JP2000152175A - 同期検出装置および方法、ならびに、再生装置 - Google Patents

同期検出装置および方法、ならびに、再生装置

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JP2000152175A
JP2000152175A JP10317597A JP31759798A JP2000152175A JP 2000152175 A JP2000152175 A JP 2000152175A JP 10317597 A JP10317597 A JP 10317597A JP 31759798 A JP31759798 A JP 31759798A JP 2000152175 A JP2000152175 A JP 2000152175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ列中に混在する、異なる長さのデータ
ブロックのそれぞれを自動的に検出する。 【解決手段】 入力データは、L>K,2K>Lである
データ長L,Kに夫々対応したシフトレジスタ10、1
1に共に供給される。回路14で検出された入力データ
中の同期パターンに基づき、回路10、11の入出力で
共に同期パターンが検出される。回路10、11のう
ち、同期パターンが検出された方に対応するデータ長が
シンクブロック長とされる。検出されたシンク情報が、
RAM17に対して、長さKのとき先頭から、長さLの
ときL−Kだけ後ろから格納され、RAM17の先頭か
ら2L−K分後ろでイナーシャ回路18へ送られる。回
路18では、長さKの場合L−Kだけ遅延され、同期パ
ルスが出力される。ディレイライン19から同期パルス
に同期され、シンクブロックが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体から再
生された、互いに異なる少なくとも2つのデータ長のデ
ータブロックから同期パターンを検出する同期検出装置
および方法、ならびに、再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録媒体として磁気テープが用い
られ、ディジタルビデオ信号およびディジタルオーディ
オ信号の記録再生を行うようにした、ディジタルビデオ
テープレコーダが普及しつつある。
【0003】このような装置では、ディジタルビデオデ
ータおよびディジタルオーディオデータを所定長のパケ
ット単位に格納し、パケットのそれぞれに、同期検出用
の同期パターン、パケットのそれぞれを識別するための
ブロックID、データの内容を表すIDおよびエラー訂
正用のパリティを付加してシンクブロックを構成する。
そして、このシンクブロックを、データの種類に応じて
グループ化してセクタとし、セクタ単位でシリアルデー
タとして磁気テープに記録される。記録は、回転ヘッド
によって磁気テープ上に斜めにトラックを形成する、ヘ
リカルスキャン方式で行われる。
【0004】また、記録に際して、同一セクタ内の各シ
ンクブロックの長さは同じにされると共に、ブロックI
Dが連続、且つデータ内容を表すIDは、同じ値とされ
る。
【0005】図23は、トラック上の各セクタの配置の
一例を概略的に示す。回転ヘッドが図の左側から右側へ
とトレースし、トラックが形成される。トラックは、上
述したように、実際には磁気テープに対して斜めに形成
され、1フレームのビデオデータは、複数、例えば4ト
ラックを用いて記録される。ビデオデータが記録される
ビデオセクタに挟まれて、オーディオデータを記録する
オーディオセクタが複数、配置される。この例では、C
h1〜Ch8までの8チャンネル分のオーディオ信号を
扱うことができるようにされているため、A1〜A8の
8つのオーディオセクタが配される。
【0006】各セクタの間には、例えばオーディオ信号
のセクタ単位でのインサート編集が可能なように、オー
ディオデータの記録されないエディットギャップ(E
G)が配置される。また、トラックの先頭には、プリア
ンブルが設けられる。プリアンブルは、再生時に、再生
クロック用のPLLがロックしやすいような信号、例え
ば「FF(16進表記)」のデータが繰り返し記録され
る。さらに、記録媒体上での最短記録波長は、1トラッ
ク分のデータ量に依存する。
【0007】再生時には、回転ヘッドによって磁気テー
プ上のトラックがトレースされ、再生信号が得られる。
この再生信号の、上述のプリアンブル部分における信号
のエッジが検出され、このエッジ間隔を利用して、再生
クロック用のPLLをロックさせる。そして、再生信号
から、シンク検出回路によって、再生クロックに同期し
た再生ビット列から同期パターンを検出し、各々のシン
クブロックの先頭位置を検出する。そして、検出された
シンクブロック内のパケットを、ブロックID番号およ
びデータ内容のIDとに応じて並べ替えて、元のデータ
列を復号する。すなわち、シンクブロック先頭の同期パ
ターンのビット列および出現周期、さらに、同一セクタ
内でブロックID番号が連続で、且つデータ内容を表す
IDが同じであるというということを利用して、シンク
ブロックの位相が特定される。
【0008】例えば、同期パターンのビット列が固有パ
ターンと一致し、且つシンクブロック長だけ遅延した位
置に同一のパターンが検出され、さらに、ブロックID
番号が適正であった場合に、シンクブロックの位相が特
定される。
【0009】ここで、データ列の復号時に、データ列に
エラーが生じている場合について考える。ここでは、デ
ータ列のビット間隔は常に同じで、ランダムエラーだけ
が付加されたと仮定する。この場合、同期パターン間の
ビット間隔は、同一セクタ内で常に同じであるため、セ
クタの先頭で同期検出ができれば、あとはブロック長に
基づきフライホイール処理を行うことで、後ろの同期ブ
ロックの先頭位相は特定できる。よって、この場合に
は、セクタの先頭位置での同期検出確率が十分確保され
ていれば良いことになる。
【0010】なお、フライホイール処理は、以前検出さ
れた同期に引き続き同期信号を発生させる処理であり、
イナーシャ回路で実現される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】実際のディジタルビデ
オテープレコーダでは、ビデオとオーディオの2種類の
データを扱う。例えばビデオの編集単位当たりの、デー
タ量の異なる2種類のデータを1種類の長さのシンクブ
ロックに格納して扱うためには、どちらかのデータ長に
冗長な部分を挿入して長さを合わせることになる。
【0012】例えば、欧州諸国などで採用されているP
AL/SECAM方式のフォーマットを考えると、周期
が50Hzの1フィールド内のオーディオデータのサン
プル数は、サンプリング周波数を48KHzとした場
合、910サンプルとなる(1サンプルは、24ビット
+制御ビット)。これをビデオのデータ数に合わせたブ
ロック長Lのシンクブロックに収めようとした場合、9
10サンプル×(24ビット+制御ビット)=L×n
・・・(1)となる。但し、nは、整数である。した
がって、オーディオデータのバイト数をLの整数倍にす
れば、無駄な記録エリアが無く、効率がよい。
【0013】一方、ビデオデータは、総データ量、処理
の単位である画像ブロックの最小単数、編集単位当たり
のトラック数などで、最適なシンクブロック長が決ま
る。つまり、シンクブロック長は、格納されるデータの
種類によって最適な値が異なることとなり、オーディオ
データとビデオデータの両者にとって最適なシンクブロ
ック長の組み合わせが無い場合には、どちらかのシンク
ブロックに対して冗長なデータを挿入しなければ同じ長
さにできないため、効率が悪くなってしまう。
【0014】そこで、オーディオデータとビデオデータ
を格納するシンクブロックの長さを、それぞれ最適なも
のを選択するような記録フォーマットとすれば、記録効
率を上げることができる。すなわち、1つの記録フォー
マット中に、長さの異なるシンクブロックが混在するこ
とになる。
【0015】上述したように、再生時には、シンク検出
回路によって同期パターンを検出し、シンクブロックを
切り出す必要がある。図24は、従来技術によるシンク
検出回路の構成の一例を示す。この回路は、データ長が
Lであるシンクブロックに対応している。端子300か
ら供給された入力データは、データ長Lに対応するディ
レイ301に供給されると共に、比較回路304の一方
の入力端に供給される。比較回路304の他方の入力端
には、入力データがディレイ301で遅延されたものが
供給される。
【0016】ディレイ301から出力されたデータ列
は、ディレイライン303を介して2L分遅延され、可
変シフタ305に供給される。
【0017】また、入力データは、シンク比較回路30
2にも供給され、内部でラッチされる。そして、ラッチ
されている入力データに対して、各ビット位置で8ビッ
トからなる同期パターンとの比較を行う。比較結果とし
て、同期パターンの検出結果と、どのビット位置でパタ
ーンが一致したのかを示すビットシフト量が比較回路3
04に供給される。比較回路304では、この検出結果
に基づき一方および他方の入力端に供給されたデータ列
からシンクブロックを検出し、シンクブロックに格納さ
れたブロックID番号およびデータ内容のIDに基づ
き、上述したように、シンクブロックの妥当性を判断す
ると共に、シンクブロックの位相を特定する。
【0018】比較回路304で得られたシンクブロック
の位相情報に基づき、シンク位置補正回路306でシン
ク位置補正情報が生成される。このシンク位置補正情報
は、可変シフタ305およびイナーシャ回路307とに
供給される。イナーシャ回路307では、シンク位置補
正情報と、予め与えられたシンクブロック長Lとに基づ
き、シンクブロック長に対応した同期パルスが生成され
る。一方、ディレイライン303を介して可変シフタ3
05に供給されたデータ列は、シンク位置補正情報に基
づき所定量だけビットシフトされる。そして、イナーシ
ャ回路307から供給された同期パルスに基づき、出力
データとして出力端308に導出される。また、イナー
シャ回路307で生成された同期パルスは、端子309
にも導出される。
【0019】このように、従来技術によるシンク検出回
路では、同期パターンを検出する回路を1組しか持た
ず、一連の入力データ中に異なる長さのデータブロック
がある場合には、対応できなかった。また、同期信号で
ある同期パルスを生成するイナーシャ回路307は、パ
ルス発生周期が固定的とされていて、複数のデータ長か
らなるデータ列には対応できなかったという問題点があ
った。
【0020】1種類の同期パターン間隔しか扱えないシ
ンク検出回路で、複数のシンクブロック長を有するデー
タ列を処理する方法としては、入力されたデータ列に対
応して検出するシンクブロック長を切り替える制御信号
を用いることが考えられる。例えば、トラック上のオー
ディオおよびビデオセクタの位置に対して、再生ヘッド
の位置情報から切り替えタイミングを生成することが可
能である。
【0021】しかしながら、この方法では、例えばデー
タレートが高く、再生ヘッド数が多く必要な再生システ
ムでは、再生ヘッドのそれぞれに対応する制御信号を生
成しなければならないという問題点があった。
【0022】また、記録時と異なるテープ速度で再生を
行う、変速再生の際に回転ヘッドの回転数を制御するよ
うなシステムでは、切り替えタイミングが動的に変化す
ることになり、制御信号を生成するのがこんなであると
いう問題点があった。
【0023】さらに、図24の従来技術による構成のよ
