JP2000135175A - 浄水機能付きシャワーヘッド及びそのシャワーノズル - Google Patents

浄水機能付きシャワーヘッド及びそのシャワーノズル

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JP2000135175A
JP2000135175A JP10310337A JP31033798A JP2000135175A JP 2000135175 A JP2000135175 A JP 2000135175A JP 10310337 A JP10310337 A JP 10310337A JP 31033798 A JP31033798 A JP 31033798A JP 2000135175 A JP2000135175 A JP 2000135175A
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Japan
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water
shower nozzle
shower head
shower
treatment agent
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JP10310337A
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English (en)
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Masaaki Okano
正昭 岡野
Atsuko Nishi
温子 西
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトで使い勝手が良く、製造コストも廉
価で、内部の水処理剤を交換する作業を簡単且つ短時間
で行うことができ、散水孔を定期的に清掃する必要がな
く、水の横飛び雑菌の繁殖もない、常に清浄度の高い浄
水を吐出することができる浄水機能付きシャワーヘッド
と、そのシャワーノズルとを提供する。 【解決手段】浄水機能付きシャワーヘッド(10)は、端面
に多数の散水孔(11a)をもつシャワーノズル(11)と、通
水路(12a) をもつ短尺筒状のホース連結部材(12)とを備
え、両者はネジ嵌合により着脱可能に取り付けられてい
る。前記シャワーノズル(11)は円筒状本体(11b) の一端
面に前記散水孔(11a) をもつ散水板(11c) が成形一体化
されており、他端面には通水板(11d) が固着され、同本
体(11b)の内部に水処理剤(15)が充填一体化されてい
る。前記水処理剤(15)の寿命が終わると、前記シャワー
ノズル(11)を交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室や洗面台等の
ホース状の吐水口に取り付けられ、水道水などの原水中
に含まれる残留塩素などを取り除き、浄水をシャワー状
に吐水する浄水機能付きシャワーヘッド及びそのシャワ
ーノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康や美容に関する意識が高まっ
ており、水道水に入っている残留塩素について、飲料用
のみならず入浴や洗顔の際にも、かかる残留塩素が髪を
傷めたり肌を刺激するため、また、カルキ臭により不快
感を与えるために、この残留塩素を水道水から除去する
ことが望まれている。こうした要望に対し、残留塩素を
除去する浄水機能を備えた浄水機能付きシャワーヘッド
が、浴室や洗面台のホース状の吐水口に取り付けられて
いる。
【0003】この従来の代表的な浄水機能付きシャワー
ヘッドについて、その一例を図2に断面図で示す。従来
の浄水機能付きシャワーヘッド20は、端面に多数の散
水孔21aをもつシャワーノズルと、一端に同シャワー
ノズル21がパッキン24を介してネジ嵌合されると共
に、他端はホース状の吐水口に連結され、内部が通水路
22aとなっている長尺な筒状のグリップ部22とによ
り、シャワーヘッド本体23を構成している。更に、同
シャワーヘッド本体23における前記シャワーノズル2
1の内部には、ケーシング25aの内部に仕様性能に応
じて適量の亜硫酸カルシウムなどの水処理剤25bが充
填された浄水カートリッジ25が、交換可能に収納され
ている。
【0004】前記シャワーノズル21は円筒状本体21
bの一端が長尺筒状の前記グリップ部22にネジ嵌合さ
れており、他端側の端面にはスポーク部21cが前記円
筒状本体21bと一体に形成され、同スポーク部21c
