JP2000134459A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP2000134459A
JP2000134459A JP30692498A JP30692498A JP2000134459A JP 2000134459 A JP2000134459 A JP 2000134459A JP 30692498 A JP30692498 A JP 30692498A JP 30692498 A JP30692498 A JP 30692498A JP 2000134459 A JP2000134459 A JP 2000134459A
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Japan
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image data
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JP30692498A
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English (en)
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Hirotetsu Ko
博哲 洪
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮画像の向きを回転により変更する際に、
計算量を低減し高速に変換することが可能であり、画質
劣化を生じない画像処理方法を実現する。 【解決手段】 周波数変換を用いて圧縮された画像の処
理方法であって、周波数変換を用いて圧縮された画像を
実空間の画像に変換することなく、量子化周波数画像デ
ータの状態で(S2)、周波数領域において画像を回転
させる(S3)、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法に関
し、特に、圧縮後に対して適した回転処理を行える画像
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像データを圧縮する技術と
して、JPEG(Joint PhotographicExperts Group)
などが知られている。
【0003】このようなディジタル画像データの圧縮処
理を実行するには、 ・ディジタル画像データを複数のブロックに分割し、 ・そのブロックをDCT(Descrete Cosine Transfor
m:離散コサイン変換)などにより周波数領域の周波数
画像データに変換し、 ・量子化テーブルを参照することにより周波数画像デー
タを量子化周波数画像データに変換し、 ・量子化周波数画像データを符号化することにより圧縮
画像データを生成、のように行っていた。
【0004】また、圧縮画像データを復元するには、上
記と逆の手順を経ることにより、元の画像データを取り
出せる。なお、上述したJPEG圧縮を用いる画像フォ
ーマットとしては、JPEG(JFIF)、Exif、
CIFF、FlashPixなどがあり、自然画像の圧
縮手法として広く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Exifを
始めとするディジタルカメラや多くのスキャナで作成さ
れた画像フォーマットでは、ユーザの設定した縦・横の
方向にかかわらず、一定のアスペクト比の画像データと
して記録している。
【0006】このため、ユーザが縦位置で撮影した画像
データなどは、JPEGに対応するソフトウェアを用い
てユーザが画像ファイルを開いたときには、必ずしも意
図した方向で表示されるとは限らない。
【0007】このため、画像ファイルを開いた時点でユ
ーザが画像データを90度回転させる必要が生じる。し
かし、インターネットなどで用いるブラウジングソフト
ウェア(以下、ブラウザと言う)では画像の回転が行え
ないため、縦位置であるべき画像を横位置で観察しなけ
ればならず非常に不便であった。
【0008】なお、上述したExifには、画像の向き
を指定するタグ情報が存在しているが、このタグ情報を
利用して画像の向きを変えるようになっているソフトウ
ェアは少ない。
【0009】また、実際の画像データは圧縮されている
場合が多く、このような画像を正常な向きになおした後
に再圧縮して保存するには、圧縮画像の解凍による実画
像化,実画像の回転,回転された実画像の圧縮,といっ
た一連の処理が必要になる。
【0010】なお、画像の回転については、米国特許第
5,111,192号公報などに記載されているよう
に、実画像に対して行う方法が示されている。たとえ
ば、JPEG形式の圧縮画像データの回転を行う様子を
図11に示す。ここでは、圧縮画像データを逆エントロ
ピー符号化部10により量子化周波数画像データに変換
し、逆量子化部20で周波数画像データに変換し、さら
に逆周波数変換部30で画像データに変換する。ここま
での処理は圧縮画像データの通常の解凍と同じである。
【0011】そして、この状態で画像データを、制御部
1の指示のもとで回転処理部40で回転させる。この回
転された画像データを周波数変換部50で周波数画像デ
ータに変換し、量子化部60で量子化周波数画像データ
