JP2000131773A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000131773A
JP2000131773A JP11218623A JP21862399A JP2000131773A JP 2000131773 A JP2000131773 A JP 2000131773A JP 11218623 A JP11218623 A JP 11218623A JP 21862399 A JP21862399 A JP 21862399A JP 2000131773 A JP2000131773 A JP 2000131773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な読取条件で写真感光材料に記録された
画像を読み取る。 【解決手段】 画像サイズ及び解像度が設定されたか否
かを判断する(202)。画像サイズ及び解像度が設定さ
れた場合、設定された画像サイズ及び解像度に対応する
読取条件(光学倍率、レンズFナンバ、読取画素数、蓄
積時間、副走査速度、照射光量の少なくとも1つ)を設
定し(204)、設定された読取条件で画像を読み取り(2
06)、上記読み取りにより得られた画像データを、メモ
リに記憶する(208)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、より詳しくは、写真感光材料の画像を読み取るため
の読取条件に従って写真感光材料の画像を読み取る画像
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムに記録された画
像を予備読取し、予備読取して得られた情報、例えば、
画像の濃度に基づいて、該画像を本読み取りするための
読取条件を算出し、算出した読取条件に従って、画像を
本読み取りする画像読取装置が提案されている。このよ
うに画像の濃度等に基づいて読取条件を算出するので、
該画像の濃度に応じた良好な読取条件を算出することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
は、画像の濃度等に基づいて読取条件を算出しており、
プリント倍率を考慮していない。よって、プリント倍率
に応じた適正な光学倍率や読取画素数を適切に設定する
ことができない。即ち、上記読取条件は最適なものでは
ない。
【0004】ところで、上記のように写真フィルムに記
録された画像が読み取られた場合には、画像データを記
憶媒体に記憶し、記憶した画像データを、例えば、ディ
スプレイに表示する等の種々の用途に使用している。こ
の場合、上記では、画像の大きさ及び解像度等から定ま
る画像データ量を考慮していない。よって、画像データ
量に応じた適正な光学倍率や読取画素数を適切に設定す
ることができない。即ち、上記読取条件は最適なもので
はない。
【0005】本発明は、上記事実に鑑みて成されたもの
で、最適な読取条件で写真感光材料に記録された画像を
読み取ることの可能な画像読取装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、写真感光材料に記録された画像の読
み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント
時のプリント面上の大きさとの比であるプリント倍率を
設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたプ
リント倍率に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取
るための読取条件を算出する算出手段と、前記算出手段
により算出された読取条件に従って前記写真感光材料の
画像を読み取る読取手段と、を備えている。
【0007】即ち、設定手段は、プリント倍率を設定す
る。プリント倍率は、写真感光材料に記録された画像の
読み取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリン
ト時のプリント面上の大きさとの比である。
【0008】ここで、写真感光材料の種類を検出する検
出手段と、プリント面上の大きさを入力する入力手段
と、を備え、設定手段は、検出手段により検出された写
真感光材料の種類と入力手段により入力されたプリント
面上の大きさとに基づいてプリント倍率を設定するよう
にしてもよい。
【0009】これは、写真感光材料の種類が分かれば、
該写真感光材料に記録された画像の読み取られる部分大
きさは予め分かり、そして更にプリント面上の大きさが
分かれば、プリント倍率を設定することができることに
鑑みたものである。
【0010】また、写真感光材料に記録された画像の読
み取られる部分の大きさを指定する指定手段と、プリン
ト面上の大きさを入力する入力手段と、を備え、設定手
段は、指定手段により指定された画像の読み取られる部
分の大きさと入力手段により入力されたプリント面上の
大きさとに基づいてプリント倍率を設定するようにして
もよい。
【0011】なお、上記読み取られる部分の大きさの指
定とは、所謂トリミングモードに対応するものである。
【0012】また、上記プリント面上の大きさは、複数
のプリント面上の大きさの中から所望の大きさを選択す
ることにより入力するようにしてもよい。
【0013】算出手段は、設定手段により設定されたプ
リント倍率に基づいて写真感光材料の画像を読み取るた
めの読取条件を算出し、読取手段は、算出手段により算
出された読取条件に従って写真感光材料の画像を読み取
る。
【0014】このように設定されたプリント倍率に基づ
いて写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算
出し、算出された読取条件に従って写真感光材料の画像
を読み取るので、プリント倍率に応じた適正な読取条件
に従って写真感光材料の画像を読み取ることができる。
【0015】なお、読取手段は、写真感光材料の画像
を、予備読み取り及び本読み取りし、算出手段は、写真
感光材料の画像を本読み取りするための読取条件を算出
するようしてもよい。
【0016】また、写真フィルムを搬送する搬送手段を
備え、読取手段は、搬送手段により写真感光材料が搬送
されながら画像を読み取るようにしてもよい。
【0017】更に、算出手段により算出された読取条件
に基づいて、読取手段による読み取りが適正に完了する
か否かを判断する判断手段と、判断手段により読取手段
による読み取りが適正に完了しないと判断された場合に
エラー表示する表示手段と、を備えるようにしてもよ
い。
【0018】また、算出手段は、光学倍率、レンズFナ
ンバ、読取画素数、蓄積時間、副走査速度、照射光量の
少なくとも1つを算出するようにしてもよい。即ち、算
出手段は、プリント倍率に応じた光学倍率、該光学倍率
に応じたレンズFナンバ、プリント倍率及び光学倍率に
応じて求めた電子変倍率から切り出し画素数、光学倍率
に応じた基本蓄積時間、プリント倍率及び基本蓄積時間
に応じた基本副走査速度、基本蓄積時間及び基本副走査
速度に応じた読取周期、基本蓄積時間及び読取周期等に
応じて求めた調光量に応じた光源絞り値、及び、読取周
期及び光源絞り値等に応じた蓄積時間の少なくとも1つ
を算出するようにしてもよい。
【0019】また、請求項8記載の発明は、写真感光材
料に記録された画像を読み取って記憶手段に記憶するた
めの予想される画像データ量を設定する設定手段と、前
記設定手段により設定された画像データ量に基づいて前
記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を決定
する決定手段と、前記決定手段により決定された読取条
件に従って前記写真感光材料の画像を読み取る読取手段
と、を備えている。
【0020】即ち、設定手段は、写真感光材料に記録さ
れた画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想さ
れる画像データ量を設定する。なお、設定手段は、例え
ば、画像の読み取られる部分の大きさ及び画像を表示手
段に表示する際の解像度を設定することにより、データ
量を設定する。また、上記画像データ量は、画像データ
を圧縮して記憶する場合の画像データ量や、画像データ
を少なくとも1つの縮小率又は少なくとも1つの拡大率
で縮小又は拡大した画像データ量としてもよい。
【0021】決定手段は、設定手段により設定された画
像データ量に基づいて前記写真感光材料の画像を読み取
るための読取条件を決定する。そして、読取手段は、決
定手段により決定された読取条件に従って前記写真感光
材料の画像を読み取る。
【0022】このように、写真感光材料に記録された画
像を読み取って記憶手段に記憶するための予想される画
像データ量に基づいて読取条件を決定するので、読取条
件を適正なものにすることができ、画像を適正に読み取
ることがてきる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0024】図1に示すように、本実施の形態に係るラ
インCCDスキャナ(画像読取装置)14は、画像処理
部16、マウス20、2種類のキーボード12A、12
B、及びディスプレイ18が設けられた作業テーブル2
7に備えられている。
【0025】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し2
4内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、
一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボ
ード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジ
