電位又は同電位のゲート電極を有する、請求項54記載
    の電気光学装置用の駆動基板。
  60. 【請求項60】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記表
    示部のn又はpチャネル型の薄膜トランジスタがデュア
    ルゲート型であるときには、上部又は下部ゲート電極が
    電気的にオープンとされるかあるいは任意の負電圧(n
    チャネル型の場合)又は正電圧(pチャネル型の場合)
    が印加され、ボトムゲート型又はトップゲート型の薄膜
    トランジスタとして動作される、請求項54記載の電気
    光学装置用の駆動基板。
  61. 【請求項61】 前記周辺駆動回路部の薄膜トランジス
    タがnチャネル型、pチャネル型、又は相補型の前記第
    1の薄膜トランジスタであり、前記表示部の薄膜トラン
    ジスタが、単結晶シリコン層をチャネル領域とするとき
    にはnチャネル型、pチャネル型、又は相補型であり、
    多結晶シリコン層をチャネル領域とするときにはnチャ
    ネル型、pチャネル型、又は相補型であり、アモルファ
    スシリコン層をチャネル領域とするときにはnチャネル
    型、pチャネル型、又は相補型である、請求項56記載
    の電気光学装置用の駆動基板。
  62. 【請求項62】 前記基板及び/又はその上の膜に段差
    が形成され、この段差を形成した基板上に前記物質層が
    形成され、この物質層上に前記単結晶半導体層が形成さ
    れている、請求項46記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  63. 【請求項63】 断面において底面に対し側面が直角状
    もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記段
    差が形成され、この段差が前記物質層と共に前記単結晶
    シリコン層のエピタキシャル成長時のシードとなってい
    る、請求項62記載の電気光学装置用の駆動基板。
  64. 【請求項64】 前記基板及び/又はその上の膜に段差
    が形成され、この段差を形成した基板上に前記物質層が
    形成され、この物質層上に前記単結晶半導体層が形成さ
    れている、請求項48記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  65. 【請求項65】 前記第1の薄膜トランジスタが、前記
    基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差による
    基板凹部内及び/又は外に設けられている、請求項64
    記載の電気光学装置用の駆動基板。
  66. 【請求項66】 前記段差が、前記能動素子である薄膜
    トランジスタのチャネル領域、ソース領域及びドレイン
    領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿って形
    成されている、請求項64記載の電気光学装置用の駆動
    基板。
  67. 【請求項67】 前記物質層に段差が形成され、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶シリコン層が形成さ
    れている、請求項46記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  68. 【請求項68】 断面において底面に対し側面が直角状
    もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記段
    差が形成され、この段差が前記物質層と共に前記単結晶
    シリコン層のエピタキシャル成長時のシードとなってい
    る、請求項65記載の電気光学装置用の駆動基板。
  69. 【請求項69】 前記物質層に段差が形成され、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶シリコン層が形成さ
    れている、請求項48記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  70. 【請求項70】 前記第1の薄膜トランジスタが、前記
    基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差による
    基板凹部内及び/又は外に設けられている、請求項69
    記載の電気光学装置用の駆動基板。
  71. 【請求項71】 前記段差が、前記能動素子である薄膜
    トランジスタのチャネル領域、ソース領域及びドレイン
    領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿って形
    成されている、請求項67記載の電気光学装置用の駆動
    基板。
  72. 【請求項72】 前記基板及び/又はその上の膜に段差
    が形成され、この段差を含む前記基板上に単結晶、多結
    晶又はアモルファスシリコン層が形成され、前記第2の
    薄膜トランジスタが、前記単結晶、多結晶又はアモルフ
    ァスシリコン層をチャネル領域、ソース領域及びドレイ
    ン領域とし、前記チャネル領域の上部及び/又は下部に
    ゲート部を有する、請求項54記載の電気光学装置用の
    駆動基板。
  73. 【請求項73】 断面において底面に対し側面が直角状
    もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記段
    差が形成され、この段差が前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとなってい
