JP2000146696A - オイル等の劣化判定方法および装置 - Google Patents
オイル等の劣化判定方法および装置Info
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Abstract
て、RGB受光素子感度・光源輝度のばらつき、および
それらの経年劣化に左右されることなく、簡単な操作で
オイル等の色を客観的かつ正確に判定できる方法・装置
を提供する。 【解決手段】 自動車から抜き取ったオイル等を試料セ
ルに収め、白色光源1から照射されて試料セル4を透過
した光をRGB受光素子で検出し、検出したRGBそれ
ぞれの電気信号を色彩表色系に置き換えて、その明度お
よび色相角からオイル等が劣化状態にあるか否かを判定
する装置に、試料セルの透過光を第1のRGB受光素子
8に導く測定光路2と、測定光路と光学的に遮断され、
白色光源の光を第2のRGB受光素子11に直接導く参
照光路3とを設け、オイル等の劣化を判定するにあた
り、測定光路中に試料を存在させないスルー状態で白色
光源の光を検出したデータを、常にスルー状態にある参
照光路で測定したデータを参照して校正するよう構成し
た。
Description
イル・LLC等に白色光源から光を照射し、透過した光
の色を数値化して、その数値を予め設定した閾値と比較
することでオイル・LLC等が劣化しているかどうかを
判定する装置に関する。
には主に、回転部分を潤滑し摩耗を減らす摩擦低減作
用、摺動面で発生する摩擦熱を冷却し焼付きを防止する
冷却作用、シリンダー内部のガス吹抜けを抑える密封作
用、エンジン内部に付着したすすや劣化物を洗い落とす
清浄作用、燃料が燃焼する際に生成される酸を中和して
腐食を防ぐ腐食防止作用、といった幅広い働きが求めら
れると同時に、他のオイルに比べて燃焼室からの高熱
や、排気ガスからの異物の影響を強く受けやすい。その
ため、過酷な条件下で上記作用を保つために今日では各
種添加剤が用いられている。しかし、高熱にさらされる
ことでオイルの温度が上昇してオイル自身が酸化し、ま
た、低温状態においても燃料の未燃焼生成物が混入して
次第に添加剤の効力が失われ、劣化は徐々に進行する。
劣化が進行したオイルは上記作用が低下し、エンジンの
不調をきたしたり、最悪の場合は焼付きという致命的な
トラブルを引き起こすことにつながるので、劣化が進行
する前にオイルを交換する必要がある。
味が含まれており、エンジンにとっては早めに交換する
事が望ましいのであるが、自動車オーナーの立場にして
みれば、経済性、資源の有効活用といった意味からエン
ジンに支障のない範囲でオイルの性能を最大限利用する
という考え方が一般的である。そこで、オイルの劣化状
態を判断するのに従来より種々の方法が採られている。
一般的な例としては、オイルレベルゲージに付着したオ
イルの色を目視で確認し、指で粘度を確かめるといった
最も簡単なものから、オイルに所定波長の光を照射しそ
の光透過量をもとに判断するもの、オイル中の電極間電
位差から判断するもの等がある。しかしながらこれらの
方法は人間の勘に頼るものであったり、オイル劣化指標
の一部である「オイル成分の酸化による全酸価の増加」
および「腐食防止添加剤の消耗による全塩基価の減少」
を確認するにとどまり、オイル全体としての性能が劣化
しているかどうかを判定することはできない。その上、
オイルに含まれている各種添加剤の量は、メーカーやオ
イル種類の違いによって差があるので、多数含まれてい
る添加剤の内の一部のデータをもってオイル全体が劣化
状態にあるのか否かを一概に判定することはできないの
である。つまり、より正しくオイルの劣化を把握するに
は、定期的にデータを確認して変化の推移を記録した
り、化学的な方法でオイル劣化指標の全項目について分
析評価するのが最良なのであるが、多くの手間と設備が
必要であり、一般の自動車オーナーあるいはカーショッ
プ等では現実的な方法ではない。
含まれている添加剤の量が異なるという点を考慮すれ
ば、一般の自動車オーナー・カーショップ等にとって
は、オイルの色に着目する方法がオイルに対するすす・
劣化物・異物等の混入状態や、全体的な劣化度合を判断
するのに有効である。しかし、従来よりあるオイルの色
から劣化を判定する装置では、測定誤差につながる受光
素子感度のばらつき・光源輝度のばらつき・経年劣化と