ャック110に接続する。
【0026】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108を介して画像処理部16に接続され
ている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20A
に収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出
し、作業面27U上に載置する。
【0027】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0028】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルム等の写真感光
材料に記録されているフィルム画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フィルム、110
サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された
写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブロー
ニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象と
することができる。ラインCCDスキャナ14は、上記
の読取対象のフィルム画像をラインCCDで読み取り、
画像データを出力する。
【0029】ここで、写真フィルムとは、被写体を撮影
後、現像処理され、ネガ画像又はポジ画像が可視化され
たフィルムをいう。
【0030】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0031】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、作業テーブル27に支持された拡
散ボックス40、作業テーブル27にセットされるフィ
ルムキャリア38、及び作業テーブル27を挟んで光源
部30の反対側に配置された読取部43を備えている。
【0032】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配
置されている。
【0033】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出され
る。リフレクタ33の側方には、複数のファン34が設
けられている。ファン34はランプ32が点灯している
間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態となるこ
とを防止する。
【0034】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の温
度上昇を防止し読取精度を向上させるUV/IRカット
フィルタ35、ランプ32からの光及びリフレクタ33
からの射出光の光量を調整する絞り39、及び、写真フ
ィルム22及び読取部43に到達する光の色成分を、写
真フィルムの種類(ネガフィルム/リバーサルフィル
ム)に応じて適切に設定するネガフィルム用のバランス
フィルタ36N及びリバーサルフィルム用のバランスフ
ィルタ36Pが嵌め込まれているターレット36(図4
(B)も参照)が順に設けられている。
【0035】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材(絞り板)から成り、一対の板材が接近離間する
ようにスライド移動可能とされている。図4(A)に示
すように、絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿
った一端側から他端側に向けて、スライド方向に直交す
る方向に沿った断面積が連続的に変化するように、一端
側に切り欠き39Aが各々形成されており、切り欠き3
9Aが形成されている側が対向するように配置されてい
る。
【0036】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れが光軸L上に位置し、絞り39の位置に
よって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調整
する。
【0037】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の
搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、該搬送方向に
直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが広
がる(図3参照)形状とされている。また、拡散ボック
ス40の光入射側及び光射出側には光拡散板(図示せ
ず)が各々取付けられている。なお、上記の拡散ボック
ス40は、135サイズの写真フィルム用であるが、他
の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図示せ
ず)も用意されている。
【0038】拡散ボックス40に入射された光は、フィ
ルムキャリア38(すなわち写真フィルム22)に向け
て、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリッ
ト光とされ、また、光拡散板によって拡散光とされて射
出される。このように、拡散ボックス40から射出され
る光が拡散光とされることにより、写真フィルム22に
照射される光の光量むらが低減され、フィルム画像に均
一な光量のスリット光が照射されると共に、フィルム画
像に傷が付いていたとしても、この傷が目立ちにくくな
る。
【0039】フィルムキャリア38及び拡散ボックス4
0は、写真フィルム22の種類毎に用意されており、写
真フィルム22に応じて選択される。
【0040】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40からのス
リット光は、フィルムキャリア38の下面に設けられた
該開口を介して写真フィルム22に照射され、写真フィ
ルム22の透過光が、フィルムキャリア38の上面に設
けられた該開口を介して、読取部43に到達する。
【0041】ところで、フィルムキャリア38は、拡散
ボックス40からのスリット光が照射される位置(読取
位置)で湾曲するように、写真フィルム22をガイドす
る図示しないガイドが設けられている。これにより、読
取位置での写真フィルム22の平面性が確保される。
【0042】また、拡散ボックス40は、上面が上記読
取位置に接近するように支持されている。よって、フィ
ルムキャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡
散ボックス40が干渉しないように、フィルムキャリア
38の下面には、切り欠け部が設けられている。
【0043】なお、フィルムキャリアは、プレスキャン
時や、ファインスキャン時におけるこれからファインス
キャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の速度で
写真フィルム22を搬送可能なように構成されている。
【0044】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面に、ラインCCD116が取付けられた載置台
47が設けられており、載置台47からは支持レール4
9が複数本垂下されている。支持レール49には、縮小
・拡大等の変倍のために作業テーブル27と接近離間す
る方向Aにスライド移動可能にレンズユニット50が支
持されている。作業テーブル27には支持フレーム45
が立設されている。載置台47は、支持フレーム45に
取り付けられたガイドレール42に、上記変倍やオート
フォーカス時に共役長を確保するために作業テーブル2
7と接近離間する方向Bにスライド移動可能に支持され
ている。レンズユニット50は複数枚のレンズから成
り、複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けられ
ている。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は略
C字状に成形された絞り板51Aを複数枚備えている。
各絞り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一端部
がピンに軸支されており、ピンを中心として回動可能と
されている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリンク
を介して連結されており、レンズ絞り駆動モータ(後
述)の駆動力が伝達されると同一の方向に回動する。こ
の絞り板51Aの回動に伴って、光軸Lを中心として絞
り板51Aにより遮光されていない部分(図4(C)に
おける略星型の部分)の面積が変化し、レンズ絞り51
を通過する光の光量が変化する。
【0045】ラインCCD116は、CCDセル及びフ
ォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22
の幅方向に一列に多数配置されかつ電子シャッタ機構が
設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に
3ライン設けられており、各センシング部の光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
て構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た、各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから
成る転送部が各センシング部に対応して各々設けられて
おり、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷
は、対応する転送部を介して順に転送される。
【0046】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにライン
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0047】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する、流量センサ96を貫通し
ている。なお、流量センサに限定されず、冷却風の風速
を検出するセンサや圧力を検出する圧力センサを設ける
ようにしてもよい。
【0048】図5に示したラインCCDスキャナ14の
光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDスキャナ
14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、図6を
用いて説明する。
【0049】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体の制御を司る、マイクロプロセッサ
46を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス
66を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM7
0(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続され
ていると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ9
4、流量センサ96、及びモータドライバ48が接続さ
れている。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ
46からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。ま
た、写真フィルム22のフィルム画像の読み取りの際、
写真フィルム22に冷却風を供給するために、マイクロ
プロセッサ46は、コンプレッサ94を稼働させる。な
お、流量センサ96により冷却風の流量が検出され、マ
イクロプロセッサ46は、異常を検知する。
【0050】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。モータドライバ48には、
更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する、絞り位置センサ57、
載置台47(即ち、ラインCCD116及びレンズユニ
ット50)をガイドレール42に沿ってスライド移動さ
せる読取部駆動モータ58、載置台47の位置を検出す
る読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レ
ール49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ
60、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置
センサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させ
るレンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置
(絞り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置セン
サ63、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及び
減光状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モー
タ64、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ6
5、ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接続
されている。
【0051】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0052】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出される載置台47の
位置に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47
をスライド移動させると共に、レンズ位置センサ61に
よって検出されるレンズユニット50の位置に基づきレ
ンズ駆動モータ60によってレンズユニット50をスラ
イド移動させる。
【0053】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
載置台47のみをスライド移動させる。この合焦制御
は、一例としてラインCCD116によって読み取られ
たフィルム画像のコントラストが最大となるように行う
(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに代
えて写真フィルム22とレンズユニット50(又はライ
ンCCD116)との距離を赤外線等により測定する距
離センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セ
ンサによって検出された距離に基づいて行うようにして
もよい。
【0054】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0055】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0056】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの読取信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に入力される。
【0057】更に、画像処理部16には、前述したディ
スプレイ18、キーボード12A、12B、マウス2
0、及びフィルムキャリア38が接続されている。
【0058】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0059】図7には、本実施の形態に係るラインCC
Dスキャナ14のメイン制御ルーチンが示されている。
【0060】ディスプレイ18の初期画面には、複数の
プリントサイズ及びプリント種類(フチの有無)が表示
されている。オペレータは、マウス又はキー入力によ
り、表示された複数のプリントサイズから所望のプリン
トサイズ及びプリント種類を選択すると共にフィルムキ
ャリア38を装填し、装填されたフィルムキャリア38
に写真フィルム22が挿入されると、フィルムキャリア
38の図示しない写真フィルム識別センサが写真フィル
ム22を検知し、フィルムキャリア38は、自動的に写
真フィルム22の搬送を開始する。
【0061】これと同時に、ラインCCDスキャナ14
は、本メイン制御ルーチンをスタートし、ステップ11
0で、最適露光条件を求めるための予備読み取り(以
下、プレスキャンという)を行うための準備状態に、各
部を移行させ、写真フィルム22を所定の一定速度で搬
送しながらプレスキャンを行い、写真フィルム22に記
録された画像を粗く読み取る。
【0062】なお、上記プリントサイズ及びプリント種
類を選択は、後述する検定画面の表示の際に行ってもよ
い。
【0063】以下、このプレスキャン処理の詳細を図8
に示したプレスキャン処理ルーチンを参照しながら説明
する。
【0064】ステップ122で、フィルムキャリア識別
情報を取り込む。即ち、フィルムキャリア38がライン
CCDスキャナ14に装填されると、フィルムキャリア
38からフィルムキャリア識別信号がラインCCDスキ
ャナ14に入力される。これによりラインCCDスキャ
ナ14は、フィルムキャリア38を識別する情報(フィ
ルムキャリア識別情報)を記憶する。本ステップは、こ
の記憶されたフィルムキャリア識別情報を取り込むもの
である。
【0065】ここで、フィルムキャリア38には、例え
ば、135サイズの写真フィルムを搬送するためのフィ
ルムキャリアである135AFC、透明な磁気層が形成
された写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所
謂APSフィルム)を搬送するためのフィルムキャリア
である240AFC等、種々のタイプがある。フィルム
キャリア識別情報は、フィルムキャリア38が何れのタ
イプであるかを識別するための情報である。
【0066】なお、フィルムキャリア38が何れのタイ
プであるかが識別されると、該フィルムキャリアにより
搬送される写真フィルムのサイズが定まる。
【0067】ステップ123で、フィルムキャリア識別
情報(即ち、フィルムキャリアのタイプ)に応じて、表
1に示したテーブルより、搬送速度、光学倍率、レンズ
F値(レンズFナンバ)、光源絞り、及び読取周期等の
固定パラメータを取得し、かつ、設定する。
【0068】
【表1】
【0069】ステップ124で、第1の蓄積時間を設定
する。即ち、R、G、及びBの各色ともに、蓄積時間
を、上記設定した読取周期とする。なお、Bゲインは1
倍とする。
【0070】ステップ125で、主走査方向の電子変倍
率MEhを算出する。図12に示すように、プレスキャ
ンデータのライン数L(本)は、 L=フィルム長/1回読み取るのに必要なフィルム長 =フィルム長/(搬送速度×読取周期) となる。一方、プレスキャン画像は、プレスキャンデー
