JP2000142055A - 車両用サスペンションアームおよびその製造方法 - Google Patents

車両用サスペンションアームおよびその製造方法

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JP2000142055A
JP2000142055A JP10325555A JP32555598A JP2000142055A JP 2000142055 A JP2000142055 A JP 2000142055A JP 10325555 A JP10325555 A JP 10325555A JP 32555598 A JP32555598 A JP 32555598A JP 2000142055 A JP2000142055 A JP 2000142055A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/001Suspension arms, e.g. constructional features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体が1枚の金属製の板材にて構成されてお
り、プレス加工を主体として簡単且つ安価に製造される
とともに、比較的高い剛性が得られてコンパクトに構成
される車両用サスペンションアームを提供する。 【解決手段】 車輪側に連結される第1連結部14と、
その第1連結部14から二股形状に分岐するように設け
られた一対のアーム部16、18と、その一対のアーム
部16、18の先端側に設けられて車体側に連結される
一対の第2連結部20、22とを有し、アーム部16、
18はU曲げ、O曲げにより二股形状の内側で突き合わ
されるように丸められ、第2連結部20、22は、第1
連結部14に対して略垂直で且つ互いに平行になるよう
に、アーム部16、18に対して二股形状の外側に連続
して設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用サスペンショ
ンアームに係り、特に、全体が1枚の金属製の板材にて
構成されている車両用サスペンションアームの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】(a) 車輪側に連結される第1連結部と、
(b) その第1連結部から二股形状に分岐するように設け
られた一対のアーム部と、(c) その一対のアーム部の先
端側にそれぞれ設けられて車体側に連結される一対の第
2連結部とを有する車両用サスペンションアームが、各
種のサスペンション装置のアッパアームやロワアームと
して使用されている。例えば特開平8−332820号
公報に記載されているL型アームはその一例で、ストラ
ット型サスペンション装置のロワアームとして使用され
るものであり、第1連結部および一対のアーム部は1枚
の金属製の板材にて構成されているが、一対の第2連結
部は別部品にて構成され、溶接などによってアーム部に
一体的に固設されるようになっている。
【0003】また、図15の(a) 、(b) は、ダブルウィ
ッシュボーン型サスペンション装置のアッパアームとし
て使用されるサスペンションアームの一例で、所謂A型
アームと呼ばれるものであり、それぞれ右側の断面図は
一点鎖線部分の断面である。図15の(a) のサスペンシ
ョンアーム200は、1枚の金属製の板材にて構成され
ており、一対のアーム部202は断面コの字形状を成し
ているとともに、外側の側壁204が高くなっていて、
先端側部分はそのまま第2連結部206とされている。
第2連結部206は紙面に対して略垂直で、紙面と平行
な第1連結部208に対して略垂直であるとともに、そ
れ等の連結部206、208には何れもバーリング加工
によって円筒部210、212が設けられ、第1連結部
208は円筒部212を介して車輪側のボールジョイン
トに連結される一方、第2連結部208の円筒部210
には円筒ブッシュが圧入固定されて車体側に連結され
る。
【0004】図15の(b) のサスペンションアーム22
0は、第1連結部222および一対のアーム部224が
1枚の金属製の板材にて構成されており、第1連結部2
22にはバーリング加工によって円筒部226が設けら
れている一方、一対のアーム部224は断面C字形状に
丸められている。また、アーム部224の先端部には、
円筒形状の円筒部品228が溶接によって一体的に固設
され、その円筒部品228内に円筒ブッシュが圧入固定
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
の(a) のようにアーム部が断面コの字形状を成すもの
は、アーム部の剛性が低いため、断面形状を大きくする
必要がある。アーム部の断面形状をC字形状とした図1
5の(b) のものは、アーム部の剛性が高くなるが、第2
連結部が別部品にて構成されているため、製造コストが
高くなる。前記特開平8−332820号公報に記載の
L型アームも同様の問題がある。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、全体が1枚の金属製
の板材にて構成されており、プレス加工を主体として簡
単且つ安価に製造されるとともに、比較的高い剛性が得
られてコンパクトに構成される車両用サスペンションア
ームを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 平坦な第1平面部を有して車輪
側に連結される第1連結部と、(b) その第1連結部から
二股形状に分岐するように設けられた一対のアーム部
と、(c) その一対のアーム部の先端側にそれぞれ設けら
れて車体側に連結される一対の第2連結部と、を有する
車両用サスペンションアームであって、(d) 全体が1枚
の金属製の板材にて構成されているとともに、(e) 前記
一対のアーム部は前記板材が略円筒形状に丸められたも
のであり、(f) 前記一対の第2連結部は、それぞれ前記
二股形状の内側または外側において前記アーム部に連続
して設けられ、前記第1平面部に対して略垂直で且つ互
いに平行な平坦な第2平面部を備えていることを特徴と
する。
【0008】第2発明は、第1発明の車両用サスペンシ
ョンアームにおいて、(a) 前記一対のアーム部は、全長
に亘って共通の略平坦な基準面上に位置する基準部位の
両側がそれぞれ丸められ、前記二股形状の内側または外
側で略突き合わされているもので、(b) 前記第2連結部
は、前記二股形状の内側および外側のうち前記アーム部
において前記板材が突き合わされる側と反対側の部分に
連続して設けられ、前記基準面の上下に延び出している
ことを特徴とする。
【0009】第3発明は、第2発明の車両用サスペンシ
ョンアームにおいて、(a) 前記一対のアーム部は、それ
ぞれ前記第2連結部側から前記第1連結部側へ向かうに
従って全周寸法が増大している一方、(b) そのアーム部
における前記板材の突合せ部は、その板材を前記基準面
