JP2000147980A - 回転体カートリッジおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

回転体カートリッジおよびそれを用いた画像形成装置

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JP2000147980A
JP2000147980A JP10317378A JP31737898A JP2000147980A JP 2000147980 A JP2000147980 A JP 2000147980A JP 10317378 A JP10317378 A JP 10317378A JP 31737898 A JP31737898 A JP 31737898A JP 2000147980 A JP2000147980 A JP 2000147980A
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rotating body
image forming
protection
opening
cartridge
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JP10317378A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kawai
伸幸 河合
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの不注意により回転体等が傷つけられ
ることを防止した回転体カートリッジ,およびそれを用
いる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 カートリッジ1に把手24を設けるとと
もに,感光体ドラム10の軸心から容器20の開口を見
込む角度範囲内に位置するようにバネで付勢しておく。
これにより,ユーザがシャッタ23を鷲掴みにするのを
邪魔し,把手24を持つように仕向ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,感光体ドラムなど
の回転体を用いる画像形成装置に関する。さらに詳細に
は,当該回転体を着脱自在なカートリッジ化した回転体
カートリッジ,およびそれを用いる画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,コピー機やプリンタなどの画
像形成装置では,メンテナンスや消耗部品の交換を容易
にするために,各部分を脱着可能なカートリッジとして
構成することが行われている。そのようなカートリッジ
の例としては,回転体である感光体ドラムをカートリッ
ジ化したドラムカートリッジや,現像器をカートリッジ
化した現像カートリッジあるいはトナーカートリッジ等
がある。
【0003】これらの回転体カートリッジの主要な要素
である回転体(感光体の他,現像剤供給ローラ等)は,
通常,画像形成装置の本体に装着されるまで,外部から
保護する必要がある。このため,これらのカートリッジ
では,開閉可能なふたで当該回転体を覆っている。そし
て,装置の本体に装着されたときにそのふたが開かれる
ようになっている。また,これらのカートリッジは,梱
包から取り出して装置本体に装着する動作を便利にする
ため,ユーザが手で持つ把手を備えていることが多い。
このようなカートリッジの例は,特公平7−12013
6号公報や,特公平8−12492号公報等に記載され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,この種
の回転体カートリッジでは,ユーザがふたを強く押す
と,ふたが変形して内部の回転体にダメージを及ぼす場
合がある。これによりそのカートリッジが使用不可能に
なってしまうこともある。これは,ふたの剛性をあまり
高くできないことに一因がある。装置の本体に装着され
た状態での機能性のため,ふたの開口面積をあまり小さ
くすることができないからである。また,軽量化の要求
が強いからでもある。
【0005】本発明は,前記した従来の回転体カートリ
ッジが有する問題点を解決するためになされたものであ
る。すなわちその課題とするところは,ユーザの不注意
な操作によりふた部材またはその内部の回転体が傷つけ
られてしまうことを防止したフールプルーフ性の高い回
転体カートリッジ,およびそれを用いる画像形成装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた本発明の回転体カートリッジは,回転体
と,その回転体を内部に保持するとともにそれを外部に
臨ませる開口を有する容器と,その開口を開閉自在に覆
