JP2000145087A - 高さ調整機構付手すりシステム - Google Patents

高さ調整機構付手すりシステム

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JP2000145087A
JP2000145087A JP32768398A JP32768398A JP2000145087A JP 2000145087 A JP2000145087 A JP 2000145087A JP 32768398 A JP32768398 A JP 32768398A JP 32768398 A JP32768398 A JP 32768398A JP 2000145087 A JP2000145087 A JP 2000145087A
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bracket
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JP32768398A
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Toshihiro Kimura
俊裕 木村
Shozo Sakuma
省三 佐久間
Takahiro Okubo
隆弘 大久保
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Mazroc Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い高さ調整範囲を有するとともに、より望
ましくは既存の手すり全体を再利用可能で、且つリフォ
ームの作業性の容易さも確保した低コストな高さ調整機
構付手すりシステムを提供する。 【構成】 棒状の手すり本体部190と、手すり本体部
190を上下移動可能に保持するガイド部100とを備
えている。前記ガイド部100は、長手方向としての上
下方向にスリット111が設けられた長尺物110と、
前記手すり本体部190が取り付けられるとともに前記
長尺物110のスリット111に沿って移動するブラケ
ット体150とを有する。前記ブラケット体150は、
スリット111に沿って移動するスライド部151とこ
のスライド部151に回動可能に設けらている回動ブラ
ケット部152とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段、廊下、風
呂、トイレ等に設けられる手すりに関するもので、特
に、高さ調整機構付手すりシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固定式手すりとして、例えば図9
に示されるように、棒状の手すり本体部800と、この
手すり本体部800を保持するブラケット910と、こ
のブラケット910の基端側を覆う化粧カバー920と
からなるものがある。
【0003】ブラケット910は、手すり本体部800
側のブラケット本体部911と、このブラケット本体部
911と別体でねじ結合される座金体915とを有す
る。この座金体915は、基端側が土台となる円板状の
座金部915aとなっている。この座金部915aには
通常3〜4個の固定用ねじ孔(図示省略)が設けられて
いる。
【0004】また、従来の別の固定式手すりは、前記化
粧カバー920を省くとともに、ブラケット910のブ
ラケット本体部911と座金体915とを一体化させた
ものがある。
【0005】これら従来の固定式手すりは、ブラケット
910等を取り付け対象となる板壁等に所定の間隔ごと
に、ユーザの希望の高さに合わせてネジ(図示省略)で
取り付けられる。なお、所定の間隔とは、板壁等内の下
地(補強材)の設けられている間隔であり、通常900
mm程度となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような固定式の手
すりは、一旦取り付けてしまうと、容易には高さを変更
出来ない。また、変更するとネジ孔が残るため美観を損
ねる原因となる。なお、このような高さ変更は、成長の
早い子供がいたり、高齢の親と同居することになった
り、自分自身が高齢となり腰が曲がったときなどに必要
となる。
【0007】そのため、高齢の親と同居することや幼い
子供の成長のこと等を考慮した人等のために、高さ調整
機構付手すりシステムも創案されている。
【0008】従来の高さ調整機構付手すりシステムとし
ては、特開平10−46776号公報にて開示されてい
るように、手すり本体部(手すり用バー)と、この手す
り本体部を受ける手すり受け部材と、この手すり受け部
材の下方に延設された鉛直パイプ部材と、この鉛直パイ
プ部材の周囲の一部を保持するように設けられた保持部
材と、この保持部材から水平方向に延設された壁側部材
とを有したものがある。
【0009】この従来の高さ調整機構付手すりシステム
は、前記保持部材に挿入された鉛直パイプ部材を上下さ
せて手すり本体部の高さを調節し、前記保持部材の側面
に設けられたボルトで鉛直パイプ部材を固定するように
なっている。
【0010】しかしながら、この従来の高さ調整機構付
手すりシステムは、前記鉛直パイプ部材は前記保持部材
の下部側から突出する構造となっているため、高さ調整
範囲を広くしようとするとその突出する長さが長くな
る。この突出する部分は怪我をする危険性のあるもので
あり、長く設定しづらい。よって、この従来の高さ調整
機構付手すりシステムは、高さ調整範囲が狭いものとな
ってしまう。
【0011】また、この従来の高さ調整機構付手すりシ
ステムを、リフォーム時に使用する場合には、リフォー
ム前に使用されていた固定式手すりのうち手すり本体部
以外は再利用できない特殊な構造となっている。つま
り、固定式手すりのブラケットは再利用されないため、
この従来の高さ調整機構付手すりシステムはコスト高に
なる。また、リフォーム作業のときに、手すり本体部と
固定式手すりのブラケットとの間のネジ止め部分はネジ
外し作業が必要となる。そのため、作業時間が長くな
り、作業コストアップとなる。よって、リフォーム代が
高めとなる。
【0012】本発明の主たる目的は、広い高さ調整範囲