に対して略垂直な方向からプレスによりJ字形にU曲げ
した後O曲げして丸める場合に、そのO曲げによる丸め
寸法が略等しくなるように前記第1連結部側へ向かうに
従って後退していることを特徴とする。
【0010】第4発明は、第2発明または第3発明の車
両用サスペンションアームの製造方法であって、(a) 前
記第1連結部、前記アーム部および前記第2連結部を展
開した形状で、略二股形状を成しているとともに、その
アーム部になる部分では前記基準部位を挟んでその二股
形状の内側および外側のうち前記突合せ部と反対側が拡
幅されている平坦な金属製の板材を用意する板材準備工
程と、(b) 前記基準面に対して略垂直な方向からプレス
加工を行うことにより、前記板材のうち前記アーム部と
なる部分を、前記基準部位を中心にしてU字形状に曲成
し、平面状態のまま前記基準面に対して略垂直に立ち上
がる前記拡幅部分と合わせて全体として断面J字形状に
するU曲げ工程と、(c) 前記基準面に対して略垂直な方
向からプレス加工を行うことにより、前記J字形状のう
ち上方へ突き出す直線部を丸めて、全体として略円筒形
状にするO曲げ工程とを有することを特徴とする。
【0011】第5発明は、第4発明の車両用サスペンシ
ョンアームの製造方法において、(a) 前記一対のアーム
部は、前記基準面に対して垂直方向から見た平面視の状
態において曲がっており、(b) 前記U曲げ工程および前
記O曲げ工程では、その曲がり形状に沿って曲げ加工を
行うことを特徴とする。
【0012】第6発明は、第4発明または第5発明の車
両用サスペンションアームの製造方法において、(a) 前
記第2連結部は、前記基準面の上下に延び出している両
方の端部に略直角に折れ曲がったフランジを有するもの
で、(b) 前記U曲げ工程は、前記アーム部の曲げ加工と
同時に、前記第2連結部が前記基準面に対して略垂直に
なるように下側の端部のフランジを略直角に曲げ加工す
るもので、(c) 前記板材には、前記U曲げ工程で前記第
2連結部の下端部が全体としてU字形状になるように、
前記フランジになる部分に連続して補助板部が設けられ
ており、その補助板部はそのU曲げ工程の後に切除され
ることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】第1発明の車両用サスペンションアーム
は、全体が1枚の金属製の板材にて構成されているとと
もに、一対のアーム部はその板材が略円筒形状に丸めら
れたもので、一対の第2連結部は、それぞれ前記二股形
状の内側または外側においてアーム部に連続して設けら
れ、第1連結部の第1平面部に対して略垂直で且つ互い
に平行な平坦な第2平面部を備えており、その第2平面
部を介して車体側に連結できるため、プレス加工を主体
として簡単且つ安価に製造できる。また、一対のアーム
部は略円筒形状に丸められているため、断面コの字形や
C字形のアームに比較して高い剛性が得られ、装置を軽
量且つコンパクトに構成できる。
【0014】第2発明では、一対のアーム部は、全長に
亘って共通の基準面上に位置する基準部位の両側がそれ
ぞれ丸められ、二股形状の内側または外側で略突き合わ
されており、その反対側の部分に連続して基準面の上下
に延び出す第2連結部が設けられるため、板材の状態で
アーム部と第2連結部との間にくびれなどの小幅部を設
ける必要が無く、両者間での機械的強度の低下を回避で
きる。また、第2連結部は基準面から上下に延び出して
いるため、その第2連結部と車体側との連結位置とアー
ム部とのオフセット寸法が小さくなり、機械的強度の点
で好ましい。
【0015】第3発明では、一対のアーム部は、第2連
結部側から第1連結部側へ向かうに従って全周寸法が増
大しているため、平板状の第1連結部やその近傍部分の
剛性が高められ、装置全体の剛性のバランスが向上す
る。一方、そのアーム部における板材の突合せ部は、第
4発明のように板材を基準面に対して略垂直な方向から
プレスによりJ字形にU曲げした後O曲げして丸める場
合に、そのO曲げによる丸め寸法が略等しくなるように
第1連結部側へ向かうに従って後退しているため、プレ
スでO曲げを行う際の板材の突出寸法がアーム部の全長
に亘って略同じで、略同時に金型に当接させられるよう
になり、局部的に板材が当接して成形不良を生じること
がなく、全長に亘って良好にO曲げが行われる。
【0016】第4発明の製造方法によれば、所定形状の
平坦な金属製の板材を用意し、基準面に対して略垂直な
方向からプレス加工を行うことにより、前記板材のうち
アーム部となる部分を前記基準部位を中心にしてU字形
状に曲成し、平面状態のまま基準面に対して略垂直に立
ち上がる拡幅部分と合わせて全体として断面J字形状に
した後、同じく基準面に対して略垂直な方向からプレス
加工を行うことにより、J字形状のうち上方へ突き出す
直線部を丸めて全体として略円筒形状にするため、第2
発明や第3発明のように板材の突合せ部が二股形状の内
側または外側に位置するアーム部を良好にプレス加工に
よって成形できる。
【0017】第5発明では、一対のアーム部は、平面視
の状態において曲がっており、U曲げ工程およびO曲げ
工程では、その曲がり形状に沿って曲げ加工を行うた
め、それ等の曲げ加工では絞り成形や張出し成形を伴
い、比較的大きな成形抵抗が生じる。このため、O曲げ
工程でJ字形状の直線部の上端に上型が当接して曲げ加
工を行う際に、その直線部がそのまま下方へ押し込まれ
て下型の成形面に沿って反対側の端部が上方へ突き上が
るといった成形不良が抑制され、J字形状の直線部が上
型の成形面に沿って良好に曲げ加工されるようになる。
【0018】第6発明では、U曲げ工程で、第2連結部
が基準面に対して略垂直になるように下側の端部のフラ
ンジを略直角に曲げ加工する場合に、その板材には、U
曲げ工程で第2連結部の下端部が全体としてU字形状に
なるように補助板部が設けられているため、簡単なプレ
ス金型で下側の端部のフランジ曲げをアーム部のU曲げ
と同時に適正に行うことができる。すなわち、フランジ
は幅寸法が小さいため、そのフランジ部分のみを上型に
より下方へ押圧しても、フランジ部分を下方へ押し下げ
て第2連結部を略垂直に立ち上げることは困難で、仮に
立ち上がったとしてもフランジを略直角に曲げることは
不可能であり、下型に挟圧プレートなどを設けてフラン
ジ部分を上型との間で挟圧した状態で下方へ押し込むな
どの工夫が必要であるが、補助板部を設ければ、そのよ
うな挟圧手段を設けることなく、第2連結部が立ち上が
るように下側の端部のフランジ曲げを適正に行うことが
できるのである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の車両用サスペンションア
ームは、例えばダブルウィッシュボーン型サスペンショ
ン装置のアッパアームとして使用されるA型アームに好
適に適用されるが、ストラット型サスペンション装置の
ロワアームとして使用されるL型アームなど、二股形状
を成す他の車両用サスペンションアームにも同様に適用
され得る。
【0020】第1連結部、第2連結部の第1平面部、第
