JPH08205144A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH08205144A
JPH08205144A JP720895A JP720895A JPH08205144A JP H08205144 A JPH08205144 A JP H08205144A JP 720895 A JP720895 A JP 720895A JP 720895 A JP720895 A JP 720895A JP H08205144 A JPH08205144 A JP H08205144A
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JP720895A
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Inventor
Kazutoshi Shimada
和俊 島田
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザが任意に設定できる指定領域の内と外
で圧縮条件を変更可能にする。 【構成】 ユーザは領域入力手段12により画質を重視
する部分を領域指定する。領域分割手段14は、入力す
る画像情報10を8×8画素のブロックに分割し、ブロ
ック順に圧縮手段16に出力する。手段14はまた、領
域入力手段12により入力された領域をブロック単位に
変換し、各領域に応じた2値の属性値を圧縮条件設定手
段18に出力する。圧縮条件設定手段18は、手段14
からの属性値に従った量子化テーブルを各ブロックで圧
縮手段16に設定し、圧縮手段16はその量子化テーブ
ルに従い、領域分割手段14からの画像ブロックを圧縮
する。圧縮された画像情報は、記憶/通信手段20によ
り、大規模記憶装置に記憶され、又は通信回線に出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を圧縮符号化する
画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術、通信技術及び画像処
理技術の進歩により、静止画、動画及び音声を通常の性
能のパーソナル・コンピュータ又はワークステーション
間でも伝送できるようになった。さらには、携帯用機器
などで無線伝送を利用するものでも、同様な機能が望ま
れ、実用化されようとしている。
【0003】現在、画像圧縮方法として、静止画用には
JPEG方式が規格化され、動画用には、主に蓄積媒体
用としてMPEG方式が、通信用(テレビ会議用)とし
てITU−T勧告H.261が規格化されており、これ
らに対応する数多くのアプリケーションが既に市場に出
回っている。
【0004】これらの規格は、画像全般に対応するよう
に、基本仕様として、8x8画素の画像ブロックに対し
てDCT(離散コサイン変換)、量子化及びエントロピ
ー符号化を採用する。圧縮データの伸長は、この逆の処
理になる。圧縮率と画質は、量子化テーブルの値に大き
く依存する。一般に、量子化テーブル値に大きな数値を
採用すると、圧縮率は高くなるが画質が劣化し、小さい
数値を採用すると、画像の再現性は良いが圧縮率が低化
する。
【0005】JPEG方式は、大きく、シーケンシャル
符号化とプログレッシブ符号化に分類される。シーケン
シャル符号化は、復号化のときに最終的な画像が上部の
ブロックから順次表示されるものであるのに対し、プロ
グレッシブ符号化は、解像度の低い大まかな全体画像か
ら順次解像度を上げていく方式である。画像の検索など
では、おおまかな画像をまず見ることができるプログレ
ッシブ符号化が有利であるが、一般的には、メモリ構成
などを簡易にできるシーケンシャル符号化が用いられて
いる。
【0006】DCTを利用する静止画像の符号化方式で
は更に、画像の中に性格の違うものが混在していたとき
(例えば文字と写真)、像域を分離して、各部に応じた
量子化テーブルを用いる適応量子化が、知られている。
【0007】画像伝送では、伝送容量が大きな要素にな
ってくる。すなわち、高速通信を利用できる環境下で
は、画質に重点を置くことが出来るが、従来の電話回線
や無線通信のように転送速度を上げることが出来ない状
況では、画質及び/又は動画のフレーム数を落とすこと
で対応している。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】転送すべき画像の多く