には、多数の散水孔21aをもつ散水板21dがビス2
1eにより固着されている。
【0005】前記シャワーヘッド20には、長尺筒状の
前記グリップ部22の一端から原水が導入され、前記通
水路22aを通った原水は、前記浄水カートリッジ25
内を通過して水処理剤により浄化されて浄水となり、前
記シャワーノズル21の散水孔21aからシャワー状に
吐出される。
【0006】かかる従来の浄水機能付きシャワーヘッド
20では、前記シャワーヘッド本体23の前記シャワー
ノズル21とグリップ部22とを上述したようにネジ嵌
合により連結一体化されているため、浄水カートリッジ
25内の水処理剤の寿命が終わると、前記シャワーノズ
ル21とグリップ22とのネジ嵌合を外して前記浄水カ
ートリッジ25を新品のものと交換することにより、そ
の浄水機能を継続させることを可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の浄水機能付きシャワーヘッド20においては、その
大部分をしめる筒状のグリップ部22が長尺であるた
め、洗面台のような狭い場所に設置するのが困難であ
る。また仮に、かかるシャワーヘッド20を洗面台に設
置できた場合であっても、手洗いや歯磨きといった通常
に使用する際には、前記シャワーヘッド20が邪魔にな
り、使い勝手の悪いものであった。
【0008】また、筒状の前記グリップ部22が長尺で
あることに伴って、当然に同グリップ部22には多量の
製作材料を必要とするため製造コストが高くなり、しか
も、かかる多量の材料によりシャワーヘッド20の重量
も重くなってしまうという不具合もある。更には、前記
グリップ部22の内部にある通水路22aも長くなるこ
とにより、同通水路22aでの圧力損失が生じ、浄水の
流量低下が起こり、十分なシャワーの吐水力が得られず
使い勝手の点からも好ましいものではなかった。
【0009】更に、シャワーノズル21は、その円筒状
本体21bと複数の散水孔21aを有する散水板21d
とが別体であり、両者をビス21eにより固着してい
る。このようにシャワーノズル21を2部材構造とする
ことで、部材の製造コストが増加すると共にビス21e
等の組み立て用部品を必要とすること、更には、組み立
て作業が増えることなどにより、コスト高となってしま
う。また、前記散水板21dを前記円筒状本体21bに
固着するために、前記円筒状本体21bの端面にはスポ
ーク部21cを形成しなければならず、前記シャワーノ
ズル21には同スポーク部21cのスペースが必要とな
るため、同シャワーノズル21の寸法も大きくなってし
まうといった問題もある。
【0010】また、前記浄水カートリッジ25の交換時
に、前記シャワーノズル21又は前記グリップ部22に
前記浄水カートリッジ25を嵌め込んだ後、前記シャワ
ーノズル21と前記グリップ部22とを再びネジ嵌合さ
せるが、このとき前記浄水カートリッジ25が所定の姿
勢で嵌め込まれなかった場合には、前記シャワーノズル
21と前記グリップ部22とのネジ嵌合を円滑に行うこ
とができず、そのネジ嵌合の作業が煩雑で時間のかかる
ものであった。
【0011】また、前記浄水機能付きシャワーヘッド2
0は、使用期間が長くなると前記シャワーノズル21の
散水孔21aに水垢などの異物が溜まり、水の横飛びが
起こったり、水の吐出量が少なくなるという不具合が起
こるため、前記散水孔21aを定期的に清掃する必要が
ある。また、本体内部を定期的に洗浄せずに使用してい
ると、残留塩素が除去された浄水が付着するシャワーノ
ズル21の内部に雑菌の繁殖が起こり、シャワーヘッド
20からは雑菌が混入した浄水が吐出されることとな
り、衛生的に好ましいものではない。しかしながら、前
記散水孔21aは非常に小さな孔であり、かつ多数存在
するため、その清掃作業は煩雑で時間がかかり、家庭で
の頻繁な清掃は大きな負担となる。
【0012】本発明は、かかる従来の浄水機能付きシャ
ワーヘッドの問題点に鑑みてなされたものである。即
ち、本発明は、コンパクトで狭いスペースであっても容
易に設置でき、日常の使い勝手が良く且つ製造コストも
低く、利便性と経済性とに優れており、また、内部に充
填された水処理剤を新たなものに交換する際の作業を簡
単に且つ短時間で行うことができ、浄水の散水孔を定期
的に清掃する必要もなく、水の横飛びや水の出が悪くな
るという不具合が生じず、更には雑菌が混入した浄水が
吐出される虞れもなく常に清浄度の高い浄水を吐出する
ことができる浄水機能付きシャワーヘッドと、そのシャ
ワーノズルとを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明は、端面に多数の散水孔をも