を有するとともに、より望ましくは既存の手すり全体を
再利用可能で、且つリフォームの作業性の容易さも確保
した低コストな高さ調整機構付手すりシステムを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る高さ調整機構付手すりシステムは、手
すり本体部と、前記手すり本体部を上下移動可能に保持
するガイド部とを備えており、前記ガイド部は、長手方
向にスリットが設けられた長尺物と、前記手すり本体部
が取り付けられるとともに前記スリットに沿って移動す
るブラケット体とを有する。
【0014】また、本発明に係る別の高さ調整機構付手
すりシステムは、手すり本体部と、前記手すり本体部を
上下移動可能に保持するガイド部とを備えており、且つ
前記ガイド部は、長尺物と、この長尺物を抱え込んで移
動するブラケット体とを有する。
【0015】前記ブラケット体は、長尺物に沿って移動
するスライド部と、このスライド部に回動可能に設けら
れている回動ブラケット部とを有し、この回動ブラケッ
ト部に前記手すり本体部が固定される構成であると好ま
しい。
【0016】前記回動ブラケット部は、前記スライド部
に回動可能に設けられている回動板部と、この回動板部
に取り付けられるブラケットとを有していると好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る高さ調整機構付手すりシステムを図1〜図4を参
照しつつ説明する。この本発明の第1の実施の形態に係
る高さ調整機構付手すりシステムは、壁内の下地(補強
材)が比較的細いものとなっているため壁内強度が比較
的弱い場合に対応するものである。また、この本発明の
第1の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステム
は、リフォーム前に取り付けられていた既存の固定式手
すりのブラケットと手すり本体部とをそのまま再利用で
きるものである。
【0018】図1は本発明の第1の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを壁に設置した状態を示す
一部破断した斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態
に係る高さ調整機構付手すりシステムを壁に設置した状
態を示す一部破断した概略的垂直断面図、図3は本発明
の第1の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステ
ムを壁に設置した状態を示す一部破断した概略的水平断
面図、図4は本発明の第1の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムに用いられる回動板部とスライド
部とを示す背面側斜視図である。
【0019】本発明の第1の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステム10は、棒状の手すり本体部19
0と、手すり本体部190を上下移動可能に保持するガ
イド部100とを備えている。前記ガイド部100は、
長手方向にスリット111が設けられた長尺物110
と、前記手すり本体部190が取り付けられるとともに
前記長尺物110のスリット111に沿って移動するブ
ラケット体150とを有する。
【0020】長尺物110は、通常、アルミニウム等の
金属製のものであり、その長手方向が上下方向となるよ
うに、壁1000〔ただし、壁1000内に下地120
0(木製)が設けられている位置〕に固定されるもので
ある。長尺物110は、図3に示されるように、平面視
略台形の外面部110Aと、この外面部110Aの内側
に延設された一対の内壁部110B、110Bとを有し
ている長尺状の略筒体である。この一対の内壁部110
B、110Bは、外面部110Aの前面側平坦部110
A1と、外面部110Aの平坦な背面部110A2との
間に設けられて長尺物110の強度を向上させていると
ともに、後述のスライド部151の背面板151Bの左
右方向(幅方向)の動きを規制している。
【0021】長尺物110の長手方向の寸法は、次のよ
うにして決められる。長尺物110は、図1に示される
ように、前記下地1200が比較的細いものとなってい
るため、前記壁1000に負担が大きくかからないよう
に、長尺物110の下端がカバー119を介して床面に
当接するように設けられる。長尺物110がこのように
設置されたとき、長尺物110はその上端が手すり本体
部190を最も高くする可能性のある位置とほぼ等しく
なるような長さ寸法に形成されている。なお、長尺物1
10の上端には、カバー119が設けられる。
【0022】また、長尺物110の前記スリット111
は、前面側平坦部110A1の上端から下端まで設けら
れている。スリット111の幅寸法は、少なくとも、長
尺物110を前記壁1000に固定するための固定用の
ネジ201(木ネジ)やこのネジ201を締め込むため
のドライバーの軸部が挿入可能、且つ後述の回動板部1
52Aのリベット152A2の背面側部152A2aが
接触しない大きさとする。なお、スリット111は、ブ
ラケット体150が配置される部分以外のところに、平
面視略工字状のゴム製等の化粧目隠し体(図示省略)が
嵌め込まれるようになっている。
【0023】背面部110A2であって、スリット11
1の背後となる位置には、長尺物110を壁1000に
固定するためのネジ201を挿入するためのネジ孔11
0A2aが複数設けられている。
【0024】ブラケット体150は、図3等に示される
ように、スリット111に沿って移動するスライド部1
51とこのスライド部151に回動可能に設けられてい
る回動ブラケット部152とを有している。また、前記
回動ブラケット部152は、前記スライド部151に設
けられている回動板部152Aと、この回動板部152
Aに取り付けられるブラケット152Bとを有してい
る。前記手すり本体部190は、このブラケット152
Bに取り付けられる。
【0025】スライド部151は、長尺物110の前記
スリット111が設けられている前面側平坦部110A
1の前面側に設けられる略短冊状の前面板151Aと、
