JP2000143944A - ノルボルネン系重合体樹脂組成物 - Google Patents

ノルボルネン系重合体樹脂組成物

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JP2000143944A
JP2000143944A JP10320154A JP32015498A JP2000143944A JP 2000143944 A JP2000143944 A JP 2000143944A JP 10320154 A JP10320154 A JP 10320154A JP 32015498 A JP32015498 A JP 32015498A JP 2000143944 A JP2000143944 A JP 2000143944A
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Japan
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group
norbornene
carbon atoms
polymer
antioxidant
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JP10320154A
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English (en)
Inventor
Koji Minami
幸治 南
Kyoichi Kubomura
恭一 久保村
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性に優れるとともに、高温成形しても成形
品表面に着色を生じるおそれが少ない着色防止効果に優
れた樹脂組成物を提供する。 【解決手段】10以下のヨウ素価を持つノルボルネン系
重合体と、ラクトン系酸化防止剤と、フェノール系酸化
防止剤および/またはリン系酸化防止剤とを少なくとも
含有するノルボルネン系重合体樹脂組成物である。本発
明によれば、耐熱性に優れ、高温での成形加工時の熱安
定性にも優れた樹脂組成物が提供される。こうした樹脂
組成物は、特に高温成形を必要とする精密成形品、薄型
成形品、及びこれらの光学成形部品などの用途において
有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノルボルネン系重合
体樹脂組成物に係わり、さらに詳しくは、耐熱性および
高温成形時の着色防止効果に優れた樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ノルボルネン系樹脂は、耐熱性、低吸水
性および成形性などの諸特性に優れており、その成形品
は様々な用途に使用されている。特に、最近は、これま
で以上に寸法精度の高い精密成形品や薄肉成形品が求め
られている。
【0003】こうした精密成形品や薄肉成形品をより高
精度で得るには、成形時の樹脂の溶融温度を可能な限り
高くして、樹脂の流動性をより高める必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂の
流動性を向上させるために、樹脂の溶融温度をあまりに
高くし過ぎると、溶融状態の樹脂が熱劣化して成形品表
面に着色を生じるおそれがあった。成形品表面に着色を
生じると、その成形品を光学用途などに使用できないお
それがある。したがって、樹脂の溶融温度を高くして
も、耐熱性に優れかつ成形品に着色を生じない程度の着
色防止効果に優れた成形材料(樹脂組成物)が求められ
ている。
【0005】なお、酸化劣化および熱劣化を受けやすい
合成ポリマーに有効な安定剤としてラクトン系酸化防止
剤が提案されており、これを配合した樹脂組成物を成形
材料として用いることが検討されている(たとえば、特
開平7―233,160号公報、特開平7―247,2
78号公報)。
【0006】本発明はこうした実状に鑑みてなされ、耐
熱性に優れるとともに、高温成形しても成形品表面に着
色を生じるおそれが少ない着色防止効果に優れた樹脂組
成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討したところ、特定量以下のヨ
ウ素価を持つノルボルネン系重合体とラクトン系酸化防
止剤とを少なくとも含有する樹脂組成物が、耐熱性に優
れるとともに、高温成形時の着色防止効果にも優れるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、 (1)本発明に係る「ノルボルネン系重合体樹脂組成
物」は、10以下、好ましくは5以下、より好ましくは
3以下のヨウ素価を持つノルボルネン系重合体と、ラク
トン系酸化防止剤とを少なくとも含有することを特徴と
する。なお、本発明において、「ヨウ素価」とはノルボ
ルネン系重合体の不飽和結合の含有量を示しており、不
飽和結合の含有量が多いとヨウ素価は高く、不飽和結合
の含有量が少ないとヨウ素価は低くなる。
【0008】(2)前記ノルボルネン系重合体は、10
以下のヨウ素価を持っていれば、特に限定されないが、
第一の好適な態様としては、重合体繰り返し構造単位中
に、3環体以上のノルボルネン系単量体から誘導される
繰り返し構造単位を含有していることが望ましい。 (3)前記3環体以上のノルボルネン系単量体から誘導
される繰り返し構造単位を、重合体繰り返し構造単位中
に含有させる場合の割合は、特に限定されないが、全重
合体繰り返し構造単位に対して、好ましくは20〜10
0重量%、より好ましくは30〜100重量%、さらに
好ましくは50〜100重量%の範囲であることが望ま
しい。こうした特定の繰り返し構造単位を、特定量以上
含有することで、樹脂の耐熱性が向上し、熱劣化の防止
が一層期待できるからである。
【0009】(4)重合体繰り返し構造単位中の、3環
以上のノルボルネン系単量体から誘導される繰り返し構
造単位以外の残部である他の繰り返し構造単位として
は、たとえば、ビニル系化合物、2環のノルボルネン系
単量体から誘導される繰り返し構造単位などが挙げられ
るが、好ましくは2環のノルボルネン系単量体から誘導
される繰り返し構造単位であることが望ましい。 (5)前記2環のノルボルネン系単量体から誘導される
繰り返し構造単位を、重合体繰り返し構造単位中に含有
させる場合の割合は、全重合体繰り返し構造単位に対し
て、好ましくは0重量%〜50重量%、より好ましくは
0重量%〜30重量%、さらに好ましくは0重量〜20
重量%の範囲であることが望ましい。こうした範囲にあ
ることで、重合体の耐熱性および透明性がバランスされ
る。
【0010】(6)前記ノルボルネン系重合体の第二の
好適な態様としては、重合体繰り返し構造単位中のノル
ボルネン系単量体から誘導される繰り返し構造単位中
に、ノルボルナン環を有さない繰り返し構造単位を含有
していることが望ましい。 (7)前記ノルボルナン環を有さない繰り返し構造単位
を、ノルボルネン系単量体から誘導される繰り返し構造
単位中に含有させる場合の割合は、特に限定されない
が、全重合体繰り返し構造単位に対して、好ましくは1
0重量%以上、より好ましくは20重量%以上、さらに
好ましくは30重量%以上の範囲であることが望まし
い。こうした特定の繰り返し単位を特定量以上含有する
ことで、熱劣化の他、酸化劣化により成形品表面に生じ
る着色の発生をも効果的に防止できる。
【0011】(8)前記ラクトン系酸化防止剤は、ラク
トン構造(環内にエステル結合を有する構造)を有する
化合物であれば特に限定されないが、好ましくはベンゾ
フラノン骨格を有する化合物であり、より好ましくはア
リール基を置換基としてフラン環の側鎖に有する3−ア
リールベンゾフラン−2−オンであることが望ましい。
ラクトン系酸化防止剤についての具体的な例示について
は後述する。
【0012】(9)前記ノルボルネン系重合体100重
量部に対するラクトン系酸化防止剤の配合量は、通常
0.0005〜5.0重量部、好ましくは0.001〜
1.0重量部、より好ましくは0.005〜0.5重量
部の範囲であることが望ましい。ラクトン系酸化防止剤
の配合量が上記範囲にあるときに、高温成形時の着色防
止効果および耐光性の特性が高度にバランスされて好適
である。 (10)本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物は、前
記特定のヨウ素価を持つノルボルネン系重合体およびラ
クトン系酸化防止剤を少なくとも含有していればよい
が、得られる成形品の耐光性向上の観点からは、さらに
フェノール系酸化防止剤または/およびリン系酸化防止
剤を併用することが望ましい。フェノール系酸化防止剤
または/およびリン系酸化防止剤が、ラクトン系酸化防
止剤とともに配合されることで、成形品の一層の着色防
止効果および耐光性の向上が発揮されることが本発明者
らにより見出された。こうしたフェノール系またはリン
系の酸化防止剤の具体的例示については後述する。
【0013】(11)フェノール系酸化防止剤として
は、特に限定されず、従来から公知のものが使用可能で
あるが、好ましくはアクリレート系フェノール化合物ま
たはアルキル置換フェノール系化合物であり、より好ま
しくはアルキル置換フェノール系化合物であることが望
ましい。リン系酸化防止剤としては、特に限定されず、
一般の樹脂工業で通常使用されるものであれば足りる
が、好ましくはモノホスファイト系化合物であり、より
好ましくはトリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ト
リス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトであること
が望ましい。
【0014】(12)前記ノルボルネン系重合体100
重量部に対するフェノール系酸化防止剤または/および
リン系酸化防止剤の配合量は、通常0.0001〜5.