ち、その本体内部に水処理剤が充填一体化されてなるシ
ャワーノズルと、通水路が貫通して形成され、一端に前
記シャワーノズルが着脱可能に取り付けられると共に、
他端がホースに連結される短尺のホース連結部材と、を
備えてなることを特徴とする浄水機能付きシャワーヘッ
ドを主要な構成としている。
【0014】本発明の浄水機能付きシャワーヘッドは、
前記シャワーノズルとホース状の吐水口とを連結する前
記ホース連結部材を短尺な筒状とすることにより、シャ
ワーヘッドをコンパクトなものとすることができ、洗面
台のような狭い場所にも容易に設置することができる。
また、狭い洗面台での手洗いや歯磨き、洗髪の際にも、
前記シャワーヘッドが邪魔になることはなく、使い勝手
にも優れている。しかも、前記ホース連結部材は短尺で
あるためその製作材料も著しく少なくできるため、シャ
ワーヘッドを廉価に製造できる。更に、シャワーヘッド
の軽量化も達成されるため、例えば、美容院などでの前
記シャワーヘッドを長時間にわたって使用する場合にあ
っても、使用者の疲れを低減できる。また、前記シャワ
ーヘッド内、特に前記ホース連結部材における通水路も
短くなるため、同通水路での圧力損失も少なく、十分な
シャワーの吐水力を得ることができる。
【0015】本発明の浄水機能付きシャワーヘッドは、
前記シャワーノズルの内部に水処理剤が充填一体化され
ているため、前記水処理剤の寿命が終わると、前記シャ
ワーノズルを前記ホース連結部材から取り外して、新た
なシャワーノズルと交換すればよい。即ち、従来のよう
に、シャワーヘッド本体におけるシャワーノズルとグリ
ップ部とを外してから内部に収容された浄水カートリッ
ジを交換し、再び、グリップ部にシャワーノズルを取り
付ける場合に比べて、浄水カートリッジの着脱作業がな
いため短時間で交換作業を行うことができる。また、従
来のように浄水カートリッジが所定の姿勢で嵌め込まれ
ず、シャワーノズルのグリップ部への取付けが不能とな
るといったような不都合もなく、円滑に交換作業を行う
ことができる。
【0016】また、前記シャワーノズルとして水処理剤
だけでなくその全体を定期的に交換するため、従来のよ
うに家庭でシャワーノズルの散水孔を洗浄するといった
煩雑な作業が不要となり、散水孔の詰まりによる水の横
飛びや、水の出が悪くなるという不具合が起こることが
ない。しかも、塩素を含まない浄水が接触して雑菌の繁
殖しやすいシャワーノズルを交換することで、常に清浄
な浄水を供給することができ、衛生面でも優れたもので
ある。
【0017】更に、前記シャワーノズルは、筒状本体
と、多数の散水孔をもつ散水板とを有し、前記散水板は
前記筒状本体の一端面に成形一体化されていることが好
ましい。その場合には、前記筒状本体に前記散水板を取
り付けるためのビスやスポーク部等の部材が不要とな
り、また、組み立ての作業も不要となるため、製造効率
が向上すると共に、製造コストを低減させることができ
る。
【0018】また、前記散水板はその外周に防滴用のリ
ブが突設されていることが好ましい。前記防滴用のリブ
により、シャワー状に吐出された水が周囲に過剰に飛び
散ることがなく、また水垂れも防止される。なお、前記
防滴用のリブは前記散水板からの突設寸法が長すぎる
と、水流に干渉して流れを乱すこととなり、逆に短い場
合には、水垂れの防止効果が弱くなる。従って、前記防
滴用リブの突設寸法は1〜10mm程度であることが好
ましい。
【0019】更に、前記シャワーノズルは透明又は半透
明の材料から形成されることが好ましく、また、前記ホ
ース連結部材は透明又は半透明の材料から形成されるこ
とが好ましい。その場合には、前記シャワーノズルの内
部に充填一体化されている水処理剤の汚れや潰れ、或い
は減量の程度などを外部から観察できるため、前記シャ
ワーノズルの交換時期を容易に確認することができる。
【0020】また、前記シャワーノズルにおける前記筒
状本体と、前記水処理剤との間には通水間隙が形成され
ていることが好ましい。かかる通水間隙が形成されてい
る場合には、前記ホース連結部材から導入される原水の
一部や前記浄水カートリッジを通過した水を、同カート
リッジの周囲に形成された前記通水間隙に積極的に逃が
すことができ、前記浄水カートリッジ内の水処理剤を通
過する水の水圧を低減させることができるため、前記水
処理剤がつぶれたり変形するのを防止することができ
る。また、原水と水処理剤との過剰な接触をなくすこと
ができ、水処理剤の無駄な使用がなくなりその寿命を延
ばすことができる。
【0021】なお、前記通水間隙の幅は0.1〜1mm
であることが好ましい。0.1mm未満だと流路として
の機能を確保できず、前記水処理剤にかかる水圧を十分
