JP2000293435A - データ再生装置および方法 - Google Patents

データ再生装置および方法

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JP2000293435A
JP2000293435A JP11094896A JP9489699A JP2000293435A JP 2000293435 A JP2000293435 A JP 2000293435A JP 11094896 A JP11094896 A JP 11094896A JP 9489699 A JP9489699 A JP 9489699A JP 2000293435 A JP2000293435 A JP 2000293435A
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JP11094896A
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Atsushi Okubo
厚志 大久保
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリの共通のバンクに対して同時に読み出
し及び書き込みを行う場合に、小規模な構成で、アクセ
スを効率的に行い同一アドレスに同時に行われる読み出
し及び書き込みを避ける。 【解決手段】 シャトル再生時には、シンクブロックが
不規則な順番でSDRAMに書き込まれる。次のシンク
ブロックの読み出しとシンクブロックの書き込みとでア
クセス衝突があれば、通常モードから回避モードへ移行
し、読み出しアドレスをレジスタに記憶すると共にその
アドレスを読み飛ばし、その次のアドレスから読み出し
を行う。アクセス衝突アドレスへの書き込みが終了した
ら、読み飛ばされたアドレスをレジスタから読み出すと
共に、現在の読み出しアドレスを他のレジスタに記憶す
る。読み飛ばされたアドレスのシンクブロックを読み出
した後、読み出しアドレスを他のレジスタに記憶された
アドレスにして、通常モードが復帰される。高々レジス
タ2個の構成で、アクセス衝突が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データの読み出
しと書き込みとを異なる速度で一つのメモリに対して同
時に行う際に、読み出しと書き込みとで同一のメモリ領
域をアクセスしないようにされたデータ再生装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録媒体として磁気テープが用い
られ、ディジタルビデオ信号およびディジタルオーディ
オ信号の記録再生を行うようにした、ディジタルビデオ
テープレコーダが普及しつつある。
【0003】このような装置では、ディジタルビデオデ
ータおよびディジタルオーディオデータを所定長のパケ
ット単位に格納し、パケットのそれぞれに、同期検出用
の同期パターン、パケットのそれぞれを識別するための
ID番号、データの内容を表すID情報およびエラー訂
正用のパリティを付加してシンクブロックを構成する。
同一セクタ内の各シンクブロックの長さは同じにされる
と共に、ID番号が連続、且つID情報は、同じ値とさ
れる。また、エラー訂正符号化は、例えば外符号と内符
号とで二重に符号化を行う、積符号によってなされる。
【0004】シンクブロックは、データの種類に応じて
グループ化してセクタとし、セクタ単位でシリアルデー
タとして磁気テープに記録される。記録は、回転ヘッド
によって磁気テープ上に斜めにトラックを形成する、ヘ
リカルスキャン方式で行われる。
【0005】再生時には、回転ヘッドによって磁気テー
プ上のトラックがトレースされ、再生信号が得られる。
再生信号から、シンク検出回路によって、再生クロック
に同期した再生ビット列から同期パターンを検出し、シ
ンクブロックの位相を合わせ、シンクブロックの切り出
しを行う。
【0006】切り出されたシンクブロックに対して、記
録時に付加された内符号パリティにより内符号訂正がな
される。エラーがエラー訂正符号のも持つエラー訂正能
力を上回って存在するときには、そのデータに対しては
エラー訂正がなされず、エラーフラグが立てられる。内
符号訂正処理されたデータは、次に、ID番号およびI
D情報に基づき外符号方向にメモリを用いて並べ替えら
れて、外符号訂正がなされる。
【0007】このように、ディジタルビデオテープレコ
ーダでは、エラー訂正を行うエラー訂正回路において、
メモリを介してシンクブロックの受け渡しを行う。とこ
ろで、一般的に、シンクブロックのデータ長は、メモリ
に対して1回のアクセスで読み出しおよび書き込みが可
能なデータ長より大きいため、1シンクブロックのメモ
リに対する書き込みおよびメモリからの読み出しには、
複数回のアクセスを伴う。
【0008】ここで、メモリに対して複数のポートから
書き込みおよび読み出しをそれぞれ行う場合について考
える。このとき、メモリから読み出しているシンクブロ
ックと同一アドレスに、シンクブロックの書き込みを行
った場合、読み出しの途中でシンクブロックの内容が書
き替えられてしまう可能性がある。このような事態を避
けるために、一般的には、メモリ内を、例えば1フレー
ムまたは1フィールドのシンクブロックから構成される
バンク単位に分割する。バンクは、互いに独立してアク
セスを行うことが可能とされている。
【0009】図17は、バンクを用いたメモリアクセス
の一例を概略的に示す。メモリ200がバンクAおよび
バンクBの2バンクに分割されている。それぞれのバン
クには、例えば1フレームのビデオデータが書き込まれ
る。図17Aに一例が示されるように、通常速度での再
生、すなわち、テープの走行速度を記録時と同一の速度
にして再生する場合には、読み出しと書き込みとが異な
るバンクで行われる。例えば、バンクBからシンクブロ
ックの読み出しを行っている間には、バンクAに対して
書き込みを行う。バンクAへの書き込みが終わると、書
き込みのバンクがバンクBに切り替えられ、読み出しの
バンクがバンクAに切り替えられる。こうして2つのバ
ンクA、Bを交互に切り替えて、ビデオデータの入出力
を連続的に行う。さらに多くのバンクを順に切り替える
ようにしてもよい。
【0010】一方、ディジタルビデオテープレコーダで
は、テープの走行速度を記録時よりも高速にして再生す
るシャトル再生を行うことができるものが多い。シャト
ル再生では、過去のフレームのシンクブロックを混在さ
せた映像を表示させる必要がある。そのため、シンクブ
ロックの読み出しと書き込みとを、図17Bに一例が示
されるように、共通のバンクに対して行うことが多い。
バンクAに対してシンクブロックが書き込まれると共
に、バンクAからシンクブロックが読み出される。した
がって、シャトル再生時には、同一のアドレスに対して
読み出しおよび書き込みのアクセスが行われる可能性が
ある。同一のアドレスに対する読み出しおよび書き込み
のアクセスを回避するために、アクセス制御が必要とな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来から、同一のアド
レスに対する読み出しおよび書き込みのアクセス回避の
ためのアクセス制御方法として、以下に記す2つの方法
が提案されている。第1の方法は、同一アドレスに対し
て読み出しおよび書き込みのアクセスが発生する場合
に、書き込みのアクセスを停止する方法である。この方
法は、簡単な処理で実現することができるが、書き込み
側のシンクブロックデータを捨ててしまうことになるた
め、メモリ内でのシンクブロックの更新率が低下すると
いう問題点があった。
【0012】第2の方法は、同一アドレスに対してシン
クブロックの読み出しおよび書き込みのアクセスが行わ
れていることを検出し、書き込むシンクブロックを先ず
バッファメモリに一旦溜める。そして、読み出し中のシ
ンクブロックを書き替える可能性の無いタイミングで、
バッファメモリに溜め込んだシンクブロックをバンク内
の所定のアドレスに書き込む方法である。
【0013】この方法を用いれば、シンクブロックの書
き込みおよび読み出し双方の処理を停止すること無く、
共通のバンクでシンクブロックの読み出しおよび書き込
みを行うことが可能になる。しかしながら、この第2の
方法では、バッファメモリの容量を見積もる際に、最悪
の状況を想定する必要があるため、バッファメモリの容
量を比較的大きく確保しなければいけないという問題点
があった。
【0014】また、この第2の方法では、一度バッファ
メモリに書き込んだシンクブロックデータを、さらにバ
ンクに書き込む必要があり、無駄な処理を行わなければ
いけないという問題点があった。
【0015】したがって、この発明の目的は、メモリの
共通のバンクに対して同時に読み出しおよび書き込みを
行う場合に、小規模な構成で、アクセスを効率的に行っ
て同一アドレスに対して同時に行われる読み出しおよび
書き込みを避けるようなデータ記録装置および方法を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、複数回アクセスすることにより読
み出しおよび/または書き込みが完了する大きさのデー
タ単位を、複数のモジュールが同時にアクセスする可能
性があるメモリシステム構成を備えるデータ再生装置に
おいて、複数のモジュールから同時にアクセスすること
が可能で、複数回アクセスすることにより読み出しおよ
び/または書き込みが完了する大きさのデータ単位でデ
ータを記憶するメモリと、メモリに次にアクセスする読
み出しアドレスを生成するアドレス生成手段と、アドレ
ス生成手段により生成された読み出しアドレスと他のモ
ジュールからメモリにアクセスされている書き込みアド
レスとの一致の検出、あるいは、アドレス生成手段によ
り生成された読み出しアドレスと一致している、他のモ
ジュールからメモリにアクセスされている書き込みアド
レスの変化の検出を行うアドレス比較手段と、アドレス
比較手段により、他のモジュールからメモリにアクセス
されている書き込みアドレスと一致したと検出された読
み出しアドレスを一時的に保存するアドレス保存手段
と、アドレス比較手段によるアドレス比較結果に応じ
て、アドレス生成手段によって生成されるアドレスと、
アドレス保存手段によって保存されているアドレスとを
切り替えて出力するアドレス選択手段とを有し、書き込
みアドレスと読み出しアドレスとの衝突状態を監視し、
書き込みアドレスと読み出しアドレスとが衝突している
間、読み出しアドレスの順序を入れ替えることを特徴と
するデータ再生装置である。
【0017】また、この発明は、複数回アクセスするこ
とにより読み出しおよび/または書き込みが完了する大