    る、請求項72記載の電気光学装置用の駆動基板。
  74. 【請求項74】 前記第1及び/又は第2の薄膜トラン
    ジスタのソース又はドレイン電極が前記段差を含む領域
    上に形成されている、請求項72記載の電気光学装置用
    の駆動基板。
  75. 【請求項75】 前記第2の薄膜トランジスタが、前記
    基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差による
    基板凹部内及び/又は外に設けられている、請求項72
    記載の電気光学装置用の駆動基板。
  76. 【請求項76】 前記段差が、前記第2の薄膜トランジ
    スタの前記チャネル領域、前記ソース領域、及び前記ド
    レイン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿
    って形成されている、請求項72記載の電気光学装置用
    の駆動基板。
  77. 【請求項77】 前記単結晶、多結晶、又はアモルファ
    スシリコン層下のゲート電極がその側端部にて台形状に
    なっている、請求項72記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  78. 【請求項78】 前記基板と前記単結晶、多結晶、又は
    アモルファスシリコン層との間に拡散バリア層が設けら
    れている、請求項72記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  79. 【請求項79】 前記基板がガラス基板又は耐熱性有機
    基板である、請求項46記載の電気光学装置用の駆動基
    板。
  80. 【請求項80】 前記基板が光学的に不透明又は透明で
    ある、請求項46記載の電気光学装置用の駆動基板。
  81. 【請求項81】 前記画素電極が反射型又は透過型の表
    示部用として設けられている、請求項46記載の電気光
    学装置用の駆動基板。
  82. 【請求項82】 前記表示部が前記画素電極とカラーフ
    ィルタ層との積層構造を有している、請求項46記載の
    電気光学装置用の駆動基板。
  83. 【請求項83】 前記画素電極が反射電極であるときに
    は、樹脂膜に凹凸が形成され、この上に画素電極が設け
    られ、また前記画素電極が透明電極であるときには、透
    明平坦化膜によって表面が平坦化され、この平坦化面上
    に前記画素電極が設けられている、請求項46記載の電
    気光学装置用の駆動基板。
  84. 【請求項84】 前記表示部が前記スイッチング素子に
    よる駆動で発光又は調光を行うように構成された、請求
    項53記載の電気光学装置用の駆動基板。
  85. 【請求項85】 前記表示部に複数の前記画素電極がマ
    トリクス状に配列され、これらの画素電極のそれぞれに
    前記スイッチング素子が接続されている、請求項53記
    載の電気光学装置用の駆動基板。
  86. 【請求項86】 液晶表示装置、エレクトロルミネセン
    ス表示装置、電界放出型表示装置、発光ポリマー表示装
    置、発光ダイオード表示装置などの駆動基板として構成
    された、請求項46記載の電気光学装置用の駆動基板。
  87. 【請求項87】 前記基板上には、前記周辺駆動回路部
    及び/又は表示部の動作を制御する制御部が設けられて
    いる、請求項45記載の電気光学装置用の駆動基板。
  88. 【請求項88】 前記制御部は、CPU、メモリ、又は
    これらを混載してなるシステムLSIから構成されてな
    る、請求項87記載の電気光学装置用の駆動基板。
  89. 【請求項89】 画素電極が配された表示部と、この表
    示部の周辺に配された周辺駆動回路部とを第1の基板上
    に有し、この第1の基板と第2の基板との間に所定の光
    学材料を介在させてなる電気光学装置の製造方法におい
    て、 前記第1の基板の一方の面上に、単結晶半導体と格子整
    合の良い物質層を形成する工程と、 前記物質層上に半導体を成膜する工程と、 前記半導体からなる膜にレーザ照射処理して該膜を加熱
    溶融しさらに冷却固化することにより、前記物質層をシ
    ードとして単結晶半導体層をヘテロエピタキシャル成長
    させる工程と、 この単結晶半導体層に所定の処理を施して能動素子及び
    受動素子のうちの少なくとも能動素子を形成する工程
    と、を有することを特徴とする電気光学装置の製造方
    法。
  90. 【請求項90】 前記半導体からなる膜がアモルファス
    シリコン又は多結晶シリコンであり、前記単結晶半導体
    層が単結晶シリコン層である、請求項89記載の電気光
    学装置の製造方法。
  91. 【請求項91】 前記半導体の成膜時に、N型あるいは
    P型のキャリア不純物を混入することによって得られる
    半導体膜の不純物種及び/又はその濃度を制御する、請
    求項90記載の電気光学装置の製造方法。
  92. 【請求項92】 前記単結晶半導体層をヘテロエピタキ
    シャル成長させる際の、第1の基板の温度を200〜5
    00℃とする、請求項90記載の電気光学装置の製造方
    法。
  93. 【請求項93】 前記単結晶半導体層に前記所定の処理
    を行うに先立ち、該単結晶半導体層にN型あるいはP型
    のキャリア不純物を混入してその比抵抗を調整する、請
    求項90記載の電気光学装置の製造方法。
  94. 【請求項94】 前記単結晶半導体層の成長後に、 この単結晶半導体層に所定の処理を施してチャネル領