に減少させることができない。また、1mm以上である
と同通水間隙を通過する原水の量が過剰となり、浄水機
能が低下してしまう。
【0022】前記水処理剤は活性炭、亜硫酸カルシウム
及びアスコルビン酸の少なくとも一の脱塩素処理剤を含
んでいることが好ましい。また、前記水処理剤の使用形
態としては、粉末状のまま、或いは顆粒状、錠剤状、円
柱状などに成形して前記浄水カートリッジのケーシング
内に充填することもでき、或いは、粉末状の水処理剤を
更に不織布シートで包んでロール状に巻いたものや、顆
粒状の水処理剤を更に合成繊維と混合して成形したもの
などを前記ケーシング内に充填してもよい。更には、前
記水処理剤として、脱塩素処理剤の他にも使用目的に応
じてジビニルベンゼン系ポリマーなどのカビ臭を除去す
る薬剤や、コラーゲンなどの保湿剤、ハーブ系植物抽出
油などの芳香剤、メントールなどの清涼剤など、各種の
薬剤を含有させることができる。
【0023】更に本発明は、上述したいずれかに記載の
シャワーヘッドに適用され、その本体内部に水処理剤が
充填一体化されてなることを特徴とするシャワーノズル
を他の主要な構成としている。なお、前記シャワーノズ
ルは使用後に回収して、寿命の終わった本体内部に充填
一体化された水処理剤を一旦取り除き、前記本体及び散
水板を洗浄し表面処理を施した後、新たな水処理剤を充
填一体化させて再生させることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、代表的な実施例である浄水機能付きシャワーヘッド
を図面を参照して具体的に説明する。図1は前記浄水機
能付きシャワーヘッド10の縦断面図である。前記浄水
機能付きシャワーヘッド10は、一端面に多数の散水孔
11aをもつシャワーノズル11と、短尺筒状のホース
連結部材12とを備えている。
【0025】前記シャワーノズル11及びホース連結部
材12の主要材質としては耐圧性、耐熱性、成形性等を
考慮して、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスル
ホン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等のプラスチックを採
用することが好ましい。
【0026】前記シャワーノズル11は円筒状本体11
bを有し、同本体11bの一端面には多数の散水孔11
aをもつ散水板11cが配されている。なお、本実施例
にあっては、前記円筒状本体11bと前記散水板11c
とは、上述したプラスチックにより一体に成形されてい
る。このように、前記散水板11cを前記円筒状本体1
1bに対して成形一体化することにより、従来のように
円筒状本体に散水板をビス止めする必要がなく、部品点
数を少なくできると共に従来のビス止め用のスポーク部
等も不要となるためコンパクトにでき、しかも組み立て
の手間も省くことができる。
【0027】更に、本実施例にあっては、前記散水板1
1cの外周に防滴用リブ11eが全周にわたって突設さ
れている。そのため、シャワー状に吐出された水が周囲
に過剰に飛び散ることがなく、また水垂れも効果的に防
止される。なお、前記防滴用リブ11eの突設寸法は、
水流に干渉して流れを乱すことがなく、また、水垂れを
効果的に防止できるように、1〜10mmに設定されて
いる。
【0028】また、前記円筒状本体11bの内部には、
亜硫酸カルシウムを前記本体11bの径よりも僅かに小
さな径の円柱状に成形した水処理剤15が内蔵されてお
り、更に、前記円筒状本体11bの他端が通水板11d
により閉塞されている。即ち、前記シャワーノズル11
は本体11bの内部に水処理剤15が充填一体化されて
おり、前記水処理剤15の寿命が終わった際には、前記
シャワーノズル11の全体を交換可能としている。な
お、前記シャワーノズル11及びホース連結部材12に
透明又は半透明の材料を採用することにより、前記シャ
ワーノズル11内に充填一体化された水処理剤15の汚
れや潰れ、或いは残量などを外部から確認することがで
きる。
【0029】なお、前記水処理剤15を上述したように
前記シャワーノズル11の前記本体11bの径よりも僅
かに小さな径の円柱状に成形しているため、前記水処理
剤15と前記本体11bとの間には通水間隙17が形成
されている。
【0030】かかる通水間隙17を設けて前記ホース連
結部材12から導入される原水の一部や前記水処理剤1
5を通過した水を、前記水処理剤15の周囲に積極的に
逃がすことにより、同水処理剤15を通過する水の水圧
を低減させることができ、前記水処理剤15がつぶれた
り変形するのを防止できる。また、原水が水処理剤15