タのラインの内の奇数ラインか偶数ラインのどららかを
選択されて得られる。このため、プレスキャン画像のラ
イン数(本)は、L/2本となる。主走査方向は、プレ
スキャン画像における画素のアスペクト比が、1:1に
なる値とする。つまり、プレスキャン画像におけるフィ
ルム上のλmmに相当する画素数は、 (λ/(搬送速度×読取周期))×(1/2) となる。
【0071】電子変倍前のフィルム幅に相当する画素数
は、 (フィルム幅)×(光学倍率)÷(画素ピッチ) であり、電子変倍後のフィルム幅に相当する画素数は、 (フィルム幅)÷(搬送速度)÷(読取周期)÷2 であるから、電子変倍率MEhは、 MEh=(画素ピッチ)÷(光学倍率)÷(搬送速度)
÷(読取周期)÷2 となる。
【0072】ここで、135AFCの場合には、 MEh=(0.008 )÷(0.6 )÷(0.1900)÷(0.422
)÷2=0.083 また、240AFCの場合には、 MEh=(0.008 )÷(0.8 )÷(0.1585)÷(0.422
)÷2=0.075 となる。
【0073】ステップ126で、主走査方向の切り出し
画素数を設定する。ここで、主走査方向の切り出し画素
数IPhは、プレスキャンデータ内に、写真フィルムの
エッジが確実に入るだけの領域の画素数である必要があ
り、以下の式から求める。 IPh=(フィルム幅+a)×(光学倍率)÷(画素ピ
ッチ) ここで、aは、表2の和以上でなければならない。
【0074】
【表2】
【0075】ここで、135AFC及び240AFC共
に、a=2.0mmとすると、135AFCの場合には、 MEh=(35+2)×(0.6 )÷(0.008 )=277
5 また、240AFCの場合には、 MEh=(24+2)×(0.6 )÷(0.008 )=195
0 となる。
【0076】ステップ128で、上記設定された条件に
従って各部を制御して、プレスキャンを開始する。即
ち、フィルムキャリアは上記搬送速度で写真フィルムを
搬送する。上記光学倍率とるなるように読取部駆動モー
タ58を制御する。上記レンズF値となるようにレンズ
駆動モータ60を制御する。上記光源絞りとなるように
絞り駆動モータ56を制御する。CCDラインセンサ1
16は、上記蓄積時間で読み取る。
【0077】ステップ130で、写真フィルムの濃度が
所定値より小さいか否かを判断することにより、写真フ
ィルムの濃度が薄いか否かを判断する。写真フィルムの
濃度が薄くない場合には、そのままステップ138に進
み、写真フィルムの濃度が薄い場合には、ステップ13
2で、写真フィルムを初期位置まで逆搬送させ、ステッ
プ134で、第2の蓄積時間を設定して、ステップ13
6で、再度プレスキャンを開始する。
【0078】ここで、第2の蓄積時間を次のように求め
る。即ち、明補正により得られているプレスキャン条件
での装置光量(濃度)をDpr、Dpg、Dpbとす
る。また、光量余裕(濃度)Dar、Dag、Dabを
表3から得る。
【0079】
【表3】
【0080】更に、予めメンテナンス機能により求めて
おいた絞りテーブルより、光源絞り全開の位置における
各色の実行値Dvr、Dvg、Dvbを得る。
【0081】そして、装置光量(濃度)、光量余裕(濃
度)、及び光源絞り全開の位置における実行値に基づい
て、第2の蓄積時間ET1(msec)を次式より求め
る。 ET1r=0.422 ×(−log(Dpr−Dar+Dv
r) ET1g=0.422 ×(−log(Dpg−Dag+Dv
g) ET1b=0.422 ×(−log(Dpb−Dab+Dv
b) なお、Bゲインは1倍とする。
【0082】ステップ138で、写真フィルムの後端が
検出された否かを判断し、写真フィルムの後端が検出さ
れた場合に、本ルーチンを終了する。これにより、プレ
スキャンが終了する。
【0083】プレスキャンが終了すると、ステップ11
2で、図13に示すように、仕上がり状態を示す検定画
面G(例えば、ポジ画像)を、ディスプレイ18に表示
する。この検定画面Gには、プレスキャンデータから必
要な部分を切り出して表示し、そして、表示された必要
な部分に、プリントに写る領域を重ねて表示したもので
ある。
【0084】ここで、プレスキャンデータから切り出す
画像は、例えば、写真フィルム上における表4に示すサ
イズに相当する領域である。なお、この領域は、操作性
の観点から変更可能である。
【0085】
【表4】
【0086】なお、プレスキャンデータ上において、フ
ィルム上のλmmに相当する画素数は、λ/(搬送速度×
読取周期×2)である。
【0087】写真フィルム上におけるプリントに写る領
域の大きさは、プリント倍率によっで算出される。 [フチ無しプリントの場合] プリントに写る領域(mm)=(プリントサイズ/プリン
ト倍率) [フチ有りプリントの場合] プリントに写る領域(mm)=((プリントサイズ−フ
チ)/プリント倍率) プレスキャン画像におけるプリント上のx(mm)に相当
する画素数は、 (x/プリント倍率)×(搬送速度×読取周期×2) で求められる。
【0088】そして、上記式を用いて、プリントに写る
領域を表示する。
【0089】ここで、プリント倍率について説明する。
プリント倍率は、写真フィルムに記録された画像の読み
取られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時
のプリント面上の大きさとの比であり、標準スキャン可
能範囲の長さに対する画像のプリント面上の大きさの比
である。
【0090】写真フィルムの画面上の標準スキャン可能
範囲(写真フィルムの画像の読み取られる部分)は、前
述したフィルムキャリア識別情報に応じて図14に示す
ように、規定される。
【0091】写真フィルムの画面上の標準スキャン可能
範囲は、主走査方向については、主走査方向の画面の中
心を基準にHmmが、副走査方向については、副走査方向
の画面の中心を基準にLmmが、表5に示すように、設定
される。
【0092】また、主走査方向の画面の中心は、写真フ
ィルムのエッジから決まった位置である。一方、副走査
方向の画面の中心は、画面検出により求めた位置(更
に、オペレータにより微調整された位置)である。
【0093】
【表5】
【0094】そして、標準的なプリント倍率は、図15
に示すように、標準スキャン可能範囲からはみださない
範囲で、最大になるようにした写真フィルム上のスキャ
ンされる領域(写真フィルムの画像の読み取られる部分
の大きさ)を用いている。
【0095】ここで、フチ無しプリントの場合には、ス
キャンされる領域は、プリント面の少し外側にはみ出す
ようマッピングされる(所謂、ケラレが生じる)。その
ため、プリントに写る領域PRn は、図16に示すよう
に、スキャンされる領域SRより、少し狭い範囲にな
る。スキャンされる領域SRの内、プリントに写る領域
PRn でない部分が、所謂、ケラレ部分に相当する。ま
た、図17に示すように、通常の写真フィルムの画像に
おけるプリントに写る領域PR1は、図16に示すよう
に、スキャンされる領域SR1より、少し狭い範囲にな
り、同様に、写真フィルムのパノラマサイズの画像にお
けるプリントに写る領域PR2は、図16に示すよう
に、スキャンされる領域SR2より、少し狭い範囲にな
る。
【0096】フチ有りプリントの場合には、スキャンさ
れる領域が、プリントのフチの内部の領域にそのままマ
ッピングされる。図16に示すように、このため、プリ
ントに写る領域PRy とスキャンされる領域SRとは等
しくなる。
【0097】そして、標準的なプリント倍率は、次のよ
うに算出される。なお、フチ有りかフチ無しか、及び、
プリントサイズは、前述したようにオペレータにより選
択されるものにより定まる。 [フチ無しプリントの場合] (プリントサイズの長辺長+ケラレ)/標準スキャン可
能範囲の長辺長 及び (プリントサイズの短辺長+ケラレ)/標準スキャン可
能範囲の短辺長 の内、大きい方の値とする。 [フチ有りプリントの場合] フチを除いたプリント画面部分の長辺長/標準スキャン
可能範囲の長辺長 及び フチを除いたプリント画面部分の短辺長/標準スキャン
可能範囲の短辺長 の内、大きい方の値とする。
【0098】但し、上記ケラレは、プリンター部による
処理により発生することを前提としている。光学倍率及
び電子変倍率により以下の式により実現される。
【0099】プリント倍率=光学倍率×電子変倍率×γ ここで、 γ=(出力画素サイズ)/(入力画素サイズ) である。例えば、 γ=(25.4)/(300)×(1/0.008)=
10.583 である。
【0100】光学倍率は0.6、0.8、1.0、1.
2、1.3の何れかの値を取り、電子変倍率は3.1%
〜400.0%の範囲で、0.1%単位で設定できる。
よって、プリント倍率の設定単位は、 最大で、1.3×0.001×10.583=0.01
38 最小で、0.6×0.001×10.583=0.00
63 の刻み幅となる。標準プリント倍率、及び、トリミング
時にユーザが設定する倍率も含め、プリント倍率の単位
は0.01とする。
【0101】但し、標準プリント倍率は、新規にプリン
トサイズを登録した時に算出する。写真フィルムの種類
及びプリントサイズの組み合わせが既にある組み合わせ
であれば、予め上記のように算出して記憶した標準プリ
ント倍率を用いる。なお、標準プリント倍率の値は、ユ
ーザの微調整によって、変更することができる。
【0102】また、オペレータはディスプレイ18に表
示された検定画面Gを検定し、必要に応じて、手動で更
に画像の濃度、色等に関して補正をかけ、必要に応じて
センタートリミング作業を行い、読み取り画像範囲の指
定を行う。
【0103】ここで、センタートリミングは、プリント
倍率を自由に変えることができる機能である。その結
