JP2000146742A - 廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法 - Google Patents

廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法

Info

Publication number
JP2000146742A
JP2000146742A JP10328002A JP32800298A JP2000146742A JP 2000146742 A JP2000146742 A JP 2000146742A JP 10328002 A JP10328002 A JP 10328002A JP 32800298 A JP32800298 A JP 32800298A JP 2000146742 A JP2000146742 A JP 2000146742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
layer
impermeable sheet
sheet
drainage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10328002A
Other languages
English (en)
Inventor
Dyuku Fui Oan Toran
トラン・デュク・フィ・オアン
Noritoshi Hirosue
文紀 弘末
Hajime Sasaki
肇 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP10328002A priority Critical patent/JP2000146742A/ja
Publication of JP2000146742A publication Critical patent/JP2000146742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】信頼性が高く、コスト的にも有利な、廃棄
物最終処分場における漏水個所検知方法を提供する。 【手段】一重の遮水層より下方に仕切り板31によって
多数の小区画32に分割した集排水層30を設定し、各
小区画32に集排水管33を独立に配設し、各集配水管
33に外部水処理設備まで通じる導水管34を独立に連
設する。遮水シート10が何らかの要因で損傷すると、
シート損傷部11から浸出水が漏れ、この漏水は混合層
20を流下して、集排水層30におけるシート損傷部1
1の真下に当たる一の小区画32Aに流入し、この小区
画32A内の集排水管33Aから導水管34Aを通じて
外部水処理設備へと流出する。水処理設備においては導
水管34を通じて流出される漏水の有無をモニタリング
し、いずれかの導水管34Aで漏水を確認した場合、こ
の導水管34Aが連絡する小区画32Aに対応する遮水
シート部分をシート損傷部11が存在する漏水箇所とし
て特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は廃棄物最終処分場に
おける漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法に関し、
更に詳しくは、一般廃棄物や産業廃棄物を埋め立てて貯
留し、埋立地中を通過して廃棄物によって汚染される浸
出水の漏出を遮水シートによって防止する形態の廃棄物
最終処分場における、遮水シートの漏水箇所を検知する
方法、及びこの漏水箇所を補修する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】遮水工として遮水シートを採用する廃棄
物最終処分場においては、遮水シートが何らかの要因で
損傷すると、このシート損傷部から浸出水が漏れ、地下
水や公共水域等へ汚染が拡大するおそれが生じる。この
ような事態を未然に防止するため、シート損傷部あるい
は漏水の有無をモニタリングすると共に、漏水箇所を特
定し更に補修する必要がある。
【0003】従来の漏水箇所検知方法としては、絶縁材
料から成る遮水シートの上下間にシート損傷部を通じて
電気が流れることを利用する電気的方法が提案されてい
るが、この方法では、電極その他の機器類等に故障や誤
作動が不可避的に発生するため、長期的なモニタリング
における信頼性に欠けるといった問題がある。このよう
な問題点を解決するものとして、現在、遮水シートを二
重に敷設すると共に、上下遮水シート間を粘土やシート
材で形成した仕切り壁によって多数の小区画に分割し、
これら各小区画ごとに独立に集排水を行い、漏水を確認
した一の小区画に対応する上方の遮水シート部分を漏水
箇所として特定する物理的方法が実施されている。しか
しながら、この方法では、広大に形成されコストの高い
遮水シートを二重にするため、コストが高騰するといっ
た問題がある。
【0004】また、従来の漏水箇所補修方法としては、
埋立地中に管を挿入し、漏水箇所として特定した遮水シ
ート部分に上方からグラウト材を注入して修復する方法
が実施されている。しかしながら、この方法では、修復
作業が非常に面倒であるばかりか、遮水シート部分に管
を近接させる際、管先によって遮水シートを傷める場合
があるといった問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、信頼
性が高く、コスト的にも有利な、廃棄物最終処分場にお
ける漏水個所検知方法を提供することにある。
【0006】本発明の別の目的は、遮水シートを傷付け
ることなく、シート損傷部を簡易に修復可能な、廃棄物
の最終処分場における漏水箇所補修方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、埋め立
てられた廃棄物中を通過する浸出水の漏出を単一層の遮
水シートによって防止する処分場において、前記遮水シ
ートより下方に粘土層を設けると共に、これら遮水シー
ト−粘土層間に集排水層を設け、この集排水層を仕切り
壁によって互いに水密な多数の小区画に分割し、これら
各小区画ごとに独立に集排水を行うことにより、浸出水
を検出した一の小区画に対応する遮水シート部分を漏水
箇所として特定することを特徴とする廃棄物最終処分場