きさのデータ単位を、複数のモジュールが同時にアクセ
スする可能性があるメモリシステム構成を備えるデータ
再生方法において、複数のモジュールから同時にアクセ
スすることが可能で、複数回アクセスすることにより読
み出しおよび/または書き込みが完了する大きさのデー
タ単位でメモリにデータを記憶するメモリに、次にアク
セスする読み出しアドレスを生成するアドレス生成のス
テップと、アドレス生成のステップにより生成された読
み出しアドレスと他のモジュールからメモリにアクセス
されている書き込みアドレスとの一致の検出、あるい
は、アドレス生成のステップにより生成された読み出し
アドレスと一致している、他のモジュールからメモリに
アクセスされている書き込みアドレスの変化の検出を行
うアドレス比較のステップと、アドレス比較のステップ
により、他のモジュールからメモリにアクセスされてい
る書き込みアドレスと一致したと検出された読み出しア
ドレスを一時的に保存するアドレス保存のステップと、
アドレス比較のステップによるアドレス比較結果に応じ
て、アドレス生成のステップによって生成されるアドレ
スと、アドレス保存のステップによって保存されている
アドレスとを切り替えて出力するアドレス選択のステッ
プとを有し、書き込みアドレスと読み出しアドレスとの
衝突状態を監視し、書き込みアドレスと読み出しアドレ
スとが衝突している間、読み出しアドレスの順序を入れ
替えることを特徴とするデータ再生方法である。
【0018】上述したように、この発明は、複数のモジ
ュールから同時にアクセスすることが可能で、複数回ア
クセスすることにより読み出しおよび/または書き込み
が完了する大きさのデータ単位でデータを記憶するメモ
リを備え、アドレス生成手段により生成されたメモリに
次にアクセスする読み出しアドレスと、他のモジュール
からメモリにアクセスされている書き込みアドレスとの
一致の検出、あるいは、アドレス生成手段により生成さ
れた読み出しアドレスと一致している、他のモジュール
からメモリにアクセスされている書き込みアドレスの変
化の検出をアドレス比較手段によって行い、アドレス比
較手段により、他のモジュールからメモリにアクセスさ
れている書き込みアドレスと一致したと検出された読み
出しアドレスがアドレス保存手段に一時的に保存され、
アドレス選択手段によって、アドレス比較手段によるア
ドレス比較結果に応じて、アドレス生成手段によって生
成されるアドレスと、アドレス保存手段によって保存さ
れているアドレスとを切り替えて出力され、書き込みア
ドレスと読み出しアドレスとの衝突状態を監視し、書き
込みアドレスと読み出しアドレスとが衝突している間、
読み出しアドレスの順序を入れ替えるようにしているた
め、メモリに対する同一のデータ単位の複数同時アクセ
スを、書き込みおよび読み出しの各々のアクセスを止め
ること無く防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。この発明では、メモリにおけるデータ
の書き込みおよび読み出しのアドレスが一致し、アクセ
ス衝突が起こる場合に、書き込みおよび読み出しとで一
致したアドレス情報を保存すると共に、読み出しアドレ
スの順序を入れ替えてアクセス衝突を回避する。すなわ
ち、メモリにおいてアクセス衝突が起こる場合に、アク
セス衝突が起きるとされたアドレスのアドレス情報を保
存すると共に、読み出しアドレスをインクリメントし
て、アクセス衝突が起きるアドレスを読み飛ばす。そし
て、アクセス衝突が起きるアドレスへの書き込みが完了
したら、保存されたアドレス情報を読み出し、読み出さ
れたアドレス情報のアドレスからの読み出しを行う。
【0020】アドレス情報を保存するだけなので、大き
な容量のメモリを必要としない。また、データの書き込
みは通常通り継続されるため、データの更新率の低下が
起きない。
【0021】先ず、理解を容易とするために、この実施
の一形態に適用できる記録再生装置について説明する。
この記録再生装置は、放送局の環境で使用して好適なも
ので、互いに異なる複数のフォーマットのビデオ信号の
記録・再生を可能とするものである。例えば、NTSC
方式に基づいたインターレス走査で有効ライン数が48
0本の信号(480i信号)およびPAL方式に基づい
たインターレス走査で有効ライン数が576本の信号
(576i信号)の両者を殆どハードウエアを変更せず
に記録・再生することが可能とされる。さらに、インタ
ーレス走査でライン数が1080本の信号(1080i
信号)、プログレッシブ走査(ノンインターレス)でラ
イン数がそれぞれ480本、720本、1080本の信
号(480p信号、720p信号、1080p信号)な
どの記録・再生も行うようにできる。
【0022】また、この記録再生装置では、ビデオ信号
信号はMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式
に基づき圧縮符号化され、オーディオ信号は非圧縮で扱
われる。周知のように、MPEG2は、動き補償予測符
号化と、DCT(Discrete Cosine Transform) による圧
縮符号化とを組み合わせたものである。MPEG2のデ
ータ構造は、階層構造をなしており、下位から、ブロッ
ク層、マクロブロック層、スライス層、ピクチャ層、G
OP層およびシーケンス層となっている。
【0023】ブロック層は、DCTを行う単位であるD
CTブロックからなる。マクロブロック層は、複数のD
CTブロックで構成される。スライス層は、ヘッダ部
と、行間をまたがらない任意個のマクロブロックより構
成される。ピクチャ層は、ヘッダ部と、複数のスライス
とから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。G
OP(Group Of Picture)層は、ヘッダ部と、フレーム内
符号化に基づくピクチャであるIピクチャと、予測符号
化に基づくピクチャであるPおよびBピクチャとから構
成される。
【0024】MPEGのフォーマットにおいては、スラ
イスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列と
は、可変長符号を復号化しなければデータの境界を検出
できない系列である。
【0025】また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層、スライス層およびマクロブロック層の先頭には、そ
れぞれ、バイト単位に整列された所定のビットパターン
を有する識別コード(スタートコードと称される)が配
される。なお、上述した各層のヘッダ部は、ヘッダ、拡
張データまたはユーザデータをまとめて記述したもので
ある。シーケンス層のヘッダには、画像(ピクチャ)の
サイズ(縦横の画素数)等が記述される。GOP層のヘ
ッダには、タイムコードおよびGOPを構成するピクチ
ャ数等が記述される。
【0026】スライス層に含まれるマクロブロックは、
複数のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの
符号化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数
の連続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を
1つの単位として可変長符号化したものである。マクロ
ブロックならびにマクロブロック内のDCTブロックに
は、バイト単位に整列した識別コードは付加されない。
すなわち、これらは、1つの可変長符号系列ではない。
【0027】マクロブロックは、画面(ピクチャ)を1
6画素×16ラインの格子状に分割したものである。ス
ライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結
してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマ
クロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロック
とは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオ
ーバーラップを形成することは、許されていない。ま
た、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブ
ロック数は、一意に決まる。
【0028】一方、復号および符号化による信号の劣化
を避けるためには、符号化データ上で編集することが望
ましい。このとき、PピクチャおよびBピクチャは、そ
の復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後のピクチ
ャを必要とする。そのため、編集単位を1フレーム単位
とすることができない。この点を考慮して、この記録再
生装置では、1つのGOPが1枚のIピクチャからなる
ようにしている。
【0029】また、例えば1フレーム分の記録データが
記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2
では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間
に発生するデータを所定の記録領域に記録できるよう
に、1フレーム分の発生データ量が制御される。さら
に、この記録再生装置では、磁気テープへの記録に適す
るように、1スライスを1マクロブロックから構成する
と共に、1マクロブロックを、所定長の固定枠に当ては
める。
【0030】図1は、この記録再生装置の記録側の構成
の一例を示す。記録時には、所定のインターフェース例
えばSDI(Serial Data Interface) の受信部を介して
ディジタルビデオ信号が端子101から入力される。S
DIは、(4:2:2)コンポーネントビデオ信号とデ
ィジタルオーディオ信号と付加的データとを伝送するた
めに、SMPTEによって規定されたインターフェイス
である。入力ビデオ信号は、ビデオエンコーダ102に
おいてDCT(Discrete Cosine Transform) の処理を受
け、係数データに変換され、係数データが可変長符号化
される。ビデオエンコーダ102からの可変長符号化
(VLC)データは、MPEG2に準拠したエレメンタ
リストリームである。この出力は、セレクタ103の一
方の入力端に供給される。
【0031】一方、入力端子104を通じて、ANSI
/SMPTE 305Mによって規定されたインターフ
ェイスである、SDTI(Serial Data Transport Inter
face) のフォーマットのデータが入力される。この信号