うふた部材と,閉じた状態にあるふた部材を回転体との
間に挟む保護位置に位置する保護部材とを有している。
【0007】この回転体カートリッジでは,通常時は,
ふた部材が回転体を覆っている。これにより,回転体は
容器の外部から保護されている。この状態が,ふた部材
が閉じている状態である。ふた部材を開くと,回転体が
開口から外部に臨む。したがってふた部材は,回転体カ
ートリッジが画像形成装置の本体に装着されたときに限
り開けばよい。
【0008】ふた部材は,閉じている状態では,保護位
置にある保護部材と回転体との間に挟まれて位置してい
る。すなわち,外部から見ると,ふた部材の手前に保護
部材が位置している。したがって,ユーザが回転体カー
トリッジを持とうとする場合,ふた部材の部分を鷲掴み
にしようとすると,保護部材が邪魔になる。このため,
ユーザの不注意な取り扱いによりふた部材が強く押さ
れ,内部の回転体が傷つくことが防止されている。かく
して,不用意な操作による弊害が起きにくくフールプル
ーフ性の高い回転体カートリッジが提供されている。
【0009】ここで回転体とは,感光体ドラムや現像剤
担持ローラのような,回転しつつ画像形成装置の画像形
成動作に関与する要素をいう。これには,円筒状のもの
ばかりでなく,無端状のエンドレスベルトを2以上のロ
ーラに張り掛けたものも含まれる。例えば,中間転写ベ
ルトや用紙搬送ベルト,潜像担持ベルト等である。
【0010】そして,本発明の回転体カートリッジにお
いては,保護部材がふた部材を保護する保護位置は,回
転体の中心から開口を臨む角度範囲内に位置することが
望ましい。このようにすると,ユーザがふた部材の部分
を鷲掴みにすることを妨害する位置に保護部材が位置す
ることとなるからである。
【0011】さらに,本発明の回転体カートリッジにお
いては,保護部材が持ち手を兼ねることが望ましい。こ
の場合には,回転体カートリッジを持とうとするユーザ
は,自然に持ち手を持つことになる。かくして,ユーザ
の雑な取り扱いからの回転体の保護と,持ち易さとの両
立が図られるからである。また,保護部材と別に持ち手
を設ける必要がないからである。
【0012】そして,本発明の回転体カートリッジにお
いては,保護部材が保護位置から退避することが可能で
あり,保護部材を保護位置へ向けて付勢する保護部材付
勢手段と,ふた部材を閉じた状態へ向けて付勢するふた
部材付勢手段とを有し,ふた部材を開いた状態にすると
保護部材が保護位置から退避することが望ましい。この
ようにすると,回転体カートリッジを画像形成装置の本
体に装着し,ふたを開いた状態にすると,回転体から見
て開口の向こう側には,保護部材が存在しない状態とな
る。このため保護部材が,画像形成装置における画像形
成動作上の障害物となることがない。これにより,画像
形成装置の設計上の自由度が高い。
【0013】その一方,画像形成装置の本体に装着され
る前の状態においては,ふた部材付勢手段の付勢によ
り,ふた部材は閉じた状態とされている。このため,ふ
た部材がひとりでに開いてしまうことがない。これによ
り,容器の内部の回転体は保護されている。また,保護
部材付勢手段の付勢により,保護部材は保護位置とされ
ている。このため,保護部材がひとりでに保護位置から
退避してしまうことがない。これにより,ユーザの不注
意な取り扱いによる弊害が防止されている。
【0014】さらに,本発明の回転体カートリッジにお
いては,容器内に回転体から離間して設けられるととも
に,保護部材が保護位置から退避したときもしくはふた
部材が開いた状態となったたときに回転体に接触する接
触部材を有することが望ましい。ここにいう接触部材と
は,回転体が感光体ドラムであるとすれば,帯電ローラ
や帯電ブラシのような接触式の帯電装置(もしくは除電
装置)や,残留トナーを除去するクリーニングブレード
等が該当する。あるいは回転体が現像剤担持ローラであ
れば,現像剤の層の厚さを規制する規制ブレードや,余
剰の現像剤を剥離する剥離部材等が該当する。あるいは
回転体が中間転写ベルトであれば,残留トナーを除去す
るクリーニングブレード等が該当する。もしくは回転体
が用紙搬送ベルトであれば,接触式の分離チャージャ等
が該当する。
【0015】すなわちこれらの接触部材は,長期間にわ
たって回転体に接触したままであると,塑性変形して性
能が低下する場合がある。しかしこの回転体カートリッ
ジにおいては,容器内に回転体から離間して設けられて
いるので,画像形成装置の本体に装着される前の保管状
態でこのようなことが起きることはない。むろんこのま
までは画像形成動作ができないかあるいは動作に支障が
ある。しかし,画像形成装置の本体に装着され,保護部