0重量部、好ましくは0.001〜1.0重量部、より
好ましくは0.01〜0.5重量部の範囲であることが
望ましい。フェノール系酸化防止剤または/およびリン
系酸化防止剤を、ラクトン系酸化防止剤とともに上記範
囲で配合することで、成形品の一層の着色防止効果およ
び耐光性の向上が一層期待できる。
【0015】ノルボルネン系樹脂組成物 本発明に係る「ノルボルネン系樹脂組成物」は、特定の
ノルボルネン系重合体とラクトン系酸化防止剤とを少な
くとも含有し、必要に応じて、その他の酸化防止剤、紫
外線吸収剤、その他の配合剤を配合して構成される。こ
うした「ノルボルネン系樹脂組成物」は、各種成形方法
により、成形品とすることができる。成形方法は、従来
公知の成形条件に従えばよく、射出成形、押出成形、プ
レス成形、射出ブロー成形、押出ブロー成形、真空成
形、回転成形などの方法を用いて成形でき、延伸や、多
層化、切削など行なうこともできる。成形時の樹脂の溶
融温度は、高いほど樹脂の流動性に優れ精密成形や薄肉
成形に好適であるが、好ましくは200°C〜370°
C、より好ましくは220°C〜350°Cの範囲であ
る。
【0016】本発明に係る「ノルボルネン系樹脂組成
物」は、光学材料をはじめとした各種成形品として広範
な分野に有用である。たとえば、光ディスク、光学レン
ズ、プリズム、光拡散板、光カード、光ファイバー、光
学ミラー、液晶表示素子基板、導光板、拡散フィルム、
偏光フィルム、位相差フィルム、プリズムシート、レン
チキュラーレンズ、フレネルレンズ等の光学材料;注射
用の液体薬品容器、アンプル、バイアル、プレフィルド
シリンジ、輸液用バッグ、密封薬袋、プレス・スルー・
パッケージ、固体薬品容器、点眼薬容器等の液体、粉
体、または固体薬品の容器、食品容器、血液検査用サン
プリング試験管、薬品容器用キャップ、採血管、検体容
器等のサンプリング容器、注射器等の医療器具、メス、
鉗子、ガーゼ、コンタクトレンズ等の医療器具等の滅菌
容器、ビーカー、シャーレ、フラスコ、試験管、遠心管
等の実験・分析器具、医療検査用プラスチックレンズ等
の医療用光学部品、医療用輸液チューブ、配管、継ぎ
手、バルブ等の配管材料、義歯床、人工心臓、人造歯根
等の人工臓器やその部品等の医療用器材;タンク、トレ
イ、キャリア、ケース等の処理用または移送用容器、キ
ャリアテープ、セパレーション・フィルム等の保護材、
パイプ、チューブ、バルブ、シッパー流量計、フィルタ
ー、ポンプ等の配管類、サンプリング容器、ボトル、ア
ンプルバッグ等の液体用容器類等の電子部品処理用器
材;電線、ケーブル用被覆材、民生用・産業用電子機
器、複写機、コンピューター、プリンター等のOA機
器、計器類等の一般絶縁材料;硬質プリント基板、フレ
キシブルプリント基板、多層プリント配線板等の回路基
板、特に高周波特性が要求される衛星通信機器用等の高
周波回路基板;液晶基板、光メモリー、自動車や航空機
のデフロスタ等の面発熱体等の透明導電性フィルムの基
材、トランジスタ、IC、LSI、LED等の電気・導
体封止材や部品、モーター、コンデンサー、スイッチ、
センサー等の電気・電子部品の封止材、テレビやビデオ
カメラ等のボディ材料、パラボラアンテナ、フラットア
ンテナ、レーダードームの構造部材等の電気絶縁材料;
などが挙げられる。特に成形品の着色を嫌う光学材料の
用途に好ましく、導光板の用途にさらに好ましい。
【0017】ノルボルネン系重合体 本発明に使用されるノルボルネン系重合体としては、格
別の制限はなく、重合体繰り返し単位中に、ノルボルネ
ン系単量体から誘導される繰り返し単位構造を含有する
重合体が広く含まれる。
【0018】こうしたノルボルネン系単量体から誘導さ
れる繰り返し単位構造の、全重合体繰り返し構造単位に
対する含有割合は、特に限定されないが、好ましくは2
0重量%〜100重量%、より好ましくは50重量%〜
100重量%、さらに好ましくは70重量%〜100重
量%の範囲である。少なくとも20重量%以上含有する
ことで、透明性、耐熱性および成形性などの特性が向上
するからである。
【0019】ノルボルネン系重合体中のノルボルネン系
単量体から誘導される繰り返し構造単位以外の残部は、
格別な限定はなく使用目的に応じて適宜選択される。
【0020】こうしたノルボルネン系重合体としては、
たとえば、ノルボルネン系単量体の開環重合体およびそ
の水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加重合体、ノ
ルボルネン系単量体と共重合可能な単量体(好ましく
は、ビニル系化合物)との付加型重合体などが挙げられ
る。
【0021】これらの中でも、透明性、耐熱性および成
形性をバランスさせる上で、ノルボルネン系単量体の開
環重合体水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加型重
合体、ノルボルネン系単量体と共重合体可能なビニル系
化合物の付加型重合体などが好ましく、ノルボルネン系
単量体の開環重合体水素添加物が特に好ましい。
【0022】(1)ノルボルネン系単量体 2環のノルボルネン系単量体としては、ビシクロ[2.
2.1]ヘプタ−2−エン(慣用名ノルボルネン)、5
−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5,5−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2
−エン、5−エチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−
2−エン、5−ブチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ[2.2.1]
−ヘプタ2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプタ−2−エン、5−オクチル−ビシクロ[2.
2.1]ヘプタ−2−エン、5−オクタデシル−ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−エチリデン−
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−メチリ
デン−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−
ビニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5
−プロペニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エ
ン、5−メトキシ−カルボニル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプタ−2−エン、5−シアノ−ビシクロ[2.
2.1]ヘプタ−2−エン、5−メチル−5−メトキシ
カルボニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エ
ン;5−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−エトキシカルボニルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メ
トキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−メチル−5−エトキシカルボニルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エニル−2−メチ
ルオクタネイト、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメ
チルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6
−ジ(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキ
シビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン; 5−シ
アノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボ
ン酸イミドなどが挙げられる。
【0023】3環のノルボルネン系単量体としては、ト
リシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3,7−ジエ
ン(慣用名ジシクロペンタジエン)、トリシクロ[4.
3.0.12,5 ]デカ−3−エン; トリシクロ
[4.4.0.12,5 ]ウンデカ−3,7−ジエン
若しくはトリシクロ[4.4.0.12,5 ]ウンデ
カ−3,8−ジエンまたはこれらの部分水素添加物(ま
たはシクロペンタジエンとシクロヘキセンの付加物)で
あるトリシクロ[4.4.0.12,5 ]ウンデカ−
3−エン; 5−シクロペンチル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フェ
ニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンなどが
挙げられる。
【0024】4環のノルボルネン系単量体としては、テ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ド
デカ−3−エン(単にテトラシクロドデセンともい
う)、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−エチ
ルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−メチリデンテト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .1 ,10]−ド
デカ−3−エン、8−エチリデンテトラシクロ[4.
4.0.1 ,5 .17,10]−ドデカ−3−エ
ン、8−ビニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−プ
ロペニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−メトキシカルボニ
ルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メ
トキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−ヒド
ロキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−カルボキシテト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ド
デカ−3−エンなどのテトラシクロドデセン(4環体)
構造を有する単量体(テトラシクロドデセン系単量体)
が挙げられる。
【0025】5環のノルボルネン系単量体としては、8
−シクロペンチル−テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−シク
ロヘキシル−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニ
ル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−フェニル−シクロ
ペンチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10.]−ドデカ−3−エン; テトラシクロ
[7.4.0.110,13 .02,7 ]トリデカ
−2,4,6,11−テトラエン(1,4−メタノ−
1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともい
う)、テトラシクロ[8.4.0.111,14 .0
3,8 ]テトラデカ−3,5,7,12−テトラエン
(1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−
ヘキサヒドロアントラセンともいう)、ペンタシクロ
[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]ペ
ンタデカ−3,10−ジエン、ペンタシクロ[7.4.