に変換し、さらにエントロピー符号化部70によりエン
トロピー符号化して圧縮画像データを得る。なお、周波
数変換部50〜エントロピー符号化部70の処理は通常
の圧縮データの生成と同じである。
【0012】以上のような処理のため、解凍・圧縮に計
算時間がかかる問題がある。また、再圧縮時に量子化部
60で再量子化を行うため、はじめに圧縮画像データを
作成した時と量子化係数が異なる場合には画像が劣化す
る問題があった。
【0013】従って、本発明の目的は、圧縮画像の向き
を回転により変更する際に、計算量を低減し高速に変換
することが可能であり、画質劣化を生じない画像処理方
法を実現することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決する本願発明は以下に述べるようなものである。 (1)請求項1記載の発明は、周波数変換を用いて圧縮
された画像の処理方法であって、周波数変換を用いて圧
縮された画像を実空間の画像に変換することなく、周波
数領域において画像を回転させる、ことを特徴とする画
像処理方法である。
【0015】この発明では、周波数変換を用いて圧縮さ
れた画像を実空間の画像に変換することなく、周波数領
域において画像を回転させるようにしているため、圧縮
画像の向きを回転により変更する際に、計算量を低減し
高速に変換することが可能になる。
【0016】(2)請求項2記載の発明は、周波数変換
を用いて圧縮された画像が量子化された状態において、
画像を回転させる、ことを特徴とする請求項1記載の画
像処理方法である。
【0017】この発明では、周波数変換を用いて圧縮さ
れた画像が量子化された状態において、周波数領域にお
いて画像を回転させるようにしているため、圧縮画像の
向きを回転により変更する際に、計算量を低減し高速に
変換することが可能であり、画質劣化を生じなくなる。
【0018】(3)請求項3記載の発明は、周波数変換
を用いて圧縮された画像は離散コサイン変換を用いたも
のである、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方
法である。
【0019】この発明では、離散コサイン変換による周
波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変換
することなく、周波数領域において画像を回転させるよ
うにしているため、圧縮画像の向きを回転により変更す
る際に、計算量を低減し高速に変換することが可能にな
る。すなわち、ブロック成分のAC部分の符号を反転さ
せることにより実画像の左右部分を反転できるため、計
算量が減り高速化できる。
【0020】(4)請求項4記載の発明は、周波数変換
を用いて圧縮された画像について、周波数領域のジグザ
グテーブルを変更することにより画像を回転させる、こ
とを特徴とする請求項3記載の画像処理方法である。
【0021】この発明では、離散コサイン変換による周
波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変換
することなく、周波数領域のジグザグテーブルを変更す
ることにより、周波数領域において画像を回転させるよ
うにしているため、圧縮画像の向きを回転により変更す
る際に、計算量を低減し高速に変換することが可能にな
る。すなわち、画像に対して一つだけ存在するジグザグ
テーブルを変更するだけなので、高速化できる。
【0022】(5)請求項5記載の発明は、周波数変換
を用いて圧縮された画像について、データの交流成分の
符号を反転させることにより画像を回転させる、ことを
特徴とする請求項3記載の画像処理方法である。
【0023】この発明では、離散コサイン変換による周
波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変換
することなく、データの交流成分の符号を反転させるこ
とにより、周波数領域において画像を回転させるように
しているため、圧縮画像の向きを回転により変更する際
に、計算量を低減し高速に変換することが可能になる。
すなわち、ブロック成分のAC部分の符号を反転させる
ことにより実画像の左右部分を反転できるため、計算量
が減り高速化できる。
【0024】(6)請求項6記載の発明は、周波数変換
を用いて圧縮された画像はウェーブレット変換を用いた
ものである、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理
方法である。
【0025】この発明では、ウェーブレット変換による
周波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変
換することなく、周波数領域において画像を回転させる
ようにしているため、圧縮画像の向きを回転により変更
する際に、計算量を低減し高速に変換することが可能に
なる。すなわち、ウェーブレット変換では複素数成分が
存在しないため、簡単に回転させることができる。
【0026】(7)請求項7記載の発明は、ディジタル
カメラで撮影された画像を回転させる、ことを特徴とす
る請求項1記載の画像処理方法である。この発明では、
周波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変
換することなく、周波数領域において画像を回転させる