材が保護位置から退避するかまたはふた部材が開いた状
態になると,接触部材が回転体に接触し,画像形成動作
が可能な状態となる。
【0016】そして,本発明の画像形成装置は,作像手
段と,着脱自在な回転体カートリッジとを有しており,
その回転体カートリッジは,回転体と,その回転体を内
部に保持するとともにその回転体を外部に臨ませる開口
を有する容器と,開口を開閉自在に覆うふた部材と,閉
じた状態にあるふた部材を回転体との間に挟む保護位置
に位置する保護部材とを備えており,作像手段は,回転
体カートリッジの回転体を用いて画像を形成するもので
ある。
【0017】すなわちこの画像形成装置は,本発明の回
転体カートリッジを用いて画像形成を行うものである。
したがって,回転体カートリッジにおける不用意な操作
による弊害が防止されている。また,主要な構成要素が
カートリッジ化されていることにより,メンテナンスが
容易である。また,当該カートリッジが耐久使用により
性能の低下を来した場合には容易にこれを新品に交換し
て性能を回復させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。本実
施の形態は,画像形成装置における感光体ドラムとその
周辺装置をカートリッジ化したドラムカートリッジであ
る。
【0019】(第1の実施の形態)本実施の形態に係る
ドラムカートリッジ1は,図1の側方断面図に示すよう
に,感光体ドラム10や帯電ブラシ11,クリーナ12
などを容器20に納めたものである。感光体ドラム10
は,ドラムカートリッジ1を画像形成装置の本体に装着
した状態で露光による静電潜像の書き込みやその現像を
受ける回転体である。帯電ブラシ11は,感光体ドラム
10の表面の感光層を,露光に備えて所定の電位に帯電
させるものである。クリーナ12は,トナー像を印刷用
紙に転写した後に感光体ドラム10に残っている残留ト
ナーを掻き取って除去するブレードである。このため,
クリーナ12を感光体ドラム10に押し付けるスプリン
グ13が設けられている。容器20の内部空間の大部分
は,クリーナ12により感光体ドラム10から掻き取ら
れた廃トナーを貯蔵するタンク21とされている。
【0020】図2に示すように,容器20のうち感光体
ドラム10に近接する部分は,開口22とされている。
そして容器20には,開口22を塞ぐシャッタ23が設
けられている。シャッタ23は,支持軸25を中心に回
動可能とされており,これにより開口22を開閉するこ
とができる。シャッタ23を開いた状態では,感光体ド
ラム10が開口22から容器20の外部に臨む。図1
は,シャッタ23を閉じて開口22を塞いだ状態であ
る。この状態では,感光体ドラム10が外部から触られ
たり,外部の光で疲労したりすることがない。
【0021】そして容器20には,ユーザが手で持つた
めの把手24が設けられている。把手24は,図2に示
されるように,感光体ドラム10の軸心から開口22を
見込む角度範囲θの中に位置している。この位置を把手
24の保護位置という。ただし把手24は,支持軸26
を中心に回動可能である。このため把手24は,図2中
矢印A向きに回動して保護位置から退避することができ
る。なお,シャッタ23を図2の状態からさらに矢印A
向きに回動させると,シャッタ23に押されて把手24
も回動し,保護位置から退避することとなる。
【0022】図3の外観斜視図に示すようにドラムカー
トリッジ1においては,シャッタ23の支持軸25にバ
ネ27が取り付けられている。バネ27は,シャッタ2
3を,閉じる向きに付勢している。また,把手24の支
持軸26にも,バネ28が取り付けられている。バネ2
8は,把手24を,図1に示す保護位置へ向けて付勢し
ている。このため,通常の状態のドラムカートリッジ1
においては,シャッタ23が閉じられて開口22が塞が
れている。また,把手24は保護位置にある。なお,図
3に示されるように,シャッタ24の外面には,補強リ
ブ29が形成されている。
【0023】ドラムカートリッジ1は,図4に示すよう
に,画像形成装置2に装着されて使用される。図4の画
像形成装置2は,露光装置40と,C(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の4色
の現像装置41と,中間転写ベルト42と,搬送ベルト
43と,定着装置44と,給紙系45とを有している。
ドラムカートリッジ1は,シャッタ23が開かれ,把手
24が保護位置から退避した状態で画像形成装置2に装
着されている。この装着状態でのドラムカートリッジ1
は,シャッタ23および把手24が,図2の状態よりも
さらに矢印A方向に移動した状態にある。この状態で,