は重要である部分とそうでない部分が混在しているのが
普通である。それにもかかわらず、従来の画像符号化装
置では、圧縮条件(例えば、量子化テーブル)は、画面
内で一定に設定されており、画像全体に同じ圧縮効果が
あるようになっている。
【0009】また、適応量子化では、領域(写真又は文
字)に応じて量子化テーブルを変更するが、写真と文字
などのように、特定の像域を分離出来るようなドキュメ
ントに応用できるのみであり、ユーザが任意に領域を設
定できない。
【0010】本発明は、このような不都合を解消し、符
号化すべき画像に1以上の領域を任意に指定でき、指定
領域とそれ以外の領域とで圧縮条件を別にできる画像符
号化装置を提示することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像符号化
装置は、符号化すべき画像に対し、画面内での1以上の
指定領域を設定する領域設定手段と、当該領域設定手段
により設定された当該1以上の指定領域とそれ以外の領
域とで、異なる符号化条件で画像符号化する符号化手段
とを具備することを特徴とする。領域設定手段は、当該
指定領域を示す領域指定値を入力する入力手段と、当該
入力手段により入力された領域指定値に応じて当該指定
領域を決定する決定手段とからなる。
【0012】当該符号化条件は、例えば、量子化テーブ
ル値であり、又は、プログレッシブ符号化における領域
バンドの選択である。
【0013】
【作用】上記領域設定手段により、1以上の指定領域
と、指定領域以外の領域とに区分できる。上記符号化手
段は、指定領域とそれ以外の領域とで異なる符号化条件
で、画像を符号化する。これにより、ユーザが任意に指
定した指定領域を、他の領域より高い圧縮率又は低い圧
縮率で圧縮できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。符号化すべき画像情報10は、例えば、
ビデオ・カメラから入力され、又は、ビデオ蓄積装置か
ら入力される。領域入力手段12は、例えば、ペン又は
マウスなどのポインティング・デバイスであり、ユーザ
は、領域入力手段12により、画像情報10の、高い圧
縮率で符号化すべき領域と、より低い圧縮率で符号化す
べき領域を入力する。
【0016】領域分割手段14は、入力する画像情報
を、所定のブロック(ここでは、8×8画素)に分割し
て、ブロック順に圧縮手段16に出力する。領域分割手
段14はまた、圧縮手段16に画像情報をブロック単位
で出力するのと同期して、領域入力手段12により入力
された領域に応じた2値の属性値を圧縮条件設定手段1
8に出力する。領域入力手段12により指定される領域
は、ドット単位又は画素単位であるが、後述するよう
に、圧縮手段16は8×8画素単位のブロックで画像情
報を圧縮符号化するので、領域分割手段14が圧縮条件
設定手段18に供給する属性値も、同じ大きさ及び位置
のブロック単位となる。
【0017】圧縮条件設定手段18は、領域分割手段1
4からの属性値に従った圧縮条件(ここでは、量子化テ
ーブル)を、各ブロックで圧縮手段16に設定し、圧縮
手段16は設定された圧縮条件に従い、領域分割手段1
4からの画像ブロックを圧縮符号化する。圧縮された画
像情報は、記憶/通信手段20により、大規模記憶装置
に記憶され、又は通信回線に出力される。
【0018】記憶/通信手段20により、大規模記憶装
置から読み出され、又は通信回線から入力された圧縮画
像情報は、伸長手段22により伸長される。画像再生手
段24は、伸長手段22の出力を再生し、モニタ画面上
に再生表示し、又はプリンタから出力する。
【0019】図2は、圧縮手段16の内部構成を示すブ
ロック図である。ここでは、JPEG方式、又はMPE
G方式のIピクチャの符号化構成を採用している。YU
V変換手段30は、領域分割手段14からの画像データ
をY(輝度)とUV(色差信号)に変換する。DCT手
段32は、YUV変換手段30からのYデータ及びUV
データを離散コサイン変換することにより、8ドット角
の元画像情報を8ドット角の2次元周波数空間に変換す
る。
【0020】量子化手段34は、圧縮条件設定手段18
からの量子化テーブルに従って、DCT手段32の出力
を量子化する。いうまでもないが、空間周波数の高い情
報を落としても視覚的には識別しにくいことを利用し
て、高周波領域の情報が小さく、好ましくは0になるよ
うな量子化が行なわれる。量子化されたデータは、8ド
