JP3523123B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3523123B2
JP3523123B2 JP24973999A JP24973999A JP3523123B2 JP 3523123 B2 JP3523123 B2 JP 3523123B2 JP 24973999 A JP24973999 A JP 24973999A JP 24973999 A JP24973999 A JP 24973999A JP 3523123 B2 JP3523123 B2 JP 3523123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、特に、写真フィルム等の読取対象原稿に記録された
画像を、該画像を透過した光又は該画像から反射された
光に基づいて読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルム等の写真感光材料
(以下、単に写真フィルムという)に記録されているフ
ィルム画像を、該フィルム画像に光を照射することによ
りフィルム画像を透過した光又はフィルム画像から反射
された光に基づいてCCD等の画像センサによって読み
取り、該読み取りによって得られた画像データに対して
各種の補正等の画像処理を行った後に、記録材料への画
像の記録やディスプレイへの画像の表示等を行う写真処
理方法が提案されている。なお、ここでいう写真フィル
ムとは、被写体を撮影後、現像処理され、ネガ画像又は
ポジ画像が可視化されたフィルムをいう。
【0003】この種の写真処理方法でフィルム画像を読
み取る際に用いられる画像読取装置では、フィルム画像
に照射する光の光量を略均一にする、記録材料への画像
の記録等を行う際にフィルム面に付いた傷を視認し難く
する、等を目的として光源から射出された照明光を拡散
光とする拡散ボックスが広く用いられている(特開平9
−114008号公報、特開平8−76271号公報等
参照)。
【0004】従来、このような画像読取装置で複数種類
の写真フィルムを読取対象とする場合、上記拡散ボック
スを写真フィルムの種類毎に予め用意しておき、読取対
象とする写真フィルムの種類に応じてオペレータが拡散
ボックスを選択して所定の位置に配置していた。
【0005】すなわち、写真フィルムに記録されている
フィルム画像は、写真フィルムの種類に応じてサイズが
異なるため、写真フィルムの種類に応じて照明範囲を変
更する必要があり、該照明範囲に応じて拡散ボックスを
使い分ける必要がある。この場合、画像読取装置が読取
対象とする写真フィルムに記録されているフィルム画像
のうち、最もサイズが大きなものの全面に対して照明す
ることができる拡散ボックスを共用する形態も考えられ
るが、できるだけ多くの光量の光を低エネルギーで写真
フィルムに照射することが望ましく、この観点から写真
フィルムの種類毎(フィルム画像のサイズ毎)に拡散ボ
ックスを使い分ける形態が好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
読取対象とする写真フィルムの種類毎に拡散ボックスを
使い分ける技術では、読取対象とする写真フィルムの種
類に応じてオペレータが拡散ボックスを選択して所定の
位置に配置していたので、オペレータに対する負担が大
きく、かつ拡散ボックスを誤選択する場合がある、とい
う問題点があった。
【0007】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、オペレータの負担を軽減すると共に拡
散ボックスの誤選択を防止することができる画像読取装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像読取装置は、読取対象原稿を照
明する照明手段と、前記読取対象原稿の読取条件に応じ
て前記照明手段の照明範囲又は拡散度を自動的に変更す
る変更手段と、前記読取対象原稿を結像するためのレン
ズと、前記レンズによる前記読取対象原稿の像を複数画
素に分解して読み取って画像データとして出力する画像
センサと、を備えており、前記読取条件が、前記読取対
象原稿を比較的高速でかつ低精細に読み取る予備読み取
りと、該予備読み取りによって得られた画像データに基
づいて比較的低速でかつ高精細に前記読取対象原稿を読
み取る本読み取りの2段階の読み取りを行う際の予備読
み取り時であるか、本読み取り時であるか、前記読取対
象原稿が写真感光材料である場合の、同時プリント時で
あるか、焼き増し時であるか、の何れか1つとされたも
のである。
【0009】請求項1に記載の画像読取装置によれば、
照明手段によって読取対象原稿が照明される。この際、
変更手段によって読取対象原稿の読取条件に応じて照明
手段の照明範囲又は拡散度が自動的に変更される。な
お、上記読取対象原稿としては、写真フィルム等の透過
原稿、及び写真プリント等の反射原稿が含まれる。
【0010】その後、上記読取対象原稿を結像するため
のレンズによる該読取対象原稿の像が画像センサによっ
て複数画素に分解されて読み取られて画像データとして
出力される。なお、上記画像センサとしては、ラインC
CD、エリアCCD、及びCCD以外の光電変換素子が
含まれる。
【0011】このように、請求項1に記載の画像読取装
置によれば、読取対象原稿の読取条件に応じて照明手段
の照明範囲又は拡散度を自動的に変更しているので、照
明範囲又は拡散度をオペレータが変更する場合に比較し
て、オペレータの負担を軽減することができる。
【0012】なお、上記請求項1記載の発明における読
取条件には、以下の種類が含まれる 読取対象原稿を比較的高速でかつ低精細に読み取る予
備読み取りと、該予備読み取りによって得られた画像デ
ータに基づいて比較的低速でかつ高精細に読取対象原稿
を読み取る本読み取りの2段階の読み取りを行う際の予
備読み取り時であるか、本読み取り時であるか。 ・読取対象原稿が写真感光材料(写真フィルム)である
場合の、同時プリント時であるか、焼き増し時である
か。
【0013】
【0014】すなわち、読取対象原稿を予備読み取りと
本読み取りの2段階で読み取る場合は、予備読み取りを
行う際に、本読み取りを行う際に比較して読み取り対象
とする領域を広くする必要がある場合がある。例えば、
読取対象原稿が写真フィルムである場合、予備読み取り
時には、当該写真フィルムのフィルム画像の外側に設け
られたパーフォレーションの位置やバーコードの内容を
検知する必要がある場合が多く、この場合にはフィルム
画像の外側まで含めて画像データを得る必要がある。従
って、この場合は、予備読み取り時は本読み取り時に比
較して照明範囲を自動的に大きくする。これによって、
読み取り状態(予備読み取り、又は本読み取り)に応じ
た適切な照明範囲を自動的に設定することができる。
【0015】更に、読取対象原稿が写真フィルムである
場合は、焼き増し時に写真フィルムに傷がついている場
合があるので、焼き増し時には同時プリント時に比較し
て照明光の拡散度を上げて写真フィルムの傷がプリント
に出にくいようにする。逆に同時プリント時には、写真
フィルムに傷が殆どついていないので、焼き増し時に比
較して拡散度を下げることにより、処理能力を向上する
ことができる。
【0016】また、請求項1記載の発明における変更手
段によって照明範囲を自動的に変更する方法としては、
上記照明手段の照明光射出側に該照明手段から射出され
た照明光の領域を変更するための手段を設け、該手段に
よって変更する方法の他、照明手段が直線状、又はアレ
イ状(2次元状)に配置された複数の発光部によって構
成されている場合では、上記複数の発光部のうち、照明
すべき範囲に対応するもののみ点灯することによって照
明範囲を変更する方法等も適用することができる。
【0017】ところで、例えば読取対象原稿が写真フィ
ルムである場合、上述したように写真フィルムに記録さ
れているフィルム画像は、写真フィルムの種類に応じて
サイズが異なるため、写真フィルムの種類に応じて照明
範囲又は拡散度を変更する必要がある。
【0018】そこで、請求項記載の画像読取装置は、
請求項1記載の画像読取装置における前記変更手段が、
前記照明手段による照明光を拡散光とする照明範囲又は
拡散度が異なる複数の光拡散手段と、前記複数の光拡散
手段の中から前記読取対象原稿の種類に応じた光拡散手
段を選択して光軸上に、もしくは光路上に位置させるよ
うに制御することによって前記照明範囲又は拡散度を自
動的に変更する制御手段と、によって構成されているも
のである。
【0019】請求項に記載の画像読取装置によれば、
照明手段による照明光を拡散光とする照明範囲又は拡散
度が異なる複数の光拡散手段の中から読取対象原稿の種
類に応じた光拡散手段が選択されて光軸上に、もしくは
光路上に位置されるように制御手段によって制御される
ことによって照明範囲又は拡散度が自動的に変更され
る。なお、上述の拡散ボックスは本発明の光拡散手段に
相当する。
【0020】このように、請求項に記載の画像読取装
置によれば、照明手段による照明光を拡散光とする照明
範囲又は拡散度が異なる複数の光拡散手段の中から読取
対象原稿の種類に応じた光拡散手段を選択して光軸上
に、もしくは光路上に位置させることにより照明範囲又
は拡散度を自動的に変更しているので、読取対象原稿の
種類毎に光拡散手段を用意しておき、オペレータが読取
対象原稿の種類に応じて光拡散手段を選択してセットす
る場合に比較してオペレータの負担を軽減することがで
きると共に、光拡散手段の誤設定(光拡散手段の選択の
誤り、光拡散手段のセット手順の誤り等)を未然に防止
することができる。
【0021】また、請求項記載の画像読取装置は、請
求項記載の画像読取装置において、前記画像センサに
よる読取位置を通過するように前記読取対象原稿を搬送
するための読取対象原稿の種類毎の複数の搬送手段を更
に備え、前記制御手段は、前記読取対象原稿の種類、又
は前記搬送手段の種類を検出することによって前記読取
対象原稿の種類に応じた光拡散手段を選択することを特
徴としている。
【0022】このように、請求項記載の画像読取装置
に対して、画像センサによる読取位置を通過するように
読取対象原稿を搬送するための読取対象原稿の種類毎の
複数の搬送手段が備えられている場合には、読取対象原
稿の種類を直接検出すること以外に、搬送手段の種類を
検出することによっても上記読取対象原稿の種類を特定
することができる。
【0023】なお、請求項記載の画像読取装置のよう
