JP2000145685A - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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JP2000145685A
JP2000145685A JP10322061A JP32206198A JP2000145685A JP 2000145685 A JP2000145685 A JP 2000145685A JP 10322061 A JP10322061 A JP 10322061A JP 32206198 A JP32206198 A JP 32206198A JP 2000145685 A JP2000145685 A JP 2000145685A
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centrifugal blower
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根を片持ち支持状態に設ける遠心送風機の
送風性能を向上させる。 【解決手段】 多数の羽根41,42を羽根車側板40
に対する片持ち支持状態で回転周方向に並設して羽根車
29を形成してある遠心送風機において、回転半径方向
における前記羽根41,42の外側端縁41a,42a
を、前記羽根車側板40に対する支持側とは反対側の羽
根遊端側ほど回転軸芯P寄りとなる傾斜姿勢に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遠心送風機に関し、
詳しくは、多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち支持
状態で回転周方向に並設して羽根車を形成してある遠心
送風機、及び、回転軸芯近くから羽根車側板の外周部に
わたる主羽根の多数を、羽根車側板に対する片持ち支持
状態で回転周方向に並設するとともに、羽根車側板の外
周部にのみ位置する補助羽根を、羽根車側板に対する片
持ち支持状態で主羽根どうしの間に設けて羽根車を形成
してある遠心送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遠心送風機では、各羽根
を2枚の羽根車側板どうしの間にわたらせて両持ち支持
状態に設ける形式のものと同様、図18に示す如く、回
転半径方向における各羽根41,42の外側端縁41
a,42aを回転軸芯Pと平行な姿勢の端縁にし、ま
た、羽根車29を内装するケーシング31のうち、回転
半径方向において各羽根41,42の外側端縁41a,
42aに対向するケーシング内周面31aも回転軸芯P
と平行な姿勢の面にし、これにより、各羽根41,42
の外側端縁41a,42aとそれに対向するケーシング
内周面31aとの間に、回転軸芯方向で幅が一定のクリ
アランスを確保するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の遠心
送風機は、各羽根41,42を両持ち支持状態に設ける
形式に比べ、羽根車側板40が1枚で済むことから製作
面及びコスト面で有利であり、また、羽根車29を軽量
化し得ることで必要動力を低減し得るメリットもある
が、羽根41,42が片持ち支持状態であることから、
羽根車29の回転において遠心力や気体抵抗で羽根車側
板40や羽根自身41,42が撓んで、片持ち支持状態
の羽根41,42の遊端部(詳しくは、羽根車側板40
に対する支持側とは反対側の羽根遊端縁41b,42b
と回転半径方向における羽根外側端縁41a,42aと
の交差箇所近傍部分)が、図18において一点鎖線で示
す如く羽根車側板40の外周からはみ出す状態に変位
し、この為、最悪の場合、高速回転時に羽根41,42
がケーシング内周面31aに接触して破損を招く危険性
があり、その接触回避のために使用回転速度が低く制限
されて送風性能が制限される問題があった。
【0004】また、ケーシング内周面31aとの接触に
は至らずとも、回転半径方向における羽根41,42の
外側端縁41a,42aとそれに対向するケーシング内
周面31aとの間のクリアランスが、羽根遊端部の上記
の如き変位により不適切なものとなり、これが原因で送
風性能が低下する問題もあった。
【0005】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
羽根を片持ち支持状態に設ける形式のメリットを活かし
ながら、合理的な改良により上記問題を解消する点にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち支持状
態で回転周方向に並設して羽根車を形成する構成におい
て、回転半径方向における前記羽根の外側端縁を、前記
羽根車側板に対する支持側とは反対側の羽根遊端側ほど
回転軸芯寄りとなる傾斜姿勢に形成する。
【0007】この構成によれば、羽根車の回転において