における漏水箇所検知方法が提供される。
【0008】即ち、本発明の漏水箇所検知方法は、一重
の遮水シートより下方に多数の小区画に分割した集排水
層を設定し、各小区画ごとに独立に集排水管等を配管
し、漏水の排出を確認した管が連絡する小区画の上方に
相対向する遮水シート部分をシート損傷部が存在する漏
水箇所と特定するものである。従って、本発明では、遮
水シートを一重にして二重シートに比べコストを低減す
ることができ、また、遮水シートより下方に集排水層を
設け、漏水を直接確認して漏水箇所を物理的に特定する
ものであるため、電気的方法に比べ耐久性に期待でき、
長期的なモニタリングにおける信頼性も高い。
【0009】尚、一の小区画の面積は、特に限定するも
のではないが、漏水箇所の特定が粗過ぎることなく且つ
コストが高過ぎることのない範囲、具体的には約25
(5×5)m2〜100(10×10)m2程度に設定す
ることが望ましい。
【0010】本発明によればまた、埋め立てられた廃棄
物中を通過する浸出水の漏出を単一層の遮水シートによ
って防止する処分場において、前記遮水シートより下方
に粘土層を設けると共に、これら遮水シート−粘土層間
に集排水層を設け、この集排水層を仕切り壁によって互
いに水密な多数の小区画に分割し、これら各小区画ごと
に独立に集琲水を行うことにより、浸出水を検出した一
の小区画に対応する遮水シート部分を漏水箇所として特
定し、この一の小区画の集排水を行う管を通じてグラウ
ト材を注入することにより、漏水箇所として特定した前
記遮水シート部分を修復することを特徴とする廃棄物最
終処分場における漏水箇所補修方法が提供される。
【0011】即ち、本発明の漏水箇所補修方法では、漏
水の排出を確認した管を通じて遮水シートより下方から
グラウト材を注入し、シート損傷部へ至る水道(クラッ
ク)、空隙等を充填して、遮水シートを傷めることなく
簡易に補修可能である。
【0012】尚、グラウト材としては、例えば粘土系、
セメント系、アスファルト系、グラウト、鉱物質微粉末
等を好ましく用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、廃棄物最終処分場の底部及び側部
に敷設した単一層(一重)の遮水シート10から下方の
積層構造を略示する部分断面図である。この積層構造
は、基礎地盤50と、基礎地盤50上に現地発生土によ
って形成した粘土層40と、粘土層40上に砂を積層し
て後述するように配管した集排水層30と、集排水層3
0上に現地発生土に添加材を添加して形成した混合層2
0とを備え、混合層20上に遮水シート10が敷設され
る。また、集排水層30と混合層20との間には不織布
がフィルターとして介設される。
【0015】図2は集排水層30及び配管構造を略示す
る部分平面図であり、集排水層30は、水平方向(集排
水層30の広がり方向)縦横に多数列配設した塩ビ製の
仕切り板31によって、互いに水密な多数の小区画32
に分割される。各小区画32の低部には集排水管33が
それぞれ独立に配設されると共に、各集配水管33には
導水管34がそれぞれ独立に接続される。各導水管34
は、処分場の低部(遮水シート10より下方)の中央を
横断するトンネル(又は複数の導管路)60内を介し
て、図示されない外部水処理設備まで独立性を維持した
まま延設される。また、各導水管34の設置には各小区
画32から水処理設備への自然流下を可能とする緩やか
な勾配が設定される。集排水管33は図1に示すように
上半部に多数の孔33'を有し、下半部が粘土層40に
埋設される。尚、大規模な処分場の場合、作業可能なト
ンネル60が設けられるが、中小規模の処分場の場合、
複数の導管(路)が設けられる。
【0016】以上の廃棄物最終処分場では、遮水シート
10が何らかの要因で損傷すると、シート損傷部11
(図3参照)から浸出水が漏れる。この漏水は混合層2
0を流下して、集排水層30におけるシート損傷部11
の真下に当たる一の小区画(損傷位置によっては複数の
小区画の場合もある。)32Aに流入し、この小区画3
2A内の集排水管33Aに集水され、導水管34Aを通
じて外部水処理設備へと流出する。従って、水処理設備
においては導水管34を通じて流出される漏水の有無を
モニタリングし、いずれかの導水管34Aで漏水を確認
した場合、この導水管34Aが連絡する小区画32Aの
真上に当たる遮水シート部分をシート損傷部11が存在
する漏水箇所として特定することができる。また、水処
理設備に到達する漏水量から遮水シート10のおおよそ
の損傷程度を把握することもできる。
【0017】そして、漏水が確認された導水管34Aを
通じて粘土等のグラウト材を例えばトンネル60内等か
ら漏水流下方向とは逆方向に注入することにより、図3
に示すように、グラウト材を導水管34A及び集排水管
33Aを介して、小区画32A、及び混合層20におけ
る水道(クラック)21に対し充填してシート損傷部1
1を修復することができる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る廃棄物
最終処分場における漏水箇所検知方法では、遮水シート
を一重にしたため二重シートに比べコストを低減するこ
とができ、また、遮水シートより下方に集排水層を設
け、漏水を直接確認して漏水箇所を物理的に特定するも
のであるため、電気的方法に比べ耐久性に期待でき、長
期的なモニタリングにおける信頼性も高い。
【0019】本発明に係る廃棄物最終処分場における漏
水箇所補修方法では、漏水の排出を確認した管を通じて
遮水シートより下方からグラウト材を注入し、シート損
傷部へ至る水道(クラック)等を充填して、遮水シート
を傷めることなく簡易に補修可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄物最終処分場における遮水シートから下方
の積層構造を略示する部分断面図である。
【図2】集排水層及び配管構造を略示する部分平面図で
ある。
【図3】シート損傷部に対してグラウチングした状態を
示す図1と同様の部分断面図である。
【符号の説明】