いった因子をキャンセルすることができず、オイルの色
を客観的かつ正確に判定することができなかった。
課題は、自動車から抜き取ったオイル等を試料セル内に
納め、光源の光を試料セルに照射してその透過光をRG
B受光素子で電気信号として検出し、検出した信号を色
彩表色系に変換、数値化してその値からオイル等が劣化
状態にあるか否かを判定するオイル等の劣化判定方法お
よび装置において、RGB受光素子感度のばらつき・光
源輝度のばらつき、およびそれらの経年劣化に左右され
ることなく、簡単な操作でオイル等の色を客観的かつ正
確に判定することができる方法・装置が提供できないか
という点にある。
を解決するために本発明では、試料セル内に納めたオイ
ル等の試料に光を照射し、その透過光を受光素子で検出
して表色系に数値化し、その数値からオイル等が劣化状
態にあるか否かを判定する方法において、光源の光を試
料セルに照射しその透過光をRGB受光素子で検出する
測定光路と、光源の光を直接RGB受光素子で検出する
参照光路とを設け、オイルの劣化判定を行うにあたり、
測定光路に試料が存在しない状態で検出する第1のRG
B信号値と、参照光路で検出する第2のRGB信号値と
を所定回数検出してそれぞれ平均値を算出し、第1のR
GB信号の平均値と第2のRGB信号の平均値との比が
1になる補正係数を設定し、以降測定光路に試料を置い
てその透過光を検出する際に、測定光路で検出したRG
B信号値と参照光路で検出したRGB信号値とを比較し
て補正係数を乗じた値を真のRGB信号値として表色系
に数値化することを特徴とするオイル等の劣化判定方法
を提案する。
明材からなりオイル等の試料を収容する試料セルと、光
源から照射される光の赤・青・緑成分をそれぞれ電気信
号として検出するRGB受光素子とを備え、試料を収容
した試料セルの透過光をRGB受光素子で検出して表色
系に数値化し、その数値からオイル等が劣化状態にある
か否かを判定する装置において、前記白色光源に臨む第
1の投光孔と、第1の投光孔から照射される白色光源の
光を受ける位置に試料セルを保持する試料セルホルダー
と、試料セルを透過した光を検出する第1のRGB受光
素子とを配して構成する測定光路と、前記白色光源に臨
む第2の投光孔と、第2の投光孔から照射される白色光
源の光を検出する第2のRGB受光素子とを配して構成
する参照光路と、測定光路と参照光路とを遮る光遮蔽板
とを備えたことを特徴とするオイル等の劣化判定装置を
提案する。
定装置において、測定光路に試料を存在させない状態で
検出する第1のRGB信号値と、参照光路で検出する第
2のRGB信号値とを所定回数検出してそれぞれ平均値
を算出し、第1のRGB信号の平均値と第2のRGB信
号の平均値との比が1になる補正係数を設定する補正係
数設定手段と、測定光路に試料を置いて透過光を検出す
る際に、測定光路で検出したRGB信号値と参照光路で
検出したRGB信号値との比に補正係数設定手段で設定
した補正係数を乗じた値を真のRGB信号値として表色
系に数値化する表色系変換手段と、表色系変換手段で変
換した表色系の数値を基にオイル等の試料が劣化状態に
あるか否かを判定する劣化判定手段とを備えたことを特
徴とするオイル等の劣化判定装置を提案する。
定装置において、第1の投光孔および第2の投光孔から
照射される白色光源の光を面状に均一に拡散する光拡散
板を設けたことを特徴とするオイル等の劣化判定装置を
提案する。
ル等を試料セルに収め、白色光源から照射されて試料セ
ルを透過した光をRGB受光素子で検出し、検出したR
GBそれぞれの電気信号を色彩表色系に置き換えて、そ
の明度および色相角からオイル等が劣化状態にあるか否
かを判定する装置に、試料セルの透過光をRGB受光素
子に導く測定光路と、測定光路と光学的に遮断され、白
色光源の光を直接RGB受光素子に導く参照光路とを設
けるので、オイル等の劣化を判定するにあたり、測定光
路中に試料を存在させないスルー状態で白色光源の光を
検出することで装置の校正を行うことができる。すなわ
ち、劣化判定を行う前にスルー状態の測定光路で検出し
た値と、常にスルー状態にある参照光路で測定した値と
が1:1になるような補正係数を設定し、以降、試料セ
ルをセットして劣化判定を行う場合に補正係数を基にし
てRGB受光素子感度のばらつき・光源輝度のばらつ
き、およびそれらの経年劣化をキャンセルすることがで