果、スキャンされる領域が変化する。但し、写真フィル
ムの画像がCCDセンサ領域内に結像される範囲で設定
が可能である。トリミングの設定方法は、拡縮、移動、
回転各々について次のように定められている。即ち、拡
縮の場合には、例えば、2つの方法があり、第1に、ト
リミング枠をマウス又はキー入力にて設定する方法と、
第2に、プリント倍率数値を入力する方法と、がある。
移動の場合には、マウス又はキー入力にてトリミング枠
をを移動する。そして、回転の場合には、マウス又はキ
ー入力にて回転角度を操作する。
【0104】また、プリント倍率微調整も、プリント倍
率を自由に変えることができる機能であり、処理として
トリミング処理と同様に行う。この場合、図18におい
て符号x2で示すように、スキャンされる領域SRが、
標準スキャン可能範囲をはみ出すことも可能である。な
お、図18において符号x1で示したものは、スキャン
される領域SRが、標準スキャン可能範囲ASRをはみ
出さない例である。
【0105】このようにして必要な情報を入力すると、
ステップ114で、ファインスキャン条件を算出する。
【0106】ファインスキャン条件の算出処理を図9に
示したファインスキャン条件処理ルーチンを参照して説
明する。
【0107】ステップ140で、指定されたプリントの
種類(フチの有無)により、フチ無しモードか否かを判
断する。フチ無しモードであれば、ステップ146で、
フチ無しモード処理し、フチ無しモードでなければ、ス
テップ142で、フチ有りモードか否かを判断する。フ
チ有りモードであれば、ステップ148で、フチ有りモ
ード処理し、フチ有りモードでもなければ、ステップ1
44で、トリミング対応モードか否かを判断する。トリ
ミング対応モードであれば、ステップ150でトリミン
グ対応モード処理し、トリミング対応モードでもなけれ
ば、ステップ152で、その他のモードを実行する。
【0108】次に、フチ無しモード処理を図10に示し
たフチ無しモード処理ルーチンを参照しながら説明す
る。
【0109】ステップ154で、光学倍率MOを算出す
る。
【0110】即ち、最初に、電子変倍率を100%とし
た場合の仮光学倍率MO1を、以下の式より求める。 MO1=MP÷γ 但し、MPは、上記プリント倍率であり、γは、出力側
の1画素と入力側の1画素とのサイズ比であり、 γ=出力サイズP0 ÷入力サイズPccd =(25.4÷300
)÷0.008 =10.583 である。
【0111】なお、光学倍率はある決まった位置に限定
して使用する。
【0112】また、電子変倍率は、モアレ等の発生防止
に鑑みると100%より小さいすることが望ましいた
め、光学倍率はやや大きめにする。
【0113】仮光学倍率MO1から表6に示したテーブ
ルより光学倍率MOを選択する。
【0114】
【表6】
【0115】ここで、表6中のパノラマ混在とは、1件
の写真フィルム中に、パノラマとそれ以外のサイズが混
在していることを指す。パノラマか否かは、オペレータ
の検定操作によりプリント指示がなされるまで確定しな
い。このため、1件の最初の駒のファインスキャンを開
始する前までに、パノラマ混在か否かを確定することが
できない。よって、1件の途中までは混在なしで処理
し、件の途中かち混在ありで処理を行うケースもある。
【0116】ステップ156で、光学倍率MOに応じた
絞り値(レンズF値)を、表7に示したテーブルより取
得する。
【0117】
【表7】
【0118】ステップ158で、主走査方向の電子変倍
率MEhを以下の式より算出する。
【0119】MEh=MP÷MO÷γ ステップ160で、主走査方向の切り出し画素数を算出
する。
【0120】即ち、最初にプリント内画素PPhを、以
下の式より求める。
【0121】PPh=PSh÷P0 ここで、PShは、主走査方向に対応するプリント画像
サイズであり、プリントと写真フィルムの長辺と短辺と
の関係により得られる。また、プリント画像サイズは、
スキャンされる画像のサイズと定義する。つまり、フチ
無しプリントの場合は、ケラレを加えた値である。な
お、後述するフチ有りプリントの場合は、フチの部分を
除いた値である。
【0122】そして、プリント内画素PPhに対して電
子変倍MEhで割ることにより主走査方向の切り出し画
素数IPhを求める。即ち、 IPh=PPh÷MEh より求める。
【0123】ステップ161で、光学倍率MOに対応し
て、表8に示したテーブルから、基本蓄積時間を求め
る。
【0124】
【表8】
【0125】ステップ162で、1ラインの読取時間を
ETとし、電子変倍率を100%とした場合の副走査速
度(写真フィルムの搬送速度)を求める。即ち、プリン
ト上の1ラインに対応する写真フィルム上の1ラインの
長さはP0 ÷MPであり、これを読み取る時間がETで
あるので、副走査速度CSF1は、 CSF1=(P0 ÷MP)÷ET×1000 そして、基本副走査速度CSFを、表9に示した副走査
速度選択テーブルより選択する。
【0126】
【表9】
【0127】但し、基本副走査速度CSFは、表10に
よる上限値の範囲内とする。
【0128】
【表10】
【0129】ステップ164で、読取周期RCを、以下
の式より算出する。 RC=ET×CSF1÷CSK×0.9 但し、画質の観点から、読取密度が1600dpi以下
の場合は、強制的に1600dpiになる値に設定す
る。即ち、 25.4÷(CSk×RC÷1000)<1600 つまり、 RC>25.4÷CSk×1000÷1600 の場合は、 RC=25.4÷CSk×1000÷1600 とする。
【0130】また、算出された読取周期RCが0.42
2を下回った場合は、RC=0.422とする。
【0131】さらに、読取周期は、1ラインのFMへの
書き込み時間以上でなければならないため、 RC<FM書き込み時間 の場合は、 RC=FM書き込み時間 とする。
【0132】FM書き込み時間は、以下の式より求め
る。但し、少数点第4位を切り下げると共に1割りの安
定係数を掛ける。即ち、 FM書き込み時間=PPh÷(FM書き込み速度)×(安定係数) =PPh÷4000(Pixel/msec)×1.1 なお、インデックスメモリへの書き込み速度は、本実施
の形態では、ハードウエアーで保証されているため、考
慮する必要はない。
【0133】ステップ166で、副走査方向の電子倍率
を算出する。即ち、入力側のライン間隔は、CSk×R
C÷1000[mm]となり、副走査方向の電子倍率MEv
を、以下の式より算出する。なお、該電子倍率MEv
は、0.1%単位での設定のため、小数点第4位を切り
上げて算出する。 MEv=MP÷(P0 ÷(CSk×RC÷1000)) ステップ168で、副走査方向の切り出し画素数を算出
する。即ち、まず、プリント内画素PPvを、以下の式
より算出する。 PPv=PSv÷P0 そして、プリント内画素PPvを副走査方向の電子倍率
MEvで割ることにより、副走査方向の切り出し画素数
IPvを算出する。即ち、 IPv=PPv÷MEv ステップ170で、光源絞り値を算出する。セットアッ
プ演算結果による最大光量(濃度)をDxr、Dxg、Dxb
とする。明補正により得られている基本蓄積時間に対応
する装置光量(濃度)をDfr、Dfg、Dfbとする。読取
周期に対応する装置光量(濃度)は、次式となる。但
し、小数点第4位を四捨五入する。 Dfr1=Dfr×RC÷ET Dfg1=Dfg×RC÷ET Dfb1=Dfb×RC÷ET 調光量(濃度)Dvol を、以下の式より算出する。 Dvol =MIN(Dfr1−Dxr、Dfg1−Dxg、Dfb
−Dxb) そして、表11に示すテーブルより光源絞り量を求め
る。
【0134】
【表11】
【0135】ステップ172で、蓄積時間を算出する。
即ち、前述した絞りテーブルより、光源絞り量DCNT に
該当する各色の実行値Dvr、Dvg、Dvbを得る。
そして、各蓄積時間ETh、EThg、EThbを、以
下の式より求める。 EThr=RC×(−log(Dvol −DCNT +Dvr
−DCNT )) EThg=RC×(−log(Dvol −DCNT +Dvg
−DCNT )) EThb=RC×(−log(Dvol −DCNT +Dvb
−DCNT )) ここで、蓄積時間が読取周期を超える場合は、強席的に
読取周期に設定する。即ち、 EThr>RCであれば、EThr=RC EThg>RCであれば、EThg=RC EThb>RCであれば、EThb=RC また、Dfb−Dxb≦−0.5であれば、Bゲインを3倍
に設定する。
【0136】以上のファインスキャン条件算出処理によ
り、プリント倍率に応じた光学倍率、この光学倍率に応
じてレンズF値、プリント倍率及び光学倍率に応じて求
めた電子変倍率から切り出し画素数(主走査方向及び副
走査方向ともに)、光学倍率に応じた基本蓄積時間、プ
リント倍率及び基本蓄積時間に応じた基本副走査速度、
基本蓄積時間及び基本副走査速度に応じた読取周期、基
本蓄積時間及び読取周期等を考慮して求めた調光量(濃
度)に応じた光源絞り値、及び、読取周期及び光源絞り
値等に応じた蓄積時間を求めている。即ち、プリント倍
率に応じてファインスキャン条件を算出している。
【0137】以下に、フチ無しモードにおける代表的な
算出結果(135AFCが装填された場合)を説明す