前記前面側平坦部110A1の背面側の前記内壁部11
0B、110B間であって、前記前面板151Aの背面
側に設けられる略短冊状の背面板151Bとを有してい
る。
【0026】前面板151Aは、その上下方向の寸法が
後述の回動板152A1の直径よりも長めとなるように
形成されている。背面板151Bは、前記前面板151
Aと同様の寸法に形成されている。
【0027】前面板151Aには、その中心部に後述の
回動板部152Aのリベット152A2の背面側が嵌め
込まれる透孔151A1が設けられている。また、この
透孔151A1を中心として後述の回動板152A1が
設けられたときに、この回動板152A1が接触しない
上下部分であって、前面板151Aの中心沿いの部分に
一対のネジ挿入用の透孔151A2が設けられている。
【0028】背面板151Bには、前面板151Aの一
対のネジ挿入用の透孔151A2と対応する位置に一対
のネジ溝付透孔151B2が設けられている。
【0029】回動板部152Aは、円板状の回動板15
2A1と、この回動板152A1の後述の中心軸上の透
孔152A1aから前記前面板151Aの透孔151A
1にかけて取り付けられる略円柱状のリベット152A
2とを有している。
【0030】回動板152A1は、リフォーム前に取り
付けられていた既存のブラケットと手すり本体部とをそ
のまま再利用できるようにするため、望ましくは市販の
ブラケットのいずれの大きさのものにも対応できるよう
な大きさに形成されている。即ち、回動板152A1の
前面の大きさは、市販のブラケットのうちでブラケット
の基端部の座金部の大きさが最も大きなものと同程度と
する。
【0031】回動板152A1の厚み寸法は、この回動
板152A1に取り付けられるブラケットを固定するた
めのスチール製等の金属製のネジ203が、この回動板
152A1を突き抜けない程度とする。なお、回動板1
52A1は、上述のように市販のブラケットのいずれの
大きさのものにも対応できるようにするために、ネジ孔
は予め設けられていない。よって、回動板152A1の
材質は、強度が十分であり且つ前記金属製のネジ203
がねじ込めるような材質、例えばアルミニウムである。
【0032】回動板152A1は、その中心軸上に、前
記リベット152A2を嵌合させる透孔152A1aが
設けられている。この透孔152A1aの前面側には、
やや広く開口された広溝部152A1a1 が形成されて
いる。この広溝部152A1a1 は、その深さが、リベ
ット152A2の頭部152A2aが露出しない程度と
なるように形成されている。また、広溝部152A1a
1 は、その広さが、リベット152A2の頭部152A
2aが接触しない程度となるように形成されている。
【0033】ブラケット152Bと、手すり本体部19
0とは、リフォーム前に取り付けられていた既存の固定
式の手すりのブラケットと手すり本体部とである。な
お、ブラケット152Bは、図2等に示されるように、
座金部152B3と、この座金部152B3の中心前面
側に略L字状に延設された略L字状部152B2と、こ
の略L字状部152B2の先端に延設され、手すり本体
部190の下部側を支える断面視略U字状の支持部15
2B1とからなる。
【0034】座金部152B3には、固定用の前記金属
製のネジ203用の透孔152B3aが例えば4つ設け
られている。
【0035】次に、本発明の第1の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステム10を壁1000に水平に
取り付ける方法を説明する。なお、事前に回動板152
A1が、前面板151Aにリベット152A2を介して
回動可能に設けられているものを準備しておく。また、
既存の手すり本体部190は、真ん中と両側の合計3カ
所がブラケット152Bによって支えられていたものと
する。また、既存のブラケット152Bは、当然、壁1
000の背面に下地1200が設けられているところに
設けられていたものとする。
【0036】まず、リフォーム前に取り付けられていた
既存の手すりのブラケット152Bと、手すり本体部1
90とを、手すり本体部190がブラケット152Bに
取り付けられたままの状態で壁1000から取り外す。
【0037】次に、前記ブラケット152Bが取り付け
られていた部分のネジ穴跡を隠すように、長尺物110
をその長手方向が上下方向となるように、それぞれ既存
のブラケット152Bが設けられていた間隔に合わせつ
つ壁1000に取り付ける。この際、長尺物110は、
その下端にカバー119が取り付けられ、このカバー1
19を床面に当接させた状態で壁1000にネジ201
で取り付けられる。なお、このネジ201と、このネジ
201を壁1000側にねじ込むドライバーの軸とは、
長尺物110のスリット111から挿入される。
【0038】次に、回動板152A1が、前面板151
Aにリベット152A2を介して回動可能に設けられて
いるものと、背面板151Bとは、一対のネジ202
(図2参照)を介して緩めに止めておく。この状態のも
のを、長尺物110の上端からスリット111に、前記
一対のネジ202の軸部分を挿入し、且つ、前面板15
1Aの背面と背面板151Bの前面とをスリット111
に沿わせつつ嵌め込む。この状態のものを所望の高さに
て前記一対のネジ202を締め込んで固定する。
【0039】ただし、この所望の高さに固定する前に、
スリット111には、ブラケット体150が配置される
部分以下のところに、前記化粧目隠し体(図示省略)
が、現場で寸法合わせして切断加工して嵌め込まれる。
また、スリット111には、ブラケット体150が配置
される部分以上のところに、前記化粧目隠し体(図示省
略)が現場で寸法合わせして切断加工して嵌め込まれ
る。その後に、長尺物110の上端には、カバー119
が取り付けられる。
【0040】このような作業を、残り2カ所についても
同様に行う。次に、例えば、端に設けた長尺物110の
回動板152A1の前面に、既存の手すりの端部のブラ
ケット152Bの座金部152B3の部分を押し当てつ
つ、4つのネジ203を電動ドライバーでねじ込んで固
定する。この状態では、回動板152A1が回動するの