ドラムカートリッジ1の感光体10に対し,画像形成装
置2の現像装置41および中間転写ベルト42が接触し
ている。また,露光装置40から感光体ドラム10に,
静電潜像の書き込みのための光Lを照射することができ
る。
【0024】ドラムカートリッジ1を装着した状態での
画像形成装置2は,画像形成動作を行うことができる。
すなわち,ドラムカートリッジ1の感光体ドラム10を
回転させつつ,帯電ブラシ11に所定の帯電電圧を印加
する。これにより感光体ドラム10の表面が所定の電位
に帯電させられる。そして,露光装置40により感光体
ドラム10に光Lが照射され,これにより感光体ドラム
10の表面には静電潜像が書き込まれる。その静電潜像
には現像装置41によりトナーが供給され,現像され
る。すなわち感光体ドラム10の表面にトナー像が形成
される。これとともに中間転写ベルト42も回転し,ト
ナー像が中間転写ベルト42上に転写される。
【0025】この,トナー像の中間転写ベルト42上へ
の転写までのプロセスが,中間転写ベルト42の周長に
対応する間隔を置いてC,M,Y,Kの4色ごとに行わ
れる。これにより中間転写ベルト42上には,C,M,
Y,Kの4色のトナー像が重ね合わせられる。そして,
重ね合わせられた4色のトナー像と同期して,給紙系4
5から印刷用紙が供給される。中間転写ベルト42上の
重ねトナー像は,この印刷用紙に転写される。かくして
重ねトナー像を担持した印刷用紙は,搬送ベルト43に
よって定着装置44へ運ばれる。そこで加熱されて各色
のトナーが溶融して混合し,フルカラー画像が形成され
る。
【0026】なお,ドラムカートリッジ1においては,
各色のトナー像の形成ごとに,中間転写ベルト42への
転写後に感光体ドラム10上に残っている残留トナーが
クリーナ12により掻き取られる。これにより感光体ド
ラム10の表面が清浄化される。掻き取られた廃トナー
は,タンク21に貯蔵される。感光体ドラム10の劣化
やタンク21の満杯等によりドラムカートリッジ1が寿
命に達したら,ドラムカートリッジ1を新品のものに交
換すればよい。
【0027】ドラムカートリッジ1を交換する場合に
は,図4中左端の外板パネル46を開いて図5の状態に
する。この状態で,古いドラムカートリッジ1を撤去し
て新たなドラムカートリッジ1を取り付ける。新たなド
ラムカートリッジ1は,図5に示されるように,ユーザ
が把手24を手で持って中間転写ベルト42の横の窪み
に挿入することにより取り付けられる。そして,外板パ
ネル46を閉じると装着が完了する。このときドラムカ
ートリッジ1のシャッタ23および把手24が移動して
図4の状態となる。図4の状態では,シャッタ23およ
び把手24が退避して感光体ドラム10が容器20の開
口22に臨んでおり,現像装置41や露光装置40のア
クセスに支障はない。
【0028】ここで図1を,新たなドラムカートリッジ
1が机90上に置かれている状態であるとする。これを
画像形成装置2に装着しようとしてユーザが手で持つ場
合には,図5において上向きとなる部分を持たなければ
ならない。それは図1中では右側の部分である。そして
その部分には把手24が設けられており図2で説明した
保護位置に位置している。このため,ユーザがシャッタ
23を鷲掴みにしようとすると把手24が邪魔になる。
したがってユーザは,必ず把手24を持つことになる。
これにより,ユーザがシャッタ23を鷲掴みにすること
によりシャッタ23の内側の感光体ドラム10にダメー
ジが加わることが防止されている。言い換えると,保護
位置にある把手24が,シャッタ23および感光体ドラ
ム10を保護する役割をも有しているのである。
【0029】また,シャッタ23および把手24は,バ
ネ27および28により付勢されているので,保管中等
に不用意に開いたり保護位置から退避してしまうことも
ない。
【0030】もし,図6に示すように,把手124が図
2で説明した角度範囲θの外の位置に固定されている
と,ユーザがシャッタを鷲掴みにすることが事実上可能
である(図7参照)。また,図7の状況では,把手12
4を持ってドラムカートリッジを中間転写ベルトの横へ
押し込む操作自体がやりにくい。このことも,ユーザが
シャッタを鷲掴みにすることを助長している。このた
め,内部の感光体に傷が付いて使用できなくなってしま
うおそれや,シャッタ自体が変形して画像形成装置2に
装着された状態での種々の機能を阻害するおそれが多分
にある。本実施の形態のドラムカートリッジ1では,把
手24を持ってドラムカートリッジ1を中間転写ベルト
42の横へ押し込む操作自体がやりやすい。これによ
り,図6や図7の場合のような弊害が排除されているの
である。
【0031】(第2の実施の形態)本実施の形態は,前