遠心力や気体抵抗により羽根車側板や羽根自身が撓んで
羽根の遊端部が変位することを予め見込んで、回転半径
方向における羽根の外側端縁を、非回転時の初期姿勢と
して、羽根遊端側ほど回転軸芯寄りとなる傾斜姿勢にし
ておくから、回転半径方向における羽根の外側端縁を単
に回転軸芯と平行な姿勢に形成する従来の構造に比べ、
羽根が上記の如き変位によりケーシング内周面に接触す
るといった事態をより確実に回避することができ、これ
により従来構造に比べ羽根車の使用回転速度を高めるこ
とができる。
【0008】また、回転半径方向における羽根の外側端
縁とそれに対向するケーシング内周面との間のクリアラ
ンスを、回転による羽根遊端部の変位によって逆に適正
化する運転形態となり、これらのことから、この種の遠
心送風機の送風性能を効果的に高めることができる。
【0009】〔2〕請求項2に係る発明では、回転軸芯
近くから羽根車側板の外周部にわたる主羽根の多数を、
前記羽根車側板に対する片持ち支持状態で回転周方向に
並設するとともに、前記羽根車側板の外周部にのみ位置
する補助羽根を、前記羽根車側板に対する片持ち支持状
態で前記主羽根どうしの間に設けて羽根車を形成する構
成において、回転半径方向における前記補助羽根の外側
端縁を、前記羽根車側板に対する支持側とは反対側の羽
根遊端側ほど回転軸芯寄りとなる傾斜姿勢に形成する。
【0010】つまり、主羽根どうしの間で羽根車側板の
外周部に設ける補助羽根は、吸入抵抗を小さく維持しな
がら羽根群全体としての遠心加速性能を高めて送風能力
を向上させる機能を有するが、この補助羽根は羽根車側
板の外周部にのみ位置させるもの(すなわち、回転軸芯
近くから羽根車側板の外周部にわたる主羽根に比べ回転
半径方向の羽根長さが短いもの)であることから、主羽
根に比べ撓み易くて羽根車側板の外周から羽根の遊端部
がはみ出す状態の変位が起こり易く、この為、この補助
羽根のケーシング内周面に対する接触を回避する上で使
用回転速度が低く制限されるといったことが生じ易く、
また、接触に至らずとも、回転半径方向における補助羽
根の外側端縁とそれに対向するケーシング内周面との間
のクリアランスが不適切になって送風性能が低下すると
いったことが生じ易い。
【0011】これに対し、上記の構成によれば、回転に
より補助羽根の遊端部が大きく変位することを予め見込
んで、回転半径方向における補助羽根の外側端縁を、非
回転時の初期姿勢として、補助羽根の遊端側ほど回転軸
芯寄りとなる傾斜姿勢にしておくから、回転半径方向に
おける補助羽根の外側端縁を単に回転軸芯と平行な姿勢
に形成する従来の構造に比べ、補助羽根が上記の如き変
位によりケーシング内周面に接触するといった事態をよ
り確実に回避することができ、これにより従来構造に比
べ羽根車の使用回転速度を高めることができる。
【0012】また、回転半径方向における補助羽根の外
側端縁とそれに対向するケーシング内周面との間のクリ
アランスを、回転による補助羽根の遊端部の変位をもっ
て逆に適正化する運転形態となり、これらのことから、
補助羽根の装備による送風性能の向上と相俟って、この
種の遠心送風機の送風性能を効果的に高めることができ
る。
【0013】〔3〕請求項3に係る発明では、上記した
請求項2に係る発明の実施において、回転半径方向にお
ける前記補助羽根及び前記主羽根夫々の外側端縁を、前
記羽根車側板に対する支持側とは反対側の羽根遊端側ほ
ど回転軸芯寄りとなる傾斜姿勢に形成するとともに、前
記補助羽根の回転半径方向における外側端縁の傾斜角度
を、前記主羽根の回転半径方向における外側端縁の傾斜
角度よりも大きくする。
【0014】この構成によれば、回転により主羽根の遊
端部が変位して、主羽根の回転半径方向における外側端
縁とそれに対向するケーシング内周面との間のクリアラ
ンスが不適切になることも防止できる。
【0015】そしてまた、前述の如く主羽根よりも補助
羽根の方が撓み易いことに対し、補助羽根の回転半径方
向における外側端縁の傾斜角度を、主羽根の回転半径方
向における外側端縁の傾斜角度よりも大きくしておくこ
とにより、回転による各羽根の遊端部の変位をもって、
補助羽根についての上記クリアランスと主羽根について
の上記クリアランスとが同等のものとなるようにするこ
とができ、これにより、補助羽根についての上記クリア
ランスと主羽根についての上記クリアランスとが互いに
異なることに原因する脈動的な圧力変化で振動や騒音が
発生することも効果的に抑制した状態で、各羽根につい
ての上記クリアランスの適正化をもって送風性能の向上
を一層効果的に達成できる。
【0016】〔4〕請求項4に係る発明では、回転軸芯
近くから羽根車側板の外周部にわたる主羽根の多数を、
前記羽根車側板に対する片持ち支持状態で回転周方向に
並設するとともに、前記羽根車側板の外周部にのみ位置
する補助羽根を、前記羽根車側板に対する片持ち支持状
態で前記主羽根どうしの間に設けて羽根車を形成する構