ット角内でなるべく0が連続になるように、ジグザグで
スキャンされ、ハフマン符号化手段36に供給される。
ハフマン符号化手段36は、量子化手段34の出力デー
タ列に、出現確率の高い情報から順に短い符号を割り当
てる。
【0021】量子化手段34で使用する量子化テーブル
は、従来例では、1画面(フレーム又はフィールド)内
で1つしか無いが、本実施例では、圧縮条件設定手段1
8により、領域入力手段12で指定された領域毎に異な
る量子化テーブルが1画面内でも使用される。例えば、
2種類の領域指定に対しては、領域指定された重要な画
像部分は、あまり画像情報が欠落しないように小さい量
子化テーブル値とし、それ以外の領域には、多少の情報
欠落を許容する大きな量子化テーブル値を用いる。
【0022】使用された複数の量子化テーブル値の内、
小さい量子化テーブル値の方が、圧縮ファイルのヘッダ
として後段に伝送され、伸長手段22での伸長処理に利
用される。伸長処理で使用する量子化テーブル値が1つ
で済むので、伸長手段22の構成が、JPEG方式の伸
長手段の構成、又は、MPEG方式のIピクチャの伸長
手段の構成と同じでよい。勿論、伝送容量又は得られる
圧縮度などによっては、1画面内で使用する量子化テー
ブルの全てを圧縮データと共に伝送してもよい。その場
合、伸長手段22には、各符号化ブロック毎に、採用す
べき量子化テーブル値を切り換える手段が必要になる。
【0023】本実施例は、例えば、図3に概略構成を示
す電子機器として実現できる。CPU40は、機器全体
の制御及びアプリケーションの実行を行なう32ビット
又は16ビットのコントローラであり、周辺I/O42
はCPU40と対になって、周辺I/O(割り込み制
御、シリアル・パラレル通信及びRTCなど)を制御す
るICである。RAM・ROM44は、コントロール実
行プログラムやワーク領域に用いるメモリ、HDD46
は、電源OFF時にアプリケーション・ソフトウエア及
びユーザ・データを記憶するハードディスク装置であ
る。
【0024】表示制御装置48は、液晶表示パネル50
に画像を表示させる。ディジタイザ52は、液晶表示パ
ネル50の表示画面上で、領域を指定したり、メニュー
を選択したりするのに使用される。なお、文字入力のペ
ン軌跡も一連の座標値として入力できることが周知であ
る。音声制御装置54は、マイク・スピーカ56による
音声の入出力を制御する。
【0025】画像コーデック58は、付属する小型カメ
ラ60からの入力画像、HDD46に記憶される画像、
及び通信を介して伝送されてくる画像を圧縮・伸長する
装置であり、本実施例では、MPEG方式、JPEG方
式若しくは勧告H.261の何れか、又は2以上をサポ
ートしている。
【0026】通信制御装置62は、モデム64及び電話
回線を介して、及びLANを介して、他の装置(コンピ
ュータ及びファクシミリ装置など)との間でのデータの
やり取りを制御する。通信媒体は有線でも無線でもよ
く、また、データはアナログでもディジタルでも良い。
【0027】図3に示す情報機器は、例えば、図4に示
すような外観の携帯情報機器として構成できる。同じ符
号は、同じ構成要素を示す。液晶表示パネル50とディ
ジタイザ52は、周知のようにタッチ・パネル式に重ね
合わされている。これにより、ディジタイザ52用の入
力ペン66でディジタイザ52の表面を所定圧力以上で
押圧すれば、その点の座標値が入力され、周知のソフト
ウエアにより筆圧の軌跡が液晶表示パネル50に表示さ
れる。アンテナ68は、無線通信のために装備される。
【0028】図5は、本実施例の動作フローチャートを
示す。先ず、液晶表示パネル50の表示画面上で、低圧
縮率とすべき領域又は逆に高圧縮率とすべき領域をディ
ジタイザ52により指定する(S1)。指定された領域
を、圧縮を行なうための8×8ドットのブロック単位の
領域に変換する(S2)。この詳細は、後述する。次
に、圧縮作業中に圧縮条件を切り換えるタイミングを明
示する領域変更点テーブルを作成し(S3)、そのポイ
ンタに初期値を設定する(S4)。
【0029】複数の量子化テーブルを所定のメモリ上に
設定し(S5)、画像のサイズから全ブロック数を設定
すると共に、処理対象の現ブロックを示すカウンタを初
期化する(S6)。更に、最初に用いる量子化テーブル
のアドレスを示すポインタ(量子化ポインタ)をセット
する(S7)。
【0030】以上の初期化処理の後、領域に応じて量子
化テーブルを切り換えながら、全ブロックについて順