2平面部には、例えばバーリング加工により円筒部が設
けられ、その円筒部を介してボールジョイントに連結さ
れたり、円筒内に円筒ブッシュが圧入されたりするが、
円筒部を設けることなく平面部に直接ボールジョイント
などを固定することも可能である。
【0021】第2連結部は、第2発明以下では基準面の
上下に延び出しているが、第1発明の実施に際しては、
基準面の上方のみ或いは下方のみに延び出すものであっ
ても良い。アーム部における板材の突合せ部も、第2発
明以下では二股形状の内側または外側であるが、第1発
明の実施に際しては、基準面に対して垂直な方向から見
た平面視において、各アーム部の中心付近で突き合わさ
れるようになっていても良く、その場合はU曲げやO曲
げが比較的容易である。
【0022】アーム部における板材の突合せ部は、一対
のアーム部においてそれぞれ同じであることが望ましい
が、一方のアーム部では二股形状の内側で突き合わさ
れ、他方のアーム部では二股形状の外側で突き合わされ
るようになっていても良い。突合せ部は完全に密着して
いることが望ましく、必要に応じて溶接したり櫛歯状に
噛み合わせたりすることも可能であるが、必要強度によ
っては僅かな隙間を有するものでも良い。
【0023】第2発明の基準面は、プレスによるU曲げ
の際の下端部(U曲げの中心部分)である基準部位が位
置する略平坦な面で、一対のアーム部の基準部位は、全
長に亘って共通の基準面上に位置するようになってい
る。この基準面は、例えば第1連結部の第1平面部と同
じ平面にて構成されるが、第1平面部に対して所定角度
で折れ曲がるように基準面が設けられても良い。なお、
この基準面は必ずしも完全な平坦面である必要はなく、
円弧状に湾曲している曲面などでも良い。
【0024】第3発明では、アーム部の全周寸法が第1
連結部側程大きくなっているが、第1発明、第2発明の
実施に際しては、アーム部の全長に亘って全周寸法が略
一定の同一径寸法の円筒形状であっても良い。全周寸法
の増大に伴って円筒形状の径寸法が大きくなっても良い
が、基準面からの高さ寸法が略一定になるように、第1
連結部側では偏平円筒形状(長円形)にすることも可能
で、その場合は配設スペースが大きくなることがなく、
所定のスペースにコンパクトに配設できる。アーム部の
断面形状は、円形や長円形のほか楕円形、卵型などでも
良い。
【0025】第5発明では、アーム部が平面視の状態で
曲がっており、その曲がり形状のままU曲げ、O曲げを
行うようになっているが、第4発明の実施に際しては、
平面視において直線形状の状態でU曲げ、O曲げを行っ
て円筒形状に丸めた後、その円筒形状のアーム部を曲げ
たり湾曲させたりして目的形状としても良いし、アーム
部の形状がもともと平面視において直線形状であっても
良い。U曲げ、O曲げを直線状態で行うと、成形抵抗が
比較的小さいため、断面J字形状の直線部(上方への立
上り部)をO曲げする際に、その直線部がそのまま下方
へ押し込まれて下型の成形面に沿って曲げ加工され、反
対側の端部が上方へ突き上がる可能性があるが、その場
合には例えば反対側の端部の突き上がりをストッパなど
で阻止するようにすれば良い。第5発明の実施に際して
も、必要に応じてストッパなどで反対側の端部の突き上
がりを阻止するようにしても良い。なお、第5発明の平
面視における曲がり形状は、全体に滑らかに湾曲した湾
曲形状でも良いし、「く」の字形状のように複数の直線
部分と折れ曲がり部とを有する折れ曲がり形状でも良い
が、湾曲形状の場合は全長に亘って絞り成形や張出し成
形を伴い、全体的に成形抵抗が高められるため、より高
い成形精度が得られる。
【0026】第6発明では、補助板部を設けて下側の端
部のフランジ曲げが適正に行われるようになっている
が、第4発明、第5発明の実施に際しては、下型に挟圧
プレートなどを設けてフランジ部分を上型との間で挟圧
した状態で下方へ押し込むようにしても良い。また、ア
ーム部のU曲げ工程とは別工程でフランジ曲げ、或いは
第2連結部が基準面に対して略垂直となるようにする捩
り曲げなどを行うようにしても良い。アーム部のU曲げ
工程で、第2連結部の下側部分も同様にU字形状に曲げ
加工した後、別工程で基準面に対して略垂直になるよう
にU字形状を延ばし起こすようにしても良い。
【0027】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である車両
用サスペンションアーム10を説明する図で、(a) は正
面図、(b) は左側面図、(c) は(a) の下方から見た底面
図、(d)は(a) のD−D断面図、(e) は(a) のE−E断
面図である。この車両用サスペンションアーム10は、
ダブルウィッシュボーン型サスペンション装置のアッパ
アームとして使用されるもので、所謂A型アームと呼ば
れるものであり、全体が1枚の金属製の板材32(図4
参照)にて構成されているとともに、平坦な第1平面部
12を有する第1連結部14と、その第1連結部14か
ら二股形状(本実施例では略U字形状)に分岐するよう
に設けられた一対のアーム部16、18と、その一対の
アーム部16、18の先端側にそれぞれ設けられた一対
の第2連結部20、22とを備えている。
【0028】上記第1連結部14の第1平面部12に
は、バーリング加工によって第1平面部12と垂直に円
筒部12aが設けられており、図2の(a) に示すように
ボールジョイント24を介して図示しない車輪のナック
ルに連結される。図2の(a) から明らかなように、第1
連結部14の外側には略直角に曲げられたフランジ14
aが設けられているとともに、内側には略半円弧形状に
曲げられたフランジ14bが設けられている。また、一
対のアーム部16、18は、板材32が略円筒形状に丸
められたもので、一対の第2連結部20、22は、それ
ぞれ二股形状の外側においてアーム部16、18に連続
して設けられており、第1連結部14の第1平面部12
に対して略垂直で且つ互いに平行な平坦な第2平面部2
6、28を備えている。これ等の第2平面部26、28
には、バーリング加工によって両平面部26、28と垂
直な共通の一直線上に円筒部26a、28aが内向きに
設けられており、図2の(b) に示すようにゴム等の弾性
体を有する円筒ブッシュ30が圧入固定されて車体側に
連結される。図2(b) は第2連結部20側の例である
が、第2連結部22側も同様に円筒ブッシュが圧入固定
される。なお、図2(a)のポイントAは、ボールジョイ
ント24の回動中心で、図2の(b) のポイントBは、円
筒ブッシュ30の中心点である。
【0029】前記一対のアーム部16、18は、全長に
亘って共通の平坦な基準面S上に位置する基準部位Lの
両側がそれぞれ丸められ、二股形状の内側で突き合わさ
れている。図1の16a、18aは突合せ部で、本実施
例では完全に密接するように突き合わされている。基準
面Sは、プレスによるU曲げの際の下端部(U曲げの中
心部分)である基準部位Lが位置する平面で、一対のア
ーム部16、18の基準部位Lは、全長に亘って共通の