は、SDTI受信部105で同期検出される。そして、
バッファに一旦溜め込まれ、エレメンタリストリームが
抜き出される。抜き出されたエレメンタリストリーム
は、セレクタ103の他方の入力端に供給される。
【0032】セレクタ103で選択され出力されたエレ
メンタリストリームは、ストリームコンバータ106に
供給される。ストリームコンバータ106では、MPE
G2の規定に基づきDCTブロック毎に並べられていた
DCT係数を、1マクロブロックを構成する複数のDC
Tブロックを通して、周波数成分毎にまとめ、まとめた
周波数成分を並べ替える。並べ替えられた変換エレメン
タリストリームは、パッキングおよびシャフリング部1
07に供給される。
【0033】エレメンタリストリームのビデオデータ
は、可変長符号化されているため、各マクロブロックの
データの長さが不揃いである。パッキングおよびシャフ
リング部107では、マクロブロックが固定枠に詰め込
まれる。このとき、固定枠からはみ出た部分は、固定枠
のサイズに対して余った部分に順に詰め込まれる。ま
た、タイムコード等のシステムデータが入力端子108
からパッキングおよびシャフリング部107に供給さ
れ、ピクチャデータと同様にシステムデータが記録処理
を受ける。また、走査順に発生する1フレームのマクロ
ブロックを並び替え、テープ上のマクロブロックの記録
位置を分散させるシャフリングが行われる。シャフリン
グによって、変速再生時に断片的にデータが再生される
時でも、画像の更新率を向上させることができる。
【0034】パッキングおよびシャフリング部107か
らのビデオデータおよびシステムデータ(以下、特に必
要な場合を除き、システムデータを含む場合も単にビデ
オデータと言う。)が外符号エンコーダ109に供給さ
れる。ビデオデータおよびオーディオデータに対するエ
ラー訂正符号としては、積符号が使用される。積符号
は、ビデオデータまたはオーディオデータの2次元配列
の縦方向に外符号の符号化を行い、その横方向に内符号
の符号化を行い、データシンボルを2重に符号化するも
のである。外符号および内符号としては、リードソロモ
ンコード(Reed-Solomon code) を使用できる。
【0035】外符号エンコーダ109の出力がシャフリ
ング部110に供給され、複数のECC(Error Correct
ig Code)ブロックにわたってシンクブロック単位で順番
を入れ替える、シャフリングがなされる。シンクブロッ
ク単位のシャフリングによって特定のECCブロックに
エラーが集中することが防止される。シャフリング部1
10でなされるシャフリングをインターリーブと称する
こともある。シャフリング部110の出力が混合部11
1に供給され、オーディオデータと混合される。なお、
混合部111は、後述のように、メインメモリにより構
成される。
【0036】112で示す入力端子からオーディオデー
タが供給される。この記録再生装置では、非圧縮のディ
ジタルオーディオ信号が扱われる。ディジタルオーディ
オ信号は、入力側のSDI受信部(図示しない)または
SDTI受信部105で分離されたもの、またはオーデ
ィオインターフェースを介して入力されたものである。
入力ディジタルオーディオ信号が遅延部113を介して
AUX付加部114に供給される。遅延部113は、オ
ーディオ信号とビデオ信号と時間合わせ用のものであ
る。入力端子115から供給されるオーディオAUX
は、補助的データであり、オーディオデータのサンプリ
ング周波数等のオーディオデータに関連する情報を有す
るデータである。オーディオAUXは、AUX付加部1
14にてオーディオデータに付加され、オーディオデー
タと同等に扱われる。
【0037】AUX付加部114からのオーディオデー
タおよびAUX(以下、特に必要な場合を除き、AUX
を含む場合も単にオーディオデータと言う。)が外符号
エンコーダ116に供給される。外符号エンコーダ11
6は、オーディオデータに対して外符号の符号化を行
う。外符号エンコーダ116の出力がシャフリング部1
17に供給され、シャフリング処理を受ける。オーディ
オシャフリングとして、シンクブロック単位のシャフリ
ングと、チャンネル単位のシャフリングとがなされる。
【0038】シャフリング部117の出力が混合部11
1に供給され、ビデオデータとオーディオデータが1チ
ャンネルのデータとされる。混合部111の出力がID
付加部118が供給され、ID付加部118にて、シン
クブロック番号を示す情報等を有するIDが付加され
る。ID付加部118の出力が内符号エンコーダ119
に供給され、内符号の符号化がなされる。さらに、内符
号エンコーダ119の出力が同期付加部120に供給さ
れ、シンクブロック毎の同期信号が付加される。同期信
号が付加されることによってシンクブロックが連続する
記録データが構成される。この記録データが記録アンプ
121を介して回転ヘッド122に供給され、磁気テー
プ123上に記録される。回転ヘッド122は、実際に
は、隣接するトラックを形成するヘッドのアジマスが互
いに異なる複数の磁気ヘッドが回転ドラムに取り付けら
れたものである。
【0039】記録データに対して必要に応じてスクラン
ブル処理を行っても良い。また、記録時にディジタル変
調を行っても良く、さらに、パーシャル・レスポンスク
ラス4とビタビ符号を使用しても良い。
【0040】図2は、この発明の記録再生装置の再生側
の構成の一例を示す。磁気テープ123から回転ヘッド
122で再生された再生信号が再生アンプ131を介し
て同期検出部132に供給される。再生信号に対して、
等化や波形整形などがなされる。また、ディジタル変調
の復調、ビタビ復号等が必要に応じてなされる。同期検
出部132は、シンクブロックの先頭に付加されている
同期信号を検出する。同期検出によって、シンクブロッ
クが切り出される。
【0041】同期検出ブロック132の出力が内符号エ
ンコーダ133に供給され、内符号のエラー訂正がなさ
れる。内符号エンコーダ133の出力がID補間部13
4に供給され、内符号によりエラーとされたシンクブロ
ックのID例えばシンクブロック番号が補間される。I
D補間部134の出力が分離部135に供給され、ビデ
オデータとオーディオデータとが分離される。上述した
ように、ビデオデータは、MPEGのイントラ符号化で
発生したDCT係数データおよびシステムデータを意味
し、オーディオデータは、PCM(Pulse Code Modulati
on) データおよびAUXを意味する。
【0042】分離部135からのビデオデータがデシャ
フリング部136において、シャフリングと逆の処理が
なされる。デシャフリング部136は、記録側のシャフ
リング部110でなされたシンクブロック単位のシャフ
リングを元に戻す処理を行う。デシャフリング部136
の出力が外符号デコーダ137に供給され、外符号によ
るエラー訂正がなされる。訂正できないエラーが発生し
た場合には、エラーの有無を示すエラーフラグがエラー
有りを示すものとされる。
【0043】外符号デコーダ137の出力がデシャフリ
ングおよびデパッキング部138に供給される。デシャ
フリングおよびデパッキング部138は、記録側のパッ
キングおよびシャフリング部107でなされたマクロブ
ロック単位のシャフリングを元に戻す処理を行う。ま
た、デシャフリングおよびデパッキング部138では、
記録時に施されたパッキングを分解する。すなわち、マ
クロブロック単位にデータの長さを戻して、元の可変長
符号を復元する。さらに、デシャフリングおよびデパッ
キング部138において、システムデータが分離され、
出力端子139に取り出される。
【0044】デシャフリングおよびデパッキング部13
8の出力が補間部140に供給され、エラーフラグが立
っている(すなわち、エラーのある)データが修整され
る。すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中
にエラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周
波数成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えば
エラー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置
き替え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとす
る。同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応
する長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係
数は、ゼロデータに置き替えられる。さらに、補間部1
40では、ビデオデータの先頭に付加されているヘッダ
がエラーの場合に、ヘッダ(シーケンスヘッダ、GOP
ヘッダ、ピクチャヘッダ、ユーザデータ等)を回復する
処理もなされる。
【0045】DCTブロックに跨がって、DCT係数が
DC成分および低域成分から高域成分へと並べられてい
るため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無
視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックの
それぞれに対して、満遍なくDCならびに低域成分から
のDCT係数を行き渡らせることができる。
【0046】補間部140の出力がストリームコンバー
タ141に供給される。ストリームコンバータ141で
は、記録側のストリームコンバータ106と逆の処理が
なされる。すなわち、DCTブロックに跨がって周波数
成分毎に並べられていたDCT係数を、DCTブロック
毎に並び替える。これにより、再生信号がMPEG2に
準拠したエレメンタリストリームに変換される。
【0047】また、ストリームコンバータ141の入出
力は、記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じ
て、十分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マ
クロブロックの長さを制限しない場合には、画素レート
の3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0048】ストリームコンバータ141の出力がビデ
オデコーダ142に供給される。ビデオデコーダ142
は、エレメンタリストリームを復号し、ビデオデータを
出力する。すなわち、ビデオデコーダ142は、逆量子
化処理と、逆DCT処理とがなされる。復号ビデオデー
タが出力端子143に取り出される。外部とのインター