る。 MP=3.880 MO1=MP÷γ=3.880÷10.583=0.366 光学倍率MO=0.6 主走査方向の電子変倍率MEh=MP÷MO÷γ =3.880÷0.6÷10.583 =0.612 プリント内画素PPh=PSh÷P0 =(89+2.5)÷0.08467 =1080 主走査方向の切り出し画素数IPh=PPh÷MEh =1080÷0.612 =1764 基本蓄積時間ET=0.422 副走査速度CSF1=(P0 ÷MP)÷ET×1000 =(0.08467÷3.880)÷0.422×1000 =51.8 基本副走査速度CSF=32.5 読取周期RC=ET×CSF1÷CSk×0.9 =0.422×51.8÷32.5×0.9 =0.605 読取周期RC=25.4÷32.5×1000÷1600 =0.488 FM書き込み時間=PPh÷4÷1000×1.1 =1080÷4÷1000×1.1 =0.297 副走査方向の電子変倍率MEv=MP÷(P0 ÷(CFS×RC÷1000)) =3.880÷(0.08467÷(32.5× 0.488÷1000)) =0.727 プリント内画素PPv=PSv÷P0 =(127+2.5)÷0.08467 =1529 主走査方向の切り出し画素数IPv=PPv÷MEv =1529÷0.727 =2103 LC1=96÷CSk÷MO÷RC =96÷32.5÷0.6÷0.488 =10.088 LCa=10 LCb=0.088 なお、以上は、フチ無しモード処理である。ステップ1
48(図9参照)のフチ有りモード及びステップ150
のトリミングモードも上記と略同様にファインスキャン
条件を算出するので、詳細な説明を省略し、異なる部分
のみ説明する。
【0138】フチ有りモード処理の場合には、フチ無し
モード処理において、以下の2項目を変更するのみであ
る。
【0139】即ち、第1にプリントサイズである。
【0140】前述したように、フチ有りモードにおける
プリントサイズは、仕上がりサイズに対し、フチ量を差
し引いた長さ(画像寸法)を計算上のプリントサイズと
する。
【0141】例えば、プリントサイズPSx=89m
m、PSy=127mm、フチ量Fh=4mm、Fv=
4mm(片側)とすると、計算上のプリントサイズは、 PSh=PSx−2×Fh=81mm PSv=PSy−2×Fv=119mm となる。
【0142】第2に出力ケラレ量である。即ち、ペーパ
ー蛇行、カットバラツキ等の要因(Ox,Oy)はOと
なる。
【0143】トリミングモード処理の場合には、トリミ
ング操作により取得したプリント倍率をもとに、光学倍
率を優先的に設定し、電子倍率を100%前後に極力小
さく抑える。その他の処理は、フチ無しモード処理のフ
ァインスキャン条件の求め方に準ずる。なお、光学倍率
は段階的に設定する。例えば、135AFCの場合、
0.6、0.8、1.0、1.2、1.3倍の何れかに
設定する。但し、大伸ばしの場合、トリミング率があま
りにも大きい場合等、プリント倍率がかなり大きくなる
場合(目安とし20倍以上)、プリントは可能とする
が、画質上の制約は設けない。
【0144】また、135AFCが装填された場合にお
けるフチ無しモード処理以外の他のサイズ組み合わせに
おける基本蓄積時間は、該フチ無しモード処理(135
AFCが装填された場合)の基本蓄積時間ET0 を基準
に、相対的に算出する。
【0145】即ち、光学倍率MOに応じて、表12に示
したレンズ絞りテーブルより、レンズF値を取得する。
【0146】
【表12】
【0147】ミラーBox種類により、光量が変化する
ため、ミラーBoxの種類により、表13に示したテー
ブルにより、下記係数(MB)を取得する。
【0148】
【表13】
【0149】上記3種のパラメータを用いて、基準蓄積
時間を、以下のように算出する。 ET1=ET0×(LF×(1+MO))2÷(LF0
×(1+MO0))2 ÷MB ここで、上記フチ無しモード処理においてはLF0=
2.0、MO0=0.6である。
【0150】光学倍率に応じて、表14に示したテーブ
ルより、光量余裕を取得する。
【0151】
【表14】
【0152】そして、基本蓄積時間を、以下のように算
出する。 ET=(ET1÷10(KY0-KY)*1000)÷1000 ここで、KY0=1.20である。
【0153】以上説明のようにファインスキャン条件を
算出すると、ステップ116(図7参照)で、高濃度読
み取りモードに移行が必要か否かを判断する。即ち、上
記ファインスキャン条件でファインスキャンしたとして
も、適正に画像を読み取ることができないか否かを判断
する。例えば、上記基本副走査速度で写真フィルムを搬
送すると共に上記光源絞り値に応じて光源絞りを制御し
かつ上記蓄積時間で光量を蓄積しても、写真フィルムの
画像の濃度が所定値以上の場合であり、適正に画像を読
み取ることができない場合には、ステップ118で高濃
度読み取りモードを実行し、適正に画像を読み取ること
ができる場合には、ステップ120で上記ファインスキ
ャン条件でファインスキャンする。即ち、プレスキャン
により一旦先端まで搬送された写真フィルム22を、今
度は、プレスキャンとは逆方向に搬送しながら、上記フ
ァインスキャン条件に従って、該写真フィルム22に記
録された画像を1駒毎に最適な露光条件(上記ファイン
スキャン条件)でファインスキャンする。即ち、上記フ
ァインスキャン条件となるように各部(フィルムキャリ
ア、読取部駆動モータ58、レンズ駆動モータ60、絞
り駆動モータ56、CCDラインセンサ116等)を制
御する。
【0154】次に、高濃度読み取りモードを、図11に
示した高濃度読み取りモード処理ルーチンを参照しなが
ら説明する。なお、以下は、135AFCを例にとり説
明するが、他の場合も同様に処理する。
【0155】図11のステップ178で、光量不足分を
算出する。即ち、セットアップ演算による補正量Ds 、
プレスキャン時補正余裕量(光源絞り位置)Dy とする
と、光量不足分Dhは、Dh=Ds −Dy となる。例え
ば、Ds=0.7、Dy=0.3とすると、不足分Dh
はDh=Ds−Dy=0.4となる。
【0156】ステップ180で、搬送速度を算出する。
即ち、通常モードにおける搬送速度CSf=32.5m
m/secとすると、必要な搬送速度CSk1は、 となる。そして、下記数値群より、CSk1を超えない
最大値(mm/sec)を選択する。
【0157】32.5/24.7/15/10/7/
5.5/3/2.5 この場合、CSk=10mm/secとなる。
【0158】ステップ182で、蓄積時間を算出する。
即ち、フチ有りモードにおける蓄積時間ET=0.42
2msecとすると、必要な蓄積時間ETkは、 となる。
【0159】ステップ184で、上記算出した搬送速度
で写真フィルムを搬送すると共に上記算出した蓄積時間
で光量を蓄積しながら画像を読み取る。
【0160】上記のようにして読み取られて得られた画
像信号は、増幅器76により増幅され、A/D変換器8
2によりディジタルデータ(画像データ)に変換され
る。
【0161】上記画像データは、CDS88により、3
本のラインCCD116相互の読み取った主走査方向の
ラインのずれ(所謂、色ずれ)が補正されて、インタフ
ェース(I/F)回路90を介して画像処理部16に入
力される。なお、画像処理部16内の図示しない拡縮回
路により、所定の画素数に変換され、最終的な画像デー
タを得る。なお、この画像データを、本発明とは別の画
像記録装置へ転送し、印画紙に画像を走査露光し、現像
処理することにより、所望の写真プリントを得る。
【0162】次に、上記色ずれの補正を詳細に説明す
る。図19には、135AFC、240AFCのプレス
キャン(MFCのファインスキャン)の場合の配置が示
されている。
【0163】色ずれ補正をしない場合に得られる画像で
は、図20に示すようになる。即ち、各色のずれ量Z
は、以下の式となる。 Z=L÷(V×M)÷T Zの小数点第1位を四捨五入したものをa(aは整数と
なる)、Z−a=b(bは小数値となる)とする。
【0164】前述したように、CDS88によりライン
単位の補正を行う。CDS88で設定するライン補正量
(R、G、B)は、表15に示す通りである。
【0165】
【表15】
【0166】これにより、図21に示すように、Rの画
像データの読取タイミングが2aだけ遅れ、Gの画像デ
ータの読取タイミングがaだけ遅れる。
【0167】次に、画像処理部16内の図示しない拡縮
回路により小数部の補正を行う。
【0168】即ち、拡縮回路に設定する補正量は(R、
G、B)は、表16に示す通りである。
【0169】
【表16】
【0170】なお、ハードウェアでは、1/16画素単位に
した値をレジスタに設定している。
【0171】これにより、図22に示すように、Rの画
像データの読取タイミングがbだけ遅れ、Bの画像デー
タの読取タイミングがbだけ早まる。
【0172】以上により、図23に示すように色ずれ
が、1/16画素以内に補正される。
【0173】ここで、スキャナ部で実施する色ずれ補正
は、ハードウェアで行うが、その制約上G部補正は例え
ば24ライン(R、Bは例えば48ライン)より小さく
ならなければならない。つまり、a<24が成立しなけ
ればならない。これが成立しない場合には、成立するよ
うにアルゴリズム又はハードウェアのスペックを修正す
る。
【0174】次に、インデックスプリントについて説明
する。インデックスプリントにおけるコマ画像のプリン
ト倍率は、前述のフチ有りプリントと同様に処理する。
但し、プリント倍率微調整やトリミングの概念はなく、
常に、標準プリント倍率でプリントされる。また、主プ
リントのサイズやプリント倍率に影響を受けるものでは
ない。
【0175】例えば、135サイズの写真フィルムの場
合 インデックスプリント上におけるコマ画像のサイズの短
辺をPX 、長辺をPYとする。また、標準スキャン可能
範囲は、23.6mm×34.8mmである。
【0176】プリント倍率は、以下の式より求める。 MAX(PY /34.8,PX /23.6) また、インデックス用のプリント画像サイズを、主走査
方向をPSih、副走行方向をPSivとする。インデック
ス用プリント画素数は、次式(小数点以下は切り捨て)
となる。 PPih=PSih÷P0 PPiv=PSiv÷P0 インデックス用プリント倍率をMPiとする。主走査方
向の切り出し画素数IPihは、次式(小数点以下は切り