    域、ソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、 前記チャネル領域の上部にゲート部を有し、前記周辺駆
    動回路部の少なくとも一部を構成するトップゲート型の
    第1の薄膜トランジスタを形成する工程と、を有する請
    求項90記載の電気光学装置の製造方法。
  95. 【請求項95】 前記第1の基板として絶縁基板を用
    い、前記物質層をサファイア、スピネル構造体、フッ化
    カルシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム、
    リン化ボロン、酸化イットリウム及び酸化ジルコニアか
    らなる群より選ばれた物質で形成する、請求項90記載
    の電気光学装置の製造方法。
  96. 【請求項96】 前記第1の基板上に拡散バリア層を形
    成し、この上に前記単結晶半導体層を形成する、請求項
    90記載の電気光学装置の製造方法。
  97. 【請求項97】 前記単結晶半導体層下の前記ゲート部
    をその側端部にて台形状とする、請求項90記載の電気
    光学装置の製造方法。
  98. 【請求項98】 前記周辺駆動回路部において、前記第
    1の薄膜トランジスタ以外に、多結晶又はアモルファス
    シリコン層をチャネル領域とし、このチャネル領域の上
    部及び/又は下部にゲート部を有するトップゲート型、
    ボトムゲート型又はデュアルゲート型の薄膜トランジス
    タ、あるいは、前記単結晶シリコン層又は多結晶シリコ
    ン層又はアモルファスシリコン層を用いたダイオード、
    抵抗、キャパシタンス、インダクタンス素子などを設け
    る、請求項94記載の電気光学装置の製造方法。
  99. 【請求項99】 前記表示部において、前記画素電極を
    スイッチングするためのスイッチング素子を前記第1の
    基板上に設ける、請求項94記載の電気光学装置の製造
    方法。
  100. 【請求項100】 前記第1の薄膜トランジスタを、チ
    ャネル領域の上部及び/又は下部にゲート部を有するト
    ップゲート型、ボトムゲート型、又はデュアルゲート型
    のうちのトップゲート型とし、 前記スイッチング素子として、チャネル領域の上部及び
    /又は下部にゲート部を有するトップゲート型、ボトム
    ゲート型、又はデュアルゲート型の第2の薄膜トランジ
    スタを形成する、請求項99記載の電気光学装置の製造
    方法。
  101. 【請求項101】 前記チャネル領域の下部に設けられ
    たゲート電極を耐熱性材料で形成する、請求項100記
    載の電気光学装置の製造方法。
  102. 【請求項102】 前記第2の薄膜トランジスタをボト
    ムゲート型又はデュアルゲート型とするときには、前記
    チャネル領域の下部に耐熱性材料からなる下部ゲート電
    極を設け、このゲート電極上にゲート絶縁膜を形成して
    下部ゲート部を形成した後、前記物質層の形成工程を含
    めて前記第1の薄膜トランジスタと共通の工程を経て前
    記第2の薄膜トランジスタを形成する、請求項100記
    載の電気光学装置の製造方法。
  103. 【請求項103】 前記下部ゲート部上に前記単結晶半
    導体層を形成した後、この単結晶半導体層にN型あるい
    はP型のキャリア不純物を導入してソース及びドレイン
    領域を形成し、その後活性化処理を行う、請求項102
    記載の電気光学装置の製造方法。
  104. 【請求項104】 前記単結晶半導体層の形成後にレジ
    ストをマスクとして前記第2の薄膜トランジスタの各ソ
    ース及びドレイン領域を前記不純物のイオン注入で形成
    し、このイオン注入後に前記活性化を行い、ゲート絶縁
    膜の形成後に、前記第2の薄膜トランジスタの上部ゲー
    ト電極を形成する、請求項103記載の電気光学装置の
    製造方法。
  105. 【請求項105】 前記第2の薄膜トランジスタがトッ
    プゲート型である場合に、前記単結晶半導体層の形成後
    にレジストをマスクとして前記第2の薄膜トランジスタ
    の各ソース及びドレイン領域を不純物のイオン注入で形
    成し、このイオン注入後に活性化処理を行い、その後前
    記第2の薄膜トランジスタのゲート絶縁膜とゲート電極
    とからなるゲート部を形成する、請求項100記載の電
    気光学装置の製造方法。
  106. 【請求項106】 前記第2の薄膜トランジスタがトッ
    プゲート型である場合に、前記単結晶半導体層の形成後
    に前記第2の薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と耐熱性
    材料からなるゲート電極を形成してゲート部を形成し、
    このゲート部をマスクとして前記第1及び第2の薄膜ト
    ランジスタの各ソース及びドレイン領域を不純物元素の
    イオン注入で形成し、このイオン注入後に活性化処理を
    行う、請求項100記載の電気光学装置の製造方法。
  107. 【請求項107】 前記周辺駆動回路部及び前記表示部
    の薄膜トランジスタとして、nチャネル型、pチャネル
    型、又は相補型の絶縁ゲート電界効果トランジスタを構
    成する、請求項100記載の電気光学装置の製造方法。
  108. 【請求項108】 前記周辺駆動回路部の前記薄膜トラ
    ンジスタを相補型とnチャネル型との組、相補型とpチ
    ャネル型との組、又は相補型とnチャネル型とpチャネ
    ル型との組で形成する、請求項107記載の電気光学装
    置の製造方法。
  109. 【請求項109】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記