で、既存の手すりの他端は、床面に当接させて上記作業
を一人ででも行うことができる。
【0041】次に、上記作業と同様に、真ん中に取り付
けた長尺物110の回動板152A1の前面に、既存の
手すりの真ん中のブラケット152Bを持ち上げて、座
金部152B3の部分を押し当てつつネジ203で固定
する。この状態で、既に、手すり本体部190は、ほぼ
水平に固定されている。つまり、この状態で前記2カ所
の回動板152Aは回動しない状態となっている。最後
に、残りの長尺物110の回動板152A1の前面に、
残りのブラケット152Bの座金部152B3の部分を
押し当てつつネジ203で固定する。
【0042】以上で本発明の第1の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステム10を壁1000に水平に
取り付ける作業は終了する。この作業後に手すり本体部
190の高さを調整し直す場合について、変更後の所望
の高さが、例えば、より高くなる場合について代表して
次に説明する。なお、この場合の作業は簡単なため、専
門業者に委託しなくても作業が可能である。
【0043】3カ所の長尺物110の上端に取り付けた
カバー119を一旦外し、ブラケット体150が配置さ
れる部分以上のところに嵌め込んでいた化粧目隠し体
(図示省略)も一旦取り外す。また、3カ所の前記一対
のネジ202を少し緩め、手すり本体部190とブラケ
ット体150との連結物を、一旦、長尺物110から取
り外す。変更後の所望の高さと、変更前の所望の高さと
の差の分だけ、一旦取り外した化粧目隠し体を切る。前
記差の分の化粧目隠し体をスリット111に嵌め込む。
前記連結物をスリット111に戻し、変更後の所望の高
さにて固定する。残りの化粧目隠し体をスリット111
に嵌め込む。長尺物110の上端にカバー119を戻
す。
【0044】上述において、化粧目隠し体は、設置して
いたものを流用するとしたが、もちろん新規な化粧目隠
し体を取り付け直してもよい。
【0045】また、上述において、手すり本体部190
は1セットの長尺物110に対して1本であるとして説
明したが、1セットの長尺物110に対して2本以上手
すり本体部190を設けることも、上述同様の作業を行
えば可能である。
【0046】更に、上述において、既存の手すり本体部
190は3つのブラケット152Bで支えられていた場
合で説明したが、2つまたは4つ以上のブラケット15
2Bの場合でも同様に可能である。
【0047】一方、既存の手すりを再利用して、本発明
の第1の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステ
ム10を階段に取り付ける場合にも、回動板152A1
が回動するので、手すり本体部190の角度調節も自在
にでき、上述に準じた方法で手すりはあらゆる角度の階
段に取り付け可能である。
【0048】なお、本発明の第1の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステム10に用いられるブラケッ
ト152Bと、手すり本体部190とは、もちろん新規
のものであってもよい。また、ブラケット152Bの種
類が固定的に決まっているのであれば、その種類ごと
に、回動板152A1にネジ203用のネジ溝付穴を予
め設けておいたものを作ってもよい。そのときには、回
動板152A1の材質は、例えばネジ203よりも硬質
のものであってもよい。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを図5を参照しつつ説明す
る。図5は本発明の第2の実施の形態に係る高さ調整機
構付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部破断
した斜視図である。
【0050】この本発明の第2の実施の形態に係る高さ
調整機構付手すりシステム11は、壁1000内の下地
1200′が、前記第1の実施の形態の場合よりも太い
ものとなっているため壁内強度が十分である場合に対応
するものである。
【0051】高さ調整機構付手すりシステム11は、前
記高さ調整機構付手すりシステム10の長尺物110が
長尺物110′に変更された点以外は高さ調整機構付手
すりシステム10と同じである。長尺物110′は、長
尺物110よりもその長さが短いものである。長尺物1
10′は、その下端を床面から離して、壁1000(下
地1200′が設けられている部分)に取り付けられ
る。長尺物110′の長さ寸法は、高さ調整したい範囲
の寸法よりもやや長めとなっている。長尺物110′の
スリット111′は、長尺物110′の上端から下端ま
で設けられている。これ以外は、高さ調整機構付手すり
システム10の場合と同様であるので、その説明は省略
する。
【0052】次に、本発明の第3の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを前記図2を参照しつつ説
明する。この本発明の第3の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムは、既存のブラケットを使用しな
いものであって、本発明の第1および第2の実施の形態
に係る高さ調整機構付手すりシステム10、11の回動
板152A1とブラケット152Bとが一体となってい
るようなものである。ただし、この場合、ブラケット1
52Bの座金部152B3のような部分は特に必要では
なく、略L字状部152B2の部分が直接、回動板15
2A1の前面側に延設されていればよい。略L字状部1
52B2の基端部分は、回動板152A1の中心部分に
設けられたリベット152A2を避けて設けられる。
【0053】なお、リフォーム前に既存の固定式の手す
りが取り付けられていた場合には、既存の手すり本体部
を利用するのであれば、手すり本体部から、既存のブラ
ケットを取り外すしてから利用することになる。一方、
手すりが従来設けられていなかったところに、この本発
明の第3の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシス
テムを設けるのであれば、もちろん新規の手すり本体部