捨て)になる。 IPih=PSih÷MPi×MO÷0.008 副走査方向の切り出し画素数は、次式(小数点以下は切
り捨て)になる。 IPiv=PSiv÷MPi÷CSk÷RC ここで、インデックス用の切り出し画素数が、主プリン
トの切り出し画素数より大きいときは、スキャナ部でイ
ンデックス用のサイズまでを切り出し、画像処理部で主
プリントに必要なエリアだけをさらに切り出す。逆に、
インデックス用の切り出し画素数が、主プリントの切り
出し画素数より小さいときは、スキャナ部で主プリント
用のサイズまでの切り出し、PC部のソフトでインデッ
クス用のサイズまでを切り出す。
【0177】次に、アルゴリズムの検証処理を説明す
る。このアルゴリズムの検証処理は、上記ファインスキ
ャン条件に基づいて、写真フィルムの画像の読み取りが
適正に完了するか否かを判断し、該読み取りが適正に完
了しないと判断された場合にエラー表示するものであ
る。なお、以下の検証処理は、所定時間毎に実施する。 [電子変倍率]上記処理により算出された主走査方向及
び副走査方向の電子変倍率と画質MTFとの間には、表
17に示す関係が成り立つ。
【0178】
【表17】
【0179】本実施の形態では、上記関係を記憶してお
り、上記処理により算出された主走査方向及び副走査方
向の電子変倍率と該記憶した関係に基づいて、要求され
る画質が達成できるか否かを判断し、要求される画質が
達成できないと判断した場合には、要求される画質が達
成できない向きのメッセージをディスプレイ18に表示
する。これにより、アルゴリズム又はハードウェアのス
ペックを修正することになる。 [メモリ容量]図示しないプリンターに出力する画像デ
ータの画素数は、 主走査方向の出力画素数(OPh) =主走査歩行の切り出し画素数(IPh)×主走査方向
の電子変倍率(MEh) 副走査方向の出力画素数(OPv) =副走査歩行の切り出し画素数(IPv)×副走査方向
の電子変倍率(MEv) となる。
【0180】FMに蓄積される画像データのサイズは、
次式で求めることができる。
【0181】 Sfm=(主走査方向の出力画素数)×(副走査方向の切り出し画素数) =(OPh)×(IPv) 又は、 Sfm=(主走査方向の出力画素数)×(副走査方向のインデックス用切り出し 画素数) =(OPh)×(IPiv) の大きいほう。また、TMに蓄積される画像データのサ
イズは、次式で求めることができる。
【0182】 Stm=(主走査方向の出力画素数)×(副走査方向の出力画素数) =(OPh)×(OPv) この値により、次の判定を行う。
【0183】Sfm≦8M(8×1024×1024)で
ありかつStm≦8M が成立するか否かを判断する。この関係が成立する場合
には、ダブルバッファにより高速処理が可能である。こ
の関係が成立しなければ、更に、Sfm≦20Mでありか
つStm≦16Mが成立するか否かを判断する。この関係
が成立する場合には、シングルバッファにより処理が可
能である。この関係が成立しなければ、処理不能であ
る。その旨、ディスプレイ18に表示する。これによ
り、アルゴリズム又はハードウェアのスペックを修正す
ることになる。
【0184】また、インデックスプリント用の切り出し
画素数が、主プリントの切り出し画素数より小さい場
合、つまり、標準プリント倍率より高いプリントする場
合であれば、最大のプリントサイズ(W4ツ)の場合、
副走査方向の電子変倍率MEvとすると、 Sfm=4530×3030÷MEv÷1024÷1024 =13.1÷MEv<20 Sfm=4530×3030÷1024÷1024 =13.1<16 であり、 MEv>0.655 であれば、処理不能とならない。しかし、標準プリント
倍率より低い倍率で大サイズのプリントを行い、同時に
インデックスプリントも生成すると、FM容量を超える
場合が発生する。この場合は、エラーメッセージをディ
スプレイ18に表示して、インデックスプリントと大サ
イズのプリントを分けて処理するようにする。 [画像処理時間]135AFC又は240AFCの場
合、複数コマを連続して処理するためには、1コマ分の
画像処理にかかる時間は、ソフトオーバーヘッドも含め
て、1コマ分のスキャンに係る時間以下に収まることが
必要である。 (1コマ画像処理時間)+(ソフトオーバーヘッド)≦
(1コマスキャン時間) 上記関係が成立しない場合は、1コマ毎に搬送が停止さ
れることになる。
【0185】1コマ画像処理時間は、次式で求めること
ができる。 ((主走査方向の出力画素数)+(主走査パイプライン
数))×((副走査方向の出力画素数)+(副走査パイ
プライン数))÷(画像処理速度)=(OPh+25
0)×(OPv+4)÷4 ソフトオーバーヘッドは、0.2sec とする。1コマス
キャン時間は、次式で求める。 (コマ間ピッチ)÷(副走査速度) 上記関係が成立しないことにより、要求される処理能力
が達成できない場合には、その旨をディスプレイ18に
表示する。これにより、アルゴリズム又はハードウェア
のスペックを修正することになる。
【0186】ところで、図25(A)に示すように、写
真フィルムの画像を、読取周期Tの内の蓄積時間tで読
み取るときに、読取周期Tに対する蓄積時間tの比が所
定値(例えば、1/16)より小さいと、読み取った画
像がギザギザ画像(エリアジング)となる。即ち、例え
ば、図25(A)に示すように斜めに伸びる直線Lを、
所定値より小さい上記比となるように読み取ると、各蓄
積時間tにおいて読み取られた画像の部分は、L1、L
2・・・となる。これをプリントとすると、図25
(B)に示すように、直線Lではなく、断続する画像L
1、L2・・・として認識される。
【0187】そこで、本実施の形態では、読取周期Tに
対する蓄積時間tの比が所定値以上となるように設定し
ている。即ち、光源絞りによる絞り量を強制的に所定値
にし、又はNDフィルタにより光量を少なくし、これに
応じて、蓄積時間tを長くして、上記比が所定値以上と
なるように設定している。
【0188】なお、以上説明したターレット(図4
(B)参照)に限定されず、図26に示すように、赤光
を吸収するシアンフィルタ用のターレット36C、緑光
を吸収するマゼンタフィルタ用のターレット36M、及
び青紫光を吸収するイエローフィルタ用のターレット3
6Yにより構成してもよい。ターレット36Cは、濃度
の異なる複数のシアンフィルタ36C1、36C2、3
6C3が嵌め込まれている。なお、シアンフィルタ36
C1、36C2、36C3の順に濃度が濃くなってい
る。その他のターレット36M、36Yも同様の構成と
なっている。そして、各ターレット36C、36M、3
6Yは、各ターレットの選択されたフィルタ各々が光軸
L上で重なるように、回転可能に支持されている。
【0189】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。なお、本実施の形態の構成は、前述した第1の実施
の形態の構成と同様であるので、同一の符号を付してそ
の説明を省略するが、第1の実施の形態では詳しく説明
しなかったが、図27に示すように、画像処理部16に
は、写真フィルムに記録された画像を読み取って得られ
た画像データを記憶する記憶媒体(メモリ)16Mを備
えている。なお、メモリ16Mは、ハードディスクやC
D−R等で構成することができる。
【0190】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0191】本実施の形態では、後述するように、メモ
リ16Mに記憶された画像データを用いて、写真フィル
ムに記録された画像をディスプレイに表示する。ディス
プレイに画像を表示する際の解像度は複数種類あり、本
実施の形態では、代表的な解像度として、VGAとSV
GAとで画像を表示可能に構成されている。VGAは、
640×480画素密度であり、SVGAは、1280
×1024画素密度である。なお、以上は代表的な解像
度であり、これに限定されるものではない。更に、任意
な解像度を設定してもよい。
【0192】フィルムキャリア38を装填し、装填され
たフィルムキャリア38に写真フィルム22が挿入され
ると、フィルムキャリア38の図示しない写真フィルム
識別センサが写真フィルム22を検知し、フィルムキャ
リア38は、自動的に写真フィルム22の搬送を開始す
る。
【0193】これと同時に、ラインCCDスキャナ14
は、図28に示す画像読取処理ルーチンをスタートし、
ステップ110で、画像サイズ及び解像度が設定された
か否かを判断する。
【0194】ここで、ディスプレイ18の初期画面に
は、複数の解像度(前述したように本実施の形態では、
VGAとSVGA)各々を表す情報と複数の画像のサイ
ズ各々を表す情報が表示され、オペレータは、マウス又
はキー入力により、表示された複数の解像度から所望の
解像度を選択すると共に画像のサイズを選択する。この
ように、画像サイズ及び解像度が設定されると、実質的
に、メモリ16Mに記憶する画像データ量が設定される
ことになる。これにより、本ステップ202が肯定され
る。なお、上記の例では、VGAが選択された場合の画
像データ量は、SVGAが選択された場合の画像データ
量より少ない。
【0195】次のステップ204で、設定された画像サ
イズ及び解像度に対応する読取条件(光学倍率、レンズ
Fナンバ、読取画素数、蓄積時間、副走査速度、照射光
量の少なくとも1つ)を設定する。画像データ量が少な
い場合には、画像データ量が多い場合に比較して、相対
的に、高精細に画像を読み取る必要はない。よって、V
GAが選択された場合の読取条件は、SVGAが選択さ
れた場合の読取条件より、低精細となる。本実施の形態
では、VGA及びSVGA各々に対応して読取条件を記
憶しており、本ステップ204では、設定された画像サ
イズ及び解像度に対応する読取条件を選択して設定す
る。