フェースには、例えばSDIが使用される。また、スト
リームコンバータ141からのエレメンタリストリーム
がSDTI送信部144に供給される。SDTI送信部
144には、経路の図示を省略しているが、システムデ
ータ、再生オーディオデータ、AUXも供給され、SD
TIフォーマットのデータ構造を有するストリームへ変
換される。SDTI送信部144からのストリームが出
力端子145を通じて外部に出力される。
【0049】分離部135で分離されたオーディオデー
タがデシャフリング部151に供給される。デシャフリ
ング部151は、記録側のシャフリング部117でなさ
れたシャフリングと逆の処理を行う。デシャフリング部
117の出力が外符号デコーダ152に供給され、外符
号によるエラー訂正がなされる。外符号デコーダ152
からは、エラー訂正されたオーディオデータが出力され
る。訂正できないエラーがあるデータに関しては、エラ
ーフラグがセットされる。
【0050】外符号デコーダ152の出力がAUX分離
部153に供給され、オーディオAUXが分離される。
分離されたオーディオAUXが出力端子154に取り出
される。また、オーディオデータが補間部155に供給
される。補間部155では、エラーの有るサンプルが補
間される。補間方法としては、時間的に前後の正しいデ
ータの平均値で補間する平均値補間、前の正しいサンプ
ルの値をホールドする前値ホールド等を使用できる。補
間部155の出力が出力部156に供給される。出力部
156は、エラーであり、補間できないオーディオ信号
の出力を禁止するミュート処理、並びにビデオ信号との
時間合わせのための遅延量調整処理がなされる。出力部
156から出力端子157に再生オーディオ信号が取り
出される。
【0051】なお、図1および図2では省略されている
が、入力データと同期したタイミング信号を発生するタ
イミング発生部、記録再生装置の全体の動作を制御する
システムコントローラ(マイクロコンピュータ)等が備
えられている。
【0052】この記録再生装置では、磁気テープへの信
号の記録は、回転する回転ヘッド上に設けられた磁気ヘ
ッドにより、斜めのトラックを形成する、ヘリカルスキ
ャン方式によって行われる。磁気ヘッドは、回転ドラム
上の、互いに対向する位置に、それぞれ複数個が設けら
れる。すなわち、磁気テープが回転ヘッドに180°程
度の巻き付け角で以て巻き付けられている場合、回転ヘ
ッドの180°の回転により、同時に複数本のトラック
を形成することができる。また、磁気ヘッドは、互いに
アジマスの異なる2個で一組とされる。複数個の磁気ヘ
ッドは、隣接するトラックのアジマスが互いに異なるよ
うに配置される。
【0053】図3は、上述した回転ヘッドにより磁気テ
ープ上に形成されるトラックフォーマットの一例を示
す。これは、1フレーム当たりのビデオおよびオーディ
オデータが8トラックで記録される例である。例えばフ
レーム周波数が29.97Hz、レートが50Mbp
s、有効ライン数が480本で有効水平画素数が720
画素のインターレス信号(480i信号)およびオーデ
ィオ信号が記録される。また、フレーム周波数が25H
z、レートが50Mbps、有効ライン数が576本で
有効水平画素数が720画素のインターレス信号(57
6i信号)およびオーディオ信号も、図3と同一のテー
プフォーマットによって記録できる。
【0054】互いに異なるアジマスの2トラックによっ
て1セグメントが構成される。すなわち、8トラック
は、4セグメントからなる。セグメントを構成する1組
のトラックに対して、アジマスと対応するトラック番号
〔0〕とトラック番号〔1〕が付される。図3に示され
る例では、前半の8トラックと、後半の8トラックとの
間で、トラック番号が入れ替えられると共に、フレーム
毎に互いに異なるトラックシーケンスが付される。これ
により、アジマスが異なる1組の磁気ヘッドのうち一方
が、例えば目詰まりなどにより読み取り不能状態に陥っ
ても、前フレームのデータを利用してエラーの影響を小
とできる。
【0055】トラックのそれぞれにおいて、両端側にビ
デオデータが記録されるビデオセクタが配され、ビデオ
セクタに挟まれて、オーディオデータが記録されるオー
ディオセクタが配される。なお、この図3および後述す
る図4は、テープ上のオーディオセクタの配置を示すも
のである。
【0056】図3のトラックフォーマットでは、8チャ
ンネルのオーディオデータを扱うことができるようにさ
れている。A1〜A8は、それぞれオーディオデータの
1〜8chのセクタを示す。オーディオデータは、セグ
メント単位で配列を変えられて記録される。オーディオ
データは、1フィールド期間で発生するオーディオサン
プル(例えばフィールド周波数が29.97Hzで、サン
プリング周波数が48kHzの場合には、800サンプル
または801サンプル)が偶数番目のサンプルと奇数番
目のサンプルとにわけられ、各サンプル群とAUXによ
って積符号の1ECCブロックが構成される。
【0057】図3では、1フィールド分のデータが4ト
ラックに記録されるので、オーディオデータの1チャン
ネル当たりの2個のECCブロックが4トラックに記録
される。2個のECCブロックのデータ(外符号パリテ
ィを含む)が4個のセクタに分割され、図3に示すよう
に、4トラックに分散されて記録される。2個のECC
ブロックに含まれる複数のシンクブロックがシャフリン
グされる。例えばA1の参照番号が付された4セクタに
よって、チャンネル1の2ECCブロックが構成され
る。
【0058】また、ビデオデータは、この例では、1ト
ラックに対して4ECCブロック分のデータがシャフリ
ング(インターリーブ)され、Upper Sideお
よびLower Sideで各セクタに分割され記録さ
れる。Lower Sideのビデオセクタには、所定
位置にシステム領域が設けられる。
【0059】なお、図3において、SAT1(Tr)お
よびSAT2(Tm)は、サーボロック用の信号が記録
されるエリアである。また、各記録エリアの間には、所
定の大きさのギャップ(Vg1,Sg1,Ag,Sg
2,Sg3およびVg2)が設けられる。
【0060】図3は、1フレーム当たりのデータを8ト
ラックで記録する例であるが、記録再生するデータのフ
ォーマットによっては、1フレーム当たりのデータを4
トラック、6トラックなどでの記録することができる。
図4Aは、1フレームが6トラックのフォーマットであ
る。この例では、トラックシーケンスが
〔0〕のみとさ
れる。
【0061】図4Bに示すように、テープ上に記録され
るデータは、シンクブロックと称される等間隔に区切ら
れた複数のブロックからなる。図4Cは、シンクブロッ
クの構成を概略的に示す。詳細は後述するが、シンクブ
ロックは、同期検出するためのSYNCパターン、シン
クブロックのそれぞれを識別するためのID、後続する
データの内容を示すDID、データパケットおよびエラ
ー訂正用の内符号パリティから構成される。データは、
シンクブロック単位でパケットとして扱われる。すなわ
ち、記録あるいは再生されるデータ単位の最小のものが
1シンクブロックである。シンクブロックが多数並べら
れて(図4B)、例えばビデオセクタが形成される(図
4A)。
【0062】図5は、記録/再生の最小単位である、ビ
デオデータのシンクブロックのデータ構成をより具体的
に示す。この記録再生装置においては、記録するビデオ
データのフォーマットに適応して1シンクブロックに対
して1個乃至は2個のマクロブロックのデータ(VLC
データ)が格納されると共に、1シンクブロックのサイ
ズが扱うビデオ信号のフォーマットに応じて長さが変更
される。図5Aに示されるように、1シンクブロック
は、先頭から、2バイトのSYNCパターン、2バイト
のID、1バイトのDID、例えば112バイト〜20
6バイトの間で可変に規定されるデータ領域および12
バイトのパリティ(内符号パリティ)からなる。なお、
データ領域は、ペイロードとも称される。
【0063】先頭の2バイトのSYNCパターンは、同
期検出用であり、所定のビットパターンを有する。固有
のパターンに対して一致するSYNCパターンを検出す
ることで、同期検出が行われる。
【0064】図6Aは、ID0およびID1のビットア
サインの一例を示す。IDは、シンクブロックが固有に
持っている重要な情報を持っており、各2バイト(ID
0およびID1)が割り当てられている。ID0は、1
トラック中のシンクブロックのそれぞれを識別するため
の識別情報(SYNC ID)が格納される。SYNC
IDは、例えば各セクタ内のシンクブロックに対して
付された通し番号である。SYNC IDは、8ビット
で表現される。ビデオのシンクブロックとオーディオの
シンクブロックとでそれぞれ別個にSYNC IDが付
される。
【0065】ID1は、シンクブロックのトラックに関
する情報が格納される。MSB側をビット7、LSB側
をビット0とした場合、このシンクブロックに関して、
ビット7でトラックの上側(Upper)か下側(Lo
wer)かが示され、ビット5〜ビット2で、トラック
のセグメントが示される。また、ビット1は、トラック
のアジマスに対応するトラック番号が示され、ビット0
は、このシンクブロックがビデオデータおよびオーディ
オデータを区別するビットである。
【0066】図6Bは、ビデオの場合のDIDのビット
アサインの一例を示す。DIDは、ペイロードに関する
情報が格納される。上述したID1のビット0の値に基
づき、ビデオおよびオーディオで、DIDの内容が異な
る。ビット7〜ビット4は、未定義(Reserve
d)とされている。ビット3および2は、ペイロードの
モードであり、例えばペイロードのタイプが示される。
ビット3および2は、補助的なものである。ビット1で
ペイロードに1個あるいは2個のマクロブロックが格納
されることが示される。ビット0でペイロードに格納さ
れるビデオデータが外符号パリティであるかどうかが示
される。
【0067】図6Cは、オーディオの場合のDIDのビ
ットアサインの一例を示す。ビット7〜ビット4は、R
eservedとされている。ビット3でペイロードに
格納されているデータがオーディオデータであるか、一
般的なデータであるかどうかが示される。ペイロードに
対して、圧縮符号化されたオーディオデータが格納され
ている場合には、ビット3がデータを示す値とされる。
ビット2〜ビット0は、NTSC方式における、5フィ
ールドシーケンスの情報が格納される。すなわち、NT
SC方式においては、ビデオ信号の1フィールドに対し
てオーディオ信号は、サンプリング周波数が48kHz
の場合、800サンプルおよび801サンプルの何れか
であり、このシーケンスが5フィールド毎に揃う。ビッ