成において、前記羽根車側板に対する片持ち支持状態
で、かつ、前記羽根車側板からの回転軸芯方向における
突出寸法が前記補助羽根よりも小さい状態で、回転半径
方向における前記補助羽根の内側端縁部から連なって回
転軸芯側に延びる羽根延長リブを設ける。
【0017】この構成によれば、回転により補助羽根が
撓み易いことに対し、上記の羽根延長リブにより補助羽
根そのものの撓み及び羽根車側板の撓みを抑制して、補
助羽根の遊端部が羽根車側板の外周からはみ出す状態に
変位することを効果的に防止でき、これにより、補助羽
根がケーシングの内周面に接触するといった事態をより
確実に回避することができて羽根車の使用回転速度を高
めることができ、また、回転半径方向における補助羽根
の外側端縁とそれに対向するケーシング内周面との間の
クリアランスも適正な状態により安定的に維持すること
ができる。
【0018】しかも、上記の羽根延長リブは、回転半径
方向における補助羽根の内側端縁部から連なって回転軸
芯側に延びるものではあるが、羽根車側板からの回転軸
芯方向における突出寸法が補助羽根よりも小さいことか
ら、この羽根延長リブの付設によって吸入抵抗が増大す
るといったことは回避できて、吸入抵抗を小さく維持し
ながら羽根群全体としての遠心加速性能を高めるという
補助羽根の機能は維持でき、これらのことから、この種
の遠心送風機の送風性能を効果的に高めることができ
る。
【0019】〔5〕請求項5に係る発明では、多数の羽
根を羽根車側板に対する片持ち支持状態で回転周方向に
並設して羽根車を形成する構成において、前記羽根車を
内装するケーシングのうち、回転半径方向において前記
羽根の外側端縁に対向するケーシング内周面を、前記羽
根の前記羽根車側板に対する支持側とは反対側の羽根遊
端側ほど回転軸芯から離れる傾斜姿勢に形成する。
【0020】この構成によれば、羽根車の回転において
遠心力や気体抵抗により羽根車側板や羽根自身が撓んで
羽根の遊端部が変位することを予め見込んで、回転半径
方向における羽根の外側端縁に対向するケーシング内周
面を、羽根の遊端側ほど回転軸芯から離れる傾斜姿勢に
しておくから、このケーシング内周面を単に回転軸芯と
平行な姿勢に形成する従来の構造に比べ、羽根が上記の
如き変位によりケーシング内周面に接触するといった事
態をより確実に回避することができ、これにより従来構
造に比べ羽根車の使用回転速度を高めることができる。
【0021】また、回転半径方向における羽根の外側端
縁とそれに対向するケーシング内周面との間のクリアラ
ンスを、回転による羽根遊端部の変位によって逆に適正
化する運転形態となり、これらのことから、前記した請
求項1に係る発明と同様、この種の遠心送風機の送風性
能を効果的に高めることができる。
【0022】〔6〕請求項6に係る発明では、多数の羽
根を羽根車側板に対する片持ち支持状態で回転周方向に
並設して羽根車を形成する構成において、前記羽根車側
板の板厚を回転軸芯側ほど大きくする。
【0023】この構成によれば、片持ち支持状態の羽根
を設けた羽根車側板の遠心力による撓みを羽根車側板自
身の上記の如き板厚設定により抑制して、羽根の遊端部
が羽根車側板の外周からはみ出す状態に変位することを
効果的に防止でき、これにより、羽根がケーシング内周
面に接触するといった事態をより確実に回避することが
できて羽根車の使用回転速度を高めることができ、ま
た、回転半径方向における羽根の外側端縁とそれに対向
するケーシング内周面との間のクリアランスも適正な状
態により安定的に維持することができ、これらのことか
ら、この種の遠心送風機の送風性能を効果的に高めるこ
とができる。
【0024】〔7〕請求項7に係る発明では、多数の羽
根を羽根車側板に対する片持ち支持状態で回転周方向に
並設して羽根車を形成する構成において、前記羽根車側
板に、回転軸芯近くから前記羽根車側板の外周部にわた
って回転半径方向に延びる凸条リブを回転軸芯方向視で
放射状に複数設ける。
【0025】この構成によれば、片持ち支持状態の羽根
を設けた羽根車側板の遠心力による撓みを上記の如き放
射状配置の複数の凸条リブにより抑制して、羽根の遊端
部が羽根車側板の外周からはみ出す状態に変位すること
を効果的に防止でき、これにより、上記の請求項6に係
る発明と同様、羽根がケーシング内周面に接触するとい
った事態をより確実に回避することができて羽根車の使
用回転速度を高めることができ、また、回転半径方向に
おける羽根の外側端縁とそれに対向するケーシング内周
面との間のクリアランスも適正な状態により安定的に維
持することができ、これらのことから、この種の遠心送
風機の送風性能を効果的に高めることができる。
【0026】〔8〕請求項8に係る発明では、多数の羽
根を羽根車側板に対する片持ち支持状態で回転周方向に
並設して羽根車を形成する構成において、回転軸に対す
る前記羽根車のボス部を、前記回転軸に対し外嵌する内
筒部と、前記羽根及び前記羽根車側板に対する連結基部