に、請求項又は請求項記載の画像読取装置における
前記制御手段によって、選択した光拡散手段を移動する
ことによって前記光軸上に、もしくは光路上に位置させ
ることができる。なお、この際の移動には、上記複数の
光拡散手段を一体的に構成し、該一体的に構成したもの
を移動することによって選択した光拡散手段を所定の位
置に位置させる移動、及び選択した光拡散手段を個別に
移動することによって所定の位置に位置させる移動が含
まれる。
【0024】また、請求項記載の画像読取装置は、請
求項1記載の画像読取装置における前記変更手段が、外
周が一対の第1の側壁と各々の上端部が互いに接近又は
離間するように移動可能に構成された一対の第2の側壁
との4つの側壁によって筒状に構成されると共に前記照
明手段による照明光を拡散光とする光拡散手段と、前記
読取対象原稿の種類に応じて前記第2の側壁の各々の上
端部を移動させるように制御することによって前記照明
範囲を自動的に変更する制御手段と、によって構成され
ているものである。
【0025】請求項に記載の画像読取装置によれば、
外周が一対の第1の側壁と各々の上端部が互いに接近又
は離間するように移動可能に構成された一対の第2の側
壁との4つの側壁によって筒状に構成されると共に上記
照明手段による照明光を拡散光とする光拡散手段の第2
の側壁の各々の上端部が読取対象原稿の種類に応じて移
動されて照明範囲が自動的に変更される。
【0026】このように、請求項に記載の画像読取装
置によれば、外周が一対の第1の側壁と各々の上端部が
互いに接近又は離間するように移動可能に構成された一
対の第2の側壁との4つの側壁によって筒状に構成され
ると共に照明手段による照明光を拡散光とする光拡散手
段の第2の側壁の各々の上端部を読取対象原稿の種類に
応じて移動させることによって照明範囲を自動的に変更
しているので、1つの光拡散手段で複数種類の読取対象
原稿に対応することが可能となり、読取対象原稿の種類
毎に光拡散手段を用意する場合に比較して、光拡散手段
を設置するための領域を狭くすることができ、装置を小
型化することができると共に、装置のコストを低減する
ことができる。
【0027】また、請求項記載の画像読取装置は、請
求項記載の画像読取装置において、前記一対の第1の
側壁を各々の上端部が互いに接近又は離間するように移
動可能に構成すると共に、前記制御手段は、前記第2の
側壁を移動させる前に前記一対の第1の側壁の各々の上
端部を互いに離間する方向に移動させ、前記第2の側壁
を移動させた後に前記一対の第1の側壁の各々の上端部
を互いに接近する方向に移動させるように制御すること
を特徴としている。
【0028】請求項に記載の画像読取装置によれば、
請求項記載の画像読取装置における一対の第1の側壁
が各々の上端部が互いに接近又は離間するように移動可
能に構成されると共に、制御手段によって、第2の側壁
を移動させる前に一対の第1の側壁の各々の上端部が互
いに離間される方向に移動され、第2の側壁を移動させ
た後に一対の第1の側壁の各々の上端部が互いに接近さ
れる方向に移動される。
【0029】このように、請求項に記載の画像読取装
置によれば、請求項記載の発明と同様の効果を奏する
ことができると共に、第2の側壁を移動させる前に一対
の第1の側壁の各々の上端部を互いに離間する方向に移
動させ、第2の側壁を移動させた後に一対の第1の側壁
の各々の上端部を互いに接近する方向に移動させている
ので、第2の側壁を移動させる際に該第2の側壁が第1
の側壁に当接することがなく、低エネルギーで第2の側
壁を移動させることができると共に、各側壁の摩耗によ
る損傷を防止することができる。
【0030】なお、請求項及び請求項記載の画像読
取装置において、一対の第2の側壁の移動は、連続的又
は段階的に行うことが好ましい。連続的に移動する場合
は、第2の側壁の上端部を移動可能範囲内において任意
の位置に設定することができるので、段階的に移動する
場合に比較して、より多くの種類の読取対象原稿に対応
することができ、段階的に移動する場合には、連続的に
移動する場合に比較して、より短時間に正確な位置に位
置決めすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0032】〔第1実施形態〕図1に示すように、本第
1実施形態に係る画像読取装置はラインCCDスキャナ
14を備えており、ラインCCDスキャナ14は、画像
処理部16、マウス20、2種類のキーボード12A、
12B、及びディスプレイ18が設けられた作業テーブ
ル27に備えられている。
【0033】一方のキーボード12Aは作業テーブル2
7の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボー
ド12Bは、不使用時は、作業テーブル27の引出し2
4内に収納され、使用時は、引出し24から取り出し、
一方のキーボード12A上に重ねる。このとき、キーボ
ード12Bのコードを、画像処理部16に接続されたジ
ャック110に接続する。
【0034】マウス20のコードは作業テーブル27に
設けられた孔108を介して画像処理部16に接続され
ている。マウス20は、不使用時はマウスホルダ20A
に収納され、使用時はマウスホルダ20Aから取り出
し、作業面27U上に載置する。
【0035】画像処理部16は、作業テーブル27に設
けられた収納部16Aに収納され、開閉扉25によって
密閉されている。なお、開閉扉25を開放することによ
り、画像処理部16を取り出すことができるようになっ
ている。
【0036】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム(ポジフィルム)等の写真フィ
ルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フィルム、110
サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された
写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂AP
Sフィルム)、120サイズ及び220サイズ(以下、
ブローニサイズという)の写真フィルムのフィルム画像
を読取対象とすることができる。ラインCCDスキャナ
14は、上記の読取対象のフィルム画像をラインCCD
で読み取り、画像データを出力する。
【0037】なお、上記の読取対象とする写真フィルム
は、幅方向のサイズが35mm以下である135サイ
ズ、110サイズ、及び240サイズの各写真フィルム
と、幅方向のサイズが約60mmである120サイズ及
び220サイズの各写真フィルム(ブローニサイズの写
真フィルム)との2つに大別することができる。
【0038】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データが入力されると共に、入
力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を
行って、記録用画像データとして、図示しないレーザプ
リンタ部へ出力する。
【0039】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、光源部30からの光射出位置近傍
に配置された拡散ボックスユニット40、作業テーブル
27にセットされるフィルムキャリア38、及び作業テ
ーブル27を挟んで光源部30の反対側に配置された読
取部43を備えている。
【0040】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプやメタルハライドランプ等から成るランプ32が配
置されている。なお、ランプ32は、写真フィルム22
の長手方向(搬送方向)及び写真フィルム22の幅方向
の2方向に移動可能とされた図示しないX−Yステージ
に保持されており、該X−Yステージの位置を移動する
ことによってランプ32の位置を微調整することが可能
とされている。
【0041】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向へ射出され
る。
【0042】リフレクタ33の側方には、複数のファン
34が設けられている。ファン34はランプ32が点灯
している間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態
となることを防止する。
【0043】リフレクタ33の光射出側には、リフレク
タ33からの射出光の光軸Lに沿って、紫外域及び赤外
域の波長の光をカットすることで写真フィルム22の化
学変化を防止すると共に温度上昇を防止して読取精度を
向上させるUV/IRカットフィルタ35、ランプ32
からの光及びリフレクタ33からの射出光の光量を調整
する絞り39、及び、写真フィルム22及び読取部43
に到達する光の色成分を、写真フィルムの種類(ネガフ
ィルム/リバーサルフィルム)に応じて適切に設定する
ネガフィルム用のバランスフィルタ36N及びリバーサ
ルフィルム用のバランスフィルタ36Pが嵌め込まれて
いるターレット36(図4(B)も参照)が順に設けら
れている。
【0044】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスラ
イド移動可能とされている。図4(A)に示すように、
絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側
から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿
った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠
き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成
されている側が対向するように配置されている。
【0045】上記構成では、所望の光成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れかが光軸L上に位置し、絞り39の位置
によって絞り39を通過する光の光量を所望の光量に調
整する。
【0046】一方、拡散ボックスユニット40には、図
5(A)に示すように、上部になるに従って、即ち、写
真フィルム22に近づくに従って、フィルムキャリア3
8によって搬送される写真フィルム22の搬送方向の長
さが狭くなる形状とされた筒状の拡散ボックス40A及