うに、全体で処理が3L分遅延する回路において、この
ままの状態で制御信号を用いて、検出ブロック長をLか
ら、Lよりも短いKに瞬時に切り替えると、データを遅
延させている回路上の(3L−K)分の長さのデータが
消失してしまうという問題点があった。これは、全ディ
レイ上に3L分のデータが存在するのに、データ長Kの
タイミングでデータが出力されるように制御されてしま
うからである。
【0024】したがって、この発明の目的は、データ列
中に混在する、異なる長さのデータブロックのそれぞれ
を自動的に検出できるようにした同期検出装置および方
法、ならびに、再生装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、同期を検出するための同期パター
ンを有する互いに異なる少なくとも2つのデータ長のデ
ータブロックの同期を検出する同期検出装置において、
入力データに対して同期パターンの検出を行う同期パタ
ーン検出手段と、入力データを所定単位長毎に順に格納
すると共に、格納されているデータを所定単位長毎に古
い順から出力する、第1のデータ長Lに対応する長さの
第1のメモリ手段と、パターン検出手段の検出結果に基
づき、第1のメモリ手段に入力されるデータと第1のメ
モリ手段から出力されるデータとが共に同期パターンと
一致するかどうかを検出する第1の比較手段と、第1の
メモリ手段と同時に入力データが入力され、入力データ
を所定長単位毎に順に格納すると共に、格納されている
データを所定単位長毎に古い順から出力する、第1のデ
ータ長Lより短く、且つ、第1のデータ長Lと整数倍の
関係に無い第2のデータ長Kに対応する長さの第2のメ
モリ手段と、パターン検出手段の検出結果に基づき、第
2のメモリ手段に入力されるデータと第2のメモリ手段
から出力されるデータとが共に同期パターンと一致する
かどうかを検出する第2の比較手段とを有し、第1の比
較手段および第2の比較手段のうち何れか一方で同期パ
ターンの一致が検出されたら、同期検出がなされたとす
ることを特徴とする同期検出装置である。
【0026】また、この発明は、記録媒体に記録され
た、同期を検出するための同期パターンを有する互いに
異なる少なくとも2つのデータ長のデータブロックを再
生する再生装置において、記録媒体から再生された再生
データに対して同期パターンの検出を行う同期パターン
検出手段と、再生データを所定単位長毎に順に格納する
と共に、格納されているデータを所定単位長毎に古い順
から出力する、第1のデータ長Lに対応する長さの第1
のメモリ手段と、パターン検出手段の検出結果に基づ
き、第1のメモリ手段に入力されるデータと第1のメモ
リ手段から出力されるデータとが共に同期パターンと一
致するかどうかを検出する第1の比較手段と、第1のメ
モリ手段と同時に再生データが入力され、再生データを
所定長単位毎に順に格納すると共に、格納されているデ
ータを所定単位長毎に古い順から出力する、第1のデー
タ長Lより短く、且つ、第1のデータ長Lと整数倍の関
係に無い第2のデータ長Kに対応する長さの第2のメモ
リ手段と、パターン検出手段の検出結果に基づき、第2
のメモリ手段に入力されるデータと第2のメモリ手段か
ら出力されるデータとが共に同期パターンと一致するか
どうかを検出する第2の比較手段と、第1の比較手段お
よび第2の比較手段のうち何れか一方で同期パターンの
一致が検出されたら、同期検出がなされたとし、再生デ
ータを、第1の比較手段および第2の比較手段のうち同
期パターンの一致が検出された方に対応するデータ長か
らなるデータブロック単位で出力する出力手段とを有す
ることを特徴とする再生装置である。
【0027】また、この発明は、同期を検出するための
同期パターンを有する互いに異なる少なくとも2つのデ
ータ長のデータブロックの同期を検出する同期検出方法
において、第1のデータ長Lに対応する長さの第1のメ
モリに対して、入力データを所定単位長毎に順に格納す
ると共に、第1のメモリから格納されているデータを所
定単位長毎に古い順から出力するステップと、第1のデ
ータ長Lより短く、且つ、第1のデータ長Lと整数倍の
関係に無い第2のデータ長Kに対応する長さの第2のメ
モリに対して、第1のメモリと同時に入力データが入力
され、入力データを所定長単位毎に順に格納すると共
に、第2のメモリに格納されているデータを所定単位長
毎に古い順から出力するステップと、入力データに対し
て同期パターンの検出を行う同期パターン検出のステッ
プと、パターン検出のステップによる検出結果に基づ
き、第1のメモリに入力されるデータと第1のメモリか
ら出力されるデータとが共に同期パターンと一致するか
どうかを検出する第1の比較のステップと、パターン検
出のステップの検出結果に基づき、第2のメモリに入力
されるデータと第2のメモリから出力されるデータとが
共に同期パターンと一致するかどうかを検出する第2の
比較のステップとを有し、第1の比較のステップおよび
第2の比較のステップのうち何れか一方で同期パターン
の一致が検出されたら、同期検出がなされたとすること
を特徴とする同期検出方法である。
【0028】上述したように、この発明は、第1および
第2のデータ長L、Kにそれぞれ対応する長さの、第1
および第2のメモリ手段に対してデータが入力され、こ
れら第1および第2のメモリ手段それぞれについて、入
力データと出力データとが比較され、第1および第2の
メモリ手段の何れかにおいて、入出力の双方に同期パタ
ーンが検出されたときに同期検出がなされたとされてい
るため、互いに異なる少なくとも2つのデータ長に対し
て、自動的に同期検出を行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明をディジタルビデ
オテープレコーダに対して適用した一実施形態について
説明する。この一実施形態は、放送局の環境で使用して
好適なもので、互いに異なる複数のフォーマットのビデ
オ信号の記録・再生を可能とするものである。例えば、
NTSC方式に基づいたインターレス走査で有効ライン
数が480本の信号(480i信号)およびPAL方式
に基づいたインターレス走査で有効ライン数が576本
の信号(576i信号)の両者を殆どハードウエアを変
更せずに記録・再生することが可能とされる。さらに、
インターレス走査でライン数が1080本の信号(10
80i信号)、プログレッシブ走査(ノンインターレ
ス)でライン数がそれぞれ480本、720本、108
0本の信号(480p信号、720p信号、1080p
信号)などの記録・再生も行うようにできる。
【0030】また、この一実施形態では、ビデオ信号信
号はMPEG2方式に基づき圧縮符号化され、オーディ
オ信号は非圧縮で扱われる。周知のように、MPEG2
は、動き補償予測符号化と、DCTによる圧縮符号化と
を組み合わせたものである。MPEG2のデータ構造
は、階層構造をなしており、下位から、ブロック層、マ
クロブロック層、スライス層、ピクチャ層、GOP層お
よびシーケンス層となっている。
【0031】ブロック層は、DCTを行う単位であるD
CTブロックからなる。マクロブロック層は、複数のD
CTブロックで構成される。スライス層は、ヘッダ部
と、行間をまたがらない任意個のマクロブロックより構
成される。ピクチャ層は、ヘッダ部と、複数のスライス
とから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。G
OP(Group Of Picture)層は、ヘッダ部と、フレーム内
符号化に基づくピクチャであるIピクチャと、予測符号
化に基づくピクチャであるPおよびBピクチャとから構
成される。
【0032】Iピクチャ(Intra-coded picture:イント
ラ符号化画像) は、符号化されるときその画像1枚の中
だけで閉じた情報を使用するものである。従って、復号
時には、Iピクチャ自身の情報のみで復号できる。Pピ
クチャ(Predictive-coded picture :順方向予測符号化
画像)は、予測画像(差分をとる基準となる画像)とし
て、時間的に前の既に復号されたIピクチャまたはPピ
クチャを使用するものである。動き補償された予測画像
との差を符号化するか、差分を取らずに符号化するか、
効率の良い方をマクロブロック単位で選択する。Bピク
チャ(Bidirectionally predictive-coded picture :両
方向予測符号化画像)は、予測画像(差分をとる基準と
なる画像)として、時間的に前の既に復号されたIピク
チャまたはPピクチャ、時間的に後ろの既に復号された
IピクチャまたはPピクチャ、並びにこの両方から作ら
れた補間画像の3種類を使用する。この3種類のそれぞ
れの動き補償後の差分の符号化と、イントラ符号化の中
で、最も効率の良いものをマクロブロック単位で選択す
る。
【0033】従って、マクロブロックタイプとしては、
フレーム内符号化(Intra) マクロブロックと、過去から
未来を予測する順方向(Foward)フレーム間予測マクロブ
ロックと、未来から過去を予測する逆方向(Backward)フ
レーム間予測マクロブロックと、前後両方向から予測す
る両方向マクロブロックとがある。Iピクチャ内の全て
のマクロブロックは、フレーム内符号化マクロブロック
である。また、Pピクチャ内には、フレーム内符号化マ
クロブロックと順方向フレーム間予測マクロブロックと
が含まれる。Bピクチャ内には、上述した4種類の全て
のタイプのマクロブロックが含まれる。
【0034】GOPには、最低1枚のIピクチャが含ま
れ、PおよびBピクチャは、存在しなくても許容され
る。最上層のシーケンス層は、ヘッダ部と複数のGOP
とから構成される。
【0035】MPEGのフォーマットにおいては、スラ
イスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列と
は、可変長符号を復号化しなければデータの境界を検出
できない系列である。
【0036】また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層、スライス層およびマクロブロック層の先頭には、そ
れぞれ、バイト単位に整列された所定のビットパターン
を有する識別コード(スタートコードと称される)が配
される。なお、上述した各層のヘッダ部は、ヘッダ、拡
張データまたはユーザデータをまとめて記述したもので
ある。シーケンス層のヘッダには、画像(ピクチャ)の
サイズ(縦横の画素数)等が記述される。GOP層のヘ
ッダには、タイムコードおよびGOPを構成するピクチ
ャ数等が記述される。
【0037】スライス層に含まれるマクロブロックは、
複数のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの
符号化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数
の連続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を
1つの単位として可変長符号化したものである。マクロ
ブロックならびにマクロブロック内のDCTブロックに
は、バイト単位に整列した識別コードは付加されない。
すなわち、これらは、1つの可変長符号系列ではない。
【0038】マクロブロックは、画面(ピクチャ)を1
6画素×16ラインの格子状に分割したものである。ス
ライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結
してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマ
クロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロック
とは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオ
ーバーラップを形成することは、許されていない。ま
た、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブ
ロック数は、一意に決まる。
【0039】一方、復号および符号化による信号の劣化
を避けるためには、符号化データ上で編集することが望
ましい。このとき、PピクチャおよびBピクチャは、そ
の復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後のピクチ
ャを必要とする。そのため、編集単位を1フレーム単位
とすることができない。この点を考慮して、この一実施
形態では、1つのGOPが1枚のIピクチャからなるよ
うにしている。
【0040】また、例えば1フレーム分の記録データが
記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2
では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間
に発生するデータを所定の記録領域に記録できるよう
に、1フレーム分の発生データ量が制御される。さら
に、この一実施形態では、磁気テープへの記録に適する
ように、1スライスを1マクロブロックから構成すると
共に、1マクロブロックを、所定長の固定枠に当てはめ
る。
【0041】図1は、この一実施形態による記録再生装
置の記録側の構成の一例を示す。記録時には、所定のイ
ンターフェース例えばSDI(Serial Data Interface)
の受信部を介してディジタルビデオ信号が端子101か
ら入力される。SDIは、(4:2:2)コンポーネン
トビデオ信号とディジタルオーディオ信号と付加的デー
タとを伝送するために、SMPTEによって規定された
インターフェイスである。入力ビデオ信号は、ビデオエ
ンコーダ102においてDCT(Discrete Cosine Trans
form) の処理を受け、係数データに変換され、係数デー
タが可変長符号化される。ビデオエンコーダ102から
の可変長符号化(VLC)データは、MPEG2に準拠
したエレメンタリストリームである。この出力は、セレ
クタ103の一方の入力端に供給される。
【0042】一方、入力端子104を通じて、ANSI
/SMPTE 305Mによって規定されたインターフ
ェイスである、SDTI(Serial Data Transport Inter
face) のフォーマットのデータが入力される。この信号
は、SDTI受信部105で同期検出される。そして、
バッファに一旦溜め込まれ、エレメンタリストリームが
抜き出される。抜き出されたエレメンタリストリーム
は、セレクタ103の他方の入力端に供給される。
【0043】セレクタ103で選択され出力されたエレ
メンタリストリームは、ストリームコンバータ106に
供給される。ストリームコンバータ106では、MPE
G2の規定に基づきDCTブロック毎に並べられていた
DCT係数を、1マクロブロックを構成する複数のDC
Tブロックを通して、周波数成分毎にまとめ、まとめた
周波数成分を並べ替える。並べ替えられた変換エレメン
タリストリームは、パッキングおよびシャフリング部1
07に供給される。
【0044】エレメンタリストリームのビデオデータ
は、可変長符号化されているため、各マクロブロックの
データの長さが不揃いである。パッキングおよびシャフ
リング部107では、マクロブロックが固定枠に詰め込
まれる。このとき、固定枠からはみ出た部分は、固定枠
のサイズに対して余った部分に順に詰め込まれる。ま
た、タイムコード等のシステムデータが入力端子108
からパッキングおよびシャフリング部107に供給さ
れ、ピクチャデータと同様にシステムデータが記録処理
を受ける。また、走査順に発生する1フレームのマクロ
ブロックを並び替え、テープ上のマクロブロックの記録
位置を分散させるシャフリングが行われる。シャフリン
グによって、変速再生時に断片的にデータが再生される
時でも、画像の更新率を向上させることができる。
【0045】パッキングおよびシャフリング部107か
らのビデオデータおよびシステムデータ(以下、特に必
要な場合を除き、システムデータを含む場合も単にビデ
オデータと言う。)が外符号エンコーダ109に供給さ
れる。ビデオデータおよびオーディオデータに対するエ
ラー訂正符号としては、積符号が使用される。積符号
は、ビデオデータまたはオーディオデータの2次元配列
の縦方向に外符号の符号化を行い、その横方向に内符号
の符号化を行い、データシンボルを2重に符号化するも
のである。外符号および内符号としては、リードソロモ
ンコード(Reed-Solomon code) を使用できる。
【0046】外符号エンコーダ109の出力がシャフリ
ング部110に供給され、複数のECC(Error Correct
ig Code)ブロックにわたってシンクブロック単位で順番
を入れ替える、シャフリングがなされる。シンクブロッ
ク単位のシャフリングによって特定のECCブロックに
エラーが集中することが防止される。シャフリング部1
10でなされるシャフリングをインターリーブと称する
こともある。シャフリング部110の出力が混合部11
1に供給され、オーディオデータと混合される。なお、
混合部111は、後述のように、メインメモリにより構
成される。
【0047】112で示す入力端子からオーディオデー
タが供給される。この一実施形態では、非圧縮のディジ
タルオーディオ信号が扱われる。ディジタルオーディオ
信号は、入力側のSDI受信部(図示しない)またはS
DTI受信部105で分離されたもの、またはオーディ
オインターフェースを介して入力されたものである。入
力ディジタルオーディオ信号が遅延部113を介してA
UX付加部114に供給される。遅延部113は、オー
ディオ信号とビデオ信号と時間合わせ用のものである。
入力端子115から供給されるオーディオAUXは、補
助的データであり、オーディオデータのサンプリング周
波数等のオーディオデータに関連する情報を有するデー
タである。オーディオAUXは、AUX付加部114に
てオーディオデータに付加され、オーディオデータと同
等に扱われる。
【0048】AUX付加部114からのオーディオデー
タおよびAUX(以下、特に必要な場合を除き、AUX
を含む場合も単にオーディオデータと言う。)が外符号
エンコーダ116に供給される。外符号エンコーダ11
6は、オーディオデータに対して外符号の符号化を行
う。外符号エンコーダ116の出力がシャフリング部1
17に供給され、シャフリング処理を受ける。オーディ
オシャフリングとして、シンクブロック単位のシャフリ
ングと、チャンネル単位のシャフリングとがなされる。
【0049】シャフリング部117の出力が混合部11
1に供給され、ビデオデータとオーディオデータが1チ
ャンネルのデータとされる。混合部111の出力がID
付加部118が供給され、ID付加部118にて、シン
クブロック番号を示す情報等を有するIDが付加され
る。ID付加部118の出力が内符号エンコーダ119
に供給され、内符号の符号化がなされる。さらに、内符
号エンコーダ119の出力が同期付加部120に供給さ
れ、シンクブロック毎の同期信号が付加される。同期信
号が付加されることによってシンクブロックが連続する
記録データが構成される。この記録データが記録アンプ
121を介して回転ヘッド122に供給され、磁気テー
プ123上に記録される。回転ヘッド122は、実際に
は、隣接するトラックを形成するヘッドのアジマスが互
いに異なる複数の磁気ヘッドが回転ドラムに取り付けら
れたものである。
【0050】記録データに対して必要に応じてスクラン
ブル処理を行っても良い。また、記録時にディジタル変
調を行っても良く、さらに、パーシャル・レスポンスク
ラス4とビタビ符号を使用しても良い。
【0051】図2は、この発明の一実施形態の再生側の
構成の一例を示す。磁気テープ123から回転ヘッド1
22で再生された再生信号が再生アンプ131を介して
同期検出部132に供給される。再生信号に対して、等
化や波形整形などがなされる。また、ディジタル変調の
復調、ビタビ復号等が必要に応じてなされる。同期検出
部132は、シンクブロックの先頭に付加されている同
期信号を検出する。同期検出によって、シンクブロック
が切り出される。
【0052】同期検出回路132の出力が内符号エンコ
ーダ133に供給され、内符号のエラー訂正がなされ
る。内符号エンコーダ133の出力がID補間部134
に供給され、内符号によりエラーとされたシンクブロッ
クのID例えばシンクブロック番号が補間される。ID
補間部134の出力が分離部135に供給され、ビデオ
データとオーディオデータとが分離される。上述したよ
うに、ビデオデータは、MPEGのイントラ符号化で発
生したDCT係数データおよびシステムデータを意味
し、オーディオデータは、PCM(Pulse Code Modulati
on) データおよびAUXを意味する。
【0053】分離部135からのビデオデータがデシャ
フリング部136において、シャフリングと逆の処理が
なされる。デシャフリング部136は、記録側のシャフ
リング部110でなされたシンクブロック単位のシャフ
リングを元に戻す処理を行う。デシャフリング部136
の出力が外符号デコーダ137に供給され、外符号によ
るエラー訂正がなされる。訂正できないエラーが発生し
た場合には、エラーの有無を示すエラーフラグがエラー
有りを示すものとされる。
【0054】外符号デコーダ137の出力がデシャフリ
ングおよびデパッキング部138に供給される。デシャ
フリングおよびデパッキング部138は、記録側のパッ
キングおよびシャフリング部107でなされたマクロブ
ロック単位のシャフリングを元に戻す処理を行う。ま
た、デシャフリングおよびデパッキング部138では、
記録時に施されたパッキングを分解する。すなわち、マ
クロブロック単位にデータの長さを戻して、元の可変長
符号を復元する。さらに、デシャフリングおよびデパッ
キング部138において、システムデータが分離され、
出力端子139に取り出される。
【0055】デシャフリングおよびデパッキング部13
8の出力が補間部140に供給され、エラーフラグが立
っている(すなわち、エラーのある)データが修整され
る。すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中
にエラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周
波数成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えば
エラー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置
き替え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとす
る。同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応
する長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係
数は、ゼロデータに置き替えられる。さらに、補間部1
40では、ビデオデータの先頭に付加されているヘッダ
がエラーの場合に、ヘッダ(シーケンスヘッダ、GOP