ようにしているため、ディジタルカメラにおいて撮影の
状態に合わせた所望の画像表示を高速に行うことができ
るようになる。
【0027】(8)請求項8記載の発明は、複数の圧縮
画像を一覧表示するステップと、一覧表示の中から回転
対象画像を選択するステップと、選択された画像の元画
像に対して回転処理を実行するステップと、を備えたこ
とを特徴とする請求項1記載の画像処理方法である。
【0028】この発明では、圧縮画像の一覧表示から回
転すべき画像を選択するようにしているので、画像が多
数存在している場合にも効率的に処理を進めることがで
きるようになる。
【0029】(9)請求項9記載の発明は、前記一覧表
示する画像は、圧縮画像に付属した縮小画像である、こ
とを特徴とする請求項8記載の画像処理方法である。こ
の発明では、圧縮画像に付属した縮小画像の一覧表示か
ら回転すべき画像を選択するようにしているので、画像
が多数存在している場合にも効率的に処理を進めること
ができるようになる。
【0030】(10)請求項10記載の発明は、前記一
覧表示する画像は、周波数領域の低周波成分により作成
された縮小画像である、ことを特徴とする請求項8記載
の画像処理方法である。
【0031】この発明では、圧縮画像の低周波成分から
作成した縮小画像の一覧表示から回転すべき画像を選択
するようにしているので、画像が多数存在している場合
にも効率的に処理を進めることができるようになる。
【0032】(11)請求項11記載の発明は、画像フ
ァイルに記録された画像方向の情報、または、画像ファ
イルが記録された記録媒体上に記録された画像方向の情
報に基づいて、画像を回転させる、ことを特徴とする請
求項1記載の画像処理方法である。
【0033】この発明では、画像ファイルに記録された
画像方向の情報、または、画像ファイルが記録された記
録媒体上に記録された画像方向の情報に基づいて、画像
を回転させるようにしているため、大量の画像ファイル
を自動的に処理することが可能になる。
【0034】(12)請求項12記載の発明は、画像を
回転させる際に、画像ファイルに記録された画像方向の
情報、または、画像ファイルが記録された記録媒体上に
記録された画像方向の情報を修正する、ことを特徴とす
る請求項11記載の画像処理方法である。
【0035】この発明では、画像ファイルに記録された
画像方向の情報、または、画像ファイルが記録された記
録媒体上に記録された画像方向の情報を修正するように
しているために、画像の方向を回転する際の間違いを避
けることが可能になる。
【0036】(13)請求項13記載の発明は、記憶容
量の小さい画像記憶メディアから、前記画像記憶メディ
アよりも容量の大きい画像記憶メディアに画像データを
転送する際に、前記画像の回転を行う、ことを特徴とす
る請求項1記載の画像処理方法である。
【0037】この発明では、記憶容量の大きい画像記憶
メディアに画像データを転送する際に画像の回転を行う
ようにしているため、正常な向きの画像データのデータ
ベースを作成することが可能になる。
【0038】(14)請求項14記載の発明は、前記画
像の回転の後、画質に関するパラメータを変化させずに
再圧縮する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理
方法である。
【0039】この発明では、画像の回転の後、画質に関
するパラメータを変化させずに再圧縮するようにしてい
るため、再圧縮された画像の画質が保たれ、元の画像と
同画質で正しい向きの画像を高速に得ることが可能にな
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
詳細に説明する。 <第1の実施の形態例>まず、図1を参照して本発明の
画像処理方法の実施の形態例で使用する画像処理装置1
00の全体構成について説明する。なお、この図1は本
発明の実施の形態の画像処理装置100の全体の電気的
な概略構成を示す機能ブロック図である。
【0041】この図1において、101は装置全体を制
御する制御部、102は逆エントロピー符号化処理を行
って圧縮画像データ(JPEG画像データ)から量子化
周波数画像データを生成する逆エントロピー符号化部、
103は量子化周波数画像データに対して周波数領域で
のデータの回転処理を行う回転処理部、104はエント
ロピー符号化処理を行って量子化周波数画像データから
圧縮画像データ(JPEG画像データ)を生成するエン
トロピー符号化部である。
【0042】ここで、図1のブロック図、図2のフロー
チャート、図3および図4の説明図を参照して、本発明
の実施の形態例の動作説明を行う。まず、図1の画像処
理装置100に対して外部から圧縮画像データが供給さ
れる(図2S1)。
【0043】なお、この実施の形態例においては、ブロ
ック毎にDCT変換を用いて圧縮された圧縮画像データ
(JPEG圧縮画像データ等)であるものとする。この
圧縮画像データはエントロピー符号(ハフマン符号)化
されているので、これを逆エントロピー符号化部102
で逆エントロピー符号化する。これにより、所定の量子
化テーブルにより量子化された周波数領域での画像デー
タ(これを量子化周波数画像データと言う)が抽出され
る(図2S2)。
【0044】つぎに、量子化周波数画像データの回転処
理を実行する(図2S3)。ここでは、元の画像データ