としての外筒部と、これら内筒部と外筒部との回転軸芯
方向における一端部どうしにわたらせる環状底板部とで
形成するのに、前記環状底板部を前記羽根車側板と同一
面上又はほぼ同一面上に配置した状態で、前記内筒部及
び前記外筒部を前記環状底板部に対して、前記羽根車側
板に対する前記羽根の連設側と同じ側に位置させた構造
にする。
【0027】この構成によれば、例えば、上記構造とは
逆に内筒部と外筒部の他端部(すなわち、両筒部どうし
の間の空洞部が開口する側のボス端部)を回転軸芯方向
で羽根車側板に対応位置させた状態で、環状底板部を回
転軸芯方向で羽根車側板に対する羽根の連設側と同じ側
に羽根車側板から離間させた位置に配置する構造に比
べ、羽根車側板と同一面上又はほぼ同一面上に位置する
環状底板部の存在をもって、遠心力による羽根車側板の
撓み(すなわち、片持ち支持状態の羽根に原因する羽根
車側板の背面側への撓み)に対する連結基部側の剛性を
高くすることができる。
【0028】そして、このことにより、片持ち支持状態
の羽根を設けた羽根車側板の遠心力による撓みを抑制し
て、羽根の遊端部が羽根車側板の外周からはみ出す状態
に変位することを効果的に防止でき、これにより、上記
した請求項6,7に係る発明と同様、羽根がケーシング
内周面に接触するといった事態をより確実に回避するこ
とができて羽根車の使用回転速度を高めることができ、
また、回転半径方向における羽根の外側端縁とそれに対
向するケーシング内周面との間のクリアランスも適正な
状態により安定的に維持することができ、これらのこと
から、この種の遠心送風機の送風性能を効果的に高める
ことができる。
【0029】なお、同一面上又はほぼ同一面上に配置す
る羽根車側板と環状底板部とを一連の一体部材で形成す
れば、羽根車側板の撓みに対する連結基部側の剛性を一
層高めることができ、片持ち支持状態の羽根を設けた羽
根車側板の遠心力による撓みを更に効果的に抑制でき
る。
【0030】以上の如く、請求項1〜8のいずれかに係
る発明によれば、羽根を片持ち支持状態に設ける形式の
遠心送風機において、片持ち支持による先述の如き製作
面、コスト面、並びに、必要動力面での利点を活かしな
がら、その送風性能を効果的に高めることができ、特に
施肥装置用の送風機(肥料の空気搬送に用いる送風機)
など高速回転が要求される送風機や、撓みの生じ易い樹
脂製送風機の性能向上に極めて有効である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0032】〔第1実施形態〕図1には施肥装置付き田
植機の全体側面が示されている。この田植機は、乗用型
の走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して昇降自
在に苗植付装置3が連結されるとともに、走行機体1の
後部に施肥装置4が搭載されている。
【0033】走行機体1は、その前部に搭載されたエン
ジン5、エンジン5からの動力が伝達される変速装置
6、変速装置6を経由した変速後の動力が伝達される左
右一対の前輪7と後輪8、前輪7を操向するステアリン
グハンドル9、及び、運転座席10などによって構成さ
れている。
【0034】苗植付装置3は、変速装置6を経由した変
速後の動力が伝達されるフィードケース11、植付伝動
ケース12、植付伝動ケース12の後部左右両側に軸支
されたロータリ式の植付機構13、所定のストロークで
往復横移動される苗載台14、及び、整地フロート15
などによって構成されている。
【0035】図1〜図3に示すように、施肥装置4は、
粉粒状の肥料を貯留するホッパー16、ホッパー16内
の肥料を所定量ずつ繰り出す繰出機構17、整地フロー
ト15の左右両部に装着された作溝器18、繰出機構1
7と作溝器18とを連通接続する供給ホース19、繰出
機構17から繰り出された肥料を供給ホース19を介し
て作溝器18に圧送する遠心送風機20、及び、走行機
体1に装備された動力分配機構21の出力軸21aから
繰出機構17の入力軸17aに亘って架設された施肥用
伝動機構22などによって構成されており、ホッパ16
と繰出機構17が走行機体1における運転座席10の後
部箇所に配設されている。
【0036】施肥用伝動機構22は、動力分配機構21
における出力軸21aの両端に位相が異なる状態で一体
回転可能に連結された左右一対の回転アーム23、各繰
出機構17に亘るように架設された単一の駆動軸24、
駆動軸24と各入力軸17aとの間に介装された断続ク
ラッチ機構25、駆動軸24にワンウェイクラッチ26
を介して連結された左右一対の揺動アーム27、及び、
対応する回転アーム23と揺動アーム27とを連係する
ロッド28などにより、回転運動を往復揺動運動に変換
した後、ワンウェイクラッチ26を介して往復揺動運動
の一方向のみを伝動することで各繰出機構17を間歇駆
動するように構成されている。
【0037】図2〜図5に示すように、施肥用の遠心送
風機20は、羽根車29、これを回転駆動する電動モー