基準面S上に位置するようになっており、図1では、
(c) における一対のアーム部16、18の下端縁が基準
部位Lで、その基準部位Lを含んで紙面に垂直な平面が
基準面Sである。また、図1(b) におけるアーム部16
の左端縁が基準部位Lで、その基準部位Lを含んで紙面
に垂直な平面が基準面Sである。なお、本実施例では、
第1連結部14の第1平面部12も基準面S上に設けら
れている。上記突合せ部16a、18aには、必要に応
じて溶接が施される。
【0030】一対のアーム部16、18はまた、上記基
準面Sに対して垂直方向から見た平面視の状態、すなわ
ち図1の(a) の状態において、それぞれ第2連結部2
0、22側が略平行になるように全体に滑らかに湾曲さ
せられている。また、第2連結部20、22側から第1
連結部14側へ向かうに従って全周寸法が増大している
が、図1の(b) 、(c) から明らかなように基準面Sから
の高さ寸法は略一定であり、第2連結部20、22側で
は図1の(e) に示すように断面形状が略完全な円環形状
であるのに対し、第1連結部14側では図1の(d) に示
すように断面が長円形の偏平円筒形状を成している。そ
れ等のアーム部16、18の突合せ部16a、18a
は、板材32を基準面Sに対して略垂直な方向からプレ
スによりJ字形にU曲げした後O曲げして丸める場合
に、そのO曲げによる丸め寸法が略等しくなるように、
言い換えればO曲げの際の突出寸法が略一定となるよう
に、全周寸法が大きい第1連結部14側へ向かうに従っ
て二股形状の内側から徐々に外側へ後退している。な
お、アーム部16、18の第1連結部14側は、単に全
周寸法が大きくなっているだけでなく、二股形状の外側
部分は第1連結部14の円筒部12aの近傍まで大きく
延設され、第1連結部14付近の剛性を高める補強部1
6c、18cとされている。
【0031】第2連結部20、22は、前記基準面Sの
上下に略垂直に延び出しており、前記円筒部26a、2
8aは、その中心が基準面Sに対して垂直な方向におい
て前記回動中心Aと一致するように設けられている。ア
ーム部16、18も、基準面Sに対して垂直な方向にお
ける中心位置が円筒部26a、28aの中心や回動中心
Aと略同じ位置である。第2連結部20、22の上下の
両端部には、それぞれ略直角に内側へ曲げられたフラン
ジ20a、20b、22a、22bが設けられている。
【0032】このような車両用サスペンションアーム1
0は、図3に示すようにブランキング工程、U曲げ工
程、O曲げ工程、トリミング工程、穴明け工程、および
バーリング工程の6工程でプレス成形される。ブランキ
ング工程は板材準備工程に相当するもので、図4に示す
ように所定形状の平坦な金属製の板材32を帯板などか
ら打ち抜いて用意する。板材32は、前記第1連結部1
4、アーム部16、18、および第2連結部20、22
を基準面Sと同じ平面に位置するように展開した形状
で、略二股形状を成しているとともに、アーム部16、
18になる部分には、基準部位Lを挟んで二股形状の外
側へ拡幅された拡幅部34、36が設けられている。拡
幅部34、36の幅寸法、すなわち基準部位Lから外側
の幅寸法は、アーム部16、18の全周寸法の変化に拘
らず略一定で、基準部位Lよりも内側の寸法は、アーム
部16、18の全周寸法が大きくなる第1連結部14と
なる側、すなわち図4の上部側程幅寸法が大きくされて
いる。
【0033】また、板材32には、円筒部12aが設け
られる部位に、プレス加工時の位置決め用にパイロット
穴38が形成されているとともに、第2連結部20、2
2になる部分の内側には、U曲げ工程で第2連結部2
0、22の下端部が全体としてU字形状になるように、
前記フランジ20b、22bになる部分に連続して補助
板部40、42が設けられている。この補助板部40、
42も、上記パイロット穴38と共にプレス加工時の板
材32の位置決めに用いられる。なお、図4の点線は、
プレス成形後の車両用サスペンションアーム10の形状
である。
【0034】次のU曲げ工程では、図5に示すように基
準面Sに対して垂直な方向(図5の(c) における上下方
向)からプレス加工を行うことにより、前記板材32の
うちアーム部16、18となる部分を、基準部位Lを中
心にしてU字形状に曲成し、平面状態のまま基準面Sに
対して略垂直に立ち上がる拡幅部34、36と合わせて
全体として断面J字形状にする。拡幅部34、36の幅
寸法が略一定であることから、図5の(b) から明らかな
ように上方へ立ち上がる拡幅部34、36の突出寸法、
すなわち基準面Sからの高さは略一定である。また、こ
の曲げ加工は、基準面Sに対して垂直方向から見た平面
視の形状、すなわち図5の(a) において、完成状態のア
ーム部16、18の形状と同じ湾曲形状に沿って行わ
れ、二股形状の外側では絞り成形を伴うとともに二股形
状の内側では張出し成形を伴う。
【0035】上記U曲げ工程ではまた、アーム部16、
18の曲げ加工と同時に、第1連結部14のフランジ1
4a、14bを曲げ加工するとともに、第2連結部2
0、22の第2平面部26、28が基準面Sに対して略
垂直になるようにその第2平面部26、28となる部分
の内側の端部を、前記補助板部40、42を含めてU字
形状に曲げ加工することにより、下側のフランジ20
b、22bを第2平面部26、28に対して略直角に曲
げる。図5の(a) は正面図で、(b) は左側面図、(c) は
(a) の下方から見た底面図で、図6、図7も同じであ
る。
【0036】O曲げ工程では、図6に示すように基準面
Sに対して垂直な方向(図6の(c)における上下方向)
からプレス加工を行うことにより、前記J字形状のうち
上方へ突き出す直線部、すなわち拡幅部34、36を内
側へ丸めて、全体として略円筒形状のアーム部16、1
8を成形すると同時に、第2平面部26、28の上端を
略直角に内側へ曲げてフランジ20a、22aを成形す
る。このO曲げ工程では、拡幅部34、36と反対側部
分、すなわち二股形状の内側に位置する端部について
も、上方へ突き出す第1連結部14側部分において上型
により曲げ加工が行われる。
【0037】トリミング工程は、図7に示すように前記
補助板部40、42を切り取る工程で、同じく基準面S
に対して垂直な方向(図7の(c) における上下方向)か
らプレス加工が行われる。図6の網掛け部分(グレー部
分)は、このトリミング加工を行う一対の金型44、4
6を示したものである。なお、このトリミング加工をO
曲げ工程の前に行うこともできる。
【0038】穴明け工程は、同じく基準面Sに対して垂
直な方向からプレス加工が行われることにより、第1連
結部14の第1平面部12にバーリング加工を行うため
の円穴を形成するとともに、第2連結部20、22の第
2平面部26、28にバーリング加工を行うための円穴
を形成する。プレス方向と平行な第2平面部26、28
に対する穴加工は、プレス動作に伴ってカムの作用で横
方向へ移動させられる寄せ型によって行われる。最後の
バーリング工程も穴明け加工と同様にして行われ、基準