び拡散ボックス40Bが平面視矩形状の板材40C上に
所定間隔隔てて取り付けられて構成されている。ここ
で、板材40Cには各拡散ボックスの下端部(光入射
側)に対応する開口が設けられており、該開口に各拡散
ボックスの下端部が対応するように各拡散ボックスは板
材40Cに取り付けられている。
【0047】拡散ボックス40Aはブローニサイズの写
真フィルム(120サイズ及び220サイズの写真フィ
ルム)に記録されているフィルム画像を読み取る際に用
いられるものであり、拡散ボックス40Bは35mm幅
以下のサイズの写真フィルム(135サイズ、110サ
イズ、及び240サイズの写真フィルム)に記録されて
いるフィルム画像を読み取る際に用いられるものであ
る。従って、拡散ボックス40Aの上端部(光射出側)
の開口の幅は拡散ボックス40Bより大きなものとなっ
ている。
【0048】また、拡散ボックス40A及び40Bの下
端部(光入射側)及び上端部(光射出側)には、光拡散
板が各々取り付けられている。
【0049】拡散ボックスユニット40の板材40C
は、拡散ボックス駆動モータ(後述)によって図2(図
5(A))矢印D方向にスライド移動可能に作業テーブ
ル27に設置されており、拡散ボックス40A及び拡散
ボックス40Bの何れか一方の中心が光軸Lと略一致す
る位置に設定することができる。
【0050】光軸L上に配置された拡散ボックスに入射
された光は、フィルムキャリア38(すなわち写真フィ
ルム22)に向けて、写真フィルム22の幅方向を長手
方向とするスリット光とされ、また、光拡散板によって
拡散光とされて射出される。このように、拡散ボックス
40A又は40Bから射出される光が拡散光とされるこ
とにより、写真フィルム22に照射される光の光量むら
が低減され、フィルム画像に均一な光量のスリット光が
照射されると共に、フィルム画像に傷が付いていたとし
ても、この傷が目立ちにくくなる。
【0051】フィルムキャリア38は、読取対象とする
写真フィルム22の種類毎に用意されており、写真フィ
ルム22に応じて選択されて作業テーブル27にセット
される。フィルムキャリア38には、図示しない複数の
マイクロスイッチが設けられており、該マイクロスイッ
チのオン/オフの状態の組み合わせによって、セットさ
れているフィルムキャリアの種類を特定することができ
る。
【0052】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が設けられている。拡散ボックス40A又は4
0Bからのスリット光は、フィルムキャリア38の下面
に設けられた該開口を介して写真フィルム22に照射さ
れ、写真フィルム22の透過光が、フィルムキャリア3
8の上面に設けられた該開口を介して、読取部43に到
達する。
【0053】なお、本実施形態に係る画像読取装置で
は、フィルム画像の読み取りを行う際に、フィルムキャ
リア38を用いて、比較的高速でかつ低精細にフィルム
画像を読み取る予備読み取り(以下、プレスキャンとい
う。)を行い、該プレスキャンにより得られた画像デー
タに基づいて、比較的低速でかつ高精細にフィルム画像
を読み取る本読み取り(以下、ファインスキャンとい
う。)を行う際の読取条件及びファインスキャンにより
得られる画像データに対する各種画像処理の処理条件を
決定し、決定された読取条件でファインスキャンを行う
と共に、ファインスキャンによって得られた画像データ
に対して上記決定された処理条件による画像処理を行っ
ている。
【0054】従って、フィルムキャリアは、プレスキャ
ン時や、ファインスキャン時におけるこれからファイン
スキャンするフィルム画像の濃度等に応じた複数の速度
で写真フィルム22を搬送可能なように構成されてい
る。
【0055】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面にラインCCD116が取付けられた載置台4
7が設けられており、載置台47からはレンズ筒49が
垂下されている。レンズ筒49の内部には、縮小・拡大
等の変倍のために作業テーブル27と接近離間する方向
Aにスライド移動可能にレンズユニット50が支持され
ている。
【0056】作業テーブル27には支持フレーム45が
立設されている。載置台47は、支持フレーム45に取
り付けられたガイドレール42に、上記変倍や合焦制御
時に共役長を確保するために作業テーブル27と接近離
間する方向Bにスライド移動可能に支持されている。
【0057】レンズユニット50は複数枚のレンズから
成り、複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けら
れている。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は
略C字状に成形された絞り板51Aを複数枚備えてい
る。各絞り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一
端部がピンに軸支されており、ピンを中心として回動可
能とされている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリ
ンクを介して連結されており、レンズ絞り駆動モータ
(後述)の駆動力が伝達されると同一の方向に回動す
る。この絞り板51Aの回動に伴って、光軸Lを中心と
して絞り板51Aにより遮光されていない部分(図4
(C)における略星型の部分)の面積が変化し、レンズ
絞り51を通過する光の光量が変化する。
【0058】ラインCCD116は、CCDセル又はフ
ォトダイオード等の光電変換素子が、写真フィルム22
の幅方向に一列に多数配置され、かつ電子シャッタ機構
が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行
に3ライン設けられており、各センシング部の光入射側
にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けら
れて構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た、各センシング部の近傍には、多数の転送部が各セン
シング部に対応して各々設けられており、各センシング
部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部
を介して順に転送される。
【0059】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正やラインCCD
116に設けられた色分解フィルタの保護のためにライ
ンCCD116に入射される光を遮光する全閉状態(N
Dフィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0060】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取部に案内されて、供給
される。これにより、写真フィルム22の読取部に位置
する領域を冷却することができる。なお、案内管95
は、冷却風の流量を検出する流量センサ96を貫通して
いる。
【0061】次に、図6に示したラインCCDスキャナ
14の光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDス
キャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成を、
図7を用いて説明する。
【0062】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体の制御を司るマイクロプロセッサ4
6を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス6
6を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ94、
流量センサ96、及びモータドライバ48が接続されて
いる。
【0063】ランプドライバ53は、マイクロプロセッ
サ46からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。
【0064】また、写真フィルム22のフィルム画像の
読み取りの際、写真フィルム22に冷却風を供給するた
めに、マイクロプロセッサ46は、コンプレッサ94を
稼働させる。なお、流量センサ96により冷却風の流量
が検出され、マイクロプロセッサ46は、異常を検知す
る。
【0065】また、モータドライバ48には、拡散ボッ
クスユニット40に取り付けられた拡散ボックス40A
及び40Bの何れか一方の中心を光軸Lに略一致させる
ように拡散ボックスユニット40をスライド移動させる
拡散ボックス駆動モータ98が接続されている。
【0066】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36のネガフィルム用のバランスフィルタ36N及び
リバーサルフィルム用のバランスフィルタ36Pの何れ
かが光軸Lに位置するようにターレット36を図4
(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆動モータ
54、ターレット36の基準位置(図示しない切り欠
け)を検出するターレット位置センサ55(図4(B)
も参照)が接続されている。
【0067】モータドライバ48には、更に、絞り39
をスライド移動させる絞り駆動モータ56、絞り39の
位置を検出する絞り位置センサ57、載置台47(即
ち、ラインCCD116及びレンズユニット50)をガ
イドレール42に沿ってスライド移動させる読取部駆動
モータ58、載置台47の位置を検出する読取部位置セ
ンサ59、レンズユニット50をレンズ筒49に沿って
スライド移動させるレンズ駆動モータ60、レンズユニ
ット50の位置を検出するレンズ位置センサ61、レン
ズ絞り51の絞り板51Aを回動させるレンズ絞り駆動
モータ62、レンズ絞り51の位置(絞り板51Aの位
置)を検出するレンズ絞り位置センサ63、CCDシャ
ッタ52を全閉状態、全開状態及び減光状態の何れかの
状態に切り換えるシャッタ駆動モータ64、シャッタ位
置を検出するシャッタ位置センサ65、ファン34を駆
動するファン駆動モータ37が接続されている。
【0068】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン及びファインスキャンを行う