と過剰に接触するのを防ぎ、水処理剤15の無駄な使用
をなくし、同水処理剤15の寿命を延ばすことができ
る。なお、シャワーノズル11内での前記通水間隙17
の幅は0.1〜1mmであることが好ましい。0.1m
m未満だと流路としの機能を確保できず、前記水処理剤
16を通過する水の水圧を十分に減少させることができ
ない。また、1mm以上であると同通水間隙17を通過
する未処理の原水の量が過剰となり、浄水機能が低下し
てしまうため好ましくない。
【0031】更に、前記円筒状本体11bの前記通水板
11dにより閉塞されている端部にはネジ溝11eが形
成されている。一方、前記ホース連結部材12の一端に
もネジ溝12bが形成されており、前記シャワーノズル
11と前記ホース連結部材12とが水封パッキン14を
介して着脱可能にネジ嵌合されている。なお、本実施例
では前記シャワーノズル11と前記ホース連結部材12
とをネジ嵌合により連結一体化しているが、バイヨネッ
ト方式により連結一体化することも可能である。
【0032】前記ホース連結部材12は短尺筒状をなし
内部が通水路12aを構成し、一端には上述したように
シャワーノズル11が取り付けられており、他端はホー
スアダプター嵌合部12cを有し、水封パッキン16を
介してホース状の吐水口に連結される。なお、本実施例
では、前記ホースアダプター嵌合部12cにはネジ方式
を採用している。また、前記水封パッキン14,16は
それぞれ、部材間における水漏れを封止する部材であ
り、シリコン、NBR等の材質を有する市販のOリング
を使用することができる。
【0033】このように、本発明にあっては、前記シャ
ワーノズル11とホース状の吐水口とを連結する前記ホ
ース連結部材12が短尺な筒状をなしていることに特徴
がある。即ち、図2に示す従来のシャワーヘッド20の
ような、長尺の筒状をなすグリップ部22に代えて、短
尺な筒状をなす前記ホース連結部材12を採用すること
により、本発明のシャワーヘッド10はコンパクトなも
のとなり、洗面台のような狭い場所にも容易に設置する
ことができる。また、狭い洗面台での手洗いや歯磨き、
洗髪の際にも、前記シャワーヘッド10が邪魔になるこ
とはなく、使い勝手が良い。しかも、短尺筒状の前記ホ
ース連結部材12とすることで、同ホース連結部材12
の製作材料も低減され廉価に製造でき、しかもシャワー
ヘッド10の軽量化も達成される。また、前記ホース連
結部材12の通水路12aも短くなるため、同通水路1
2aでの圧力損失も少なく、十分なシャワーの吐水力を
得ることができる。
【0034】前記ホース連結部材12の下端から導入さ
れ、同連結部12内の前記通水路12aを通った原水
は、前記シャワーノズル11の前記一端に固着された通
水板11dから前記シャワーノズル11内へと導入され
る。前記シャワーノズル11内では原水の大部分が前記
水処理剤15を通過し、水処理剤により浄化されて浄水
となり、本実施例では上述したように一部の原水が前記
通水間隙17を通過する。前記水処理剤15を通過した
浄水と、前記通水間隙12を通過した原水とは、前記シ
ャワーノズル11の円筒状本体11bに成形一体化され
た前記散水板11cの直前で合流して同散水板11cに
形成された散水孔11aからシャワー状に吐出される。
【0035】前記浄水機能付きシャワーヘッド10にお
いては、前記水処理剤15の寿命が終わると、前記シャ
ワーノズル11を手で回して前記ホース連結部材12か
ら取り外し、新品のシャワーノズル11を新たに前記ホ
ース連結部材12にネジ嵌合させるだけで交換作業が完
了し、非常に短時間で作業できる。また、前記シャワー
ノズル11に水処理剤15が充填一体化されているた
め、図2に示す従来のシャワーヘッド20のようにシャ
ワーノズル21をグリップ部22から取り外してから別
個の浄水カートリッジ25を入れ換える作業が不要とな
り、更には別個の浄水カートリッジ25が所定の姿勢で
嵌め込まれずに、シャワーノズル21とグリップ部22
とのネジ嵌合が不能となるといった不都合が生じること
がなく、交換作業が円滑になされる。
【0036】更に、水処理剤15だけでなく前記シャワ
ーノズル11全体を定期的に交換できるため、煩雑で時
間のかかる散水孔11aの清掃作業を行わなくても、同
シャワーノズル11における散水板11cの散水孔11
aに異物が溜まることがなく、水の横飛びや、水の出が
悪くなるという不具合が起こることがない。また、残留
塩素が除去された浄水が内部に接触するシャワーノズル
11を定期的に交換するため、シャワーノズル11を長
期間使用することはなく、従って雑菌の繁殖も起こらず
常に清浄な浄水を供給でき、衛生的にも好ましい。
【0037】なお、使用済みの前記シャワーノズル11