0.13,6 .110,13 .02,7 ]ペンタ
デカ−4,11−ジエンなどが挙げられる。
【0026】6環以上のノルボルネン系単量体として
は、シクロペンタジエンの4量体などが挙げられる。
【0027】上記した各種ノルボルネン系単量体は、そ
れぞれ単独であるいは2種以上を組合わせて用いられ
る。
【0028】(2)ノルボルネン系単量体の開環重合体 ノルボルネン系単量体の開環(共)重合体は、ノルボル
ネン系単量体を、開環重合触媒として、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金な
どの金属のハロゲン化物、硝酸塩またはアセチルアセト
ン化合物と、還元剤とからなる触媒系、あるいは、チタ
ン、バナジウム、ジルコニウム、タングステン、モリブ
デンなどの金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン
化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒系を
用いて、溶媒中または無溶媒で、通常、−50°C〜1
00°Cの重合温度、0kg/cm〜50kg/c
の重合圧力で開環(共)重合させることにより得
ることができる。
【0029】触媒系に、分子状酸素、アルコール、エー
テル、過酸化物、カルボン酸、酸無水物、酸クロリド、
エステル、ケトン、含窒素化合物、含硫黄化合物、含ハ
ロゲン化合物、分子状ヨウ素、その他のルイス酸などの
第三成分を加えて、重合活性や開環重合の選択性を高め
ることができる。
【0030】水素添加ノルボルネン系重合体は、常法に
従って、開環(共)重合体を水素添加触媒の存在下に水
素により水素化する方法により得ることができる。水素
添加率としては、通常50%以上、好ましくは70%以
上、より好ましくは90%以上である。
【0031】(3)ノルボルネン系単量体の付加型重合
体、ノルボルネン系単量体と共重合体可能な単量体との
付加型重合体 ノルボルネン系単量体、またはノルボルネン系単量体と
共重合可能な単量体との付加型重合方法および水素添加
方法は、格別な制限はなく公知の方法に従って行うこと
ができる。
【0032】付加重合体中のノルボルネン系単量体以外
の残部は、共重合可能な単量体であれば格別な制限はな
く、たとえば、ビニル系化合物などが用いられる。
【0033】共重合可能なビニル系化合物としては、例
えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,
4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−
ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタ
デセン、1−エイコセンなどの炭素数2〜20のエチレ
ンまたはα−オレフィン;シクロブテン、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテ
ン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチ
ル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,
5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−
インデンなどのシクロオレフィン; 1,4−ヘキサジ
エン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル
−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの
非共役ジエン; などが挙げられる。これらのビニル系
化合物は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて使用することができる。
【0034】付加重合体中、これらの共重合可能な単量
体から誘導される繰り返し構造単位の含有量は通常0〜
20重量%、好ましくは0〜30重量%、最も好ましく
は0〜50重量%の範囲であるときに、耐熱性および透
明性が高度にバランスされて好適である。
【0035】ノルボルネン系単量体とビニル系化合物と
の付加共重合体は、例えば、単量体成分を、溶媒中また
は無溶媒で、チタン、ジルコニウム、またはバナジウム
化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の存
在下で、通常、−50°C〜100°Cの重合温度、0
kg/cm〜50kg/cmの重合圧力で共重
合させる方法により得ることができる。
【0036】本発明に使用されるノルボルネン系重合体
の分子量は、格別制限はされず使用目的に応じて適宜選
択されるが、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)で測定されるポリイソプレン換算の重量平均
分子量(Mw)で、通常5,000〜500,000、
好ましくは7,000〜200,000、より好ましく
は10,000〜100,000の範囲である。ノルボ
ルネン系重合体の重量平均分子量(Mw)がこの範囲に
ある時に、成形のしやすさおよび成形品の強度特性が高
度にバランスされ好適である。
【0037】本発明に使用されるノルボルネン系重合体
のガラス転移温度(Tg)は使用目的に応じて適宜選択
すれば良いが、通常50〜300°C、好ましくは10
0〜280°C、特に好ましくは150〜250°Cの
範囲が好適である。 この範囲にある時に、成形品の耐
熱性および透明性が高度にバランスして好適である。
【0038】本発明で使用されるノルボルネン系重合体
の、280°C、荷重2.16kgfにおけるJIS−
K6719により測定したメルトフローレート(MI)
は、使用目的に応じて適宜選択すれば良いが、通常4〜
120g/10min.、好ましくは10〜100g/
10min.の範囲が好適である。メルトフローレート
が低すぎると成形時に成形材料を加温する温度がより高
温となるため加工しにくい場合が生じ、高すぎると成形
時にバリなどの成形不良の発生する場合が生じる。
【0039】ちなみに、これらのノルボルネン系重合体
は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0040】ラクトン系酸化防止剤 本発明は、ラクトン構造(環内にエステル結合を有する
構造)を含む化合物を酸化防止剤として用いることを特
徴とする。使用されるラクトン構造を有する化合物は特
に限定はされないが、芳香族系のラクトン化合物が好ま
しい。この中でもベンゾフラノン骨格を有するものがよ
り好ましく、さらにアリール基を置換基としてフラン環
の側鎖に有する3−アリールベンゾフラン−2−オンが
より好ましい。
【0041】上記ベンゾフラノン骨格の具体例として
は、さらに特定構造の化合物がノルボルネン系樹脂組成
物の耐熱性、高温加工時の熱安定性をより向上させるた
めに好ましく、このような特定構造の化合物としては、
例えば、特開平5−65,371号公報、特開平6−4
1,109号公報、特開平6−199,826号公報、
特開平7−233,160号公報、特開平7−247,
278号公報に例示されるような化合物が挙げられる。
具体的に、次式(I)
【0042】
【化1】
【0043】[式中、nは1または2を表し;nが1で
あるとき、Rはおのおの未置換の、または炭素原子
数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のア
ルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、炭素原子数1
ないし4のアルキルアミノ基、フェニルアミノ基または
ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノ基で置
換された、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル
基、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル基、
5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル基、チエ
ニル基、ベンゾ[b]チエニル基、ナフト[2,3−
b]チエニル基、チアントレニル基、ジベンゾフリル
基、クロメニル基、キサンテニル基、フェノキサンチニ
ル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピ
ラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インド
リジニル基、イソインドリル基、インドリル基、インダ
ゾリル基、プリニル基、キノリジニル基、イソキノリル
基、キノリル基、フタルアジニル基、ナフチリジニル
基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シノリル基、
プテリジニル基、カルバゾリル基、β−カルボリニル
基、フェナンチリジニル基、アクリジニル基、ペリミジ
ニル基、フェナントロリニル基、フェナジニル基、イソ
チアゾリル基、フェノチアジニル基、イソキサゾリル
基、フラザニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、フ
ルオレニル基またはフェノキサジニル基を表すか、ある
いはRは式(II)
【0044】
【化2】
【0045】で表される基を表し、ならびに;nが2で
あるとき、Rは未置換のもしくは炭素原子数1ない
し4のアルキル基もしくはヒドロキシ基により置換され
たフェニレン基、またはナフチレン基を表すか;または
−R12−X−R13−(基中、Xは直接結合; 酸素
原子、硫黄原子もしくは−NR31−を表す。)を表
し;R、R、RおよびRはおのおの互
いに独立して水素原子、塩素原子、ヒドロキシ基、炭素
原子数1ないし25のアルキル基、炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基、未置換のもしくは炭素原子数
1ないし4のアルキル−置換フェニル基、未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数
5ないし8のシクロアルキル基; 炭素原子数1ないし
18のアルコキシ基、炭素原子数1ないし18のアルキ
ルチオ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、
ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基、炭素
原子数1ないし25のアルカノイルオキシ基、炭素原子
数1ないし25のアルカノイルアミノ基、炭素原子数3
ないし25のアルケノイルオキシ基; 酸素原子、硫黄
原子もしくは基:
【0046】
【化3】
【0047】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルカノイルオキシ基; 炭素原子数6ないし9のシクロ
アルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基また
は炭素原子数1ないし12のアルキル−置換ベンゾイル
オキシ基を表し(但し、Rが水素原子またはメチル基
の場合、式II中の、後述するRまたはRはヒ
ドロキシ基または炭素原子数1ないし25のアルカノイ
ルオキシ基を表さない。); あるいは置換基R
よびRまたは、RおよびRまたはR
よびRのおのおのの対は結合している炭素原子と一
緒になって、ベンゼン環を形成し; Rはさらに−
(CH−COR15または−(CH
OH(式中、pは0、1または2を表し; qは
1、2、3、4、5および6を表す。)を表し; ある
いはR、RおよびRが水素原子を表す場
合、Rはさらに式(III)
【0048】
【化4】
【0049】(式中、Rはn=1に対して上記で定
義されたと同じ意味を表す。)で表される基を表し;
は水素原子または式(IV)
【0050】
【化5】
【0051】(式中、Rは式(III)の基でなく
およびRはn=1に対して上記で定義されたと同じ
意味を表す。)で表される基を表し; R
、R およびR10はおのおの互いに独立して水
素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1な
いし25のアルキル基;酸素原子、硫黄原子もしくは
【0052】
【化6】
【0053】で中断された炭素原子数2ないし25のア
ルキル基; 炭素原子数1ないし25のアルコキシ基;
酸素原子、硫黄原子もしくは
【0054】
【化7】
【0055】で中断された炭素原子数2ないし25のア
ルコキシ基; 炭素原子数1ないし25のアルキルチオ
基、炭素原子数3ないし25のアルケニル基、炭素原子
数3ないし25のアルケニルオキシ基、炭素原子数3な
いし25のアルキニル基、炭素原子数3ないし25のア
ルキニルオキシ基、炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルコキシ
基、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアルキル
−置換フェニル基、未置換のもしくは炭素原子数1ない
し4のアルキル−置換フェノキシ基; 未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数5
ないし8のシクロアルキル基; 未置換のもしくは炭素
原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数5ないし
8のシクロアルコキシ基; 炭素原子数1ないし4のア
ルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし4アルキル)
アミノ基、炭素原子数1ないし25のアルカノイル基;
酸素原子、硫黄原子もしくは
【0056】
【化8】
【0057】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルカノイル基; 炭素原子数1ないし25のアルカノイ
ルオキシ基; 酸素原子、硫黄原子もしくは
【0058】
【化9】
【0059】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルカノイルオキシ基; 炭素原子数1ないし25のアル
カノイルアミノ基、炭素原子数3ないし25のアルケノ
イル基; 酸素原子、硫黄原子もしくは
【0060】
【化10】
【0061】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルケノイル基; 炭素原子数3ないし25のアルケノイ
ルオキシ基; 酸素原子、硫黄原子もしくは
【0062】
【化11】
【0063】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルケノイルオキシ基; 炭素原子数6ないし9のシクロ
アルキルカルボニル基、炭素原子数6ないし9のシクロ
アルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイル基または炭素
原子数1ないし12のアルキル置換ベンゾイル基; ベ
ンゾイルオキシ基または炭素原子数1ないし12のアル
キル置換ベンゾイルオキシ基;
【0064】
【化12】
【0065】を表すか、また、式II中、置換基R
およびRまたはRおよびR のおのおのの対
は、結合している炭素原子と一緒になって、ベンゼン環
を形成し、R11は水素原子、炭素原子数1ないし25
のアルキル基、炭素原子数1ないし25のアルキルチオ
基、炭素原子数3ないし25のアルケニル基、炭素原子
数3ないし25のアルキニル基、炭素原子数7ないし9
のフェニルアルキル基、未置換のもしくは炭素原子数1
ないし4のアルキル置換−フェニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル置換−炭素原子数5
ないし8のシクロアルキル基; 炭素原子数1ないし4
のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアル
キル)アミノ基、炭素原子数1ないし25のアルカノイ
ル基;酸素原子、硫黄原子もしくは
【0066】
【化13】
【0067】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルカノイル基; 炭素原子数1ないし25のアルカノイ
ルアミノ基、炭素原子数3ないし25のアルケノイル
基; 酸素原子、硫黄原子もしくは
【0068】
【化14】
【0069】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルケノイル基; 炭素原子数6ないし9のシクロアルキ
ルカルボニル基、ベンゾイル基または炭素原子数1ない
し12のアルキル−置換ベンゾイル基を表し; 但し、
、R、R、R またはR11の少なく
とも1つは水素原子でなく; R12およびR13はお
のおの互いに独立して未置換のもしくは炭素原子数1な
いし4のアルキル−置換フェニレン基またはナフチレン
基を表し; R14は水素原子または炭素原子数1ない
し8のアルキル基を表し; R15はヒドロキシ基、
【0070】
【化15】
【0071】(基中、Mはr−価の金属カチオンを表
し、およびrは1、2もしくは3を表す。)、炭素原子
数1ないし18のアルコキシ基または
【0072】
【化16】
【0073】を表し; R16およびR17はおのおの
互いに独立して水素原子、CF、炭素原子数1ない
し12のアルキル基またはフェニル基を表すか、あるい
はR およびR17は結合している炭素原子と一緒に
なって、未置換のもしくは1ないし3個の炭素原子数1
ないし4のアルキル基により置換された炭素原子数5な
いし8のシクロアルキリデン環を形成し; R18およ
びR19はおのおの互いに独立して、水素原子、炭素原
子数1ないし4のアルキル基、フェニル基を表し; R
20は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル
基を表し; R は水素原子、未置換のもしくは炭素
原子数1ないし4のアルキル−置換フェニル基、炭素原
子数1ないし25のアルキル基; 酸素原子、硫黄原子
もしくは
【0074】
【化17】
【0075】で中断された炭素原子数2ないし25のア
ルキル基; 未置換のもしくはフェニル部分において1
ないし3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換
された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;
酸素原子、硫黄原子もしくは
【0076】
【化18】
【0077】で中断され、かつ、未置換のもしくはフェ
ニル部分において1ないし3個の炭素原子数1ないし4
のアルキル基で置換された炭素原子数7ないし25のフ
ェニルアルキル基を表し; あるいはR20およびR
21は結合している炭素原子と一緒になって、未置換の
もしくは1ないし3個の炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロ
アルキレン環を形成し;R22は水素原子または炭素原
子数1ないし4のアルキル基を表し; R23は水素原
子、炭素原子数1ないし25のアルカノイル基、炭素原
子数3ないし25のアルケノイル基; 酸素原子、硫黄
原子もしくは
【0078】
【化19】
【0079】で中断された炭素原子数3ないし25のア
ルカノイル基; ジ(炭素原子数1ないし6のアルキ
ル)−ホスホネート基により置換された炭素原子数2な
いし25のアルカノイル基; 炭素原子数6ないし9の
シクロアルキルカルボニル基、テノイル基、フロイル
基、ベンゾイル基または炭素原子数1ないし12のアル
キル置換ベンゾイル基;
【0080】
【化20】
【0081】(基中、sは0、1または2を表す。)を
表し; R24およびR25はおのおの互いに独立して
水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を
表し;R26は水素原子または炭素原子数1ないし8の
アルキル基を表し; R27は直接結合、炭素原子数1
ないし18のアルキレン基;酸素原子、硫黄原子もしく
【0082】
【化21】
【0083】で中断された炭素原子数2ないし18のア
ルキレン基; 炭素原子数2ないし18のアルケニレン
基、炭素原子数2ないし20のアルキリデン基、炭素原
子数7ないし20のフェニルアルキリデン基、炭素原子
数5ないし8のシクロアルキレン基、炭素原子数7ない
し8のビシクロアルキレン基、未置換のもしくは炭素原
子数1ないし4のアルキル−置換フェニレン基
【0084】
【化22】
【0085】を表し; R28はヒドロキシ基、
【0086】
【化23】
【0087】炭素原子数1ないし18のアルコキシ基ま
たは
【0088】
【化24】
【0089】を表し; R29は酸素原子、−NH−ま
たは
【0090】
【化25】
【0091】を表し; R30は炭素原子数1ないし1
8のアルキル基またはフェニル基を表し; R31は水
素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
す。]これらの3−アリルベンゾフラン−2−オンの化
合物の好ましいものとして、例えば、5,7−ジ−第三
ブチル−3−(2,5−ジメチルフェニル)−3H−ベ
ンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−
(2,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−
2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−(2,3−ジ
メチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン、
5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−メチルフェニル)
−3H−ベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−第三ブ
チル−3−(4−エチルフェニル)−3H−ベンゾフラ
ン−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−イ
ソプロピルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オ
ン、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−第三ブチル−
フェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン、5,7−
ジ−第三ブチル−3−フェニル−3H−ベンゾフラン−
2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−ドデシ
ルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン、5,7
−ジ−第三ブチル−3−(2,3,4−トリメチルフェ
ニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−
第三ブチル−3−(2,3,4,5,6−ヘプタメチル
フェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オンなどのベン
ゾフラノン環の3位に置換フェニル基を有する5,7−
ジ−第三ブチル−3H−ベンゾフラン−2−オン誘導
体;5−メチル−7−第三ブチル−3−(4−メチルフ
ェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン; 7−第三
−ブチル−5−メチル−3−(9−メチル−9H−カル
バゾール−3−イル)−3H−ベンゾフラン−2−オ
ン、5,7−ジ−第三ブチル−3−(9H−フルオレン
−3−イル)−3H−ベンゾフラン−2−オンなどのベ
ンゾフラノン環の3位に多環の置基を有する3H−ベン
ゾフラン−2−オン誘導体;5,7−ジ−第三ブチル−
3−ヒドロキシ−3H−ベンゾフラン−2−オン、7−
第三ブチル−5−メチル−3−ヒドロキシ−3H−ベン
ゾフラン−2−オン、5−第三ブチル−7−メチル−3
−ヒドロキシ−3H−ベンゾフラン−2−オン、5,7
−ジ−シクロヘキシル−3−ヒドロキシ−3H−ベンゾ
フラン−2−オン、などの3−ヒドロキシ−3H−ベン
ゾフラン−2−オン誘導体などが挙げられる。
【0092】これらの化合物の中でも、5,7−ジ−第
三ブチル−3−(3、4−ジ−メチルフェニル)−3H
−ベンゾフラン−2−オンが最も好ましい。これらのラ
クトン系化合物は単独で、または2種以上を併用して使
用してもよい。
【0093】ノルボルネン系重合体に対する上記ラクト
ン構造を有する化合物の配合量は、ノルボルネン系重合
体100重量部に対して、通常0.0001〜5.0重
量部、好ましくは0.001〜1.0重量部、より好ま
しくは0.005〜0.5重量部の範囲であることが望
ましい。ラクトン構造を有する化合物の配合量が上記範
囲にあるときに、耐熱性、精密成形性、高温加工時着色
防止性に優れ好適である。
【0094】配合剤 (1)その他の酸化防止剤 本発明においては、樹脂組成物中に必要に応じて、その
他の酸化防止剤を配合することができる。
【0095】その他の酸化防止剤としては、例えば、フ
ェノール系酸化防止剤や、リン系酸化防止剤、チオエー
テル系酸化防止剤、ヒンダードアミン系耐光安定剤など
が挙げられる。
【0096】フェノール系酸化防止剤としては、従来公
知のものが使用でき、例えば、2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−
t−アミル−6−(1−(3,5−ジ−t−アミル−2
−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレート
などの特開昭63−179,953号公報や特開平1−
168,643号公報に記載されるアクリレート系フェ
ノール化合物;2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノ
ール、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデン−ビス(6−t−ブチル−
m−クレゾール)、4,4’−チオビス(3−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、ビス(3−シクロヘキシ
ル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、
3,9−ビス(2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−
1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、テトラキス(メチレン−3−(3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニルプロ
ピオネート)メタン[すなわち、ペンタエリスリメチル
−テトラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオネート)]、トリエチレング
リコールビス(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオネート)、トコフェノ
ールなどのアルキル置換フェノール系化合物;6−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−
2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、
6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルアニリノ)−
2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、
6−(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−t−ブチルア
ニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−ト
リアジン、2−オクチルチオ−4,6−ビス−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−オキシアニリノ)−1,3,5
−トリアジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合
物;などが挙げられる。これらの中でも、アクリレート
系フェノール化合物やアルキル置換フェノール系化合物
が好ましく、アルキル置換フェノール系化合物が特に好
ましい。
【0097】リン系酸化防止剤としては、一般の樹脂工
業で通常使用される物であれば格別な限定はなく、例え
ば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチ
ル−4−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(シク
ロヘキシルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレン
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホス
ファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホ
スファフェナントレン−10−オキサイド、10−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフ
ェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェ
ナントレンなどのモノホスファイト系化合物;4,4’
−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ニル−ジ−トリデシルホスファイト)、4,4’−イソ
プロピリデン−ビス(フェニル−ジ−アルキル(C12
〜C15)ホスファイト)、4,4’−イソプロピリデ
ン−ビス(ジフェニルモノアルキル(C12〜C15
ホスファイト)、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ジ−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−4,4’−ビフェニレンジホスファイト、サイ
クリックネオペンタンテトライルビス(イソデシルホス
ファイト)、サイクリックネオペンタンテトライルビス
(ノニルフェニルホスファイト)、サイクリックネオペ
ンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ルホスファイト)、サイクリックネオペンタンテトライ
ルビス(2,4−ジメチルフェニルホスファイト)、サ
イクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−
t−ブチルフェニルホスファイト)などのジホスファイ
ト系化合物などが挙げられる。これらの中でも、モノホ
スファイト系化合物が好ましく、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトなどが特に好ましい。
【0098】イオウ系酸化防止剤は、例えば、ジラウリ
ル3,3−チオジプロピオネート、ジミリスチル3,
3’−チオジプロピオネート、ジステアリル3,3−チ
オジプロピオネート、ラウリルステアリル3,3−チオ
ジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス
−(β−ラウリル−チオ−プロピオネート)、3,9−
ビス(2−ドデシルチオエチル)−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどを挙げる
ことができる。これらのその他の酸化防止剤は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
ができる。配合量は、ノルボルネン系重合体100重量
部当たり、通常0.0001〜5.0重量部、好ましく
は0.001〜1.0重量部、より好ましくは0.01
〜0.5重量部の範囲である。
【0099】(2)紫外線吸収剤および光安定剤 本発明においては、樹脂組成物中にさらに紫外線吸収剤
および/または光安定剤を配合することにより、耐光性
を格段に改善できる。
【0100】紫外線吸収剤としては、樹脂工業で一般的
に使用されるものであれば格別な限定がなく用いること
ができ、例えば、ベンゾフェノン系、サリチルサン系、
ベンゾトリアゾール系、アクリレート系、金属錯塩系な
どの紫外線吸収剤を挙げることができる。光安定剤とし
てはヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。これら
の中でも、ヒンダードアミン系光安定剤が特に好まし
い。
【0101】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、
例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸3水
和物、2−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノ
ン、4−ドデカロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0102】サリチル酸系紫外線吸収剤としては、例え
ば、フェニルサルチレート,4−t−ブチルフェニル−
2−ヒドロキシベンゾエート、フェニル−2−ヒドロキ
シベンゾエート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエートなどが挙げられる。
【0103】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は、例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル
−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ
−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−
ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−2H
−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル
−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ル、5−クロロ−2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2
−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ−5−t−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2H−ベンゾ
トリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(3,
4,5,6−テトラヒドロフタリミジルメチル)フェノ
ール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,
3,−テトラメチルブチル)−6−[(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)フェノール]]などが挙げられ
る。
【0104】アクリレート系としては、例えば、エチル
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2’
−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルア
クリレートなどが挙げられる。
【0105】ヒンダードアミン系光安定剤としては、格
別な制限はないが、通常、構造中に3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル基、ならびに、2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジル基または1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基を有している
化合物が用いられる。具体的には、1−[2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−3,5−ジ
−tブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(例
えば、サノールLS2626、三共社製))、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−2−n−ブチルマロン酸−ビス−(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[例えば、Tin
uvin144(日本チバガイギー社製)、アデカスタ
ブLAー94(旭電気化学社製)、アデカスタブLAー
63P(旭電気化学社製]などが挙げられる。
【0106】金属錯塩系としては、通常ニッケルやコバ
ルトの錯塩が用いられる。具体的には、ニッケル[2,
2’チオビス(4−t−オクチル)フェノレート]ノル
マルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメー
ト、ニッケルビス[o−エチル−3,5−(ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)]ホスフェート、コバ
ルトジシクロヘキシルジチオホスフェート、[1−フェ
ニル,3−メチル,4−デカノニル,ピラゾレート
(5)2]ニッケルなどが挙げられる。
【0107】これらの配合剤は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上を組み合わせて用いることができる。配合
剤の配合量は、ノルボルネン系重合体100重量部当た
り、通常0.0001重量部〜5.0重量部、好ましく
は0.001重量部〜1.0重量部、より好ましくは
0.01重量部〜0.5重量部の範囲である。
【0108】(3)その他の配合剤本発明の樹脂組成物
は、必要に応じて、その他の配合剤を添加することがで
きる。その他の配合剤としては、樹脂工業で一般的に用
いられるものであれば格別な限定はないが、例えば、可
塑剤、顔料、近赤外吸収剤、帯電防止剤、アルコール性
化合物、エラストマー、プラスチック、有機または無機
のフィラーなどを挙げることができる。
【0109】可塑剤としては、例えば、トリクレジルフ
ォスフェート、トリキシリルフォスフェート、トリフェ
ニルフォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェー
ト、ジフェニルクレジルフォスフェート、モノフェニル
ジクレジルフォスフェート、ジクレジルモノキシレニル