次、圧縮作業を実行する(S8〜S13)。即ち、現ブ
ロック・カウンタと変更点テーブルに示される数値とを
比較し(S8)、一致していれば量子化テーブルを変更
するブロックになるので、量子化テーブル・ポインタを
変更する(S9)。本実施例では、2つの量子化テーブ
ルを用いるので、S9での変更は、交互の切り換えを意
味する。変更位置を示すテーブルを示すポインタを1つ
進め(S10)、圧縮を実行する(S11)。
【0031】他方、現ブロック・カウンタが変更点テー
ブルに示される数値と一致しないとき(S8)、そのま
ま、圧縮を実行する(S11)。
【0032】圧縮処理(S11)の実行後、現ブロック
・カウントと全ブロック数を比較し(S12)、一致す
れば終了し、一致しなければ、現ブロック・カウンタを
1だけインクリメントして、S8以降を繰り返す。
【0033】図6は、指定領域とその外側の領域におけ
る量子化テーブルの一例を示す。指定領域に対して量子
化テーブル1を適用し、指定領域以外の一般領域に対し
て量子化テーブル2を適用する。量子化テーブル1及び
同2の数値は一例であるが、画質を重視する指定領域で
は全体のテーブル数値を低くし、画像情報がさほど重要
ではない一般領域では量子化テーブルの数値を大きくし
てある。ただし、本実施例では、伸長するときには、指
定領域か一般領域かに限らず量子化テーブル1を使用す
ることにしているので、量子化テーブル1及び同2で、
画像の骨格を表す情報を含んだ低周波領域(テーブルの
左上部分)の数値は、同じ値にしてある。
【0034】図7は、ディジタイザ52によりドット単
位で入力された指定領域とブロックとの関係を示す。先
に説明したように、本実施例で用いる圧縮処理は、8ド
ット角のブロックを単位として実行されるので、指定領
域がそのブロックと一致するように、ブロック単位に変
換される。入力された指定領域の境界上のブロックは、
全て指定領域として処理される。
【0035】図8は、領域分割(S2)の詳細なフロー
チャートを示す。先ず、入力された線分が閉曲線になっ
ているかどうかを判定し(S21)、なっていなけれ
ば、端点同志を結んだ補助線を引いて閉曲線を作る(S
22)。ブロック・カウンタNを初期化する(S2
3)。
【0036】画面内の全ブロックについて順番に、指定
領域内か否かを調べる。即ち、ブロック・カウンタNが
示すブロックが指定領域内か否かをしらべ(S24)、
指定領域内であれば(S24)、ブロック属性行列H
(N)に属性1をセットし(S25)、領域外なら属性
0をセットする(S26)。ブロック・カウンタNが全
ブロック数maxに等しければ、終了し、等しくなけれ
ば、Nをインクリメントして、S24以降を繰り返す
(S27)。
【0037】図9は、領域変更点テーブル作成(S3)
の詳細なフローチャートを示す。図8で作成した属性行
列H(N)をもとに、領域変更点テーブルを作成する。
作成すべきテーブルTのポインタを初期化し(S3
1)、現ブロック・カウンタNを初期化(0を代入)し
(S32)、最初のブロックの属性値H(0)をリファ
レンス属性Rに代入する(S33)。
【0038】以後、全ブロックについて、属性変更点を
調べ、変更のあったブロックのカウンタNをテーブルT
に格納する。即ち、リファレンス属性Rと現ブロック・
カウンタNの示すブロックの属性値H(N)を比較し
(S34)、一致していなければ、変化点としてテーブ
ルTにブロック・カウンタNを書き込み(S35)、テ
ーブルTのテーブル・ポインタをインクリメントし(S
36)、リファレンス属性Rを属性値H(N)で更新す
る(S37)。S34で不一致の場合、又はS37の
後、全ブロックについて調べたかどうかを判別し(S3
8)、全ブロックを調べ終えていれば、終了し、調べ終
えていなければ、Nをインクリメントして(S39)、
S34以降を繰り返す。
【0039】図10は圧縮処理(S11)の詳細なフロ
ーチャートを示す。8×8ドットのブロック単位で画像
データが読み込まれ(S41)、離散コサイン変換(S
42)され、その変換係数が量子化される(S43)。
S43で使用される量子化テーブルは、S7及びS9に
おける量子化テーブル・ポインタで指定されるものであ
る。量子化の後に、ジグザグ・スキャンされて、よく出
現する符号列ほど短いコードを与えるハフマン符号化が
行なわれ(S44)、所定の記憶手段に記憶される(S
45)。
【0040】ユーザによる領域入力方法として、ペンに
よって画像を囲む方法を説明したが、粗い輪郭を入力さ