タ30、及び、羽根車29を外囲する周部がスパイラル
状のケーシング31などによって構成されており、ケー
シング31の周部に接線方向に向けて開口された吐出口
aが、各繰出機構17の導風口17bに接続されるよう
に各繰出機構17に亘って横架された大径の給気パイプ
32の左端部に接続されている。
【0038】つまり、この施肥装置4は、各繰出機構1
7がホッパ16から所定量の肥料を繰り出し、繰り出さ
れた肥料を遠心送風機20からの送出風にのせて各供給
ホース19を介して各作溝器18へ空気搬送し、作溝器
18によって圃場に形成された施肥溝に肥料を埋設する
ようになっている。
【0039】尚、遠心送風機20と各繰出機構17とに
亘らせる給気パイプ32は、各繰り出し機構17におけ
る短パイプ32aどうし、及び、端の短パイプ32aと
遠心送風機20とを、着脱自在なゴム製の繋ぎホース3
2bにより連結することで形成してあり、保守点検時な
どには繋ぎホース32bを外すことで分解できるように
してある。
【0040】図2及び図3における符号17cは、各繰
出機構17に形成された肥料供給口であり、この肥料供
給口17cに対応する供給ホース19が接続されるよう
になっている。図2における符号33は、供給ホース1
9が接続されない肥料供給口17cを閉塞するキャップ
である。図3における符号17dは、各繰出機構17に
形成された残肥排出口部、又、符号34は、この残肥排
出口部17dに接続される残肥排出ホースであり、ホッ
パー16内の余剰肥料を残肥排出口部17dから残肥排
出ホース34を介して外部に排出できるようになってい
る。
【0041】遠心送風機20は、その吐出口aが、走行
機体1における運転座席10の後部箇所に配設された各
繰出機構17に亘って架設される給気パイプ32の左端
部に接続されることにより、操縦部1Aの近傍箇所とな
る運転座席10の左後部における左側の後輪8の左上方
箇所に位置するようになっている。そのため、遠心送風
機20は、ケーシング31の一方の側壁に形成した吸気
口bが後ろ側に位置する姿勢で配設されるとともに、そ
のケーシング31には、吸気口bを下向きに変向する吸
気ダクト35が接続されており、これによって、吸気口
bから漏出する送風機20の騒音を操縦部1Aから遠ざ
けるようになっている。
【0042】また、吸気ダクト35の入口側端部には、
吸気口bに面する障壁体36が、その後輪8側ほど吸気
口bに近接する傾斜姿勢で配設されており、この障壁体
36によって左側の後輪8により跳ね上げられた泥土や
泥水などの吸気ダクト35内への入り込みを防止するよ
うになっている。
【0043】障壁体36は、吸気ダクト35における吸
気口bの周縁部を形成する周縁部材38の縦壁部38A
に取り付けられている。周縁部材38は、その周壁38
Bが、吸気口bの周囲に降る雨水を受け止めるととも
に、受け止めた雨水を縦壁部38Aにおける吸気口bの
反対側から障壁体36の下方へ流下させるようになって
おり、もって、雨天作業時に遠心送風機20が外気とと
もに雨水を吸気口bから取り入れることに起因して、肥
料詰まりなどの施肥不良が発生することを回避するよう
になっている。また、障壁体36の周縁と周縁部材38
の周壁部38Bとに亘って、周方向に所定間隔をもって
多数の縦向きルーバ39が架設されており、これによっ
て、吸気口bと障壁体36の間を通って他物が吸気口b
から入り込むことを防止するようにしている。
【0044】図6〜図8に示すように、遠心送風機20
の羽根車29には、ケーシング31内でモータ30の側
に位置する一枚の羽根車側板40に多数の羽根41,4
2を片持ち支持状態に設けて吸気口b側を開放したオー
プンタイプを採用してあり、そして具体的には、回転軸
芯P近くから外周に亘る湾曲放射状の主羽根41の多数
を羽根車側板40に対する片持ち支持状態で回転周方向
に並設するとともに、外周部近くにのみ位置する補助羽
根42を同様に羽根車側板40に対する片持ち支持状態
で主羽根41どうしの間に設けて羽根車29を形成して
ある。
【0045】つまり、オープンタイプであれば、各羽根
を2枚の羽根車側板どうしの間にわたらせて両持ち支持
状態に設ける形式に比べ、羽根車側板40が1枚で済む
ことから製作面及びコスト面で有利となり、また、羽根
車を軽量化し得ることで必要動力も低減し得る。そして
また、上記の如き補助羽根42を設けることにより、羽
根車29の吸気側となる中心部では羽根枚数は少なく、
吸入気を遠心加速する外周部近くでは羽根枚数が多くな
り、このことから、吸気抵抗を増すことなく羽根群によ
る遠心加速機能を高めて送風性能を向上させることがで
きる。
【0046】なお、本例においては、羽根車側板40,
主羽根41,補助羽根42,及び、回転軸43に対する
ボス部44からなる上記羽根車29を樹脂製の一体成形
品にしてあり、また、ケーシング31は回転軸芯方向で
の2つ割り構造の樹脂成形品にしてある。
【0047】各羽根41,42の回転半径方向における