10 遮水シート 11 シート損傷部 20 混合層 21 水道(クラック) 30 集排水層 31 仕切り壁 32,32A 小区画 33,33A 集排水管 34,34A 導水管 40 粘土層 50 基礎地盤 60 トンネル(導管路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 肇 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式会 社間組内 Fターム(参考) 2D018 DA03 2G067 AA19 BB07 BB14 CC02 EE08 4D004 AA46 BB05 BB06 CC11 CC13 CC16 DA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋め立てられた廃棄物中を通過する浸出
    水の漏出を単一層の遮水シートによって防止する処分場
    において、前記遮水シートより下方に粘土層を設けると
    共に、これら遮水シート−粘土層間に集排水層を設け、
    この集排水層を仕切り壁によって互いに水密な多数の小
    区画に分割し、これら各小区画ごとに独立に集排水を行
    うことにより、浸出水を検出した一の小区画に対応する
    遮水シート部分を漏水箇所として特定することを特徴と
    する廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法。
  2. 【請求項2】 埋め立てられた廃棄物中を通過する浸出
    水の漏出を単一層の遮水シートによって防止する処分場
    において、前記遮水シートより下方に粘土層を設けると
    共に、これら遮水シート−粘土層間に集排水層を設け、
    この集排水層を仕切り壁によって互いに水密な多数の小
    区画に分割し、これら各小区画ごとに独立に集琲水を行
    うことにより、浸出水を検出した一の小区画に対応する
    遮水シート部分を漏水箇所として特定し、この一の小区
    画の集排水を行う管を通じてグラウト材を注入すること
    により、漏水箇所として特定した前記遮水シート部分を
    修復することを特徴とする廃棄物最終処分場における漏
    水箇所補修方法。
JP10328002A 1998-11-18 1998-11-18 廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法 Pending JP2000146742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10328002A JP2000146742A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10328002A JP2000146742A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000146742A true JP2000146742A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18205421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10328002A Pending JP2000146742A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000146742A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010059A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Kajima Corp 貯留施設の遮水構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010059A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Kajima Corp 貯留施設の遮水構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107860528B (zh) 填埋场隔离膜渗漏区块化检测方法及装置
CN104043644B (zh) 一种利用分层循环清洗治理土壤污染的方法
CN201517217U (zh) 一种用于石油化工区的防渗结构
CN102179393A (zh) 一种垃圾填埋处理方法
CN108396785A (zh) 一种基于防渗***构建的污染阻隔结构及方法
WO2010081375A1 (zh) 预置式"高真空击密"软地基处理方法
CN212621298U (zh) 一种垃圾填埋场渗沥液监测装置
WO1988006929A1 (en) A bed structure for deposition of refuse and other waste materials
JP2000146742A (ja) 廃棄物最終処分場における漏水箇所検知方法及び漏水箇所補修方法
CN208219711U (zh) 一种基于防渗***构建的污染阻隔结构
JP3047228B2 (ja) 廃棄物処分場の浸出水貯留工法
CN202393571U (zh) 一种新型防渗层渗漏监控***
JP2001104908A (ja) 廃棄物処理場の構造
JP3446156B2 (ja) 遮水シートの漏水位置確認方法
JP2000352541A (ja) 遮水シートの漏水検知システム
JP3150562B2 (ja) 遮水構造、その漏水検知方法および漏水部補修方法
CN209760312U (zh) 一种飞灰填埋场库区防渗***
CN219280742U (zh) 一种固废填埋场结构
JP2718348B2 (ja) 廃棄物処分場
JP3701186B2 (ja) 遮水シートの補修方法
JP2003010811A (ja) 廃棄物処分場における漏水検知方法
JP3096719B2 (ja) 廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設備
JP3697808B2 (ja) 廃棄物処分場における漏水管理システム及び漏水管理方法
JP2985571B2 (ja) 廃棄物処分場における汚染水の漏出検知方法
JPH06226227A (ja) 廃棄物処分場