が準備され、前記変更後のブラケットに取り付けられ
る。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを説明する。本発明の第4
の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムは、
本発明の第1および第2の実施の形態に係る高さ調整機
構付手すりシステム10、11における回動板部152
Aが設けられていないものである。この場合、前面板1
51Aの厚み寸法が回動板部152Aの厚み寸法程度に
変更される。前面板151Aの透孔152A1aに相当
する孔は特に設ける必要はない。また、前面板151A
の材質は回動板部152Aと同様のものとする。これに
より、ブラケット152Bは、上述のように変更された
前面板に直接取り付けられる。
【0055】なお、本発明の第4の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムにおいても、本発明の第3
の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムのと
きと同様に、略L字状部152B2の部分が直接、上述
のように変更された前面板に延設されていてもよい。
【0056】次に、本発明の第5の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを説明する。本発明の第5
の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムは、
スライド部150相当部分が長尺物110、110′に
嵌合する強度を向上させたものである。この強度を向上
させるために、スライド部151の背面板151Bの形
状を変更する以外は、上述の本発明の第1〜第4の実施
の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムと同じであ
る。
【0057】変更後の背面板は、背面板151Bの少な
くとも四隅に立爪が設けられているものである。この変
更後の背面板の材質は、少なくとも長尺物110、11
0′の材質よりも固いものである。前面板151A等
と、変更後の背面板とは、ネジ202によって締められ
ると、前記立爪が長尺物110、110′の内側の面に
やや食い込み、より嵌合強度が増した状態で長尺物11
0、110′に固定される。
【0058】次に、本発明の第6の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを説明する。本発明の第6
の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムは、
スライド部151相当部分が長尺物110、110′相
当部分に固定される強度を向上させたものである。背面
板151Bと長尺物110、110′との一部を変更す
る以外は、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る高さ
調整機構付手すりシステムと同じである。
【0059】変更後の背面板は、背面板151Bの前面
に係止用の凸部を、スリット111、111′と遭遇し
ない位置に設ける。変更後の長尺物は、長尺物110の
内側の面に、前記凸部と係合する凹部をスリット11
1、111′に沿って一定のピッチで設けたものであ
る。これにより、前記変更後の背面板の凸部を前記凹部
に係合させつつ、前面板151A等とネジ202で締め
込むことで、スライド部151相当部分が長尺物11
0、110′相当部分に固定される強度が向上する。た
だし、この本発明の第6の実施の形態に係る高さ調整機
構付手すりシステムの場合には、高さ調節が、任意の高
さとはできず、前記凹部の設けられている一定のピッチ
に制限される。
【0060】次に、本発明の第7の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを図6を参照しつつ説明す
る。図6は本発明の第7の実施の形態に係る高さ調整機
構付手すりシステムに用いられる長尺物のスリットの部
分と、このスリットに嵌合させる係止板とを示す一部破
断した概略的正面図である。
【0061】本発明の第7の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムは、本発明の第1〜第4の実施の
形態に係る高さ調整機構付手すりシステムのスライド部
151相当部分が長尺物110、110′相当部分に固
定される強度を上述と別の構造で向上させたものであ
る。この場合、変更後の長尺物110″は、長尺物11
0のスリット111、111′の形状を図6のように、
相互に同形状の鋸歯状の凹凸を有したスリット111″
としたことが異なる。また、このスリット111″の鋸
歯状の凹凸と噛み合う鋸歯状の凹凸が形成された係止板
151Cが、新たに前面板151Aと背面板151Bと
の間に設けられている。
【0062】なお、スリット111″の最も狭くなって
いるところの間隔は、前記ネジ202の軸部やドライバ
ーの軸部の太さ寸法よりも広く形成されている。
【0063】係止板151Cは、その上下方向の寸法が
前面板151Aと背面板151Bと同様となっている。
係止板151Cは、その中心に透孔151C1が設けら
れている。この透孔151C1は、リベット152A2
の背面側部152A2a(図3参照)が接触しないよう
にするためのものである。係止板151Cには、前面板
151Aの一対のネジ挿入用の透孔151A2および背
面板151Bの一対のネジ溝付透孔151B2と対応
(連通)する位置に一対のネジ挿入用の透孔151C2
が設けられている。
【0064】このような係止板151Cは、以下のよう
に取り付けられて使用される。係止板151Cは、回動
板152A1が前面板151Aにリベット152A2を
介して回動可能に設けられているものと、背面板151
Bとの間に、一対のネジ202を介して緩めに止められ
た状態としておく。この状態のものであって、係止板1
51Cの背面側と背面板151Bとの間に前記一対のネ
ジ202の軸部分を露出させた部分を、長尺物110″
の上端からスリット111″に挿入する。この状態のも