きる。
説明する。第1図は本発明実施例のブロック図である。
1は白色光源で、標準白色光に近いスペクトル分布を備
えるパルスキセノン管等を使用する。2は白色光源1の
光をオイル等の測定対象に照射し、その透過光を後述す
る受光素子で検出する測定光路、3は白色光源1の光を
直接検出する参照光路である。4はガラス・プラスチッ
ク等の透明材料で液体の収容空間を形成した試料セル
で、測定対象であるエンジンオイル・ATF(オートマ
チックトランスミッションフルード)・LLC(ロング
ライフクーラント)等の試料を収容する。この試料セル
は試料の種類に応じて用意されるもので、本実施例では
ガソリンエンジンオイル用は隙間2mmの収容空間、デ
ィーゼルエンジンオイルは隙間0.05mmの収容空
間、ATF・LLCは隙間1mmの収容空間を備えたセ
ルを用いている。5は試料セルホルダーで、測定光路の
途中に試料セルを着脱可能に固定する。この試料セルホ
ルダーに試料セルを挿入することで、測定セルに収容し
た試料を薄膜状態で光源に正対させることができる。6
は白色光源1の光を測定光路に採り込む投光孔、7aは
光拡散で、表面に細かな凹凸を備え、板投光孔6から採
り込んだ光を光路内にまんべんなく拡散する。8は試料
セル4と試料を透過した光を検出するRGB検出素子で
ある。このRGB検出素子8は、入光する光の赤色周波
数帯域・緑色周波数帯域、青色周波数帯域をそれぞれ検
出して電気信号に変換するもので、赤色成分はVr、緑
色成分はVg、青色成分はVbの電圧を出力する。9は
測定光路2と参照光路3とを光学的に遮る光遮蔽板、1
0は白色光源1の光を参照光路に採り込む投光孔、7b
は投光孔10から採り込んだ光を光路内にまんべんなく
拡散する光拡散板、11は参照光路内に拡散された光を
検出するRGB検出素子である。このRGB検出素子1
1も、入光する光の赤色周波数帯域・緑色周波数帯域、
青色周波数帯域をそれぞれ検出して電気信号に変換する
もので、赤色成分はVrr、G成分はVgg、B成分は
Vbbの電圧を出力する。12は前記白色光源1を駆動
するストロボ回路で、パルスキセノン管を瞬間的に高輝
度で発光させる。13は操作部で、上記試料の劣化を判
定するにあたり、「校正モード」すなわち、上記試料を
収容しない状態の試料セルを試料セルホルダーに挿入
し、測定光路・参照光路共にスルー状態で白色光源1を
発光させ、両光路のRGB受光素子で検出する光が等し
い状態となるよう校正するモードと、「測定モード」す
なわち、校正後に試料を収容した試料セルを試料セルホ
ルダーに挿入し、測定光路2において試料セル4を介し
た白色光源1からの透過光をみて試料の劣化を判定する
モードとのどちらを行うかを選択する。14は補正係数
設定部で、操作部13において校正モードを選択した際
に、RGB受光素子8、11で検出したVr〜Vbおよ
びVrr〜Vbbをもとに、2つのRGB受光素子の光
検出レベルを等しい状態にする補正係数を設定する。1
5は表色系変換部で、操作部14において測定モードを
選択した際に、RGB受光素子8、11で検出したVr
〜VbおよびVrr〜VbbをA/D変換し、補正係数
設定部14で設定した補正係数をVr〜Vbに乗算する
ことで三刺激値X・Y・Zに置き換え、次に変換式を用
いてCIE(国際照明委員会)表色系に変換する。16
は測定モードでオイル等の試料を劣化判定した結果を印
字するプリンター、17は同じくその劣化判定結果をL
EDあるいはLCD等で表示する表示部である。18は
マイクロコンピュータで、CPU19、ROM20、R
AM21を備え、ROM20で与えるプログラムに応じ
て制御を行う。22はインターフェースである。
動作について、第2図のフローチャートをもとに説明す
る。オイル等の代わりに透明な液体(例えば水等)を収
容した試料セル4を試料セルホルダー5にセットし、操
作部13において校正モードを選択すると、校正モード
が実行される。まずカウンタをクリアした後(S1)、
白色光源1を発光させる(S2)。白色光源1から照射
された光は、投光孔6・10からそれぞれ測定光路2・
参照光路3に入光し、光拡散板7a・7bで十分に拡散
されて光路内を進行する。この時、測定光路2内にはオ
イル等の測定対象物が存在していないので、光拡散板7
aで拡散された光はスルー状態で直接RGB受光素子8
に到達し、一方の参照光路3内を進行する光も直接RG