ヘッダ、ピクチャヘッダ、ユーザデータ等)を回復する
処理もなされる。
【0056】DCTブロックに跨がって、DCT係数が
DC成分および低域成分から高域成分へと並べられてい
るため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無
視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックの
それぞれに対して、満遍なくDCならびに低域成分から
のDCT係数を行き渡らせることができる。
【0057】補間部140の出力がストリームコンバー
タ141に供給される。ストリームコンバータ141で
は、記録側のストリームコンバータ106と逆の処理が
なされる。すなわち、DCTブロックに跨がって周波数
成分毎に並べられていたDCT係数を、DCTブロック
毎に並び替える。これにより、再生信号がMPEG2に
準拠したエレメンタリストリームに変換される。
【0058】また、ストリームコンバータ141の入出
力は、記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じ
て、十分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マ
クロブロックの長さを制限しない場合には、画素レート
の3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0059】ストリームコンバータ141の出力がビデ
オデコーダ142に供給される。ビデオデコーダ142
は、エレメンタリストリームを復号し、ビデオデータを
出力する。すなわち、ビデオデコーダ142は、逆量子
化処理と、逆DCT処理とがなされる。復号ビデオデー
タが出力端子143に取り出される。外部とのインター
フェースには、例えばSDIが使用される。また、スト
リームコンバータ141からのエレメンタリストリーム
がSDTI送信部144に供給される。SDTI送信部
144には、経路の図示を省略しているが、システムデ
ータ、再生オーディオデータ、AUXも供給され、SD
TIフォーマットのデータ構造を有するストリームへ変
換される。SDTI送信部144からのストリームが出
力端子145を通じて外部に出力される。
【0060】分離部135で分離されたオーディオデー
タがデシャフリング部151に供給される。デシャフリ
ング部151は、記録側のシャフリング部117でなさ
れたシャフリングと逆の処理を行う。デシャフリング部
117の出力が外符号デコーダ152に供給され、外符
号によるエラー訂正がなされる。外符号デコーダ152
からは、エラー訂正されたオーディオデータが出力され
る。訂正できないエラーがあるデータに関しては、エラ
ーフラグがセットされる。
【0061】外符号デコーダ152の出力がAUX分離
部153に供給され、オーディオAUXが分離される。
分離されたオーディオAUXが出力端子154に取り出
される。また、オーディオデータが補間部155に供給
される。補間部155では、エラーの有るサンプルが補
間される。補間方法としては、時間的に前後の正しいデ
ータの平均値で補間する平均値補間、前の正しいサンプ
ルの値をホールドする前値ホールド等を使用できる。補
間部155の出力が出力部156に供給される。出力部
156は、エラーであり、補間できないオーディオ信号
の出力を禁止するミュート処理、並びにビデオ信号との
時間合わせのための遅延量調整処理がなされる。出力部
156から出力端子157に再生オーディオ信号が取り
出される。
【0062】なお、図1および図2では省略されている
が、入力データと同期したタイミング信号を発生するタ
イミング発生部、記録再生装置の全体の動作を制御する
システムコントローラ(マイクロコンピュータ)等が備
えられている。
【0063】この一実施形態では、磁気テープへの信号
の記録は、回転する回転ヘッド上に設けられた磁気ヘッ
ドにより、斜めのトラックを形成する、ヘリカルスキャ
ン方式によって行われる。磁気ヘッドは、回転ドラム上
の、互いに対向する位置に、それぞれ複数個が設けられ
る。すなわち、磁気テープが回転ヘッドに180°程度
の巻き付け角で以て巻き付けられている場合、回転ヘッ
ドの180°の回転により、同時に複数本のトラックを
形成することができる。また、磁気ヘッドは、互いにア
ジマスの異なる2個で一組とされる。複数個の磁気ヘッ
ドは、隣接するトラックのアジマスが互いに異なるよう
に配置される。
【0064】図3は、上述した回転ヘッドにより磁気テ
ープ上に形成されるトラックフォーマットの一例を示
す。これは、1フレーム当たりのビデオおよびオーディ
オデータが8トラックで記録される例である。例えばフ
レーム周波数が29.97Hz、レートが50Mbp
s、有効ライン数が480本で有効水平画素数が720
画素のインターレス信号(480i信号)およびオーデ
ィオ信号が記録される。また、フレーム周波数が25H
z、レートが50Mbps、有効ライン数が576本で
有効水平画素数が720画素のインターレス信号(57
6i信号)およびオーディオ信号も、図3と同一のテー
プフォーマットによって記録できる。
【0065】互いに異なるアジマスの2トラックによっ
て1セグメントが構成される。すなわち、8トラック
は、4セグメントからなる。セグメントを構成する1組
のトラックに対して、アジマスと対応するトラック番号
〔0〕とトラック番号〔1〕が付される。図3に示され
る例では、前半の8トラックと、後半の8トラックとの
間で、トラック番号が入れ替えられると共に、フレーム
毎に互いに異なるトラックシーケンスが付される。これ
により、アジマスが異なる1組の磁気ヘッドのうち一方
が、例えば目詰まりなどにより読み取り不能状態に陥っ
ても、前フレームのデータを利用してエラーの影響を小
とできる。
【0066】トラックのそれぞれにおいて、両端側にビ
デオデータが記録されるビデオセクタが配され、ビデオ
セクタに挟まれて、オーディオデータが記録されるオー
ディオセクタが配される。なお、この図3および後述す
る図4は、テープ上のオーディオセクタの配置を示すも
のである。
【0067】図3のトラックフォーマットでは、8チャ
ンネルのオーディオデータを扱うことができるようにさ
れている。A1〜A8は、それぞれオーディオデータの
1〜8chのセクタを示す。オーディオデータは、セグ
メント単位で配列を変えられて記録される。オーディオ
データは、1フィールド期間で発生するオーディオサン
プル(例えばフィールド周波数が29.97Hzで、サン
プリング周波数が48kHzの場合には、800サンプル
または801サンプル)が偶数番目のサンプルと奇数番
目のサンプルとにわけられ、各サンプル群とAUXによ
って積符号の1ECCブロックが構成される。
【0068】図3では、1フィールド分のデータが4ト
ラックに記録されるので、オーディオデータの1チャン
ネル当たりの2個のECCブロックが4トラックに記録
される。2個のECCブロックのデータ(外符号パリテ
ィを含む)が4個のセクタに分割され、図3に示すよう
に、4トラックに分散されて記録される。2個のECC
ブロックに含まれる複数のシンクブロックがシャフリン
グされる。例えばA1の参照番号が付された4セクタに
よって、チャンネル1の2ECCブロックが構成され
る。
【0069】また、ビデオデータは、この例では、1ト
ラックに対して4ECCブロック分のデータがシャフリ
ング(インターリーブ)され、Upper Sideお
よびLower Sideで各セクタに分割され記録さ
れる。Lower Sideのビデオセクタには、所定
位置にシステム領域が設けられる。
【0070】なお、図3において、SAT1(Tr)お
よびSAT2(Tm)は、サーボロック用の信号が記録
されるエリアである。また、各記録エリアの間には、所
定の大きさのギャップ(Vg1,Sg1,Ag,Sg
2,Sg3およびVg2)が設けられる。
【0071】図3は、1フレーム当たりのデータを8ト
ラックで記録する例であるが、記録再生するデータのフ
ォーマットによっては、1フレーム当たりのデータを4
トラック、6トラックなどでの記録することができる。
図4Aは、1フレームが6トラックのフォーマットであ
る。この例では、トラックシーケンスが
〔0〕のみとさ
れる。
【0072】図4Bに示すように、テープ上に記録され
るデータは、シンクブロックと称される等間隔に区切ら
れた複数のブロックからなる。図4Cは、シンクブロッ
クの構成を概略的に示す。詳細は後述するが、シンクブ
ロックは、同期検出するためのSYNCパターン、シン
クブロックのそれぞれを識別するためのID、後続する
データの内容を示すDID、データパケットおよびエラ
ー訂正用の内符号パリティから構成される。データは、
シンクブロック単位でパケットとして扱われる。すなわ
ち、記録あるいは再生されるデータ単位の最小のものが
1シンクブロックである。シンクブロックが多数並べら
れて(図4B)、例えばビデオセクタが形成される(図
4A)。
【0073】図5は、記録/再生の最小単位である、ビ
デオデータのシンクブロックのデータ構成をより具体的
に示す。この一実施形態においては、記録するビデオデ
ータのフォーマットに適応して1シンクブロックに対し
て1個乃至は2個のマクロブロックのデータ(VLCデ
ータ)が格納されると共に、1シンクブロックのサイズ
が扱うビデオ信号のフォーマットに応じて長さが変更さ
れる。図5Aに示されるように、1シンクブロックは、
先頭から、2バイトのSYNCパターン、2バイトのI
D、1バイトのDID、例えば112バイト〜206バ
イトの間で可変に規定されるデータ領域および12バイ
トのパリティ(内符号パリティ)からなる。なお、デー
タ領域は、ペイロードとも称される。
【0074】先頭の2バイトのSYNCパターンは、同
期検出用であり、所定のビットパターンを有する。固有
のパターンに対して一致するSYNCパターンを検出す
ることで、同期検出が行われる。
【0075】図6Aは、ID0およびID1のビットア
サインの一例を示す。IDは、シンクブロックが固有に
持っている重要な情報を持っており、各2バイト(ID
0およびID1)が割り当てられている。ID0は、1
トラック中のシンクブロックのそれぞれを識別するため
の識別情報(SYNC ID)が格納される。SYNC
IDは、例えば各セクタ内のシンクブロックに対して
付された通し番号である。SYNC IDは、8ビット
で表現される。ビデオのシンクブロックとオーディオの
シンクブロックとでそれぞれ別個にSYNC IDが付
される。
【0076】ID1は、シンクブロックのトラックに関
する情報が格納される。MSB側をビット7、LSB側
をビット0とした場合、このシンクブロックに関して、
ビット7でトラックの上側(Upper)か下側(Lo
wer)かが示され、ビット5〜ビット2で、トラック
のセグメントが示される。また、ビット1は、トラック
のアジマスに対応するトラック番号が示され、ビット0
は、このシンクブロックがビデオデータおよびオーディ
オデータを区別するビットである。
【0077】図6Bは、ビデオの場合のDIDのビット
アサインの一例を示す。DIDは、ペイロードに関する
情報が格納される。上述したID1のビット0の値に基
づき、ビデオおよびオーディオで、DIDの内容が異な
る。ビット7〜ビット4は、未定義(Reserve
d)とされている。ビット3および2は、ペイロードの
モードであり、例えばペイロードのタイプが示される。
ビット3および2は、補助的なものである。ビット1で
ペイロードに1個あるいは2個のマクロブロックが格納