フォスフェート、アリールアルキルフォスフェート、ジ
フェニルモノキシレニルフォスフェート、モノフェニル
ジキシレニルフォスフェート、トリブチルフォスフェー
ト、トリエチルフォスフェート、トリクロルエチルフォ
スフェート、トリオクチルフォスフェート、トリス(イ
ソプロピルフェニル)フォスフェートなどのリン酸トリ
エステル系可塑剤;フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、フタ
ル酸ブチルベンジルなどのフタル酸エステル系可塑剤;
オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル
などの脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤;アジピン酸ジ
ブチル、アジピン酸ジ−n−脂肪酸二塩基酸エステル系
可塑剤;二価アルコールエステル系可塑剤;オキシ酸エ
ステル系可塑剤;が使用できるが、これらの中でもリン
酸トリエステル系可塑剤が好ましく、トリクレジルフォ
スフェート、トリキシリルフォスフェートが特に好まし
い。
【0110】さらに、柔軟化剤ないし可塑剤として、主
骨格が主にC−CまたはC=C構造である常温で液状の
炭化水素重合体が好ましく用いられる。液状炭化水素重
合体の中でも、主鎖の中に炭化水素環をもたない直鎖状
または分岐鎖状の液状炭化水素重合体が好ましい。ま
た、得られる組成物が耐光性に優れることから、C=C
構造はもたないものが好ましい。この液状炭化水素重合
体の分子量は、好ましくは10,000以下、より好ま
しくは200〜8,000、特に好ましくは300〜
4,000の範囲である。
【0111】液状炭化水素重合体の具体例としては、ス
クアラン(C3062、Mw=422.8)、流動パ
ラフィン(ホワイトオイル、JIS−K2231に規定
されるISO−VG10、ISO−VG15、ISO−
VG32、ISO−VG68、ISO−VG100、V
G8およびVG12など)、ポリイソブテン、水添ポリ
ブタジエン、水添ポリイソプレンなどが挙げられる。こ
れらの中でもスクアラン、流動パラフィンおよびポリイ
ソブテンが好ましい。
【0112】顔料としては、例えば、ピグメントレッド
38などのジアリリド系顔料;ピグメントレッド48:
2、ピグメントレッド53、ピグメントレッド57:1
などのアゾレーキ系顔料;ピグメントレッド144、ピ
グメントレッド166、ピグメントレッド220、ピグ
メントレッド221、ピグメントレッド248などの縮
合アゾ系顔料;ピグメントレッド171、ピグメントレ
ッド175、ピグメントレッド176、ピグメントレッ
ド185、ピグメントレッド208などのペンズイミダ
ゾロン系顔料;ピグメントレッド122などのキナクリ
ドン系顔料;ピグメントレッド149、ピグメントレッ
ド178、ピグメントレッド179などのペリレン系顔
料;ピグメントレッド177などのアントラキノン系顔
料が挙げられる。
【0113】近赤外線吸収剤としては、例えば、シアニ
ン系近赤外線吸収剤;ピリリウム系赤外線吸収剤;スク
ワリリウム系近赤外線吸収剤;クロコニウム系赤外線吸
収剤;アズレニウム系近赤外線吸収剤;フタロシアニン
系近赤外線吸収剤; ジチオール金属錯体系近赤外線
吸収剤;ナフトキノン系近赤外線吸収剤;アントラキノ
ン系近赤外線吸収剤;インドフェノール系近赤外線吸収
剤;アジ系近赤外線吸収剤;などが挙げられる。また、
市販品の近赤外線吸収剤SIR−103,SIR−11
4,SIR−128,SIR−130,SIR−13
2,SIR−152,SIR−159,SIR−162
(以上、三井東圧染料製)、Kayasorb−IR−
750,Kayasorb−IRG−002,Kaya
sorb−IRG−003,IR−820B,Kaya
sorb−IRG−022,Kayasorb−IRG
−023,Kayasorb−CY−2,Kayaso
rb−CY−4,Kayasorb−CY−9(以上、
日本化薬製)などを挙げることできる。
【0114】帯電防止剤としては、例えば、アルキルス
ルホン酸ナトリウム塩、アルキルスルホン酸ホスホニウ
ム塩などのアルキルスルホン酸塩;ステアリン酸のグリ
セリンエステルなどを挙げることができる。
【0115】アルコール性化合物として、少なくとも1
個のアルコール性水酸基と少なくとも1個のエーテル結
合とを有する化合物、あるいは、少なくとも1個のアル
コール性水酸基と少なくとも1個のエステル結合とを有
する化合物を添加してもよい。
【0116】例えば、少なくとも1個のアルコール性水
酸基と少なくとも1個のエーテル結合とを有する化合物
としては、ポリエチレングリコール、グリセロール、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリ
セロール、トリグリセロール、ジペンタエリスリトー
ル、1,6,7−トリヒドロキシ−2,2−ジ(ヒドロ
キシメチル)−4−オキソヘプタン、ソルビトール、2
−メチル−1,6,7−トリヒドロキシ−2−ヒドロキ
シメチル−4−オキソヘプタン、1,5,6−トリヒド
ロキシ−3−オキソヘキサンペンタエリスリトール、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートなどが
挙げられる。また少なくとも1個のアルコール性水酸基
と少なくとも1個のエステル結合とを有する化合物とし
て、具体的には、例えば、グリセリンモノステアレー
ト、グリセリンモノラウレート、グリセリンモノベヘネ
ート、ジグリセリンモノステアレート、グリセリンジス
テアレート、グリセリンジラウレート、ペンタエリスリ
トールモノステアレート、ペンタエリスリトールモノラ
ウレート、ペンタエリスリトールモノベヘレート、ペン
タエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトー
ルジラウレート、ペンタエリスリトールトリステアレー
ト、ジペンタエリスリトールジステアレートなどの多価
アルコールのエステル化物、及び対応するエーテル化
物;3−(オクチルオキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(デシルオキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(ラウリルオキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(4−ノニルフェニルオキシ)−1,2−プロ
パンジオール、1,6−ジヒドロオキシ−2,2−ジ
(ヒドロキシメチル)−7−(4−ノニルフェニルオキ
シ)−4−オキソヘプタン、p−ノニルフェニルエーテ
ルとホルムアルデヒドの縮合体とグリシドールの反応に
より得られるエーテル化物、p−オクチルフェニルエー
テルとホルムアルデヒドの縮合体とグリシドールの反応
により得られるエーテル化物、p−オクチルフェニルエ
ーテルとジシクロペンタジエンの縮合体とグリシドール
の反応により得られるエーテル化物などが挙げられる。
【0117】エラストマーは、ガラス転移温度が40°
C以下の重合体であって、通常のゴム質重合体及び熱可
塑性エラストマーが含まれる。なお、ブロック共重合し
たゴム質重合体などで、ガラス転移温度が2点以上ある
場合は、最も低いガラス転移温度が40°C以下であれ
ばよい。
【0118】エラストマーの例としては、イソプレンゴ
ム、その水素添加物; クロロプレンゴム、その水素添
加物; エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・α
−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共
重合体などの飽和ポリオレフィンゴム; エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体、α−オレフィン・ジエン共
重合体、ジエン共重合体、イソブチレン・イソプレン共
重合体、イソブチレン・ジエン共重合体などのジエン系
共重合体、これらのハロゲン化物、ジエン系重合体また
はそのハロゲン化物の水素添加物; アクリロニトリル
・ブタジエン共重合体、その水素添加物;フッ化ビニリ
デン・三フッ化エチレン共重合体、フッ化ビニリデン・
六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン・六フ
ッ化プロピレン・四フッ化エチレン共重合体、プロピレ
ン・四フッ化エチレン共重合体などのフッ素ゴム; ウ
レタンゴム、シリコーンゴム、ポリエーテル系ゴム、ア
クリルゴム、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、エピ
クロルヒドリンゴム、プロピレンオキサイドゴム、エチ
レンアクリルゴムなどの特殊ゴム; ノルボルネン系単
量体とエチレンまたはα−オレフィンとの共重合体、ノ
ルボルネン系単量体とエチレンとα−オレフィンの三元
共重合体、ノルボルネン系単量体の開環重合体、ノルボ
ルネン系単量体の開環重合体水素添加物などのノルボル
ネン系ゴム質重合体;乳化重合または溶液重合したスチ
レン・ブタジエンゴム、ハイスチレンゴムなどのランダ
ムまたはブロックのスチレン・ブタジエン系共重合体、
これらの水素添加物; スチレン・ブタジエン・スチレ
ンゴム、スチレン・イソプレン・スチレンゴム、スチレ
ン・エチレン・ブタジエン・スチレンゴムなどの芳香族
ビニル系単量体と共役ジエンのランダム共重合体、これ
らの水素添加物; スチレン・ブタジエン・スチレンゴ
ム、スチレン・イソプレン・スチレンゴム、スチレン・
エチレン・ブタジエン・スチレンゴムなどの芳香族ビニ
ル系単量体と共役ジエンとの直鎖状または放射状ブロッ
ク共重合体、これらの水素添加物などのスチレン系熱可
塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、
ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタ
ジエン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性
エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマーなどの熱
可塑性エラストマー;等が挙げられる。
【0119】これらの中でも、芳香族ビニル系単量体と
共役ジエン系単量体との共重合体、及びその水素添加物
が、脂環式構造含有熱可塑性樹脂との分散性が良好で好
ましい。芳香族ビニル系単量体と共役ジエン系単量体と
の共重合体はブロック共重合体でもランダム共重合体で
もよい。耐熱性の点からは、芳香環以外の部分を水素添
加している水添共重合体がより好ましい。
【0120】具体的には、スチレン・ブタジエンブロッ
ク共重合体(SB)、スチレン・ブタジエン・スチレン
・ブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン
・ブロック共重合体(SI)、スチレン・イソプレン・
スチレン・ブロック共重合体(SIS)、スチレン−エ
チレン−プロピレン−スチレン・ブロック共重合体(S
EPS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン・
ブロック共重合体(SEBS)などが挙げられる。
【0121】プラスチックとしては、ポリフェニレンス
ルフィド、ポリフェニレンエーテルなどのポリエーテル
またはポリチオエーテル;芳香族ポリエステル、ポリア
リレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルケト
ンなどのポリエステル系重合体;ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ4−メチル−ペンテン−1などの鎖状ポ
リオレフィン系重合体;ポリメチルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレートとメチルメタクリレート共
重合体、ポリアクリロニトリルスチレン(AS樹脂)な
どの汎用の透明樹脂;アクリル樹脂;MS樹脂;液晶プ
ラスチックなどが挙げられる。
【0122】有機または無機のフィラーは、高分子工業
分野で一般に使用されているものであれば、特に限定さ
れない。
【0123】有機フィラーとしては、通常の有機重合体
粒子または架橋有機重合体粒子を用いることができる。
具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチル−1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン、ポリ1−ブテンなどのポリオレフィン;ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリクロロプレン、塩素化ゴムなどの
ハロゲン含有ビニル重合体;ポリアリレート、ポリメタ
クリレ―ト、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリ
ル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合