ト2〜ビット0によって、シーケンスの何処に位置する
かが示される。
【0068】図5に戻って説明すると、図5B〜図5E
は、上述のペイロードの例を示す。図5Bおよび図5C
は、ペイロードに対して、1および2マクロブロックの
ビデオデータ(可変長符号化データ)が格納される場合
の例をそれぞれ示す。図5Bに示される、1マクロブロ
ックが格納される例では、先頭の3バイトに、後続する
マクロブロックの長さを示す長さ情報LTが配される。
なお、長さ情報LTには、自分自身の長さを含んでも良
いし、含まなくても良い。また、図5Cに示される、2
マクロブロックが格納される例では、先頭に第1のマク
ロブロックの長さ情報LTが配され、続けて第1のマク
ロブロックが配される。そして、第1のマクロブロック
に続けて第2のマクロブロックの長さを示す長さ情報L
Tが配され、続けて第2のマクロブロックが配される。
長さ情報LTは、デパッキングのために必要な情報であ
る。
【0069】図5Dは、ペイロードに対して、ビデオA
UX(補助的)データが格納される場合の例を示す。先
頭の長さ情報LTには、ビデオAUXデータの長さが記
される。この長さ情報LTに続けて、5バイトのシステ
ム情報、12バイトのPICT情報、および92バイト
のユーザ情報が格納される。ペイロードの長さに対して
余った部分は、Reservedとされる。
【0070】図5Eは、ペイロードに対してオーディオ
データが格納される場合の例を示す。オーディオデータ
は、ペイロードの全長にわたって詰め込むことができ
る。オーディオ信号は、圧縮処理などが施されない、例
えばPCM形式で扱われる。これに限らず、所定の方式
で圧縮符号化されたオーディオデータを扱うようにもで
きる。
【0071】この記録再生装置においては、各シンクブ
ロックのデータの格納領域であるペイロードの長さは、
ビデオシンクブロックとオーディオシンクブロックとで
それぞれ最適に設定されているため、互いに等しい長さ
ではない。また、ビデオデータを記録するシンクブロッ
クの長さと、オーディオデータを記録するシンクブロッ
クの長さとを、信号フォーマットに応じてそれぞれ最適
な長さに設定される。これにより、複数の異なる信号フ
ォーマットを統一的に扱うことができる。
【0072】図7Aは、MPEGエンコーダのDCT回
路から出力されるビデオデータ中のDCT係数の順序を
示す。DCTブロックにおいて左上のDC成分から開始
して、水平ならびに垂直空間周波数が高くなる方向に、
DCT係数がジグザグスキャンで出力される。その結
果、図7Bに一例が示されるように、全部で64個(8
画素×8ライン)のDCT係数が周波数成分順に並べら
れて得られる。
【0073】このDCT係数がMPEGエンコーダのV
LC部によって可変長符号化される。すなわち、最初の
係数は、DC成分として固定的であり、次の成分(AC
成分)からは、ゼロのランとそれに続くレベルに対応し
てコードが割り当てられる。従って、AC成分の係数デ
ータに対する可変長符号化出力は、周波数成分の低い
(低次の)係数から高い(高次の)係数へと、AC1
AC2 ,AC3 ,・・・と並べられたものである。可変
長符号化されたDCT係数をエレメンタリストリームが
含んでいる。
【0074】ストリームコンバータ106では、供給さ
れた信号のDCT係数の並べ替えが行われる。すなわ
ち、それぞれのマクロブロック内で、ジグザグスキャン
によってDCTブロック毎に周波数成分順に並べられた
DCT係数がマクロブロックを構成する各DCTブロッ
クにわたって周波数成分順に並べ替えられる。
【0075】図8は、このストリームコンバータ106
におけるDCT係数の並べ替えを概略的に示す。(4:
2:2)コンポーネント信号の場合に、1マクロブロッ
クは、輝度信号Yによる4個のDCTブロック(Y1
2 ,Y3 およびY4 )と、色度信号Cb,Crのそれ
ぞれによる2個ずつのDCTブロック(Cb1 ,C
2 ,Cr1 およびCr2 )からなる。
【0076】上述したように、ビデオエンコーダ102
では、MPEG2の規定に従いジグザグスキャンが行わ
れ、図8Aに示されるように、各DCTブロック毎に、
DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分に、
周波数成分の順に並べられる。一つのDCTブロックの
スキャンが終了したら、次のDCTブロックのスキャン
が行われ、同様に、DCT係数が並べられる。
【0077】すなわち、マクロブロック内で、DCTブ
ロックY1 ,Y2 ,Y3 およびY4、DCTブロックC
1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 のそれぞれについ
て、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分
へと周波数順に並べられる。そして、連続したランとそ
れに続くレベルとからなる組に、〔DC,AC1 ,AC
2 ,AC3 ,・・・〕と、それぞれ符号が割り当てられ
るように、可変長符号化されている。
【0078】ストリームコンバータ106では、可変長
符号化され並べられたDCT係数を、一旦可変長符号を
解読して各係数の区切りを検出し、マクロブロックを構
成する各DCTブロックに跨がって周波数成分毎にまと
める。この様子を、図8Bに示す。最初にマクロブロッ
ク内の8個のDCTブロックのDC成分をまとめ、次に
8個のDCTブロックの最も周波数成分が低いAC係数
成分をまとめ、以下、順に同一次数のAC係数をまとめ
るように、8個のDCTブロックに跨がって係数データ
を並び替える。
【0079】並び替えられた係数データは、DC
(Y1 ),DC(Y2 ),DC(Y3 ),DC
(Y4 ),DC(Cb1 ),DC(Cb2 ),DC(C
1 ),DC(Cr2 ),AC1 (Y1 ),AC1 (Y
2 ),AC1 (Y3 ),AC1 (Y4 ),AC1 (Cb
1 ),AC1 (Cb2 ),AC1 (Cr1 ),AC
1 (Cr2 ),・・・である。ここで、DC、AC1
AC2 、・・・は、図7を参照して説明したように、ラ
ンとそれに続くレベルとからなる組に対して割り当てら
れた可変長符号の各符号である。
【0080】ストリームコンバータ106で係数データ
の順序が並べ替えられた変換エレメンタリストリーム
は、パッキングおよびシャフリング部107に供給され
る。マクロブロックのデータの長さは、変換エレメンタ
リストリームと変換前のエレメンタリストリームとで同
一である。また、ビデオエンコーダ102において、ビ
ットレート制御によりGOP(1フレーム)単位に固定
長化されていても、マクロブロック単位では、長さが変
動している。パッキングおよびシャフリング部107で
は、マクロブロックのデータを固定枠に当てはめる。
【0081】図9は、パッキングおよびシャフリング部
107でのマクロブロックのパッキング処理を概略的に
示す。マクロブロックは、所定のデータ長を持つ固定枠
に当てはめられ、パッキングされる。このとき用いられ
る固定枠のデータ長を、記録および再生の際のデータの
最小単位であるシンクブロック長と一致させている。こ
れは、シャフリングおよびエラー訂正符号化の処理を簡
単に行うためである。図9では、簡単のため、1フレー
ムに8マクロブロックが含まれるものと仮定する。
【0082】可変長符号化によって、図9Aに一例が示
されるように、8マクロブロックの長さは、互いに異な
る。この例では、固定枠である1シンクブロックの長さ
と比較して、マクロブロック#1のデータ,#3のデー
タおよび#6のデータがそれぞれ長く、マクロブロック
#2のデータ,#5のデータ,#7のデータおよび#8
のデータがそれぞれ短い。また、マクロブロック#4の
データは、1シンクブロックと略等しい長さである。
【0083】パッキング処理によって、マクロブロック
が1シンクブロック長の固定長枠に詰め込まれる。過不
足無くデータを詰め込むことができるのは、1フレーム
期間で発生するデータ量が固定量に制御されているから
である。図9Bに一例が示されるように、1シンクブロ
ックと比較して長いマクロブロックは、シンクブロック
長に対応する位置で分割される。分割されたマクロブロ
ックのうち、シンクブロック長からはみ出た部分(オー
バーフロー部分)は、先頭から順に空いている領域に、
すなわち、長さがシンクブロック長に満たないマクロブ
ロックの後ろに、詰め込まれる。
【0084】図9Bの例では、マクロブロック#1の、
シンクブロック長からはみ出た部分が、先ず、マクロブ
ロック#2の後ろに詰め込まれ、そこがシンクブロック
の長さに達すると、マクロブロック#5の後ろに詰め込
まれる。次に、マクロブロック#3の、シンクブロック
長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに詰め
込まれる。さらに、マクロブロック#6のシンクブロッ
ク長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに詰
め込まれ、さらにはみ出た部分がマクロブロック#8の
後ろに詰め込まれる。こうして、各マクロブロックがシ
ンクブロック長の固定枠に対してパッキングされる。
【0085】各マクロブロックの長さは、ストリームコ
ンバータ106において予め調べておくことができる。
これにより、このパッキング部107では、VLCデー
タをデコードして内容を検査すること無く、マクロブロ
ックのデータの最後尾を知ることができる。
【0086】図10は、この記録再生装置で使用される
エラー訂正符号の一例を示し、図10Aは、ビデオデー
タに対するエラー訂正符号の1ECCブロックを示し、
図10Bは、オーディオデータに対するエラー訂正符号
の1ECCブロックを示す。図10Aにおいて、VLC
データがパッキングおよびシャフリング部107からの
データである。VLCデータの各行に対して、SYNC
パターン、ID、DIDが付加され、さらに、内符号の
パリティが付加されることによって、1SYNCブロッ
クが形成される。
【0087】すなわち、VLCデータの配列の垂直方向
に整列する所定数のシンボル(バイト)から10バイト
の外符号のパリティが生成され、その水平方向に整列す
る、ID、DIDおよびVLCデータ(または外符号の
パリティ)の所定数のシンボル(バイト)から内符号の
パリティが生成される。図10Aの例では、10個の外
符号パリティのシンボルと、12個の内符号のパリティ
のシンボルとが付加される。具体的なエラー訂正符号と
しては、リードソロモン符号が使用される。また、図1
0Aにおいて、1SYNCブロック内のVLCデータの
長さが異なるのは、59.94Hz、25Hz、23.