B受光素子11に到達する。ここで、RGB受光素子8
で検出する緑色成分の出力Vgが所定値以上であるか否
かを判断し(S3)、測定光路2がスルー状態にあるか
を確認する。Vgが所定値以上であれば、測定光路のR
GB受光素子出力Vr〜Vbと、参照光路のRGB受光
素子出力Vrr〜Vbbとをそれぞれ記憶し(S4)、
カウンタに1を加える(S5)。次にカウンタが所定値
(本実施例では3とする)に達したかを判断し(S
6)、所定値に達するまでS2〜S5を実行し、RGB
受光素子出力Vr〜VbおよびVrr〜Vbbをそれぞ
れ積算する。カウンタの値が3に達したら、3回分取得
したRGB受光素子出力Vr〜VbおよびVrr〜Vb
bのそれぞれ平均値を算出し、その平均値を次の式にあ
てはめて補正係数α・β・γを算出する(S7)。
もスルー状態で測定しているので、光路内の光透過率を
100%とすれば、スルー状態のRGB信号値(R0,
G0,B0)=(1,1,1)となる。そこで、実際に
測定光路で測定した平均値Vr・Vg・Vbと、参照光
路で測定した平均値Vrr・Vgg・Vbbとを上記数
式1にあてはめると α=Vrr/Vr β=Vgg
/Vg γ=Vbb/Vb となり、RGB受光素子
感度のばらつき・光源輝度のばらつき、およびそれらの
経年劣化をキャンセルする補正係数α・β・γを算出、
設定することができる。そして、設定した補正係数を表
示部17に表示して(S8)校正モードを終了する。と
ころで、もしS3においてRGB受光素子8で検出する
緑色成分の出力Vgが所定値以下であった場合は、測定
光路がスルー状態にないと判断し、表示部17にエラー
表示を行って(S9)校正モードを終了する。
動作について、第2図のフローチャートをもとに説明す
る。劣化判定を行うオイル等の試料を試料セル4に収容
した上で試料セルホルダー5にセットし、操作部13に
おいて測定モードを選択し、これから測定を行う試料の
種類(ガソリン車エンジンオイル・ディーゼル車エンジ
ンオイル・LLC・ATF)を入力すると、測定モード
が実行される。白色光源1を発光させ(S11)、測定
光路2において試料の透過光を検出して得られるRGB
受光素子出力Vr・Vg・Vbと、参照光路3で白色光
源1の光を直接検出して得られるRGB受光素子出力V
rr・Vgg・Vbbとをそれぞれ記憶する(S1
2)。次に前記数式1を用いてRGBデータを求め、さ
らにそのR・G・Bデータをもとに周知の変換式を用い
て三刺激値X・Y・Zに変換する(S13)。そして、
得られた三刺激値X・Y・Zを周知の変換式を用いてL
*a*b*表色系に変換し、明度L*と色相角h*とを
求める(S14)。次に、現在測定している試料がエン
ジンオイルであるか否かを判断し(S15)、エンジン
オイルであれば引き続きガソリン車であるか否かを判断
する(S16)。もし試料がガソリン車に使用したエン
ジンオイルであれば、S14で求めた明度L*および色
相角h*の値が予め設定したガソリン車のしきい値以上
か否か判定し(S17,S18)、しきい値以下であっ
たら劣化状態にあると判定してオイル交換が必要である
ことを表示部17に表示し(S19)、同時にプリンタ
ー16から判定結果を印字して(S20)終了する。
イルであれば、S16の次にS21,S22を実行し、
明度L*および色相角h*の値を予め設定したディーゼ
ル車のしきい値と照らし合わせて劣化状態を判定する。
3,S24,S25を実行し、明度L*および色相角h
*の値を予め設定したLLCのしきい値と照らし合わせ
て劣化状態を判定する。
3,S26,S27を実行し、明度L*および色相角h
*の値を予め設定したATFのしきい値と照らし合わせ
て劣化状態を判定する。
るが、上記実施例に限定されるものではない。例えば、
上記実施例では、劣化判定を行う試料としてエンジンオ
イル・LLC・ATFについて説明したが、劣化の判定
基準となるしきい値を試料に応じて予め設定すること
で、他の試料(例えばパワーステアリングオイル等)も
判定可能である。また、劣化の度合に応じて複数の劣化
レベルを予め設定し、それぞれレベルごとのしきい値
と、試料の明度L*および色相角h*の値とを比較して
劣化の度合を細かく判定するようにしても良い。
ら抜き取ったオイル等の試料を試料セルに収め、白色光
源から照射されて試料セルを透過した光をRGB受光素