体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニ
トリル・スチレン・アクリル酸エステル共重合体などの
α,β−不飽和酸またはその誘導体から誘導された
(共)重合体;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリスレアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポ
リマレイン酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリアリ
ルフタレート、ポリアリルメラミン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体などの不飽和アルコール及びアミンまたは
そのアシル誘導体またはアセタールから誘導された重合
体;ポリエチレンオキシドまたはビスグリシジルエーテ
ルから誘導された重合体;ポリフェニレンオキシド;ポ
リカーボネート;ポリスルフォン;ポリウレタン及び尿
素樹脂;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナ
イロン12などのポリアミド;ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ1,4−ジメ
チロール・シクロヘキサンテレフタレートなどのポリエ
ステル;フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿素・ホ
ルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂
などのアルデヒドと、フェノール、尿素またはメラミン
とから誘導された架橋構造を有する重合体;アルキッド
樹脂;セルロース、ゴム、蛋白質、またはそれらの誘導
体、例えば、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、セルロースエーテルなどの天然高分子化合物;など
の粒子または架橋粒子を挙げることができる。
【0124】無機フィラーとは、1族、2族、4族、6
族、7族、8〜10族、11族、12族、13族、また
は14族元素の酸化物、水酸化物、硫化物、窒素化物、
ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、燐酸塩、亜燐
酸塩、有機カルボン酸塩、珪酸塩、チタン酸塩、硼酸
塩、及びこれらの含水化合物、これらを中心とする複合
化合物、これらの化学的組成を持つ天然鉱物粒子であ
る。具体的には、フッ化リチウム、硼砂(硼酸ナトリウ
ム含水塩)などの1族元素化合物;炭酸マグネシウム、
燐酸マグネシウム、酸化マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、酢酸マグネシウム、フッ化マグネシウム、チタン酸
マグネシウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウム含
水塩(タルク)、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、亜
燐酸カルシウム、硫酸カルシウム(石膏)、酢酸カルシ
ウム、テレフタル酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪
酸カルシウム、フッ化カルシウム、チタン酸カルシウ
ム、チタン酸ストロンチウム、炭酸バリウム、燐酸バリ
ウム、硫酸バリウム、亜燐酸バリウムなどの2族元素化
合物; 二酸化チタン(チタニア)、一酸化チタン、窒
化チタン、二酸化ジルコニウム(ジルコニア)、一酸化
ジルコニウムなどの4族元素化合物;二酸化モリブデ
ン、三酸化モリブデン、硫化モリブデンなどの6族元素
化合物;塩化マンガン、酢酸マンガンなどの7族元素化
合物;塩化コバルト、酢酸コバルトなどの8〜10族元
素化合物;沃化第一銅などの11族元素化合物;酸化亜
鉛、酢酸亜鉛などの12族元素化合物;酸化アルミニウ
ム(アルミナ)、フッ化アルミニウム、アルミノシリケ
ート(珪酸アルミナ、カオリン、カオリナイト)などの
13族元素化合物;酸化珪素(シリカ、シリカゲル)、
石墨、カーボン、グラファイト、ガラスなどの14族元
素化合物;カーナル石、カイナイト、雲母(マイカ、キ
ンウンモ)、バイロース鉱などの天然鉱物の粒子が挙げ
られる。
【0125】フィラーの平均粒径は、使用用途に応じて
適宜選択されるが、(長径+短径)/2の平均粒径で、
通常0.01〜50μm、好ましくは0.1〜30μm
の範囲である。フィラーの平均粒径がこの範囲にある時
に、透明性と高温高湿度環境下での白濁防止効果とが高
度にバランスされ好適である。また、粒子形状は、格別
な限定はないが、長辺と短辺の長さの比が2対1以下で
ある球状粒子が好適である。
【0126】その他の配合剤は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上を組み合わせて用いることができる。配合
剤の配合量は、本発明の目的を損なわれない範囲で適宜
選択されるが、ノルボルネン系重合体100重量部当た
り、通常0.0001重量部〜50重量部、好ましくは
0.001重量部〜30重量部、より好ましくは0.0
1重量部〜20重量部の範囲である。
【0127】本発明では、ノルボルネン系重合体および
ラクトン系酸化防止剤は、上記成分を必要に応じて混合
して使用される。混合方法は、ノルボルネン系重合体中
に、これらの配合剤が十分に分散される方法であれば、
特に限定されない。例えば、ミキサー、二軸混練機、ロ
ール、ブラベンダー、押出機などで樹脂を溶融状態で混
練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させて凝固法、
キャスト法、または直接乾燥法により溶剤を除去する方
法などがある。二軸混練機を用いる場合、混練後は、通
常は溶融状態で棒状に押出し、ストランドカッターで適
当な長さに切り、ペレット化して用いられることが多
い。
【0128】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0129】本実施形態では、本発明に係るノルボルネ
ン系重合体樹脂組成物を成形して得られる成形品が、各
種表示装置のエッジライト方式面状光源装置に用いられ
る導光板である場合を例に挙げて説明する。
【0130】図1は本発明の樹脂組成物から成形される
成形品の一実施形態を示しており、各種表示装置のエッ
ジライト方式面状光源装置に用いられる導光板を示す概
略斜視図である。こうした面状光源装置は、一般的に、
図1に示すような導光板1と、導光板1の少なくとも一
側面12に配置された図示しない光源と、光源を囲むよ
うに配置されたランプリフレクターと、導光板1の光反
射面1c側に配置された反射シートと、導光板1の光出
射面1bに配置された光拡散シートとを有する。
【0131】導光板1は、ノルボルネン系重合体樹脂組
成物を射出成形して成形される。
【0132】また、導光板1は、図1に示すように、断
面が、図示しない光源側から遠ざかる方向(直線状光源
の軸芯と略垂直方向)に行くにつれて厚みが漸次薄くな
るようなくさび型にしてある。
【0133】さらに、導光板1の光反射面1c側には、
図示しない光源から導入された光を均一に発光させるた
めに、図示しない光源側から遠ざかる方向に対して略垂
直方向(直線状光源の軸芯と略平行方向)に細長いV溝
11を有する。このV溝11は、導光板1の図示しない
光源側から末端部分にかけて漸次密、若しくはV溝11
が深くなるように形成される。
【0134】本実施形態に係る導光板1は、本発明に係
るノルボルネン系樹脂組成物を射出成形して構成してあ
るので、特にV溝の転写性が良く、透明性に優れるとと
もに、導光板表面が着色されるおそれは少ない。
【0135】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細な実施例に基づ
き、比較例との比較において説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されない。また、以下の例において特に
断りのない限り、「部」および「%」は重量基準であ
る。
【0136】以下の製造例、実施例および比較例におい
て、各種物性の測定法は次のとおりである。
【0137】(1)樹脂の物性については、ヨウ素価、
分子量、主鎖および側鎖、芳香環の水素添加率(核水素
添加率)、組成解析、ガラス転移温度、比重、メルトフ
ローレートを測定した。ここで、ヨウ素価はJIS−K
0070に基づいて測定した。分子量は、特に記載がな
い限りシクロヘキサンを溶剤とするゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)によりポリイソプレン
換算値として測定した。分子量が1,000以下の成分
をチャートの面積比から定量した。また主鎖および芳香
環の水素添加率(核水素添加率)は、 H−NMRに
より測定した。ガラス転移温度は、JIS−K7121
に基づいて示差走査熱量計(DSC法)により測定した
値とする。組成解析は、13C−NMRにより測定し
た。比重は、JIS−K7112−A法に基づいて測定
した。メルトフローレートは、JIS−K6719に準
じて、280°C、2.16kgfの荷重で測定した。
【0138】(2)黄変度は、試験片の黄色度指数(Y
I;イエローインデックス)を、JIS−K7103に
より、色差計カラーアナライザーを用いて、光路:3m
m、ブランク:空気、n=3の平均測定で、測定した。
評価基準は、YI=1.0以下(着色が著しく少なく、
非常に良好)の場合を「◎」、YI=2.0以下(着色
が少なく、良好)の場合を「○」、YI=3.0以下
(やや着色が見られ、不良)の場合を「△」、YI=
5.0以下(激しく着色しており、不良)の場合を
「×」とした。黄変度指数が少ないほど着色防止効果に
優れる。
【0139】(3)輝度は、輝度計(BM−7:トプコ
ン株式会社製)を用い、導光板および導光板発光面上
に、拡散フィルム(100MX、株式会社きもと製)お
よびプリズムシート(BEF90、住友3M社製)を組
み合わせたユニットの発光面(導光板の成形面の周辺か
ら1.5cm内側の長方形面)を長辺、短辺との等間隔
に合計9点の輝度(垂直方向)を測定して、その平均を
算出した。算出した輝度が、1,300cd/m
上を「◎」、1,000cd/m以上1,300c
d/m未満を「○」、1,000cd/m未満
を「×」とした。
【0140】(4)成形物の型転写性 成形物の型転写性は、特に厚み0.5mmの部分を中心
に、転写性が非常に良好の場合を「◎」、転写性は問題
のないレベルの場合を「○」、転写性が悪く問題がある
場合を「△」、充填不良で、0.5mm厚部分に樹脂が
行き渡っていない場合を「×」として、評価した。
【0141】(5)耐熱性 耐熱性試験は、試験片を70°C、20%RHの条件下
で、1000時間放置し、色の変化をイエローインデッ
クスで判定した。判定方法は(2)と同じ方法であり、
評価基準は、試験前後のYI変化が、2.0未満(色の
変化がほとんどなく、非常に良好)の場合は「◎」、
2.0以上4.0未満(色の変化が少なく、良好)の場
合は「○」、4.0以上6.0未満(色の変化がみら
れ、不良)の場合は「△」、6.0以上(著しく変化
し、不良)の場合は「×」とした。
【0142】(6)耐光性 耐光性試験は、試験片にカーボンアーク灯照射のもと、
63°Cの環境下で1000時間放置し、色の変化をイ
エローインデックスで判定した。
【0143】判定方法は(2)と同じ方法であり、評価
基準は(3)と同様である。
【0144】[ノルボルネン系重合体の製造例1]窒素
雰囲気下、脱水したシクロヘキサン500部に、1−ヘ
キセン0.55部、ジブチルエーテル0.11部、トリ
イソブチルアルミニウム0.22部を室温で反応器に入
れ混合した後、45°Cに保ちながら、トリシクロ
[4.3.0.12,5 ]デカ−3−エン(以下、D
CPと略す)200部、六塩化タングステン0.70%
トルエン溶液30部を2時間かけて連続的に添加し、重
合した。
【0145】製造した重合反応液を耐圧の水素化反応器
に移送し、珪藻土担持ニッケル触媒(日産ガードラー社
製;G−96D、ニッケル担持率58重量%)10部及
びシクロヘキサン200部を加え、150°C、水素圧
45kgf/cmで8時間反応させた。この溶液
を、珪藻土をろ過助剤としてステンレス製金網をそなえ
たろ過器によりろ過し、触媒を除去した。得られた反応
溶液を3000部のイソプロピルアルコール中に攪拌下
に注いで水素添加物を沈殿させ、ろ別して回収した。さ
らに、アセトン500部で洗浄した後、1torr以
下、100°Cに設定した減圧乾燥器中で48時間乾燥
し、DCP開環単独重合体水素添加物190部を得た。
【0146】得られたDCP開環単独重合体水素添加物
のヨウ素価は1.0未満であり、Mwは33,300で
あり、Tgは97°Cであり、比重は1.01であり、
MIは30g/10min.であった。
【0147】[ノルボルネン系重合体の製造例2]攪拌
翼を備えた1m重合器上部からテトラシクロ〔4.