際に、ターレット位置センサ55及び絞り位置センサ5
7によって検出されるターレット36及び絞り39の位
置に基づき、ターレット駆動モータ54によってターレ
ット36を回転駆動させると共に、絞り駆動モータ56
によって絞り39をスライド移動させ、フィルム画像に
照射される光を調節する。
【0069】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じて光学
倍率を決定し、フィルム画像が前記決定した光学倍率で
ラインCCD116によって読み取られるように、読取
部位置センサ59によって検出される載置台47の位置
に基づき読取部駆動モータ58によって載置台47をス
ライド移動させると共に、レンズ位置センサ61によっ
て検出されるレンズユニット50の位置に基づきレンズ
駆動モータ60によってレンズユニット50をスライド
移動させる。
【0070】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御を行う場合、マイクロプロセッサ46は、
読取部駆動モータ58により載置台47のみをスライド
移動させる。
【0071】すなわち、本実施形態のラインCCDスキ
ャナ14における結像関係は、ラインCCD116、レ
ンズユニット50、及び写真フィルム22の各々の光軸
L方向の相対的な位置で決定されるが、本実施形態では
上述したように、光学倍率を設定する場合には読取部駆
動モータ58によって載置台47をスライド移動させる
と共にレンズ駆動モータ60によってレンズユニット5
0をスライド移動させており、このようにして光学倍率
が設定された状態で上記結像関係を保つために、ライン
CCD116とレンズユニット50との間の距離を固定
したまま、レンズユニット50と写真フィルム22との
間の距離を変化させることによって合焦制御を行ってい
る。
【0072】このように合焦制御を行うことによって、
写真フィルム22に記録された複数のフィルム画像を読
み取る場合の各々のフィルム画像に対する光学倍率の変
動を抑制することができる。
【0073】本実施形態では、この合焦制御をTTL
(Through The Lens)方式により、ラインCCD116
によって読み取られた画像のコントラストが最大となる
ように行う。
【0074】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。
【0075】ラインCCD116の信号出力端は、増幅
器76を介してA/D変換器82に接続されており、ラ
インCCD116から出力された信号は、増幅器76で
増幅されA/D変換器82でディジタルデータに変換さ
れる。
【0076】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0077】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に出力される。
【0078】更に、画像処理部16には、ディスプレイ
18、キーボード12A、12B、マウス20、及びフ
ィルムキャリア38が接続されている。
【0079】画像処理部16では、ラインCCDスキャ
ナ14から並列に入力されるR、G、Bの画像データに
対して、暗補正及び明補正を行う。
【0080】暗補正は、ラインCCD116の光入射側
に光を入射しない状態においてラインCCD116内を
流れる電流である暗電流をキャンセルするものであり、
ラインCCD116の光入射側がCCDシャッタ52に
より遮光されている状態でラインCCDスキャナ14か
ら入力されたデータ(ラインCCD116のセンシング
部の各セルの暗出力レベルを表すデータ)を各セル毎に
記憶しておき、ラインCCD116が写真フィルム22
を読み取ることによってラインCCDスキャナ14から
入力された画像データから、各画素毎に対応するセルの
暗出力レベルを減ずることによって補正する。
【0081】また、明補正は、ラインCCD116の光
電変換特性の各セル単位でのばらつきを補正するもので
あり、ラインCCDスキャナ14に画面全体が一定濃度
の調整用のフィルム画像がセットされている状態で、ラ
インCCD116で前記調整用のフィルム画像を読み取
ることによりラインCCDスキャナ14から入力された
調整用のフィルム画像の画像データ(この画像データが
表す各画素毎の濃度のばらつきは各セルの光電変換特性
のばらつきに起因する)に基づいて各セル毎にゲイン
(明補正データ)を定めておき、ラインCCDスキャナ
14から入力された読取対象のフィルム画像の画像デー
タを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正
する。
【0082】また、画像処理部16では、階調変換、色
変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパ
ートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調
するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処理を行
う。
【0083】なお、写真フィルム22が本発明の読取対
象原稿に、ランプ32が本発明の照明手段に、フィルム
キャリア38が本発明の搬送手段に、拡散ボックス40
A及び40Bが本発明の光拡散手段に、マイクロプロセ
ッサ46が本発明の制御手段に、ラインCCD116が
本発明の画像センサに、各々相当する。
【0084】次に、本実施形態の作用として、ラインC
CDスキャナ14のマイクロプロセッサ46によって実
行される写真フィルム22の画像読取処理について、図
8のフローチャートを参照して説明する。なお、ライン
CCDスキャナ14は、写真フィルム読取時のモードと
して、「プレスキャンモード」、及び「ファインスキャ
ンモード」の各モードが予め定められていると共に、各
モードにおけるラインCCDスキャナ14の各部の状態
も予め定められている。また、本画像読取処理の実行時
には、拡散ボックス40A及び40Bの何れか一方が光
軸L上に位置するように位置決めされている。さらに、
本実施形態では、読取対象とする写真フィルム22が1
本の長尺のネガフィルムである場合について説明する。
【0085】まず、ステップ200では読取対象とする
写真フィルム22の種類に応じて拡散ボックスを設定す
る拡散ボックス設定処理(後述)を実行し、次のステッ
プ202では「プレスキャンモード」に移行し、写真フ
ィルム22に対するプレスキャンが所定の読取条件で行
われるように、「プレスキャンモード」として予め定め
られている各部の状態に従って各部の作動を制御する。
【0086】すなわち、ランプドライバ53によってラ
ンプ32を点灯させ、絞り駆動モータ56によって絞り
39をプレスキャン時の位置に移動させ、ターレット駆
動モータ54によってターレット36をネガフィルム位
置(ネガフィルム用のバランスフィルタ36Nが光軸L
上に位置する位置)へ回転させ、レンズユニット50に
よる光学倍率が1.0倍となるように読取部駆動モータ
58、レンズ駆動モータ60によって載置台47及びレ
ンズユニット50をスライド移動させ、レンズ絞り駆動
モータ62によってレンズ絞り51を全開位置に移動さ
せ、シャッタ駆動モータ64によってCCDシャッタ5
2を全開位置に移動させる。また、タイミングジェネレ
ータ74に対し、ラインCCD116の電子シャッタの
作動時間(ラインCCD116によるライン単位の読取
周期(電荷蓄積時間))として最短値であるtを設定し、
フィルムキャリア38に対し、写真フィルム22の搬送
速度として最速値である5×v(通常のフィルム画像の
ファインスキャン時における搬送速度をvとした場合の
5倍の搬送速度)を設定する。従って、写真フィルム2
2に対するプレスキャンは比較的粗い解像度で高速に行
われ、短時間で処理が完了する。
【0087】次のステップ204では、フィルムキャリ
ア38に対し、所定方向(図2の矢印C方向)への写真
フィルム22の搬送を指示し、最速の搬送速度(5×
v)で搬送される写真フィルム22をラインCCD11
6によって最短の読取周期(t)で読み取り、ラインC
CD116から出力された信号に対して順次A/D変換
を行ってプレスキャンデータとして画像処理部16へ順
次出力するプレスキャンを開始する。
【0088】次のステップ206では写真フィルム22
の後端までプレスキャンを行ったか否か判定し、判定が
肯定される迄待機する。
【0089】このプレスキャンの間、画像処理部16で
は、ラインCCDスキャナ14から入力される画像デー
タを図示しない記憶部に順次記憶すると共に、複数コマ
画像分の画像データが記憶された時点で、該記憶された
画像データに基づき、写真フィルム22に記録されてい
るフィルム画像の写真フィルム22の搬送方向に沿った
両端(上流側及び下流側)のエッジ位置を各々判定す
る。
【0090】エッジ位置の判定は、例えば、本願出願人
が特開平8−304932号公報、特開平8−3049
33号公報、特開平8−304934号公報、特開平8
−304935号公報で提案しているように、プレスキ
ャンデータが表す各画素毎の濃度値に基づき、各画素毎
にフィルム長手方向に沿った濃度変化値を各々演算し、
各画素のフィルム長手方向に沿った濃度変化値をフィル
ム幅方向に沿ったライン単位で積算し、各ライン毎の積
算値を比較することで行うことができる。また、写真フ
ィルム22がAPSフィルムであれば、パーフォレーシ
ョンが穿設されている位置からエッジが存在している可
能性がある領域を探索範囲として設定し、該探索範囲内
でエッジを探索することで、エッジ位置の判定に要する
時間を短縮することも可能である。
【0091】また、画像処理部16では、このようにし
て判定したエッジ位置に基づき、パーフォレーションの
位置等と対応付けてフィルム画像のコマ位置を判定し、
判定したコマ位置を上記図示しない記憶部に記憶すると
共に、該コマ位置に基づいて、それまでに記憶した画像
データからフィルム画像が記録されている領域の画像デ
ータを切り出して上記図示しない記憶部に記憶する。
【0092】写真フィルム22の後端までプレスキャン
が終了すると(図8のステップ206の判定が肯定され
ると)、ステップ208では、プレスキャン時に画像処
理部16によって上記図示しない記憶部に記憶されたプ
レスキャン画像データからフィルム画像の所定の画像特
徴量を演算する。なお、所定の画像特徴量には、フィル
ム画像の色バランス値(詳しくは、フィルム画像の各成