976Hzのように、ビデオデータのフレーム周波数が
異なるのと対応するためである。
【0088】図10Bに示すように、オーディオデータ
に対する積符号もビデオデータに対するものと同様に、
10シンボルの外符号のパリティおよび12シンボルの
内符号のパリティを生成するものである。オーディオデ
ータの場合は、サンプリング周波数が例えば48kHz
とされ、1サンプルが16ビットに量子化される。1サ
ンプルを他のビット数例えば24ビットに変換しても良
い。上述したフレーム周波数の相違に応じて、1SYN
Cブロック内のオーディオデータの量が相違している。
前述したように、1フィールド分のオーディオデータ/
1チャンネルによって2ECCブロックが構成される。
1ECCブロックには、偶数番目および奇数番目の一方
のオーディオサンプルとオーディオAUXとがデータと
して含まれる。
【0089】次に、この発明によるメモリのアクセス制
御について説明する。図11は、この発明によるメモリ
のアクセス制御に関連する、上述の図2におけるデシャ
フリング部136、外符号デコーダ137、ならびに、
デシャフリングおよびデパッキング部138からなる構
成の一例を示す。外符号デコーダ137によるエラー訂
正符号の外符号デコード処理と、デシャフリングおよび
デパッキング部138によるデパッキング処理は、SD
RAM10を用いて行われる。
【0090】SDRAM10は、互いに独立してアクセ
スが可能なバンクA、B、CおよびD、ならびに、バン
ク0および1とを有する。バンクA〜Dは、外符号訂正
に用いられるバンクで、シンクブロックが書き込まれ
る。バンク0および1は、デパッキング処理に用いられ
る。バンクA〜B、バンク0、1のそれぞれには、例え
ば1フレーム分のビデオデータを書き込むことができ
る。
【0091】なお、SDRAM10の各バンクにおい
て、シンクブロックに付されたIDとアドレスとが対応
している。すなわち、各フレームにおいて、同一のID
を有するシンクブロックは、同一のアドレスに書き込ま
れる。以下では、SDRAM10の、シンクブロックに
付されたIDに対応したアドレスを、シンクブロックの
アドレスと称する。
【0092】SDRAM10がSDRAM I/O11
に接続される。SDRAM I/O11は、SDRAM
10に対する全てのアクセスを制御するモジュールであ
る。SDRAMI/O11に対して、SYNC書き込み
制御部12、外符号デコーダ13、コピー部14、デパ
ッキング部15Aおよび15Bの各モジュールがそれぞ
れ接続される。
【0093】また、詳細は後述するが、コピー部14
は、SDRAM10のバンクA〜Dにおけるアクセス衝
突を回避するように、SDRAM10のアクセスを制御
するモジュールである、アクセス制御部20を含む。
【0094】図11の構成による動作について、図12
および図13を用いて説明する。図12は、図11にお
ける各モジュールにおけるデータの推移を示し、図13
は、図11における各モジュールでの処理の一例のタイ
ミングを示す。なお、図13において、タイミングを示
す矢印線の上側にはSDRAM10からの一例の読み出
しバンクが記され、下側にはSDRAM10への一例の
書き込みバンクが記されている。
【0095】内符号デコーダ133で内符号訂正され、
ID補間部134でIDを補間されたシンクブロックが
SYNC書き込み制御部12に供給される。図12A
は、SYNC書き込み制御部12に供給される一例のシ
ンクブロックを示す。シンクブロック単位で、再生順に
データが供給される。図13Aに示されるように、再生
されたデータは、1フレーム毎に連続的に供給される。
【0096】シャトル再生では、上述したように、テー
プの走行速度が記録時よりも高速とされるため、回転ヘ
ッド122のトレース角が磁気テープ123に形成され
たヘリカルトラックの角度と異なっている。そのため、
1トラックから全てのデータが読み取られず、図12A
に色分けして示されているように、シンクブロックが飛
び飛びに再生される。
【0097】SYNC書き込み制御部12で、図12B
に一例が示されるように、シンクブロックIDに基づき
デシャフリングされる。デシャフリングされたデータ
は、SDRAM I/O11に書き込みアドレスを制御
されて、SDRAM10のバンクA〜Dの何れか、例え
ばバンクAに書き込まれる。なお、この例では、図12
Cに一例が示されるように、1フレームのビデオデータ
が4つのエラー訂正ブロックECC0〜ECC3から構
成される。
【0098】通常再生時には、SDRAM10へのシン
クブロックの書き込みは、例えばフレーム毎にバンクを
切り替えられて行われる。一方、シャトル再生時には、
従来技術で既に述べたように、過去のシンクブロックを
混在させた映像を表示する必要があるために、各フレー
ムが同一のバンク(この例ではバンクA)に書き込まれ
る。
【0099】デシャフリングが伴うため、図12Cに一
例が示されるように、バンクAには、再生されたシンク
ブロックの順番に対して不規則な順番でアドレスが指定
されて、シンクブロックが書き込まれる。上述したよう
に、バンクAにおいて、各シンクブロックは、各シンク
ブロックに付されたIDに対応したアドレスに対して書
き込まれる。SDRAM10に対するデータの書き込み
は、図13Bに示されるように、図13Aに示すデータ
の供給の時系列に従ってなされる。
【0100】記録時と等しいテープ走行速度で再生す
る、通常再生時には、エラー訂正ブロック中の全てのシ
ンクブロックが再生されるため、次に外符号デコーダ1
3により、外符号のエラー訂正が行われる。SDRAM
10のバンクAに書き込まれた、各エラー訂正ブロック
のデータが外符号系列すなわち列方向に読み出され、外
符号デコーダ13に供給され、外符号訂正される。外符
号のエラー訂正が施されたデータは、列方向に、SDR
AM10のバンクAに書き戻される。
【0101】シャトル再生の際には、図12Cに示され
るように、各エラー訂正ブロックECC0〜ECC3に
おいて飛び飛びでしかシンクブロックが埋められないた
め、外符号デコーダによる外符号のエラー訂正は、行わ
ない。コピー部14の制御により、SDRAM10のバ
ンクAに書き込まれたシンクブロックがデパッキング処
理のためのバンク0あるいは1に書き込まれる。ここで
は、説明のため、バンクAからバンク1にシンクブロッ
クが書き込まれるものとする。
【0102】このコピー部14の制御によるシンクブロ
ックのコピーは、図12Dに一例が示されるように、バ
ンクAのアドレスが順に指定され、次々にシンクブロッ
クが読み出される。読み出されたシンクブロックは、図
12Eに一例が示されるように、フレーム毎に交互にバ
ンク1あるいは0を切り替えて、順に詰め込まれる。こ
のコピー部14の制御によるコピー処理は、フレームの
タイミングに同期する必要が無いため、図13Cに一例
が示されるように、1フレーム期間に対して高速に行わ
れる。また、このとき、バンクAの外符号パリティに対
応するシンクブロックは、既に必要無いためコピーされ
ない。
【0103】通常再生時には、次に、SDRAM10の
バンク1から読み出されたシンクブロックがデパッキン
グ部15Aに供給され、最初のデパッキング処理が行わ
れる。ここで、デパッキング処理について、概略的に説
明する。デパッキング処理時は、上述の図9に示される
パッキング処理と逆の処理を行いマクロブロックを復元
する。
【0104】デパッキング部15Aでは、SDRAM1
0からシンクブロックを読み出し、ペイロードの例えば
先頭に記録されている長さ情報Lに基づき、シンクブロ
ックに詰め込まれたマクロブロックの分割を行う。そし
て、分割された、本来のマクロブロックに対して詰め込
まれたマクロブロックの分割部分が、図示されないメモ
リに一旦格納される。デパッキング部15Bでは、SD
RAM10から読み出されたシンクブロックが上述の長
さ情報Lに基づき分割され、分割された本来のマクロブ
ロックに対して、デパッキング部15Aでメモリに格納
された、対応するマクロブロックの分割部分が連結さ
れ、可変長符号データ(VLCデータ)が復元される。
【0105】シャトル再生時には、上述したように全て
のシンクブロックの再生が行われないため、デパッキン
グ処理を行うことができない。したがって、シャトル再
生時にはデパッキング部15Aでの処理が省略される。
シャトル再生時には、直前にコピー部14でコピーが行
われたバンクからシンクブロックが順に読み出され、読
み出されたシンクブロックがデパッキング部15Bに供
給される。デパッキング部15Bでは、供給されたシン
クブロックのペイロードに記録された長さ情報Lに基づ
き、シンクブロックよりもデータ長が小さいマクロブロ
ックが格納されたシンクブロックに対して詰め込まれ
た、マクロブロックの分割部分がシンクブロックから分
離される。
【0106】このように、デパッキング部15Bでは、
SDRAM10のバンク1から読み出されたシンクブロ
ックを、シンクブロックを最大長とする可変長符号化デ
ータに変換して、同期信号などを付加して可変長符号化
ストリーム(VLCストリーム)として出力する。デパ
ッキング部15Bからの出力は、図13Dに一例が示さ
れるように、コピー部14でのコピー処理に費やしたタ
イミングだけ遅延され、フレームのタイミングに同期さ
れる。
【0107】上述のように、SDRAM10において、
バンク0および1では、フレーム毎に交互に処理が行わ
れるため、シャトル再生時の際も、書き込みと読み出し
との衝突が生じることが無い。一方、バンクA〜D、例
えばバンクAは、SYNC書き込み部12によるシンク
ブロックの書き込みと、コピー部14による読み出しと
で、アドレスの衝突が発生する可能性が高い。
【0108】ここで、アクセス衝突とは、同一のバンク
において、書き込みのアクセスと読み出しのアクセスと
が同一のシンクブロックのアドレスに対して行われる状