されることが示される。ビット0でペイロードに格納さ
れるビデオデータが外符号パリティであるかどうかが示
される。
【0078】図6Cは、オーディオの場合のDIDのビ
ットアサインの一例を示す。ビット7〜ビット4は、R
eservedとされている。ビット3でペイロードに
格納されているデータがオーディオデータであるか、一
般的なデータであるかどうかが示される。ペイロードに
対して、圧縮符号化されたオーディオデータが格納され
ている場合には、ビット3がデータを示す値とされる。
ビット2〜ビット0は、NTSC方式における、5フィ
ールドシーケンスの情報が格納される。すなわち、NT
SC方式においては、ビデオ信号の1フィールドに対し
てオーディオ信号は、サンプリング周波数が48kHz
の場合、800サンプルおよび801サンプルの何れか
であり、このシーケンスが5フィールド毎に揃う。ビッ
ト2〜ビット0によって、シーケンスの何処に位置する
かが示される。
【0079】図5に戻って説明すると、図5B〜図5E
は、上述のペイロードの例を示す。図5Bおよび図5C
は、ペイロードに対して、1および2マクロブロックの
ビデオデータ(可変長符号化データ)が格納される場合
の例をそれぞれ示す。図5Bに示される、1マクロブロ
ックが格納される例では、先頭の3バイトに、後続する
マクロブロックの長さを示す長さ情報LTが配される。
なお、長さ情報LTには、自分自身の長さを含んでも良
いし、含まなくても良い。また、図5Cに示される、2
マクロブロックが格納される例では、先頭に第1のマク
ロブロックの長さ情報LTが配され、続けて第1のマク
ロブロックが配される。そして、第1のマクロブロック
に続けて第2のマクロブロックの長さを示す長さ情報L
Tが配され、続けて第2のマクロブロックが配される。
長さ情報LTは、デパッキングのために必要な情報であ
る。
【0080】図5Dは、ペイロードに対して、ビデオA
UX(補助的)データが格納される場合の例を示す。先
頭の長さ情報LTには、ビデオAUXデータの長さが記
される。この長さ情報LTに続けて、5バイトのシステ
ム情報、12バイトのPICT情報、および92バイト
のユーザ情報が格納される。ペイロードの長さに対して
余った部分は、Reservedとされる。
【0081】図5Eは、ペイロードに対してオーディオ
データが格納される場合の例を示す。オーディオデータ
は、ペイロードの全長にわたって詰め込むことができ
る。オーディオ信号は、圧縮処理などが施されない、例
えばPCM形式で扱われる。これに限らず、所定の方式
で圧縮符号化されたオーディオデータを扱うようにもで
きる。
【0082】この一実施形態においては、各シンクブロ
ックのデータの格納領域であるペイロードの長さは、ビ
デオシンクブロックとオーディオシンクブロックとでそ
れぞれ最適に設定されているため、互いに等しい長さで
はない。また、ビデオデータを記録するシンクブロック
の長さと、オーディオデータを記録するシンクブロック
の長さとを、信号フォーマットに応じてそれぞれ最適な
長さに設定される。これにより、複数の異なる信号フォ
ーマットを統一的に扱うことができる。
【0083】図7Aは、MPEGエンコーダのDCT回
路から出力されるビデオデータ中のDCT係数の順序を
示す。DCTブロックにおいて左上のDC成分から開始
して、水平ならびに垂直空間周波数が高くなる方向に、
DCT係数がジグザグスキャンで出力される。その結
果、図7Bに一例が示されるように、全部で64個(8
画素×8ライン)のDCT係数が周波数成分順に並べら
れて得られる。
【0084】このDCT係数がMPEGエンコーダのV
LC部によって可変長符号化される。すなわち、最初の
係数は、DC成分として固定的であり、次の成分(AC
成分)からは、ゼロのランとそれに続くレベルに対応し
てコードが割り当てられる。従って、AC成分の係数デ
ータに対する可変長符号化出力は、周波数成分の低い
(低次の)係数から高い(高次の)係数へと、AC1
AC2 ,AC3 ,・・・と並べられたものである。可変
長符号化されたDCT係数をエレメンタリストリームが
含んでいる。
【0085】ストリームコンバータ106では、供給さ
れた信号のDCT係数の並べ替えが行われる。すなわ
ち、それぞれのマクロブロック内で、ジグザグスキャン
によってDCTブロック毎に周波数成分順に並べられた
DCT係数がマクロブロックを構成する各DCTブロッ
クにわたって周波数成分順に並べ替えられる。
【0086】図8は、このストリームコンバータ106
におけるDCT係数の並べ替えを概略的に示す。(4:
2:2)コンポーネント信号の場合に、1マクロブロッ
クは、輝度信号Yによる4個のDCTブロック(Y1
2 ,Y3 およびY4 )と、色度信号Cb,Crのそれ
ぞれによる2個ずつのDCTブロック(Cb1 ,C
2 ,Cr1 およびCr2 )からなる。
【0087】上述したように、ビデオエンコーダ102
では、MPEG2の規定に従いジグザグスキャンが行わ
れ、図8Aに示されるように、各DCTブロック毎に、
DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分に、
周波数成分の順に並べられる。一つのDCTブロックの
スキャンが終了したら、次のDCTブロックのスキャン
が行われ、同様に、DCT係数が並べられる。
【0088】すなわち、マクロブロック内で、DCTブ
ロックY1 ,Y2 ,Y3 およびY4、DCTブロックC
1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 のそれぞれについ
て、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分
へと周波数順に並べられる。そして、連続したランとそ
れに続くレベルとからなる組に、〔DC,AC1 ,AC
2 ,AC3 ,・・・〕と、それぞれ符号が割り当てられ
るように、可変長符号化されている。
【0089】ストリームコンバータ106では、可変長
符号化され並べられたDCT係数を、一旦可変長符号を
解読して各係数の区切りを検出し、マクロブロックを構
成する各DCTブロックに跨がって周波数成分毎にまと
める。この様子を、図8Bに示す。最初にマクロブロッ
ク内の8個のDCTブロックのDC成分をまとめ、次に
8個のDCTブロックの最も周波数成分が低いAC係数
成分をまとめ、以下、順に同一次数のAC係数をまとめ
るように、8個のDCTブロックに跨がって係数データ
を並び替える。
【0090】並び替えられた係数データは、DC
(Y1 ),DC(Y2 ),DC(Y3 ),DC
(Y4 ),DC(Cb1 ),DC(Cb2 ),DC(C
1 ),DC(Cr2 ),AC1 (Y1 ),AC1 (Y
2 ),AC1 (Y3 ),AC1 (Y4 ),AC1 (Cb
1 ),AC1 (Cb2 ),AC1 (Cr1 ),AC
1 (Cr2 ),・・・である。ここで、DC、AC1
AC2 、・・・は、図7を参照して説明したように、ラ
ンとそれに続くレベルとからなる組に対して割り当てら
れた可変長符号の各符号である。
【0091】ストリームコンバータ106で係数データ
の順序が並べ替えられた変換エレメンタリストリーム
は、パッキングおよびシャフリング部107に供給され
る。マクロブロックのデータの長さは、変換エレメンタ
リストリームと変換前のエレメンタリストリームとで同
一である。また、ビデオエンコーダ102において、ビ
ットレート制御によりGOP(1フレーム)単位に固定
長化されていても、マクロブロック単位では、長さが変
動している。パッキングおよびシャフリング部107で
は、マクロブロックのデータを固定枠に当てはめる。
【0092】図9は、パッキングおよびシャフリング部
107でのマクロブロックのパッキング処理を概略的に
示す。マクロブロックは、所定のデータ長を持つ固定枠
に当てはめられ、パッキングされる。このとき用いられ
る固定枠のデータ長を、記録および再生の際のデータの
最小単位であるシンクブロック長と一致させている。こ
れは、シャフリングおよびエラー訂正符号化の処理を簡
単に行うためである。図9では、簡単のため、1フレー
ムに8マクロブロックが含まれるものと仮定する。
【0093】可変長符号化によって、図9Aに一例が示
されるように、8マクロブロックの長さは、互いに異な
る。この例では、固定枠である1シンクブロックの長さ
と比較して、マクロブロック#1のデータ,#3のデー
タおよび#6のデータがそれぞれ長く、マクロブロック
#2のデータ,#5のデータ,#7のデータおよび#8
のデータがそれぞれ短い。また、マクロブロック#4の
データは、1シンクブロックと略等しい長さである。
【0094】パッキング処理によって、マクロブロック
が1シンクブロック長の固定長枠に詰め込まれる。過不
足無くデータを詰め込むことができるのは、1フレーム
期間で発生するデータ量が固定量に制御されているから
である。図9Bに一例が示されるように、1シンクブロ
ックと比較して長いマクロブロックは、シンクブロック
長に対応する位置で分割される。分割されたマクロブロ
ックのうち、シンクブロック長からはみ出た部分(オー
バーフロー部分)は、先頭から順に空いている領域に、
すなわち、長さがシンクブロック長に満たないマクロブ
ロックの後ろに、詰め込まれる。
【0095】図9Bの例では、マクロブロック#1の、
シンクブロック長からはみ出た部分が、先ず、マクロブ
ロック#2の後ろに詰め込まれ、そこがシンクブロック
の長さに達すると、マクロブロック#5の後ろに詰め込
まれる。次に、マクロブロック#3の、シンクブロック
長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに詰め
込まれる。さらに、マクロブロック#6のシンクブロッ
ク長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに詰
め込まれ、さらにはみ出た部分がマクロブロック#8の
後ろに詰め込まれる。こうして、各マクロブロックがシ
ンクブロック長の固定枠に対してパッキングされる。
【0096】各マクロブロックの長さは、ストリームコ
ンバータ106において予め調べておくことができる。
これにより、このパッキング部107では、VLCデー
タをデコードして内容を検査すること無く、マクロブロ
ックのデータの最後尾を知ることができる。
【0097】図10は、一実施形態で使用されるエラー
訂正符号の一例を示し、図10Aは、ビデオデータに対
するエラー訂正符号の1ECCブロックを示し、図10
Bは、オーディオデータに対するエラー訂正符号の1E
CCブロックを示す。図10Aにおいて、VLCデータ
がパッキングおよびシャフリング部107からのデータ
である。VLCデータの各行に対して、SYNCパター
ン、ID、DIDが付加され、さらに、内符号のパリテ
ィが付加されることによって、1SYNCブロックが形
成される。
【0098】すなわち、VLCデータの配列の垂直方向
に整列する所定数のシンボル(バイト)から10バイト
の外符号のパリティが生成され、その水平方向に整列す
る、ID、DIDおよびVLCデータ(または外符号の
パリティ)の所定数のシンボル(バイト)から内符号の
パリティが生成される。図10Aの例では、10個の外
符号パリティのシンボルと、12個の内符号のパリティ
のシンボルとが付加される。具体的なエラー訂正符号と
しては、リードソロモン符号が使用される。また、図1
0Aにおいて、1SYNCブロック内のVLCデータの
長さが異なるのは、59.94Hz、25Hz、23.