分色毎の最小濃度値(最大輝度値)の比率)も含まれ
る。
【0093】また、ステップ208では、演算した画像
特徴量に基づいて、フィルム画像の種別(サイズ、濃度
種別)及びファインスキャン画像データに対する画像処
理の処理条件を演算により設定する。
【0094】なお、読取対象の写真フィルム22が13
5サイズの写真フィルムであれば、フィルム画像のサイ
ズ(この場合はフィルム画像のフレームサイズ)は、例
えば標準サイズのフィルム画像では画像記録範囲内とな
り、パノラマサイズ等の非標準サイズのフィルム画像で
は画像記録範囲外となる所定部分の濃度や色味が、未露
光部(ネガフィルムであれば素抜け)に相当する濃度や
色味であるか否かに基づいて判定することができる。
【0095】また、特開平8−304932号公報、特
開平8−304933号公報、特開平8−304934
号公報、特開平8−304935号公報のように、プレ
スキャン時の画像データが表す各画素毎の濃度値に基づ
き、各画素毎にフィルム幅方向に沿った濃度変化値を各
々演算し、各画素のフィルム幅方向に沿った濃度変化値
をフィルム長手方向に沿ったライン単位で積算し、各ラ
イン毎の積算値を比較することでフィルム画像のサイズ
(アスペクト比)を判定したり、濃度ヒストグラムから
閾値を定めて画像を二値化し、画像中の各領域における
画像の存在率に基づいて判定したり、前述の所定部分に
おける濃度変化値の分散及び平均値に基づいて判定した
り、上記の手法を組み合わせて判定するようにしてもよ
い。
【0096】また、読取対象の写真フィルム22がAP
Sフィルムであれば、フィルム画像のサイズ(この場合
はプリントサイズ)は、APSフィルムの磁気層にデー
タとして磁気記録されているプリントサイズを読み取る
ことで判定できる。
【0097】フィルム画像の濃度種別については、例え
ば平均濃度、最大濃度、最小濃度等を予め定められた所
定値と比較することで、低濃度/通常濃度/高濃度/超
高濃度等に分類することができる。また、画像処理の処
理条件としては、例えば画像の拡大縮小率、ハイパート
ーンやハイパーシャープネス等の画像処理の処理条件
(具体的には、画像の超低周波輝度成分に対する階調の
圧縮度、画像の高周波成分や中周波成分に対するゲイン
(強調度))、階調変換条件等が演算される。
【0098】上記のようにして全てのコマ画像につい
て、種別、及び画像処理の処理条件の設定が終了する
と、次のステップ210では、フィルム画像のファイン
スキャンを行うための準備として、フィルムキャリア3
8に対して、写真フィルム22の搬送方向を上記所定方
向と逆の方向(図2矢印C方向の逆方向)とするように
指示する。
【0099】次のステップ212では、これからファイ
ンスキャンを行うフィルム画像の種別に適した読取条件
でフィルム画像に対するファインスキャンが行われるよ
うに、ラインCCDスキャナ14の各部の作動を制御す
る。
【0100】すなわち、まず、これからファインスキャ
ンを行うフィルム画像(この場合は所定方向と逆の方向
への写真フィルム22の搬送で最初に読取位置に到達す
るフィルム画像)の種別を取り込み、前記フィルム画像
の種別が何であるかを判定し、該種別に応じたファイン
スキャンモードの設定を行う。例えば、種別が「高濃度
コマ」であった場合、高濃度コマ用のファインスキャン
モードとして予め定められている各部の状態に従って各
部の作動を制御する。
【0101】具体的には、ランプ32を点灯させ、絞り
39を高濃度コマのファインスキャン時の位置に移動さ
せ、ターレット36をネガフィルム位置へ回転させ、レ
ンズユニット50による光学倍率が1.0倍となるよう
に載置台47及びレンズユニット50をスライド移動さ
せ、レンズ絞り51及びCCDシャッタ52を全開位置
に移動させる。また、タイミングジェネレータ74に対
し、ラインCCD116の電子シャッタの作動時間(読
取周期)としてtを設定し、フィルムキャリア38に対
し、写真フィルム22の搬送速度としてvを設定する。
高濃度のフィルム画像は透過光量が少なく、高濃度のフ
ィルム画像を高ダイナミックレンジで高精度に読み取る
ために、高濃度コマのファインスキャン時の絞り39の
位置は全開に近い位置とされている。
【0102】次のステップ214では、画像処理部16
の図示しない記憶部に記憶されたコマ位置に基づき、こ
れからファインスキャンを行うフィルム画像のエッジが
ラインCCD116の読取位置(光軸位置)に到達した
か否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0103】ステップ214の判定が肯定されるとステ
ップ216へ移行し、読取位置に到達したフィルム画像
をラインCCD116によって読み取り、ラインCCD
116から出力された信号に対して順次A/D変換を行
ってファインスキャン画像データとして画像処理部16
へ順次出力するファインスキャンを行う。これにより、
フィルム画像の種別毎に最適な読取条件で前記フィルム
画像のファインスキャンが行われることになる。
【0104】なお、ラインCCDスキャナ14から画像
処理部16に出力されたファインスキャン画像データ
は、先に記憶された処理条件で画像処理部16において
画像処理が行われ、図示しないレーザプリンタ部へ出力
されてプリントされる。
【0105】単一のフィルム画像に対するファインスキ
ャンを完了するとステップ218へ移行し、全てのフィ
ルム画像に対するファインスキャンを終了したか否か判
定する。判定が否定された場合にはステップ212に戻
り、ステップ212〜218を繰り返す。このステップ
212〜218により、各フィルム画像の種別に応じた
最適な読取条件で、各フィルム画像のファインスキャン
が各々行われる。そして、ステップ218の判定が肯定
されると本画像読取処理が終了する。
【0106】次に、ラインCCDスキャナ14のマイク
ロプロセッサ46によって実行される拡散ボックス設定
処理(図8のステップ200の処理)について、図9の
フローチャートを参照して説明する。
【0107】まず、ステップ300では、写真フィルム
22の種類を検出する。なお、本実施形態では、写真フ
ィルム22の種類を、作業テーブル27にセットされて
いるフィルムキャリア38の種類に基づいて検出する。
すなわち、本実施形態では写真フィルムの種類毎にフィ
ルムキャリアが用意されており、作業テーブル27にセ
ットされているフィルムキャリアの種類によって読取対
象とする写真フィルムの種類を認識することができる。
【0108】また、本実施形態における画像読取装置で
は、上述したように、セットされているフィルムキャリ
アの種類が、フィルムキャリアに複数設けられた図示し
ないマイクロスイッチのオン/オフの組み合わせによっ
て検出することができるように構成されている。従っ
て、上記マイクロスイッチの状態を検出することにより
セットされているフィルムキャリアの種類を特定するこ
とができ、該フィルムキャリアの種類から読取対象とす
る写真フィルム22の種類を特定することができる。
【0109】写真フィルム22の種類の検出を終了する
と次のステップ302では、検出された写真フィルム2
2の種類がブローニサイズの写真フィルムであるか否か
を判定し、ブローニサイズの写真フィルムではないと判
定した場合はステップ304へ移行して、検出された写
真フィルム22の種類が35mm幅以下のサイズの写真
フィルムであるか否かを判定し、35mm幅以下のサイ
ズの写真フィルムではないと判定した場合はステップ3
06へ移行してディスプレイ18にエラーメッセージを
表示した後に上記ステップ300へ戻る。
【0110】すなわち、ステップ302及びステップ3
04の双方の判定が否定判定であった場合は、本実施形
態における画像読取装置の読取対象としない写真フィル
ム用のフィルムキャリアがセットされている場合である
ので、その旨を示すエラーメッセージをディスプレイ1
8に表示する。オペレータは、このメッセージがディス
プレイ18に表示された場合、フィルムキャリアを読取
対象とする写真フィルム用のものに交換する。
【0111】一方、ステップ302の判定の結果、写真
フィルム22の種類がブローニサイズの写真フィルムで
あると判定された場合にはステップ308へ移行して、
現在光軸L上に設定されている拡散ボックスが拡散ボッ
クス40A(ブローニサイズ用の拡散ボックス)である
か否かを判定し、拡散ボックス40Aではないと判定し
た場合はステップ310へ移行して、拡散ボックス駆動
モータ98により拡散ボックスユニット40をスライド
移動させることによって拡散ボックス40Aの中心が光
軸Lに略一致するように設定し、上記ステップ308に
おいて設定されている拡散ボックスが拡散ボックス40
Aであると判定した場合には、上記ステップ310の処
理、すなわち拡散ボックスユニット40のスライド移動
を行うことなく本拡散ボックス設定処理を終了する。
【0112】また、ステップ304の判定の結果、写真
フィルム22の種類が35mm幅以下のサイズの写真フ
ィルムであると判定された場合にはステップ312へ移
行して、現在光軸L上に設定されている拡散ボックスが
拡散ボックス40B(35mm幅以下のサイズ用の拡散
ボックス)であるか否かを判定し、拡散ボックス40B
ではないと判定した場合はステップ314へ移行して、
拡散ボックス駆動モータ98により拡散ボックスユニッ
ト40をスライド移動させることによって拡散ボックス
40Bの中心が光軸Lに略一致するように設定し、上記
ステップ312において設定されている拡散ボックスが
拡散ボックス40Bであると判定した場合には、上記ス
テップ314の処理、すなわち拡散ボックスユニット4
0のスライド移動を行うことなく本拡散ボックス設定処
理を終了する。
【0113】以上詳細に説明したように、本第1実施形
態に係る画像読取装置では、写真フィルムの種類を検出
し、該種類に応じて対応する拡散ボックスを所定の位置
に設定しているので、写真フィルムの種類毎に拡散ボッ
クスを用意しておき、オペレータが写真フィルムの種類
に応じて拡散ボックスをセットする場合に比較してオペ
レータの負担を軽減することができると共に、拡散ボッ
クスの誤設定(拡散ボックスの選択の誤り、拡散ボック
スのセット手順の誤り等)を未然に防止することができ
る。
【0114】なお、本第1実施形態では、2種類の拡散
ボックスを板材40Cに直線的に取り付けて、板材40
Cを直線的にスライド移動することによって各々の拡散