述の第1の実施の形態とその大部分を共通にする。相違
点は,帯電ブラシ11の位置を把手24の動きに連動さ
せた点にある。すなわち,図8および図9に示すように
把手24の支持軸26にカム30を設け,帯電ブラシ1
1の位置がカム30により変化するようにしたものであ
る。
【0032】より詳細には,図8の状態では,帯電ブラ
シ11は感光体ドラム10に接触していない。この状態
は,図1の状態に相当する。そして,把手24が保護位
置から退避すると,カム30により帯電ブラシ11が矢
印B方向に移動させられる。これにより,図9に示すよ
うに帯電ブラシ11が感光体ドラム10に接触する状態
となる。この状態が,図4の状態に相当する。
【0033】すなわち本実施の形態においては,画像形
成装置2に装着される前の保管状態においては帯電ブラ
シ11が感光体ドラム10から離間している。このた
め,帯電ブラシ11が使用開始前にすでに塑性変形して
性能が劣化してしまうことがない。そして,画像形成装
置2に装着されて初めて帯電ブラシ11が感光体ドラム
10に接触し,画像形成が可能な状態となる。このた
め,帯電ブラシ11の本来の性能および寿命がフルに生
かされる。
【0034】以上詳細に説明したように本発明の実施の
形態によれば,ドラムカートリッジ1の容器20に把手
24を設けるとともに,バネ28で把手24を保護位置
に向けて付勢するようにしている。このため,画像形成
装置2に装着される前の状態では,把手24は保護位置
にあり,ユーザがシャッタ23を鷲掴みにすることを防
止している。かくして,ユーザの不注意な取り扱いによ
り生じる弊害を防止した,フールプルーフ性の高いドラ
ムカートリッジ1およびこれを用いる画像形成装置2が
実現されている。また,把手24が保護部材を兼ねるこ
とにより,構成をむやみに複雑化しないで済んでいる。
なお,バネ27でシャッタ23を閉状態で付勢している
ので,保管中に不用意にシャッタ23が開いて中の感光
体ドラム10が外部からダメージを受けることも防止さ
れている。
【0035】そして把手24を,保護位置から退避でき
るようにするとともに,シャッタ23が大きく開かれた
ときにはこれに押されて保護位置から退避するように構
成している。このため,ドラムカートリッジ1が画像形
成装置2に装着された状態では,感光体ドラム10から
開口22を臨む範囲内にはシャッタ23も把手24もな
く,露光装置40や現像装置41等の各装置から感光体
ドラム10へのアクセスに支障がない。このため,画像
形成装置2における各デバイスの配置の自由度が高く,
画像形成装置2の設計上の制約が少ない。
【0036】さらに,帯電ブラシ11を把手24の動き
と連動させることにより,ドラムカートリッジ1が画像
形成装置2に装着されて初めて帯電ブラシ11が感光体
ドラム10接触するようにすることも可能である。これ
により,帯電ブラシ11の性能が使用開始前の保管中に
低下してしまうことが防止されている。
【0037】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。
【0038】例えば,本実施の形態は,画像形成装置に
おける感光体ドラムをカートリッジ化したものである
が,これに限らず,他の要素をカートリッジ化したもの
についても,本発明の適用は可能である。ここでいう他
の要素は,現像装置,現像剤補給装置や中間転写ベルト
等,回転体(円筒状のものまたは無端ベルト状のもの)
を含むあらゆるものが挙げられる。また,把手24の動
きに連動して感光体ドラム10に接触させられるものと
して,帯電ブラシ11を挙げたが,クリーナ12をこの
ように構成してもよいし,帯電ブラシ11とクリーナ1
2との両方をこのようにしてもよい。また,把手24の
動きに連動させる代わりにシャッタ23の動きに連動さ
せてもよい。また,帯電ブラシ11に代えてシートやロ
ーラ等,他の形状の帯電部材を用いてもよい。
【0039】あるいは,把手24をシャッタ23に取り
付け,これらが一体的に回動するようにしてもよい。そ
の場合にはバネ27,28は1つで済む。また,カート
リッジの画像形成装置への取り付け方法も,図5に示し
たような,回転体(感光体ドラム10)の軸方向に垂直
にカートリッジを押し込むものに限らない。すなわち,
カートリッジを軸方向に平行に(図5で言えば紙面と垂
直に)押し込む形式のものでもよい。また画像形成装置
自体も,電子写真方式のものに限らず,直接記録方式の
ものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,ユーザの不注意な操作によりふた部材またはそ
の内部の回転体が傷つけられてしまうことを防止したフ