から圧縮画像データを作成する際にブロック化している
ことに着目する。
【0045】ここで、回転前の量子化周波数画像データ
のブロックが図3(a)のような6ブロックで構成され
ているものを想定する。なお、各ブロックは、たとえ
ば、8×8画素のピクセルデータで構成されている。
【0046】まず、量子化周波数画像データを構成する
各ブロック毎に、画像を回転させる方向に動かして並べ
替える(図2S3)。この場合、図3(a)のような
状態であったブロックについて、右方向に90度の回転
であれば図3(b)のように並べ替え、右方向に180
度の回転であれば、図3(c)のように並べ替え、右方
向に270度の回転であれば、図3(d)のように並べ
替えるようにする。
【0047】また、図4(a)のような状態であったブ
ロックについて、左右反転(左右の鏡像作成)であれ
ば、図4(b)のように並べ替え、上下反転(上下の鏡
像作成)であれば、図4(c)のように並べ替えるよう
にする。
【0048】なお、JPEGのようなブロック化がなさ
れていない圧縮データを扱う場合には、この操作は不要
である。つぎに、必要に応じて、量子化周波数画像デー
タを構成する各ブロックの内部のデータについて、画像
を回転させる方向に動かして並べ替えるような転地反転
処理を行う(図2S3)。
【0049】ここでブロック内の処理方法として、ブロ
ック内の画像データを転地行列する処理(ここでは、転
地行列に相当する画像の反転(左上,右下の軸を中心に
した反転)を転地反転と呼ぶことにする)、および、符
号を入れ替える処理の組み合わせにより実現できる。
【0050】転地反転を作る処理としては、実際にパラ
メータを移動してもかまわないが、JPEG圧縮の場合
には、画像データの各ブロック内のデータはジグザグテ
ーブルに従って並べられていることに着目し、そのジグ
ザグテーブルを変更することにより計算処理を単純化す
ることができる。なお、JPEG画像については、画像
1つにつきジグザグテーブルは1であるため、この処理
は高速に実行できる。
【0051】このようなジグザグテーブルの変更を行う
ことにより、結果として、ブロックデータをスキャンす
る方向は図5または図6のように行うことになる。鏡像
にする処理としては、DCTの場合、DCの周波数成分
についてはそのままとして、ACの周波数成分の符号を
変えることにより、左右,または、上下の鏡像変換がで
きる。このような処理は、実空間で実データを入れ替え
る処理に比較すると、極めて高速に行うことが可能であ
る。なお、この転地反転処理の具体例については、別途
詳細に説明する。
【0052】以上のように量子化周波数画像データの状
態で回転処理を行った後に再びエントロピー符号化を行
って圧縮画像データを生成し(図2S3)、回転した状
態の圧縮画像データを出力する(図2S5)。
【0053】以上のように、この発明では周波数変換を
用いて圧縮された画像を実空間の画像に変換することな
く、周波数領域において画像を回転させるようにしてい
るため、圧縮画像の向きを回転により変更する際に、計
算量を低減し高速に変換することが可能になる。
【0054】また、この発明では、周波数変換を用いて
圧縮された画像が量子化された状態において、周波数領
域において画像を回転させるようにしているため、圧縮
画像の向きを回転により変更する際に、計算量を低減し
高速に変換することが可能であり、画質劣化を生じなく
なる。
【0055】また、この発明では、離散コサイン変換に
よる周波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像
に変換することなく、周波数領域において画像を回転さ
せるようにしているため、圧縮画像の向きを回転により
変更する際に、計算量を低減し高速に変換することが可
能になる。すなわち、ブロック成分のAC部分の符号を
反転させることにより実画像の左右部分を反転できるた
め、計算量が減り高速化できる。
【0056】また、この発明では、離散コサイン変換に
よる周波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像
に変換することなく、周波数領域のジグザグテーブルを
変更することにより、周波数領域において画像を回転さ
せるようにしているため、圧縮画像の向きを回転により
変更する際に、計算量を低減し高速に変換することが可
能になる。すなわち、画像に対して一つだけ存在するジ
グザグテーブルを変更するだけなので、高速化できる。
【0057】また、この発明では、ブロック成分のAC
部分の符号を反転させることにより実画像の左右部分を
反転できるため、計算量が減り高速化できる。ここで、
回転処理について具体例を用いて説明を行う。
【0058】(1)左右鏡像:左右鏡像の場合には、図
4(b)に示したように、量子化周波数画像データにお
いてブロック並べ替えを行う。そして、量子化周波数画
像データの各ブロックについて、AC成分の符号を反転
させる処理を行う。ブロックの元の状態が図7に示すも
のであるとすると、これを図8に示すようにAC成分の
符号を反転させることでブロック内の左右の反転が実現
される。
【0059】(2)右方向に90度の回転:右方向90
度回転の場合には、図3(b)に示したように、右90
度方向に量子化周波数画像データにおいてブロック並べ
替えを行う。そして、量子化周波数画像データの各ブロ