ボックスを写真フィルムの種類に応じて設定する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、図5(B)に示すように、円弧状の板材
40D上に拡散ボックス40A及び40Bを取り付け、
板材40Dを軸40Eを中心として回転駆動させること
により何れか一方の拡散ボックスの中心が光軸Lに略一
致するように移動させることによって写真フィルム22
の種類に応じた拡散ボックスを設定する形態としてもよ
い。
【0115】また、本第1実施形態では、副走査方向
(図2矢印D方向)に沿って2種類の拡散ボックスを配
置し、写真フィルム22の種類に応じて拡散ボックスを
副走査方向に沿ってスライド移動させることにより所望
の拡散ボックスを光軸上に設定する場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
2種類の拡散ボックスを副走査方向に直交する方向であ
る主走査方向に沿って配置し、拡散ボックスを主走査方
向に沿ってスライド移動させることにより所望の拡散ボ
ックスを光軸上に設定する形態としてもよい。
【0116】〔第2実施形態〕本第2実施形態では、写
真フィルムの種類に応じた拡散ボックスを主走査方向へ
の移動、及び副走査方向への移動の2段階の移動によっ
て光軸L上に設定する形態について説明する。なお、本
第2実施形態における画像読取装置の拡散ボックスに関
する部分以外の構成及び画像読取処理(図8参照)にお
ける拡散ボックス設定処理以外の処理は、上記第1実施
形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0117】まず、本第2実施形態における拡散ボック
ス及びその周辺の構成について図10の概略平面図を参
照して説明する。
【0118】同図に示すように、本第2実施形態におけ
る画像読取装置では、ブローニサイズ用の拡散ボックス
40A及び35mm幅以下のサイズ用の拡散ボックス4
0Bが、各々作業テーブル27の作業面27U近傍にお
ける主走査方向Fの略同一の中心位置とされた第1の配
置位置120A及び第2の配置位置120Bに配置され
ている。
【0119】拡散ボックス40Aは副走査方向駆動モー
タ(後述)によって副走査方向Dに移動可能に構成され
ており、第1の配置位置120Aと、第1の配置位置1
20A及び第2の配置位置120Bの略中心でかつ光軸
Lを中心とした第4の配置位置120Dに副走査方向位
置が略同一とされた第3の配置位置120Cと、の2つ
の配置位置の何れか一方に位置させることができ、第3
の配置位置120Cに位置された拡散ボックス40Aは
主走査方向駆動モータ(後述)によって主走査方向Fに
移動可能に構成されており、第3の配置位置120Cと
第4の配置位置120Dとの2つの配置位置の何れか一
方に位置させることができる。
【0120】また、拡散ボックス40Bは副走査方向駆
動モータによって副走査方向Dに移動可能に構成されて
おり、第2の配置位置120Bと第3の配置位置120
Cとの2つの配置位置の何れか一方に位置させることが
でき、第3の配置位置120Cに位置された拡散ボック
ス40Bは主走査方向駆動モータによって主走査方向F
に移動可能に構成されており、第3の配置位置120C
と第4の配置位置120Dとの2つの配置位置の何れか
一方に位置させることができる。
【0121】次に本第2実施形態におけるラインCCD
スキャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成
を、図11を参照して説明する。
【0122】同図に示すように、本第2実施形態におけ
るラインCCDスキャナ14の電気系の構成は、上記第
1実施形態における構成(図7も参照)に比較して、拡
散ボックス駆動モータ98がなく、拡散ボックス40A
及び40Bを副走査方向に移動するための副走査方向駆
動モータ99A、及び主走査方向に移動するための主走
査方向駆動モータ99Bが、各々モータドライバ48に
接続されている点が相違している。従ってマイクロプロ
セッサ46は、モータドライバ48を介して副走査方向
駆動モータ99A及び主走査方向駆動モータ99Bを駆
動することによって、拡散ボックス40Aを第1の配置
位置120A、第3の配置位置120C、及び第4の配
置位置120Dの何れかの配置位置に配置することがで
きると共に、拡散ボックス40Bを第2の配置位置12
0B、第3の配置位置120C、及び第4の配置位置1
20Dの何れかの配置位置に配置することができる。
【0123】次に、図12のフローチャートを参照し
て、本第2実施形態における拡散ボックス設定処理につ
いて説明する。なお、本拡散ボックス設定処理は、上記
第1実施形態における拡散ボックス設定処理(図9も参
照)と、ステップ300乃至ステップ306の処理につ
いては同様であるので、この部分の説明は省略する。ま
た、本拡散ボックス設定処理を行うに先立って、拡散ボ
ックス40A及び拡散ボックス40Bの何れか一方が第
4の配置位置120D(光軸L上)に配置されている。
【0124】ステップ302において読取対象とする写
真フィルム22の種類がブローニサイズの写真フィルム
であると判定された場合はステップ320へ移行して第
4の配置位置120Dにブローニサイズ用の拡散ボック
ス40Aが設定(配置)されているか否かを判定し、拡
散ボックス40Aが配置されていない場合は35mm幅
以下のサイズ用の拡散ボックス40Bが配置されている
ものと見做してステップ322へ移行し、拡散ボックス
40Bを主走査方向駆動モータ99Bによって第4の配
置位置120Dから第3の配置位置120Cへ移動した
後に副走査方向駆動モータ99Aによって第3の配置位
置120Cから第2の配置位置120Bへ移動すること
によって拡散ボックス40Bを退避した後、ステップ3
24へ移行して、拡散ボックス40Aを副走査方向駆動
モータ99Aによって第1の配置位置120Aから第3
の配置位置120Cへ移動した後に主走査方向駆動モー
タ99Bによって第3の配置位置120Cから第4の配
置位置120Dへ移動することによって拡散ボックス4
0Aを中心が光軸Lに略一致するように配置した後、本
拡散ボックス設定処理を終了する。
【0125】一方、ステップ320において第4の配置
位置120Dにブローニサイズ用の拡散ボックス40A
が設定されていると判定された場合には、上記ステップ
322及びステップ324の処理を行わずに本拡散ボッ
クス設定処理を終了する。
【0126】また、ステップ304において読取対象と
する写真フィルム22の種類が35mm幅以下のサイズ
の写真フィルムであると判定された場合はステップ32
6へ移行して第4の配置位置120Dに35mm幅以下
のサイズ用の拡散ボックス40Bが設定(配置)されて
いるか否かを判定し、拡散ボックス40Bが配置されて
いない場合はブローニサイズ用の拡散ボックス40Aが
配置されているものと見做してステップ328へ移行
し、拡散ボックス40Aを主走査方向駆動モータ99B
によって第4の配置位置120Dから第3の配置位置1
20Cへ移動した後に副走査方向駆動モータ99Aによ
って第3の配置位置120Cから第1の配置位置120
Aへ移動することによって拡散ボックス40Aを退避し
た後、ステップ330へ移行して、拡散ボックス40B
を副走査方向駆動モータ99Aによって第2の配置位置
120Bから第3の配置位置120Cへ移動した後に主
走査方向駆動モータ99Bによって第3の配置位置12
0Cから第4の配置位置120Dへ移動することによっ
て拡散ボックス40Bを中心が光軸Lに略一致するよう
に配置した後、本拡散ボックス設定処理を終了する。
【0127】一方、ステップ326において第4の配置
位置120Dに35mm幅以下のサイズ用の拡散ボック
ス40Bが設定されていると判定された場合には、上記
ステップ328及びステップ330の処理を行わずに本
拡散ボックス設定処理を終了する。
【0128】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係る画像読取装置では、2種類の拡散ボックスを主
走査方向及び副走査方向の2方向に移動可能に構成する
ことによって読取対象とする写真フィルムの種類に応じ
た拡散ボックスを所定の位置に設定しているので、各拡
散ボックスの主走査方向及び副走査方向の移動を各々共
通の駆動モータによって行うことができ、画像読取装置
を低コストで構成することができると共に、画像読取装
置を小型化することができる。
【0129】なお、本第2実施形態では、写真フィルム
の種類に応じた拡散ボックスを副走査方向に移動した後
に主走査方向に移動することによって光軸位置に設定す
る場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、写真フィルムの種類に応じた拡散ボック
スを主走査方向に移動した後に副走査方向に移動するこ
とによって光軸位置に設定する形態としてもよい。
【0130】また、本第2実施形態では、2種類の拡散
ボックスを副走査方向に沿って配置しておき、写真フィ
ルムの種類に応じた拡散ボックスを副走査方向に移動し
た後に主走査方向に移動することによって光軸位置に設
定する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば2種類の拡散ボックスを主走
査方向に沿って配置しておき、写真フィルムの種類に応
じた拡散ボックスを副走査方向に移動した後に主走査方
向に移動することによって光軸位置に設定する形態とし
てもよい。
【0131】〔第3実施形態〕本第3実施形態では、側
壁を移動可能に構成した1つの拡散ボックスにより、複
数種類の写真フィルムに対応する形態(請求項6、7記
載の発明に対応)について説明する。なお、本第3実施
形態における画像読取装置の拡散ボックスに関する部分
以外の構成及び画像読取処理(図8参照)における拡散
ボックス設定処理以外の処理は、上記第1実施形態及び
第2実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0132】まず、本第3実施形態における拡散ボック
スの構成について図13を参照して説明する。
【0133】図13(A)及び図13(B)に示すよう
に、本第3実施形態における拡散ボックス41は、一対
の第1の側壁41A及び一対の第2の側壁41Bの4枚
の側壁によって外周が筒状に構成されている。一対の第
1の側壁41Aは、上端側が拡散ボックス41の中心軸