面Sに対して垂直な方向からプレス加工が行われること
により、上記第1平面部12および第2平面部26、2
8にバーリング加工を行って前記円筒部12a、26
a、28aを成形する。
【0039】ここで、本実施例の車両用サスペンション
アーム10は、全体が1枚の金属製の板材32にて構成
されているとともに、一対のアーム部16、18はその
板材32が略円筒形状に丸められたもので、一対の第2
連結部20、22は、それぞれ二股形状の外側において
アーム部20、22に連続して設けられ、第1連結部1
4の第1平面部12に対して略垂直で且つ互いに平行な
平坦な第2平面部26、28を備えており、その第2平
面部26、28を介して車体側に連結されるようになっ
ているため、図3に示すようにプレス加工によって簡単
且つ安価に製造できる。また、一対のアーム部16、1
8は略円筒形状に丸められているため、断面コの字形や
C字形のアームに比較して高い剛性が得られ、装置を軽
量且つコンパクトに構成できる。
【0040】また、一対のアーム部16、18は、二股
形状の内側で突き合わされており、その反対側の部分に
連続して基準面Sの上下に延び出す第2連結部20、2
2が設けられるため、板材32の状態でアーム部16、
18と第2連結部20、22との間にくびれなどの小幅
部を設ける必要が無く、両者間での機械的強度の低下を
回避できる。すなわち、図14に示すようにアーム部6
6、68の突合せ部66a、68aを基準部位Lと反対
側にして、二股形状の外側に連続して第2連結部70、
72を設けることも可能であるが、(a) に示す板材96
の状態でアーム部66、68と第2連結部70、72と
なる部分の間にズレが生じるため、そのズレ部分で幅寸
法が小さくなって機械的強度が低下するのである。
【0041】また、第2連結部20、22は基準面Sか
ら上下に延び出しているため、基準面Sに対して垂直方
向において、その第2連結部20、22と車体側との連
結位置すなわち円筒ブッシュ30の中心点Bと、ボール
ジョイント24の回動中心Aとを一致させることができ
るだけでなく、それ等の中心点Bや回動中心Aとアーム
部16、18の中心線とのオフセット寸法(基準面Sに
対して垂直方向のずれ)を小さくできるため、機械的強
度の点で好ましい。
【0042】また、一対のアーム部16、18は、第2
連結部20、22側から第1連結部14側へ向かうに従
って全周寸法が増大しており、特に二股形状の外側部分
は第1連結部14の円筒部12aの近傍まで大きく延設
されているため、平板状の第1連結部14やその近傍部
分の剛性が高められ、装置全体の剛性のバランスが向上
する。一方、そのアーム部16、18における板材32
の突合せ部16a、18aは、板材32を基準面Sに対
して略垂直な方向からプレスによりJ字形にU曲げした
後O曲げして丸める場合に、そのO曲げによる丸め寸法
が略等しくなるように第1連結部14側へ向かうに従っ
て後退しているため、プレスでO曲げを行う際の板材3
2の突出寸法がアーム部16、18の全長に亘って略同
じで、略同時に金型に当接させられるようになり、局部
的に板材32が当接して成形不良を生じることがなく、
全長に亘って良好にO曲げが行われる。また、全周寸法
が変化しても基準面Sからの高さ寸法は略一定で、第1
連結部14側では偏平円筒形状を成しているため、配設
スペースが大きくなることがなく、所定のスペースにコ
ンパクトに配設できる。
【0043】また、所定形状の平坦な金属製の板材32
を用意し、基準面Sに対して略垂直な方向からプレス加
工を行うことにより、その板材32のうちアーム部1
6、18となる部分を基準部位Lを中心にしてU字形状
に曲成し、平面状態のまま基準面Sに対して略垂直に立
ち上がる拡幅部34、36と合わせて全体として断面J
字形状にした後、同じく基準面Sに対して略垂直な方向
からプレス加工を行うことにより、J字形状のうち上方
へ突き出す直線部(拡幅部34、36)を丸めて全体と
して略円筒形状にするため、板材32の突合せ部16
a、18aが二股形状の内側に位置するアーム部16、
18を良好にプレス加工によって成形できる。
【0044】また、一対のアーム部16、18は、基準
面Sに対して垂直方向から見た平面視の状態において全
体に滑らかに湾曲させられており、U曲げ工程およびO
曲げ工程では、その湾曲形状に沿って曲げ加工を行うた
め、それ等の曲げ加工では絞り成形や張出し成形を伴
い、比較的大きな成形抵抗が生じる。このため、O曲げ
工程でJ字形状の直線部(拡幅部34、36)の上端に
上型が当接して曲げ加工を行う際に、その直線部がその
まま下方へ押し込まれて下型の成形面に沿って曲げ加工
され、反対側の端部が上方へ突き上がるといった成形不
良が抑制され、J字形状の直線部が上型の成形面に沿っ
て良好に曲げ加工されるようになる。特に、本実施例で
はアーム部16、18全体が湾曲形状を成しているた
め、アーム部16、18の全長に亘って絞り成形および
張出し成形を伴い、全体的に成形抵抗が高められるた
め、より高い成形精度が得られる。すなわち、例えば図
11に示すように直線状態でU曲げ(図11の(b) )、
O曲げ(図11の(d) )を行うと、成形抵抗が小さいた
め、断面J字形状の直線部(上方への立上り部)をO曲
げする際に、その直線部がそのまま下方へ押し込まれて
下型の成形面に沿って曲げ加工され、反対側の端部が上
方へ突き上がり、成形不良を生じる可能性があるのであ
る。
【0045】また、U曲げ工程で、第2連結部20、2
2の第2平面部26、28が基準面Sに対して略垂直に
なるように下側の端部のフランジ20b、22bを略直
角に曲げ加工する場合に、板材32には、U曲げ工程で
第2連結部20、22の下端部が全体としてU字形状に
なるように補助板部40、42が設けられているため、
簡単なプレス金型で下側の端部のフランジ曲げをアーム
部16、18のU曲げと同時に適正に行うことができ
る。すなわち、図8の(a-1) 、(a-2) に第2連結部20
側について示すように、凹形状の成形面を有する下型5
0および凸形状の成形面を有する上型52によってフラ
ンジ20bを曲げ加工する場合、補助板部40の存在で
板材32に生じる左右の張力が略等しくなり、フランジ
20bが下型50の凹所内に適正に押し込まれて曲げ加
工が行われるのに対し、同図の(b-1) 、(b-2) に示すよ
うに補助板部40が存在しない板材54を用いた場合、
フランジ20bは幅寸法が小さいため、そのフランジ2
0b部分のみを上型52によって下型50の凹所内に押
し込んでも、フランジ20bが下方へ曲げられるだけ
で、第2平面部26を垂直に立ち上げることは困難であ
り、仮に立ち上がったとしてもフランジ20bを第2平
面部26に対して直角に曲げることは不可能である。
【0046】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
9の車両用サスペンションアーム60は、前記実施例と
同じくダブルウィッシュボーン型サスペンション装置の