せ、その中にある対象物を自動抽出し、その対象物を指
定領域とするようにしてもよい。さらには、本実施例で
は、圧縮条件を変更する領域をブロック単位で区分した
が、実質的にドット単位となるように、予め領域外の画
像にローパスフィルタをかけて画像の空間周波数を落と
す前処理を付加しておいてもよい。
【0041】ユーザによって指定された領域とそうでな
い領域によって量子化テーブルを変更することで、デー
タの圧縮率を適切に分配できる。さらには、伸長時に量
子化テーブルを切り換える特別の処理が必要無いので、
通常のJPEGデコーダで再生できる。
【0042】上記実施例は、画像の先頭から順次圧縮し
て記憶または伝送され、再生時には、画像の上部から順
次再生されるシーケンシャル符号化の例である。次に、
画像の大まかな部分の情報から順次細部の情報に分けて
圧縮・記憶され、再生時は、粗い全体画像から細部に再
生していくプログレッシブ符号化の実施例を示す。
【0043】図11は、DCT後の8×8画素のブロッ
クを示す。このブロックをさらに、周波数帯で複数のバ
ンドに分割する。バンド1は、DC成分と低周波数領域
であるので、ここだけを再生してもおおよその形や色を
再現できる。即ち、バンド1のみでも、その画像がどの
ようなものかを判別できる。バンド2以降の情報が付加
されると、再生画像の質が向上する。プログレッシブ符
号化では一般に、量子化、ハフマン符号化及び伝送は、
バンド1、バンド2、バンド3及びバンド4で別個に行
なわれる。即ち、バンド1のDCT変換係数データが、
量子化、ハフマン符号化及び伝送された後に、バンド2
のDCT変換係数データが量子化、ハフマン符号化及び
伝送される。バンド3及びバンド4についても同様であ
る。
【0044】本実施例では、ユーザが指定した指定領域
については、画像の質を重視するためにバンド1〜4の
全データを伝送し、指定領域の外の一般領域について
は、圧縮率を重視して、バンド1のデータのみを作成し
て、バンド2〜4のデータを全てゼロにして伝送する。
これにより、指定領域では高画質得られ、一般領域では
高圧縮率が得られる。
【0045】本実施例の動作フローチャートを図12に
示す。図5の場合と同様に、ユーザによる任意の領域指
定により、その変更点をテーブル化する(S51,5
2,53)。全ブロックにわたってDCTを実行し、変
換係数データを所定のメモリに記憶する(S54)。第
1バンドについては、全ブロックに対し量子化及びハフ
マン符号化を実行する(S55)。
【0046】全ブロックの各ブロックを順次走査し、指
定領域内のブロックについては、第2バンド、第3バン
ド及び第4バンドも符号化(量子化及びハフマン符号
化)する(S57,58,59)。指定領域外のブロッ
クについては、第2バンド、第3バンド及び第4バンド
のデータをゼロとして扱う。
【0047】このようにして、プログレッシブ符号化方
式でも、指定領域内で高画質を、指定領域外では高圧縮
率を実現でき、しかも、指定領域をユーザが任意に設定
できる。実現したい圧縮率によっては、指定領域外であ
っても、バンド2、又はバンド2とバンド3の符号化デ
ータを伝送してもよい。
【0048】JPEG方式の実施例を説明したが、本発
明は、MPEG方式及び勧告H.261に準拠した方式
にも適用できる。即ち、MPEG方式及び勧告H.26
1における基準となるイントラ画像(Iピクチャ)で
は、JPEG方式と同様の圧縮アルゴリズムを用いてい
るので、ユーザが画面を見ながら指定した領域とその外
側で量子化テーブルを変更して画質及び圧縮率を変更で
きる。さらに、Iピクチャでこのような変更を施すこと
により、Iピクチャを基準に行なわれる予測符号化にも
影響が及び、指定領域外でデータが欠落していくので変
化が少なくなり、さらなるデータ圧縮につながる。
【0049】Iピクチャは、4フレームのPピクチャと
さらにこれらに挟まれる10フレームのBピクチャによ
ってGOP(グループ・オブ・ピクチャ)を作っている
が、これらのBピクチャ及びPピクチャは、Iピクチャ
からの予測符号化及び動き補償によりデータ圧縮されて
いる。そこで、更に圧縮できるように、指定領域の外で
は、動きの変化はIピクチャにのみ反映させ、Pピクチ
ャ及びBピクチャでは全く変化のないものとして扱うよ
うにしてもよい。すなわち、Pピクチャ及びBピクチャ
では、指定領域後のデータをゼロにする。この結果、指
定領域外の画像はIピクチャ毎のコマ送りになってしま