は回収され、寿命の終わった本体内部に充填一体化され
た水処理剤15を一旦取り除き、前記本体11b及び散
水板11cを洗浄し表面処理を施した後、新たな水処理
剤15を充填一体化させて再生させることもできる。
【0038】また、本実施例では水処理剤15として亜
硫酸カルシウムを円柱状に成形したものを使用したが、
水処理剤15としては、その他の脱塩素処理剤である粒
状活性炭、繊維状活性炭、アスコルビン酸などを単独で
或いは数種類を混合して用いることができる。また、前
記水処理剤15を充填する形態としても、粉末状、顆粒
状、錠剤状などに成形して前記シャワーノズル11の内
部に充填することもでき、或いは粉末状のものを更に不
織布シートで包みロール状に巻いたものや、顆粒状のも
のを更に合成繊維と混合して成形したものなどを使用し
てもよい。
【0039】更には水処理剤15として脱塩素処理剤の
他にも使用目的に応じて、ジビニルベンゼン系ポリマー
などのカビ臭を除去する薬剤や、コラーゲンなどの保湿
剤、ハーブ系植物抽出油などの芳香剤、メントールなど
の清涼剤など、各種の薬剤を含有させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例である浄水機能付きシャ
ワーヘッドの縦断面図である。
【図2】従来の浄水機能付きシャワーヘッドの縦断面図
である。
【符号の説明】
10 浄水機能付きシャワーヘッド 11 シャワーノズル 11a 散水孔 11b 円筒状本体 11c 散水板 11d 通水板 11e ネジ溝 12 ホース連結部材 12a 通水路 12b ネジ溝 12c ホースアダプター嵌合部 14 水封パッキン 15 水処理剤 16 水封パッキン 17 通水間隙 20 浄水機能付きシャワーヘッド 21 シャワーノズル 21a 散水孔 21b 円筒状本体 21c スポーク部 21d 散水板 21e ビス 22 グリップ部 22a 通水路 23 シャワーヘッド本体 24 水封パッキン 25 浄水カートリッジ 25a ケーシング 25b 水処理剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面に多数の散水孔をもち、その本体内
    部に水処理剤が充填一体化されてなるシャワーノズル
    と、 通水路が貫通して形成され、一端に前記シャワーノズル
    が着脱可能に取り付けられると共に、他端がホースに連
    結される短尺のホース連結部材と、を備えてなることを
    特徴とする浄水機能付きシャワーヘッド。
  2. 【請求項2】 前記シャワーノズルは、筒状本体と、多
    数の散水孔をもつ散水板とを有し、前記散水板は前記筒
    状本体の一端面に成形一体化されてなる請求項1記載の
    浄水機能付きシャワーヘッド。
  3. 【請求項3】 前記散水板はその外周に防滴用のリブが
    突設されてなる請求項2記載の浄水機能付きシャワーヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記シャワーノズルは透明又は半透明の
    材料から形成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載
    の浄水機能付きシャワーヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ホース連結部材は透明又は半透明の
    材料から形成されてなる請求項1〜4のいずれかに記載
    の浄水機能付きシャワーヘッド。
  6. 【請求項6】 前記シャワーノズルにおける前記筒状本
    体と、前記水処理剤との間には通水間隙が形成されてな
    る請求項2記載の浄水機能付きシャワーヘッド。
  7. 【請求項7】 前記水処理剤は活性炭、亜硫酸カルシウ
    ム及びアスコルビン酸の少なくとも一の脱塩素処理剤を
    含んでなる請求項1〜6のいずれかに記載の浄水機能付
    きシャワーヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のシャワ
    ーヘッドに適用され、その本体内部に水処理剤が充填一
    体化されてなることを特徴とするシャワーノズル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136252A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 三菱ケミカル株式会社 シャワーヘッド

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