4.0.12,5 .17,10〕ドデカ−3−エン(以
下、TCDと略す)のシクロヘキサン溶液を、重合器内
におけるTCDの供給濃度が60kg/mとなるよ
うに、連続的に供給した。また重合器上部から触媒とし
て、VO(O・C)Cl のシクロヘキサン系溶
液を、重合器内のバナジウム濃度が0.9mol/m
となるように、エチルアルミニウムセキスクロリド(A
l(C1.5Cl1.5)のシクロヘキサン溶
液を重合器内のアルミニウム濃度が7.2mol/m
となるようにそれぞれ重合器内に連続的に供給し
た。また重合系にバブリング管を用いてエチレンを85
/時間、窒素を45m/時間、水素を6m
/時間の量で供給した。
【0148】重合器外部に取り付けられたジャケットに
熱媒体を循環させた重合系を10°Cに保持しながら共
重合反応を行った。上記共重合反応によって生成する共
重合体の重合溶液を重合器上部から、重合器内の重合液
が常に1mになるように(すなわち平均滞留時間が
0.5時間となるように)連続的に抜き出した。この抜
き出した重合液に、シクロヘキサン/イソプロピルアル
コール(1:1)混合液を添加して重合反応を停止させ
た。その後、水1mに対し濃塩酸5リットルを添加
した水溶液と1:1の割合で強攪拌下に接触させ、触媒
残渣を水相へ移行させた。この接触混合液を静置したの
ち、水相を分離除去し、さらに水洗を2回行い、重合液
相を精製分離した。
【0149】次いで精製分離された重合液を3倍量のア
セトンと強攪拌下で接触させ、共重合体を析出させた
後、固体部(共重合体)を濾過により採取し、アセトン
で十分洗浄した。さらに、重合体中に存在する未反応の
単量体を抽出するため、この固体部を40kg/m
となるようにアセトン中に投入した後、60°Cで2時
間の条件で抽出操作を行った。抽出処理後、固体部を濾
過により採取し、窒素流通下、130°C、350mm
Hgで12時間乾燥した。
【0150】以上のようにして、得られたエチレン・T
CD共重合体のヨウ素価は1.5であり、極限粘度
[η]は0.42dl/gであり、TCD含量は31モ
ル%であり、Mwは78,000であり、Tgは140
°Cであり、比重は1.02であり、MIは28g/1
0min.であった。
【0151】[ノルボルネン系重合体の製造例3]水素
化反応時間を2時間にした以外は、製造例1と同様にし
て、DCP開環単独重合体水素添加物190部を得た。
【0152】得られたDCP開環単独重合体水素添加物
のヨウ素価は18であり、Mwは33,300であり、
Tgは101°Cであり、比重は1.01であり、MI
は28g/10min.であった。
【0153】実施例1 製造例1により得られたヨウ素価1.0未満のDCP開
環単独重合体水素添加物100部に、ラクトン系酸化防
止剤(5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジ−メ
チルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン)0.
05部を添加し、2軸混練機(東芝機械社製、TEM−
35B、スクリュー径37mm、L/D=32、スクリ
ュー回転数250rpm、樹脂温度240°C、フィー
ドレート10kg/時間)で混練して押し出し、ペレッ
ト化した。
【0154】得られたペレットを、射出成形機(日精樹
脂工業製、FE240(型締め力240t))により、
樹脂温度290°C、金型温度80°C、サイクルタイ
ム120秒で射出成形し、図1に示す最小厚み0.5m
mのくさび状の板を得た。
【0155】実施例2 実施例1のラクトン系酸化防止剤に加えて、その他の酸
化防止剤としてのフェノール系酸化防止剤(チバガイギ
ー社製、イルガノックス1010(ペンタエリトリトー
ルテトラキス[3−(3,5− ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]))0.1部を
入れた以外は実施例1と同様の内容で、最小厚み0.5
mmのくさび状の板を得た。
【0156】実施例3 実施例2の第1のその他の酸化防止剤(フェノール系酸
化防止剤)に加えて、第2のその他の酸化防止剤として
のリン系酸化防止剤(チバガイギー社製、イルガフォス
168(トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホ
スフィット)を0.1部入れた以外は実施例2と同様の
内容で、最小厚み0.5mmのくさび状の板を得た。
【0157】実施例4 製造例2により得られたエチレン・TCD共重合体10
0部に、実施例2と同様のラクトン系化合物0.05部
およびフェノール系酸化防止剤0.1部を添加し、実施
例2と同様に、ペレット化した。
【0158】得られたペレットを、射出成形機(日精樹
脂工業製、FE80(型締め力80t))により、樹脂
温度280°Cで、金型温度100°C、サイクルタイ
ム45秒で射出成形し、図1に示す最小厚み0.5mm
のくさび状の板を得た。
【0159】実施例5 実施例1のラクトン系酸化防止剤に代えて、別のラクト
ン系酸化防止剤(7−t−ブチル−3−ヒドロキシ−5
−メチル−3H−ベンゾフラン−2−オン)を0.05
部入れた以外は実施例1と同様の内容で、最小厚み0.
5mmのくさび状の板を得た。
【0160】実施例6 実施例2のラクトン系酸化防止剤に代えて、実施例5の
別のラクトン系酸化防止剤を0.05部入れた以外は実
施例2と同様の内容で、最小厚み0.5mmのくさび状
の板を得た。
【0161】実施例7 実施例3のラクトン系酸化防止剤に代えて、実施例5の
別のラクトン系酸化防止剤を0.05部入れた以外は実
施例3と同様の内容で、最小厚み0.5mmのくさび状
の板を得た。
【0162】実施例8 実施例4のラクトン系酸化防止剤に代えて、実施例5の
別のラクトン系酸化防止剤を0.05部入れた以外は実
施例4と同様の内容で、最小厚み0.5mmのくさび状
の板をそれぞれ得た。
【0163】比較例1 実施例1のラクトン系酸化防止剤を添加しない以外は実
施例1と同様の内容で、最小厚み0.5mmのくさび状
の板を得た。
【0164】比較例2 比較例1の組成物を用いて、射出成形時の樹脂温度を2
60°Cとして射出成形し、比較例1と同様のくさび状
の板を得た。
【0165】比較例3 製造例3により得られたDCP開環重合体水素添加物を
用いた以外は、実施例1と同様の内容で、最小厚み0.
5mmのくさび状の板を得た。
【0166】上記得られた導光板の各種評価結果を表1
に示す。
【0167】
【表1】
【0168】考察 (1)実施例と比較例の比較 表1より、実施例1〜8の導光板の方が、比較例1〜3
の導光板に比し、着色防止効果に優れている(黄変度指
数が小さい)ことが確認された。
【0169】また、実施例1〜8の導光板を用いたユニ
ットの方が、比較例1〜3の導光板を用いたユニットに
比し、高輝度であることが確認された。
【0170】また、実施例1〜8の導光板の方が、比較
例1〜3の導光板に比し、型転写性、耐熱性および耐光
性に優れていることが確認された。
【0171】(2)実施例同士の比較 表1より、実施例3、実施例2、実施例4、実施例1の
順で、着色防止効果が優れていることが確認された。具
体的には、ラクトン系酸化防止剤単独の添加でも十分な
効果が得られたが(実施例1)、フェノール系酸化防止
剤を添加すると、実施例1より着色防止効果が向上し
(実施例2および実施例4)、フェノール系酸化防止剤
およびリン系酸化防止剤を併用して添加すると、最も着
色防止効果が向上することが確認された(実施例3)。
【0172】また、実施例7、実施例6、実施例8、実
施例5の順で、着色防止効果が優れていることが確認さ
れた。具体的には、ラクトン系酸化防止剤単独の添加で
も十分な効果が得られたが(実施例5)、フェノール系
酸化防止剤を添加すると、実施例1より着色防止効果が
向上し(実施例6および実施例8)、フェノール系酸化
防止剤およびリン系酸化防止剤を併用して添加すると、
最も着色防止効果が向上することが確認された(実施例
7)。
【0173】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性に優れ、高温で
の成形加工時の熱安定性にも優れた樹脂組成物が提供さ
れる。
【0174】こうした樹脂組成物は、特に高温成形を必
要とする精密成形品、薄型成形品、及びこれらの光学成
形部品などの用途において有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の樹脂組成物から成形される成形
品の一実施形態を示しており、各種表示装置のエッジラ
イト方式面状光源装置に用いられる導光板を示す概略斜
視図である。
【符合の説明】
1…導光板 1b…光出射面 1c…光反射面 11…V溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CE001 EJ017 EJ027 EJ037 EJ047 EJ067 EL076 EN026 EU187 EV047 EV306 EW068 FD010 FD020 FD040 FD050 FD070 FD076 FD077 FD078 FD090 FD100

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】10以下のヨウ素価を持つノルボルネン系
    重合体と、ラクトン系酸化防止剤とを少なくとも含有す
    るノルボルネン系重合体樹脂組成物。
  2. 【請求項2】10以下のヨウ素価を持つノルボルネン系
    重合体と、ラクトン系酸化防止剤と、フェノール系酸化
    防止剤および/またはリン系酸化防止剤とを少なくとも
    含有するノルボルネン系重合体樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007088941A1 (ja) 2006-02-03 2007-08-09 Zeon Corporation 重合体組成物
JP2007197604A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Jsr Corp 環状オレフィン系樹脂組成物、該樹脂組成物からなる樹脂成形品の製造方法、ならびに該樹脂組成物からなるフィルム

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