    表示部の薄膜トランジスタの少なくとも一部をLDD構
    造とし、このLDD構造をゲートとソースあるいはドレ
    インとの間にLDD部を有するシングルタイプ、又はゲ
    ートとソース及びドレインとの間にそれぞれLDD部を
    有するダブルタイプとする、請求項102記載の電気光
    学装置の製造方法。
  110. 【請求項110】 前記LDD構造を形成する際に用い
    たレジストマスクを残して、これを覆うレジストマスク
    を用いてソース領域及びドレイン領域形成用のイオン注
    入を行う、請求項109記載の電気光学装置の製造方
    法。
  111. 【請求項111】 前記第1の基板の一方の面上に単結
    晶、多結晶又はアモルファスシリコン層を形成し、前記
    単結晶、多結晶、又はアモルファスシリコン層をチャネ
    ル領域、ソース領域及びドレイン領域とし、その上部及
    び/又は下部にゲート部を有する前記第2の薄膜トラン
    ジスタを形成する、請求項107記載の電気光学装置の
    製造方法。
  112. 【請求項112】 前記周辺駆動回路部の薄膜トランジ
    スタをnチャネル型、pチャネル型、又は相補型の前記
    第1の薄膜トランジスタとし、前記表示部の薄膜トラン
    ジスタを、単結晶シリコン層をチャネル領域とするとき
    にはnチャネル型、pチャネル型、又は相補型とし、多
    結晶シリコン層をチャネル領域とするときにはnチャネ
    ル型、pチャネル型、又は相補型とし、アモルファスシ
    リコン層をチャネル領域とするときにはnチャネル型、
    pチャネル型、又は相補型とする、請求項111記載の
    電気光学装置の製造方法。
  113. 【請求項113】 前記第1の基板及び/又はその上の
    膜に段差を形成し、この段差を形成した第1の基板上に
    前記物質層を形成し、この物質層上に前記単結晶半導体
    層を形成する、請求項90記載の電気光学装置の製造方
    法。
  114. 【請求項114】 断面において底面に対し側面が直角
    状もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記
    段差を形成し、この段差を前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとする、請求
    項113記載の電気光学装置の製造方法。
  115. 【請求項115】 前記第1の基板及び/又はその上の
    膜に段差を形成し、この段差を形成した第1の基板上に
    前記物質層を形成し、この物質層上に前記単結晶半導体
    層を形成する、請求項94記載の電気光学装置の製造方
    法。
  116. 【請求項116】 前記第1の薄膜トランジスタを、前
    記第1の基板及び/又はその上の膜に形成された前記段
    差による基板凹部内及び/又は外に設ける、請求項11
    5記載の電気光学装置の製造方法。
  117. 【請求項117】 前記段差を、前記能動素子である薄
    膜トランジスタのチャネル領域、ソース領域、及びドレ
    イン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿っ
    て形成する、請求項115記載の電気光学装置の製造方
    法。
  118. 【請求項118】 前記物質層に段差を形成し、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶半導体層を形成す
    る、請求項90記載の電気光学装置の製造方法。
  119. 【請求項119】 断面において底面に対し側面が直角
    状もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記
    段差を形成し、この段差を前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとする、請求
    項118記載の電気光学装置の製造方法。
  120. 【請求項120】 前記物質層に段差を形成し、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶半導体層を形成す
    る、請求項94記載の電気光学装置の製造方法。
  121. 【請求項121】 前記第1の薄膜トランジスタを、前
    記第1の基板及び/又はその上の膜に形成された前記段
    差による基板凹部内及び/又は外に設ける、請求項12
    0記載の電気光学装置の製造方法。
  122. 【請求項122】 前記段差を、前記能動素子である薄
    膜トランジスタのチャネル領域、ソース領域、及びドレ
    イン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿っ
    て形成する、請求項118記載の電気光学装置の製造方
    法。
  123. 【請求項123】 前記第1の基板及び/又はその上の
    膜に段差を形成し、この段差を形成した第1の基板上に
    単結晶、多結晶、又はアモルファスシリコン層を形成
    し、前記単結晶、多結晶、又はアモルファスシリコン層
    をチャネル領域、ソース領域、及びドレイン領域とし、
    前記チャネル領域の上部及び/又は下部にゲート部を有
    する前記第2の薄膜トランジスタを形成する、請求項1
    00記載の電気光学装置の製造方法。
  124. 【請求項124】 断面において底面に対し側面が直角
    状もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記
    段差を形成し、この段差を前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとする、請求