976Hzのように、ビデオデータのフレーム周波数が
異なるのと対応するためである。
【0099】図10Bに示すように、オーディオデータ
に対する積符号もビデオデータに対するものと同様に、
10シンボルの外符号のパリティおよび12シンボルの
内符号のパリティを生成するものである。オーディオデ
ータの場合は、サンプリング周波数が例えば48kHz
とされ、1サンプルが16ビットに量子化される。1サ
ンプルを他のビット数例えば24ビットに変換しても良
い。上述したフレーム周波数の相違に応じて、1SYN
Cブロック内のオーディオデータの量が相違している。
前述したように、1フィールド分のオーディオデータ/
1チャンネルによって2ECCブロックが構成される。
1ECCブロックには、偶数番目および奇数番目の一方
のオーディオサンプルとオーディオAUXとがデータと
して含まれる。
【0100】次に、図2を用いて上述した、同期検出回
路132について、さらに詳細に説明する。図11は、
この発明による同期検出回路132の構成の一例を示
す。この同期検出回路132は、互いにデータ長の異な
るシンクブロックを、自動的に検出できるようにされて
おり、この発明の主旨をなすものである。
【0101】なお、以下では、この同期検出回路132
では、〔L>K〕および〔2K>L〕であるような、2
種類の異なるデータ長LおよびKを有するシンクブロッ
クの検出を行うものとする。データ長LおよびKは、所
定周波数のクロックのLおよびKクロック分に相当す
る。
【0102】ビットシリアルである入力データが端子1
に対して入力される。この入力データは、シフトレジス
タL10、シフトレジスタK11、比較(L)回路12
の一方の入力端、比較(K)13回路の一方の入力端お
よびシンク比較回路14にそれぞれ供給される。
【0103】シフトレジスタL10およびシフトレジス
タK11は、それぞれデータ長LおよびKに対応するビ
ット長を有する。シフトレジスタL10の出力は、2L
分の遅延を有するディレイライン19と、長さLの同期
パターンに対応した比較(L)回路12の他方の入力端
に供給される。シフトレジスタK11の出力は、長さK
の同期パターンに対応した比較(K)回路13の他方の
入力端に供給される。シンク比較回路14による、同期
パターン検出結果と、同期パターンがどのビット位置で
一致したかを示すビットシフト量情報とが比較(L)回
路12および比較(K)回路13にそれぞれ供給され
る。
【0104】比較(L)回路12での検出結果およびシ
フト量が信号CLとしてシンク検出回路15に供給され
る。同様に、比較(K)回路13での検出結果およびシ
フト量が信号CKとしてシンク検出回路15に供給され
る。シンク検出回路15では、信号CLあるいは信号C
Kに基づき、シンク情報の検出ならびホールドがなされ
る。ホールドされたシンク情報は、位相制御回路16で
位相制御され、シンクRAM17に書き込まれる。シン
クRAM17における、先頭から(2L−K)の長さに
相当する位置からシンク情報が読み出され、イナーシャ
回路18に供給される。
【0105】一方、出力制御回路20には、シンクRA
M17から、(3L−K)だけ遅延されたシンク情報が
供給されると共に、イナーシャ回路18で生成された同
期パルスが供給される。供給されたこれらのシンク情報
および同期パルスに基づき、ディレイライン19に格納
された入力データが読み出され、シンクブロックとして
出力端21に導出される。また、イナーシャ回路18で
生成された同期パルスは、出力端22にも導出される。
【0106】次に、上述した同期検出回路132での処
理について、さらに詳細に説明する。上述したように、
シンクブロックは、先頭の2バイトに同期パターンが配
され、3バイト目にID番号(ID0)、4バイト目に
付加情報(ID1)が配される。付加情報には、このシ
ンクブロックに格納されているデータの種別が記され
る。
【0107】シンクブロックは、実際には、記録媒体か
ら再生されたシリアルデータを単純に、8ビット毎にシ
リアル−パラレル変換された1バイト単位のデータを扱
うため、元のシンクブロックを構成するデータに対して
ビットシフトされた状態で入力される。この様子を、図
12に示す。入力データは、図12Aのように単純に8
ビット(1オクテット)を単位として扱われる。図12
Bに一例が示されるように、この入力データの区切りと
元の(記録時の)データの区切りとは、必ずしも対応し
ておらず、各バイトのデータは、例えば図12Cに示さ
れるように、入力データの区切りに対して、この例では
3ビット、シフトしている。
【0108】入力データと元のデータとのビットシフト
量は、同期パターンの検出時に、そのデータをどれだけ
シフトすれば固有の同期パターンになるかによって判断
される。ここでは、入力したデータ列のビットシフト量
が0で、元のデータと一致しているとして説明する。こ
の例では、入力データと、入力に対してLおよびKクロ
ック分遅延されたデータを参照する。そして、それらの
データを、ビットシフトした値が固有の同期パターンと
一致するかどうか、ID番号の連続性およびID情報の
同一性を検証し、全てが適正であった場合に、同期パタ
ーンが検出されたと判断している。
【0109】図13Aは、入力端1から入力される入力
データの一例を示す。同期パターンを先頭とする各シン
クブロックの長さがLで示される。この入力データが入
力端1に供給され、シフトレジスタL10およびシフト
レジスタK11に、それぞれ順次供給される。データが
入力され続けると、シフトレジスタL10内のレジスタ
が図14Aのような状態となる。なお、図14A中で、
SYNC(L)は、同期パターンの前半の8ビットを示
し、SYNC(H)は、後半の8ビットを示す。
【0110】入力端1からの直接的な入力データと、シ
フトレジスタL10の出力とが比較(L)回路12の一
方および他方の入力端に供給される。例えば、比較
(L)回路12の一方の入力端に供給されるデータは、
図14Aの「A」の位置のデータであり、他方の入力端
に供給されるデータは、「B」の位置のデータである。
【0111】比較(L)回路12は、例えば図15に一
例が示されるような構成とされる。なお、比較(K)回
路13も、同様の構成とされる。シフトレジスタL10
が端子30から入力され、8ビットパラレルのレジスタ
31、32に8ビットずつが格納される。同様に、入力
端1からの入力データが端子34から入力され、8ビッ
トパラレルのレジスタ35、36に8ビットずつが格納
される。これら、レジスタ31、32に格納されたデー
タと、レジスタ35、36に格納されたデータとが一致
するかどうかを、EXOR回路33、37ならびにNO
R回路38を用いて調べる。この様子を、図14Bに示
す。比較結果は、出力端39に導出される。
【0112】なお、入力データは、予めシンク比較回路
14で同期パターンと一致するかどうかが調べられ、そ
の結果が比較(L)回路12および比較(K)回路13
にそれぞれ通知される。シンク比較回路14では、図1
6に一例が示されるように、内部でラッチしている入力
データに対して、各ビット位置で8ビットの同期パター
ンと比較する。シンク比較回路14から、比較(L)回
路12および比較(K)回路13に対して、同期パター
ンが検出されたかどうかを示す検出結果と、同期パター
ンが検出された場合、その同期パターンがどのビット位
置で一致したのかを示すビットシフト量とが供給され
る。
【0113】このような処理を行うことによって、デー
タ長Lの間隔で同期パターンが入力されると、比較
(L)回路12では、シンク比較回路14で検出された
のと同一のビット位置で同期パターンが一致したことを
検出することができる。そして、検出結果とビットシフ
ト量とが信号CLとして出力される。これにより、図1
3Aに示される各シンクブロックの位置を確認すること
ができる。
【0114】一方、シフトレジスタK11においては、
レジスタのビット長が入力されているシンクブロックの
バイト数よりも短いので、上述した図14Aに示される
ような状態にはならない。こちらの検出回路側で同期パ
ターンを検出することが無い。
【0115】同様に、データ長がKであるシンクブロッ
クが連続的に入力されると、このときには、シフトレジ
スタK11および比較(K)回路13が、上述した図1
4Aおよび図14Bの状態となるため、同期パターンの
一致を検出することができる。また、この場合、シフト
レジスタL10および比較(L)回路12は、図14A
および図14Bの状態にならないため、こちらの検出回
路側では、同期パターンが検出されることがない。
【0116】このように、図11の回路を用いて、入力
データ上に特別にデータ長の情報を持たせなくても、複
数のシンクブロックを検出することができる。原理的に
は、検出するデータ長毎に、シフトレジスタおよび比較
回路を設けることで、同時に検出することが可能なデー
タ長の種類を増やすことができる。
【0117】次に、入力したデータを出力する際の、シ
ンクブロックの先頭の位置を示す同期パルスを生成する
方法について説明する。本来、この同期検出回路132
で扱われるデータは、図13Aで示したように、シンク
ブロックが連続的に入力されるものである。しかしなが
ら、記録ならびに伝送系の過程で生じたエラーなどのた
め、データの一部若しくは連続したある区間だけ消失し
ている可能性がある。シンクブロックのデータ部分、す
なわちデータパケットは、エラー訂正符号を構成してい
るので、このように同期パターンを含むデータの一部が
欠落しても、エラー訂正ができる可能性がある。しか
し、エラー訂正処理を実行させるためには、エラー訂正
符号の先頭、つまりシンクブロックの先頭の位置が正し
く検出されていることが必要である。
【0118】そこで、同一セクタ内では、同じ長さのシ
ンクブロックが連続して記録されていることを考える
と、一度、特定のデータ長で同期パターンを検出したな
らば、その時点でのデータ長の間隔でシンクブロックが
並んでいる可能性が高いと考えられる。したがって、同
期パターンを検出できなくても、次に同期パターンを検
出するまで、前回検出された同期パルスを出力し続ける
ことにより、この同期パルスに基づきデータを再生する
ことができる可能性がある。例えば、図13Cに示され
るように、シンクブロック長に対応する同期パルスに基
づき、図13Bの如く、シンクブロックを正しく再生す
ることができる。
【0119】このための手段として、一度、同期パター
ンを検出できたなら、出力データの先頭にタイミングを
合わせて一定間隔でパルスを出力するような回路を用い
る。上述したイナーシャ回路18がこの回路に相当す
る。
【0120】図17は、上述のイナーシャ回路18の構
成の一例を示す。この回路18は、データ長LおよびK
の2種類のデータ長に対応したものである。端子50に
対して、データ長をLあるいはKの何れかに決定するた
めの、識別信号L/Kが供給される。識別信号L/K
は、例えば、同期パターンの検出をシフトレジスタ10
Lを用いて行ったか、シフトレジスタK11を用いて行
ったかを示す識別信号である。また、端子51に対し
て、同期パターンの検出のタイミングに対応した信号
(スタートパルス)が供給される。
【0121】スタートパルスは、L/Kカウンタ52の
スタート端子STに供給されると共に、当初端子51側
が選択されているスイッチ回路54を介して、OR回路
58の一方の入力端に供給される。OR回路58の出力
は、後述するカウンタ59のロード入力端に供給され
る。
【0122】端子50に入力された識別信号L/Kは、
L/Kカウンタ52のイネーブル端子ENに供給される
と共に、スイッチ回路53の選択制御信号として用いら
れる。スイッチ回路53は、この識別信号L/Kの内容
に応じて入力端53Aおよび53Bを選択される。入力
端53Aおよび53Bの選択に応じて、カウンタ59の
ロードデータ端子に対して、データ長LおよびKに対応
した初期値が例えば図示されないシステムコントローラ
から供給されロードされる。
【0123】カウンタ59は、所定のクロックに基づ