態をいう。また、データ入出力のためのポートを一つし
か持たない、シングルポートのRAMの場合には、RA
Mに対するこのような複数同時アクセスは起こり得ない
が、同一のシンクブロックに対する複数の同時アクセス
は、生じる可能性がある。ここでは、この場合も、アク
セス衝突であるとする。
【0109】アクセス衝突が生じると、シンクブロック
を読み出している途中でそのシンクブロックのアドレス
に対して書き込みが開始され、読み出しているシンクブ
ロックの内容が書き替わってしまう可能性があり、デー
タに対する信頼性が失われることになる。そのため、ア
クセス衝突を回避する必要がある。
【0110】図14は、上述のアクセス衝突を避けるよ
うにされた、この発明によるSDRAM10のアクセス
方法を示す。図14Aおよび図14Bは、それぞれシャ
トル再生時におけるシンクブロックの書き込みおよび読
み出しの、SDRAM10の例えばバンクAでの処理を
示す。アクセス衝突が生じない通常モードと、アクセス
衝突が生じる場合の回避モードとを切り替えて、処理が
行われる。
【0111】図14Aに示されるシンクブロックの書き
込み処理は、上述もしたように、バンクAに対して不規
則なアドレス順で行われる。詳細は後述するが、書き込
みアドレスは、SDRAM I/O11およびコピー部
14内の後述するアクセス制御回路20によって、常に
監視される。
【0112】一方、図14Bに示されるシンクブロック
の読み出し処理は、アクセス衝突が生じていない場合に
は通常モードとされ、シンクブロックのアドレス順に、
次々にシンクブロックが読み出される。アクセス衝突を
起こすシンクブロックを図14Bに斜線で塗り潰して示
す。この、アクセス衝突が生じるシンクブロックが読み
飛ばされると共に、動作が回避モードに移行する。回避
モードに移行すると、アクセス衝突が生じるとされたシ
ンクブロックの次のシンクブロックからの読み出しが順
に行われる。
【0113】アクセス衝突が生じるシンクブロックのア
ドレスに対する書き込みが完了したら、現在読み出して
いるシンクブロックのアドレスを保存し、上述した読み
飛ばされたアドレスに戻り、新たに書き込まれたシンク
ブロックを読み出す。そして、処理モードが通常モード
に戻され、書き込み完了時に読み出したシンクブロック
の次のシンクブロックから、順に読み出しが行われる。
【0114】次に、この、SDRAM10における書き
込みおよび読み出しの際のアクセス衝突回避の処理につ
いて、さらに詳細に説明する。図15は、アクセス衝突
回避の制御を行う、上述したアクセス制御回路20の構
成の一例を示す。アクセス制御回路20は、例えば上述
の図11の構成における、コピー部14に含まれるもの
である。
【0115】アクセス制御回路20は、アドレス生成回
路21、ジャンプアドレスレジスタ22、アドレスステ
ータス検出回路23およびアドレスセレクタ24の各モ
ジュールから構成される。アクセス制御回路20は、S
YNC書き込み制御部12により、SDRAM10の例
えばバンクAに現在シンクブロックが書き込まれている
書き込みアドレスであるアドレスsync_write
_addが供給され、シンクブロックをSDRAM10
のバンクAから読み出す読み出しアドレスであるアドレ
スrsync_addと、シンクブロックをSDRAM
10に対して書き込む書き込みアドレスであるアドレス
wsync_addとが出力される。
【0116】アクセス制御回路20において、アドレス
生成回路21で、後述するアドレスセレクタ24から供
給されるインクリメント信号によりタイミング制御さ
れ、次に書き込みが行われるアドレスであるアドレスw
seq_addと、次に読み出しが行われるアドレスで
あるアドレスrseq_addとが生成される。生成さ
れたこれらのアドレスは、ジャンプアドレスレジスタ2
2とアドレスセレクタ24とにそれぞれ供給される。
【0117】ジャンプアドレスレジスタ22では、アド
レスセレクタ24から供給されるロード信号により制御
され、アドレスwseq_addとアドレスrseq_
addとを保存する。ジャンプアドレスレジスタ22に
保存されているアドレスwseq_addおよびアドレ
スrseq_addは、それぞれ書き込みに関するジャ
ンプアドレスであるアドレスwjmp_addおよび読
み出しに関するジャンプアドレスであるアドレスrjm
p_addとして、アドレスセレクタ24に供給されて
いる。
【0118】アドレスrseq_addは、さらに、ア
ドレスステータス検出回路23にも供給される。それと
共に、アドレスステータス検出回路23には上述のアド
レスsync_write_addが供給される。アド
レスステータス検出回路23は、後述するアドレスセレ
クタ24から供給されるモード信号によって検出モード
を切り替えられる。アドレスステータス検出回路23の
検出結果は、ステータス信号としてアドレスセレクタ2
4に供給される。
【0119】アドレスセレクタ24では、アドレスステ
ータス検出回路23から供給されるステータス信号に基
づき、後述するフローチャートによるアルゴリズムに従
い、通常モードと回避モードとを切り替える。切り替え
た結果のモード信号は、アドレスステータス検出回路2
3に供給される。アドレスセレクタ24では、出力する
読み出しアドレスrsync_addとして、ジャンプ
アドレスレジスタ22から供給されるアドレスrjmp
_addとアドレス生成回路21から供給されるアドレ
スrseq_addとのうち、何方を用いるかを選択す
る。
【0120】図16は、図15の構成によって行われ
る、上述の図14の処理をより具体的に示したフローチ
ャートである。図16中、一点鎖線の左側が通常モード
による処理を示し、右側が回避モードによる処理を示
す。処理は通常モードから開始されるものとする。この
図16による処理は、上述のアドレスセレクタ24の制
御に基づき実行される。
【0121】先ず、最初のステップS10で、バンクA
にアクセスされる書き込みアドレスwsync_add
と読み出しアドレスrsync_addとが一致してい
るかどうかが判断される。すなわち、最初は、アドレス
生成回路21で生成されたアドレスrseq_addが
読み出しアドレスrsync_addとして出力され、
この読み出しアドレスrsync_addに従い、バン
クAからシンクブロックが読み出される。アドレスステ
ータス検出回路23において、アドレスrsync_a
ddとアドレスsync_write_addとが比較
され、両者が一致しているかどうかが検出される。
【0122】若し、両者が一致していることが検出され
れば、アクセス衝突が発生すると判断され、その旨示す
ステータス信号がアドレスセレクタ24に供給される。
アドレスセレクタ24では、このステータス信号に基づ
き、動作モードを回避モードとする。回避モードである
ことを示すモード信号がアドレスセレクタ24からアド
レスステータス検出回路23に供給される。
【0123】一方、ステップS10において、アドレス
rsync_addとアドレスsync_write_
addとが一致していないとされれば、アクセス衝突が
発生しないと判断され、通常モードでの処理が続行され
る。次のステップS11で、読み出しアドレスrsyn
c_addに基づき、バンクAからシンクブロックが読
み出される。
【0124】シンクブロックが読み出された後に、次の
ステップS12で、再び、アドレスrsync_add
とアドレスsync_write_addとが比較さ
れ、両者が一致しているかどうかが検出される。ステッ
プS12で、これらのアドレスが一致していることが検
出されたら、アクセス衝突が発生していると判断され、
上述のステップS10と同様にして、動作モードが回避
モードに移行する。
【0125】一方、ステップS12で、これらのアドレ
スが一致していないと検出されれば、処理はステップS
13に移行し、ステップS11で読み出されたシンクブ
ロックがバンク1あるいは0の所定のアドレスに書き込
まれる。そして、次のステップS14で、読み出しアド
レスrsync_addがインクリメントされる。処理
は再びステップS10に戻り、通常モードでの処理が続
行される。
【0126】上述のステップS10およびステップS1
2で、アドレスrsync_addとアドレスsync
_write_addとが一致しているとされた場合、
処理は回避モードに移行する。回避モードでは、先ず、
ステップS15で、アドレスセレクタ24からジャンプ
アドレスレジスタ22にロード信号が供給され、アドレ
スrsync_addがジャンプアドレスrjmp_a
ddとしてジャンプアドレスレジスタ22に保存され
る。
【0127】次のステップS16では、アドレスrsy
nc_addがインクリメントされ、ステップS17
で、バンクAにおいて、インクリメントされたアドレス
rsync_addからシンクブロックが読み出され
る。これにより、アクセス衝突の発生したアドレスが読
み飛ばされることになる。ステップS17でシンクブロ
ックが読み出されると、アドレスrsync_addが
インクリメントされる(ステップS18)。
【0128】次のステップS19では、アドレスwsy
nc_addが変化したかどうかが判断される。すなわ
ち、ステップS19で、アドレスwsync_addが
上述したステップS10あるいはステップS12のとき
と比較して変化していないと判断されれば、未だ当該ア
ドレスにシンクブロックが書き込まれている最中である
とされる。したがって、当該アドレスを読み出しアドレ
スrsync_addとすると、アクセス衝突が発生す
る可能性がある。この場合には、処理はステップS20
に移行し、当該アドレスへのシンクブロックの書き込み
が続けられ、さらに処理はステップS17に戻される。
ステップS17では、上述のステップS18でインクリ
メントされたアドレスrsync_addからのシンク
ブロックの読み出しが行われる。
【0129】一方、ステップS19でアドレスwsyn