ックについて、図5または図6に示したようにジグザグ
テーブルの変更を行う。そして、8に示すようにジグザ
グテーブルの変更を行う。
【0060】(3)右方向に180度の回転:右方向1
80度回転の場合には、図3(c)に示したように、右
180度方向に量子化周波数画像データにおいてブロッ
ク並べ替えを行う。そして、量子化周波数画像データの
各ブロックについて、図8に示すようなジグザグテーブ
ルの左右反転の変更と、図9に示すようなジグザグテー
ブルの上下反転の変更とを行って、結果として図10に
示すような上下左右を入れ替えるためのAC成分の符号
の反転を行う。すなわち、この図10に示すようにAC
成分の符号を反転させることでブロック内の上下左右の
反転が実現される。
【0061】(4)右方向に270度の回転:右方向2
70度回転の場合には、図3(d)に示したように、右
270度方向に量子化周波数画像データにおいてブロッ
ク並べ替えを行う。そして、量子化周波数画像データの
各ブロックについて、図9に示すようなジグザグテーブ
ルの上下反転の変更を行って、AC成分の符号の反転を
行う。
【0062】以上(1)〜(3)のようにすることで、
圧縮画像の向きを回転により変更する際に、計算量を低
減し高速に変換することが可能になる。 <第2の実施の形態例>たとえば、JPEGの拡張フォ
ーマットであるExifバージョン2.0においては、
画像の向きの情報が記録されている。これを用いて、画
像の向きが通常とは異なる場合には、上述した画像の回
転を行うとともに、画像向きの情報も訂正しておく。こ
のような操作は、あるディスクボリューム内の画像デー
タの全てを検索し、この処理を自動的に行うようにす
る。なお、この処理をバックグラウンドで自動的に処理
することで、効率的な処理が行える。このような処理を
行っておくことで、単純にJPEGのみを読むソフトウ
ェアで、正常な向きの画像を得ることができるようにな
る。
【0063】<第3の実施の形態例>画像の向きの情報
が存在しない場合には、フォルダ単位で画像の一覧を表
示し、オペレータに画像回転処理を行うべきフィルムコ
マを指定させるようにする。このときの画像は元画像に
付属したサムネールと呼ばれる縮小画像のデータを用い
るようにして、オペレータに判断させるようにする。回
転処理が指定された画像については、元画像データにつ
いて回転処理を実行する。このようにすることで、表示
動作が迅速になり、効率的である。
【0064】<第4の実施の形態例>また、ウェーブレ
ット変換による周波数変換を用いて圧縮された画像につ
いても、実空間の画像に変換することなく、周波数領域
において画像を回転させるようにする。そして、ウェー
ブレット変換を用いる場合には、圧縮画像の低周波成分
から作成した縮小画像を用いることで、表示動作を高速
化することができる。
【0065】<第5の実施の形態例>ディジタルカメラ
などで撮像され、メモリカードに取り込まれた画像デー
タを保存し、保存された画像データを大容量の記録メデ
ィアに複写または移動する際に、上述した回転処理を行
うことにより、正常な向きの画像データによる画像デー
タベースを作成することが可能になる。
【0066】<第6の実施の形態例>元画像の向きを変
えて解凍表示する場合、以上の処理を応用することがで
きる。すなわち、左右反転はAC成分の符号を反転させ
るほうが早く、また、転地反転させる場合にはジグザグ
テーブルを反転させることで実現できる。また、この操
作を部分的に行い、実画像での処理と組み合わせてもよ
い。
【0067】<その他の実施の形態例>なお、以上の各
実施の形態例においてはAC成分について説明を行って
きた。DC成分については、逆符号化して、DC成分を
図3や図4のようにブロック単位で動かして再び符号化
すればよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では以下の
ような効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明では、周波数変換を用いて圧
縮された画像を実空間の画像に変換することなく、周波
数領域において画像を回転させるようにしているため、
圧縮画像の向きを回転により変更する際に、計算量を低
減し高速に変換することが可能になる。
【0069】(2)請求項2記載の発明では、周波数変
換を用いて圧縮された画像が量子化された状態におい
て、周波数領域において画像を回転させるようにしてい
るため、圧縮画像の向きを回転により変更する際に、計
算量を低減し高速に変換することが可能であり、画質劣
化を生じなくなる。
【0070】(3)請求項3記載の発明では、離散コサ
イン変換による周波数変換を用いて圧縮された画像を実
空間の画像に変換することなく、周波数領域において画
像を回転させるようにしているため、圧縮画像の向きを
回転により変更する際に、計算量を低減し高速に変換す
ることが可能になる。すなわち、ブロック成分のAC部
分の符号を反転させることにより実画像の左右部分を反
転できるため、計算量が減り高速化できる。
【0071】(4)請求項4記載の発明では、離散コサ
イン変換による周波数変換を用いて圧縮された画像を実
空間の画像に変換することなく、周波数領域のジグザグ
テーブルを変更することにより、周波数領域において画