のを下方にシフトさせ、所望の高さ(ただし、スリット
111″の凹凸と係止板151Cの凹凸が噛み合う位置
である。)にて前記一対のネジ202を締め込んで固定
する。
【0065】なお、本発明の第1〜第7の実施の形態に
係る高さ調整機構付手すりシステムにおいて、スリット
111等は、長尺物110等の上端から下端に至るまで
設けていたが、その代わりに、例えば、長尺物110等
の上端から高さ調整の最も下端となる位置まで設けても
よい。
【0066】ところで、本発明の第1および第2の実施
の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムにおいて、
長尺物110の平面視形状は略台形でなくてもよく、例
えば、一対の内壁部110Bの部分と、前面側平坦部1
10A1の部分と、背面部110A2(ただし、一対の
内壁部110B間の部分)とからなる略長方形等であっ
てもよい。
【0067】次に、上述してきたものと大きく構造の異
なる高さ調整機構付手すりシステムを、本発明の第8の
実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステムとし
て、図7および図8を参照しつつ説明する。この本発明
の第8の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステ
ムは、リフォーム前に取り付けられていた既存の固定式
手すりのブラケットと手すり本体部とをそのまま再利用
できるものである。図7は本発明の第8の実施の形態に
係る高さ調整機構付手すりシステムを示す一部破断した
斜視図、図8は本発明の第8の実施の形態に係る高さ調
整機構付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部
破断した概略的水平断面図である。
【0068】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムは、手すり本体部190と、この
手すり本体部190を上下移動可能に保持するガイド部
101とを備えている。前記ガイド部101は、長尺物
120と、この長尺物120を抱え込んで移動するブラ
ケット体157とを有する。
【0069】前記ブラケット体157は、長尺物120
に沿って移動するスライド部158と、このスライド部
158に取り付けられる前記ブラケット152Bとを有
する。
【0070】長尺物120は、平面視略コ字状の長尺状
体であって、短冊状の背面板部122と、この背面板部
122の両端から前面方向に延設された一対の側面板部
121、121とからなる。前記一対の側面板部12
1、121の外側先端側部分には、その上端から下端に
かけて、凸稜部121A、121Aが設けられている。
背面板部122には、長尺物120を固定対象の壁10
00等に取り付けるためのネジ201を挿入するための
透孔122aが複数設けられている。この長尺物120
の長さ寸法は、前記長尺物110と同様である。
【0071】スライド部158は、長尺物120の前面
側に、前記凸稜部121A、121Aを抱え込むように
平面視略C字状に形成されたものである。つまり、スラ
イド部158は、前面板部158Aと、この前面板部1
58Aの両端から背後方向に延設された一対の側板部1
58B、158Bとからなる。前面板部158Aの前面
は、前記ブラケット152Bが取り付けられるように平
坦面を有している。一対の側板部158B、158Bに
は、前記凸稜部121A、121Aと接する位置に、そ
れぞれネジ溝付孔158B1が設けられている。
【0072】スライド部158は、リフォーム前に取り
付けられていた既存のブラケットと手すり本体部とをそ
のまま再利用できるようにするため、望ましくは市販の
ブラケットのいずれの大きさのものにも対応できるよう
な大きさに形成されている。即ち、スライド部158の
前面板部158Aの大きさは、市販のブラケットのうち
でブラケットの基端部の座金部の大きさが最も大きなも
のと同程度となっている。
【0073】スライド部158の厚み寸法は、このスラ
イド部158に取り付けられるブラケットを固定するた
めに十分な強度を確保できる大きさとする。その上で、
スライド部158の厚み寸法と、長尺物120の側面板
部121の奥行き寸法と、ネジ203(スチール製等の
金属製のネジ)の長さ寸法とは、スライド部158にブ
ラケットがネジ203で取り付けられたときに、ネジ2
03が、このスライド部158を突き抜けても、長尺物
120の背面板部122に少なくとも到達しない大きさ
としている。
【0074】なお、スライド部158は、上述のように
市販のブラケットのいずれの大きさのものにも対応でき
るようにするために、ネジ孔は予め設けられていない。
よって、スライド部158の材質は、前記強度が十分で
あり且つ前記金属製のネジ203がねじ込めるような材
質、例えばアルミニウムである。
【0075】このような本発明の第8の実施の形態に係
る高さ調整機構付手すりシステムを壁1000に水平に
取り付ける方法を説明する。なお、既存の手すり本体部
190は、真ん中と両側の合計3カ所がブラケット15
2Bによって支えられていたものとする。また、既存の
ブラケット152Bは、当然、壁1000の背面に下地
1200が設けられているところに設けられていたもの
とする。
【0076】まず、リフォーム前に取り付けられていた
既存の手すりのブラケット152Bと、手すり本体部1
90とを、手すり本体部190がブラケット152Bに
取り付けられたままの状態で壁1000から取り外す。
【0077】次に、前記ブラケット152Bが取り付け
られていた部分のネジ穴跡を隠すように、長尺物120
をその長手方向が上下方向となるように、それぞれ既存
のブラケット152Bが設けられていた間隔に合わせつ
つ壁1000に取り付ける。この際、長尺物120は、
その下端に図示しないカバーが取り付けられ、このカバ
ーを床面に当接させた状態で壁1000にネジ201で
取り付けられる。
【0078】次に、3カ所ともに、長尺物120の上端
からスライド部158を前記凸稜部121A、121A
に係合させつつ嵌め込む。そして、このスライド部15