    項123記載の電気光学装置の製造方法。
  125. 【請求項125】 前記第1及び/又は第2の薄膜トラ
    ンジスタのソース又はドレイン電極を前記段差を含む領
    域上に形成する、請求項123記載の電気光学装置の製
    造方法。
  126. 【請求項126】 前記第2の薄膜トランジスタを、前
    記第1の基板及び/又はその上の膜に形成された前記段
    差による基板凹部内及び/又は外に設ける、請求項12
    3記載の電気光学装置の製造方法。
  127. 【請求項127】 前記段差を、前記第2の薄膜トラン
    ジスタの前記チャネル領域、前記ソース領域、及び前記
    ドレイン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に
    沿って形成する、請求項123記載の電気光学装置の製
    造方法。
  128. 【請求項128】 前記単結晶、多結晶、又はアモルフ
    ァスシリコン層下のゲート電極をその側端部にて台形状
    にする、請求項123記載の電気光学装置の製造方法。
  129. 【請求項129】 前記第1の基板と前記単結晶、多結
    晶、又はアモルファスシリコン層との間に拡散バリア層
    を設ける、請求項123記載の電気光学装置の製造方
    法。
  130. 【請求項130】 前記第1の基板をガラス基板又は耐
    熱性有機基板とする、請求項90記載の電気光学装置の
    製造方法。
  131. 【請求項131】 前記第1の基板を光学的に不透明又
    は透明とする、請求項90記載の電気光学装置の製造方
    法。
  132. 【請求項132】 前記画素電極を反射型又は透過型の
    表示部用として設ける、請求項90記載の電気光学装置
    の製造方法。
  133. 【請求項133】 前記表示部に前記画素電極とカラー
    フィルタ層との積層構造を設ける、請求項90記載の電
    気光学装置の製造方法。
  134. 【請求項134】 前記画素電極が反射電極であるとき
    には、樹脂膜に凹凸を形成し、この上に画素電極を設
    け、また前記画素電極が透明電極であるときには、透明
    平坦化膜によって表面を平坦化し、この平坦化面上に前
    記画素電極を設ける、請求項90記載の電気光学装置の
    製造方法。
  135. 【請求項135】 前記表示部が前記スイッチング素子
    による駆動で発光又は調光を行うように構成する、請求
    項99記載の電気光学装置の製造方法。
  136. 【請求項136】 前記表示部に複数の前記画素電極を
    マトリクス状に配列し、これらの画素電極のそれぞれに
    前記スイッチング素子を接続する、請求項99記載の電
    気光学装置の製造方法。
  137. 【請求項137】 液晶表示装置、エレクトロルミネセ
    ンス表示装置、電界放出型表示装置、発光ポリマー表示
    装置、発光ダイオード表示装置などとして構成する、請
    求項90記載の電気光学装置の製造方法。
  138. 【請求項138】 前記単結晶半導体層に所定の処理を
    施し、前記周辺駆動回路部及び/又は表示部の動作を制
    御する制御部を構成するための素子を形成する工程を有
    する、請求項89記載の電気光学装置の製造方法。
  139. 【請求項139】 前記制御部を構成するための素子
    が、CMOSTFT、nMOSTFT、pMOSTFT
    等の能動素子や、抵抗、コンデンサ、インダクタンス等
    の受動素子からなる、請求項138記載の電気光学装置
    の製造方法。
  140. 【請求項140】 画素電極が配された表示部と、この
    表示部の周辺に配された周辺駆動回路部とを基板上に有
    する、電気光学装置用の駆動基板の製造方法において、 前記基板の一方の面上に、単結晶半導体と格子整合の良
    い物質層を形成する工程と、 前記物質層上に半導体を成膜する工程と、 前記半導体からなる膜にレーザ照射処理して該膜を加熱
    溶融しさらに冷却固化することにより、前記物質層をシ
    ードとして単結晶半導体層をヘテロエピタキシャル成長
    させる工程と、 この単結晶半導体層に所定の処理を施して能動素子及び
    受動素子のうちの少なくとも能動素子を形成する工程
    と、を有することを特徴とする電気光学装置用の駆動基
    板の製造方法。
  141. 【請求項141】 前記半導体からなる膜がアモルファ
    スシリコン又は多結晶シリコンであり、前記単結晶半導
    体層が単結晶シリコン層である、請求項140記載の電
    気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  142. 【請求項142】 前記半導体の成膜時に、N型あるい
    はP型のキャリア不純物を混入することによって得られ
    る半導体膜の不純物種及び/又はその濃度を制御する、
    請求項141記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方
    法。
  143. 【請求項143】 前記単結晶半導体層をヘテロエピタ
    キシャル成長させる際の、基板の温度を200〜500
    ℃とする、請求項141記載の電気光学装置用の駆動基
    板の製造方法。
  144. 【請求項144】 前記単結晶半導体層に前記所定の処
    理を行うに先立ち、該単結晶半導体層にN型あるいはP
    型のキャリア不純物を混入してその比抵抗を調整する、
    請求項141記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方
    法。