ールプルーフ性の高い回転体カートリッジ,およびそれ
を用いる画像形成装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るドラムカートリッジの構造を
示す側方断面図である。
【図2】図1のドラムカートリッジにおける容器の開口
および把手が位置する角度範囲を説明する図である。
【図3】図1のドラムカートリッジの外観を示す斜視図
である。
【図4】図1のドラムカートリッジを画像形成装置に装
着した状態を示す断面図である。
【図5】図1のドラムカートリッジの画像形成装置へ脱
着する状態を示す図である。
【図6】把手が不適切な位置にあるカートリッジを示す
図である。
【図7】図6のドラムカートリッジの画像形成装置へ脱
着する状態を示す図である。
【図8】把手と帯電ブラシとを連動させた場合の保管状
態を示す図である。
【図9】把手と帯電ブラシとを連動させた場合の装着状
態を示す図である。
【符号の説明】
1 ドラムカートリッジ 2 画像形成装置 10 感光体ドラム 11 帯電ブラシ 12 クリーナ 20 容器 22 開口 23 シャッタ(ふた部材) 24 把手 27 バネ(ふた部材付勢手段) 28 バネ(保護部材付勢手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体と,前記回転体を内部に保持する
    とともに,前記回転体を外部に臨ませる開口を有する容
    器と,前記開口を開閉自在に覆うふた部材と,閉じた状
    態にある前記ふた部材を前記回転体との間に挟む保護位
    置に位置する保護部材とを有することを特徴とする回転
    体カートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する回転体カートリッジ
    において,前記保護位置は,前記回転体の中心から前記
    開口を臨む角度範囲内に位置することを特徴とする回転
    体カートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する回転
    体カートリッジにおいて,前記保護部材が持ち手である
    ことを特徴とする回転体カートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    つに記載する回転体カートリッジにおいて,前記保護部
    材が前記保護位置から退避することが可能であり,前記
    保護部材を前記保護位置へ向けて付勢する保護部材付勢
    手段と,前記ふた部材を閉じた状態へ向けて付勢するふ
    た部材付勢手段とを有し,前記ふた部材を開いた状態に
    すると前記保護部材が前記保護位置から退避することを
    特徴とする回転体カートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する回転体カートリッジ
    において,前記容器内に前記回転体から離間して設けら
    れるとともに,前記保護部材が前記保護位置から退避し
    たときもしくは前記ふた部材が開いた状態となったたと
    きに前記回転体に接触する接触部材を有することを特徴
    とする回転体カートリッジ。
  6. 【請求項6】 作像手段と,着脱自在な回転体カートリ
    ッジとを有する画像形成装置において,前記回転体カー
    トリッジは,回転体と,前記回転体を内部に保持すると
    ともに,前記回転体を外部に臨ませる開口を有する容器
    と,前記開口を開閉自在に覆うふた部材と,閉じた状態
    にある前記ふた部材を前記回転体との間に挟む保護位置
    に位置する保護部材とを備え,前記作像手段が前記回転
    体を用いて画像を形成することを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載する画像形成装置におい
    て,前記保護部材が前記保護位置から退避することが可
    能であり,前記作像手段は,前記保護部材が前記保護位
    置から退避し,前記ふた部材が開いた状態で画像を形成
    することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載する画像形成装置におい
    て,前記容器内に前記回転体から離間して設けられると
    ともに,前記保護部材が前記保護位置から退避したとき
    もしくは前記ふた部材が開いた状態となったたときに前
    記回転体に接触する接触部材を有することを特徴とする
    画像形成装置。
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