き、ロードされた初期値からカウントダウンする。そし
て、カウント値が
〔0〕になったところで、同期パルス
を1クロック分、出力する。出力された同期パルスは、
出力端60に導出されると共に、OR回路58の他方の
入力端に供給される。同期パルスが出力されると、再
度、スイッチ回路53を介して初期値がロードされ、カ
ウントダウンが再開される。
【0124】カウンタ59でのカウントは、OR回路5
8から出力されるパルスを起点として開始される。すな
わち、端子51から供給されたスタートパルスか、ある
いは、カウンタ59から出力される同期パルスの何れか
が起点とされる。そして、カウントの途中であっても、
OR回路58からのパルスが供給されれば、ロードデー
タ端子から初期値がロードされ、その初期値からのカウ
ントダウンが開始される。したがって、入力データの同
期パターンの検出位置が変わった場合でも、カウントの
途中で初期値がロードされるので、入力データに追随し
た同期パルスを出力することができる。なお、スイッチ
回路54は、この回路18の動作に応じて適宜選択され
る。スイッチ回路54の選択によっては、後述するL/
Kカウンタ52から出力が起点とされる。
【0125】図18は、データ長がLである場合の、イ
ナーシャ回路18での動作タイミングの一例を示す。カ
ウンタ59では、図18Aのクロックに基づきカウント
ダウンが行われる。例えば、タイミングAでスタートパ
ルスと識別信号L/Kとが入力される(図18Bおよび
図18C)。すると、次のクロックで、ロードデータ端
子からデータ長Lに対応した初期値が入力され、初期値
からのカウントダウンがなされる(図18D)。そし
て、カウント値が
〔0〕になると(タイミングB)、ス
タートパルスが入力されなくても、図18Eに示される
ように同期パルスが出力される。これにより、一度スタ
ートされると、一定間隔で同期パルスを出力することが
できる。
【0126】また、タイミングCのように、カウンタ5
9によるカウントダウンの途中でスタートパルスが入力
されると、その時点で初期値がロードされる。さらに、
タイミングDのように、カウント値が
〔0〕になるのと
スタートパルスの入力とが同時でも、上述のタイミング
Bと同様に、その時点で初期値がロードされる。
【0127】このように、スタートパルスが入力されて
からLクロック後に、同期パルスが出力される。一方、
データ長がKの場合でも、イナーシャ回路18内で(L
−K)クロック分のディレイが調整され(後述する)、
その後、カウンタ59でのカウントダウンが開始され
る。そのため、出力データ(シンクブロック)を出力す
るのに際して、Lクロック分だけ遅延させる必要があ
る。この出力データの遅延は、図11におけるディレイ
ライン19内の、ディレイ19Bを用いて行われる。
【0128】次に、同期パターンの検出結果をイナーシ
ャ回路18に伝達する方法について、図19〜図21を
用いて説明する。先ず、図20を用いて、データ長がL
の場合について説明する。図19は、タイミングAが最
も新しい時間に入力された同期パターンを示し、入力端
子1に対して同期パターンがD、C、BおよびAの順番
で入力されることが示される。なお、A、B、Cおよび
Dそれぞれのタイミングで入力された同期パターンに対
応したシンクブロックを、それぞれシンクブロックA、
B、CおよびDと称する。
【0129】図19のAおよびBのタイミングで同期パ
ターンが検出された場合、シフトレジスタL10および
ディレイライン19には、それぞれ図20に示されるよ
うに、各データが格納される。すなわち、シンクブロッ
クCがディレイライン19中のディレイ19Bに格納さ
れ、シンクブロックBがディレイ19Aに格納される。
一方、シンクブロックAは、シフトレジスタL10に格
納されている。
【0130】シンクブロックBに対してイナーシャ回路
18をスタートさせなければいけない。このシンクブロ
ックBの先頭に相当するシンクRAM17上の格納位置
は、シンクRAM17の先頭から(L−K)分進んだ位
置、すなわち、(シンクRAM17の最終出力位置から
2L遡った位置である。このシンクRAM17には、各
シンクブロックの対応する位置に、そのシンクブロック
の、同期パターンの検出情報、シンクブロック長および
ビットシフト量が格納される。最終出力位置からLクロ
ック前の格納位置から、イナーシャ回路18に対して同
期パターンの検出情報が出力される。同期パターン検出
情報は、例えば識別信号L/Kである。
【0131】図21は、データ長がKの場合の例であ
る。この場合も、上述のデータ長がLの場合と動作は同
様にしてなされる。このデータ長がKの場合には、シン
クブロックBに対して、同期パターン検出情報をシンク
RAM17の先頭、すなわち、最終出力位置から(3L
−K)だけ遡った位置である。したがって、ディレイラ
イン19中のシンクブロックBのタイミングと、シンク
RAM17中の対応するデータのタイミングとは、同タ
イミングとされる。
【0132】ここで、シンクRAM17からのイナーシ
ャ回路18へのデータの出力位置は、シンクブロック長
がLかKかに関わらず、シンクRAM17の最終出力位
置からLクロック前の位置で読み出している。一方、シ
ンクブロック長がKの場合には、イナーシャ回路18で
もKクロック周期の同期パルスを出力するため、このま
までは、同期パルスの出力と、ディレイライン19中の
シンクブロックデータとの出力位相が(L−K)クロッ
ク分、ずれてしまうことになる。
【0133】そこで、イナーシャ回路18中の、L/K
カウンタ52が用いられる(図17)。L/Kカウンタ
52は、データ長のLとKの差分だけをカウントするカ
ウンタである。L/Kカウンタ52は、端子50からイ
ネーブル端子ENに供給された識別信号L/Kに基づ
き、シンクブロック長がKであるときだけ、カウント動
作を行う。図示されないシステムコントローラにより、
データ長LおよびKが初期値として供給される。L/K
カウンタ52は、端子51から入力されスタート端子S
Tに供給される、スタートパルスによって起動される。
起動されると、(L−K)からカウントダウンが開始さ
れ、カウント値が
〔0〕になると、1クロック分のパル
スが出力される。
【0134】スイッチ回路54は、シンクRAM17の
イナーシャ回路18への出力がシンクブロック長Kであ
るときに、L/Kカウンタ52の出力を選択するように
切り替えられる。出力されたパルスは、スイッチ回路5
4およびOR回路58を介して、カウンタ59のロード
端子に供給される。これにより、カウンタ59では、ロ
ードデータ端子から初期値が読み込まれ、カウントダウ
ンが再開される。このように、L/Kカウンタ52でカ
ウンタ59での再カウントを遅延させることにより、イ
ナーシャ回路18の同期パルス出力と、ディレイライン
19およびシンクRAM17の出力のタイミングが合う
ように調整される。
【0135】シンクRAM17への書き込みは、位相制
御回路16によって制御される。比較(L)回路12あ
るいは比較(K)回路13からシンク検出回路15に対
して、同期パターンの検出結果が供給され検出報告がな
されると、シンク検出回路15では、その報告に基づ
き、同期パターンの検出タイミング、すなわち、比較
(L)回路12および比較(K)回路13の何方から検
出報告があったかの情報を、位相制御回路16に供給す
る。
【0136】位相制御回路16では、この情報に基づ
き、シンクRAM17への書き込みアドレスを求めると
共に、シンクRAM17に対して書き込むデータを作成
する。シンクRAM17へは、上述したように、シンク
検出フラグブロック長情報(L/K)およびビットシフ
ト量が書き込まれる。それらが位相制御回路16で作成
される。また、シンクRAM17に対する書き込みアド
レスは、図20および図21を用いて説明したように、
イナーシャ回路18による処理を開始させるシンクブロ
ックBが、データ長がKの場合にはシンクRAM17の
先頭から書き込まれ、データ長がLの場合には、シンク
RAM17の先頭から(L−K)クロック分遅延された
位置から書き込まれる。
【0137】なお、データ列の記録媒体への記録時に、
予め、データ長とシンクブロックを識別するための識別
情報を、シンクブロックのデータ中に格納しておくこと
ができる。こうすることで、再生時に、検出したデータ
長と、シンクブロック種別の妥当性をのチェックを行
い、後段のアプリケーションソフトウェアで誤った処理
を行うことを防ぐことができる。
【0138】この適用例としては、ビデオデータとオー
ディオデータのシンクブロック長を予め決めておき、I
D情報(ID1)の中の、オーディオ/ビデオを示すフ
ラグと、検出されたシンクブロックのデータ長との関係
が一致したときのみ、正しい同期パターンが検出された
と見做すという処理が考えられる。
【0139】このような識別情報として、例えば、シン
クブロック中のID1、DIDおよび長さ情報LTを用
いることができる。
【0140】この一実施形態では、シンク検出回路15
において、このチェックが行われる。すなわち、このチ
ェックにより不当であると判断された場合には、同期パ
ターンが検出されなかったとして処理され、位相制御回
路16への上述の報告を行わないようにする。
【0141】シンク検出情報は、出力データへ反映され
る。すなわち、最終出力段である出力制御回路20で
は、イナーシャ回路18出力と、同期パターンの検出情
報に基づき、ディレイライン19からの出力データを、
ビットシフト量だけシフトさせ、元のデータの1バイト
単位に復元する。
【0142】図22は、出力制御回路20から出力され
るデータの例を示す。この例では、データ長Lが〔6〕
とされている。図22Aのクロックに基づき全体的な動
作が行われる。端子1からの入力データは、データ長が
〔6〕のシンクブロックAに続いて、データ長が〔4〕
に相当するデータギャップとなる。続けて、データ長が
(6)のシンクブロックCが入力される。このように、
入力データから同期パターンが検出され、カウンタ59
により、データ長Lからカウントダウンされる。カウン
ト値が
〔0〕になると、同期パルスが生成され、データ
が出力される。データ長が〔6〕のままで、データ長の
異なる(L>)データギャップが入力されても、次に正
常なシンクブロックCが入力されると、カウント値が
〔0〕になる前にデータ長Lに対応する値からカウント
ダウンが開始される。これにより、シンクブロックし
は、正常に出力される。
【0143】なお、上述では、データ長がLおよびKの
間隔での同期パターンの参照を行っているが、これはこ
の例に限定されない。すなわち、同様の処理で、L,
2,3,・・・,nL、K,2K,3K,・・・,mK
の間隔で、同期パターンの参照を行うことも、可能であ
る。
【0144】また、上述では、この記録媒体として磁気
テープを用いるようにしているが、これはこの例に限定
されない。この発明は、例えば、ハードディスクや光磁
気ディスクなどの、ディスク状記録媒体に適用すること
が可能である。また、記録媒体だけでなく、ネットワー
クなどの通信を介して伝送されたデータに対しても適用
可能である。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の長さのシンクブロックから構成されるディジ
タルデータ列から、各シンクブロックの位相を検出する
際に、検出するブロック長の切り替え信号などを外部か
ら入力する必要が無いので、再生装置のシステム構成を
簡単にすることができるという効果がある。
【0146】また、この一実施形態によれば、入力され
た異なるシンクブロック長の差分に基づき、データの出
力を制御しているため、シンクブロック長が切り替わる
点で、データが消失しないように処理することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の記録側の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の再生側の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】トラックフォーマットの一例を示す略線図であ