8を所望の高さまで下ろして、ネジ204をネジ溝付孔
158B1にねじ込むことで、スライド部158を長尺
物120に固定する。この後、長尺物120の上端に
は、図示しないカバーが取り付けられる。
【0079】この状態のスライド部158に、手すり本
体部190がブラケット152Bに取り付けられたまま
の状態のもののブラケット152Bの座金部152B3
の部分を押し当てつつ、4つのネジ203を電動ドライ
バーでねじ込んで固定する。なお、この1カ所目の作業
だけは、手すり本体部190を水平にしておくために、
手すり本体部190の他端側を誰かに持ってもらいなが
らすることになる。
【0080】残り2カ所については、自分一人で作業可
能であり、残りのスライド部158に、残りのブラケッ
ト152Bの座金部152B3の部分を押し当てつつ、
4つのネジ203を電動ドライバーでねじ込んで固定す
る。
【0081】以上で本発明の第8の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムを壁1000に水平に取り
付ける作業は終了する。もし、この作業後に手すり本体
部190の高さを調整し直す場合は、各ネジ204を緩
めて、変更後の所望の高さにスライド部158およびこ
れに取り付けられたブラケット152Bと手すり本体部
190とを移動させ、再度、各ネジ204を締め込めば
よい。
【0082】なお、上述において、手すり本体部190
は1セットの長尺物120に対して1本であるとして説
明したが、1セットの長尺物120に対して2本以上手
すり本体部190を設けることも、上述同様の作業を行
えば可能である。
【0083】また、上述において、既存の手すり本体部
190は3つのブラケット152Bで支えられていた場
合で説明したが、2つまたは4つ以上のブラケット15
2Bの場合でも同様に可能である。また、階段に取り付
ける場合も上述に準じて同様に可能である。
【0084】なお、本発明の第8の実施の形態に係る高
さ調整機構付手すりシステムにおいても、ブラケット1
52Bと、手すり本体部190とは、もちろん新規のも
のであってもよい。また、ブラケット152Bの種類が
固定的に決まっているのであれば、その種類ごとに、ス
ライド部158にネジ203用のネジ溝付穴を予め設け
ておいたものを作ってもよい。そのときには、スライド
部158の材質は、例えばネジ203よりも硬質のもの
であってもよい。
【0085】ところで、本発明の第8の実施の形態に係
る高さ調整機構付手すりシステムについても、本発明の
第2の実施の形態に係る高さ調整機構付手すりシステム
と同様に、壁1000内の下地1200′が、前記第1
の実施の形態の場合よりも太いものとなっているため壁
内強度が十分であれば、長尺物120を前記長尺物11
0′と同様にその上下方向の寸法を短くし、床面に当接
しないように取り付けるようにすることもできる。
【0086】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムにおいて、スライド部158に、
前記回動板152A1(図2等参照)と同様の回動板
を、前記リベット152A2と同様のリベットを介し
て、回動可能に取り付けてもよい。つまり、この場合、
回動板152A1と同様の回動板と、リベット152A
2と同様のリベットとで、回動板部となる。また、この
回動板部にブラケット152Bを取り付けたものが、回
動ブラケット部である。そして、この回動ブラケット部
をスライド部158に、前記リベットで取り付けたもの
がブラケット体となる。
【0087】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムにおいて、スライド部158とブ
ラケット152Bとを一体としてもよい。ただし、この
場合、ブラケット152Bの座金部152B3のような
部分は特に必要ではなく、略L字状部152B2の部分
が直接、スライド部158の前面側に延設されていれば
よい。なお、回動板152A1と同様の回動板が設けら
れている場合にも、前記回動板に、略L字状部152B
2の部分を直接延設してもよい。
【0088】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムにおいて、長尺物120の一対の
凸稜部121A、121Aに、一定ピッチごとに凹部を
設けて、スライド部158と前記変更後の長尺物との間
の固定力を向上させてもよい。
【0089】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムにおいて、長尺物120の形状
は、前面側に凹みがないものとしてもよい。その場合に
は、変更後の長尺物の前面に、ネジ203の先端が当接
しないように、例えば、スライド部158の厚みを厚く
する。
【0090】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整
機構付手すりシステムにおいて、長尺物120には、ス
ライド部158の先端方向に、一対の凸稜部121A、
121Aに沿って凹みを形成してもよい。それに対応し
て、スライド部158は、前記凹みにその先端部分が嵌
まり込むように先端側を延設する。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高さ
調整機構付手すりシステムは、手すり本体部と、前記手
すり本体部を上下移動可能に保持するガイド部とを備え
ており、前記ガイド部は、長手方向にスリットが設けら
れた長尺物と、前記手すり本体部が取り付けられるとと
もに前記スリットに沿って移動するブラケット体とを有
する。
【0092】よって、本発明に係る高さ調整機構付手す
りシステムは、ブラケット体が長尺物の長手方向に設け
られたスリットに沿って移動可能となっているので、広
い高さ調整範囲を有する。
【0093】また、本発明に係る別の高さ調整機構付手
すりシステムは、手すり本体部と、前記手すり本体部を
上下移動可能に保持するガイド部とを備えており、且つ
前記ガイド部は、長尺物と、この長尺物を抱え込んで移
動するブラケット体とを有する。
【0094】よって、本発明に係る別の高さ調整機構付