外側端縁41a,42aは、羽根車29の回転において
遠心力や気体抵抗により羽根車側板40や羽根自身4
1,42が撓んで各羽根41,42の遊端部(詳しく
は、羽根車側板40に対する支持側とは反対側の羽根遊
端縁41b,42bと回転半径方向における羽根外側端
縁41a,42aとの交差箇所の近傍部分)が変位する
ことを予め見込んで、羽根車側板40に対する支持側と
は反対側の羽根遊端側ほど回転軸芯P寄りとなる傾斜姿
勢に形成してあり、また、羽根車側板40の外周部にの
み位置させる補助羽根42は主羽根41に比べ回転半径
方向の羽根長さが短くて撓み易いことから、上記の如き
傾斜端縁41a,42aの形成において、補助羽根42
の回転半径方向における外側端縁42aの傾斜角度はθ
2は、主羽根42の回転半径方向における外側端縁41
aの傾斜角度θ1よりも大きくしてある。
【0048】つまり、このように主羽根41及び補助羽
根42の外側端縁41a,42aを傾斜端縁にすること
で、前記の如き撓みによる羽根遊端部の変位に原因する
各羽根41,42とケーシング内周面31a(ケーシン
グ31におけるスパイラル状周部の内周面)との接触干
渉を確実に防止して、羽根車29の使用回転速度を高め
られるように、また、主羽根41の外側端縁41aとそ
れに対向するケーシング内周面31aとの間のクリアラ
ンス、及び、補助羽根42の外側端縁42aとそれに対
向するケーシング内周面31aとの間のクリアランスが
ともに、羽根車29の回転運転時において図8に一点鎖
線で示す如き羽根変位により互いに同等の適正なクリア
ランスになるようにしてある。
【0049】そしてまた、羽根車側板40には、それに
対する片持ち支持状態で、かつ、羽根車側板40からの
回転軸芯方向における突出寸法が補助羽根42よりも小
さい状態で、回転半径方向における補助羽根42の内側
端縁部から連なってドーナツ板形状の羽根車側板40に
おける中央孔40aの孔縁まで延びる羽根延長リブ45
を設けてあり、これにより、補助羽根42の撓み及び羽
根車側板40の撓みそのものを極力抑制するようにして
ある。
【0050】〔第2実施形態〕上記の第1実施形態で
は、主羽根41及び補助羽根42夫々の外側端縁41
a,42aを羽根遊端側ほど回転軸芯P寄りとなる傾斜
姿勢に形成する例を示したが、これに代え、図9に示す
如く、撓みによる変位の生じ難い主羽根41について
は、その回転半径方向における外側端縁41aを回転軸
芯Pと平行な姿勢に形成し、そして、撓みによる変位の
生じ易い補助羽根42についてのみ、その回転半径方向
における外側端縁42aを羽根遊端側ほど回転軸芯P寄
りとなる傾斜姿勢に形成するようにしてもよい。
【0051】〔第3実施形態〕前記の第1及び第2実施
形態では、各羽根41,42の外側端縁41a,42a
に対向するケーシング内周面31aを回転軸芯Pと平行
な姿勢にするのに対し、補助羽根41や主羽根42の外
側端縁41a,42aを羽根遊端側ほど回転軸芯P寄り
となる傾斜姿勢にする例を示したが、これに代え、図1
0に示す如く、回転半径方向において各羽根41,42
の外側端縁41a,42aに対向するケーシング内周面
31aの方を、羽根遊端側ほど回転軸芯Pから離れる傾
斜姿勢に形成し、これにより、撓みによる羽根遊端部の
変位に原因する各羽根41,42とケーシング内周面3
1aとの接触干渉を確実に防止して羽根車29の使用回
転速度を高められるように、また、各羽根41,42の
外側端縁41a,42aとそれに対向するケーシング内
周面31aとの間のクリアランスが羽根車29の回転運
転時において同図10に一点鎖線で示す如き羽根変位に
より極力適正なクリアランスになるようにする。
【0052】〔第4実施形態〕前記の第1〜第3実施形
態では、羽根41,42の外側端縁41a,42aと、
それに対向するケーシング内周面31aとのいずれか一
方のみを傾斜姿勢に形成する例を示したが、これに代
え、図11に示す如く、各羽根41,42の回転半径方
向における外側端縁41a,42aを羽根遊端側ほど回
転軸芯P寄りとなる傾斜姿勢にするとともに、これら各
羽根41,42の外側端縁41a,42aに対向するケ
ーシング内周面31aを羽根遊端側ほど回転軸芯Pから
離れる傾斜姿勢に形成する。
【0053】あるいはまた、図12に示す如く、撓みに
よる変位が生じ難い主羽根41の外側端縁41aは回転
軸芯Pと平行姿勢に形成し、これに対し、各羽根41,
42の外側端縁41a,42aに対向するケーシング内
周面31aを羽根遊端側ほど回転軸芯Pから離れる傾斜
姿勢にするとともに、撓みによる変位の生じ易い補助羽
根42の外側端縁42aを羽根遊端側ほど回転軸芯P寄
りとなる傾斜姿勢にし、これにより、撓みによる羽根遊
端部の変位に原因する各羽根41,42とケーシング内
周面31aとの接触干渉を確実に防止して羽根車29の
使用回転速度を高められるように、また、各羽根41,
42の外側端縁41a,42aとそれに対向するケーシ