る。
【図4】トラックフォーマットの他の例を示す略線図で
ある。
【図5】シンクブロックの構成の複数の例を示す略線図
である。
【図6】シンクブロックに付加されるIDおよびDID
の内容を示す略線図である。
【図7】ビデオエンコーダの出力の方法と可変長符号化
を説明するための略線図である。
【図8】ビデオエンコーダの出力の順序の並び替えを説
明するための略線図である。
【図9】順序の並び替えられたデータをシンクブロック
にパッキングする処理を説明するための略線図である。
【図10】ビデオデータおよびオーディオデータに対す
るエラー訂正符号を説明するための略線図である。
【図11】この発明による同期検出回路の構成の一例を
示すブロック図である。
【図12】入力データのビットシフトを説明するための
略線図である。
【図13】入力データならびに同期パルスを説明するた
めの略線図である。
【図14】シフトレジスタを用いたシンク検出を説明す
るための略線図である。
【図15】比較(L)回路および比較(K)回路の構成
の一例を示すブロック図である。
【図16】シンク比較回路での同期パターン検出を説明
するための略線図である。
【図17】この発明によるイナーシャ回路の構成の一例
を示すブロック図である。
【図18】イナーシャ回路での動作タイミングの一例を
示すタイミングチャートである。
【図19】同期パターンの検出結果をイナーシャ回路に
伝達する方法を説明するための略線図である。
【図20】同期パターンの検出結果をイナーシャ回路に
伝達する方法を説明するための略線図である。
【図21】同期パターンの検出結果をイナーシャ回路に
伝達する方法を説明するための略線図である。
【図22】出力制御回路から出力されるデータの例を示
すタイミングチャートである。
【図23】トラック上の各セクタの配置の一例を概略的
に示す略線図である。
【図24】従来技術によるシンク検出回路の構成の一例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10・・・シフトレジスタL、11・・・シフトレジス
タK、12・・・比較(L)回路、13・・・比較
(K)回路、14・・・シンク比較回路、15・・・シ
ンク検出回路、16・・・位相制御回路、17・・・シ
ンクRAM、18・・・イナーシャ回路、19・・・デ
ィレイライン、20・・・出力制御回路、52・・・L
/Kカウンタ、59・・・カウンタ、100・・・記録
再生装置、114・・・AUX付加回路、116・・・
外符号エンコーダ、117・・・シャフリング、118
・・・ID付加回路、119・・・内符号エンコーダ、
120・・・同期付加回路、123・・・磁気テープ、
132・・・同期検出回路、133・・・内符号デコー
ダ、134・・・ID補間回路、151・・・デシャフ
リング回路、152・・・外符号デコーダ、153・・
・AUX分離回路、155・・・補間回路、156・・
・出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA21 FA22 GB01 GB05 GB10 GB15 GB18 GB21 GB37 HA01 HA04 JA01 JA07 JA21 JA24 KA01 KA09 LA06 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE03 DE32 GM26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期を検出するための同期パターンを有
    する互いに異なる少なくとも2つのデータ長のデータブ
    ロックの同期を検出する同期検出装置において、 入力データに対して同期パターンの検出を行う同期パタ
    ーン検出手段と、 上記入力データを所定単位長毎に順に格納すると共に、
    格納されているデータを上記所定単位長毎に古い順から
    出力する、第1のデータ長Lに対応する長さの第1のメ
    モリ手段と、 上記パターン検出手段の検出結果に基づき、上記第1の
    メモリ手段に入力されるデータと上記第1のメモリ手段
    から出力されるデータとが共に上記同期パターンと一致
    するかどうかを検出する第1の比較手段と、 上記第1のメモリ手段と同時に上記入力データが入力さ
    れ、上記入力データを上記所定長単位毎に順に格納する
    と共に、格納されているデータを上記所定単位長毎に古
    い順から出力する、上記第1のデータ長Lより短く、且
    つ、上記第1のデータ長Lと整数倍の関係に無い第2の
    データ長Kに対応する長さの第2のメモリ手段と、 上記パターン検出手段の検出結果に基づき、上記第2の
    メモリ手段に入力されるデータと上記第2のメモリ手段
    から出力されるデータとが共に上記同期パターンと一致
    するかどうかを検出する第2の比較手段とを有し、 上記第1の比較手段および上記第2の比較手段のうち何
    れか一方で上記同期パターンの上記一致が検出された
    ら、同期検出がなされたとすることを特徴とする同期検
    出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の同期検出装置におい
    て、 上記第1のデータ長Lと上記第2のデータ長Kとは、
    (L>K)且つ(2K>L)の関係であることを特徴と
    する同期検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の同期検出装置におい
    て、 上記入力データを遅延させる遅延手段と、 上記同期検出がなされたら、同期が検出されたデータ長
    に対応した間隔で同期信号を出力する同期信号生成手段
    と、 上記同期信号生成手段によって生成された上記同期信号
    に同期させて上記遅延手段からデータを出力する出力制
    御手段とをさらに有し、 上記同期信号生成手段は、上記第2の比較手段で上記同
    期パターンの上記一致が検出された場合には、上記第1
    のデータ長と上記第2のデータ長との差分に対応する時
    間だけ遅延されて上記同期信号を出力するようにしたこ
    とを特徴とする同期検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の同期検出装置におい
    て、 上記第1および第2のデータ長からなるデータブロック
    のそれぞれに対して格納された、上記第1および第2の
    データ長に対応した識別情報と、上記同期検出の結果と
    を比較するようにしたことを特徴とする同期検出装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に記録された、同期を検出する
    ための同期パターンを有する互いに異なる少なくとも2
    つのデータ長のデータブロックを再生する再生装置にお
    いて、 記録媒体から再生された再生データに対して同期パター
    ンの検出を行う同期パターン検出手段と、 上記再生データを所定単位長毎に順に格納すると共に、
    格納されているデータを上記所定単位長毎に古い順から
    出力する、第1のデータ長Lに対応する長さの第1のメ
    モリ手段と、 上記パターン検出手段の検出結果に基づき、上記第1の
    メモリ手段に入力されるデータと上記第1のメモリ手段
    から出力されるデータとが共に上記同期パターンと一致
    するかどうかを検出する第1の比較手段と、 上記第1のメモリ手段と同時に上記再生データが入力さ
    れ、上記再生データを上記所定長単位毎に順に格納する
    と共に、格納されているデータを上記所定単位長毎に古
    い順から出力する、上記第1のデータ長Lより短く、且
    つ、上記第1のデータ長Lと整数倍の関係に無い第2の
    データ長Kに対応する長さの第2のメモリ手段と、 上記パターン検出手段の検出結果に基づき、上記第2の
    メモリ手段に入力されるデータと上記第2のメモリ手段
    から出力されるデータとが共に上記同期パターンと一致
    するかどうかを検出する第2の比較手段と、 上記第1の比較手段および上記第2の比較手段のうち何
    れか一方で上記同期パターンの上記一致が検出された
    ら、同期検出がなされたとし、上記再生データを、上記
    第1の比較手段および上記第2の比較手段のうち上記同
    期パターンの上記一致が検出された方に対応するデータ
    長からなるデータブロック単位で出力する出力手段とを
    有することを特徴とする再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の再生装置において、 上記第1のデータ長Lと上記第2のデータ長Kとは、
    (L>K)且つ(2K>L)の関係であることを特徴と
    する再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の再生装置において、 上記再生データを遅延させる遅延手段と、 上記同期検出がなされたら、同期が検出されたデータ長
    に対応した間隔で同期信号を出力する同期信号生成手段
    と、 上記同期信号生成手段によって生成された上記同期信号
    に同期させて上記遅延手段からデータを出力する出力制
    御手段とをさらに有し、 上記同期信号生成手段は、上記第2の比較手段で上記同
    期パターンの上記一致が検出された場合には、上記第1
    のデータ長と上記第2のデータ長との差分に対応する時
    間だけ遅延されて上記同期信号を出力するようにしたこ
    とを特徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の再生装置において、 上記出力手段から出力される、上記第1および第2のデ
    ータ長からなる上記データブロックのそれぞれに対して
    格納された、上記第1および第2のデータ長に対応した
    識別情報と、上記同期検出の結果とを比較するようにし
    たことを特徴とする再生装置。
  9. 【請求項9】 同期を検出するための同期パターンを有
    する互いに異なる少なくとも2つのデータ長のデータブ
    ロックの同期を検出する同期検出方法において、 第1のデータ長Lに対応する長さの第1のメモリに対し
    て、入力データを所定単位長毎に順に格納すると共に、
    該第1のメモリから格納されているデータを上記所定単
    位長毎に古い順から出力するステップと、 上記第1のデータ長Lより短く、且つ、上記第1のデー
    タ長Lと整数倍の関係に無い第2のデータ長Kに対応す
    る長さの第2のメモリに対して、上記第1のメモリと同
    時に上記入力データが入力され、上記入力データを上記
    所定長単位毎に順に格納すると共に、該第2のメモリに
    格納されているデータを上記所定単位長毎に古い順から
    出力するステップと、 上記入力データに対して同期パターンの検出を行う同期
    パターン検出のステップと、 上記パターン検出のステップによる検出結果に基づき、
    上記第1のメモリに入力されるデータと上記第1のメモ
    リから出力されるデータとが共に上記同期パターンと一
    致するかどうかを検出する第1の比較のステップと、 上記パターン検出のステップの検出結果に基づき、上記
    第2のメモリに入力されるデータと上記第2のメモリか
    ら出力されるデータとが共に上記同期パターンと一致す
    るかどうかを検出する第2の比較のステップとを有し、 上記第1の比較のステップおよび上記第2の比較のステ
    ップのうち何れか一方で上記同期パターンの上記一致が
    検出されたら、同期検出がなされたとすることを特徴と
    する同期検出方法。
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