像を回転させるようにしているため、圧縮画像の向きを
回転により変更する際に、計算量を低減し高速に変換す
ることが可能になる。すなわち、画像に対して一つだけ
存在するジグザグテーブルを変更するだけなので、高速
化できる。
【0072】(5)請求項5記載の発明では、離散コサ
イン変換による周波数変換を用いて圧縮された画像を実
空間の画像に変換することなく、データの交流成分の符
号を反転させることにより、周波数領域において画像を
回転させるようにしているため、圧縮画像の向きを回転
により変更する際に、計算量を低減し高速に変換するこ
とが可能になる。すなわち、ブロック成分のAC部分の
符号を反転させることにより実画像の左右部分を反転で
きるため、計算量が減り高速化できる。
【0073】(6)請求項6記載の発明では、ウェーブ
レット変換による周波数変換を用いて圧縮された画像を
実空間の画像に変換することなく、周波数領域において
画像を回転させるようにしているため、圧縮画像の向き
を回転により変更する際に、計算量を低減し高速に変換
することが可能になる。すなわち、ウェーブレット変換
では複素数成分が存在しないため、簡単に回転させるこ
とができる。
【0074】(7)請求項7記載の発明では、周波数変
換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変換するこ
となく、周波数領域において画像を回転させるようにし
ているため、ディジタルカメラにおいて撮影の状態に合
わせた所望の画像表示を高速に行うことができるように
なる。
【0075】(8)請求項8記載の発明では、圧縮画像
の一覧表示から回転すべき画像を選択するようにしてい
るので、画像が多数存在している場合にも効率的に処理
を進めることができるようになる。
【0076】(9)請求項9記載の発明では、圧縮画像
に付属した縮小画像の一覧表示から回転すべき画像を選
択するようにしているので、画像が多数存在している場
合にも効率的に処理を進めることができるようになる。
【0077】(10)請求項10記載の発明では、圧縮
画像の低周波成分から作成した縮小画像の一覧表示から
回転すべき画像を選択するようにしているので、画像が
多数存在している場合にも効率的に処理を進めることが
できるようになる。
【0078】(11)請求項11記載の発明では、画像
ファイルに記録された画像方向の情報、または、画像フ
ァイルが記録された記録媒体上に記録された画像方向の
情報に基づいて、画像を回転させるようにしているた
め、大量の画像ファイルを自動的に処理することが可能
になる。
【0079】(12)請求項12記載の発明では、画像
ファイルに記録された画像方向の情報、または、画像フ
ァイルが記録された記録媒体上に記録された画像方向の
情報を修正するようにしているために、画像の方向を回
転する際の間違いを避けることが可能になる。
【0080】(13)請求項13記載の発明では、記憶
容量の大きい画像記憶メディアに画像データを転送する
際に画像の回転を行うようにしているため、正常な向き
の画像データのデータベースを作成することが可能にな
る。
【0081】(14)請求項14記載の発明では、、画
像の回転の後、画質に関するパラメータを変化させずに
再圧縮するようにしているため、再圧縮された画像の画
質が保たれ、元の画像と同画質で正しい向きの画像を高
速に得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法の実施の形態例で使用す
る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の実施の形態例におけるブロック並べ替
えの処理状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例におけるブロック並べ替
えの処理状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例のジグザグテーブルの様
子を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例のジグザグテーブルの様
子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例のブロック内の処理の様
子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例のブロック内の処理の様
子を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態例のブロック内の処理の様
子を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態例のブロック内の処理の
様子を示す説明図である。
【図11】従来の画像回転を行う画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
101 制御部 102 逆エントロピー符号化部 103 回転処理部 104 エントロピー符号化部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CD04 CD05 CG05 CH07 CH14 5C059 KK00 LA00 MA00 MA23 MA24 MC02 MC14 SS12 SS14 5C076 AA22 AA24 BA07 BA09 BB40 5C078 BA44 BA57 DB18 9A001 BB02 BB03 BB04 DD15 EE02 EE05 FF01 GZ04 HH24 HH27 KK42 KZ16 KZ54 KZ62