うが、指定領域内は通常の動きで見ることができる。画
像の性格上それでも充分な場合が多い。もちろん、Pピ
クチャのみを再生するなどのフレーム間引きを組み合わ
せてもよい。
【0050】このように、静止画だけでなく動画でも、
同様の効果を得ることが出来る。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、ユーザが任意に設定できる指定領
域の内と外で圧縮条件を変更できる。これにより、画質
を重視する部分と、圧縮率を重視する部分とを任意に設
けることができ、画像再現性と圧縮率の両方を実現でき
る。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の基本構造の概略構成ブロ
ック図である。
【図2】 圧縮手段16の概略構成ブロック図である。
【図3】 本実施例を組み込む携帯情報機器のハードウ
エアの概略構成ブロック図である。
【図4】 図3に示す携帯情報機器の外観正面図であ
る。
【図5】 本実施例の動作フローチャートである。
【図6】 指定領域と量子化テーブルとの関係を示す図
である。
【図7】 指定領域の入力値とブロックとの関係を示す
図である。
【図8】 領域分割のフローチャートである。
【図9】 変更点テーブル作成のフローチャートであ
る。
【図10】 圧縮処理のフローチャートである。
【図11】 プログレッシブ符号化のバンド例である。
【図12】 プログレッシブ符号化に適用した実施例の
動作フローチャートである。
【符号の説明】
10:符号化すべき画像情報 12:領域入力手段 14:領域分割手段 16:圧縮手段 18:圧縮条件設定手段 20:記憶/通信手段 22:伸長手段 24:画像再生手段 30:YUV変換手段 32:DCT手段 34:量子化手段 36:ハフマン符号化手段 40:CPU 42:周辺I/O 44:RAM・ROM 46:ハードディスク装置 48:表示制御装置 50:液晶表示パネル 52:ディジタイザ 54:音声制御装置 56:マイク・スピーカ 58:画像コーデック 60:小型カメラ 62:通信制御装置 64:モデム 66:入力ペン 68:アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 7/40 9382−5K H04N 1/413 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化すべき画像に対し、画面内での1
    以上の指定領域を設定する領域設定手段と、当該領域設
    定手段により設定された当該1以上の指定領域とそれ以
    外の領域とで、異なる符号化条件で画像符号化する符号
    化手段とを具備することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記領域設定手段が、上記指定領域を示
    す領域指定値を入力する入力手段と、当該入力手段によ
    り入力された領域指定値に応じて当該指定領域を決定す
    る決定手段とからなる請求項1に記載の画像符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 上記符号化条件が量子化テーブル値であ
    る請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記符号化条件が、領域バンドの選択で
    ある請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
JP720895A 1995-01-20 1995-01-20 画像符号化装置 Withdrawn JPH08205144A (ja)

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JP720895A JPH08205144A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 画像符号化装置

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JP720895A JPH08205144A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 画像符号化装置

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