  145. 【請求項145】 前記単結晶半導体層の成長後に、 この単結晶半導体層に所定の処理を施してチャネル領
    域、ソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、 前記チャネル領域の上部にゲート部を有し、前記周辺駆
    動回路部の少なくとも一部を構成するトップゲート型の
    第1の薄膜トランジスタを形成する工程と、を有する請
    求項141記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方
    法。
  146. 【請求項146】 前記基板として絶縁基板を用い、前
    記物質層をサファイア、スピネル構造体、フッ化カルシ
    ウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム、リン化
    ボロン、酸化イットリウム及び酸化ジルコニアからなる
    群より選ばれた物質で形成する、請求項141記載の電
    気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  147. 【請求項147】 前記基板上に拡散バリア層を形成
    し、この上に前記単結晶半導体層を形成する、請求項1
    41記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  148. 【請求項148】 前記単結晶半導体層下の前記ゲート
    部をその側端部にて台形状とする、請求項141記載の
    電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  149. 【請求項149】 前記周辺駆動回路部において、前記
    第1の薄膜トランジスタ以外に、多結晶又はアモルファ
    スシリコン層をチャネル領域とし、このチャネル領域の
    上部及び/又は下部にゲート部を有するトップゲート
    型、ボトムゲート型又はデュアルゲート型の薄膜トラン
    ジスタ、あるいは、前記単結晶シリコン層又は多結晶シ
    リコン層又はアモルファスシリコン層を用いたダイオー
    ド、抵抗、キャパシタンス、インダクタンス素子などを
    設ける、請求項145記載の電気光学装置用の駆動基板
    の製造方法。
  150. 【請求項150】 前記表示部において、前記画素電極
    をスイッチングするためのスイッチング素子を前記基板
    上に設ける、請求項145記載の電気光学装置用の駆動
    基板の製造方法。
  151. 【請求項151】 前記第1の薄膜トランジスタを、チ
    ャネル領域の上部及び/又は下部にゲート部を有するト
    ップゲート型、ボトムゲート型、又はデュアルゲート型
    のうちのトップゲート型とし、 前記スイッチング素子として、チャネル領域の上部及び
    /又は下部にゲート部を有するトップゲート型、ボトム
    ゲート型、又はデュアルゲート型の第2の薄膜トランジ
    スタを形成する、請求項150記載の電気光学装置用の
    駆動基板の製造方法。
  152. 【請求項152】 前記チャネル領域の下部に設けられ
    たゲート電極を耐熱性材料で形成する、請求項151記
    載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  153. 【請求項153】 前記第2の薄膜トランジスタをボト
    ムゲート型又はデュアルゲート型とするときには、前記
    チャネル領域の下部に耐熱性材料からなる下部ゲート電
    極を設け、このゲート電極上にゲート絶縁膜を形成して
    下部ゲート部を形成した後、前記物質層の形成工程を含
    めて前記第1の薄膜トランジスタと共通の工程を経て前
    記第2の薄膜トランジスタを形成する、請求項151記
    載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  154. 【請求項154】 前記下部ゲート部上に前記単結晶半
    導体層を形成した後、この単結晶半導体層にN型あるい
    はP型のキャリア不純物を導入してソース及びドレイン
    領域を形成し、その後活性化処理を行う、請求項153
    記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  155. 【請求項155】 前記単結晶半導体層の形成後にレジ
    ストをマスクとして前記第2の薄膜トランジスタの各ソ
    ース及びドレイン領域を前記不純物のイオン注入で形成
    し、このイオン注入後に前記活性化を行い、ゲート絶縁
    膜の形成後に、前記第2の薄膜トランジスタの上部ゲー
    ト電極を形成する、請求項154記載の電気光学装置用
    の駆動基板の製造方法。
  156. 【請求項156】 前記第2の薄膜トランジスタがトッ
    プゲート型である場合に、前記単結晶半導体層の形成後
    にレジストをマスクとして前記第2の薄膜トランジスタ
    の各ソース及びドレイン領域を不純物のイオン注入で形
    成し、このイオン注入後に活性化処理を行い、その後前
    記第2の薄膜トランジスタのゲート絶縁膜とゲート電極
    とからなるゲート部を形成する、請求項151記載の電
    気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  157. 【請求項157】 前記第2の薄膜トランジスタがトッ
    プゲート型である場合に、前記単結晶半導体層の形成後
    に前記第2の薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と耐熱性
    材料からなるゲート電極を形成してゲート部を形成し、
    このゲート部をマスクとして前記第1及び第2の薄膜ト