アッパアームとして使用されるもので、所謂A型アーム
と呼ばれるものであり、(a) は正面図で、(b) 〜(e) は
それぞれ(a)におけるB−B断面図、C−C断面図、D
−D断面図、E−E断面図である。この車両用サスペン
ションアーム60は、全体が1枚の金属製の板材61
(図11の(a) 参照)にて構成されているとともに、平
坦な第1平面部62を有する第1連結部64と、その第
1連結部64から二股形状(本実施例では略V字形状)
に分岐するように設けられた一対のアーム部66、68
と、その一対のアーム部66、68の先端側にそれぞれ
設けられた一対の第2連結部70、72とを備えてい
る。
【0047】上記第1連結部64の第1平面部62に
は、バーリング加工によって第1平面部62と垂直に円
筒部62aが設けられており、前記ボールジョイント2
4を介して図示しない車輪のナックルに連結される。第
1連結部64の外側および内側には、それぞれ略直角に
曲げられたフランジ64a、64bが設けられている。
また、一対のアーム部66、68は、板材61が略円筒
形状に丸められたもので、一対の第2連結部70、72
は、それぞれ二股形状の外側においてアーム部66、6
8に連続して設けられており、第1連結部64の第1平
面部62に対して略垂直で且つ互いに平行な平坦な第2
平面部76、78(第2平面部78は図示せず)を備え
ている。これ等の第2平面部76、78には、バーリン
グ加工によって両平面部76、78と垂直な共通の一直
線上に円筒部76a、78aが内向きに設けられてお
り、前記円筒ブッシュ30が圧入固定されて車体側に連
結される。
【0048】前記一対のアーム部66、68は、全長に
亘って共通の平坦な基準面S上に位置する基準部位Lの
両側がそれぞれ丸められ、二股形状の内側で突き合わさ
れている。66a、68aは突合せ部で、本実施例では
完全に密接するように突き合わされている。一対のアー
ム部66、68の基準部位Lは、全長に亘って共通の基
準面S上に位置するようになっており、第1連結部64
の第1平面部62も基準面S上に設けられている。一対
のアーム部66、68はまた、全長に亘って径寸法が略
一定の円筒形状を成しているとともに、前記基準面Sに
対して垂直方向から見た平面視の状態、すなわち図9の
(a) の状態において、それぞれ第2連結部70、72側
が略平行になるように滑らかに曲げられている。上記突
合せ部66a、68aには、必要に応じて溶接が施され
る。
【0049】第2連結部70、72は、前記基準面Sの
上下に略垂直に延び出しており、前記円筒部76a、7
8aは、その中心が基準面Sに対して垂直な方向におい
て前記回動中心Aと略一致するように設けられている。
アーム部76、78も、基準面Sに対して垂直な方向に
おける中心位置が円筒部76a、78aの中心や回動中
心Aと略同じ位置である。第2連結部70、72の上下
の両端部には、それぞれ略直角に内側へ曲げられたフラ
ンジ70a、70b、72a、72b(フランジ72b
は図示せず)が設けられている。
【0050】このような車両用サスペンションアーム6
0は、例えば図10に示すようにブランキング工程、U
曲げ工程、穴明け工程、バーリング工程、延ばし起こし
工程、O曲げ工程、アーム曲げ工程、寄せ穴明け工程、
寄せバーリング工程によりプレス加工を主体として成形
される。ブランキング工程は板材準備工程に相当するも
ので、図11の(a) に示すように所定形状の平坦な金属
製の板材61を帯板などから打ち抜いて用意する。板材
61は、基準面Sに対して垂直方向から見た平面視の状
態において、前記アーム部66、68を直線状に延ばし
た状態で前記第1連結部64、アーム部66、68、お
よび第2連結部70、72を基準面Sと同じ平面に位置
するように展開したもので、略二股形状を成していると
ともに、アーム部66、68になる部分には、基準部位
Lを挟んで二股形状の外側へ拡幅された拡幅部80、8
2が設けられている。拡幅部80、82の幅寸法、すな
わち基準部位Lから外側の幅寸法は略一定である。な
お、図11(a) の点線は、第1連結部64付近の機械的
強度を高めるために、前記円筒部62aの近傍までアー
ム部66、68の外側部分を延長し、前記補強部16
c、18cと同様な補強部を設ける場合の板材形状であ
る。また、図11の(b) 、(c) 、(d) 、(f) の各図の左
側に示されている断面図は、それぞれ点線部分の断面で
ある。
【0051】次のU曲げ工程では、図11の(b) に示す
ように基準面Sに対して垂直な方向(図11の紙面に対
して垂直方向)からプレス加工を行うことにより、前記
板材61のうちアーム部66、68となる部分を、基準
部位Lを中心にしてU字形状に曲成し、平面状態のまま
基準面Sに対して略垂直に立ち上がる拡幅部80、82
と合わせて全体として断面J字形状にする。拡幅部8
0、82の幅寸法が略一定であることから、上方へ立ち
上がる拡幅部80、82の突出寸法、すなわち基準面S
からの高さは略一定である。この曲げ加工は、基準面S
に対して垂直方向から見た平面視の状態において、前記
アーム部66、68を直線状に延ばした直線形状に沿っ
て行われる。
【0052】上記U曲げ工程ではまた、アーム部66、
68の曲げ加工と同時に、第1連結部64のフランジ6
4a、64bを曲げ加工するとともに、第2連結部7
0、72となる部分の内側部分を略U字形状に曲げ加工
する。このU字形状は円弧形状でなく、特に曲げ加工の
先端側部分はフランジ70b、72bになる部分が略直
角に曲げられる。
【0053】次の穴明け工程およびバーリング工程は、
第1連結部64の第1平面部62に円筒部62aを成形
するためのもので、何れも基準面Sに対して垂直な方向
からプレス加工を行うことにより、円穴を形成するとと
もにバーリング加工を行って円筒部62aを成形する。
これにより、第1連結部64の成形が終了する。また、
延ばし起こし工程では、第2連結部70、72となる部
分の下端部で、前記U曲げ工程でU字形状に曲げられた
部分を、先端側の折れ曲がりを除いて真っ直ぐに延ばし
起こすことにより、下端に略直角に曲げられたフランジ
70b、72bを備えた第2平面部76、78を成形す
る。図11の(c) は、これ等の穴明け工程、バーリング
工程、および延ばし起こし工程が行われた状態である。
【0054】O曲げ工程では、基準面Sに対して垂直な
方向からプレス加工を行うことにより、前記U曲げ工程
でアーム部66、68となる部分に形成された断面J字
形状のうち上方へ突き出す直線部、すなわち拡幅部8
0、82を内側へ丸めて、全体として略円筒形状のアー
ム部66、68を成形すると同時に、寄せ型により第2
平面部76、78の上端を略直角に内側へ曲げてフラン
ジ70a、72aを成形する。このO曲げ工程は、前記
U曲げ工程と同様に、基準面Sに対して垂直方向から見
た平面視の状態において、アーム部66、68を直線状
に延ばした直線形状に沿って行われるため、板材61の
成形抵抗が小さく、上方へ突き出す拡幅部80、82の