ング内周面31aとの間のクリアランスが羽根車29の
回転運転時において同図11や図12に一点鎖線で示す
如き羽根変位により極力適正なクリアランスになるよう
にする。
【0054】〔第5実施形態〕前述の第1実施形態で
は、補助羽根42の内側端縁部から回転軸芯Pの側に延
びる羽根延長リブ45を羽根車側板40に設けて、補助
羽根42の撓み及び羽根車側板40の撓みを抑制するよ
うにしたが、この羽根延長リブ45の付設に代えて、あ
るいは、この羽根延長リブ45の付設とともに、図13
に示す如く、羽根車側板40の板厚を回転軸芯Pの側ほ
ど大きくする構造や、図14に示す如く、羽根車側板4
0に回転半径方向に延びる凸条リブ46を回転軸芯方向
視で放射状に複数設ける構造を採用し、これにより、羽
根車側板40の撓みを抑制して、その撓みに原因する各
羽根41,42とケーシング内周面31aとの接触干渉
を防止するとともに、各羽根41,42の外側端縁41
a,42aとそれに対向するケーシング内周面31aと
の間のクリアランスを適正な状態に安定的に保つように
する。
【0055】〔第6実施形態〕前述の第1実施形態で示
した例では、回転軸43に対する羽根車29のボス部4
4を、回転軸43に対し外嵌する内筒部44aと、羽根
41,42及び羽根車側板40に対する連結基部として
の外筒部44bと、これら内筒部44aと外筒部44b
との回転軸芯方向における一端部どうしにわたらせる環
状底板部44cとで形成するのに、内筒部44aと外筒
部44bの他端部(すなわち、両筒部44a,44bど
うしの間の空洞部が開口する側のボス端部)を回転軸芯
方向で羽根車側板40に対応位置させた状態で、環状底
板部44cを回転軸芯方向で羽根車側板40に対する羽
根41,42の連設側と同じ側に羽根車側板40から離
間させた位置に配置する構造を示したが、これに代え、
図15に示す如く、環状底板部44cを羽根車側板40
と同一面上又はほぼ同一面上に配置した状態で、内筒部
44a及び外筒部44bを環状底板部44cに対して、
羽根車側板40に対する羽根41,42の連設側と同じ
側に位置させた構造にする。
【0056】つまり、このボス構造では、羽根車側板4
0と同一面上又はほぼ同一面上に位置する環状底板部4
4cの存在により、羽根車側板40の撓み(片持ち支持
状態の羽根41,42に原因する羽根車側板40の背面
側への撓み)に対する連結基部側の剛性を高くして羽根
車側板40の撓みを抑制し、これにより、その撓みに原
因する各羽根41,42とケーシング内周面31aとの
接触干渉を防止するとともに、各羽根41,42の外側
端縁41a,42aとそれに対向するケーング内周面3
1aとの間のクリアランスを適正な状態に安定的に保つ
ようにする。
【0057】〔その他の実施形態〕次に、その他の実施
形態を列記する。補助羽根42の外側端縁42aや主羽
根41の外側端縁41aを、羽根遊端側ほど回転軸芯P
寄りとなる傾斜姿勢に形成するのに、これら外側端縁4
2a,41aを羽根基端から羽根先端にわたって一律の
傾斜角度の傾斜姿勢に形成するに代え、図16に示す如
く、羽根遊端側ほど傾斜角度が大きくなる傾斜姿勢に形
成し、これにより、回転時の撓みによる羽根遊端部の変
位において、それら羽根42,41の外側端縁42a,
41aとそれに対向するケーシング内周面31aとの間
のクリアランスが一層適切なものとなるようにしてもよ
い。
【0058】前述の各実施形態では、補助羽根42を設
ける場合の例を示したが、請求項1又は請求項5〜8に
係る発明は、補助羽根を設けない図17に示す如き遠心
送風機についても適用できる。
【0059】本発明は、施肥装置用の遠心送風機に限ら
ず、羽根を羽根車側板に対して片持ち支持状態に設ける
形式のものであれば、種々の用途の遠心送風機に適用で
き、また、羽根車を樹脂製の一体成形品とするものに限
らず、種々の材質及び組み立て構造の遠心送風機に適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の構成及びブロワの配置を示す背面図
【図3】施肥装置の構成を示す要部の縦断側面図
【図4】遠心ブロワの全体側面図
【図5】遠心ブロワの全体背面図
【図6】遠心ブロワの横断面図
【図7】遠心ブロアの縦断面図
【図8】(イ)主羽根部分における羽根車の縦断面図 (ロ)補助羽根部分における羽根車の縦断面図
【図9】(イ)主羽根部分における羽根車の縦断面図 (ロ)補助羽根部分における羽根車の縦断面図
【図10】羽根車の縦断面図
【図11】(イ)主羽根部分における羽根車の縦断面図 (ロ)補助羽根部分における羽根車の縦断面図
【図12】(イ)主羽根部分における羽根車の縦断面図 (ロ)補助羽根部分における羽根車の縦断面図
【図13】羽根車の縦断面図
【図14】(イ)羽根車の背面図 (ロ)羽根車の縦断面図 (ハ)要部の拡大断面図
【図15】羽根車の縦断面図
【図16】(イ)主羽根部分における羽根車の縦断面図 (ロ)補助羽根部分における羽根車の縦断面図