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変換を用いて圧縮された画像の処
    理方法であって、 周波数変換を用いて圧縮された画像を実空間の画像に変
    換することなく、周波数領域において画像を回転させ
    る、ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 周波数変換を用いて圧縮された画像が量
    子化された状態において、画像を回転させる、ことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 周波数変換を用いて圧縮された画像は離
    散コサイン変換を用いたものである、ことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 周波数変換を用いて圧縮された画像につ
    いて、周波数領域のジグザグテーブルを変更することに
    より画像を回転させる、ことを特徴とする請求項3記載
    の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 周波数変換を用いて圧縮された画像につ
    いて、データの交流成分の符号を反転させることにより
    画像を回転させる、ことを特徴とする請求項3記載の画
    像処理方法。
  6. 【請求項6】 周波数変換を用いて圧縮された画像はウ
    ェーブレット変換を用いたものである、ことを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 ディジタルカメラで撮影された画像を回
    転させる、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  8. 【請求項8】 複数の圧縮画像を一覧表示するステップ
    と、 一覧表示の中から回転対象画像を選択するステップと、 選択された画像の元画像に対して回転処理を実行するス
    テップと、を備えたことを特徴とする請求項1記載の画
    像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記一覧表示する画像は、圧縮画像に付
    属した縮小画像である、ことを特徴とする請求項8記載
    の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記一覧表示する画像は、周波数領域
    の低周波成分により作成された縮小画像である、ことを
    特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 画像ファイルに記録された画像方向の
    情報、または、画像ファイルが記録された記録媒体上に
    記録された画像方向の情報に基づいて、画像を回転させ
    る、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 画像を回転させる際に、画像ファイル
    に記録された画像方向の情報、または、画像ファイルが
    記録された記録媒体上に記録された画像方向の情報を修
    正する、ことを特徴とする請求項11記載の画像処理方
    法。
  13. 【請求項13】 記憶容量の小さい画像記憶メディアか
    ら、前記画像記憶メディアよりも容量の大きい画像記憶
    メディアに画像データを転送する際に、前記画像の回転
    を行う、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  14. 【請求項14】 前記画像の回転の後、画質に関するパ
    ラメータを変化させずに再圧縮する、ことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7050645B2 (en) 2000-07-06 2006-05-23 Panasonic Communications Co., Ltd. Image processing apparatus and image processing method
US7079689B2 (en) 2001-06-25 2006-07-18 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and its method, and program
JP2011120305A (ja) * 2011-03-10 2011-06-16 Mega Chips Corp 画像符号化装置及び画像復号化装置
US9268974B2 (en) 2009-12-11 2016-02-23 International Business Machines Corporation High-frequency entropy extraction from timing jitter

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