上端に上型が当接した時に、その拡幅部80、82が上
型に沿って変形する代わりにそのまま下方へ押圧され、
下型の成形面に沿って曲げ加工されて、反対側の端部が
上方へ突き上がる可能性がある。このため、必要に応じ
て反対側(二股形状の内側)の端部の突き上がりをスト
ッパなどで阻止することになる。
【0055】アーム曲げ工程では、上記O曲げ工程で円
筒形状に丸められた平面視の形状が直線形状のアーム部
66、68を、図11の(e) に示すように第2連結部7
0、72側が略平行になるように曲げ加工を行う。これ
により、目的形状のアーム部66、68が成形される。
また、続く寄せ穴明け工程、寄せバーリング工程では、
それぞれ基準面Sに対して垂直な方向からプレス加工を
行うことにより、寄せ型を用いて第2連結部70、72
の第2平面部76、78に円穴を形成するとともに、バ
ーリング加工を行って前記円筒部76a、78aを成形
する。図11の(f) は、バーリング加工によって円筒部
76a、78aが成形された状態で、これにより車両用
サスペンションアーム60の製造が完了する。
【0056】本実施例においても、全体が1枚の金属製
の板材61にて構成されているとともに、一対のアーム
部66、68はその板材61が略円筒形状に丸められた
もので、一対の第2連結部70、72は、それぞれ二股
形状の外側においてアーム部70、72に連続して設け
られ、第1連結部64の第1平面部62に対して略垂直
で且つ互いに平行な平坦な第2平面部76、78を備え
ており、その第2平面部76、78を介して車体側に連
結されるようになっているため、図10、図11に示す
ようにプレス加工を主体として簡単且つ安価に製造でき
る。また、一対のアーム部66、68は略円筒形状に丸
められているため、断面コの字形やC字形のアームに比
較して高い剛性が得られ、装置を軽量且つコンパクトに
構成できる。
【0057】また、一対のアーム部66、68は、二股
形状の内側で突き合わされており、その反対側の部分に
連続して基準面Sの上下に延び出す第2連結部70、7
2が設けられるため、板材61の状態でアーム部66、
68と第2連結部70、72との間にくびれなどの小幅
部を設ける必要が無く、両者間での機械的強度の低下を
回避できる。
【0058】また、第2連結部70、72は基準面Sか
ら上下に延び出しているため、基準面Sに対して垂直方
向において、その第2連結部70、72と車体側との連
結位置すなわち円筒ブッシュ30の中心点Bと、ボール
ジョイント24の回動中心Aとを略一致させることがで
きるだけでなく、それ等の中心点Bや回動中心Aとアー
ム部66、68の中心線とのオフセット寸法(基準面S
に対して垂直方向のずれ)を小さくできるため、機械的
強度の点で好ましい。
【0059】また、所定形状の平坦な金属製の板材61
を用意し、基準面Sに対して略垂直な方向からプレス加
工を行うことにより、その板材61のうちアーム部6
6、68となる部分を基準部位Lを中心にしてU字形状
に曲成し、平面状態のまま基準面Sに対して略垂直に立
ち上がる拡幅部80、82と合わせて全体として断面J
字形状にした後、同じく基準面Sに対して略垂直な方向
からプレス加工を行うことにより、J字形状のうち上方
へ突き出す直線部(拡幅部80、82)を丸めて全体と
して略円筒形状にするため、板材61の突合せ部66
a、68aが二股形状の内側に位置するアーム部66、
68を良好にプレス加工によって成形できる。
【0060】次に、上記車両用サスペンションアーム6
0の変形例を説明する。なお、図13、図14のような
アーム部の構成は図1の実施例にも適用できる。
【0061】図12は、目的形状と同じ形状、すなわち
アーム部66、68の折れ曲がり形状のまま展開した形
状の板材84を用意し、その折れ曲がり形状に沿ってU
曲げ加工、O曲げ加工を行う場合で、前記アーム曲げ工
程が不要になるばかりでなく、それ等の曲げ加工では絞
り成形や張出し成形を伴い、比較的大きな成形抵抗が生
じるため、O曲げ工程でJ字形状の直線部(拡幅部8
0、82)の上端に上型が当接して曲げ加工を行う際
に、その直線部がそのまま下方へ押し込まれて下型の成
形面に沿って曲げ加工され、反対側の端部が上方へ突き
上がるといった成形不良が抑制される。
【0062】図13の車両用サスペンションアーム86
は、一対のアーム部66、68の突合せ部66a、68
aを二股形状の外側にした場合で、第2連結部70、7
2は、アーム部66、68に対して二股形状の内側に連
続して設けられているとともに、フランジ70a、70
b、72a、72bおよび円筒部76a、78aは、何
れも二股形状の外側へ向かって形成されている。この場
合の板材88は、略二股形状を成しているとともに、ア
ーム部66、68になる部分には、基準部位Lを挟んで
二股形状の内側へ拡幅された拡幅部90、92が設けら
れている。なお、図13の(a) は板材88を示す平面図
で、(b) は車両用サスペンションアーム86の正面図、
(c) は(b) の右側面図である。
【0063】図14の車両用サスペンションアーム94
は、一対のアーム部66、68の突合せ部66a、68
aが、基準面Sに対して垂直方向から見た平面視(図1
4の(b) の状態)においてアーム部66、68の中心部
分に位置するように、基準部位Lと反対側で板材96を
突き合わせた場合で、第2連結部70、72は車両用サ
スペンションアーム60と同様に、アーム部66、68
に対して二股形状の外側に連続して設けられている。板
材96は、略二股形状を成しているとともに、アーム部
66、68になる部分は基準部位Lを挟んで両側に略等
しい寸法を有する一方、第2連結部70、72になる部
分は基準部位Lから二股形状の外側へずれて設けられて
いる。なお、図14の(a) は板材96を示す平面図で、
(b) は車両用サスペンションアーム94の正面図、(c)
は(b) の右側面図である。板材96のうち第2連結部7
0、72になる部分を基準部位Lから二股形状の内側へ
ずらして設けることにより、車両用サスペンションアー
ム86と同様に第2連結部70、72を二股形状の内側
に連続して設けることも可能である。また、(a) 、(b)
の点線は、第1実施例の車両用サスペンションアーム1
0の補強部16c、18cや半円弧形状のフランジ14
bと同様な構成部分を設けた場合である。
【0064】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用サスペンション
アームの構成を説明する図である。
【図2】図1の車両用サスペンションアームと車輪側、
車体側との連結状態を説明する図で、(a) は第1連結部
に車輪側のボールジョイントが連結された状態、(b) は
第2連結部に車体側の円筒ブッシュが圧入固定された状
態である。
【図3】図1の車両用サスペンションアームの製造工程
を示す図である。
【図4】図3のブランキング工程で切り出される板材を
示す図である。
【図5】図4の板材にU曲げ加工が施された状態を示す
図である。
【図6】図5の状態の板材にO曲げ加工が施された状態