子で検出し、検出したRGBそれぞれの電気信号を色彩
表色系に置き換えて、その明度および色相角からオイル
等が劣化状態にあるか否かを判定することができる。し
たがって人間の感覚や勘に頼らない客観的かつ定量的な
劣化判定が行える。
光素子に導く測定光路と、測定光路と光学的に遮断さ
れ、白色光源の光を第2のRGB受光素子に直接導く参
照光路とを設けるので、オイル等の劣化を判定するにあ
たり、測定光路中に試料を存在させないスルー状態で白
色光源の光を検出すれば、もともとスルー状態にある参
照光路で検出する電気信号を参照して装置の校正を行う
ことができる。したがって、試料セルをセットして劣化
判定を行う場合にRGB受光素子感度のばらつき・光源
輝度のばらつき、およびそれらの経年劣化をキャンセル
することができる。
ローチャートである。
ローチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 試料セル内に納めたオイル等の試料に光
を照射し、その透過光を受光素子で検出して表色系に数
値化し、その数値からオイル等が劣化状態にあるか否か
を判定する方法において、光源の光を試料セルに照射し
その透過光をRGB受光素子で検出する測定光路と、光
源の光を直接RGB受光素子で検出する参照光路とを設
け、オイルの劣化判定を行うにあたり、測定光路に試料
が存在しない状態で検出する第1のRGB信号値と、参
照光路で検出する第2のRGB信号値とを所定回数検出
してそれぞれ平均値を算出し、第1のRGB信号の平均
値と第2のRGB信号の平均値との比が1になる補正係
数を設定し、以降測定光路に試料を置いてその透過光を
検出する際に、測定光路で検出したRGB信号値と参照
光路で検出したRGB信号値とを比較して補正係数を乗
じた値を真のRGB信号値として表色系に数値化するこ
とを特徴とするオイル等の劣化判定方法。 - 【請求項2】 光を照射する白色光源と、透明材からな
りオイル等の試料を収容する試料セルと、光源から照射
される光の赤・青・緑成分をそれぞれ電気信号として検
出するRGB受光素子とを備え、試料を収容した試料セ
ルの透過光をRGB受光素子で検出して表色系に数値化
し、その数値からオイル等が劣化状態にあるか否かを判
定する装置において、前記白色光源に臨む第1の投光孔
と、第1の投光孔から照射される白色光源の光を受ける
位置に試料セルを保持する試料セルホルダーと、試料セ
ルを透過した光を検出する第1のRGB受光素子とを配
して構成する測定光路と、前記白色光源に臨む第2の投
光孔と、第2の投光孔から照射される白色光源の光を検
出する第2のRGB受光素子とを配して構成する参照光
路と、測定光路と参照光路とを遮る光遮蔽板とを備えた
ことを特徴とするオイル等の劣化判定装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のオイル等の劣化判定装置
において、測定光路に試料を存在させない状態で検出す
る第1のRGB信号値と、参照光路で検出する第2のR
GB信号値とを所定回数検出してそれぞれ平均値を算出
し、第1のRGB信号の平均値と第2のRGB信号の平
均値との比が1になる補正係数を設定する補正係数設定
手段と、測定光路に試料を置いて透過光を検出する際
に、測定光路で検出したRGB信号値と参照光路で検出
したRGB信号値との比に補正係数設定手段で設定した
補正係数を乗じた値を真のRGB信号値として表色系に
数値化する表色系変換手段と、表色系変換手段で変換し
た表色系の数値を基にオイル等の試料が劣化状態にある
か否かを判定する劣化判定手段とを備えたことを特徴と
するオイル等の劣化判定装置。 - 【請求項4】 請求項2もしくは3記載のオイル等の劣
化判定装置において、第1の投光孔および第2の投光孔
から照射される白色光源の光を面状に均一に拡散する光
拡散板を設けたことを特徴とするオイル等の劣化判定装
置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10315212A JP2000146696A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | オイル等の劣化判定方法および装置 |
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