    ランジスタの各ソース及びドレイン領域を不純物元素の
    イオン注入で形成し、このイオン注入後に活性化処理を
    行う、請求項151記載の電気光学装置用の駆動基板の
    製造方法。
  158. 【請求項158】 前記周辺駆動回路部及び前記表示部
    の薄膜トランジスタとして、nチャネル型、pチャネル
    型、又は相補型の絶縁ゲート電界効果トランジスタを構
    成する、請求項151記載の電気光学装置用の駆動基板
    の製造方法。
  159. 【請求項159】 前記周辺駆動回路部の前記薄膜トラ
    ンジスタを相補型とnチャネル型との組、相補型とpチ
    ャネル型との組、又は相補型とnチャネル型とpチャネ
    ル型との組で形成する、請求項158記載の電気光学装
    置用の駆動基板の製造方法。
  160. 【請求項160】 前記周辺駆動回路部及び/又は前記
    表示部の薄膜トランジスタの少なくとも一部をLDD構
    造とし、このLDD構造をゲートとソースあるいはドレ
    インとの間にLDD部を有するシングルタイプ、又はゲ
    ートとソース及びドレインとの間にそれぞれLDD部を
    有するダブルタイプとする、請求項153記載の電気光
    学装置用の駆動基板の製造方法。
  161. 【請求項161】 前記LDD構造を形成する際に用い
    たレジストマスクを残して、これを覆うレジストマスク
    を用いてソース領域及びドレイン領域形成用のイオン注
    入を行う、請求項160記載の電気光学装置用の駆動基
    板の製造方法。
  162. 【請求項162】 前記基板の一方の面上に単結晶、多
    結晶又はアモルファスシリコン層を形成し、前記単結
    晶、多結晶、又はアモルファスシリコン層をチャネル領
    域、ソース領域及びドレイン領域とし、その上部及び/
    又は下部にゲート部を有する前記第2の薄膜トランジス
    タを形成する、請求項161記載の電気光学装置用の駆
    動基板の製造方法。
  163. 【請求項163】 前記周辺駆動回路部の薄膜トランジ
    スタをnチャネル型、pチャネル型、又は相補型の前記
    第1の薄膜トランジスタとし、前記表示部の薄膜トラン
    ジスタを、単結晶シリコン層をチャネル領域とするとき
    にはnチャネル型、pチャネル型、又は相補型とし、多
    結晶シリコン層をチャネル領域とするときにはnチャネ
    ル型、pチャネル型、又は相補型とし、アモルファスシ
    リコン層をチャネル領域とするときにはnチャネル型、
    pチャネル型、又は相補型とする、請求項162記載の
    電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  164. 【請求項164】 前記基板及び/又はその上の膜に段
    差を形成し、この段差を形成した基板上に前記物質層を
    形成し、この物質層上に前記単結晶半導体層を形成す
    る、請求項141記載の電気光学装置用の駆動基板の製
    造方法。
  165. 【請求項165】 断面において底面に対し側面が直角
    状もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記
    段差を形成し、この段差を前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとする、請求
    項164記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  166. 【請求項166】 前記基板及び/又はその上の膜に段
    差を形成し、この段差を形成した基板上に前記物質層を
    形成し、この物質層上に前記単結晶半導体層を形成す
    る、請求項145記載の電気光学装置用の駆動基板の製
    造方法。
  167. 【請求項167】 前記第1の薄膜トランジスタを、前
    記基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差によ
    る基板凹部内及び/又は外に設ける、請求項166記載
    の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  168. 【請求項168】 前記段差を、前記能動素子である薄
    膜トランジスタのチャネル領域、ソース領域、及びドレ
    イン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿っ
    て形成する、請求項166記載の電気光学装置用の駆動
    基板の製造方法。
  169. 【請求項169】 前記物質層に段差を形成し、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶半導体層を形成す
    る、請求項141記載の電気光学装置用の駆動基板の製
    造方法。
  170. 【請求項170】 断面において底面に対し側面が直角
    状もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記
    段差を形成し、この段差を前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとする、請求
    項169記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  171. 【請求項171】 前記物質層に段差を形成し、この段
    差を含む前記物質層上に前記単結晶半導体層を形成す
    る、請求項145記載の電気光学装置用の駆動基板の製
    造方法。
  172. 【請求項172】 前記第1の薄膜トランジスタを、前