手すりシステムも、ブラケット体が長尺物の長手方向
(上下方向)に移動可能となっているので、広い高さ調
整範囲を有する。
【0095】なお、前記本発明に係る高さ調整機構付手
すりシステムも、本発明に係る別の高さ調整機構付手す
りシステムも、手すり本体部を2本以上移動可能に設置
することも簡単にできる。そのため、例えば1本は子供
用、もう1本はその子供の親用、場合によっては更にも
う1本はその親の親用という利用の仕方も可能となる。
【0096】前記ブラケット体は、長尺物に沿って移動
するスライド部と、このスライド部に回動可能に設けら
れている回動ブラケット部とを有し、この回動ブラケッ
ト部に前記手すり本体部が固定される構成とすることも
できる。
【0097】よって、この場合には、手すり本体部は回
動ブラケット部に取り付けられているので、取り付け対
象の壁等に取り付ける段階で、水平でも、斜めでも自由
な角度に設定できる。即ち、本発明に係る高さ調整機構
付手すりシステムおよび本発明に係る別の高さ調整機構
付手すりシステムは、同じ構成のもので、さまざまな場
所に取り付けることができる。
【0098】前記回動ブラケット部は、前記スライド部
に回動可能に設けられている回動板部と、この回動板部
に取り付けられるブラケットとを有していてもよい。
【0099】よって、この場合には、ブラケットは回動
板部と別体となっている。そのため、ブラケットに新規
なものを使う他に、リフォーム前に取り付けていた固定
式の手すりのブラケットを使用することができる。よっ
て、本発明に係る高さ調整機構付手すりシステムおよび
本発明に係る別の高さ調整機構付手すりシステムのコス
トを下げることができる。
【0100】また、リフォーム前に取り付けていた固定
式の手すりのブラケットと手すり本体部との接合部のネ
ジを取り外す必要もないので、リフォーム時の工事の手
間を減らせる。そのため、リフォーム代が安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部破断し
た斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部破断し
た概略的垂直断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部破断し
た概略的水平断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムに用いられる回動板部とスライド部と
を示す背面側斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部破断し
た斜視図である。
【図6】本発明の第7の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムに用いられる長尺物のスリットの部分
と、このスリットに嵌合させる係止板とを示す一部破断
した概略的正面図である。
【図7】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムを示す一部破断した斜視図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係る高さ調整機構
付手すりシステムを壁に設置した状態を示す一部破断し
た概略的水平断面図である。
【図9】従来の固定式手すりを示す概略的断面図であ
る。
【符号の説明】
10 高さ調整機構付手すりシステム 100 ガイド部 110 長尺物 111 スリット 150 ブラケット体 190 手すり本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 隆弘 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目5番 47号 マツ六株式会社内 Fターム(参考) 2E101 FF01 HH03 HH16 PP01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手すり本体部と、前記手すり本体部を上
    下移動可能に保持するガイド部とを具備しており、前記
    ガイド部は、長手方向にスリットが設けられた長尺物
    と、前記手すり本体部が取り付けられるとともに前記ス
    リットに沿って移動するブラケット体とを有することを
    特徴とする高さ調整機構付手すりシステム。
  2. 【請求項2】 手すり本体部と、前記手すり本体部を上
    下移動可能に保持するガイド部とを具備しており、且つ
    前記ガイド部は、長尺物と、この長尺物を抱え込んで移
    動するブラケット体とを有することを特徴とする高さ調
    整機構付手すりシステム。
  3. 【請求項3】 前記ブラケット体は、長尺物に沿って移
    動するスライド部と、このスライド部に回動可能に設け
    られている回動ブラケット部とを有し、この回動ブラケ
    ット部に前記手すり本体部が固定される構成であること
    を特徴とする請求項1または2記載の高さ調整機構付手
    すりシステム。
  4. 【請求項4】 前記回動ブラケット部は、前記スライド
    部に回動可能に設けられている回動板部と、この回動板
    部に取り付けられるブラケットとを有していることを特
    徴とする請求項3記載の高さ調整機構付手すりシステ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112982855A (zh) * 2021-02-05 2021-06-18 东莞市中扶实业有限公司 一种具有报警功能的无障碍扶手及其使用方法
JP7449764B2 (ja) 2020-04-10 2024-03-14 株式会社Lixil 手摺り構造体

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CN112982855A (zh) * 2021-02-05 2021-06-18 东莞市中扶实业有限公司 一种具有报警功能的无障碍扶手及其使用方法

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