Gを中心として矢印H方向に移動するように下端側の図
示しない軸を中心として回動可能に構成されており、一
対の第2の側壁41Bは、上端側が拡散ボックス41の
中心軸Gを中心として矢印I方向に移動するように下端
側の図示しない軸を中心として回動可能に構成されてい
る。なお、第1の側壁41Aの回動は第1の駆動モータ
(後述)によって行うことができ、第2の側壁41Bの
回動は第2の駆動モータ(後述)によって行うことがで
きる。
【0134】拡散ボックス41は内面がミラー面とされ
ていると共に、下端部に図示しない光拡散板が取り付け
られており、拡散ボックス41は下端部から入射された
光を拡散光として上端部から射出することができる。
【0135】以上のように構成された拡散ボックス41
は、光軸Lに中心軸Gが略一致し、かつ第1の側壁41
Aの壁面が主走査方向に沿うように、光源部30とフィ
ルムキャリア38との間に設置される。従って、一対の
第2の側壁41Bの上端部が互いに接近又は離間するよ
うに第2の側壁41Bを回動することによって写真フィ
ルム22の幅方向に対する照明範囲を変更することがで
きる。
【0136】次に本第3実施形態におけるラインCCD
スキャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成を
図14を参照して説明する。同図に示すように、本第3
実施形態におけるラインCCDスキャナ14の電気系の
構成は、上記第1実施形態における構成(図7も参照)
に比較して、拡散ボックス駆動モータ98がなく、第1
の側壁41Aを回動するための第1の駆動モータ99
C、及び第2の側壁41Bを回動するための第2の駆動
モータ99Dが、各々モータドライバ48に接続されて
いる点が相違している。従ってマイクロプロセッサ46
は、モータドライバ48を介して第1の駆動モータ99
C及び第2の駆動モータ99Dを駆動することによっ
て、拡散ボックス41の第1の側壁41Aの矢印H方向
への回動及び第2の側壁41Bの矢印I方向への回動を
行うことができる。拡散ボックス41が本発明の光拡散
手段に相当する。
【0137】次に、図15のフローチャートを参照し
て、本第3実施形態における拡散ボックス設定処理につ
いて説明する。なお、本拡散ボックス設定処理は、上記
第1実施形態における拡散ボックス設定処理(図9も参
照)と、ステップ300乃至ステップ306の処理につ
いては同様であるので、この部分の説明は省略する。ま
た、本拡散ボックス設定処理を行うに先立って、拡散ボ
ックス41の状態が図13の実線の状態(35mm幅以
下のサイズ用の状態、以下第1の状態という。)と、2
点鎖線の状態(ブローニサイズ用の状態、以下第2の状
態という。)と、の何れかの状態に設定されている。更
に、以下では、第1の側壁41Aの図13(B)の位置
を閉鎖位置といい、第1の側壁41Aの各々の上端部が
上記閉鎖位置より若干離間した位置を開放位置という。
【0138】ステップ302において読取対象とする写
真フィルム22の種類がブローニサイズの写真フィルム
であると判定された場合はステップ350へ移行して拡
散ボックス41が第2の状態、すなわちブローニサイズ
用の状態に設定されているか否かを判定し、ブローニサ
イズ用に設定されていないと判定した場合はステップ3
52へ移行して、第1の駆動モータ99Cによって第1
の側壁41Aを開放位置に移動した後、ステップ354
で第2の駆動モータ99Dによって第2の側壁41Bを
第2の状態とし、その後、ステップ356によって第1
の駆動モータ99Cによって第1の側壁41Aを閉鎖位
置に移動した後、本拡散ボックス設定処理を終了する。
【0139】すなわち、ステップ350において拡散ボ
ックス41がブローニサイズ用に設定されていないと判
定した場合はステップ352乃至ステップ356の一連
の処理によって、まず第1の側壁41Aを開放位置に移
動することによって第2の側壁41Bを移動し易くして
おいた後に第2の側壁41Bをブローニサイズ用の位置
に移動し、その後、第1の側壁41Aを閉鎖させること
によって、各側壁間の隙間がない状態としている。
【0140】一方、ステップ350によって拡散ボック
ス41が第2の状態に設定されていると判定した場合に
は上記ステップ352乃至ステップ356の処理を行う
ことなく本拡散ボックス設定処理を終了する。
【0141】また、ステップ304において読取対象と
する写真フィルムの種類が35mm幅以下のサイズの写
真フィルムであると判定した場合はステップ358へ移
行して拡散ボックス41が第1の状態、すなわち35m
m幅以下のサイズ用の状態に設定されているか否かを判
定し、35mm幅以下のサイズ用の状態に設定されてい
ないと判定した場合はステップ360へ移行して、第1
の駆動モータ99Cによって第1の側壁41Aを開放位
置に移動した後、ステップ362で第2の駆動モータ9
9Dによって第2の側壁41Bを第1の状態とし、その
後、ステップ364によって第1の駆動モータ99Cに
よって第1の側壁41Aを閉鎖位置に移動した後、本拡
散ボックス設定処理を終了する。
【0142】すなわち、ステップ358において拡散ボ
ックス41が35mm幅以下のサイズ用に設定されてい
ないと判定した場合はステップ360乃至ステップ36
4の一連の処理によって、上記ステップ352乃至35
6の処理と同様に、まず第1の側壁41Aを開放位置に
移動することによって第2の側壁41Bを移動し易くし
ておいた後に第2の側壁41Bを35mm幅以下のサイ
ズ用の位置に移動し、その後、第1の側壁41Aを閉鎖
させることによって、各側壁間の隙間がない状態として
いる。
【0143】一方、ステップ358によって拡散ボック
ス41が第1の状態に設定されていると判定した場合に
は上記ステップ360乃至ステップ364の処理を行う
ことなく本拡散ボックス設定処理を終了する。
【0144】以上詳細に説明したように、本第3実施形
態に係る画像読取装置では、1つの拡散ボックスで2種
類の写真フィルムの種類に応じた拡散ボックスを構成可
能としているので、写真フィルムの種類毎に拡散ボック
スを用意する場合に比較して、拡散ボックスを設置する
ための領域を狭くすることができ、装置を小型化するこ
とができると共に、装置のコストを低減することができ
る。
【0145】また、本第3実施形態に係る画像読取装置
では、第2の側壁を移動する前後で第1の側壁を開放位
置及び閉鎖位置に移動しているので、第2の側壁の移動
時に第1の側壁と第2の側壁とが当接することがなく、
第2の側壁を低エネルギーで移動することができると共
に、各側壁の損傷を防止することができる。
【0146】なお、本第3実施形態では、第2の側壁4
1Bを2段階に移動可能とすることにより2種類の写真
フィルムに対応する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば第2の側壁41
Bを連続的に移動可能とすることにより3種類以上の写
真フィルムに対応する形態としてもよい。
【0147】また、上記各実施形態では、作業テーブル
27にセットされているフィルムキャリア38の種類に
基づいて読取対象とする写真フィルム22の種類を特定
する場合について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、写真フィルムにDXコードが
付されている場合には該DXコードを検出することによ
り、又、読取対象とする写真フィルムがAPSフィルム
である場合には写真フィルム上に形成された磁気記録層
の内容を読み取ることにより写真フィルムの種類を特定
することができる。
【0148】また、上記各実施形態では、光拡散手段と
して幅方向サイズが35mm以下のフィルム用及びブロ
ーニフィルム用の2種類の拡散ボックスを適用する場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、3種類以上の拡散ボックスを適用する形態とし
てもよい。
【0149】また、上記各実施形態では、本発明の画像
センサとしてラインCCD116を適用し、拡散ボック
スを入射光をスリット状として射出するものとする形態
とした場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば本発明の画像センサとしてエ
リアCCDを適用すると共に、拡散ボックスを入射光を
矩形状として射出するものとする形態としてもよい。
【0150】また、上記各実施形態では、写真フィルム
22がネガフィルムである場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、リバーサルフィ
ルム(ポジフィルム)の読み取りに対しても本発明は適
用できることはいうまでもない。
【0151】また、上記各実施形態では、本発明の読取
条件として写真フィルムのサイズを適用した場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば次の2種類の条件を適用することもできる。 ・プレスキャン時であるか、ファインスキャン時である
か。 ・焼き増し時であるか、同時プリント時であるか。
【0152】すなわち、上記各実施形態では、プレスキ
ャン時においてパーフォレーションの位置等と対応付け
てフィルム画像のコマ位置を判定しているため、プレス
キャン時にはコマ画像の外側に位置されているパーフォ
レーションまで含めて画像データを得る必要がある。従
って、プレスキャン時にはコマ画像の領域より広い領域
について照明する必要があるので、ファインスキャン時
に比較して照明範囲を大きくするようにする。これによ
って、読み取り状態(プレスキャン、又はファインスキ
ャン)に応じた適切な照明範囲を設定することができ
る。
【0153】また、読取対象原稿が写真フィルムである
場合は、焼き増し時に写真フィルムに傷がついている場
合があるので、焼き増し時には同時プリント時に比較し
て照明光の拡散度を上げて写真フィルムの傷がプリント
に出にくいようにする。逆に同時プリント時には、写真
フィルムに傷が殆どついていないので、焼き増し時に比
較して拡散度を下げることにより、処理能力を向上する
ことができる。
【0154】更に、上記各実施形態では、本発明の照明
手段としてランプ32を適用すると共に、複数の拡散ボ
ックスを選択的に用いることによって、又は拡散ボック
スの照明光の射出口のサイズを変更することによって照
明範囲を自動的に変更する場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、本発明