    記基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差によ
    る基板凹部内及び/又は外に設ける、請求項171記載
    の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  173. 【請求項173】 前記段差を、前記能動素子である薄
    膜トランジスタのチャネル領域、ソース領域、及びドレ
    イン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に沿っ
    て形成する、請求項169記載の電気光学装置用の駆動
    基板の製造方法。
  174. 【請求項174】 前記基板及び/又はその上の膜に段
    差を形成し、この段差を形成した基板上に単結晶、多結
    晶、又はアモルファスシリコン層を形成し、前記単結
    晶、多結晶、又はアモルファスシリコン層をチャネル領
    域、ソース領域、及びドレイン領域とし、前記チャネル
    領域の上部及び/又は下部にゲート部を有する前記第2
    の薄膜トランジスタを形成する、請求項151記載の電
    気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  175. 【請求項175】 断面において底面に対し側面が直角
    状もしくは下端側へ傾斜状となるような凹部として前記
    段差を形成し、この段差を前記物質層と共に前記単結晶
    半導体層のエピタキシャル成長時のシードとする、請求
    項174記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  176. 【請求項176】 前記第1及び/又は第2の薄膜トラ
    ンジスタのソース又はドレイン電極を前記段差を含む領
    域上に形成する、請求項174記載の電気光学装置用の
    駆動基板の製造方法。
  177. 【請求項177】 前記第2の薄膜トランジスタを、前
    記基板及び/又はその上の膜に形成された前記段差によ
    る基板凹部内及び/又は外に設ける、請求項174記載
    の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  178. 【請求項178】 前記段差を、前記第2の薄膜トラン
    ジスタの前記チャネル領域、前記ソース領域、及び前記
    ドレイン領域で形成される素子領域の少なくとも一辺に
    沿って形成する、請求項174記載の電気光学装置用の
    駆動基板の製造方法。
  179. 【請求項179】 前記単結晶、多結晶、又はアモルフ
    ァスシリコン層下のゲート電極をその側端部にて台形状
    にする、請求項174記載の電気光学装置用の駆動基板
    の製造方法。
  180. 【請求項180】 前記基板と前記単結晶、多結晶、又
    はアモルファスシリコン層との間に拡散バリア層を設け
    る、請求項174記載の電気光学装置用の駆動基板の製
    造方法。
  181. 【請求項181】 前記基板をガラス基板又は耐熱性有
    機基板とする、請求項141記載の電気光学装置用の駆
    動基板の製造方法。
  182. 【請求項182】 前記基板を光学的に不透明又は透明
    とする、請求項141記載の電気光学装置用の駆動基板
    の製造方法。
  183. 【請求項183】 前記画素電極を反射型又は透過型の
    表示部用として設ける、請求項141記載の電気光学装
    置用の駆動基板の製造方法。
  184. 【請求項184】 前記表示部に前記画素電極とカラー
    フィルタ層との積層構造を設ける、請求項141記載の
    電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  185. 【請求項185】 前記画素電極が反射電極であるとき
    には、樹脂膜に凹凸を形成し、この上に画素電極を設
    け、また前記画素電極が透明電極であるときには、透明
    平坦化膜によって表面を平坦化し、この平坦化面上に前
    記画素電極を設ける、請求項141記載の電気光学装置
    用の駆動基板の製造方法。
  186. 【請求項186】 前記表示部が前記スイッチング素子
    による駆動で発光又は調光を行うように構成する、請求
    項150記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  187. 【請求項187】 前記表示部に複数の前記画素電極を
    マトリクス状に配列し、これらの画素電極のそれぞれに
    前記スイッチング素子を接続する、請求項150記載の
    電気光学装置用の駆動基板の製造方法。
  188. 【請求項188】 液晶表示装置、エレクトロルミネセ
    ンス表示装置、電界放出型表示装置、発光ポリマー表示
    装置、発光ダイオード表示装置などとして構成する、請
    求項141記載の電気光学装置用の駆動基板の製造方
    法。
  189. 【請求項189】 前記単結晶半導体層に所定の処理を
    施し、前記周辺駆動回路部及び/又は表示部の動作を制
    御する制御部を構成するための素子を形成する工程を有
    する、請求項140記載の電気光学装置用の駆動基板の
    製造方法。
  190. 【請求項190】 前記制御部を構成するための素子
    が、CMOSTFT、nMOSTFT、pMOSTFT
    等の能動素子や、抵抗、コンデンサ、インダクタンス等
    の受動素子からなる、請求項189記載の電気光学装置
    用の駆動基板の製造方法。
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