【0196】ステップ206では、上記のように設定さ
れた読取条件で画像を読み取り、ステップ208で、上
記読み取りにより得られた画像データを、メモリ16M
に記憶する。
【0197】なお、画像データを記憶する順番は、上記
のように画像が読み取られた順番でもよく、並べ替えた
順番でもよい。
【0198】また、画像データの記憶フォーマットは、
例えば、JPEGでもよく、FPXでもよい。即ち、オ
ペレータにより、JPEGやFPXが選択された場合に
は、上記メモリ16Mに記憶する画像データ量として、
更に、画像データを圧縮して記憶する場合の画像データ
量や、画像データを少なくとも1つの縮小率又は少なく
とも1つの拡大率で縮小又は拡大した画像データ量とし
てもよく、これに応じて読取条件を決定してもよい。上
記のように画像データを圧縮、縮小して記憶する場合に
は、画像データ量が少なくなるので、高精細に読み取る
必要はないからであり、画像データを拡大して記憶する
場合には、画像データ量が多くなるので、高精細で読み
取る必要があるからである。
【0199】以上説明したように、本実施の形態では、
写真フィルムに記録された画像を読み取ってメモリに記
憶するための予想される画像データ量に基づいて読取条
件を算出するので、読取条件を適正なものにすることが
でき、画像を適正に読み取ることがてきる。
【0200】なお、本実施の形態では、メモリに記憶さ
れた画像データを用いて画像を表示しているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、当該画像データを用
いてプリント処理してもよい。また、解像度が低い場合
(VGA)の画像データはモニター表示用に用い、解像
度が高い場合(SVGA)の画像データはLサイズプリ
ントに用い、更に多い画像データ量の場合には、大のば
しプリントに用いてもよい。
【0201】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、設定され
たプリント倍率に基づいて写真感光材料の画像を読み取
るための読取条件を算出し、算出された読取条件に従っ
て前記写真感光材料の画像を読み取るので、プリント倍
率に応じた適正な読取条件に従って前記写真感光材料の
画像を読み取ることができる、という効果を有する。
【0202】また、本発明は、写真感光材料に記録され
た画像を読み取って記憶手段に記憶するための予想され
る画像データ量に基づいて読取条件を算出するので、読
取条件を適正なものにすることができ、画像を適正に読
み取ることがてきる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインCCDスキャナの外観図である。
【図2】ラインCCDスキャナの光学系の正面断面図で
ある。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の側面断面図で
ある。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】ラインCCDスキャナの光学系の主要部のみを
示した図である。
【図6】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】メイン制御ルーチンを示したフローチャートで
ある。
【図8】プレスキャン処理ルーチンを示したフローチャ
ートである。
【図9】ファインスキャン条件算出処理ルーチンを示し
たフローチャートである。
【図10】フチ無しモード処理ルーチンを示したフロー
チャートである。
【図11】高濃度読み取りモード処理ルーチンを示した
フローチャートである。
【図12】プレスキャン画像及びプレスキャン生データ
を示した概念図である。
【図13】プレスキャンデータを示した概念図である。
【図14】標準スキャン可能範囲を説明する説明図であ
る。
【図15】標準スキャン可能範囲とスキャンされる領域
との関係を示した図である。
【図16】フチ無しプリントとフチ有りプリントとを示
した図である。
【図17】フチ無しプリントにおける写る領域を示した
図である。
【図18】トリミング等に応じて変更されるスキャンさ
れる領域を説明する説明図である。
【図19】R、G、及びBの各CCDラインセンサの配
置図である。
【図20】色ずれ補正をしていないときの各CCDライ
ンセンサの画像データを示す概念図である。
【図21】ライン単位に色ずれ量を補正する様子を示し
た図である。
【図22】1画素より小さい色ずれ量を補正する様子を
示した図である。
【図23】色ずれ補正後の各CCDラインセンサの画像
データを示す概念図である。
【図24】インデックスプリントの画像データの概念図
である。
【図25】ギザギザ画像を説明する説明図である。
【図26】ターレットの変形例を示す図である。
【図27】第2の実施の形態に係るラインCCDスキャ
ナの電気系の概略構成を示すブロック図である。
【図28】第2の実施の形態に係るラインCCDスキャ
ナの画像読取処理ルーチンを示すブロック図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ(画像読取装置) 20 マウス(設定手段、入力手段) 12B キーボード(設定手段、入力手段) 22 写真フィルム(写真感光材料) 38 フィルムキャリア(搬送手段) 46 マイクロプロセッサ(算出手段) 116 ラインCCD(読取手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料に記録された画像の読み取
    られる部分の大きさと読み取られた画像のプリント時の
    プリント面上の大きさとの比であるプリント倍率を設定
    する設定手段と、 前記設定手段により設定されたプリント倍率に基づいて
    前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を算
    出する算出手段と、 前記算出手段により算出された読取条件に従って前記写
    真感光材料の画像を読み取る読取手段と、 を備えた画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記写真感光材料の種類を検出する検出
    手段と、 前記プリント面上の大きさを入力する入力手段と、 を備え、 前記設定手段は、前記検出手段により検出された写真感
    光材料の種類と前記入力手段により入力された前記プリ
    ント面上の大きさとに基づいて前記プリント倍率を設定
    することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記写真感光材料に記録された画像の読
    み取られる部分の大きさを指定する指定手段と、 前記プリント面上の大きさを入力する入力手段と、 を備え、 前記設定手段は、前記指定手段により指定された前記画
    像の読み取られる部分の大きさと前記入力手段により入
    力された前記プリント面上の大きさとに基づいて前記プ
    リント倍率を設定することを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段は、前記写真感光材料の画
    像を、予備読み取り及び本読み取りし、 前記算出手段は、前記写真感光材料の画像を本読み取り
    するための読取条件を算出することを特徴とする請求項
    1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記写真フィルムを搬送する搬送手段を
    備え、前記読取手段は、前記搬送手段により前記写真感
    光材料が搬送されながら前記画像を読み取ることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像
    読取装置。
  6. 【請求項6】 前記算出手段により算出された読取条件
    に基づいて、前記読取手段による読み取りが適正に完了
    するか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記読取手段による読み取りが適正
    に完了しないと判断された場合にエラー表示する表示手
    段と、 を更に備えた請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載
    の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記算出手段は、光学倍率、レンズFナ
    ンバ、読取画素数、蓄積時間、副走査速度、照射光量の
    少なくとも1つを算出することを特徴とする請求項1乃
    至請求項6の何れか1項に記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 写真感光材料に記録された画像を読み取
    って記憶手段に記憶するための予想される画像データ量
    を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された画像データ量に基づいて
    前記写真感光材料の画像を読み取るための読取条件を決
    定する決定手段と、 前記決定手段により決定された読取条件に従って前記写
    真感光材料の画像を読み取る読取手段と、 を備えた画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、前記画像の読み取られ
    る部分の大きさ及び前記画像を表示手段に表示する際の
    解像度を設定することにより、前記データ量を設定する
    ことを特徴とする請求項8記載の画像読取装置。
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