c_addが変化したとされれば、処理はステップS2
1に移行する。ステップS21では、読み出しアドレス
rsync_addが保存される。例えばアドレス生成
回路21が有する図示されないレジスタseq_add
に、読み出しアドレスrsync_addが保存され
る。レジスタseq_addは、ジャンプアドレスレジ
スタ22に、上述のアドレスrjmp_addおよびw
jmp_addが保存されるレジスタと異なるレジスタ
として設けるようにしてもよい。
【0130】次のステップS22では、アドレスセレク
タ24により、上述のステップS15でジャンプアドレ
スレジスタ22に保存された、ジャンプアドレスrjm
p_addが読み出しアドレスrsync_addとさ
れる。これにより、読み出しアドレスが上述のステップ
S10あるいはステップS12でアクセス衝突が発生し
たときのアドレスに戻されることになる。ステップS2
3で、ジャンプアドレスrjmp_addとされた読み
出しアドレスrsync_addから、シンクブロック
が読み出される。読み出されたシンクブロックは、SD
RAM10のバンク1の所定アドレスに書き込まれる
(ステップS24)。
【0131】次のステップS25では、アドレスセレク
タ24で、上述のステップS21で図示されないレジス
タseq_addに保存されたアドレスが読み出しアド
レスrsync_addとされる。そして、処理はステ
ップS11に戻され、通常モードの処理が行われる。
【0132】なお、上述では、この発明を、ビデオデー
タのメモリに対する書き込みおよびメモリからの読み出
しに適用するように説明したが、これはこの例に限定さ
れない。この発明は、他の一般的なデータのメモリへの
書き込みおよびメモリからの読み出しの際にも適用可能
なものである。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、メモリに対する書き込みおよびメモリからの読み出
しの際の、アクセス衝突をアドレスデータを保存するこ
とで回避している。保存されるデータがアドレスデータ
だけなので、小規模なメモリ構成および回路構成でアク
セス衝突を回避できるという効果がある。
【0134】特に、この発明をディジタルビデオテープ
レコーダに適用した場合、ディジタルビデオテープレコ
ーダの記録特性によりヘッドが同一のアドレスを有する
シンクブロックを連続して再生することが無いため、ア
クセス衝突時に保存するアドレス情報が2個だけで済む
という効果がある。
【0135】また、この発明では、アクセス衝突が発生
するアドレス情報を保存し、次のアドレスから読み出し
を行うようにしているため、書き込みを中断する必要が
無く、書き込みおよび読み出しそれぞれのアクセスを止
めること無くアクセス衝突を回避することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に適用できる記録再生
装置の記録側の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の一形態に適用できる記録再生
装置の再生側の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】トラックフォーマットの一例を示す略線図であ
る。
【図4】トラックフォーマットの他の例を示す略線図で
ある。
【図5】シンクブロックの構成の複数の例を示す略線図
である。
【図6】シンクブロックに付加されるIDおよびDID
の内容を示す略線図である。
【図7】ビデオエンコーダの出力の方法と可変長符号化
を説明するための略線図である。
【図8】ビデオエンコーダの出力の順序の並び替えを説
明するための略線図である。
【図9】順序の並び替えられたデータをシンクブロック
にパッキングする処理を説明するための略線図である。
【図10】ビデオデータおよびオーディオデータに対す
るエラー訂正符号を説明するための略線図である。
【図11】この発明によるメモリのアクセス制御に関連
する、デシャフリング部、外符号デコーダ、ならびに、
デシャフリングおよびデパッキング部の構成の一例を示
すブロック図である。
【図12】シャトル再生を行った場合のシンクブロック
の一例の動きを概略的に示す略線図である。
【図13】シャトル再生を行った場合の各部での処理の
一例のタイミングを示すタイムチャートである。
【図14】アクセス衝突を避けるようにされた、この発
明によるSDRAMのアクセス方法を示す略線図であ
る。
【図15】アクセス衝突回避の制御を行うアクセス制御
回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図16】この発明によるSDRAMのアクセス制御の
一例を示すフローチャートである。
【図17】バンクを用いたメモリアクセスの一例を概略
的に示す略線図である。
【符号の説明】
10・・・SDRAM、11・・・SDRAM I/
O、12・・・SYNC書き込み制御部、13・・・外
符号デコーダ、14・・・コピー部、15A・・・デパ
ッキング部A、15B・・・デパッキング部B、20・
・・アクセス制御回路、21・・・アドレス生成回路、
22・・・ジャンプアドレスレジスタ、23・・・アド
レスステータス検出回路、24・・・アドレスセレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/92 H04N 5/782 Z 5/937 5/92 H // G11B 20/18 544 5/93 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回アクセスすることにより読み出し
    および/または書き込みが完了する大きさのデータ単位
    を、複数のモジュールが同時にアクセスする可能性があ
    るメモリシステム構成を備えるデータ再生装置におい
    て、 複数のモジュールから同時にアクセスすることが可能
    で、複数回アクセスすることにより読み出しおよび/ま
    たは書き込みが完了する大きさのデータ単位でデータを
    記憶するメモリと、 上記メモリに次にアクセスする読み出しアドレスを生成
    するアドレス生成手段と、 上記アドレス生成手段により生成された上記読み出しア
    ドレスと他のモジュールから上記メモリにアクセスされ
    ている書き込みアドレスとの一致の検出、あるいは、上
    記アドレス生成手段により生成された上記読み出しアド
    レスと一致している、他のモジュールから上記メモリに
    アクセスされている書き込みアドレスの変化の検出を行
    うアドレス比較手段と、 上記アドレス比較手段により、上記他のモジュールから
    上記メモリにアクセスされている書き込みアドレスと一
    致したと検出された上記読み出しアドレスを一時的に保
    存するアドレス保存手段と、 上記アドレス比較手段によるアドレス比較結果に応じ
    て、上記アドレス生成手段によって生成されるアドレス
    と、上記アドレス保存手段によって保存されているアド
    レスとを切り替えて出力するアドレス選択手段とを有
    し、 上記書き込みアドレスと上記読み出しアドレスとの衝突
    状態を監視し、上記書き込みアドレスと上記読み出しア
    ドレスとが衝突している間、上記読み出しアドレスの順
    序を入れ替えることを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 複数回アクセスすることにより読み出し
    および/または書き込みが完了する大きさのデータ単位
    を、複数のモジュールが同時にアクセスする可能性があ
    るメモリシステム構成を備えるデータ再生方法におい
    て、 複数のモジュールから同時にアクセスすることが可能
    で、複数回アクセスすることにより読み出しおよび/ま
    たは書き込みが完了する大きさのデータ単位でメモリに
    データを記憶するメモリに、次にアクセスする読み出し
    アドレスを生成するアドレス生成のステップと、 上記アドレス生成のステップにより生成された上記読み
    出しアドレスと他のモジュールから上記メモリにアクセ
    スされている書き込みアドレスとの一致の検出、あるい
    は、上記アドレス生成のステップにより生成された上記
    読み出しアドレスと一致している、他のモジュールから
    上記メモリにアクセスされている書き込みアドレスの変
    化の検出を行うアドレス比較のステップと、 上記アドレス比較のステップにより、上記他のモジュー
    ルから上記メモリにアクセスされている書き込みアドレ
    スと一致したと検出された上記読み出しアドレスを一時
    的に保存するアドレス保存のステップと、 上記アドレス比較のステップによるアドレス比較結果に
    応じて、上記アドレス生成のステップによって生成され
    るアドレスと、上記アドレス保存のステップによって保
    存されているアドレスとを切り替えて出力するアドレス
    選択のステップとを有し、 上記書き込みアドレスと上記読み出しアドレスとの衝突
    状態を監視し、上記書き込みアドレスと上記読み出しア
    ドレスとが衝突している間、上記読み出しアドレスの順
    序を入れ替えることを特徴とするデータ再生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1249988A2 (en) * 2001-03-07 2002-10-16 Broadcom Corporation System and method for slot based arl table learning and searching using insertion blocking
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