を示す図である。
【図7】図6の状態の板材にトリミングが施された状態
を示す図である。
【図8】図5のU曲げ工程で第2連結部のフランジ曲げ
が行われる部分の断面図で、(a-1) 、(a-2) は補助板部
を備えている場合であり、(b-1) 、(b-2) は補助板部を
備えていない場合である。
【図9】本発明の別の実施例の構成を説明する図であ
る。
【図10】図9の実施例の製造工程を示す図である。
【図11】製造過程の形状を示す図で、(a) はブランキ
ング工程後、(b) はU曲げ工程後、(c) はバーリング工
程後、(d) はO曲げ工程後、(e) はアーム曲げ工程後、
(f) は寄せバーリング工程後の形状である。
【図12】図9の実施例の変形例で、折れ曲がっている
アーム部をそのままの形状でU曲げ、O曲げする場合の
板材形状を示す図である。
【図13】図9の実施例の変形例で、アーム部の突合せ
部を二股形状の外側にした場合である。
【図14】図9の実施例の変形例で、アーム部の突合せ
部を平面視におけるアーム部の中心部分にした場合であ
る。
【図15】従来の車両用サスペンションアームの2つの
例を示す図である。
【符号の説明】
10、60、86、94:車両用サスペンションアーム 12、62:第1平面部 14、64:第1連結部 16、18、66、68:アーム部 20、22、70、72:第2連結部 26、28、76、78:第2平面部 32、61、84、88、96:板材 40、42:補助板部 S:基準面 L:基準部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 智 愛知県豊田市トヨタ町6番地 株式会社協 豊製作所内 (72)発明者 佐久間 均 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA17 AA18 BA02 BA03 DA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な第1平面部を有して車輪側に連結
    される第1連結部と、 該第1連結部から二股形状に分岐するように設けられた
    一対のアーム部と、 該一対のアーム部の先端側にそれぞれ設けられて車体側
    に連結される一対の第2連結部とを有する車両用サスペ
    ンションアームであって、 全体が1枚の金属製の板材にて構成されているととも
    に、 前記一対のアーム部は該板材が略円筒形状に丸められた
    ものであり、 前記一対の第2連結部は、それぞれ前記二股形状の内側
    または外側において前記アーム部に連続して設けられ、
    前記第1平面部に対して略垂直で且つ互いに平行な平坦
    な第2平面部を備えていることを特徴とする車両用サス
    ペンションアーム。
  2. 【請求項2】 前記一対のアーム部は、全長に亘って共
    通の略平坦な基準面上に位置する基準部位の両側がそれ
    ぞれ丸められ、前記二股形状の内側または外側で略突き
    合わされているもので、 前記第2連結部は、前記二股形状の内側および外側のう
    ち前記アーム部において前記板材が突き合わされる側と
    反対側の部分に連続して設けられ、前記基準面の上下に
    延び出していることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用サスペンションアーム。
  3. 【請求項3】 前記一対のアーム部は、それぞれ前記第
    2連結部側から前記第1連結部側へ向かうに従って全周
    寸法が増大している一方、 該アーム部における前記板材の突合せ部は、該板材を前
    記基準面に対して略垂直な方向からプレスによりJ字形
    にU曲げした後O曲げして丸める場合に、該O曲げによ
    る丸め寸法が略等しくなるように前記第1連結部側へ向
    かうに従って後退していることを特徴とする請求項2に
    記載の車両用サスペンションアーム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の車両用サスペ
    ンションアームの製造方法であって、 前記第1連結部、前記アーム部および前記第2連結部を
    展開した形状で、略二股形状を成しているとともに、該
    アーム部になる部分では前記基準部位を挟んで該二股形
    状の内側および外側のうち前記突合せ部と反対側が拡幅
    されている平坦な金属製の板材を用意する板材準備工程
    と、 前記基準面に対して略垂直な方向からプレス加工を行う
    ことにより、前記板材のうち前記アーム部となる部分
    を、前記基準部位を中心にしてU字形状に曲成し、平面
    状態のまま前記基準面に対して略垂直に立ち上がる前記
    拡幅部分と合わせて全体として断面J字形状にするU曲
    げ工程と、 前記基準面に対して略垂直な方向からプレス加工を行う
    ことにより、前記J字形状のうち上方へ突き出す直線部
    を丸めて、全体として略円筒形状にするO曲げ工程とを
    有することを特徴とする車両用サスペンションアームの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一対のアーム部は、前記基準面に対
    して垂直方向から見た平面視の状態において曲がってお
    り、 前記U曲げ工程および前記O曲げ工程では、その曲がり
    形状に沿って曲げ加工を行うことを特徴とする請求項4
    に記載の車両用サスペンションアームの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2連結部は、前記基準面の上下に
    延び出している両方の端部に略直角に折れ曲がったフラ
    ンジを有するもので、 前記U曲げ工程は、前記アーム部の曲げ加工と同時に、
    前記第2連結部が前記基準面に対して略垂直になるよう
    に下側の端部のフランジを略直角に曲げ加工するもの
    で、 前記板材には、前記U曲げ工程で前記第2連結部の下端
    部が全体としてU字形状になるように、前記フランジに
    なる部分に連続して補助板部が設けられており、該補助
    板部は該U曲げ工程の後に切除されることを特徴とする
    請求項4または5に記載の車両用サスペンションアーム
    の製造方法。
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JP2012025180A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Kyoei-Seisakusho Co Ltd リレーアーム本体の製造方法
CN110625329A (zh) * 2018-06-25 2019-12-31 本特勒尔汽车技术有限公司 用于制造机动车导臂的方法和机动车导臂

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