の照明手段として、直線状、又はアレイ状(2次元状)
に配置された複数の発光部を含んで構成されたものを適
用した場合には、上記複数の発光部のうち、照明すべき
範囲に対応するもののみ点灯することによって照明範囲
を自動的に変更する形態も適用することができる。
【0155】例えば、画像センサが上記各実施形態に示
したようなラインCCD116であり、これに対応して
本発明の照明手段が図16(A)に示すように2×7個
の発光部32Aを有するランプ32’とされている場
合、一例として図16(B)に示すように写真フィルム
の種類(サイズ)に応じて、発光部32Aのうちの所定
領域を点灯領域32Bとして点灯することによって、照
明範囲を自動的に変更することができる。
【0156】図17(A)には、本発明の画像センサが
エリアCCDによって構成されている場合のランプ3
2’’の一例が示されている。この場合においても、上
記図16で示したものと同様に、一例として図17
(B)に示すように写真フィルムの種類(サイズ)に応
じて、発光部32Aのうちの所定領域を点灯領域32
B’として点灯することによって、照明範囲を変更する
ことができる。
【0157】
【発明の効果】請求項1記載の画像読取装置によれば、
読取対象原稿の読取条件に応じて照明手段の照明範囲又
は拡散度を自動的に変更しているので、照明範囲又は拡
散度をオペレータが変更する場合に比較して、オペレー
タの負担を軽減することができる、という効果が得られ
る。
【0158】また、請求項乃至請求項記載の画像読
取装置によれば、照明手段による照明光を拡散光とする
照明範囲又は拡散度が異なる複数の光拡散手段の中から
読取対象原稿の種類に応じた光拡散手段を選択して光軸
上に、もしくは光路上に位置させることにより照明範囲
又は拡散度を自動的に変更しているので、読取対象原稿
の種類毎に光拡散手段を用意しておき、オペレータが読
取対象原稿の種類に応じて光拡散手段を選択してセット
する場合に比較してオペレータの負担を軽減することが
できると共に、光拡散手段の誤設定(光拡散手段の選択
の誤り、光拡散手段のセット手順の誤り等)を未然に防
止することができる、という効果が得られる。
【0159】また、請求項記載の画像読取装置によれ
ば、外周が一対の第1の側壁と各々の上端部が互いに接
近又は離間するように移動可能に構成された一対の第2
の側壁との4つの側壁によって筒状に構成されると共に
照明手段による照明光を拡散光とする光拡散手段の第2
の側壁の各々の上端部を読取対象原稿の種類に応じて移
動させることによって照明範囲を自動的に変更している
ので、1つの光拡散手段で複数種類の読取対象原稿に対
応することが可能となり、読取対象原稿の種類毎に光拡
散手段を用意する場合に比較して、光拡散手段を設置す
るための領域を狭くすることができ、装置を小型化する
ことができると共に、装置のコストを低減することがで
きる、という効果が得られる。
【0160】更に、請求項記載の画像読取装置によれ
ば、請求項記載の発明と同様の効果を奏することがで
きると共に、第2の側壁を移動させる前に一対の第1の
側壁の各々の上端部を互いに離間する方向に移動させ、
第2の側壁を移動させた後に一対の第1の側壁の各々の
上端部を互いに接近する方向に移動させているので、第
2の側壁を移動させる際に該第2の側壁が第1の側壁に
当接することがなく、低エネルギーで第2の側壁を移動
させることができると共に、各側壁の摩耗による損傷を
防止することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像読取装置の外観図である。
【図2】実施形態に係る画像読取装置の光学系の正面断
面図である。
【図3】実施形態に係る画像読取装置の光学系の側面断
面図である。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】第1実施形態に係る画像読取装置における拡散
ボックスユニットの構成を示す概略図であり、(A)は
平面視矩形状の板材に2種類の拡散ボックスを取付けた
ものを、(B)は平面視円弧状の板材に2種類の拡散ボ
ックスを取付けたものを各々示す斜視図である。
【図6】実施形態に係る画像読取装置の光学系の主要部
のみを示した概略図である。
【図7】第1実施形態に係る画像読取装置のラインCC
Dスキャナ及び画像処理部の電気系の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図8】実施形態においてラインCCDスキャナのマイ
クロプロセッサで実行される画像読取処理のフローチャ
ートである。
【図9】第1実施形態において図8の画像読取処理の実
行中に実行される拡散ボックス設定処理のフローチャー
トである。
【図10】第2実施形態に係る画像読取装置における拡
散ボックス及びその周辺の構成を示す概略平面図であ
る。
【図11】第2実施形態に係る画像読取装置のラインC
CDスキャナ及び画像処理部の電気系の概略構成を示す
ブロック図である。
【図12】第2実施形態において図8の画像読取処理の
実行中に実行される拡散ボックス設定処理のフローチャ
ートである。
【図13】第3実施形態に係る画像読取装置における拡
散ボックスの構成を示す概略図であり、(A)は平面
図、(B)は斜視図である。
【図14】第3実施形態に係る画像読取装置のラインC
CDスキャナ及び画像処理部の電気系の概略構成を示す
ブロック図である。
【図15】第3実施形態において図8の画像読取処理の
実行中に実行される拡散ボックス設定処理のフローチャ
ートである。
【図16】本発明の他の実施形態の説明に供する図であ
り、(A)は本発明の画像センサがラインCCDである
場合の照明手段の一例を示す平面図であり、(B)は
(A)の照明手段による照明範囲の変更状態の一例を示
す平面図である。
【図17】本発明の他の実施形態の説明に供する図であ
り、(A)は本発明の画像センサがエリアCCDである
場合の照明手段の一例を示す平面図であり、(B)は
(A)の照明手段による照明範囲の変更状態の一例を示
す平面図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 18 ディスプレイ 22 写真フィルム(読取対象原稿) 32、32’、32’’ ランプ(照明手段) 38 フィルムキャリア(搬送手段) 40 拡散ボックスユニット 40A 拡散ボックス(光拡散手段、変更手段) 40B 拡散ボックス(光拡散手段、変更手段) 41 拡散ボックス(光拡散手段、変更手段) 41A 第1の側壁 41B 第2の側壁 43 読取部 46 マイクロプロセッサ(制御手段、変更手段) 98 拡散ボックス駆動モータ 99A 副走査方向駆動モータ 99B 主走査方向駆動モータ 99C 第1の駆動モータ 99D 第2の駆動モータ 116 ラインCCD(画像センサ)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取対象原稿を照明する照明手段と、 前記読取対象原稿の読取条件に応じて前記照明手段の照
    明範囲又は拡散度を自動的に変更する変更手段と、 前記読取対象原稿を結像するためのレンズと、 前記レンズによる前記読取対象原稿の像を複数画素に分
    解して読み取って画像データとして出力する画像センサ
    と、 を備えた画像読取装置であって、 前記読取条件が、 前記読取対象原稿を比較的高速でかつ低精細に読み取る
    予備読み取りと、該予備読み取りによって得られた画像
    データに基づいて比較的低速でかつ高精細に前記読取対
    象原稿を読み取る本読み取りの2段階の読み取りを行う
    際の予備読み取り時であるか、本読み取り時であるか、 前記読取対象原稿が写真感光材料である場合の、同時プ
    リント時であるか、焼き増し時であるか、 の何れか1つである画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、 前記照明手段による照明光を拡散光とする照明範囲又は
    拡散度が異なる複数の光拡散手段と、 前記複数の光拡散手段の中から前記読取対象原稿の種類
    に応じた光拡散手段を選択して光軸上に、もしくは光路
    上に位置させるように制御することによって前記照明範
    囲又は拡散度を自動的に変更する制御手段と、 によって構成されている請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記画像センサによる読取位置を通過す
    るように前記読取対象原稿を搬送するための読取対象原
    稿の種類毎の複数の搬送手段を更に備え、 前記制御手段は、前記読取対象原稿の種類、又は前記搬
    送手段の種類を検出することによって前記読取対象原稿
    の種類に応じた光拡散手段を選択することを特徴とする
    請求項記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、選択した光拡散手段を
    移動することによって前記光軸上に、もしくは光路上に
    位置させることを特徴とする請求項又は請求項記載
    の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、 外周が一対の第1の側壁と各々の上端部が互いに接近又
    は離間するように移動可能に構成された一対の第2の側
    壁との4つの側壁によって筒状に構成されると共に前記
    照明手段による照明光を拡散光とする光拡散手段と、 前記読取対象原稿の種類に応じて前記第2の側壁の各々
    の上端部を移動させるように制御することによって前記
    照明範囲を自動的に変更する制御手段と、 によって構成されている請求項1記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の第1の側壁を各々の上端部が
    互いに接近又は離間するように移動可能に構成すると共
    に、 前記制御手段は、前記第2の側壁を移動させる前に前記
    一対の第1の側壁の各々の上端部を互いに離間する方向
    に移動させ、前記第2の側壁を移動させた後に前記一対
    の第1の側壁の各々の上端部を互いに接近する方向に移
    動させるように制御することを特徴とする請求項記載
    の画像読取装置。
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