【図17】(イ)羽根車の正面図 (ロ)羽根車の縦断面図
【図18】従来構造を示す縦断面図
【符号の説明】
29 羽根車 31 ケーシング 31a ケーシング内周面 40 羽根車側板 41 主羽根 41a 主羽根の外側端縁 42 補助羽根 42a 補助羽根の外側端縁 43 回転軸 44 ボス部 44a 内筒部 44b 外筒部 44c 環状底板部 45 羽根延長リブ 46 凸条リブ P 回転軸芯 θ1 主羽根の外側端縁の傾斜角度 θ2 補助羽根の外側端縁の傾斜角

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設して羽根車を形成してある
    遠心送風機であって、 回転半径方向における前記羽根の外側端縁を、前記羽根
    車側板に対する支持側とは反対側の羽根遊端側ほど回転
    軸芯寄りとなる傾斜姿勢に形成してある遠心送風機。
  2. 【請求項2】 回転軸芯近くから羽根車側板の外周部に
    わたる主羽根の多数を、前記羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設するとともに、前記羽根車
    側板の外周部にのみ位置する補助羽根を、前記羽根車側
    板に対する片持ち支持状態で前記主羽根どうしの間に設
    けて羽根車を形成してある遠心送風機であって、 回転半径方向における前記補助羽根の外側端縁を、前記
    羽根車側板に対する支持側とは反対側の羽根遊端側ほど
    回転軸芯寄りとなる傾斜姿勢に形成してある遠心送風
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の遠心送風機であって、 回転半径方向における前記補助羽根及び前記主羽根夫々
    の外側端縁を、前記羽根車側板に対する支持側とは反対
    側の羽根遊端側ほど回転軸芯寄りとなる傾斜姿勢に形成
    するとともに、 前記補助羽根の回転半径方向における外側端縁の傾斜角
    度を、前記主羽根の回転半径方向における外側端縁の傾
    斜角度よりも大きくしてある遠心送風機。
  4. 【請求項4】 回転軸芯近くから羽根車側板の外周部に
    わたる主羽根の多数を、前記羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設するとともに、前記羽根車
    側板の外周部にのみ位置する補助羽根を、前記羽根車側
    板に対する片持ち支持状態で前記主羽根どうしの間に設
    けて羽根車を形成してある遠心送風機であって、 前記羽根車側板に対する片持ち支持状態で、かつ、前記
    羽根車側板からの回転軸芯方向における突出寸法が前記
    補助羽根よりも小さい状態で、回転半径方向における前
    記補助羽根の内側端縁部から連なって回転軸芯側に延び
    る羽根延長リブを設けてある遠心送風機。
  5. 【請求項5】 多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設して羽根車を形成してある
    遠心送風機であって、 前記羽根車を内装するケーシングのうち、回転半径方向
    において前記羽根の外側端縁に対向するケーシング内周
    面を、前記羽根の前記羽根車側板に対する支持側とは反
    対側の羽根遊端側ほど回転軸芯から離れる傾斜姿勢に形
    成してある遠心送風機。
  6. 【請求項6】 多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設して羽根車を形成してある
    遠心送風機であって、 前記羽根車側板の板厚を回転軸芯側ほど大きくしてある
    遠心送風機。
  7. 【請求項7】 多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設して羽根車を形成してある
    遠心送風機であって、 前記羽根車側板に、回転軸芯近くから前記羽根車側板の
    外周部にわたって回転半径方向に延びる凸条リブを回転
    軸芯方向視で放射状に複数設けてある遠心送風機。
  8. 【請求項8】 多数の羽根を羽根車側板に対する片持ち
    支持状態で回転周方向に並設して羽根車を形成してある
    遠心送風機であって、 回転軸に対する前記羽根車のボス部を、前記回転軸に対
    し外嵌する内筒部と、前記羽根及び前記羽根車側板に対
    する連結基部としての外筒部と、これら内筒部と外筒部
    との回転軸芯方向における一端部どうしにわたらせる環
    状底板部とで形成するのに、 前記環状底板部を前記羽根車側板と同一面上又はほぼ同
    一面上に配置した状態で、前記内筒部及び前記外筒部を
    前記環状底板部に対して、前記羽根車側板に対する前記
    羽根の連設側と同じ側に位置させてある遠心送風機。
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